JP2016061279A - 内燃機関の吸気構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】シリンダヘッドの吸気ポートに通じる吸気通路のうちスロットル弁よりも下流側の一部と、吸気ポートの一部とが、リードバルブステイに取付けられるリードバルブで開閉される主吸気通路と、リードバルブを迂回する副吸気通路とに区画され、リードバルブステイが吸気ダクトとは別体に形成されて吸気ダクトに取付けられる内燃機関の吸気構造において、タンブル流を発生させるための副吸気通路での流路抵抗を小さく抑えるとともに、その構成を単純化してコスト低減も図れるようにする。
【解決手段】リードバルブステイ49、吸気ダクト39およびシリンダヘッド25に、横断面形状を円形として直線状に延びる個別通路54,55,56が個別に形成され、それらの個別通路54〜56を相互に連通させて副吸気通路48が構成される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、機関本体のシリンダヘッドに接続される吸気ダクトに形成される通路を構成要素の一部として前記シリンダヘッドの吸気ポートに通じる吸気通路に、吸気量を調節可能なスロットル弁が介設され、前記吸気通路のうち前記スロットル弁よりも下流側の一部と、前記吸気ポートの一部とが、リードバルブステイに取付けられるリードバルブで開閉される主吸気通路と、前記リードバルブを迂回する副吸気通路とに区画され、前記リードバルブステイが前記吸気ダクトとは別体に形成されて前記吸気ダクトに取付けられる内燃機関の吸気構造に関する。
燃焼室にタンブル流を発生させることを目的として、吸気ポートに通じる吸気通路のうちスロットル弁よりも下流側の一部と、吸気ポートの一部とが、バルブで開閉される主吸気通路と、そのリードバルブを迂回する副吸気通路とに区画されるようにした内燃機関の吸気構造は、特許文献1で知られている。
特開平7−293255号公報 特開2007−64146号公報
上記特許文献1および特許文献2には、吸気通路内を、主吸気通路および副吸気通路に区画するために様々な部品が組み合わされるようにした構造が開示されている。ところで燃焼室内でのタンブル流の発生の具合は、副吸気通路の構成に依存するものであり、タンブル流をより効率よく発生させるためには、副吸気通路の構成を単純化しつつその副吸気通路での流路抵抗を小さく抑えることが求められる。
本発明は、タンブル流を発生させるための副吸気通路での流路抵抗を小さく抑えるとともに、その構成を単純化してコスト低減も図れるようにした内燃機関の吸気構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、機関本体のシリンダヘッドに接続される吸気ダクトに形成される通路を構成要素の一部として前記シリンダヘッドの吸気ポートに通じる吸気通路に、吸気量を調節可能なスロットル弁が介設され、前記吸気通路のうち前記スロットル弁よりも下流側の一部と、前記吸気ポートの一部とが、リードバルブステイに取付けられるリードバルブで開閉される主吸気通路と、前記リードバルブを迂回する副吸気通路とに区画され、前記リードバルブステイが前記吸気ダクトとは別体に形成されて前記吸気ダクトに取付けられる内燃機関の吸気構造において、前記リードバルブステイ、前記吸気ダクトおよび前記シリンダヘッドに、横断面形状を円形として直線状に延びる個別通路が個別に形成され、それらの個別通路を相互に連通させて前記副吸気通路が構成されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、複数の前記リードバルブが、前記副吸気通路の上流側開口端の径方向外側で周方向に並ぶようにして前記リードバルブステイに取付けられることを第2の特徴とする。
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記リードバルブステイが、仮想四角錐の3つの側面に対応した3つの三角形状の枠部と、当該リードバルブステイの前記個別通路を形成して前記仮想四角錐の頂部に対応した位置に配置される筒部とが一体に設けられる四角錐状の枠体を有し、前記3つの枠部にリードバルブがそれぞれ取付けられることを第3の特徴とする。
本発明は、第3の特徴の構成に加えて、前記枠体の下部に前記筒部が設けられ、前記枠部の外面に前記リードバルブが取付けられ、前記仮想四角錐の頂部に対応した位置で3つの前記枠部の頂部を連結するガイド部が、該ガイド部の内面を前記筒部の上流側開口端の上部に連ならせるようにして前記枠体に形成されることを第4の特徴とする。
本発明は、第1〜第4の特徴の構成のいずれかに加えて、前記吸気ポートの内周から内側に隆起する隆起部を一体に有して鋳造成形される前記シリンダヘッドに、当該シリンダヘッドの前記個別通路が、前記隆起部の穿孔加工によって形成されることを第5の特徴とする。
本発明は、第1〜第5の特徴の構成のいずれかに加えて、前記吸気ダクトが、クランクシャフトの軸線に直交する仮想平面への投影図上で、前記機関本体のシリンダ軸線に斜めに交差する方向に延びるようにして前記シリンダヘッドに接続され、燃焼室に開口する吸気弁口に連なる前記吸気ポートが、前記吸気ダクトを接続させる外端開口部から前記吸気弁口にかけて湾曲するように形成されることを第6の特徴とする。
本発明は、第1〜第6の特徴の構成のいずれかに加えて、スロットル弁を有するスロットルボディが前記吸気ダクトの上流側に接続され、前記吸気ポートを連ならせるようにして前記シリンダヘッドに設けられる吸気弁口に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁が、前記スロットル弁よりも下流側で、前記スロットルボディ、前記吸気ダクトおよび前記シリンダヘッドのいずれかに取付けられることを第7の特徴とする。
さらに本発明は、第1〜第6の特徴の構成のいずれかに加えて、前記吸気通路の一部を形成する気化器が前記吸気ダクトに接続されることを第8の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、リードバルブステイ、吸気ダクトおよびシリンダヘッドに、横断面形状を円形として直線状に延びる個別通路が個別に形成され、それらの個別通路を相互に連通させるようにして副吸気通路が構成されるので、副吸気通路の吸気管長を確保しつつ副吸気通路での流路抵抗を抑えることで、副吸気通路に向かうように吸気の指向性を高めて整流を促進し、燃焼室内でのタンブル流の効果的な発生を可能とするとともに、構成を単純化してコスト低減を図ることができる。
また本発明の第2の特徴によれば、複数のリードバルブが副吸気通路の上流側開口端の径方向外側で周方向に並んでいるので、複数のリードバルブが抵抗となることで副吸気通路に向けて吸気の整流が促進されることになり、燃焼室でタンブル流を効果的に発生させることができる。
本発明の第3の特徴によれば、仮想四角錐の3つの側面に対応した3つの三角形状の枠部と、仮想四角錐の頂部に対応した位置に配置される筒部とが一体に設けられる四角錐状の枠体をリードバルブステイを有しており、3つの枠部に取付けられるリードバルブが抵抗となって、筒部内の個別通路側すなわち副吸気通路側に向かうように吸気の指向性を高めて整流を促進することができ、燃焼室でタンブル流を効果的に発生させることができる。
本発明の第4の特徴によれば、3つの枠部の頂部を連結するガイド部の内面筒が部の上流側開口端の上部に連なるので、リードバルブステイよりも上流側で吸気通路内に燃料が供給される場合に各リードバルブに付着した燃料を副吸気通路側に導くことができる。
本発明の第5の特徴によれば、シリンダヘッドの個別通路が、吸気ポートの内周から内側に隆起するようにしてシリンダヘッドの鋳造成形時に一体に形成される隆起部の穿孔加工によって形成されるので、シリンダヘッドに個別通路を形成することを容易とし、製造コスト低減に寄与することができる。
本発明の第6の特徴によれば、吸気ポートをその外端開口部から吸気弁口にかけて湾曲する形状としても、副吸気通路の一部を構成してシリンダヘッドに設けられる個別通路を、その横断面形状が円形となるようにして直線状に形成することで流路抵抗を抑え、燃焼室でのタンブル流の発生を促進することができる。
本発明の第7の特徴によれば、燃料噴射方式の内燃機関に本発明を適用して燃焼室でのタンブル流の発生を促進し、内燃機関の燃焼性改善に寄与することができる。
さらに本発明の第8の特徴によれば、気化器方式の内燃機関に本発明を適用して燃焼室でのタンブル流の発生を促進し、内燃機関の燃焼性改善に寄与することができる。
第1の実施の形態の自動二輪車の右側面図である。 内燃機関の要部縦断側面図である。 図2の3矢示部拡大図である。 リードバルブステイをスロットルボディ側から見た斜視図である。 リードバルブステイをスロットルボディと反対側から見た斜視図である。 吸気ポート付近のシリンダヘッドの斜視図である。 低負荷運転状態の内燃機関の要部縦断側面図である。 高負荷運転状態の内燃機関の要部縦断側面図である。 第2の実施の形態の内燃機関の要部縦断側面図である。
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお以下の説明で前後、左右および上下は自動二輪車に乗車した乗員から見た方向を言うものとする。
本発明の第1の実施の形態について図1〜図8を参照しながら説明すると、先ず図1において、鞍乗り型車両である自動二輪車の車体フレームFは、前輪WFを軸支するフロントフォーク11を操向可能に支承するヘッドパイプ12と、該ヘッドパイプ12から後下がりに傾斜する単一のメインフレーム13と、該メインフレーム13の後端部に設けられるピボットプレート14と、前記メインフレーム13の中間部に前端が接合されて後方に延びる左右一対のシートレール15と、前記メインフレーム13の前端の前記ヘッドパイプ12への連設部よりも下方で前記ヘッドパイプ12に前端部が接合されて後下がりに延びる単一のダウンフレーム16と、前記メインフレーム13の中間部および前記ダウンフレーム16間を結ぶサブパイプ17と、前記ピボットプレート14および前記両シートレール15間を結ぶ左右一対の補強フレーム18とを備えて、バックボーン形式に構成される。
前記メインフレーム13は、前記ヘッドパイプ12から後下がりに緩やかに傾斜するメインフレーム前部13aと、そのメインフレーム前部13aの後端から後下がりに急激に傾斜するメインフレーム後部13bとを一体に有するものであり、前記ピボットフレーム14は前記メインフレーム後部13bの後端部すなわち下端部に設けられ、前記シートレール15の前端は前記メインフレーム前部13aおよび前記メインフレーム後部13bの連設部に接合され、前記サブパイプ17は、前記メインフレーム前部13aの中間部および前記ダウンフレーム15間に設けられる。
図2を併せて参照して、単気筒である内燃機関Eの機関本体21は、自動二輪車の幅方向に軸線を配置したクランクシャフト22を支承するクランクケース23、シリンダボディ24、シリンダヘッド25およびヘッドカバー26が結合されて成る。この機関本体21は、前記メインフレーム13の下方、かつメインフレーム13、ピボットプレート14およびダウンフレーム16で囲まれる空間に配置されるようにして車体フレームFに搭載されるものであり、車体フレームFへの搭載状態で前記機関本体21のシリンダ軸線Cは前上がりに傾斜する。
前記クランクケース23内には、前記クランクシャフト22の回転動力を変速する変速機27が収容されており、該変速機27の出力軸28の一端部が前記クランクシャフト22よりも後方でクランクケース23から外方に突出される。しかも出力軸28の突出端部に固定される駆動スプロケット29と、後輪WRに設けられる被動スプロケット30とには無端状のチェーン31が巻き掛けられる。
前記後輪WRはスイングアーム32の後端部で回転自在に軸支されており、このスイングアーム32の前端部は、前記補強フレーム18を前記ピボットプレート14に連結する連結軸33の軸線まわりに揺動することを可能として前記ピボットプレート14に支承される。また補強フレーム18のシートレール15への連設部と、前記スイングアーム32の後部との間にはリヤクッションユニット34が設けられる。
前記シリンダヘッド25には、その前側壁に開口する排気ポート35が設けられており、その排気ポート35に上流端を通じさせる排気管36が前記シリンダヘッド25の前側壁に接続され、この排気管36は、機関本体21の前方からクランクケース23の下方に回り込んで後方に延出され、後輪WRの右側に配置される排気マフラー37に前記排気管36の下流端が接続される。
前記シリンダヘッド25には、その後側壁に開口する吸気ポート38が設けられ、この吸気ポート38に通じる吸気ダクト39の上流端が、前記シリンダヘッド25の後側壁に接続されて前記シリンダヘッド25から後方に延出される。また前記シリンダヘッド25の後方にはエアクリーナ40が固定配置されており、このエアクリーナ40に上流端が接続されるコネクティングチューブ41と、前記吸気ダクト39との間に、スロットルボディ42が介設される
前記エアクリーナ40、前記コネクティングチューブ41、前記スロットルボディ42および前記吸気ダクト39には、前記吸気ダクト39に形成される通路45を構成要素の一部として前記シリンダヘッド25の前記吸気ポート38に通じる吸気通路46が形成され、吸気量を調節することを可能として前記吸気通路46に介設されるスロットル弁43を前記スロットルボディ42が備える。
前記吸気通路46のうち前記スロットル弁43よりも下流側の一部と、前記吸気ポート38の一部とが、リードバルブステイ49に取付けられるリードバルブ50で開閉される主吸気通路47と、前記リードバルブを迂回する副吸気通路48とに区画され、前記リードバルブステイ49は、前記吸気ダクト39とは別体に形成されて該吸気ダクト39に取付けられる。
前記スロットル弁43よりも下流側で、前記スロットルボディ42、前記吸気ダクト39および前記シリンダヘッド25のいずれかには、前記吸気ポート38を連ならせるようにして前記シリンダヘッド25に設けられる吸気弁口51に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁52が取付けられており、この実施の形態では、吸気ダクト39の下流端部に燃料噴射弁52が取付けられる。また前記燃料噴射弁50に燃料を供給するための燃料タンク53が、前記機関本体21を上方から覆うようにして前記車体フレームFの前記メインフレーム13上に設けられる。
図3〜図5を併せて参照して、前記リードバルブステイ49、前記吸気ダクト39および前記シリンダヘッド25には、横断面形状を円形として直線状に延びる個別通路54,55,56が個別に形成され、それらの個別通路54〜56を相互に連通させることで前記副吸気通路48が構成される。
前記リードバルブステイ49は、前記吸気ダクト39の上流側半部に挿入される四角錐状の枠体57と、前記吸気ダクト39の上流側端部に一体に設けられるフランジ部39ならびに前記スロットルボディ42の下流側端部に取付けられる接続筒体59に一体に設けられるフランジ部59a間に挟まれるようにして前記枠体57から張り出すフランジ58とを一体に有しており、前記フランジ部39a,59aと、それらのフランジ部39a,59a間に挟まれる前記フランジ58とを前記フランジ部39aに螺合される複数のボルト60で締結することで、前記リードバルブステイ49が前記吸気ダクト39に取付けられる。
前記枠体57は、仮想四角錐の3つの側面に対応した3つの三角形状の枠部57a,57b,57cと、前記リードバルブステイ49の前記個別通路54を形成して前記仮想四角錐の頂部に対応した位置に配置される筒部57dとが一体に設けられて四角錐状に形成されるものであり、前記3つの枠部57a〜57cがそれぞれ形成する三角形状の開口部61を個別に開閉する前記リードバルブ50が、前記枠部57a〜57cの外面に当接して閉弁するようにしつつ2つずつのねじ部材62で前記枠部57a〜57cの外面に取付けられる。
また前記枠体57には、リードバルブステイ49の前記個別通路54を形成して前記仮想四角錐の頂部に対応した位置に配置される筒部57dが一体に設けられ、この筒部57dは、前記リードバルブステイ49の前記吸気ダクト39への取付け状態で前記枠体57の下部に配置され、この筒部57d内の個別通路54は前記吸気ダクト39の個別通路55に連通する。
前記枠体57での前記3つの枠部57a〜57cおよび前記筒部57dの配置によって、3つの前記リードバルブ50は、前記筒部57dの上流側開口端すなわち前記副吸気通路48の上流側開口端の径方向外側で周方向に並ぶようにして前記リードバルブステイ49に取付けられることになる。
また前記枠体57を構成する基準となる前記仮想四角錐の頂部に対応した位置で3つの前記枠部57a〜57cの頂部を連結するガイド部57eが、該ガイド部57の内面を前記筒部57dの上流側開口端の上部に連ならせるようにして、前記枠体57に形成される。
図6を併せて参照して、前記シリンダヘッド25は鋳造成形されるものであり、その鋳造時に前記シリンダヘッド25は、前記吸気ポート38の内周から内側に隆起する隆起部25aを一体に有するように鋳造成形され、前記シリンダヘッド25の前記個別通路56は、前記隆起部25aの穿孔加工によって形成される。
図2に注目して、前記吸気ダクト39は、前記クランクシャフト22の軸線に直交する仮想平面への投影図(図2)上で、前記機関本体22のシリンダ軸線Cと角度αをなして斜めに交差する方向に延びるようにして前記シリンダヘッド25に接続され、前記吸気ポート38は、前記吸気ダクト39を接続させる外端開口部と、前記シリンダボディ24に摺動自在に嵌合されるピストン63の頂部を臨ませて前記シリンダボディ24および前記シリンダヘッド25間に形成される燃焼室64に臨んで開口するようにして前記シリンダヘッド25に設けられる吸気弁口51との間で湾曲するように形成される。
このような吸気構造では、内燃機関Eの低負荷運転状態では、図7で示すようにリード弁50は閉弁状態にあり、スロットル弁43で流量が調節された空気は、副吸気通路48を流通して吸気弁口51から燃焼室64に流入し、燃焼室64内でタンブル流を生じることになる。また内燃機関Eの高負荷運転状態では、図8で示すようにリード弁50が開弁し、スロットル弁43で流量が調節された空気は、主吸気通路47を流通して吸気弁口51から燃焼室64に導入されるとともに、副吸気通路48を経て吸気弁口51から燃焼室64に流入することになる。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、吸気通路46のうちスロットル弁43よりも下流側の一部と、吸気ポート38の一部とが、リードバルブステイ49に取付けられるリードバルブ50で開閉される主吸気通路47と、リードバルブ50を迂回する副吸気通路48とに区画され、リードバルブステイ49が吸気ダクト39とは別体に形成されて前記吸気ダクト39に取付けられるのであるが、前記リードバルブステイ49、前記吸気ダクト39および前記シリンダヘッド25に、横断面形状を円形として直線状に延びる個別通路54,55,56が個別に形成され、それらの個別通路54〜56を相互に連通させて前記副吸気通路48が構成されるので、副吸気通路48の吸気管長を確保しつつ副吸気通路48での流路抵抗を抑えることで、副吸気通路48に向かうように吸気の指向性を高めて整流を促進し、燃焼室64内でのタンブル流の効果的な発生を可能とするとともに、構成を単純化してコスト低減を図ることができる。
また複数たとえば3つの前記リードバルブ50が、前記副吸気通路48の上流側開口端の径方向外側で周方向に並ぶようにして前記リードバルブステイ49に取付けられるので、複数のリードバルブ50が抵抗となることで副吸気通路48に向けて吸気の整流が促進されることになり、燃焼室64でタンブル流を効果的に発生させることができる。
またリードバルブステイ49が、仮想四角錐の3つの側面に対応した3つの三角形状の枠部57a,57b,57cと、当該リードバルブステイ49の前記個別通路54を形成して前記仮想四角錐の頂部に対応した位置に配置される筒部57dとが一体に設けられる四角錐状の枠体57を有し、前記3つの枠部57a〜57cにリードバルブ50がそれぞれ取付けられるので、3つの枠部57a〜57cに取付けられるリードバルブ50が抵抗となって、筒部57d内の個別通路54側すなわち副吸気通路48側に吸気の指向性を高めて整流を促進することができ、燃焼室64でタンブル流を効果的に発生させることができる。
また前記吸気ポート38の内周から内側に隆起する隆起部25aを一体に有して鋳造成形される前記シリンダヘッド25に、当該シリンダヘッド25の前記個別通路56が、前記隆起部25aの穿孔加工によって形成されるので、シリンダヘッド25に個別通路56を形成することを容易とし、製造コスト低減に寄与することができる。
また前記吸気ダクト39が、クランクシャフト22の軸線に直交する仮想平面への投影図上で、機関本体21のシリンダ軸線Cに斜めに交差する方向に延びるようにして前記シリンダヘッド25に接続され、燃焼室64に開口する吸気弁口51に連なる前記吸気ポート38が、前記吸気ダクト39を接続させる外端開口部から前記吸気弁口51にかけて湾曲するように形成されるので、吸気ポート38をその外端開口部から吸気弁口51にかけて湾曲する形状としても、副吸気通路48の一部を構成してシリンダヘッド25に設けられる個別通路56を、その横断面形状が円形となるようにして直線状に形成することで流路抵抗を抑え、燃焼室64でのタンブル流の発生を促進することができる。
またスロットル弁43を有するスロットルボディ42が前記吸気ダクト39の上流側に接続され、前記シリンダヘッド25の前記吸気弁口51に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁52が、前記スロットル弁43よりも下流側で、前記スロットルボディ42、前記吸気ダクト39および前記シリンダヘッド25のいずれか(この実施の形態では吸気ダクト39)に取付けられており、この内燃機関Eが燃料噴射方式に構成されるのであるが、このような燃料噴射方式の内燃機関Eに本発明を適用して燃焼室64でのタンブル流の発生を促進し、燃焼性改善に寄与することができる。
図9は本発明の第2の実施の形態を示すものであり、上記第1の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
この第2の実施の形態は、第1の実施の形態のスロットルボディ42に代えて、スロットルボディ69を有する気化器68が用いられることだけが第1の実施の形態と異なるものであり、その他の構成は第1の実施の形態と基本的には同一である。
リードバルブステイ49のフランジ58は、前記気化器68がその下流端部に有するフランジ部68aと、吸気ダクト39が上流端に備えるフランジ部39aとの間にが挟まれ、前記フランジ部39a,68aと、それらのフランジ部39a,68a間に挟まれる前記フランジ58とを前記フランジ部39aに螺合される複数のボルト60で締結することで、リードバルブステイ49が前記吸気ダクト39に取付けられる。
この第2の実施の形態によれば、気化器方式の内燃機関Eに本発明を適用して燃焼室64でのタンブル流の発生を促進し、燃焼性改善に寄与することができる。しかも前記リードバルブステイ49において、前記枠体57の下部に前記筒部57dが設けられ、前記枠部57a〜57cの外面に前記リードバルブ50が取付けられ、仮想四角錐の頂部に対応した位置で3つの前記枠部57a〜57cの頂部を連結するガイド部57eが、該ガイド部57eの内面を前記筒部57dの上流側開口端の上部に連ならせるようにして前記枠体57に形成され、リードバルブステイ49よりも上流側で気化器68から吸気通路46内に燃料が供給されるので、各リードバルブ50に付着した燃料を前記ガイド部57eで副吸気通路48側に導くことができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上述の実施の形態では、リードバルブステイ49が、仮想四角錐の3つの側面に対応した3つの三角形状の枠部57a,57b,57cを有する四角錐状の枠体57を有するように構成されていたが、仮想三角錘の2つの側面に対応した三角錘状の枠体を有するように構成されていてもよく、その場合、2つの枠部にリードバルブがそれぞれ取付けられる。
21・・・機関本体
22・・・クランクシャフト
25・・・シリンダヘッド
25a・・・隆起部
38・・・吸気ポート
39・・・吸気ダクト
42・・・スロットルボディ
43,69・・・スロットル弁
45・・・通路
46・・・吸気通路
47・・・主吸気通路
48・・・副吸気通路
49・・・リードバルブステイ
50・・・リードバルブ
51・・・吸気弁口
52・・・燃料噴射弁
54,55,56・・・個別通路
57・・・枠体
57a,57b,57c・・・枠部
57d・・・筒部
57e・・・ガイド部
64・・・燃焼室
68・・・気化器
C・・・シリンダ軸線

Claims (8)

  1. 機関本体(21)のシリンダヘッド(25)に接続される吸気ダクト(39)に形成される通路(45)を構成要素の一部として前記シリンダヘッド(25)の吸気ポート(38)に通じる吸気通路(46)に、吸気量を調節可能なスロットル弁(43,69)が介設され、前記吸気通路(46)のうち前記スロットル弁(43,69)よりも下流側の一部と、前記吸気ポート(38)の一部とが、リードバルブステイ(49)に取付けられるリードバルブ(50)で開閉される主吸気通路(47)と、前記リードバルブ(50)を迂回する副吸気通路(48)とに区画され、前記リードバルブステイ(49)が前記吸気ダクト(39)とは別体に形成されて前記吸気ダクト(39)に取付けられる内燃機関の吸気構造において、前記リードバルブステイ(49)、前記吸気ダクト(39)および前記シリンダヘッド(25)に、横断面形状を円形として直線状に延びる個別通路(54,55,56)が個別に形成され、それらの個別通路(54〜56)を相互に連通させて前記副吸気通路(48)が構成されることを特徴とする内燃機関の吸気構造。
  2. 複数の前記リードバルブ(50)が、前記副吸気通路(48)の上流側開口端の径方向外側で周方向に並ぶようにして前記リードバルブステイ(49)に取付けられることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の吸気構造。
  3. 前記リードバルブステイ(49)が、仮想四角錐の3つの側面に対応した3つの三角形状の枠部(57a,57b,57c)と、当該リードバルブステイ(49)の前記個別通路(54)を形成して前記仮想四角錐の頂部に対応した位置に配置される筒部(57d)とが一体に設けられる四角錐状の枠体(57)を有し、前記3つの枠部(57a〜57c)にリードバルブ(50)がそれぞれ取付けられることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の吸気構造。
  4. 前記枠体(57)の下部に前記筒部(57d)が設けられ、前記枠部(57a〜57c)の外面に前記リードバルブ(50)が取付けられ、前記仮想四角錐の頂部に対応した位置で3つの前記枠部(57a〜57c)の頂部を連結するガイド部(57e)が、該ガイド部(57e)の内面を前記筒部(57d)の上流側開口端の上部に連ならせるようにして前記枠体(57)に形成されることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の吸気構造。
  5. 前記吸気ポート(38)の内周から内側に隆起する隆起部(25a)を一体に有して鋳造成形される前記シリンダヘッド(25)に、当該シリンダヘッド(25)の前記個別通路(56)が、前記隆起部(25a)の穿孔加工によって形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の内燃機関の吸気構造。
  6. 前記吸気ダクト(39)が、クランクシャフト(22)の軸線に直交する仮想平面への投影図上で、前記機関本体(21)のシリンダ軸線(C)に斜めに交差する方向に延びるようにして前記シリンダヘッド(25)に接続され、燃焼室(64)に開口する吸気弁口(51)に連なる前記吸気ポート(38)が、前記吸気ダクト(39)を接続させる外端開口部から前記吸気弁口(51)にかけて湾曲するように形成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の内燃機関の吸気構造。
  7. スロットル弁(43)を有するスロットルボディ(42)が前記吸気ダクト(39)の上流側に接続され、前記吸気ポート(38)を連ならせるようにして前記シリンダヘッド(25)に設けられる吸気弁口(51)に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁(52)が、前記スロットル弁(43)よりも下流側で、前記スロットルボディ(42)、前記吸気ダクト(39)および前記シリンダヘッド(25)のいずれかに取付けられることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の内燃機関の吸気構造。
  8. 前記吸気通路(46)の一部を形成する気化器(68)が前記吸気ダクト(39)に接続されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の内燃機関の吸気構造。
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