JP5108560B2 - 医療用チューブ - Google Patents
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至った。
少なくとも補強層、外層からなる医療用チューブであり、補強層は第1補強層、第1補強層の外側にある第2補強層からなり、
第1補強層は一方向へ螺巻きされた少なくとも1本の素線からなるコイルからなり、
第2補強層は、第1補強層が螺巻きされた方向とは関係なく一方向へ螺巻きされた少なくとも1本の素線からなるコイルからなり、
該第2補強層を構成するコイルは、該第2補強層が存在する領域全長において、第1補強層を構成するコイルの巻回ピッチより大きな巻回ピッチでまかれおり、
第2補強層を構成するコイルの軸方向に対する巻回角度が13度以上、79度以下で、
第1補強層を構成する少なくとも1本の素線からなるコイルの素線の断面積の和が、第2補強層を構成する少なくとも1本の素線からなるコイルの素線の断面積の和よりも大きいことを特徴とする医療用チューブに関する。
少なくとも補強層、外層からなる医療用チューブであり、補強層は第1補強層、第1補強層の外側にある第2補強層からなり、
第1補強層は一方向へ螺巻きされた少なくとも1本の素線からなるコイルからなり、
第2補強層は、第1補強層が螺巻きされた方向とは関係なく一方向へ螺巻きされた少なくとも1本の素線からなるコイルからなり、
該第2補強層を構成するコイルは、該第2補強層が存在する領域全長において、第1補強層を構成するコイルの巻回ピッチより大きな巻回ピッチでまかれおり、
第2補強層を構成するコイルの軸方向に対する巻回角度が13度以上、79度以下で、
第1補強層を構成する少なくとも1本の素線からなるコイルの素線の引張における絶対強度の和が、第2補強層を構成する少なくとも1本の素線からなるコイルの素線の引張における絶対強度の和よりも大きいことを特徴とする医療用チューブに関する。
であることを特徴とする医療用チューブに関する。
ステンレス鋼、又は放射線不透過性が高い材料、例えばタングステン、白金、イリジウム、金などがあげられる。特に素線の引張弾性率の高いステンレス鋼のバネ鋼やタングステンなどが好ましい。
第1補強層をステンレス鋼SUS304WPBの平角細線1本(素線厚さ0.07mm、素線幅0.14mm、絶対強度25.5N)により、内径1.0mm、ピッチ0.01mmでコイルを作製した。コイルの内側に外径0.99mmのステンレス芯材を通し、コイルの外側に第2補強層として、ステンレス鋼SUS304WPBの平角細線(素線厚さ0.007mm、素線幅0.047mm、絶対強度0.86N)により、ピッチ5.0mmでコイルを作製した。第2補強層の軸方向に対する巻回角度をマイクロスコープで測定したところ25度であった。作製されたコイルの上に、ポリアミドエラストマーであるPEBAX3533(Arkema社)に硫酸バリウムを40%混練してなる樹脂からなる中空チューブを被覆した。芯材を抜去後、作製されたチューブの内外径を測定すると、内径0.99mm、外径1.30mmであった。得られたチューブの耐キンク性を評価すると、高屈曲下でも内腔のつぶれが発生せず、良好な耐キンク性を示した。次に引張試験を実施した。引張試験は、引張圧縮試験機ストログラフE−II(東洋精機社製)を用い、チャック間距離50mm、引張速度100mm/minで測定した。第1補強層は最後まで破断せず、実用範囲と考える500%以下の伸びの範囲ではほとんど抗引張力がないため、外層が切断した時点で測定を終了し、測定中の最大荷重を破断強度とした。作製したチューブの引張試験の結果により、破断強度は9.5Nであり、良好な抗引張力を示した。
第1補強層を構成するコイルのピッチを0.25mmとした以外は実施例1と同様にして、内径0.99mm、外径1.30mmのチューブを作製した。第2補強層の軸方向に対する巻回角度をマイクロスコープで測定したところ25度であった。得られたチューブの耐キンク性を評価すると、高屈曲下でもほとんど内腔のつぶれが発生せず、良好な耐キンク性を示した。作製したチューブの引張試験の結果により、破断強度は6.0Nであり、良好な抗引張力を示した。
第1補強層をステンレス鋼SUS304WPBの丸細線1本(素線径0.10mm、絶対強度20.4N)により、内径1.0mm、ピッチ0.01mmでコイルを作製した以外は実施例1と同様にして、内径0.99mm、外径1.30mmのチューブを作製した。第2補強層の軸方向に対する巻回角度をマイクロスコープで測定したところ26度であった。得られたチューブの耐キンク性を評価すると、高屈曲下でも内腔のつぶれが発生せず、良好な耐キンク性を示した。作製したチューブの引張試験の結果により、破断強度は9.5Nであり、良好な抗引張力を示した。
銀メッキ軟銅線(直径1.0mm)上にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を0.02mm被覆した芯線上に、第1補強層をステンレス鋼SUS304WPBの平角細線(素線厚さ0.07mm、素線幅0.14mm、絶対強度25.5N)により、内径1.0mm、ピッチ0.01mmでコイルを作製した。コイルの外側に第2補強層として、ステンレス鋼SUS304WPBの平角細線(素線厚さ0.007mm、素線幅0.047mm、絶対強度0.86N)により、ピッチ5.0mmでコイルを作製した。作製されたコイルの上に、ポリアミドエラストマーであるPEBAX3533(Arkema社)に硫酸バリウムを40%混練してなる樹脂からなる中空チューブを被覆した。芯材を抜去後、作製されたチューブの内外径を測定すると、内径0.99mm、外径1.30mmであった。第2補強層の軸方向に対する巻回角度をマイクロスコープで測定したところ26度であった。得られたチューブの耐キンク性を評価すると、高屈曲下でも内腔のつぶれが発生せず、良好な耐キンク性を示した。作製したチューブの引張試験の結果により、破断強度は10.5Nであり、良好な抗引張力を示した。
第2補強層を作製しないこと以外は実施例1と同様にして、内径0.99mm、外径1.29mmのチューブを作製した。得られたチューブの耐キンク性を評価すると、高屈曲下でも内腔のつぶれが発生せず、良好な耐キンク性を示した。作製したチューブの引張試験の結果により、破断強度は3.5Nと小さく、抗引張力は不十分であった。
第2補強層としてピッチ0.4mmでコイルを作製したこと以外は実施例1と同様にして、内径0.99mm、外径1.30mmのチューブを作製した。第2補強層の軸方向に対する巻回角度をマイクロスコープで測定したところ80度であった。得られたチューブの耐キンク性を評価すると、高屈曲下でも内腔のつぶれが発生せず、良好な耐キンク性を示した。作製したチューブの引張試験の結果により、破断強度は4.0と小さく、抗引張力は不十分であった。
第1補強層としてピッチ2.0mmでコイルを作製し、第2補強層としてピッチ1.5mmでコイルを作製したこと以外は実施例1と同様にして、内径0.99mm、外径1.30mmのチューブを作製した。第2補強層の軸方向に対する巻回角度をマイクロスコープで測定したところ57度であった。得られたチューブの耐キンク性を評価すると、屈曲時にチューブ内腔のつぶれが発生し、耐キンク性が不良となった。
2 第2補強層
3 外層
4 内層
A 第1補強層のコイルのピッチ
B 第2補強層のコイルのピッチ
C 第1補強層のコイルの幅
D 第2補強層のコイルの幅
Claims (8)
- 少なくとも補強層、外層からなる医療用チューブであり、補強層は第1補強層、第1補強層の外側にある第2補強層からなり、
第1補強層は一方向へ螺巻きされた少なくとも1本の素線からなるコイルからなり、
第2補強層は、第1補強層が螺巻きされた方向とは関係なく一方向へ螺巻きされた少なくとも1本の素線からなるコイルからなり、
該第2補強層を構成するコイルは、該第2補強層が存在する領域全長において、第1補強層を構成するコイルの巻回ピッチより大きな巻回ピッチでまかれており、
第2補強層を構成するコイルの軸方向に対する巻回角度が13度以上、79度以下で、
第1補強層を構成する少なくとも1本の素線からなるコイルの素線の断面積の和が、第2補強層を構成する少なくとも1本の素線からなるコイルの素線の断面積の和よりも大きいことを特徴とする医療用チューブ。 - 少なくとも補強層、外層からなる医療用チューブであり、補強層は第1補強層、第1補強層の外側にある第2補強層からなり、
第1補強層は一方向へ螺巻きされた少なくとも1本の素線からなるコイルからなり、
第2補強層は、第1補強層が螺巻きされた方向とは関係なく一方向へ螺巻きされた少なくとも1本の素線からなるコイルからなり、
該第2補強層を構成するコイルは、該第2補強層が存在する領域全長において、第1補強層を構成するコイルの巻回ピッチより大きな巻回ピッチでまかれており、
第2補強層を構成するコイルの軸方向に対する巻回角度が13度以上、79度以下で、
第1補強層を構成する少なくとも1本の素線からなるコイルの素線の引張における絶対強度の和が、第2補強層を構成する少なくとも1本の素線からなるコイルの素線の引張における絶対強度の和よりも大きいことを特徴とする医療用チューブ。 - 第1補強層を構成するコイルの巻回ピッチがコイル素線の幅の2倍以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の医療用チューブ。
- 第1補強層の内側に少なくとも1層からなる内層を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の医療用チューブ。
- 第1補強層がステンレス鋼、タングステンのいずれかからなるコイルで構成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の医療用チューブ。
- 第2補強層が金属素線から構成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の医療用チューブ。
- 第2補強層が樹脂素線から構成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の医療用チューブ。
- 請求項1〜7記載の医療用チューブが少なくとも1部分に適用されていることを特徴と
するカテーテル。
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