JP6930352B2 - 保護板溶接装置 - Google Patents

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Description

本発明は、保護板にレーザ光を照射して溶接部を形成する際に用いられる保護板溶接装置に関する。
従来から、EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug in Hybrid Vehicle)などの車両には、電動機などへの供給電力を蓄える蓄電装置としてリチウムイオン二次電池などが搭載されている。二次電池は、シート状の正極及び負極の電極が絶縁された状態で積層された電極組立体と、該電極組立体を収容するケースとを備える。正極及び負極の電極は、金属箔と、金属箔の両面又は片面に存在する活物質層と、活物質層が存在せず、金属箔が露出する未塗工部とを有する。未塗工部は、例えば、金属箔の一辺の一部から突出したタブである。
電極組立体は、各極性のタブが積層された未塗工部群としてのタブ群を備える。二次電池からの電力の取り出しは、導電部材を介してタブ群に接続された電極端子を通して行われる。タブ群と導電部材とはレーザ溶接によって形成された溶接部によって電気的に接続されている。
ところで、タブ群と導電部材とのレーザ溶接において、タブ群を構成するタブの枚数が多くなるほど、全てのタブを一度に溶接する際のタブの積層方向における溶け込み深さが深くなるため、溶接に要するレーザ光のエネルギーが大きくなる。この場合、タブ群のうちレーザ光の照射位置に近いタブに破れが生じることがある。これに対し、保護板と導電部材とでタブ群を挟み込んでレーザ溶接することで、溶接時のタブの破れを抑制している。
タブ群と保護板を溶接するために使用されるレーザ照射装置としては、二重筒構造を採用したものがある(例えば、特許文献1)。図10(a)に示すように、特許文献1のレーザ照射ノズル90は、円筒状の内筒91と、内筒91を囲む角筒状の外筒92と、内筒91の内部空間93に配置されたレーザ照射機構94と、を有する。
レーザ照射機構94は、レーザ光源(図示せず)から発振されたレーザ光を内部空間93に導く光導波路94aと、集光素子94bとを含む。集光素子94bは、光導波路94aの端面から出射されたレーザ光を集光する球面レンズである。集光素子94bで集光されたレーザ光は、保護板96における溶接箇所に照射される。
レーザ照射ノズル90は、内筒91と外筒92との間に区画された空間95を有する。外筒92の軸方向一端92aは、内筒91の軸方向一端91aよりも突出している。言い換えると、内筒91の軸方向一端91aは、レーザ照射ノズル90の長手方向に沿って、外筒92の軸方向一端92aよりも内側に位置している。
外筒92の軸方向一端92aは、保護板96に接触する接触面である。接触面は環状である。外筒92には、吸引装置(図示せず)が接続されている。吸引装置により、内筒91と外筒92との間の空間95が真空引きされる。内部空間93と空間95は、連通しており、空間95が真空引きされると、内部空間93も真空引きされる。
上記構成のレーザ照射ノズル90を用いて、タブ群97と保護板96を溶接するには、導電部材98の上にタブ群97が載せられた状態において、レーザ照射ノズル90における外筒92の軸方向一端92aを保護板96に接触させる。吸引装置によって、空間95を真空引きすることで、保護板96を外筒92の軸方向一端92aに吸着する。
図10(b)に示すように、レーザ照射ノズル90に吸着された保護板96をタブ群97に載せ、続いて、レーザ照射ノズル90をタブ群97に向けて下降させ、保護板96を介して外筒92からタブ群97に荷重を加え、タブ群97を積層方向に加圧する。
次に、レーザ照射機構94から保護板96に向けてレーザ光を照射することにより、タブ群97、保護板96、及び導電部材98を溶接する。その結果、保護板96を用いて導電部材98とタブ群97が溶接される。
特開2016−18756号公報
ところが、特許文献1のレーザ照射ノズル90を用いた溶接においては、レーザ溶接によって生じたスパッタが、真空引きされている空間95に入り込み、内筒91の外面や外筒92の内面に付着して、空間95がスパッタによって狭められたり、詰まったりする虞がある。すると、レーザ照射ノズル90における保護板96を吸着する力が低下する虞がある。
本発明の目的は、保護板を吸着する力の低下を抑制できる保護板溶接装置を提供することにある。
上記問題点を解決するための保護板溶接装置は、金属箔の少なくとも片面に活物質層を有するとともに、前記活物質層が存在せず、前記金属箔が露出する未塗工部を有する正極及び負極の電極が絶縁された状態で積層された構造を有し、かつ前記未塗工部が同じ極性同士で積層された未塗工部群を備える電極組立体と、前記未塗工部群と接合された導電部材と、を備える蓄電装置において、前記未塗工部群の積層方向一端の未塗工部の外側に導電部材が配置されるとともに、前記未塗工部群の積層方向他端の未塗工部の外側に保護板が載せられた状態で、前記保護板にレーザ光を照射して溶接部を形成する際に用いられる保護板溶接装置であって、前記保護板を吸着する吸着治具と、前記吸着治具に吸引力を発生させる吸引装置と、前記吸着治具を前記未塗工部群の積層方向他端の未塗工部の外側に載せられた前記保護板に向けて押圧する昇降装置と、を備え、前記吸着治具は、前記レーザ光を通過させるべく前記吸着治具の軸方向に延びる貫通孔と、前記吸着治具における前記軸方向の一端に位置し、前記保護板における前記溶接部の形成箇所よりも外側に吸着する吸着面と、前記吸着治具内に形成され、一端に吸引口を備え、前記吸着面に前記吸引口を介して開口し、かつ他端に前記吸引装置が接続された吸引通路と、を有することを要旨とする。
これによれば、吸引装置によって吸着治具の吸引口に吸引力を発生させることで、吸着治具の吸着面に保護板を吸着することができる。吸着治具に保護板を吸着した状態で、昇降装置によって吸着治具を未塗工部群に向けて下降させ、吸着治具を未塗工部群に押し付けることで、保護板によって未塗工部群を積層方向に加圧できる。未塗工部群を吸着治具で加圧した状態で、貫通孔にレーザ光を通過させ、レーザ溶接を行う。このとき、吸引通路は吸着治具内に形成され、しかも、吸引通路の吸引口は保護板に接触することで閉じられている。また、吸引通路は、レーザ光が通る貫通孔とは別の通路である。このため、レーザ溶接の際にスパッタが発生しても、スパッタが吸引口から吸引通路に入り込むことを抑制できる。よって、スパッタによって吸引通路が詰まったり、狭まったりすることを抑制でき、保護板を吸着する力の低下を抑制できる。
また、保護板溶接装置について、前記吸着面は前記保護板における前記溶接部の形成箇所を囲む環状であってもよい。
これによれば、保護板を介して、未塗工部群における溶接部の形成箇所を環状に加圧でき、未塗工部を突っ張った状態にできる。
また、保護板溶接装置について、前記吸着治具はセラミックス製であるのが好ましい。
これによれば、吸着治具に保護板を吸着し、保護板を未塗工部群に押し付けた状態でレーザ溶接を行っても、レーザ光によって吸着治具が融けることを防止できる。
本発明によれば、保護板を吸着する力の低下を抑制できる保護板溶接装置を提供することにある。
実施形態の二次電池の分解斜視図。 二次電池の部分断面図。 (a)はタブ群を延ばした状態での溶接部を示す断面図、(b)はタブ群を延ばした状態での溶接部を示す平面図。 (a)は吸着治具の断面図、(b)は吸着治具を接触面から見た図。 保護板溶接装置を示す部分斜視図。 保護板溶接装置を示す模式図。 (a)は吸着治具を保護板に載せた状態を示す図、(b)は保護板を吸着した状態を示す図。 (a)は吸着治具をタブ群の上方に配置した状態を示す図、(b)は保護板を介してタブ群を加圧した状態を示す図。 レーザ溶接を示す図。 背景技術において、(a)はレーザ照射ノズルに保護板を吸着した状態を示す図、(b)はレーザ照射ノズルによって保護板を押圧した状態を示す図。
以下、保護板溶接装置を具体化した一実施形態を図1〜図9にしたがって説明する。
図1又は図2に示すように、蓄電装置としての二次電池10は、ケース11を備える。二次電池10は、ケース11に収容された電極組立体12及び電解液(図示せず)を備える。ケース11は、直方体状のケース本体13と、ケース本体13の開口部13aを閉塞する矩形平板状の蓋14とを有する。ケース11を構成するケース本体13と蓋14は、何れも金属製(例えば、ステンレスやアルミニウム)である。また、本実施形態の二次電池10は、その外観が角型をなす角型電池である。また、本実施形態の二次電池10は、リチウムイオン電池である。
二次電池10は、電極組立体12と電気を授受する一対の電極端子15を備える。一対の電極端子15のうち、一方の電極端子15は正極の電極端子であり、他方の電極端子15は負極の電極端子である。各電極端子15は、蓋14の孔14aを貫通してケース11外に突出する。各電極端子15には、蓋14と絶縁するためのリング状の絶縁リング16がそれぞれ取り付けられている。各電極端子15は、ケース11内に矩形板状の導電部材17を有する。各電極端子15は、導電部材17と電気的に接続されている。
図2に示すように、電極組立体12は、複数枚のシート状の正極の電極としての正極電極21と、複数枚のシート状の負極の電極としての負極電極22とを備える。電極組立体12は、正極電極21と負極電極22との間にセパレータ23を介在させて絶縁させた状態で交互に積層した層状構造を備える。
正極電極21及び負極電極22は、矩形シート状の金属箔24を備える。正極電極21の金属箔24は、例えばアルミニウム箔であり、負極電極22の金属箔24は、例えば銅箔である。正極電極21及び負極電極22は、金属箔24の両面に存在する活物質層25を備える。活物質層25は、極性に応じた活物質、導電材、及びバインダを含む。正極電極21及び負極電極22は、一対の長辺に沿う縁部のうち一方の縁部の一部から突出した矩形状のタブ26を備える。本実施形態では、タブ26の長手方向は、縁部からのタブ26の突出方向と一致する。タブ26は、活物質層25が存在せず、金属箔24が露出する未塗工部である。
電極組立体12は、各正極電極21のタブ26が正極電極21、負極電極22、及びセパレータ23が積層される方向の一端に集箔されて積層された未塗工部群としてのタブ群18を備える。同様に、電極組立体12は、各負極電極22のタブ26が正極電極21、負極電極22、及びセパレータ23が積層される方向の一端に集箔されて積層された未塗工部群としてのタブ群18を備える。タブ26が積層される方向を積層方向とする。各タブ群18は、電極組立体12において蓋14と対向するタブ側端面12aに存在する。図1及び図2に示すように、電極組立体12は、タブ26の突出方向においてタブ群18の基端部及び先端部が折り曲げられた状態でケース11に収容される。導電部材17は、タブ群18の積層方向の一端面と蓋14の内面との間に位置する。なお、図3以降では、説明の便宜上、タブ群18を折り曲げずに延ばした状態で図示している。
図3(a)及び図3(b)に示すように、二次電池10は、タブ群18と導電部材17と保護板20とがレーザ溶接された溶接部19を備える。溶接部19により、タブ群18と導電部材17とは電気的に接続される。溶接部19は、タブ26の短手方向に長手が延びる矩形状である。保護板20は、金属製である。保護板20は、電極組立体12のタブ側端面12aとタブ群18の積層方向他端面との間に位置する。保護板20は、タブ群18と導電部材17とが重なる部分に重ねられている。保護板20は、溶接部19を形成する際に、タブ群18を構成するタブ26が破れることを抑制するために用いられるものである。
次に、溶接部19を形成するための保護板溶接装置30を説明する。
図6に示すように、保護板溶接装置30は、搬送装置31を備える。搬送装置31は、搬送基台32を備える。搬送基台32は、中心軸線Lを回動中心に回動する。搬送装置31は、搬送基台32に基端部が支持された搬送アーム33を備える。保護板溶接装置30は、搬送アーム33の先端部に支持された昇降装置34を備える。搬送基台32が回動することにより、昇降装置34も中心軸線Lを回動中心として回動する。昇降装置34は流体圧シリンダである。昇降装置34は、シリンダチューブ34aと、シリンダチューブ34aの下端に対し出没するシリンダロッド34bを備える。シリンダチューブ34a内には、ピストン34cが移動可能に収容され、シリンダロッド34bの一端はピストン34cに連結されている。シリンダロッド34bのシリンダチューブ34aからの突出端には、吸着治具35が連結されている。
図4(a)、図4(b)又は図5に示すように、保護板溶接装置30が備える吸着治具35は、四角筒状である。吸着治具35の長手方向への長さは、溶接部19における長手方向への長さより長い。吸着治具35は、熱伝導率の低い材料から形成されている。例えば、セラミックスによって形成され、セラミックスとしてはジルコニアが挙げられる。吸着治具35は、貫通孔35aを備える。吸着治具35において、貫通孔35aが貫通する方向を軸方向とする。
図4(a)又は図4(b)に示すように、吸着治具35は、軸方向の一端に吸着面36を備える。吸着面36は四角環状である。吸着治具35の軸方向の他端には、昇降装置34におけるシリンダロッド34bの突出端が連結されている。そして、昇降装置34によって、吸着治具35は昇降可能である。
吸着治具35は、一対の第1通路37を吸着治具35の厚み内に備える。一対の第1通路37は、吸着治具35の長手方向に対向した位置に配置されている。また、各第1通路37は、吸着治具35の厚み内で軸方向へ直線的に延びる。各第1通路37は、一端に吸引口37aを備え、吸引口37aは吸着面36に開口する。吸着治具35は、一対の第1通路37の他端に連通して吸着治具35の短手方向に延び、かつそれら短手方向に延びた部位同士を繋ぐ第2通路35cを厚み内に備える。吸着治具35は、一端が第2通路35cに連通した第3通路35dを備える、第3通路35dの他端は吸着治具35の外周面に位置する。そして、一対の第1通路37、第2通路35c、及び第3通路35dによって吸引通路39が構成されている。吸引通路39の一端である、第1通路37の吸引口37aは、吸着面36に開口し、吸引通路39の他端である、第3通路35dの他端には、吸引装置38が接続されている。また、吸引通路39は、吸着治具35の厚み内に形成されている。
保護板溶接装置30は、吸引通路39の他端となる第3通路35dの他端に接続された吸引装置38を備える。吸引装置38は、真空ポンプやブロアである。そして、吸引装置38を駆動させることにより、第3通路35d、第2通路35c、及び各第1通路37に負圧を発生させ、吸引口37aに負圧を発生させることができる。このとき、貫通孔35a内は、負圧にならない。
次に、保護板溶接装置30を用いた溶接部19の形成方法について説明する。
溶接部19の形成方法は、集箔工程、加圧工程、及び溶接工程を備える。
集箔工程は、電極組立体12が備える複数枚のタブ26を集箔してタブ群18を形成する工程である。図5に示すように、集箔工程は、作業台Sに載置された導電部材17上に、電極組立体12の全てのタブ26を配置する。すなわち、積層方向一端のタブ26より外側(下側)に導電部材17を配置する。
なお、導電部材17は、電極端子15に接合されるとともに、電極端子15は蓋14に締結されている。よって、導電部材17の上に全てのタブ26が配置された状態では、全てのタブ26は、蓋14に片持ち支持された導電部材17の上に配置される。次に、図示しない集箔装置によって、タブ26を挟んだ導電部材17の反対側(積層方向他端側)から全てのタブ26を押圧して集箔し、タブ群18を形成する。
加圧工程は、集箔工程によって形成されたタブ群18の積層方向他端のタブ26の外側(上側)に載せられた保護板20によってタブ群18を積層方向に加圧する工程である。なお、保護板20は、収納部40に複数枚収納されている。
まず、図6に示すように、保護板溶接装置30の搬送装置31を駆動させ、搬送アーム33に支持された昇降装置34を収納部40の上方にまで移動させる。次に、吸引装置38を駆動させ、図7(a)に示すように、吸着治具35の吸引通路39を吸引し、吸引口37aに負圧を発生させる。そして、昇降装置34を駆動させ、吸着治具35を収納部40に向けて下降させる。吸着面36が、保護板20に接触すると、吸引口37aに発生した負圧によって、吸着面36に保護板20が吸着する。
続いて、昇降装置34によって、図7(b)に示すように、吸着治具35を上昇させ、吸着治具35に吸着した保護板20を上昇させる。次に、搬送装置31によって搬送アーム33をタブ群18の上方にまで移動させ、図8(a)に示すように、保護板20を吸着した吸着治具35をタブ群18の上方にまで移動させる。
次いで、昇降装置34によって、図8(b)に示すように、吸着治具35をタブ群18に向けて下降させる。そして、昇降装置34によって、吸着治具35を、タブ群18における積層方向他端のタブ26の外側に載せられた保護板20に向けて押圧する。すなわち、吸着治具35に保護板20を吸着させたままの状態で、その保護板20を介して昇降装置34によりタブ群18を積層方向に加圧する。
すると、タブ群18において、タブ群18の積層方向外側に保護板20が載置され、かつ溶接部19の形成箇所を囲む位置が積層方向に加圧される。吸着治具35は四角筒状であり、吸着面36は四角環状である。このため、吸着治具35により、保護板20において溶接部19の形成箇所を囲む場所が加圧される。その結果、タブ群18において、吸着面36で押圧された箇所で囲まれた部位は、積層方向に隣り合うタブ26同士は密着した状態となる。
溶接工程は、保護板20をタブ群18に押し付けながら溶接部19を形成する工程である。図9に示すように、溶接工程はレーザ溶接によって行われる。レーザ照射装置41は、タブ群18における積層方向他端のタブ26より外側(上側)に配置され、保護板20に載せられた吸着治具35よりも上方に配置されている。
レーザ照射装置41によって、タブ群18を加圧している吸着治具35の貫通孔35aを介してレーザ光Rを保護板20に向けて照射する。つまり、タブ群18における積層方向他端より外側からレーザ光Rを保護板20に向けて照射する。そして、保護板20におけるレーザ光Rの照射位置を移動させる。このとき、保護板20をタブ群18に押し当て、タブ群18を加圧しておくことにより、タブ群18において、保護板20が押し当てられた部分、詳細には、溶接部19の形成箇所の各タブ26が引っ張られ、弛みが抑制されている。その結果、積層方向に隣り合うタブ26同士が密着した状態でレーザ溶接が行われる。
すると、全てのタブ26が保護板20と導電部材17に溶接され、溶接部19が形成される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)保護板溶接装置30の吸着治具35において、吸引通路39の吸引口37aは吸着面36に開口している。吸着面36は、保護板20を吸着する面である。このため、吸着治具35の吸着面36に保護板20を吸着した状態でレーザ溶接が行われても、スパッタが吸引口37aから吸引通路39に入り込むことを抑制できる。その結果、吸引通路39が、スパッタで狭められたり、詰まったりすることを抑制できる。したがって、吸引装置38による保護板20を吸着する力が低下することが抑制される。
(2)吸着治具35は、レーザ光Rを通過させる貫通孔35aを備え、レーザ照射装置41は、吸着治具35の上方に配置される。レーザ照射装置41は、吸着治具35の貫通孔35a内に配置されないため、スパッタが発生しても、レーザ照射装置41にスパッタが付着することを抑制できる。よって、レーザ照射装置41に付着したスパッタを除去するといったメンテナンスを減らすことができる。
(3)吸着治具35は筒状であり、保護板20において溶接部19の形成箇所を取り囲む。このため、レーザ溶接の際に生じたスパッタが吸着治具35より外側に飛散することを抑止できる。
(4)吸着面36は四角環状であり、吸着面36は、保護板20において、溶接部19の形成箇所を取り囲む。このため、吸着治具35により、保護板20を介して、タブ群18における溶接部19の形成箇所を取り囲むように加圧でき、タブ群18における溶接部19の形成箇所を突っ張った状態にして積層方向に隣り合うタブ26同士を密着させやすくなる。
(5)吸着治具35はセラミックス製である。このため、吸着治具35に保護板20を吸着し、保護板20をタブ群18に押し付けた状態でレーザ溶接を行っても、レーザ光によって吸着治具35が融けることを防止できる。
(6)吸着治具35をセラミックス製とすることで、保護板20を吸着させる部品と、溶接時にタブ群18を加圧する部品を1部品にできる。このため、例えば、保護板20を吸着させる部品と、溶接時にタブ群18を加圧する部品とを別々とする場合と比べて、保護板溶接装置30の部品点数を減らすことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 吸着治具35は、四角筒状でなくてもよい。例えば、吸着治具35は、保護板20において、溶接部19の形成箇所を取り囲むことができれば、円筒状、楕円筒状、六角筒状等に変更してもよい。
○ 吸着治具35において、吸着面36は四角環状でなくてもよい。例えば、吸着治具35の軸方向一端側を平面視C字状として吸着面36をC字状としたり、吸着治具35の軸方向一端側に、貫通孔35aを挟んで対向する一対の壁部を設け、各壁部の先端面を吸着面としたりしてもよい。
○ 電極組立体12は、巻回型の電極組立体でもよい。図示しないが、巻回型の電極組立体は、長尺帯状の正極電極と長尺帯状の負極電極とが絶縁された状態で巻回された層状構造を有する。正極電極及び負極電極はそれぞれ、一対の長辺に沿う縁部のうち一方の縁部に活物質層が存在せず、金属箔が露出した帯状の未塗工部を備える。電極組立体は、帯状の未塗工部が同じ極性同士で積層された未塗工部群を備える。正極の未塗工部群は、巻回軸線の一端に存在し、負極の未塗工部群は、巻回軸線の他端に存在する。
○ 正極電極21及び負極電極22において、活物質層25は金属箔24の片面に存在してもよい。
○ 正極電極21及び負極電極22の未塗工部は、タブ26に限定されない。例えば、正極電極21及び負極電極22の一対の長辺に沿う縁部のうちの一方の縁部から金属箔24を露出させるとともに、その露出した金属箔の一部からタブ26を突出させる。そして、縁部に沿う金属箔とタブ26を未塗工部としてもよい。また、正極電極21及び負極電極22の一対の長辺に沿う縁部のうちの一方の縁部から金属箔24を露出させ、その露出した部分のみを未塗工部としてもよい。
○ 吸引通路39において、第1通路37は1本でもよく、この場合、吸引口37aは吸着面36に1箇所配置される。また、第1通路37は3本以上でもよく、この場合、吸引口37aは吸着面36に3箇所以上配置される。
○ 吸着治具35は、セラミックスではなく金属製であってもよい。
○ 溶接部19の長手は、タブ26の長手方向に延びていてもよい。
○ 溶接部19の長手方向の長さは、適宜変更してよい。
○ 溶接部19の形状は適宜変更してよい。
○ 蓄電装置は、例えばキャパシタなど、二次電池以外の蓄電装置にも適用可能である。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池以外の他の二次電池であってもよい。要は、正極用の活物質と負極用の活物質との間をイオンが移動するとともに電荷の教授を行うものであればよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)金属箔の少なくとも片面に活物質層を有するとともに、前記活物質層が存在せず、前記金属箔が露出する未塗工部を有する正極及び負極の電極が絶縁された状態で積層された構造を有し、かつ前記未塗工部が同じ極性同士で積層された未塗工部群を備える電極組立体と、前記未塗工部群と接合された導電部材と、を備える蓄電装置において、前記未塗工部群の積層方向一端の未塗工部の外側に導電部材が配置されるとともに、前記未塗工部群の積層方向他端の未塗工部の外側に保護板が載せられた状態で、前記保護板にレーザ光を照射して溶接部を形成する際に用いられる吸着治具であって、前記レーザ光を通過させるべく軸方向に延びる貫通孔と、軸方向の一端に位置し、前記保護板における前記溶接部の形成箇所よりも外側に吸着する吸着面と、前記吸着治具内に形成され、一端に吸引口を備え、前記吸着面に前記吸引口を介して開口し、かつ他端に吸引装置が接続された吸引通路と、を有することを特徴とする吸着治具。
(2)前記吸着治具はセラミックス製である吸着治具。
10…蓄電装置としての二次電池、12…電極組立体、17…導電部材、18…未塗工部群としてのタブ群、19…溶接部、20…保護板、21…正極の電極としての正極電極、22…負極の電極としての負極電極、24…金属箔、25…活物質層、26…未塗工部としてのタブ、30…保護板溶接装置、34…昇降装置、35…吸着治具、35a…貫通孔、36…吸着面、37a…吸引口、38…吸引装置、39…吸引通路。

Claims (3)

  1. 金属箔の少なくとも片面に活物質層を有するとともに、前記活物質層が存在せず、前記金属箔が露出する未塗工部を有する正極及び負極の電極が絶縁された状態で積層された構造を有し、かつ前記未塗工部が同じ極性同士で積層された未塗工部群を備える電極組立体と、前記未塗工部群と接合された導電部材と、を備える蓄電装置において、前記未塗工部群の積層方向一端の未塗工部の外側に導電部材が配置されるとともに、前記未塗工部群の積層方向他端の未塗工部の外側に保護板が載せられた状態で、前記保護板にレーザ光を照射して溶接部を形成する際に用いられる保護板溶接装置であって、
    前記保護板を吸着する吸着治具と、
    前記吸着治具に吸引力を発生させる吸引装置と、
    前記吸着治具を前記未塗工部群の積層方向他端の未塗工部の外側に載せられた前記保護板に向けて押圧する昇降装置と、を備え、
    前記吸着治具は、
    前記レーザ光を通過させるべく前記吸着治具の軸方向に延びる貫通孔と、
    前記吸着治具における前記軸方向の一端に位置し、前記保護板における前記溶接部の形成箇所よりも外側に吸着する吸着面と、
    前記吸着治具内に形成され、一端に吸引口を備え、前記吸着面に前記吸引口を介して開口し、かつ他端に前記吸引装置が接続された吸引通路と、を有することを特徴とする保護板溶接装置。
  2. 前記吸着面は前記保護板における前記溶接部の形成箇所を囲む環状である請求項1に記載の保護板溶接装置。
  3. 前記吸着治具はセラミックス製である請求項1又は請求項2に記載の保護板溶接装置。
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