JP2010136895A - 医療用チューブ - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明の目的は、薄肉でかつ、優れた耐キンク性、引張強度を両立した医療用チューブを提供することにある。
【解決手段】少なくとも1つのコイル層と、該コイル層の外側に設けられた可撓性を有する外層とからなる医療用チューブであって、該コイル層を構成する素線は平線からなり、隣接する素線は密着巻であり、素線の半径方向の厚さとチューブ肉厚との比が0.30以上、0.70以下であり、かつコイル外表面と外層内表面が、摺動可能な状態で接触固定される構造を有していることを特徴とする医療用チューブ。
【選択図】 図1
【解決手段】少なくとも1つのコイル層と、該コイル層の外側に設けられた可撓性を有する外層とからなる医療用チューブであって、該コイル層を構成する素線は平線からなり、隣接する素線は密着巻であり、素線の半径方向の厚さとチューブ肉厚との比が0.30以上、0.70以下であり、かつコイル外表面と外層内表面が、摺動可能な状態で接触固定される構造を有していることを特徴とする医療用チューブ。
【選択図】 図1
Description
本発明は、薄肉、柔軟で耐キンク性と引張強度に優れた医療用チューブ、更にはこれを使用したカテーテルに関するものである。
経皮的に血管内に挿入したカテーテルを脳や心臓、腹部等の臓器に導き、治療薬、塞栓物質、造影剤等の投与、注入や、血栓等を吸引する医療行為は従来から行われている。近年、医学の進歩により、更に細い末梢血管への治療薬、塞栓物質、造影剤等の注入や血栓等の吸引が必要となり、様々な操作性がカテーテルには求められている。この操作性には、術者の押込み力をカテーテルの先端まで確実に伝達する押込み性(プッシャビリティー)、細く屈曲した末梢血管への到達性、そして血管の屈曲部や湾曲部でもカテーテルが折れ曲がりを生じない耐キンク性などがあげられる。耐キンク性やプッシャビリティーを確保するために、カテーテルに対し編組構造やコイル構造をとった補強層が設けられることがある。
本発明者の検討によれば、コイル構造はその優れた耐キンク性や高屈曲時の内腔維持性により、特にカテーテル先端側における柔軟部でその特性を発揮することが確認された。カテーテル手元部ではプッシャビリティーが求められ、外層樹脂は剛性の高い樹脂が必要となるが、剛性の高い樹脂は一般的に靭性が低く、外層厚さを薄くすると外層が割れてしまい、耐キンク性や引張強度が低下してしまう問題点も確認された。従って外層を薄肉にすることは技術的に困難であった。
カテーテルシャフトの引張強度を向上させる方法として、カテーテルの長手方向に軸方向部材を使用する方法が提案されている。例えば特許文献1では、ブレードからなる補強層に沿って延在する軸方向部材を更に有する脈管カテーテルを記載している。軸方向部材を入れることにより、シャフトの伸長を防止できるとしている。また軸方向部材はブレードに隣接するあらゆるポリマー層にも固定されない構造である。しかしながら、この方法では確かに軸方向への伸長が防止されるが、より高い引張力に対しては軸方向部材の素線強度を高めていく必要があり、曲げ剛性の異方向性がでてしまう可能性がある。また螺巻きされたコイル構造への軸方向部材については、該文献にて懸念されているようにカテーテルの長さ方向に沿った突起が形成されてしまう。
またコイル構造の引張強度を向上させる方法として、コイル構造の外側に編組構造を付与する方法が提案されている。例えば特許文献2では、金属製平板密巻コイルの外側に金属製平角編組と更にその外側に樹脂被覆層が構成されている。コイル構造による屈曲時の耐圧縮力と編組構造による耐引張力を両立させることを目的としているが、高引張力を得るために編組を構成する素線の厚さもしくは幅を大きくすると、コイル構造により得られる屈曲時の耐圧縮力が低減されてしまうため、柔軟性かつ高耐引張力が求められるカテーテル先端側への適用は難しい。
特表2002−535049号
特許2541872号
本発明の目的は、薄肉、柔軟でかつ優れた耐キンク性、引張強度を両立した医療用チューブを提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するため鋭意研究の結果、
(1)少なくとも1つのコイル層と、該コイル層の外側に設けられた可撓性を有する外層とからなる医療用チューブであって、該コイル層を構成する素線は平線からなり、隣接する素線は密着巻であり、素線の半径方向の厚さとチューブ肉厚との比が0.30以上、0.70以下であり、かつコイル外表面と外層内表面が、摺動可能な状態で接触固定される構造を有していることを特徴とする医療用チューブを提供した。これによれば柔軟、薄肉でかつ高い耐キンク性、引張強度を有する医療用チューブが得られる。
(1)少なくとも1つのコイル層と、該コイル層の外側に設けられた可撓性を有する外層とからなる医療用チューブであって、該コイル層を構成する素線は平線からなり、隣接する素線は密着巻であり、素線の半径方向の厚さとチューブ肉厚との比が0.30以上、0.70以下であり、かつコイル外表面と外層内表面が、摺動可能な状態で接触固定される構造を有していることを特徴とする医療用チューブを提供した。これによれば柔軟、薄肉でかつ高い耐キンク性、引張強度を有する医療用チューブが得られる。
また、(2)コイル層の外面と外層の内面が少なくとも全長の0.5以上の割合の長さにおいて溶着していないことを特徴とする医療用チューブを提供した。
また(3)コイル層の内側に内層を有することを特徴とする医療用チューブを提供した。
また、(4)外層が2層からなることを特徴とする医療用チューブ;
(5)外層が軸方向に配向を有することを特徴とする医療用チューブを提供した。これにより引張強度が更に強化され、また内腔の潤滑性に優れた医療用チューブが得られる。
(5)外層が軸方向に配向を有することを特徴とする医療用チューブを提供した。これにより引張強度が更に強化され、また内腔の潤滑性に優れた医療用チューブが得られる。
また(6)外層が熱可塑性エラストマーからなることを特徴とする医療用チューブ;
(7)熱可塑性エラストマーがポリアミドエラストマーであることを特徴とする医療用チューブ;
(8)熱可塑性エラストマーのショアD硬度が50D〜73Dであることを特徴とする医療用チューブを提供した。これにより靭性が高く、耐キンク性及び柔軟性がより優れた医療用チューブが提供できる。
(7)熱可塑性エラストマーがポリアミドエラストマーであることを特徴とする医療用チューブ;
(8)熱可塑性エラストマーのショアD硬度が50D〜73Dであることを特徴とする医療用チューブを提供した。これにより靭性が高く、耐キンク性及び柔軟性がより優れた医療用チューブが提供できる。
また、(9)外径が2.00mm以下、内径が1.60mm以下であることを特徴とする医療用チューブを提供した。これにより特に肉薄な医療用チューブが求められる小径の医療用チューブにおいて柔軟でかつ耐キンク性、引張強度を有する医療用チューブが得られる。
また、(10)前記医療用チューブが少なくとも1部分に適用されていることを特徴とするカテーテルを提供した。
また、(11)前記医療用チューブが少なくとも1部分に適用されていることを特徴とする血栓吸引カテーテルを提供した。これによれば、薄肉、柔軟でかつ耐キンク性、引張強度を有するカテーテル、血栓吸引カテーテルが得られる。
本発明によれば薄肉、柔軟で耐キンク性と引張強度に優れた医療用チューブを提供することが可能となる。その結果、各種カテーテルの構成部品として有効に使用することができる。
本発明は、少なくとも1つのコイル層と、該コイル層の外側に設けられた可撓性を有する外層とからなる医療用チューブであって、該コイル層を構成する素線は平線からなり、隣接する素線は密着巻であり、素線の半径方向の厚さとチューブ肉厚との比が0.30以上、0.70以下であり、かつコイル外表面と外層内表面が、摺動可能な状態で接触固定される構造を有していることを特徴とする医療用チューブに関するものである。
コイル層は平線からなる素線の密着巻で構成される。平線とは断面が円形状ではなく、厚さと幅を有する形状であり、一般的には丸線と呼ばれる断面が円形状の素線を圧延して得られる。本発明でいう平線には、一般的に平線といわれている上下面が概ね平行で両端が丸み形状の素線や、断面が概ね長方形である平角線と呼ばれる素線も含まれる。密着巻とは隣り合う素線が少なくとも近接もしくは接触している状態でであり、好ましくは隣り合う素線間でコイルの長手方向に圧縮の力(一般的に初張力と呼ばれる力)を有していることが好ましい。コイルが平線からなる素線の密着巻で構成されることで、コイルの曲げ剛性が高くなり、さらに医療用チューブの長手方向の押込み力が強くなる。隣り合う素線間でコイルの長手方向に圧縮の力を有しているとコイルの曲げ剛性が更に高くなる。
コイル層を構成する素線の材質としては、金属、樹脂などの各種材料が使用できるが、特にステンレス鋼、又は放射線不透過性が高い材料、例えばタングステン、白金、イリジウム、金などの金属であることが好ましい。その中でも特に素線の引張弾性率の高いステンレス鋼のバネ鋼やタングステンなどが好ましい。
外層を構成する樹脂種としては特に限定されないが、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリウレタンエラストマーなどのエラストマー類、あるいはこれらのポリマーブレンド、ポリマーアロイ等が高屈曲時での靭性が高く、好ましい。薄肉での引張強度と高屈曲化での靭性をともに高く維持できることからショアD硬度が55Dから73Dのポリアミドエラストマーがさらに好ましい。また、これらのエラストマー類と、他の樹脂、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12のポリアミド類、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルメタクリレート、変性ポリオレフィン等のオレフィン類、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル類、ポリウレタン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアリレート、ポリイミド、ポリアミドイミドなどとのポリマーブレンド、ポリマーアロイ等も使用できる。もちろん樹脂材料中には、重合時に使用される重合助剤のほかに造影剤、可塑剤、補強剤、顔料等の各種添加剤が含まれていてもよい。外層は1種類の樹脂からなる単層でもいいが、2種類以上の樹脂を混練した樹脂からなる1層構造もしくは2種類以上の樹脂からなる2層以上の構造をとることも可能である。
本発明の医療用チューブは、コイルの素線の半径方向の厚さとチューブ肉厚の比が0.30以上、0.70以下であり、かつコイル外表面と外層内表面が、摺動可能な状態で接触固定される構造を有するように構成される。コイルの素線の半径方向の厚さとは、コイルを構成する素線の厚さを表す。チューブ肉厚とは、該医療用チューブの肉厚であり、一般的には該医療チューブの外径と内径の差を2で除することで算出される値を表す。コイル素線の半径方向の厚さとチューブ肉厚の比は、コイル素線の半径方向の厚さをチューブ肉厚で除することで得られる(コイル素線の半径方向の厚さとチューブ肉厚の比=コイル素線の半径方向の厚さ/チューブ肉厚)。コイルの素線の半径方向の厚さとチューブ肉厚の比が0.30以上、0.70以下であり、かつコイル外表面と外層内表面が、摺動可能な状態で接触固定される構造を有しているように構成されると、柔軟で耐キンク性と引張強度に優れた医療用チューブが提供される。コイル素線の半径方向の厚さとチューブ肉厚の比が0.30未満であれば、チューブ肉厚に対しコイル素線の半径方向の厚さが小さいため、高屈曲させた際にコイル素線が座屈してしまい、該医療チューブがキンクしてしまう。これに対し、コイル素線の半径方向の厚さとチューブ肉厚の比が0.70を越える場合は、チューブ肉厚に対しコイル素線の半径方向の厚さが大きく、外層の厚さが小さくなるため、高屈曲時に屈曲させた外側の外層が薄くなりすぎ、外層が割れてしまう。また外層が薄くなりすぎて十分な引張強度が得られない。
また、本発明の医療用チューブは、コイル外表面と外層内表面が、摺動可能な状態で接触固定される構造を有している。つまりコイル外表面と外層内表面が外部からの押圧などで摺動可能な状態で接触しており、固着はされていない。従って、該医療用チューブが引張りにより延伸される際、コイルと外層は固着されておらず摺動可能なため別挙動をとることが可能となり、外層が単層の樹脂チューブとしての引張強度を担保できる。また高屈曲の際もコイルと外層はお互いに拘束をうけるが固着していないために別々の挙動をとるため、コイルの特徴である優れた内腔維持性を保ちながら耐キンク性に優れた医療用チューブを提供できる。これに対し、コイル外表面と外層内表面が溶着等により固着していると、コイル外表面と外層内表面が固着しているため、該医療用チューブを引張る際、コイル外表面に固着された外層部分はコイルと共に引張られるため、コイルの素線間にある外層のみが局所的に延伸されることで、引張強度は著しく低下する。また高屈曲させた際にもコイルの素線間にある外層のみが局所的に延伸されることで、外層の割れが生じてしまう。また、コイル外表面と外層内表面が全く接触していない場合は、高屈曲させた際、コイルが自由な状態で屈曲するため、コイルのずれや折れが発生してしまう。従って前述のコイルの素線の半径方向の厚さとチューブ肉厚の比が0.30以上、0.70以下であっても、コイル外表面と外層内表面が固着していて摺動できない場合、もしくはコイル外表面と外層内表面が全く接触していない場合は、薄肉、柔軟で耐キンク性と引張強度に優れた医療用チューブを提供することができない。
本発明においては、コイル外表面と外層の内表面が、摺動可能な状態で接触固定されていることが必要であるが、特にその中でも、コイル層全長の0.5以上の割合で摺動可能な状態で接触固定されていることが好ましい。例えば、医療用チューブの端部等において、コイル層外表面と第1の外層の内表面を溶着等の方法で固定することなども可能であるが、この様な固定箇所が長くなると、引張強度が担保できなくなる可能性があり、第1の外層及び/または第2の外層を肉厚にする必要が生じる。摺動可能な状態で接触固定されている部分がコイル層全長の0.5以上の割合であれば、医療用チューブの厚肉の部分が多くなってしまうことが原因での医療用チューブとしての内腔が小さくなることや、外径が大きくなりトラッカビリティーの低下をもたらすことに十分に対応できる。尚、この様な理由から、コイル外表面と外層はコイル層の全長に渡って摺動可能な状態で接触固定されていることが望ましいが、コイルの固定のためにコイル端部や中間部等の一部を溶着等により固定したり、或いは固定関係のない部分を一部設けることも可能である。また円周方向についてはコイル外表面と外層が一部において摺動可能な状態で接触していれば構わない。
なお本発明でいう引張強度とは引張破断強度のことをいうが、特にコイル層と外層を有する医療用チューブの場合は、外層等のコイル以外の部分が破断したときの最大の荷重を表すものとする。これはコイルが破断する引張長さは非常に大きく、コイルの破断強度は医療用チューブにおいて重要性は低く、コイル以外の部分の破断強度が医療用チューブにおいて重要性が高いためである。
該医療用チューブはコイル層の内側に内層を設けてもかまわない。内層を構成する樹脂は特に限定されないが、例えばポリテトラフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体などのフッ素樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン類、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12、ポリアミドエラストマー等のポリアミド類、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、ポリイミドなどがあげられる。
該医療用チューブのサイズは特に限定しないが、チューブの肉厚が比較的薄く引張強度の低下が問題となる外径2.00mm以下、及び/または内径1.60mm以下の医療用チューブに適用すると、本発明の効果が大きく発揮される。
以下、実施例に従って本発明を更に詳細に説明するが、本発明を以下の実施例に限定するものでない。
(実施例1)
ステンレス鋼の平線(厚さ0.10mm、幅0.20mm)から作製された内径1.00mm、長さ400mmの密巻コイルの内側に直径1.00mm、長さ500mmのステンレス芯材を挿入し、コイルを固定した。ポリウレタンエラストマー(ショアD硬度68D)からなる外層チューブ(内径1.19mm、外径1.35mm、長さ300mm)をステンレス芯材に挿入されたコイルの外側にコイルがずれないように被せ、更に直径1.00mmのステンレス芯材を抜き取ることで内径1.00mm、外径1.35mm、素線の半径方向の厚さとチューブ肉厚との比が0.57の医療用チューブを得た。
ステンレス鋼の平線(厚さ0.10mm、幅0.20mm)から作製された内径1.00mm、長さ400mmの密巻コイルの内側に直径1.00mm、長さ500mmのステンレス芯材を挿入し、コイルを固定した。ポリウレタンエラストマー(ショアD硬度68D)からなる外層チューブ(内径1.19mm、外径1.35mm、長さ300mm)をステンレス芯材に挿入されたコイルの外側にコイルがずれないように被せ、更に直径1.00mmのステンレス芯材を抜き取ることで内径1.00mm、外径1.35mm、素線の半径方向の厚さとチューブ肉厚との比が0.57の医療用チューブを得た。
〔耐キンク性〕
医療用チューブを真直ぐの状態にし、長軸方向で50mm離れた2点を左右の手で保持し、両方の手をゆっくりと一直線上に近づけていき、10mmの位置まで近づけた。10mmの位置まで近づけてもチューブはつぶれや外層割れなどがなく良好な耐キンク性を示した。
医療用チューブを真直ぐの状態にし、長軸方向で50mm離れた2点を左右の手で保持し、両方の手をゆっくりと一直線上に近づけていき、10mmの位置まで近づけた。10mmの位置まで近づけてもチューブはつぶれや外層割れなどがなく良好な耐キンク性を示した。
〔引張強度〕
医療用チューブを引張圧縮試験機(島津製作所)を用いて、チャック間距離50mm、引張速度1000mm/minの条件で引張強度の測定を行った。外層が破断する強度は20Nと十分な強度を示した。
医療用チューブを引張圧縮試験機(島津製作所)を用いて、チャック間距離50mm、引張速度1000mm/minの条件で引張強度の測定を行った。外層が破断する強度は20Nと十分な強度を示した。
(実施例2)
ステンレス鋼の平線(厚さ0.07mm、幅0.14mm)から作製された内径1.15mm、長さ400mmの密巻コイルの内側に直径1.15mm、長さ500mmのステンレス芯材を挿入した。ポリアミドエラストマー(ショアD硬度72D)からなる外層チューブ(内径1.28mm、外径1.36mm、長さ300mm)をステンレス芯材に挿入されたコイルの外側にコイルがずれないように被せ、更に直径1.15mmのステンレス芯材を抜き取ることで内径1.15mm、外径1.36mm、素線の半径方向の厚さとチューブ肉厚との比が0.67の医療用チューブを得た。
ステンレス鋼の平線(厚さ0.07mm、幅0.14mm)から作製された内径1.15mm、長さ400mmの密巻コイルの内側に直径1.15mm、長さ500mmのステンレス芯材を挿入した。ポリアミドエラストマー(ショアD硬度72D)からなる外層チューブ(内径1.28mm、外径1.36mm、長さ300mm)をステンレス芯材に挿入されたコイルの外側にコイルがずれないように被せ、更に直径1.15mmのステンレス芯材を抜き取ることで内径1.15mm、外径1.36mm、素線の半径方向の厚さとチューブ肉厚との比が0.67の医療用チューブを得た。
実施例1と同様の方法で耐キンク性評価、引張強度測定を行った結果、10mmの位置まで近づけてもチューブはつぶれや外層割れなどがなく良好な耐キンク性を示した。また外層が破断する強度は12Nと十分な強度を示した。
(実施例3)
ステンレス鋼の平線(厚さ0.05mm、幅0.10mm)から作製された内径0.50mm、長さ400mmの密巻コイルの内側に直径0.50mm、長さ500mmのステンレス芯材を挿入した。ポリウレタンエラストマー(ショアD硬度68D)からなる外層チューブ(内径0.59mm、外径0.69mm、長さ300mm)をステンレス芯材に挿入されたコイルの外側にコイルがずれないように被せ、更に直径0.50mmのステンレス芯材を抜き取ることで内径0.50mm、外径0.70mm、素線の半径方向の厚さとチューブ肉厚との比が0.50の医療用チューブを得た。
ステンレス鋼の平線(厚さ0.05mm、幅0.10mm)から作製された内径0.50mm、長さ400mmの密巻コイルの内側に直径0.50mm、長さ500mmのステンレス芯材を挿入した。ポリウレタンエラストマー(ショアD硬度68D)からなる外層チューブ(内径0.59mm、外径0.69mm、長さ300mm)をステンレス芯材に挿入されたコイルの外側にコイルがずれないように被せ、更に直径0.50mmのステンレス芯材を抜き取ることで内径0.50mm、外径0.70mm、素線の半径方向の厚さとチューブ肉厚との比が0.50の医療用チューブを得た。
実施例1と同様の方法で耐キンク性評価、引張強度測定を行った結果、10mmの位置まで近づけてもチューブはつぶれや外層割れなどがなく良好な耐キンク性を示した。また外層が破断する強度は16Nと十分な強度を示した。
(実施例4)
ステンレス鋼の平線(厚さ0.07mm、幅0.14mm)から作製された内径1.35mm、長さ400mmの密巻コイルの内側に直径1.35mm、長さ500mmのステンレス芯材を挿入した。ポリアミドエラストマー(ショアD硬度72D)からなる外層チューブ(内径1.48mm、外径1.57mm、長さ300mm)をステンレス芯材に挿入されたコイルの外側に被せ、更に直径1.35mmのステンレス芯材を抜き取ることで内径1.35mm、外径1.57mm、素線の半径方向の厚さとチューブ肉厚との比が0.64の医療用チューブを得た。
ステンレス鋼の平線(厚さ0.07mm、幅0.14mm)から作製された内径1.35mm、長さ400mmの密巻コイルの内側に直径1.35mm、長さ500mmのステンレス芯材を挿入した。ポリアミドエラストマー(ショアD硬度72D)からなる外層チューブ(内径1.48mm、外径1.57mm、長さ300mm)をステンレス芯材に挿入されたコイルの外側に被せ、更に直径1.35mmのステンレス芯材を抜き取ることで内径1.35mm、外径1.57mm、素線の半径方向の厚さとチューブ肉厚との比が0.64の医療用チューブを得た。
実施例1と同様の方法で耐キンク性評価、引張強度測定を行った結果、10mmの位置まで近づけてもチューブはつぶれや外層割れなどがなく良好な耐キンク性を示した。また外層が破断する強度は14Nと十分な強度を示した。
(比較例1)
ステンレス鋼の平線(厚さ0.10mm、幅0.20mm)から作製された内径1.00mm、長さ400mmの密巻コイルの内側に直径1.00mm、長さ500mmのステンレス芯材を挿入した。ポリウレタンエラストマー(ショアD硬度68D)からなる外層チューブ(内径1.22mm、外径1.37mm、長さ300mm)をステンレス芯材が挿入されたコイルの外側に被せた。外層チューブの更に外側に熱収縮チューブを被せ、200℃に設定されたオーブンで2分間加熱した。オーブンから取り出した後、熱収縮チューブを剥ぎ、直径0.99mmのステンレス芯材を抜き取ることで内径1.0mm、外径1.35mm、素線の半径方向の厚さとチューブ肉厚との比が0.57の医療用チューブを得た。
ステンレス鋼の平線(厚さ0.10mm、幅0.20mm)から作製された内径1.00mm、長さ400mmの密巻コイルの内側に直径1.00mm、長さ500mmのステンレス芯材を挿入した。ポリウレタンエラストマー(ショアD硬度68D)からなる外層チューブ(内径1.22mm、外径1.37mm、長さ300mm)をステンレス芯材が挿入されたコイルの外側に被せた。外層チューブの更に外側に熱収縮チューブを被せ、200℃に設定されたオーブンで2分間加熱した。オーブンから取り出した後、熱収縮チューブを剥ぎ、直径0.99mmのステンレス芯材を抜き取ることで内径1.0mm、外径1.35mm、素線の半径方向の厚さとチューブ肉厚との比が0.57の医療用チューブを得た。
実施例1と同様の方法で耐キンク性評価、引張強度測定を行った結果、耐キンク性評価では、20mmの位置まで近づけたときに外層が割れてしまい、耐キンク性は不良であった。
(比較例2)
ステンレス鋼の平線(厚さ0.07mm、幅0.14mm)から作製された内径1.35mm、長さ400mmの密巻コイルの内側に直径1.35mm、長さ500mmのステンレス芯材を挿入した。ポリアミドエラストマー(ショアD硬度72D)からなる外層チューブ(内径1.51mm、外径1.59mm、長さ300mm)をステンレス芯材に挿入されたコイルの外側に被せた。外層チューブの更に外側に熱収縮チューブを被せ、200℃に設定されたオーブンで2分間加熱した。オーブンから取り出した後、熱収縮チューブを剥ぎ、直径1.35mmのステンレス芯材を抜き取ることで内径1.35mm、外径1.57mm、素線の半径方向の厚さとチューブ肉厚との比が0.64の医療用チューブを得た。
ステンレス鋼の平線(厚さ0.07mm、幅0.14mm)から作製された内径1.35mm、長さ400mmの密巻コイルの内側に直径1.35mm、長さ500mmのステンレス芯材を挿入した。ポリアミドエラストマー(ショアD硬度72D)からなる外層チューブ(内径1.51mm、外径1.59mm、長さ300mm)をステンレス芯材に挿入されたコイルの外側に被せた。外層チューブの更に外側に熱収縮チューブを被せ、200℃に設定されたオーブンで2分間加熱した。オーブンから取り出した後、熱収縮チューブを剥ぎ、直径1.35mmのステンレス芯材を抜き取ることで内径1.35mm、外径1.57mm、素線の半径方向の厚さとチューブ肉厚との比が0.64の医療用チューブを得た。
実施例1と同様の方法で耐キンク性評価、引張強度測定を行った結果、20mmの位置まで近づけたときに、コイルがつぶれ医療用チューブがキンクし、耐キンク性は不良であった。また引張強度測定では、外層が破断する強度は7Nと低く強度が不十分であった。
(比較例3)
ステンレス鋼の平線(厚さ0.05mm、幅0.10mm)から作製された内径1.00mm、長さ400mmの密巻コイルの内側に直径1.00mm、長さ500mmのステンレス芯材を挿入した。ポリアミドエラストマー(ショアD硬度72D)からなる外層チューブ(内径1.12mm、外径1.37mm、長さ300mm)をステンレス芯材に挿入されたコイルの外側に被せた。外層チューブの更に外側に熱収縮チューブを被せ、200℃に設定されたオーブンで2分間加熱した。オーブンから取り出した後、熱収縮チューブを剥ぎ、直径1.00mmのステンレス芯材を抜き取ることで内径1.00mm、外径1.35mm、素線の半径方向の厚さとチューブ肉厚との比が0.29の医療用チューブを得た。
ステンレス鋼の平線(厚さ0.05mm、幅0.10mm)から作製された内径1.00mm、長さ400mmの密巻コイルの内側に直径1.00mm、長さ500mmのステンレス芯材を挿入した。ポリアミドエラストマー(ショアD硬度72D)からなる外層チューブ(内径1.12mm、外径1.37mm、長さ300mm)をステンレス芯材に挿入されたコイルの外側に被せた。外層チューブの更に外側に熱収縮チューブを被せ、200℃に設定されたオーブンで2分間加熱した。オーブンから取り出した後、熱収縮チューブを剥ぎ、直径1.00mmのステンレス芯材を抜き取ることで内径1.00mm、外径1.35mm、素線の半径方向の厚さとチューブ肉厚との比が0.29の医療用チューブを得た。
実施例1と同様の方法で耐キンク性評価、引張強度測定を行った結果、25mmの位置まで近づけたときに、コイルがつぶれ医療用チューブがキンクし、耐キンク性は不良であった。
(比較例4)
ステンレス鋼の平線(厚さ0.10mm、幅0.20mm)から作製された内径1.10mm、長さ400mmの密巻コイルの内側に直径1.10mm、長さ500mmのステンレス芯材を挿入した。ポリアミドエラストマー(ショアD硬度72D)からなる外層チューブ(内径1.29mm、外径1.35mm、長さ300mm)をステンレス芯材に挿入されたコイルの外側にコイルがずれないように被せた。直径1.10mmのステンレス芯材を抜き取ることで内径1.10mm、外径1.35mm、素線の半径方向の厚さとチューブ肉厚との比が0.80の医療用チューブを得た。
ステンレス鋼の平線(厚さ0.10mm、幅0.20mm)から作製された内径1.10mm、長さ400mmの密巻コイルの内側に直径1.10mm、長さ500mmのステンレス芯材を挿入した。ポリアミドエラストマー(ショアD硬度72D)からなる外層チューブ(内径1.29mm、外径1.35mm、長さ300mm)をステンレス芯材に挿入されたコイルの外側にコイルがずれないように被せた。直径1.10mmのステンレス芯材を抜き取ることで内径1.10mm、外径1.35mm、素線の半径方向の厚さとチューブ肉厚との比が0.80の医療用チューブを得た。
実施例1と同様の方法で耐キンク性評価、引張強度測定を行った結果、40mmの位置まで近づけたときに、コイルがつぶれ医療用チューブがキンクし、耐キンク性は不良であった。また引張強度測定では、外層が破断する強度は3Nと著しく低く強度が不十分であった。
1 コイル層
2 外層
11 コイル層外表面と外層内表面が摺動可能な状態で接触固定している領域
12 コイル層外表面と外層内表面が固着している領域
2 外層
11 コイル層外表面と外層内表面が摺動可能な状態で接触固定している領域
12 コイル層外表面と外層内表面が固着している領域
Claims (11)
- 少なくとも1つのコイル層と、該コイル層の外側に設けられた可撓性を有する外層とからなる医療用チューブであって、該コイル層を構成する素線は平線からなり、隣接する素線は密着巻であり、素線の半径方向の厚さとチューブ肉厚との比が0.30以上、0.70以下であり、かつコイル外表面と外層内表面が、摺動可能な状態で接触固定される構造を有していることを特徴とする医療用チューブ。
- コイル層の外面と外層の内面が少なくとも全長の0.5以上の割合の長さにおいて溶着していないことを特徴とする請求項1記載の医療用チューブ。
- コイル層の内側に内層を有することを特徴とする請求項1または2いずれか1項に記載の医療用チューブ。
- 外層が2層からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の医療用チューブ。
- 外層が軸方向に配向を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の医療用チューブ。
- 外層が熱可塑性エラストマーからなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の医療用チューブ。
- 熱可塑性エラストマーがポリアミドエラストマーであることを特徴とする請求項6に記載の医療用チューブ。
- 熱可塑性エラストマーのショアD硬度が50D〜73Dであることを特徴とする請求項6または7のいずれか1項に記載の医療用チューブ。
- 外径が2.00mm以下、内径が1.60mm以下であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の医療用チューブ。
- 請求項1〜9に記載の医療用チューブを有して構成されるカテーテル。
- 請求項1〜9に記載の医療用チューブを有して構成される血栓吸引カテーテル。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2008
- 2008-12-11 JP JP2008316249A patent/JP2010136895A/ja active Pending
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