JP2016002566A - レーザ照射ノズル、及び、電極体製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】被溶接部材の溶接個所から周辺への伝熱を抑制可能なレーザ照射ノズル、及び電極体製造方法を提供する。【解決手段】レーザ照射ノズル1は、被溶接部材のレーザ溶接に用いられる。レーザ照射ノズル1は、レーザ光Lを出力する筒状の本体部10と、本体部10に設けられ冷媒Cが流通する冷媒流路20と、を備える。本体部10の一端11には、レーザ光Lが出射する開口11hと、被溶接部材に接触する接触面11sと、が設けられている。冷媒流路20は、本体部10に沿って接触面11sに至るように延在している。【選択図】図1
Description
本発明は、レーザ照射ノズル、及び、電極体製造方法に関する。
特許文献1には、レーザ加工ヘッドが記載されている。このレーザ加工ヘッドは、加工ヘッド本体と、加工ヘッド本体の先端部に装着されたノズルと、を備えている。ノズルは、ヘッド本体の先端部に着脱可能に取り付けられたノズル本体と、ノズル本体の先端部に着脱可能に取り付けられたノズルチップと、から構成されている。ノズルチップの先端部には、レーザ光の光軸と一致する孔軸のノズル孔が形成されている。また、ノズルチップの周壁内には、冷却水流路が形成されている。
上述したレーザ加工ヘッドは、冷却水流路に冷却水を流通させることにより、ノズルチップの温度上昇の抑制を図っている。ところで、レーザ溶接により溶接される被溶接部材の溶接個所の周辺には、耐熱性の比較的低い周辺部品が配置されている場合がある。そのような場合には、被溶接部材の溶接個所から周辺部品に熱が伝わることによって、当該周辺部品が過熱されて破損してしまうおそれがある。
本発明は、被溶接部材の溶接個所から周辺への伝熱を抑制可能なレーザ照射ノズル、及び電極体製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係るレーザ照射ノズルは、被溶接部材のレーザ溶接に用いられるレーザ照射ノズルであって、レーザ光を出力する筒状の本体部と、本体部に設けられ冷媒が流通する冷媒流路と、を備え、本体部の一端には、レーザ光が出射する開口と、被溶接部材に接触する接触面と、が設けられており、冷媒流路は、本体部に沿って接触面に至るように延在している。
このレーザ照射ノズルにおいては、本体部の一端には、レーザ光が出射する開口が設けられている。また、その開口が設けられた本体部の一端には、被溶接部材に接触する接触面が設けられている。したがって、このレーザ照射ノズルによれば、接触面を介して本体部の一端を被溶接部材に接触させた状態において、開口を介したレーザ光の照射により被溶接部材のレーザ溶接を行うことが可能である。特に、このレーザ照射ノズルにおいては、本体部に対して、本体部の接触面に至るように延在する冷媒流路が設けられている。したがって、上述したように、本体部の一端を被溶接部材に接触させつつレーザ溶接を行う際に、冷媒流路を流通する冷媒によって、本体部の一端と被溶接部材との接触箇所を冷却することができる。つまり、このレーザ照射ノズルによれば、レーザ溶接の際に、被溶接部材の溶接個所から周辺への伝熱を抑制可能である。その結果、被溶接部材の周辺に耐熱性の比較的低い周辺部品が配置されていても、当該周辺部品が過熱により破損することが抑制される。
本発明に係るレーザ照射ノズルにおいては、冷媒流路は、本体部に埋設されていてもよい。この場合、より効果的に被溶接部材を冷却することができる。
本発明に係るレーザ照射ノズルにおいては、冷媒流路は、本体部の外側面に取り付けられていてもよい。この場合、本体部に対して比較的容易に冷媒流路を設けることが可能である。
本発明に係るレーザ照射ノズルにおいては、本体部の一端には、フランジが設けられており、接触面は、フランジに設けられていてもよい。この場合、本体部の一端と被溶接部材との接触面積を比較的大きくすることが可能である。したがって、被溶接部材の溶接個所からの伝熱を確実に抑制可能である。
本発明に係るレーザ照射ノズルにおいては、被溶接部材は、電極体における電極部から延在し集電部材上に配置された集電部、又は、集電部材及び集電部上に載置された板部材であってもよい。このように、被溶接部材が電極体における集電部や、その集電部上に配置された板部材である場合には、溶接個所から周辺への伝熱を抑制することがより有効である。これは、耐熱性が比較的低いセパレータやシール部材等が溶接個所の周辺に配置される場合があるためである。
本発明に係る電極体製造方法は、上記のレーザ照射ノズルを用いたレーザ溶接によって電極体を製造する電極体製造方法であって、本体部の接触面を集電部又は板部材に接触させた状態において、開口を介したレーザ光の照射を行う。
この電極体製造方法においては、上述したレーザ照射ノズルを用いて、レーザ溶接を行う。したがって、被溶接部材である集電部や板部材の溶接個所からの伝熱を抑制することができる。したがって、例えばセパレータやシール部材等の周辺部品が過熱により破損することを抑制しつつ、電極体を製造することができる。
本発明によれば、被溶接部材の溶接個所から周辺への伝熱を抑制可能なレーザ照射ノズル、及び電極体製造方法を提供することができる。
以下、本発明に係るレーザ照射ノズル、及び電極体製造方法の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一の要素同士、或いは相当する要素同士には、互いに同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係るレーザ照射ノズルの概略構成を示す断面図である。特に、図1の(a)はレーザ照射ノズルの長手方向に沿った部分的な断面図である。また、図1の(b)は図1の(a)のIb−Ib線に沿った断面図である。図1に示されるように、レーザ照射ノズル1は、レーザ光Lを出力する本体部10と、本体部10に設けられ冷媒Cが流通する冷媒流路20と、本体部10の内部空間S10に配置された光学系30と、を備えている。
本体部10は、一例として、長尺の角筒状を呈している。本体部10の一端11には、レーザ光Lが出射する開口11hが設けられている。また、本体部10の一端11には、被溶接部材(一例として後述する保護板61,62)に接触する接触面11sが設けられている。接触面11sは、本体部10の一端11における端面である。接触面11sは、開口11hの外縁を規定するように矩形環状に延在している。本体部10は、例えば、伝熱性に優れる銅等の材料から構成される。
冷媒流路20は、本体部10に沿って接触面11sに至るように延在している。ここでは、冷媒流路20は、本体部10に埋設されている。より具体的には、冷媒流路20は、本体部10の内側面10aと外側面10bとの間に設けられている。冷媒流路20は、本体部10の長手方向に沿って接触面11sに至るように延在している。また、冷媒流路20Aは、本体部10の長手方向からみて(例えば図1の(b)の断面において)、本体部10の内側面10a及び外側面10bに沿うように矩形環状に延在している。
換言すれば、冷媒流路20は、本体部10の長手方向からみて開口11hを囲うように延在している。したがって、冷媒流路20は、一例として角筒状に形成されている。このような冷媒流路20には、冷媒Cが充填され流通される。冷媒Cとしては、例えば、イソブタン等や水等を用いることができる。
光学系30は、上述したように、本体部10の内部空間S10内に配置されている。光学系30は、レーザ光Lを本体部10の一端11から被溶接部材に向けて出力させるためのものである。光学系30は、光導波路31と集光素子32とを含む。光導波路31は、レーザ光源(不図示)から発振されたレーザ光Lを本体部10の内部空間S10まで導波する。光導波路31は、例えば光ファイバである。
集光素子32は、光導波路31の端面に光学的に結合されている。集光素子32は、光導波路31の端面から出射されたレーザ光Lを集光する。集光素子32は、例えば凸状の球面レンズである。集光素子32により集光されたレーザ光Lは、本体部10の一端11の開口11hから出射されて被溶接部材に照射される。
引き続いて、以上のようなレーザ照射ノズル1を用いたレーザ溶接によって電極体を製造する電極体製造方法について説明する。本実施形態に係る電極体製造方法は、一例として、リチウムイオン二次電池等の非水電解質二次電池等に用いられる電極体(電極組立体)を製造する方法である。電極体は、一例として、後述するように電極(正極及び負極)を複数積層すると共に、それらの電極の集電タブを集電端子に溶接することにより製造される。集電タブと集電端子との溶接には、レーザ溶接が用いられる。そこで、まず、図1に示されるように、上述したレーザ照射ノズル1を用意する(工程S101)。
続いて、図2に示されるように、電極積層体40を用意する(工程S102)。電極積層体40は、複数の電極(正極41及び負極42)を互いに積層して構成される。より具体的には、電極積層体40は、正極41と負極42とをセパレータ43を介して交互に複数積層することにより構成される。図3の(a)は、正極41の模式的な平面図であり、図3の(b)は負極42の模式的な平面図である。
図3に示されるように、正極41は、金属箔に活物質層を設けて構成される電極部(塗工部)41aと、電極部41aから延在す集電部(集電タブ)41bと、を含む。正極41の金属箔は、例えばアルミニウム箔である。正極41の活物質層は、例えば、複合酸化物、金属リチウム、及び、硫黄等を含む。複合酸化物は、例えば、マンガン、ニッケル、コバルト、及びアルミニウムの少なくとも1つと、リチウムとを含む。集電部41bは、金属箔における活物質層が設けられていない部分(未塗工部)である。
負極42は、金属箔に活物質層を設けて構成される電極部(塗工部)42aと、電極部42aから延在する集電部(集電タブ)42bと、を含む。負極42の金属箔は、例えば銅箔である。負極42の活物質層は、例えば、黒鉛、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ、ハードカーボン、及びソフトカーボン等のカーボン、リチウム及びナトリウム等のアルカリ金属、金属化合物、SiOx(0.5≦x≦1.5)等の金属酸化物、並びに、ホウ素添加炭素を含む。集電部42bは、金属箔における活物質層が設けられていない部分(未塗工部)である。
なお、セパレータ43は、例えば、ポリエチレン(PE)及びポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、並びに、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、及びメチルセルロース等からなる織布や不織布等である。
図2に示されるように、この工程S102においては、以上のような正極41及び負極42を、集電部41b同士が互いに積層されるように、且つ、集電部42b同士が互いに積層されるように、複数積層して電極積層体40を構成する。そして、互いに積層された複数の集電部41bは、正極側の集電端子(集電部材)51上に配置される。また、互いに積層された複数の集電部42bは、負極側の集電端子52上に配置される。
すなわち、この工程S102においては、電極体における電極部41aから延在する集電部41bを複数層に積層して集電端子51上に配置すると共に、電極体における電極部42aから延在する集電部42bを複数層に積層して集電端子52上に配置する。なお、集電端子51は、例えば、正極41の金属箔と同一の材料から矩形平板状に構成される。また、集電端子52は、例えば、負極42の金属箔と同一の材料から矩形平板状に構成される。
ここで、以下では、正極41側の工程について主に説明するが、負極42側についても同様の工程を行うことができる。すなわち、続く工程においては、図4に示されるように、集電端子51及び集電部41b上に金属製の保護板(板部材)61を載置する(工程S103)。保護板61は、例えば、正極41の金属箔及び集電端子51と同一の材料から構成される。保護板61は、集電部41bと共に集電端子51に溶接される。なお、保護板61は、例えば、溶接後において、箔状の集電部41bが剥離したり損傷したりすることを抑制する。
続いて、本体部10の一端11が接触面11sにおいて保護板61に接触するように、レーザ照射ノズル1を配置する(工程S104)。このとき、レーザ照射ノズル1を保護板61及び集電部41bに向けて所定距離だけ押し込むことにより、保護板61を介して本体部10から集電部41bに所定の荷重Fを加えるようにする。これは、積層された複数の集電部41b同士を互いに密着させるためである。したがって、ここで集電部41bに加える所定の荷重Fは、集電部41b同士を互いに密着させるのに十分な程度の荷重である。また、レーザ照射ノズル1を保護板61に向けて押し込んで、本体部10から保護板61に圧力をかけることにより、保護板61から本体部10へ熱が伝わりやすくなる。
このように、ここでは、本体部10の一端11に接触する被溶接部材は、集電端子51及び集電部41b上に載置された保護板61である。ただし、レーザ溶接に際して保護板61を用いない場合には、本体部10の一端11に接触する被溶接部材は、電極体における電極部41aから延在し集電端子51上に配置された集電部41bとなる。
続いて、集電部41bに所定の荷重Fを加えた状態を維持しつつ(すなわち、本体部10の一端11を接触面11sを介して保護板61に接触させた状態において)、本体部10の開口11hを介したレーザ光Lの照射を行う(工程S105)。このとき、レーザ照射ノズル1は、本体部10からレーザ光Lを出力してレーザ光Lを保護板61に照射する。これにより、保護板61側から集電部41bを通じて集電端子51側に溶融部分Mが進行し、保護板61と集電部41bと集電端子51とが互いに溶接される。これにより、複数の正極41の電極部41aと集電端子51とが各集電部41bを介して電気的に接続される。
この工程S105においては、例えば、本体部10の一端11(接触面11s)が保護板61に接触(密着)している状態において、内部空間S10からレーザ光Lの照射領域(保護板61におけるレーザ光Lが照射される領域)に向けてアシストガスを供給しながら、レーザ光Lの照射を行ってもよい。アシストガスとしては、被溶接部材の材料等に応じて種々のガスを用いることができるが、一例として、窒素ガス等の不活性ガスである。また、この工程S105においては、レーザ光Lの照射領域に供給されたアシストガスを吸引しながら、レーザ光Lの照射を行ってもよい。
以上の工程S103〜S105を、負極42側に対して同様にして行うことにより、負極42の集電部42b、集電端子52、及び、それらに対応する保護板についても互いに溶接する。これにより、複数の負極42の電極部42aと集電端子52とが各集電部42bを介して電気的に接続される。これにより、電極体が製造される。
以上説明したように、本実施形態に係るレーザ照射ノズル1においては、本体部10の一端11には、レーザ光Lが出射する開口11hが設けられている。また、その開口11hが設けられた本体部10の一端11には、被溶接部材に接触する接触面11sが設けられている。したがって、本実施形態に係るレーザ照射ノズル1によれば、接触面11sを介して本体部10の一端11を被溶接部材に接触させた状態において、開口11hを介したレーザ光Lの照射により被溶接部材のレーザ溶接を行うことが可能である。
特に、本実施形態に係るレーザ照射ノズル1においては、本体部10に対して、本体部10の接触面11sに至るように延在する冷媒流路20が設けられている。したがって、上述したように、本体部10の一端11を被溶接部材に接触させつつレーザ溶接を行う際に、冷媒流路20を流通する冷媒Cによって、本体部10の一端11と被溶接部材との接触箇所を冷却することができる。つまり、本実施形態に係るレーザ照射ノズル1によれば、レーザ溶接の際に、被溶接部材の溶接個所から周辺への伝熱を抑制可能である。その結果、被溶接部材の周辺に耐熱性の比較的低い周辺部品が配置されていても、当該周辺部品が過熱により破損することが抑制される。
また、本実施形態に係るレーザ照射ノズル1においては、上述したように、本体部10の一端11に接触する被溶接部材が、一例として、電極体における集電部41b上に載置された保護板61である。このような場合には、溶接個所から周辺への伝熱を抑制することがより有効である。これは、耐熱性が比較的低いセパレータ43やシール部材等が溶接個所の周辺に配置されているためである。
また、本実施形態に係る電極体製造方法においては、上述したレーザ照射ノズル1を用いて、レーザ溶接を行う。したがって、被溶接部材である保護板61の溶接個所からの伝熱を抑制することができる。したがって、例えばセパレータ43やシール部材等の周辺部品が過熱により破損することを抑制しつつ、電極体を製造することができる。
また、本実施形態に係る電極体製造方法においては、工程S105において、本体部10の一端11を保護板61に接触させた状態において、レーザ光Lの照射領域にアシストガスを供給しながらレーザ光Lの照射を行うことができる。この場合、アシストガスによって溶接状態を良好に保つことができる。特に、本体部10の一端11が保護板61に接触(密着)しているので、アシストガスが本体部10の外に漏れにくい。このため、溶接時に生じるヒューム等を本体部10の外に漏らすことなく、アシストガスのガス流により回収することができる。
また、本実施形態に係る電極体製造方法においては、工程S105において、レーザ光Lの照射領域に供給されたアシストガスを吸引しながらレーザ光Lの照射を行うことができる。この場合、本体部10から導入されたアシストガスが自然に排気される場合と比較して、アシストガスの流速が向上する。その結果、ヒューム等を確実に回収することができる。
さらに、本実施形態に係る電極体製造方法においては、工程S105において、保護板61を介して本体部10から集電部41bに所定の荷重Fを加えながらレーザ光Lの照射を行う。このため、複数積層された集電部41b同士を互いに密着させながら溶接を行うことができる。その結果、集電部41b同士の間に空隙が生じた状態で溶接が行われることが避けられ、溶接状態が良好となる。また、保護板61から本体部10へ熱が伝わりやすくなるので、溶接個所から周辺への伝熱をより確実に抑制可能である。
以上の実施形態は、本発明に係るレーザ照射ノズル及び電極体製造方法の一実施形態について説明したものである。したがって、本発明に係るレーザ照射ノズル及び電極体製造方法は、上述した形態に限定されない。本発明に係るレーザ照射ノズル及び電極体製造方法は、各請求項の要旨を変更しない範囲において、上述した形態を任意に変更することができる。
図5の(a)は、レーザ照射ノズル1の変形例を示す断面図である。図5の(a)に示される断面は、レーザ照射ノズル1の長手方向に交差する断面である。図5の(a)に示されるように、例えば、上述したレーザ照射ノズル1は、冷媒流路20に代えて冷媒流路20Aを備えることができる。冷媒流路20Aは、冷媒流路20と同様に、本体部10に埋設されている。また、冷媒流路20Aは、冷媒流路20と同様に、本体部10の長手方向に沿って接触面11sに至るように延在している。
ただし、冷媒流路20Aは、本体部10の長手方向からみて(例えば図5の(a)の断面において)、開口11hを囲うように環状に延在していない。すなわち、冷媒流路20Aは、本体部10の長手方向からみて、一方向に沿ってのみ開口11hを挟むように配置され、それぞれ直線上に延在している。このように、レーザ照射ノズル1においては、冷媒流路は、必ずしも開口11hを囲うように設けられなくてもよく、被溶接部材Aの伝熱を避けたい方向に対応して設けられていればよい。
図5の(b)は、レーザ照射ノズル1の別の変形例を示す断面図である。図5の(b)の断面は、レーザ照射ノズル1の長手方向に沿った部分的な断面図である。図5の(b)に示されるように、レーザ照射ノズル1は、本体部10に代えて本体部10Aを備えることができる。本体部10Aは、一端11にフランジ13が設けられている点において、本体部10と相違している。
フランジ13は、本体部10Aの内側面10aから外側面10bに向かう方向に外側面10bから突出する環状の凸部である。本体部10Aの接触面11sは、このフランジ13の底面として設けられている。この場合には、フランジ13が設けられていない場合と比較して、接触面11sが大きくなる。このため、本体部10の一端11と被溶接部材Aとの接触面積を相対的に大きくすることが可能である。よって、被溶接部材Aの溶接個所から周辺への伝熱を確実に抑制可能である。
図6は、レーザ照射ノズル1のさらに別の変形例を示す断面図である。図6に示される断面は、レーザ照射ノズル1の長手方向に沿った断面である。図6に示されるように、レーザ照射ノズル1は、冷媒流路20に代えて冷媒流路20Bを備えている。冷媒流路20Bは、本体部10の外側面10bに設けられている。より具体的には、冷媒流路20Bは、冷媒Cが流通するパイプ状を呈しており、本体部10の外側面10bにらせん状に巻き付けられている。冷媒流路20Bは、全体として、本体部10の長手方向に沿って接触面11sに至るように延在している。この場合には、本体部10に冷媒流路を埋設する場合と比較して、比較的容易に本体部10に冷媒流路を設けることが可能である。
なお、レーザ照射ノズル1は、上述したような電極体製造方法に用いられる場合に限らず、種々の被溶接部材のレーザ溶接に用いることができる。
1…レーザ照射ノズル、10,10A…本体部、11…一端、11h…開口、11s…接触面、13…フランジ、20,20A,20B…冷媒流路、41a,42a…電極部、41b,42b……集電部、51,52…集電端子(集電部材)、61…保護板(板部材)、A…被溶接部材、C…冷媒、L…レーザ光。
Claims (6)
- 被溶接部材のレーザ溶接に用いられるレーザ照射ノズルであって、
レーザ光を出力する筒状の本体部と、
前記本体部に設けられ冷媒が流通する冷媒流路と、を備え、
前記本体部の一端には、前記レーザ光が出射する開口と、前記被溶接部材に接触する接触面と、が設けられており、
前記冷媒流路は、前記本体部に沿って前記接触面に至るように延在している、
レーザ照射ノズル。 - 前記冷媒流路は、前記本体部に埋設されている、
請求項1に記載のレーザ照射ノズル。 - 前記冷媒流路は、前記本体部の外側面に取り付けられている、
請求項1に記載のレーザ照射ノズル。 - 前記本体部の前記一端には、フランジが設けられており、
前記接触面は、前記フランジに設けられている、
請求項1〜3のいずれか一項に記載のレーザ照射ノズル。 - 前記被溶接部材は、電極体における電極部から延在し集電部材上に配置された集電部、又は、前記集電部材及び前記集電部上に載置された板部材である、
請求項1〜4のいずれか一項に記載のレーザ照射ノズル。 - 請求項5に記載のレーザ照射ノズルを用いたレーザ溶接によって電極体を製造する電極体製造方法であって、
前記本体部の前記接触面を前記集電部又は前記板部材に接触させた状態において、前記開口を介したレーザ光の照射を行う、
電極体製造方法。
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JP2018032594A (ja) * | 2016-08-26 | 2018-03-01 | 株式会社豊田自動織機 | 電極溶接装置 |
KR20200131947A (ko) * | 2019-05-14 | 2020-11-25 | 주식회사 새한산업 | 레이저 스폿용접장치 |
WO2022139318A1 (ko) * | 2020-12-22 | 2022-06-30 | 주식회사 엘지에너지솔루션 | 이차전지 제조용 지그 |
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2014
- 2014-06-17 JP JP2014124149A patent/JP2016002566A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102215509B1 (ko) * | 2019-05-14 | 2021-02-16 | 주식회사 새한산업 | 레이저 스폿용접장치 |
WO2022139318A1 (ko) * | 2020-12-22 | 2022-06-30 | 주식회사 엘지에너지솔루션 | 이차전지 제조용 지그 |
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