JP2016043859A - 自転車のブレーキ力設定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一対のブレーキワイヤーに保持され、一側内面がストッパー面となった対向部材に各ブレーキワイヤーが挿通した集結基体と、該対向部材との間に位置して一方のインナーワイヤーに軸方向に変位可能に取着され、先端面がストッパー面に当接する当接面を備えたブレーキ力設定機材は、他方のインナーワイヤーを貫通する貫通孔を備え、当接面とストッパー面との間に所望の長さのブレーキ力を設定し、貫通孔は該貫通孔を形成する周縁部材で他方のアウターチューブ端部に取着したブレーキ力伝達部材を設定した所望の長さのブレーキ力に押動する。
【選択図】図1
Description
実用のブレーキ装置は、一般自転車、スポーツ車、子供用自転車などにごく普通に装備されたブレーキ装置である。そして、ブレーキ力の調整はハンドルの左右に配置したブレーキレバーを手の握り感覚により操作するのみで実用上十分であった。
前記一対のブレーキワイヤーに保持され、一側内面がストッパー面となった対向部材に各ブレーキワイヤーを挿通する挿通孔を備えた集結基体と、
該集結基体に内蔵するブレーキ力設定機材は、前記対向部材との間に位置して、一方のインナーワイヤーに軸方向に変位可能に取着され、先端面が前期ストッパー面に当接する当接面を備え、
さらに、他方のインナーワイヤーを貫通する貫通孔を、該他方のインナーワイヤーを挿通する前記挿通孔と同じ軸線上に備えて形成し、
前期ブレーキ力設定機材の当接面と前期ストッパー面との間に、ブレーキ力を設定する所望の長さを設け、
前期貫通孔は、前期他方のインナーワイヤーに被覆したアウターチューブ端部のブレーキ力伝達部材を、該貫通孔を形成する周縁部材に係合させて前期所望の長さのブレーキ力に押動するとよい。
他側の対向部材には、双方のアウターチューブ端部を固定するキャップを備えて構成するとよい。
蝶番の軸を一方のインナーワイヤーとし、蝶番の軸芯をずらして前記本体フレームを重ね合わせ、前記一方のインナーワイヤーにしっかりと固定すると共に、
他方のインナーワイヤーを貫通する貫通孔は、他方の挿通孔と同じ軸線上にストッパー面との長さを少なくとも当接面より長く設け、
該貫通孔を形成する周縁部材で他方のアウターチューブ端部に取着したブレーキ力伝達部材を押動するとよい。
他方のブレーキレバーは、独自にブレーキ操作可能とするとよい。
さらに、他方のインナーワイヤーを貫通する貫通孔を該他方のインナーワイヤーを挿通する挿通孔と同じ軸線上に備えて形成し、ブレーキ力設定機材とストッパー面との間に、ブレーキ力を設定する所望の長さを設け、ブレーキ力設定機材が変位することで貫通孔は、他方のアウターチューブ端部のブレーキ力伝達部材を、該貫通孔を形成する周縁部材に係合させて所望の長さのブレーキ力に押動するという簡素で少数の部品で構成し、一方のブレーキレバーを操作することでブレーキ力設定機材を所望の長さ変位させて、設定したブレーキ力に達したときにストッパー面に当接するように取着し、他方のアウターチューブ端部のブレーキ力伝達部材は、ブレーキ力設定機材の貫通孔を形成する周縁部材に連動して所望の長さのブレーキ力に押動するものであり、咄嗟の判断によるブレーキ操作でも、一方のブレーキレバーを操作することで前後輪をあらかじめ所望に設定したブレーキ力で停止するという利点がある。
他方のブレーキレバーは、独自にブレーキ操作可能である。
各ブレーキ3、4を作動させることで自転車の走行中に制動操作を行うことができるように構成されている。なお、この実施の形態においては、前後輪ブレーキ3、4のいずれもサイドプル形のキャリパーブレーキを用いている場合を図示しているが、これに限るものではない。
詳細には、軸心リをずらした状態でブレーキ力設定部材16のA、Bを重ね合わせることにより、一方のインナーワイヤー12Aを軸心としてしっかりと固定すると同時に、他方のインナーワイヤー11Aを貫通する貫通孔二をブレーキ力設定部材16に形成するものであって、他方のインナーワイヤー11Aを貫通する貫通孔は、該他方のインナーワイヤーを挿通する挿通孔と同じ軸線上にストッパー面との長さを少なくとも当接面より長く設ける。該貫通孔ニはA方の貫通孔上部の部材ルと、B方の貫通孔下部の部材ル´とを重ね合わせて貫通孔二とし、その周縁部材ルを形成しインナーワイヤー11Aは貫通可能とするけれどもアウターチューブ11Bは貫通不可とすることで伝達部材17を押動するための貫通孔ニを形成する。なお、固定部材を嵌め込む孔ヌはボルトのワ及びナットのオ、又は固定ネジなどの固定部材で固定するものであるがこれに限定するものではない。
2 後輪
3 前輪ブレーキ
4 後輪ブレーキ
5 左ブレーキレバー
6 右ブレーキレバー
11 左ブレーキワイヤー(可撓性伝達線材)
11A インナーワイヤー
11B アウターチューブ
12 右ブレーキワイヤー(可撓性伝達線材)
12A インナーワイヤー
12B アウターチューブ
15 集結基体
16 ブレーキ力設定機材
17 ブレーキ力伝達部材
20 設定機構
イ ストッパー面
ロ 対向部材
ハ ストッパー当接面
ニ 貫通孔
ホ 17の挿通管
へ 11の固定管 (キャップ)
ト 12の固定管 (キャップ)
チ 12の固定管 (キャップ)
リ 軸心
ヌ 孔
ル 周縁部材
C 固定部
D 返し部
Claims (6)
- 前後輪のブレーキレバーと前後輪のブレーキ装置との間に夫々張設される一対のブレーキワイヤーの途中に設ける自転車のブレーキ力設定装置において、
前記一対のブレーキワイヤーに保持され、一側内面がストッパー面となった対向部材に各ブレーキワイヤーを挿通する挿通孔を備えた集結基体と、
該集結基体に内蔵するブレーキ力設定機材は、前記対向部材との間に位置して、一方のインナーワイヤーに軸方向に変位可能に取着され、先端面が前期ストッパー面に当接する当接面を備え、
さらに、他方のインナーワイヤーを貫通する貫通孔を、該他方のインナーワイヤーを挿通する前記挿通孔と同じ軸線上に備え、
前期ブレーキ力設定機材の当接面と前期ストッパー面との間に、ブレーキ力を設定する所望の長さを設け、
前期貫通孔は、前期他方のインナーワイヤーに被覆したアウターチューブ端部のブレーキ力伝達部材を、該貫通孔を形成する周縁部材に係合させて前記所望の長さのブレーキ力に押動することを特徴とする自転車のブレーキ力設定装置。 - 集結基体は、一側内面をストッパー面とし、一方のアウターチューブを固定するキャップと、他方のアウターチューブ端部のブレーキ力伝達部材を挿通する挿通管を備え、
他側の対向部材には、双方のアウターチューブ端部を固定するキャップを備えて構成したことを特徴とする請求項1記載の自転車のブレーキ力設定装置。 - ブレーキ力設定機材は、本体フレームをニ分するようにして蝶番状に形成し、
蝶番の軸を一方のインナーワイヤーとし、蝶番の軸芯をずらして前記本体フレームを重ね合わせ、前記一方のインナーワイヤーにしっかりと固定すると共に、
他方のインナーワイヤーを貫通する貫通孔は、他方の挿通孔と同じ軸線上にストッパー面との長さを少なくとも当接面より長く設け、
該貫通孔を形成する周縁部材で他方のアウターチューブ端部に取着したブレーキ力伝達部材を押動することを特徴とする請求項1又は2記載の自転車のブレーキ力設定装置。 - ブレーキ力伝達部材は、他方のアウターチューブ端部を挿通する挿通口に、挿通管の挿通口に係合して係止する返し部を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の自転車のブレーキ力設定装置。
- 他方のインナーワイヤーは、ブレーキ力設定機材に備えられた貫通孔による制御を不可としたことで、
他方のブレーキレバーは、独自にブレーキ操作可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の自転車のブレーキ力設定装置。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載のブレーキ力設定装置を搭載したことを特徴とする自転車。
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