JP2010129289A - 燃料電池用金属セパレータの溶接装置、および燃料電池用金属セパレータの溶接方法 - Google Patents

燃料電池用金属セパレータの溶接装置、および燃料電池用金属セパレータの溶接方法 Download PDF

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Abstract

【課題】溶接治具に対する溶接部位の密着性を高め、かつ、溶接治具の過度の温度上昇を抑えることによって、金属セパレータの溶接部位における溶け込み深さ寸法のバラツキを低減し得る燃料電池用金属セパレータの溶接装置および燃料電池用金属セパレータの溶接方法を提供する。
【解決手段】
燃料電池用金属セパレータ11、12の溶接装置100は、一対の金属セパレータの接合面15同士を重ね合わせた溶接部位16を保持する保持部121を備える溶接治具110と、溶接治具に設けられ溶接部位を吸引する気流Sを形成する吸引機160と、溶接部位を溶接接合するための溶接機170と、を有する。そして、吸引機が形成する気流によって、溶接部位を保持部に吸着させるとともに溶接治具を冷却する。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池用金属セパレータの溶接装置、および燃料電池用金属セパレータの溶接方法に関する。
燃料電池用のセパレータとして、金属製の基材を適用した金属セパレータを使用したものがある(特許文献1参照)。金属セパレータは、金属製基材としての例えばステンレス鋼をプレス成形することによって、形成している。一対の金属セパレータは、接合面同士を重ね合わせ、流体流路(例えば、冷却水流路)となる空間部を区画形成するように組み合わせている。接合面同士を重ね合わせた溶接部位は、溶接治具に保持した状態で、溶接接合している。溶接部位の溶接には、一般的に、レーザ溶接を適用している。
特開2002−305005号公報
金属セパレータは薄肉のため熱容量が小さく、溶接部位が溶接治具に密着していないと、溶接時に発生する熱が蓄積されて温度が上昇し易い。溶接部位の温度が過度に上昇すると、溶接部位の溶け込み深さが大きくなる。このため、溶け込み深さ寸法のバラツキを許容値以内に抑えることが難しくなる。
溶接治具の温度が過度に上昇した場合にも、同様に、溶接部位の温度が過度に上昇し、溶接部位の溶け込み深さが大きくなる。このため、溶け込み深さ寸法のバラツキを許容値以内に抑えることが難しくなる。
本発明の目的は、溶接治具に対する溶接部位の密着性を高め、かつ、溶接治具の過度の温度上昇を抑えることによって、金属セパレータの溶接部位における溶け込み深さ寸法のバラツキを低減し得る燃料電池用金属セパレータの溶接装置および燃料電池用金属セパレータの溶接方法を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る燃料電池用金属セパレータの溶接装置は、燃料電池用の一対の金属セパレータの接合面同士を重ね合わせた溶接部位を保持する保持部を備える溶接治具と、溶接治具に設けられ溶接部位を吸引する気流を形成する吸引手段と、溶接部位を溶接接合するための溶接手段と、を有する。そして、吸引手段が形成する気流によって、溶接部位を保持部に吸着させるとともに溶接治具を冷却する。
上記目的を達成するための本発明に係る燃料電池用金属セパレータの溶接方法は、まず、燃料電池用の一対の金属セパレータの接合面同士を重ね合わせた溶接部位を、溶接治具の保持部に保持する。溶接治具に設けられた吸引手段によって、溶接部位を吸引する気流を形成する。そして、形成した気流によって、溶接部位を保持部に吸着させるとともに溶接治具を冷却しながら、溶接手段によって溶接部位を溶接接合する。
本発明によれば、燃料電池用の一対の金属セパレータの接合面同士を重ね合わせた溶接部位を吸引する気流を形成して、溶接部位を保持部に吸着させるとともに溶接治具を冷却しながら、溶接部位を溶接する。したがって、溶接治具に対する溶接部位の密着性を高め、かつ、溶接治具の過度の温度上昇を抑えることができ、金属セパレータの溶接部位の温度が過度に上昇することを抑えて、溶接部位における溶け込み深さ寸法のバラツキを低減することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、理解を容易にするために、図面には各構成要素が誇張して示されている。
図1は、燃料電池スタック21を模式的に示す概略図、図2は、燃料電池スタック21を構成する単位電池30および金属セパレータ11、12の構成を模式的に示す要部断面図である。
図1および図2を参照して、燃料電池スタック21は、金属セパレータ接合体10を介して複数の単位電池(セル)30を積層することによって構成している。スタック21の積層方向の両端には、一対のエンドプレート22、23を備えている。集電板24、25は、スタック21とエンドプレート22、23との間に配置している。集電板24、25は、スタック21で発電された電力を取り出す端子部材である。エンドプレート22、23は、スタック21、集電板24、25およびエンドプレート22、23を貫通するタイロッドなどの締結部材26によって締結している。締結による負荷荷重によって、スタック21に均一に面圧を加えている。
単位電池30は、電解質膜40、燃料極50および空気極60を有している。一対の電極50、60によって、電解質膜40を挟持している。各電極50、60は、触媒層51、61と、ガス拡散層52、62とを含んでいる。触媒層51、61の片面が電解質膜40に接している。
燃料電池スタック21は、金属セパレータ接合体10を、積層される単位電池30の間に配置している。金属セパレータ接合体10は、一の単位電池30の燃料極50に当接する燃料極側金属セパレータ11と、他の単位電池30の空気極60に当接する空気極側金属セパレータ12と、を有している。一対の金属セパレータ接合体10は、一の単位電池30を挟持している。燃料極側金属セパレータ11と空気極側金属セパレータ12とは、接合面15同士を重ね合わせ、流体流路となる空間部を区画形成するように組み合わせている。組み合わせた金属セパレータ11、12の接合面15同士をレーザ溶接により重ね溶接することによって、金属セパレータ接合体10を形成している。一般的に、最外周の接合面15同士のみを溶接接合している。なお、以下の説明では、燃料極側金属セパレータ11および空気極側金属セパレータ12を、単に、「金属セパレータ11、12」と言う。
単位電池30では、以下のような電気化学的反応が進行する。まず、燃料極50に供給された燃料ガスに含まれる水素は、触媒粒子により酸化され、プロトンおよび電子となる。次に、生成したプロトンは、燃料極50の触媒層51に含まれる電解質、さらに燃料極50の触媒層51が接触している電解質膜40を通って、空気極60の触媒層61に達する。また、燃料極50の触媒層51で生成した電子は、燃料極50の触媒層51、燃料極50のガス拡散層52、金属セパレータ11および外部回路を通って、空気極60の触媒層61に達する。そして、空気極60の触媒層61にともに達したプロトンおよび電子は、空気極60に供給されている酸化剤ガスに含まれる酸素と反応し水を生成する。このような電気化学的反応を通して、燃料電池は、電気を外部に取り出すことが可能となる。
金属セパレータ11、12は、電解質膜40の全面にわたって燃料ガスと空気が一様に接触して流れるようにする機能を有する。そのため、金属セパレータ11、12には燃料ガスや空気が全体に行きわたるように流体流路となる溝部を形成している。溝部は、例えば、波形のエンボス形状を有している。金属セパレータ11と電解質膜40との間は燃料ガスが流れる流路H、金属セパレータ12と電解質膜40との間は空気が流れる流路O、金属セパレータ11と金属セパレータ12との間は冷却水が流れる冷却水流路Wとなる。金属セパレータ11、12は、例えば、ステンレスやアルミニウムなどから形成している。流体流路となる溝部は、金属薄板を金型でプレス成型することによって成形している。
図3は、本発明に係る燃料電池用金属セパレータの溶接装置100の概略構成を示す断面図、図4(A)(B)は、溶接治具110の保持部121の形状例を示す断面図、図5(A)は、金属セパレータ11、12の溶接部位16を吸引する気流Sを形成する前の状態を示す断面図、図5(B)は、金属セパレータ11、12の溶接部位16を吸引する気流Sによって溶接部位16が溶接治具110の保持部121に吸着した状態を示す断面図である。
図3を参照して、燃料電池用金属セパレータの溶接装置100は、概説すれば、燃料電池用の一対の金属セパレータ11、12の接合面15同士を重ね合わせた溶接部位16を保持する保持部121を備える溶接治具110と、溶接治具110に設けられ、溶接部位16を吸引する気流Sを形成することによって、溶接部位16を保持部121に吸着させるとともに溶接治具110を冷却するための吸引機160(吸引手段に相当する)と、溶接部位16を溶接接合するための溶接機170(溶接手段に相当する)と、を有している。図3には、最外周の接合面15同士を溶接接合する状態を示している。以下、詳述する。
溶接治具110は、保持部121が突出するように設けられた下治具120と、下治具120に対して相対的に開閉自在に設けられた上治具130と、下治具120と上治具130とを相対的に締め付ける磁力を生じさせる電磁石140と、を有している。
下治具120には、複数の吸引穴151、152を形成している。溶接部位16を保持部121に吸着させることができ、かつ、溶接治具110を冷却することができる限りにおいて、吸引穴151、152を形成する位置や個数は限定されるものではない。図示例では、保持部121の頂面に開口する吸引穴151や、保持部121以外の下治具120の上面に開口する吸引穴152を形成している。また、吸引穴151、152の径は、同一径でもよいし、形成する位置ごとに異なる径でもよい。それぞれの吸引穴151、152は、下治具120の内部に形成した吸引室153に連通している。
上治具130には、下治具120の保持部121に向けて伸びる押さえ部131を形成している。押さえ部131は、保持部121との間で溶接部位16の周辺部を押さえる。下治具120と上治具130とを締め付けても、治具110の仕上げ精度との関係上、押さえ部131と金属セパレータ12との間、および保持部121と金属セパレータ11との間には、微小な隙間が存在している。したがって、押さえ部131と金属セパレータ12との間を空気が流通すること、および保持部121と金属セパレータ11との間を空気が流通することは阻害されない。なお、押さえ部131の押さえ面や保持部121の頂面に、空気を流通させるための微小溝を形成してもよい。
図示する溶接治具110にあっては、上治具130の凹所および下治具120の凹所によって、溶接部位16以外を収容する収容室154を区画形成している。重ね合わされた金属セパレータ11、12の端部は収容室154内に連通している。また、金属セパレータ11、12間の冷却水流路Wとなる空間部に連通する図示しないマニホールドも収容室154内に連通している。上治具130と下治具120との合わせ面には、微小隙間を封止するOリングなどのシール部材155を配置している。上治具130と下治具120との合わせ面の微小隙間を通って空気が吸引されることを防止して、溶接部位16を吸引する気流Sを好適に形成するためである。
吸引機160としては、例えば、真空ポンプなどを挙げることができる。吸引機160の吸引配管161を、下治具120の吸引室153に接続している。
溶接機170としては、細かな部位である金属セパレータ11、12の接合面15同士を溶接するため、レーザビームLを照射して溶接するレーザ溶接機を挙げることができる。レーザビームLの照射を遮らないように、上治具130の押さえ部131の上部を傾斜面に形成している。
下治具120と上治具130との開閉動作を行う図示しない治具駆動装置、吸引機160、およびレーザ溶接機170は、コントローラ180に接続している。コントローラ180は、溶接装置100全体の制御を司り、治具駆動装置、吸引機160、およびレーザ溶接機170のそれぞれの作動を制御する。
図4(A)(B)を参照して、溶接治具110の保持部121は、溶接部位16の形状に合致した平面または湾曲面を備えていることが好ましい。保持部121に対する溶接部位16の密着性を高めることによって、溶接部位16から保持部121への熱伝導を向上させ、溶接部位16の抜熱を促進するためである。図4(A)に示す例では、溶接部位16が平面形状であるので、保持部121は、溶接部位16の形状に合致した平面122aを備えている。図4(B)に示す例では、溶接部位16が湾曲形状であるので、保持部121は、溶接部位16の形状に合致した湾曲面122bを備えている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
下治具120と上治具130とを相対的に開いた状態で、重ね合わせた一対の金属セパレータ11、12を、下治具120にセットする。接合面15同士を重ね合わせた溶接部位16を、保持部121に保持する。下治具120と上治具130とを閉じ、電磁石140の磁力によって、下治具120と上治具130とを締め付ける。図5(A)に示すように、金属セパレータ11、12は、溶接部位16以外が収容室154内に位置する。重ね合わされた金属セパレータ11、12の端部は収容室154内に連通し、冷却水流路Wとなる空間部に連通するマニホールドも収容室154内に連通する。
次いで、吸引機160を作動させ、下治具120の吸引室153を真空引きする。図5(B)に示すように、真空引きに伴って吸引室153および収容室154が負圧化し、雰囲気の空気は、押さえ部131と金属セパレータ11、12との間を通って、収容室154内に流入する。収容室154内の空気は、下治具120の上面に開口する吸引穴152から吸引室153に流れるとともに、保持部121と金属セパレータ11との間を通って、保持部121の頂面に開口する吸引穴151から吸引室153に流れる。このような空気の流れは、溶接部位16を吸引する気流Sとなる。溶接部位16を吸引する気流Sを形成することによって、溶接部位16を保持部121に吸着させることができる。溶接部位16を吸引する気流Sは、溶接治具110の吸引穴151、152内を流れる間に、溶接治具110を冷却する機能を発揮する。
吸引機160を作動させたままレーザ溶接機170を作動させ、レーザビームLを照射して溶接部位16を溶接接合する。
このように、溶接部位16を吸引する気流Sを形成して、溶接部位16を保持部121に吸着させるとともに溶接治具110を冷却しながら、溶接部位16を溶接接合する。溶接治具110に対する溶接部位16の密着性が高まるため、溶接時に発生する熱の溶接治具110への熱伝導が向上する。さらに、溶接部位16を吸引する気流Sを利用して溶接治具110を冷却しているので、溶接治具110の過度の温度上昇を抑えることができる。溶接部位16から溶接治具110への熱伝導の向上と、溶接治具110の冷却性の向上とがあいまって、金属セパレータ11、12の溶接部位16の温度が過度に上昇することを抑えることができる。その結果、溶接部位16における溶け込み深さ寸法のバラツキを低減することができる。また、溶接治具110に対する溶接部位16の密着性が高まり、溶接面の撓みが減少することによって、安定した溶接が可能となる。
燃料電池スタック21を構成するときには、シール部材が、溶接部位16に接触している。溶接部位16における溶け込み深さ寸法のバラツキを低減できることから、シール部材を圧縮して得られる反力は、定められた強さとなる。したがって、燃料ガスや酸化剤ガスを十分にシールすることができる。
溶接治具110の温度が低下するまで待機したのでは、金属セパレータ接合体10の生産性が低下してしまう。本実施形態では溶接治具110の温度が低下するまで待つことなく、安定した溶接を連続的に行うことができることから、金属セパレータ接合体10の生産性も向上する。
保持部121は、溶接部位16の形状に合致した平面122aまたは湾曲面122bを備えているので、保持部121に対する溶接部位16の密着性がさらに高まる。溶接時に発生する熱の溶接治具110への熱伝導がさらに向上するので、金属セパレータ11、12の溶接部位16の温度が過度に上昇することを抑えて、溶接部位16における溶け込み深さ寸法のバラツキを一層低減することができる。溶接面の撓みがさらに減少することによって、より安定した溶接が可能となる。
金属セパレータ11、12間の冷却水流路Wとなる空間部が収容室154に連通している。図5(B)に示すように、溶接部位16を吸引する気流Sを形成することによって、空間部内が排気され、金属セパレータ11、12間が負圧化する。金属セパレータ11、12の接合面15同士は大気圧によって押されて容易に密着するので、接合面15同士間の空隙に起因する溶接欠陥の発生をも防止することもできる。
以上説明したように、本実施形態の溶接装置100および溶接手順によれば、溶接部位16を吸引する気流Sを形成して、溶接部位16を保持部121に吸着させるとともに溶接治具110を冷却しているので、溶接治具110に対する溶接部位16の密着性を高め、かつ、溶接治具110の過度の温度上昇を抑えることができる。したがって、金属セパレータ11、12の溶接部位16の温度が過度に上昇することを抑えて、溶接部位16における溶け込み深さ寸法のバラツキを低減することができる。
保持部121は溶接部位16の形状に合致した平面122aまたは湾曲面122bを備えているので、保持部121に対する溶接部位16の密着性がさらに高まり、溶接部位16における溶け込み深さ寸法のバラツキを一層低減することができる。
さらに、接合面15同士を大気圧によって密着させることができ、接合面15同士間の空隙に起因する溶接欠陥の発生をも防止することもできる。
(変形例)
図6は、燃料電池用金属セパレータ11、12の溶接装置100の変形例を示す断面図である。なお、図3と共通する部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。
吸引機160を作動させたときに、重ね合わされた金属セパレータ11、12の端部が、吸引穴151、152の気流Sによって吸引されて変形し、保持部121と金属セパレータ11、12との間に向かう通路が狭められたり、塞がれたりする虞がある。この場合には、溶接部位16を吸引する気流Sを十分に得ることができず、溶接治具110に対する溶接部位16の密着性が損なわれてしまう。
そこで、図6に示すように、溶接治具110は、気流Sを形成するための通路191を、金属セパレータ11、12と溶接治具110との間に形成する通路形成手段190を備えていることが好ましい。金属セパレータ11、12の端部に変形が生じた場合であっても、溶接部位16を吸引する気流Sを十分に確保して、溶接治具110に対する溶接部位16の密着性を高めることができるからである。通路形成手段190は、例えば、下治具120に部分的に設けたOリング192や、下治具120に部分的に形成した溝などから構成することができる。Oリング192や溝を設けることによって、溶接部位16を吸引する気流Sを形成するための通路191を、金属セパレータ11と溶接治具110との間に形成することが可能となる。
図7は、燃料電池用金属セパレータ11、12の溶接装置100の他の変形例の下治具120を示す断面図である。なお、図3と共通する部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。
溶接部位16を吸引する気流Sを利用して溶接治具110を冷却するのに加えて、下治具120に冷却水が循環するウォータジャケット195を付加してもよい。溶接治具110の温度、ひいては金属セパレータ11、12の溶接部位16の温度を所望の温度範囲内にコントロールし易くなり、溶接部位16における溶け込み深さ寸法のバラツキをより一層低減することができるからである。
燃料電池スタックを模式的に示す概略図である。 燃料電池スタックを構成する単位電池および金属セパレータの構成を模式的に示す要部断面図である。 本発明に係る燃料電池用金属セパレータの溶接装置の概略構成を示す断面図である。 図4(A)(B)は、溶接治具の保持部の形状例を示す断面図である。 図5(A)は、金属セパレータの溶接部位を吸引する気流を形成する前の状態を示す断面図、図5(B)は、金属セパレータの溶接部位を吸引する気流によって溶接部位が溶接治具の保持部に吸着した状態を示す断面図である。 燃料電池用金属セパレータの溶接装置の変形例を示す断面図である。 燃料電池用金属セパレータの溶接装置の他の変形例の下治具を示す断面図である。
符号の説明
10 金属セパレータ接合体、
11 燃料極側金属セパレータ(金属セパレータ)、
12 空気極側金属セパレータ(金属セパレータ)、
15 接合面、
16 溶接部位、
21 燃料電池スタック、
30 単位電池、
40 電解質膜、
50 燃料極、
60 空気極、
100 燃料電池用金属セパレータの溶接装置、
110 溶接治具、
120 下治具、
121 保持部、
122a 平面、
122b 湾曲面、
130 上治具、
151、152 吸引穴、
153 吸引室、
154 収容室、
160 吸引手段、
170 溶接機、
190 通路形成手段、
191 気流を形成するための通路、
192 Oリング、
S 溶接部位を吸引する気流。

Claims (4)

  1. 燃料電池用の一対の金属セパレータの接合面同士を重ね合わせた溶接部位を保持する保持部を備える溶接治具と、
    前記溶接治具に設けられ、前記溶接部位を吸引する気流を形成することによって、前記溶接部位を前記保持部に吸着させるとともに前記溶接治具を冷却するための吸引手段と、
    前記溶接部位を溶接接合するための溶接手段と、を有する燃料電池用金属セパレータの溶接装置。
  2. 前記保持部は、前記溶接部位の形状に合致した平面または湾曲面を備えている請求項1に記載の燃料電池用金属セパレータの溶接装置。
  3. 前記溶接治具は、前記気流を形成するための通路を、前記金属セパレータと前記溶接治具との間に形成する通路形成手段を備えている請求項1または請求項2に記載の燃料電池用金属セパレータの溶接装置。
  4. 燃料電池用の一対の金属セパレータの接合面同士を重ね合わせた溶接部位を、溶接治具の保持部に保持する工程と、
    前記溶接治具に設けられた吸引手段によって、前記溶接部位を吸引する気流を形成して、前記溶接部位を前記保持部に吸着させるとともに前記溶接治具を冷却しながら、溶接手段によって前記溶接部位を溶接接合する工程と、を有する燃料電池用金属セパレータの溶接方法。
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