JP6562803B2 - 基板処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、基板処理システムに関する。
従来より、複数の基板を収納したキャリアを搬送し、該キャリアから基板を取り出して処理を行う基板処理システムが知られている。
例えば、引用文献1には、ローダ・アンローダ部にてキャリアを収容し、ローダ・アンローダ部はキャリアを基板処理システムに隣接する位置まで移動させ、基板処理システム内の搬送機構がキャリアから基板を取り出し、該キャリアから取出された基板を基板処理システム内の各処理装置まで搬送して処理を行う技術が開示されている。
また、引用文献2には、共有搬入ポートから共有搬出ポートに向けて伸びる専用搬送路を用いてキャリアが搬送され、その搬送過程で各処理装置においてキャリアから基板を取出して処理を行う技術が開示されている。
特開2006−237559号公報 特許第5392190号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、基板処理システム内とは言え、キャリアから取り出された状態で基板が各処理装置まで搬送されるため、基板がキャリア外部の雰囲気に晒される時間が長くなり、基板が汚染されやすくなるという問題がある。
引用文献2の技術では、キャリア搬送が一方向に沿って行われるため、例えば、処理順序に沿って各処理装置を配置する必要が生じるなど、各処理装置の配置に制限が課される。また、引用文献2の技術では、処理装置を追加または除去した場合に、共有搬入ポートまたは共有搬出ポートの少なくとも一方が移動することになる。このため、引用文献2の技術では、基板処理システムと外部装置との間でのキャリアの受渡しを行う観点から、上記移動の影響を相殺するように外部装置の駆動制御を実行する必要が生じ、基板処理システムの拡大または縮小(処理装置の追加または除去)に伴う手間が大きくなる。すなわち、引用文献2の技術では、基板処理システムにおけるレイアウトの自由度が低い。
そこで、本発明では、基板の汚染を抑制可能であり、レイアウトの自由度が高い基板処理システムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかる基板処理システムは、基板を密閉空間に収納したキャリアから基板を取り出して処理を行う基板処理システムであって、該基板処理システムとその外部との間で前記キャリアが受け渡される第1受渡し部と、複数の基板処理装置が一列に配され、その配列方向に沿って前記複数の基板処理装置の一方側に前記第1受渡し部が隣接する基板処理装置群と、前記第1受渡し部および前記基板処理装置群の配列方向に沿って双方向に前記キャリアを搬送するキャリア搬送部と、を備え、前記基板処理装置群を構成する各基板処理装置は、基板処理装置と前記キャリア搬送部との間で前記キャリアが受け渡される第2受渡し部と、前記基板に処理を実行する複数の処理部と、前記第2受渡し部に配される前記キャリアと前記複数の処理部との間で前記基板を搬送する少なくとも1つの基板搬送部と、を有し、前記基板処理装置群のうち少なくとも1つの基板処理装置は、前記第2受渡し部に配される前記キャリアと前記複数の処理部との中間位置に配される1つの基板搬送部を有し、前記1つの基板搬送部は、複数の基板保持手段をそれぞれ個別に駆動させることで、前記中間位置から移動することなく、前記第2受渡し部に配される前記キャリアと前記複数の処理部との間で前記基板を搬送することを特徴とする。
本発明の第2の態様にかかる基板処理システムは、本発明の第1の態様にかかる基板処理システムであって、前記キャリア搬送部は、前記第1受渡し部から前記基板処理装置群における他方側の基板処理装置までの区間で前記配列方向に沿って伸びるレールと、前記レールに沿って自走可能であり前記キャリアを保持するキャリア保持部と、を有することを特徴とする。
本発明の第3の態様にかかる基板処理システムは、第2の態様にかかる基板処理システムであって、前記レールは複数の単位レールを前記配列方向に連結して構成されており、前記単位レールの付け外しにより前記レールの前記配列方向における長さを調整可能であることを特徴とする。
本発明の第4の態様にかかる基板処理システムは、本発明の第3の態様にかかる基板処理システムであって、前記単位レールの前記配列方向の長さは基準長であり、各基板処理装置の前記配列方向の長さは前記基準長の整数倍に応じた長さであり、前記基板処理装置群に新たな基板処理装置を追加する場合には、該新たな基板処理装置の前記配列方向における長さに応じた数の前記単位レールを追加して前記レールの前記配列方向における長さを長くする追加調整と、前記基板処理装置群から既存の基板処理装置を除去する場合には、該既存の基板処理装置の前記配列方向における長さに応じた数の前記単位レールを除去して前記レールの前記配列方向における長さを短くする除去調整と、を実行可能であることを特徴とする。
本発明の第5の態様にかかる基板処理システムは、本発明の第1の態様ないし第4の態様のいずれかにかかる基板処理システムであって、前記基板処理装置群のうち少なくとも1つの基板処理装置は、処理内容が互いに異なる複数の処理部を有し、該少なくとも1つの基板処理装置では、各基板が前記複数の処理部において順次に異なる処理を実行されることを特徴とする。
本発明では、基板処理システムの一方側に第1受渡し部が配される。このため、第1受渡し部の位置を動かすことなく、基板処理システムの拡張または縮小を行うことができる。第1受渡し部の位置が移動する場合、基板処理システムと外部装置との間でのキャリアの受渡しを行う観点から、上記移動の影響を相殺するように外部装置の駆動制御を実行する必要が生じる。したがって、本発明の態様は、例えば特許第5392190号公報のように基板処理システムの拡張または縮小に伴って第1受渡し部の位置が動く態様に比べ、上記駆動制御の必要が生じず望ましい。
また、本発明では、キャリア搬送部が、第1受渡し部および基板処理装置群の配列方向に沿って双方向にキャリアを搬送可能である。このため、本発明の態様では、キャリア搬送部が上記配列方向に沿って一方向にのみキャリアを搬送可能な態様に比べて、各基板処理装置の配置の自由度が高く望ましい。
また、本発明では、基板を収納したキャリアが、キャリア搬送部によって各基板処理装置の第2受渡し部まで搬送される。このため、基板がキャリア外部の雰囲気に晒される時間が短く、基板への汚染を有効に抑制することができる。
基板処理装置の全体構成を示す斜視図である。 FOUPの構成を示す斜視図である。 基板処理システムの全体構成を示す上面図である。 FOUP保持部およびレールの断面図である。 ローダ・アンローダ部の上面図である。 ローダ・アンローダ部の正面図である。 棚部材およびFOUPの断面図である。 FOUP搬送部および基板処理装置の側面図である。 FOUP搬送部および基板処理装置の側面図である。 FOUP搬送部および基板処理装置の側面図である。 FOUP保持部およびその周辺部の構成を示す上面図である。 FOUP保持部およびレールの断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図面では同様な構成および機能を有する部分に同じ符号が付され、重複説明が省略される。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。また、図面においては、理解容易のため、各部の寸法や数が誇張または簡略化して図示されている場合がある。また、図面には、方向を説明するためにXYZ直交座標軸がふされる場合がある。座標軸における+Z方向は鉛直上方向であり、XY平面は水平面である。
<1 実施形態>
<1.1 基板処理システムの概略構成>
図1は、基板処理システム1の全体構成を示す斜視図である。図2は、FOUP80の構成を示す斜視図である。図3は、基板処理システム1の全体構成を示す上面図である。図4はFOUP保持部30およびレール32をZX平面で切った断面図である。図5は、ローダ・アンローダ部100の上面図である。図6は、ローダ・アンローダ部100の正面図である。図7は棚部材141aおよびFOUP80の断面図である。
基板処理システム1は、複数の基板をロット毎に収納したFOUP(front opening unified pod)80から基板を取り出し、この複数の基板に処理を行うシステムである。基板処理システム1は、主として、ロードポート10と、ローダ・アンローダ部100と、基板処理装置群200と、FOUP搬送部300(キャリア搬送部)と、を備える。
まず、図2を参照してFOUP80の構成について説明する。FOUP80の筐体81の内部にはそれぞれが1枚の基板を保持する複数のスロット(不図示)が形成されており、これら複数のスロットによって複数枚の基板を上下方向に互いに離間した状態で保持できるようになっている。また、FOUP80の筐体81上部には、フランジ82が付設されている。後述するFOUP保持部30(キャリア保持部)がこのフランジ82を把持することにより、FOUP80は吊り下げた状態にて保持される。
また、筐体81の一面(図2中の矢印AR1の向きから見た面)には蓋83が設けられる。蓋83には筐体81に対するロック機構が設けられている。蓋83を筐体81に取り付けた状態でロック機構を機能させると、蓋83が筐体81に固定されて筐体81内部が密閉された閉空間となる。これにより、蓋83を筐体81に装着してロック機構を機能させ、筐体81内部を密閉空間とすることができる。そのため、基板処理システム1が設置されたクリーンルームの清浄度にかかわらず、FOUP80内部は高い清浄度に維持される。一方、上記のロック機構を解除すると、蓋83を筐体81から取り外すことが可能となり、筐体81の内部から基板を取り出すこと、および、筐体81の内部に基板を収納することが可能となる。なお、筐体81には、例えば25枚の基板をそれぞれの主面を水平方向に沿わせて上下方向に離間して収納する。
また、筐体81の底部88には、筐体81の両側面に近い位置に一対の第1凹部85が形成されている。さらに、底部88の中心位置近傍には3個の第2凹部87が形成されている。図2では第1凹部85および第2凹部87の形成位置を仮想線で示している。3個の第2凹部87はこれらを結んで形成される三角形の一辺が蓋83の平面と平行となるように形成されている。
ロードポート10は、基板処理システム1の外部の搬送装置(例えば、OHT(Overhead Hoist Transfer))や、基板処理システム1のオペレータから受け渡されるFOUP80を載置する載置台である。図1に示すように、ローダ・アンローダ部100には2台のロードポート10が並設され、各ロードポート10の載置面10a上には各1個のFOUP80が載置される。
ローダ・アンローダ部100は、FOUP80をその内部に一時的に収容するFOUP収容部(バッファ)として機能する。ローダ・アンローダ部100のロードポート10側の側面には、図1および図5に示すように、2個のシャッター11が設けられている。シャッター11が開放されると、基板処理システム1の外部空間とローダ・アンローダ部100の内部空間とを連通する開口部が形成される。
そのため、ローダ・アンローダ部100の搬送ロボット130aは、この開口部を介してロードポート10とローダ・アンローダ部100の内側空間との間でFOUP80の搬送を行うことができる。本実施形態では、図1に示すように、ローダ・アンローダ部100は、ロードポート10と基板処理装置群200とに挟まれた場所に配置される。ロードポート10およびローダ・アンローダ部100から成る構成は、基板処理システム1とその外部との間でFOUP80が受け渡される第1受渡し部として機能する。
基板処理装置群200は、図1に示すように6個の基板処理装置20が一列に配されて構成される。複数の基板処理装置20の配列方向(Y方向)に沿って、複数の基板処理装置20の一方側(−Y方向側)にはローダ・アンローダ部100が隣接する。
基板処理装置群200においては、各基板処理装置20で異なる基板処理が実行される態様でも構わないし、各基板処理装置20で同一の基板処理が実行される態様でも構わない。以下では、各基板処理装置20で同一の基板処理(例えば、基板洗浄処理)が実行される態様について説明する。
図3および図5に示すように、FOUP搬送部300は、ローダ・アンローダ部100から基板処理装置群200における+Y方向側の基板処理装置20までの区間でY方向に沿って伸びるレール32と、レール32に沿って自走可能でありFOUP80を保持するFOUP保持部30と、を有する。このため、FOUP搬送部300はY軸の双方向(±Y方向)にFOUP80を搬送することが可能である。
未処理の基板を収納するFOUP80は、まず、基板処理システム1の外部からロードポート10を経て基板処理システム1に搬入される。このFOUP80は、ロードポート10からローダ・アンローダ部100に移動されてローダ・アンローダ部100内に設けられた複数の収容空間141(図5、図6参照)のいずれかに一時的に保持された後、FOUP搬送部300によって基板処理装置群200のうちいずれかの基板処理装置20に搬送される。基板処理装置20は、FOUP80から取出した各基板に洗浄処理を実行し、処理済みの各基板を再びFOUP80に収納する。処理済みの基板を収納するFOUP80は、FOUP搬送部300によって基板処理装置20からローダ・アンローダ部100に搬送される。このFOUP80は、ローダ・アンローダ部100で一時的に保持された後、ロードポート10に移動される。そして、このFOUP80(処理済みの基板を収納するFOUP)がロードポート10から基板処理システム1の外部へと搬出される。
図1に示す制御ユニット50は、プログラムや変数等を格納するメモリ51と、メモリ51に格納されたプログラムに従った制御を実行するCPU52とを備える。また、基板処理システム1内の各部は、不図示の信号線によって制御ユニット50と電気的に接続される。したがって、CPU52は、メモリ51に格納されているプログラムに従って、これら各部(制御対象)を所定のタイミングで動作させる。メモリ51に格納されているプログラムは、例えばFOUP搬送に関するプログラムであり、このプログラムを実行することにより、搬送ロボット130がローダ・アンローダ部100内でFOUP80を搬送したり、FOUP保持部30がFOUP搬送部300の内部でFOUP80を搬送したりする。あるいは、メモリ51に格納されているプログラムは、基板搬送に関するプログラムであり、このプログラムを実行することにより、基板搬送部24(後述)がFOUP80と処理ユニット24との間で基板を搬送する。
<1.2 各部の詳細な構成>
図5および図6に示すように、ローダ・アンローダ部100は、主として、2つの搬送ロボット130(130a、130b)と、棚配列140と、載置部150、160とを備える。
図5に示すように、ローダ・アンローダ部100内には、XZ平面に複数の棚部材141を配列した棚配列140が配置されている。また、ローダ・アンローダ部100内には搬送ロボット130aおよび載置部150が棚配列140とロードポート10との間に配置され、搬送ロボット130bおよび載置部160が棚配列140と基板処理装置群200との間に配置されている。
棚配列140は、FOUP80を複数(本実施の形態では16個)収容する収容部である。すなわち、棚配列140には、未処理基板を収容したFOUP80だけでなく、基板が取り出された後の空のFOUP80も収容される。図5および図6に示すように、棚配列140は、複数の棚を鉛直方向(Z軸方向)と水平方向(X軸方向)に沿って2次元的に配列させたものである。
複数の棚のそれぞれは、一対の棚部材141aを備える。図7に示すように、各棚部材141aは、略L字型の形状を有しており、各棚部材141aの長尺方向がY軸方向と略平行となるように対応するフレーム145に取り付けられている。また、棚部材141aについてFOUP80が載置される側の面には、FOUP80の底部88に設けられた第1凹部85に対応する突起部142が設けられている。したがって、FOUP80の第1凹部85に一対の棚部材141aの突起部142を嵌め合わせることにより、FOUP80を一対の棚部材141aに安定して保持できる。
このように、本実施形態において、一対の棚部材141aはFOUP80を収容する収容棚として、また、一対の棚部材141aに挟まれる領域は、FOUP80を収容する収容空間141として使用される。
また、収容棚を構成する2つの棚部材141aの間には、搬送ロボット130(130a、130b)の先端部139のサイズより大きな開口部146が形成されている。そして、図6に示すように、各開口部146は鉛直方向(Z軸方向)に沿って配置される。
したがって、搬送ロボット130の先端部139は、これら開口部146を通過しつつ棚配列140の内部を昇降する。すなわち、棚配列140に含まれる複数の収容棚のそれぞれの開口部146は、先端部139を鉛直方向に通過可能とする通過部となる。
搬送ロボット130a、130bは、図5に示すように、棚配列140から見てロードポート10側および基板処理装置群200側にそれぞれ配置されたFOUP80を搬送する部分である。すなわち、搬送ロボット130aは、棚配列140を挟んで搬送ロボット130bと逆側に配設されている。
なお、本実施形態において、両ロボット130a、130bは、略同一のハードウェア構成を有する。したがって、以下の説明において、搬送ロボット130aと搬送ロボット130bとを区別しない場合には、単に「搬送ロボット130」と称する。
搬送ロボット130の先端部139は、FOUP80を下側から保持する保持要素であり、略三角形状を有する。先端部139の上面側の各頂点付近には、突起部139aが設けられている。また、先述したようにFOUP80の底部88には、突起部139aと対応する3つの第2凹部87(図7参照:図示の都合上、3つのうち2つを記載)が設けられている。また、先端部139は、Z軸と略平行に設けられた回転軸134bを介してアーム138aに取り付けられており、回転軸134bを中心として回転可能とされる。したがって、搬送ロボット130は、先端部139を回転させつつ、3つの突起部139aをFOUP80の対応する第2凹部87に嵌め合わせることにより、FOUP80を安定して保持する。
さらに、アーム138aは、Z軸と略平行に設けられた回転軸134cを介してアーム138bに取り付けられ、アーム138bは、回転軸134aを介して固定台136に取り付けられる。また、固定台136は、鉛直方向(Z軸方向)に伸びる支柱131に昇降可能に設けられている。さらに、支柱131は、水平方向(X軸方向)に伸びるガイドレール132に沿って摺動可能である。
これにより、搬送ロボット130(130a、130b)は、先端部139に保持されたFOUP80を棚配列140に沿って水平方向に移動させるとともに鉛直方向に昇降させる。そのため、搬送ロボット130aは、棚配列140の収容棚、ロードポート10、および載置部150の間でFOUP80を搬送する。また、搬送ロボット130bは、棚配列140の収容棚と、載置部160との間でFOUP80を搬送する。
搬送ロボット130aは、ロードポート10に載置されたFOUP80を棚配列140へ搬送する処理と、ロードポート10に載置されたFOUP80を載置部150へ搬送する処理と、載置部150に載置されたFOUP80を棚配列140へ搬送する処理と、棚配列140に収納されたFOUP80をロードポート10へ搬送する処理と、載置部150に載置されたFOUP80をロードポート10へ搬送する処理を行う。なお、搬送ロボット130aは、FOUP80を載置部150に載置する場合には、蓋83の向きが+X向きの状態となるようにFOUP80を載置する。また、搬送ロボット130aは、FOUP80をロードポート10および棚配列140に載置する場合には、蓋83の向きが+Y向きとなるようにFOUP80を載置する。
また、搬送ロボット130bは、棚配列140に収納されたFOUP80を載置部160へ搬送する処理と、載置部160に載置されたFOUP80を棚配列140へ搬送する処理を行う。なお、搬送ロボット130bは、FOUP80を載置部160に載置する場合には、蓋83の向きが+X向きの状態となるようにFOUP80を載置する。また、搬送ロボット130bは、FOUP80を棚配列140に載置する場合には、蓋83の向きが+Y向きとなるようにFOUP80を載置する。
本実施形態では、搬送ロボット130a、130bは、棚配列140を挟んで対向して配置されている。このため、搬送ロボット130a、130bによって複数のFOUP80の搬送を略同時に実行でき、ローダ・アンローダ部100全体としてのスループットを向上させることができる。また、同一の収容棚にアクセスする場合を除いて、搬送ロボット130a、130bは、空間的に相互に干渉することなくFOUP80の搬送を実行できる。そのため、搬送ロボット130a、130bの干渉を考慮することなく各ロボットの動作を設定できる。
なお、搬送ロボット130(130a、130b)と棚配列140の各収容棚との間で行われるFOUP80の搬送は以下のように行われる。すなわち、搬送ロボット130から収容棚にFOUP80を受け渡す場合、まず、収容棚に収容するFOUP80の底部88の高さ位置(Z軸方向位置)が棚部材141a(141b、141c)の上面143(図7参照)の高さ位置より高くなるように、搬送ロボット130の先端部139を移動させる。次に、先端部139を下降させ、FOUP80の第1凹部85に一対の棚部材141a(141b、141c)の突起部142を嵌め合わせる。
そして、先端部139をさらに下降させることによって、FOUP80が一対の棚部材141a(141b、141c)の上面143に載置されるとともに、第2凹部87から先端部139の突起部139aが離隔することにより、搬送ロボット130から収容棚にFOUP80を受け渡す処理が完了する。
他方、収容棚から搬送ロボット130にFOUP80を受け渡す場合、まず、収容棚に載置されたFOUP80の下方に搬送ロボット130の先端部139を移動させる。次に、先端部139を上昇させ、FOUP80の第2凹部87に先端部139の突起部139aを嵌め合わせる。
そして、先端部139をさらに上昇させることによって、FOUP80が先端部139に保持され、第1凹部85から突起部142が離隔することにより、収容棚から搬送ロボット130にFOUP80を受け渡す処理が完了する。
このように、搬送ロボット130と収容棚との間でFOUP80の搬送を行う過程において、FOUP80は、棚部材141a(141b、141c)の上方に移動させられる。そのため、収容空間141の高さはFOUP80の高さより大きくなるように設定されている。
載置部160は、棚配列140から基板処理装置20へ搬送されるFOUP80を一時的に保持する載置部として機能する。また、載置部160は基板処理装置20から棚配列140へ搬送されるFOUP80を一時的に保持する載置部としても機能する。
載置部160は、FOUP80を載置する棚部材141bを有する。棚部材141bは、−X方向視の側面形状が略L字型を有する一対の長尺部材を有しており、FOUP80が載置される面に複数(本実施形態では3つ)の突起部を有する部材である。図5および図6に示すように、棚部材141bの長尺方向がX軸方向と略平行となるように配設される。
載置部150は、ロードポート10および棚配列140から基板処理装置20へと搬送されるFOUP80を一時的に保持する載置部として機能する。また、載置部150は基板処理装置20から搬送されるFOUP80をロードポート10および棚配列140に搬送する際に一時的保持する載置部としても機能する。
載置部150は、FOUP80を載置する棚部材141cを有する。棚部材141cは、−X方向視の側面形状が略L字型を有する一対の長尺部材を有しており、FOUP80が載置される面に複数(本実施形態では3つ)の突起部を有する部材である。図5および図6に示すように、棚部材141cはその長尺方向がX軸方向と略平行となるように配設される。
図3に示すように、FOUP搬送部300は、ローダ・アンローダ部100から基板処理装置群200における+Y方向側の基板処理装置20までの区間でY方向に沿って伸びるレール32と、レール32に沿って自走可能でありFOUP80を保持するFOUP保持部30と、を有する。
図4を用いてFOUP保持部30について詳述する。FOUP保持部30は中空の矩形断面の筐体301と、筐体301の内壁に取り付けられたアクチュエータ302と、筐体301の内壁に取り付けられ正逆方向に回転可能なモータ304と、該モータ304の回転軸に取り付けられたピニオン303、とを有している。筐体301にはレール32がY軸方向に貫通している。該レール32の上面にはピニオン303と歯合するラックが切られている(不図示)。よって、モータ302がピニオン303を正逆方向に回転すると、FOUP保持部30はレール32に沿って±Y方向に自走する。
筐体301のFOUP80に対向する側の側面には上下方向に長尺なスリット305が切開されている。FOUP80を保持する2つの把持部31は、スリット305を経由してアクチュエータ302に連結されている。アクチュエータ302は、2つの把持部31を互いに接近離反させると共に、上下方向に移動させる。
レール32は複数の単位レール320をY方向に連結して構成されている。より具体的には、レール32は、最も−Y方向側に配され相対的に短い1つの単位レール320と、相対的に長く各基板処理装置20と同一のY方向長さを持つ6つの単位レール320と、が連結されて構成されている。レール32は、単位レール320の付け外しにより、Y方向における長さが調整可能とされている。
基板処理システム1において基板処理装置群200に新たな基板処理装置20を追加する場合には、該新たな基板処理装置20のY方向における長さに応じて単位レール320を追加してレール32のY方向における長さを長くする追加調整が実行される。また、基板処理システム1において基板処理装置群200から既存の基板処理装置20を除去する場合には、該既存の基板処理装置20のY方向における長さに応じて単位レール320を除去してレール32のY方向における長さを短くする除去調整が実行される。
本実施形態のようにFOUP搬送部300が長さ調整可能なレール32および自走可能なFOUP保持部30によって構成される場合、上述の通り単位レール320の付け外しおよび基板処理装置20の追加もしくは除去という容易な作業によって基板処理システム1の拡張または縮小(基板処理装置20の追加または除去)を行うことができる。
本実施形態では、基板処理システム1は、OHT等の外部のFOUP搬送手段との間で、基板処理システム1の一方側(−Y方向側)に設けられた第1受渡し部(ロードポート10およびローダ・アンローダ部100)でFOUP80の受渡しを行う。基板処理システム1に基板処理装置20を追加・除去しても、基板処理システム1の長さは他方側(+Y方向側)に変化するだけで、第1受渡し部の位置は変化しない。仮に、基板処理装置20の追加・除去に応じて、外部のFOUP搬送手段との間でFOUP80を受渡す受渡し位置が変化すると、その変化を補償するようにFOUP搬送手段を駆動しなければならない。この場合、FOUP搬送手段の制御が複雑になる。本実施形態では基板処理装置20の追加・除去に拘わらずFOUP80の受渡し位置が変化しないので、FOUP搬送手段が複雑になることがない。このような態様は、例えば特許第5392190号公報のように基板処理システムの拡張または縮小に伴って第1受渡し部の位置が動く態様に比べて望ましい。
FOUP保持部30は、X方向に伸びY方向に離間した2つの棒状の把持部31を保持する。FOUP保持部30は、該2つの把持部31を保持しその遠近方向(Y方向)に変位させることができる。このため、FOUP保持部30は、2つの把持部31を近づけることによりフランジ82を把持する状態と2つの把持部31を遠ざけることによりフランジ82を把持しない状態とを切替え可能である。
また、FOUP保持部30は、図6に示すように、把持部31をZ方向に沿って昇降させる昇降機構(先述したアクチュエータ302)を含んでいる。さらに、FOUP保持部30は、モータ304(図4参照)により、レール32に沿ってY方向に摺動することができる。このため、FOUP保持部30は、Y方向およびZ方向に沿って移動可能である。
図8は、図3のA−A断面から見た基板処理装置20およびFOUP搬送部300の側面図である。図8〜図10は、FOUP搬送部300によって搬送されたFOUP80が基板処理装置20に受け渡されて、FOUP80内の各基板に処理が実行されるまでの流れを示す側面図である。
基板処理装置群200を構成する各基板処理装置20は、基板処理装置20とFOUP搬送部300との間でFOUP80が受け渡される第2受渡し部21と、第2受渡し部21に配されるFOUP80に対して蓋83の開閉を行う開閉部22と、基板に処理を実行する複数の処理部23と、第2受渡し部21に配されるFOUP80と複数の処理部23との間で基板を搬送する基板搬送部24と、を有する。
第2受渡し部21は、その上面にFOUP80が載置される載置板211と、載置板211を昇降させる昇降部212と、を有する。
昇降部212によって最も上方に移動された際の載置板211の高さ位置(受渡し位置)は、FOUP搬送部300によって搬送されるFOUP80の下面の高さと載置板211の上面の高さとが略一致する位置である。図8は、ローダ・アンローダ部100内の載置部150または載置部160(図4参照)に載置されていたFOUP80がFOUP搬送機構300によって基板処理装置群200内の所望の基板処理装置20に対向する第2受渡し部21の載置部211までY方向に搬送された後、当該FOUP80が載置部211に載置された状態を示す、基板処理装置20およびFOUP搬送部300の側面図である。
FOUP保持部30から第2受渡し部21にFOUP80が受け渡される際には、受渡し位置にある載置板211の直上でFOUP保持部30がFOUP80を保持する状態から2つの把持部31を離間させる。これにより、FOUP80がFOUP保持部30に把持された状態から、FOUP80が載置板211に載置された状態へと切替られる。他方、第2受渡し部21からFOUP保持部30にFOUP80が受け渡される際には、受渡し位置においてFOUP80が載置された載置板211の直上で、FOUP保持部30が2つの把持部31を近づける。これにより、FOUP80が載置板211に載置された状態から、FOUP80がFOUP保持部30に把持された状態へと切替られる。
本実施形態では、図3に示すように、各基板処理装置20において、2つの載置板211がY方向に隣接して設けられており、昇降部212がこれら2つの載置板211を個別に昇降させる。これにより、各基板処理装置20において、FOUP保持部30と第2受渡し部21との間でのFOUP80の受渡しをY方向に隣接した2箇所で行うことができる。
FOUP80が載置板211に受け渡されると、図8に示すように、昇降部212によって載置板211が最も下方の高さ位置(待機位置)まで下降する。この待機位置は、載置板211上に載置されるFOUP80内に対して基板搬送部24が基板を受渡し可能な位置である。図9は、載置板211が待機位置に位置する際の基板処理装置20およびFOUP搬送部300の側面図である。
基板搬送部24は、待機位置に配されたFOUP80内の基板を順次に各処理部23へと搬送し、かつ、各処理部23で処理の完了した基板を順次に待機位置に配されたFOUP80内へと搬送する。FOUP80は、元々その内部に収納されていた全基板(1ロットの基板)について処理が施されて処理済みの全基板が該FOUP80内に戻ってくるまで、待機位置にて待機する。処理済みの全基板がFOUP80内に戻ってくると、昇降部212が載置板211を上昇させて該FOUP80が受渡し位置に移動される。そして、処理済み基板を収納する該FOUP80が、FOUP搬送部300によってローダ・アンローダ部100へと搬送され、ロードポート10を通じて基板処理システム1の外部へと搬送される。
なお、載置板211は、基本的に待機位置に維持されており、FOUP保持部30との間でFOUP80の受渡しをするタイミングのみ受渡し位置に上昇される。これにより、FOUP保持部30によるFOUP80の搬送が受渡し位置に位置する他のFOUP80の存在によって妨げられる事態を有効に抑制することができる。
基板処理装置20には開閉部22、処理部23、および、基板搬送部24を収容する装置壁25が設けられており、第2受渡し部21は装置壁25の−X側に隣接して設けられている。装置壁25の−X側の側壁には、待機位置に位置する2つの載置板211上に配される2つのFOUP80の2つの蓋83と対応する位置に、図示しない2つのシャッターが設けられている。このシャッターが開放されると、装置壁25の外部空間と装置壁25の内部空間とを連通する開口部が形成される。
開閉部22は、主として、ラッチ部221と、ラッチ部221をZ方向およびX方向に移動させる駆動部222とを有する。ラッチ部221は、FOUP80の蓋83と嵌合可能な形状で構成される。したがって、駆動部222がラッチ部221を移動させることにより、上記開口部を介してラッチ部221が蓋83に到達する。ラッチ部221が移動されて蓋83に到達し嵌合した後、蓋83を保持したラッチ部221が装置壁25内の定位置に戻ることにより、FOUP80の蓋83が開放された状態となる。図10は、この時点における基板処理装置20およびFOUP搬送部300の側面図である。
基板搬送部24がFOUP80内の複数の基板を各処理部23に搬送し始めてから、基板搬送部24が各処理部23で処理を実行された複数の基板をFOUP80内に戻すまでの期間は、蓋83が開放された状態が維持される。そして、処理済みの全基板がFOUP80内に戻されると、開閉部22がFOUP80に対して蓋83を取り付け、FOUP80を密閉する。
基板搬送部24は、基板を支持するための2本のハンド241(基板保持手段)と、2本のハンド241を独立に移動させるハンド駆動機構242とを備える。各ハンド241は、ハンド駆動機構242によって駆動されることにより進退移動および昇降移動されて、上記開口部を介して待機位置にある載置板211上のFOUP80と基板の受渡しを行う。また、各ハンド241は、ハンド駆動機構242によって駆動されることにより進退移動および昇降移動されて、各処理部23との間で基板の受渡しを行う。
処理部23は、チャンバー内で基板に対して洗浄処理等の所定の処理を実行する部分である。本実施形態では、各基板処理装置20において、上下方向に4つの処理部23を積み上げた多段構成がY方向隣接して2つ設けられており、合計8つの処理部23が設けられる(図3および図8〜図10)。なお、処理部23の個数や配置については適宜に設定可能である。また、本実施形態では、各処理部23が同一の処理(基板洗浄処理)を行う態様について説明するが、各処理部23が互いに異なる処理を行う態様であっても構わない。
本実施形態では、未処理基板をFOUP80に収納した状態で第2受渡し部21まで搬送する。第2受渡し部21は処理部23の近傍であるため、未処理基板を外部雰囲気から隔離した状態で処理部23の近傍まで搬送することができる。したがって、基板がFOUP80の外部雰囲気に晒されている期間は、基板搬送部24がFOUP80内の複数の基板を各処理部23に搬送し始めてから、基板搬送部24が各処理部23で処理を実行された複数の基板をFOUP80内に戻すまでの期間である。このため、本実施形態では、ローダ・アンローダ部100においてFOUP80が開放される他の態様(例えば、特開2006−237559号公報に記載の態様)に比べて、基板がFOUP80外部の雰囲気に晒される時間が短く、基板への汚染を有効に抑制することができる。
また、本実施形態では、基板処理装置群200の各基板処理装置20が、第2受渡し部21に配されるFOUP80と複数の処理部23との中間位置に配される1つの基板搬送部24を有する。そして、該1つの基板搬送部24は、2本のハンド241を水平方向にそれぞれ個別に駆動させることで、中間位置から移動することなく、第2受渡し部21に配されるFOUP80と複数の処理部23との間で基板を搬送する。このように、中央位置から移動することのない1つの基板搬送部24によって各基板の搬送を行う本実施形態の態様では、複数の基板搬送部を介して基板が搬送される態様や、基板を保持した状態で基板搬送部が移動する態様に比べて、基板がFOUP80外部の雰囲気に晒される時間が短く、基板への汚染をより有効に抑制することができる。
<2 変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、この発明はその趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
上記実施形態では、基板をロットごとに収納したキャリアとしてFOUPが用いられる態様について説明したが、他の基板収容器がキャリアとして用いられてもよい。
上記実施形態では、各基板処理装置20で同一の基板処理(基板洗浄処理)が実行される態様について説明したが、各基板処理装置20で異なる基板処理が実行されても構わない。各基板処理装置20で同一の基板処理が実行される態様においては、ある基板処理装置20で基板処理を実行された1ロットの基板を収納するFOUP80は、ローダ・アンローダ部100を介してロードポート10に搬送され、基板処理システム1の外部へと搬出されることになる。他方、各基板処理装置20で異なる基板処理が実行される態様においては、ある基板処理装置20で基板処理を実行された1ロットの基板を収納するFOUP80が、他の基板処理装置20に搬送されてさらに他の基板処理を実行されてもよい。この場合において、上記実施形態のようにFOUP搬送部300がFOUP80を基板処理装置群200の配列方向に沿って双方向(±Y方向)に搬送可能な態様では、FOUP80を一方向に沿ってのみ搬送可能な態様とは異なり、各基板処理装置20の配置を基板処理順序に限定されず自由に行うことができる。
また、上記実施形態では、各基板処理装置20において処理内容が同一である複数の処理部23が配される態様について説明したが、各基板処理装置20において処理内容が異なる複数の処理部23が配される態様でも構わない。各処理部23で処理内容が同一である態様においては、ある処理部23で基板処理を実行された基板は他の処理部23を経由することなくFOUP80に戻される。他方、各処理部23で処理内容が異なる態様においては、ある処理部23で第1の基板処理を実行された基板が他の処理部23に搬送されて第1の基板処理とは異なる第2の基板処理を実行されてもよい。このように、複数の処理部において順次に異なる処理が実行される態様では、複数の処理装置において順次に異なる処理が実行される態様に比べて、ある処理から次の処理までの時間間隔が短い。したがって、基板処理装置が処理内容の異なる複数の処理部を有する態様は、例えば基板を所定温度まで加熱する加熱処理の後で該基板に洗浄処理を施す場合など、各処理間での時間間隔を短くしたい場合に特に有効である。
上記実施形態では、各基板処理装置20に1つの基板搬送部24が配される態様について説明したが、各基板処理装置20に複数の基板搬送部24が配される態様でも構わない。
上記実施形態では、第2受渡し部21が載置板211および昇降部212から成る態様について説明したが、これに限られるものではない。第2受渡し部21が、載置板211および昇降部212に加えて、FOUP80を一時的に保持するバッファ部をさらに有する態様でも構わない。
上記実施形態では、レール32が、最も−Y側に配され相対的に短い1つの単位レール320と、相対的に長く各基板処理装置20と同一のY方向長さを持つ6つの単位レール320と、を連結して構成される態様について説明したが、これに限られるものではない。例えば、各単位レール320の長さが同一の長さ(基準長)であり、各基板処理装置20のY方向の長さが基準長の整数倍に応じた長さであってもよい。そして、基板処理装置群200に新たな基板処理装置20を追加する場合には、該新たな基板処理装置20のY方向における長さに応じた数の単位レール320を追加してレール32のY方向における長さを長くする追加調整が実行される。また、基板処理装置群200から既存の基板処理装置20を除去する場合には、該既存の基板処理装置20のY方向における長さに応じた数の単位レール320を除去してレール32のY方向における長さを短くする除去調整が実行される。この態様では、各単位レール320の長さが同一であるので、各単位レール320の管理が容易である。また、各基板処理装置20のY方向の長さが基準長の整数倍に応じた長さであるので、基板処理装置20の追加または除去に応じて整数個の単位レール320を付け外しすることで、基板処理装置群200のY方向における長さとレール32のY方向における長さとを対応させることが可能である。
上記実施形態では、内部に配設されたモータ304によってレール32に沿って自走するFOUP保持部30について説明したが、FOUP保持部30の移動手段はこれに限られるものではない。例えば、レール32の±Y方向両端にプーリーを配置し、これら一対のプーリー間に駆動ベルトを架設し、該駆動ベルトにFOUP保持部30を連結させることで、FOUP保持部30の移動手段を構成してもよい。
また、上記実施形態のFOUP保持部30に代えて、図11および図12に示すFOUP保持部30Aが用いられてもよい。本変形例では、レール32に沿ってボールねじ308が配置される。該ボールねじ308はFOUP保持部30Aの筐体301AをY方向に貫通しており、FOUP保持部30Aの内部に配設されたナット306と螺合している。ボールねじ308の(−Y方向)側の端部はローダ・アンローダ部100に配置されたモータ307に連結されている。したがって、モータ307の回転軸を正逆方向に回転させることにより、ボールねじ308が回転し、FOUP保持部30をレール32に沿って±Y方向に移動させることができる。
以上、実施形態およびその変形例に係る基板処理システムについて説明したが、これらは本発明に好ましい実施形態の例であって、本発明の実施の範囲を限定するものではない。本発明は、その発明の範囲内において、各実施形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 基板処理システム
10 ロードポート
20 基板処理装置
21 第2受渡し部
23 処理部
24 基板搬送部
30,30A FOUP保持部
31 把持部
32 レール
80 FOUP
100 ローダ・アンローダ部
200 基板処理装置群
300 FOUP搬送部
320 単位レール

Claims (5)

  1. 基板を密閉空間に収納したキャリアから基板を取り出して処理を行う基板処理システムであって、
    該基板処理システムとその外部との間で前記キャリアが受け渡される第1受渡し部と、
    複数の基板処理装置が一列に配され、その配列方向に沿って前記複数の基板処理装置の一方側に前記第1受渡し部が隣接する基板処理装置群と、
    前記第1受渡し部および前記基板処理装置群の配列方向に沿って双方向に前記キャリアを搬送するキャリア搬送部と、
    を備え、
    前記基板処理装置群を構成する各基板処理装置は、
    基板処理装置と前記キャリア搬送部との間で前記キャリアが受け渡される第2受渡し部と、
    前記基板に処理を実行する複数の処理部と、
    前記第2受渡し部に配される前記キャリアと前記複数の処理部との間で前記基板を搬送する少なくとも1つの基板搬送部と、
    を有し、
    前記基板処理装置群のうち少なくとも1つの基板処理装置は、前記第2受渡し部に配される前記キャリアと前記複数の処理部との中間位置に配される1つの基板搬送部を有し、
    前記1つの基板搬送部は、複数の基板保持手段をそれぞれ個別に駆動させることで、前記中間位置から移動することなく、前記第2受渡し部に配される前記キャリアと前記複数の処理部との間で前記基板を搬送することを特徴とする基板処理システム。
  2. 請求項1に記載の基板処理システムであって、
    前記キャリア搬送部は、
    前記第1受渡し部から前記基板処理装置群における他方側の基板処理装置までの区間で前記配列方向に沿って伸びるレールと、
    前記レールに沿って自走可能であり前記キャリアを保持するキャリア保持部と、
    を有することを特徴とする基板処理システム。
  3. 請求項2に記載の基板処理システムであって、
    前記レールは複数の単位レールを前記配列方向に連結して構成されており、前記単位レールの付け外しにより前記レールの前記配列方向における長さを調整可能であることを特徴とする基板処理システム。
  4. 請求項3に記載の基板処理システムであって、
    前記単位レールの前記配列方向の長さは基準長であり、
    各基板処理装置の前記配列方向の長さは前記基準長の整数倍に応じた長さであり、
    前記基板処理装置群に新たな基板処理装置を追加する場合には、該新たな基板処理装置の前記配列方向における長さに応じた数の前記単位レールを追加して前記レールの前記配列方向における長さを長くする追加調整と、
    前記基板処理装置群から既存の基板処理装置を除去する場合には、該既存の基板処理装置の前記配列方向における長さに応じた数の前記単位レールを除去して前記レールの前記配列方向における長さを短くする除去調整と、を実行可能であることを特徴とする基板処理システム。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の基板処理システムであって、
    前記基板処理装置群のうち少なくとも1つの基板処理装置は、処理内容が互いに異なる複数の処理部を有し、
    該少なくとも1つの基板処理装置では、各基板が前記複数の処理部において順次に異なる処理を実行されることを特徴とする基板処理システム。
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