JP2014022153A - 蓄電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】集電タブと電極端子の溶接の確実性を図り、出力性能の低下を抑制すること。
【解決手段】正極集電タブ群28の溶接部位を押圧することにより、正極集電タブ群28の厚み方向に凹んだ凹部34の底34aに、正極集電タブ群28の厚みαより薄い厚みβからなる薄部33を設ける。そして、薄部33内に溶接部Yが設けられるように、正極集電タブ群28と正極内部端子15bを抵抗溶接によって接合する。
【選択図】図4

Description

本発明は、電極に設けられた集電タブを集めた集電タブ群と導電部材を溶接した蓄電装置に関する。
EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug in Hybrid Vehicle)などの車両には、原動機となる電動機への供給電力を蓄える蓄電装置としてリチウムイオン電池などの二次電池が搭載されている。この種の二次電池は、例えば、特許文献1に開示されている。二次電池は、金属箔に負極活物質を塗布した負極電極と金属箔に正極活物質を塗布した正極電極との間を絶縁し、これらを積層して層状とした電極組立体を有する。また、各電極には、金属箔からなる集電タブ(「リード」とも言われる)が設けられている。そして、二次電池では、集電タブに電極端子が電気的に接合されており、電極端子を通じて外部に電気が取り出される。
特開平9−120836号公報
集電タブと電極端子の接合には、抵抗溶接などの溶接が用いられる。例えば、特許文献1においても、電極組立体の金属リード板と正極端子の接合には、溶接が採用されている。抵抗溶接は、溶接部に大電流を流すことによって生じる抵抗熱で接合対象物を加熱するとともに、同時に大きな荷重を与えて接合対象物を溶接する方法である。
ところで、集電タブは、同極の集電タブを複数集めた集電タブ群とされ、その集電タブ群と電極端子が溶接される。このため、集電タブ同士の接触面積が少ないと溶接時の抵抗が大きく、それに伴って溶接部の発熱量が増加する。そして、溶接時には、集電タブ群に対して大きな荷重を与えている。したがって、溶接時には、金属箔からなる集電タブの溶融と同時に集電タブが大きく変形し、その変形に伴って集電タブが破断する場合などが生じ得る。集電タブが破断した場合には、電極組立体からの集電率が低下し、電池の出力性能に影響を及ぼす可能性がある。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、集電タブと電極端子の溶接の確実性を図り、出力性能の低下を抑制し得る蓄電装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、金属箔に活物質を塗布した第1電極と前記第1電極とは異なる極性の第2電極との間を絶縁してこれらを積層して層状をなす電極組立体と、各電極からの電気をそれぞれ取り出す電極端子と、を備えた蓄電装置において、各電極には、金属箔からなる集電タブが電極の一端から突出するように設けられており、前記電極端子は、同極の集電タブを集めた集電タブ群に溶接されており、
前記集電タブ群の少なくとも一部には、押圧により前記押圧前の前記集電タブ群の厚みよりも薄い厚みとなる薄部が設けられており、前記薄部には、前記電極端子と前記集電タブ群とを溶接する溶接部が設けられていることを要旨とする。
また、請求項7に記載の発明は、金属箔に活物質を塗布した第1電極と前記第1電極とは異なる極性の第2電極との間を絶縁してこれらを積層して層状をなす電極組立体と、各電極からの電気をそれぞれ取り出す電極端子と、を備えた蓄電装置において、各電極には、金属箔からなる集電タブが電極の一端から突出するように設けられており、前記電極端子は、同極の集電タブを集めた集電タブ群に溶接されており、前記集電タブ群の局所には、前記集電タブ群の厚み方向に凹んだ凹部が設けられており、前記凹部の底に位置する薄部には、前記電極端子と前記集電タブ群とを溶接する溶接部が設けられていることを要旨とする。
薄部は、集電タブ群において厚みを薄くした部位である。つまり、薄部は、集電タブ群を構成する集電タブの密着度が高められている部位である。このため、薄部に集電タブ群と電極端子の溶接部を設けることで、集電タブと電極端子の溶接時には抵抗が低下し、例えば集電タブが破断してしまうことなどが起こり得ることを抑制し得る。したがって、溶接の確実性を図ることで、蓄電装置における出力性能の低下を抑制し得る。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の蓄電装置において、前記薄部は、前記集電タブ群の厚み方向に凹んだ凹部の底に位置していることを要旨とする。これによれば、凹部内に溶接部を設けることができ、溶接部の位置の安定化を図ることができる。つまり、溶接部の位置ずれなどを抑制し、集電タブと電極端子の溶接の確実性を図り得る。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の蓄電装置において、前記凹部は、前記集電タブ群の局所に設けられていることを要旨とする。これによれば、集電タブ群の全体に薄部を設ける場合に比して、溶接に必要な作業を簡素化できる。その結果、蓄電装置の製造の効率化を図ることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の蓄電装置において、前記溶接部は、前記凹部内に位置し、かつ前記凹部よりも小さいことを要旨とする。これによれば、薄部に溶接部を確実に設けることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の蓄電装置において、前記第1電極は正極電極である一方で、前記第2電極は負極電極であり、前記薄部は、少なくとも正極電極の集電タブを集めた正極集電タブ群に設けられていることを要旨とする。これによれば、正極電極における集電タブと電極端子の溶接の確実性を図り得る。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の蓄電装置において、前記蓄電装置は、二次電池であることを要旨とする。
本発明によれば、集電タブと電極端子の溶接の確実性を図り、出力性能の低下を抑制することができる。
二次電池の分解斜視図。 二次電池の外観を示す斜視図。 電極組立体の構成要素を示す分解斜視図。 (a)は集電タブと電極端子の接合態様を示す正面図、(b)は(a)の1−1線断面図。 図4(a)の2−2線断面図。 荷重と抵抗の関係を説明する説明図。 集電タブ群に押圧部材を押し込む前の状態を示す模式図。 (a)は集電タブ群に押圧部材を押し込んだ状態を示す模式図、(b)は抵抗溶接を行う状態を示す模式図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図8にしたがって説明する。
図1及び図2に示すように、蓄電装置としての二次電池10には、ケース11に電極組立体12が収容されている。ケース11は、直方体状の本体部材13と、矩形平板状の蓋部材14とからなる。蓋部材14は、本体部材13に電極組立体12を挿入する挿入口13aを閉塞する。本体部材13と蓋部材14は、何れも金属製(例えば、ステンレスやアルミニウム)である。また、本実施形態の二次電池10は、その外観が角型をなす角型電池である。また、本実施形態の二次電池10は、リチウムイオン電池である。
電極組立体12には、当該電極組立体12から電気を取り出すための正極端子15と負極端子16が電気的に接続されている。本実施形態において正極端子15は、図1に示すように、ケース11の外部に一部が露出する円柱状の正極外部端子15aとケース11の内部に全部が収容される板状の正極内部端子15bとを有する。また、本実施形態において負極端子16は、図1に示すように、ケース11の外部に一部が露出する円柱状の負極外部端子16aとケース11の内部に全部が収容される板状の負極内部端子16bとを有する。そして、正極外部端子15aと負極外部端子16aは、蓋部材14に所定の間隔をあけて並設された一対の開口孔17からケース11の外部に露出されている。また、正極端子15及び負極端子16には、ケース11から絶縁するためのリング状の絶縁リング18がそれぞれ取り付けられている。
図3に示すように、電極組立体12は、シート状の第1電極としての正極電極19と、シート状の第2電極としての負極電極20と、正極電極19と負極電極20の間を絶縁するセパレータ21と、を有する。そして、電極組立体12は、複数枚の正極電極19と複数枚の負極電極20との間にセパレータ21を介在させて交互に積層して構成される。すなわち、電極組立体12には、正極電極19と、負極電極20と、セパレータ21とからなる組が複数組、設けられている。
正極電極19は、正極金属箔(本実施形態ではアルミニウム箔)22と、その両面に正極活物質を塗布してなる正極活物質層23を有する。また、正極電極19の一端としての縁部19aには、正極金属箔22からなる正極集電タブ24が突出するように設けられている。正極集電タブ24は、正極活物質が塗布されていない未塗工部を構成する。また、正極集電タブ24は、電極組立体12を構成する各正極電極19において同位置に同一形状で形成されている。
負極電極20は、負極金属箔(本実施形態では銅箔)25と、その両面に負極活物質を塗布してなる負極活物質層26を有する。また、負極電極20の一端としての縁部20aには、負極金属箔25からなる負極集電タブ27が突出するように設けられている。負極集電タブ27は、負極活物質が塗布されていない未塗工部を構成する。また、負極集電タブ27は、電極組立体12を構成する各負極電極20において同位置に同一形状で形成されている。また、負極集電タブ27は、正極電極19と負極電極20を積層する場合に正極集電タブ24とは積層方向において重ならない位置に設けられている。
電極組立体12を構成する各正極電極19は、それぞれの正極集電タブ24が積層方向に沿って列状に配置されるように積層される。同様に、電極組立体12を構成する各負極電極20は、それぞれの負極集電タブ27が、正極集電タブ24と重ならないように積層方向に沿って列状に配置されるように積層される。そして、各正極集電タブ24は、図1に示すように、電極組立体12における積層方向の一端から他端までの範囲に集められて正極集電タブ群28とされる。また、各負極集電タブ27も同様に、図1に示すように、電極組立体12における積層方向の一端から他端までの範囲に集められて負極集電タブ群29とされる。
そして、正極集電タブ群28は、正極内部端子15bと電気的に接続される。また、負極集電タブ群29は、負極内部端子16bと電気的に接続される。正極集電タブ群28と正極内部端子15b、及び負極集電タブ群29と負極内部端子16bは、抵抗溶接によって接合される。
図1、図4(a),(b)及び図5に示すように、抵抗溶接によって接合される正極集電タブ群28と正極内部端子15bには、溶接部Yが設けられている。この溶接部Yには、溶接時に電流を流すことで溶融した金属が溶接後に凝固したナゲットNが発生している。このナゲットNの直径は、図4(a)に二点鎖線で示す溶接用電極棒の直径Dよりも小さい。なお、溶接時において電流の流れる範囲は、溶接条件によって変更することができる。このため、溶接によって発生するナゲットNの大きさは、溶接条件などによって変化する。
正極集電タブ群28には、図4(b)及び図5に示すように、正極集電タブ群28の厚みを厚みαよりも薄くした厚みβの薄部33が設けられている。薄部33は、正極集電タブ群28を厚み方向に押圧し、凹ませた凹部34の底34aに位置している。そして、溶接部Yは、薄部33に設けられている。凹部34は、図4(a)に示すように、平面視で円形状の穴となるように凹み、溶接用電極棒の直径Dよりも大きい直径を有するように設けられている。また、凹部34は、底34aが緩やかな弧状となるように形成されている。正極集電タブ群28は、凹部34によって厚み方向に凹むように変形していることで当該凹部34に対応する部位に薄部33が設けられ、その薄部33によって他の部位に比して厚みが薄くなる部位を有する。
薄部33は、正極集電タブ群28を構成するために集めて重ねられる正極集電タブ24としての正極金属箔22同士の密着度を、凹部34の形成部位以外の他の部位にある正極金属箔22同士の密着度よりも高めることで薄くなっている。つまり、正極集電タブ群28を構成するために集められた正極集電タブ24は、押圧により正極集電タブ24間の隙間が潰され、正極集電タブ24の積層厚が薄くなることで密着度が高められる。
正極電極19に用いる正極金属箔22は、例えば、10μm〜20μm程度の厚みを有する。また、電極組立体12を構成する際に正極電極19は、例えば、50枚や60枚というように数十枚、用いられる。そして、薄部33に対応する正極集電タブ24の枚数は、他の部位の正極集電タブ24の枚数と同じであるが、前述のように密着度を高めることで薄部33は薄くなっている。
本実施形態において薄部33及び当該薄部33を有する凹部34は、正極集電タブ群28に対して局所的に設けられている。そして、本実施形態の正極集電タブ群28には、凹部34が1箇所に設けられており、その凹部34内に位置する溶接部Yによって正極集電タブ群28と正極内部端子15bとが溶接されている。また、溶接部Yは、凹部34よりも小さくなっている。
なお、上記では、正極集電タブ群28と正極内部端子15bを溶接する溶接部Yについて説明したが、負極集電タブ群29と負極内部端子16bにも同様の溶接部Yが設けられている。つまり、負極集電タブ群29と負極内部端子16bを溶接する溶接部Yは、負極集電タブ群29に設けた凹部34内に位置し、薄部33に設けられている。また、負極内部端子16bを溶接する溶接部Yは、凹部34よりも小さくなっている。
以下、正極集電タブ群28と正極内部端子15bを溶接する方法について説明する。なお、以下に説明する溶接方法は、負極集電タブ群29と負極内部端子16bを溶接する場合も同じである。このため、負極集電タブ群29と負極内部端子16bを溶接する方法の説明については、以下の説明における正極集電タブ群28を「負極集電タブ群29」と、正極内部端子15bを「負極内部端子16b」と、それぞれ読み替えるものとする。
溶接時における集電タブの破断などは、溶接に伴う発熱と加圧による影響が大きい。特に、集電タブ群を構成する集電タブ同士の接触面積が少ないと、溶接時の抵抗が増加し、発熱量も大きくなる。このため、発熱量が大きい部位においては、集電タブを構成する金属箔の溶融が進みやすく、溶接時に集電タブに付加される荷重によって破断などが生じやすい。
溶接時に生じ得る抵抗は、図6に示すように、本出願人の実験結果から理解できるように荷重を掛けるほど、小さくなる。すなわち、集電タブ群に荷重を掛けた場合には、集電タブ群を構成する集電タブ同士の接触面積が増加、つまり集電タブ同士の密着度が増加する。このため、本実施形態では、上記の点に着目し、正極集電タブ群28と正極内部端子15bを抵抗溶接によって接合する場合、以下に説明する手順を取り得る。
まず、図7に示すように、正極集電タブ群28と正極内部端子15bを重ね合わせた状態で、正極集電タブ群28と正極内部端子15bの抵抗溶接を行う前に、正極集電タブ群28において溶接部位となる箇所に丸棒状の押圧部材35を位置決めする。押圧部材35は、金属製又は樹脂製の棒である。
そして、図8(a)に示すように、正極集電タブ群28を押圧部材35によって押圧する。これにより、正極集電タブ群28には、厚み方向に凹んだ凹部34が形成されるとともに、その凹部34の底34aに薄部33が形成される。この押圧工程では、図6に示す抵抗と荷重の関係をもとに、抵抗がほぼ零に近づくような荷重を正極集電タブ群28に与えるように押圧部材35が押し込まれる。また、荷重は、溶接抵抗時に掛けられる荷重と同等以上の大きさである。また、薄部33の厚みβは、抵抗がほぼ零に近づくような荷重を掛けた結果に応じて定める量である。
そして、押圧部材35は、その後の工程において図8(b)に示す溶接用電極棒36を挿入可能な大きさの凹部34が形成されるように、その形状が設定されている。つまり、押圧部材35の直径は、溶接用電極棒36の直径に比して大きい。また、押圧部材35の先端はR状に形成されており、その曲率は溶接用電極棒36の先端よりも小さく設定されている。押圧部材35の先端がR状に形成されていることにより、凹部34の底34aは、緩やかな弧状に形成される。
この押圧工程は、抵抗溶接前に、正極集電タブ群28を構成する正極集電タブ24同士の接触面積を増加させる。そして、押圧工程では、厚みαの正極集電タブ群28を押圧することによって溶接部位となる箇所に厚みβの薄部33を正極集電タブ群28に形成している。このとき、薄部33は、押圧によって押し固められたような状態となる。このため、正極集電タブ群28は、薄部33に対応する部位において抵抗溶接時における抵抗が小さくなる。
そして、押圧工程後は、図8(b)に示すように、正極集電タブ群28の薄部33側と当該薄部33に対応する正極内部端子15b側とを一対の溶接用電極棒36で挟み込み、通電する。この溶接工程により、正極集電タブ群28と正極内部端子15bは、薄部33に対応する部位において溶接される。そして、薄部33には、溶接部Yが設けられる。なお、溶接工程において正極集電タブ群28と正極内部端子15bには、溶接用電極棒36によって荷重が掛けられる。このため、薄部33には、ナゲットNが発生する部位においてさらに凹みが形成される。したがって、溶接後の正極集電タブ群28には、凹部34による凹みと、その凹部34の底34aに位置する薄部33に溶接用電極棒36による押圧によって形成された凹みが設けられている。
以下、本実施形態の作用を説明する。
前述のように、正極集電タブ群28と正極内部端子15bを接合する場合は、抵抗溶接の前に、正極集電タブ24の接触面積を増加させるように押圧部材35を押圧して薄部33を形成している。同様に、負極集電タブ群29と負極内部端子16bを接合する場合は、抵抗溶接の前に、負極集電タブ27の接触面積を増加させるように押圧部材35を押圧して薄部33を形成している。そして、薄部33の形成後に、当該薄部33に抵抗溶接を行っている。このため、正極集電タブ群28においては、薄部33に位置する正極集電タブ24の接触面積の増加によって溶接時の抵抗が減少しているので、発熱量の局部的な増加やばらつきが抑制され、正極集電タブ24の破断などが生じ難い。同様に、負極集電タブ群29においても、溶接時の抵抗が減少しているので、負極集電タブ27の破断などが生じ難い。
その結果、上記のように正極集電タブ群28と正極内部端子15bを接合するとともに、負極集電タブ群29と負極内部端子16bを接合した電極組立体12を有する二次電池10は、その出力性能の低下が抑制される。つまり、二次電池10は、想定した出力性能を維持し得る。
したがって、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)正極集電タブ24、及び負極集電タブ27の密着度を高めた薄部33を設け、その薄部33で溶接を行っている。このため、薄部33は、溶接時の抵抗が減少しているので、発熱量の局部的な増加やばらつきが抑制され、正極集電タブ24や負極集電タブ27の破断などが生じ難い。したがって、溶接の確実性を図り、二次電池10における出力性能の低下を抑制し得る。
(2)凹部34内の薄部33に溶接部Yを設けることで、溶接部Yの位置の安定化を図ることができる。つまり、溶接部Yの位置ずれなどを抑制し、溶接の確実性を図り得る。
(3)薄部33を、正極集電タブ群28及び負極集電タブ群29の局所に設けている。このため、薄部33を、正極集電タブ群28及び負極集電タブ群29の全体に設ける場合に比して、溶接に必要な作業を簡素化できる。つまり、二次電池10の製造の効率化を図ることができる。
(4)薄部33を正極集電タブ群28及び負極集電タブ群29の両方に設けることで、正極集電タブ24及び負極集電タブ27の双方において溶接の確実性を図り得る。また、正極金属箔22をアルミニウム箔とし、負極金属箔25を銅箔とした場合、アルミニウム箔の方が銅箔に比して破断し易い。このため、本実施形態の溶接方法、すなわち薄部33に溶接部Yを設けることは、正極集電タブ群28と正極内部端子15bの溶接において好適に採用できる。
(5)薄部33は、正極集電タブ群28及び負極集電タブ群29を押圧部材35によって押圧することで形成される。このため、簡単な方法で、正極集電タブ24及び負極集電タブ27の密着度を高めることができる。
(6)また、押圧部材35は、溶接用電極棒36を挿入可能な大きさの凹部34が形成されるように、その形状が設定されている。つまり、押圧部材35は、溶接用電極棒36よりも大きな直径を有する。このため、薄部33に溶接部Yを確実に設けることができる。また、溶接用電極棒36を凹部34に挿入した際に、溶接用電極棒36によって凹部34周辺の正極集電タブ24や負極集電タブ27が押し潰されることがなく、破断などを確実に抑制できる。
(7)押圧部材35の先端を弧状に形成しているので、正極集電タブ群28や負極集電タブ群29に対する押圧部材35の片当りなどを抑制し、薄部33を確実に設けることができる。また、押圧部材35から局部的に大きな荷重が加わり難く、押圧部材35の押圧時において正極集電タブ24や負極集電タブ27が破断してしまうことを抑制できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態において、薄部33による溶接を、正極集電タブ群28と正極内部端子15bとの接合のみに用いても良い。逆に、薄部33による溶接を、負極集電タブ群29と負極内部端子16bとの接合のみに用いても良い。
○ 実施形態において、薄部33を複数箇所に設けても良い。
○ 実施形態において、正極集電タブ群28及び負極集電タブ群29の全体をそれぞれ薄部33としても良い。つまり、正極集電タブ群28及び負極集電タブ群29を厚みβとするように溶接前に押圧して変形させても良い。
○ 実施形態において、押圧部材35の直径は、溶接用電極棒36の直径に比して大きければ、その直径比率は任意に変更することができる。つまり、溶接用電極棒36の直径よりも大きい凹部34が形成されれば良い。
○ 実施形態において、押圧部材35の先端形状は任意に変更しても良い。
○ 実施形態において、凹部34の形状を変更しても良い。
○ 実施形態において、正極集電タブ群28と正極内部端子15bとの接合、及び負極集電タブ群29と負極内部端子16bとの接合を、抵抗溶接に代えて他の溶接方法を用いて行っても良い。例えば、超音波溶接によって接合しても良い。
○ 実施形態において、正極電極19、及び負極電極20の形状を変更しても良い。例えば、正面視正方形に形成しても良い。
○ 実施形態の二次電池10は、リチウムイオン二次電池であったが、これに限らず、他の二次電池であっても良い。要は、正極活物質層と負極活物質層との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであれば良い。
○ 実施形態の二次電池10は、車両として自動車に搭載しても良いし、産業用車両に搭載しても良い。また、定置用の蓄電装置に適用しても良い。
○ 実施形態のような積層型の二次電池10に限らず、帯状の正極電極と帯状の負極電極を捲回して層状に積層した捲回型の二次電池に適用しても良い。なお、捲回型の二次電池においても、正極電極と負極電極の間はセパレータを介在させて絶縁される。そして、捲回型の二次電池に適用する場合は、実施形態のように正極集電タブ24と負極集電タブ27が形成されていれば良い。
○ 正極電極19は、片面に活物質を塗布して正極活物質層が形成されていても良い。同様に、負極電極20は、片面に活物質を塗布して負極活物質層が形成されていても良い。なお、その場合には、正極電極19の正極活物質層と負極電極20の負極活物質層が対向するように配置する。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)凹部の底は、弧状に形成されている請求項2に記載の蓄電装置。
(ロ)蓄電装置のケースに収容される電極組立体は金属箔に活物質を塗布した第1電極と前記第1電極とは異なる極性の第2電極との間を絶縁してこれらを積層して層状に構成されており、各電極には金属箔からなる集電タブが電極の一端から突出するように設けられており、同極の集電タブを集めた集電タブ群と各電極からの電気を取り出す電極端子とを溶接する電極の溶接方法において、集電タブ群の少なくとも一部に、押圧により前記押圧前の前記集電タブ群の厚みよりも薄い厚みとなる薄部を設け、その後に前記薄部に対応する部位の集電タブ群と前記電極端子とを溶接する電極の溶接方法。
10…二次電池、12…電極組立体、15…正極端子、15b…正極内部端子、16…負極端子、16b…負極内部端子、19…正極電極、20…負極電極、22…正極金属箔、23…正極活物質層、24…正極集電タブ、25…負極金属箔、26…負極活物質層、27…負極集電タブ、28…正極集電タブ群、29…負極集電タブ群、33…薄部、34…凹部、34a…底、Y…溶接部。

Claims (7)

  1. 金属箔に活物質を塗布した第1電極と前記第1電極とは異なる極性の第2電極との間を絶縁してこれらを積層して層状をなす電極組立体と、各電極からの電気をそれぞれ取り出す電極端子と、を備えた蓄電装置において、
    各電極には、金属箔からなる集電タブが電極の一端から突出するように設けられており、
    前記電極端子は、同極の集電タブを集めた集電タブ群に溶接されており、
    前記集電タブ群の少なくとも一部には、押圧により前記押圧前の前記集電タブ群の厚みよりも薄い厚みとなる薄部が設けられており、
    前記薄部には、前記電極端子と前記集電タブ群とを溶接する溶接部が設けられていることを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記薄部は、前記集電タブ群の厚み方向に凹んだ凹部の底に位置している請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記凹部は、前記集電タブ群の局所に設けられている請求項2に記載の蓄電装置。
  4. 前記溶接部は、前記凹部内に位置し、かつ前記凹部よりも小さい請求項2又は請求項3に記載の蓄電装置。
  5. 前記第1電極は正極電極である一方で、前記第2電極は負極電極であり、
    前記薄部は、少なくとも正極電極の集電タブを集めた正極集電タブ群に設けられている請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の蓄電装置。
  6. 前記蓄電装置は、二次電池である請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の蓄電装置。
  7. 金属箔に活物質を塗布した第1電極と前記第1電極とは異なる極性の第2電極との間を絶縁してこれらを積層して層状をなす電極組立体と、各電極からの電気をそれぞれ取り出す電極端子と、を備えた蓄電装置において、
    各電極には、金属箔からなる集電タブが電極の一端から突出するように設けられており、
    前記電極端子は、同極の集電タブを集めた集電タブ群に溶接されており、
    前記集電タブ群の局所には、前記集電タブ群の厚み方向に凹んだ凹部が設けられており、
    前記凹部の底に位置する薄部には、前記電極端子と前記集電タブ群とを溶接する溶接部が設けられていることを特徴とする蓄電装置。
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