JP2016023631A - 内燃機関のオイル分離装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 内燃機関のオイル分離装置において、オイルの分離性能を高める。
【解決手段】 オイル分離装置10は、下壁56A、上壁56B、及び一対の側壁56C、56Dによって形成され、水平方向に延びる気液分離通路56と、気液分離通路の両端に設けられたガス入口54及びガス出口63と、下壁から突出する複数の下側隔壁56Hと、上壁から突出する複数の上側隔壁56Jとを有する。各下側隔壁及び各上側隔壁は、平面視において気液分離通路の長手方向に対して傾斜し、気液分離通路内に長手方向に延びる螺旋状流路を形成する。螺旋状流路に沿ってガス入口からガス出口に向うときの旋回方向を正旋回方向とすると、下壁は、長手方向に沿った方向から見て、正旋回方向における上流側に対応した上流側部分が下流側に対応した下流側部分よりも下方に位置するように水平面に対して傾斜して配置される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、内燃機関のオイル分離装置に関し、ブローバイガス中のオイルミストを分離するオイル分離装置に関する。
内燃機関において、クランク室内のブローバイガスを吸気系に還流させるブローバイガス通路にオイル分離装置を設けたものが公知となっている。例えば、特許文献1及び2では、複数の部材を組み合わせて構成されるヘッドカバーの内部に、複数のバッフルプレートが突設された気液分離室が形成されている。オイルミストを含むブローバイガスは、バッフルプレートと衝突することによって、方向を変えながら気液分離室内を入口から出口に向けて流れる。ブローバイガスがバッフルプレートと衝突して向きを変えるとき、ブローバイガス中のオイルは慣性力によってバッフルプレートに付着し、ブローバイガスから除去される。
特許第4043825号公報 特許第4353473号公報
上記のような複数のバッフルプレートによってオイルを除去するオイル分離装置では、オイルの分離性能を高めるために、バッフルプレートの数を増やす、ブローバイガスが流れる流路の屈曲の程度を高める、又は流路長を長くする等の手法が適用される。しかしながら、これらの手法では、流路抵抗が増大し、ブローバイガスの流速が低下するため、分離性能の向上には限界がある。
本発明は、以上の背景に鑑み、内燃機関のオイル分離装置において、オイルの分離性能を高めることを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、内燃機関(1)のオイル分離装置(10)であって、下壁(56A)、上壁(56B)、及び一対の側壁(56C、56D)を含む通路形成部材(41、42)に内側に形成され、水平方向に延びる気液分離通路(56)と、前記気液分離通路の一端に設けられたガス入口(54)及び他端に設けられたガス出口(63)と、前記下壁から上方に向けて突出する複数の互いに平行に配置された下側隔壁(56H)と、前記上壁から下方に向けて突出する複数の互いに平行に配置された上側隔壁(56J)とを有し、前記下側隔壁のそれぞれが、平面視において前記気液分離通路の長手方向に対して傾斜した第1方向に延在し、前記上側隔壁のそれぞれは、平面視において前記第1方向と交差する第2方向に延在し、前記下側隔壁及び前記上側隔壁によって前記気液分離通路内に前記長手方向に延びる螺旋状流路が形成され、前記螺旋状流路に沿って前記ガス入口から前記ガス出口に向うときの旋回方向を正旋回方向とすると、前記下壁は、前記長手方向に沿った方向から見て、前記正旋回方向における上流側に対応した上流側部分が下流側に対応した下流側部分よりも下方に位置するように水平面に対して傾斜していることを特徴とする。
この構成によれば、螺旋状流路が気液分離通路に形成され、螺旋状流路を通過するブローバイガスは螺旋状に旋回する渦流となる。これにより、ガス中に含まれるオイルは遠心力によって下壁、上壁、及び一対の側壁に付着し、ガスから分離される。下側隔壁及び上側隔壁は、螺旋状流路を形成し、ガスを螺旋状に流すため、ラビリンス状の流路を形成する場合に比べて流路抵抗を小さくすることができ、ガスの流速の低下を抑制することができる。また、下壁がガス入口からガス出口に向うガスの正旋回方向に対して対向するように傾斜しているため、ガス中のオイルは下壁に付着し易くなり、オイルの分離性能が向上する。また、下壁に付着したオイルは、重力によって傾斜した下壁上を上流側部分に流れ、集められる。
上記の発明において、前記側壁のうちで前記上流側部分に設けられた第1側壁(56C)と前記下壁とが鋭角をなすように配置されているとよい。
この構成によれば、螺旋状流路に沿って旋回するガスは、第1側壁と下壁との境界で第1側壁及び下壁に沿って鋭角に屈曲される。これにより、ガス中のオイルは下壁に一層付着し易くなる。
上記の発明において、前記側壁のうちで前記下流側部分に設けられた第2側壁(56D)は前記第1側壁と平行に配置され、前記上壁は前記下壁と平行に配置され、前記気液分離通路の前記長手方向に直交する横断面が平行四辺形に形成されているとよい。
この構成によれば、螺旋状流路に沿って旋回するガスは、第2側壁と上壁との境界で第2側壁及び上壁に沿って鋭角に屈曲される。これにより、ガス中のオイルは上壁に一層付着し易くなる。また、上壁に付着したオイルは、上壁及び側壁を伝って、或は落下することにより下壁の上流側部分に流れ、集められる。
上記の発明において、前記下側隔壁は、前記側壁のうちで前記上流側部分に設けられた第1側壁(56C)との間に空隙を形成するように配置されているとよい。
この構成によれば、下壁の上流側部分に集められたオイルは、第1側壁と下側隔壁との間に形成された空隙を通過して気液分離通路の長手方向に移動することができる。そのため、上流側部分に集められたオイルを長手方向における一部分に更に集合させることができる。
上記の発明において、前記上側隔壁の下端面は前記下側隔壁の上端面よりも上方に位置し、任意の前記上側隔壁は、平面視において少なくとも1つの前記下側隔壁と交差しているとよい。
この構成によれば、上側隔壁及び下側隔壁が互いに干渉しないため、気液分離通路内に配置可能な上側隔壁及び下側隔壁の数を増加させることができる。上側隔壁及び下側隔壁の数が増加することによって、螺旋状流路の単位長さ当りの旋回数が増加する。これにより、ガス入口からガス出口に到達するまでのガスの旋回数が増加し、オイルの分離性能が向上する。
上記の発明において、前記上側隔壁の下端面と前記下側隔壁の上端面とは互いに当接する部分を有するとよい。
この構成によれば、上側隔壁の下端面と下側隔壁の上端面とが互いに当接することによって、螺旋状流路の外形が一層明確に画定される。これにより、螺旋状流路を流れるブローバイガスは、一層確実に螺旋状に旋回する渦流となる。
上記の発明において、前記気液分離通路は、前記長手方向における少なくとも一部に、横断面積が他の部分に対して縮小された絞り部(56G)を有するとよい。
この構成によれば、絞り部においてブローバイガスの流速が高められ、オイルが遠心力によって一層分離され易くなる。
上記の発明において、前記通路形成部材は、互いに組み合わされて内燃機関のヘッドカバーの一部をなす第1及び第2カバー部材(41、42)を含み、前記第1カバー部材は、少なくとも前記下壁及び前記下側隔壁を有し、前記第2カバー部材は、少なくとも前記上壁及び前記上側隔壁を有するとよい。
この構成によれば、上側隔壁及び下側隔壁を有する気液分離通路を簡単な構成で形成することができる。
以上の構成によれば、内燃機関のオイル分離装置において、オイルの分離性能を高めることができる。
実施形態に係るオイル分離装置を備えた内燃機関の模式図 実施形態に係るオイル分離装置を備えたヘッドカバーの平面図 図2のIII−III断面図 図3のIV−IV断面図 図4のV−V断面図 図4のVI−VI断面図 図4のVII−VII断面図 図4のVIII−VIII断面図
以下、図面を参照して、本発明を自動車の内燃機関に適用した実施形態について詳細に説明する。
本実施形態に係る内燃機関1は、直列4気筒のレシプロエンジンである。図1に示すように、内燃機関1は、シリンダブロック2と、シリンダブロック2の上部に結合されたシリンダヘッド3と、シリンダヘッド3の上部に結合されたヘッドカバー4と、シリンダブロック2の下部に結合されたオイルパン5とを有する。ヘッドカバー4には、流通するガスからオイルを除去するオイル分離装置10が2つ設けられている。
シリンダブロック2には、4つのシリンダ8が形成されている。各シリンダ8は、それぞれの軸線であるシリンダ軸線が互いに平行になり、かつ1つの仮想平面上に配置されるように直列に列設されている。各シリンダ8が列設された方向をシリンダ列方向という。以下の説明では、シリンダ軸線が延在する方向を上下方向、シリンダ列方向を左右方向、上下方向及び左右方向に直交する方向を前後方向とする。シリンダ8は、左側から順に第1、第2、第3、及び第4シリンダとする。
各シリンダ8は、上端がシリンダブロック2の上面に開口し、下端がシリンダブロック2の下部に形成されたクランク室11に連通している。各シリンダ8には、コネクティングロッド12を介してクランク軸13に連結されたピストン14が摺動自在に収容されている。クランク軸13の軸線は、左右方向に延在している。
シリンダヘッド3は、シリンダ列方向、すなわち左右方向に延在し、その下面の各シリンダ8に対応する部分に燃焼室凹部16を有する。燃焼室凹部16は、シリンダ8と共に燃焼室17を形成する。シリンダヘッド3には、燃焼室凹部16からシリンダヘッド3の後側面に延びる吸気ポート18と、燃焼室凹部16からシリンダヘッド3の前側面に延びる排気ポート19とが形成されている。
内燃機関1の吸気系21は、上流側から順にエアインレット22、エアクリーナ23、ターボチャージャのコンプレッサ24A、スロットルバルブ25、及び吸気マニホールド26を有する。吸気マニホールド26は、シリンダヘッド3に結合され、吸気ポート18と連通している。内燃機関1の排気系31は、上流側から順に排気マニホールド32、ターボチャージャのタービン24B、触媒コンバータ(不図示)、消音器(不図示)、排気出口(不図示)を有する。排気マニホールド32は、シリンダヘッド3に結合され、排気ポート19と連通している。
オイルパン5は、上方に開口した箱形に形成され、シリンダブロック2の下部に結合され、エンジンオイルを貯留するオイル室33を形成する。
シリンダブロック2及びシリンダヘッド3には、上下に延在し、下端がクランク室11に向けて開口する一方、上端がシリンダヘッド3の上面に開口するオイル戻し通路35、第1ブローバイガス通路36、ゲージ通路37が形成されている。オイル戻し通路35は、シリンダヘッド3の上面に捕集されたオイルをクランク室11及びオイル室33に戻す通路である。ゲージ通路37は、オイルレベルゲージ51が挿通される通路である。第1ブローバイガス通路36は第1シリンダ8の左前に延設されている。ゲージ通路37は、左右方向において第2シリンダ8と第3シリンダ8の間であり、かつ第2シリンダ8及び第3シリンダ8の中心よりも前方に延設されている。
図2〜図4に示すように、ヘッドカバー4は、互いに結合された第1カバー部材41及び第2カバー部材42を有する。第1カバー部材41は、上壁41Aと、上壁41Aの側縁から垂下すると共に側縁に沿って延在する側壁41Bとを有し、下方に向けて開口した箱形をなす。第1カバー部材41は、側壁41Bの下端面においてシリンダヘッド3の上部縁部に当接し、シリンダヘッド3の上部全体を覆うようにシリンダヘッド3に結合される。第1カバー部材41とシリンダヘッド3との間には、動弁室44が形成される。動弁室44には、公知のカムシャフトやロッカアーム等を含む動弁機構が設けられる。
図2及び図4に示すように、第1カバー部材41の上壁41Aにおいて、各シリンダ8の上方に対応する部分には、点火プラグを挿入するためのプラグ孔45A〜45Dが形成されている。各プラグ孔45A〜45Dは、上壁41Aを貫通するように形成されている。各プラグ孔45A〜45Dは、シリンダ8の番号に対応して、左側から順に第1、第2、第3、第4とする。各プラグ孔45A〜45Dは、点火プラグが挿入されることによって閉塞される。
第1カバー部材41の上壁41Aにおいて、第4プラグ孔45Dの前方には、下方に向けて凹設された凹部47が形成されている。凹部47の底部には、複数の貫通孔47Aが形成されている。
図4に示すように、第1カバー部材41の上壁41Aにおいて、左右方向において第2プラグ孔45Bと第3プラグ孔45Cとの間に対応し、かつ第2プラグ孔45B及び第3プラグ孔45Cよりも前側には、貫通孔であるゲージ孔48が形成されている。ゲージ孔48の下端は、ゲージ通路37の上端に接続されている。ゲージ孔48及びゲージ通路37には、オイルレベルゲージ51が挿通される。オイルレベルゲージ51は、ゲージ孔48に挿入された状態で、ゲージ孔48の孔壁と密着してゲージ孔48を閉じるプラグ部(不図示)を基端部に有している。
第1カバー部材41の上壁41Aにおいて、第1プラグ孔45の左前に位置する部分には貫通孔である第1ガス入口孔53が形成されている。第1ガス入口孔53の下端は、第1ブローバイガス通路36の上端に接続されている。
第1カバー部材41の上壁41Aにおいて、左右方向において第3プラグ孔45Cと第4プラグ孔45Dとの間に対応し、かつ第3プラグ孔45C及び第4プラグ孔45Dよりも前側には、貫通孔である通気孔54が形成されている。通気孔54は、凹部47の左方に配置されている。通気孔54は、上壁41Aの上面側と動弁室44とを連通する。
第1カバー部材41の上壁41Aの上面には、第2カバー部材42が結合され、第1カバー部材41の上壁41Aと第2カバー部材42との間に、第1気液分離通路56、第2気液分離通路57、第2ブローバイガス通路58、第3ブローバイガス通路59、及びオイル補給通路60が形成される。すなわち、第1カバー部材41及び第2カバー部材42は、各通路56〜60を形成する通路形成部材として機能する。第1気液分離通路56及び第2気液分離通路57は、それぞれオイル分離装置10を構成する。
図2〜図4に示すように、第1気液分離通路56は、ゲージ孔48よりも前側を左右方向に延在している。第1気液分離通路56の左端は左右方向において第1及び第2プラグ孔45A、45Bの間に対応する部分に配置され、右端は左右方向において第3及び第4プラグ孔45C、45Dの間に対応する部分に配置されている。通気孔54の上端側は第1気液分離通路56の右端下部に連通している。
第1気液分離通路56は、下壁56A、上壁56B、前側壁56C、後側壁56D、左側壁56E、及び右側壁56Fを含む壁部によって形成されている。下壁56Aは第1カバー部材41の上壁41Aによって形成され、上壁56Bは第2カバー部材42によって形成され、前側壁56C、後側壁56D、左側壁56E、及び右側壁56Fは第1カバー部材41及び第2カバー部材42の少なくとも一方によって形成されている。
第1気液分離通路56の後側壁56Dは、ゲージ孔48を避けるために、左右方向における中間部が前側に湾曲している。これにより、第1気液分離通路56は、左右方向における中間部に、前後方向における幅が他の部分に対して狭くなった絞り部56Gを有する。第1気液分離通路56は、絞り部56Gにおいて他の部分よりも横断面積が小さくなっている。
第1気液分離通路56の左側壁56Eには、ガス流通口63が形成されている。図1に示すように、ガス流通口63は、ホースや管によって形成されるガス通路64によって吸気系21のエアクリーナ23とコンプレッサ24Aとの間の部分に接続されている。後述するが、ガス流通口63は、図2に白色抜き矢印で示すように吸気系21側から第1気液分離通路56に新気を導入する新気導入口として機能すると共に、図2に黒色矢印で示すように第1気液分離通路56から吸気系21側にブローバイガスを排出するブローバイガス排出口として機能する。
図2〜図4に示すように、第2気液分離通路57は、第1〜第4プラグ孔45A〜45Dよりも後側を左右方向に延在している。第2気液分離通路57の左端は左右方向において第1プラグ孔45に対応する部分に配置され、右端は左右方向において第4プラグ孔45Dの間に対応する部分に配置されている。
第2気液分離通路57は、下壁57A、上壁57B、前側壁57C、後側壁57D、左側壁57E、及び右側壁57Fを含む壁部によって形成されている。下壁57Aは第1カバー部材41の上壁41Aによって形成され、前側壁57C、後側壁57D、左側壁57E、及び右側壁57Fは第1カバー部材41及び第2カバー部材42の少なくとも一方によって形成され、上壁57Bは第2カバー部材42によって形成されている。
図4に示すように、第2気液分離通路57の前側壁57Cは、左半部が右半部に対して後方にオフセットして配置されている。これにより、第2気液分離通路57は、右半部が左半部に対して前後の幅が大きくなり、横断面積が大きくなっている。また、第2気液分離通路57の後側壁57Dは、前後に蛇行しながら左右に延び、平面視において波形を呈する。これにより、第2気液分離通路57は、前後方向における幅が他の部分に対して狭くなった絞り部57Gを複数有する。第2気液分離通路57は、絞り部57Gにおいて他の部分よりも横断面積が小さくなっている。
第2気液分離通路57の後側壁57Dの右端部には、ガス出口65が形成されている。図1に示すように、ガス出口65は、ホースや管によって形成されるブローバイガス供給通路66によって吸気系21のスロットルバルブ25よりも下流側、具体的には吸気マニホールド26に接続されている。図2に黒色矢印で示すように、ガス出口65は、第2気液分離通路57から吸気系21側にブローバイガスを排出するブローバイガス排出口として機能する。
図4に示すように、第2ブローバイガス通路58は、第1プラグ孔45の左前に配置された一端から、第1プラグ孔45の前方を右方に延び、その後、後方に屈曲し、第1プラグ孔45と第2プラグ孔45Bとの間を後方に延びる。その後、第2ブローバイガス通路58は、第2気液分離通路57の前側壁57Cの前側を左方に延び、第2気液分離通路57の左側壁57Eの左側に到る。第2ブローバイガス通路58の他端は、第2気液分離通路57の左側壁57Eを挟んで、第2気液分離通路57の左端と隣り合っている。
第1ガス入口孔53は、第2ブローバイガス通路58の一端の下部に連通している。第2ブローバイガス通路58の下壁は、前方に位置する一端側が後方に位置する他端側に対して下方に位置するように傾斜している。これにより、第2ブローバイガス通路58の他端の下壁上にある液体は、重力によって傾斜した下壁上を流れ、一端にある第1ガス入口孔53に到達する。
第3ブローバイガス通路59は、ゲージ孔48の前方かつ第1気液分離通路56の後方に配置された一端から、ゲージ孔48及び第1気液分離通路56の間を通過して後方に延び、更に第2プラグ孔45Bと第3プラグ孔45Cの間を通過して後方に延びる。その後、第3ブローバイガス通路59は左側に屈曲し、第2プラグ孔45Bと第2気液分離通路57の間を通過して左方に延び、他端が第2ブローバイガス通路58と接続されている。第3ブローバイガス通路59の一端は、ゲージ孔48の径方向に延びる通路である第2ガス入口孔67によってゲージ孔48と接続されている。第2ガス入口孔67の一端は、ゲージ孔48において、オイルレベルゲージ51のプラグ部が挿入される位置よりも下方に開口している。これにより、オイルレベルゲージ51がゲージ孔48に挿入された状態で、ゲージ孔48と第2ガス入口孔67との連通状態が維持される。
第3ブローバイガス通路59の下壁は、前方に位置する一端側が後方に位置する他端側に対して下方に位置するように傾斜している。これにより、第3ブローバイガス通路59の他端の下壁上にある液体は、重力によって傾斜した下壁上を流れ、一端にある第2ガス入口孔67に到達する。
図4及び図6に示すように、第2ブローバイガス通路58と第2気液分離通路57との間に配置された第2気液分離通路57の左側壁57Eには、PCVバルブ70が貫通するように設けられている。PCVバルブ70は、第2ブローバイガス通路58と第2気液分離通路57とを連通するバルブ内通路を有するハウジングと、バルブ内通路に設けられ、第2気液分離通路57側を向く弁座と、弁座に着座可能な弁体と、弁体を弁座に向けて付勢する付勢部材とを有する。PCVバルブ70は、付勢部材に付勢された弁体が弁座に着座することによって初期状態では閉じられている。PCVバルブ70は、第2ブローバイガス通路58側の圧力に対して第2気液分離通路57側の圧力が所定値以上低下したときに、付勢部材の付勢力に抗して弁体が弁座から離れることによって開き、第2ブローバイガス通路58側から第2気液分離通路57側への流れを許容する。
PCVバルブ70は、第2カバー部材42の第2ブローバイガス通路58を形成する壁部を貫通し、第2気液分離通路57の左側壁57Eに延びている。このため、PCVバルブ70は、第2カバー部材42の外方から第2気液分離通路57の左側壁57Eに取り付けることができる。
図2及び図4に示すように、オイル補給通路60は、第1カバー部材41の上壁41Aに形成された凹部47と、凹部47を覆う第2カバー部材42とによって形成される。第2カバー部材42の凹部47を覆う部分には、上方に突出した筒部73が形成されている。筒部73の内側には両端が開口した通路が形成されている。図3に示すように、筒部73の上端開口には、キャップ74が着脱可能に取り付けられる。オイルを補給するときには、使用者はキャップ74を筒部73から取り外し、筒部73の上端開口にオイルを注ぐ。筒部73に注がれたオイルは、凹部47の底壁の貫通孔47Aを通過してシリンダヘッド3の上面に流れ、続いてオイル戻し通路35を通ってオイル室33に流れる。
図7に示すように、第1気液分離通路56の下壁56Aの上面は、前部(前側壁56C側)が後部(後側壁56D側)に対して下方に配置されるように、水平面に対して傾斜している。第1気液分離通路56の上壁56Bの下面は、下壁56Aの上面と平行に配置されている。第1気液分離通路56の前側壁56C及び後側壁56Dは、上下方向に延在している。このため、第1気液分離通路56の長手方向(左右方向)に直交する横断面が略平行四辺形となっている。また、第1気液分離通路56の下壁56Aの上面は、右端部が左端部に対して下方に配置されるように、水平面に対して傾斜している。
図3〜図5及び図7に示すように第1気液分離通路56の下壁56Aの上面には複数の下側隔壁56Hが上方に向けて突設されている。各下側隔壁56Hは、板状に形成され、水平方向に所定の長さを有する。各下側隔壁56Hは、平面視において、互いに平行に配置され、左右方向において概ね等間隔に配置されている。各下側隔壁56Hは、平面視において、左右方向に対してそれぞれ傾斜した第1方向に沿って延在している。具体的には、各下側隔壁56Hは、前方に進むにつれて右方に進む第1方向に沿って延在し、前端部が後端部に対して右方に配置されている。
各下側隔壁56Hの後端部は、第1気液分離通路56の後側壁56Dと連結されている。一方、各下側隔壁56Hの前端部は、第1気液分離通路56の前側壁56Cから離間して遊端を形成し、前側壁56Cとの間に空隙を形成している。また、各下側隔壁56Hの前端部は、前方に進むにつれて右方への変位量が大きくなるように右方に向けて湾曲している。各下側隔壁56Hの上下方向における長さは、下壁56A及び上壁56B間の距離の約半分に設定されている。
第1気液分離通路56の上壁56Bの下面には複数の上側隔壁56Jが下方に向けて突設されている。各上側隔壁56Jは、板状に形成され、水平方向に所定の長さを有する。各上側隔壁56Jは、平面視において、互いに平行に配置され、左右方向において概ね等間隔に配置されている。各上側隔壁56Jは、平面視において、左右方向に対してそれぞれ傾斜した第2方向に沿って延在している。具体的には、各上側隔壁56Jは、前方に進むにつれて左方に進む第2方向に沿って延在し、前端部が後端部に対して右方に配置されている。第1方向及び第2方向は、左右に延びる軸を対称軸として前後対称となっている。
各上側隔壁56Jの後端部は第1気液分離通路56の後側壁56Dに連結され、各上側隔壁56Jの前端部は第1気液分離通路56の前側壁56Cに連結されている。各上側隔壁56Jの上下方向における長さは、下壁56A及び上壁56B間の距離の約半分に設定されている。平面視において、各上側隔壁56Jは少なくとも1つの下側隔壁56Hと交差している。そして、図5及び図7に示すように、上側隔壁56J及び下側隔壁56Hの交差部において、上側隔壁56Jの下端面は下側隔壁56Hの上端面に当接している。すなわち、上側隔壁56Jの下端面は下側隔壁56Hの上端面に当接する部分を有する。
図4及び図7に示すように、下側隔壁56H及び上側隔壁56Jによって、第1気液分離通路56内には、左右方向から見て右巻きの螺旋状通路が形成される。これにより、通気孔54からガス流通口63にガスが流れる場合、図4及び図7の矢印100で示すように、ガスは上側隔壁56Jに沿って左方かつ前方に流れ、続いて前側壁56Cに沿って下方に流れ、続いて下側隔壁56Hに沿って左方かつ後方に流れ、続いて後側壁56Dに沿って上方に流れる右巻き螺旋の旋回を繰り返す。一方、ガス流通口63から通気孔54にガスが流れる場合、図4の矢印101で示すように、ガスは上側隔壁56Jに沿って右方かつ後方に流れ、続いて後側壁56Dに沿って下方に流れ、続いて下側隔壁56Hに沿って右方かつ前方に流れ、続いて前側壁56Cに沿って上方に流れる右巻き螺旋の旋回を繰り返す。
図5及び図7に示すように、第1気液分離通路56の上壁56Bの下面には、下方に突出し、左右方向に延在するリブ56Kが前後に間隔をおいて複数設けられている。リブ56Kの下方への突出長さは、上側隔壁56Jの下方への突出長さに比べて小さく設定されている。
図3、図4、図6及び図8に示すように、第2気液分離通路57の下壁57Aの上面は、前部(前側壁57C側)が後部(後側壁側)に対して下方に配置されるように、水平面に対して傾斜している。第2気液分離通路57の上壁57Bの下面は、下壁57Aの上面と平行に配置されている。第2気液分離通路57の前側壁57C及び後側壁57Dは、上下方向に延在している。このため、第2気液分離通路57の長手方向に直交する横断面が略平行四辺形となっている。また、第2気液分離通路57の下壁57Aの上面は、左端部が右端部に対して下方に配置されるように、水平面に対して傾斜している。
第2気液分離通路57の下壁57Aの上面には複数の下側隔壁57Hが上方に向けて突設されている。各下側隔壁57Hは、板状に形成され、水平方向に所定の長さを有する。各下側隔壁57Hは、平面視において、互いに平行に配置され、左右方向において概ね等間隔に配置されている。各下側隔壁57Hは、平面視において、左右方向に対してそれぞれ傾斜した第3方向に沿って延在している。具体的には、各下側隔壁57Hは、前方に進むにつれて左方に進む第3方向に沿って延在し、前端部が後端部に対して左方に配置されている。
各下側隔壁57Hの前端部は、第2気液分離通路57の前側壁57Cから離間して遊端を形成し、前側壁57Cとの間に空隙を形成している。また、各下側隔壁57Hの後端部は、第2気液分離通路57の後側壁57Dから離間して遊端を形成し、後側壁57Dとの間に空隙を形成している。また、各下側隔壁57Hの前端部は前方に進むにつれて左方への変位量が大きくなるように左方に向けて湾曲し、各下側隔壁57Hの後端部は後方に進むにつれて右方への変位量が大きくなるように右方に向けて湾曲している。各下側隔壁57Hの上下方向における長さは、下壁57A及び上壁57B間の距離の約半分に設定されている。
第2気液分離通路57の上壁57Bの下面には複数の上側隔壁57Jが下方に向けて突設されている。各上側隔壁57Jは、板状に形成され、水平方向に所定の長さを有する。各上側隔壁57Jは、平面視において、互いに平行に配置され、左右方向において概ね等間隔に配置されている。各上側隔壁57Jは、平面視において、左右方向に対してそれぞれ傾斜した第4方向に延在している。具体的には、各上側隔壁57Jは、前方に進むにつれて右方に進む第4方向に沿って延在し、前端部が後端部に対して右方に配置されている。第3方向及び第4方向は、左右に延びる軸を対称軸として前後左右対称となっている。
各上側隔壁57Jの後端部は第2気液分離通路57の後側壁57Dに連結され、各上側隔壁57Jの前端部は第2気液分離通路57の前側壁57Cに連結されている。各上側隔壁57Jの上下方向における長さは、下壁57A及び上壁57B間の距離の約半分に設定されている。平面視において、各上側隔壁57Jは少なくとも1つの下側隔壁57Hと交差している。そして、図6及び図8に示すように、上側隔壁57J及び下側隔壁57Hの交差部において、上側隔壁57Jの下端面は下側隔壁57Hの上端面に当接している。すなわち、上側隔壁57Jの下端面は下側隔壁57Hの上端面に当接する部分を有する。
図4及び図8に示すように、下側隔壁57H及び上側隔壁57Jによって、第2気液分離通路57内には、左右方向から見て左巻きの螺旋状通路が形成される。これにより、PCVバルブ70からガス出口65に流れるガスは、図4及び図8に矢印102で示すように上側隔壁57Jに沿って右方かつ前方に流れ、続いて前側壁57Cに沿って下方に流れ、続いて下側隔壁57Hに沿って右方かつ後方に流れ、続いて後側壁57Dに沿って上方に流れる左巻き螺旋の旋回を繰り返す。
第2気液分離通路57の前側壁57Cの左端部の後面には、PCVバルブ70の第2気液分離通路57側の開口に対向するように後方に向けてバッフル壁75が突設されている。第2気液分離通路57の下壁57Aの左端部の前部であってバッフル壁75の右方に位置する部分には下方に貫通するオイル排出孔76が形成されている。オイル排出孔76によって第2気液分離通路57は動弁室44と連通している。
以上のように構成した内燃機関1のブローバイガス及び新気の流れについて説明する。内燃機関1の低出力時には、ターボチャージャが休止されている。この状態では、吸気系21のスロットルバルブ25よりも下流側は、ピストン14の下降に応じて負圧になり、スロットルバルブ25よりも上流側よりも圧力が低くなる。スロットルバルブ25の下流側の負圧は、ブローバイガス供給通路66を介して第2気液分離通路57に供給され、PCVバルブ70が開く。これにより、クランク室11のブローバイガスは、第1ブローバイガス通路36及び第1ガス入口孔53を通過する経路と、ゲージ通路37、第2ガス入口孔67、及び第3ブローバイガス通路59を通過する経路の少なくとも一方を通り、第2ブローバイガス通路58に流れる。その後、ブローバイガスは、PCVバルブ70、第2気液分離通路57、ガス出口65、ブローバイガス供給通路66を通過して吸気マニホールド26に供給される(図1中の黒色矢印参照)。
ブローバイガスに含まれるオイルミストは、各通路を通過する際に通路の壁面に付着することによってブローバイガスから除去される。オイルミストは、特に、第2気液分離通路57を通過するときに除去される。第2気液分離通路57では、ブローバイガスは長手方向に対して螺旋状に流れるため、オイルミストは遠心力によって長手方向に延在する中心線の径方向外方に移動し、各壁57A〜57F及び下側隔壁57H及び上側隔壁57Jに付着することによって除去される。
また、クランク室11内のブローバイガスが吸気系21に排出されると同時に、吸気系21のスロットルバルブ25よりも上流側の新気が、ガス通路64、ガス流通口63、第1気液分離通路56、通気孔54、動弁室44、及びオイル戻し通路35を順に通過してクランク室11に流入する。これにより、クランク室11の換気が行われる(図1中の白抜き矢印参照)。
内燃機関1の高出力時には、ターボチャージャが駆動され、吸気系21はコンプレッサ24Aよりも下流側が正圧となり、コンプレッサ24Aよりも上流側よりも圧力が高くなる。このコンプレッサ24Aよりも下流側の正圧は、ブローバイガス供給通路66を介して第2気液分離通路57に供給され、PCVバルブ70が閉じられる。これにより、クランク室11のブローバイガスは、第1ブローバイガス通路36及びゲージ通路37に流れず、オイル戻し通路35、動弁室44、通気孔54、第1気液分離通路56、ガス流通口63、ガス通路64を順に通過して吸気系21のコンプレッサ24Aの上流側部分に供給される(図1中の黒色矢印参照)。すなわち、高出力時には、低出力時に新気が流入する通路として機能したガス通路64、ガス流通口63、第1気液分離通路56、通気孔54、動弁室44、オイル戻し通路35を、ブローバイガスが逆流する。
ブローバイガスに含まれるオイルミストは、各通路を通過する際に通路の壁面に付着することによってブローバイガスから除去される。オイルミストは、特に、第1気液分離通路56を通過するときに除去される。第1気液分離通路56では、ブローバイガスは長手方向に対して螺旋状に流れるため、オイルミストは遠心力によって長手方向に延在する中心線の径方向外方に移動し、各壁56A〜56F、下側隔壁56H及び上側隔壁56Jに付着することによって除去される。
以下に本実施形態に係る内燃機関1のオイル分離装置10の効果について説明する。第1及び第2気液分離通路56、57には、螺旋状流路が形成されるため、第1及び第2気液分離通路56、57を通過するブローバイガスは螺旋状に旋回する渦流となる。これにより、ガス中に含まれるオイルは遠心力によって各壁56A〜56F、57A〜57F及び下側隔壁56H、57H及び上側隔壁56J、57Jに付着し、ガスから分離される。下側隔壁56H、57H及び上側隔壁56J、57Jは、螺旋状流路を形成し、ガスを螺旋状に流すため、ラビリンス状の流路を形成する場合に比べて流路抵抗を小さくすることができ、ガスの流速の低下を抑制することができる。
また、第1気液分離通路56では、下壁56Aがガス入口としての通気孔54からガス出口としてのガス流通口63に向うガスの正旋回方向に対して対向するように、前方に進むにつれて下方に進むように傾斜しているため、ブローバイガス中のオイルは下壁56Aに付着し易くなり、オイルの分離性能が向上する。また、下壁56Aに付着したオイルは、重力によって傾斜した下壁56A上を上流側部分(前部)に流れ、集められる。同様に、第2気液分離通路57では、下壁57Aがガス入口としてのPCVバルブ70からガス出口65に向うガスの正旋回方向に対して対向するように後方に進むにつれて下方に進むように傾斜しているため、ガス中のオイルは下壁57Aに付着し易くなり、オイルの分離性能が向上する。また、下壁57Aに付着したオイルは、重力によって傾斜した下壁57A上を上流側部分(後部)に流れ、集められる。
第1気液分離通路56では、下壁56Aと前側壁56Cとのなす角度が鋭角に形成されているため、螺旋状流路に沿って旋回するガスは、前側壁56Cと下壁56Aとの境界で前側壁56C及び下壁56Aに沿って鋭角に屈曲され、ガス中のオイルは下壁56Aに一層付着し易くなる。同様に、第2気液分離通路57では、下壁57Aと前側壁57Cとのなす角度が鋭角に形成されているため、螺旋状流路に沿って旋回するガスは、前側壁57Cと下壁57Aとの境界で前側壁57C及び下壁57Aに沿って鋭角に屈曲され、ガス中のオイルは下壁57Aに一層付着し易くなる。
また、第1気液分離通路56は、横断面が平行に四辺形に形成されているため、後側壁56Dと上壁56Bとが鋭角をなすため、上壁56Bにオイルが付着し易くなっている。また、上壁56B付近を流れるガスは、複数のリブ56Kと衝突することによってオイルが一層除去される。上壁56B及びリブ56Kに付着したオイルは、重力によって下壁56A上に落下し、下壁56Aの前部に集められる。
同様に、第2気液分離通路57は、横断面が平行に四辺形に形成され、鋭角をなす後側壁57Dと上壁57Bとによって、上壁57Bにオイルが付着し易くなっている。上壁57Bに付着したオイルは、上壁57B及び前側壁57Cを伝って、或は落下することによって下壁57Aの前部に集められる。
第1気液分離通路56では下側隔壁56Hの前端と前側壁56Cとの間に空隙が形成されているため、下壁56Aの前部に集められたオイルは左右方向に移動することができる。本実施形態では、第1気液分離通路56の下壁56Aは右端部が左端部よりも下方に配置されるように傾斜しているため、第1気液分離通路56の下壁56Aの前部に集められたオイルは、右方に流れ、通気孔54を通って動弁室44に排出される。
第2気液分離通路57では下側隔壁57Hの前端と前側壁57Cとの間に空隙が形成されているため、下壁57Aの前部に集められたオイルは左右方向に移動することができる。本実施形態では、第2気液分離通路57の下壁57Aの上面は、左端部が右端部に対して下方に配置されるように、水平面に対して傾斜しているため、第2気液分離通路57の下壁57Aの前部に集められたオイルは、左方に流れ、オイル排出孔76を通って動弁室44に排出される。
第1及び第2気液分離通路56、57の下側隔壁56H、57H及び上側隔壁56J、57Jは、上側隔壁56J、57Jの下端面が下側隔壁56H、57Hの上端面よりも上方に位置し、任意の上側隔壁56J、57Jが、平面視において少なくとも1つの下側隔壁56H、57Hと交差するように配置されている。上側隔壁56J、57J及び下側隔壁56H、57Hは互いに干渉することがないため、第1及び第2気液分離通路56、57内に配置可能な上側隔壁56J、57J及び下側隔壁56H、57Hの数を増加させることができる。上側隔壁56J、57J及び下側隔壁56H、57Hの数が増加することによって、螺旋状流路の単位長さ当りの旋回数が増加する。これにより、第1及び第2気液分離通路56、57を通過するガスの旋回数が増加し、オイルの分離性能が向上する。
また、上側隔壁56J、57Jの下端面と下側隔壁56H、57Hの上端面とは互いに当接する部分を有するため、上側隔壁56J、57J及び下側隔壁56H、57Hによって形成される螺旋状流路の外形が一層明確に画定される。これにより、螺旋状流路を流れるブローバイガスは、一層確実に螺旋状に旋回する渦流となる。
第1及び第2気液分離通路56、57を流れるブローバイガスは、絞り部56G、57Gにおいて流速が高くなり、ブローバイガス中のオイルに作用する遠心力が大きくなる。これにより、オイルの分離性能が向上する。
第1及び第2気液分離通路56、57は、互いに組み合わされる第1及び第2カバー部材42の間に形成されるため、比較的に簡単に形成することができる。特に、下壁56A、57A及び下側隔壁56H、57Hを第1カバー部材41に形成し、上壁56B、57B及び上側隔壁56J、57Jを第2カバー部材42に形成したため、比較的複雑な形状の螺旋状流路を容易に形成することができる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。本実施形態では、第1及び第2気液分離通路56、57は、シリンダ列方向(左右方向)に沿うように配置したが、他の実施形態では第1及び第2気液分離通路56、57は、前後方向等の他の水平方向に延在していてもよい。また、PCVバルブ70の位置は、変更可能であり、第2気液分離通路57と吸気系21との間に設けてもよい。
1...内燃機関、4...ヘッドカバー、10...オイル分離装置、11...クランク室、21...吸気系、24A...コンプレッサ、25...スロットルバルブ、26...吸気マニホールド、33...オイル室、35...オイル戻し通路、36...第1ブローバイガス通路、37...ゲージ通路、41...第1カバー部材、42...第2カバー部材、44...動弁室、48...ゲージ孔、51...オイルレベルゲージ、53...第1ガス入口孔、54...通気孔(ガス入口)、56...第1気液分離通路、56A...下壁、56B...上壁、56C...前側壁、56D...後側壁、56G...絞り部、56H...下側隔壁、56J...上側隔壁、57...第2気液分離通路、57A...下壁、57B...上壁、57C...前側壁、57D...後側壁、57G...絞り部、57H...下側隔壁、57J...上側隔壁、58...第2ブローバイガス通路、59...第3ブローバイガス通路、63...ガス流通口(ガス出口)、64...ガス通路、65...ガス出口、66...ブローバイガス供給通路、67...第2ガス入口孔、70...PCVバルブ(ガス入口)、76...オイル排出孔

Claims (8)

  1. 内燃機関のオイル分離装置であって、
    下壁、上壁、及び一対の側壁を含む通路形成部材に内側に形成され、水平方向に延びる気液分離通路と、
    前記気液分離通路の一端に設けられたガス入口及び他端に設けられたガス出口と、
    前記下壁から上方に向けて突出する複数の互いに平行に配置された下側隔壁と、
    前記上壁から下方に向けて突出する複数の互いに平行に配置された上側隔壁とを有し、
    前記下側隔壁のそれぞれが、平面視において前記気液分離通路の長手方向に対して傾斜した第1方向に延在し、前記上側隔壁のそれぞれは、平面視において前記第1方向と交差する第2方向に延在し、前記下側隔壁及び前記上側隔壁によって前記気液分離通路内に前記長手方向に延びる螺旋状流路が形成され、
    前記螺旋状流路に沿って前記ガス入口から前記ガス出口に向うときの旋回方向を正旋回方向とすると、前記下壁は、前記長手方向に沿った方向から見て、前記正旋回方向における上流側に対応した上流側部分が下流側に対応した下流側部分よりも下方に位置するように水平面に対して傾斜していることを特徴とする内燃機関のオイル分離装置。
  2. 前記側壁のうちで前記上流側部分に設けられた第1側壁と前記下壁とが鋭角をなすように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のオイル分離装置。
  3. 前記側壁のうちで前記下流側部分に設けられた第2側壁は前記第1側壁と平行に配置され、前記上壁は前記下壁と平行に配置され、前記気液分離通路の前記長手方向に直交する横断面が平行四辺形に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関のオイル分離装置。
  4. 前記下側隔壁は、前記側壁のうちで前記上流側部分に設けられた第1側壁との間に空隙を形成するように配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つの項に記載の内燃機関のオイル分離装置。
  5. 前記上側隔壁の下端面は前記下側隔壁の上端面よりも上方に位置し、任意の前記上側隔壁は、平面視において少なくとも1つの前記下側隔壁と交差していることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つの項に記載の内燃機関のオイル分離装置。
  6. 前記上側隔壁の下端面と前記下側隔壁の上端面とは互いに当接する部分を有することを特徴とする請求項5に記載の内燃機関のオイル分離装置。
  7. 前記気液分離通路は、前記長手方向における少なくとも一部に、横断面積が他の部分に対して縮小された絞り部を有することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1つの項に記載の内燃機関のオイル分離装置。
  8. 前記通路形成部材は、互いに組み合わされて内燃機関のヘッドカバーの一部をなす第1及び第2カバー部材を含み、
    前記第1カバー部材は、少なくとも前記下壁及び前記下側隔壁を有し、
    前記第2カバー部材は、少なくとも前記上壁及び前記上側隔壁を有することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1つの項に記載の内燃機関のオイル分離装置。
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