JP2016018756A - 電極体製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】板部材の位置合わせを容易且つ正確に行うことができる電極体製造方法を提供する。
【解決手段】
電極体製造方法は、集電部41bを積層して集電端子51上に配置する工程と、集電部41b上に保護板61を載置する工程と、レーザ照射ノズル1からレーザ光Lを照射して集電端子51、集電部41b、及び保護板61を互いに溶接する工程と、を備える。保護板61を載置する工程は、レーザ照射ノズル1の内筒10と外筒20との間の空間S20を真空引きすることで保護板61を外筒20の一端21に吸着する工程と、レーザ照射ノズル1を移動させて保護板61を初期位置P1から集電部41b上の設定位置P2に搬送する工程と、を含む。
【選択図】図6

Description

本発明は、レーザ溶接を用いて電極体を製造する電極体製造方法に関する。
二次電池等に用いられる電極体を製造する際に、レーザ溶接を用いる場合がある。例えば、特許文献1には、複数の極板構成部材から延びる集電タブをリード端子に接合する手段として、レーザ溶接を用いることが記載されている。また、レーザ溶接やレーザ切断に使用されるレーザ照射装置として、二重筒構造を採用したものが知られている。例えば、特許文献2に記載されたレーザ加工装置においては、筒状の内面鏡の周囲がカバーによって囲まれている。カバーの吸引口には吸引装置が接続されており、内面鏡を経由して供給される補助ガスが吸引される。
特開2013−84448号公報 特開2004−160463号公報
ところで、例えば二次電池等に用いられる電極体の集電タブを集電端子上に複数積層し、レーザ溶接により集電タブと集電端子とを互いに溶接する場合、集電端子及び集電タブの上に保護板等の板部材を配置し、その板部材と集電端子とによって複数の集電タブを挟んだ状態において、板部材にレーザ光を照射する場合がある。その場合には、集電端子及び集電タブと板部材との間の位置合わせが必要になる。
本発明は、板部材の位置合わせを容易且つ正確に行うことができる電極体製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る電極体製造方法は、レーザ光を出力する内筒、及び内筒との間に空間が形成されるように内筒を覆う外筒を含むレーザ照射ノズルと、前記外筒に接続された吸引装置と、を用い、レーザ溶接により電極体を製造する電極体製造方法であって、電極体における電極部から延在する集電部を複数層に積層して集電部材上に配置する第1の工程と、集電部材及び集電部上に板部材を載置する第2の工程と、第2の工程の後に、レーザ照射ノズルから板部材に向けてレーザ光を照射することにより、集電部材、集電部、及び板部材を互いに溶接する第3の工程と、を備え、第2の工程は、内筒と外筒との間の空間を真空引きすることで初期位置に配置された板部材を外筒の一端に吸着する吸着工程と、外筒の一端に板部材を吸着した状態において、レーザ照射ノズルを移動させることにより、板部材を初期位置から集電部上の設定位置に搬送する搬送工程と、を含む。
この電極体製造方法においては、電極体における電極部から延在する集電部を集電部材上において積層し、集電部材及び集電部上に板部材を載置する。そして、レーザ照射ノズルから板部材に向けてレーザ光を照射することにより、集電部材、集電部、及び板部材を互いに溶接する。これにより、電極部と集電部材とが電気的に接続される。ここで、この電極体製造方法においては、次のような工程により板部材を集電部上に載置する。すなわち、まず、レーザ照射ノズルにおける内筒と外筒との間の空間を真空引きすることで、外筒の一端に板部材を吸着する。このとき、板部材は、所定の初期位置に配置されている。続いて、レーザ照射ノズルを移動させることにより、板部材を初期位置から集電部上の設定位置に搬送する。このように、この電極体製造方法においては、レーザ照射ノズルを用いて集電部上の設定位置に板部材を搬送する。このため、レーザ照射ノズルの移動の制御によって、集電部材及び集電部と板部材との位置合わせを容易且つ確実に行うことができる。
本発明に係る電極体製造方法においては、第3の工程において、外筒の一端を板部材に接触させた状態において、内筒からレーザ光の照射領域にアシストガスを供給しながらレーザ光の照射を行ってもよい。この場合、アシストガスによって溶接状態を良好に保つことができる。また、アシストガスのガス流によって、溶接時に生じるヒューム等を外筒の外に漏らすことなく回収することができる。
本発明に係る電極体製造方法においては、第3の工程において、内筒と外筒との間の空間からアシストガスを吸引しながらレーザ光の照射を行ってもよい。この場合、アシストガスの流速が向上するので、ヒューム等を確実に回収することができる。
本発明に係る電極体製造方法においては、第3の工程において、外筒の位置を固定した状態において、板部材におけるレーザ光の照射領域を移動させながらレーザ光の照射を行ってもよい。この場合、例えば外筒の一端が板部材に接触した状態を維持しつつ、より広い範囲において溶接を行うことが可能となる。
本発明に係る電極体製造方法においては、搬送工程において、設定位置においてレーザ照射ノズル及び板部材を集電部の上方から集電部に向けて下降させることによって板部材を集電部上に載置すると共に、外筒により板部材を集電部に押圧し、第3の工程において、前記板部材の押圧により板部材を介して外筒から集電部に所定の荷重を加えながらレーザ光の照射を行ってもよい。この場合、集電部同士を互いに密着させながら溶接を行うことができるので、溶接状態が良好となる。また、この場合には、集電部に板部材を配置して所定の荷重を加える際に、設定位置への板部材の搬送と集電部上への板部材の載置と集電部への板部材の押圧とを連続して行うことにより、電極体の製造時間を短縮することが可能である。なお、所定の荷重とは、例えば箔状の集電部同士を互いに密着させるのに十分な程度の荷重である。
本発明によれば、板部材の位置合わせを容易且つ正確に行うことができる電極体製造方法を提供することができる。
電極体製造方法の主要な工程を示す断面図である。 電極体製造方法の主要な工程を示す斜視図である。 図2に示された正極及び負極の平面図である。 電極体製造方法の主要な工程を示す斜視図である。 電極体製造方法の主要な工程を示す模式的な断面図である。 電極体製造方法の主要な工程を示す模式的な断面図である。 電極体製造方法の主要な工程を示す模式的な断面図である。 電極体製造方法の主要な工程の変形例を示す模式的な断面図である。
以下、本発明に係る電極体製造方法の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一の要素同士、或いは相当する要素同士には、互いに同一の符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。
本実施形態に係る電極体製造方法は、一例として、リチウムイオン二次電池等の非水電解質二次電池等に用いられる電極体(電極組立体)を製造する方法である。電極体は、後述するように、電極(正極及び負極)を複数積層すると共に、電極の集電タブを集電端子に溶接することにより製造される。集電タブと集電端子との溶接には、レーザ溶接が用いられる。そこで、本実施形態に係る電極体製造方法においては、図1に示されるようなレーザ照射ノズル1を用いる。
図1の(a)は、レーザ照射ノズル1の長手方向に沿った部分断面図である。図1の(b)は、図1の(a)のIb−Ib線に沿っての断面図である。図1に示されるように、レーザ照射ノズル1は、長尺の二重筒状を呈している。より具体的には、レーザ照射ノズル1は、内筒10、外筒20、及び光学系30を有している。内筒10は、一例として円筒状を呈している。内筒10は、少なくとも一端11において開口している。内筒10の内部の空間S10には、光学系30が配置されている。
外筒20は、一例として角筒状を呈している。外筒20は、少なくとも一端21において開口している。外筒20は、内筒10との間に空間S20が形成されるように、内筒10を覆っている。一例として、空間S20は、内筒10の外側面10sと外筒20の内側面20sとの間に形成されている。外筒20の一端21は、内筒10の一端11よりもレーザ照射ノズル1の長手方向に沿って突出している。
換言すれば、内筒10の一端11は、レーザ照射ノズル1の長手方向に沿って、外筒20の一端21よりも内側に位置している。したがって、例えば、外筒20の一端21に板状の被溶接部材(例えば後述する保護板61,62等)を接触させた場合、内筒10の一端11は当該被溶接部材から離間する。外筒20の一端21には、被溶接部材と接触する接触面21sが設けられている。接触面21sは、外筒20の一端21における端面であり、矩形環状に延在している。外筒20には、吸引装置(不図示)が接続されている。したがって、その吸引装置を用いることにより、内筒10と外筒20との間の空間S20の真空引きを行うことが可能である。本実施形態に係る電極体製造方法においては、レーザ照射ノズル1に加えて、この吸引装置を用いる。
光学系30は、上述したように、内筒10の空間S10内に配置されている。光学系30は、レーザ光Lを内筒10の一端11から被溶接部材に向けて出力させるためのものである。光学系30は、光導波路31と集光素子32とを含む。光導波路31は、レーザ光源(不図示)から発振されたレーザ光Lを内筒10の空間S10まで導波する。光導波路31は、例えば光ファイバである。
集光素子32は、光導波路31の端面に光学的に結合されている。集光素子32は、光導波路31の端面から出射されたレーザ光Lを集光する。集光素子32は、例えば凸状の球面レンズである。集光素子32により集光されたレーザ光Lは、内筒10の一端11から出力されて被溶接部材に照射される。
なお、内筒10及び外筒20は、一例として、それぞれ別の機構により保持され、別個に移動可能とされている。したがって、レーザ照射ノズル1においては、外筒20を固定した状態において内筒10のみを移動させることができる。また、レーザ照射ノズル1においては、内筒10の移動と外筒20の移動とを互いに同期させ、内筒10と外筒20とを一緒に(すなわち、レーザ照射ノズル1の全体をまとめて)移動させることも可能である。
本実施形態に係る電極体製造方法においては、まず、図2に示されるように、電極積層体40を用意する(工程S101:第1の工程)。電極積層体40は、複数の電極(正極41及び負極42)を互いに積層して構成される。より具体的には、電極積層体40は、正極41と負極42とをセパレータ43を介して交互に複数積層することにより構成される。図3の(a)は、正極41の模式的な平面図であり、図3の(b)は負極42の模式的な平面図である。
図3に示されるように、正極41は、金属箔に活物質層を設けて構成される電極部(塗工部)41aと、電極部41aから延在す集電部(集電タブ)41bと、を含む。正極41の金属箔は、例えばアルミニウム箔である。正極41の活物質層は、例えば、複合酸化物、金属リチウム、及び、硫黄等を含む。複合酸化物は、例えば、マンガン、ニッケル、コバルト、及びアルミニウムの少なくとも1つと、リチウムとを含む。集電部41bは、金属箔における活物質層が設けられていない部分(未塗工部)である。
負極42は、金属箔に活物質層を設けて構成される電極部(塗工部)42aと、電極部42aから延在する集電部(集電タブ)42bと、を含む。負極42の金属箔は、例えば銅箔である。負極42の活物質層は、例えば、黒鉛、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ、ハードカーボン、及びソフトカーボン等のカーボン、リチウム及びナトリウム等のアルカリ金属、金属化合物、SiOx(0.5≦x≦1.5)等の金属酸化物、並びに、ホウ素添加炭素を含む。集電部42bは、金属箔における活物質層が設けられていない部分(未塗工部)である。
なお、セパレータ43は、例えば、ポリエチレン(PE)及びポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、並びに、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、及びメチルセルロース等からなる織布や不織布等である。
図2に示されるように、この工程S101においては、以上のような正極41及び負極42を、集電部41b同士が互いに積層されるように、且つ、集電部42b同士が互いに積層されるように、複数積層して電極積層体40を構成する。そして、互いに積層された複数の集電部41bは、正極側の集電端子(集電部材)51上に配置される。また、互いに積層された複数の集電部42bは、負極側の集電端子52上に配置される。
すなわち、この工程S101においては、電極体における電極部41aから延在する集電部41bを複数層に積層して集電端子51上に配置すると共に、電極体における電極部42aから延在する集電部42bを複数層に積層して集電端子52上に配置する。なお、集電端子51は、例えば、正極41の金属箔と同一の材料から矩形平板状に構成される。また、集電端子52は、例えば、負極42の金属箔と同一の材料から矩形平板状に構成される。
続く工程においては、図4に示されるように、集電端子51及び集電部41b上に金属製の保護板(板部材)61を載置すると共に、集電端子52及び集電部42b上に、金属製の保護板(板部材)62を載置する(工程S102:第2の工程)。保護板61は、例えば、正極41の金属箔及び集電端子51と同一の材料から構成される。保護板62は、例えば、負極42の金属箔及び集電端子52と同一の材料から構成される。これらの保護板61,62は、集電部41b,42bと共に集電端子51,52に溶接される。保護板61,62は、例えば、溶接後において、箔状の集電部41b,42bが剥離したり損傷したりすることを抑制する。
この工程S102について、より詳細に説明する。なお、以下では、主に、正極41側の工程について主に説明するが、負極42側についても同様の工程を行うことができる。図5に示されるように、この工程S102においては、まず、所定の初期位置P1に配置された保護板61上に、レーザ照射ノズル1を移動させる(工程S103)。保護板61は、初期位置P1において、所定の収納容器(保護板収納マガジン)65に複数収納されている。また、ここでは、外筒20に接続された吸引装置を用いて、レーザ照射ノズル1の内筒10と外筒20との間の空間S20の真空引きを開始する。
続いて、レーザ照射ノズル1を保護板61に向けて移動(下降)させ、外筒20の一端21を保護板61に接触させる(工程S104:吸着工程)。すなわち、この工程S104においては、内筒10と外筒20との間の空間S20を真空引きすることで、初期位置P1に配置された保護板61を外筒20の一端21に吸着する。ここでは、一例として、空間S20を真空引きしながら外筒20の一端21を保護板61に接触させることにより、保護板61を外筒20の一端21に吸着する。ここでは、一端21の接触面21sが、略全面において保護板61に密着する。したがって、レーザ照射ノズル1を上昇させることにより、外筒20の一端21に吸着された保護板61もレーザ照射ノズル1と共に上昇する。
続いて、図6に示されるように、外筒20の一端21に保護板61を吸着した状態においてレーザ照射ノズル1を移動させることにより、保護板61を初期位置P1から集電部41b上の設定位置P2に搬送する(工程S105:搬送工程)。続いて、レーザ照射ノズル1を集電部41bに向けて移動(下降)させることにより、保護板61を集電部41b上に載置する(工程S106:搬送工程)。ここでは、保護板61を集電部41bに接触させる。
このとき、保護板61を集電部41b上に載置した状態(すなわち、保護板61が集電部41bに接触した状態)から、レーザ照射ノズル1をさらに集電部41bに向けて所定距離だけ移動(下降)させ、保護板61を介して外筒20から集電部41bに所定の荷重Fを加える。これは、積層された複数の集電部41b同士を互いに密着させるためである。したがって、ここで集電部41bに加える所定の荷重Fは、集電部41b同士を互いに密着させるのに十分な程度の荷重である。このように、この工程S106においては、設定位置P2においてレーザ照射ノズル1及び保護板61を集電部41bの上方から集電部41bに向けて下降させることによって保護板61を集電部41b上に載置すると共に、外筒20(外筒20の一端21)により保護板61を集電部41bに押圧する。以上の工程S103〜S106によって、集電端子51及び集電部41b上に保護板61が載置される。なお、工程S103〜S106の一連の動作は、便宜的に複数の工程として説明したが、連続的に行うことができる。
続く工程においては、レーザ溶接を行う。すなわち、図7に示されるように、レーザ照射ノズル1から保護板61に向けてレーザ光Lを照射することにより、集電端子51、集電部41b、及び保護板61を互いに溶接する(工程S107:第3の工程)。このとき、レーザ照射ノズル1は、内筒10からレーザ光Lを出射してレーザ光Lを保護板61に照射する。これにより、保護板61側から集電部41bを通じて集電端子51側に溶融部分Mが進行し、保護板61と集電部41bと集電端子51とが互いに溶接される。これにより、複数の正極41の電極部41aと集電端子51とが各集電部41bを介して電気的に接続される。
ここで、この工程S107においては、外筒20の一端21(接触面21s)が保護板61に接触(密着)している状態において、内筒10からレーザ光Lの照射領域(保護板61におけるレーザ光Lが照射される領域)に向けてアシストガスGを供給しながら、レーザ光Lの照射を行う。アシストガスGとしては、被溶接部材の材料等に応じて種々のガスを用いることができるが、一例として、窒素ガス等の不活性ガスである。
また、この工程S107においては、内筒10からレーザ光Lの照射領域に向けて供給されたアシストガスGを、内筒10と外筒20との間の空間S20から(吸引装置を用いて)吸引しながら、レーザ光Lの照射を行う。つまり、この工程S107においては、内筒10の内部の空間S10から導入され溶接個所を通った後に内筒10と外筒20との間の空間S20から導出されるアシストガスGのガス流が形成される。
さらに、この工程S107においては、上記工程S106において集電部41bに加えられた所定の荷重Fを維持している。つまり、この工程S107においては、保護板61の押圧により保護板61を介して外筒20から集電部41bに所定の荷重Fを加えながら、レーザ光Lの照射を行う。以上の工程S103〜S107を、負極42側に対して同様にして行うことにより、負極42の集電部42b、集電端子52、及び保護板62についても互いに溶接する。これにより、複数の負極42の電極部42aと集電端子52とが各集電部42bを介して電気的に接続される。これにより、電極体が製造される。
以上説明したように、本実施形態に係る電極体製造方法においては、電極体における電極部41aから延在する集電部41bを集電端子51上において積層し、集電端子51及び集電部41b上に保護板61を載置する(工程S102)。そして、レーザ照射ノズル1から保護板61に向けてレーザ光Lを照射することにより、集電端子51、集電部41b、及び保護板61を互いに溶接する(工程S107)。
ここで、本実施形態に係る電極体製造方法の工程S102においては、次のような工程S103〜S106により保護板61を集電部41b上に載置する。すなわち、まず、レーザ照射ノズル1における内筒10と外筒20との間の空間S20を真空引きすることで、外筒20の一端21に保護板61を吸着保持する(工程S104)。このとき、保護板61は、所定の初期位置P1に配置されている。
続いて、レーザ照射ノズル1を移動させることにより、保護板61を初期位置P1から集電部41b上の設定位置P2に搬送する(工程S105)。そして、保護板61を設定位置P2に搬送した後に、レーザ照射ノズル1を集電部41bに向けて移動させることにより、保護板61を集電部41b上に載置する(工程S106)。このように、本実施形態に係る電極体製造方法においては、レーザ照射ノズル1を用いて保護板61を設定位置P2に搬送して集電部41b上に載置する。
このため、レーザ照射ノズル1の移動の制御によって、集電端子51及び集電部41bと保護板61との位置合わせを容易且つ確実に行うことができる。したがって、保護板61を容易に適切な位置に配置して溶接を行うことが可能となる。その結果、製造される電極体の信頼性を向上可能であると共に、電極体の生産性を向上可能である。
また、本実施形態に係る電極体製造方法においては、工程S107において、外筒20の一端21を保護板61に接触させた状態において、内筒10からレーザ光Lの照射領域にアシストガスGを供給しながらレーザ光Lの照射を行う。このため、アシストガスGによって溶接状態を良好に保つことができる。特に、ここでは、外筒20の一端21が保護板61に接触(密着)しているので、アシストガスGが外筒20の外に漏れにくい。このため、溶接時に生じるヒューム等を外筒20の外に漏らすことなく、アシストガスGのガス流により回収することができる。
また、本実施形態に係る電極体製造方法においては、工程S107において、内筒10と外筒20との間の空間S20からアシストガスGを吸引しながらレーザ光Lの照射を行う。このため、内筒10から導入されたアシストガスGが空間S20を介して自然に排気される場合と比較して、アシストガスGの流速が向上する。その結果、ヒューム等を確実に回収することができる。
さらに、本実施形態に係る電極体製造方法においては、工程S107において、保護板61の押圧により保護板61を介して外筒20から集電部41bに所定の荷重Fを加えながらレーザ光Lの照射を行う。このため、複数積層された集電部41b同士を互いに密着させながら溶接を行うことができる。その結果、集電部41b同士の間に空隙が生じた状態で溶接が行われることが避けられ、溶接状態が良好となる。なお、本実施形態に係る電極体製造方法においては、集電部41bに保護板61を配置して集電部41bに所定の荷重Fを加える際に、工程S105,S106において、設定位置P2への保護板61の搬送と集電部41bへの保護板61の載置と集電部41bへの保護板61の押圧とを連続して行うことにより、電極体の製造時間を短縮することが可能である。
以上の実施形態は、本発明に係る電極体製造方法の一実施形態を説明したものである。したがって、本発明に係る電極体製造方法は、上述した形態に限定されない。本発明に係る電極体製造方法は、各請求項の要旨を変更しない範囲において、上述した形態を任意に変更することができる。
例えば、図8に示されるように、工程S107においては、レーザ照射ノズル1の外筒20の位置を固定した状態において、保護板61におけるレーザ光Lの照射領域を移動させながらレーザ光Lの照射を行ってもよい。より具体的には、例えば、外筒20と保護板61との接触を同位置において維持したまま、内筒10及び光学系30のみを保護板61(及び集電部41b)の延在方向に沿って移動させることにより、レーザ光Lの照射領域を移動させることができる。この場合、ヒューム等が外筒20の外に漏出することを防止しながら、より広い範囲において溶接を行うことが可能となる。
なお、内筒10及び光学系30を機械的に移動させることにより、レーザ光Lの照射領域を移動させてもよいし、例えばガルバノミラー等を利用してレーザ光Lの光路を変更することにより、光学的にレーザ光Lの照射領域を移動させてもよい。
また、上記実施形態においては、工程S103においてレーザ照射ノズル1を初期位置P1の保護板61上に移動させたときに、内筒10と外筒20との間の空間S20の真空引きを開始した。しかしながら、内筒10と外筒20との間の空間S20の真空引きは、工程S103の以前から行っていてもよいし、工程S104において外筒20の一端21を保護板61に接触させた後に開始してもよい。
また、上記実施形態においては、複数の正極41及び負極42を積層して電極積層体40を構成し、その正極41の集電部41bを集電端子51に溶接する場合、及び、その負極42の集電部42bを集電端子52に溶接する場合について説明した。しかしながら、本実施形態に係る電極体製造方法は、長尺状の正極及び負極を巻回して構成される巻回型の電極体を製造する場合にも適用可能である。
1…レーザ照射ノズル、10…内筒、20…外筒、21…一端、41a,42a…電極部、41b,42b…集電部、51,52…集電端子(集電部材)、61,62…保護板(板部材)、F…所定の荷重、G…アシストガス、L…レーザ光、P1…初期位置、P2…設定位置、S20…空間。

Claims (5)

  1. レーザ光を出力する内筒、及び前記内筒との間に空間が形成されるように前記内筒を覆う外筒を含むレーザ照射ノズルと、前記外筒に接続された吸引装置と、を用い、レーザ溶接により電極体を製造する電極体製造方法であって、
    前記電極体における電極部から延在する集電部を複数層に積層して集電部材上に配置する第1の工程と、
    前記集電部材及び前記集電部上に板部材を載置する第2の工程と、
    前記第2の工程の後に、前記レーザ照射ノズルから前記板部材に向けてレーザ光を照射することにより、前記集電部材、前記集電部、及び前記板部材を互いに溶接する第3の工程と、を備え、
    前記第2の工程は、
    前記内筒と前記外筒との間の前記空間を真空引きすることで初期位置に配置された前記板部材を前記外筒の一端に吸着する吸着工程と、
    前記外筒の前記一端に前記板部材を吸着した状態において、前記レーザ照射ノズルを移動させることにより、前記板部材を前記初期位置から前記集電部上の設定位置に搬送する搬送工程と、
    を含む、
    電極体製造方法。
  2. 前記第3の工程においては、前記外筒の前記一端を前記板部材に接触させた状態において、前記内筒から前記レーザ光の照射領域にアシストガスを供給しながら前記レーザ光の照射を行う、
    請求項1に記載の電極体製造方法。
  3. 前記第3の工程においては、前記内筒と前記外筒との間の前記空間から前記アシストガスを吸引しながら前記レーザ光の照射を行う、
    請求項2に記載の電極体製造方法。
  4. 前記第3の工程においては、前記外筒の位置を固定した状態において、前記板部材における前記レーザ光の照射領域を移動させながら前記レーザ光の照射を行う、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の電極体製造方法。
  5. 前記搬送工程においては、前記設定位置において前記レーザ照射ノズル及び前記板部材を前記集電部の上方から前記集電部に向けて下降させることによって前記板部材を前記集電部上に載置すると共に、前記外筒により前記板部材を前記集電部に押圧し、
    前記第3の工程においては、前記板部材の押圧により前記板部材を介して前記外筒から前記集電部に所定の荷重を加えながら前記レーザ光の照射を行う、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の電極体製造方法。
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