JP6949104B2 - 電池パック及び電池パックの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、リチウムイオン二次電池などの電池セルが連結されてなる電池連結構造体が収容された電池パックや、その製造方法に関する。
電池パック容器の内部に搭載する電池セルとして、高エネルギー密度で軽量なリチウムイオン電池が用いられることが多くなっている。なかでも、外装材として、厚さが数十ミクロンから数百ミクロン程度の可撓性のアルミニウムシートと樹脂とからなるラミネートフィルムを用いたラミネート電池は特に軽量で、様々な用途への活用が期待されている。
ラミネートフィルム外装材を用いた電池は、複数の正極と複数の負極とがセパレーターを介して積層された電極積層体と、この電極積層体を含浸する電解液とが、ラミネートフィルム外装材内に収容され、ラミネートフィルム外装材周縁が熱溶着により封止された構造を有している。
ここで、可撓性のラミネートフィルムを外装材に用いた電池セルは軽量化に優れる一方で、肉厚の大きな金属板を外装材とした角型電池や円筒型電池に比べると強度が低く、外部からの衝撃に弱いという課題を有する。
また、電池パックが接続される側の機器で必要とする電池容量などが大きくなると、必然的に電池セルを複数接続して使用する必要がある。電池パック内に複数のラミネート型の電池セルを収容する場合、積層方向に積み重ねるか、外装ケースの内面に平行に並べて配置することになる。
例えば、特許文献1(国際公開2012/131802号)には、積み重ねられた単位電池100が、基板300によって連結されてなる電池連結構造体が収容された電池パックが開示されている。
国際公開2012/131802号
近年、ドローンなどの飛行体をビジネスの分野などで活用しようとする試みがなされている。飛行体に搭載される電池パックとしてはエネルギー密度が高く軽量なものが要求されるために、ラミネートフィルム外装材を用いた電池セルからなる電池パックを採用することは理にかなっていると言える。
一方、飛行体搭載用の電池パックとしては、高出力を得るために電池セルを複数接続する際には、接続部において高い耐衝撃性、耐振動性を有することが求められる。
しかしながら、従来技術に係る電池パックにおいては、電池セルの引き出しタブ同士を電気的に接続する際には、ボルトなどの機械的な固着手段が用いられており、衝撃や振動に対して脆弱である、という問題があった。
また、従来の電池パックにおいて、電池セルの引き出しタブ同士の電気的接続のためにボルトを使用するので、重量が増加してしまう、という問題もあった。
また、従来の電池パックにおいて、電池セルの引き出しタブ同士を電気的に接続する際には、引き出しタブを90°折り曲げるようにしているが、このような折り曲げを行うことにより、電池セル自体に外力が加わることで、電池セルの性能が低下する可能性がある、という問題もあった。
また、従来の技術においては、上記のように引き出しタブ同士を電気的に接続する際に、引き出しタブを90°に折り曲げたりする工程や、電池セルを1層ずつ積層し位置合わせを行う工程や、ボルトによる固着工程が必要となるなど製造工程が複雑でありコストがかかる、という問題もあった。
本発明は、上記のような問題を解決するものであって、本発明に係る電池パックは、ラミネートフィルム外装材から同方向に引き出された正極引き出しタブと負極引き出しタブとを有する電池セルを複数積層し、隣接する電池セルを電気的に接続する補助を行う連結補助部材を含む電池パックであって、前記連結補助部材には、電池セルの引き出しタブがラミネートフィルム外装材から引き出される方向と平行な第1主面と、前記第1主面と表裏の関係にある第2主面と、を有する導電板材を固定する導電板材固定部と、前記導電板材の前記第1主面との間に形成される第1スリット部と、前記導電板材の前記第2主面との間に形成される第2スリット部と、が設けられ、一の電池セルの正負いずれかの引き出しタブが前記第1スリット部を挿通され前記第1主面で前記導電板材と導電接続されると共に、前記一の電池セルと隣接する電池セルの、前記一の電池セルの引き出しタブと異なる極性の引き出しタブが前記第2スリット部を挿通され前記第2主面で前記導電板材と導電接続される。
また、本発明に係る電池パックは、前記連結補助部材には、電池セルの引き出しタブを、前記第1スリット部又は前記第2スリット部に挿通する際、引き出しタブの先端を前記第1スリット部又は前記第2スリット部に向けて誘導する誘導板が設けられる。
また、本発明に係る電池パックは、一の電池セルの正負いずれかの引き出しタブが前記第1スリット部を挿通され前記第1主面で前記導電板材と導電接続される位置と、前記一の電池セルと隣接する電池セルの、前記一の電池セルの引き出しタブと異なる極性の引き出しタブが前記第2スリット部を挿通され前記第2主面で前記導電板材と導電接続される位置とは、前記導電板材の厚み方向からみて重なり合うことがない。
また、本発明に係る電池パックは、前記連結補助部材の前記導電板材固定部には、前記導電板材を挟持する導電板材狭持部が含まれる。
また、本発明に係る電池パックは、前記連結補助部材の前記導電板材固定部には、前記導電板材を係止する導電板材係止部が含まれる。
また、本発明に係る電池パックは、前記導電板材には前記導電板材係止部が係合する切り欠き部が設けられる。
また、本発明に係る電池パックは、前記導電板材には、端子片が設けられる。
また、本発明に係る電池パックは、前記端子片が貫通する貫通孔を有する基板が、前記連結補助部材に載置される。
また、本発明に係る電池パックの製造方法は、ラミネートフィルム外装材から同方向に引き出された正極引き出しタブと負極引き出しタブとを有する電池セルを複数積層し、隣接する電池セルを電気的に接続する補助を行う連結補助部材を含む電池パックの製造方法であって、前記連結補助部材には、電池セルの引き出しタブがラミネートフィルム外装材から引き出される方向と平行な第1主面と、前記第1主面と表裏の関係にある第2主面と、を有する導電板材を固定する導電板材固定部と、前記導電板材の前記第1主面との間に形成される第1スリット部と、前記導電板材の前記第2主面との間に形成される第2スリット部と、が設けられ、一の電池セルの正負いずれかの引き出しタブを、前記第1スリット部に挿通し、前記第1主面で前記導電板材と導電接続する工程と、前記一の電池セルと隣接する電池セルの、前記一の電池セルの引き出しタブと異なる極性の引き出しタブを前記第2スリット部に挿通し、前記第2主面で前記導電板材と導電接続する工程と、を有する。
本発明に係る電池パックによれば、軽量で、かつ、機械的な振動や衝撃に対して強く、しかも製造性に優れた電池パックを提供することができる。
また、本発明に係る電池パックの製造方法によれば、軽量で、かつ、機械的な振動や衝撃に対して強い電池パックを、簡易に製造することが可能となる。
本発明の実施形態に係る電池パック700に用いられる電池セル100を示す図である。 本発明の実施形態に係る電池パック700に用いられる補強部材200を示す図である。 本発明の実施形態に係る電池パック700の製造工程を示す図であり、電池セル100と補強部材200の積層順序を示す図である。 電池セル100と補強部材200を積層した積層体を示す図である。 本発明の実施形態に係る電池パック700に用いられる連結補助部材300を示す図である。 本発明の実施形態に係る電池パック700に用いられる連結補助部材300の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る電池パック700の製造工程を示す図である。 電池セル100の引き出しタブが連結補助部材300によって誘導される様子を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る電池パック700の製造工程を示す図である。 引き出しタブと連結補助部材300の接合順序を説明する図である。 超音波接合装置による引き出しタブと連結補助部材300の接合順序を説明する図である。 本発明の実施形態に係る電池パック700に用いられる電池連結構造体500を示す図である。 本発明の実施形態に係る電池パック700に用いられる電池連結構造体500の分解斜視図である。 電池連結構造体500の正面図である。 図14に示されるA−A断面図である。 電池連結構造体500の側面図である。 図16に示されるB−B断面図である。 電池セル100の内部構造を示す模式図である。 引き出しタブと連結補助部材300の接合時の振動が電池セル100の内部構造に与える影響を説明する模式図である。 振動数比[u]と振動伝達率[τ]との関係を示す図である。 引き出しタブに振動伝達率変更曲折部150を設けることにより振動伝達率を変更する概念を説明する図である。 本発明の実施形態に係る電池パック700を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施形態に係る電池パック700に用いられる電池セル100を示す図である。このような電池セル100としては、リチウムイオンが負極と正極とを移動することにより充放電が行われるリチウムイオン二次単位電池が用いられる。
電池セル100の電池本体部110は、複数のシート状正極と複数のシート状負極とがセパレーターを介して積層された電極積層体、および電解液(いずれも図示しない)が、平面視で矩形のラミネートフィルム外装材103内に収容された構造となっている。そして、電池本体部110の第1端部111からは、正極引き出しタブ120及び負極引き出しタブ130が引き出されている。
正極引き出しタブ120及び負極引き出しタブ130は、いずれも平板状で、ラミネートフィルム外装材103内において、それぞれ、シート状正極、シート状負極と直接またはリード体などを介して接続されている。ラミネートフィルム外装材103は、電池内側となる面に熱融着樹脂層を有する金属ラミネートフィルムにより構成されている。より具体的には、例えば2枚の金属ラミネートフィルムが重ねられてラミネートフィルム外装材103を構成し、シート状正極、シート状負極およびセパレーターを有する電極積層体や電解液を、内部に収容した状態でラミネートフィルム外装材の外周辺(第1端部111、第2端部112、2つの側端部113)が熱シールされることで、その内部が密閉されている。
ここで、正極引き出しタブ120や負極引き出しタブ130などのラミネートフィルム外装材103よりなる電池本体部110から引き出される金属片は、「引き出しタブ」と称することとし、ラミネートフィルム外装材103の内側でセパレーターや電解液などを介して積層されているシート状正極やシート状負極を「電極」と称する。
なお、電極積層体には、上記のように複数のシート状正極と複数のシート状負極とがセパレーターを介して積層したものの他に、シート状正極とシート状負極とがセパレーターを介し積層したものを巻回し、これが圧縮されることにより積層体をなすものも含まれる。
上記のような電池セル100においては、正極引き出しタブ120の材質としてはアルミニウムまたはアルミニウム合金が、また、負極引き出しタブ130の材質としては、ニッケル、他の金属にニッケルメッキを施した材料(ニッケルメッキ材。例えば、ニッケルメッキをした銅など)、ニッケルと他の金属のクラッド(ニッケルクラッド材。例えば、ニッケル−銅クラッドなど)が一般的に用いられている。すなわち、電池セル100としては、アルミニウムを含む正極引き出しタブ120と、ニッケルを含む負極引き出しタブ130とを有する構成となっている。本実施形態においては、アルミニウム製の正極引き出しタブ120が、また、ニッケル製の負極引き出しタブ130がそれぞれ用いられている。
発明に係る電池パック700で用いる電池セル100においては、正極引き出しタブ120には矩形状の切り欠き部125が、また、負極引き出しタブ130にも矩形状の切り欠き部135が予めそれぞれ設けられており、電池パック700を製造する際の便益が図られている。正極引き出しタブ120、負極引き出しタブ130の切り欠き部がどのように製造工程で役立つかは後述する。
次に、電池セル100を複数積層していく際に用いる補強部材200について説明する。図2は本発明の実施形態に係る電池パック700に用いられる補強部材200を示す図である。
補強部材200は合成樹脂製の部材であり、電池セル100を複数積層していく際に、電池セル100の積層体を補強する役割などを有している。
補強部材200には、電池セル100が積層される際、電池セル100におけるラミネートフィルム外装材103の電極積層領域105と当接し、略矩形状をなす平板部210を有している。
略矩形状の平板部210の3辺には、平板部210と主面方向と垂直な方向に延在する周縁部220が設けられている。また、略矩形状の平板部210の対向する2辺には、周縁部220からさらに延在する持ち手部225が設けられている。持ち手部225は、電池セル100の積層体のハンドリングを向上させるための取っ手となるものである。このため、持ち手部225には、周期的な凹凸が設けられており、適切な摩擦を生じさせることができるようになっている。持ち手部225は、電池連結構造体500や電池パック700として完成された際においても、用いることができるようになっている。
また、補強部材200には、略矩形状の平板部210の対向する2辺から延在する2つの突出部240を有している。補強部材200を利用して電池セル100の積層体を構成した際に、電池セル100の正極引き出しタブ120、負極引き出しタブ130が引き出される方向と同方向に突出するように、前記突出部240が補強部材200に設けられている。これらの突出部240は、後述する連結補助部材300における案内部である凹状ガイド340が係合するようになっている。また、突出部240の先端側には、係止片245が設けられている。係止片245は、補強部材200が連結補助部材300とを確実に固定するために用いられるものである。
次に、以上のように構成される電池セル100を複数積層し、隣接する電池セル100を電気的に接続した電池連結構造体500となし、これにより電池パック700を製造する方法について説明する。
図3は本発明の実施形態に係る電池パック700の製造工程を示す図であり、電池セル100と補強部材200の積層順序を示す図である。また、図4は電池セル100と補強部材200を積層した積層体を示す図である。
電池セル100と補強部材200の積層においては、不図示の両面テープなどが利用され、部材同士を互いに固着するようにしている。本実施形態では、6つの電池セル100を直列接続した電池連結構造体500を構成することを意図しているが、本発明に係る電池パック700において、直列接続する電池セル100の数は任意である。
本実施形態では図示するように、2つの電池セル100、補強部材200、2つの電池セル100、補強部材200、2つの電池セル100の順で積層体が形成される。
図4において、1点鎖線の囲み部分に着目すると、電池セル100の積層方向からみて、補強部材200の電池セル100間に介挿される平板部210が、電池セル100の第1端部111におけるラミネートフィルム外装材103を覆うように設けられている。
これによって、正極引き出しタブ120と負極引き出しタブ130とが引き出されており、比較的脆弱な電池セル100の第1端部111側を適切に保護することができるようになっている。
次に、隣接する電池セル100を電気的に接続する際、これを補助する連結補助部材300について説明する。図5は本発明の実施形態に係る電池パック700に用いられる連結補助部材300を示す図である。また、図6は本発明の実施形態に係る電池パック700に用いられる連結補助部材300の分解斜視図である。
連結補助部材300の主要な基台構成として、合成樹脂などで構成された略矩形状の枠部材310が用いられる。この枠部材310には、電池セル100の引き出しタブとの接合に用いられる導電板材350が植設されるように設けられると共に、基板390が載置されるようになっている。導電板材350には、銅などの金属材料を用いることができる。
本実施形態においては、枠部材310に固定される導電板材350の数は7つであるが、この数は直列接続される電池セル100の数に応じて適宜変更され得る。
枠部材310の対向する端部に設けられる2つの導電板材350には、直列接続される電池セル100の端部側の正極引き出しタブ120又は負極引き出しタブ130のいずれかが接合される。また、前記2つの導電板材350以外の導電板材350には、例えば、電池セル100の正極引き出しタブ120と、この電池セル100に隣接する電池セル100の負極引き出しタブ130の双方が接合される。すなわち、前記2つの導電板材350以外の導電板材350には、一の電池セル100の正負いずれかの引き出しタブ、及び、前記一の電池セル100と隣接する電池セル100の、前記一の電池セル100の引き出しタブと異なる極性の引き出しタブの双方の引き出しタブが接合される。
略矩形状の枠部材310の内側部には、導電板材350を固定するための構成である導電板材固定部320が設けられている。導電板材350を枠部材310に固定する電板材固定部320としては、導電板材狭持部322及び導電板材係止部325の2つを挙げることができる。
導電板材狭持部322は、導電板材350を狭持することが可能なスリット状の部位である。導電板材狭持部322のスリット部の幅は導電板材350の厚さと略同じ程度とされ、導電板材狭持部322によって導電板材350を狭持することができるようになっている。
また、図5、図6では見えない箇所には、各導電板材350に設けられる2つの切り欠き部353に嵌る、凸状の導電板材係止部325が設けられている。この導電板材係止部325は枠部材310の断面図でもある図17において確認することができる。
枠部材310の対向する端部に設けられる2つの導電板材350に対応しては1つの誘導板330が、また、前記2つの導電板材350以外の導電板材350に対応しては2つの誘導板330が枠部材310に設けられている。導電板材350と、誘導板330の間には、所定の間隙(第1スリット部361、第2スリット部362)が形成されるようになっている。これらの誘導板330は、製造時において電池セル100の引き出しタブに適切な曲折を付与し、前記の間隙(第1スリット部361、第2スリット部362)へと誘うようになっている。
導電板材350は、第1主面351と、第1主面351と表裏の関係にある第2主面352とを有している。例えば、導電板材350の第1主面351にはある電池セル100の正極引き出しタブ120が接合されるとすると、これに隣り合う電池セル100の負極引き出しタブ130が、第2主面352に接合される。
導電板材350には、2つの凹状の切り欠き部353が設けられており、枠部材310における凸状の導電板材係止部325に嵌合するようになっている。これにより、導電板材350が枠部材310に固定される。導電板材350にはスリット部355が設けられており、これにより、切り欠き部353が凸状の導電板材係止部325に嵌合する際に、導電板材350を撓み易くしている。
また、導電板材350には端子片357が突出している。基板390が枠部材310に載置されると、導電板材350の端子片357が、基板390の各貫通孔393に挿通されるようになっている。
基板390には、金属膜による配線パターン(詳細については省略)が設けられており、例えば、基板390の各貫通孔393から突出した端子片357が、当該配線パターンとハンダなどにより電気接続される。これにより、基板390からは、直列接続された電池セル100の電源線610や、各電池セル100の電位をセンスしたセンス線620を取り出すことができる。
略矩形状の枠部材310の外側部には、対向する2つの辺において、それぞれ2つの凹状ガイド(案内部)340が設けられている。これらの凹状ガイド340は、補強部材200における突出部240と係合する。
従来技術に係る電池パックにおいては、電池セルの引き出しタブ同士を電気的に接続する基板と、積層された電池セルの側面を電池保護部材とは、電池セルを介して互いに位置規制される構造であるために、外部から衝撃や振動が加わると、比較的脆弱な引き出しタブの破断の原因となり、電池パックの信頼性が低下する、という問題があった。
また、従来の技術においては、上記のように引き出しタブ同士を電気的に接続する際に、引き出しタブを90°に折り曲げたりする工程や、電池セルを1層ずつ積層し位置合わせを行う工程や、ボルトによる固着工程が必要となるなど製造工程が複雑でありコストがかかる、という問題もあった。
そこで、本発明に係る電池パック700においては、複数の電池セル100の積層体を保護している補強部材200と、複数の電池セル100を電気接続する連結補助部材300を互いに固定し、補強部材200と連結補助部材300との位置関係が相対的に移動しないような構成としている。
このための構成が、補強部材200における突出部240と、連結補助部材300の枠部材310に設けられている凹状ガイド340である。また、これらの構成により、電池パック700の製造性を向上させている。
図7は本発明の実施形態に係る電池パック700の製造工程を示す図である。図7は、積層体を構成する電池セル100から引き出されている引き出しタブを、連結補助部材300に形成されているスリット部に挿通させる工程を示している。
このとき、電池セル100の引き出しタブを既定のスリット部に導くために、補強部材200における突出部240と、連結補助部材300の枠部材310に設けられている凹状ガイド340とを係合させつつ、位置関係を規制しつつ、連結補助部材300を電池セル100の積層体側に近づけるようにしている。
連結補助部材300を電池セル100の積層体側に近づけて、引き出しタブの既定のスリット部への挿通が完了されると、突出部240の先端側における係止片245が、連結補助部材300の枠部材310に係合されることで、補強部材200が連結補助部材300とが固定され、連結補助部材300と電池セル100の積層体とのドッキング作業が完了する。
図9は本発明の実施形態に係る電池パック700の製造工程を示す図であり、電池セル100の積層体と、連結補助部材300とのドッキング作業が完了した状態を示している。
このように、本発明に係る電池パック700によれば、信頼性が高く、しかも製造性に優れた電池パック700を提供することができる。
また、本発明に係る電池パック700の製造方法によれば、信頼性が高い電池パック700を、簡易に製造することが可能となる。
ところで、従来技術に係る電池パックにおいては、電池セルの引き出しタブ同士を電気的に接続する際には、ボルトなどの機械的な固着手段が用いられており、衝撃や振動に対して脆弱である、という問題があった。
また、従来の電池パックにおいて、電池セルの引き出しタブ同士の電気的接続のためにボルトを使用するので、重量が増加してしまう、という問題もあった。
また、従来の電池パックにおいて、電池セルの引き出しタブ同士を電気的に接続する際には、引き出しタブを90°折り曲げるようにしているが、このような折り曲げを行うことにより、電池セル自体に外力が加わることで、電池セルの性能が低下する可能性がある、という問題もあった。
また、従来の技術においては、上記のように引き出しタブ同士を電気的に接続する際に、引き出しタブを90°に折り曲げたりする工程や、電池セルを1層ずつ積層し位置合わせを行う工程や、ボルトによる固着工程が必要となるなど製造工程が複雑でありコストがかかる、という問題もあった。
そこで、本発明に係る電池パック700においては、電池セル100同士の電気接続に連結補助部材300を用いることで、上記のような従来技術の問題点を解消するようにしている。
まず、連結補助部材300と電池セル100の積層体とをドッキングさせる際における電池セル100の引き出しタブと、連結補助部材300との関係を説明する。図8は電池セル100の引き出しタブが連結補助部材300によって誘導される様子を示す模式図である。
図8においては、例として、図9の一点鎖線で囲まれた導電板材350に着目し、この導電板材350の近傍の構成を抜き出して示している。仮に、導電板材350の左側を第1主面351とし、右側を第2主面352とするが、「第1」及び「第2」は主面の別を示すためのものであり、序列があるわけではない。
また、導電板材350の第1主面351と誘導板330との間のスリット部を第1スリット部361と称し、導電板材350の第2主面352との間のスリット部を第2スリット部362と称する。
また、図8において左側の電池セル100の正極引き出しタブ120が第1スリット部361に挿通され、それに隣接する右側の電池セル100の負極引き出しタブ130が第2スリット部362に挿通される場合を想定するが、引き出しタブの極性はこの想定と反対のものであっても構わない。
図8(A)は連結補助部材300と電池セル100の積層体とのドッキング作業の開始時を示しており、 図8(B)は当該ドッキング作業の途中を示しており、また、図8(C)は当該ドッキング作業の完了時を示している。
図8(B)に示すように、ドッキング過程で、正極引き出しタブ120及び負極引き出しタブ130にあたりつつ、誘導板330に沿うような形で、それらの先端が、それぞれ第1スリット部361、第2スリット部362へと導かれる。
さらに、ドッキング過程が進むと、正極引き出しタブ120及び負極引き出しタブ130は、第1スリット部361、第2スリット部362を通り抜け、正極引き出しタブ120及び負極引き出しタブ130の先の方は、それぞれ導電板材350の第1主面351及び第2主面352に沿うようになる。
正極引き出しタブ120及び負極引き出しタブ130において、誘導板330と沿いつつ、接している箇所は曲折部(後述する振動伝達率変更曲折部150)となる。
以上のように、本発明に係る電池パック700の製造においては、連結補助部材300に設けられる誘導板330により、電池セル100の引き出しタブを、既定のスリット部に挿通させることが簡単にでき、製造上の効率が向上する。
次に、上記のように各スリット部を挿通させた正極引き出しタブ120及び負極引き出しタブ130を、それぞれ導電板材350の第1主面351及び第2主面352に接合する工程について説明する。
本発明に係る電池パック700は、電池セル100の引き出しタブを電気的に接続する際には、振動・衝撃に弱く重量増にもつながるボルトなどの機械的な固着手段を用いることなく、超音波振動を印加することによって金属部材同士を接合する超音波接合を用いることを大きな特徴としている。
超音波接合においては、超音波接合装置(全体は不図示)のアンビル1010と、ホーン1020とで、接合対象物を挟み、ホーン1020を超音波振動させることで、金属界面同士に接合部を形成するようにしている。
本例では、導電板材350の第1主面351には正極引き出しタブ120が当接しており、第2主面352には負極引き出しタブ130が当接しているので、正極引き出しタブ120/導電板材350/負極引き出しタブ130の3層をアンビル1010と、ホーン1020とで挟み込み一気に接合を形成する方法を採用すると効率的に接合を形成できそうではあるが、導電板材350の厚みが正極引き出しタブ120や負極引き出しタブ130の厚みの2倍以上あり、このような接合方法を採用することができない。
そこで、本発明に係る電池パック700の製造においては、正極引き出しタブ120と導電板材350との超音波接合と、負極引き出しタブ130と導電板材350との超音波接合を、それぞれ独立して行う接合方法が採用されている。また、このような接合方法が採用されているために、正極引き出しタブ120には切り欠き部125が形成され、負極引き出しタブ130には切り欠き部135が形成されている。
以下、図10及び図11を参照して、本発明に係る電池パック700の製造における超音波接合手順を説明する。図10は引き出しタブと連結補助部材300の接合順序を説明する図である。また、図11は超音波接合装置による引き出しタブと連結補助部材300の接合順序を説明する図である。引き続き、図9の一点鎖線で囲まれた導電板材350に着目して説明する。
図10(A)は、導電板材350の第2主面352と負極引き出しタブ130との接合を説明する図である。このとき、図11(A)に示すように、導電板材350の第1主面351をアンビル1010と当接させ、負極引き出しタブ130をホーン1020と当接させるようにして、導電板材350と負極引き出しタブ130とをアンビル1010とホーン1020とで挟み込み、ホーン1020を振動させることで、導電板材350と負極引き出しタブ130とを接合させる。
引き続き、導電板材350と正極引き出しタブ120とを接合する工程を実施する。図10(B)は、導電板材350の第1主面351と正極引き出しタブ120との接合を説明する図である。このとき、図11(B)に示すように、導電板材350の第2主面352をアンビル1010と当接させ、正極引き出しタブ120をホーン1020と当接させるようにして、導電板材350と正極引き出しタブ120とをアンビル1010とホーン1020とで挟み込み、ホーン1020を振動させることで、導電板材350と正極引き出しタブ120とを接合させる。
以上のように、正極引き出しタブ120の切り欠き部125や、負極引き出しタブ130の切り欠き部135は、超音波接合装置によって接合する際に、アンビル1010と当接する箇所として利用される。
また、本発明に係る電池パック700において、導電板材350と正極引き出しタブ120とが接合によって導電接続される位置と、導電板材350と負極引き出しタブ130とが接合によって導電接続される位置は、導電板材350の厚み方向からみて重なり合うことがないことを特徴としている。
以上のような接合方法により、連結補助部材300に挿通された全ての引き出しタブを、対応する導電板材350と接合することで、電池連結構造体500を得ることができる。
図12は本発明の実施形態に係る電池パック700に用いられる電池連結構造体500を示す図である。図13は本発明の実施形態に係る電池パック700に用いられる電池連結構造体500の分解斜視図である。図13に示されるように、誘導板330の存在により、各引き出しタブには、曲折部(振動伝達率変更曲折部150)が形成されることがわかる。
また、図14は電池連結構造体500の正面図であり、また、図15は図14に示されるA−A断面図である。また、図16は電池連結構造体500の側面図であり、図17は図16に示されるB−B断面図である。
以上のように構成される電池連結構造体500を用いることで、本発明に係る電池パック700によれば、軽量で、かつ、機械的な振動や衝撃に対して強く、しかも製造性に優れた電池パック700を提供することができる。
また、本発明に係る電池パック700の製造方法によれば、軽量で、かつ、機械的な振動や衝撃に対して強い電池パック700を、簡易に製造することが可能となる。
本発明においては、引き出しタブなどの金属材料同士の接合に超音波接合技術が用いられるが、超音波接合を行うために、引き出しタブに対して振動を印加すると、ラミネートフィルム外装材内において、集電箔と引き出しタブとが接続されている箇所に振動が伝達し、当該箇所における接続性を低下させてしまうなどのダメージを与えてしまう、という問題があった。
図18は電池セル100の内部構造を示す模式図である。ラミネートフィルム外装材103内の電極積層体102からは集電箔106が引き出されると共に束ねられており、この束ねられた箇所において正極引き出しタブ120(又は負極引き出しタブ130)と接続され、接続部107が形成されている。
図19は引き出しタブと連結補助部材300の接合時の振動が電池セル100の内部構造に与える影響を説明する模式図である。図19に示すように、導電板材350と正極引き出しタブ120(又は負極引き出しタブ130)とがアンビル1010とホーン1020とで挟まれた状態で、ホーン1020によって超音波振動が印加される。
ここで、電池セル100の固有振動数fとし、ホーン1020の振動数をfとすると、振動数比uは、u=f/fとして定義することができる。ホーン1020から電池セル100に伝達される振動は、振動伝達率τによって知ることができる。
ここで、振動数比uと、振動伝達率τは図20の関係がある。図20を参照すると、以下のパターンに類別することができる。
パターンA;
(振動数比u)<1、又は、1<(振動数比u)<√2であるとき、振動伝達率τは1以上となってしまい、ホーン1020で印加される振動が増幅される形で電池セル100の接続部107に伝達されてしまうことがわかる。
パターンB;
(振動数比u)=1であるときには、振動伝達率τは無限大となり、ホーン1020で印加される振動が無限大に増幅され、電池セル100の接続部107に印加されてしまう最悪の状態となる。
パターンC;
√2<(振動数比u)であるときは、振動伝達率τは1未満となり、ホーン1020で印加される振動が減衰され電池セル100の接続部107に伝達されることがわかる。ここで、振動数比uが、2≦(振動数比u)≦3の範囲であると、振動が十分に減衰され、防振効果があることが知られている。
ところで、電池セル100の固有振動数fやホーン1020の振動数fによっては導電板材350と引き出しタブの接合工程において、パターンAやパターンBの範疇に入ってしまう可能性がある。このような場合、引き出しタブに振動伝達率変更曲折部150を設けることで、パターンCの範疇に入るようにすることが本発明の要となる。
図21は引き出しタブに振動伝達率変更曲折部150を設けることにより振動伝達率を変更する概念を説明する図である。本実施形態においては、振動伝達率変更曲折部150は連結補助部材300の誘導板330によって形成される例で説明したが、引き出しタブに振動伝達率変更曲折部150を形成する方法はこれに限定されるものではない。
図21に示すように、正極引き出しタブ120(又は負極引き出しタブ130)に振動伝達率変更曲折部150を形成することで、電池セル100の固有振動数f’とし、新たな振動数比u’=f/f’を得ることで、振動伝達率をτ’に変更することが可能となる。この新しい振動伝達率をτ’がパターンCの範疇に入るように、振動伝達率変更曲折部150を調整することとなる。
以上のような本発明に係る電池パック700によれば、ラミネートフィルム外装材103内における集電箔106と引き出しタブ(120、130)との接続性が低下することなく、信頼性の高い電池パック700を提供することができる。
また、本発明に係る電池パック700の製造方法によれば、ラミネートフィルム外装材103内における集電箔106と引き出しタブ(120、130)との接続性が低下することがない、信頼性の高い電池パック700を、簡易に製造することが可能となる。
さて、図12乃至図17に示される電池連結構造体500においては、不図示のコネクタなどにより基板390に、電源線610、センス線620とを接続すると共に、さらに、電池連結構造体500をケース600によって覆囲することで、本発明に係る電池パック700を得ることができる。図22は本発明の実施形態に係る電池パック700を示す図である。
以上、本発明に係る電池パックによれば、軽量で、かつ、機械的な振動や衝撃に対して強く、しかも製造性に優れた電池パックを提供することができる。
また、本発明に係る電池パックの製造方法によれば、軽量で、かつ、機械的な振動や衝撃に対して強い電池パックを、簡易に製造することが可能となる。
また、本発明に係る電池パックによれば、信頼性が高く、しかも製造性に優れた電池パックを提供することができる。
また、本発明に係る電池パックの製造方法によれば、信頼性が高い電池パックを、簡易に製造することが可能となる。
また、本発明に係る電池パックによれば、ラミネートフィルム外装材内における集電箔と引き出しタブとの接続性が低下することなく、信頼性の高い電池パックを提供することができる。
また、本発明に係る電池パックの製造方法によれば、ラミネートフィルム外装材内における集電箔と引き出しタブとの接続性が低下することがない、信頼性の高い電池パックを、簡易に製造することが可能となる。
産業上の利用性
近年、ドローンなどの飛行体をビジネスの分野などで活用しようとする試みがなされている。飛行体に搭載される電池パックとしてはエネルギー密度が高く軽量なものが要求されるために、ラミネートフィルム外装材を用いた電池セルからなる電池パックを採用することが理にかなっている。このような飛行体搭載用の電池パックとしては、高出力を得るために電池セルを複数接続する際には、接続部において高い耐衝撃性、耐振動性を有することが求められる。
しかしながら、従来技術に係る電池パックにおいては、電池セルの引き出しタブ同士を電気的に接続する際には、ボルトなどの機械的な固着手段が用いられており、衝撃や振動に対して脆弱である、という問題があったし、また、電気的接続のためにボルトを使用するので、重量が増加してしまう、という問題もあった。一方、本発明に係る電池パックは、導電板材固定部と、第1スリット部と、第2スリット部と、が設けられた連結補助部材によって、隣接する電池セルを電気的に接続するので、本発明に係る電池パックによれば、軽量で、かつ、機械的な振動や衝撃に対して強く、しかも製造性に優れた電池パックを提供することができ、産業上の利用性が非常に大きい。
100・・・電池セル
102・・・電極積層体
103・・・ラミネートフィルム外装材
105・・・電極積層領域
106・・・集電箔
107・・・接続部
110・・・電池本体部
111・・・第1端部
112・・・第2端部
113・・・側端部
120・・・正極引き出しタブ
125・・・切り欠き部
130・・・負極引き出しタブ
135・・・切り欠き部
150・・・振動伝達率変更曲折部
200・・・補強部材
210・・・平板部
220・・・周縁部
225・・・持ち手部
240・・・突出部
245・・・係止片
300・・・連結補助部材
310・・・枠部材
320・・・導電板材固定部
322・・・導電板材狭持部
325・・・導電板材係止部
330・・・誘導板
340・・・凹状ガイド(案内部)
350・・・導電板材
351・・・第1主面
352・・・第2主面
353・・・切り欠き部
355・・・スリット部
357・・・端子片
361・・・第1スリット部
362・・・第2スリット部
390・・・基板
393・・・貫通孔
500・・・電池連結構造体
600・・・ケース
610・・・電源線
620・・・センス線
700・・・電池パック
1010・・・アンビル
1020・・・ホーン

Claims (9)

  1. ラミネートフィルム外装材から同方向に引き出された正極引き出しタブと負極引き出しタブとを有する電池セルを複数積層し、隣接する電池セルを電気的に接続する補助を行う連結補助部材を含む電池パックであって、
    前記連結補助部材には、
    電池セルの引き出しタブがラミネートフィルム外装材から引き出される方向と平行な第1主面と、前記第1主面と表裏の関係にある第2主面と、を有する導電板材を固定する導電板材固定部と、
    前記導電板材の前記第1主面との間に形成される第1スリット部と、
    前記導電板材の前記第2主面との間に形成される第2スリット部と、が設けられ、
    一の電池セルの正負いずれかの引き出しタブが前記第1スリット部を挿通され前記第1主面で前記導電板材と導電接続されると共に、
    前記一の電池セルと隣接する電池セルの、前記一の電池セルの引き出しタブと異なる極性の引き出しタブが前記第2スリット部を挿通され前記第2主面で前記導電板材と導電接続される電池パック。
  2. 前記連結補助部材には、
    電池セルの引き出しタブを、前記第1スリット部又は前記第2スリット部に挿通する際、引き出しタブの先端を前記第1スリット部又は前記第2スリット部に向けて誘導する誘導板が設けられる請求項1に記載の電池パック。
  3. 一の電池セルの正負いずれかの引き出しタブが前記第1スリット部を挿通され前記第1主面で前記導電板材と導電接続される位置と、
    前記一の電池セルと隣接する電池セルの、前記一の電池セルの引き出しタブと異なる極性の引き出しタブが前記第2スリット部を挿通され前記第2主面で前記導電板材と導電接続される位置とは、
    前記導電板材の厚み方向からみて重なり合うことがない請求項1又は請求項2に記載の電池パック。
  4. 前記連結補助部材の前記導電板材固定部には、
    前記導電板材を挟持する導電板材狭持部が含まれる請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電池パック。
  5. 前記連結補助部材の前記導電板材固定部には、
    前記導電板材を係止する導電板材係止部が含まれる請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電池パック。
  6. 前記導電板材には前記導電板材係止部が係合する切り欠き部が設けられる請求項5に記載の電池パック。
  7. 前記導電板材には、端子片が設けられる請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の電池パック。
  8. 前記端子片が貫通する貫通孔を有する基板が、前記連結補助部材に載置される請求項7に記載の電池パック。
  9. ラミネートフィルム外装材から同方向に引き出された正極引き出しタブと負極引き出しタブとを有する電池セルを複数積層し、隣接する電池セルを電気的に接続する補助を行う連結補助部材を含む電池パックの製造方法であって、
    前記連結補助部材には、
    電池セルの引き出しタブがラミネートフィルム外装材から引き出される方向と平行な第1主面と、前記第1主面と表裏の関係にある第2主面と、を有する導電板材を固定する導電板材固定部と、
    前記導電板材の前記第1主面との間に形成される第1スリット部と、
    前記導電板材の前記第2主面との間に形成される第2スリット部と、が設けられ、
    一の電池セルの正負いずれかの引き出しタブを、前記第1スリット部に挿通し、前記第1主面で前記導電板材と導電接続する工程と、
    前記一の電池セルと隣接する電池セルの、前記一の電池セルの引き出しタブと異なる極性の引き出しタブを前記第2スリット部に挿通し、前記第2主面で前記導電板材と導電接続する工程と、
    を有する電池パックの製造方法。
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