JP2022077426A - 給送装置 - Google Patents

給送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2022077426A
JP2022077426A JP2020188286A JP2020188286A JP2022077426A JP 2022077426 A JP2022077426 A JP 2022077426A JP 2020188286 A JP2020188286 A JP 2020188286A JP 2020188286 A JP2020188286 A JP 2020188286A JP 2022077426 A JP2022077426 A JP 2022077426A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pad
separation
feeding
transport
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020188286A
Other languages
English (en)
Inventor
陽雅 石部
Akinari Ishibe
添錦 謝
tian-jin Xie
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2020188286A priority Critical patent/JP2022077426A/ja
Publication of JP2022077426A publication Critical patent/JP2022077426A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

【課題】分離片の脱落を抑制する。【解決手段】ADF部9は、シートSHを給送方向に給送する分離ローラ54と、分離ローラ54との間でニップ部NPを形成しシートSHを1枚ずつ分離するための分離パッド56Aと、分離パッド56Aを支持するパッドホルダ110と、分離パッド56Aをパッドホルダ110に対して固定するパッド固定部材120と、を備え、分離パッド56Aは、搬送方向において、ニップ部NPと異なる位置に貫通孔56Aaを有し、パッド固定部材120は、分離パッド56Aの貫通孔56Aaと係合可能な突起部120a,120bを有する【選択図】図7

Description

本発明は、給送ローラとの間でニップ部を形成する分離片を備えた給送装置に関する。
従来、例えば特許文献1に記載のように、シートを給紙する際の分離手段として、シート同士の摩擦係数よりも高い摩擦係数の分離パッドをシートに当接させ、シートを一枚ずつ分離して下流に給紙する技術が知られている。分離パッドは、回動可能に支持されるホルダによって保持されている。
特開2016-78983号公報
例えば上記のように給送方向にシートが給送される時に何らかの搬送異常が生じ、シートを手で引き抜かなければならない場合がある。その際、シートがニップされている状態のままシートを引き抜く等によって分離片に対して強い力が加わると、分離片が固定部材から脱落するおそれがある。特許文献1に記載の従来技術では、上記のような分離片の脱落に関しては、特に考慮されていなかった。
本発明の目的は、分離片の脱落を抑制できる給送装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、シートを給送方向に給送する給送ローラと、前記給送ローラとの間でニップ部を形成し前記シートを1枚ずつ分離するための分離片と、前記分離片を支持する支持部材と、前記分離片を前記支持部材に対して固定する固定部材と、を備え、前記分離片は、前記給送方向において、前記ニップ部と異なる位置に凹部を有し、前記固定部材は、前記分離片の前記凹部と係合可能な第1凸部を有することを特徴とする。
本願発明においては、給送ローラと分離片との間でシートをニップし、その際、分離片によってシートは1枚ずつ分離される。分離片は、固定部材により支持部材に対し固定されている。分離片には凹部が設けられ、固定部材には第1凸部が設けられている。凹部と第1凸部とは互いに係合する。これにより、シートが引き抜かれる場合であっても、上記の係合構造が当該引き抜き方向への力の作用に抗することで分離片の脱落を抑制することができる。
本発明によれば、分離片の脱落を抑制することができる。
本発明の一実施形態による複合機の概念的な全体構成を表す模式図である。 複合機の外観構成を表す斜視図である。 読取ユニットの要部断面構造を後方から見た横断面図である。 図3に示した構造において開閉カバーを開けた状態を表す横断面図である。 図3に示した構造において開閉カバーを開けた状態を表す斜視図である。 図5中に示す構造のうち分離パッド及びその周囲構造を抽出して表す斜視図、及び、分離パッドと略平行な断面における横断面図である。 分離パッド及びその周囲構造を前方から見た側面図、及び、その側断面図である。 分離パッド及びその周囲構造を左前方やや上側から見た斜視図、及び、左前方やや下側から見た斜視図である。 分離パッド及びその周囲構造を表す平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。なお、各図面は、本開示が採用し得る技術的特徴を説明する為に用いるものであり、記載している装置の構成等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
<複合機の全体概略構成>
図1に本実施形態の複合機1の全体概略構成を概念的に示す。図1に示す複合機1において、紙面に向かって手前側を装置の前方と規定し、紙面に向かって左手に来る側を左方と規定して、前後、左右及び上下の各方向を表示する。そして、以降の各図に示す各方向は、全て図1に示す各方向に対応させて表示する。
図1に示すように、複合機1は、本体ユニット2と、読取ユニット3と、を備える。読取ユニット3は、ADF部9と、FB部5とを備える。ADF部9のFB部5の前面には、タッチパネル等である操作パネル(図示せず)が設けられている。ADF部9が給送装置の一例である。
図1に示すように、本体ユニット2は、扁平な略箱状体であり、内部に画像形成部4を備えている。画像形成部4は、インクジェット方式又はレーザ方式等により、複合機1に接続されたパーソナルコンピューターから受信した画像データ、読取ユニット3によって原稿の画像が読み取られて生成された画像データ、等に基づき、記録紙に画像を形成する。読取ユニット3は、本体ユニット2の上方に配置されている。FB部5は、後述する原稿支持面101A上に載置された原稿の画像を読み取る際に使用される。ADF部9は、供給トレイ12と、排出トレイ14と、搬送部6と、を有している。搬送部6は、供給トレイ12に載置されたシートSHを搬送経路P1に沿って搬送し、排出トレイ14に排出する。ADF部9は、供給トレイ12に載置されたシートSHの画像を搬送経路P1に沿って順次搬送しながら、読み取らせる際に使用される。なお、読取対象のシートは、用紙、OHPシート等であるシートの他、原稿等が含まれる。
<ADF部の外観>
ADF部9の外観構成を図2に示す。図2に示すように、ADF部9は、後部に配設された図示しないヒンジによって、左右方向に延びる開閉軸心X9周りで揺動可能に支持されている。ADF部9は、図2に示す閉じた状態では、後述する原稿支持面101Aを上方から覆っている。図示は省略するが、ADF部9は、その前端部が上方かつ後方に変位するように上記開閉軸心X9周りで揺動することにより、原稿支持面101Aを露出させる。これにより、ユーザは、読取対象の原稿を原稿支持面101Aに支持させることができる。
図2に示すように、供給トレイ12は、ADF部9の右部分に形成されている。供給トレイ12の上面は、シートSHを下から支持する給紙面12Aである。給紙面12Aには、搬送部6によって搬送される読取対象の複数枚のシートSHが積載される。給紙面12Aは、左向きに下り傾斜する平坦面である。供給トレイ12には、サイドガイド17F,17Rがそれぞれ前後方向にスライド可能に設けられている。サイドガイド17Fとサイドガイド17Rとが互いに接近又は離間することにより、供給トレイ12に支持されるサイズの異なる複数種類のシートSHを前後から挟む。なお、以下適宜、これらサイドガイド17F,17Rを総称して単に「サイドガイド17」と称する。図示も同様である。図2に示すように、排出トレイ14は、供給トレイ12よりも下方に位置している。排出トレイ14の上面は、シートSHを下から支持する排紙面14Aである。排紙面14Aには、イメージセンサ3Sによって画像が読み取られ、搬送部6によって排出されたシートSHが積載される。排紙面14Aは、左から右に向かうにつれて上り傾斜する平坦面である。
図2に示すように、ADF部9の上部分には、開閉カバー32が設けられている。開閉カバー32は、ADF部9の略中央から左端まで前後左右方向に延在する略平板部材である。開閉カバー32の左端部は下向きに屈曲している。そして、開閉カバー32は、その左端、かつ下端部において、前後方向に延びる開閉軸心X32周りに揺動可能に支持されている。これにより、開閉カバー32は、図2に実線で示す閉鎖位置と、後述の図4等に示す開放位置との間で変位可能となっている。上記閉鎖位置においては、開閉カバー32は搬送経路P1を覆うように機能する。
<読取ユニットの断面構造>
図3は、読取ユニット3の要部断面構造を後方から見た図であり、図4はその断面構造において開閉カバー32を開いた状態を表す図である。これら図3及び図4において、FB部5の上面には、プラテンガラス101が配設されている。プラテンガラス101の上面によって、原稿支持面101Aが形成されている。FB部5内であって、プラテンガラス101の下方には、上記イメージセンサ3Sが左右方向に移動可能に設けられている。原稿支持面101Aは、静止した状態の原稿の画像をイメージセンサ3Sによって読み取る際に、その原稿を下から支持する。
プラテンガラス101の上面によって、読取面101Bが形成されている。読取面101Bは、搬送部6によって1枚ずつ搬送されるシートSHの画像をFB部5内のイメージセンサ3Sによって読み取る際に、その搬送されるシートSHを下から案内する。なお、本実施形態においては、原稿支持面101Aを使用して画像が読み取られる対象を原稿と記載し、搬送部6により搬送しながら画像が読み取られる対象をシートSHと記載する。原稿とシートSHとは、実質的に同じものであってもよい。
FB部5は、上記イメージセンサ3Sと、図示しない走査機構と、上記プラテンガラス101と、を有している。走査機構は、イメージセンサ3Sを原稿支持面101A及び読取面101Bの下方で左右方向に往復動させる。原稿支持面101Aに支持されている原稿の画像を読み取る場合には、イメージセンサ3Sが原稿支持面101Aの下方を移動しながら読み取る。シートSHを搬送部6によって搬送しながら画像を読み取る場合には、イメージセンサ3Sを予め決められた静止読取位置に停止させる。ここで、イメージセンサ3Sが停止する静止読取位置は、読取面101Bに下方から対向する位置である。イメージセンサ3Sとしては、CIS(Contact Image Sensor)やCCD(Charge Coupled Device)等の周知の画像読取センサが使用される。
ADF部9の下部分には、ベース部材9Aが設けられている。ベース部材9Aは、ADF部9の底部を構成している。ベース部材9Aの右部分は、前述の排出トレイ14を構成している。搬送部6は、ADF部9における開閉カバー32とベース部材9Aの左部分との間に設けられている。搬送部6は、ベース部材9Aに組み付けられたアッパーシュート部材130とロアシュート部材140とを有している。ロアシュート部材140は、アッパーシュート部材130に対して下方に位置している。ロアシュート部材140の下方にベース部材9Aが位置している。
図3、図4、及び図5に示すように、開閉カバー32の内面には、左右方向に延びるガイドリブ32Rが前後方向に複数本並んで形成されている。それらのガイドリブ32Rの下端縁によって、上記上案内面32Aが形成されている。上案内面32Aは、搬送経路P1のうち、後述する上経路P1Aを上から規定する。
アッパーシュート部材130の上面には、第1上搬送面130Aと第2上搬送面130Bとが形成されている。第1上搬送面130Aは、供給トレイ12の左端に隣接し、左向きに下り傾斜する平坦面である。アッパーシュート部材130の第1上搬送面130Aと供給トレイ12の給紙面12Aとにより、シートSHを支持する積載面150Aが構成されている。積載面150Aには、搬送部6によって搬送される読取対象の複数枚のシートSHが積載される。第2上搬送面130Bは、第1上搬送面130Aに続いて左向きに上り傾斜する略平坦面である。
ロアシュート部材140の下面には、下案内面140A1,140A2が形成されている。下案内面140A1は、ADF部9内の左端部の近傍から読取面101Bに向かって右向きに下り傾斜する略平坦面である。下案内面140A2は、下案内面140A1に続いて右向きに上り傾斜する略平坦面である。ベース部材9Aの上面には、下案内面140A1に下から対向する下搬送面140B1と、下案内面140A2に下から対向する下搬送面140B2とが形成されている。
搬送部6における搬送経路P1は、アッパーシュート部材130の第1上搬送面130Aと、第2上搬送面130Bと、ロアシュート部材140の下案内面140A1,140A2と、開閉カバー32の上案内面32Aと、ベース部材9Aの下搬送面140B1,140B2と、各種搬送ローラ等に囲まれた空間として規定される。より具体的には、搬送経路P1は、供給トレイ12の給紙面12Aからアッパーシュート部材130の第1上搬送面130A及び第2上搬送面130Bに沿って左向きに延びる部分である上経路P1Aを含んでいる。次に、搬送経路P1は、上経路P1Aに接続し、下向きに湾曲する部分である湾曲経路P1Bを含んでいる。次に、搬送経路P1は、湾曲経路P1Bに接続し、湾曲する部分の下端から読取面101Bに向かって下り傾斜した後、読取面101Bに沿って右方に短く延びる部分と、読取面101Bの右端からさらに右に向かって上り傾斜して排出トレイ14に至る部分とから成る下経路P1Cを含んでいる。上経路P1Aと下経路P1Cとは上下方向に重なっている。搬送部6によって搬送されるシートSHの搬送方向は、搬送経路P1の上経路P1Aでは左向きである。なお、この搬送方向が給送方向の一例である。これに対応して、前後方向が給送方向と交差する第1方向の一例である。また搬送経路P1の湾曲経路P1Bでは、シートSHの搬送方向は左向きから変化して右向きになり、搬送経路P1の下経路P1CではシートSHの搬送方向が右向きである。なお、この搬送経路P1の延出する方向や形状は、一例である。
<分離ローラ、分離パッド、給紙ローラ等>
図3、図4、及び図5に示すように、搬送部6は、分離ユニット50と、分離パッド56Aと、を備えている。詳細については後述するが、分離ユニット50は、分離ローラ54と、ホルダ51と、給紙ローラ92と、を備えている。
分離ローラ54は、給紙ローラ92よりも左方、すなわち、搬送経路P1における搬送方向の下流に位置している。そして、分離ローラ54は、アッパーシュート部材130の第2上搬送面130Bに対して上方から対向する位置に設けられている。
図3に示すように、分離パッド56Aは、第2上搬送面130Bと共にシートSHの搬送面を形成している。分離パッド56Aは、分離ローラ54に下から対向する位置に設けられている。分離パッド56Aは、ゴムやエラストマー等の軟質材料からなる板状体である。分離パッド56Aは、例えば図示しない付勢バネによって、分離ローラ54に向かって押圧され、分離ローラ54との間でニップ部NPを形成する。
図3、図4、及び図5に示すように、ホルダ51は、分離ローラ54を上から覆いつつ、前後から挟んだ状態で収容している。ホルダ51は、分離ローラ54の回転軸に揺動可能に支持されている。
図3、図4、及び図5に示すように、給紙ローラ92は、アッパーシュート部材130の第1上搬送面130Aに対して上から対向する位置に設けられている。給紙ローラ92は、積載面150Aに積載されたシートSHに対して、上から接触可能に設けられている。給紙ローラ92は、分離ローラ54に対して右方に位置し、ホルダ51内に収容される。給紙ローラ92は、回転可能にホルダ51に支持されている。よって、ホルダ51が、分離ローラ54の回転軸の軸心周りに上方向、あるいは下方向に揺動することで、給紙ローラ92が、積載面150Aに近づく位置と離間する位置とに変位可能に構成されている。
図示しないモータが駆動すると、分離ローラ54及び給紙ローラ92が同期して回転する。給紙ローラ92の外周面92Aは、積載面150Aに積載されたシートSHのうち、最上位置にあるシートSHに搬送力を付与して、そのシートSHを搬送方向下流側の分離ローラ54に向けて送り出す。図3、図4、及び図5に示すように、分離パッド56Aは、分離ローラ54と協働して、給紙ローラ92によって搬送されるシートSHを1枚ずつに分離する。分離したシートDHは分離ローラ54によって搬送経路P1における搬送方向の下流側へと搬送される。分離ローラ54は給送ローラの一例であり、分離パッド56Aは分離片の一例である。
<搬送ローラ>
搬送部6は、搬送経路P1の上経路P1Aにおいて、分離ローラ54よりも左方、すなわち、分離ローラ54に対して搬送方向の下流となる位置に、第1搬送ローラ44及びピンチローラ44Pを有している。第1搬送ローラ44及びピンチローラ44Pは、分離ローラ54及び分離パッド56Aによって1枚ずつに分離されたシートSHをニップし、搬送方向の下流に向かって搬送する。
また搬送部6は、搬送経路P1における湾曲経路P1Bにおいて、湾曲案内面45Gと、湾曲案内面45Hと、第2搬送ローラ45と、ピンチローラ45Pと、を有している。湾曲案内面45Gと湾曲案内面45Hとは、所定の間隔を有して対向している。湾曲案内面45Gは、湾曲経路P1Bにおいて下向きに湾曲する部分を外側から規定する。湾曲案内面45Hは、湾曲経路P1Bにおいて下向きに湾曲する部分を内側から規定する。第2搬送ローラ45及びピンチローラ45Pは、湾曲経路P1Bの下端部に配置されている。第2搬送ローラ45及びピンチローラ45Pは、第1搬送ローラ44及びピンチローラ44Pによって搬送されるシートSHをニップし、読取面101Bに向けてさらに搬送する。第1搬送ローラ44及びピンチローラ44Pと読取面101Bとの間には、下案内面140A1と下搬送面140B1とが所定間隔を有して対向することにより、下経路P1Cの左部分を規定している。
搬送部6は、さらに、排紙ローラ48及びピンチローラ(図示せず)を有している。読取面101Bと排紙ローラ48及びピンチローラとの間には、下案内面140A2と下搬送面140B2とが所定間隔を有して対向することにより、下経路P1Cの右部分を規定している。
下案内面140A2と下搬送面140B2とにより形成される経路は、押圧部材49よりも右方で、排紙ローラ48及びピンチローラに向かって上り傾斜している。排紙ローラ48は、駆動軸48aを備えており、ロアシュート部材140の下案内面140A2の右端部に位置している。ピンチローラは、下搬送面140B2の右端部に位置している。排紙ローラ48とピンチローラとは、読取面101B上を通過したシートSHをニップして、排出トレイ14の排紙面14A上に向けて排出する。
<ストッパ>
図4及び図5に示すように、本実施形態のADF部9は、分離ローラ54と給紙ローラ92との間に位置し、シートSHの搬送方向先端に当接してシートSHの移動を規制する前・後一対のストッパ80F,80Rを備える。なお以下適宜、これら前ストッパ80F及び後ストッパ80Rを総称して単に「ストッパ80」と称する。図示も同様である。
ストッパ80は、規制状態と規制解除状態との間で切替可能に構成されている。この例では、上記規制状態では、シートSHの搬送経路P1に向かって突出し、これによって第1上搬送面130Aに沿ったシートSHの通過を規制する。上記規制解除状態では、ストッパ80は、シートSHの先端に押されて第1上搬送面130Aより遠ざかるように退避し、シートSHの下流側への移動すなわちシートSHの通過を許容する。ストッパ80は、分離ローラ54及び給紙ローラ92を備えた上記ホルダ51とともに、開閉カバー32に支持されている。
<実施形態の特徴>
上記構成のADF部9において、本実施形態の特徴は、分離パッド56A及びその周囲の支持構造にある。すなわち、上記のようにして搬送方向にシートSHが給送される時に何らかの搬送異常が生じ、ユーザがシートSHを手で引き抜かなければならない場合がある。その際、シートSHが前述のニップ部NPでニップされている状態のままシートSHを引き抜く等によって分離パッド56Aに対して強い力が加わると、分離パッド56Aが脱落するおそれがある。上記脱落を抑制するための本実施形態の要部構成を、以下、図6~図9により説明する。
<パッドホルダとパッド固定部材>
図6(a)、図6(b)、図7(a)、図7(b)、図8(a)、図8(b)、及び図9に示されるように、分離パッド56Aは、パッドホルダ110に支持されてADF部9内に配置されている。分離パッド56Aは、パッドホルダ110に対し、パッド固定部材120によって固定される。パッドホルダ110が支持部材の一例であり、パッド固定部材120が固定部材の一例である。
パッドホルダ110は、右側言い換えれば搬送方向上流側に位置する上流側支持部110Aと、上流側支持部110Aよりもさらに搬送方向上流側に位置する取付台部110Bと、左側言い換えれば搬送方向下流側に位置する下流側支持部110Cと、を有している。取付台部110Bには貫通孔110Baが設けられている。貫通孔110Baは、後述するガイド板部材129の貫通孔129aとともに、固定ねじ132により貫通される。下流側支持部110Cには、上方へ突出する断面十字形状の十字ボス部110Caが設けられている。十字ボス部110Caの外周部に対し、上方から図示しないばね部材の下部が挿入されている。このばね部材の上端部は、パッド固定部材120の所定の個所、例えば後述する載置部120Aの下方の部位に当接しており、これによって分離パッド56Aに対して上方への付勢力が加えられる。
パッド固定部材120は、搬送方向の略中央部に位置する載置部120Aと、載置部120Aよりも搬送方向上流側に位置する上流側壁部120Bと、載置部120Aよりも搬送方向下流側に位置する下流側壁部120Dと、を有している。
固定ねじ132は、アッパーシュート部材130に設けたホルダ固定部131(図3)にねじ込まれ締結されており、固定ねじ132によってパッドホルダ110はホルダ固定部131に固定される。パッド固定部材120は、図示しない所定の篏合構造によってパッドホルダ110に固定される。パッド固定部材120の搬送方向上流側には、ガイド板部材129が備えられている。ガイド板部材129の搬送方向上流側に設けられた貫通孔129aは、前述のパッドホルダ110の貫通孔110Baとともに固定ねじ132により貫通される。
<載置部>
載置部120Aには、分離パッド56Aが載置される。載置部120Aの上面120Aaは接着領域となっている。この接着領域に図示しない接着部材が設けられることで、分離パッド56Aの下面56Abが載置部120Aに接着される。接着部材は、例えば、両面テープでもよいし、粘着力を発現できる適宜の接着剤層等であってもよい。
上流側壁部120Bは、分離パッド56Aの搬送方向上流側の端部56Auに当該搬送方向上流側から当接可能に構成されている。上流側壁部120Bが第1当接壁部の一例である。パッド固定部材120においては、上流側壁部120Bの上端部から搬送方向下流側に向かって、庇部120Gが延設されている。上流側壁部120B及び庇部120Gはこの例では一体的に構成され、図7(b)に示すように、上流側壁部120B及び庇部120G全体で逆L字状となる断面形状を備えている。庇部120Gは、分離パッド56Aの搬送方向上流側の端部56Auに対し、分離パッド56Aの厚さ方向から当接可能に構成されている。庇部120Gが第2当接壁部の一例である。下流側壁部120Dは、分離パッド56Aの搬送方向下流側の端部56Adに当該搬送方向下流側から当接可能に構成されている。
<分離パッドの突起部>
図6(b)、図7(b)、図8(b)に示すように、分離パッド56Aは、図3を用いて前述した分離ローラ54とのニップ部NPとは異なる位置、例えばニップ部NPよりも搬送方向上流側の部位に、貫通孔56Aaを有している。これに対応して、パッド固定部材120の庇部120Gには、下方に突出する突起部120a,120bが設けられている。突起部120a,120bは上記貫通孔56Aaに対し上方から貫入され、貫通孔56Aaに対し係合可能となっている。突起部120a,120bは第1凸部の一例であり、貫通孔56Aaは、第1凸部と係合可能な凹部の一例である。なお突起部120a,120bはこのようにパッド固定部材120の2箇所に設けられるのには限られず、3箇所以上に設けられていてもよい、図7(b)に示すように、突起部120a,120bの突出方向における寸法xと、貫通孔56Aaの深さ方向の寸法yとは、ほぼ等しくなっている。なお、貫通孔56Aaのように分離パッド56Aを貫通する孔ではなく、分離パッド56Aを貫通しない、上方に開口する有底の穴を分離パッド56Aに設けてもよい。当該有底の穴が突起部120a,120bと係合可能な構成であれば足りる。この穴は、第1凸部と係合可能な凹部の他の一例である。
図6(b)、図7(b)、図8(b)に示すように、パッドホルダ110の上流側支持部110Aには、突起部110aが備えられている。突起部110aは、分離パッド56Aの上記貫通孔56Aaに対し下方から貫入して貫通孔56Aaに対し係合する。突起部110aが第2凸部の一例であり、貫通孔56Aaは当該第2凸部と係合可能な凹部の一例でもある。突起部110aは、図7(b)、図8(b)に示すように、搬送方向と交差する前後方向における前方側から見た側面視の形状が略三角形形状となっている。
図6(b)及び図8(b)に示すように、突起部110aの前後方向位置は、パッド固定部材120において前述のように隣接する2つの突起部120a,120bの前後方向位置の間となっている。言い換えれば、パッド固定部材120の突起部120a,120bのうち突起部120aは貫通孔56Aaの前方側に貫入され、突起部120bは貫通孔56Aaの後方側に貫入される。パッドホルダ110の突起部110aは、それらの間に位置する、貫通孔56Aaの前後方向略中央部に貫入される。搬送方向の位置関係で見ると、図6(b)及び図7(b)に示すように、パッド固定部材120の突起部120a,120bは貫通孔56Aaのうち搬送方向上流側部分に貫入されており、パッドホルダ110の突起部110aは貫通孔56Aaのうち、突起部120a,120bの貫入部分よりも搬送方向下流側の部分に貫入されている。
なお、パッドホルダ110の突起部110aは、分離パッド56Aにおいて上記貫通孔56Aaとは別に設けた貫通孔に貫入して係合してもよい。あるいは、突起部110aは、分離パッド56Aを貫通する孔ではなく、分離パッド56Aを貫通しない、下方に開口する有底の穴に対して係合可能であってもよい。この場合、当該穴は、第2凸部と係合可能な凹部の他の一例である。
<実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態においては、分離ローラ54と分離パッド56Aとの間のニップ部NPでシートSHをニップし、その際、分離パッド56AによってシートSHは1枚ずつ分離される。分離パッド56Aは、パッド固定部材120によりパッドホルダ110に対し固定されている。分離パッド56Aには貫通孔56Aaが設けられ、パッド固定部材120には突起部120a,120bが設けられている。貫通孔56Aaと突起部120a,120bとは互いに係合する。これにより、シートSHが引き抜かれる場合であっても、上記の係合構造が当該引き抜き方向への力の作用に抗することで分離パッド56Aの脱落を抑制することができる。
また、本実施形態においては特に、パッド固定部材120は、上流側壁部120Bによって分離パッド56Aの搬送方向上流側の端部56Auに上流側から当接できるとともに、庇部120Gによって上記端部56Auに対し厚さ方向から当接することができる。これにより、前述のシートSHが引き抜かれる場合において分離パッド56Aが搬送方向上流側に脱落するのを抑制することができる。
また、本実施形態においては特に、パッド固定部材120の突起部120a,120bの突出寸法xと分離パッド56Aの貫通孔56Aaの深さ寸法yとが略等しくなっている。互いに係合する突起部120a,120b及び貫通孔56Aaの係合部どうしの寸法が略等しいことにより、これらが堅固に係合することができるので、分離パッド56Aの脱落をより抑制することができる。
また、本実施形態においては特に、パッドホルダ110に設けられた突起部110aが分離パッド56Aの貫通孔56Aaと係合可能である。分離パッド56Aの上記貫通孔56Aaには、パッド固定部材120の突起部120a,120bとパッドホルダ110の突起部110aとの両方が係合することとなる。この結果、より分離パッド56Aの脱落を抑制することができる。
また本実施形態においては特に、前後方向において、パッド固定部材120の隣接する2つの突起部120a,120bどうしの間にパッドホルダ110の突起部110aが位置する。これにより、突起部120a,120b及び突起部110aの搬送方向の位置が略同一位置に揃うこととなる。この結果、突起部120a,120bの搬送方向位置と突起部110aの搬送方向の位置とが互いに異なる場合に比べ、それら突起部120a,120b及び突起部110aが係合する貫通孔56Aaの搬送方向における大きさをより小さくすることができる。
また、本実施形態においては特に、分離パッド56Aの貫通孔56Aaに係合する突起部120a,120b及び突起部110aのうち、突起部110aが下流側に貫入し、突起部120a,120bが上流側に貫入する。これら突起部120a,120b及び突起部110aは、貫通孔56Aaの上流側及び下流側においてそれぞれ分離パッド56Aの脱落抑制のために機能することができる。
また、本実施形態においては特に、分離パッド56Aの貫通孔56Aaに貫入する突起部110aが、側面視略三角形の形状を有している。これにより、側面視が矩形状の突起部110aが貫入される場合に比べ、分離パッド56Aの貫通孔56Aaの開口する大きさをなるべく小さくすることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。そのような変形例も技術的範囲に含まれる。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
9 ADF部(給送装置の一例)
54 分離ローラ(給送ローラの一例)
56A 分離パッド(分離片の一例)
56Aa 貫通孔(凹部の一例)
56Au 上流側の端部
110 パッドホルダ(支持部材の一例)
110a 突起部(第2凸部の一例)
120 パッド固定部材(固定部材の一例)
120a,b 突起部(第1凸部)
120B 上流側壁部(第1当接壁部)
120G 庇部(第2当接壁部)
NP ニップ部
SH シート

Claims (7)

  1. シートを給送方向に給送する給送ローラと、
    前記給送ローラとの間でニップ部を形成し前記シートを1枚ずつ分離するための分離片と、
    前記分離片を支持する支持部材と、
    前記分離片を前記支持部材に対して固定する固定部材と、
    を備え、
    前記分離片は、
    前記給送方向において、前記ニップ部と異なる位置に凹部を有し、
    前記固定部材は、
    前記分離片の前記凹部と係合可能な第1凸部を有する
    ことを特徴とする給送装置。
  2. 前記固定部材は、
    前記分離片のうち前記給送方向の上流側端部に当該給送方向の上流側から当接可能な第1当接壁部と、
    前記分離片の前記上流側端部に対し前記分離片の厚さ方向から当接可能な第2当接壁部と、
    を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の給送装置。
  3. 前記固定部材の前記第1凸部の突出方向の寸法と、前記分離片の前記凹部の深さ方向の寸法が略等しい
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の給送装置
  4. 前記支持部材は、
    前記分離片の前記凹部と係合可能な第2凸部を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の給送装置。
  5. 前記固定部材の前記第1凸部は、
    前記給送方向と交差する第1方向における複数箇所に設けられており、
    前記支持部材の前記第2凸部の前記第1方向における位置は、
    隣接する2つの前記第1凸部それぞれの前記第1方向における位置の間である
    ことを特徴とする請求項4記載の給送装置。
  6. 前記第1凸部は、前記凹部のうち前記給送方向の上流側部分に貫入して係合し、
    前記第2凸部は、前記凹部のうち前記第1凸部による貫入部分よりも前記給送方向の下流側部分に貫入して係合する
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5記載の給送装置。
  7. 前記第2凸部は、
    前記給送方向と交差する第1方向からの側面視で略三角形状を有している
    ことを特徴とする請求項6記載の給送装置。
JP2020188286A 2020-11-11 2020-11-11 給送装置 Pending JP2022077426A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020188286A JP2022077426A (ja) 2020-11-11 2020-11-11 給送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020188286A JP2022077426A (ja) 2020-11-11 2020-11-11 給送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022077426A true JP2022077426A (ja) 2022-05-23

Family

ID=81654082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020188286A Pending JP2022077426A (ja) 2020-11-11 2020-11-11 給送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022077426A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11065891B2 (en) Image recording device
US8531741B2 (en) Image processing apparatus
JP4573061B2 (ja) カバー体の開閉装置、それを備えた画像読取装置さらに画像読取装置を備えた画像記録装置
US9332144B2 (en) Image forming apparatus
US8107852B2 (en) Image forming apparatus including image reading unit with contacting portions which contact contacted portions when closing the image reading unit
US8958136B2 (en) Image reading apparatus
JP2007228529A (ja) 画像読取装置及び画像読取装置用ヒンジ
JP5263148B2 (ja) 画像記録装置
JP6432388B2 (ja) シート搬送装置
JP2022077426A (ja) 給送装置
JP6142832B2 (ja) シート分離装置
JP2012076830A (ja) 画像読取装置
CN114435996A (zh) 图像处理装置
US8991822B2 (en) Sheet conveyor device
JP2022077631A (ja) シート搬送装置
US9219839B2 (en) Image forming apparatus
US11196891B2 (en) Image reading apparatus
JP2015174342A (ja) 電子機器
JP2011207588A (ja) 原稿搬送装置
JP2000142995A (ja) 給紙装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20231031