JP2016013285A - 医療用チューブ体 - Google Patents
医療用チューブ体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016013285A JP2016013285A JP2014136675A JP2014136675A JP2016013285A JP 2016013285 A JP2016013285 A JP 2016013285A JP 2014136675 A JP2014136675 A JP 2014136675A JP 2014136675 A JP2014136675 A JP 2014136675A JP 2016013285 A JP2016013285 A JP 2016013285A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- strands
- tube body
- coil
- medical tube
- angle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
Abstract
【解決手段】チューブ状の内層2、内層2の外周に積層された補強材、及び補強材を覆う外層4から構成され、かつ、基端部101及び先端部102を有し、補強材は、素線が内層2の外周に螺旋状に巻回されたコイル3からなり、基端部101では、コイル3は、素線31、32が第1のピッチL1を有し、かつ、軸方向に対する素線31、32の鋭角側の巻き角度が第1の角度α1となるように、1本持ちで巻回されており、先端部102では、コイル3は、隣り合う素線の複数本が、素線束となるように接して多数本持ちとされており、素線31、32は、第1のピッチL1よりも小さい第2のピッチL2を有し、かつ、軸方向に対する素線31、32の鋭角側の巻き角度が第1の角度α1よりも大きい第2の角度α2をなすように巻回されてなる、医療用チューブ体10。
【選択図】図1
Description
しかしながら、補強材としてコイルを用いた医療用チューブ体は、優れた柔軟性を有する一方で、キンクが生じ易くなるという問題が生じる。特許文献1に開示された構成のように、剛性が急に変化する部分が形成されないようにすることで、医療用チューブ体の耐キンク性は改善されるものの、さらにより優れた柔軟性と耐キンク性との両立が求められている。また、コイルを構成する素線の幅を大きくすることによっても医療用チューブ体の耐キンク性は向上するが、そうすると医療用チューブ体の柔軟性が低下するという問題がある。
中間部の基端では、コイルは、素線が上記第1のピッチを有し、かつ、医療用チューブ体の軸方向に対する素線の鋭角側の巻き角度が上記第1の角度となるように、1本持ちで巻回されており、また、中間部の基端から先端側に向けて、素線の巻きピッチが漸減され、かつ、医療用チューブ体の軸方向に対する素線の鋭角側の巻き角度が漸増されることにより、中間部の先端では、コイルは、素線が先端部と同じ多数本持ちとされており、素線は上記第2のピッチを有し、かつ、医療用チューブ体の軸方向に対する素線の鋭角側の巻き角度が上記第2の角度をなすように巻回されているのが好ましい。
医療用チューブ体10がカテーテルチューブである場合、一般的には、全長は1000mm〜2000mm、外径は0.5mm〜2.5mm、内径は0.4mm〜2.3mmである。
第1の実施形態の医療用チューブ体10はカテーテルチューブであり、その全長は約1500mm、外径は1.0mm、内径は0.8mmである。
内層2は可撓性を有する樹脂又はエラストマーから構成されている。樹脂又はエラストマーとしては、特に限定されるものではないが、上記ルーメンにガイドワイヤなどの他のデバイスを挿通させた場合の摩擦抵抗が小さく、層としての耐久性にも優れているので、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素系樹脂が好ましい。
上記金属線を構成する金属としては、ステンレス鋼、タングステン、ニッケル−チタン合金などの形状記憶合金等が挙げられる。上記非金属線としては、例えば樹脂線が挙げられる。
なお、第1の実施形態に用いられている素線31、32は、ステンレス鋼から構成されている。
また、基端部101でのコイル3を構成する素線31、32の巻き角度、即ち、医療用チューブ体10の軸方向に対し、素線31、32がなす鋭角側の角度は、第1の角度α1とされている。
多数本持ちとされた素線31、32は、素線31、32同士が幅方向に接しているのみで、接着等で相互に接合されていないのが好ましい。先端部102のコイル3を、相互に接合されていない多数本持ちとして構成することで、医療用チューブ体10の先端部102が、例えば湾曲した血管等を進む場合などは、先端部102の素線31、32が、他方の素線に拘束されることなく医療用チューブ体10の湾曲に応じて追従することが可能であり、それにより、非常に優れた柔軟性を発現する。また、素線31、32が幅方向に接していることで素線束としての見かけの幅は大きくなるので、優れた柔軟性は保持しつつ、非常に優れた耐キンク性を発現する。
また、先端部102でのコイル3を構成する素線31、32の巻き角度、即ち、医療用チューブ体10の軸方向に対し、素線31及び素線32がなす鋭角側の角度は、第2の角度α2とされている。
即ち、コイル3は、先端部102において、複数本持ちの素線束が、小さい巻きピッチで巻き角度が大きくなるように構成されている。このように構成することで、医療用チューブ体10の先端部102において、優れた柔軟性及び優れた耐キンク性が両立される。
上記外層4は可撓性を有する樹脂又はエラストマーから構成されている。樹脂又はエラストマーとしては、コイル3及び内層2に積層可能であれば特に限定されるものではないが、ポリアミド系樹脂、ポリアミド系エラストマー、ポリエステル系樹脂、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系樹脂、ポリウレタン系エラストマー等が挙げられる。中でも、層としての耐久性に優れ、必要に応じて滑り性を向上させるためのコーティング層をさらに積層し易いので、ポリアミド系樹脂又はポリアミド系エラストマーが好ましい。
第2の実施形態の医療用チューブ体11は、第1の実施形態のコイル3に代えて、コイル5が用いられている。
外層6は、上記外層4と同様の材料から構成されている。
このように、丸線である素線51、52からなるコイル5を用いることで、コイル5を内層2の外周上に巻回させ易く、得られる医療用チューブ体11の柔軟性及び耐キンク性を調整し易いので、このような第2の実施形態も好ましい。
第3の実施形態の医療用チューブ体12は、第1の実施形態のコイル3に代えて、コイル7が用いられている。
上記外層8は、上記外層4と同様の材料から構成されている。
まず、所望の大きさを有し、表面がフッ素系樹脂などで離型処理された芯金を用い、この芯金の外周に内層2をチューブ体に形成する。
次に、内層2の外周に、ステンレス鋼などからなる素線31、32、51、52、71、72、73を螺旋状に巻回させ、補強材となるコイル3、5、7を内層2上に積層する。この時、コイル3、5、7が、基端部101、104では第1のピッチL1、L3及び第1の角度α1、α3を有し、先端部102、105では第2のピッチL2、L4及び第2の角度α2、α4を有するように、巻回条件を調整する。
図6は、本発明の医療用チューブ体の使用例を示した正面図である。図6では、第1の実施形態の医療用チューブ体10の基端にコネクタ9が接続され、カテーテルとされている。
例えば、医療用チューブ体10は、予め体内の血管等に挿入された図示しないガイドワイヤに沿って、先端から体内に挿入される。血管等は複雑に湾曲しているが、本発明の医療用チューブ体10は、先端部において、非常に優れた柔軟性と、非常に優れた耐キンク性とを両立しているので、体内へ挿入している際に、治療部位或いは検査部位に到達する前に医療用チューブ体10を進めることができなくなったり、血管等を傷付けたり、途中の湾曲部等で折れ曲がってしまったりすることがない。
治療又は検査が終了した後、医療用チューブ体10は体外へ引き出される。
2・・・内層
3、5、7・・・コイル
31、32、51、52、71、72、73・・・素線
4、6、8・・・外層
101、104・・・基端部
102、105・・・先端部
103、106・・・中間部
9・・・コネクタ
Claims (3)
- チューブ状の内層、前記内層の外周に積層された補強材、及び前記補強材を覆う外層から構成され、かつ、基端部及び先端部を有する医療用チューブ体であって、
前記補強材は、素線が前記内層の外周に螺旋状に巻回されたコイルからなり、
前記基端部では、前記コイルは、前記素線が第1のピッチを有し、かつ、前記医療用チューブ体の軸方向に対する前記素線の鋭角側の巻き角度が第1の角度となるように、1本持ちで巻回されており、
前記先端部では、前記コイルは、隣り合う前記素線の複数本が、素線束となるように接して多数本持ちとされており、前記素線は、前記第1のピッチよりも小さい第2のピッチを有し、かつ、前記医療用チューブ体の軸方向に対する前記素線の鋭角側の巻き角度が前記第1の角度よりも大きい第2の角度をなすように巻回されてなる、医療用チューブ体。 - 前記基端部と前記先端部との間に中間部を有し、
前記中間部の基端では、前記コイルは、前記素線が前記第1のピッチを有し、かつ、前記医療用チューブ体の軸方向に対する前記素線の鋭角側の巻き角度が前記第1の角度となるように、1本持ちで巻回されており、
前記中間部の基端から先端側に向けて、前記素線の巻きピッチが漸減され、かつ、前記医療用チューブ体の軸方向に対する前記素線の鋭角側の巻き角度が漸増されることにより、
前記中間部の先端では、前記コイルは、前記素線が前記先端部と同じ多数本持ちとされており、前記素線は前記第2のピッチを有し、かつ、前記医療用チューブ体の軸方向に対する前記素線の鋭角側の巻き角度が前記第2の角度をなすように巻回されてなる、請求項1に記載の医療用チューブ体。 - 前記コイルは、前記基端部から前記先端部まで延びる多条の素線から構成されており、
前記先端部の前記素線束は、前記素線の条数と同数の多数本持ちとされている、請求項1又は2に記載の医療用チューブ体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014136675A JP6195382B2 (ja) | 2014-07-02 | 2014-07-02 | 医療用チューブ体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014136675A JP6195382B2 (ja) | 2014-07-02 | 2014-07-02 | 医療用チューブ体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016013285A true JP2016013285A (ja) | 2016-01-28 |
JP6195382B2 JP6195382B2 (ja) | 2017-09-13 |
Family
ID=55230021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014136675A Active JP6195382B2 (ja) | 2014-07-02 | 2014-07-02 | 医療用チューブ体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6195382B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6314280B1 (ja) * | 2017-10-24 | 2018-04-18 | 富士システムズ株式会社 | 気管切開チューブ |
CN108235687A (zh) * | 2016-10-04 | 2018-06-29 | 朝日英达科株式会社 | 导管以及气囊导管 |
WO2018174240A1 (ja) * | 2017-03-24 | 2018-09-27 | 朝日インテック株式会社 | ダイレータ |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006051081A (ja) * | 2004-08-10 | 2006-02-23 | Kaneka Corp | 医療用カテーテルチューブならびにその製造方法 |
WO2013056023A1 (en) * | 2011-10-14 | 2013-04-18 | Volcano Corporation | Medical tubing and associated devices, systems, and methods |
-
2014
- 2014-07-02 JP JP2014136675A patent/JP6195382B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006051081A (ja) * | 2004-08-10 | 2006-02-23 | Kaneka Corp | 医療用カテーテルチューブならびにその製造方法 |
WO2013056023A1 (en) * | 2011-10-14 | 2013-04-18 | Volcano Corporation | Medical tubing and associated devices, systems, and methods |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108235687A (zh) * | 2016-10-04 | 2018-06-29 | 朝日英达科株式会社 | 导管以及气囊导管 |
CN108235687B (zh) * | 2016-10-04 | 2021-03-02 | 朝日英达科株式会社 | 导管以及气囊导管 |
WO2018174240A1 (ja) * | 2017-03-24 | 2018-09-27 | 朝日インテック株式会社 | ダイレータ |
WO2018174242A1 (ja) * | 2017-03-24 | 2018-09-27 | 朝日インテック株式会社 | ダイレータ |
WO2018174241A1 (ja) * | 2017-03-24 | 2018-09-27 | 朝日インテック株式会社 | ダイレータ |
WO2018174243A1 (ja) * | 2017-03-24 | 2018-09-27 | 朝日インテック株式会社 | ダイレータ |
CN111970982A (zh) * | 2017-03-24 | 2020-11-20 | 朝日英达科株式会社 | 扩张器 |
EP3769703A4 (en) * | 2017-03-24 | 2021-12-01 | Asahi Intecc Co., Ltd. | DILATOR |
CN111970982B (zh) * | 2017-03-24 | 2024-02-13 | 朝日英达科株式会社 | 扩张器 |
JP6314280B1 (ja) * | 2017-10-24 | 2018-04-18 | 富士システムズ株式会社 | 気管切開チューブ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6195382B2 (ja) | 2017-09-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6558773B2 (ja) | カテーテル | |
KR102315805B1 (ko) | 대형 루멘 안내 카테터 | |
KR20230093530A (ko) | 카테터 및 카테터의 제조 방법 | |
KR102184238B1 (ko) | 장척 의료용 부재 | |
JP5013380B2 (ja) | 医療用チューブ、及び、これを用いたカテーテル | |
JP6125806B2 (ja) | カテーテル | |
JP5995370B2 (ja) | ガイドワイヤ | |
JP5108560B2 (ja) | 医療用チューブ | |
JPWO2019003425A1 (ja) | カテーテル | |
EP2921195A1 (en) | Guide wire | |
JP5946186B2 (ja) | コイル体 | |
JP6195382B2 (ja) | 医療用チューブ体 | |
JP6089876B2 (ja) | 医療機器 | |
JP2012213478A (ja) | 医療用機器 | |
WO2019004100A1 (ja) | カテーテル、セパレータおよび吸引システム | |
JP7137396B2 (ja) | ガイドワイヤ | |
JP6507077B2 (ja) | カテーテル | |
JP5901183B2 (ja) | 医療用器具 | |
JP2005312952A (ja) | カテーテルチューブ及びカテーテル | |
JP6734614B2 (ja) | 管状体及びその管状体を備えたカテーテル | |
JP6782510B2 (ja) | カテーテル | |
JP2012196498A (ja) | 医療用チューブ | |
JP6667024B2 (ja) | カテーテル | |
RU2775437C2 (ru) | Направляющий катетер с большим просветом | |
EP2896424A1 (en) | Multi-lumen catheters for small body vessel applications |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160407 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170221 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170222 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170222 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20170414 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170725 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170810 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6195382 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |