JP2011207588A - 原稿搬送装置 - Google Patents

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JP2011207588A JP2010077364A JP2010077364A JP2011207588A JP 2011207588 A JP2011207588 A JP 2011207588A JP 2010077364 A JP2010077364 A JP 2010077364A JP 2010077364 A JP2010077364 A JP 2010077364A JP 2011207588 A JP2011207588 A JP 2011207588A
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泰央 西川
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Abstract

【課題】排紙トレイに送られた原稿の脱落を防止する原稿搬送装置を簡単かつ安価な構造で実現すること。
【解決手段】この原稿搬送装置は、排紙トレイに原稿整列機構を備える。この原稿零列機構は、排紙トレイの載置面26に配置された原稿ストッパ17を有する。原稿ストッパ17は、載置面26に形成された収容室50に進退可能に嵌め込まれている。収容室50の底面51は円弧状に湾曲している。原稿ストッパ17は、これに対応して弓形に形成されている。搬送された原稿53は、原稿ストッパ17を押圧して載置面26から突出させる。原稿53は、原稿ストッパ17が姿勢変化することにより確実に保持される。原稿53が取り除かれると、原稿ストッパ17は、自重により収容室50内に戻る。
【選択図】図4

Description

この発明は、給紙トレイに載置された原稿を分離して搬送路へ給送したのち排紙トレイへ排出する原稿搬送装置の構造に関するものである。
従来の画像形成装置や複合機は、原稿搬送装置(Auto Document Feeder:ADF)を備えているものがある。このADFは給紙トレイ及び排紙トレイを備えると共に、当該ADFの内部に原稿搬送路が形成されている。給紙トレイに収容された原稿は、一枚ずつ分離されて原稿搬送路に沿って送られ、排紙トレイへ排出されるようになっている。
排紙トレイに排出された原稿は、排紙トレイから脱落することなく排紙トレイ上で整列されるのが好ましい。そのため、一般に、排紙トレイに原稿ストッパが設けられており、原稿搬送路から排紙トレイ上に送られた原稿は、原稿ストッパに当接し、脱落が制止されるようになっている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2003−40513号公報
従来の原稿ストッパは、一般に排紙トレイに対して出没可能に設けられており、ADFが使用される際に、ユーザーが原稿ストッパを操作しなければならないという煩わしさがあった。しかも、ユーザーが原稿ストッパの操作をしなかった場合には、排紙トレイ上に送られた原稿が排紙トレイから脱落してしまうという問題もあった。
そこで、本発明の目的は、搬送される原稿の排紙トレイからの脱落防止に係る操作に起因するユーザーの煩わしさを解消し、排紙トレイに送られた原稿の脱落を防止することができる原稿搬送装置(ADF)を提供することである。
(1) 本発明に係る原稿搬送装置は、複数の原稿を積載することができる給紙トレイと、当該給紙トレイから引き出された原稿が載置される載置面を有する排紙トレイと、上記給紙トレイから一枚ずつ順次原稿を引き出して所定のUターンパスに沿って上記載置面上まで搬送し、後続の原稿を当該載置面に載置されている先行の原稿の下側に挿入する搬送機構と、上記排紙トレイに設けられた原稿整列機構とを備える。当該原稿整列機構は、上記載置面に出没可能な状態で上記排紙トレイに設けられた当接部材を有する。この当接部材は、当該排紙トレイ内に収納された状態で上記載置面上に搬送された原稿の先端が当接する当接片を有する。そして、当該当接部材は、上記排紙トレイ内に収納され且つ上記載置面上に搬送された原稿の先端が上記当接片に当接することができる収納姿勢と、当該収納姿勢であるときに上記載置面上に搬送された原稿の先端が上記当接片に当接し、当該原稿に押圧されることにより上記載置面から突出する突出姿勢との間で姿勢変化することができるように形成されている。
本発明に係る原稿搬送装置は、排紙トレイ及び給紙トレイを備えている。搬送機構は、給紙トレイから原稿を一枚ずつ引き出し、当該原稿をUターンパスに沿って搬送した後に排紙トレイの載置面上へ送る。原稿は連続して給紙トレイから排紙トレイへ送られるが、後続の原稿は、先行する原稿の下側に潜り込む。つまり、後続の原稿は、排紙トレイの載置面と先行する原稿との間に挿入される。排紙トレイへ送られた原稿は、原稿整列機構により先端が揃えられた状態で保持される。なお、上記排紙トレイ及び給紙トレイは、たとえば上下二段に配置されているのが好ましく、上記原稿は、下段に配置された給紙トレイから引き出され、上段に配置された排紙トレイへ送られる。この場合、後続の原稿は、先行する原稿の下側に容易に潜り込むことができる。
具体的には、第1枚目の原稿が上記載置面上に送られると、当該原稿の先端が当接部材の当接片に当接する。さらに原稿が送られると、この当接部材は、当該原稿によって押圧されつつ収納姿勢から突出姿勢へと変化する。つまり、この当接部材は、常時は排紙トレイ内に収納された状態であるが、原稿が上記載置面上に送られると、当該原稿が上記当接片を押圧して当該当接部材を排紙トレイから押し出す。後続の原稿(第n番目の原稿)が上記載置面上に送られた場合も同様である。すなわち、第n番面の原稿が第(n−1)番面の原稿の下側に進入し、当該第n番目の原稿の先端が上記当接片に当接する。このとき、当該当接部材が収納姿勢側に変位しているならば、当該第n番目の原稿に押圧されて突出姿勢へと変化する。そして、排紙トレイから原稿が取り除かれると、上記当接部材は収納姿勢へ変化する。収納姿勢の当接部材は、排紙トレイに収納されているので、排紙トレイの載置面に大きな突起が形成されることはない。
(2) 上記原稿整列機構は、上記載置面に設けられ、円弧状を呈する帯状底面を有する陥没部を有し、この陥没部に上記当接部材が嵌め込まれていてもよい。この当接部材は、上記当接片が形成された帯状湾曲板から構成され得る。当該帯状湾曲板は、上記帯状底面に支持されつつ揺動することにより上記収納姿勢と突出姿勢との間で姿勢変化をする弓形に形成されているのが好ましい。
この構成では、弓形に形成された帯状湾曲板の凸側の面の全体が陥没部の帯状底面に支持される。典型的には、この帯状湾曲板は、上記陥没部に支持されると、自重により収納姿勢となる。排紙トレイまで搬送されて上記陥没部を通過しようとする原稿は、当接片に当接する。これにより、帯状湾曲板が当該原稿に押されて上記載置面から迫り上がって突出姿勢となる。換言すれば、上記当接片は、帯状湾曲板のいわゆる鍔として機能し、この当接片に原稿が当接することにより、鞘から刀が引き出されるように陥没部から帯状湾曲板が迫り上がる。そして、排紙トレイから原稿が取り除かれると、帯状湾曲板は陥没部に収納される。この場合、典型的には、帯状湾曲板は自重により自動的に収納姿勢となる。
(3) 上記帯状底面は、上記帯状湾曲板と点接触ないし線接触する波形に形成されているのが好ましい。
この構成では、帯状湾曲板と帯状底面との間に生じる摩擦力が小さくなるので、帯状湾曲板が円滑に姿勢変化することができる。これにより、いわゆるコシの弱い原稿であっても確実に整列される。
(4) 上記載置面の所定部位が窪んでおり、上記当接部材は当該所定部位に配置されているのが好ましい。
この構成では、排紙トレイへ送られた原稿の先端部は、上記所定部位を通過する際に上記載置面に沿って垂下する。したがって、当該原稿は、上記当接部材の当接片に確実に当接するので、当該当接部材が確実に機能し、各原稿が排紙トレイ上で整列する。
この発明によれば、排紙トレイに設けられた当接部材は、搬送された原稿に押圧されることで排紙トレイの載置面から突出するので、搬送された原稿は、排紙トレイ上で整列される。よって、排紙トレイに搬送される原稿の排紙トレイからの脱落防止のための操作に起因するユーザーの煩わしさが解消される。
図1は、本発明の一実施形態に係る原稿搬送装置11が搭載された複合機10の外観斜視図である。 図2は、図1におけるII−II断面図である。 図3は、原稿搬送装置11に搭載された搬送機構25の要部拡大斜視図である。 図4は、図3におけるIV−IV断面図である。 図5は、本実施形態の第1の変形例に係る原稿搬送装置61の要部拡大斜視図である。 図6は、本実施形態の第2の変形例に係る原稿搬送装置65の要部拡大断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態が、適宜図面が参照されつつ詳細に説明される。なお、本実施の形態は、本発明に係る複合機の一態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様が変更されてもよいことは言うまでもない。
図1は、本発明の一実施形態に係る原稿搬送装置11が搭載された複合機10の外観斜視図である。
[概略構成と特徴点]
複合機10は、スキャナ機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能を備えた多機能装置(MFD:Multi Function Device)である。複合機10の上部は原稿の画像を読み取るためのスキャナ部12であり、複合機10の下部は記録用紙に画像を記録するためのプリンタ部13である。本実施形態に係る原稿搬送装置11は、複合機10のスキャナ部12に搭載されたADFである。なお、プリンタ機能等は本実施形態に係る複合機10において任意の機能である。したがって、本発明がたとえばスキャナ機能のみのスキャナ単体の原稿搬送装置として実施されてもよい。また、本実施形態では、原稿搬送装置11がスキャナ部12のADFとして実施されているが、この原稿搬送装置11は、たとえば、プリンタや複写機等において記録用紙や原稿を給紙するための給紙装置として実施されてもよい。
本実施形態に係る原稿搬送装置11の特徴とするところは、給紙トレイ14を兼ねる排紙トレイ15が原稿整列機構16を備えている点であり、この原稿整列機構16は、簡単な構造で且つ給紙トレイ14から排紙トレイ15へ搬送された原稿を整列させる原稿ストッパ17(「当接部材」の一例)を有している。以下、スキャナ部12について詳述される。
[スキャナ部の概説]
図2は、図1におけるII−II断面図である。同図は、原稿搬送装置11の構造を示している。図3は、原稿搬送装置11の斜視図である。
図1及び図2が示すように、スキャナ部12は、FBS(Flatbed Scanner)として機能する。スキャナ部12は、読取載置台18及び原稿カバー19を備えている。原稿カバー19が、上記原稿搬送装置11を備えている。この原稿カバー19は、読取載置台18の背面側に設けられた蝶番を介して当該読取載置台18に開閉自在に取り付けられている。
読取載置台18は、複合機10の筐体として構成されている。読取載置台18の天面(原稿カバー19と対向する面)にプラテンガラス20(図2参照)が配設されている。プラテンガラス20に対向するようにして、画像読取ユニット21が配置されている。この画像読取ユニット21は、読取載置台18に内蔵されている。スキャナ部12が使用される際には、原稿カバー19が開かれてプラテンガラス20上に原稿が載置される。その状態で原稿カバー19が閉じられて当該原稿がプラテンガラス20上で固定された後、画像読取ユニット21がプラテンガラス20に沿って移動しつつ当該原稿を走査し、当該原稿に記載されている画像を読み取る。
なお、原稿カバー19の下面に押さえ部材22が取り付けられている。この押さえ部材22は、プラテンガラス20上に載置された原稿を押さえるための部材である。押さえ部材22は、典型的にはスポンジ及び白板等から構成される。また、本実施形態において、FBSの機能は任意であり、原稿搬送装置11のみを備えた複合機10として本発明が実現されてもよい。
[原稿搬送装置]
原稿搬送装置11は、給紙トレイ14及び排紙トレイ15と、原稿を給紙トレイ14から排紙トレイ15へ搬送する搬送機構25と、上記原稿整列機構16とを備えている。給紙トレイ14は、複数枚の原稿を積載することができる。排紙トレイ15は、搬送機構25によって給紙トレイ14から送られた原稿を保持する。本実施形態では、後に詳述されるように、給紙トレイ14が排紙トレイ15の一部を兼ねており、給紙トレイ14の載置面が排紙トレイ15の載置面26を構成している。給紙トレイ14から引き出された原稿は、画像読取ユニット21に送られ、読取面27を通過する際に画像が読み取られる。画像が読み取られた原稿は、排紙トレイ15に送られ、載置面26上に載置されて整列される。
本実施形態では、図1及び図2が示すように、排紙トレイ15及び給紙トレイ14が上下二段に配置されている。給紙トレイ14の載置面(本実施形態では上記載置面26)に複数の原稿が載置される。給紙トレイ14は、一対の原稿ガイド28を備えている。一対の原稿ガイド28は、給紙トレイ14に対して起立しており、複合機10の奥行方向29に隔てて対向配置されている。原稿は、一対の原稿ガイド28によって幅方向(上記矢印29の方向))の位置決めがなされる。一対の原稿ガイド28は、奥行方向29へスライドすることができるようになっており、原稿の幅寸法に対応して一対の原稿ガイド28のスパンが変更され得る。各原稿ガイド28は、既知の連動機構(典型的にはラック・ピニオン機構)により互いに近接し離反することができる。
排紙トレイ15は、一対の原稿ガイド28に設けられた一対の平板を備えている。そして、前述のように、排紙トレイ15の載置面26は、上記給紙トレイ14の上面から構成されている。排紙トレイ15は、各原稿ガイド28の上縁に設けられている。排紙トレイ15を構成する平板は、図1が示すように矩形状を呈し、給紙トレイ14の載置面と上下方向30に隔てて平行に配置されている。搬送機構25によって給紙トレイ14から引き出された原稿は、排紙トレイ15上に送られる。排紙トレイ15上に送られた原稿は、給紙トレイ14上の原稿と分離されて保持される。本実施形態では、排紙トレイ15は、排紙向き31の長さが原稿の長さより短く設定されているので、排紙トレイ15上へ送られた原稿は、排紙トレイ15を越えて排紙向き31に移動する。したがって、原稿の排紙向き31の先端側は、排紙トレイ15から垂れ下がるようにして、給紙トレイ14上に移動する。すなわち、原稿は、上記載置面26上に載置されることになる。
つまり、本実施形態では、給紙トレイ14から引き出された原稿は、排紙トレイ15上へ送られるが、当該原稿の一部は、給紙トレイ14上に載置されている原稿の上に重なる。ただし、排紙トレイ15は、給紙トレイ14の上方に分離して配置されているから、排紙トレイ15上の原稿と給紙トレイ14上の原稿とが混じり合うことはない。なお、本実施形態のように排紙トレイ15が小さく設計されることにより、原稿カバー19上に必要な空間が小さくなり、複合機10の薄型且つ小型設計が可能となる。もっとも、排紙トレイ15が給紙トレイ14と同等のサイズに設計されることも可能である。
[搬送機構]
図2が示すように、搬送機構25の内部に搬送路31(「Uターンパス」の一例)が形成されている。この搬送路31は、給紙トレイ14と排紙トレイ15とを連結するように横向き略U字形状に形成されている。搬送路31は、吸入シュート部32から吸入ローラ33、分離ローラ34、搬送ローラ35を経て排紙シュート部36に至る経路として形成されている。この搬送路31は、原稿カバー19に一体的に形成された搬送機構本体37と、この搬送機構本体37に開閉自在に設けられたカバー38とによって構成されている。吸入シュート部32は、給紙トレイ14の先に位置し、ガイド板39及び区画板40により構成されている。ガイド板39は、搬送機構本体37と一体的に形成されている。区画板40は、カバー38の内側に配設されている。これらガイド板39及び区画板31が上下に配置されることにおり、吸入シュート部32が所定幅の通路として構成されている。
搬送路31は、湾曲部41を有する横向きの略U字状に形成されており、吸入シュート部32から湾曲部41を経て排紙シュート部36へ至る。湾曲部41及び排紙シュート部36も、搬送機構本体37、カバー38及び区画板40等により、所定幅の通路として連続的に形成されている。したがって、給紙トレイ14にセットされた原稿は、当該給紙トレイ14から引き出され、吸入シュート部32に案内されて搬送路31へ給紙され、排紙シュート部36から排紙トレイ15へ送られる。
図2及び図3が示すように、搬送路31に沿って吸入ローラ33及びこれに圧接する吸入ニップ片42と、分離ローラ34及びこれに圧接する分離ニップ片43と、搬送ローラ35及びこれに圧接するピンチローラ39が配置されている。
吸入ローラ33は、吸入シュート部32の略中央に回転可能に設けられている。分離ローラ34は、吸入ローラ33の隣接して回転可能に設けられている。吸入ローラ33のローラ面及び分離ローラ34のローラ面は、ガイド板39の上面から露出している。これら吸入ローラ33及び分離ローラ34は、図示されていない搬送モータから駆動力を受けて回転するようになっている。吸入ニップ片42は、吸入ローラ33と対向するように区画板40に設けられている。吸入ニップ片45は、回動軸45を中心として回動することができ、ガイド板39に対して接離するように揺動する。吸入ニップ片42は、図示されていないバネにより下方へ弾性付勢されており、原稿をニップしない状態で常時ガイド板39に接触する。分離ニップ片43は、分離ローラ34と対向するように区画板40に設けられており、分離ローラ34に対して接離するように揺動することができる。分離ニップ片43は、図示されていないバネにより下方へ弾性付勢されており、常時分離ローラ34のローラ面に圧接されるようになっている。
図2が示すように、搬送ローラ35は、搬送路31の湾曲部41に配設されており、搬送ローラ35のローラ面は、湾曲部41の一部を構成している。搬送ローラ35も上記搬送モータから駆動力を受けて回転される。ピンチローラ39は、搬送ローラ35の周囲に配置されており、本実施形態では、3箇所に設けられている。各ピンチローラ39は、図示されていない支持軸を介して搬送機構本体37又はカバー38に支持されている。各ピンチローラ39は、搬送ローラ35のローラ面に弾性的に付勢されており、搬送ローラ35が回転すれば、これに従動してピンチローラ39も回転する。原稿は、搬送ローラ35と各ピンチローラ39との間で挟持され、搬送ローラ35の回転により送られる。
図3が示すように、カバー38は、吸入ローラ33より給紙トレイ14側に配置された回動軸を中心として回動自在に設けられている。同図が示すように、カバー38が上方に開かれると、吸入ローラ33と吸入ニップ片42が大きく離間し、分離ローラ34と分離ニップ片43とが大きく離間する。これにより、ジャム処理その他の搬送路31の回りのメンテナンスが可能となる。
画像読取ユニット21は、読取載置台18の内部に配置されている。画像読取ユニット21は、CISユニット48、キャリッジ49及び図示されていない走査機構を備えている。CISユニット48は、いわゆる密着型イメージセンサである。スキャナ部12がFBSとして使用される場合は、CISユニット48は、プラテンガラス20の下方をスライド移動しつつ原稿を走査する。一方、搬送機構25が作動する場合は、CISユニット48は、読取面27の下方に移動して静止し、当該読取面27を通過する原稿の画像を読み取る。
[原稿整列機構]
原稿整列機構16は、上記原稿ストッパ17と、上記載置面26に設けられた収容室50(「陥没部」の一例)とを有する。図1及び図3が示すように、原稿ストッパ17は、上記収容室50に収容されており、この収容室50に対して出没可能となっている。すなわち、原稿ストッパ17は、後述のように収納姿勢(図4(A)参照)と突出姿勢(図4(D)参照)との間で姿勢を変化させることが可能となっている。
図4は、原稿搬送装置11の要部拡大断面図であって、具体的には図3におけるIV−IV断面図である。同図は、原稿53が送られたときの原稿ストッパ17の挙動を示している。
上記収容室50は、上記載置面26に凹部が形成されることにより構成されている。この収容室50は、図3が示すように矩形状に形成されている。したがって、収容室50の底面51(「帯状底面」の一例)は細長帯状に形成されている。この底面51は、図4が示すように円弧状に形成されており、このため、収容室50の深さは、中央部がもっとも深く、両端部がもっとも浅くなっている。
上記底面51は、同図が示すような波形に形成されている。この波形の具体的形状は特に限定されるものではなく、たとえばインボリュート曲線に沿って形成されてもよいし、単に三角形状に形成されてもよい。
図3及び図4が示すように、原稿ストッパ17は、弓形に形成された細長矩形の板部材からなる。すなわち、原稿ストッパ17を構成する板部材は、帯状に形成され、円弧状に湾曲されている。原稿ストッパ17は、同図が示すように上記載置面26から下向きに凸となるように湾曲されており、原稿ストッパ17の曲率半径は、底面51の曲率半径に対応している。この原稿ストッパ17は、上記収容室50に嵌め込まれており、上記底面51に支持されている。
この底面51は前述のような波形に形成されているから、原稿ストッパ17は、底面51の頂部52と線接触する。そして、原稿ストッパ17は、底面51に支持されながら当該底面51に沿ってスライドすることにより、図4が示すように揺動することができる。つまり、原稿ストッパ17は、同図(A)が示すように収容室50に収容された姿勢(収納姿勢)と、同図(D)が示すように、収容室50から突出した姿勢(突出姿勢)との間で姿勢を変化させることができる。
上記原稿ストッパ17は、当接片54を備えている。この当接片54は、図3及び図4が示すように原稿ストッパ17と一体的に形成されており、当該原稿ストッパ17の先端部(原稿53の搬送向き55の端部)に設けられている。本実施形態では、当接片54は略L形の爪状に形成されており、原稿ストッパ17の先端部から上方に延設されている。このような当接片54が設けられることにより、原稿53が上記載置面26上に送られたときに、当該原稿の先端が当接片54の内側に係合し、後述のような作用効果が奏される。
本実施形態では、原稿ストッパ17は、自重の作用により収容室50内に収まる。つまり、原稿ストッパ17が上記当接片54を備えることによって原稿ストッパ17の重心が端部側に偏っている。したがって、常時において原稿ストッパ17は、自重により収納姿勢となり、外力の作用により当該収納姿勢から上記突出姿勢側へ変位した場合であっても、当該外力が除去されることにより、再び収納姿勢へ復帰する。
原稿ストッパ17が収納姿勢にあるときは、図4(A)が示すように、原稿ストッパ17は、上記載置面26から高さhだけ上方に突出する。そして、当接片54が略L形に形成されていることから、上記載置面26と当接片54との間に隙間sが形成される。搬送された原稿53は、この隙間sに進入する。
[原稿搬送動作]
次に、原稿搬送装置11による原稿53の搬送動作が説明される。
たとえばスキャナ部12により原稿から画像が読み込まれる場合、まず、原稿53が給水トレイ14上に載置される。連続して画像が読み取られるときは、複数の原稿53が給紙トレイ14に保持される。搬送機構25が作動すると、図2が示すように、給紙トレイ14から原稿53が引き出され、搬送路31に沿って搬送されつつ画像読取ユニット21により画像が読み取られる。画像が読み取られた原稿53は、排紙シュート部36を経て排紙トレイ15上へ送られる。
図4(A)が示すように、第1枚目の原稿53が排紙トレイ15上に送られると、原稿53の先端部が垂れ下がり上記載置面26上に乗る。当該原稿53がさらに搬送向き55に沿って送られると、原稿53の先端が載置面26に形成された収容室50を通過し、原稿ストッパ17に当接する。具体的には、原稿53は、原稿ストッパ17と載置面26との間に形成された隙間sに進入し、当接片54に当接する。さらに原稿53が同向きに送られると、原稿ストッパ17は、原稿53に押圧されて収容室50から押し出される。すなわち、原稿ストッパ17は、収納姿勢から突出姿勢へと変位し、載置面26から高さHまで起立する。
第2枚目の原稿53及びその後に続く原稿53も同様に搬送される。すなわち、第2番面の原稿53は、排紙トレイ15を通過すると上記載置面26上に垂れ下がり、第1枚目の原稿53の下側に進入する。そして、この第2枚目の原稿53の先端部が上記隙間sに進入して当接片54に当接し、原稿ストッパ17を収容室50から押し出す。第n番面の原稿は、第(n−1)番面の原稿の下側に進入して当接片54に当接し、原稿ストッパ17を収容室50から押し出す(図4(B)〜(D)参照)。
このようにして全ての原稿53は、排紙トレイ15へ送られ、原稿ストッパ17によって整列される。そして、すべての原稿53から画像が読み取られた後に排紙トレイ15から原稿53が取り除かれると、原稿ストッパ17は、自重により収納姿勢へ変化する(図1及び図3参照)。当該収納姿勢の原稿ストッパ17は、上記載置面26に収納されており、図4(A)が示すように高さhだけ載置面26から突出しているだけである。したがって、原稿53が排紙トレイ15上に存在しないときは、載置面26に大きな突起が形成されることはない。なお、本実施形態では、原稿ストッパ17の姿勢変化を促すために、上記底面51及び原稿ストッパ17が円弧状に形成されているが、これらの形状は円弧に限定されるものではなく、滑らかに下向きに凸なる形状であれば他の形状が採用され得る。
本実施形態に係る原稿搬送装置11によれば、排紙トレイ15に搬送された原稿53が当該排紙トレイ15上から脱落することなく確実に整列保持されるので、原稿53の脱落防止のために特別にユーザーが煩わしい操作をする必要はない。ところで、本実施形態では、原稿ストッパ17が原稿53に押圧されることにより姿勢変化して原稿53を整列させるが、本実施形態とは別に、所要の連動機構を介して原稿ストッパ17が搬送機構25による原稿53の搬送に連動して自動操作される場合であっても、原稿53の整列は実現される。たとえば、ADFの動作に連動して電気的に原稿ストッパ17が起立する機構である。しかし、そのような連動機構が採用されると、原稿ストッパ17の構成が複雑になり、原稿搬送機構11の製造コストが大幅に上昇する。本実施形態では、コスト安価に原稿53の整列が実現されている。
また、本実施形態では、常時は、上記載置面26に突起が形成されることがないので(図1、図3参照)、複合機10のコンパクト設計が実現される。ところで、搬送される複数の原稿が単に受け止められるだけであるならば、上記のような姿勢変化をする原稿ストッパ17に代えて、載置面26にある程度のボリュームの突起が設けられるだけで十分である。しかし、その場合には、載置面26に大きな突起が設けられなければならず、その結果、原稿搬送装置11が異形となり、外観が損なわれる。本実施形態では、外観を損ねることなく、原稿搬送装置11の設計が可能である。
特に本実施形態では、図4が示すように、原稿ストッパ17が弓形に形成され、凸側の面の全体が収容室50の底面51に支持されているから、原稿ストッパ17は、常時において自重により収納姿勢となる。したがって、原稿整列機構16の構造がきわめて簡単であり、安価に構成されるという利点がある。また、原稿ストッパ17の姿勢変化がより円滑となるために、原稿ストッパ17と上記底面51との間に潤滑剤が介在されていてもよい。
また、本実施形態では、図4が示すように、原稿ストッパ17は、収容室50の底面51と線接触する。したがって、底面51が波形ではなく平面に形成される場合に比べて当該底面51と原稿ストッパ17との間に生じる摩擦力が小さくなり、原稿ストッパ17の姿勢変換が円滑になる。その結果、原稿53がいわゆるコシの弱い紙媒体であっても、確実に原稿ストッパ17が変位し、原稿53が整列される。なお、本実施形態では、底面51が波形に形成されているが、これに代えて、底面51に多数の鋭利なピンが立設されていてもよい。この場合、原稿ストッパ17は、多数のピンと点接触することになり、さらに底面51との間に生じる摩擦力が小さくなる。
[変形例]
図5は、本実施形態の第1の変形例に係る原稿搬送装置61の要部拡大斜視図である。
本変形例が上記実施形態と異なるところは、排紙トレイ15の載置面26に凹部62が設けられている点、及び原稿ストッパ17の位置決めを行う位置決め板63が設けられている点である。なお、その他の構成については、上記実施形態と同様である。
すなわち、同図が示すように、収容室50の略中央部から搬送向き55の部位64(「載置面の所定部位」の一例)に凹部62が形成されている。この凹部62は、載置面26に窪みが形成されることにより構成されており、搬送向き55と直交する方向に延びている。本変形例では、この凹部62を構成する部位64は、滑らかな円弧状に形成されている。
この凹部62が形成されることにより、載置面26上に搬送された原稿53の先端部は、凹部62を通過する際に載置面26に沿ってさらに垂下する。したがって、原稿53は、原稿ストッパ17の当接片54に確実に当接する。その結果、原稿ストッパ17が確実に機能し、原稿53が排紙トレイ15上で整列される。
上記位置決め板63は、本変形例では平板からなり、上記底面51の端部に立設されている。この位置決め板63が設けられることにより、原稿ストッパ17が収納姿勢に変位したときに確実に位置決め板63に当接し、当該収納姿勢が維持されるという利点がある。なお、上記実施形態において、原稿整列機構16の収容室50に上記位置決め板63のみが設けられていてもよいことは勿論である。
図6は、本実施形態の第2の変形例に係る原稿搬送装置65の要部拡大断面図である。
本変形例が上記実施形態と異なるところは、上記実施形態では、収容室50の底面51が円弧状に形成されていたのに対して、本変形例では、底面66が傾斜した平面であり、これに対応して、原稿ストッパ68が真直な平板から構成されている点、及び底面66に凸条67が形成されており、この凸条67は断面形状が三角形となっている点である。なお、その他の構成については上記実施形態と同様である。
この変形例においても、載置面26まで搬送された原稿53は、収容室50を通過して原稿ストッパ68の当接片54に当接する。この原稿ストッパ68は、原稿53に押圧されることにより、収容室50から突出して原稿53を整列保持する。同図(A)〜(C)が示すように、保持される原稿53の枚数が多くなるほど、原稿ストッパ68の突出量pが大きくなる。そして、すべての原稿53が排紙トレイ15から取り除かれると、原稿ストッパ68は、自重により底面66を滑りながら収容室50内に収容される。つまり、原稿ストッパ68は、収納姿勢に復帰する。なお、原稿ストッパ68にバネが取り付けられ、このバネの弾性力によって原稿ストッパ68が収納姿勢に復帰するように構成されていてもよい。
10・・・複合機
11・・・原稿搬送装置
14・・・給紙トレイ
15・・・排紙トレイ
16・・・原稿整列機構
17・・・原稿ストッパ
25・・・搬送機構
26・・・載置面
31・・・搬送路
50・・・収容室
51・・・底面
53・・・原稿
54・・・当接片
61・・・原稿搬送装置
62・・・凹部
64・・・部位
65・・・原稿搬送装置
66・・・底面
67・・・凸条
68・・・原稿ストッパ

Claims (4)

  1. 複数の原稿を積載することができる給紙トレイと、
    当該給紙トレイから引き出された原稿が載置される載置面を有する排紙トレイと、
    上記給紙トレイから一枚ずつ順次原稿を引き出して所定のUターンパスに沿って上記載置面上まで搬送し、後続の原稿を当該載置面に載置されている先行の原稿の下側に挿入する搬送機構と、
    上記排紙トレイに設けられた原稿整列機構とを備え、
    当該原稿整列機構は、
    上記載置面に出没可能な状態で上記排紙トレイに設けられ、当該排紙トレイ内に収納された状態で上記載置面上に搬送された原稿の先端が当接する当接片を有し、上記排紙トレイ内に収納され且つ上記載置面上に搬送された原稿の先端が上記当接片に当接することができる収納姿勢と、当該収納姿勢であるときに上記載置面上に搬送された原稿の先端が上記当接片に当接し、当該原稿に押圧されることにより上記載置面から突出する突出姿勢との間で姿勢変化する当接部材を具備している原稿搬送装置。
  2. 上記原稿整列機構は、上記載置面に設けられ、円弧状を呈する帯状底面を有する陥没部を有し、
    上記当接部材は、上記陥没部に嵌め込まれ且つ上記当接片が形成された帯状湾曲板からなり、
    当該帯状湾曲板は、上記帯状底面に支持されつつ揺動することにより上記収納姿勢と突出姿勢との間で姿勢変化をする弓形に形成されている請求項1に記載の原稿搬送装置。
  3. 上記帯状底面は、上記帯状湾曲板と点接触ないし線接触する波形に形成されている請求項2に記載の原稿搬送装置。
  4. 上記載置面の所定部位が窪んでおり、上記当接部材は当該所定部位に配置されている請求項1から3のいずれかに記載の原稿搬送装置。





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