JPH1197039A - 積層型燃料電池及びその製造方法 - Google Patents

積層型燃料電池及びその製造方法

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JPH1197039A
JPH1197039A JP9252374A JP25237497A JPH1197039A JP H1197039 A JPH1197039 A JP H1197039A JP 9252374 A JP9252374 A JP 9252374A JP 25237497 A JP25237497 A JP 25237497A JP H1197039 A JPH1197039 A JP H1197039A
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edge
cathode
interconnector
plate
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JP9252374A
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Yuko Kahata
祐子 加幡
Yoshinobu Makino
吉延 牧野
Seiichiro Kimura
盛一郎 木村
Yasushi Shimizu
康 清水
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YOYU TANSANENGATA NENRYO DENCH
YOYU TANSANENGATA NENRYO DENCHI HATSUDEN SYSTEM GIJUTSU KENKYU KUMIAI
Original Assignee
YOYU TANSANENGATA NENRYO DENCH
YOYU TANSANENGATA NENRYO DENCHI HATSUDEN SYSTEM GIJUTSU KENKYU KUMIAI
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    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

(57)【要約】 【課題】電池の内部抵抗を必要最小限に抑制し、高品質
化、品質安定化、及び低コスト化を実現した積層型燃料
電池を提供する。 【解決手段】セパレータ5を構成するアノード及びカソ
ードエッジ板7、8、インターコネクタ6、及びアノー
ド及びカソード集電板9、10の内の隣接する構成要素
間の少なくとも一部として、集電板9、10のインター
コネクタ側凸部9a、10aとこの凸部9a、10aに
対向して凸部9a、10aに接するインターコネクタ6
とをレーザ加工装置32(レーザ発振器30、集光レン
ズ31)によりレーザ溶接している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料極(アノー
ド)及びこのアノードと電解質マトリクスを挟んで対向
配置された空気極(カソード)を備えた単電池と、アノ
ードに燃料ガスをカソードに酸化剤ガスをそれぞれ隔て
て導くセパレータとを交互に積層して構成された積層型
燃料電池及びその製造方法に係わり、特に、セパレータ
の製造にレーザ加工法を用いた積層型燃料電池及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池は、燃料極(アノード)で生成
された水素イオンが電解質マトリクスを介して空気極
(カソード)上で酸素イオンと電気化学反応して直接電
気エネルギーを生成する発電システムであり、通常、上
述したアノード、電解質マトリクス、及びカソードを有
する単電池を複数個積層して大容量の積層型燃料電池を
構成している。
【0003】積層型燃料電池の各単電池間には、アノー
ド上に水素イオン生成用の水素ガス等の燃料ガスを継続
して供給し、カソード上に酸素イオン生成用の空気等の
酸化剤ガスを継続して供給する機能と、それぞれの単電
池を電気的に直列に接続する機能とを併せ持つセパレー
タが介装されている。このセパレータは、ガス供給時に
当該燃料ガス及び酸化剤ガスとが混合して発電性能が劣
化するのを防ぐために、燃料ガスのみを流通させる燃料
ガス流路と、この燃料ガス流路と隔離された酸化剤ガス
のみを流通させる酸化剤ガス流路とをそれぞれ有してい
る。
【0004】上述したセパレータを有する積層型の燃料
電池の内、特に溶融炭酸塩により生成された電解質マト
リクスを用いた溶融炭酸塩型燃料電池を図8に示す。な
お、図8は、燃料電池の内、単電池及びこの単電池に積
層されたセパレータから成る単セル部分のみを示してい
る。また、図8におけるC−C矢視断面図(この断面図
では、単セルを2つ重ねた状態を示している)を図9に
示す。
【0005】単電池1は、矩形板状の電解質マトリクス
2と、この両面(積層側上面及び下面)に密着して配置
される矩形板状のアノード3及びカソード4とから構成
されている。
【0006】電解質マトリクス2は、金属酸化物の粒子
からなる多孔質体の隙間に炭酸塩が満たされて生成され
たものであり、その炭酸塩は常温では固体であるが、発
電運転温度においては溶融状態となる。また、電解質マ
トリクス2は、アノード3及びカソード4よりもひとま
わり大きく形成されている。アノード3とカソード4
は、金属あるいは金属酸化物の多孔質体であり、炭酸塩
は当該アノード3とカソード4との気孔の隙間にも一部
満たされる。なお、アノード3とカソード4の大きさ
は、当該アノード3及びカソード4(電極)と隣接する
セパレータ(後述するエッジ板)との境界において剪断
力が作用するのを防ぐために、互いに異なるように形成
されている。
【0007】上述した単電池1を積層して構成された燃
料電池は、約650℃前後の温度で運転され、その運転
時においては、各単電池1のアノード3及びカソード4
にそれぞれ燃料ガス及び酸化剤ガスが供給される。そし
て、この燃料ガス及び酸化剤ガスは、溶融した炭酸塩と
当該アノード3及びカソード4との界面で電気化学反応
して電気エネルギーを発生させるようになっている。
【0008】一方、単電池1の上面側及び下面側には、
セパレータ5が密着して配設されている(図8におい
て、単電池1の上面側はセパレータ5の一部のみを示
す)。このセパレータ5を構成する各部材は、例えば全
て金属性のプレート状部材が用いられている。すなわ
ち、セパレータ5は、基本的にガス不透過性のインター
コネクタ6、アノードエッジ板7、カソードエッジ板
8、アノード集電板9、及びカソード集電板10を積層
して構成されており、燃料ガス11をアノード3に、酸
化剤ガス12をカソード4にそれぞれ混合することなく
導くようになっている。
【0009】アノードエッジ板7及びカソードエッジ板
8は、略均一厚の矩形薄板状に形成され、アノード3及
びカソード4を配設するために、その中央部が矩形状に
切り抜かれた矩形開口板として構成されている。そし
て、両エッジ板7、8の外周縁部7a、8aは、インタ
ーコネクタ6の外周縁部6aに対して、当該外周縁部6
aを挟持するようにアノード側及びカソード側から密着
して接合されている。なお、このインターコネクタ6と
両エッジ板の外周縁部7a、8aとは、例えば3枚同時
に全周に亘って気密に接合されており、その3枚同時気
密接合には、大気中の溶接が可能なTIG溶接(ティグ
溶接)が用いられている。
【0010】また、アノードエッジ板7及びカソードエ
ッジ板8における矩形開口部Hの周りの縁部(内周縁
部)7b、8bは、それぞれアノード側及びカソード側
に向けて凸状に突出されており、アノードエッジ板7及
びカソードエッジ板8は、外周縁部7a、8a及び内周
縁部7b、8bの2段構造を成している。そして、この
両エッジ板7、8の内周縁部7b、8bが当該内周縁部
と対向する単電池1(の電解質マトリクス2)の周縁部
2aに密着して接触されている。
【0011】また、アノードエッジ板7及びカソードエ
ッジ板8は、上述したように薄板で形成されているた
め、当該内周縁部7b、8bはアノード側及びカソード
側へ向けて撓むようになっており、セパレータの各構成
要素の積層方向(厚さ方向)の寸法偏差等を吸収可能に
なっている。
【0012】アノード集電板9及びカソード集電板10
は、ステンレス鋼矩形状平板を互い違いに折り曲げる等
して略一定の間隔で平面的に凹凸化(波型化)されてい
る。そして、アノード集電板9はアノードエッジ板7に
囲まれるように配置され、そのアノード側凹凸面の凸部
がアノード3に接合され、また、インターコネクタ6側
凹凸面の凸部がインターコネクタ6に例えば接着剤によ
り仮付け接合されている。また、カソード集電板10も
同様に、カソードエッジ板8に囲まれるように配置さ
れ、そのカソード側凹凸面の凸部がカソード4に接合さ
れ、インターコネクタ6側凹凸面の凸部がインターコネ
クタ6に例えば接着剤により仮付け接合されている。
【0013】このように構成された両集電板9、10
は、両電極3、4に密着して両電極面を面で支持し単電
池1上で生じた電気を面内に均一に集電するとともに、
上記凹凸面の凸部が形成する空間によりガス流路を確保
している。これらの集電板は、電極面を支持・集電する
部分(集電板と呼ばれる)と前記集電板を支持してガス
流路を確保する部分(集電板サポートと呼ばれる)との
2つの独立した構成要素から成る場合もある。
【0014】そして、アノードエッジ板7及びカソード
エッジ板8の内周縁部7b、8bは、電解質マトリクス
2の周縁部2aに気密に接触(密着)されており、その
結果、電解質マトリクス2の溶融された炭酸塩が両エッ
ジ板7、8及び電解質マトリクス2間の界面を濡らす
(ウエットシールされる)ため、燃料ガス及び酸化剤ガ
スが両エッジ板7、8及び電解質マトリクス2間から漏
洩するのが防止される(特開平6−290797号公報
参照)。
【0015】さらに積層型燃料電池の電池反応部分には
ガス給排用のマニホールドが設けられている。図8及び
図9は、マニホールドがセパレータ5の内部に設けられ
た内部マニホールド型の燃料電池を示しており、各セパ
レータ5(アノードエッジ板7及びカソードエッジ板
8)には、当該セパレータ5(アノードエッジ板7及び
カソードエッジ板8)を積層方向に貫通する貫通孔(マ
ニホールド孔)15が設けられ、単電池1を介して向き
合う両貫通孔15、15は、マニホールドリング16を
介して気密状態で連接されている。
【0016】図10に,マニホールドリング16をアノ
ードエッジ板7とカソードエッジ板8とで挟んだ部分の
断面を示す。図10によれば、マニホールドリング16
は、電気絶縁性の絶縁リング16aを金属製の接合リン
グ16c,16dで両端面側から挟み、当該絶縁リング
16aと接合リング16c,16dとの対向面を接合し
て構成されている。そして絶縁リング16aに対してア
ノード側に位置する接合リング16cの内周縁はアノー
ドエッジ板7の貫通孔15の内縁に気密接合され、当該
絶縁リング16aに対してカソード側に位置する接合リ
ング16dの外縁はカソードエッジ板8の貫通孔15の
内縁に気密接合されている。なお、上述した気密溶接
(接合)には、電子ビーム(EB)溶接が用いられてい
る。
【0017】このように構成されたガス給排用のガスマ
ニホールドは、外部から供給された燃料ガス11及び酸
化剤ガス12をマニホールドリング16、貫通孔15を
介して各エッジ板7、8とインターコネクタ6で形成さ
れる流路に沿って単電池1に供給し(図6中矢印参
照)、単電池1において排出された燃料ガス及び酸化剤
ガスを当該貫通孔15及びマニホールドリング16を介
して外部に排出するようになっている。
【0018】上述したように、積層構造の溶融炭酸塩型
燃料電池は、セパレータと単電池を積層して構成されて
おり、特にエッジ板と単電池(電解質マトリクス)との
界面においては、接触のみにより単セル内外の燃料ガス
及び酸化剤ガスをシールしているため、接触状態を良好
にするために、燃料電池は上下方向から締め付けられて
いる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】積層型燃料電池では、
各構成要素が積層されているため、当該構成要素間の電
気的接合が重要になってくる。すなわち、各構成要素の
電気的接触が損なわれると、各単電池で生じた電気エネ
ルギーが電池の内部抵抗として無駄に失われることにな
る。そこで、上述した各構成要素間の電気的接合を常時
良好にするために、セパレータは変形の無いものが要求
され、その製造工程において構成要素の変形を最小限に
抑える必要がある。さらに、セパレータにおいては、電
気抵抗の増大の原因となる接触面(接合面)への絶縁物
質の付着を最小限度に抑制する必要がある。
【0020】しかしながら、従来のセパレータの製造に
おいては、上述したように、インターコネクタ6と両集
電板9、10とを接着剤を用いて接着しているため、接
着剤自体の電気抵抗によりインターコネクタ6と両集電
板9、10との電気的接触が損なわれる恐れがあり、発
電性能が劣化する危険性が生じていた。また、当該イン
ターコネクタ6と両集電板9、10との間の接着部分に
作用する熱応力等の原因で接着剤が剥離する恐れがある
ため当該接着部分の品質を確保することが難しく、信頼
性を悪化させる可能性があった。さらに接着剤の接合を
短時間で行なうことは非常に難しく、製造時間を増大さ
せる一つの要因となっていた。
【0021】また、両エッジ板7、8と接合リング16
c,16dとの接合を電子ビーム(EB)溶接により行
なっているが、電子ビーム溶接では、電子銃や溶接物を
入れる大型真空チャンバが必要であるため、真空排気に
時間を要するばかりではなく、製造コストが上昇した。
【0022】さらに、インターコネクタ6と両エッジ板
の外周縁部7a、8aとの間の3枚同時気密接合には、
大気中の溶接が可能なTIG溶接により行なっている
が、母材への熱影響が大きくなるため、熱変形が増大
し、セパレータ厚さ方向(積層方向)の寸法精度を確保
することが難しかった。すなわち、上述した接合箇所で
あるセパレータ外周縁部の寸法精度確保が確保できずに
当該外周縁部とセパレータ中央部との間の寸法にばらつ
きが生じると、接触抵抗の増大や局所的な過大加重等が
生じ、電池性能を劣化させる危険性があった。
【0023】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
ので、セパレータの各構成要素の接合にレーザ加工法
(溶接法)を用いることにより、電池の内部抵抗を必要
最小限に抑制し、高品質化、品質安定化、及び低コスト
化を実現した積層型燃料電池を提供し、また、そのよう
な利点を有する積層型燃料電池を製造する方法を提供す
ることをその目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、請求項1に記載した積層型燃料電池によれば、電解
質マトリクスをアノード、カソード両電極で挟んで構成
された単電池を複数個積層し、前記アノードに燃料ガス
を、カソードに酸化剤ガスをそれぞれ隔てて導くセパレ
ータを隣接する各単電池間に介装してなる積層型燃料電
池であって、前記セパレータは、前記燃料ガスの流路及
び前記酸化剤ガスの流路を隔てて形成するためのインタ
ーコネクタと、このインターコネクタの周縁部を挟持す
るように積層されたアノードエッジ板及びカソードエッ
ジ板と、前記インターコネクタと前記アノード中央部及
び当該インターコネクタと前記カソード中央部にそれぞ
れ介在され当該アノード及びカソードを支持する集電板
とを有した積層型燃料電池において、前記セパレータを
構成するエッジ板、インターコネクタ、及び集電板の内
の隣接する構成要素間の少なくとも一部をレーザ溶接に
より接合している。
【0025】請求項2に記載した積層型燃料電池によれ
ば、前記集電板は、略一定の間隔で平面的に凹凸化する
ように成形加工されており、当該集電板のインターコネ
クタ側凸部とこの凸部に対向して当該凸部に接するイン
ターコネクタとをレーザ溶接している。
【0026】請求項3に記載した積層型燃料電池によれ
ば、前記集電板は、そのインターコネクタ側凸部の頂部
の幅が当該凸部の麓部の幅よりも広くなり、前記集電板
のアノード側あるいはカソード側の各凸部の隣接する頂
部が接触するか、あるいは近接するように成形加工され
ているとともに、前記集電板のアノード側凸部の頂部が
接触、あるいは近接する部分をレーザ加工してレーザ光
入射用孔を形成し、当該レーザ入射用孔を介して前記集
電板のインターコネクタ側凸部とこの凸部に対向して当
該凸部に接するインターコネクタとをレーザ溶接してい
る。
【0027】請求項4に記載した積層型燃料電池によれ
ば、前記集電板は、そのインターコネクタ側凸部の頂部
の幅が当該凸部の麓部の幅よりも広くなり、前記集電板
のアノード側あるいはカソード側の各凸部の隣接する頂
部間で少なくとも1つのレーザ光入射用孔が形成される
ように成形加工されているとともに、当該レーザ入射用
孔を介して前記集電板のインターコネクタ側凸部とこの
凸部に対向して当該凸部に接するインターコネクタとを
レーザ溶接している。
【0028】請求項5に記載した積層型燃料電池によれ
ば、前記レーザ光入射用孔の大きさを長さ方向5.0m
m×幅方向1.0mmとしている。
【0029】請求項6に記載した積層型燃料電池によれ
ば、前記インターコネクタの周縁部と、この周辺部に対
してアノード側に積層されたアノードエッジ板の周縁部
及びカソード側に積層されたカソード側周縁部との間
を、当該インターコネクタの法線方向からレーザ光を照
射することにより同時に気密溶接している。
【0030】請求項7に記載した積層型燃料電池によれ
ば、前記インターコネクタに対してレーザ光入射側のエ
ッジ板の周縁端部の張り出し長さ、前期インターコネク
タの周縁部の張り出し長さ、及び前期レーザ光入射側と
反対側の周縁端部の張り出し長さを当該レーザ光入射側
から順に短くなるように積層し、その張り出し長さの減
少量を0.5mm〜2.0mmとしている。
【0031】請求項8に記載した積層型燃料電池によれ
ば、電解質マトリクスをアノード、カソード両電極で挟
んで構成された単電池を複数個積層し、前記アノードに
燃料ガスを、前記カソードに酸化剤ガスをそれぞれ隔て
て導くセパレータを各単電池間に介装してなる積層型燃
料電池であって、前記セパレータは、前記燃料ガスの流
路及び前記酸化剤ガスの流路を隔てて形成するためのイ
ンターコネクタと、このインターコネクタの周縁部を挟
持するように積層されたアノードエッジ板及びカソード
エッジ板と、前記インターコネクタと前記アノード中央
部及び当該インターコネクタと前記カソード中央部にそ
れぞれ介在され当該アノード及びカソードを支持する集
電板と、前記アノードエッジ板及びカソードエッジ板に
設けられ当該アノードエッジ板及びカソードエッジ板を
積層方向に貫通する複数の孔を有し、前記単電池を介し
て隣り合うアノードエッジ板及びカソードエッジ板の貫
通孔間に介装され当該貫通孔どうしを気密に連通させる
マニホールド部とを備え、このマニホールド部は、前記
アノードエッジ板の貫通孔内縁に外縁部分が接合された
第1の接合リングと、前記カソードエッジ板の貫通孔内
縁に外縁部分が接合された第2の接合リングと、前記第
1の接合リング及び前記第2の接合リングに挟持された
電気絶縁性の絶縁リングとを備えた積層型燃料電池にお
いて、前記アノードエッジ板の貫通孔内縁と前記第1の
接合リングの外縁部分とを、当該エッジ板の法線方向か
らレーザ光を当該内縁の全周に亘って照射することによ
り気密溶接し、且つ前記カソードエッジ板の貫通孔内縁
と前記第2の接合リングの外縁部分とを、当該エッジ板
の法線方向からレーザ光を当該内縁の全周に亘って照射
することにより気密溶接している。
【0032】請求項9に記載した積層型燃料電池によれ
ば、前記積層型燃料電池は、前記電解質マトリクスとし
て溶融炭酸塩により生成された電解質マトリクスを用い
た溶融炭酸塩型燃料電池である。
【0033】上記目的を達成させるため、請求項10に
記載した積層型燃料電池によれば、電解質マトリクスを
アノード、カソード両電極で挟んで構成された単電池を
複数個積層し、前記アノードに燃料ガスを、前記カソー
ドに酸化剤ガスをそれぞれ隔てて導くセパレータを各単
電池間に介装してなる積層型燃料電池であって、前記セ
パレータは、前記燃料ガスの流路及び前記酸化剤ガスの
流路を隔てて形成するためのインターコネクタと、この
インターコネクタの周縁部を挟持するように積層された
アノードエッジ板及びカソードエッジ板と、前記インタ
ーコネクタと前記アノード中央部及び当該インターコネ
クタと前記カソード中央部にそれぞれ介在され当該アノ
ード及びカソードを支持する集電板と、前記アノードエ
ッジ板及びカソードエッジ板に設けられ当該アノードエ
ッジ板及びカソードエッジ板を積層方向に貫通する複数
の孔を有し、前記単電池を介して隣り合うアノードエッ
ジ板及びカソードエッジ板の貫通孔間に介装され当該貫
通孔どうしを気密に連通させるマニホールド部とを備
え、このマニホールド部は、前記アノードエッジ板の貫
通孔内縁に外縁部分が接合された第1の接合リングと、
前記カソードエッジ板の貫通孔内縁に外縁部分が接合さ
れた第2の接合リングと、前記第1の接合リング及び前
記第2の接合リングに挟持された電気絶縁性の絶縁リン
グとを備えた積層型燃料電池の製造方法において、前記
アノードエッジ板の貫通孔内縁と前記第1の接合リング
の外縁部分とを、当該エッジ板の法線方向からレーザ光
を当該内縁の全周に亘って照射することにより気密溶接
し、且つ前記カソードエッジ板の貫通孔内縁と前記第2
の接合リングの外縁部分とを、当該エッジ板の法線方向
からレーザ光を当該内縁の全周に亘って照射することに
より気密溶接し、前記集電板と前記インターコネクタと
をレーザ溶接により接合し、前記第1及び第2の接合リ
ングが溶接されたアノードエッジ板及びカソードエッジ
板により前記集電板が接合されたインターコネクタを挟
持するように積層し、当該インターコネクタの周縁部
と、この周辺部に対してアノード側に積層されたアノー
ドエッジ板の周縁部及びカソード側に積層されたカソー
ド側周縁部との間を、当該インターコネクタの法線方向
からレーザ光を照射することにより同時に気密溶接して
いる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0035】(第1実施形態)図1は、本実施形態の積
層型燃料電池のセパレータの製造過程におけるアノード
集電板9、カソード集電板10とインターコネクタ6と
を接合した状態を示す斜視図である。なお、本実施形態
の積層型燃料電池は、両集電板9、10とインターコネ
クタ6との接合部分(接合方法)のみが前掲図8〜図1
0に示した積層型燃料電池の構成と異なるため、その接
合部分以外の構成については図8〜図10と同等の符号
を付して説明を省略する。
【0036】図1によれば、積層型燃料電池におけるセ
パレータ5の構成要素の一部であるアノード集電板9及
びカソード集電板10は、ステンレス鋼矩形状平板を互
い違いに折り曲げる等して略一定の間隔で平面的に凹凸
化(波形化)するように成形加工されており、その平坦
部にはガスの拡散孔Pが設けられている。
【0037】そして、アノード集電板9のインターコネ
クタ6側凹凸面の凸部(集電板サポート)9aは、レー
ザ溶接により溶接加工点S1を介してインターコネクタ
6に仮付け接合されている。また、カソード集電板10
のインターコネクタ6側凹凸面の凸部(集電板サポー
ト)10aは、レーザ溶接により溶接加工点S1を介し
てインターコネクタ6に仮付け接合されている。
【0038】ここで、各集電板9、10とインターコネ
クタ6とのレーザ溶接について説明する。
【0039】まず、インターコネクタ6と凹凸加工(波
形加工)により成形された集電板9、10を積層する。
そして、YAG(ヤグ)レーザ発振器30及び集光レン
ズ31等を備えたレーザ加工装置32により、当該集電
板9、10の集電板サポート9a、10a及びこのサポ
ート9a、10aに対向して接触するインターコネクタ
6の間を、当該接触部分を溶接加工点S1としてレーザ
溶接する。すなわち、集電板9、10の法線方向からレ
ーザ発振器30によりレーザ光を発振出力し、そのレー
ザ光は、集電板9、10の法線方向から集光レンズ31
を介して溶接加工点S1に微小スポットとして集光され
る。この結果、溶接加工点S1部分の集電板サポート9
a、10a及びインターコネクタ6が溶融して原子接合
される。このようにして、集電板9、10の集電板サポ
ート9a、10aとインターコネクタ6とが接触する全
ての溶接加工点にレーザ光(集光スポット)を照射して
レーザ溶接を行なっている。
【0040】なお、レーザ加工装置32によるレーザ加
工(溶接)条件の一例を下記に示す。
【0041】
【外1】
【0042】すなわち、本実施形態の構成によれば、イ
ンターコネクタ6と集電板9、10とをレーザ溶接によ
り接合したため、接着剤を用いた接合に比べて当該接着
剤に起因する電気抵抗の増大が発生せず、積層型燃料電
池の積層方向の導電性が高度に維持されて発電性能を向
上させることができる。
【0043】また、レーザビームは高エネルギー密度の
集中熱源であるため、レーザ溶接時に母材(インターコ
ネクタ6、集電板9、10)に与える熱影響が少なくな
る。すなわち、母材への入熱量を小さくしたので、当該
母材の変形が少なくなり、寸法精度の高い積層型燃料電
池を製造することができる。さらに、レーザ溶接は大気
中で行なうことができ、操作性も高く出力制御も正確に
行なうことができるため、製作時間を短縮することがで
きる。
【0044】(第2実施形態)図2は、本実施形態の積
層型燃料電池のセパレータの製造過程における両集電板
9、10とインターコネクタ6とを接合した状態を示す
正面図である。なお、本実施形態の積層型燃料電池は、
両集電板9、10とインターコネクタ6との接合部分
(接合方法)のみが前掲図8〜図10に示した積層型燃
料電池の構成と異なるため、その接合部分以外の構成に
ついては図8〜図10と同等の符号を付して説明を省略
する。
【0045】図2によれば、積層型燃料電池におけるセ
パレータ5の構成要素の一部であるアノード集電板9及
びカソード集電板10は、ステンレス鋼矩形状平板を互
い違いに折り曲げる等して略一定の間隔で平面的に凹凸
化(波形化)するように成形加工されている。
【0046】そして、本実施形態では、アノード集電板
9及びカソード集電板10の凹凸加工形状を第1実施形
態と異なる形状に成形している。
【0047】すなわち、上述したようにアノード3及び
カソード4は金属あるいは金属酸化物の多孔質体である
ため、集電板9及び10は、より均一な面圧で当該アノ
ード3及びカソード4と接触して支持する必要がある。
これは、アノード3及びカソード4は局所的に大きな圧
力が作用すると潰れて多孔質機能が損なわれるからであ
る。そこで、図2に示すように、アノード集電板9a及
びカソード集電板10aをアノード接触側凹凸面及びカ
ソード接触側凹凸面に大きな開口部がないように構成し
ている。
【0048】すなわち、図2に示すように、アノード集
電板9のインターコネクタ6側凹凸面の凸部(集電板サ
ポート)9aの頂部の幅は、その凸部9aの麓部9b1
及び9b2 間の幅よりも広くし、当該凸部9aを形成す
る両麓部9b1 及び9b2 は、互いに接触するか、ある
いはほとんど接触する程度まで近接するように凹凸化さ
れている。この結果、アノード集電板9のアノード側凹
凸面の凸部9cの各頂部は互いに接触するか、あるいは
近接しており、大きな開口部が無くなっている。なお、
カソード集電板10のインターコネクタ6側凸部(集電
板サポート)10a及びカソード側凸部10cもアノー
ド集電板9のインターコネクタ6側凸部9a及びカソー
ド側凸部9cと同様の構成になっている。
【0049】すなわち、凸部10aの頂部の幅は、その
凸部10aの麓部10b1 及び10b2 間の幅よりも広
くし、当該凸部10aを形成する両麓部10b1 及び1
0b2 は、互いに接触あるいは略接触するように凹凸化
されている。同様に、凸部10cの頂部の幅は、その凸
部10cの両麓部間の幅よりも広くなっている。また、
アノード集電板9及びカソード集電板10の平坦部には
ガスの拡散孔Pが設けられている。
【0050】そして、アノード集電板9のアノード側凸
部9cの頂部が接触する(あるいは近接する)部分(レ
ーザ加工点S2)及びカソード集電板10のカソード側
凸部10cの頂部が接触する(あるいは近接する)部分
(レーザ加工点S2)は、それぞれレーザ加工により例
えば「長さ方向(頂部が隣接する方向(幅方向)に直交
する方向)5.0mm×幅方向1.0mm」程度のレー
ザ入射用孔が開けられている。
【0051】さらに、アノード集電板9の凸部9a(の
頂部)は、レーザ溶接により溶接加工点S3を介してイ
ンターコネクタ6に仮付け接合されている。また、カソ
ード集電板10の凸部10aは、レーザ溶接により溶接
加工点S3を介してインターコネクタ6に仮付け接合さ
れている。
【0052】ここで、各集電板9、10とインターコネ
クタ6とのレーザ加工及びレーザ溶接について説明す
る。
【0053】まず、インターコネクタ6と凹凸加工(波
型加工)により上述した構造に成形された集電板9、1
0を積層する。そして、YAG(ヤグ)レーザ発振器3
0及び集光レンズ31等を備えたレーザ加工装置32に
より、アノード集電板9の隣接するアノード側凸部9c
の頂部が接触する部分及びカソード集電板10の隣接す
るカソード側凸部10cの頂部が接触する部分をレーザ
加工点S2としてレーザ孔開けを行なう。すなわち、集
電板9、10の法線方向からレーザ発振器30によりレ
ーザ光を発振出力し、そのレーザ光は、集電板9、10
の法線方向から集光レンズ31を介してレーザ加工点S
2に微小スポットとして集光される。この結果、アノー
ド側凸部9cの頂部が接触する部分及びカソード側凸部
10cの頂部が接触する部分に対して5×1mm程度の
レーザ入射用孔が開けられる。
【0054】続いて、当該集電板9、10の集電板サポ
ート9a、10aとインターコネクタ6とが接触する部
分を溶接加工点S3としてレーザ溶接を行なう。すなわ
ち、孔開け終了後、集光レンズ31の焦点距離の調節等
により集光スポットを溶接加工点S3に設定し、必要に
応じてレーザパワーを調整した後で、レーザ発振器30
によりレーザ光を発振出力する。発振出力されたレーザ
光は、集光レンズ31及び加工されたレーザ入射用孔
(レーザ加工点)S2を介して溶接加工点S3に微小ス
ポットとして集光される。この結果、溶接加工点S3部
分の集電板サポート9a、10a及びインターコネクタ
6が溶融して原子接合される。
【0055】上述したように、各溶接加工点S3に対応
する全てのレーザ加工点S2を孔開けし、そのレーザ入
射用孔を介してレーザ光(集光スポット)を当該溶接加
工点S3に照射して溶接を行なっている。
【0056】なお、レーザ溶接装置32によるレーザ加
工(溶接)条件の一例を下記に示す。
【0057】
【外2】
【0058】すなわち、本実施形態の構成によれば、イ
ンターコネクタ6と集電板9、10とをレーザ溶接によ
り接合したため、接着剤を用いた接合に比べて当該接着
剤に起因する電気抵抗の増大が発生せず、積層型燃料電
池の積層方向の導電性が高度に維持されて発電性能を向
上させること等、第1実施形態と同様の効果を得ること
ができる。
【0059】また、レーザ入射用孔の孔開け工程と集電
板とインターコネクタとの接合(レーザ溶接)工程を同
時に行なうことができるため、製造工程数を削減するこ
とができる。
【0060】なお、上述した実施形態では、アノード集
電板9のアノード側凸部9cの頂部が接触する部分及び
カソード集電板10のカソード側凸部10cの頂部が接
触する部分に対して、それぞれ「長さ方向5.0×幅方
向1.0mm」程度の孔をレーザ加工により開けたが、
本発明はこれに限定されるものではなく、当該凹凸加工
(波型加工)において、アノード集電板9のアノード側
凸部9cの各頂部が隣接する部分及びカソード集電板1
0のカソード側凸部10cの各頂部が隣接する部分に対
し、予め「長さ方向5.0×幅方向1.0mm」程度の
レーザ入射用の孔部35を形成してもよい。そして、図
3に示すように、孔部35が形成された集電板9、10
とインターコネクタ6とを積層し、当該集電板9、10
の集電板サポート9a、10aとインターコネクタ6と
が接触する部分を溶接加工点S3としてレーザ溶接を行
なうこともできる。
【0061】この変形例においても、第1及び第2実施
形態と同様に、接着剤を用いた接合に比べて当該接着剤
に起因する電気抵抗の増大が発生せず、積層型燃料電池
の積層方向の導電性が高度に維持されて発電性能を向上
させること等の効果を得ることができる。
【0062】さらに本変形例によれば、レーザ入射用孔
を孔開けする工程が不要であるため、第2実施形態の接
合工程と比べて工程数が削減できる。
【0063】(第3実施形態)図4は、本実施形態の積
層型燃料電池のセパレータの製造過程における両エッジ
板7、8とインターコネクタ6とを接合した状態を示す
正面図である。なお、本実施形態の積層型燃料電池は、
両エッジ板7、8(の外周縁7a、8a)とインターコ
ネクタ6(の外周縁部6a)との接合部分(接合方法)
と、両エッジ板7、8とインターコネクタ6との間に、
それぞれセルの積層方向に伸縮可能なアノードエッジス
プリング40及びカソードエッジスプリング41がそれ
ぞれ介装されていることのみが前掲図8〜図10に示し
た積層型燃料電池の構成と異なるため、その接合部分以
外の構成については図8〜図10と同等の符号を付して
説明を省略する。
【0064】図4によれば、セパレータ5は、基本的に
ガス不透過性のインターコネクタ6、アノードエッジ板
7、カソードエッジ板8、アノード集電板9、及びカソ
ード集電板10を積層して構成されている。
【0065】矩形開口板であるアノードエッジ板7及び
カソードエッジ板8の外周縁部7a、8aは、アノード
集電板9及びカソード集電板10が接合されたインター
コネクタ6の外周縁部6aに対して、当該外周縁部6a
を挟持するようにアノード側及びカソード側から密着し
て接合されている。なお、このインターコネクタ6と両
エッジ板の外周縁部7a、8aとは、例えば3枚同時に
全周に亘って溶接加工点を介して気密に接合されてお
り、その3枚同時気密接合には、レーザ溶接が用いられ
ている。
【0066】ここで、各エッジ板7、8とインターコネ
クタ6との間のレーザ加工による3枚同時気密接合につ
いて説明する。
【0067】まず、インターコネクタ6とエッジ板7及
び8とを、当該インターコネクタ6の外周縁部6がをア
ノードエッジ板7の外周縁部7a及びカソードエッジ板
8の外周縁部8aにより挟持されるように積層する。こ
のとき、図5(a)に示すように、当該外周縁部6aの
先端と外周縁部7a及び8aの先端とを揃えて積層した
後で当該先端部を、その先端部の電池1側から周辺方向
へ張り出す長さ(張り出し長さ)がレーザ溶接加工側
(例えばアノードエッジ板7側)から順に、例えばl
(0.5mm〜2.0mm)ずつ短くなるように、レー
ザ光により切断加工する。
【0068】すなわち、YAG(ヤグ)レーザ発振器3
0及び集光レンズ31等を備えたレーザ加工装置32に
より、例えばアノードエッジ板7の法線方向に対して当
該エッジ板7の周辺側へ例えば45度の方向からレーザ
光を溶接加工点S4に照射して、積層側から順に外周縁
部7a、6a、及び8aの先端を切断加工する。
【0069】なお、このときの切断条件をの一例を下記
に示す。
【0070】
【外3】
【0071】また、先端部の張り出し長さをレーザ溶接
加工側(アノードエッジ板7側)から順に、例えば0.
5mm〜2.0mmずつ短くするために、レーザ切断加
工ではなく、図5(b)に示すように、各外周縁部7
a、6a、及び8aの張り出し長さがアノードエッジ板
7側から順にlずつ短くなるように当該外周縁部7a、
6a、及び8aをずらして積層してもよい。
【0072】接合される各外周縁部7a、6a、及び8
aの張り出し長さがレーザ溶接側から順に短く積層され
た状態で、当該エッジ板7の法線方向からレーザ発振器
30によりレーザ光が発振出力され、そのレーザ光は、
集光レンズ31を介して各外周縁部7a、6a、及び8
aの先端部が積層された部分の溶接加工点S4に微小ス
ポットとして集光される。この結果、溶接加工点S4部
分のエッジ板7、8の各自外周縁部7a、8a及びイン
ターコネクタ6の外周縁部6aが溶融して、3枚同時に
原子接合される。
【0073】このようにして、各外周縁部の周縁方向に
位置する全ての溶接加工点にレーザ光(集光スポット)
を照射して、エッジ板7、8とインターコネクタ6との
間の3枚同時気密レーザ溶接を行なっている。
【0074】なお、レーザ加工装置32によるレーザ加
工(溶接)条件の一例を下記に示す。
【0075】
【外4】
【0076】すなわち、本実施形態の構成によれば、イ
ンターコネクタ6とエッジ板7、8とをレーザ溶接によ
り接合したため、接着剤を用いた接合に比べて当該接着
剤に起因する電気抵抗の増大が発生せず、積層型燃料電
池の積層方向の導電性が高度に維持されて発電性能を向
上させることができる。
【0077】また、レーザビームは高エネルギー密度の
集中熱源であるため、レーザ溶接時に母材(インターコ
ネクタ6、エッジ板7、8)に与える熱影響が少なくな
る。すなわち、母材への入熱量を小さくしたので、当該
母材の変形が少なくなり、寸法精度の高い積層型燃料電
池を製造することができる。さらに、レーザ溶接は大気
中で行なうことができ、操作性も高く出力制御も正確に
行なうことができるため、製作時間を短縮することがで
きる。
【0078】さらに本構成によれば、3枚の部材(イン
ターコネクタ6、エッジ板7、8)を同時に法線方向か
ら気密溶接することができるため、セパレータ製作時間
を大幅に短縮させることができる。
【0079】また、本構成によれば、両エッジ板7、8
の外周縁部7a、8aの端部及びインターコネクタ6の
外周縁部6aの5端部の張り出し長さをレーザ溶接側か
ら順に短くして積層した状態で溶接を行なっているた
め、溶接部以外の不要な端部の仕上げ工程が不要とな
り、セパレータ製作時間をさらに短縮させることができ
る。
【0080】(第4実施形態)図6は、本実施形態の積
層型燃料電池のセパレータの内部マニホールドの製造過
程における接合リング16dの外縁をカソードエッジ板
8の貫通孔15の内縁に気密接合した状態を示す正面図
である。なお、本実施形態の積層型燃料電池は、接合リ
ング16c、16dと両エッジ板7、8との接合部分
(接合方法)のみが前掲図8〜図10に示した積層型燃
料電池の構成と異なるため、その接合部分以外の構成に
ついては図8〜図10と同等の符号を付して説明を省略
する。
【0081】絶縁リング16aを挟持するための接合リ
ング16c,16dの内、絶縁リング16aに対してカ
ソード側に位置する接合リング16dの外縁はカソード
エッジ板8の貫通孔15の内縁に重ね合わされており、
その重合部分における接合リング16d外縁端部及びそ
の端部から気密溶接が可能な程度の長さ(l1 =0.5
〜5.0mm)離れた部分の2箇所でレーザ溶接により
気密に接合されている。このように2箇所で接合するの
は、接合リング外縁端部及びエッジ板貫通孔内縁端部が
溶けて、2枚の板(リング16d、エッジ板8)の隙間
が外に開いて残らないためである。
【0082】すなわち、接合リング16dの外縁と貫通
孔15の内縁とが重合された状態で、カソードエッジ板
8の法線方向からYAG(ヤグ)レーザ発振器30によ
りレーザ光が発振出力され、そのレーザ光は、集光レン
ズ31を介して接合リング16dの外縁とエッジ板8の
貫通孔15の内縁とが重合された部分における2箇所の
溶接加工点S5,S5にそれぞれ微小スポットとして集
光される。この結果、溶接加工点S5部分の接合リング
16dの外縁とエッジ板8の貫通孔15の内縁とが溶融
して接合リング16d及びエッジ板8が同時に原子接合
される。
【0083】このようにして、接合リング16の外縁全
周に亘って、縁方向に位置する全ての溶接加工点にレー
ザ光(集光スポット)を照射して、接合リング16dと
エッジ板8との間の2枚同時気密レーザ溶接を行なって
いる。
【0084】なお、レーザ加工装置32によるレーザ加
工(溶接)条件の一例を下記に示す。
【0085】
【外5】
【0086】なお、絶縁リング16aに対してアノード
側に位置する接合リング16cの外縁とアノードエッジ
板7の貫通孔15の内縁との接合も、上述した接合リン
グ16dの外縁とアノードエッジ板8の貫通孔15の内
縁との接合と同様に行なわれている。
【0087】以上述べたように本実施形態によれば、セ
パレータ5に内部マニホールドを形成するための接合リ
ングとエッジ板との接合をレーザ溶接により実現したた
め、電子ビーム接合と比べて真空チャンバが不要にな
り、製造コストを減少させることができる。
【0088】また、レーザビームは高エネルギー密度の
集中熱源であるため、レーザ溶接時に母材(接合リン
グ、エッジ板)に与える熱影響が少なくなる。すなわ
ち、母材への入熱量を小さくしたので、電子ビーム溶接
と比べても母材の変形が少なくなり、寸法精度の高い積
層型燃料電池を製造することができる。さらに、レーザ
溶接は大気中で行なうことができ、操作性も高く出力制
御も正確に行なうことができるため、製作時間を短縮す
ることができる。
【0089】さらに、本構成では、接合リングとエッジ
板とを当該エッジ板の法線方向から2部材同時に気密溶
接することができるため、セパレータ製作時間を大幅に
短縮させることができる。
【0090】(第5実施形態)本実施形態の内部マニホ
ールドを有するセパレータの製造シーケンスを図7に示
す。本実施形態では、セパレータを製造する際の上述し
た両集電板9、10とインターコネクタ6との接合(第
1及び第2実施形態)、両エッジ板7、8とインターコ
ネクタ6との接合(第3実施形態)、及び内部マニホー
ルド形成用の接合リング16c、16dと両エッジ板
7、8との接合を全てレーザ溶接で行なっている。
【0091】すなわち、アノードエッジ板7及びカソー
ドエッジ板8と接合リング16c及び16dとをレーザ
溶接で接合し、当該接合リング16c及び16dで絶縁
リング16aを挟持してマニホールドリング16を形成
する(サイクルC1;レーザ加工条件や作用、効果等は
第4実施形態参照)。続いて、アノード集電板9、カソ
ード集電板10とインターコネクタ6とをレーザ溶接で
接合する。すなわち、第2実施形態(あるいは第1実施
形態)で述べたように、集光レンズ31の焦点距離の調
節等により集光スポットを溶接加工点に設定し、必要に
応じてレーザパワーを調整した後で、レーザ発振器30
によりレーザ光を発振出力する。発振出力されたレーザ
光は、集光レンズ31及び加工されたレーザ入射用孔
(レーザ加工点)S2を介して溶接加工点S3に微小ス
ポットとして集光される。この結果、溶接加工点S3部
分の集電板サポート9a、10a及びインターコネクタ
6が溶融して原子接合される(サイクルC2;レーザ加
工条件や作用、効果等は第2実施形態参照)。
【0092】サイクルC1及びサイクルC2によりマニ
ホールドリング16が設けられたエッジ板7、8及び集
電板9、10が接合されたインターコネクタ6がそれぞ
れ用意された後で、この両エッジ板7、8(の外周縁7
a、8a)とインターコネクタ6(の外周縁部6a)と
をレーザ溶接により接合して(サイクルC3;レーザ加
工条件や作用、効果等は第3実施形態参照)、セパレー
タ5が形成される。
【0093】すなわち、本実施形態によれば、セパレー
タ5の形成に必要な各部材の接合を全てレーザ溶接によ
り実施しているため、各実施形態で述べたように、発電
性能の向上、寸法精度の向上、製作時間の短縮、製造コ
ストの減少等をそれぞれ実現した積層型燃料電池を製造
することができる。
【0094】なお、本発明では、電解質マトリクスとし
て溶融炭酸塩により生成された電解質マトリクスを用い
た溶融炭酸塩型燃料電池を例にとって説明したが、本発
明がこれに限定されるものではなく、例えば電解質マト
リクスとしてリン酸を用いたもの等、その他の電解質マ
トリクスを用いた積層型燃料電池であってもよい。
【0095】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、電
気的接触面に電気絶縁物の付着が無く、さらにセパレー
タの変形が小さく、積層組立後の各構成要素間の電気抵
抗の小さい積層型燃料電池を得ることができる。したが
って、積層型燃料電池の性能が向上し、超寿命化を図る
ことができる。さらに、積層型燃料電池の品質が安定
し、且つ高品質で低コストの溶融炭酸塩型燃料電池を製
造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る積層型燃料電池の
セパレータの製造過程におけるアノード集電板、カソー
ド集電板とインターコネクタとを接合した状態を示す斜
視図。
【図2】本発明の第2実施形態に係わる積層型燃料電池
のセパレータの製造過程におけるアノード集電板、カソ
ード集電板とインターコネクタとを接合した状態を示す
正面図。
【図3】第2実施形態の変形例に係わるアノード集電
板、カソード集電板とインターコネクタとを接合した状
態を示す正面図。
【図4】第3実施形態に係わる積層型燃料電池のセパレ
ータの製造過程におけるアノードエッジ板、カソードエ
ッジ板とインターコネクタとを接合した状態を示す正面
図。
【図5】(a)はアノードエッジ板、カソードエッジ板
とインターコネクタとを積層した後でその外周縁先端部
をレーザにより切断加工した状態を示す図、(b)は、
各アノードエッジ板の外周縁部、インターコネクタの外
周縁部、及びカソードエッジ板の外周縁部の張り出し長
さがアノードエッジ板側から順にlずつ短くなるように
当該各外周縁部をずらして積層した状態を示す図。
【図6】本発明の第4実施形態の積層型燃料電池のセパ
レータの内部マニホールドの製造過程における接合リン
グの外縁をカソードエッジ板の貫通孔の内縁に気密接合
した状態を示す正面図。
【図7】本発明の第5実施形態の内部マニホールドを有
するセパレータの製造シーケンスを示す図。
【図8】従来の積層型燃料電池の単セル部分を展開して
示す斜視図。
【図9】図8におけるC−C矢視断面図。
【図10】マニホールドリングをアノードエッジ板とカ
ソードエッジ板とで挟んだ部分の断面を示す図。
【符号の説明】
1 単電池 2 電解質マトリクス 2a 電解質マトリクス(単電池)の周縁部 3 アノード 4 カソード 5 セパレータ 6 インターコネクタ 6a インターコネクタの外周縁部 7 アノードエッジ板 7a アノードエッジ板の外周縁部 8 カソードエッジ板 8a カソードエッジ板の外周縁部 9 アノード集電板 9a 凸部(集電板サポート) 9c アノード集電板のアノード側凹凸面の凸部 10 カソード集電板 15 貫通孔 16 マニホールドリング 16a 絶縁リング 16c、16d 接合リング 30 レーザ発振器 31 集光レンズ 32 レーザ加工装置 35 孔部 S1、S3〜S5 溶接加工点 S2 レーザ加工点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 盛一郎 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 清水 康 神奈川県横浜市鶴見区末広町二丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解質マトリクスをアノード、カソード
    両電極で挟んで構成された単電池を複数個積層し、前記
    アノードに燃料ガスを、カソードに酸化剤ガスをそれぞ
    れ隔てて導くセパレータを隣接する各単電池間に介装し
    てなる積層型燃料電池であって、前記セパレータは、前
    記燃料ガスの流路及び前記酸化剤ガスの流路を隔てて形
    成するためのインターコネクタと、このインターコネク
    タの周縁部を挟持するように積層されたアノードエッジ
    板及びカソードエッジ板と、前記インターコネクタと前
    記アノード中央部及び当該インターコネクタと前記カソ
    ード中央部にそれぞれ介在され当該アノード及びカソー
    ドを支持する集電板とを有した積層型燃料電池におい
    て、 前記セパレータを構成するエッジ板、インターコネク
    タ、及び集電板の内の隣接する構成要素間の少なくとも
    一部をレーザ溶接により接合したことを特徴とする積層
    型燃料電池。
  2. 【請求項2】 前記集電板は、略一定の間隔で平面的に
    凹凸化するように成形加工されており、当該集電板のイ
    ンターコネクタ側凸部とこの凸部に対向して当該凸部に
    接するインターコネクタとをレーザ溶接した請求項1記
    載の積層型燃料電池。
  3. 【請求項3】 前記集電板は、そのインターコネクタ側
    凸部の頂部の幅が当該凸部の麓部の幅よりも広くなり、
    前記集電板のアノード側あるいはカソード側の各凸部の
    隣接する頂部が接触するか、あるいは近接するように成
    形加工されているとともに、 前記集電板のアノード側凸部の頂部が接触、あるいは近
    接する部分をレーザ加工してレーザ光入射用孔を形成
    し、当該レーザ入射用孔を介して前記集電板のインター
    コネクタ側凸部とこの凸部に対向して当該凸部に接する
    インターコネクタとをレーザ溶接した請求項2記載の積
    層型燃料電池。
  4. 【請求項4】 前記集電板は、そのインターコネクタ側
    凸部の頂部の幅が当該凸部の麓部の幅よりも広くなり、
    前記集電板のアノード側あるいはカソード側の各凸部の
    隣接する頂部間で少なくとも1つのレーザ光入射用孔が
    形成されるように成形加工されているとともに、当該レ
    ーザ入射用孔を介して前記集電板のインターコネクタ側
    凸部とこの凸部に対向して当該凸部に接するインターコ
    ネクタとをレーザ溶接した請求項2記載の積層型燃料電
    池。
  5. 【請求項5】 前記レーザ光入射用孔の大きさを長さ方
    向5.0mm×幅方向1.0mmとした請求項4記載の
    積層型燃料電池。
  6. 【請求項6】 前記インターコネクタの周縁部と、この
    周辺部に対してアノード側に積層されたアノードエッジ
    板の周縁部及びカソード側に積層されたカソード側周縁
    部との間を、当該インターコネクタの法線方向からレー
    ザ光を照射することにより同時に気密溶接した請求項1
    記載の積層型燃料電池。
  7. 【請求項7】 前記インターコネクタに対してレーザ光
    入射側のエッジ板の周縁端部の張り出し長さ、前期イン
    ターコネクタの周縁部の張り出し長さ、及び前期レーザ
    光入射側と反対側の周縁端部の張り出し長さを当該レー
    ザ光入射側から順に短くなるように積層し、その張り出
    し長さの減少量を0.5mm〜2.0mmとした請求項
    6記載の積層型燃料電池。
  8. 【請求項8】 電解質マトリクスをアノード、カソード
    両電極で挟んで構成された単電池を複数個積層し、前記
    アノードに燃料ガスを、前記カソードに酸化剤ガスをそ
    れぞれ隔てて導くセパレータを各単電池間に介装してな
    る積層型燃料電池であって、前記セパレータは、前記燃
    料ガスの流路及び前記酸化剤ガスの流路を隔てて形成す
    るためのインターコネクタと、このインターコネクタの
    周縁部を挟持するように積層されたアノードエッジ板及
    びカソードエッジ板と、前記インターコネクタと前記ア
    ノード中央部及び当該インターコネクタと前記カソード
    中央部にそれぞれ介在され当該アノード及びカソードを
    支持する集電板と、前記アノードエッジ板及びカソード
    エッジ板に設けられ当該アノードエッジ板及びカソード
    エッジ板を積層方向に貫通する複数の孔を有し、前記単
    電池を介して隣り合うアノードエッジ板及びカソードエ
    ッジ板の貫通孔間に介装され当該貫通孔どうしを気密に
    連通させるマニホールド部とを備え、このマニホールド
    部は、前記アノードエッジ板の貫通孔内縁に外縁部分が
    接合された第1の接合リングと、前記カソードエッジ板
    の貫通孔内縁に外縁部分が接合された第2の接合リング
    と、前記第1の接合リング及び前記第2の接合リングに
    挟持された電気絶縁性の絶縁リングとを備えた積層型燃
    料電池において、 前記アノードエッジ板の貫通孔内縁と前記第1の接合リ
    ングの外縁部分とを、当該エッジ板の法線方向からレー
    ザ光を当該内縁の全周に亘って照射することにより気密
    溶接し、且つ前記カソードエッジ板の貫通孔内縁と前記
    第2の接合リングの外縁部分とを、当該エッジ板の法線
    方向からレーザ光を当該内縁の全周に亘って照射するこ
    とにより気密溶接したことを特徴とする積層型燃料電
    池。
  9. 【請求項9】 前記積層型燃料電池は、前記電解質マト
    リクスとして溶融炭酸塩により生成された電解質マトリ
    クスを用いた溶融炭酸塩型燃料電池である請求項1又は
    8記載の積層型燃料電池。
  10. 【請求項10】 電解質マトリクスをアノード、カソー
    ド両電極で挟んで構成された単電池を複数個積層し、前
    記アノードに燃料ガスを、前記カソードに酸化剤ガスを
    それぞれ隔てて導くセパレータを各単電池間に介装して
    なる積層型燃料電池であって、前記セパレータは、前記
    燃料ガスの流路及び前記酸化剤ガスの流路を隔てて形成
    するためのインターコネクタと、このインターコネクタ
    の周縁部を挟持するように積層されたアノードエッジ板
    及びカソードエッジ板と、前記インターコネクタと前記
    アノード中央部及び当該インターコネクタと前記カソー
    ド中央部にそれぞれ介在され当該アノード及びカソード
    を支持する集電板と、前記アノードエッジ板及びカソー
    ドエッジ板に設けられ当該アノードエッジ板及びカソー
    ドエッジ板を積層方向に貫通する複数の孔を有し、前記
    単電池を介して隣り合うアノードエッジ板及びカソード
    エッジ板の貫通孔間に介装され当該貫通孔どうしを気密
    に連通させるマニホールド部とを備え、このマニホール
    ド部は、前記アノードエッジ板の貫通孔内縁に外縁部分
    が接合された第1の接合リングと、前記カソードエッジ
    板の貫通孔内縁に外縁部分が接合された第2の接合リン
    グと、前記第1の接合リング及び前記第2の接合リング
    に挟持された電気絶縁性の絶縁リングとを備えた積層型
    燃料電池の製造方法において、 前記アノードエッジ板の貫通孔内縁と前記第1の接合リ
    ングの外縁部分とを、当該エッジ板の法線方向からレー
    ザ光を当該内縁の全周に亘って照射することにより気密
    溶接し、且つ前記カソードエッジ板の貫通孔内縁と前記
    第2の接合リングの外縁部分とを、当該エッジ板の法線
    方向からレーザ光を当該内縁の全周に亘って照射するこ
    とにより気密溶接し、前記集電板と前記インターコネク
    タとをレーザ溶接により接合し、前記第1及び第2の接
    合リングが溶接されたアノードエッジ板及びカソードエ
    ッジ板により前記集電板が接合されたインターコネクタ
    を挟持するように積層し、当該インターコネクタの周縁
    部と、この周辺部に対してアノード側に積層されたアノ
    ードエッジ板の周縁部及びカソード側に積層されたカソ
    ード側周縁部との間を、当該インターコネクタの法線方
    向からレーザ光を照射することにより同時に気密溶接し
    たことを特徴とする積層型燃料電池の製造方法。
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