JP2013004222A - 角形電池及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電極群の両端部にある正極集電箔と負極集電箔を各々束ねた金属箔の片面に集電接続板を当接させ、もう一方の面に保護用金属板を当接させた状態で接合する際、保護用金属板が所定位置からずれるのを防止する。
【解決手段】角形電池は、正極板を構成する金属箔及び負極板を構成する金属箔をセパレータで挟んで積層して構成される電極群1を備え、電極群の両端部にある正極金属箔と負極金属箔を各々束ねた集電箔積層部の一面に集電接続板3a、3bを接合し、集電箔積層部の他面に保護用金属板5a、5bを接合しており、保護用金属板は、集電箔積層部に接合される接合部を含む平坦面5a2を有しており、平坦面の端部に電極群と離反する方向(Y方向)に立ち上がる位置決め突部5a3〜5a7が形成されている。保護用金属板は矩形に形成され、位置決め突部は、矩形の平坦面の4辺より湾曲部を介して立ち上がる。
【選択図】図5
【解決手段】角形電池は、正極板を構成する金属箔及び負極板を構成する金属箔をセパレータで挟んで積層して構成される電極群1を備え、電極群の両端部にある正極金属箔と負極金属箔を各々束ねた集電箔積層部の一面に集電接続板3a、3bを接合し、集電箔積層部の他面に保護用金属板5a、5bを接合しており、保護用金属板は、集電箔積層部に接合される接合部を含む平坦面5a2を有しており、平坦面の端部に電極群と離反する方向(Y方向)に立ち上がる位置決め突部5a3〜5a7が形成されている。保護用金属板は矩形に形成され、位置決め突部は、矩形の平坦面の4辺より湾曲部を介して立ち上がる。
【選択図】図5
Description
本発明は、車両等に搭載される角形電池に係り、例えば、角形電池の扁平形状の電極群と集電板との接合構造と、その製造方法に関する。
近年、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池その他の二次電池は、車両搭載用電源、或いはパソコン及び携帯端末の電源として重要性が高まっている。特に、軽量で高エネルギー密度が得られるリチウムイオン電池は、車両搭載用高出力電源として好ましく、広く用いられるものとして期待されている。
この種の二次電池においては、電流入出力の端子集電方法として正極集電箔及び負極集電箔それぞれの端部に形成された活物質未塗工部に集電接続体を接合する方法がある。一例として、捲回若しくは積層され活物質合剤の未塗工部が互いに反対側に形成された正極板及び負極板を有する発電要素群と、正極板と負極板の未塗工部にそれぞれ電気的および機械的に接続され、電池缶の貫通孔を介して電池外部と導通する接続部材と、を備えた二次電池がある。この二次電池では、未塗工部6Aは、接続板5Aおよび接合板23Aで挟まれ、例えば、超音波接合により機械的および電気的に接合されている。未塗工部6Bは、接続板5Bおよび接合板23Bで挟まれ、未塗工部6A側と同様に接合されている(例えば、特許文献1参照)。
従来、前記した特許文献1に記載の二次電池では、接続部材と正極板及び負極板の未塗工部とを超音波溶接する際に、未塗工部の一面側に位置する接合板23Aと接続板5Aは、正極板や負極板を挟み込むだけなので超音波接合時の高周波振動で所定位置から板面に沿った方向にずれてしまう恐れがあった。接合板23Aの位置がずれた状態で接合してしまった場合、発電要素群を電池ケースに収容する際に保護用接合板と電池ケースが干渉する場合があり、その挿入性が損なわれてしまう。さらに、接合板のずれが大きいと金属箔も同時に損傷させてしまう恐れがある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、電極群の積層された集電箔を集電接続板と接合板で挟み込んで超音波接合するときに、接合板が所定位置からずれるのを防止できる角形電池と、その製造方法を提供することにある。
前記目的を達成すべく、本発明に係る角形電池は、正極板を構成する金属箔及び負極板を構成する金属箔をセパレータで挟んで積層して構成される電極群を備え、電極群の両端部にある正極集電箔と負極集電箔を各々束ねた集電箔積層部の一面に集電接続板を接合し、集電箔積層部の他面に電極群を保護する保護用金属板を接合して構成され、保護用金属板は、集電箔積層部に接合される接合部を含む平坦面を有しており、平坦面の端部に集電箔積層部と離反する方向に立ち上がる位置決め突部が形成されている。保護用金属板は矩形に形成され、位置決め突部は矩形の平坦面の4辺より湾曲部を介して立ち上がる。
本発明の角形電池では、保護用金属板は、集電箔に接合される接合部を含む平坦面を有しており、平坦面の4辺端部各々に金属箔と離反する方向に湾曲部を介して立ち上がる位置決め突部が形成されている。この湾曲部を介して立ち上がる位置決め突部を、位置決め治具の嵌合部と嵌合させることで保護用金属板を保持し、さらに位置決め治具で規制した保護用金属板を集電箔積層部に押圧した状態で接合することができるため、接合時に保護用金属板が所定位置からずれるのを防止することができる。よって、保護用金属板を所定位置に接合することができるため、電極群組立体を電池ケースに収容する際、保護用金属板が電池ケースに干渉することなく収容でき、金属箔の損傷も防止することができる。
以下、本発明の角形電池の一実施の形態について図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係わる角形電池の電極群組立体を示す斜視図である。
電極群組立体は、角形のリチウムイオン二次電池に用いられるものであり、図1に示すように、正極金属箔2bを備えるシート状正極板および負極金属箔2aを備えるシート状負極板を備える電極群1と、電極群1の正極金属箔2bに接合される正極集電接続板3bおよび負極金属箔2aに接合される負極集電接続板3aとを備える。正極集電接続板3bと負極集電接続板3aは、導通部材であり、材質は、金属箔の材質と同種のものを適宜使用することができる。例えば好適な正極金属箔2bおよび正極集電接続板3bの材質としてアルミニウムやアルミニウム合金を、好適な負極金属箔2aおよび負極集電接続板3aの材質として銅や銅合金を挙げることができる。
図1は、本実施の形態に係わる角形電池の電極群組立体を示す斜視図である。
電極群組立体は、角形のリチウムイオン二次電池に用いられるものであり、図1に示すように、正極金属箔2bを備えるシート状正極板および負極金属箔2aを備えるシート状負極板を備える電極群1と、電極群1の正極金属箔2bに接合される正極集電接続板3bおよび負極金属箔2aに接合される負極集電接続板3aとを備える。正極集電接続板3bと負極集電接続板3aは、導通部材であり、材質は、金属箔の材質と同種のものを適宜使用することができる。例えば好適な正極金属箔2bおよび正極集電接続板3bの材質としてアルミニウムやアルミニウム合金を、好適な負極金属箔2aおよび負極集電接続板3aの材質として銅や銅合金を挙げることができる。
電極群1は、典型的な単電池と同様、所定の電極構成材料(正極及び負極それぞれの活物質、正極及び負極それぞれの金属箔、セパレータ等)から構成されている。ここでは電極群1として扁平形状に捲回され積層された電極群1が用いられる。また、電極群1の幅方向(X方向)における両端部には正極集電箔積層部2b1と負極集電箔積層部2a1が形成されている。この正極集電箔積層部2b1と負極集電箔積層部2a1は、電極群1を構成する金属箔の活物質未塗工部に該当する。すなわち、正極集電箔積層部2b1と負極集電箔積層部2a1は、活物質が塗工されずに金属箔が露出し、圧縮されて束ねられることで金属箔同士が接触導通している。
次に、ガス排出弁10と注液孔11を配置した材質がアルミニウムの電池蓋9には、金属製の正極外部端子7と負極外部端子8をあらかじめ配置し、正極外部端子7と正極集電接続板3bは電気的に導通しており、負極外部端子8と負極集電接続板3aも電気的に導通するように溶接等で接続し、電池蓋9に正極外部端子7及び負極外部端子8を樹脂で絶縁状態となるように固定して、電池蓋組立品を構成している。
さらに、正極集電接続板3bと負極集電接続板3aに、正極集電箔積層部2b1と負極集電箔積層部2a1各々を接触させ、さらに正極保護用金属板5b、負極保護用金属板5aの各々を接触させ超音波接合し、正極接合部5b1と負極接合部5a1が形成される。この状態を示したのが電極群組立体12となる。正極保護用金属板5b、負極保護用金属板5aは、正極集電接続板3b、負極集電接続板3aとの間に正極集電箔積層部2b1と負極集電箔積層部2a1を挟み込んで溶接する際に、正極集電箔積層部2b1と負極集電箔積層部2a1を保護するものである。尚、正極保護用金属板5bの材質はアルミニウムやアルミニウム合金で、負極保護用金属板5aの材質は銅や銅合金を用いる。すなわち、正極集電箔積層部2b1と負極集電箔積層部2a1の一面に正極集電接続板3bと負極集電接続板3aを接合し、他面に正極保護用金属板5b、負極保護用金属板5aを接合している。
図2は、本実施の形態に係わる角形電池の構成を示す分解斜視図である。角形電池15では、図2に示すように、電極群組立体12を樹脂製の絶縁袋13に入れた後、材質がアルミニウムの電池ケース14内に挿入される。本例において電池ケース14は有底の角形であり、電極群組立体12を挿入する一面に開口部を有する。この開口部に電極群組立体12の電池蓋部が係合する。絶縁袋13も電極群組立体12を挿入する一面に開口部を有し、開口部以外の底面および4側面では電極群組立体12と電池ケース14を電気的に絶縁している。
図3は、本実施の形態に係わる角形電池の外観を示す斜視図である。角形電池15は、電池ケース14と電池蓋9を電池蓋9の周囲をレーザ溶接で溶接し、注液孔11より非水電解液を注入した後、注液孔11に溶接等で栓をして電池蓋9を密封している。外観からは、正極外部端子7と負極外部端子8、ガス排出弁10、注液孔11がある。ガス排出弁10は、電池蓋9より厚さが薄い部分を有しており、電池ケース14の内部圧力が所定値よりも高くなった際に破断し、内部のガスを放出する。正極外部端子7と負極外部端子8は、例えばボルトであり、複数の角形リチウムイオン二次電池15を接続する際に図示していない接続バー(バスバー)をナット等で固定する。尚、バスバーを溶接により接続することもある。
以下、角形電池15で使用する保護用金属板の詳細について記載するが、正極側も負極側も同様な構成であるため、負極側に限定して説明する。
図4は、角形電池で使用される負極保護用金属板の斜視図である。図4に示すように、負極保護用金属板5aは、平坦面5a2と、この金属板の面方向(X−Z方向)の移動を防止する位置決め部として平坦面5a2から湾曲部を介して直角に立ち上がる立ち上り面部5a3、5a4、5a5、5a6、5a7とから構成されている。平坦面5a2は、平らな面であり、負極保護用金属板5aの本体部分を構成し、中央部に接合部5a1がある。5つの立ち上り面部は矩形状の平坦面5a2の4辺からそれぞれ立ち上がって互いに対向して対をなし、平坦面と直角の立ち上り面部とが湾曲面で接続されている。
立ち上り面部5a3は、平坦部5a2の電極群側の長辺端から全辺で金属箔側と離反する方向(Y方向)に湾曲部を介して立ち上がるよう形成され、対向する側の長辺端には、接合部5a1のZ方向に沿う両側で金属箔側と離反する方向に湾曲部を介して立ち上がる立ち上り面部5a4と5a5を形成し、平坦面5a2の両側の短辺には金属箔側と離反する方向に湾曲部を介して立ち上がる立ち上り面部5a6と5a7を形成する。何れの立ち上り面部も曲げ加工によって容易に作製することができ、厚みは0.1mmとした。5個の立ち上り面部は平坦面5a2から湾曲部を介して立ち上がり、溶接時に集電箔積層部と接触したとき湾曲面で接触するため、電極群1の集電箔積層部に傷を付けることが防止され、集電箔積層部の破断等を防止することができる。
図5は、電極組立体と図4に示す保護用金属板の位置決め治具を示す分解斜視図である。図5に示すように、負極集電接続板3aに負極集電箔積層部2a1を載せる。次に接合部が開口している位置決め治具16aに負極保護用金属板5aを嵌合させる。この時、負極保護用金属板5aの立ち上り面部5a3と5a4、5a5の内面に、位置決め治具16aの嵌合面16a1、16a2、16a5、16a6が嵌合し、さらに、負極保護用金属板5aの立ち上り面部5a6と5a7の内面に、位置決め治具16aの嵌合面16a3と16a4を嵌合させる。これにより、位置決め治具16aに負極保護用金属板5aが保持されて位置が決まり、溶接時における平坦面5a2に沿った方向(X−Z方向)の位置ずれを防止できる。次に、負極保護用金属板5aを位置決め治具16aに嵌合した状態で、負極集電箔積層部2a1の接合面2a2に押圧しながら当接させる。これを示したのが図6となる。
図6は、位置決め治具で電極組立体に保護用金属板を押圧した状態を示す斜視図である。図6に示すように、上記でも説明したように、負極保護用金属板5aを位置決め治具16aに嵌合した状態で、負極集電箔積層部2a1の接合面2a2に押圧しながら当接させる。これにより、負極集電箔積層部2a1の一面に負極集電接続板3aが接触し、他面に負極保護用金属板5aが接触して負極集電箔積層部2a1を挟み込むことができる。したがって、負極保護用金属板5aを位置決め治具16aで確実に保持することができ、所定位置に配置することができる。
図7は、本発明を適用した図6のA−A断面図(幅方向)であり、図8は、本発明を適用した図6のB−B断面図(高さ方向)である。図7と図8に示すように、超音波溶接機のアンビル18を負極集電接続板3aに当接させ、超音波ホーン17を負極保護用金属板5aの接合部5a1に当接させ、超音波接合を実施する。この時、負極保護用金属板5aは、位置決め治具16aに嵌合保持されているため、超音波接合時に生じる高周波振動で幅方向(X方向)と高さ方向(Z方向)のずれを防止できる。
次に、角形電池15の製造方法について説明する。先ず、正極板を構成する金属箔2b及び負極板を構成する金属箔2aを積層して電極群1を形成する工程について説明する。アルミニウムやアルミニウム合金から形成された正極金属箔2bの両面に正極活物質を塗布して正極板を形成し、銅や銅合金からなる負極金属箔2aの両面に負極活物質を塗布して負極板を形成する。この際に、正極箔の端部と、負極箔の端部に活物質を塗布しないで金属箔が露出している未塗工部を形成しておく。この未塗工部に後述の工程で負極及び正極の集電接続板3a,3bを接合する。
そして、正極板と負極板との間に絶縁材からなるセパレータを挟んで扁平状に捲回して積層された電極群1を形成する。このとき、正極板の活物質未塗工の金属箔が露出した正極集電箔積層部2b1と、負極板の活物質未塗工の金属箔が露出した負極集電箔積層部2a1が捲回軸方向一方側と捲回軸方向他方側に離間して配置されるように捲回する。そして、正極集電箔積層部2b1と、負極集電箔積層部2a1とを扁平面に直交する方向である厚さ方向(Y方向)に圧縮して金属箔同士を密着させる。
このあと、形成された電極群1の捲回軸方向(X方向)において、一方側の未塗工の集電箔積層部2a1に、一方の電極、例えば負極集電接続板3aを接触させ、捲回軸方向において、他方側の未塗工の集電箔積層部2b1に、他方の電極として正極集電接続板3bを接触させる。本実施形態では、負極及び正極の集電接続板3a,3bの上に、電極群1の正極及び負極の未塗工の集電箔積層部2a1,2b1を載せて接触させる。これにより集電箔積層部2a1,2b1の一面(下面)と集電接続板3a,3bの上面とが接触する。
そして、電極群1の負極及び正極の未塗工の集電箔積層部の他面(上面)に、負極及び正極の保護用金属板5a,5bを接触させる。このとき、位置決め治具16aに保護用金属板5a,5bを嵌合させて、保護用金属板が、その平坦面に沿う方向(X−Z方向)に移動しないように規制して集電箔積層部2a1,2b1に接触させる。これにより、負極及び正極の集電箔積層部2a1,2b1の一面側に負極及び正極の集電接続板3a,3bが接触し、他面側に負極及び正極の保護用金属板5a,5bが位置決めされて接触し、集電箔積層部2a1,2b1を挟んで集電接続板3a,3bと保護用金属板5a,5bが対向した状態となる。
さらに、超音波溶接機のアンビル18の加工面と、超音波ホーン17との間に集電接続板3a,3bと、集電箔積層部2a1,2b1と保護用金属板5a,5bとを挟む。すなわち、アンビル18の加工面上に負極及び正極の集電接続板3a,3bを載せ、その上に負極及び正極の集電箔積層部2a1,2b1を載せ、さらに位置決め治具16aで水平方向(X−Z方向)の移動を規制された負極及び正極の保護用金属板5a,5bを上方よりY方向に移動させて負極及び正極の集電箔積層部2a1,2b1上に当接させ、その上方から超音波ホーン17を各々当接させる。これにより、超音波溶接機へのセッティングが完了する。
このあと、超音波溶接機を作動させ、負極の集電箔積層部2a1の一面(下面)側に負極の集電接続板3aを溶接し、他面(上面)側に保護用金属板5aを溶接する。また、正極の集電箔積層部2b1の一面側に正極の集電接続板3bを溶接し、他面側に保護用金属板5bを溶接する。負極及び正極の保護用金属板5a,5bは溶接の際に位置決め治具16aにより面方向(X−Z方向)、すなわち水平方向の移動が規制され上下方向(Y方向)に移動されるため、決められた位置に正確に溶接することができる。これにより、電池群1に集電接続板3a,3b及び保護用金属板5a,5bが溶接された電極群組立体12を絶縁袋13に入れて電池ケース14に収容するとき、保護用金属板5a,5bが電池ケース14に接触することがなく、容易に収容することができる。また、保護用金属板5a,5bが電池ケース14に接触しないため、集電箔積層部と集電接続板との溶接部に負荷がかからず、電池性能が安定する。
つぎに、本発明の他の実施形態について説明する。図9は、本発明を適用した角形電池で使用する保護用金属板の他の実施形態を示す斜視図である。図9に示すように、負極保護用金属板19aは、平坦面19a2と、この金属板の面方向の移動を防止する位置決め部として平坦面19a2から湾曲部を介して直角に立ち上がる立ち上り面部19a3、19a4、19a5、19a6とから構成されている。平坦面19a2は、平らな面であり、負極保護用金属板19aの本体部分を構成し、高さ方向(Z方向)の2個所に接合部19a1と19a7がある。
立ち上り面部19a3は、平坦面19a2の電極群側の長辺端から全辺で金属箔側と離反する方向(Y方向)に湾曲部を介して立ち上がるよう形成され、対向する側の長辺端には、接合部19a1と19a7の間で金属箔側と離反する方向に湾曲部を介して立ち上り面部19a4を形成し、平坦面19a2の高さ方向(Z方向)の両側の短辺には金属箔側と離反する方向に湾曲部を介して立ち上り面部19a5と19a6を形成する。何れの立ち上り面部も曲げ加工によって容易に作製することができ、厚みは0.1mmとした。4個の立ち上り面部は平坦面19a2から湾曲部を介して立ち上がり、溶接時に集電箔積層部と接触したとき湾曲面で接触するため電極群の集電箔積層部に傷を付けることが防止され、集電箔積層部の破断等を防止することができる。
図10は、図9に示す保護用金属板を電極組立体に位置決め治具で押圧した状態を示す斜視図である。図10に示すように、負極集電接続板3aに圧縮され束ねられた負極集電箔積層部2a1を載せる。次に接合部19a1,19a7が2つ開口している位置決め治具20aに負極保護用金属板19aを嵌合させる。この時、負極保護用金属板19aの立ち上り面部19a3と19a4の内面に、位置決め治具20aの嵌合面20a1と20a2が嵌合し、さらに、負極保護用金属板19aの立ち上り面部19a6と19a5の内面に、位置決め治具20aの嵌合面20a3と20a4を嵌合させる。
これにより、位置決め治具20aに負極保護用金属板19aが保持されて位置が決まり、超音波溶接時における保護用金属板19aの平坦面19a2に沿った方向(X−Z方向)の位置ずれを防止できる。次に、負極保護用金属板19aを位置決め治具20aに嵌合した状態で、負極集電箔積層部2a1の接合面に押圧しながら当接させ、接合面を超音波接合する。この時、負極保護用金属板19aは、位置決め治具20aに嵌合保持されているため、超音波接合時に生じる高周波振動でも平坦面19a2に沿った方向(X−Z方向)の位置ずれを防止できる。
なお、アンビルの加工面に集電接続板を挟んで集電箔積層部を当接させ、超音波ホーンに面に保護用金属板を挟んで集電箔積層部を当接させる例を示したが、反対にアンビルの加工面に保護用金属板を挟んで集電箔積層部を当接させ、超音波ホーンの面に集電接続板を挟んで集電箔積層部を当接させるようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、前記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。さらに、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
前記の実施の形態では、角形電池としてリチウムイオン二次電池の例を示したが、これに限られるものでなく、ニッケル水素電池等の他の電池や二次電池の電池セルを複数個配列して構成したものでもよいことは勿論である。また、金属箔を積層されて構成される電極群として、金属箔を捲回して積層させる例について説明したが、捲回させずに金属箔を積層して電極群を構成してもよい。
1:電極群
2a:負極金属箔
2b:正極金属箔
2a1:負極集電箔積層部
2b1:正極集電箔積層部
3a:負極集電接続板
3b:正極集電接続板
5a、19a:負極保護用金属板
5b:正極保護用金属板
5a1:接合部
5a2:平坦面
5a3、5a4、5a5、5a6、5a7:立ち上り面部(位置決め突部)
7:正極外部端子
8:負極外部端子
12:電極群組立体
15:角形リチウムイオン二次電池
16a、20a:位置決め治具
19a1、19a2、19a3、19a4、19a5、19a6:立ち上り面部(位置決め突部)
17:超音波ホーン(超音波溶接機)
18:アンビル(固定子)
2a:負極金属箔
2b:正極金属箔
2a1:負極集電箔積層部
2b1:正極集電箔積層部
3a:負極集電接続板
3b:正極集電接続板
5a、19a:負極保護用金属板
5b:正極保護用金属板
5a1:接合部
5a2:平坦面
5a3、5a4、5a5、5a6、5a7:立ち上り面部(位置決め突部)
7:正極外部端子
8:負極外部端子
12:電極群組立体
15:角形リチウムイオン二次電池
16a、20a:位置決め治具
19a1、19a2、19a3、19a4、19a5、19a6:立ち上り面部(位置決め突部)
17:超音波ホーン(超音波溶接機)
18:アンビル(固定子)
Claims (5)
- 正極板を構成する金属箔及び負極板を構成する金属箔をセパレータで挟んで積層して構成される電極群を備え、前記電極群の両端部にある正極金属箔と負極金属箔を各々束ねた集電箔積層部の一面に集電接続板を接合し、前記集電箔積層部の他面に前記電極群を保護する保護用金属板を接合して構成した角形電池であって、
前記保護用金属板は、前記集電箔積層部に接合される接合部を含む平坦面を有しており、前記平坦面の端部に前記集電箔積層部と離反する方向に立ち上がる位置決め突部が形成されていることを特徴とする角形電池。 - 前記保護用金属板は矩形に形成され、前記位置決め突部は、前記矩形の平坦面の4辺より立ち上がることを特徴とする請求項1に記載の角形電池。
- 前記位置決め突部は、前記平坦面の電極群側の長辺端から全辺で立ち上げられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の角形電池。
- 前記位置決め突部は、前記平坦面より湾曲部を介して直角に立ち上がることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の角形電池。
- 正極板を構成する金属箔及び負極板を構成する金属箔を積層して電極群を形成する工程と、
前記電極群の積層され圧縮された集電箔積層部の一面と集電接続板とを接触させる工程と、
位置決め治具に保護用金属板を位置決めして嵌合させ、前記電極群の積層された集電箔積層部の他面と前記保護用金属板とを接触させる工程と、
超音波溶接機のアンビルの加工面と超音波ホーンの一方の面に前記集電接続板を挟んで前記集電箔積層部の一面を当接させ、他方の面に前記保護用金属板の接合部を挟んで前記集電箔積層部の他面を当接させる工程と、
超音波溶接機を作動させ、前記集電箔積層部の一面に前記集電接続板を、前記集電箔積層部の他面に前記保護用金属板を超音波接合する工程と、を備えることを特徴とする角形電池の製造方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
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- 2011-06-14 JP JP2011132133A patent/JP2013004222A/ja not_active Withdrawn
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