JP6228091B2 - 内燃機関の吸気構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ピストンが摺動自在に嵌合されるシリンダボアを有するシリンダブロックに、前記ピストンの頂部を臨ませる燃焼室を前記シリンダブロックとの間に形成するシリンダヘッドが結合され、シリンダ軸線に沿う方向から見て前記シリンダボアの内周から外側にはみ出した三日月状のはみ出し部を有するようにして前記燃焼室の天井部に開口する吸気弁口と、一部を屈曲させるようにして前記吸気弁口に連なる吸気ポートとが前記シリンダヘッドに形成され、前記吸気弁口を開閉可能な傘状の弁部とともに吸気弁を構成する弁軸部が前記シリンダヘッドに開閉作動可能に支持され、前記シリンダボアの前記シリンダヘッド側の開口縁に、前記弁部との干渉を回避するための切欠き部が設けられる内燃機関の吸気構造に関する。
点火後の火炎伝播の効率を高めるべく空気および燃料を燃焼室内で攪拌するためのタンブル流を発生させることを目的として、燃焼室の天井部に開口する吸気弁口を、シリンダ軸線に沿う方向から見て、シリンダボアの内周から外側にはみ出した三日月状のはみ出し部を有するように形成した吸気構造が、特許文献1で知られている。
特開2013−227966号公報
ところが、上記特許文献1で開示された吸気構造では、吸気弁口が吸気ポートの外端開口部に近くなり、空気および燃料の燃焼室内での流動が吸気ポートの形状の影響を受け易くなることに起因して、燃焼室内のタンブル流の回転軸が燃焼室内でシリンダ軸線に対して傾斜してしまうことが本願発明者の種々の検証によって判明した。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、燃焼室内のタンブル流の回転軸が燃焼室内でシリンダ軸線に直交するようにして、燃焼室での攪拌を偏りなく行って燃焼効率を高め得るようにした内燃機関の吸気構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ピストンが摺動自在に嵌合されるシリンダボアを有するシリンダブロックに、前記ピストンの頂部を臨ませる燃焼室を前記シリンダブロックとの間に形成するシリンダヘッドが結合され、シリンダ軸線に沿う方向から見て前記シリンダボアの内周から外側にはみ出した三日月状のはみ出し部を有するようにして前記燃焼室の天井部に開口する吸気弁口と、一部を屈曲させるようにして前記吸気弁口に連なる吸気ポートとが前記シリンダヘッドに形成され、前記吸気弁口を開閉可能な傘状の弁部とともに吸気弁を構成する弁軸部が、前記シリンダヘッドに開閉作動可能に支持され、前記シリンダボアの前記シリンダヘッド側の開口縁に、前記弁部との干渉を回避するための切欠き部が設けられる内燃機関の吸気構造において、前記吸気ポートの前記吸気弁口寄りの一部に、前記シリンダ軸線および前記弁軸部の中心軸線をともに含む仮想平面に沿って延びるストレート部が、前記シリンダ軸線と直交する平面への投影図上で、前記仮想平面に関して対称な形状の内壁面を有するようにして形成され、前記吸気ポートの前記吸気弁口と隣接する部分は、前記仮想平面上で見て、前記弁軸部の中心軸線を挟んで前記吸気弁口の前記はみ出し部側の内側面と、対向する側の内側面とが、何れも前記吸気弁口に向けて曲率が漸増するように湾曲していることを第の特徴とする。
本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記ストレート部が、前記シリンダ軸線と直交する平面への投影図上で、閉弁状態の前記弁部の中心と、前記弁軸部をガイドするようにして前記シリンダヘッドに設けられるガイド筒の中心軸線の前記吸気ポート側の端部との間に形成されることを第の特徴とする。
本発明は、第1またはの特徴の構成に加えて、前記燃焼室に露出する電極部を有する点火プラグが、前記仮想平面から離隔した位置に前記電極部を配置するようにして前記シリンダヘッドに取付けられることを第の特徴とする。
さらに本発明は、第1〜第の特徴の構成のいずれかに加えて、前記シリンダブロックと、前記吸気ポートを後側壁に開口させた前記シリンダヘッドとを構成要素の一部とした機関本体が、前記吸気ポートの後方に配置されるフレーム部材を有してバックボーン型に構成される車体フレームを有する鞍乗り型車両に搭載され、前記吸気ポートの上流端開口部が、前記フレーム部材を避ける方向に指向するように形成されることを第の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、シリンダ軸線に沿う方向から見てシリンダボアの内周から外側にはみ出した三日月状のはみ出し部を有する吸気弁口を形成することで、吸気弁の開弁時に吸気弁口のはみ出し部側から燃焼室への吸気の流れを抑制して燃焼室内にタンブル流を生じさせる際に、シリンダ軸線と、吸気弁の弁軸部の中心軸線とを含む仮想平面に沿って延びるストレート部が、吸気ポートの吸気弁口寄りの一部に形成されることによって、吸気流れ方向をシリンダ軸線に指向するように矯正し、タンブル流の回転軸がシリンダ軸線と直交するようにしてタンブル流を効果的に利用して燃焼効率の向上に寄与することができる。
た、シリンダ軸線と直交する平面への投影図上で、ストレート部がシリンダ軸線および弁軸部の中心軸線をともに含む仮想平面に関して対称な形状の内壁面を有するので、吸気弁の近傍での吸気流をシリンダ軸線に向けて矯正することができる。
本発明の第の特徴によれば、ストレート部が、シリンダ軸線と直交する平面への投影図上で、閉弁状態の弁部の中心と、ガイド筒の中心軸線の吸気ポート側の端部との間に形成されるので、タンブル流の回転軸がシリンダ軸線と直交するように吸気流を矯正することができる。
本発明の第の特徴によれば、シリンダ軸線および弁軸部の中心軸線をともに含む仮想平面から離隔した位置で、点火プラグの電極部が燃焼室に露出するので、電極部がタンブル流の生成を阻害することがないようにして、タンブル流を燃焼室内で効果的に生じさせ、燃焼効率の向上に寄与することができる。
さらに本発明の第の特徴によれば、バックボーン型の車体フレームの一部を構成するフレーム部材が吸気ポートの後方に配置され、吸気ポートの上流端開口部がフレーム部材を避ける方向に指向するようにしてフレーム部材との干渉を回避するように吸気系部品が配置される内燃機関でも、タンブル流を燃焼室内で効果的に生じさせ、燃焼効率の向上に寄与することができる。
自動二輪車の右側面図である。 吸気弁閉弁状態での内燃機関の要部縦断面図である。 図1の3−3線断面図である。 図2の4−4線矢視図である。 図2の5−5線矢視図である。 吸気弁開弁状態での図2に対応した縦断面図である。 吸気ポートをシリンダ軸線に沿う方向から見た簡略図である。
本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお以下の説明で、前後、上下および左右は、自動二輪車に乗車した乗員から見た方向を言うものとする。
先ず図1において、鞍乗り型車両である自動二輪車の車体フレームFは、前輪WFを軸支するフロントフォーク11を操向可能に支承するヘッドパイプ12と、該ヘッドパイプ12から後下がりに傾斜する単一のメインフレーム13と、該メインフレーム13の後端部に設けられるピボットプレート14と、前記メインフレーム13の中間部に前端が接合されて後方に延びる左右一対のシートレール15と、前記メインフレーム13の前端の前記ヘッドパイプ12への連設部よりも下方で前記ヘッドパイプ12に前端部が接合されて後下がりに延びる単一のダウンフレーム16と、前記メインフレーム13の中間部および前記ダウンフレーム16間を結ぶサブパイプ17と、前記ピボットプレート14および前記両シートレール15間を結ぶ左右一対の補強フレーム18とを備えて、バックボーン型に構成される。
前記メインフレーム13は、前記ヘッドパイプ12から後下がりに緩やかに傾斜するメインフレーム前部13aと、そのメインフレーム前部13aの後端から後下がりに急激に傾斜するメインフレーム後部13bとを一体に有するものであり、前記ピボットフレーム14は前記メインフレーム後部13bの後端部すなわち下端部に設けられ、前記シートレール15の前端は前記メインフレーム前部13aおよび前記メインフレーム後部13bの連設部に接合され、前記サブパイプ17は、前記メインフレーム前部13aの中間部および前記ダウンフレーム15間に設けられる。
単気筒である内燃機関Eの機関本体21は、自動二輪車の幅方向に軸線を配置したクランクシャフト22を支承するクランクケース23、シリンダボディ24、シリンダヘッド25およびヘッドカバー26が結合されて成る。この機関本体21は、前記メインフレーム13の下方、かつメインフレーム13、ピボットプレート14およびダウンフレーム16で囲まれる空間に配置されるようにして車体フレームFに搭載されるものであり、車体フレームFへの搭載状態で前記機関本体21のシリンダ軸線Cは前上がりに傾斜する。
前記クランクケース23内には、前記クランクシャフト22の回転動力を変速する変速機 (図示せず)が収容されており、該変速機の出力軸28の一端部が前記クランクシャフト22よりも後方でクランクケース23から外方に突出される。しかも出力軸28の突出端部に固定される駆動スプロケット29と、後輪WRに設けられる被動スプロケット30とには無端状のチェーン31が巻き掛けられる。
前記後輪WRはスイングアーム32の後端部で回転自在に軸支されており、このスイングアーム32の前端部は、前記補強フレーム18を前記ピボットプレート14に連結する連結軸33の軸線まわりに揺動することを可能として前記ピボットプレート14に支承される。また補強フレーム18のシートレール15への連設部と、前記スイングアーム32の後部との間にはリヤクッションユニット34が設けられる。
図2において、前記シリンダボディ24は、前記クランクシャフト22に連接されるピストン47を摺動自在に嵌合させるシリンダボア48を有しており、このシリンダボディ24と、該シリンダボディ24に結合される前記シリンダヘッド25との間には、前記ピストン47の頂部を臨ませる燃焼室48が形成される。
前記シリンダヘッド25には、前記燃焼室49の天井部50に開口する吸気弁口51および排気弁口52と、シリンダ軸線Cに沿う方向から見て一部を屈曲させるようにして前記吸気弁口51に連なる吸気ポート53と、同じく一部を屈曲させるようにして前記排気弁口52に連なる排気ポート54とが形成される。
前記吸気弁口51は、前記シリンダヘッド25にモールド結合される弁座部材55によって形成され、前記排気弁口52は、前記シリンダヘッド25にモールド結合される弁座部材56によって形成される。
前記吸気弁口51の開閉は吸気弁57でなされるものであり、この吸気弁57は前記弁座部材55に着座して前記吸気弁口51を閉じ得る傘状の弁部57aと、この弁部57aに同軸に連なる弁軸部57bとを一体に有し、前記シリンダヘッド57に設けられるガイド筒59に前記弁軸部57bが摺動自在に嵌合され、これによって吸気弁57が開閉作動可能として前記シリンダヘッド25に支持される。また前記排気弁口52の開閉は排気弁58でなされるものであり、この排気弁58は前記弁座部材56に着座して前記排気弁口52を閉じ得る傘状の弁部58aと、この弁部58aに同軸に連なる弁軸部58bとを一体に有し、前記シリンダヘッド57に設けられるガイド筒60に前記弁軸部58bが摺動自在に嵌合され、これによって排気弁58が開閉作動可能として前記シリンダヘッド25に支持される。
前記排気ポート54の外端は前記シリンダヘッド25の前部側壁に開口するものであり、図1で示すように、排気管36が前記排気ポート54の外端開口部に連なるようにして前記シリンダヘッド25の前部側壁に接続される。この排気管36は、機関本体21の前方からクランクケース23の下方に回り込んで後方に延出され、後輪WRの右側に配置される排気マフラー37に前記排気管36の下流端が接続される。
図3を併せて参照して、前記吸気ポート53の外端は前記シリンダヘッド25の後部側壁に開口するものであり、この吸気ポート53の外端開口部に連なるようにして吸気管39の下流端が前記シリンダヘッド25の後部側壁に接続され、この吸気管39は、前記シリンダヘッド25から後方に延出される。また前記シリンダヘッド25の後方にはエアクリーナ40が固定配置されており、このエアクリーナ40に上流端が接続されるコネクティングチューブ41の下流端は気化器42に接続され、該気化器42は、湾曲した接続管43を介して前記吸気管39の上流端に接続される。
ところで前記吸気ポート53の後方には、車体フレームFの一部を構成するフレーム部材として、前記メインフレーム13の前記メインフレーム後部13bが配置されている。前記吸気ポート53の上流端開口部は、前記メインフレーム後部13bを避ける方向に指向するように形成されるものであり、この実施の形態では前記吸気ポート53の上流端開口部は斜め左後方に指向して開口するように形成される。したがって前記エアクリーナ40および前記吸気ポート53間を接続する前記コネクティングチューブ41、前記気化器42、前記接続管43および前記吸気管39は、前記メインフレーム後部13bの左側から前方に回り込むように配置されることになる。
また前記機関本体21を上方から覆う燃料タンク44が、前記メインフレーム13の前記メインフレーム前部13a上に設けられ、この燃料タンク44の後方に配置される乗車用シート45が前記シートレール15上に設けられる。
図4において、前記吸気弁口51を形成する前記弁座部材55は、前記シリンダボア48の中心軸線すなわちシリンダ軸線Cに沿う方向から見て前記シリンダボア48の内周から外側にはみ出した三日月状のはみ出し部51a(点描で示す部分)を前記吸気弁口51が有するようにした位置で、前記シリンダヘッド25に固設される。ところで前記燃焼室49の天井部50の開口縁50aは、前記シリンダボア48の内周にほぼ対応して形成されており、前記はみ出し部51aは、前記開口縁50aの一部を切欠いた位置に配置される。また前記天井部50のうち前記吸気弁口51の前記はみ出し部51aを除く部分の開口端部にはスキッシュ61が形成される。
図5を併せて参照して、前記シリンダボア48の前記シリンダヘッド25側の開口縁には、前記吸気弁57の前記弁部57aとの干渉を回避するための切欠き部48aが設けられ、前記ピストン47の前記燃焼室49側端部外縁にも前記弁部57aとの干渉を回避するための切欠き部47aが設けられる。
上述のようにシリンダ軸線Cに沿う方向から見てシリンダボア48の内周すなわち天井部50の開口縁50aから外側にはみ出した三日月状のはみ出し部51aを有する吸気弁口51を形成することで、図6で示すように、吸気弁47の開弁時には、吸気弁口51のはみ出し部51a側から燃焼室49への吸気の流れが抑制されることになり、それによって燃焼室49内にタンブル流を生じさせることができるが、吸気弁口51が吸気ポート53の外端開口部に近くなり、空気および燃料の燃焼室49内での流動が吸気ポート53の形状の影響を受け易くなることに起因して、燃焼室49内のタンブル流の回転軸が燃焼室49内の中心軸線すなわちシリンダ軸線Cに対して傾斜してしまうことが本願発明者の種々の検証によって判明しており、そのようなタンブル流の回転軸のシリンダ軸線Cに対する傾斜が生じないようにすることが求められる。
図7はシリンダ軸線Cと直交する平面への前記吸気ポート53の投影図であり、この図7で明示するように、前記吸気ポート53の前記吸気弁口51寄りの一部に、前記シリンダ軸線Cおよび前記弁軸部57bの中心軸線CVをともに含む仮想平面VPに沿って延びるストレート部53aが本発明に従って形成される。
しかも前記ストレート部53aは、前記シリンダ軸線Cと直交する平面への投影図上で、前記仮想平面VPに関して対称な形状の内壁面を有するように形成される。
また図6で示すように、吸気ポート53の吸気弁口51と隣接する部分は、前記仮想平面VP上で見て、前記弁軸部57bの中心軸線CVを挟んで前記吸気弁口51の前記はみ出し部51a側の内側面と、対向する側の内側面とが、何れも吸気弁口51に向けて曲率が漸増するように湾曲している。
また前記ストレート部53aは、前記シリンダ軸線Cと直交する平面への投影図上で、閉弁状態の前記弁部57aの中心CP1と、前記弁軸部57bをガイドするようにして前記シリンダヘッド25に設けられるガイド筒59の中心軸線の前記吸気ポート53側の端部CP2との間の領域Aに形成される。
ところで前記シリンダヘッド25には、前記燃焼室49に露出する電極部62aを有する点火プラグ62が取付けられるのであるが、この点火プラグ62は、前記仮想平面VPから離隔した位置に前記電極部62aを配置するようにして、前記シリンダヘッド25に取付けられる。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、吸気ポート53の吸気弁口51寄りの一部に、シリンダ軸線Cおよび弁軸部57bの中心軸線CVをともに含む仮想平面VPに沿って延びるストレート部53aが形成されるので、吸気弁57の開弁時に吸気弁口51のはみ出し部51a側から燃焼室49への吸気の流れを抑制して燃焼室49内にタンブル流を生じさせる際に、吸気流れ方向をシリンダ軸線Cに指向するように矯正し、タンブル流の回転軸が燃焼室49内でシリンダ軸線Cと直交するようにしてタンブル流を効果的に利用して燃焼効率の向上に寄与することができる。
また前記ストレート部53aが、前記シリンダ軸線Cと直交する平面への投影図上で、前記仮想平面VPに関して対称な形状の内壁面を有するように形成されるので、吸気弁57の近傍での吸気流をシリンダ軸線Cに向けて矯正することができる。
また前記ストレート部53aが、前記シリンダ軸線Cと直交する平面への投影図上で、閉弁状態の吸気弁57の前記弁部57aの中心CP1と、前記吸気弁57の前記弁軸部57bをガイドするようにして前記シリンダヘッド25に設けられるガイド筒59の中心軸線の前記吸気ポート53側の端部CP2との間の領域Aに形成されるので、タンブル流の回転軸がシリンダ軸線Cと直交するように吸気流を矯正することができる。
また前記燃焼室49に露出する電極部62aを有する点火プラグ62が、前記仮想平面VPから離隔した位置に前記電極部62aを配置するようにして前記シリンダヘッド25に取付けられるので、電極部62aがタンブル流の生成を阻害することがないようにして、タンブル流を燃焼室49内で効果的に生じさせ、燃焼効率の向上に寄与することができる。
さらに機関本体21が搭載されるバックボーン型に構成される車体フレームFが有するメインフレーム13のメインフレーム後部13bは、前記吸気ポート53の後方に配置されており、前記吸気ポート53の上流端開口部が、前記メインフレーム後部13bを避ける方向に指向するように形成されるので、エアクリーナ40および吸気ポート53間を接続するコネクティングチューブ41、気化器42、接続管43および前記吸気管39は、前記メインフレーム後部13bの左側から前方に回り込むように配置されることになるが、このような内燃機関でもタンブル流を燃焼室49内で効果的に生じさせ、燃焼効率の向上に寄与することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
13b・・・フレーム部材であるメインフレームのメインフレーム後部
21・・・機関本体
24・・・シリンダブロック
25・・・シリンダヘッド
47・・・ピストン
48・・・シリンダボア
48a・・・切欠き部
49・・・燃焼室
50・・・天井部
51・・・吸気弁口
51a・・・はみ出し部
53・・・吸気ポート
53a・・・ストレート部
57・・・吸気弁
57a・・・弁部
57b・・・弁軸部
59・・・ガイド筒
62・・・点火プラグ
62a・・・電極部
C・・・シリンダ軸線
CPI・・・閉弁状態の吸気弁の弁部の中心
CP2・・・ガイド筒の中心軸線の吸気ポート側端部
CV・・・弁軸部の中心軸線
F・・・車体フレーム
VP・・・仮想平面

Claims (4)

  1. ピストン(47)が摺動自在に嵌合されるシリンダボア(48)を有するシリンダブロック(24)に、前記ピストン(47)の頂部を臨ませる燃焼室(49)を前記シリンダブロック(24)との間に形成するシリンダヘッド(25)が結合され、シリンダ軸線(C)に沿う方向から見て前記シリンダボア(48)の内周から外側にはみ出した三日月状のはみ出し部(51a)を有するようにして前記燃焼室(49)の天井部(50)に開口する吸気弁口(51)と、一部を屈曲させるようにして前記吸気弁口(51)に連なる吸気ポート(53)とが前記シリンダヘッド(25)に形成され、前記吸気弁口(51)を開閉可能な傘状の弁部(57a)とともに吸気弁(57)を構成する弁軸部(57b)が、前記シリンダヘッド(25)に開閉作動可能に支持され、前記シリンダボア(48)の前記シリンダヘッド(25)側の開口縁に、前記弁部(57a)との干渉を回避するための切欠き部(48a)が設けられる内燃機関の吸気構造において、
    前記吸気ポート(53)の前記吸気弁口(51)寄りの一部に、前記シリンダ軸線(C)および前記弁軸部(57b)の中心軸線(CV)をともに含む仮想平面(VP)に沿って延びるストレート部(53a)が、前記シリンダ軸線(C)と直交する平面への投影図上で、前記仮想平面(VP)に関して対称な形状の内壁面を有するようにして形成され
    前記吸気ポート(53)の前記吸気弁口(51)と隣接する部分は、前記仮想平面(VP)上で見て、前記弁軸部(57b)の中心軸線(CV)を挟んで前記吸気弁口(51)の前記はみ出し部(51a)側の内側面と、対向する側の内側面とが、何れも前記吸気弁口(51)に向けて曲率が漸増するように湾曲していることを特徴とする内燃機関の吸気構造。
  2. 前記ストレート部(53a)が、前記シリンダ中心軸線(C)と直交する平面への投影図上で、閉弁状態の前記弁部(57a)の中心(CP1)と、前記弁軸部(57b)をガイドするようにして前記シリンダヘッド(25)に設けられるガイド筒(59)の中心軸線の前記吸気ポート(53)側の端部(CP2)との間に形成されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の吸気構造。
  3. 前記燃焼室(49)に露出する電極部(62a)を有する点火プラグ(62)が、前記仮想平面(VP)から離隔した位置に前記電極部(62a)を配置するようにして前記シリンダヘッド(25)に取付けられることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の吸気構造。
  4. 前記シリンダブロック(24)と、前記吸気ポート(53)を後側壁に開口させた前記シリンダヘッド(25)とを構成要素の一部とした機関本体(21)が、前記吸気ポート(53)の後方に配置されるフレーム部材(13b)を有してバックボーン型に構成される車体フレーム(F)を有する鞍乗り型車両に搭載され、前記吸気ポート(53)の上流端開口部が、前記フレーム部材(13b)を避ける方向に指向するように形成されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の内燃機関の吸気構造。
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