JP2016048309A - 画像形成装置、画像形成システム、画像検知部校正方法および画像検知装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像が形成されて搬送される転写紙の画像を検知する第1画像検知部と、第1画像検知部と別の検知部からなり、画像が形成されて搬送される転写紙の画像を検知する第2画像検知部を備え、第2画像検知部による画像検知結果を用いて第1画像検知部の校正を行う検知部校正モードを有し、検知部校正モードでは、第2画像検知部による画像読み取り時の転写紙搬送速度を画像形成時の通常転写紙搬送速度と異なる転写紙搬送速度に変更するとともに、第1画像検知部および第2画像検知部における同一画像に対する読み取り結果に基づいて、第1画像検知部の校正を行う制御部を有することで、検知に際してのヤレ紙を増やすことなく画像検知部の精度を向上させる。
【選択図】図1
Description
例えば、画像形成装置が稼働する所定時間毎や所定印刷枚数毎などによって、転写紙に画像パッチなどを形成し、これらをラインセンサーなどで読み取って画像の状態と画像形成条件とを対比し、画像が適正に形成されているかを判定する。画像が画像形成条件に従って正確に形成されず、ずれが生じている場合に、画像形成条件の校正を行うなどして画像の品質を維持している。
また、画像濃度を検知するものとしては、CCD、CISなどを用いたラインセンサーが一般に用いられている。ラインセンサーは高速な読み取りに適しており、定着された転写紙を定着部の搬送速度のまま読み取り、色再現性の確認や印字位置などの検品を行うことが可能である。しかし、ラインセンサーは、色再現性に優れていないため、画像検知が十分になされないという問題があり、特許文献1でも同様の問題がある。このため、測色精度が保証された分光測色計などによる定期的な校正を行うことが考えられる。
転写紙に画像を形成する画像形成部と、
前記転写紙を搬送経路を通して搬送する搬送部と、
前記画像形成部で画像が形成されて前記搬送部によって搬送される前記転写紙の画像を検知する第1画像検知部と、
前記第1画像検知部と別の検知部からなり、前記画像形成部で画像が形成されて前記搬送部によって搬送される前記転写紙の画像を検知する第2画像検知部と、
画像形成および転写紙の搬送を制御し、前記第1画像検知部および前記第2画像検知部の検知結果を受信する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記第2画像検知部による画像検知結果を用いて前記第1画像検知部の校正を行う検知部校正モードを有し、該検知部校正モードでは、前記第2画像検知部による画像読み取り時の転写紙搬送速度を画像形成時の通常転写紙搬送速度と異なる転写紙搬送速度に変更するとともに、前記第1画像検知部および前記第2画像検知部における同一画像に対する読み取り結果に基づいて前記第1画像検知部の校正を行うことを特徴とする。
前記制御部は、前記第2画像検知部による画像読み取り前に前記搬送速度変更部によって転写紙搬送速度を変更することを特徴とする。
前記制御部は、前記第2画像検知部による画像読み取り前に前記搬送速度変更部によって転写紙搬送速度を変更することを特徴とする。
前記制御部は、前記搬送経路で前記第1画像検知部または前記第2画像検知部の少なくとも一方で、画像読み取り後に、前記循環搬送経路を通して転写紙を搬送して、前記第1画像検知部または前記第2画像検知部の、画像読み取りをしていない少なくとも一方で画像を読み取る制御を実行することを特徴とする。
前記転写紙を搬送経路を通して搬送する搬送部と、
前記画像形成部で画像が形成されて前記搬送部によって搬送される前記転写紙の画像を検知する第1画像検知部と、
前記第1画像検知部と別の検知部からなり、前記画像形成部で画像が形成されて前記搬送部によって搬送される前記転写紙の画像を検知する第2画像検知部と、
画像形成および転写紙の搬送を制御し、前記第1画像検知部および前記第2画像検知部の検知結果を受信する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記第2画像検知部による画像検知結果を用いて前記第1画像検知部の校正を行う検知部校正モードを有し、該検知部校正モードでは、前記第2画像検知部による画像読み取り時の転写紙搬送速度を画像形成時の通常転写紙搬送速度と異なる転写紙搬送速度に変更するとともに、前記第1画像検知部および前記第2画像検知部における同一画像に対する読み取り結果に基づいて前記第1画像検知部の校正を行うことを特徴とする。
搬送される転写紙の画像を第1画像検知部で検知する第1の画像検知ステップと、
搬送される転写紙の画像を第2画像検知部で検知する第2の画像検知ステップと、
前記第2の画像検知ステップにおいて搬送される転写紙の搬送速度を画像形成時の通常転写紙搬送速度と異なる転写紙搬送速度に変更する搬送速度変更ステップと、
前記第1の画像検知ステップおよび前記第の2画像検知ステップにおいて同一画像に対する読み取り結果に基づいて第1画像検知部の校正を行う検知部校正ステップと、を有することを特徴とする。
画像形成されて前記画像形成装置から搬送される転写紙を搬送経路を通して搬送する搬送部と、
前記搬送部によって搬送される前記転写紙の画像を検知する第1画像検知部と、前記第1画像検知部と別の検知部からなり、前記搬送部によって搬送される前記転写紙の画像を検知する第2画像検知部のうち、少なくとも前記第2検知部と、
前記第2画像検知部による画像読み取り時の転写紙搬送速度を変更する搬送速度変更部と、前記搬送速度変更部を制御する検知装置制御部と、を備え、
前記検知装置制御部は、前記第2画像検知部による画像読み取り時の転写紙搬送速度を前記画像形成装置における通常転写紙搬送速度と異なる転写紙搬送速度に変更することを特徴とする。
前記検知装置制御部は、前記第1画像検知部および前記第2画像検知部のうち、当該画像検知装置で得られた、少なくとも前記第2画像検知部による画像検知結果を前記検知装置通信部を通して前記画像形成装置に送信することを特徴とする。
前記第1画像検知部を備え、
前記検知装置制御部は、前記第1画像検知部および前記第2画像検知部における同一画像に対する画像読み取り結果に基づいて前記第1画像検知部の校正を行うことを特徴とする。
図1に画像形成システム1を示す。なお、画像形成システム1は、画像形成装置10のみで構成されるものであってもよく、また、画像形成装置10と他の装置とが接続されて画像形成システム1が構成されるものであってもよい。
画像形成部110では、各色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックなど)用にそれぞれ用意された感光体111C、111M、111Y、111K(以下、総称する場合、感光体111と称する)を有し、各感光体111C、111M、111Y、111Kの周線部に、各色用に、図示しない帯電器、LDからなる書き込み部、現像ユニットが配設されており、帯電器によって帯電した感光体111表面は、画像メモリーなどに記録された原稿の画像情報に基づいて書き込み部により像露光が行われ、感光体111表面には潜像が形成される。該潜像は現像ユニットによって現像がなされてトナー像となる。トナー像は、中間転写ベルト112に転写され、該中間転写ベルト112から二次転写ローラ113によって搬送経路115で搬送される転写紙に転写される。搬送経路115は、装置外の排紙経路115Aに伸長している。
定着装置114の下流側の搬送経路115では、画像が形成された転写紙を反転して画像形成部110の上流側に環流させる反転搬送経路116が分岐している。
搬送経路115では、給紙トレイ120に収容されている転写紙が給紙され、二次転写ローラ113に搬送される。二次転写ローラ113では、転写紙上に中間転写ベルト112上のカラー画像やモノクロ画像が転写される。画像が転写された転写紙は、定着装置114にて熱と圧力とを加えることにより転写紙上のトナー像が定着される。
また、ラインセンサー130の下流側であって、分光測色計131の上流側には測色部搬送ローラ117が配置されている。測色部搬送ローラ117は、下流側に搬送される転写紙の搬送速度を減速することができ、それ以降の搬送路を測色部搬送経路117に割り当てている。すなわち、測色部搬送ローラ117は、本発明の搬送速度変更部として機能する。
状態管理部101は、画像形成システム1の全体を制御し、また画像形成システム1全体の状態把握を行う。状態管理部101には、記憶部102が接続されている。記憶部102には、プログラムなどを格納するROM、作業エリアとなるRAM、データを不揮発に記憶する、フラッシュメモリー、HDDなどの不揮発メモリーなどを有している。不揮発メモリーは、画像形成システムの動作パラメータや画像を校正する際の画像形成校正条件、画像検知部を校正する際の検知部校正条件、画像パッチデータなどが読み書き可能に格納されている。
状態管理部101には、給紙制御部104が接続されている。給紙制御部104は、給紙トレイ120を制御して搬送経路115に転写紙を給紙する。
状態管理部101には、操作部制御部105が接続されている。操作部制御部105は、操作部121を制御し、操作部121で操作された内容を取得し、状態管理部101に伝える。
校正部109では、画像形成校正モードにおいて、ラインセンサー130の画像読み取り結果を取得し、画像形成条件と読み取り結果とを対比し、必要に応じて画像形成における補正などの校正を行う。この際に、ラインセンサー130が分光測色計131の読み取り結果に従って校正されている場合は、校正された結果を用いる。
また、校正部109では、検知部校正モードにおいて、同一転写紙同一画像に対し、ラインセンサー130と、分光測色計131とでそれぞれ画像読み取りを行った結果を取得し、色再現性に関し、必要に応じてラインセンサー130を校正する。
画像形成装置10で、ユーザーが操作部121や外部装置などからプリント開始の操作を行うと、図示しない原稿読取部などで画像データが取得される。また、画像形成の校正や検知部校正の開始に伴って、画像パッチのデータが記憶部102から取得される。
画像形成部110では、印刷制御部103による制御によって、生成された画像データに基づいて、露光手段が均一帯電した感光体111の表面に静電潜像を形成する。形成された静電潜像は、現像器によりトナー像に現像される。そして、感光体111表面に形成されたトナー像を、中間転写ベルト112上に一次転写する。なお、画像データの取得方法は上記に限定されるものではなく、ネットワークを介して取得するものなどであってもよい。
二次転写ローラ113の位置で、中間転写ベルト112上のトナー像が転写紙に二次転写される。二次転写では、二次転写ローラ113に高圧のプラス転写電圧を印加することにより、マイナス帯電しているトナー像を中間転写ベルト112から転写紙に静電的に引き付けて転写する。転写紙に転写されたトナー像は、搬送経路115で上面側に位置しつつ定着装置114で熱溶解により転写紙Pへ定着される。その後、片面印刷モードの場合、転写紙は下流側に排紙される。
測色制御部108の制御によって分光測色計131が動作し、搬送経路115に沿って搬送される転写紙の画像が読み取られる。読み取り結果は制御部100に送信されてラインセンサー130の校正に利用される。
処理が開始され、検知部校正の条件を満たしているかの判定がなされる(ステップs100)。検知部校正が必要かは、予め定めた条件によって判定することができる。
検知部校正は、例えば表1に示すような条件で発生する。設定No.1、2のようにユーザーが操作部で設定する条件と、設定No.3、4のようなパーツのメンテナンス後など装置状態が変わった時に発生する条件がある。いずれかの条件が満たされれば検知校正を満たすものとしてもよく、また、複数の条件のうちから特定の条件をユーザーなどが操作部121を通して設定できるようにしてもよい。
検知部校正条件を満たしていない場合(ステップs100、No)、状態管理部101は印刷ジョブを受信したか確認する(ステップs101)。印刷ジョブを受信した場合(ステップs101、Yes)は、印刷制御部103に対して印刷要求を送信する。
ステップs102では、印刷要求を受けて、状態管理部101は、動作モード=通常モードに設定し、印刷制御部103は、印刷ジョブに基づいて印刷を実行する。印刷時の手順の詳細は後述する。
検知部校正条件が満たされた場合(ステップs100、Yes)は、校正部109に検知部校正要求を送信する。
ステップS103では、検知部校正要求を受けて状態管理部101は、動作モード=検知部校正モードに設定する。校正部109はラインセンサーの校正を実行する。検知部校正の手順の詳細は後述する。
印刷処理の開始に伴って、印刷制御部103では、状態管理部101より印刷要求と印刷ジョブを受信する(ステップs200)。
印刷ジョブを取得すると、印刷制御部103は、印刷ジョブ情報に基づき、RIP処理を行い、RIP画像を生成する(ステップs201)。さらにRIP画像に対して色再現性確認用のパッチを付与することができる。図9に例示するRIP画像では、4つのトンボで示した裁断基準点の外となる左端にパッチを配置している。転写紙を無駄にしないため定着後に裁断して破棄する場所にパッチを印字するのが望ましい。
RIP処理後、印刷制御部103は、印刷指示として、画像形成部110に対して転写紙へのRIP画像の形成を指示し、給紙制御部104に対し転写紙の給紙開始を指示する(ステップs202)。画像形成部110では、レーザー、感光体、ベルト、定着部などを制御して転写紙に画像を転写する。
印刷指示後、状態管理部101は、ラインセンサー制御部107に対し、動作モード=通常モードとして転写紙の読み取りを指示する(ステップ203)。
読み取り指示後、状態管理部101は、搬送制御部106に対して動作モード=通常モードである旨を通知して搬送ローラの動作を指示する(ステップs204)。
ラインセンサー制御部107は、読み取り指示に基づきラインセンサー130で転写紙の画像を読み取り、状態管理部101を介して読み取り画像を校正部109に送信する(ステップs205)。この際に、転写紙の搬送速度は、画像形成時の搬送速度と同じになっている。
校正部109は、ラインセンサー130による転写紙読み取り画像からパッチを検出し、各パッチの色度を算出する(ステップs206)。
校正部109は、パッチの検出結果から、色度が正常値か判断する(ステップs207)。想定される色度は、画像形成条件から明らかであり、これと検出結果とを比較して正常かの判定を行うことができる。
色度の判定で正常と判定された場合(ステップs207、Yes)、印刷制御部103では、印刷ジョブ情報を参照して次ページの印刷があるか、すなわち次ページありかを確認する(ステップs208)。次ページがある場合(ステップs208、Yes)、次ページのRIP処理を開始する(ステップs202へ)。次ページがない場合(ステップs208、No)、ジョブを終了する。
校正部109で、検出値が正常でないと判断された場合(ステップs207、No)は、校正部109は状態管理部101に対して色度異常を通知し、状態管理部101では印刷を中止し(ステップs209)、ジョブを終了する。
検知部校正手順が開始すると、校正部109は状態管理部101よりラインセンサー校正要求を受信する(ステップs300)。
校正要求取得(ステップs300)後、状態管理部101は、印刷制御部103に、記憶部102に保持された検知部校正チャート情報を送信する。印刷制御部103は検知部校正用のチャート画像を生成する(ステップs301)。
パッチの位置と場所を記録した検知部校正チャート情報を表2に示し、検知部校正用チャートを図10に例示する。
なお、本発明としては、画像パッチを用いず、転写紙に形成された通常の画像を校正チャートに利用することも可能である。
校正チャートを生成(ステップs301)後、印刷制御部103はチャート画像の印刷を画像形成部110に指示し、給紙制御部104に対して転写紙の給紙開始を指示する(ステップs302)。
画像形成部での搬送速度は、検知部校正モード時も通常と同じ速度である。
但し、検知部校正モード時、複数枚のチャートを要する場合は、分光測色計131の読み取りに対応して減速に応じた時間分、紙間を通常モード時よりも空けるよう印刷制御部103から給紙制御部104へ通知する。
印刷指示(ステップs302)後、状態管理部101は検知部校正チャート情報に基づき、ラインセンサー制御部107と測色制御部108対し、チャート画像の読み取りを指示する(ステップs303)。これにより、ラインセンサー130と分光測色計131は、同一転写紙同一画像の読み取りを行う。このとき、状態管理部101は、ラインセンサー制御部107に対して動作モード=検知部校正モードである旨を通知する。
状態管理部101は、搬送制御部106に対して動作モード=検知部校正モードである旨を通知する(ステップs304)。搬送制御部106は測色部搬送ローラ117を通常モードより遅い搬送速度に変更する。
搬送指示(ステップs304)後、ラインセンサー制御部107は、画像形成部110で転写紙上に形成されたパッチを含む画像をラインセンサー130で読み取り、転写紙画像を、状態管理部101を介して校正部109に送信する(ステップs305)。この際の転写紙搬送速度は、通常の搬送速度と同じになっている。
測色制御部108は、測色部搬送ローラ117で通常より遅い搬送速度に設定し、測色部搬送ローラ117で送られる転写紙に対し、画像形成部110で転写紙上に形成された各パッチを分光測色計131で読み取る(ステップs306)。パッチの測色値(L*a*b*/XYZなど)を、状態管理部101を介して校正部109に送信する。非デバイス依存のL*a*b*やXYZは、デバイス依存の色空間におけるRGB値やCMYK値を、プロファイルを用いて変換することで得られる。プロファイルは記憶部102に格納しておくことができる。
校正部109は、転写紙画像から各パッチを判別し、パッチの濃度(RGB/CMYK)を検出し、パッチ濃度と分光測色計131の測色値からラインセンサー130に対する校正パラメータを算出し(ステップs307)、記憶部102に記憶する。その後、処理を終了する。通常時の画像形成校正のために、ラインセンサー130で読み取る際には、校正値を用いてラインセンサー130の校正を行うことができる。なお、校正結果確認のために、再度チャートをラインセンサー、分光測色計などで読み取って校正精度を確認してもよい。
ラインセンサー制御部107では、制御開始に伴って、状態管理部101より転写紙の読み取り指示があるかを判定する(ステップs400)。読み取り指示がない場合(ステップs400、No)、指示を受けるまで待機する。
読み取り指示があれば(ステップs400、Yes)、ラインセンサー制御部107は、状態管理部101より受信した読み取り指示から現在の動作モードが検知部校正モードか判断する(ステップs401)。
表3に例示するように動作モードによって検知部校正パラメータの適用有無を切り替える。
検知部校正モードの場合(ステップs401、Yes)、ラインセンサー制御部107は、検知部校正モードであるので、校正パラメータを適用しないスルーモードにラインセンサー130を設定する(ステップs402)。
検知部校正モードでない場合(ステップs401、No)、ラインセンサー制御部107は、通常モードであるので、校正パラメータを記憶部102から読み出してラインセンサー130に対して適用する(ステップs403)。校正パラメータを表4に例示する。
ステップs402、s403の後、ラインセンサー制御部107は、状態管理部101より読み取り指示で受信した転写紙サイズやパッチ位置等の情報に基づき読み取り準備する(ステップs404)。
読み取り準備(ステップs404)後、ラインセンサー制御部107は、ラインセンサー部転写紙検知センサー130AがONになったか確認する(ステップs405)。ONになるまで待機し(ステップs405、No)、ONになった場合(ステップs405、Yes)は、転写紙先端を検知したと判断して次の処理(ステップs406)に進む。
転写紙先端検知の場合(ステップs405、Yes)、ラインセンサー制御部107は、読み取り周期毎に1ラインの画像を読み取る(ステップs405)。
読み取り(ステップs406)後、ラインセンサー制御部107は、ラインセンサー部転写紙検知センサー130AがOFFになったか確認する(ステップs407、Yes)。OFFになった場合は転写紙後端を検知したと判断して次の処理(ステップs408)に進む。転写紙後端検知がOFFでない場合(ステップs407、No)、検知するまで待機する(ステップs406へ)。
転写紙後端を検知した場合(ステップs407、Yes)、ラインセンサー制御部107は、転写紙の読み取り画像を状態管理部101経由で校正部109に送信し、読み取り指示を待つ(ステップs400へ)。
測色制御部108は、状態管理部101より転写紙の読み取り指示が有るかを判定する(ステップs500)。読み取り指示がなければ指示があるまで待機する(ステップs500、No)
読み取り指示があれば(ステップs500、Yes)、測色制御部108は、状態管理部101より読み取り指示で受信した転写紙サイズやパッチ位置等の情報に基づき読み取り準備する(ステップs501)。
読み取り準備後、測色制御部108は、測色部転写紙検知センサー131AがONになったか確認する(ステップs502)。ONになった場合(ステップ502、Yes)は、転写紙先端を検知したと判断して次の処理に進む。転写紙の先端が検知されなければ(ステップs502、No)、検知するまで待機する。
転写紙の先端が検知されていれば(ステップs502、Yes)、測色制御部108は、読み取り指示された各パッチ位置に来たら測色を開始する(ステップs503)。
測色制御部108は、測色部転写紙検知センサー131AがOFFになったか確認する。OFFになった場合は転写紙後端を検知したと判断して次の処理(ステップs505)に進む。OFFにならなければ(ステップs504、No)、検知するまで待機する。
転写紙の後端を検知(ステップs504)後、測色制御部108は、読み取り指示された各パッチの測色値を、状態管理部101を介して校正部109に送信し、読み取り指示を待つ(ステップs500へ)。
搬送制御の開始に伴って、搬送制御部106は、状態管理部101より転写紙の通紙指示を受信したかを判定する(ステップs600)。搬送指示がなければ(ステップs600、No)、指示があるまで待機する。
搬送指示の受信(ステップs600、Yes)後、搬送制御部106は、状態管理部101より受信した通紙指示から現在の動作モードが枚正モードか判断する。
検知部校正モードの場合(ステップs601、Yes)、表5に例示するように動作モードによって分光測色計131での読み取り時の搬送速度を切り替える。
すなわち、搬送制御部106は、検知部校正モードであるので、搬送速度が校正用搬送速度となる回転数を搬送ローラ117のモータに設定する。
検知部校正モードでない場合(ステップs601、No)、搬送制御部106は、通常モードであるので、搬送速度が通常搬送速度となる回転数を測色部搬送ローラ117のモータに設定する。
搬送制御部106は、測色部搬送ローラ117のモータに動作指示を送信する(ステップs604)。
ローラ動作開始(ステップs604)後、搬送制御部106は、全ての転写紙が排紙され、印刷ジョブが完了したかを印刷制御部103に確認する(ステップs605)。ジョブ終了でなければ(ステップs605、No)、終了を待機する。
ジョブ終了であれば(ステップs605、Yes)、搬送制御部106は、測色部搬送ローラ117のモータに停止指示を送信し、次の搬送指示を待つ(ステップs600へ)。
なお、前記実施形態では、搬送経路115のストレート経路にそれぞれラインセンサー130と分光測色計131とを備えるものについて説明したが、検知部校正に際し、循環経路を介して転写紙を搬送するようにしてもよい。なお、前記実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略または簡略化する。
また、循環経路119には、測色部搬送ローラ117が設けられている。
・通常モード時
測色経路117Aを通過する時にラインセンサー130で読み取り、分光測色計131では読み取りを行わない。通紙経路を排紙経路115Aに切り替えて、装置外に転写紙を排紙する。
・校正モード時
測色経路117Aを通過する1順目はラインセンサー130で読み取り、分光測色計131では読み取りを行わない。通紙経路を搬送切替器118で循環経路119に切り替えて、測色部搬送ローラ117で転写紙の搬送速度を減速した後、転写紙をラインセンサー130と定着部との間に戻し、分光測色計131で読み取りを行う。通紙経路を排紙経路115Aに切り替えて、装置外に転写紙を排紙する。
なお、測色経路117Aの搬送モータの速度は、1順目は定着装置114の搬送速度と同じであり、転写紙が循環経路119に入るタイミングで、2順目の読み取りのために測色部搬送ローラ117と同じ搬送速度に切り替える。
この実施形態では、ラインセンサー130と分光測色計131の読み取り間に循環経路119を設けることで、搬送速度変更のための距離を取ることができ、装置の幅を短くすることが可能である。さらに通常モード時は測色部搬送ローラ117を停止することができ、ローラの摩耗を防ぐことが可能である。
さらに、循環経路内に分光測色計を配置してもよい。その場合は循環経路を使用しない通常モードでは、分光測色計が紙粉による汚れや転写紙の熱による測色計の劣化を軽減できるメリットがある。
また、分光測色計は中心位置に固定される構成としたが、通紙交差方向に移動する構成にしてもよい。すなわち、1回目通紙時は転写紙中央部パッチを読み取り、循環後の2回目通紙時は右端に移動して右端パッチを読み取ることが可能になり、1枚のチャートに印字可能なパッチ数を増加でき、ヤレ紙を減らすことができる。
処理開始に伴って、ラインセンサー制御部107では、状態管理部101より転写紙の読み取り指示を受信したかを判定する(ステップs700)。読み取り指示がない場合(ステップs700、No)、指示があるまで待機する。
読み取り指示があれば(ステップs700、Yes)、ラインセンサー制御部107は、状態管理部101より受信した読み取り指示から現在の動作モードが検知部校正モードか判断する(ステップs701)。
表3に例示するよう動作モードなどによって検知部校正パラメータの適用有無を切り替える。
検知部校正モードの場合(ステップs701、Yes)、ラインセンサー制御部107は、検知部校正モードであるので、校正パラメータを適用しないスルーモードにラインセンサー130を設定する(ステップs702)。
検知部校正モードでない場合(ステップs701、No)、ラインセンサー制御部107は、通常モードであるので、校正パラメータを記憶部102から読み出してラインセンサー130に対して適用する(ステップs703)。校正パラメータの例は表4に示す。
ステップs702、s703の後、ラインセンサー制御部107は、状態管理部101より読み取り指示で受信した転写紙サイズやパッチ位置等の情報に基づき読み取り準備する(ステップs704)。
読み取り準備後、ラインセンサー制御部107は、ラインセンサー部転写紙検知センサー130AがONになったか確認する(ステップs705)。ONになった場合(ステップs705、Yes)は、転写紙先端を検知したと判断して次の処理(ステップs706)に進み、ONになるまで待機する(ステップs705、No)。二順目の場合は、ラインセンサー制御部107は、転写紙の通紙確認のみを行い読み取り動作を行わない。
転写紙先端検知の場合(ステップs705、Yes)、一順目であれば、ラインセンサー制御部107は、読み取り周期毎に1ラインを読み取る(ステップs706)。
読み取り(ステップs706)後、ラインセンサー制御部107は、ラインセンサー部転写紙検知センサー130AがOFFになったか確認する(ステップs707、Yes)。OFFになった場合は転写紙後端を検知したと判断して次の処理(ステップs708)に進む。転写紙後端検知がOFFでない場合(ステップs707、No)、検知を待機する(ステップs706へ)。
転写紙後端を検知した場合(ステップs707、Yes)、ラインセンサー制御部107は、転写紙の読み取り画像を状態管理部101経由で校正部109に送信し、次の手順が検知部校正モードかを判定する(ステップs709)。検知部校正モードでなければ(ステップs709、No)、読み取り指示を待つ(ステップs700へ)。
測色制御部108は、状態管理部101より転写紙の読み取り指示があるかを判定する(ステップs800)。読み取り指示がなければ指示があるまで待機する(ステップs800、No)
読み取り指示があれば(ステップs800、Yes)、測色制御部108は、状態管理部101より読み取り指示で受信した転写紙サイズやパッチ位置等の情報に基づき読み取り準備する(ステップs801)。
読み取り準備後、測色制御部108は、状態管理部101に対し検知部校正一順目読み取り開始を通知する(ステップs802)。
一順目通知後、測色制御部108で、測色部転写紙検知センサー131AがONになったか確認する(ステップs803)。ONになった場合(ステップ803、Yes)は、転写紙先端を検知したと判断して次の処理に進む。転写紙の先端が検知されなければ(ステップs803、No)、検知を待機する。
次いで、測色制御部108で、測色部転写紙検知センサー131AがOFFになったか確認する(ステップs804)。OFFになった場合(ステップ804、Yes)は、転写紙後端を検知したと判断して次の処理に進む。転写紙の後端が検知されなければ(ステップs804、No)、検知を待機する。
測色制御部108で、測色部転写紙検知センサー131AがONになったか確認する(ステップs805)。ONになった場合(ステップ805、Yes)は、転写紙先端を検知したと判断して次の処理に進む。転写紙の先端が検知されなければ(ステップs805、No)、検知を待機する。
転写紙の先端が検知されていれば(ステップs805、Yes)、測色制御部108は、読み取り指示された各パッチ位置に来たら測色を開始する(ステップs806)。
測色制御部108は、測色部転写紙検知センサー131AがOFFになったか確認する。OFFになった場合は転写紙後端を検知したと判断して次の処理(ステップs808)に進む。OFFにならなければ(ステップs808、No)、検知を待機する。
転写紙の後端を検知(ステップs807)後、測色制御部108は、読み取り指示された各パッチの測色値を、状態管理部101を介して校正部109に送信し、読み取り指示を待つ(ステップs800へ)。
搬送制御の開始に伴って、搬送制御部106は、状態管理部101より転写紙の通紙指示を受信したかを判定する(ステップs900)。搬送指示がなければ(ステップs900、No)、指示が有るまで待機する。
搬送指示の受信(ステップs900、Yes)後、搬送制御部106は、状態管理部101より受信した通紙指示から現在の動作モードが枚正モードか判断する(ステップs901)。
検知部校正モードの場合(ステップs901、Yes)、表5に例示するように動作モードによって分光測色計131での読み取り時の搬送速度を切り替える。
すなわち、搬送制御部106は、検知部校正モードであるので、搬送速度が校正用搬送速度となる回転数を搬送ローラ117のモータに設定する。
検知部校正モードでない場合(ステップs901、No)、搬送制御部106は、通常モードであるので、搬送速度が通常搬送速度となる回転数を搬送ローラ117のモータに設定する。
搬送制御部106は、測色部搬送ローラ117のモータに動作指示を送信する(ステップs904)。
測色部搬送ローラ117のモータへの動作指示後、搬送制御部106は、循環経路への切り替えが必要か判断する。まず、搬送制御部106は、状態管理部101より受信した通紙指示から現在の動作モードが検知部校正モードか判断する。通常モード時は循環経路への通紙は不要なので排紙経路115Aへ経路を切り替えが必要と判断する。
検知部校正モードの場合、搬送制御部106は、状態管理部101より1順目読み取り中か2順目読み取り中かを示す校正動作情報を取得する。校正動作情報が1順日読み取り中の場合は、循環経路119への切り替えが必要と判断して搬送切替部118による循環経路119への切り替えを行い、校正動作情報が2順目読み取り中の場合は、排紙経路115Aへの切り替えが必要と判断する。
循環が必要な場合(ステップs905、Yes)、搬送切替部118によって搬送先を循環経路119に切り替える。
s907:排紙経路切替
循環が必要でない場合(ステップs905、No)、搬送切替部118によって搬送先を排紙経路115Aに切り替える。
搬送制御部106は、全ての転写紙が排紙され、印刷ジョブが完了したかを印刷制御部103に確認する(ステップs908)。ジョブ終了でなければ(ステップs908、No)、ステップs905に移行し、循環が必要かを判定する。
ジョブ終了であれば(ステップs908、Yes)、搬送制御部106は、搬送ローラ117のモータに停止指示を送信し、次の搬送指示を待つ(ステップs900へ)。
なお、上記各実施形態では、検知部校正の際に、ラインセンサーでは、通常の転写紙搬送速度で搬送しつつ読み取りを行い、分光測色計では、転写紙搬送速度を遅く設定して読み取りを行うものとして説明した。ただし、本発明としては、検知部校正の際に、両方の検知部で搬送速度を遅く設定して読み込みを行うようにしてもよい。
搬送経路115には、定着装置114の下流側で測色部搬送ローラ117が位置し、その下流側にラインセンサー130、分光測色計131がこの順で下流側に沿って配置されている。分光測色計131の上流側が測色搬送経路117Aに割り当てられている。ただし、搬送速度を変更すると、ラインセンサー130における用紙の搬送速度も変更される。
対応方法としては、例えば、読み取り結果の間引きまたはラインセンサーによる読み取り周期の変更を行うことができる。
ライン数を間引くあるいは読み取り周期を広げることにより、校正モード時の副走査方向の画像解像度を通常モードと同じにすることができ、画像保存先のメモリー領域を削減することが可能である。
また、本実施形態でも、分光測色計をラインセンサーの上流に配置してもよい。ただし、分光測色計はラインセンサーより熱に弱いため、定着の熱の影響を考慮すると測色計をラインセンサーの下流に配置するのが望ましい。
ラインセンサー130を制御するラインセンサー制御部107は次の機能をさらに有する。
(a)読み込んだラインを間引く
1ラインを読み取り後、ラインをメモリーに書き込まないことによりときに電気的に間引く設定をする。
ただし、単純に間引くのではなく、読み取ったラインから中間ラインを生成してもよいが、推測値であるので校正誤差の一因となる。そのため、通常モードと校正モードの速度比が1:Nとなるのが望ましい。
ラインセンサー制御部107では、制御開始に伴って、状態管理部101より転写紙の読み取り指示があるかを判定する(ステップs1000)。読み取り指示がない場合(ステップs1000、No)、指示を待機する。
読み取り指示があれば(ステップs1000、Yes)、ラインセンサー制御部107は、状態管理部101より受信した読み取り指示から現在の動作モードが検知部校正モードか判断する(ステップs1001)。
表3に例示するように動作モードによって検知部校正パラメータの適用有無を切り替える。
検知部校正モードの場合(ステップs1001、Yes)、ラインセンサー制御部107は、検知部校正モードであるので、校正パラメータを破棄し(ステップs1002)、校正パラメータを適用しないスルーモードにラインセンサー130を設定する
校正パラメータ破棄(ステップs1002)後、校正時の間引きを設定する。例えば、奇数ラインや偶数ラインを間引きなどの設定を行う。間引き内容は予め設定しておき、記憶部102に不揮発に記憶しておくことができる。
例えば、表5に示すように通常モード時の搬送速度が400mm/秒、校正モード時の搬送速度が200mm/秒の時、通常モードと校正モードの速度比が1:2である。そのため、校正モードで同一画像を得るためには、表6に示すように、読み込んだライン50%間引けばよい(表6)。
検知部校正モードでない場合(ステップs1001、No)、ラインセンサー制御部107は、通常モードであるので、画像校正パラメータを記憶部102から読み出してラインセンサー130に対して適用する(ステップs1003)。校正パラメータの例を表4に例示する。
校正パラメータ適用(ステップs1004)後、校正時のライン間引きの設定がされていれば、ライン間引きを解除し、通常の間引き率に設定する(ステップs1005)。
ステップs1003、s1005の後、ラインセンサー制御部107は、状態管理部101より読み取り指示で受信した転写紙サイズやパッチ位置等の情報に基づき読み取り準備する(ステップs1006)。
読み取り準備後、ラインセンサー制御部107は、ラインセンサー部転写紙検知センサー130AがONになったか確認する(ステップs1007)。ONになった場合(ステップs1007、Yes)は、転写紙先端を検知したと判断して次の処理(ステップs1008)に進み、ONになるまで待機する(ステップs1007、No)。
転写紙先端検知の場合(ステップs1008、Yes)、ラインセンサー制御部107は、読み取り周期毎に設定された間引き率で読み取る(ステップs1008)。
読み取り(ステップs1008)後、ラインセンサー制御部107は、ラインセンサー部転写紙検知センサー130AがOFFになったか確認する(ステップs1009、Yes)。OFFになった場合は転写紙後端を検知したと判断して次の処理(ステップs1010)に進む。転写紙後端検知がOFFでない場合(ステップs1009、No)、検知を待機する(ステップs1009へ)。
転写紙後端を検知した場合(ステップs1009、Yes)、ラインセンサー制御部107は、転写紙の読み取り画像を状態管理部101経由で校正部109に送信し、読み取り指示を待つ(ステップs1000へ)。
読み取り周期の変更として、検知部校正モード時は1ラインを読み取る間隔を調整する。これにより通常モードと同一画像を得ることが可能である。
ラインセンサー制御部107では、制御開始に伴って、状態管理部101より転写紙の読み取り指示があるかを判定する(ステップs1100)。読み取り指示がない場合(ステップs1100、No)、指示を待機する。
読み取り指示があれば(ステップs1100、Yes)、ラインセンサー制御部107は、状態管理部101より受信した読み取り指示から現在の動作モードが検知部校正モードか判断する(ステップs1101)。
表3に例示するように動作モードによって検知部校正パラメータの適用有無を切り替える。
検知部校正モードの場合(ステップs1101、Yes)、ラインセンサー制御部107は、検知部校正モードであるので、校正パラメータを破棄し(ステップs1102)、校正パラメータを適用しないスルーモードにラインセンサー130を設定する
校正パラメータ破棄(ステップs1102)後、校正時の読み取り周期に設定する。読み取り周期は予め設定しておき、記憶部102に不揮発に記憶しておくことができる。
例えば、通常モードと校正モードの速度比が1:2であれば、表7の例に示すように、通常モードのラインセンサーのクロックを60MHzであるとすると、校正モードでは30MHzにすることで通常モードと同一画像を得ることが可能である
検知部校正モードでない場合(ステップs1101、No)、ラインセンサー制御部107は、通常モードであるので、画像校正パラメータを記憶部102から読み出してラインセンサー130に対して適用する(ステップs1004)。校正パラメータの例を表4に例示する。
校正パラメータ適用(ステップs1104)後、通常読み取り周期に設定する(ステップs1105)。
ステップs1103、s1105の後、ラインセンサー制御部107は、状態管理部101より読み取り指示で受信した転写紙サイズやパッチ位置等の情報に基づき読み取り準備する(ステップs1106)。
読み取り準備後、ラインセンサー制御部107は、ラインセンサー部転写紙検知センサー130AがONになったか確認する(ステップs1107)。ONになった場合(ステップs1107、Yes)は、転写紙先端を検知したと判断して次の処理(ステップs1108)に進み、ONになるまで待機する(ステップs1107、No)。
転写紙先端検知の場合(ステップs1108、Yes)、ラインセンサー制御部107は、設定された読み取り周期によって読み取る(ステップs1108)。
読み取り(ステップs1108)後、ラインセンサー制御部107は、ラインセンサー部転写紙検知センサー130AがOFFになったか確認する(ステップs1109、Yes)。OFFになった場合は転写紙後端を検知したと判断して次の処理(ステップs1010)に進む。転写紙後端検知がOFFでない場合(ステップs1109、No)、検知を待機する(ステップs1109へ)。
転写紙後端を検知した場合(ステップs1109、Yes)、ラインセンサー制御部107は、転写紙の読み取り画像を状態管理部101経由で校正部109に送信し、読み取り指示を待つ(ステップs1100へ)。
測色装置20は、画像形成装置10に機械的、電気的に後付けが可能であり、搬送経路115に接続される搬送経路215を有している。また、画像形成装置10には通信部140が設けられ、測色装置20には通信部240が設けられており、互いに通信可能に接続することができる。通信部140は、画像形成装置10に備えられた制御部100に制御可能に接続されており、通信部240は、測色装置20全体を制御する測色装置制御部200に制御可能に接続されている。画像形成装置10には、搬送経路115上に第1画像検知部に相当するラインセンサー130が設置されている。
測色装置20は、本発明の画像検知装置に相当し、測色装置制御部は、検知装置制御部に相当する。
10 画像形成装置
20 測色装置
100 制御部
101 状態管理部
102 記憶部
103 印刷制御部
106 搬送制御部
107 ラインセンサー制御部
108 測色制御部
110 画像形成部
114 定着装置
115 搬送経路
115A 排紙経路
116 反転搬送経路
117 測色部搬送ローラ
117A 測色部搬送経路
118 搬送切替器
119 循環経路
130 ラインセンサー
130A ラインセンサー部転写紙検知センサー
131 分光測色計
131A 測色部転写紙検知センサー
140 通信部
200 測色装置制御部
215 搬送経路
231 分光測色計
240 通信部
Claims (22)
- 転写紙に画像を形成する画像形成部と、
前記転写紙を搬送経路を通して搬送する搬送部と、
前記画像形成部で画像が形成されて前記搬送部によって搬送される前記転写紙の画像を検知する第1画像検知部と、
前記第1画像検知部と別の検知部からなり、前記画像形成部で画像が形成されて前記搬送部によって搬送される前記転写紙の画像を検知する第2画像検知部と、
画像形成および転写紙の搬送を制御し、前記第1画像検知部および前記第2画像検知部の検知結果を受信する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記第2画像検知部による画像検知結果を用いて前記第1画像検知部の校正を行う検知部校正モードを有し、該検知部校正モードでは、前記第2画像検知部による画像読み取り時の転写紙搬送速度を画像形成時の通常転写紙搬送速度と異なる転写紙搬送速度に変更するとともに、前記第1画像検知部および前記第2画像検知部における同一画像に対する読み取り結果に基づいて前記第1画像検知部の校正を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御部は、少なくとも前記第1画像検知部の画像検知結果を用いて前記画像形成部における画像形成条件を補正する画像形成校正モードを有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記画像形成校正モードにおいて、前記第1画像検知部による画像読み取り時の転写紙搬送速度を画像形成時の通常転写紙搬送速度と同じ転写紙搬送速度とすることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記第2画像検知部による画像読み取り時の転写紙搬送速度を変更する搬送速度変更部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記搬送速度変更部が、前記搬送経路上で、前記第1画像検知部の下流側に配置されており、
前記制御部は、前記第2画像検知部による画像読み取り前に前記搬送速度変更部によって転写紙搬送速度を変更することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。 - 前記搬送速度変更部が、前記搬送経路上で、前記第1画像検知部の上流側に配置されており、
前記制御部は、前記第2画像検知部による画像読み取り前に前記搬送速度変更部によって転写紙搬送速度を変更することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。 - 前記搬送部は、前記第1画像検知部および第2画像検知部の一方または両方が配置された前記搬送経路の下流側で前記搬送経路の上流側に転写紙を戻して搬送する循環搬送経路を有し、
前記制御部は、前記搬送経路で前記第1画像検知部または前記第2画像検知部の少なくとも一方で、画像読み取り後に、前記循環搬送経路を通して転写紙を搬送して、前記第1画像検知部または前記第2画像検知部の、画像読み取りをしていない少なくとも一方で画像を読み取る制御を実行することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記検知部校正モードで、前記第1画像検知部の読み取り周期を変更して転写紙の画像を読み取ることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記検知部校正モードで、前記第1画像検知部による読み取りデータを間引くことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第1画像検知部は、転写紙が搬送される経路において、前記第2画像検知部の上流側に配置されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第1画像検知部は、転写紙が搬送される経路において、前記第2画像検知部の下流側に配置されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第1画像検知部がラインセンサーであることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第2画像検知部が分光測色計であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 転写紙に画像を形成する画像形成部と、
前記転写紙を搬送経路を通して搬送する搬送部と、
前記画像形成部で画像が形成されて前記搬送部によって搬送される前記転写紙の画像を検知する第1画像検知部と、
前記第1画像検知部と別の検知部からなり、前記画像形成部で画像が形成されて前記搬送部によって搬送される前記転写紙の画像を検知する第2画像検知部と、
画像形成および転写紙の搬送を制御し、前記第1画像検知部および前記第2画像検知部の検知結果を受信する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記第2画像検知部による画像検知結果を用いて前記第1画像検知部の校正を行う検知部校正モードを有し、該検知部校正モードでは、前記第2画像検知部による画像読み取り時の転写紙搬送速度を画像形成時の通常転写紙搬送速度と異なる転写紙搬送速度に変更するとともに、前記第1画像検知部および前記第2画像検知部における同一画像に対する読み取り結果に基づいて前記第1画像検知部の校正を行うことを特徴とする画像形成システム。 - 前記制御部は、少なくとも前記第1画像検知部の画像検知結果を用いて前記画像形成部における画像形成条件を補正する画像形成校正モードを有することを特徴とする請求項14記載の画像形成システム。
- 前記制御部は、前記画像形成校正モードにおいて、前記第1画像検知部による画像読み取り時の転写紙搬送速度を画像形成時の通常転写紙搬送速度と同じ転写紙搬送速度とすることを特徴とする請求項14または15に記載の画像形成システム。
- 転写紙に画像を形成する画像形成ステップと、
搬送される転写紙の画像を第1画像検知部で検知する第1の画像検知ステップと、
搬送される転写紙の画像を第2画像検知部で検知する第2の画像検知ステップと、
前記第2の画像検知ステップにおいて搬送される転写紙の搬送速度を画像形成時の通常転写紙搬送速度と異なる転写紙搬送速度に変更する搬送速度変更ステップと、
前記第1の画像検知ステップおよび前記第の2画像検知ステップにおいて同一画像に対する読み取り結果に基づいて第1画像検知部の校正を行う検知部校正ステップと、を有することを特徴とする画像検知部校正方法。 - 画像形成装置の転写紙搬送方向下流側に接続される画像検知装置であって、
画像形成されて前記画像形成装置から搬送される転写紙を搬送経路を通して搬送する搬送部と、
前記搬送部によって搬送される前記転写紙の画像を検知する第1画像検知部と、前記第1画像検知部と別の検知部からなり、前記搬送部によって搬送される前記転写紙の画像を検知する第2画像検知部のうち、少なくとも前記第2検知部と、
前記第2画像検知部による画像読み取り時の転写紙搬送速度を変更する搬送速度変更部と、前記搬送速度変更部を制御する検知装置制御部と、を備え、
前記検知装置制御部は、前記第2画像検知部による画像読み取り時の転写紙搬送速度を前記画像形成装置における通常転写紙搬送速度と異なる転写紙搬送速度に変更することを特徴とする画像検知装置。 - 前記検知装置制御部は、前記転写紙搬送速度の変更を、画像形成装置に備えられた制御部の指令を受けて行うことを特徴とする請求項18記載の画像検知装置。
- 前記画像形成装置と通信を行う検知装置通信部を有し、
前記検知装置制御部は、前記第1画像検知部および前記第2画像検知部のうち、当該画像検知装置で得られた、少なくとも前記第2画像検知部による画像検知結果を前記検知装置通信部を通して前記画像形成装置に送信することを特徴とする請求項18または19に記載の画像検知装置。 - 当該画像検知装置は、前記第1画像検知部が備えられた画像形成装置に接続されることを特徴とする請求項18〜20のいずれか1項に記載の画像検知装置。
- 前記第1画像検知部を備え、
前記検知装置制御部は、前記第1画像検知部および前記第2画像検知部における同一画像に対する画像読み取り結果に基づいて前記第1画像検知部の校正を行うことを特徴とする請求項18〜20のいずれか1項に記載の画像検知装置。
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