JP2016036969A - 綴じ部を有するシート及び該シートの綴じ方法 - Google Patents
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Abstract
他の用具に頼ることなく、シート自らでシートを綴じることができる綴じ部を有し、簡単にシートをまとめ綴じることができるとともに、一般のシートやレポート用紙等にも使用可能で使い勝手がよく多くのシートを綴じることが可能な綴じ部を有するシートを提供する。
【解決手段】
本発明の綴じ部を有するシートは前記綴じ部がシートの所定位置に設けられた突出片形成手段と該突出片を差し込むための保持部形成手段からなっており、前記シートの前記突出片の先端部に円形のかえし部が設けられており、突出片の形成方向に対して前記保持部の形成方向が傾斜しており、該傾斜角度は90度よりも小さい鋭角であることを特徴としている。そのため本願発明のシートを切り抜き、立ち上げ、折り曲げ、差し込むことで、とめ具やその他の用具を頼ることなく、どこでも誰でも簡単にシートをまとめ綴じることができることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
上記特許文献1は、保持部の形成方向に対して形成方向が傾斜している突出片を、表面側に重ねて折り曲げ、シート縦方向端縁に垂下させるように折り返し、先端部を保持部に貫通させて差し込み、シート縦方向の端縁を迂回してシート上端縁と略平行に折り曲げ、先端を差し込み部へ差し込む方法をとっている。上記文献2は、保持部の形成方向に対して形成方向が傾斜している突出片先端部に形成方向と鋭角となる下線を有するかえし部を表面側に重ねて折り曲げ、シート縦方向端縁に略平行に垂下させて折り返し、先端部を保持部に貫通させて差し込み、かえし部をひっかけるものである。
文献1は突出片を差し込み迂回させるため、突出部の長さが長くなり、綴じる手間もかかる。文献2については、突出片先端にかえし部を有し、かえし部を変形三角形の形状にすることで、差し込みやすく工夫しており突出片先端部にかえし部が設けられており、突出片形成方向と、かえし部の下線の方向とが作る角度が鋭角状になっているため、「綴じる」「外す」を繰り返すと、前記かえし部が摩耗しシート枚数が多くなると差し込みにくくなることがあった。
係る構成によれば本体にシート綴じ部(J)を有しているためシート自らで綴じることができ、突出片形成手段(2)の先端に抜け止め部形成手段(R1)を設けていることもあり突出片(4)を形成した時にその先端に抜け止め部(R2)が設けられるので、抜けにくく枚数も多く綴じることができて、器具がなくても手もとで簡単に使用できるため便利で使い勝手がよいという効果がある。
係る構成によれば特に突出片形成手段(2)の先端の抜け止め部形成手段(R1)の曲線部(2b)と突出片形成手段(2)の直線部(2a)とが連続しておりその繋がり部に円形状の段差部(K)を設けたことにより突出片(4)を差し込む際に多くの抜け止め部(R2)が複数のシートの上層と下層部の間に於いて、横ずれが生じる。そのことより抜け止め部(R2)の全体としての幅が広くなり、突出片(4)を保持部(5)に差し込むと突出片(4)の直線部(2a)が厚み方向でねじれて複数のシートにより上層と下層で広がりより一層抜けずにしっかり綴じることが可能という効果がある。
係る構成によれば略コの字形状の差し込み部形成手段(T)を設けることによってより突出片(4)の先端の抜け止め部(R2)が明確に入れ易く抜け易い効果がある。
係る構成によれば差し込み部(9)の立ち上げ片(E)を立ち上げることにより、差し込み窓(P)が開き、突出片(4)の先端部(4b)がより入れ易くしかも立ち上げ片(E)を手放すと差し込み窓(P)が閉じて抜けにくくなるという効果がある。
係る構成によれば差し込み窓形成手段(S1)とその側端部に設けられた差し込み部側端部形成手段(S2)とが作る角度(α3)により入れ易さや抜け易さが調整し易いという効果がある。
係る構成によれば突出片形成手段(2)と保持部形成手段(3)の形成方向(L3)とが作る傾斜角度(α1)を考えることで適正な角度がわかり入れ易く抜けにくいという効果がある。
係る構成によれば突出片(4)を下方へ折り返して入れることにより抜け止め部形成手段(R1)の幅(W33)と保持部(5)の形成手段の幅(W22)は該保持部形成手段(3)の水平方向の幅(W44)よりも大きいことで突出片(4)を保持部(5)に差し込むと厚みのずれもでき、ねじれがでてしかも上に引っ張られてもW44の幅が抜け止め部形成手段(R1)により小さいので抜けにくいという効果がある。
係る構成によれば突出片(4)の折り返し角度(α2)も変えることもでき、紙面の有効利用も考えられて適正な角度で設定できるという効果がある。
(イ)前記シートの前記突出片形成手段(2)から突出片(4)を形成する手順と、
(ロ)前記保持部形成手段(3)の差し込み部形成手段(T)から差し込み部(9)を形成する際に、差し込み窓形成手段(S1)からその左右両側端縁に設けられている差し込み部側端部形成手段(S2)を立ち上げる手順と、
(ハ)立ち上げ部(U)を立ち上げて立ち上げ片(E)を形成しシートの孔(6)としての差し込み窓(P)を形成する手順と、
(ニ)前記シートの前記突出片(4)をシートの表面側に折り曲げる手順と、
(ホ)前記突出片(4)を同時に重ねてシートの縦方向の端縁(10)に沿ってシートの下方へ所定の折り返し角度(α2)で折り返す手順と、
(へ)前記突出片(4)の先端部(4b)に設けられている抜け止め部(R2)を保持部(5)に設けられている差し込み窓(P)を貫通させシートの裏面側に抜け止め部(R2)を突出させる手順と、
(ト)シートの裏面側で差し込み窓(P)に突出片(4)に設けられている段差部(K)を引っ掛けてシートを綴じる手順、
とすることを特徴とする。
係る綴じ方法によれば確実に少ないシート枚数や多くのシート枚数を閉じ易くなりしっかり閉じることが可能となり、抜けづらいという効果がある。
本願発明の2によれば特に突出片形成手段(2)の先端の抜け止め部形成手段(R1)の曲線部(2b)と突出片形成手段(2)の直線部(2a)とが連続しておりその繋がり部に円形状の段差部(K)を設けたことにより突出片(4)を差し込む際に多くの抜け止め部(R2)が複数のシートの上層と下層部の間に於いて、横ずれが生じる。そのことより抜け止め部(R2)の全体としての幅が広くなり、突出片(4)を保持部(5)に差し込むと突出片(4)の直線部(2a)が厚み方向でねじれて複数のシートにより上層と下層で広がりより一層抜けずにしっかり閉じることが可能という効果がある。
本願発明の3によれば略コの字形状の差し込み部形成手段(T)を設けることによってより突出片(4)の先端の抜け止め部(R2)が明確に入れ易く抜け易い効果がある。
本願発明の4によれば差し込み部(9)の立ち上げ片(E)を立ち上げることにより、差し込み窓(P)が開き、突出片(4)の先端部(4b)がより入れ易くしかも立ち上げ片(E)を手放すと差し込み窓(P)が閉じて抜けにくくなるという効果がある。
本願発明の5によれば差し込み窓形成手段(S1)とその側端部に設けられた差し込み部側端部形成手段(S2)とが作る角度(α3)により入れ易さや抜け易さが調整し易いという効果がある。
本願発明の6によれば突出片形成手段(2)と保持部形成手段(3)の形成方向(L3)とが作る傾斜角度(α1)を考えることで適正な角度がわかり入れ易く抜けにくいという効果がある。
本願発明の7によれば突出片(4)を垂下して入れることにより抜け止め部形成手段(R1)の幅(W33)と保持部(5)の形成手段の幅(W22)は該保持部形成手段(3)の水平方向の幅(W44)よりも大きいことで突出片(4)を保持部(5)を差し込むと厚み方向のずれもでき、ねじれがでてしかも上に引っ張られてもW44の幅が抜け止め部形成手段(R1)により小さいので抜けにくいという効果がある。
本願発明の8によれば突出片(4)の折り返し角度(α2)も変えることもでき、紙面の有効利用も考えられて適正な角度で設定できるという効果がある。
本願発明の9によれば確実に少ないシート枚数や多くのシート枚数を閉じ易くなりしっかり閉じることが可能となり、抜けづらいという効果がある。
又、差し込み部形成手段(T)とは、ミシン目打ち以外の、例えば弾性体からなる差し込み部(9)をいう。
図6の(a)に示すように本願発明の綴じ部(J)を有するシート(1)は、初めの状態において抜け止め部形成手段(R1)を有する突出片形成手段(2)と差し込み部形成手段(T)、差し込み部側端部形成手段(S2)、ならびに差し込み窓形成手段(S1)を有する保持部形成手段(3)を持つ平坦なシートである。(b)は綴じ部(J)を設けたシート(1)の綴じ部(J)を用いて綴じる際、円形の突出片(4)をシート(1)の表面側に重ねて折り曲げ、保持部(5)に差し込む直前の手順の説明図である。(c)は綴じ部を設けたシート(1)の綴じ部(J)を用いて綴じる際、突出片(4)をシート(1)の縦方向の端縁に略平行に下方へ折り曲げるようにして保持部(5)に差し込んだ手順の説明図である。
まず本願発明のシート(1)の突出片形成手段(2)を突出片形成手段の幅(W11)、ならびに抜け止め部形成手段の幅(W33)とで作る段差部(K)の部分に注意しながら、全体をていねいに切り抜き、裏面より表面方向に立ち上げる。次に保持部形成手段(3)を切り抜き、左側端部(7)右側端部(8)差し込み部(9)の立ち上げ部(U)、立ち上げ片(E)を裏面から表面にむかって立ち上げてシートの孔(6)をあけ、差し込み窓(P)を形成し、突出片(4)と保持部(5)を設ける。
この時、保持部形成手段の幅(W22)が保持部形成手段の水平方向の幅(W44)より狭くなり、また折り返した紙の厚みも加わるので左側端部(7)右側端部(8)差し込み部(9)の部分は特にていねいに切りとる。次に綴じようとするシートすべての突出片(4)をきちんと重ねた後、該突出片(4)を下方およそ90度に方向を変えて折り返し、保持部(5)に差し込む。その後立ち上がった立ち上げ片(E)で差し込み窓(P)をふさぐように突出片(4)を押える。前記突出片(4)を下方へ折り返す際に、突出片の折り返し角度(α2)は、約90度〜120度が好適である。
さらに突出片形成手段(2)と保持部形成手段(3)は、実施例にあげたシートの左上の場所だけに限るものではなく、又、突出片形成手段(2)と保持部形成手段(3)の数も同様である。実施例ではコピー用紙を使用したが、シートにおいては印刷用紙、新聞紙、レポート用紙、ノート紙、便箋等、その他のシートや紙以外のシートを用いることも可能であり、これらに限定するものではない。
実施例1のサンプルについて説明する。図1に示すような綴じ部(J)を有する形状のシートを作成し、試験サンプルの試験方法は手で差し込み抜いたりする等して試験した。実施にあたり使用する材料として、A4コピー用紙、鉛筆、定規、コンパス、カッター、トレーシングペーパー、下敷等を使用し、1枚1枚時間をかけて正確に作成した。
作る手順として左上方向に綴じ部(J)に於ける突出片形成手段(2)と保持部形成手段(3)の下書きを行った。突出片形成手段(2)の大きさは、直線部(2a)の長さの上部が22mm、下部が15mmで、幅は7mmとした。曲線部(2b)の直径は13mmとしコンパスで円形状に描いた。又、保持部形成手段(3)の大きさは差し込み窓形成手段(S1)の幅14mm、差し込み部側端部形成手段(S2)の長さを5mmとし下書きした。そしてそれぞれ鉛筆で描いた部分にカッターでミシン目を入れ切り抜けるようにした。
突出片の形成方向と保持部の形成方向が作る傾斜角度(α1)は30度、突出片の折り返し角度(α2)は90度とした。
(実施例2)
異なる点はα1の角度は30度、α2の角度は120度として、その他は実施例1と同様とした。
(実施例3)
異なる点はα1の角度は45度、α2の角度は90度として、その他は実施例1と同様とした。
(実施例4)
異なる点はα1の角度は45度、α2の角度は120度として、その他は実施例1と同様とした。
(実施例5)
異なる点はα1の角度は60度、α2の角度は90度として、その他は実施例1と同様とした。
(実施例6)
異なる点はα1の角度は60度、α2の角度は120度として、その他は実施例1と同様とした。
(比較例1)
異なる点はα1の角度は15度、α2の角度は100度として、その他は実施例1と同様とした。
(比較例2)
異なる点はα1の角度は15度、α2の角度は135度として、その他は実施例1と同様とした。
(比較例3)
異なる点はα1の角度は75度、α2の角度は100度として、その他は実施例1と同様とした。
(比較例4)
異なる点はα1の角度は75度、α2の角度は135度として、その他は実施例1と同様とした。
用意したシートの突出片(4)を形成しシートの表面側にして折り曲げ、シートの下方へ所定角度で折り返し、差し込み窓(P)に突出片(4)先端の抜け止め部(R2)を貫通させ、シート裏面側に抜け止め部(R2)を突出させて10枚のシートを閉じる。
試験項目としてシートの閉じ易さと綴じ部(J)の耐久性について手の感触で確認し、◎、○、△、×の4段階評価で試験し、試験結果を表1にまとめた。
試験実行者は通常の手の感覚の持ち主を10人用意した。試験実行者10人のうち一番高い評価をする人と、一番低い評価をする人を除いた8人の平均をもってその試験を評価した。
試験結果の評価の基準を下記に示す。
(評価)
◎極めて良好
○良好
△やや不良
×不良
である。
紙という特質上、柔軟性がある為に多様な角度(本試験において、α1の角度とα2の角度)が可能になるので、差し込み、保持することができる。
(実施例1)
突出片を綴じ易く、綴じ部の耐久性がある。α1の角度が30度と小さいので突出片を差し込み易くα2の角度が90度で、α1の角度とα2の角度との差が60度となり、突出片の直線部の中程で折り目が少しでるがしっかりと綴じることが可能である。綴じ易さ綴じ部の耐久性は良好である。
(実施例2)
突出片を綴じ易く、綴じ部の耐久性がある。α1の角度が30度と小さいので突出片を差し込むことも可能な角度であるが、α2の角度が120度でと大きいこととα1の角度とα2の角度との差が90度と少し大きくなることで、突出片の直線部の中程で折り目が生じるがしっかりと綴じることができる。綴じ易さ綴じ部の耐久性は良好である。
(実施例3)
突出片を綴じ易く、綴じ部の耐久性が極めて良好である。差し込む時はα1の角度が45度なので斜めの状態で入るが入ってしまったら上から垂下することにより直角になり、突出片α2の角度が90度なので突出片の先端である曲線の繋がり部の段差が引っかかって抜けず、更に枚数が多くても段差がねじれずに広がりより一層抜けにくくなり、無理なく綴じられる。綴じ易さ綴じ部の耐久性は極めて良好である。
(実施例4)
突出片を綴じ易く、綴じ部の耐久性がある。α1の角度が45度ということで突出片を差し込めるが、α2の角度が120度ということもあることと、α1の角度とα2の角度との差が75度となるので、突出片の直線部の中程で内側に折り返すことによりしっかりと綴じることができる。綴じ易さ綴じ部の耐久性は良好である。
(実施例5)
突出片を綴じ易く、綴じ部の耐久性がある。α1の角度が60度なので突出片を差し込むことはできるが、α2の角度が90度、α1の角度とα2の角度との差が30度ということもあり、突出片の直線部のたるみを折り曲げると差し込めしっかりと綴じることができる。綴じ易さ綴じ部の耐久性は良好である。
(実施例6)
突出片を綴じ易く、綴じ部の耐久性がある。α1の角度が60度で、α2の角度が120度、α1の角度とα2の角度との差が60度ということもあり、突出片の直線部の中程で折り返すことによりしっかりと綴じることができる。綴じ易さ綴じ部の耐久性は良好である。
(比較例1)
突出片を綴じ易い角度であるが綴じ部の耐久性が不良である。α1の角度が15度と小さく突出片が差し込み易い角度であるが、α2の角度が100度で、α1の角度とα2の角度との差が85度と大きいので、突出片の直線部がV状に折れ差し込みはできるが突出片が抜け易くなる。綴じ易さは良好であるが綴じ部の耐久性は不良である。
(比較例2)
突出片を綴じ易い角度であるが綴じ部の耐久性がやや不良である。α1の角度が15度で差し込み易い角度であるが、α2の角度が135度と大きく、α1の角度とα2の角度との差が120度なので、保持部に少ししかあたらず、突出片が左上方に折り返しにくく抜け易さがある。綴じ易さは良好で綴じ部の耐久性はやや不良である。
(比較例3)
綴じにくく綴じ部の耐久性はある。α1の角度が75度と大きくなり、α1の角度とα2の角度との差が25度と小さいため極めて差し込みにくくなる。綴じ易さは不良であるが入ると綴じ部の耐久性はある。
(比較例4)
やや綴じにくく綴じ部の耐久性もない。α1の角度が75度と大きくなり、α1の角度とα2の角度との差が60度であるがα2の角度が135度と大きいため保持部に少ししかあたらず、左上方に折り返されるのでやや差し込みにくくなる。綴じ易さはやや不良で綴じ部の耐久性は極めて不良である。
J 綴じ部
2 突出片形成手段
2a 直線部
2b 曲線部
W11突出片形成手段の幅
3 保持部形成手段
T 差し込み部形成手段
S1 差し込み窓形成手段
S2 差し込み部側端部形成手段
W44保持部形成手段の水平方向の幅
W22保持部形成手段の幅
4 突出片
4a 突出片の直線部
4b 突出片の先端部
5 保持部
W2 保持部の幅
W4 保持部水平方向の幅
6 シートの孔
7 左側端部
8 右側端部
9 差し込み部
P 差し込み窓
10 シートの縦方向の端縁
L1 突出片形成手段の形成方向
L2 保持部形成手段の形成方向
W1 突出片の幅
α1 突出片の形成方向と保持部の形成方向が作る傾斜角度
α2 突出片の折り返し角度
α3 S1とS2とが作る角度
D 突出片形成手段の先端部
K 段差部
R1 抜け止め部形成手段
W33抜け止め部形成手段の幅
R2 抜け止め部
W3 抜け止め部の幅
E 立ち上げ片
U 立ち上げ部
Claims (9)
- 綴じ部(J)を設けたシートであって、前記綴じ部(J)がシート(1)の所定位置に設けられた突出片形成手段(2)と、該突出片(4)を差し込むための保持部形成手段(3)からなり、前記突出片形成手段(2)の形成方向(L1)に対して前記保持部形成手段(3)の形成方向(L2)が傾斜角度(α1)だけ傾斜しており、該傾斜角度(α1)が90度よりも小さい鋭角からなる綴じ部(J)を有するシートにおいて、前記突出片形成手段(2)の先端部(D)に、抜け止め部形成手段(R1)が設けられており、前記保持部形成手段(3)の差し込み部形成手段(T)はその両端に差し込み窓形成手段(S1)を備えていることを特徴とする綴じ部(J)を有するシート。
- 前記突出片形成手段(2)の先端部(D)に設けられた抜け止め部形成手段(R1)が突出片形成手段(2)の曲線部(2b)で囲まれた形状からなり、抜け止め部形成手段(R1)の幅(W33)が前記突出片形成手段の幅(W11)よりも大きく、前記突出片形成手段(2)の先端の抜け止め部形成手段(R1)の曲線部(2b)と突出片形成手段(2)の直線部(2a)とが連続しており繋がり部を構成し、該繋がり部に段差部(K)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の綴じ部を有するシート。
- 前記保持部形成手段(3)が該保持部形成手段(3)の形成方向(L2)に沿って設けられた差し込み窓形成手段(S1)と、該差し込み窓形成手段(S1)の左右両端部に設けられた差し込み部側端部形成手段(S2)とが連続して形成された略コの字形状の差し込み部形成手段(T)であることを特徴とする請求項1又は2に記載の綴じ部を有するシート。
- 前記突出片形成手段(2)と抜け止め部形成手段(R1)を立ち上げることで先端に抜け止め部(R2)を備えた突出片(4)が形成され、前記差し込み部側端部形成手段(S2)を立ち上げることで左右側端部に立ち上げ部(U)を備えた立ち上げ片(E)が形成され、シートの孔(6)が開口し、差し込み窓(P)が開口することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の綴じ部(J)を有するシート。
- 前記保持部形成手段(3)の差し込み部形成手段(T)を構成する差し込み窓形成手段(S1)とその側端部に設けられた差し込み部側端部形成手段(S2)とが作る角度(α3)が60度〜120度であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の綴じ部(J)を有するシート。
- 前記突出片形成手段(2)の形成方向(L1)と保持部形成手段(3)の形成方向(L3)とが作る傾斜角度(α1)が30度〜60度であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の綴じ部(J)を有するシート。
- 前記抜け止め部形成手段(R1)の幅(W33)が前記保持部(5)の形成手段の幅(W22)よりも小さく、保持部形成手段(3)の水平方向の幅(W44)よりも大きいことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の綴じ部(J)を有するシート。
- 前記突出片(4)の折り返し角度(α2)が90度〜120度であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の綴じ部(J)を有するシート。
- 前記請求項1〜8のいずれか一項に記載の綴じ部(J)を有するシートの綴じ部を用いて綴じる際に下記の手順、
(イ)前記シートの前記突出片形成手段(2)から突出片(4)を形成する手順と、
(ロ)前記保持部形成手段(3)の差し込み部形成手段(T)から差し込み部(9)を形成する際に、差し込み窓形成手段(S1)からその左右両側端縁に設けられている差し込み部側端部形成手段(S2)を立ち上げる手順と、
(ハ)立ち上げ部(U)を立ち上げて立ち上げ片(E)を形成しシートの孔(6)としての差し込み窓(P)を形成する手順と、
(ニ)前記シートの前記突出片(4)をシートの表面側に折り曲げる手順と、
(ホ)前記突出片(4)を同時に重ねてシートの縦方向の端縁(10)に沿ってシートの下方へ所定の折り返し角度(α2)で折り返す手順と、
(へ)前記突出片(4)の先端部(4b)に設けられている抜け止め部(R2)を保持部(5)に設けられている差し込み窓(P)を貫通させシートの裏面側に抜け止め部(R2)を突出させる手順と、
(ト)シートの裏面側で差し込み窓(P)に突出片(4)に設けられている段差部(K)を引っ掛けてシートを綴じる手順、
とすることを特徴とするシートの綴じ方法。
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