JP2017105256A - ケーブルによる引張力伝達装置 - Google Patents

ケーブルによる引張力伝達装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ケーブルによる引張力伝達装置であって、引張方向に対するケーブルの固定が確実である一方押込み方向へのケーブルの移動が防止されており、操作部材と受動部材間でのケーブル長の調整や弛みの解消を手軽に行える装置の提供。【解決手段】引張方向に対するケーブルの固定を、ケーブルグリップ32で行う。ケーブルグリップ32は、ケーブル9aが貫通できる筒体39の内部にシュー付勢ばね37に押圧付勢される複数の楔形シュー38a,38bからなるケーブル拘束部材38を有すると共に、リリースパイプ40と筒体39の前方に螺合させた有底の拘束解除ねじ41を備え、拘束解除ねじ41を筒体39に対してねじ込むことでリリースパイプ40を介してケーブル拘束部材38を後方へ移動させてケーブル9aの拘束を解除できる構成とする。また、拘束解除ねじ41に押込み防止ねじ41bを設けて、ねじの先端がこの拘束解除ねじ41を貫通しているケーブル9aを直接に押圧可能としてある。【選択図】図2

Description

この発明は、ケーブルを用いて操作部材からの引張力を受動部材に伝達することにより、受動部材に目的とする種々な作動を行わせることができる引張力伝達装置に関する。なお、本願においてケーブルとの用語は、撚線はもちろん、撚線と同等の剛性と撓み性及び引張り強度を有するワイヤー、針金あるいは単線と呼ばれるものや樹脂線材を包含する。
例えば、特許文献1に示すような自転車用ブレーキ装置では、ハンドル6側のブレーキレバー7(操作部材)と車輪側のブレーキ装置1におけるブレーキリンク12a,12b(受動部材)との間をインナーケーブル10aで連繋し、ブレーキレバー7を握ることでインナーケーブル10aを引いてブレーキ装置1のブレーキリンク12a,12bを操作し、ゴム製のシュー本体60a,60bを車輪のリム5に接触させて自転車の制動を行っている。この装置は、ケーブルによる引張力伝達装置の一つである。
ケーブルによる引張力伝達装置は、通常、ケーブルの一端を操作部材側に係合させ、他端を受動部材側に着脱可能に、かつ、ケーブルの長さを調整可能に取付けられている。例えば、受動部材側では、挿通孔を有するボルトとナットを利用し、いずれかを例えば車体などの本体側に固定しておいて、前記挿通孔に貫通させたケーブルの端部を前記ボルトに螺合させたナットで締める付けることにより、着脱と長さの調整を可能としている。特許文献1では係止部28がこの構造に相当する。
また、ケーブルは引張力の伝達には適していても押圧力の伝達には適していないので、操作されて変位した受動部材とケーブルを元位置へ戻すのに、通常、戻しばねなどが用いられている。
特開平9−328089号公報
従来のケーブルによる引張力伝達装置は、ケーブルの着脱や長さを調整する際に、前記係止部のボルトやナットを緩めたり、取り外したりしなければならない。この場合、ケーブルの緩みを避けるためにボルトやナットはきつく締めてあるので、緩めたり取り外したりするのに通常、工具が必要である。蝶ナットやレバーを操作して緊締状態を解除する構造も可能であるが、解除のための部分が大きくなり、込み入った箇所で利用するのが困難であったり、デザイン上で問題を生じたりすることがある。また、構造に精通していない人が工具を使用すると締めすぎたり、締めつけが不足したりして常に均一に固定するということが出来ない。
この発明は、引張方向に対するケーブルの固定が均一で確実である一方押込み方向へのケーブルの移動が防止される構造であって、操作部材と受動部材間でのケーブル長の調整やたるみの解消を手軽に行えるケーブルによる引張力伝達装置の提供を課題とする。
ケーブルによる引張力伝達装置において、従来のボルトとナットを用いた締め付け構造による係止部を複数の楔形シューからなるケーブル拘束部材によってケーブルの拘束を行うケーブルグリップ(ワイヤーグリップとも呼ばれる)によるものとし、ケーブルグリップによるケーブル拘束状態を拘束解除ねじの操作で軽くかつ簡単、均一に行える構造とする。
すなわち、ケーブルによる引張力伝達装置を、操作部材と受動部材及びケーブルを備え、ケーブルの一端が操作部材に連結されるとともに、ケーブルの他端がケーブルグリップにより受動部材に連結され、かつ、操作された受動部材の変位を戻しばねにより、元位置に戻すものとする。
そして、前記ケーブルグリップは、操作部材側から受動部材側へケーブルを貫通させることができ、操作部材側の内面を円錐面とした筒体と複数個の楔形シューからなるケーブル拘束部材及びケーブル拘束部材を操作部材側へ押圧付勢するシュー付勢ばねをケーブル軸線に沿って直列に備え、操作部材側へケーブルを引くときケーブルが前記複数の楔形シューにより筒体に拘束されるものとする。なお、前記筒体は前記受動部材に固定される。
このケーブルグリップはさらに、ケーブルが貫通するリリースパイプと有底筒状の拘束解除ねじを前記ケーブル軸線に沿って直列に備え、リリースパイプが筒体の操作部材側に前記ケーブル軸線に沿って摺動可能に配置されるとともに前記拘束解除ねじが前記筒体の前部に螺合されている。前記リリースパイプは前記ケーブル拘束部材の操作部材側面と前記拘束解除ねじの底面との間に配置されて、前記拘束解除ねじを前記筒体に対してねじ込むと、リリースパイプを介してケーブル拘束部材を受動部材側へ押し込み、複数の楔形シューによるケーブルの拘束を解除することができる構造とされ、
また、前記拘束解除ねじには前記底部よりも操作部材側に押込み防止ねじが拘束解除ねじの半径方向にねじ込み可能に設けられ、ねじの先端がこの拘束解除ねじを貫通しているケーブルへ直接に押圧される配置とされる。
複数の楔形シューを用いたケーブルグリップは、ケーブルの引張方向では前記の楔形シューがケーブルを確実に把持するので抜け出ることが無く、操作部材からの引張力を受動部材へ伝達することができる。一方、ケーブルグリップに対してケーブルを押込む方向には複数の楔形シューによるケーブルの拘束は生じないので、簡単に操作部材と受動部材間のケーブル長を短くする方向に調整することができる。また、操作部材と受動部材間のケーブル長を長くする場合は、拘束解除ねじを筒体に対してねじ込むことで、拘束解除ねじでリリースパイプを押し、複数の楔形シューによるケーブルの拘束を解除してケーブルの長さをケーブルグリップに対して自由に出し入れして調整することができる。この場合に、ケーブル拘束部材(複数の楔形シュー)を後方へ押し出す力は拘束解除ねじのねじピッチで生じる。しかし、ねじピッチは小さくできるので拘束解除ねじをつまんで回転させる操作は軽く行うことができる。
このため、従来のように、操作部材と受動部材間のケーブル長の調節が簡単に行えるまた、拘束解除ねじはリリースパイプよりもわずかに大きな径のものとできるので、小さく邪魔にならない。
さらに、押込み方向へのケーブルの移動が押込み防止ねじにより防止されており、通常、引く操作に用いられるケーブルが不測に撓み、その撓みの戻り作用で前記拘束部材に対してケーブルが押込み方向に押されて受動部材側移動しようとするときも押込み防止ねじによりその動きが防止されるので、ケーブル長さが設定よりも短くなって安全性などに影響が出るなどの不都合が生じない。
適用例として挙げる自転車(マウンテンバイク)の側面図。 ケーブルによる引張力伝達装置の機構を示した図。 マウンテンバイクの後輪ブレーキ装置付近を示した背面図(Vブレーキ)。 ロードレーサーバイクの後輪ブレーキ装置付近を示した正面図(キャリパーブレーキ)。 ディレイラー付近を示した側面図。 実施例のケーブルグリップを分解して示した図であり、〔イ〕は断面図、〔ロ〕は斜視図。 ケーブルグリップの各部品を組み付けた状態の固定部を示した側面図であり、〔イ〕は実施例、〔ロ〕は、適用例。 ケーブルグリップの各部品を組み付けた状態の固定部を断面で示した実施例の側面図であり、〔イ〕はリリース状態、〔ロ〕は拘束状態。
本願の発明による「ケーブルによる引張力伝達装置」の実施例を採用した適用例として、マウンテンバイク(図1,3,5)とロードレーサーバイク(図4,5)の場合を取り上げ、いずれも後輪ブレーキ装置2をこれら自転車における適用例の代表として説明する。
マウンテンバイク(図1)では、ハンドル1から後輪ブレーキ装置2及び前輪ブレーキ装置3へ向け車体を伝ってブレーキ操作用の操作ケーブル4,5が延びている。
符号6は(リア)ディレイラー7への操作ケーブルである。
これらの操作ケーブル4,5,6は、アウターケーブル8(8a,8b,8c)とインナーケーブル9(9a,9b,9c)とからなる(図2)。
ハンドル1には、後輪ブレーキ装置2を操作するブレーキレバー10aと前輪ブレーキ装置3を操作するブレーキレバー10bおよびディレイラー7を操作するディレイラーレバー11(図に見えていない)が取り付けられている。これらのレバーはいずれも、具体的な形態は異なっても、基本的にハンドル1に固定されるレバー軸12(図2)を中心に先端側を握り部13あるいはつまみ部とされ、基端側をケーブル取付け部14とされている。
後輪ブレーキ装置2は、この適用例においてカンチレバー型(Vブレーキ)であり(図3)、二つのアーム16a,16bが対向して配置され、アーム16a,16bの中間部で対向側にブレーキシュー17が取り付けられた構造である。二つのアーム16a,16bは、基端がアーム軸15によって車体におけるシートステイのフオーク状に分かれた部分にそれぞれ軸支されている。
そして、一方のアーム16aの先端にはインナーケーブル9aの固定部18が設けられ、他方のアーム16bの先端にはアウターケーブル8aの調整部19が設けられている。なお、符号20は戻しばねであり、アーム軸15に取付けられてブレーキ操作のために変位したアーム16a,16bを元位置へ戻すためのものである。
後輪ブレーキ装置2用の操作ケーブル4は、インナーケーブル9aの一端がブレーキレバー10aのケーブル取付け部14に取付けられ、アウターケーブル8aの一端がブレーキレバー10a近くの車体(ハンドル)側に固定されている。前記インナーケーブル9aの他端は後輪ブレーキ装置2における一方のアーム16aの固定部18に取付けられ、アウターケーブル8aの他端は他方のアーム16bの調整部19に取付けられている。
したがって、ブレーキレバー10aを握ると、インナーケーブル9aによって後輪ブレーキ装置2のアーム16a,16bの上端部がそれぞれのアーム軸15を中心に相互に引き寄せられ、ついにはブレーキシュー17が後車輪のリムに押し付けられて車体の制動が行われる。
ブレーキレバー10aを解放すると、アーム16a、16bはそれぞれの戻しばね20の付勢で元の位置にもどり、インナーケーブル9a及びブレーキレバー10aも元の位置にもどる。
前輪ブレーキ3も同様の構造で、カンチレバー型であり、操作ケーブル5のインナーケーブル9b、アウターケーブル8aも基本的に同じ構造で取り付けられている。
図4はロードレーサーバイクの後輪ブレーキ装置2である。こちらの後輪ブレーキ装置2はこの適用例においてキャリパー型であり、左右のキャリパー21a、21bが一カ所の支点軸22で車体へ回転可能に取付けられている。そして、一方のキャリパー21aの先端にインナーケーブル9bの固定部23が設けられ、他方のキャリパー21bの先端にアウターケーブル8bの調整部24が設けられている。また、キャリパー21a,21bの下部でこれらの対向箇所にブレーキシュー25が対向してそれぞれ取り付けられている。
そして、この後輪ブレーキ装置2の操作ケーブル4は、前記と同様に、インナーケーブル9bの一端がブレーキレバー10bのケーブル取付け部14に取付けられ、アウターケーブル8bの一端がブレーキレバー10b近くの車体(ハンドル)側に固定されている。前記インナーケーブル9bの他端は後輪ブレーキ装置2における一方のキャリパー21aの固定部23に取付けられ、アウターケーブル8bの他端は他方のキャリパー21bの調整部24に取付けられている。
したがって、ブレーキレバー10bを握ると、インナーケーブル9bよってこの後輪ブレーキ装置2のキャリパー21a,21bの先端部が支点軸22を中心に相互に近づくように回動する。すると、これらキャリパー21a,21bの下部において対向箇所に取り付けられたブレーキシュー25が後車輪のリムに押し付けられて車体の制動が行われる。
ブレーキレバー10bを解放すると、キャリパー21a、21b間に掛けられた戻しばね30によってキャリパー21a,21bはもと位置にもどり、インナーケーブル9b及びブレーキレバー10bも元の位置にもどる。
前輪ブレーキ3も同様の構造で、キャリパー型であり、インナーケーブル9b、アウターケーブル8bも基本的に同じ構造で取り付けられている。
ディレイラー7(図5)はディレイラーベース26を車体フレームのフォークエンドに固定して取付けられ、後輪の車軸付近に配置されている。ディレイラーベース26には、シフトリンク27が取り付けられており、シフトリンク27にインナーケーブル9cの固定部28が設けられている。ディレイラーベース26にはアウターケーブル8cの調整部29が設けられている。
ディレイラー7においても、ハンドル側のディレイラーレバー11と後輪側のディレイラー7が操作ケーブル6で連繋される。すなわち、インナーケーブル9cの他端(後輪側)は、シフトリンク27の固定部28に取り付けられ、アウターケーブル8cの他端はディレイラーベース26の調整部29に取り付けられる。
そして、ディレイラーレバー11を握るとディレイラーベース26に対してシフトリンク27が操作され、チェーンを巻きかけたガイドプーリー31が変位されてギア比が変更される。ディレイラーレバー11を解放すると、シフトリンク27はディレイラーベース26との間に掛けた戻しばね(図示していない)により、インナーケーブル9cと共に元位置に戻る。
なお、ディレイラー7は、マウンテンバイクにもロードレーサーバイクにも装備される。
ここで、前記インナーケーブル9aの固定部18(図3)、インナーケーブル9bの固定部23及びインナーケーブル9cの固定部28は、ケーブルグリップ32と取付け部材33及びキャップ兼用の固定ねじ34とで構成されている(図6〜図8)。ケーブルグリップ32はいずれも同じ構造であり、また、取付け部材33は車体へケーブルグリップ32を取り付けるための金具である。なお、この金具は多くの場合、例えば、ブレーキアーム16の一部やキャリパー21の一部として構成されている。この場合、ケーブルグリップ32は直接この取付け部へ取り付けられる(図3〜図5)。
以下、固定部18を取り上げて説明する。
ケーブルグリップ32は、この実施例において、固定ナット35、栓部材36、シュー付勢ばね37、ケーブル拘束部材38、筒体39、リリースパイプ40及び拘束解除ねじ41をケーブル軸線42に沿って備え(図6〔イ〕、〔ロ〕)、前記拘束解除ねじに押込み防止ねじ41bが拘束解除ねじ41の半径方向へねじ込み可能に設けられている。
押込み防止ねじ41bはこの実施例においていわゆるいもねじである。
まず、筒体39から説明する。筒体39は、大径部分43と小径部分44とからなり、ケーブル軸線42に沿って貫通孔45が形成されている。大径部分43の外周面は雄ねじ46に形成され、内部は前方が円錐面47とされたケーブル拘束部材38の収容空間48となっている。小径部分44は大径部分43から前方へ突出し、その前部の外周に雄ねじ部49が形成されている。また、小径部分44の内部にケーブル軸線42に沿ってリリースパイプ40を摺動可能に収容できるガイド孔50が形成されている。
リリースパイプ40はケーブル9aを挿通して自由に移動させることができる内径と前記のガイド孔50に差し込まれて自由に移動させる(摺動)させることができる外径を有し、前記ガイド孔50のケーブル軸線42方向の寸法d1よりも長くしてある。なお、リリースパイプ40の後端は外径を少し大きくした抜け止め用の“チリ”が形成されている。
拘束解除ねじ41は、筒形をした有底の雌ねじであり、前部の底壁にケーブル9aの貫通孔51が形成されている。拘束解除ねじ41は、筒体39の小径部分44に設けた雄ねじ部49に螺合することができる。拘束解除ねじ41のケーブル軸線42方向の長さd2は、前記小径部分44の長さd1よりも小さい。
また、拘束解除ねじ41は前記底部よりも操作部材側に押込み防止ねじ41bが拘束解除ねじ41の半径方向にねじ込み可能に設けられている。押込み防止ねじ41bの先端はこの拘束解除ねじ41を貫通しているケーブル9aへ直接に押圧される配置とされている。
ケーブル拘束部材38は、この実施例において、ケーブル軸線42を挟んだ2つの楔形シュー38a,38bに分かれており、合わせたとき、前方が円錐状で後部が筒状の楔体となる。円錐状部分のテーパー角度は筒体39の収容空間48における円錐面47のテーパー角度と同じである。
シュー付勢ばね37はコイルスプリングであり、筒体39の収容空間48におさまる。栓部材36は雄ねじの形態であり、筒体39における収容空間48の後部内周面に形成された雌ねじ部52に螺合される。固定ナット35は止めナットの構造であり、筒体39の雄ねじ46に螺合することができる。キャップ兼用の固定ねじ34は、後部が底壁とされた有底の筒形をした雌ねじであって、前記の拘束解除ねじ41よりも径が大きく、筒体39の外周面に螺合することができる。前記の底壁には、ケーブル9aの貫通孔53が形成されている。
取付け部材33は、L形具であり、水平部分で車体に固定されるものであり、垂直部分に前記筒体39の外周面に設けた雄ねじ46に螺合する雌ねじ54が形成されている。前記のように、取付け部材33は金具として独立せず、自転車側部品の一部に取付け部として一体に構成されていることもある。
ケーブルグリップ32は、まず、筒体39の小径部分44のガイド孔50に後方からリリースパイプ40を差し込む。後方からとするのは、リリースパイプ40の後端に前記の“チリ”が設けられているため、リリースパイプ40を前記ガイド孔50の前方から差し込むことが出来ないためである。なお、このとき拘束解除ねじ41の前記押込み防止ねじ41bは先端が拘束解除ねじ41の前記貫通孔51へ突出していない位置としておく。
ついで、筒体39の内部にケーブル拘束部材38を収めてその後方からワッシャー37aとシュー付勢ばね37を装着し、栓部材36で閉じる。シュー付勢ばね37は筒体39の内部前方に位置したケーブル拘束部材38と栓部材36間に圧縮状態で装てんされる。このため、ケーブル拘束部材38はシュー付勢ばね37によって常時前方へ押圧付勢されて、2つの楔形シュー38a,38bが筒体39の径方向で近接した状態とされる。ワッシャー37aは、シュー付勢ばね37による付勢をケーブル拘束部材38の後面へ均一に作用させてインナーケーブル9aの拘束を確実なものにするためのものである。
次に、拘束解除ねじ41を小径部分44の雄ねじ部49に螺合させる。この時、小径部分44の前端からわずかに突出しているリリースパイプ40の前端と前記螺合された拘束解除ねじ41の底壁との間には間隔が残されている。ただし、拘束解除ねじ41をねじ込むと拘束解除ねじ41の後端が筒体39における大径部分43へ衝突する前にリリースパイプ40の前端に当接し、これを十分に後方へ押し込める寸法に構成されている。拘束解除ねじ41は小径部分44の雄ねじ部49に螺合させたのち、後面の雌ねじ部分をわずかにかしめて、拘束解除ねじ41を前端まで緩めても小径部分44から抜け落ちないように、抜け止めされている。
さらに、筒体39の外周面に形成されている雄ねじ46に固定ナット35を螺合させてから、筒体39そのものを取り付け部材33の雌ねじ54に螺合させて、取付け部材33に筒体39を取り付ける。
これで、ケーブルグリップ32の組み立ては完了する。しかし、この実施例では、最後に筒体39の取付け部材33から後方へ突出した部分の雄ねじ46へキャップ兼用の固定ねじ34を螺合させ、固定部18を化粧して外観を整える。キャップ兼用固定ねじ34はケーブルグリップ32の機能上で必須のものではない。
各部品を組み付けたケーブルグリップ32は、前方の拘束解除ねじ41の底壁から後方の栓部材36(キャップ兼用の固定ねじ34の底壁)まで、ケーブル軸線42に沿ってインナーケーブル9aを挿通できる通路が設定されていることになる。
ケーブルグリップ32は、拘束解除ねじ41をブレーキレバー10a側として車体に固定した取付け部材33に取付けられ、インナーケーブル9aの他端を固定する固定部18となる。
インナーケーブル9aの他端は、図8〔イ〕のように、ケーブルグリップ32の前端から後方へ、すなわち、拘束解除ねじ41側から、ケーブルグリップ32に差し込んで貫通させることができる。このとき、拘束解除ねじ41をねじ込んでリリースパイプ40を押し込み、ケーブル拘束部材38をシュー付勢ばね37に抗して少し後方へ移動させておくとインナーケーブル9aを差し込みやすい。
インナーケーブル9aをケーブルグリップ32に貫通させたら、インナーケーブル9aの長さを調節したのち、拘束解除ねじを前方へ十分に緩める。すると、図8〔ロ〕のように、筒体39内部のケーブル拘束部材38がシュー付勢ばね37で前方へ押されて筒体39の内部における円錐面47と当接し、2つの楔形シュー38a,38bでインナーケーブル9aを拘束する。このため、インナーケーブル9aは、ケーブルグリップ32に対して前方へ引張されても、抜け出ることがなく、固定される。固定状態は、ケーブル拘束部材38の働きによって、インナーケーブル9aが前方へ引張されるほど強くなり、ケーブルグリップ32から、インナーケーブル9aを引き抜くことはできない。すなわち、インナーケーブル9aの他端が車体側の固定部18に固定される。
後輪ブレーキ装置2とハンドル1側のブレーキレバー10a間におけるインナーケーブル9aの長さを短くしたり、インナーケーブル9aの弛みを解消したりするときは、そのままインナーケーブル9aをケーブルグリップ32に対して後方へ押し込むだけでよい。この方向に押し込まれるインナーケーブル9aの動きは、ケーブル拘束部材38による拘束力を緩める方向なので、インナーケーブル9aの長さや弛みは簡単に調整できる。
なお、インナーケーブル9aが撓んだ状態で取付られる場合やインナーケーブル9aの操作中に撓むことがあると、インナーケーブル9aをケーブルグリップ32に対して後方へ押し込む作用となることがあり、前記操作部と受動部間のインナーケーブル9aの設定長さを保てなくなる場合があるので、このような不都合の発生を防止するために拘束解除ねじ41に設けた押込み防止ねじ41bをねじ込んでその先端でインナーケーブル9aを筒体39側に固定しておく。
逆に、後輪ブレーキ装置2とブレーキレバー10a間におけるインナーケーブル9aの長さを長くしたい場合は、前記押込み防止ねじ41bを僅かに緩めた後、図8〔イ〕のように、拘束解除ねじ41をねじ込んでリリースパイプ40を後方へ押し込み、ケーブル拘束部材38を後方へ移動させる。これにより、インナーケーブル9aに対するケーブル拘束部材38の拘束は解除され、ケーブルグリップ32に対してインナーケーブル9aを自由に抜き差しできるようになる。調節後は、拘束解除ねじ41を十分に前方へ移動させ、ケーブル拘束部材38によるインナーケーブル9aの拘束を復活させ、また、押込み防止ねじ41bでインナーケーブル9aを筒体39側に固定しておく。
このように、固定部18におけるインナーケーブル9aの取付けや長さの調節は、拘束解除ねじ41をつまんで回すだけで固定部18での固定と解除を行えるので簡単である。しかも、拘束解除ねじ41はねじのピッチずつでリリースパイプ40を押し込むので、操作が軽い。このため、ケーブル拘束部材38による拘束力を強くするために強いシュー付勢ばね37を用いても、ねじを回す操作が軽く、工具は必要がない。
なお、前記から、拘束解除ねじ41が不測の原因で後方へ移動し、リリースパイプ40を介して拘束部材38によるインナーケーブル9aの拘束を解除してしまう恐れを払拭するために、インナーケーブル9aを拘束した状態にあるときの筒体39の大径部前端面と拘束解除ねじ41の後端面との間に、これらの距離を維持させるスペーサー41aを着脱可能に装着することがある。スペーサー41aは樹脂などで成形された弾性のあるクリップ形で筒体39の小径部分44に挟み付けて使用する。形態は問わないが、振動などがあっても脱落せず、前記の距離を維持できるスペーサーとしての機能を果たせるものであればよい。
さらに、拘束解除ねじ41は筒体39の小径部分44に抜け止めされるので、インナーケーブル9aを調整するとき拘束解除ねじ41を紛失してしまうということもない。
ブレーキレバー10aの握りを解放すると、固定部18はインナーケーブル9aと共に、戻しばね20の付勢により前方(ハンドル1側)へ移動して元位置に戻るが、この時のケーブルグリップ32とインナーケーブル9aの移動関係は、相対的に前記のインナーケーブル9aを前方へ引張する動きと同じであり、インナーケーブル9aが緩んでしまうということはない。
ロードレーサーバイクの後輪ブレーキ装置2として示したキャリパー型ブレーキ装置のインナーケーブル9bとキャリパー21aにおける固定部23との関係も前記後輪ブレーキ装置2の場合と同じであり、固定部23におけるインナーケーブル9bの取付け、及び長さの調整は拘束解除ねじ41と押込み防止ねじ41bを操作するだけである。しかも、ケーブルを拘束している状態の解除は、ねじ機構による拘束解除ねじ41の進退を利用するため、シュー付勢バネ37が強くても拘束部材38を軽く後退させることができる上、拘束解除ねじ41は常に筒体39側と一体につながっているので紛失することもない。
ディレイラー7のインナーケーブル9cとシフトリンク27における固定部28との関係も前記後輪ブレーキ装置2の場合と同じであり、固定部28におけるインナーケーブル9cの取付け、及び長さの調整は拘束解除ねじ41と押込み防止ねじ41bを操作するだけである。しかも、前記同様、軽く行なえ、紛失することもない。
ここで、前記の後輪ブレーキ装置2、前輪ブレーキ装置3およびディレイラー7におけるインナーケーブル9a,9b,9cとそれぞれのブレーキレバー10a,10bおよびディレイラーレバー11からなる機構は、図2に示すように、基本的に同じである。
すなわち、前記の後輪ブレーキ装置2を代表として要約すると、ブレーキレバー10aが操作部材であり、アーム16aが受動部材であり、これらの間がケーブル(インナーケーブル9)で連繋されたケーブルによる引張力伝達装置であって、受動部材側の固定部18がケーブルグリップ32で構成された構造である。
なお、アウターケーブル8aはインナーケーブル9aの経路と経路長を規定するためのもので、ハンドル1を回転しても経路長に影響を受けないように余裕を持った長さとされており、通常湾曲したり、螺旋状に配置されたりしている。なお、アウターケーブル8aの長さを調整することで、操作部材のいわゆる遊び範囲を調整することができる。
このケーブルによる引張力伝達装置(図2)は、操作部材(ブレーキレバー10a)と受動部材(アーム16a)及びケーブル(インナーケーブル9a)を備え、ケーブルの一端が操作部材に連結されるとともに、ケーブルの他端がケーブルグリップにより受動部材に連結されたケーブルによる引張力伝達装置であるといえる。
そして、前記ケーブルグリップは、操作部材側から受動部材側へケーブルを貫通させることができ、操作部材側の内面を円錐面とした筒体と複数個の楔形シューからなるケーブル拘束部材及び前記ケーブル拘束部材を操作部材側へ押圧付勢するシュー付勢ばねをケーブル軸線に沿って直列に備えており、操作部材側へケーブルを引くときケーブルが前記のケーブル拘束部材の楔形シュー(複数)により筒体に拘束される。また、前記の筒体が前記受動部材に固定されていることにより、ケーブルグリップが車体に対するケーブルの固定部となっている。
さらに、前記ケーブルグリップは、ケーブルが貫通するリリースパイプと有底筒状の拘束解除ねじを前記ケーブル軸線に沿って直列に備え、リリースパイプが筒体の操作部材側に前記ケーブル軸線に沿って摺動可能に配置されるとともに前記拘束解除ねじが前記筒体の前部に螺合されており、前記リリースパイプは前記ケーブル拘束部材の操作部材側の面と前記拘束解除ねじの底面との間に配置されて、前記拘束解除ねじを前記筒体に対してねじ込むことでケーブル拘束部材を受動部材側へ押し込み、複数の楔形シューによるケーブルの拘束を解除することができる構造とされたものである。そして、押込み防止ねじは、ケーブル9の撓みが直線に戻ろうとするような力でインナーケーブル9が不測に押し戻されてしまうのを阻止してケーブルによる伝達力の安全性を高めるための構造である。
なお、操作された後の受動部材を元位置に戻す戻しばねが取付けられている。
このようなケーブルによる引張力伝達装置は、ケーブルの固定部を拘束解除ねじを備えたケーブルグリップとすることで、前記のようにケーブルの長さ調整を簡単、均一に、しかも、軽く行うことができる。
以上、実施例として自転車の後輪ブレーキ装置その他を取り上げて説明したが、本願発明のケーブルによる引張力伝達装置は、自転車に限らず、ケーブルを通じた種々の遠隔操作を伝達する手段として用いることができる。
1 ハンドル
2 後輪ブレーキ装置
3 前輪ブレーキ装置
4 操作ケーブル(後輪側)
5 操作ケーブル(前輪側)
6 操作ケーブル(ディレイラー)
7 ディレイラー
8a,8b,8c アウターケーブル
9a、9b、9c インナーケーブル
10a ブレーキレバー(後輪用)
10b ブレーキレバー(前輪用)
11 ディレイラーレバー
12 レバー軸
13 握り部
14 ケーブル取付け部
15 アーム軸
16a,16b アーム
17 ブレーキシュー
18 インナーケーブルの固定部(後輪側)
19 アウターケーブルの調整部(後輪側)
20 戻しばね
21a,21b キャリパー
22 支点軸
23 インナーケーブルの固定部(後輪側)
24 アウターケーブルの調整部(後輪側)
25 ブレーキシュー
26 ディレイラーベース
27 シフトリンク
28 インナーケーブルの固定部(ディレイラー)
29 アウターケーブルの調整部(ディレイラー)
30 戻しばね(キャリパーの)
31 ガイドプーリー
32 ケーブルグリップ
33 取付け部材
34 キャップ兼用の固定ねじ
35 固定ナット
36 栓部材
37 シュー付勢ばね
37a ワッシャー
38 ケーブル拘束部材
38a 楔形シュー
38b 楔形シュー
39 筒体
40 リリースパイプ
41 拘束解除ねじ
41a スペーサー
41b 押込み防止ねじ
42 ケーブル軸線
43 大径部分
44 小径部分
45 貫通孔
46 雄ねじ
47 円錐面
48 収容空間
49 雄ねじ部
50 ガイド孔
51 貫通孔
52 雌ねじ部
53 貫通孔(キャップ)
54 雌ねじ

Claims (3)

  1. 操作部材と受動部材及びケーブルを備え、ケーブルの一端が操作部材に連結されるとともに、ケーブルの他端がケーブルグリップにより受動部材に連結されたケーブルによる引張力伝達装置であって、
    前記ケーブルグリップは、操作部材側から受動部材側へケーブルを貫通させることができ、操作部材側の内面を円錐面とした筒体と複数個の楔形シューからなるケーブル拘束部材及び前記ケーブル拘束部材を操作部材側へ押圧付勢するシュー付勢ばねをケーブル軸線に沿って直列に備え、操作部材側へケーブルを引くときケーブルが前記複数のシューにより筒体に拘束されるものであって、
    筒体が前記受動部材に固定されており、
    前記ケーブルグリップはさらに、ケーブルが貫通するリリースパイプと有底筒状の拘束解除ねじを前記ケーブル軸線に沿って直列に備え、リリースパイプが筒体の操作部材側に前記ケーブル軸線に沿って摺動可能に配置されるとともに前記拘束解除ねじが前記筒体の前部に螺合されており、
    前記リリースパイプが前記ケーブル拘束部材の操作部材側面と前記拘束解除ねじの底面との間に配置されて、前記拘束解除ねじを前記筒体に対してねじ込むことでケーブル拘束部材を受動部材側へ押し込み、複数の楔形シューによるケーブルの拘束を解除することができる構造とされており、
    前記拘束解除ねじには前記底部よりも操作部材側に押込み防止ねじが拘束部材の半径方向にねじ込み可能に設けられ、ねじの先端がこの拘束部材を貫通しているケーブルに直接押圧される配置とされており、
    操作された受動部材を元位置に戻す戻しばねが取付けられている、
    ことを特徴としたケーブルによる引張力伝達装置。
  2. 前記筒体の前部に螺合された前記拘束解除ねじの受動部材側端と前記筒体の操作部材側面との間にケーブル拘束部材によるケーブルの拘束状態を維持するためのスペーサーを着脱可能に介在させてあることを特徴とした請求項1に記載のケーブルによる引張力伝達装置。
  3. ブレーキレバーを操作部材とし、ブレーキ装置のブレーキシューを車輪のリムに接触させるアームあるいはキャリパーを受動部材としてこれらの間に請求項1又は2に記載のケーブルによる引張力伝達装置が構成されていることを特徴とした自転車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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PL425061A1 (pl) * 2018-03-28 2019-10-07 Przemysłowy Instytut Automatyki i Pomiarów PIAP Podpora boczna do roweru dziecięcego
CN113002680A (zh) * 2017-09-29 2021-06-22 株式会社岛野 自行车用操作装置、自行车用连接器及自行车用构件

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