JPH0871157A - カテーテルチューブ - Google Patents

カテーテルチューブ

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JPH0871157A
JPH0871157A JP6214503A JP21450394A JPH0871157A JP H0871157 A JPH0871157 A JP H0871157A JP 6214503 A JP6214503 A JP 6214503A JP 21450394 A JP21450394 A JP 21450394A JP H0871157 A JPH0871157 A JP H0871157A
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catheter tube
tube
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Naofumi Okajima
直文 岡島
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Abstract

(57)【要約】 【構成】カテーテルチューブ1は内層4、コイル層5お
よび外層6から構成され、本体部21および先端部22
を有している。そして、先端部22を除き、コイル層5
のコイルの隙間、コイル層5と内層4および外層6との
隙間に接着剤7が流入している。 【効果】本体部21の剛性が先端部22よりも向上する
ため、操作性、耐キンク性、押し込み性、トルク伝達性
および追従性に優れたカテーテルチューブを提供でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば血管内手術、制
ガン剤治療等の超選択的注入や血管造影等に用いられる
カテーテルチューブに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、外科手術を行わず、経皮的に血管
内にカテーテルを挿入して血管病変の治療を行う血管内
手術が盛んとなっている。このような手技においては、
カテーテルを複雑に蛇行した分岐の多い細い血管の特定
の部位に選択的に挿入することが要求される。
【0003】例えば、脳血管等に見られる動脈瘤や動静
脈奇形腫瘍に対し施される塞栓術と呼ばれる血管内手術
では、細いカテーテルの先端を脳内の患部またはその近
傍まで選択的に挿入して、カテーテルの先端から、シア
ノアクリレート、エチレン−ビニルアルコール共重合体
等のジメチルスルホキシド溶液等の液状の塞栓物質や、
ポリビニルアルコールの顆粒等の粒状の塞栓物質、また
はコイルを注入する。このように細い血管への液状塞栓
物質の注入や薬剤の投与、および造影剤の注入には、そ
れに応じた細径のカテーテルが用いられる。
【0004】したがって、このような小口径カテーテル
には、通常のカテーテルに要求される化学的および生物
学的安全性に加えて、細く複雑なパターンの血管に迅速
かつ確実な選択的をもって挿入し得る操作性が要求され
る。高い操作性を有するには、以下の点を満足すること
が必要である。第1は、血管内を挿通させるために術者
の押し込む力がカテーテルの基端側から先端側に確実に
伝達され得ること、いわゆる押し込み性を有することで
ある。第2は、カテーテルの基端側にて加えられた回転
力が先端側に確実に伝達され得ること、いわゆるトルク
伝達性を有することである。第3は、曲がった血管内を
予め挿入されたガイドワイヤーに沿って円滑にかつ血管
内壁を損傷することなく進み得ること、いわゆる追随性
(以下、「ガイドワイヤーに対する追随性」または単に
「追従性」という)を有することである。第4は、上記
でも触れたが、目的とする所までカテーテル先端が到達
し、ガイドワイヤーを引き抜いた後でも、血管の湾曲、
屈曲した部位でカテーテルに折れ曲がりが生じないこ
と、いわゆる耐キンク性を有することである。さらに、
これらの性能をカテーテルに付与する最大のファクター
の1つとして、カテーテルの外表面の潤滑性が必要とさ
れる。
【0005】このようなカテーテルの要求性能に関し
て、押し込み性および追従性を付与するための従来技術
としては、比較的硬質の内管と、この内管の外面を覆い
かつ内管の先端より突出した部分を有する比較的柔軟な
外管で構成された、本体部が二重管構造のカテーテルが
開発され、提案されている。
【0006】例えば、実表昭60−500013号公報
には、内管にポリアミドを、外管にポリウレタンを用い
て、かつ内管の先端部分はその内径は漸増するようにテ
ーパ状に形成されたカテーテルが開示されている。しか
しながら、このカテーテルでは、ポリアミドとポリウレ
タンの二重管部分からポリウレタンの一重管の部分に移
行する境界部において、剛性が急激に変化するため、カ
テーテル本体に折れ曲がりを生じる可能性がある。特
に、ポリウレタンの一重管部分においては、外径および
内径が一定であり、剛性が先端に向かって漸減していな
いため、二重管の部分から一重管の部分に移行する境界
部に応力が集中して、折れ曲がりの原因となっており、
また追従性も劣っている。
【0007】米国特許第4636346号明細書では、
三重管構造の主要部とそれより先端方向に延長された二
重管構造の先端部を有するガイディングカテーテルが開
示されている。このカテーテルは、主要部の三重管のう
ち内管と外管の間の管が比較的剛性を有するものである
が、当該剛性のある管が無い先端部において、トルク伝
達性と耐キンク性が要求されるレベルまで達していな
い。
【0008】さらに、特開昭57−173065号公報
では、内側に螺旋巻きワイヤを用いたカテーテルが開示
されている。このカテーテルは、ほぼ全長にわたって延
びているチューブと、このチューブの途中で終端してい
る螺旋巻きワイヤとからなる。しかし、このカテーテル
は螺旋巻きワイヤがカテーテル内腔に露出しているた
め、塞栓物質の詰まりや引っ掛かり、さらにガイドワイ
ヤーの引っ掛かりを起こす可能性を有しており、使用時
には慎重に操作する必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、操作性に優
れた新規なカテーテルチューブを提供することを目的と
する。特に、本発明は、耐キンク性に優れたカテーテル
チューブを提供することを目的とする。さらに、本発明
は、追従性に優れたカテーテルチューブを提供すること
を目的とする。さらに、本発明は、押し込み性に優れた
カテーテルチューブを提供することを目的とする。さら
に、本発明は、トルク伝達性に優れたカテーテルチュー
ブを提供することを目的とする。また、本発明は、小口
径カテーテルとして好適なカテーテルチューブを提供す
ることを目的とする。また、本発明は、脳血管治療カテ
ーテルに好適なカテーテルチューブを提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、可撓性を有
する内層と、該内層の外側に設けられたコイル層と、該
コイル層の外側に設けられた可撓性を有する外層とから
なるカテーテルチューブであって、該カテーテルチュー
ブは本体部と先端部を有し、前記コイル層は前記本体部
から前記先端部にかけて延設し、さらに、前記カテーテ
ルチューブの先端部を除き、前記コイル層のコイルの隙
間、前記コイル層と前記内層との間の隙間、前記コイル
層と前記外層との間の隙間の少なくともいずれかに接着
剤を流入させたことを特徴とするカテーテルチューブに
より達成される。前記接着剤は、固化時に弾性を有する
ものであることが好ましい。また、前記接着剤はホット
メルト型接着剤であることが好ましい。また、前記接着
剤は極低粘度性のものであることが好ましい。また、前
記コイル層は、第1のコイルと、該第1のコイルの外側
に設けられ、該第1のコイルと逆方向に巻回する第2の
コイルとを有することが好ましい。また、前記コイル層
は平板コイルからなることが好ましい。また、前記内層
の内表面には親水性潤滑層を形成することが好ましい。
また、前記外層は溶媒膨潤性のチューブあるいは熱収縮
性チューブであることが好ましい。
【0011】
【作用】本発明のカテーテルチューブは、内層と外層と
の間にコイル層が設けられており、耐キンク性に優れて
いる。さらに、カテーテルチューブの先端部を除き、コ
イル層のコイルの隙間、コイル層と内層との間の隙間、
コイル層と外層との間の隙間の少なくともいずれかに接
着剤を流入させたため、この接着剤を介してコイル同
士、又はコイル層と内層もしくは外層とが接着する。こ
れにより、接着剤が流入した部分のコイル層の自由度が
規制され、この部分におけるカテーテルチューブの剛性
が先端部よりも高くなり、カテーテルチューブの基端側
にて与えた押し込み力や回転力を、カテーテルチューブ
の先端まで確実に伝達することが可能となる。また、カ
テーテルチューブの基端側の剛性が高められる反面、コ
イル層の先端部には接着剤が流入してないため、カテー
テルチューブの先端部は柔軟とすることが可能である。
したがって、血管やガイドワイヤーへの追従性にも優れ
たカテーテルチューブが得られる。また、接着剤の流入
のみで、カテーテルチューブの径を著しく増大すること
なく押し込み性やトルク伝達性などの向上が図られるた
め、小口径カテーテルチューブであってさらに押し込み
性やトルク伝達性などに優れたカテーテルチューブが得
られる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づき詳
細に説明する。図1は、本発明のカテーテルチューブの
第1の実施例の全体図、図2は、図1に示すカテーテル
チューブの部分破断拡大斜視図、図3は、図1に示すカ
テーテルチューブの部分拡大断面図である。
【0013】この実施例のカテーテルチューブ1は、本
発明のカテーテルチューブを脳血管塞栓術用カテーテル
に応用した実施例であり、本体部21と、先端部22と
からなるチューブ本体2とからなっており、さらに、チ
ューブ本体2の基端に接合したハブ11を有している。
チューブ本体2の内部には、ルーメン3が形成されてお
り、このルーメン3は、チューブ本体2の先端からチュ
ーブ本体2の基端へ向かって形成され、ハブ11の基端
11aと連通している。ルーメン3は、ガイドワイヤー
の挿通口、および、薬液や塞栓物質等の流入口として機
能する。
【0014】図2に示すように、チューブ本体2は、可
撓性を有する内層4と、この内層4の外側に設けられた
コイル層5と、コイル層5の外側に設けられた可撓性を
有する外層6とを有している。
【0015】内層4は、可撓性を有するチューブ形状を
なし、本体部21から先端部22にかけて延設し、その
内部空間が、チューブ本体2のルーメン3を構成してい
る。内層4は、ほぼ均一の内径および外径を備えてお
り、ガイドワイヤーや薬液、塞栓物質等が通ることを可
能としている。
【0016】内層4の構成材料としては、ある程度の可
撓性を有するものであればよく、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテ
ン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、プロピレン−ブ
テン共重合体、エチレン−プロピレン共重合体等のポリ
オレフィン、変性ポリエチレン、変性ポリプロピレン等
の変性ポリオレフィン、軟質ポリ塩化ビニル、ポリテト
ラフルオロエチレン等のフッ素樹脂、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体等のエチレン−ビニル共重合体、ポリエス
テル、ポリアミド、ポリアセタール、ポリウレタン等の
各種可撓性を有する樹脂、さらに、フッ素系エラストマ
ー、オレフィン系エラストマー、ウレタン系エラストマ
ー、エステル系エラストマー、ポリ塩化ビニル系エラス
トマー、ポリアミド系エラストマー、スチレン系エラス
トマー等のエラストマー、シリコーンゴム、ラテックス
ゴム、天然ゴムのようなゴム材料、および、これらの材
料のブレンド物等が挙げられる。このうち、上記樹脂お
よびエラストマーは、内層4の製造が容易である点か
ら、熱可塑性であることが好ましく、特に、柔軟性、耐
薬品性およびカテーテルチューブ1に挿入されるガイド
ワイヤーや塞栓用コイルの摺動性も考慮して、ポリオレ
フィン、変性ポリオレフィン、フッ素系エラストマーお
よびフッ素樹脂が好ましい。また、上記ポリオレフィン
のうちでは、特に、線状低密度ポリエチレン(LLDP
E)およびポリプロピレンが好ましい。
【0017】内層4の内表面には、親水性潤滑層8が設
けられている。この潤滑層8は、カテーテルチューブ1
を血管内に挿入した際に含水し、カテーテルチューブ1
とこれに挿入されるガイドワイヤーや塞栓用コイルとの
摩擦抵抗を低減する。このような潤滑層8を設けること
により、ガイドワイヤーや塞栓用コイルの摺動性が向上
する。
【0018】親水性潤滑層8の潤滑性物質としては、内
層4の構成材料にもよるが、例えば、ポリ(2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート)、ポリヒドロキシエチルア
クリレート、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルビ
ニルエーテル無水マレイン酸共重合体、ポリエチレング
リコール、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン
等の親水性ポリマーや、ポリグリシジルメタクリレート
−ジメチルアクリルアミド(PGMA−DMAA)のブ
ロック共重合体等の親水性化合物ブロックと疎水性化合
物ブロックのブロック共重合体が挙げられる。このう
ち、上記PGMA−DMAAブロック共重合体が好まし
い。このブロック共重合体は、水膨潤性化合物であり、
潤滑性に優れ、かつ親水性/疎水性のミクロドメイン構
造をなしているので抗血栓性も優れている。
【0019】この潤滑層8は、内層4の内表面に潤滑性
物質を直接またはバインダーを介して固定することによ
り形成することができる。一例としては、上記潤滑性物
質を適当な溶媒に溶解した溶液を内層4の内表面に塗布
したり、あるいは、外層6中もしくは外層6の外表面に
存在または導入された反応性官能基を共有結合させるこ
とにより潤滑層8を形成することができる。なお、この
固定は、上記潤滑性物質が内層4の内表面から脱落しな
いように強固に結合するように行うことが好ましいが、
実用に耐える程度であれば、カテーテルチューブ1を使
用するにつれて上記潤滑性物質が内層4の内表面から徐
々に脱落する程度としてもよい。
【0020】内層4の大きさとしては、内径が0.1〜
2mm、より好ましくは0.5〜1mmであり、外径が0.
2〜3mm、より好ましくは0.6〜2mmである。
【0021】コイル層5は、チューブ本体2に耐キンク
性を付与するために設けられたものであり、本体部21
より先端部22まで延設している。図示の例において、
コイル層5は、横断面形状が長方形形状の平板状線材を
螺旋状に巻回した平板コイルからなるコイル5aから構
成されている。
【0022】コイル5aの構成材料としては、例えば、
SUS304、SUS316、析出硬化ステンレス(P
Hステンレス)等のステンレス鋼、タングステン、アル
ミニウム、Ni−Ti合金、真鍮等の金属材料や、ポリ
テトラフルオロエチレン(テフロン)、ポリ塩化ビニ
ル、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリス
ルホン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリアセ
タール、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルケト
ン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、ポリア
ミドイミド等の剛性の高い樹脂材料、PAN系、ピッチ
系、ナフタレン系、カーボンファイバーおよびそれらの
プリプレグ等の炭素繊維、セラミックス等が使用できる
が、医療用として安全性の高い材料が好ましく、特に、
形状付けの焼き入れが可能なSUS304、SUS31
6等のステンレス鋼が好ましい。
【0023】コイル5aは、密着巻き、疎巻きのいずれ
にも形成することができるが、密着巻きであることが好
ましい。密着巻きにすることにより、カテーテルチュー
ブ1の基端側に与えた回転力および押し込み力を、コイ
ル5aを介してカテーテルチューブ1の先端まで確実に
伝えることができる。
【0024】また、第1のコイル5aの横断面形状は、
図示の長方形に限定されず、例えば円形、楕円形、三角
形、正方形や平行四辺形、五角形以上の多角形などであ
ってもよい。しかしながら、図示のような横長の長方形
の横断面形状を有する平板コイルであれば、コイル層5
の薄肉化を効果的に図ることができる。
【0025】また、コイル5aの厚さは、その構成材料
やチューブ本体2の横断面形状、寸法、構成材料等の諸
条件により異なるが、例えば平板コイルに用いる線材が
図示のような長方形断面のステンレス鋼材である場合、
その厚さは0.005〜0.1mm程度、より好ましくは
0.01〜0.05mm程度であり、コイル巾は0.05
〜0.2mm程度、より好ましくは0.10〜0.18mm
程度である。
【0026】図示のコイル5aは、その全長にわたって
一定の柔軟性を有しているが、柔軟性を変えることもで
きる。コイル5aの柔軟性を変える方法の一例として
は、コイル5aのピッチを部分的に変えることが挙げら
れる。
【0027】ここで、ピッチとは、コイル巾(線材の断
面が円形の場合はその径、横長の長方形の場合は長辺の
距離)とコイルの隙間を合わせた距離を指す。このよう
なピッチの変化は、本体部21におけるピッチと先端部
22におけるピッチとが異なるようにしてもよく、ある
いは、本体部21の中で部分的にピッチが異なるように
してもよく、もしくは、先端部22の中で部分的にピッ
チが異なるようにしてもよい。
【0028】例えば、本体部21におけるコイル5aの
コイルの隙間を、先端部22におけるコイルの隙間より
も小さくすることにより、本体部21の剛性を先端部2
2よりも高くすることができる。また、本体部21にお
けるコイル5aのコイル巾を、先端部22におけるコイ
ル巾より大きくすることによっても、本体部21の剛性
を先端部22よりも高くすることができる。
【0029】また、先端部22において、先端方向に向
かってコイル5aのコイルの隙間を大きくするか、コイ
ル巾を小さくすることにより、本体部21から先端部2
2におけるカテーテルチューブ1の柔軟性を段階的また
は連続的に変化させることができ、剛性が急激に変化す
ることに起因するカテーテルチューブ1のキンクの発生
を有効に防止することができる。さらに、先端部22の
みならず、本体部21の先端付近で、コイル5a、コイ
ル5bのコイルの隙間を大きくするか、コイル巾を小さ
くすれば、本体部21と先端部22との境界部での剛性
の変化が段階的または連続的となり、カテーテルチュー
ブ1のキンクの発生を有効に防止することができる。
【0030】さらに、コイル5aの柔軟性を変える他の
方法として、例えば、コイル5aの厚さを変えること
や、コイル5aの材質を変えることが挙げられる。
【0031】コイル層5の外側に被着する外層6は、可
撓性を有するチューブ形状をなし、本体部21から先端
部22にかけて延設している。外層6は、内層4および
コイル層5とほぼ同心的に配置され、ほぼ均一の内径お
よび外径を備えている。外層6の先端はコイル層5の先
端よりも先端側へ延びており、このコイル層5がない部
分において、外層6と内層4とが接着、融着等により接
合し、後述する最先端部23を構成している。また、外
層6の基端はコイル層5の基端よりも基端側へ延びてお
り(図示せず)、この部分においても、外層6と内層4
とが接着、融着等により接合している。
【0032】外層6の構成材料としては、ある程度の可
撓性を有するものであればよく、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテ
ン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、プロピレン−ブ
テン共重合体、エチレン−プロピレン共重合体等のポリ
オレフィン、変性ポリエチレン、変性ポリプロピレン等
の変性ポリオレフィン、軟質ポリ塩化ビニル、ポリテト
ラフルオロエチレン等のフッ素樹脂、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体等のエチレン−ビニル共重合体、ポリエス
テル、ポリアミド、ポリアセタール、ポリウレタン等の
各種可撓性を有する樹脂、さらに、オレフィン系エラス
トマー、ウレタン系エラストマー、エステル系エラスト
マー、ポリ塩化ビニル系エラストマー、ポリアミド系エ
ラストマー、スチレン系エラストマー等のエラストマ
ー、シリコーンゴム、ラテックスゴム、天然ゴムのよう
なゴム材料、および、これらの材料のブレンド物等が挙
げられる。このうち、上記樹脂およびエラストマーは、
外層6の製造が容易である点から、熱可塑性であること
が好ましい。
【0033】特に、外層22は、コイル層5への被覆を
行い易いため、溶媒膨潤性の樹脂チューブや熱収縮性の
樹脂チューブで構成するのが好ましい。
【0034】上記溶媒膨潤性の樹脂としては、例えば上
記変性ポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、ポリアミド系エラストマー、エステル系エラストマ
ー、ポリウレタン等が挙げられる。特に、内層4との接
着や融着の観点から、変性ポリオレフィンが好ましく、
変性ポリオレフィンの中でもポリエチレンを主成分とし
た変性ポリエチレンが好ましい。この変性ポリエチレン
としては、エチレンと、例えばアクリル酸エチルエステ
ル、無水マレイン酸等を原料とした共重合体からなる接
着性樹脂が特に好ましい性質を有する。この樹脂で構成
したチューブは、THF等の溶媒ですばやく膨潤してチ
ューブの内外径が拡大し、風乾等で溶媒を除去すること
により確実に元の形状に回復するので、この樹脂で外層
6を構成すれば、コイル層5に容易かつ確実に被覆かつ
密着させることができる。
【0035】また、上記熱収縮性の樹脂としては、電子
線架橋したポリオレフィンや架橋シリコン、形状記憶樹
脂等の樹脂チューブが好適に使用できる。これらのチュ
ーブは熱により収縮させることができるので、これらの
チューブで外層6を構成することにより、後述するコイ
ル層3の挿入および密着が容易となる。なお、内層4と
外層6は、必ずしも同一の材料で構成される必要はな
く、さらに、これらの材料にX線不透過物質や可塑剤、
顔料等を混合しても何ら差し支えない。
【0036】外層6の大きさとしては、内径が0.5〜
2mm、より好ましくは0.6〜1mmであり、外径が0.
6〜3mm、より好ましくは0.7〜2mmである。内層4
と外層6とを接合する長さとしては、内層4と外層6の
剥離等を生じない程度となるように考慮して、例えば
0.5〜100mm、より好ましくは5〜30mmである。
【0037】また、外層6の外表面には、親水性潤滑層
9が設けられている。この潤滑層9は、カテーテルチュ
ーブ1を血管内に挿入した際に含水し、カテーテルチュ
ーブ1と血管内壁との摩擦抵抗を低減する。このような
潤滑層9を設けることにより、曲がりくねった末梢血管
にまでカテーテルチューブ1を容易に挿入することが可
能となる。この潤滑層9は、外層6の表面に潤滑性物質
を固定することにより形成することができる。
【0038】親水性潤滑層9の潤滑性物質としては、外
層6の構成材料にもよるが、例えば、ポリ(2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート)、ポリヒドロキシエチルア
クリレート、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルビ
ニルエーテル無水マレイン酸共重合体、ポリエチレング
リコール、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン
等の親水性ポリマーや、ポリグリシジルメタクリレート
−ジメチルアクリルアミド(PGMA−DMAA)のブ
ロック共重合体等の親水性化合物ブロックと疎水性化合
物ブロックのブロック共重合体が挙げられる。このう
ち、上記PGMA−DMAAブロック共重合体が好まし
い。このブロック共重合体は、水膨潤性化合物であり、
潤滑性に優れ、かつ親水性/疎水性のミクロドメイン構
造をなしているので抗血栓性も優れている。
【0039】この潤滑層9は、外層6の外表面に上記潤
滑性物質を直接またはバインダーを介して固定すること
により形成することができる。一例としては、上記潤滑
性物質を適当な溶媒に溶解した溶液を外層6の外表面に
塗布したり、あるいは、外層6中もしくは外層6の外表
面に存在または導入された反応性官能基を共有結合させ
ることにより潤滑層8を形成できる。なお、この固定
は、上記潤滑性物質が外層6の内表面から脱落しないよ
うに強固に結合するように行うことが好ましいが、実用
に耐える程度であれば、カテーテルチューブ1を使用す
るにつれて上記潤滑性物質が外層6の内表面から徐々に
脱落する程度であってもよい。
【0040】そして、本実施例では、本体部21におい
て、コイル層5のコイルの隙間、コイル層5と内層4と
の間の隙間、コイル層5と外層6との間の隙間に、接着
剤7が流入している。これにより、コイル層5のコイル
同士、コイル層5と内層4およびコイル層5と外層6と
が、接着剤7を介して接着している。
【0041】このように構成されたカテーテルチューブ
1は、接着剤7が流入した本体部21におけるコイル層
5の自由度が規制され、本体部21におけるカテーテル
チューブ1の剛性が先端部22よりも高くなっており、
したがって、カテーテルチューブの基端側にて与えた押
し込み力や回転力を、カテーテルチューブの先端まで確
実に伝達することが可能となる。また、先端部22では
コイル層5が規制されず柔軟に湾曲できるため、先端部
22は柔軟性に富んでおり、したがって、カテーテルチ
ューブ1は血管やガイドワイヤーへの追従性にも優れて
いる。また、このような構成によれば、接着剤7の流入
のみで、カテーテルチューブ1の径を著しく増大するこ
となく押し込み性やトルク伝達性を向上でき、カテーテ
ルチューブの細径化も良好に図ることができる。
【0042】接着剤7としては、例えば、エポキシ系接
着剤、シリコーン系接着剤、アクリル系接着剤、ポリウ
レタン系接着剤、エチレン−酢酸ビニル共重合体系接着
剤、フェノール系接着剤等の各種接着剤や、エポキシ樹
脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、フェノール樹
脂、塩化ビニル樹脂等の各種樹脂材料が挙げられる。
【0043】このうち、接着剤7としては、例えば上記
シリコーン系接着剤、エポキシ系弾性接着剤、シリコー
ン樹脂、ポリウレタン樹脂などの、固化時に弾性を有す
るものを用いることが好ましい。そのようにすれば、上
記隙間の全体が完全に埋まるように接着剤7を多量に用
いても、カテーテルチューブとして好適に用いられるた
めに必要とされる本体部21の柔軟性を損ねることがな
い。
【0044】また、接着剤7が、流動状態時の粘度が低
い極低粘度性のものであれば、コイル層5のコイルの隙
間、コイル層5と内層4もしくは外層6との隙間に接着
剤7が良好に浸透でき、好ましい。
【0045】なお、接着剤7は、コイル層5のコイルの
隙間、コイル層5と内層4との隙間、コイル層5と外層
6との隙間にすべてに流入していなくともよい。例え
ば、図4に示すように、内層4とコイル層5との隙間に
のみ流入していてもよく、図5に示すように、コイル層
5と外層6との隙間にのみ流入していてもよい。また、
図6に示すように、コイル層5のコイルの隙間にのみ流
入していてもよい。このようにしても、接着剤7が流入
した本体部21におけるコイル層5の自由度が規制さ
れ、本体部21におけるカテーテルチューブの剛性が先
端部22よりも高くなり、したがって、カテーテルチュ
ーブの基端側にて与えた押し込み力や回転力を、カテー
テルチューブの先端まで確実に伝達することが可能とな
る。また、このように形成されたカテーテルチューブ
は、本体部21が高い剛性を備えながらも、先端部22
は柔軟性に富んでおり、血管やガイドワイヤーへの追従
性にも優れている。
【0046】さらに、接着剤7は、図7に示すように、
場所によって、コイル層5のコイルの隙間、コイル層5
と内層4もしくは外層6との隙間のうち異なる隙間に流
入していてもよい。なお、図7に示す例では、接着剤7
はコイル層5のコイルの隙間と、コイル層5と内層4と
の隙間のいずれかに流入しているが、本発明はこれに限
定されず、例えば、部分的に、接着剤7がコイル層5と
外層6の隙間にも流入した構造としてもよい。
【0047】しかしながら、図2ないし図3に示すよう
に、接着剤7をコイル層5のコイルの隙間、コイル層5
と内層4の隙間およびコイル層5と外層6の隙間に流入
させれば、コイル層5の自由度が最大限小さくなり、本
体部21の剛性が最大限高くなる。さらに、このように
すれば、内層4、コイル層5および外層6とが接着剤7
を介して強固に固着し、カテーテルチューブ1の機械的
特性も高くなる。
【0048】カテーテルチューブ1の先端付近には、カ
テーテルチューブ1全体で最も柔軟な最先端部23が設
けられている。これにより、カテーテルチューブ1を血
管内に挿入した際にその血管に与える刺激を低減でき
る。図示の最先端部23は、互いに接合する内層4およ
び外層5とからなっている。このようにすれば、カテー
テルチューブ1の外表面に段差を形成することなく柔軟
な最先端部23を簡単に形成できる。また、図示の最先
端部23は、外径が減少したくびれ部となっており、こ
のようにすれば、最先端部23がより柔軟となる。
【0049】また、この構成においては、最先端部23
と本体部21との間に、コイル層5が柔軟に湾曲できる
状態で配置されているため、カテーテルチューブ1の本
体部21と最先端部23の剛性の落差がこのコイル層5
により補強され、キンクを生じ難い構造となっている。
【0050】なお、最先端部23としては、上記の他
に、例えばポリウレタン等の柔軟性(可撓性)の高い材
料からなる先端部材を別に用意し、この先端部材を融
着、接着等により固定してもよい。また、例えば外層6
を内層4の先端よりも先端側に延設し、この外層6のみ
で最先端部23を構成してもよい。最先端部23の長さ
は、10mm以下程度、より好ましくは0.5〜5mm程度
である。
【0051】また、最先端部23には、X線不透過性材
料(例えば、白金、金、白金−イリジウム合金等)から
なるX線造影用マーカー15が設けられ、X線透視下で
カテーテルチューブ1の先端部の位置を確認可能となっ
ている。図示のマーカー15は、内層4の外側にコイル
状に巻き付けられ、内層4と外層6の間に挟まれて設け
られている。なお、X線造影用マーカーとしては、図示
のようなコイル状のもののみならず、例えば筒状のリン
グを内層4の外側にかしめた形状でもよい。
【0052】カテーテルチューブ1の全長は50〜20
0cm程度、より好ましくは100〜180m程度であ
る。また、本体部21の長さは、カテーテルチューブ1
の寸法や構成材料等によっても異なるが、例えばカテー
テルチューブ1の全長の60〜90%程度、好ましくは
70〜90%程度である。
【0053】このようなカテーテルチューブ1の製造
は、例えば下記のようにして行うことができる。
【0054】(1) まず、内層4を形成し、次に、内
層4の外側にコイル層5を形成する。続いて、このコイ
ル層5の外面に、流動状態の接着剤7を塗布し、コイル
層5のコイルの隙間、コイル層5と内層4との隙間に接
着剤7を流入させる。その後、接着剤7の固化前、ある
いは固化後に、予め形成した外層6をコイル層5の外側
に被せる。この際、接着剤7の固化前に外層6を被せれ
ば、接着剤7を介して外層6を内層4およびコイル層5
に固着でき、好ましい。
【0055】なお、内層4、外層6の形成は、それぞ
れ、上記した内層4、外層6の構成材料を押出成形した
ものを所定の長さに切断する方法、または、射出成形法
などにより行うことができる。
【0056】コイル層5を内層4の外側に配置する方法
としては、例えば、内層4を予めコイル層5の内径より
わずかに小さく形成し、コイル層5に挿入した後、内層
4を加熱し膨張させてコイル層5の内面に密着させる方
法や、コイル層をコイルの隙間が開くように捩り、コイ
ル層5の内径を拡大しながら内層5に被せる方法などが
挙げられる。
【0057】また、外層6をコイル層5の外側に配置す
る方法としては、例えば、外層6を溶媒で膨潤させ、外
層6の内径を拡大してからコイル層5に挿入し、その
後、溶媒を揮発させて外層6の内径を復元する方法や、
外層6を熱収縮チューブとし、この外層6をコイル層5
に被せたあと、加熱して外層6を収縮させる方法などが
挙げられる。
【0058】接着剤7としてホットメルト型接着剤を使
用する場合は、内層4の外側にコイル層5を形成し、そ
の後、ホットメルト型接着剤を溶融しながら、コイル層
5の外面に塗布することにより、コイル層5のコイルの
隙間、コイル層5と内層4との隙間に接着剤7を流入さ
せることができる。
【0059】(2) また、接着剤7としてホットメル
ト型接着剤を用いる場合は、次のようにすることもでき
る。
【0060】まず、内層4を形成し、次に、内層4の外
側にコイル層5を形成する。他方、外層6を形成し、か
つ、この外層6の内面に、接着剤7を塗布しておく。
【0061】続いて、この外層6を加熱し、接着剤7を
流動状態としてから、コイル層5の外側に被せる。これ
により、コイル層5のコイルの隙間、コイル層5と内層
4もしくは外層6との隙間に接着剤7が流入する。その
後、外層6の加熱を止め、接着剤7を冷却、固化させ
る。
【0062】このようにすれば、接着剤7の流入と外層
6の設置を1つの工程で簡単に行うことができる。
【0063】なお、コイル層5を内層4の外側に配置す
る方法や、外層6をコイル層5の外側に配置する方法と
しては、例えば上記(1)に記載したように行うことが
できる。
【0064】また、この場合、外層6の加熱は、外層6
をコイル層5に被せてから行ってもよい。そのようにし
ても、接着剤7が加熱につれて徐々に流動状態となり、
コイル層5のコイルの隙間、コイル層5と内層4もしく
は外層6との隙間に浸透する。また、接着剤が固化し始
める前に外層6をコイル層5に被せるようにすれば、外
層6をコイル層5に被せる前に外層6の加熱を止めても
よい。
【0065】(3) さらに、接着剤7として極低粘度
性の接着剤を用いる場合は、次のようにすることもでき
る。
【0066】まず、内層4を形成し、次に、内層4の外
側にコイル層5を形成する。続いて、コイル層5に外層
6を被せ、内層4、コイル層5および外層6の組立体を
形成する。なお、コイル層5を内層4の外側に配置する
方法や、外層6をコイル層5の外側に配置する方法とし
ては、例えば上記(1)に記載したように行うことがで
きる。
【0067】その後、極低粘度性の接着剤7を、内層
4、コイル層5および外層6の基端より、コイル層5の
コイルの隙間、コイル層5と内層4もしくは外層6との
隙間に流し入れる。これにより、接着剤7は徐々に上記
隙間の先端側へと浸透する。そして、接着剤7を十分に
流し入れたあと、接着剤7を固化させる。
【0068】上記(1)ないし(3)のようにしたあ
と、内層4と外層6とを接着、融着等により接合してチ
ューブ本体2を形成し、このチューブ本体2の基端にハ
ブ11を取り付けることにより、図1に示すカテーテル
チューブ1が得られる。
【0069】図8は、本発明の他の実施例のカテーテル
チューブを示す部分破断拡大斜視図、図9は、図8に示
すカテーテルチューブの部分拡大断面図である。以下、
この実施例のカテーテルチューブについて説明するが、
図1ないし図3に示す実施例と同様の構成については同
一の符号を付して説明は省略する。
【0070】図8ないし図9に示すカテーテルチューブ
10は、コイル層50が、第1のコイル50aと、第1
のコイル50aの外側に設けられ、第1のコイル50a
と逆方向に巻回する第2のコイル50bとを備えている
点で相違する。
【0071】第1のコイル50aおよび第2のコイル5
0bは、それぞれ、本体部21より先端部22まで延設
しており、かつ、横断面形状が横長の長方形形状を有す
る平板状線材を螺旋状に巻回した平板コイルから構成さ
れている。
【0072】このように、コイル層50が互いに逆方向
に巻回する第1および第2のコイルとを備えるため、カ
テーテルチューブ10を右回り、左回りのいずれの方向
に回転しても、第1のコイル50a、第2のコイル50
bのうち一方は、コイルの隙間が開くように捩れず、カ
テーテルチューブ10の基端に与えた回転力がそのよう
な捩れによって相殺されない。したがって、コイル層が
1層のコイルのみからなる構成に比べて、カテーテルチ
ューブ10のトルク伝達性が向上する。
【0073】第1のコイル50aおよび第2のコイル5
0bは、それぞれ、密着巻き、疎巻きのいずれにも形成
することができるが、密着巻きであることが好ましい。
密着巻きにすることにより、カテーテルチューブ1の基
端側に与えた回転力および押し込み力を、第1のコイル
50a、第2のコイル50bを介してカテーテルチュー
ブ10の先端まで確実に伝えることができる。
【0074】また、第1のコイル50aと第2のコイル
50bは、密着していることが好ましい。密着させるこ
とにより、カテーテルチューブ1の基端側に回転力や押
し込み力を与えると、第1のコイル50a、第2のコイ
ル50bが一体となって挙動するため、上記回転力や押
し込み力を、第1のコイル50a、第2のコイル50b
を介してカテーテルチューブ1の先端まで確実に伝える
ことができる。
【0075】第1のコイル50a、第2のコイル50b
の構成材料については、それぞれ、図1ないし図3に示
す実施例のコイル5aと同様である。
【0076】また、第1のコイル50a、第2のコイル
50bの厚さは、それぞれ、その構成材料やチューブ本
体2の横断面形状、寸法、構成材料等の諸条件により異
なるが、例えば平板コイルに用いる線材が図示のような
長方形断面のステンレス鋼材である場合、その厚さはそ
れぞれ0.005〜0.1mm程度、より好ましくは0.
01〜0.05mm程度であり、コイル巾は0.05〜
0.2mm程度、より好ましくは0.10〜0.18mm程
度である。
【0077】また、図示の第1のコイル50a、第2の
コイル50bは、その全長にわたって一定の柔軟性を有
しているが、柔軟性を変えることもできる。コイル5a
の柔軟性を変える方法の一例としては、コイル50a
の、コイル50bのピッチを部分的に変えることが挙げ
られる。なお、このようなピッチの変化は、本体部21
におけるピッチと先端部22におけるピッチとが異なる
ようにしてもよく、あるいは、本体部21の中で部分的
にピッチが異なるようにしてもよく、もしくは、先端部
22の中で部分的にピッチが異なるようにしてもよい。
【0078】例えば、本体部21におけるコイル50
a、コイル50bの一方あるいは両方のコイルの隙間
を、先端部22におけるコイルの隙間よりも小さくする
ことにより、本体部21の剛性を先端部22よりも高く
することができる。また、本体部21におけるコイル5
0a、コイル50bの一方あるいは両方のコイル巾を、
先端部22におけるコイル巾より大きくすることによっ
ても、本体部21の剛性を先端部22よりも高くするこ
とができる。
【0079】また、先端部22において、先端方向に向
かってコイル50a、コイル50bの一方あるいは両方
のコイルの隙間を大きくするか、コイル巾を小さくする
ことにより、本体部21から先端部22におけるカテー
テルチューブ10の柔軟性を段階的または連続的に変化
させることができ、剛性が急激に変化することに起因す
るカテーテルチューブ10のキンクの発生を有効に防止
することができる。さらに、先端部22のみならず、本
体部21の先端付近で、コイル50a、コイル50bの
一方あるいは両方のコイルの隙間を大きくするか、コイ
ル巾を小さくすれば、本体部21と先端部22との境界
部での剛性の変化が段階的または連続的となり、カテー
テルチューブ10のキンクの発生を有効に防止できる。
【0080】また、第1のコイル50a、第2のコイル
50bの一方あるいは両方の柔軟性を変える他の方法と
しては、例えば、コイル50a、コイル50bの厚さを
変えることや、コイル50a、コイル50bの材質を変
えることが挙げられる。さらに、カテーテルチューブ1
0の本体部21ではコイル層50を2層構造とし、先端
部22ではコイル50aとコイル50bの一方を他方の
途中で終端させれば、カテーテルチューブ10の柔軟性
をより多段階で変化させることができる。
【0081】そして、本実施例では、本体部21におい
て、コイル層50のコイルの隙間、コイル層50と内層
4との間の隙間、コイル層50と外層6との間の隙間
に、接着層70が流入している。そして、コイル層50
の第1のコイル50aと第2のコイル50b同士、コイ
ル層50と内層4およびコイル層50と外層6とが、接
着剤70を介して接着している。このため、図1ないし
図3に示す実施例と同様に、本体部21におけるコイル
層50の自由度が規制され、本体部21におけるカテー
テルチューブ10の剛性が先端部22よりも高くなり、
カテーテルチューブ10が優れた押し込み性やトルク伝
達性、血管やガイドワイヤーへの追従性を得ることがで
きる。さらに、このような構成によれば、カテーテルチ
ューブ10の径を著しく増大することなく押し込み性や
トルク伝達性などを向上でき、カテーテルチューブの細
径化も良好に図ることができる。
【0082】なお、接着剤70は、図10に示すよう
に、本体部21において、第1のコイル50aと第2の
コイル50bの間の隙間にのみ流入していてもよい。こ
のようにしても、接着剤70が流入した本体部21にお
けるコイル層50の自由度が規制され、本体部21にお
けるカテーテルチューブの剛性が先端部22よりも高く
なり、したがって、カテーテルチューブの基端側にて与
えた押し込み力や回転力を、カテーテルチューブの先端
まで確実に伝達することが可能となる。また、血管やガ
イドワイヤーへの追従性も優れる。
【0083】また、接着剤70は、本体部21におい
て、第1のコイル50a、あるいは第2のコイル50b
のコイルの隙間にのみ流入していてもよい(図示せ
ず)。また、接着剤70は、図4に示す例と同様に、内
層4とコイル層50との隙間にのみ流入していてもよ
く、図5に示す例と同様に、コイル層50と外層6との
隙間にのみ流入していてもよい。また、接着剤70は、
図7に示す例と同様に、場所によって、コイル層50の
コイルの隙間、コイル層50と内層4もしくは外層6と
の隙間のうち異なる隙間に流入していてもよい。
【0084】以上、本発明を図面に示す実施例に基づき
説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、コイ
ル層5が、3以上のコイルから形成されていてもよく、
また、複数条巻きであってもよい。また、コイル層5
が、カテーテルチューブ1の先端部を除いて配置されて
いてもよい。
【0085】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のカテーテル
チューブは、可撓性を有する内層と、該内層の外側に設
けられたコイル層と、該コイル層の外側に設けられた可
撓性を有する外層とからなるカテーテルチューブであっ
て、該カテーテルチューブは本体部と先端部を有し、前
記コイル層は前記本体部から前記先端部にかけて延設
し、さらに、前記カテーテルチューブの先端部を除き、
前記コイル層のコイルの隙間、前記コイル層と前記内層
との間の隙間、前記コイル層と前記外層との間の隙間の
少なくともいずれかに接着剤を流入させたことを特徴と
するため、操作性に優れ、特に、耐キンク性、押し込み
性、追従性およびトルク伝達性に優れている。特に、脳
血管治療用カテーテル等の小口径カテーテルとして好適
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカテーテルチューブの第1の実施例の
全体図である。
【図2】図1に示すカテーテルチューブの部分破断拡大
斜視図である。
【図3】図1に示すカテーテルチューブの部分拡大断面
図である。
【図4】本発明のカテーテルチューブの他の実施例の部
分拡大断面図である。
【図5】本発明のカテーテルチューブの他の実施例の部
分拡大断面図である。
【図6】本発明のカテーテルチューブの他の実施例の部
分拡大断面図である。
【図7】本発明のカテーテルチューブの他の実施例の部
分拡大断面図である。
【図8】本発明のカテーテルチューブの他の実施例の部
分破断拡大斜視図である。
【図9】図7に示すカテーテルチューブの部分拡大断面
図である。
【図10】本発明のカテーテルチューブの他の実施例の
部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1、10 カテーテルチューブ 21 本体部 22 先端部 4 内層 5、50 コイル層 6 外層 7、70 接着剤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有する内層と、該内層の外側に
    設けられたコイル層と、該コイル層の外側に設けられた
    可撓性を有する外層とからなるカテーテルチューブであ
    って、該カテーテルチューブは本体部と先端部を有し、
    前記コイル層は前記本体部から前記先端部にかけて延設
    し、さらに、前記カテーテルチューブの先端部を除き、
    前記コイル層のコイルの隙間、前記コイル層と前記内層
    との間の隙間、前記コイル層と前記外層との間の隙間の
    少なくともいずれかに接着剤を流入させたことを特徴と
    するカテーテルチューブ。
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