JP2016060369A - 鞍乗型車両の車体前部構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】運転者に対面するレッグシールド20を備え、レッグシールド20に電源ソケット30が配置される鞍乗型車両の車体前部構造において、電源ソケット30には、電装部品を挿し込む挿し込み口30aが形成され、電源ソケット30は、挿し込み口30aが車幅方向外側を向くようにレッグシールド20の運転者の側の面24bに取り付けられる。
【選択図】図3
Description
一方、電源ソケット及び電源ソケットに取り付けられる電装部品をレッグスペースに突出しにくくするためには、運転者の脚に対し電源ソケットを前方へ大きく離す必要があるが、車両前方に車体が大型化してしまうことがあった。
請求項2に記載した発明は、前記電源ソケット(30)が前記挿し込み口(30a)を形成する部分(30d)は、前記レッグシールド(20)から外部へ露出することを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記挿し込み口(30a)は、前記レッグシールド(20)の下方に傾斜することを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記レッグシールド(20)は、車幅方向中央で前記運転者の側に突出する中央突出部(21)と、前記中央突出部(21)よりも左側に位置する左サイド部(22)と、前記中央突出部(21)よりも右側に位置する右サイド部(23)とを備え、前記電源ソケット(30)は、車幅方向中心を通る中心線(CL)よりも車幅方向の何れか一方に配置され、車両の電源をオンオフするためのメインスイッチユニット(31)は、前記電源ソケット(30)と同じ側に配置されることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記メインスイッチユニット(31)は、キーが挿し込まれるキーシリンダ(31a)を備え、前記電源ソケット(30)は、前記キーシリンダ(31a)の下方、且つ、前記キーシリンダ(31a)よりも車幅方向外側に配置されることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記レッグシールド(20)は、車幅方向中央で前記運転者の側に突出する中央突出部(21)と、前記中央突出部(21)よりも左側に位置する左サイド部(22)と、前記中央突出部(21)よりも右側に位置する右サイド部(23)とを備え、前記電源ソケット(30)は、車幅方向中心を通る中心線(CL)よりも車幅方向の何れか一方に配置され、物品収納部(33)は、前記中心線(CL)よりも車幅方向の前記電源ソケット(30)とは反対側に配置されることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記中央突出部(21)には、荷掛フック(32)が配置されることを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、前記物品収納部(33)の少なくとも一部は、車両上下方向で前記荷掛フック(32)及び前記電源ソケット(30)と重なることを特徴とする。
請求項9に記載した発明は、前記レッグシールド(20)は、車幅方向中央で前記運転者の側に突出する中央突出部(21)と、前記中央突出部(21)よりも左側に位置する左サイド部(22)と、前記中央突出部(21)よりも右側に位置する右サイド部(23)とを備え、前記電源ソケット(30)は、車幅方向中心を通る中心線(CL)よりも車幅方向の何れか一方に配置され、後輪(4)をロックするためのパーキングブレーキ(34)は、前記中心線(CL)よりも車幅方向の前記電源ソケット(30)とは反対側に配置されることを特徴とする。
請求項10に記載した発明は、前記レッグシールド(20)は、上端(20u)から下側ほど車両前方に位置するように傾斜し、前記電源ソケット(30)は、側面視で、前記レッグシールド(20)の上端(20u)を通る垂直線(VL)よりも前方に配置されることを特徴とする。
請求項2に記載した発明によれば、電源ソケットが挿し込み口を形成する部分をレッグシールドから外部へ露出することにより、電装部品を電源ソケットに接続し易くすることができる。又、挿し込み口を開閉するリッドが不要となるため、電源ソケットの周囲の車体カバーの構造が簡素化する。
請求項3に記載した発明によれば、挿し込み口をレッグシールドの下方に傾斜することにより、電装部品を電源ソケットに挿し込むときに、挿し込み口を水平に配置する場合に比べて、電装部品の車幅方向への突出量を小さくすることができる。又、挿し込み口をレッグシールドの下方に傾斜することにより、挿し込み口の開口を下向きにすることができるため、挿し込み口に雨や塵埃などを入りにくくすることができる。
請求項4に記載した発明によれば、メインスイッチユニットを電源ソケットと同じ側に配置することにより、メインスイッチユニットを、中心線よりも車幅方向の電源ソケットとは反対側に配置する場合に比べて、電源ソケットとメインスイッチユニットとを近づけることができる。そのため、電源ソケット及びメインスイッチユニットの電装部品を集約することができ、電源ソケット及びメインスイッチユニットのハーネスの長さを短くすることができる。
請求項5に記載した発明によれば、電源ソケットをキーシリンダの下方、且つ、キーシリンダよりも車幅方向外側に配置することにより、キーをキーシリンダに挿し込む際に、キーに取り付けられるキーホルダーが電源ソケットに干渉することを抑制すると共に、電源ソケットへのアクセスを容易にすることができる。
請求項6に記載した発明によれば、物品収納部を、中心線よりも車幅方向の電源ソケットとは反対側に配置することにより、物品収納部の容量が電源ソケットに制限されることがなくなるため、物品収納部の拡大を図ることができる。
請求項7に記載した発明によれば、中央突出部に荷掛フックを配置することにより、充電コードなどの電装部品を電源ソケットに挿し込むときに、充電コードを荷掛フックに引っ掛けるようにして、充電コードに接続される機器を物品収納部へ収納することができるため、充電コードのバタつきを抑制することができる。
請求項8に記載した発明によれば、物品収納部の少なくとも一部を車両上下方向で荷掛フック及び電源ソケットと重ならせることより、物品収納部、荷掛フック及び電源ソケットが略同じ高さに配置される。そのため、充電コードなどの電装部品を電源ソケットに挿し込むときに、物品収納部、荷掛フック及び電源ソケットが異なる高さに配置される場合に比べて、充電コードのバタつきを抑制することができる。
請求項9に記載した発明によれば、パーキングブレーキを、中心線よりも車幅方向の電源ソケットとは反対側に配置することにより、電源ソケットとパーキングブレーキとが互いに干渉しなくなるため、パーキングブレーキの操作性を向上することができる。
請求項10に記載した発明によれば、電源ソケットを、側面視で、レッグシールドの上端を通る垂直線よりも前方に配置することにより、レッグシールドによって電源ソケットの上方及び前方を保護することができるため、電源ソケットに雨や塵埃などを入りにくくすることができる。
図1に示すように、スクータ型の自動二輪車1は、バーハンドル2と、バーハンドル2によって操向される前輪3と、スイング式のパワーユニット10によって駆動される後輪4とを備える。
バーハンドル2及び前輪3を含むステアリング系部品は、車体フレーム5前端のヘッドパイプ5aに操向可能に枢支される。車体フレーム5の下部後側にはパワーユニット10の前部下側が上下揺動可能に枢支される。バーハンドル2と車体後部上に支持された乗員着座用のシート9との間には、乗員の足載せ用のステップフロア8が設けられる。
パワーユニット10は、前部に配置されるエンジン10aと、後部左側に配置される変速機(不図示)とを一体化したスイング式動力ユニットである。パワーユニット10と車体フレーム5の後部との間にはリヤサスペンション6が介装され、車体後部にユニットスイング式のリヤサスペンション構造が構成される。
尚、図2において、符号VLはレッグシールド20の上端20uを通る垂直線である。又、図3〜図6において、符号CLは車幅方向中心を通る中心線である。
図3及び図4に示すように、レッグシールド20は、ボルト等の締結部材40によりフロントカバー12aに締結固定される。
この構成によれば、挿し込み口30aが車幅方向外側(車両右方)に向くように電源ソケット30をレッグシールド20の運転者側の第二座面24bに取り付けることにより、挿し込み口30aが運転者側へ指向するように電源ソケット30を取り付ける場合に比べて、レッグスペースを広く確保することができる。そのため、車体を大型化しなくても、電源ソケット30及び電源ソケット30に取り付けられる電装部品をレッグスペースに突出しにくくすることができる。
図7は、実施形態の変形例に係る自動二輪車の要部を示す、図3に相当する後面図である。
上述した実施形態では、電源ソケット30は、レッグシールド20の右サイド部23に配置され、挿し込み口30aがレッグシールド20の右下後方に傾斜するように取り付けられていた。これに対し変形例では、図7に示すように、電源ソケット30は、レッグシールド20の左サイド部22に配置され、挿し込み口30aがレッグシールド20の左下後方に傾斜するように取り付けられる。この点で、変形例は上述の実施形態と相違する。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
4 後輪
20 レッグシールド
20u レッグシールドの上端
21 中央突出部
22 左サイド部
23 右サイド部
24b 第二座面(レッグシールドの運転者側の面)
30 電源ソケット
30a 挿し込み口
30d 挿し込み口を形成する後端(挿し込み口を形成する部分)
31 メインスイッチユニット
31a キーシリンダ
32 荷掛フック
33 物品収納部
34 パーキングブレーキ
VL 垂直線
CL 中心線
Claims (10)
- 運転者に対面するレッグシールド(20)を備え、前記レッグシールド(20)に電源ソケット(30)が配置される鞍乗型車両(1)の車体前部構造において、
前記電源ソケット(30)には、電装部品を挿し込む挿し込み口(30a)が形成され、
前記電源ソケット(30)は、前記挿し込み口(30a)が車幅方向外側を向くように前記レッグシールド(20)の前記運転者の側の面(24b)に取り付けられることを特徴とする鞍乗型車両の車体前部構造。 - 前記電源ソケット(30)が前記挿し込み口(30a)を形成する部分(30d)は、前記レッグシールド(20)から外部へ露出することを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の車体前部構造。
- 前記挿し込み口(30a)は、前記レッグシールド(20)の下方に傾斜することを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両の車体前部構造。
- 前記レッグシールド(20)は、車幅方向中央で前記運転者の側に突出する中央突出部(21)と、前記中央突出部(21)よりも左側に位置する左サイド部(22)と、前記中央突出部(21)よりも右側に位置する右サイド部(23)とを備え、
前記電源ソケット(30)は、車幅方向中心を通る中心線(CL)よりも車幅方向の何れか一方に配置され、
車両の電源をオンオフするためのメインスイッチユニット(31)は、前記電源ソケット(30)と同じ側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の車体前部構造。 - 前記メインスイッチユニット(31)は、キーが挿し込まれるキーシリンダ(31a)を備え、
前記電源ソケット(30)は、前記キーシリンダ(31a)の下方、且つ、前記キーシリンダ(31a)よりも車幅方向外側に配置されることを特徴とする請求項4に記載の鞍乗型車両の車体前部構造。 - 前記レッグシールド(20)は、車幅方向中央で前記運転者の側に突出する中央突出部(21)と、前記中央突出部(21)よりも左側に位置する左サイド部(22)と、前記中央突出部(21)よりも右側に位置する右サイド部(23)とを備え、
前記電源ソケット(30)は、車幅方向中心を通る中心線(CL)よりも車幅方向の何れか一方に配置され、
物品収納部(33)は、前記中心線(CL)よりも車幅方向の前記電源ソケット(30)とは反対側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の車体前部構造。 - 前記中央突出部(21)には、荷掛フック(32)が配置されることを特徴とする請求項6に記載の鞍乗型車両の車体前部構造。
- 前記物品収納部(33)の少なくとも一部は、車両上下方向で前記荷掛フック(32)及び前記電源ソケット(30)と重なることを特徴とする請求項7に記載の鞍乗型車両の車体前部構造。
- 前記レッグシールド(20)は、車幅方向中央で前記運転者の側に突出する中央突出部(21)と、前記中央突出部(21)よりも左側に位置する左サイド部(22)と、前記中央突出部(21)よりも右側に位置する右サイド部(23)とを備え、
前記電源ソケット(30)は、車幅方向中心を通る中心線(CL)よりも車幅方向の何れか一方に配置され、
後輪(4)をロックするためのパーキングブレーキ(34)は、前記中心線(CL)よりも車幅方向の前記電源ソケット(30)とは反対側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の車体前部構造。 - 前記レッグシールド(20)は、上端(20u)から下側ほど車両前方に位置するように傾斜し、
前記電源ソケット(30)は、側面視で、前記レッグシールド(20)の上端(20u)を通る垂直線(VL)よりも前方に配置されることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両の車体前部構造。
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