JPH10118476A - エアレータ - Google Patents

エアレータ

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JPH10118476A
JPH10118476A JP8294603A JP29460396A JPH10118476A JP H10118476 A JPH10118476 A JP H10118476A JP 8294603 A JP8294603 A JP 8294603A JP 29460396 A JP29460396 A JP 29460396A JP H10118476 A JPH10118476 A JP H10118476A
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01FMIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
    • B01F23/00Mixing according to the phases to be mixed, e.g. dispersing or emulsifying
    • B01F23/20Mixing gases with liquids
    • B01F23/23Mixing gases with liquids by introducing gases into liquid media, e.g. for producing aerated liquids
    • B01F23/232Mixing gases with liquids by introducing gases into liquid media, e.g. for producing aerated liquids using flow-mixing means for introducing the gases, e.g. baffles
    • B01F23/2323Mixing gases with liquids by introducing gases into liquid media, e.g. for producing aerated liquids using flow-mixing means for introducing the gases, e.g. baffles by circulating the flow in guiding constructions or conduits
    • B01F23/23231Mixing gases with liquids by introducing gases into liquid media, e.g. for producing aerated liquids using flow-mixing means for introducing the gases, e.g. baffles by circulating the flow in guiding constructions or conduits being at least partially immersed in the liquid, e.g. in a closed circuit
    • B01F23/232311Mixing gases with liquids by introducing gases into liquid media, e.g. for producing aerated liquids using flow-mixing means for introducing the gases, e.g. baffles by circulating the flow in guiding constructions or conduits being at least partially immersed in the liquid, e.g. in a closed circuit the conduits being vertical draft pipes with a lower intake end and an upper exit end

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  • Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)
  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 排水中に平均に小気泡を分散させ、排水との
接触面積を増大させ得るエアレータの提供。 【解決手段】 エアレータ本体1の下部筒体1bの上部
に、二枚の半楕円形板3a、3bを相互の直径辺でX状
に交差当接させつつ各々の楕円弧辺を下部筒体1bの内
周面に接合固定して構成した旋回流生成部3を配する。
エアレータ本体1の上部筒体1aの上部には円筒体4a
の下部を外装固定し、円筒体4aの周側部を途中から外
方に拡大させ、かつ周側部に定間隔で割れ目を入れて各
割れ目間に破砕片4b、4b…を形成し、各破砕片4
b、4b…をその基部で内側に折曲して先端を円筒体4
aの軸心側に向けるとともに、先端の高さが異なる3群
に分けた気泡破砕部4を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浄化をしようとす
る生活排水や産業排水等の中に微細な空気の気泡を平均
に供給し得るエアレータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から排水の浄化・活性化を図るため
の手段として、空気の小気泡を排水中に吹き込んで拡散
させるべくエアレータが広く使用されてきた。このエア
レータにより、空気中に含まれている酸素を効率良く水
中に溶存させ、これによって好気性バクテリア等の活性
化を促進させ、排水中の汚濁物質を除去しようとするも
のである。
【0003】ところで、上記のように、好気性バクテリ
ア等の活性化を促進させるためには、常時、排水中に所
定の溶存酸素量を維持させておくべきであり、そのため
には充填する気泡の粒径をできるだけ小さくすることに
より気泡の排水に対する接触面積を大きくするのが好ま
しい。しかし他方で排水中に平均に気泡を分散させるた
めには排水に対流を生じさせる必要があり、これには特
別の攪拌手段等を用いない限り、エアーリフト効果に依
らなければならず、そのためには径の大きな気泡が必要
となる。即ち、一方で排水の対流を生じさせるために大
気泡を利用し、他方で、排水に対する接触面積を大きく
するために微細気泡に破砕して分散し得るというエアレ
ータが好ましいことになる。
【0004】なお現時点までに提案されているものとし
ては次のエアレータ(特開昭63−39616号があ
る。これは、下方より畜気室、旋回流室及び気液混合室
を有する縦型エアレータであって、畜気室を他の二室と
同様の円筒状体で構成し、旋回流室に中心部に球状体を
配した二枚の傾斜した板を交差させ、かつ気液混合室に
複数の球状突起を設け、更に畜気室外部にエアレータ本
体をエアー管と連設するためのフランジを設けてなるエ
アレータである。
【0005】このエアレータは、前記のような粒径の小
さな気泡を発生し得るとともに、槽中に於ける水底付近
の水の循環対流を安定させることにより、必要最小限の
空気を小さな圧力で送り込むのみで前記の作用が確保し
得られ、更に加えて噴気孔の目詰まりや故障の起こりに
くいものとなったとされるものである。しかしこのエア
レータは、例えば、前記旋回流室に球状体を配すること
で旋回流を良好に発生させるものとなっており、その構
造が若干複雑である。また気液混合室の構成も円筒体の
内面から内側に向けて多数の球状突起を設けたもので、
その製造及び取り付けが容易とは云い難く、かつ気液混
合作用も充分とは云い難いものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な従来技術の問題点を解決し、製造容易な簡易な構成の
エアレータであって、必要最小限の空気を小さな圧力で
送り込んで大径の気泡によるエアーリフト効果を得ると
ともに、最上部で粒径の小さな気泡に破砕して排水との
接触面積を増大させ得るエアレータを提供することを解
決の課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、下部を大気泡
を伴った排水の導入口として開口した円筒状のエアレー
タ本体と、上記エアレータ本体の内部途中に配した旋回
流生成部であって、二枚の半楕円形の板を相互の直径辺
でX状に交差させつつ各楕円弧辺を該エアレータ本体の
内周面に接合固定して構成した旋回流生成部と、前記エ
アレータ本体の上部に構成した気泡破砕部であって、筒
体の周側部を周方向に拡大するとともに該周側部に縦方
向に複数の割れ目を入れて複数の破砕片を構成し、かつ
各破砕片を、その先端部の高さが異なる複数の群に分け
つつエアレータ本体の軸心方向に向けて折曲して構成し
た気泡破砕部と、で構成したエアレータである。
【0008】したがって本発明によれば、これを排水中
の下部に設置し、かつその排水の導入口の下方に大気泡
を噴出し得るエア供給管のノズルを配し、このノズルか
らエアを噴出させれば、ノズルから噴出されて生じる大
径の気泡が順次周囲の排水を伴って急上昇し、前記排水
の導入口に進入して行くこととなる。しかしてこれに伴
って導入口周囲の排水は該導入口に強力に吸引されるこ
ととなる。またこのように急上昇する気泡は引き続いて
排水を引きあげつつ前記旋回流生成部まで上昇し、ここ
でX状に配された二枚の半楕円形の板に規制され、それ
らの面に沿って旋回させられつつ上昇し、大径の気泡を
随伴する排水の旋回流が生成されることとなる。
【0009】上記気泡を随伴した排水は、上記のように
旋回流となって上昇し、旋回流生成部の上方に構成した
気泡破砕部に進入する。ここでは先端部の高さの異なる
複数群の破砕片が周側部からエアレータ本体の軸心に向
かって折曲してあり、旋回流となった気泡を随伴した排
水は順次最下部の破砕片群から最上部の破砕片群まで衝
突を繰り返しつつ上昇し、この衝突上昇の過程で、排水
中の気泡は該衝突にともない破砕されて順次小気泡化さ
れることとなり、こうして排水は小気泡化した気泡が平
均に分散された状態で旋回流生成部の最上部から吐出さ
れていくこととなる。またこの気泡破砕部は、前記のよ
うに、複数の破砕片がエアレータ本体の軸心に向かって
延びているものであるから、ここでエアレータ本体の径
が絞られた状態になっており、それ故、気泡を伴った排
水は、ここでキャビテーションを生じつつ一気に噴出さ
れ、気泡は一層微細化されることになり、排水と空気と
の接触面積が増大する一方、後述するエアレータの周囲
での排水の下降対流もスムーズに行なわれることともな
るものでもある。
【0010】このようにエアレータの気泡破砕部から吐
出された排水は該エアレータの周囲で下降し、再度該エ
アレータの排水の導入口から、前記エア供給管のノズル
から噴出されるエアに伴って上昇し、前記過程を経て気
泡破砕部から吐出され、前記サイクルを繰り返すことと
なる。こうして排水の対流が生じることとなるわけであ
るが、エアレータの下部の導入口への排水の吸引が大径
の気泡によるエアーリフト効果により強力に行なわれ、
かつ最上部の気泡破砕部からの吐出もキャビテーション
を生じつつ噴出状態で行なわれるため、排水処理槽中の
いずれの部位にもよどみがなくなり、全体を対流に巻き
込むことができ、かつ排水の全体にわたって気泡を平均
に分散させることができ、嫌気状態の部分の発生を避け
ることができるものである。
【0011】なお以上の過程に於いて、気泡破砕部は、
前記のように、先端部の高さの異なる複数群の破砕片を
周側部からエアレータ本体の軸心に向かって折曲した構
成のものであるため、上昇する気泡を伴った排水が順次
複数の破砕片群に衝突することになり気泡の小径化が効
果的に進められることとなるものであるとともに、筒体
の周側部を周方向に拡大した上で、該周側部に縦方向に
多数の割れ目を入れて多数の破砕片を構成しているの
で、隣接する破砕片間に必要以上の隙間を開けることな
く、複数群の先端高さの異なる破砕片群を容易に構成す
ることができるものである。また旋回流生成部も二枚の
半楕円形の板を相互の直径辺でX状に交差させつつ各楕
円弧辺を該エアレータ本体の内周面に接合固定して構成
したものであって、極めて簡単な構成であり容易に構成
し得るものである。
【0012】ところで、以上の本発明のエアレータに於
いて、前記破砕片には先端から途中までのスリットを構
成することができ、このように構成した場合には、より
細い破砕片を多数エアレータ本体の軸心に向けて配した
と同様の状態になり、排水中に充填した気泡の衝突破砕
による小径化が一層良好に行なわれるようになるもので
ある。
【0013】前記エアレータ本体を上部筒体及びこれに
接続する下部筒体で構成し、前記旋回流生成部を上記下
部筒体の内部に構成することとすることができ、このよ
うに構成した場合は、旋回流生成部を構成する二枚の半
楕円形の板は、下部筒体の上端側から容易に挿入して固
定することができ、その製造が極めて容易になるもので
ある。
【0014】前記気泡破砕部を構成する筒体として、前
記上部筒体の上部を利用することとしても良く、このよ
うに構成した場合は、その周側部を拡大させて縦方向に
多数の割れ目を入れ、前記のようにして気泡破砕部を構
成することができる。即ち、別異の筒体を用意する必要
がない利点がある。
【0015】前記気泡破砕部を構成する筒体として、下
部を前記上部筒体の上部に外装固設する別個の円筒体を
用いることとしても良く、このように構成した場合も作
用効果は全く同様であるが、この場合は円筒体を短くで
きるので、気泡破砕部の製造が容易になる利点がある。
なおこのように別異の円筒体を用意する場合に、エアレ
ータ本体を一つの以上の筒体で構成し、その上部に固定
する構造とすることができるのは云うまでもない。この
場合も作用効果及び製造の容易性は変わらない。
【0016】前記二枚の半楕円形の板をエアレータ本体
の軸心方向に対してそれぞれ45度の角度に定めること
ができ、このように構成した場合は、気泡を伴った排水
の旋回整流が極めて良好に行なわれることとなる。
【0017】前記エアレータ本体の下部に予め脚体を構
成しておくこととすることができ、このように構成した
場合は、排水処理槽中への設置が容易になる。またエア
供給管のノズルとの位置関係の設定も容易になる。
【0018】前記エアレータ本体の下部に開口した排水
の導入口の下方に、その中に気泡を送り込むべく、該導
入口と上下対応させて大径の気泡を発生させ得る空気噴
出用のノズルを配しておくことができ、このように構成
した場合には、エアレータを排水処理槽に設置する際
は、これを該排水処理槽中の適切な位置に配し、前記ノ
ズルにエア供給管を接続するのみでその設置が完了し、
かつ必要な大径の気泡をエアレータの下部の導入口に送
り込むことができるようになるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を実施例
に基づいて添付図面を参照しつつ詳細に説明する。図1
は、本発明の一実施例のエアレータの概略正面図、図2
はその側面図、図3は気泡破砕部の一部切欠説明図、図
4は気泡破砕部の一部省略平面説明図、図5は旋回流生
成部の説明図である。
【0020】図1及び図2に示すように、エアレータ本
体1を、上部筒体1a、下部筒体1b及びこれらの接続
部に外装して固定する結合筒体1cとで構成する。いず
れも円筒体である。上記下部筒体1bの下端の開口部が
気泡を伴った排水の導入口2aとなり、上部筒体1aの
上端の開口部が後記気泡破砕部4との連通部2bとな
る。
【0021】上記エアレータ本体1の内部途中には旋回
流生成部3を構成する。これは、エアレータ本体1の下
部筒体1bの上部に構成するものとし、図1、図2及び
図5に示すように、下部筒体1bを上部筒体1aと結合
する前に、二枚の半楕円形板3a、3bを相互の直径辺
でX状に交差当接させつつ各々の楕円弧辺を該下部筒体
1bの内周面に接合固定することによって構成する。各
々の半楕円形板3a、3bはそれぞれエアレータ本体1
の軸心に対して45度の角度に配設する。
【0022】また前記エアレータ本体1の上部には気泡
破砕部4を構成する。この気泡破砕部4は、エアレータ
本体1の上部筒体1aに外装し得る内径の円筒体4aを
用いて構成する。図1〜図4に示すように、この円筒体
4aは、その周側部を途中から外方に向かって拡大さ
せ、拡大させた周側部に上端から途中まで縦方向に定間
隔で割れ目を入れ、それらの割れ目間に破砕片4b、4
b…を形成する。各破砕片4b、4b…には各々先端か
ら途中までのスリットsを形成する。これらの各破砕片
4b、4b…は、いずれもその基部で内側に折曲してそ
の先端を円筒体4aの軸心側に向けた状態にする。この
とき各破砕片4b、4b…は、その先端の高さが異なる
3群に分けることとする。特に図3に示すように、連続
して環状に並ぶ破砕片4b、4b…の内、第一群Agの
それは、二つ置きに位置するそれらをその先端が最も低
くなる群に構成し、第二群Bgのそれは、第一群Agの
各破砕片4b、4b…の一方側に隣接するそれらをその
先端が中間の高さになる群に構成し、第三群Cgの破砕
片4b、4b…は残余のそれらをその先端が最も高くな
る群に構成する。破砕片4b、4b…の内側には平面か
ら見てほぼ円形の空間が残るようにする。この円形の空
間の径はエアレータ本体1の内径より小径とする。この
ように構成した円筒体4aの下部を、図1及び図2に示
すように、前記エアレータ本体1の上部筒体1aの上部
に外装固定し、気泡破砕部4を構成する。
【0023】更に前記エアレータ本体1の最下部には一
対の板状脚体5、5を構成する。各板状脚体5、5は、
より具体的には、下部筒体1bの両側にその軸心と平行
な同一平面上に並ぶように配して固定する。各板状脚体
5、5の下端は下部筒体1bの下端より低くし、該板状
脚体5、5の下端を、後述するように、エア供給管6に
固設した際に後者のノズル7の上端が前記下部筒体1b
の下端の下方に位置するようにする。なお上記ノズル7
はここから噴出するエアによって大径の気泡を生成させ
得る大径のものとする。
【0024】ところでこのエアレータを構成する各部材
としては塩化ビニルその他の合成樹脂を採用した。それ
ぞれの結合は溶接又は接着剤で行なうものである。
【0025】したがってこの実施例のエアレータは次の
ように使用することができる。先ず、このエアレータを
排水処理槽(図示しない)中に配設する。その下部の排
水の導入口2aを上記排水処理槽の下部に配設してある
エア供給管6のノズル7に上下対応させて設置する。即
ち、図1及び図2に示すように、前記板状脚体5、5の
下端を前記ノズル7を跨いだ状態で各々エア供給管6に
溶着固定する。こうしてエアレータを排水処理槽中に気
泡破砕部4を上にして直立状態に設置する。
【0026】この後、この排水処理槽中に排水を導入
し、前記エア供給管6を通じてエアを供給し、前記ノズ
ル7からエアを噴出させると、該ノズル7から噴出さ
れ、前記のように、大径の気泡となって順次急上昇する
エアが周囲の排水を同時に引き上げ、先ずエアレータ本
体1の最下部の開口部である前記導入口2aに進入する
こととなる。それらの気泡は引き続いて排水を引き上げ
つつ前記旋回流生成部3まで急上昇し、ここでX状に配
された二枚の半楕円形板3a、3bに規制され、それら
の面に沿って旋回させられつつ上昇し、気泡を随伴した
排水の旋回流が生成されることとなる。
【0027】上記気泡を伴った排水は、以上のように旋
回流となって上昇し、エアレータ本体1の連通部2bを
通過してその上方に構成した気泡破砕部4に進入するこ
ととなる。この気泡破砕部4では、先端部の高さの異な
る複数群の破砕片4b、4b…が円筒体4aの周側部か
らその軸心に向かって折曲してあり、上記のように、旋
回流となった気泡を随伴する排水は先端の高さの最も低
い第一群Agの破砕片4b、4b…、先端の高さが中間
の高さの第二群Bgの破砕片4b、4b…、先端の高さ
が最も高い第三群Cgの破砕片4b、4b…に、順次、
衝突を繰り返して上昇し、この衝突上昇の過程で、排水
中の気泡は破砕されて順次小気泡化されるとともに排水
中に分散され、こうして排水は小気泡化した気泡が平均
に分散された状態で気泡破砕部4の第三群Cgの破砕片
4b、4b…の主として内側から吐出されていくことと
なる。
【0028】またこの気泡破砕部4は、破砕片4b、4
b…の先端部を結ぶ包絡線の描く円の内径が、エアレー
タ本体1の内径よりも小さくなっているので、排水は、
ここで同時にキャビテーションを起こし、気泡が一層微
細化させられつつ噴出されることとなる。しかして微細
になった気泡は、排水中により一層平均に分散され、排
水と空気との接触面積の増大を図ることができる一方、
後述するエアレータの周囲での排水の下降対流もスムー
ズに行なわれることとなるものでもある。前記のよう
に、エアレータの下部では、前記ノズル7から噴出され
たエアが大径の気泡となって急上昇し、これによって周
囲の排水が引き上げられ、エアレータ本体1の最下部の
導入口2a中に進入させられて行くため、これに伴っ
て、ここでは、エアレータ本体1の下部周囲の排水を引
き込んでその内部を上昇させる強力な上昇対流が生じて
おり、全体として、エアレータの外部周囲を下降し、内
部を上昇する排水の対流が強力に行なわれることとなる
ものである。
【0029】しかして排水処理槽中のいずれの部位にも
よどみがなくなり、全体を対流に巻き込むことができ、
かつエアレータの外部では排水の全体にわたって径の小
さな気泡を平均に分散させることができるため、嫌気状
態の部分の発生を避けることができるものである。
【0030】なお以上の過程に於いて、気泡破砕部4
は、前記のように、先端部の高さの異なる第一群Ag、
第二群Bg及び第三群Cgの破砕片4b、4b…を周側
部からエアレータ本体1の軸心に向かって折曲した構成
のものであるため、上昇する気泡を伴った排水が順次複
数の破砕片4b、4b…群に衝突することになり気泡の
小径化が効果的に進められるものであるとともに、円筒
体4aの周側を周方向に拡大した上で、該周側に縦方向
に多数の割れ目を入れて多数の破砕片4b、4b…を構
成しているので、隣接する破砕片4b、4b間に必要以
上の隙間を開けることなく、三群の先端高さの異なる破
破砕片4b、4b…群を容易に構成することができるも
のである。
【0031】また旋回流生成部3も前記のように極めて
簡単な構成であり容易に製造し得る。前記破砕片4bに
先端から途中までのスリットsを構成したので、より細
い破砕片を多数エアレータ本体1の軸心に向けて配した
と同様の状態になり、排水中に充填した気泡の衝突破砕
による小径化が一層良好に行なわれるようになるもので
ある。
【0032】このようにエアレータの最上部から吐出さ
れた排水は引き続いて該エアレータの周囲で下降し、再
度該エアレータの下部の導入口2aから、前記エア供給
管6のノズル7から噴出されるエアに伴って上昇し、前
記過程を経てその最上部から吐出され、前記サイクルを
繰り返すこととなる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、これを排水中の下部に
設置し、かつその排水の導入口の下方に大径の気泡を生
じさせ得るエア供給管のノズルを配し、このノズルから
エアを噴出させることとすれば、大径の気泡によって強
力な対流が起こり、エアレータの内部を急上昇する排水
の流れと、エアレータの外部を下降する排水の流れとが
生じ、エアレータ外に於ける排水全体中の小気泡の分布
を平均化させることができることとなる。
【0034】またノズルから噴出される大径の気泡はエ
アレータ最上部の気泡破砕部を通過する過程で、複数の
高さ群の破砕片に衝突して小気泡化され、またこの気泡
破砕部の破砕片の先端を結ぶ包絡線の描く円の径がエア
レータ本体の内径より小径となっているので、気泡破砕
部を通過して上昇する排水にキャビテーション効果が生
じ、ここで更に気泡の破砕が生じ微細気泡化が進むこと
となる。しかしてエアレータの最上部の気泡破砕部から
吐出される排水には微細な気泡が平均して随伴するもの
となり、排水との接触面積が増大し、酸素の溶け込みが
良好となる。またエアレータの周囲を下降する排水の対
流にも好結果を与えることとなる。
【0035】ところで、以上の本発明のエアレータに於
いて、前記破砕片に先端から途中までのスリットを構成
した場合は、より細い破砕片を多数エアレータ本体の軸
心に向けて配したと同様の状態になり、排水中に充填し
た気泡の衝突破砕による小径化が一層良好に行なわれる
ようになる。
【0036】前記エアレータ本体を上部筒体及びこれに
接続する下部筒体で構成し、前記旋回流生成部を上記下
部筒体の内部に構成した場合は、旋回流生成部を構成す
る二枚の半楕円形の板は、下部筒体の上端側から容易に
挿入して固定することができ、その製造が極めて容易に
なる。
【0037】前記気泡破砕部を構成する筒体として、前
記上部筒体の上部を利用した場合は、その周側部を拡大
させて縦方向に多数の割れ目を入れ、前記のようにして
別異の筒体を用意せずに気泡破砕部を構成することがで
きる利点がある。
【0038】前記気泡破砕部を構成する筒体として、下
部を前記上部筒体の上部に外装固設する別個の円筒体を
用いた場合も、作用効果は全く同様であるが、この場合
は円筒体を短くできるので、気泡破砕部の製造が容易で
ある利点がある。
【0039】前記二枚の半楕円形の板をエアレータ本体
の軸心方向に対してそれぞれ45度の角度に定めた場合
は、気泡を伴った排水の旋回整流が極めて良好に行なわ
れることとなる。
【0040】前記エアレータ本体の下部に脚体を構成し
た場合は、排水処理槽中への設置が容易になる。またエ
ア供給管のノズルとの位置関係の設定も容易になる。
【0041】前記エアレータ本体の下部に開口した排水
の導入口の下方に、その中に気泡を送り込むべく、該導
入口と上下対応させて大径の気泡を発生させ得る空気噴
出用のノズルを配しておいた場合は、エアレータを排水
処理槽に設置する際は、これを該排水処理槽中の適切な
位置に配し、前記ノズルにエア供給管を接続するのみで
その設置を完了させ得、かつ必要な大径の気泡をエアレ
ータの下部の導入口に確実に送り込むことができるよう
になるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例のエアレータの概略正面図。
【図2】一実施例のエアレータの側面図。
【図3】気泡破砕部の一部切欠説明図。
【図4】気泡破砕部の一部省略平面説明図。
【図5】旋回流生成部の説明図。
【符号の説明】 1 エアレータ本体 1a 上部筒体 1b 下部筒体 1c 結合筒体 2a 導入口 2b 連通部 3 旋回流生成部 3a、3b 半楕円形板 4 気泡破砕部 4a 円筒体 4b 破砕片 5 板状脚体 6 エア供給管 7 ノズル Ag 第一群 Bg 第二群 Cg 第三群 s スリット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部を大気泡を伴った排水の導入口とし
    て開口した円筒状のエアレータ本体と、 上記エアレータ本体の内部途中に配した旋回流生成部で
    あって、二枚の半楕円形の板を相互の直径辺でX状に交
    差させつつ各楕円弧辺を該エアレータ本体の内周面に接
    合固定して構成した旋回流生成部と、 前記エアレータ本体の上部に構成した気泡破砕部であっ
    て、筒体の周側部を周方向に拡大するとともに該周側部
    に縦方向に複数の割れ目を入れて複数の破砕片を構成
    し、かつ各破砕片を、その先端部の高さが異なる複数の
    群に分けつつエアレータ本体の軸心方向に向けて折曲し
    て構成した気泡破砕部と、 で構成したエアレータ。
  2. 【請求項2】 前記破砕片に先端から途中までのスリッ
    トを構成した請求項1のエアレータ。
  3. 【請求項3】 前記エアレータ本体を上部筒体及びこれ
    に接続する下部筒体で構成し、前記旋回流生成部を上記
    下部筒体の内部に構成した請求項1のエアレータ。
  4. 【請求項4】 前記気泡破砕部を構成する筒体として、
    前記上部筒体の上部を利用した請求項3のエアレータ。
  5. 【請求項5】 前記気泡破砕部を構成する筒体として、
    下部を前記上部筒体の上部に外装固設する別個の円筒体
    を用いた請求項3のエアレータ。
  6. 【請求項6】 前記二枚の半楕円形の板をエアレータ本
    体の軸心方向に対してそれぞれ45度の角度に定めた請
    求項1のエアレータ。
  7. 【請求項7】 前記エアレータ本体の下部に脚体を構成
    した請求項1のエアレータ。
  8. 【請求項8】 前記エアレータ本体の下部に開口した排
    水の導入口の下方に、その中に気泡を送り込むべく、該
    導入口と上下対応させて大径の気泡を発生させ得る空気
    噴出用のノズルを配した請求項1のエアレータ。
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