JP2016012829A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿の原稿台ガラスに対する密接性を確保しつつ、カバーを回動させた際の、原稿押さえ部の原稿台ガラスに対する密着に伴う課題を解決する。【解決手段】画像読取面36に対して開閉可能に回動するADF部27と、画像読取面36と当接可能なシート状部材64と、シート状部材64と接合された弾性部材66と、弾性部材66のシート状部材64と反対側に接合されて弾性部材66を補強する補強部材68とを有し、ADF部27が閉じた状態で、画像読取面36に載置された原稿を押さえる原稿押さえ部62と、弾性を有し、補強部材68をADF部27に固定する固定部としての固定部材70a,70bと、を備え、ADF部27が開かれる際、固定部材70bは、固定部材70aより伸び量が小さく、ADF部27の自由端側において、シート状部材64のコーナー側が、中央側よりも先に画像読取面36から離間する画像読取装置を提供する。【選択図】図9

Description

本発明は、画像読取装置に関する。
画像読取装置の一例である、読取センサーを移動させながら原稿台ガラスに載置された原稿の画像の読取を行う所謂フラットベッド型のスキャナーには、原稿台ガラスを開閉するカバーの裏側(原稿台ガラスと対向する面)に、カバーを閉じた際に原稿を押さえる原稿押さえ部が設けられている。原稿押さえ部は、例えばスポンジやウレタンなどの弾性部材を含んで構成され、原稿の形に応じて或る程度変形できる様になっている。
原稿押さえ部がカバーの裏側に固定されていると、加工精度や組み立て精度によっては、原稿押さえ部からの押圧力が原稿台ガラス面に対して均一にかからないことがある。そこで、原稿の押圧面となるシート状部材と、補強板とで弾性部材を挟んだ積層構造の原稿押さえ部を、弾性を有する緩衝部材によってカバーに固定する構成を備え、カバーの加工精度や組み立て精度の影響を少なくしたフラットベッド型のスキャナーがある。
このようなフラットベッド型のスキャナーにおいて、原稿台ガラスに原稿が載置されていない状態でカバーが閉じているとき、原稿押さえ部が原稿台ガラスに密着してしまうことがある。原稿押さえ部が原稿台ガラスに密着した状態で、使用者がカバーを回動させて開けようとすると、原稿押さえ部の緩衝部材などが剥がれてしまう。
そこで、例えば、特許文献1の画像読取装置では、原稿台ガラスより大きなシート状部材を原稿押さえ部に備え、カバーが閉じた状態にあるとき、シート状部材の端部が原稿台ガラスの面より一段高く形成された縁部に位置することで、シート状部材の端部と原稿台ガラスとの間に隙間を設けるようにする構成が開示されている。
特開2000−261601号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、原稿押さえ部による、原稿の原稿台ガラスに対する密接性が小さくなる虞があるという課題がある。本発明は、フラットベッド型のスキャナーのカバーを閉じた際の、原稿押さえ部による、原稿の原稿台ガラスに対する密接性を確保しつつ、カバーを回動させた際の、原稿押さえ部の原稿台ガラスに対する密着に伴う課題を解決する。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]画像読取センサーによって読み取られる原稿が載置される原稿台と、回動軸を有し、前記原稿台に対して開閉可能に回動する開閉体と、前記原稿台と当接可能なシート状部材と、前記シート状部材と接合された弾性部材と、前記弾性部材の前記シート状部材と反対側に接合されて前記弾性部材を補強する補強部材とを有し、前記開閉体が閉じた状態で、前記原稿台に載置された前記原稿を押さえる原稿押さえ部と、弾性を有し、前記開閉体が閉じた状態において、前記開閉体の重さを前記補強部材に伝える、前記補強部材を前記開閉体に固定する複数の固定部と、を備え、前記固定部は、前記補強部材における前記回動軸から離れた自由端側において、前記補強部材のコーナー側に配置される第1の固定部と前記補強部材における前記第1の固定部よりも中央側に配置される第2の固定部とを含み、前記開閉体が開かれる際、前記第1の固定部は、前記第2の固定部より伸び量が小さく、前記開閉体の前記自由端側において、前記シート状部材のコーナー側が、中央側よりも先に前記原稿台から離間することを特徴とする画像読取装置。
本適用例によれば、弾性を有し、開閉体が閉じた状態において、開閉体の重さを補強部材に伝える、補強部材を前記開閉体に固定する複数の固定部を備える。これにより、原稿の原稿台に対する密接性を確保する。そして、開閉体が開かれる際、第1の固定部は、第2の固定部より伸び量が小さく、開閉体の自由端側において、シート状部材のコーナー側が、中央側よりも先に原稿台から離間する。これにより、シート状部材と原稿台との間に生じた隙間から空気が流入し、シート状部材と原稿台との密着状態が解消される。
[適用例2]前記開閉体には、原稿を搬送する原稿搬送部が備えられ、前記第1の固定部は、前記原稿搬送部側に配置されることを特徴とする上記画像読取装置。
本適用例によれば、使用者が、開閉体における、原稿搬送部が備えられて重量が有る方の側を手で持って持ち上げたとき、補強部材における原稿搬送部が備えられた側に隙間が生じる。
[適用例3]前記固定部は、前記第1の固定部よりも前記伸び量が大きく、前記開閉体が閉じた状態において、前記第1の固定部を補完して、前記開閉体の重さを前記補強部材に伝える、前記補強部材のコーナーを形成する端部の少なくとも一方側に配置される第3の固定部を含むことを特徴とする上記画像読取装置。
本適用例によれば、開閉体が閉じた状態において、原稿の原稿台に対する密接性を確保しつつ、開閉体が開かれる際、シート状部材と原稿台との間に生じた隙間から空気が流入し、シート状部材と原稿台との密着状態が解消される。
[適用例4]前記第1の固定部と前記第2の固定部は、同じ部材から構成され、前記第1の固定部の厚さは、前記第2の固定部の厚さより薄いことを特徴とする上記画像読取装置。
本適用例によれば、前記第1の固定部の伸び量は、前記第2の固定部の伸び量より小さい。これにより、原稿台を閉じた状態にある開閉体を開く方向に回動させたとき、補強部材における第1の固定部に固定された部分が、補強部材における第2の固定部に固定された部分より先に開閉体側に近づくように変形する。
[適用例5]前記第1の固定部は、前記補強部材の辺部に配置されることを特徴とする上記画像読取装置。
本適用例によれば、補強部材の辺部が他の部分より先に開閉体側に近づくように変形するので、補強部材の辺部に原稿台との隙間が生じやすい。
[適用例6]前記第1の固定部における前記補強部材および前記開閉体との接合面は、前記第2の固定部における前記補強部材および前記開閉体との接合面より広いことを特徴とする上記画像読取装置。
本適用例によれば、第1の固定部が、補強部材および開閉体から剥がれてしまうことを抑制できる。
複合機の外観斜視図。 (a)は、記録装置の概略構成を説明するための側断面図、(b)は、規制部材が備えられた部分を拡大した図。 開閉体を示す斜視図。 原稿台を示す平面図。 開閉体の駆動機構部の側断面図。 開閉体の下部に取り付けられる原稿押さえ部の分解斜視図。 原稿押さえ部の斜視図。 原稿台に対する原稿押さえ部の位置関係を示す平面図。 原稿台に対する原稿押さえ部の位置関係を示す断面図。 補強部材に対する固定部材のその他の配置を示す図。 補強部材に対する固定部材のその他の配置を示す図。 補強部材に対する固定部材のその他の配置を示す図。 厚さが異なる部分を有する固定部材を示す図。 実施形態2における開閉体の下部に取り付けられる原稿押さえ部の分解斜視図。 実施形態2における原稿台に対する原稿押さえ部の位置関係を示す平面図。 実施形態2における原稿台に対する原稿押さえ部の位置関係を示す断面図。 (a)、(b)は、補強部材における、固定部材および挿入部材の配置を示す図、(c)は、一体に形成された固定部材の一部を示す斜視図。
以下、実施形態について図面に従って説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る複合機10の外観斜視図である。複合機10は、全体として略直方体状をなす装置本体12を備えている。装置本体12は、被記録媒体の一例としての用紙に記録(印刷)を行う記録装置13と、記録装置13上に設けられて原稿などを読み取り可能な画像読取装置14とを備えている。X−Y−Z座標系はX方向が画像読取装置14における原稿の搬送方向、Y方向が原稿の幅方向、Z方向が画像読取装置14の高さ方向を示している。
画像読取装置14は、オートドキュメントフィーダー部(以下、ADF部)27を備える。ADF部27は、装置本体12の背面側(+Y軸方向側)を回動軸Jの支点として回動可能に設けられ、装置本体12の上部に対して開閉可能な「開閉体」として構成されている。
ADF部27は、原稿を搬送する駆動機構を備えた原稿搬送部28と、原稿載置面40と、原稿排出面42とを備えている。原稿載置面40に載置された原稿(不図示)は、原稿搬送部28によって画像読取装置14の内部に給紙されて読み取られた後に排出され、原稿排出面42に載置される。尚、本実施形態における「原稿」とは、写真や文書等の原稿を一例とする。
装置本体12の前面側(−Y軸方向)の上部には、操作部16が備えられ、操作部16は、複合機10を操作するための電源ボタンや印刷設定ボタン、表示パネル等を備えて構成される。
装置本体12の背面側(+Y軸方向側)には、用紙(不図示)が載置される背面側トレイ24が備えられる。背面側トレイ24に載置された用紙は、記録装置13内の記録部135(図2(a)参照)に給送されて記録される。
前面側トレイ22の下方側(−Z軸方向側)には、複数の用紙(不図示)が収容される用紙収容部26が設けられている。用紙収容部26は、装置本体12における下部にY軸方向にスライド可能に備えられ、装置本体12に着脱可能に構成されている。用紙収容部26に載置された用紙は、記録装置13の内の記録部135に給送されて記録される。
装置本体12の前面側には、前面側トレイ22に取り付けられてY軸方向にスライド可能な引き出し部20が備えられる。背面側トレイ24または用紙収容部26から記録部135に給送されて記録された用紙は、装置本体12の前面側に設けられた開口部18から排出され、前面側トレイ22、前面側トレイ22から引き出された状態の引き出し部20に載置される。
本実施形態の複合機10は、前面側トレイ22、引き出し部20に載置された用紙(不図示)を開口部18から記録装置13の内部に給送させ、記録部135によって記録を行うことができる。従って、前面側トレイ22、引き出し部20は、記録装置13の内部から外側に排出された用紙の支持面としての機能と、記録装置13の内部に給送される用紙の支持面としての機能を有する。
次に、記録装置13の概略構成について説明する。図2(a)は、画像読取装置14の下側(−Z軸方向)に配置された記録装置13の概略構成を説明するための側断面図である。前面側トレイ22は、用紙が載置される上面22bを有し、一点鎖線で示すように、X軸方向に延びる軸22aを支点として回動可能に設けられている。前面側トレイ22には、前述したように、前側に引き出し可能な二点鎖線で示す引き出し部20が備えられる。
記録装置13内の後側上部には、用紙を給送する給送部130が設けられている。給送部130は、用紙が載置される背面側トレイ24、ホッパー130b、及び給送ローラー130cを備えている。背面側トレイ24に載置された用紙は、ホッパー130bの動作によって給送ローラー130cに押し付けられ、給送ローラー130cの回転により搬送経路の下流側に向かって送り出される。
記録装置13内には、給送部130から前面側トレイ22に向けて用紙を搬送する搬送ローラー対131,132及び排出ローラー対133,134が搬送経路に沿って配置されている。搬送ローラー対132と排出ローラー対133との間の位置には、用紙に記録する記録部135が配置されている。
記録部135は、主走査方向(X軸方向)に往復移動可能なキャリッジ136と、キャリッジ136の下部に設けられた記録ヘッド137とを備えている。
記録装置13内における記録部135の上方(+Z軸方向)には、インクを収容したインクカートリッジ138が着脱可能に装着されたカートリッジホルダー139が配置されている。また、記録部135は、記録ヘッド137の移動領域と対向する下方位置で用紙を支持する支持部140を備えている。記録ヘッド137が、インクカートリッジ138からチューブ141を通じて供給されたインクを、支持部140に支持された用紙に噴射することによって、用紙に画像が形成される。
支持部140より用紙の搬送方向下流側(−Y軸方向)には、記録ヘッド137によって記録された用紙が搬送される経路としての排出搬送経路160が形成される。排出搬送経路160は、排出ローラー対133,134によって搬送される用紙の搬送経路である。排出搬送経路160の搬送方向下流側には、開口部18の下側の内側壁部となる載置面150が設けられる。排出搬送経路160から排出された用紙の後端側が載置面150に載置される。
記録装置13内の後側(+Y軸方向)下部には、用紙収容部26に収容された用紙を一枚ずつ記録部135に向かう給送経路へ送り出す供給部142が設けられている。供給部142は、用紙収容部26内の複数の用紙のうちの最上位の一枚に接触するピックアップローラー143と、分離ローラー144と、分離ローラー144と対をなすリタードローラー145とを備えている。
供給部142は、搬送ローラー対131の後側に配置された中間ローラー146と、中間ローラー146との間に用紙を挟持する二つの従動ローラー147,148とを備える。搬送ローラー対131は、中間ローラー146と連動して回転駆動される中間ローラー131aと、中間ローラー131aと対をなす従動ローラー131bとを備えている。
装置本体12に設けられたモーター(図示略)の動力によってピックアップローラー143、分離ローラー144、及び中間ローラー146,131aが、図2における反時計方向に回転すると、用紙収容部26に収容された用紙が一枚ずつ搬送ローラー対131,132を経由して記録部135へ給送される。
排出搬送経路160の下側(−Z軸方向)には、用紙が前面側から背面側(+Y軸方向)に給送される給送搬送経路161が形成される。給送搬送経路161には、用紙を背面側となる中間ローラー131aに向かって搬送する搬送ローラー対162が配置され、中間ローラー131aの下側には中間ローラー131aとの間に用紙を挟持する従動ローラー163が設けられている。
開口部18から給送搬送経路161に挿入された用紙は、搬送ローラー対162、中間ローラー131aと従動ローラー163とによって背面側に搬送され、中間ローラー146と従動ローラー147,148、によって反転され、中間ローラー131aと従動ローラー131b、搬送ローラー対132によって記録部135に搬送されて記録される。
図2(b)は、X軸方向から見た図で、図2(a)の規制部材151が備えられた部分(破線Aで示した円内)を拡大した図である。給送搬送経路161は、上側壁部154の案内面154aと下側壁部155の案内面155aとが対向して設けられ、案内面154aと案内面155aとの間に設けられた搬送経路である。案内面155aと案内面154aとの高さ方向の隙間の距離は、後側に位置するほど狭くなるように形成される。
規制部材151は、揺動軸152と、揺動軸152を支点として揺動可能な揺動部材153とを有する。揺動部材153は、X軸方向に延びる板状の部材でもよいし、揺動軸152から下方に突出する複数の棒状部材がX軸方向に並んで配置される構成でもよい。
規制部材151の前側には、支持部140から下方に突出する前側壁部156が設けられ、規制部材151の背面側には、上側壁部154の前側端部154bが配置される。そのため、規制部材151が揺動軸152を支点として揺動する範囲において、実線に示すように、揺動部材153が前側壁部156に当接することにより、図面時計回りの回動が規制され、また、破線に示すように、揺動部材153が前側端部154bに当接することにより、図面反時計回りの揺動が規制される。
載置面150の高さは、案内面155aと略同じ高さの位置にある。使用者が、記録前の用紙を載置面150に沿って給送搬送経路161に向かって移動させると、用紙の先端部が揺動部材153を押圧し、揺動部材153は図2(b)の破線に示す揺動位置の状態となり、揺動部材153と案内面155aとの隙間から用紙を搬送ローラー対162に向かって侵入させることができる。
一方、載置面150には、記録部135によって記録され、排出搬送経路160から排出された複数の用紙が積層状態で載置される状態となることがある。このような場合、揺動部材153が破線の位置で固定されることにより、積層された用紙の規制部材151側の端部が崩れて給送搬送経路161に侵入することを規制できる。
次に、画像読取装置14について説明する。図3は、開閉体としてのADF部27を示す斜視図であり、図4は、画像読取面34及び画像読取面36の配置を示す平面図であり、図5は、ADF部27の駆動機構部の側断面図である。
図5の画像読取部30は、画像読取センサー32と、画像読取面34と、「原稿台」としての画像読取面36とを備えている。画像読取センサー32は図示しない駆動機構によりX軸方向に移動可能に構成されている。また、画像読取センサー32はY軸方向に延びる、画像読み取りのための光学検出器(図示せず)を備えている。
図4の装置本体12の上部12aには画像読取面34と、画像読取面36とが並列に配置されている。画像読取面34及び画像読取面36は平坦かつ透明なガラス板で構成されている。
画像読取面36において、Y軸方向の両端部及びX軸方向における−X軸方向側の端部は、装置本体12内に設けられたフレーム(図示せず)に支持されている。
画像読取面34は、図4に示す装置本体12の上部に対してADF部27が閉じた状態にある際、後述する原稿搬送経路38(図5の一点鎖線参照)の一部と対向するように設けられている。画像読取面34のY軸方向の長さは、原稿搬送経路38において搬送される原稿の搬送される方向(X軸方向)と交差する方向すなわち原稿の幅方向に併せて設定されている。
一方で、画像読取面34のX軸方向の長さは、原稿搬送経路38に沿って搬送された原稿の一部が画像読取面34に接した際、画像読取センサー32が画像読取面34に接した原稿の一部を読み取ることができればよいので、原稿の搬送方向における長さ及び画像読取面36よりも短く設定されている。画像読取センサー32は、原稿が画像読取面34に接した際、画像読取面34を介して原稿を読み取ることが可能である。
画像読取面36においてX軸方向及びY軸方向における長さは、装置本体12で読取動作可能な原稿の最大サイズに併せて設定されている。本実施形態の複合機10の画像読取面36は、A3サイズの原稿が読取可能である。画像読取面36での原稿の読取動作は、原稿を画像読取面36にセットした状態で行う。
具体的には、装置本体12に対してADF部27が開いた状態において、原稿を画像読取面36にセット(載置)し、原稿のセット後、再度ADF部27を装置本体12に対して閉じた状態とする。その後画像読取センサー32をX軸方向に移動させながら画像読取面36に載置された原稿を読み取る。
次に、図3および図5を参照してADF部27の原稿搬送部28について説明する。原稿搬送部28は、原稿載置面40から原稿排出面42へと延びる原稿搬送経路38を備えている。原稿搬送部28は、原稿載置面40に載置された原稿を原稿搬送経路38に沿って湾曲反転させて搬送し、原稿排出面42に排出するように構成されている。
原稿搬送部28には、原稿搬送経路38の少なくとも一部を覆うカバー44が設けられている。カバー44は、原稿搬送部28に対して原稿搬送経路38の一部を覆う状態(図1参照)と原稿搬送経路38の一部を開放する状態(図示せず)とを取り得る。尚、図3は、説明のために原稿搬送部28からカバー44を取り外した状態を示している。
原稿搬送経路38は、原稿搬送経路38に沿って配置された複数のローラーと複数の案内部材とを備え、原稿を原稿載置面40から原稿排出面42へ搬送可能である。原稿載置面40の+X軸方向側には、図示しない駆動源によって回転駆動させられる給送ローラー46が設けられている。給送ローラー46は、原稿載置面40に載置された複数の原稿において最上位の原稿に当接した際、前記最上位の原稿を原稿搬送経路38の下流側に給送する。
原稿搬送経路38において、給送ローラー46の下流側には、分離ローラー48と、第1搬送補助ローラー50と、第1搬送ローラー対52と、第2搬送補助ローラー54と、第2搬送ローラー対56とが原稿の搬送方向に沿って設けられている。尚、分離ローラー48、第1搬送ローラー対52及び第2搬送ローラー対56には、図示しない駆動源より駆動力が供給され、回転駆動するように構成されている。
給送ローラー46により搬送方向下流側に送り出された原稿は、搬送経路に沿って、分離ローラー48、第1搬送補助ローラー50、第1搬送ローラー対52、第2搬送補助ローラー54及び第2搬送ローラー対56の順に搬送され、画像読取面34に達する。
画像読取面34に搬送されてきた原稿は、画像読取面34を介して対向する位置に設けられた画像読取センサー32により読み取られる。画像読取面34において画像読取センサー32により読み取られた原稿は、搬送経路において画像読取面34の下流側に設けられた第3搬送ローラー対58、排出ローラー対60の順に搬送され、原稿排出面42に排出される。尚、第3搬送ローラー対58及び排出ローラー対60には、図示しない駆動源より駆動力が供給され、回転駆動するように構成されている。
次に、原稿押さえ部について説明する。図6は、ADF部27の下部に取り付けられる原稿押さえ部62の分解斜視図である。図7は、原稿押さえ部62の斜視図である。図5の原稿押さえ部62は、ADF部27が装置本体12に対して閉じた状態にある際、画像読取面36と対向する領域に取り付けられている。
原稿押さえ部62は、シート状部材64と、弾性部材66と、補強部材68と、固定部材70a,70bとを備え、図7に示すように「積層体」として構成されている。原稿押さえ部62において画像読取面36と対向する側、つまり原稿に近い側にシート状部材64が配置されている。本実施形態においてシート状部材64は、厚さ0.2mmのPP(ポリプロピレン)材で構成されている。また、シート状部材64は図4の画像読取面36に対応する大きさに形成されている。
図6のシート状部材64の+Z軸方向側には弾性部材66が配置されている。本実施形態において弾性部材66は厚さ3mmのスポンジ材で構成されている。弾性部材66も画像読取面36に対応する大きさ、つまりシート状部材64と同じ大きさに形成されている。シート状部材64と弾性部材66とは接着材によりその全面が接着されている。弾性部材66の+Z軸方向側の面、つまり上面66aにおいてY軸方向側の両端部にはX軸方向に延びる粘着テープ77が貼り付けられている。
弾性部材66の+Z軸方向側には、板形状の補強部材68が配置されている。本実施形態における補強部材68は、厚さ1mmのポリカーボネイト材で構成されている。補強部材68は、シート状部材64及び弾性部材66と同様に画像読取面36に対応する大きさに形成されている。補強部材68は、弾性部材66のY軸方向側の両端部に設けられた粘着テープ77を介して弾性部材66に貼り付けられている。
図6において補強部材68の+Z軸方向側の上面68aには固定部材70a,70bが配置されている。本実施形態において固定部材70a,70bはスポンジ材で構成されている。
図6の円内に示した固定部材70a,70bは、原稿押さえ部62の分解斜視図に示した固定部材70a,70bをそれぞれ拡大した斜視図である。固定部材70a,70bは、Z軸方向から見た形状が同じ大きさの正方形(本実施形態では、1辺の長さが15mm)を有する直方体である。
固定部材70bのZ軸方向の厚さL2(例えば、4mm)は、固定部材70aのZ軸方向の厚さL1(例えば、8mm)より薄い。固定部材70a,70bの+Z軸方向側の面、つまり上面及び−Z軸方向側の面、つまり下面にそれぞれ粘着テープ76が貼り付けられている。
図7に示すように、固定部材70a,70bからなる9個の固定部材が、補強部材68の上面68aの辺部に8個、中央部に1個配置される。Y軸方向の両端部と中央部に3個の固定部材が並ぶ列が、X軸方向における両端部および中央部に3列並び、全部で9個の固定部材が補強部材68の上面68aに貼り付けられている。すなわち、隣り合う固定部材間のX軸方向の距離およびY軸方向の距離が均等に配置される。9個の固定部材のうちの1個の固定部材70bは、−Y軸方向の端部における+X軸方向の端部に配置される。
固定部材70a,70bの+Z軸方向側の面(上面)は、粘着テープ76を介してADF部27の下部27aの画像読取面36と対向する領域に貼り付けられている。固定部材70a,70bの−Z軸方向側の面(下面)は、粘着テープ76を介して補強部材68の上面68aに貼り付けられている。
図8は、ADF部27が装置本体12に対して閉じた状態において、画像読取面36に対する原稿押さえ部62の位置関係を示す平面図である。ADF部27が装置本体12に対して閉じた状態では、原稿押さえ部62は画像読取面36に対応した位置で、画像読取面36の全面にわたって当接する。
図9は、ADF部27が、原稿が載置されていない画像読取面36を閉じた状態において、図8の断面位置B−B´においてY軸方向から見た図で、画像読取面36に対する原稿押さえ部62の位置関係を示す断面図である。ADF部27が装置本体12に対して閉じた状態、すなわち、ADF部27の下部27aが装置本体12の上部12aと当接した状態において、原稿押さえ部62の弾性部材66及び固定部材70a,70bは、補強部材68とADF部27とによって圧縮される。
従って、弾性部材66及び固定部材70a,70bに生じた圧縮力は、押圧力となりシート状部材64を介してシート状部材64の−Z軸方向側に位置する原稿(不図示)を画像読取面36に均一に押し付けることとなる。これにより、原稿の一部が画像読取面36から離れてしまい、画像読取センサー32によって読み取られる画像データの品質が低下することを抑制できる。
前述したように、固定部材70a,70bは、同じ部材によって形成されたもので、固定部材70bのZ軸方向の厚さL2は、固定部材70aのZ軸方向の厚さL1より薄い(図6参照)。従って、固定部材70bのZ軸方向の伸び量は、固定部材70aのZ軸方向の伸び量より短い。
そのため、図9の破線に示すように、使用者が閉じた状態にあるADF部27を開く方向に回動させると、ADF部27の下部27aが装置本体12の上部12aから離れ、固定部材70bが粘着テープ76によって貼り付けられた補強部材68の部分が、+Z軸方向に持ち上げられる。
これにより、補強部材68と接合された弾性部材66、弾性部材66に接合されたシート状部材64も+Z軸方向に持ち上げられ、シート状部材64と画像読取面36との間に、隙間Gが形成される。
すなわち、使用者が図9の閉じた状態にあるADF部27を回動させ、ADF部27の下部27aが装置本体12の上部12aから離れたとき、固定部材70bが接合された補強部材68の部分と反対側のシート状部材64の部分が、固定部材70aが接合された補強部材68の部分と反対側のシート状部材64の部分より先に持ち上げられ、シート状部材64と画像読取面36との間に、隙間Gが形成される。そのため、隙間Gから空気が流入し、シート状部材64と画像読取面36との密着状態が解消される。
以上、本実施形態の複合機10の画像読取装置14は、画像読取センサー32によって読み取られる原稿が載置される原稿台としての画像読取面36と、回動軸を有し、画像読取面36に対して開閉可能に回動する開閉体としてのADF部27と、画像読取面36と当接可能なシート状部材64と、シート状部材64と接合された弾性部材66と、弾性部材66のシート状部材64と反対側に接合されて弾性部材66を補強する補強部材68とを有し、ADF部27が閉じた状態で、画像読取面36に載置された原稿を押さえる原稿押さえ部62と、弾性を有し、ADF部27が閉じた状態において、ADF部27の重さを補強部材68に伝え、補強部材68をADF部27に固定する複数の固定部と、を備える。
そして、前記固定部は、ADF部27の回動軸Jから離れた自由端側において、補強部材68のコーナー側に配置される第1の固定部としての固定部材70bと、補強部材68における固定部材70bよりも中央側に配置される第2の固定部としての固定部材70aとを含み、ADF部27が開かれる際、固定部材70bは、固定部材70aより伸び量が小さく、ADF部27の自由端側において、シート状部材64のコーナー側が、中央側よりも先に画像読取面36から離間する。
この構成によれば、原稿の画像読取面36に対する密接性を確保しつつ、シート状部材64と画像読取面36との間に生じた隙間Gから空気が流入し、シート状部材64と画像読取面36との密着状態が解消される。
また、固定部材70bは、原稿搬送部28側に配置される。これにより、使用者が、原稿搬送部28が備えられて重量が有る方の側を手で持って持ち上げたとき、補強部材68における原稿搬送部28が備えられた側に隙間Gが生じる。
また、固定部材70aと固定部材70bは、同じ部材から構成され、固定部材70bの厚さL2は、固定部材70aの厚さL1より薄い。
これにより、固定部材70bの伸び量は、固定部材70aの伸び量より小さい。従って、画像読取面36に対し閉じた状態にあるADF部27を回動させたとき、補強部材68における固定部材70bに固定された部分が、補強部材68における固定部材70aに固定された部分より先に開閉体側に近づくように変形する。
また、固定部材70bは、補強部材68の辺部に配置される。これにより、固定部材70bが配置された補強部材68の辺部が他の部分より先にADF部27側に近づくように変形するので、補強部材68の辺部に画像読取面36との隙間Gが生じやすい。
また、固定部材70aおよび固定部材70bは、補強部材68に配置された複数の部材である。これにより、ADF部27において、固定部材70aおよび固定部材70bが固定される部位を選択できる。
図10〜図12は、本実施形態で説明した図8の補強部材68に対する固定部材の配置とは異なるその他の配置を示す図である。本実施形態では、固定部材70bは、+X軸方向の端部に配置したが、図10(a)に示すように、固定部材70bを、−X軸方向の端部に配置してもよい。図10(b)に示すように、固定部材70bを、X軸方向の両端部にそれぞれ配置してもよい。
図11(a)の固定部材70aと固定部材70eとからなる固定部材が、隣り合うX軸方向の距離およびY軸方向の距離が均等に9個配置される。9個の固定部材のうちの1個の固定部材70eは、残りの8個の固定部材70aよりZ軸方向の厚さが薄く、−Y軸方向の端部における+X軸方向の端部に配置される。図11(a)に示すように、固定部材70eのX軸方向の長さが、固定部材70aのX軸方向の長さより長いものを配置してもよい。
これにより、固定部材70eにおける補強部材68およびADF部27との接合面は、固定部材70aにおける補強部材68およびADF部27との接合面より広い。そのため、固定部材70eが、補強部材68、ADF部27から剥がれてしまうことを抑制できる。
図11(b)の固定部材70aと固定部材70bとからなる固定部材が、Y軸方向の両端部および中央部に3個並ぶ列がX軸方向に6列並び、全部で18個配置され、X軸方向の列が2列ずつ近い位置に配置される。図11(b)に示すように、−Y軸方向の端部における+X軸方向の端部に固定部材70bを2個配置し、その他の箇所には、固定部材70aを配置してもよい。
図12(a)の固定部材70aと固定部材70bとからなる固定部材は、X軸方向に6個並ぶ列がY軸方向に3列並んで18個配置され、X軸方向およびY軸方向における隣の固定部材との距離は略等しい。図12(a)に示すように、−Y軸方向における+X軸方向の端部に、X軸方向に対して傾斜した方向に並ぶ2個の固定部材70bを配置し、その他の箇所には、固定部材70aを配置してもよい。
これにより、画像読取面36に対し閉じた状態にあるADF部27を開く方向に回動させたとき、シート状部材64の角部からX軸方向に対して傾斜した方向に向かって隙間が順に形成されて空気を流入させることができる。
図12(b)、(c)は、Z軸方向の厚さが異なる部分を有する固定部材を配置した図である。図13(a)〜(f)は、Z軸方向の厚さが異なる部分を有する固定部材を示す図である。図12(b)は、固定部材70aと固定部材71とからなる固定部材が、X軸方向に3個並ぶ列がY軸方向に3列並んで9個配置される。
図13(a)は、固定部材71をY軸方向から見たZ軸方向の厚さを示す図である。固定部材71は、弾性部71aと弾性部71bとから構成され、弾性部71aの端部におけるZ軸方向の厚さL3は、弾性部71bのZ軸方向の厚さL4より薄い。弾性部71bのZ軸方向の厚さL4は、固定部材70aのZ軸方向の厚さL1(図6参照)と同じである。図12(b)に示すように、Z軸方向の厚さが異なる固定部材71を−Y軸方向における+X軸方向の端部に配置し、その他の箇所には、固定部材70aを配置してもよい。
図12(c)は、固定部材70aと固定部材72とからなる固定部材が、X軸方向に3個並ぶ列がY軸方向に3列並んで9個配置される。図13(b)は、固定部材72をY軸方向から見たZ軸方向の厚さを示す図である。固定部材72は、弾性部72bと、弾性部72bの両側の弾性部72a,72cから構成され、弾性部72a,72cの端部におけるZ軸方向の厚さL5,L6は、弾性部72bのZ軸方向の厚さL7より薄い。弾性部72bのZ軸方向の厚さL7は、固定部材70aのZ軸方向の厚さL1と同じである。図12(c)に示すように、Z軸方向の厚さが異なる固定部材72を−Y軸方向における+X軸方向の端部に配置し、その他の箇所には、固定部材70aを配置してもよい。
図13(c)は、固定部材73を+Z軸方向から見た図である。固定部材73は、弾性部73aと弾性部73bとから構成される部材であり、弾性部73aと弾性部73bのZ軸方向から見た境界線73cは、矩形状の固定部材73の対角線上に位置する。
図13(d)は、固定部材73の断面位置D−D´における矢印方向から見た断面図である。弾性部73bの端部のZ軸方向の厚さL8は、弾性部73aの端部のZ軸方向の厚さL9より薄い。このような構成の固定部材73を−Y軸方向における+X軸方向の端部に配置し、その他の箇所には、固定部材70aを配置してもよい。
図13(e)は、固定部材74をZ軸方向から見た図である。固定部材74は、弾性部74aと弾性部74bと弾性部74cとから構成される部材であり、弾性部74aと弾性部74bのZ軸方向から見た境界線74d、弾性部74aと弾性部74cのZ軸方向から見た境界線74eは、矩形状の固定部材74の対角線74fと略平行である。
図13(f)は、固定部材74の断面位置E−E´における矢印方向から見た断面図である。弾性部74b,74cの端部のZ軸方向の厚さL10,L11は、弾性部74aのZ軸方向の厚さL12より薄い。このような構成の固定部材74を−Y軸方向における+X軸方向の端部に配置し、その他の箇所には、固定部材70aを配置してもよい。
(実施形態2)
実施形態2では、原稿押さえ部における弾性部材66と補強部材68との間に挿入部材を備えた画像読取装置について説明する。図14は、本実施形態におけるADF部27の下部に取り付けられる原稿押さえ部62aの分解斜視図である。
補強部材68の+Z軸方向側の上面68aには固定部材70a,70c,70dが配置されている。本実施形態において固定部材70a,70c,70dはスポンジ材で構成されている。
図14の円内に示した固定部材70a,70c,70dは、原稿押さえ部62aの分解斜視図に示した固定部材70a,70c,70dをそれぞれ拡大した斜視図である。固定部材70aは、Z軸方向から見た形状が正方形(本実施形態では、1辺の長さが17mm)を有する直方体である。
X軸方向において、固定部材70dの外形長さは、固定部材70a,70cの外形長さより長い。本実施形態では、固定部材70dの外形長さは、固定部材70cの外形長さの約4倍とする。
固定部材70dのZ軸方向の厚さL2は、固定部材70a,70cの厚さL1より薄い。固定部材70aのZ軸方向の厚さL1は、固定部材70cの厚さL1と同じ厚さである。固定部材70a,70c,70dは、同じスポンジ材によって形成される。そのため、固定部材70dの伸び量は、固定部材70a,70cより小さい。
図15は、ADF部27が画像読取面36に対して閉じた状態において、画像読取面36に対する原稿押さえ部62aの位置関係を示す平面図である。ADF部27が装置本体12に対して閉じた状態では、原稿押さえ部62aは画像読取面36に対応した位置で、画像読取面36の全面にわたって当接する。
補強部材68の上面68aにおける+Y軸方向の端部には、X軸方向の両端部と中央部に並ぶ3個の固定部材70aが配置される。補強部材68の上面68aにおけるY軸方向の中央部には、X軸方向の両端部と中央部に並ぶ3個の固定部材70aが配置される。
補強部材68の上面68aにおける−Y軸方向の端部には、X軸方向の中央部に1個の固定部材70a、−X軸方向の端部に1個の固定部材70aが配置され、+X軸方向の端部には、1個の固定部材70dと1個の固定部材70cが配置される。+X軸方向の端部に配置された1個の固定部材70dと1個の固定部材70cの距離は、数mmの距離をおいて配置される。
固定部材70a,70c,70dの+Z軸方向側の面、つまり上面及び−Z軸方向側の面、つまり下面にそれぞれ粘着テープ76が貼り付けられている。固定部材70a,70c,70dの+Z軸方向側の面(上面)は、粘着テープ76を介してADF部27の下部27aの画像読取面36と対向する領域に貼り付けられている。固定部材70a,70c,70dの−Z軸方向側の面(下面)は、粘着テープ76を介して補強部材68の上面68aに貼り付けられている。
図16は、ADF部27が、画像読取面36を閉じた状態において、図15の断面位置C−C´においてY軸方向から見た図で、画像読取面36に対する原稿押さえ部62aの位置関係を示す断面図である。
図14、図15、図16の挿入部材80は、原稿押さえ部62aにおける弾性部材66と補強部材68との間に配置される部材である。図16に示したように、挿入部材80は、補強部材68と弾性部材66との間に挿入された状態で配置される。図15の破線で示した挿入部材80は、補強部材68のX軸方向における中央部に配置され、Y軸方向において、中央部より−Y軸方向の位置に配置される。
図16のADF部27が画像読取面36を閉じた状態にあるとき、補強部材68は図15の固定部材70a,70b,70cによって−Z軸方向に押圧される。これにより、シート状部材64は、画像読取面36に当接し押圧する状態にある。また、挿入部材80は、弾性部材66が圧縮されて凹状となった部分に侵入した状態にある。
図16の状態のADF部27が開ける方向に回動すると、固定部材70a,70c,70dによって−Z軸方向に作用していた補強部材68への押圧力がなくなり、補強部材68は、破線に示すように、+Z軸方向に凸状となって湾曲変形する。これにより、弾性部材66およびシート状部材64も+Z軸方向に凸状となって湾曲変形する。
挿入部材80は、Y軸方向において中央部より−Y軸方向の位置に配置されるので、補強部材68、弾性部材66、シート状部材64のY軸方向において回動軸Jと反対側の端部が+Z軸方向に凸状となって湾曲変形する。そのため、シート状部材64のY軸方向において回動軸Jと反対側の端部と画像読取面36との間に隙間が形成され、その隙間から空気が流入し、シート状部材64と画像読取面36との密着状態が解消される。
本実施形態における固定部は、第1の固定部としての固定部材70dよりも伸び量が大きく、開閉体としてのADF部27が閉じた状態において、固定部材70dを補完して、ADF部27の重さを補強部材68に伝え、補強部材68のコーナーを形成する端部に配置される第3の固定部としての固定部材70cを含む。
この構成によれば、ADF部27が閉じた状態において、原稿の画像読取面36に対する密接性を確保しつつ、ADF部27が開かれる際、シート状部材64と画像読取面36との間に生じた隙間から空気が流入し、シート状部材64と画像読取面36との密着状態が解消される。本実施形態のその他の構成は、実施形態1で説明した構成と同じである。
また、固定部材70d(第1の固定部)における補強部材68およびADF部27との接合面は、固定部材70a(第2の固定部)、固定部材70c(第3の固定部)における補強部材68およびADF部27との接合面より広い。これにより、ADF部27が回動するとき、固定部材70dがADF部27や補強部材68から剥がれてしまうことを抑制する。
図17(a)、(b)は、補強部材68における、固定部材70a,70c,70dおよび挿入部材80の配置を示す図である。本実施形態では、図15の挿入部材80は、X軸方向における中央部に配置されたが、図17(a)に示すように、X軸方向における+X軸側に配置してもよい。また、図示しないが、挿入部材80を補強部材68のX軸方向における−X軸側に配置してもよい。
また、本実施形態では、固定部材70dは、固定部材70cの−X軸方向側に備えられたが、図17(b)に示すように、固定部材70dが、固定部材70cの+Y軸方向側に備えられてもよい。
図17(c)は、一体に形成された固定部材75の一部を示す斜視図である。実施形態1、実施形態2では、複数の固定部材からなる固定部を構成したが、スポンジ材などの部材からなる一体に形成され、弾性部材66の全面に亘って補強可能な大きさを有する固定部材75によって固定部を構成してもよい。
固定部材75は、弾性部75aと弾性部75bとが一体に形成されたもので、弾性部75bは、−Y軸方向の端部における+X軸方向の端部に形成され、弾性部75bのZ軸方向の厚さL13は、弾性部75aのZ軸方向の厚さL14より薄い。
実施形態1、実施形態2における開閉体は、原稿搬送部28を備えたADF部27によって構成されたが、原稿台となる画像読取面を開閉可能に回動するカバーによって開閉体が構成される画像読取装置にも適用する。
実施形態1、実施形態2の固定部としての固定部材70a〜70dは、スポンジ材によって構成されたが、コイル状のバネ部材によって構成してもよい。また、原稿押さえ部62における補強部材68は板状の部材によって構成されたが、線状の部材を網状にした部材によって構成し、弾性部材を補強してもよい。
14…画像読取装置、27…ADF部、28…原稿搬送部、32…画像読取センサー、36…画像読取面、62,62a…原稿押さえ部、64…シート状部材、66…弾性部材、68…補強部材、70a〜70e、71〜75…固定部材、80…挿入部材、J…回動軸、L1〜L14…厚さ。

Claims (6)

  1. 画像読取センサーによって読み取られる原稿が載置される原稿台と、
    回動軸を有し、前記原稿台に対して開閉可能に回動する開閉体と、
    前記原稿台と当接可能なシート状部材と、前記シート状部材と接合された弾性部材と、前記弾性部材の前記シート状部材と反対側に接合されて前記弾性部材を補強する補強部材とを有し、前記開閉体が閉じた状態で、前記原稿台に載置された前記原稿を押さえる原稿押さえ部と、
    弾性を有し、前記開閉体が閉じた状態において、前記開閉体の重さを前記補強部材に伝える、前記補強部材を前記開閉体に固定する複数の固定部と、を備え、
    前記固定部は、前記補強部材における前記回動軸から離れた自由端側において、前記補強部材のコーナー側に配置される第1の固定部と前記補強部材における前記第1の固定部よりも中央側に配置される第2の固定部とを含み、
    前記開閉体が開かれる際、前記第1の固定部は、前記第2の固定部より伸び量が小さく、前記開閉体の前記自由端側において、前記シート状部材のコーナー側が、中央側よりも先に前記原稿台から離間することを特徴とする画像読取装置。
  2. 請求項1に記載の画像読取装置であって、
    前記開閉体には、原稿を搬送する原稿搬送部が備えられ、
    前記第1の固定部は、前記原稿搬送部側に配置されることを特徴とする画像読取装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像読取装置であって、
    前記固定部は、前記第1の固定部よりも前記伸び量が大きく、前記開閉体が閉じた状態において、前記第1の固定部を補完して、前記開閉体の重さを前記補強部材に伝える、前記補強部材のコーナーを形成する端部の少なくとも一方側に配置される第3の固定部を含むことを特徴とする画像読取装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像読取装置であって、
    前記第1の固定部と前記第2の固定部は、同じ部材から構成され、
    前記第1の固定部の厚さは、前記第2の固定部の厚さより薄いことを特徴とする画像読取装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の画像読取装置であって、
    前記第1の固定部は、前記補強部材の辺部に配置されることを特徴とする画像読取装置。
  6. 請求項5に記載の画像読取装置であって、
    前記第1の固定部における前記補強部材および前記開閉体との接合面は、前記第2の固定部における前記補強部材および前記開閉体との接合面より広いことを特徴とする画像読取装置。
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