JP2006308888A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 装置本体を大型化せずに、安定して濃度及び色度の検知が行うことができる画像形成装置を提供する。
濃度センサ及びカラーセンサで検知するための転写材上のパッチを読み取る際に、定着器によって転写材搬送されているときに濃度センサやカラーセンサで読み取ろうとすると、転写材の搬送スピードは定着器のスピードと同じでなくてはならず安定した検知ができない。また、濃度センサ及びカラーセンサで転写材の画像を読取る際に定着器やプロセススピードの制約を受けないようにするためには、定着器から使用する転写材の長さだけ検知位置を離さなければならなかった。
【解決手段】 濃度センサ又はカラーセンサを反転部に配置し、反転部に転写材を引き込み、反転部によって反転されて反転部からの排出する方向に搬送する時に濃度センサ又はカラーセンサによって転写材の画像を検知する。
【選択図】 図1
濃度センサ及びカラーセンサで検知するための転写材上のパッチを読み取る際に、定着器によって転写材搬送されているときに濃度センサやカラーセンサで読み取ろうとすると、転写材の搬送スピードは定着器のスピードと同じでなくてはならず安定した検知ができない。また、濃度センサ及びカラーセンサで転写材の画像を読取る際に定着器やプロセススピードの制約を受けないようにするためには、定着器から使用する転写材の長さだけ検知位置を離さなければならなかった。
【解決手段】 濃度センサ又はカラーセンサを反転部に配置し、反転部に転写材を引き込み、反転部によって反転されて反転部からの排出する方向に搬送する時に濃度センサ又はカラーセンサによって転写材の画像を検知する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、シート上に画像を形成する画像形成装置に関するものである。
近年、カラープリンタ、カラー複写機等の電子写真方式やインクジェット方式等を採用したカラー画像形成装置には、出力画像の高画質化が求められている。特に、色及び色の階調性を安定して再現することは、人間が下す画質の良し悪しの判断に大きな影響を与える。
ところが、カラー画像形成装置は、環境の変化や長時間の使用による装置各部の変動があると、得られる画像の色が変動する。特に電子写真方式のカラー画像形成装置の場合、わずかな環境変動でも色の変動が生じ、カラーバランスを崩す恐れがあるので、色及び色の階調性を安定して再現するための手段を有している。例えば、各色のトナーに対して、絶対湿度に応じた数種類の露光量や現像バイアスなどのプロセス条件、ルックアップテーブル(LUT)などの階調補正手段をもち、温湿度センサによって測定された絶対湿度に基づいて、その時のプロセス条件や階調補正の最適値を選択している。また、装置各部の変動が起こっても一定の色及び色の階調性が得られるように、各色のトナー単色で濃度検知用トナーパッチを中間転写体やドラム等の上に作成し、その未定着単色トナーパッチの濃度を未定着トナー用濃度検知センサ(以下濃度センサとする)で検知し、その検知結果より露光量、現像バイアスなどのプロセス条件やLUTなどの階調補正手段にフィードバックをかけて濃度制御を行うことで、安定した色及び色の階調性を得るように構成している。
ただし、前記濃度センサを用いた濃度制御はパッチを中間転写体やドラム等の上に形成し検知するもので、その後に行われる転写材への転写及び定着による画像のカラーバランスの変化については制御していない。転写材へのトナー像の転写における転写効率や、定着による加熱及び加圧によってもカラーバランスが変化する。この変化には、前記濃度センサを用いた濃度制御では対応できない。
また、この濃度制御は単色のパッチしか形成していないので、複数のトナーの混色による画像のカラーバランスの変化については制御していない。
そこで転写材上にブラック(K)によるグレーパッチとシアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)を混色したプロセスグレーパッチを形成し、定着後にKによるグレーパッチをリファレンスとしてCMY混色のプロセスグレーパッチと相対比較することにより、プロセスグレーパッチが無彩色となるCMYの混合比率を出力することができるような、転写材上のパッチの色を検知するセンサ(以下カラーセンサという)を設置したカラー画像形成装置もある。
このカラー画像形成装置では、検知した結果を画像形成部の露光量やプロセス条件、画像処理部のRGB信号をカラー画像形成装置の色再現域へ変換するカラーマッチングテーブルやRGB信号をCMYK信号へ変換する色分解テーブル、濃度−階調特性を補正するためのキャリブレーションテーブルなどへフィードバックすることで、転写材上に形成した最終出力画像の濃度又は色度制御を行うことができる。カラー画像形成装置の出力画像を外部の画像読取装置又は色度計・濃度計で検知し、同様の制御を行うことも可能であるものの、本方式はプリンタ内で制御が完結する点で優れている。このカラーセンサは、例えば発光素子として赤(R)、緑(G)、青(B)等の発光スペクトルが異なる3種以上の光源を用いるか、又は発光素子は白色(W)を発光する光源を用いて、受光素子上に赤(R)、緑(G)、青(B)等の分光透過率が異なる3種以上のフィルタを形成したもので構成する。このことによりRGB出力等の異なる3種以上の出力が得られる。
インクジェット方式のプリンタにおいても、インク吐出量の経時変化や環境差、インクカートリッジの個体差によりカラーバランスが変化し、濃度−階調特性を一定に保てない。そこで、プリンタの出力部付近にカラーセンサを設置し、転写材上のパッチの濃度又は色度を検知し、濃度又は色度制御を行うことが考えられている。
しかしながら、中間転写体及び転写材上にパッチを形成すると、転写時のトナーの飛び散りによりパッチの濃度及び色度の再現性が低い。
そこで、転写材上のパッチの濃度又は色度を検知する濃度センサやカラーセンサを定着器の後に配置し画像形成の最終出力によってカラー補正を行うことが考えられた。
しかし、濃度センサ及びカラーセンサで検知するための転写材上のパッチを読み取る際に、定着器にパッチの載った転写材が噛んでいるときに前記濃度センサやカラーセンサで読み取ろうとすると搬送スピードは定着器のスピードと同じでなくてはならないという制約がある。転写材の搬送スピードによってパッチの読み取りのサンプリング回数が決まってしまうため、安定してパッチを読み取るためにはパッチを載せた転写材の枚数を増やさなければならなかった。また、定着器やプロセススピードの制約を受けない搬送スピードで読み取ろうとすると定着器から使用する転写材の長さだけ検知位置を離さなければならないため装置本体が大きくなったりした。
従来例の図を図8に示す。
図8を用いて、電子写真方式のカラー画像形成装置における、従来例の動作を説明する。
画像形成部は、画像処理部が変換した露光時間に基づいて点灯させる露光光により静電潜像を形成し、この静電潜像を現像して単色トナー像を形成し、この単色トナー像を重ね合わせて多色トナー像を形成し、この多色トナー像を転写材11へ転写し、その転写材11上の多色トナー像を定着させるもので、給紙部21、現像色分並置したステーション毎の感光体22Y、22M、22C、22K、一次帯電手段としての注入帯電手段23Y、23M、23C、23K、トナーカートリッジ25Y、25M、25C、25K、現像手段26Y、26M、26C、26K、中間転写体27、転写ローラ28、クリーニング手段29、定着部30、濃度センサ41及びカラーセンサ42によって構成されている。
前記感光ドラム(感光体)22Y、22M、22C、22Kは、アルミシリンダの外周に有機光導伝層を塗布して構成し、図示しない駆動モータの駆動力が伝達されて回転するもので、駆動モータは感光ドラム22Y、22M、22C、22Kを画像形成動作に応じて反時計周り方向に回転させる。
一次帯電手段として、ステーション毎にイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の感光体22を帯電させるための4個の注入帯電器23Y、23M、23C、23Kを備える構成で、各注入帯電器にはスリーブ23YS、23MS、23CS、23KSが備えられている。
感光ドラム22Y、22M、22C、22Kへの露光光はスキャナ部24Y、24M、24C、24Kから送られ、感光ドラム22Y、22M、22C、22Kの表面を選択的に露光することにより、静電潜像が形成されるように構成されている。
現像手段として、前記静電潜像を可視化するために、ステーション毎にイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像を行う4個の現像器26Y、26M、26C、26Kを備える構成で、各現像器には、スリーブ26YS、26MS、26CS、26KSが設けられている。各々の現像器は脱着可能に取り付けられている。
中間転写体27は、感光ドラム22Y、22M、22C、22Kに接触しており、カラー画像形成時に時計周り方向に回転し、感光ドラム22Y、22M、22C、22Kの回転に伴って回転し、単色トナー像が転写される。その後、中間転写体27に後述する転写ローラ28が接触して転写材11を狭持搬送し、転写材11に中間転写体27上の多色トナー像が転写する。
定着部30は、転写材11を搬送させながら、転写された多色トナー像を溶融定着させるものであり、図8に示すように転写材11を加熱する定着ローラ31と転写材11を定着ローラ31に圧接させるための加圧ローラ32を備えている。定着ローラ31と加圧ローラ32は中空状に形成され、内部にそれぞれヒータ33、34が内蔵されている。すなわち、多色トナー像を保持した転写材11は定着ローラ31と加圧ローラ32により搬送されるとともに、熱および圧力を加えられ、トナーが表面に定着される。
トナー像定着後の転写材11は、その後排出ローラ50によって図示しない排紙トレイに排出して画像形成動作を終了する。
図8の定着部30の下流にカラーセンサNが設けられている。
定着された転写材上のパッチの濃度又は色度を検知する濃度センサやカラーセンサによって検知し、濃度又は色度制御を行う(特許文献1参照)。
特開2004−069832号公報
本発明はこのような状況のもと、濃度センサ及びカラーセンサで検知するための転写材上のパッチを読み取る際に、定着器にパッチの載った転写材が噛んでいるときに前記濃度センサやカラーセンサで読み取ろうとすると搬送スピードは定着器のスピードと同じでなくてはならない。また、定着器やプロセススピードの制約を受けない搬送スピードで読み取ろうとすると定着器から使用する転写材の長さだけ検知位置を離さなければならない。
そこで、本発明は、装置を大型化せずに、画像形成パッチの濃度及び色度の読み取りを安定させ、カラー画像形成装置の色再現性をさらに向上させることを目的とするものである。
上記課題を解決するために発明の画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部によってシートに形成された画像の色度若しくは濃度を検知する検知手段と、前記検知手段の検知結果に基づき画像形成条件を補正するように前記画像形成部を制御する制御部と、前記画像形成部によって画像が形成されたシートを反転する反転部と、を有し、前記反転部によってシートを反転した後に前記検知手段はシートに形成された画像の色度若しくは濃度を検知する。
本発明により、装置を大型化せずに画像形成パッチの濃度若しくは色度の読み取りを安定させることができる。
以下に、実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。なお、これら実施例は、本発明における最良の実施形態の一例ではあるものの、本発明はこれら実施形態により限定されるものではない。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態である画像形成装置Gの全体構成を示す断面図である。この装置は、図示のように、電子写真方式のカラー画像形成装置の一例である中間転写体27を採用したタンデム方式のカラー画像形成装置である。
図1は第1実施形態である画像形成装置Gの全体構成を示す断面図である。この装置は、図示のように、電子写真方式のカラー画像形成装置の一例である中間転写体27を採用したタンデム方式のカラー画像形成装置である。
本カラー画像形成装置は、図1に示す画像形成部と図示しない画像処理部から構成される。
図1を用いて、電子写真方式のカラー画像形成装置における、画像形成部の動作を説明する。画像形成部は、画像処理部が変換した露光時間に基づいて点灯させる露光光により静電潜像を形成し、この静電潜像を現像して単色トナー像を形成し、この単色トナー像を重ね合わせて多色トナー像を形成し、この多色トナー像をシートである転写材11へ転写し、その転写材11上の多色トナー像を定着させるもので、給紙部21、現像色分並置したステーション毎の感光体22Y、22M、22C、22K、一次帯電手段としての注入帯電手段23Y、23M、23C、23K、トナーカートリッジ25Y、25M、25C、25K、現像手段26Y、26M、26C、26K、中間転写体27、転写ローラ28、クリーニング手段29、定着部30、濃度センサ41及びカラーセンサ43によって構成されている。
前記感光ドラム(感光体)22Y、22M、22C、22Kは、アルミシリンダの外周に有機光導伝層を塗布して構成し、図示しない駆動モータの駆動力が伝達されて回転するもので、駆動モータは感光ドラム22Y、22M、22C、22Kを画像形成動作に応じて反時計周り方向に回転させる。
一次帯電手段として、ステーション毎にイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の感光体22を帯電させるための4個の注入帯電器23Y、23M、23C、23Kを備える構成で、各注入帯電器にはスリーブ23YS、23MS、23CS、23KSが備えられている。
感光ドラム22Y、22M、22C、22Kへの露光光はスキャナ部24Y、24M、24C、24Kから送られ、感光ドラム22Y、22M、22C、22Kの表面を選択的に露光することにより、静電潜像が形成されるように構成されている。
現像手段として、前記静電潜像を可視化するために、ステーション毎にイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像を行う4個の現像器26Y、26M、26C、26Kを備える構成で、各現像器には、スリーブ26YS、26MS、26CS、26KSが設けられている。各々の現像器は脱着可能に取り付けられている。
中間転写体27は、感光ドラム22Y、22M、22C、22Kに接触しており、カラー画像形成時に時計周り方向に回転し、感光ドラム22Y、22M、22C、22Kの回転に伴って回転し、単色トナー像が転写される。その後、中間転写体27に後述する転写ローラ28が接触して転写材11を狭持搬送し、転写材11に中間転写体27上の多色トナー像が転写する。
定着部30は、転写材11を搬送させながら、転写された多色トナー像を溶融定着させるものであり、図1に示すように転写材11を加熱する定着ローラ31と転写材11を定着ローラ31に圧接させるための加圧ローラ32を備えている。定着ローラ31と加圧ローラ32は中空状に形成され、内部にそれぞれヒータ33、34が内蔵されている。すなわち、多色トナー像を保持した転写材11は定着ローラ31と加圧ローラ32により搬送されるとともに、熱および圧力を加えられ、トナーが表面に定着される。
トナー像定着後の転写材11は、その後排出ローラ50によって図示しない排紙トレイHに排出して画像形成動作を終了する。
又、両面画像形成時には定着部30を通過した転写材11が切換え手段61aによって反転部60に導き両面パス62を通ることによって再び転写材11の裏面に転写を行い両面画像形成する。
反転部60は後処理装置への受渡しや排紙トレイHへの裏面排紙を行う時に反転部60に定着部30を通った転写材11を一度反転部60に引き込み、切換え手段61bによって排出ローラ50へ搬送するときに使用する。
反転部60には、反転パス60aと、正逆転可能な反転ローラ対60b、60c、60dとが設けられている。
反転部60によって反転された転写材は排出ローラ50が設けられている排出搬送路161に搬送されて、排出口Dから装置外へ排出される。
クリーニング手段29は、中間転写体27上に残ったトナーをクリーニングするものであり、中間転写体27上に形成された4色の多色トナー像を転写材11に転写した後の廃トナーは、クリーナ容器に蓄えられる。
濃度センサ41は、図1のカラー画像形成装置において中間転写体27へ向けて配置されており、中間転写体27の表面上に形成されたトナーパッチの濃度を測定する。この濃度センサ41の構成の一例を図2に示す。LEDなどの赤外発光素子51と、フォトダイオード、CdS等の受光素子52、受光データを処理する図示しないICなどとこれらを収容する図示しないホルダーで構成される。受光素子52aはトナーパッチからの乱反射光強度を検知し、受光素子52bはトナーパッチからの正反射光強度を検知する。正反射光強度と乱反射光強度の両方を検知することにより、高濃度から低濃度までのトナーパッチの濃度を検知することができる。なお、前記発光素子51と受光素子52の結合のために図示しないレンズなどの光学素子が用いられることもある。
図3に、中間転写体27に形成するパッチパターンの一例を示す。未定着Kトナー単色の階調パッチ65が並んでいる。この後、図示しないC,M,Yトナー単色の階調パッチが引き続き形成される。前記濃度センサ41は中間転写体上に載っているトナーの色を見分けることはできない。そのため、単色トナーの階調パッチ65を中間転写体上に形成する。そして、濃度センサ41を用いて単色トナーの階調パッチの濃度を検知する。
単色の濃度−階調特性は、画像形成装置の設計時に目標(ターゲット)を設定する。従って、濃度センサ41の測定結果を用いて、その目標の特性となるようにキャリブレーションテーブルへフィードバックをかける。
図4にカラーセンサ43の構成の一例を示す。カラーセンサ42は、白色LED53とRGB等3色以上のオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ54aにより構成される。白色LED53を定着後のパッチが形成された転写材11に対して斜め45度より入射させ、0度方向への乱反射光強度をRGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ54aにより検知する。RGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ54aの受光部は、54bのようにRGBが独立した画素となっている。RGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ54の電荷蓄積型センサは、フォトダイオードでも良い。RGBの3画素のセットが、複数セット並んでいるものでも良い。また、入射角が0度、反射角が45度の構成でも良い。更には、RGB等3色以上の発光するLEDとフィルタ無しセンサにより構成しても良い。
ここで、図5に転写材11上に形成する定着後の色度制御用パッチパターンの一例を示す。色度制御用パッチパターンは、色再現域の中心であり、カラーバランスを取る上で非常に重要な色であるグレーの階調パッチパターンであるブラック(K)によるグレー階調パッチ61と、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)を混色したプロセスグレー階調パッチ62で構成されており、61aと62a、61bと62b、61cと62cといったように、標準のカラー画像形成装置において色度が近いKによるグレー階調パッチ61とCMYプロセスグレー階調パッチ62が対をなして並んでいる。このパッチの色(色度)を、カラーセンサ43で検知する。又このカラーセンサによって転写体上に載っているトナー濃度を検知する濃度センサと実際転写材に転写されたトナーの変化の比較を行いプロセス条件にフィードバックをかけることも可能である。また、カラーセンサ43によって転写材に形成された画像の濃度を検知して画像形成条件の補正に用いるように構成してもよい。
図1のカラー画像形成装置において、カラーセンサ43は転写材搬送路の定着部30より下流の反転搬送路60aに転写材11の画像形成面へ向けて配置されており、転写材11上に形成された定着後の混色パッチの色を検知し、RGB値を出力する。カラーセンサ43からの出力は制御部Cに入力され、カラーセンサ43の検知結果に基づいて制御部Cが画像形成条件を補正するように画像形成部を制御する。カラー画像形成装置内部に配置することにより、定着後の画像を排紙部に排紙する前に、自動的に検知することが可能となる。
制御部Cは、カラーセンサ43によって検知した結果に基づいて、画像形成部の露光量等のプロセス条件、画像処理部のRGB信号をカラー画像形成装置の色再現域へ変換するカラーマッチングテーブルやRGB信号をCMYK信号へ変換する色分解テーブル、濃度−階調特性を補正するためのキャリブレーションテーブルなどへフィードバックして、画像形成条件を補正する。このような画像形成条件の補正によって転写材上に形成した最終出力画像の濃度又は色度制御を行う。
転写材上のパッチをカラーセンサ43で読み取ることで転写材への転写時の飛び散りを考慮し画像に制御部Cがフィードバック制御をかけることができる。
図6a〜図6fは、反転部60での転写体上のパッチを検知するときの動作を説明する図である。
カラーセンサ43によって画像を読取って画像補正を行う時、通常画像形成動作とは別に画像調整モードと言うものを持つ。これはオペレータやサービスマンによって行われる場合や、起動時(電源投入時)に行われる。画像調整モードでは前述したパッチが形成した転写材11を定着部30におくり、定着部30から転写材11の先端が出たところで切換え手段61aによって反転部60に導く。(図6a,図6b)
次に転写材11は、転写材11の後端がカラーセンサ43を抜けるところまで、反転ローラ対60b、60c、60dによって反転搬送路60aの下方に引き込まれるように搬送される。(図6c)転写材を反転部60に引き込む時はバックアップローラ44のカラーセンサへへの押圧は解除されている。
一旦、カラーセンサ43を通過した転写材11は反転ローラ対によってカラーセンサ43の方向へと戻される。(図6d,図6e)即ち、反転ローラ対60b、60c、60dの回転方向を反転搬送路60aの下方へ搬送するときと反対方向として転写材をスイッチバック(反転)させる。反転された転写材11は反転ローラ対60b、60c、60dによって装置の排出口Dの方向へと搬送されることとなる。このときに転写材11を搬送しながら転写材の画像をカラーセンサ43が読み取る。
ここでカラーセンサ43の対向側にあるバックアップローラ44をソレノイドなど不図示の加圧手段によってカラーセンサ43の付いているガイド面に突き当てる。つまり反転部60が転写材の反転を開始する時にバックアップローラ44を加圧手段によって、カラーセンサに当接させる。
なお、バックアップローラ43はスポンジなどの弾性部材でできていて、ガイドに押し当てられることでニップを形成し転写材11がカラーセンサ部を通過する時に転写材11のバタツキを防ぐ役割をする。ガイドに突き当てられたバックアップローラ43は転写材11の搬送スピードと同じ速度で回転する。
反転してカラーセンサ43によって読取る時の転写材の搬送スピードは通常画像形成の搬送速度より遅い速度である。
なお、転写材11上のパッチごとに停止して読み取って搬送することを順次繰り返すように制御してもよい。
通常画像形成の搬送速度とは画像形成を行う転写の速度や定着の速度を言う。
また、排紙反転動作はストレート排紙からの生産性低下を防止するため定着部を転写材が抜けると搬送スピードを速くして反転を行っている。
カラーセンサ43のサンプリングは時間によって回数が決まってしまう。またサンプリングの回数が多ければ多いほどカラーセンサの検知の誤差を少なくすることが可能となる。搬送速度を遅くすることで1つのパッチでのサンプリングの回数を多くすることと、搬送ローラの偏心や振動による転写材のバタツキを抑えることによって安定して検知することができる。
1つのパッチにて多くサンプリングすることにより、画像調整モードで使用する転写材の枚数を減らすことができる。
カラーセンサ43の検知が終了した転写材11は切換え手段61bによって排出ローラ50によって排出トレイHに排出される。
以上のように、本実施形態においては、中間転写体への転写時に発生する飛び散りの発生を低減することで安定した濃度制御を実施でき、カラ−画像形成装置の色再現性を更に向上させることが可能となる。
カラー画像形成装置の出力画像を別途の外部の画像読取装置又は色度計・濃度計で検知し、同様の制御を行うことは可能であるものの、この方式はプリンタ内で制御が完結する点で優れている。
反転部60によって反転されて反転部60からの排出する方向に搬送する時にカラーセンサ43によって転写材の画像を検知するので、画像形成速度とカラーセンサ43によって画像を読み取るときの速度が異なる場合であっても装置を大型化する必要がない。
なお、図9に示した変形例のように排出搬送路161にカラーセンサ43´とバックアップローラ44´を設けてもよい。この形態では反転部60によって反転された転写材は排出搬送路161を搬送されているときに転写材の画像がカラーセンサ43´によって読み取られる。
なお、カラーセンサ43によって読取るときの速度が、画像形成速度より遅い場合を例示したが、カラーセンサ43によって読取るときの速度が、画像形成速度より速い場合にも適用できる。
(第2実施形態)
図7を用いて、本発明の実施形態2を説明する。図7は本発明を適用した画像形成装置の概略断面である。図中に記載の第1実施形態1にて記載のものは番号を同じくし説明を省略する。
図7を用いて、本発明の実施形態2を説明する。図7は本発明を適用した画像形成装置の概略断面である。図中に記載の第1実施形態1にて記載のものは番号を同じくし説明を省略する。
図7はインクジェット方式のプリンタでの実施形態を示す。
インクジェット方式のプリンタにおいても、インク吐出量の経時変化や環境差、インクカートリッジの個体差によりカラーバランスが変化し、濃度−階調特性を一定に保てない。そこで、プリンタの出力反転部にカラーセンサを設置し、転写材上のパッチの濃度又は色度を検知し、濃度又は色度制御を行う。
給紙部(給紙トレイ)21bより給紙したシート材11をインクジェット方式の印刷を行うヘッド部70搬送し、パッチをシートに印刷する。これを実施例1と同様に切換え手段61aにて反転部60にて導きシート材11の後端がカラーセンサ43を通過するまで送り、バックアップローラ44をカラーセンサ43のガイド部に押し当てる。前記パッチの印刷されたシート材11を前記カラーセンサ43の方向に搬送し、前記バックアップローラ44の回転を開始しカラーセンサ43の読み取りを行う。
このときの搬送スピードはインクジェットの印刷スピードより遅いスピードで設定されている。反転後に読み取りを行うため。インクジェットの印刷の速度に影響されることなくカラーセンサの読み取り速度を設定でき搬送ローラの偏心や振動を小さくできる。
又、インクジェットの印刷スピードが非常に遅い場合は印刷スピードより読み取り搬送スピードを速くすることも可能である。
11 転写材
22 感光体、感光ドラム
26 現像手段
27 中間転写体
30 定着装置
43 カラーセンサ
60 反転部
22 感光体、感光ドラム
26 現像手段
27 中間転写体
30 定着装置
43 カラーセンサ
60 反転部
Claims (9)
- シートに画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部によってシートに形成された画像の色度若しくは濃度を検知する検知手段と、
前記検知手段の検知結果に基づき画像形成条件を補正するように前記画像形成部を制御する制御部と、
前記画像形成部によって画像が形成されたシートを反転する反転部と、を有し、
前記反転部によってシートを反転した後に前記検知手段はシートに形成された画像の色度若しくは濃度を検知することを特徴とする画像形成装置。 - 前記反転部は、シートを反転するための正逆転可能な反転ローラと、前記反転ローラが設けられている反転搬送路と、を有し、
前記検知手段は前記反転搬送路に設けられ、シートを前記反転部に引き込んだ後、シートを引き込むときと反対方向に回転する前記反転ローラによって前記反転部から排出する方へシートを搬送する時に前記検知手段による検知を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記反転部は、シートを反転するための正逆転可能な反転ローラと、前記反転ローラが設けられている反転搬送路と、を有し、
前記画像形成装置は前記反転ローラにシートを引き込んだ後、前記反転ローラによって反転されたシートを受け取り装置本体外へ排出する排出口へシートを搬送する排出搬送路を有し、
前記検知手段は前記排出搬送路に設けられ、前記反転ローラによって前記排出口の方へシートを搬送した後、前記排出搬送路でシート搬送している時に前記検知手段による検知を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記検知手段が検知を行う時のシートの搬送速度が、前記画像形成部が画像形成する時のシートの搬送速度と異なることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記検知手段が検知を行う時のシートの搬送速度が、前記画像形成部が画像形成する時のシートの搬送速度より遅いことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記検知手段が検知を行う時、シートを停止して検知を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記検知手段に対向に位置し弾性部材で構成されるバックアップローラと、
前記バックアップローラを前記検知手段へ押圧する加圧手段と、を有し、
前記反転部がシートの反転を開始する時に前記バックアップローラを前記加圧手段によって、前記検知手段に当接させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記検知手段に対向に位置し弾性部材で構成されるバックアップローラと、
前記バックアップローラを前記検知手段へ押圧する加圧手段と、を有し、
シートを前記反転部に引き込む時は前記バックアップローラの前記検知手段への押圧を加圧手段が解除するように、前記加圧手段は前記検知手段から前記バックアップローラを離すことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - シート材上に形成された画像の色度を検知する色度検知手段若しくは濃度を検知する濃度検知手段と、前記検知手段の検知結果に基づき画像形成条件を補正する手段と、画像形成されたシートを反転する反転部と、反転されたシートを排出する排出部と、を有し、
前記検知手段を、前記反転部若しくは前記反転部によって反転後のシートを前記排出部へ搬送する排出搬送路に設け、シートを前記反転部に引き込んだ後、前記排出部に向かってシートを搬送する時に前記検知手段により検知を行うことを特徴とする画像形成装置。
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