JP2016055953A - エレベータのロープ長さ調整装置およびエレベータのロープ長さ調整方法 - Google Patents

エレベータのロープ長さ調整装置およびエレベータのロープ長さ調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エレベータの複数のロープの長さをまとめて調節する。【解決手段】実施形態のエレベータのロープ長さ調整装置1においては、ばね3は、ロッド2を内部に挿通した状態で配設される。ばね固定ナット31は、ばね3の自由端部に配設される。支持プレート4は、ロッド2が挿通し、ばね3の固定端部を支持する。ジャッキプレート5は、支持プレート4と対向し、ロッド2が挿通する。ナット61はジャッキプレート5に配設される。ジャッキボルト6は、ナット61と螺合し、支持プレート4に一端部が当接される。ロッド規制ナット21はロッド2のジャッキプレート5の下方への移動を規制する。ジャッキボルト6をナット61に螺合することで、支持プレート4と対向した状態でジャッキプレート5が支持プレート4と近接する方向または離接する方向に移動して、プレート間の距離を調節する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、エレベータの複数のロープの長さをまとめて調節するエレベータのロープ長さ調整装置およびエレベータのロープ長さ調整方法に関する。
エレベータは、複数のロープの端部に連結された乗りかごと釣り合い錘とが昇降路内を昇降する。複数のロープは、昇降路内に配設された巻上機に巻き掛けられており、巻上機が回転することで、複数のロープは巻き上げられる。そして、複数のロープが巻き上げられると、乗りかごと釣り合い錘とが相対して昇降する。
特開2014−073886号公報 特開2011−219193号公報
ロープは乗りかごの重さと釣り合い錘の重さとを支えているため、ロープは経年による伸びが生じる。ロープの伸びが生じると、ロープの長さを調節する必要がある。そのため、各ロープの端部には、ロープ長さ調節装置が配設されている。ところが、各ロープ長さ調節装置で複数のロープの長さを1本ずつ調節する作業は、手間と時間を要するという問題があった。また、複数のロープの長さを1本ずつ調節すると、作業中は長さの異なるロープが混在することになる。このため、乗りかごの重さと釣り合い錘の重さによる負荷が複数のロープに均等に作用せず、いずれかのロープに集中して作用するおそれがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、エレベータの複数のロープの長さをまとめて調節するエレベータのロープ長さ調整装置およびエレベータのロープ長さ調整方法を提供することを目的とする。
実施形態のエレベータのロープ長さ調整装置は、ロッドと、ばねと、ばね固定ナットと、支持プレートと、ジャッキプレートと、雌ねじ部材と、ジャッキボルトと、ロッド規制ナットとを有する。ロッドは、複数のロープの少なくともいずれか一方のそれぞれの端部に配設されている。ばねは、前記ロッドを内部に挿通した状態で配設されている。ばね固定ナットは、前記ばねの自由端部に配設されている。支持プレートは、前記ロッドが挿通する挿通孔を有し、前記ばねの固定端部を支持する。ジャッキプレートは、前記支持プレートと対向して配設され、前記ロッドが挿通する挿通孔を有する。雌ねじ部材は、前記ジャッキプレートに形成されている。ジャッキボルトは、前記雌ねじ部材と螺合して貫通し、前記支持プレートに一端部が当接されている。ロッド規制ナットは、前記ロッドの前記ジャッキプレートの下方への移動を規制する。前記ジャッキボルトを前記雌ねじ部材に螺合することで、前記支持プレートと対向した状態で、前記ジャッキプレートが前記支持プレートと近接する方向または離接する方向に移動して、前記ジャッキプレートと前記支持プレートとの距離を調節する。
図1は、実施形態に係るエレベータのロープ長さ調整装置が適用されたエレベータの概略構成例を示す図である。 図2は、実施形態に係るエレベータのロープ長さ調整装置を使用したエレベータのロープ長さ調整方法を説明する図であって、ロープが伸長している状態を示す正面図である。 図3は、実施形態に係るエレベータのロープ長さ調整装置の斜視図である。 図4は、実施形態に係るエレベータのロープ長さ調整装置を使用したエレベータのロープ長さ調整方法を説明する図であって、ジャッキプレートを上昇させた状態を示す正面図である。 図5は、実施形態に係るエレベータのロープ長さ調整装置を使用したエレベータのロープ長さ調整方法を説明する図であって、ロープの伸長が解消された状態を示す正面図である。 図6は、実施形態に係るエレベータのロープ長さ調整装置を使用したエレベータのロープ長さ調整方法を説明する図であって、ジャッキプレートを下降させた状態を示す正面図である。
以下に、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の実施形態は例示であり、発明の範囲がそれらに限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
〔実施形態〕
図1は、実施形態に係るエレベータのロープ長さ調整装置(以下、ロープ長さ調整装置)1が適用されたエレベータの概略構成例を示す図である。エレベータ100は、図1に示すように、かご110と、釣り合い錘120と、メインロープ(ロープ)130と、シーブ140と、かご側シーブ150、160、釣り合い錘側シーブ170とを有して構成されている。なお、本実施形態では、かご110、釣り合い錘120、メインロープ130は、昇降路(図示省略)内に配置されている。また、巻上機(図示省略)、シーブ140および制御装置(図示省略)は、機械室(図示省略)内に配置されている。なお、機械室を設けずに、巻上機、制御装置を昇降路内に配置してもよい。
かご110は、利用者が乗降するものである。かご110は、昇降路内に設置された図示しない一対のかご用ガイドレールの間に配置され、かご用ガイドレールに対して1以上設けられた図示しない案内装置を介してかご用ガイドレールに沿って昇降することで、昇降路内を昇降するものである。
釣り合い錘120は、かご110の昇降に連動して昇降路内を昇降するものである。釣り合い錘120は、図示しない一対のウェイト用ガイドレールの間に配置され、ウェイト用ガイドレールに対して1以上設けられた図示しない案内装置を介してウェイト用ガイドレールに沿って昇降する。
メインロープ130は、かご110と釣り合い錘120とを連結する複数のロープであり、シーブ140、かご側シーブ150、160、釣り合い錘側シーブ170に巻き掛けられている。メインロープ130は、かご110と、釣り合い錘120とをトラクション式に昇降させるものである。メインロープ130は、本実施形態では、一方の端部がかご110の鉛直方向の上部に連結され、他方の端部が釣り合い錘120の鉛直方向の上部に連結されている。このようなメインロープ130が、2本配設されている。
巻上機は、回転することでシーブ140に巻き掛けられたメインロープ130をモータにより巻き上げ、かご110と釣り合い錘120との昇降方向における相対位置を変化させることで、かご110を昇降路内で昇降させるものである。巻上機は、制御装置と電気的に接続されており、制御装置を介して供給される電力によりモータの駆動制御が行われる。
制御装置は、エレベータ100の運転を制御するものであり、少なくとも巻上機の駆動制御を行うものである。
ロープ長さ調整装置1は、このような構成のエレベータ100に配設される。本実施形態では、ロープ長さ調整装置1は、昇降路内を、2本のメインロープ130の端部に連結されたかご110と釣り合い錘120とが昇降するエレベータ100の、2本のメインロープ130の長さを調節するものである。ロープ長さ調整装置1は、各メインロープ130のかご110側端部と釣り合い錘120側端部とにそれぞれ配設されている。ここでは、ロープ長さ調整装置1は、主として、メインロープ130のかご110側端部に配設されているものを説明する。
ロッド2は、図2、図3に示すように、各メインロープ130の両端部にそれぞれ配設されている。ここでは、ロッド2は、2本のメインロープ130の両端部に合計4本配設されている。ロッド2は、例えば、シンブルロッドで構成されている。ロッド2は、ソケット(図示省略)を介して、メインロープ130と接続されている。これにより、ロッド2が鉛直方向の上方に移動すると、メインロープ130も鉛直方向の上方に移動する。ロッド2の鉛直方向の上端部で、後述するジャッキプレート5の鉛直方向の上方には、ロッド規制ナット21が配設されている。
ロッド規制ナット21は、ダブルナットで構成されている。ロッド規制ナット21の外径は、挿通孔51よりも大きく設定されている。ロッド規制ナット21を相互に螺合しダブルナットをロックすると、ロッド規制ナット21がロッド2に固定される。これにより、ロッド規制ナット21の底面がジャッキプレート5の上面と当接すると、ロッド2の鉛直方向の下方への移動がジャッキプレート5によって規制される。
ばね3は、各ロッド2を内部に挿通した状態で配設され、例えば、圧縮コイルばねで構成されている。ばね3は、メインロープ130に作用する鉛直方向の下方への荷重を吸収する緩衝部材である。また、メインロープ130に伸びが生じると、ばね3は変形する。ばね3の固定端部3aは、後述するヒッチプレート(支持プレート)4に固定されている。ばね3の自由端部3bには、ロッド2と螺合するばね固定ナット31が配設されている。ばね固定ナット31は、ダブルナットで構成されている。ばね固定ナット31を相互に螺合しダブルナットをロックすると、ばね3の自由端部3bがロッド2に固定される。これにより、ロッド2が鉛直方向の上方に移動すると、ばね3は鉛直方向の上方に伸長する。
ヒッチプレート4は、ロッド2が挿通する挿通孔41を有し、ばね3の固定端部3aが固定されている。具体的には、ヒッチプレート4は、矩形状の平板で構成され、ロッド2をそれぞれ挿通する、厚さ方向に貫通した2つの挿通孔41が形成されている。挿通孔41の径は、ロッド2の外径よりも大きく、ばね3の外径よりも小さく設定されている。このため、ヒッチプレート4の上面によってばね3の固定端部3aが支持される。また、挿通孔41をロッド2が貫通している。また、ヒッチプレート4の鉛直方向の下方には、ソケットが配設されている。挿通孔41を貫通したロッド2は、ソケットを介してメインロープ130に連結されている。このヒッチプレート4は、機械室内に配設された梁(図示省略)に固定されている。
ジャッキプレート5は、ヒッチプレート4と対向して、鉛直方向の上方に配設されている。ジャッキプレート5は、2本のロッド2がそれぞれ挿通する2つの挿通孔51を有し、ヒッチプレート4と対向した状態で鉛直方向に上下動する。より詳しくは、図3に示すように、ジャッキプレート5は、矩形状の平板で構成され、2本のロッド2の軸部をそれぞれ挿通する厚さ方向に貫通した2つの挿通孔51が中央部に並んで形成されている。挿通孔51の径は、ロッド2の外径よりも大きく、ロッド規制ナット21の外径よりも小さく設定されている。また、ジャッキプレート5は、後述する2本のジャッキボルト6の軸部をそれぞれ挿通する厚さ方向に貫通した2つの挿通孔52が対角線上両端部に形成されている。挿通孔52の径は、ジャッキボルト6の外径よりも大きく、ナット(雌ねじ部材)61の外径よりも小さく設定されている。さらに、ジャッキプレート5は、後述する2本のジャッキガイド棒(ガイド部材)7の軸部をそれぞれ挿通する厚さ方向に貫通した2つの挿通孔53が、挿通孔52が形成された対角線とは異なる対角線上両端部に形成されている。挿通孔53の径は、ジャッキガイド棒7の外径よりも大きく設定されている。
ジャッキプレート5は、鉛直方向に上下動、すなわち、ヒッチプレート4と離間する方向と近接する方向とに移動する。ジャッキプレート5がヒッチプレート4と離間する方向に移動すると、ロックされた状態のロッド規制ナット21はジャッキプレート5に当接して持ち上げられて、ロッド2が持ち上げられる。
ジャッキボルト6は、ジャッキプレート5に固定されたナット61と螺合して貫通し、ヒッチプレート4に一端部6aが当接している。ジャッキボルト6は、ロッド2の長さよりも短い長さに設定されている。メインロープ130の長さが適切な長さに調節された状態で、ナット61とボルト頭部6bとが離接するように、ジャッキボルト6の長さが設定されている。
ナット61は、挿通孔52の鉛直方向の上方の同軸上に固定され、ジャッキボルト6の軸部と螺合する雌ねじ部材である。ナット61の外径は、挿通孔52よりも大きく設定されている。ジャッキボルト6をナット61に螺合する(回転する)方向を変えることにより、ナット61は鉛直方向に上下動する。これにより、ナット61と固定されたジャッキプレート5は、ナット61とともに、ヒッチプレート4と近接する方向に移動したり、ヒッチプレート4から離接する方向に移動したりする。すなわち、ジャッキボルト6をナット61に螺合することにより、ジャッキプレート5は鉛直方向に上下動し、ジャッキプレート5とヒッチプレート4との距離が調節される。
ナット62は、挿通孔52の鉛直方向の下方の同軸上に固定され、ジャッキボルト6の軸部と螺合する雌ねじ部材である。ナット62の外径は、挿通孔52よりも大きく設定されている。ナット62は、ジャッキプレート5の鉛直方向の下方への移動を規制するものである。具体的には、ナット62は、メインロープ130の長さの調整後は、ばね固定ナット31よりも鉛直方向の上方に配設されている。そして、このようなジャッキボルト6は、図3に示すように、ジャッキプレート5の対角線上両端部に2本配設されている。
ジャッキガイド棒7は、ヒッチプレート4に対するジャッキプレート5の鉛直方向の上下動をガイドするものである。ジャッキガイド棒7は、ジャッキボルト6の軸部と同等の長さを有している。ジャッキガイド棒7は、図2に示すように、固定端部が固定ナット71を介してヒッチプレート4に固定され、自由端部がジャッキプレート5の挿通孔53にスライド自在に挿通されている。このようなジャッキガイド棒7は、図3に示すように、ジャッキプレート5の、ジャッキボルト6が配設された対角線とは異なる対角線上両端部に2本配設されている。
このような構成のロープ長さ調整装置1は、メインロープ130のかご110側端部と、釣り合い錘120側端部とにそれぞれ配設されており、メインロープ130両端部においてメインロープ130の長さを調節する。
この実施形態に係るロープ長さ調整装置1は、以上のごとき構成からなり、以下、エレベータのロープ長さ調整方法(以下、ロープ長さ調整方法)とその作用について説明する。
管理会社が実施するエレベータ100の定期点検などにより、メインロープ130に調節が必要な伸びが生じていることが確認されると、作業者は、ロープ長さ調整装置1を使用したロープ長さ調整方法で、メインロープ130の長さを調節する。ここでは、2本のメインロープ130に同様の伸びが生じているものとする。
このとき、メインロープ130が伸びているため、ばね3は圧縮された初期状態(調整直後の状態)から、圧縮量が減少して自然長に近づいた状態となっている。また、ロッド規制ナット21は、ジャッキプレート5の鉛直方向の上方に離接している。2本のメインロープ130に伸びの差がある場合は、伸びが大きい方のメインロープ130に連結されたばね3の方が圧縮量の減少が大きく、より自然長に近づいた状態となっている。
まず、作業者は、エレベータ100を、点検保守モードにする。具体的には、作業者は、エレベータ100の各階の乗り場に「点検保守中」である旨を掲示する。そして、作業者は機械室に入り、制御盤の各スイッチを操作してエレベータ100を通常運転モードから点検保守モードに切り替える。
かご110側のメインロープ130の長さを調節する場合について説明する。作業者は、メインロープ130のかご110側端部に配設されているロープ長さ調整装置1で以下のように作業を行う。まず、作業者は、図2、図3に示すように、ロッド規制ナット21がジャッキプレート5に当接した状態で、ロッド規制ナット21を螺合してダブルナットでロックしてロッド2に固定する。このときのジャッキプレート5の底面とヒッチプレート4の上面との距離(以下、プレート間距離)をD1とする。
そして、作業者は、図4に示すように、ジャッキボルト6をナット61に対して回転させて締め込んで、ジャッキプレート5を鉛直方向の上方、すなわち、ヒッチプレート4から離接する方向に移動させる。このときのプレート間距離をD2(D1<D2)とする。これにより、ロッド2のロッド規制ナット21がジャッキプレート5によって持ち上げられて、ロッド2が持ち上げられる。そして、ロッド2と連結されたメインロープ130が鉛直方向の上方に持ち上げられる。そして、圧縮状態のばね3を緩んだ状態、すなわち、張力の作用していない状態とする。また、このとき、2本のメインロープ130に伸びの差がある場合は、伸びが大きい方のメインロープ130に連結されたばね3が先に緩められる。
そして、作業者は、図5に示すように、ばね固定ナット31を締め込んで、メインロープ130の長さを調節する。具体的には、作業者は、各メインロープ130の伸び具合に応じて、調整後のメインロープ130の長さが適切となるように短くする。このとき、ばね3は緩んだ状態であるため、ばね固定ナット31は手で容易に回すことができる。作業者は、すべてのばね固定ナット31を締め込んで、すべてのメインロープ130の長さを同様に調節する。
そして、作業者は、図6に示すように、ジャッキボルト6をナット61に対して反対方向に回転させて、ジャッキプレート5を鉛直方向の下方、すなわち、ジャッキプレート5をヒッチプレート4に近接する方向に移動させる。このときのプレート間距離をD3(D3<D2)とする。作業者は、ロッド規制ナット21がジャッキプレート5に当接した状態で、ロッド規制ナット21を螺合してダブルナットでロックしてロッド2に固定する。作業者は、ナット62を、ばね固定ナット31よりも鉛直方向の上方に位置させる。また、作業者は、ロッド規制ナット21を、ジャッキプレート5よりも鉛直方向の上方に螺合してダブルナットでロックしてロッド2に固定する。これにより、通常時においては、ばね3は動きが規制されず、メインロープ130に作用する鉛直方向の下方への荷重がばね3によって吸収される。このようにして、作業者は、ロープ長さ調整装置1を使用したロープ長さ調整方法で、かご110側のメインロープ130の長さを調節して、適切な長さに短くする。
また、作業者は、釣り合い錘120側のメインロープ130の長さも同様に調節する。
このようにして、作業者は、ロープ長さ調整装置1を使用したロープ長さ調整方法で、メインロープ130の長さを調節する。
以上のように、本実施形態に係るロープ長さ調整装置1およびロープ長さ調整方法では、ジャッキプレート5をヒッチプレート4から離接する方向に移動させると、ジャッキプレート5によって、ロッド2と連結されたメインロープ130が鉛直方向の上方に持ち上げられて、圧縮されたばね3を緩めることができる。ナット62によってジャッキプレート5をロックして、鉛直方向の下方への移動を規制することができる。そして、ばね固定ナット31を締め込んで、メインロープ130の長さが適切となるようにばね3を圧縮する。このようにして、エレベータ100の複数のメインロープ130の長さをまとめて1度に調節することができる。また、メインロープ130の長さ調整作業に伴うエレベータ100の停止時間を削減することができる。このように、作業者の熟練度によらず、誰でも容易に短時間で作業ができる。
また、本実施形態に係るロープ長さ調整装置1およびロープ長さ調整方法では、ばね3に張力が作用していない状態で作業できるため、スパナなどの工具を使用せずに手でナットを緩めることができる。このため、ロッド間の距離が小さい場所であっても、容易に作業できる。
また、本実施形態に係るロープ長さ調整装置1およびロープ長さ調整方法では、ロッド規制ナット21をロックして、ジャッキプレート5によってロッド2の移動が規制される。これにより、作業中は、ジャッキプレート5によってロッド2を支持して、複数のメインロープ130の長さをまとめて均等に調節することができる。このため、かご110の重さと釣り合い錘120の重さによる負荷を、複数のメインロープ130に均等に作用させることができる。いずれかのメインロープ130に過負荷がかからないため、メインロープ130を長寿命化することが可能である。
また、本実施形態に係るロープ長さ調整装置1およびロープ長さ調整方法では、ロッド規制ナット21をロックして、ジャッキプレート5によってロッド2の移動を規制するので、作業中は、かご110、釣り合い錘120の位置が鉛直方向の下方に下がることがない。このため、作業中に、かご110、釣り合い錘120が不用意に昇降路の床面などに接触することを防止できるので、作業の安全性を高めることができる。さらに、ジャッキプレート5の落下がナット62によって防止されるので、作業の安全性をより高めることができる。
また、本実施形態に係るロープ長さ調整装置1およびロープ長さ調整方法では、メインロープ130を2本として説明したが、これに限定されるものではない。また、ジャッキボルト6、ジャッキガイド棒7の数や配置は上記に限定されないことはもちろんである。
また、複数のメインロープ130のいずれかに、調整が必要な伸びが生じている場合には、次にようにすればよい。具体的には、作業者は、上記のエレベータのロープ長さ調整方法の説明と同様に、ジャッキプレート5を鉛直方向の上方に移動させる。これにより、ロッド2が持ち上げられた際に、伸びが大きい方の(調整が必要な)メインロープ130に連結されたばね3が先に緩められる。そして、作業者は、調整が必要なメインロープ130に接続されたばね3が緩んだら、ばね固定ナット31を締め込む。このとき、他の調整が不要なメインロープ130に連結されたばね3については、そのままとする。このようにして、調整が必要なメインロープ130について長さを調節することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 ロープ長さ調整装置(エレベータのロープ長さ調整装置)、2 ロッド、21 ロッド規制ナット、3 ばね、31 ばね固定ナット、4 ヒッチプレート(支持プレート)、41 挿通孔、5 ジャッキプレート、51 挿通孔、52 挿通孔、53 挿通孔、6 ジャッキボルト、61 ナット(雌ねじ部材)、7 ジャッキガイド棒(ガイド部材)、100 エレベータ、110 かご、120 釣り合い錘、130 メインロープ(ロープ)、140 シーブ、150 かご側シーブ、160 かご側シーブ、170 釣り合い錘側シーブ
実施形態のエレベータのロープ長さ調整装置は、ロッドと、ばねと、ばね固定ナットと、支持プレートと、ジャッキプレートと、雌ねじ部材と、ジャッキボルトと、ロッド規制ナットとを有する。ロッドは、複数のロープの少なくともいずれか一方のそれぞれの端部に配設されている。ばねは、前記ロッドを内部に挿通した状態で配設されている。ばね固定ナットは、前記ばねの自由端部に配設されている。支持プレートは、前記ロッドが挿通する挿通孔を有し、前記ばねの固定端部を支持する。ジャッキプレートは、前記支持プレートと対向して配設され、前記ロッドが挿通する挿通孔を有する。雌ねじ部材は、前記ジャッキプレートに固定されている。ジャッキボルトは、前記雌ねじ部材と螺合して貫通し、前記支持プレートに一端部が当接されている。ロッド規制ナットは、前記ロッドの前記ジャッキプレートの下方への移動を規制する。前記ジャッキボルトを前記雌ねじ部材に螺合することで、前記支持プレートと対向した状態で、前記ジャッキプレートが前記支持プレートと近接する方向または離接する方向に移動して、前記ジャッキプレートと前記支持プレートとの距離を調節する。

Claims (3)

  1. 昇降路内を、複数のロープの端部に連結された乗りかごと釣り合い錘とが昇降するエレベータの、前記複数のロープの長さを調節するエレベータのロープ長さ調整装置であって、
    前記複数のロープの少なくともいずれか一方のそれぞれの端部に配設されたロッドと、
    前記ロッドを内部に挿通した状態で配設されたばねと、
    前記ばねの自由端部に配設されたばね固定ナットと、
    前記ロッドが挿通する挿通孔を有し、前記ばねの固定端部を支持する支持プレートと、
    前記支持プレートと対向して配設され、前記ロッドが挿通する挿通孔を有するジャッキプレートと、
    前記ジャッキプレートに形成された雌ねじ部材と、
    前記雌ねじ部材と螺合して貫通し、前記支持プレートに一端部が当接するジャッキボルトと、
    前記ロッドの前記ジャッキプレートの下方への移動を規制するロッド規制ナットと、
    を備え、
    前記ジャッキボルトを前記雌ねじ部材に螺合することで、前記支持プレートと対向した状態で、前記ジャッキプレートが前記支持プレートと近接する方向または離接する方向に移動して、前記ジャッキプレートと前記支持プレートとの距離を調節可能である、
    ることを特徴とするエレベータのロープ長さ調整装置。
  2. 前記ジャッキプレートの移動方向をガイドするガイド部材、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのロープ長さ調整装置。
  3. 昇降路内を、複数のロープの端部に連結された乗りかごと釣り合い錘とが昇降するエレベータの、前記複数のロープの長さを調節するエレベータのロープ長さ調整方法であって、
    前記複数のロープの少なくともいずれか一方のそれぞれの端部に配設されたロッドと、
    前記ロッドを内部に挿通した状態で配設されたばねと、
    前記ばねの自由端部に配設され、前記ロッドに螺合するばね固定ナットと、
    前記ロッドが挿通する挿通孔を有し、前記ばねの固定端部を支持する支持プレートと、
    前記支持プレートと対向して配設され、前記ロッドが挿通する挿通孔を有するジャッキプレートと、
    前記ジャッキプレートに形成された雌ねじ部材と、
    前記雌ねじ部材と螺合して貫通し、前記支持プレートに一端部が当接するジャッキボルトと、
    前記ロッドの前記ジャッキプレートの下方への移動を規制するロッド規制ナットと、
    を備えるエレベータのロープ長さ調整装置を使用して、
    前記ロッド規制ナットが前記ジャッキプレートと当接した状態で前記ロッド規制ナットを螺合して固定し、
    前記ジャッキボルトを前記雌ねじ部材に対して所定方向に回転して締め込んで、前記ジャッキプレートを前記支持プレートから離接する方向に移動して、
    少なくとも緩んだ前記ばねに対応する前記ばね固定ナットを締め込む方向に螺合して、
    前記ジャッキボルトを前記雌ねじ部材に対して逆回転して、前記ジャッキプレートを前記支持プレートに近接する方向に移動して、
    前記複数のロープが持ち上げられて、前記複数のロープの長さを調節する、
    ことを特徴とするエレベータのロープ長さ調整方法。
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