JP2012199771A - スキャナー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スキャナー装置の基体部に対する揺動部の姿勢を安定させることを考慮したスキャナー装置を提供すること。
【解決手段】スキャナー装置6は、送り手段(14)が揺動部(13)において偏倚した位置に設けられていることにより、前記揺動部(13)の重心が、前記揺動部(13)が基体部(7)に対して閉じた状態において、マット19の中心に対して偏倚した構成であり、前記送り手段(14)が偏倚した側と反対側の弾性部材(22)における基体部(7)側から前記揺動部(13)側へ向かって前記揺動部(13)と接触する面の面積S3は、前記送り手段(14)が偏倚した側の弾性部材(20)における基体部(7)側から前記揺動部(13)側へ向かって前記揺動部(13)と接触する面の面積S1より小さい構成であることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、基体部の読み取り面に対して揺動可能であり、閉じた状態では、前記読み取り面を覆う揺動部を備えたスキャナー装置に関する。
従来では、特許文献1に示す如く、プリンターは、上方にスキャナー装置を備えていた。該スキャナー装置の読み取り部は、原稿台を有する筐体と、原稿カバーとを備えていた。該原稿カバーは、前記筐体に対して回動可能に構成されていた。また、前記原稿カバーは、原稿の裏面と対向する部分に原稿押圧部を備えていた。該原稿押圧部は、スポンジによって形成される弾性層を有していた。前記原稿台は、ガラス等から形成される板状部材であり、前記原稿押圧部との間に原稿を挟み込むようにして支持するように構成されていた。
特開2008−199375号公報
しかしながら、スポンジによって形成される前記弾性層は、前記原稿台と対向する全範囲に一体に一様に設けられていた。
ここで、前記原稿カバーに自動原稿送り装置を設ける構成が考えられる。自動原稿送り装置を設けると、通常、前記自動原稿送り装置は、前記原稿カバーの中心に対して偏倚した位置となる。また、前記自動原稿送り装置は、ある程度重量があるので、前記原稿カバー全体の重心の位置が、前記原稿台と対向する範囲の中心に対して偏倚する。
これにより、前記原稿台に対する前記原稿カバーの姿勢が不安定になる虞がある。
具体的には、前記自動原稿送り装置が偏倚した側には、比較的大きな自重が作用するため、前記偏倚した側のスポンジは押し潰されるように変形する。一方、前記偏倚した側と反対側には、作用する自重が比較的小さく、前記反対側のスポンジが殆ど変形しない虞がある。つまり、前記反対側のスポンジを前記原稿カバーの自重によって潰しきれない虞がある。係る場合、前記原稿台に対する前記原稿カバーの姿勢が傾いた状態となる。そして、前記原稿台と、前記原稿押圧部との間に隙間が生じ、該隙間から光りが入るため、前記読み取り部の読み取り精度が低下する虞がある。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、スキャナー装置の基体部に対する揺動部の姿勢を安定させることを考慮したスキャナー装置を提供することである。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様のスキャナー装置は、読み取り面において媒体に記録された情報を読み取るスキャナー部が設けられた基体部と、該基体部の前記読み取り面に対して揺動可能であり、閉じた状態では、前記読み取り面を覆う揺動部と、該揺動部に設けられ、前記閉じた状態において、前記揺動部に載置された媒体を前記読み取り面へ送る送り手段と、該揺動部に取り付けられ、前記閉じた状態において、前記読み取り面にセットされた媒体を覆うマットと、前記揺動部と前記マットとの間において複数設けられた弾性部材と、を備え、前記送り手段が前記揺動部において偏倚した位置に設けられていることにより、前記揺動部の重心が、前記閉じた状態において、前記マットの中心に対して偏倚した構成であり、前記送り手段が偏倚した側と反対側の弾性部材における前記基体部側から前記揺動部側へ向かって前記揺動部と接触する面の面積は、前記送り手段が偏倚した側の前記弾性部材における前記基体部側から前記揺動部側へ向かって前記揺動部と接触する面の面積より小さい構成であることを特徴とする。
本態様によれば、前記閉じた状態において、前記基体部に対する前記揺動部の姿勢を安定させることができる。
詳しく説明すると、前記送り手段を含む前記揺動部の重心が偏倚している。これにより、前記送り手段が偏倚している側において、比較的大きな自重が前記弾性部材に対して作用し、前記反対側において、比較的小さな自重が前記弾性部材に対して作用する。
ここで、面積が比較的小さい弾性部材の一の面全体を均等に押し潰すように変形させるには、面積が比較的大きい弾性部材を前記変形させる場合と比較して、比較的小さい力で十分である。
従って、前記反対側の前記弾性部材を容易に潰す程度の圧力を作用させることができる。つまり、前記送り手段が偏倚した側の前記弾性部材の前記揺動部と接触する面における単位面積当たりに作用する自重と、前記反対側の前記弾性部材の前記揺動部と接触する面における単位面積当たりに作用する自重と、を略同じにすることができる。
これにより、前記閉じた状態において、前記送り手段が偏倚した側の前記弾性部材と同様、前記反対側の前記弾性部材を確実に均等に押し潰すように変形させることができ、前記弾性部材の押し潰される方向の変形量を略同じにすることができる。
その結果、前記閉じた状態において、前記基体部に対する前記揺動部の姿勢を安定させる。そして、前記弾性部材が変形せず、前記マットと前記読み取り面との間に隙間が生じる所謂、浮き上がりによる光の入り込みを防止することができる。また、これにより、設計の自由度が高まる。つまり、自重を大きくするための錘等を設ける必要がない。
本発明の第2の態様のスキャナー装置は、読み取り面において媒体に記録された情報を読み取るスキャナー部が設けられた基体部と、該基体部の前記読み取り面に対して揺動可能であり、閉じた状態では、前記読み取り面を覆う揺動部と、該揺動部に設けられ、前記閉じた状態において、前記揺動部に載置された媒体を前記読み取り面へ送る送り手段と、該揺動部に取り付けられ、前記閉じた状態において、前記読み取り面にセットされた媒体を覆うマットと、前記揺動部と前記マットとの間において複数設けられた弾性部材と、前記揺動部における前記弾性部材と接触する箇所に間隔を空けて形成されたリブと、を備え、前記送り手段が前記揺動部において偏倚した位置に設けられていることにより、前記揺動部の重心が、前記閉じた状態において、前記マットの中心に対して偏倚した構成であり、前記送り手段が偏倚した側と反対側の弾性部材と接触する前記リブの間隔は、前記送り手段が偏倚した側の前記弾性部材と接触する前記リブの間隔より広い構成であることを特徴とする。
本態様によれば、上記第1の態様と同様、前記閉じた状態において、前記基体部に対する前記揺動部の姿勢を安定させることができる。
ここで、前記リブの間隔を比較的疎にすると該リブと前記弾性部材とが接触する面積が小さくなる。一方、前記リブの間隔を比較的密にすると該リブと前記弾性部材とが接触する面積が大きくなる。
従って、上記第1の態様と同様、前記送り手段が偏倚した側の前記弾性部材の前記リブと接触する箇所における単位面積当たりに作用する自重と、前記反対側の前記弾性部材の前記リブと接触する箇所における単位面積当たりに作用する自重と、を略同じにすることができる。
その結果、上記第1の態様と同様の作用効果を得ることができる。
つまり、前記リブの密度を変えることにより、前記弾性部材の押し潰される方向の変形量を変えることができ、これにより、弾性部材の大きさを変えて弾性部材における前記基体部側から前記揺動部側へ向かって前記揺動部と接触する面の面積を変えた場合と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第3の態様のスキャナー装置は、読み取り面において媒体に記録された情報を読み取るスキャナー部が設けられた基体部と、該基体部の前記読み取り面に対して揺動可能であり、閉じた状態では、前記読み取り面を覆う揺動部と、該揺動部に設けられ、前記閉じた状態において、前記揺動部に載置された媒体を前記読み取り面へ送る送り手段と、該揺動部に取り付けられ、前記閉じた状態において、前記読み取り面にセットされた媒体を覆うマットと、前記揺動部と前記マットとの間において複数設けられた弾性部材と、前記揺動部における前記弾性部材が接着される箇所に間隔を空けて形成されたリブと、該リブと前記弾性部材との間に設けられ、前記弾性部材を前記リブに接触する接着テープと、を備え、前記送り手段が前記揺動部において偏倚した位置に設けられていることにより、前記揺動部の重心が、前記閉じた状態において、前記マットの中心に対して偏倚した構成であり、前記送り手段が偏倚した側と反対側の弾性部材を接着する接着テープの面積は、前記送り手段が偏倚した側の前記弾性部材を接着する接着テープの面積より小さい構成であることを特徴とする。
本態様によれば、上記第1の態様と同様、前記閉じた状態において、前記基体部に対する前記揺動部の姿勢を安定させることができる。
ここで、前記接着テープが前記リブと前記弾性部材との間にあると、前記接着テープの面積に応じてその分前記リブが前記弾性部材に食い込みにくくなる。これは、前記弾性部材の見かけの剛性が高くなるからである。
従って、上記第1の態様と同様、前記閉じた状態において、前記反対側の前記弾性部材の押し潰される方向の変形量と、前記送り手段が偏倚した側の前記弾性部材の押し潰される方向の変形量と、を略同じにすることができる。
その結果、上記第1の態様と同様の作用効果を得ることができる。
つまり、前記接着テープの面積を変えることにより、前記弾性部材の押し潰される方向の変形量を変えることができ、これにより、弾性部材における前記基体部側から前記揺動部側へ向かって前記揺動部と接触する面の面積を変えた場合と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第4の態様は、第1から第3のいずれか一の態様において、前記マットの端部に配設された前記弾性部材は、前記マットおよび前記揺動部と接着されており、前記マットの端部から離間した中央寄りに配設された前記弾性部材は、前記マットおよび前記揺動部の一方と接着され、他方と接着されていない構成であることを特徴とする。
本態様によれば、第1から第3のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記マットの中央が端部に対して垂れ下がるように弛むことができる。前記閉じた状態の前記揺動部を前記読み取り面から離間する方向へ揺動させる際、前記読み取り面と前記マットとの間における前記端部側から中央側へ容易に空気を入れることができる。つまり、空気を入れながら滑らかに引き剥がすように前記揺動部を揺動させることができる。中央が垂れ下がるように弛んでなく端部から空気が入りにくい構成と比較して、小さい力で前記揺動部を揺動させることができる。
本実施例のプリンター複合機の媒体搬送装置付きカバーを閉じた状態を示す斜視図。 本実施例のプリンター複合機の媒体搬送装置付きカバーを開いた状態を示す斜視図。 本実施例のプリンター複合機の媒体搬送装置を使用した状態を示す斜視図。 本実施例の媒体搬送装置付きカバーのマットおよびスポンジを分解した斜視図。 他の実施例1の媒体搬送装置付きカバーのマットおよびスポンジを分解した斜視図。 他の実施例2の媒体搬送装置付きカバーのマットおよびスポンジを分解した斜視図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、プリンター複合機1の媒体搬送装置付きカバー13を閉じた状態を示す斜視図である。また、図2に示すのは、プリンター複合機1の媒体搬送装置付きカバー13をプリンター本体2に対して上方へ開いた状態を示す斜視図である。またさらに、図3に示すのは、プリンター複合機1の媒体搬送装置14を使用している状態を示す斜視図である。最初に、プリンター本体2の上部にスキャナー装置6を搭載したプリンター複合機1について、その全体構成の概略を簡単に説明する。
図1〜図3に示す如く、プリンター複合機1は、プリンター本体2と、スキャナー装置6とを有している。
このうち、プリンター本体2は、プリンター複合機1の鉛直方向下方(Z軸の矢印と反対方向)に配設されている。また、プリンター本体2は、詳しく図示することは省略するが、給送部3と、記録部4と、排出部5とを備えている。給送部3は、プリンター本体2の内部に積層された用紙を給送することができるように構成されている。またさらに、記録部4は、給送部3によって給送された用紙に対してインクを吐出することにより記録実行をすることができるように構成されている。また、排出部5は、記録部4において記録された用紙をプリンター本体2の内部から外部へ排出することができるように構成されている。
一方、スキャナー装置6は、プリンター本体2より上方(Z軸の矢印の方向)に配設されている。スキャナー装置6は、詳しくは後述する媒体搬送装置14によって、搬送された読み取り対象物としての用紙Pの面に記録された写真や文書等の情報を読み取ることができるように構成されている。
具体的に、スキャナー装置6は、基体部としてのスキャナー本体7と、揺動部としての媒体搬送装置付きカバー13とを有している。
図2に示す如く、スキャナー本体7の内部には、読み取り部12を有するキャリッジ11と、ガイド軸10とが設けられている。また、スキャナー本体7の上面には、透明なガラス板またはアクリル板等で形成された第1読み取り面8と、同じく透明なガラス板またはアクリル板等で形成された第2読み取り面9とが設けられている。
ここで、第1読み取り面8は、直接第1読み取り面8にセットされた用紙Pの面に記録された情報を読み取る場合に使用する。一方、第2読み取り面9は、後述する媒体搬送装置14によって送られた用紙Pの面に記録された情報を読み取る場合に使用する構成である。
そして、キャリッジ11は、ガイド軸10に案内されながら、Y軸方向へ移動可能に設けられている。つまり、キャリッジ11は、CIS(Contact Image Sensor)モジュールとしての役割を果たすように構成されている。
また、媒体搬送装置付きカバー13は、ヒンジ部25を支点として、スキャナー本体7に対して揺動可能に設けられている。
尚、第1読み取り面8にセットされる媒体の様々な厚みに対応するべく、ヒンジ部25は、上方へ移動可能に設けられているものとする。
またさらに、媒体搬送装置付きカバー13には、用紙Pを搬送する媒体搬送装置14と、押さえ部24とが設けられている。媒体搬送装置14は、図1に示す不使用状態から上面のカバー部材を兼ねる媒体サポート部材17を回動させることにより、図3に示す使用状態にすることができる。媒体搬送装置14は、載置部16と、送りローラー15と、スタッカー18とを備えている。このうち、載置部16は、用紙Pを載置することができるように設けられている。
尚、比較的大きいサイズの用紙Pの後端側は、媒体サポート部材17によって支持されるように構成されている。
また、送りローラー15は、載置部16に載置されている用紙Pを、送り方向(矢印Bの方向)下流側の第2読み取り面9と対向する所定の位置を介して、スタッカー18へ順次送ることができるように設けられている。
またさらに、スタッカー18は、第2読み取り面9と対向する所定の位置においてスキャナー本体7の読み取り部12によって読み取られた用紙Pを積層することができるように設けられている。
この際、キャリッジ11が第2読み取り面9の範囲内に位置しており、用紙Pが所定の位置を通過することにより、読み取り部12が用紙Pの面の情報を読み取ることができるように構成されている。
一方、押さえ部24は、媒体搬送装置付きカバー13において、閉じたときにスキャナー本体7の第1読み取り面8と対向することができる範囲に設けられている。ここで、ユーザーが、媒体搬送装置付きカバー13を開いて、第1読み取り面8に、用紙Pの読み取らせたい面を向けて用紙Pを直接セットしてから、媒体搬送装置付きカバー13を閉じる。このとき、押さえ部24は、用紙Pを第1読み取り面8に対して隙間無く押さえ付けることができるように設けられている。
そして、キャリッジ11が第1読み取り面8の範囲を移動しながら、読み取り部12が用紙Pの面の情報を読み取ることができるように構成されている。
尚、本実施例の媒体搬送装置付きカバー13は、媒体搬送装置14が媒体搬送装置付きカバー13全体の中心に対してY軸方向において偏倚した位置に設けられている構成である。これにより、媒体搬送装置付きカバー13の重心が、押さえ部24の中心に対して、媒体搬送装置14が前記偏倚した側に偏倚していることを前提とする。
続いて、本実施例の媒体搬送装置付きカバー13における押さえ部24について、詳しく説明する。
図4に示すのは、本実施例の媒体搬送装置付きカバー13の押さえ部24を構成するマット19およびスポンジ(20〜23)を分解した斜視図である。
図4に示す如く、押さえ部24は、マット19と、複数の弾性部材(弾性体)の一例である多孔質のスポンジ(20〜23)とを有している。このうち、マット19は、第1読み取り面8にセットされた用紙Pと、直接接触するように設けられている。マット19は、原則、白色であり、薄くて弾力性を有しているものが望ましい。
白色以外であると、用紙Pが透けたときにマット19の色を読み取り部12が読み取ってしまう虞があるからである。また、薄くて弾力性を有しているものがよい理由は、第1読み取り面8に対して用紙Pを隙間無く押さえることができるようにするためである。隙間が生じると、該隙間から光りが入り込み、読み取り部12の読み取り精度が低下する虞が生じるからである。
また、スポンジ(20〜23)は、マット19と、媒体搬送装置付きカバー13との間に設けられている。
ここで、取り付け方法は、スポンジ(20〜23)とマット19との間、スポンジ(20〜23)と媒体搬送装置付きカバー13との間をそれぞれ接着してもよいし、それぞれフック等で係止してもよい。
そして、スポンジ(20〜23)は、特に第1読み取り面8の端部において、第1読み取り面8に対してマット19を介して用紙Pを隙間無く押さえることができるように複数設けられている。つまり、従来技術の構成のように一つのスポンジで全面を押さえようとすると、端部において隙間が生じやすい傾向があるので、スポンジ(20〜23)が間隔を空けて複数配設されている。
本実施例では、一例として、第1スポンジ20、第2スポンジ21、第3スポンジ22および第4スポンジ23が配設されている。このうち、第1スポンジ20〜第3スポンジ22は、媒体搬送装置14が偏倚しているY軸の矢印の上流側から反対側である下流側へ向かって第1スポンジ20、第2スポンジ21、第3スポンジ22の順に、間隔を空けて配設されている。また、第1スポンジ20〜第3スポンジ22は、用紙Pの幅方向であるX軸方向において、マット19の両端にそれぞれ一対となるように配設されている。
本実施例では、自重が作用するZ軸方向において、第1スポンジ20における媒体搬送装置付きカバー13と接触する面の面積をS1とする。同様に、第2スポンジ21における媒体搬送装置付きカバー13と接触する面の面積をS2、第3スポンジ22における媒体搬送装置付きカバー13と接触する面の面積をS3とする。係る場合、
第1スポンジの面積S1 > 第2スポンジの面積S2 > 第3スポンジの面積S3
の関係が成立するように構成されている。
前述したように、媒体搬送装置14の位置が偏倚していることにより媒体搬送装置付きカバー13の重心がY軸の矢印の上流側に偏倚している。従って、媒体搬送装置14が偏倚しているY軸の矢印の上流側において、媒体搬送装置付きカバー13の自重の一部である比較的大きな自重が第1スポンジ20に対して作用する。一方、Y軸の矢印の下流側において、媒体搬送装置付きカバー13の自重の一部である比較的小さな自重が第3スポンジ22に対して作用する。
ここで、一般的に、面積が比較的小さいスポンジの一の面全体を均等に押し潰すように変形させるには、面積が比較的大きいスポンジを前記変形させる場合と比較して、比較的小さい力で十分である。
従って、Y軸の矢印の下流側の第3スポンジ22を容易に潰す程度の圧力を作用させることができる。
つまり、媒体搬送装置14が偏倚した側(Y軸の矢印方向上流側)の第1スポンジ20の媒体搬送装置付きカバー13と接触する面における単位面積当たりに作用する自重と、Y軸の矢印の下流側の第3スポンジ22の媒体搬送装置付きカバー13と接触する面における単位面積当たりに作用する自重と、を略同じにすることができる。その中間の第2スポンジ21の媒体搬送装置付きカバー13と接触する面における単位面積当たりに作用する自重についても同様である。
これにより、前記閉じた状態において、第1スポンジ20、第2スポンジ21および第3スポンジ22を確実に均等に押し潰すように変形させることができる。そして、第1スポンジ20、第2スポンジ21および第3スポンジ22の押し潰される方向であるZ軸方向の変形量を略同じにすることができる。
ここで、前記略同じでなくても、技術的思想としては、最低限、Y軸の矢印の下流側の第3スポンジ22をもZ軸方向に変形させることができればよい。
その結果、前記閉じた状態において、スキャナー本体7に対する媒体搬送装置付きカバー13の姿勢を安定させることができる。つまり、スポンジが変形せず、マット19と第1読み取り面8との間に隙間が生じる所謂、浮き上がりによる光の入り込みを防止することができる。また、これにより、設計の自由度が高まる。つまり、自重を大きくするための錘等を設ける必要がない。
また、マット19の端部から離間した中央寄りの位置には、第4スポンジ23が設けられている。第4スポンジ23は、マット19の中央寄りの位置において、マット19を介して第1読み取り面8にセットされた用紙Pを押さえることができるように設けられている。セットされる用紙Pのサイズは様々である。ここで、セットされる用紙Pの一の端部の位置は、第1読み取り面8におけるY軸の矢印の上流側端部の一方の角に合わせられる構成である。
そして、第1読み取り面8のサイズより小さいサイズの用紙Pである場合、前記一の端部に対する対角線上の位置関係となる他の端部は、第4スポンジ23が設けられている範囲内に殆ど入ることができるように構成されている。従って、第4スポンジ23は、前記他の端部およびその近傍を押さえることができる。
尚、第4スポンジ23における媒体搬送装置付きカバー13と接触する面積は、媒体搬送装置付きカバー13の自重によって第3スポンジ22がZ軸方向に変形することを妨げない程度に設けられている。
また、第4スポンジ23は、媒体搬送装置付きカバー13に対して接着されており、マット19に対しては接着されていない。これにより、マット19の中央寄りの部分を、端部に対して弛ませることができる。ユーザーが閉じた状態の媒体搬送装置付きカバー13を開く際、マット19は端部から上方へ移動するので、端部から中央へ向かって横から空気が入りやすい。そのため、ユーザーは、横から空気が入りにくい構成と比較して、容易に媒体搬送装置付きカバー13を開くことができる。つまり、媒体搬送装置付きカバー13を開く際、マット19と第1読み取り面8との間に負圧となる空間を生じにくくすることにより、容易に媒体搬送装置付きカバー13を開くことができる。
尚、本実施例では、第4スポンジ23を、媒体搬送装置付きカバー13に対して接着したが、これに限らない。技術的思想としては、マット19の中央寄りの部分を、端部に対して弛ませることができればよい。従って、第4スポンジ23が、媒体搬送装置付きカバー13に対して接着されておらず、マット19に対しては接着されている構成でもよい。
また、本実施例では、弾性部材の一例として多孔質のスポンジを用いたが、非常に柔らかくて比較的小さい自重によって変形して隙間無く押さえることができれば、スポンジ以外でもよい。
またさらに、上記の面積S1〜S3の大小関係に加え、Y軸の矢印の下流側の第3スポンジ22の厚みを、上流側の第1スポンジ20の厚みより厚くしてもよい。係る場合、第3スポンジ22のZ軸方向の所定の変形量を確保しやすくすることができる。
本実施例のスキャナー装置6は、読み取り面である第1読み取り面8において媒体の一例である用紙Pに記録された情報を読み取るスキャナー部である読み取り部12が設けられた基体部としてのスキャナー本体7と、スキャナー本体7の第1読み取り面8に対して揺動可能であり、閉じた状態では、第1読み取り面8を覆う揺動部としての媒体搬送装置付きカバー13と、媒体搬送装置付きカバー13に設けられ、前記閉じた状態において、媒体搬送装置付きカバー13に載置された用紙Pを第1読み取り面8へ送る送り手段としての媒体搬送装置14と、媒体搬送装置付きカバー13に取り付けられ、前記閉じた状態において、第1読み取り面8にセットされた用紙Pを覆うマット19と、媒体搬送装置付きカバー13とマット19との間において複数設けられた弾性部材の一例としてのスポンジである第1スポンジ20、第2スポンジ21、第3スポンジ22と、を備え、媒体搬送装置14が媒体搬送装置付きカバー13において偏倚した位置に設けられていることにより、媒体搬送装置付きカバー13の重心が、前記閉じた状態において、マット19の中心に対して偏倚した構成であり、媒体搬送装置14が偏倚した側と反対側の弾性部材である第3スポンジ22におけるスキャナー本体7側から媒体搬送装置付きカバー13側へ向かって媒体搬送装置付きカバー13と接触する面の面積S3は、媒体搬送装置14が偏倚した側の弾性部材である第1スポンジ20におけるスキャナー本体7側から媒体搬送装置付きカバー13側へ向かって媒体搬送装置付きカバー13と接触する面の面積S1より小さい構成であることを特徴とする。
また、本実施例において、マット19の端部に配設された弾性部材である第1スポンジ20、第2スポンジ21、第3スポンジ22は、マット19および媒体搬送装置付きカバー13と接着されており、マット19の端部から離間した中央寄りに配設された弾性部材である第4スポンジ23は、マット19および媒体搬送装置付きカバー13の一方と接着され、他方と接着されていない構成であることを特徴とする。
尚、本実施例では、第4スポンジ23は、媒体搬送装置付きカバー13と接着されており、マット19とは接着されていない構成である。
[他の実施例1]
図5に示すのは、他の実施例1の媒体搬送装置付きカバー13のマット19およびスポンジ(23、33〜35)を分解した斜視図である。
図5に示す如く、他の実施例1では、前述した実施例と同様、マット19と、媒体搬送装置付きカバー13との間に、第4スポンジ23、第5スポンジ33、第6スポンジ34および第7スポンジ35が設けられている。
第5スポンジ33〜第7スポンジ35は、媒体搬送装置14が偏倚しているY軸の矢印の上流側から反対側である下流側へ向かって第5スポンジ33、第6スポンジ34、第7スポンジ35の順に、間隔を空けて配設されている。また、第5スポンジ33〜第7スポンジ35は、用紙Pの幅方向であるX軸方向において、マット19の両端にそれぞれ一対となるように配設されている。他の実施例1では、第5スポンジ33〜第7スポンジ35は、同じ大きさである。
また、媒体搬送装置付きカバー13における第5スポンジ33〜第7スポンジ35と接触する箇所には、間隔を空けて形成されたリブ(30〜32)が設けられている。
具体的には、第5スポンジ33と接触する箇所には、第1リブ30が設けられている。また、第6スポンジ34と接触する箇所には、第2リブ31が設けられている。またさらに、第7スポンジ35と接触する箇所には、第3リブ32が設けられている。
尚、その他の部材は、前述した実施例と同様であるので、同じ符号を用いることとし、その説明は省略する。
他の実施例1では、第1リブ30が形成されているX軸方向の間隔をd1とする。同様に、第2リブ31が形成されているX軸方向の間隔をd2、第3リブ32が形成されているX軸方向の間隔をd3とする。係る場合、
第1リブの間隔d1 < 第2リブの間隔d2 < 第3リブの間隔d3
の関係が成立するように構成されている。
ここで、第1リブ30の間隔d1を、第2リブ31の間隔d2と比較して狭く(密に)すると、第1リブ30と第5スポンジ33とが接触する面積が、第2リブ31と第6スポンジ34とが接触する面積より大きくなる。同様に、第1リブ30の間隔d1を、第3リブ32の間隔d3と比較して狭く(密に)すると、第1リブ30と第5スポンジ33とが接触する面積が、第3リブ32と第7スポンジ35とが接触する面積より大きくなる。
従って、前述した実施例と同様、媒体搬送装置14が偏倚した側(Y軸の矢印方向上流側)の第5スポンジ33の媒体搬送装置付きカバー13と接触する面における単位面積当たりに作用する自重と、Y軸の矢印の下流側の第7スポンジ35の媒体搬送装置付きカバー13と接触する面における単位面積当たりに作用する自重と、を略同じにすることができる。その中間の第6スポンジ34の媒体搬送装置付きカバー13と接触する面における単位面積当たりに作用する自重についても同様である。
これにより、前記閉じた状態において、第5スポンジ33、第6スポンジ34および第7スポンジ35を確実に均等に押し潰すように変形させることができる。そして、第5スポンジ33、第6スポンジ34および第7スポンジ35の押し潰される方向であるZ軸方向の変形量を略同じにすることができる。
技術的思想としては、Y軸の矢印の下流側の第7スポンジ35をもZ軸方向に変形させることができればよい。
その結果、前述した実施例と同様の作用効果を得ることができる。
つまり、リブ(30〜32)の密度(隙間の大きさ)を変えることにより、スポンジ(33〜35)の押し潰される方向の変形量を変えることができ、これにより、前述した実施例のスポンジ(20〜22)の大きさを変えてスポンジ(20〜22)におけるZ軸方向に媒体搬送装置付きカバー13と接触する面の面積(S1〜S3)を変えた場合と同様の作用効果を得ることができる。
尚、他の実施例1では、第5スポンジ33〜第7スポンジ35を同じ大きさに構成したが、これに限らない。技術的思想としては、リブの間隔d1〜d3を変えることにより、最低限、Y軸の矢印の下流側の第7スポンジ35をもZ軸方向に変形させることができればよい。従って、第5スポンジ33〜第7スポンジ35の大きさは、それぞれ同じ大きさでなくてもよい。
また、X軸方向に間隔d1〜d3を空けてY軸方向に延びたリブ(30〜32)を形成したが、リブ(30〜32)が延びている方向はY軸方向に限らない。他の方向でもよいのは言うまでもない。
他の実施例1のスキャナー装置6は、第1読み取り面8において用紙Pに記録された情報を読み取る読み取り部12が設けられたスキャナー本体7と、スキャナー本体7の第1読み取り面8に対して揺動可能であり、閉じた状態では、第1読み取り面8を覆う媒体搬送装置付きカバー13と、媒体搬送装置付きカバー13に設けられ、前記閉じた状態において、媒体搬送装置付きカバー13に載置された用紙Pを第1読み取り面8へ送る媒体搬送装置14と、媒体搬送装置付きカバー13に取り付けられ、前記閉じた状態において、第1読み取り面8にセットされた用紙Pを覆うマット19と、媒体搬送装置付きカバー13とマット19との間において複数設けられた弾性部材の一例である第5スポンジ33、第6スポンジ34、第7スポンジ35と、媒体搬送装置付きカバー13における第5スポンジ33、第6スポンジ34、第7スポンジ35と接触する箇所に間隔d1〜d3を空けて形成されたリブである第1リブ30、第2リブ31、第3リブ32と、を備え、媒体搬送装置14が媒体搬送装置付きカバー13において偏倚した位置に設けられていることにより、媒体搬送装置付きカバー13の重心が、前記閉じた状態において、マット19の中心に対して偏倚した構成であり、媒体搬送装置14が偏倚した側と反対側の弾性部材である第7スポンジ35と接触する第3リブ32の間隔d3は、媒体搬送装置14が偏倚した側の弾性部材である第5スポンジ33と接触する第1リブ30の間隔d1より広い構成であることを特徴とする。
[他の実施例2]
図6に示すのは、他の実施例2の媒体搬送装置付きカバー13のマット19およびスポンジ(23、43〜45)を分解した斜視図である。
図6に示す如く、他の実施例2では、前述した実施例と同様、マット19と、媒体搬送装置付きカバー13との間に、第4スポンジ23、第8スポンジ43、第9スポンジ44および第10スポンジ45が設けられている。
第8スポンジ43〜第10スポンジ45は、媒体搬送装置14が偏倚しているY軸の矢印の上流側から反対側である下流側へ向かって第8スポンジ43、第9スポンジ44、第10スポンジ45の順に、間隔を空けて配設されている。また、第8スポンジ43〜第10スポンジ45は、用紙Pの幅方向であるX軸方向において、マット19の両端にそれぞれ一対となるように配設されている。
尚、他の実施例2では、第8スポンジ43〜第10スポンジ45は、一例として、同じ大きさである。
また、媒体搬送装置付きカバー13における第8スポンジ43〜第10スポンジ45と接触する箇所には、間隔を空けて形成されたリブ(40〜42)が設けられている。
具体的には、第8スポンジ43と接触する箇所には、第4リブ40が設けられている。また、第9スポンジ44と接触する箇所には、第5リブ41が設けられている。またさらに、第10スポンジ45と接触する箇所には、第6リブ42が設けられている。
また、第8スポンジ43は、第1接着テープ46によって第4リブ40に接着されている。同様に、第9スポンジ44は、第2接着テープ47によって、第5リブ41に接着されており、第10スポンジ45は、第3接着テープ48によって、第6リブ42に接着されている。
尚、他の実施例2では、第4リブ40〜第6リブ42は、一例として、同じ間隔で形成されている。
また、その他の部材は、前述した実施例と同様であるので、同じ符号を用いることとし、その説明は省略する。
他の実施例2では、第1接着テープ46が第8スポンジ43と接触する面積をA1とする。同様に、第2接着テープ47が第9スポンジ44と接触する面積をA2、第3接着テープ48が第10スポンジ45と接触する面積をA3とする。係る場合、
第1接着テープの面積A1 > 第2接着テープの面積A2 > 第3接着テープの面積A3
の関係が成立するように構成されている。
ここで、接着テープがリブとスポンジとの間にあると、接着テープの面積に応じてその分リブがスポンジに食い込みにくくなる。これは、スポンジの見かけの剛性が高くなるからである。
これにより、第9スポンジ44の見かけの剛性を、第8スポンジ43の見かけの剛性より低くすることができる。また、第10スポンジ45の見かけの剛性を、第9スポンジ44の見かけの剛性より低くすることができる。
従って、前述した実施例と同様、前記閉じた状態において、第10スポンジ45の押し潰される方向の変形量と、第9スポンジ44の押し潰される方向の変形量と、第8スポンジ43の押し潰される方向の変形量と、を略同じにすることができる。
ここで、略同じでなくても、技術的思想としては、Y軸の矢印の下流側の第10スポンジ45をもZ軸方向に変形させることができればよい。
その結果、前述した実施例と同様の作用効果を得ることができる。
つまり、接着テープ(46〜48)の面積A1〜A3を変えることにより、スポンジ(43〜45)の押し潰される方向の変形量を変えることができ、これにより、前述した実施例のスポンジ(20〜22)の大きさを変えてスポンジ(20〜22)におけるZ軸方向に媒体搬送装置付きカバー13と接触する面の面積(S1〜S3)を変えた場合と同様の作用効果を得ることができる。
尚、他の実施例2では、第8スポンジ43〜第10スポンジ45を同じ大きさに構成したが、これに限らない。また、第4リブ40〜第6リブ42を同じ間隔で形成したが、これに限らない。技術的思想としては、接着テープ(46〜48)がスポンジ(43〜45)と接触する面積A1〜A3を変えることにより、最低限、Y軸の矢印の下流側の第10スポンジ45をもZ軸方向に変形させることができればよい。従って、第8スポンジ43〜第10スポンジ45の大きさは、それぞれ同じ大きさでなくてもよい。また、第4リブ40〜第6リブ42は、同じ間隔でなくてもよい。
他の実施例2のスキャナー装置6は、第1読み取り面8において用紙Pに記録された情報を読み取る読み取り部12が設けられたスキャナー本体7と、スキャナー本体7の第1読み取り面8に対して揺動可能であり、閉じた状態では、第1読み取り面8を覆う媒体搬送装置付きカバー13と、媒体搬送装置付きカバー13に設けられ、前記閉じた状態において、媒体搬送装置付きカバー13に載置された用紙Pを第1読み取り面8へ送る媒体搬送装置14と、媒体搬送装置付きカバー13に取り付けられ、前記閉じた状態において、第1読み取り面8にセットされた用紙Pを覆うマット19と、媒体搬送装置付きカバー13とマット19との間において複数設けられた弾性部材の一例である第8スポンジ43、第9スポンジ44、第10スポンジ45と、媒体搬送装置付きカバー13における第8スポンジ43、第9スポンジ44、第10スポンジ45が接着される箇所に間隔を空けて形成されたリブである第4リブ40、第5リブ41、第6リブ42と、第4リブ40〜第6リブ42と第8スポンジ43〜第10スポンジ45との間に設けられ、第8スポンジ43〜第10スポンジ45を第4リブ40〜第6リブ42に接触する接着テープである第1接着テープ46、第2接着テープ47、第3接着テープ48と、を備え、媒体搬送装置14が媒体搬送装置付きカバー13において偏倚した位置に設けられていることにより、媒体搬送装置付きカバー13の重心が、前記閉じた状態において、マット19の中心に対して偏倚した構成であり、媒体搬送装置14が偏倚した側と反対側の弾性部材である第10スポンジ45を接着する第3接着テープ48の面積A3は、媒体搬送装置14が偏倚した側の弾性部材である第8スポンジ43を接着する第1接着テープ46の面積A1より小さい構成であることを特徴とする。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1 プリンター複合機、2 プリンター本体、3 給送部、4 記録部、5 排出部、
6 スキャナー装置、7 スキャナー本体(基体部)、8 第1読み取り面、
9 第2読み取り面、10 ガイド軸、11 キャリッジ、12 読み取り部、
13 媒体搬送装置付きカバー(揺動部)、14 媒体搬送装置、15 送りローラー、
16 載置部、17 媒体サポート部材(カバー部材を兼ねる)、18 スタッカー、
19 マット、20 第1スポンジ、21 第2スポンジ、22 第3スポンジ、
23 第4スポンジ、24 押さえ部、25 ヒンジ部、
30 (他の実施例1の)第1リブ、31 第2リブ、32 第3リブ、
33 第5スポンジ、34 第6スポンジ、35 第7スポンジ、
40 (他の実施例2の)第4リブ、41 第5リブ、42 第6リブ、
43 第8スポンジ、44 第9スポンジ、45 第10スポンジ、
46 第8スポンジを接着する第1接着テープ、
47 第9スポンジを接着する第2接着テープ、
48 第10スポンジを接着する第3接着テープ、A1 第1接着テープの面積、
A2 第2接着テープの面積、A3 第3接着テープの面積、B 送り方向、
d1 第1リブの間隔、d2 第2リブの間隔、d3 第3リブの間隔、P 用紙、
S1 第1スポンジの接触面積、S2 第2スポンジの接触面積、
S3 第3スポンジの接触面積、X (用紙の)幅方向、Y キャリッジの移動方向、
Z 鉛直方向

Claims (4)

  1. 読み取り面において媒体に記録された情報を読み取るスキャナー部が設けられた基体部と、
    該基体部の前記読み取り面に対して揺動可能であり、閉じた状態では、前記読み取り面を覆う揺動部と、
    該揺動部に設けられ、前記閉じた状態において、前記揺動部に載置された媒体を前記読み取り面へ送る送り手段と、
    該揺動部に取り付けられ、前記閉じた状態において、前記読み取り面にセットされた媒体を覆うマットと、
    前記揺動部と前記マットとの間において複数設けられた弾性部材と、を備え、
    前記送り手段が前記揺動部において偏倚した位置に設けられていることにより、前記揺動部の重心が、前記閉じた状態において、前記マットの中心に対して偏倚した構成であり、
    前記送り手段が偏倚した側と反対側の弾性部材における前記基体部側から前記揺動部側へ向かって前記揺動部と接触する面の面積は、前記送り手段が偏倚した側の前記弾性部材における前記基体部側から前記揺動部側へ向かって前記揺動部と接触する面の面積より小さい構成であるスキャナー装置。
  2. 読み取り面において媒体に記録された情報を読み取るスキャナー部が設けられた基体部と、
    該基体部の前記読み取り面に対して揺動可能であり、閉じた状態では、前記読み取り面を覆う揺動部と、
    該揺動部に設けられ、前記閉じた状態において、前記揺動部に載置された媒体を前記読み取り面へ送る送り手段と、
    該揺動部に取り付けられ、前記閉じた状態において、前記読み取り面にセットされた媒体を覆うマットと、
    前記揺動部と前記マットとの間において複数設けられた弾性部材と、
    前記揺動部における前記弾性部材と接触する箇所に間隔を空けて形成されたリブと、を備え、
    前記送り手段が前記揺動部において偏倚した位置に設けられていることにより、前記揺動部の重心が、前記閉じた状態において、前記マットの中心に対して偏倚した構成であり、
    前記送り手段が偏倚した側と反対側の弾性部材と接触する前記リブの間隔は、前記送り手段が偏倚した側の前記弾性部材と接触する前記リブの間隔より広い構成であるスキャナー装置。
  3. 読み取り面において媒体に記録された情報を読み取るスキャナー部が設けられた基体部と、
    該基体部の前記読み取り面に対して揺動可能であり、閉じた状態では、前記読み取り面を覆う揺動部と、
    該揺動部に設けられ、前記閉じた状態において、前記揺動部に載置された媒体を前記読み取り面へ送る送り手段と、
    該揺動部に取り付けられ、前記閉じた状態において、前記読み取り面にセットされた媒体を覆うマットと、
    前記揺動部と前記マットとの間において複数設けられた弾性部材と、
    前記揺動部における前記弾性部材が接着される箇所に間隔を空けて形成されたリブと、
    該リブと前記弾性部材との間に設けられ、前記弾性部材を前記リブに接触する接着テープと、を備え、
    前記送り手段が前記揺動部において偏倚した位置に設けられていることにより、前記揺動部の重心が、前記閉じた状態において、前記マットの中心に対して偏倚した構成であり、
    前記送り手段が偏倚した側と反対側の弾性部材を接着する接着テープの面積は、前記送り手段が偏倚した側の前記弾性部材を接着する接着テープの面積より小さい構成であるスキャナー装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のスキャナー装置において、前記マットの端部に配設された前記弾性部材は、前記マットおよび前記揺動部と接着されており、
    前記マットの端部から離間した中央寄りに配設された前記弾性部材は、前記マットおよび前記揺動部の一方と接着され、他方と接着されていない構成であるスキャナー装置。
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