JP2016091659A - 蓄電装置、及び蓄電装置の製造方法 - Google Patents

蓄電装置、及び蓄電装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡便に接合できるとともに、接合部における電気抵抗が高くなることを抑制できる蓄電装置、及び蓄電装置の製造方法を提供すること。【解決手段】電極組立体12と電極端子29とを電気的に接続し且つ第1貫通孔42aを有している端子板42と、第1貫通孔42aに挿通されている棒状の胴部35、胴部35の両端部のうち第1端部に設けられた第1フランジ部36、及び胴部35の両端部のうち第1端部とは反対側の第2端部を変形させて設けられた第2フランジ部37を有し、電極組立体12と端子板42とを電気的に接続する導電性の接続部材27と、端子板42と第2フランジ部37との間において、端子板42と第2フランジ部37とに密着している導電性の密着部材50と、を備えた。【選択図】図4

Description

この発明は、蓄電装置、及び蓄電装置の製造方法に関する。
従来から、EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug in Hybrid Vehicle)などの車両には、電動機などへの供給電力を蓄える蓄電装置としてリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池などが搭載されている。このような蓄電装置においては、例えば特許文献1に記載されているように、導電性の部材同士をリベットによりカシメ接合して電気的に接続することが行われている。
図7に示すように、特許文献1では、電池缶70の開口部71を塞ぐ金属板72を貫通させた状態において、略丸棒状(円柱状)であるリベット部材73の先端部73aを直径が大きくなるように変形させることで、リベット部材73の先端部73aと、金属板72の外側に配設されている電極引出用部材74とが電気的に接続されている。
特開2001−291506号公報
しかしながら、特許文献1では、変形させたリベット部材73の先端部73aと電極引出用部材74との間に隙間Sが生じることで、リベット部材73と電極引出用部材74との接合部における電気抵抗が高くなる可能性がある。
この発明は、上記従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、簡便に接合できるとともに、接合部における電気抵抗が高くなることを抑制できる蓄電装置、及び蓄電装置の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決する蓄電装置は、ケースに収容された電極組立体と電解質とを有する蓄電装置であって、前記蓄電装置は、前記ケースの外部に少なくとも一部が突出し且つ前記電極組立体との間で電気を授受する電極端子と、前記電極組立体と前記電極端子とを電気的に接続し且つ貫通孔を有している導電部材と、前記貫通孔に挿通されている棒状の胴部、前記胴部の両端部のうち第1端部に設けられた第1フランジ部、及び前記胴部の両端部のうち前記第1端部とは反対側の第2端部を変形させて設けられた第2フランジ部を有し、前記導電部材と前記電極組立体とを電気的に接続する導電性のリベット部材と、前記導電部材と前記第2フランジ部との間において、前記導電部材と前記第2フランジ部とに密着している導電性の密着部材と、を備えたことを要旨とする。
これによれば、リベット部材と導電部材とは、胴部の両端部のうち第2端部を変形させて第2フランジ部を設けることで簡便に接合できる。そして、導電部材と第2フランジ部との間において、導電部材と第2フランジ部とに導電性の密着部材が密着していることで、導電部材とリベット部材との接合部における電気抵抗が高くなることを抑制できる。
上記蓄電装置について、前記密着部材は、前記胴部の外面に密着している環状部材であることが好ましい。これによれば、密着部材は、棒状の胴部の外面にも密着していることから、導電部材とリベット部材との接合部における電気抵抗が高くなることをさらに抑制できる。
上記蓄電装置について、前記胴部は丸棒状であり、前記密着部材は、円環状部材であることが好ましい。
これによれば、胴部が丸棒状であり、且つ密着部材が円環状部材であることから、棒状の胴部に対して密着部材をさらに密着させ、導電部材とリベット部材との接合部における電気抵抗が高くなることをさらに抑制できる。
上記蓄電装置について、前記導電部材、前記第2フランジ部、及び前記密着部材は、前記ケースの外部に配置されており、前記導電部材は板状部材であり、前記導電部材は、前記リベット部材と接続される側とは反対側で前記電極端子と接続されていることが好ましい。
これによれば、ケースの外部において、胴部の第2端部を変形させて第2フランジ部を設けることで、より簡便に接合できる。
上記蓄電装置について、前記蓄電装置は二次電池であることが好ましい。これによれば、二次電池として、簡便に接合できるとともに、接合部における電気抵抗が高くなることを抑制できる。
上記課題を解決する蓄電装置の製造方法は、貫通孔を有している導電部材と、棒状の胴部、及び前記胴部の両端部のうち第1端部に設けられた第1フランジ部を有している導電性のリベット部材と、を接合する接合工程を含む蓄電装置の製造方法において、前記接合工程では、前記貫通孔、及び導電性を有する環状の密着部材の順に前記胴部を挿通させた状態において、前記胴部の両端部のうち前記第1端部とは反対側の第2端部を変形させて第2フランジ部を設け、前記導電部材と前記第2フランジ部との間において、前記導電部材と前記第2フランジ部とに前記密着部材を密着させることを要旨とする。
これによれば、リベット部材の胴部における第2端部を変形させることで第2フランジ部を設け、導電部材とリベット部材とを簡便に接合することができる。このとき、リベット部材の胴部を環状の密着部材に挿通させた状態としておくことで、導電部材と第2フランジ部との間において、導電部材と第2フランジ部とに密着部材を密着させることができる。したがって、接合部における電気抵抗が高くなることを抑制できる。
本発明によれば、簡便に接合できるとともに、接合部における電気抵抗が高くなることを抑制できる。
二次電池の分解斜視図。 二次電池の斜視図。 電極組立体の分解斜視図。 図2に示す1−1線断面図。 (a)及び(b)は、二次電池の断面図。 別の実施形態における二次電池の断面図。 従来の二次電池の断面図。
以下、二次電池の一実施形態について説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態において、蓄電装置としての二次電池10は、リチウムイオン二次電池であるとともに、その外観が角型である角型電池である。二次電池10は、ケース11と、該ケース11に収容されている電極組立体12と、を備えている。ケース11は、開口部14を有する有底四角筒状のケース本体13と、開口部14を塞ぐ四角板状の蓋15と、を有する。ケース本体13及び蓋15は、例えばステンレスやアルミニウムなどの金属製である。
蓋15は、その厚さ方向に貫通する2つの貫通孔15aを有する。また、蓋15は、各貫通孔15aに近接した位置において、ケース11の外側に向かってそれぞれ突出する直方体状の2つの突出部15bを有する。また、ケース11には、図示しない電解質として、電解液が収容されている。
図3に示すように、電極組立体12は、電極としての正極電極16と、電極としての負極電極17と、各電極16,17の間を絶縁している多孔質のセパレータ18とを有する。電極組立体12は、正極電極16と負極電極17とを間にセパレータ18を介在させた状態で交互に積層した積層型の構造を有する。以下の説明では、電極組立体12における各電極16,17の積層方向を単に「積層方向D1」と示す。
正極電極16は、アルミニウムなどの正極金属箔19と、正極金属箔19を覆っている正極活物質層20と、正極金属箔19の縁部16aから正極金属箔19の面方向に突出する正極集電タブ21と、を有する。正極活物質層20は、正極金属箔19の両面に正極活物質を塗布して設けられている。正極集電タブ21は、正極金属箔19のうち、正極活物質が塗布されていない未塗工部である。
また、負極電極17は、銅などの負極金属箔22と、負極金属箔22を覆っている負極活物質層23と、負極金属箔22の縁部17aから負極金属箔22の面方向に突出する負極集電タブ24と、を有する。負極活物質層23は、負極金属箔22の両面に負極活物質を塗布して設けられている。負極集電タブ24は、負極金属箔22のうち、負極活物質が塗布されていない未塗工部である。負極活物質層23は、電極組立体12において、積層方向D1からみたときに、正極活物質層20の全面を覆うことが可能な大きさである。
図1に示すように、電極組立体12は、蓋15と対向する対向面12aから突出し、複数の正極集電タブ21が層状に重なった正極集電タブ群25を有する。正極集電タブ群25は、電極組立体12において、正極集電タブ21が積層方向D1に沿って列状に並ぶように、正極電極16を積層して設けられている。また、電極組立体12は、対向面12aから突出し、複数の負極集電タブ24が層状に重なった負極集電タブ群26を有する。負極集電タブ群26は、電極組立体12において、負極集電タブ24が積層方向D1に沿って列状に並ぶように、負極電極17を積層して設けられている。
また、二次電池10は、正極集電タブ群25に接合されており、導電性の略四角板状部材である正極用の接続部材27を有する。正極用の接続部材27は、例えばアルミニウム製又はアルミニウム合金製である。二次電池10は、正極用の接続部材27と電気的に接続されており、電極組立体12との間で電気を授受する正極用の電極端子29を有する。即ち、正極用の接続部材27は、正極集電タブ群25と正極用の電極端子29とを電気的に接続している。
また、二次電池10は、負極集電タブ群26に接合されており、導電性の略四角板状部材である負極用の接続部材27を有する。負極用の接続部材27は、銅製又は銅合金製である。二次電池10は、負極用の接続部材27と電気的に接続されており、電極組立体12との間で電気を授受する負極用の電極端子29を有する。即ち、負極用の接続部材27は、負極集電タブ群26と負極用の電極端子29とを電気的に接続している。
以下、接続部材27と電極端子29との接続構造について説明する。なお、本実施形態において、接続部材27と電極端子29との接続構造は、正極用と負極用とで略同一であることから、正極用の接続構造について詳しく説明し、負極用の接続構造についての説明を簡略する。
図1、図2、及び図4に示すように、電極端子29は、蓋15側に開口部を有する四角箱状の固定部31と、該固定部31から突出する中実丸棒状(円柱状)の端子部32とを有する。電極端子29は、蓋15と電極端子29とを絶縁する端子用絶縁部材33を介在させた状態にて、固定部31が突出部15bに嵌め込まれていることで、蓋15に対して固定されている。即ち、電極端子29は、ケース11の外部に突出している。端子部32には、雄ネジ32aが設けられている。以下の説明では、各端子部32の突出方向を単に「突出方向D2」と示す。また、以下の説明では、積層方向D1と突出方向D2とに直交する方向を単に「幅方向D3」と示す。
接続部材27は、貫通孔15aに挿通されている中実丸棒状(円柱状)の胴部35と、該胴部35の両端部のうちケース11の内部に配置されている第1端部に設けられた第1フランジ部36と、を有する。第1フランジ部36は、幅方向D3に沿って延びる四角板状であり、幅方向D3における第1フランジ部36の両端部のうち第1端部には、正極集電タブ群25が接合されている。また、胴部35は、第1フランジ部36の両端部のうち、第1端部とは反対側の第2端部において、蓋15と対向する面から突出方向D2に沿って延びている。
また、接続部材27は、胴部35の両端部のうち第1端部とは反対側において、ケース11の外部に配置されている第2端部に設けられた第2フランジ部37を有する。第2フランジ部37は、突出方向D2からみたときに略円盤状であるとともに、中央に略円錐状の窪み37aを有する。また、第2フランジ部37は、窪み37aと同心円状となるように、突出方向D2に突出する環状突出部37bを有する。
後述するように、本実施形態の第2フランジ部37は、胴部35の第2端部を変形(塑性変形)させて設けられている。以下の説明では、胴部35の第2端部を変形(塑性変形)させて第2フランジ部37を形成することにより、接続部材27と他の部材とを接合することを、単に「リベット接合」と示す。なお、図1には、胴部35の第2端部を変形させる前の状態の接続部材27が図示されている。このように、本実施形態の接続部材27は、リベット部材に相当する。
二次電池10は、第1フランジ部36と蓋15との間に配設されており、接続部材27と蓋15とを絶縁する四角板状の第1絶縁部材38を有する。第1絶縁部材38は、その厚さ方向に貫通し、胴部35が挿通されている貫通孔38aを有する。また、二次電池10は、胴部35を挿通させた状態で貫通孔38aに挿入されている絶縁性のOリング39を有する。
また、二次電池10は、胴部35を挿通させた状態で第2フランジ部37と蓋15との間に介装されており、接続部材27と蓋15とを絶縁する円環状の第2絶縁部材40を有する。第2絶縁部材40は、胴部35の外周面と貫通孔15aの内周面との間に介装されていることで、胴部35と蓋15とを絶縁する介装部40aを有する。
二次電池10は、第2絶縁部材40と第2フランジ部37との間に介装されており、導電性を有する導電部材としての端子板42を有する。正極用の端子板42は、例えばアルミニウム製又はアルミニウム合金製である。負極用の端子板42は、例えば銅製又は銅合金製である。端子板42は、ケース11の外部において、幅方向D3に沿って延びる略四角板状の部材であるとともに、その厚さ方向(D2方向と一致する)に貫通する貫通孔として、胴部35が挿通されている第1貫通孔42aと、端子部32が挿通されている第2貫通孔42bとを有する。
二次電池10において、第1絶縁部材38、Oリング39、第2絶縁部材40、及び端子板42は、第1フランジ部36と第2フランジ部37とによって挟持されており、相互に密着している。したがって、接続部材27は、第2フランジ部37において端子板42と電気的に接続されており、これにより電極組立体12と端子板42とを電気的に接続している。そして、端子板42は、接続部材27と接続される側とは反対側で電極端子29と接続されている。また、Oリング39は、蓋15、介装部40a、第1フランジ部36、及び貫通孔38aの間で圧縮され、ケース11内の電解液や充放電に伴って発生し得るガスが漏出しないようにシールしている。
そして、本実施形態の二次電池10は、第2フランジ部37と端子板42との間において、第2フランジ部37と端子板42とに密着している導電性の密着部材50を有する。密着部材50は、胴部35の外面(外周面)に密着している環状部材(円環状部材)である。密着部材50は、胴部35の第2端部を変形させて第2フランジ部37を設ける際に、端子板42との間で生じ得る隙間Sを埋めている。
密着部材50を形成する材料としては、展性に優れているとともに、導電率の低い金属を用いることが好ましい。このような材料としては、例えば金(Au)、銀(Ag)、鉛(Pb)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、スズ(Sb)、白金(Pt)、亜鉛(Zn)、鉄(Fu)、及びニッケル(Ni)の何れかの金属を採用してもよく、2種類以上の金属を含む合金を採用してもよい。なお、密着部材50を形成する材料としては、例えば導電性高分子材料を採用してもよい。
次に、二次電池10の製造方法について、接続部材27と端子板42との接合方法を中心に説明する。なお、接続部材27と端子板42との接合方法は、正極における接合方法と、負極における接合方法とで略同一であることから、正極における接合方法について詳しく説明し、負極における接合方法についての説明を簡略する。
本実施形態において、二次電池10の製造方法には、正極集電タブ群25と、接続部材27における第1フランジ部36の第1端部とを溶接により接合する溶接工程、及び接続部材27における胴部35の第2端部を変形させて第2フランジ部37を設け、接続部材27と端子板42とをリベット接合する接合工程と、を含んでいる。
図5(a)に示すように、接続部材27は、第2フランジ部37を設ける前の状態において、胴部35の第2端部に略円筒状の加工部37cを有する中空リベット部材である。また、接合工程を行う前の状態において、密着部材50は、断面形状が円形である円環状(Oリング状)の部材であって、その内径が胴部35の外径と同一又は僅かに大きい。
そして、接合工程では、第1絶縁部材38の貫通孔38a、Oリング39、蓋15の貫通孔15a、第2絶縁部材40、端子板42の第1貫通孔42a、及び密着部材50の順に、接続部材27の胴部35を挿通させるとともに、支持台60に載置する。なお、端子板42の第2貫通孔42bには、端子部32を挿通させる。
次に、加工部37cの先端部に対して、加工部37cをカシメ加工するためのカシメ冶具61を当接させるとともに、カシメ冶具61を支持台60へ向かって移動させる。カシメ冶具61における加工部37cとの接触面には、第2フランジ部37に対応した形状の凹部が設けられている。
そして、図5(a)及び(b)に示すように、カシメ冶具61の移動に伴って、該カシメ冶具61の凹部に沿って加工部37cを拡径するように変形(塑性変形)させることにより、第2フランジ部37を胴部35の第2端部に設ける(矢印Y1に示す)。このとき、密着部材50は、加工部37cの変形に伴って、第2フランジ部37、胴部35、及び端子板42に密着するように変形(塑性変形)し、環状突出部37bと端子板42との間に生じ得る隙間Sを埋めるようになっている。
したがって、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)接続部材27と端子板42とは、接続部材27における胴部35の両端部のうち第2端部の加工部37cを変形させて第2フランジ部37を設けることで簡便に接合できる。そして、端子板42と第2フランジ部37との間において、端子板42と第2フランジ部37とに導電性の密着部材50が密着していることで、端子板42と接続部材27との接合部における電気抵抗が高くなることを抑制できる。
(2)密着部材50は、棒状の胴部35の外面にも密着していることから、端子板42と接続部材27との接合部における電気抵抗が高くなることをさらに抑制できる。
(3)胴部35が丸棒状であり、且つ密着部材50が円環状部材であることから、棒状の胴部35に対して密着部材50をさらに密着させ、端子板42と接続部材27との接合部における電気抵抗が高くなることをさらに抑制できる。
(4)ケース11の外部において、胴部35の第2端部の加工部37cを変形させて第2フランジ部37を設けることで、より簡便に接合できる。
(5)二次電池10として、簡便に接合できるとともに、端子板42と接続部材27との接合部における電気抵抗が高くなることを抑制できる。
(6)本実施形態では、端子板42と接続部材27との間の電気抵抗(接触抵抗)が高くなることを抑制できることから、端子板42と接続部材27とをリベット接合したのちに、さらに抵抗溶接やレーザ溶接を行う工程を省略し得る。
(7)接続部材27における胴部35の加工部37cを変形させることにより、端子板42と接続部材27とを簡便に接合することができる。このとき、接続部材27の胴部35を環状の密着部材50に挿通させた状態としておくことで、接続部材27と第2フランジ部37との間において、端子板42と第2フランジ部37とに密着部材50を密着させることができる。したがって、接合部における電気抵抗が高くなることを抑制できる。
(8)接続部材27は、各集電タブ群25,26が接合される第1フランジ部36を有する。したがって、リベット部材としての頭部と、各集電タブ群を接合するための部材とを兼用することで、部品点数を削減できる。
(9)接合工程に供給する密着部材50の内径は、接続部材27における胴部35の外径と同一(略同一)又は僅かに大きい。したがって、加工部37cの変形により第2フランジ部37を設ける際に、胴部35、第2フランジ部37、及び端子板42に対して密着部材50を密着させ易くできる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
○ 上述したリベット接合は、上記実施形態とは異なる導電部材との接合に適用してもよい。例えば、図6に示すように、接続部材27と導電部材51とのリベット接合に適用できる。この場合、第2フランジ部37は、正極集電タブ群25の貫通孔25aと、導電部材51の貫通孔51aと、密着部材50とに胴部35を挿通させた状態において、該胴部35の加工部37c(ここでは図示しない)を変形させて形成するとよい。これにより、導電部材51と第2フランジ部37との間において、導電部材51と第2フランジ部37とに導電性の密着部材50を密着させ、接合部における電気抵抗が高くなることを抑制できる。なお、本別例の接続部材27は、正極集電タブ群25と導電部材51とを接合するための部材である。なお、本別例において、導電部材51は、ケース11の内部に配置される。本別例は、負極用の接続構造や接合方法にも適用できる。
○ 電極端子29は、端子部32がケース11の外部に突出し且つ固定部31がケース11の内部に突出するように、ケース11の壁(蓋15)を貫通するように配置されていてもよい。即ち、電極端子29は、少なくとも一部がケース11の外部に突出しておればよい。この場合、電極組立体12と電極端子29とを電気的に接続する導電部材は、ケース11の内部に配置される。
○ 密着部材50の形状を変更してもよい。例えば、密着部材50は、胴部35の周方向に沿って複数に分割された非環状であってもよい。
○ 胴部35を中心として同心円状に配置された複数の密着部材50を有していてもよい。
○ 密着部材50は、端子板42と第2フランジ部37とに密着しておればよく、胴部35から離間していてもよい。
○ 胴部35の形状を変更してもよい。例えば、胴部35は、角柱状であってもよい。
○ 胴部35の加工部37cは、中実の丸棒状(円柱状)であってもよい。また、加工部37cは、割ピン状であってもよい。
○ 接続部材27の胴部35は、全体が中空の丸棒状(円筒状)であってもよい。
○ 第2フランジ部37と端子板42との間の電気抵抗をさらに低減しようとする場合には、第2フランジ部37と端子板42とを抵抗溶接やレーザ溶接により接合することもできる。
○ 接続部材27における胴部35の両端部のうち、ケース11の内部に配置される端部を変形させてフランジ部を設けてもよい。この場合、ケース11の内部に設けたフランジ部に対して、他の導電性部材を介在させずに直接的に、又は他の導電性部材を介在させて間接的に正極集電タブ群25を接合するとよい。本別例は、負極用の接続構造や接合方法にも適用できる。
○ 接続部材27の第1フランジ部36には、正極集電タブ群25と接合された導電性部材を接合してもよい。即ち、リベット部材としての頭部と、各集電タブ群を接合するための部材とを兼用しなくてもよい。本別例は、負極用の接続構造や接合方法にも適用できる。
○ 電極組立体12は、帯状の正極電極と帯状の負極電極との間に帯状のセパレータを介在させた状態で捲回して層状に積層した捲回型の電極組立体であってもよい。
○ ケース11を構成する部材は3つ以上であってもよく、各部材の形状を変更してもよい。例えば、ケース11は、開口部を有する第1部材と開口部を有する第2部材とを開口部同士が対向するように組み合わせて形成してもよい。
○ ケース11の形状は、収容される電極組立体12の形状に対応させて適宜変更してもよい。例えば、ケース11は円柱型であってもよい。この場合、有底円筒状のケース本体13と、円盤状の蓋15とを用いるとよい。
○ 二次電池10は、車両としての乗用車や産業用車両に搭載してもよく、定置用の蓄電装置として適用してもよい。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池に限らず、ニッケル水素二次電池やニッケルカドミウム二次電池等の他の二次電池であってもよい。
○ 二次電池に限らず、例えば、電気二重層キャパシタやリチウムイオンキャパシタ等のようなキャパシタとして具体化してもよい。
以下、上述した実施形態及び変更例から把握できる技術的思想を追記する。
(イ)前記リベット部材には、電極組立体が電気的に接続されていることが好ましい。
10…二次電池(蓄電装置)、11…ケース、12…電極組立体、27…接続部材(リベット部材)、29…電極端子、35…胴部、36…第1フランジ部、37…第2フランジ部、37c…加工部、42…端子板(導電部材)、42a…第1貫通孔(貫通孔)、50…密着部材、51…導電部材。

Claims (6)

  1. ケースに収容された電極組立体と電解質とを有する蓄電装置であって、
    前記蓄電装置は、
    前記ケースの外部に少なくとも一部が突出し且つ前記電極組立体との間で電気を授受する電極端子と、
    前記電極組立体と前記電極端子とを電気的に接続し且つ貫通孔を有している導電部材と、
    前記貫通孔に挿通されている棒状の胴部、前記胴部の両端部のうち第1端部に設けられた第1フランジ部、及び前記胴部の両端部のうち前記第1端部とは反対側の第2端部を変形させて設けられた第2フランジ部を有し、前記導電部材と前記電極組立体とを電気的に接続する導電性のリベット部材と、
    前記導電部材と前記第2フランジ部との間において、前記導電部材と前記第2フランジ部とに密着している導電性の密着部材と、を備えたことを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記密着部材は、前記胴部の外面に密着している環状部材である請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記胴部は丸棒状であり、
    前記密着部材は、円環状部材である請求項2に記載の蓄電装置。
  4. 前記導電部材、前記第2フランジ部、及び前記密着部材は、前記ケースの外部に配置されており、前記導電部材は板状部材であり、
    前記導電部材は、前記リベット部材と接続される側とは反対側で前記電極端子と接続されている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の蓄電装置。
  5. 前記蓄電装置は二次電池である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の蓄電装置。
  6. 貫通孔を有している導電部材と、
    棒状の胴部、及び前記胴部の両端部のうち第1端部に設けられた第1フランジ部を有している導電性のリベット部材と、を接合する接合工程を含む蓄電装置の製造方法において、
    前記接合工程では、
    前記貫通孔、及び導電性を有する環状の密着部材の順に前記胴部を挿通させた状態において、前記胴部の両端部のうち前記第1端部とは反対側の第2端部を変形させて第2フランジ部を設け、前記導電部材と前記第2フランジ部との間において、前記導電部材と前記第2フランジ部とに前記密着部材を密着させることを特徴とする蓄電装置の製造方法。
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