JP2016006334A - 張力付与装置、ドラム装置及び車両用開閉体駆動装置 - Google Patents

張力付与装置、ドラム装置及び車両用開閉体駆動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】張力付与部材のストローク量を増やすことなく、より大きな駆動ケーブルの弛み量を確保することのできる張力付与装置を提供すること。
【解決手段】第1の張力付与装置51は、付勢部材により付勢された張力付与部材73の移動方向を規定するガイド部を有した保持部材100と、内側に張力付与部材73及び保持部材100を収容する収容部材としてのハウジング63及び蓋部材と、を備える。また、保持部材100は、回動軸100aを有してハウジング63及び蓋部材内に収容されることにより、そのガイド部に案内された張力付与部材73の移動方向を変更可能に構成される。そして、ハウジング63及び蓋部材には、第1の駆動ケーブル31に対する張力付与部材73の押し当て角度が浅くなる方向に保持部材100が回動した位置において、その保持部材100を保持可能な仮保持構造が形成される。
【選択図】図10

Description

本発明は、張力付与装置、ドラム装置及び車両用開閉体駆動装置に関するものである。
通常、駆動ケーブルを用いて開閉体を駆動する車両用の開閉体駆動装置には、その駆動ケーブルに張力を付与可能な張力付与装置が設けられている。例えば、特許文献1に記載のスライドドア装置は、そのスライドドアを開方向及び閉方向に牽引する二本の駆動ケーブルを備えている。そして、その張力付与装置は、これら二本の駆動ケーブルの一方側を繰り出しつつ他方側を巻き取り可能なドラム装置に設けられている。
即ち、このようなドラム装置に張力付与装置を設けることによって、その繰り出し側の駆動ケーブルに発生する弛みを吸収することができる。そして、これにより、そのスライドドアを円滑に牽引することが可能となっている。
具体的には、多くの場合、このような張力付与装置は、バネ部材の弾性復元力に基づき張力付与部材を付勢して駆動ケーブルに押し当てることにより、その駆動ケーブルに張力を付与する構成となっている。例えば、特許文献1に記載の張力付与装置では、その張力付与部材にプーリーが用いられている。また、この張力付与装置は、駆動ベルトに対して交差する方向に延びるガイド部(ガイド溝)を有している。そして、このガイド溝に沿ったプーリーの移動を許容することにより、そのプーリーが押し当てられた駆動ケーブルに対して適切な張力を付与することが可能となっている。
更に、ガイド溝の基端側には、そのガイド溝に挿入されたプーリーの回転軸を当該ガイド溝に係止可能な折曲部が形成されている。即ち、張力付与部材を係止することにより、そのバネ部材に蓄積された付勢力が駆動ケーブルに対して伝達されなくなる。上記従来の張力付与装置では、これを利用して、その各駆動ケーブルに押し当てられる力が弱くなる位置にプーリーを保持することが可能となっている。そして、これにより、各駆動ケーブルをスライドドアに接続する際、駆動ケーブルの弛み量を増やすことで、その接続作業を容易化する構成となっている。
特開2004−300827号公報
しかしながら、上記従来の構成では、張力付与部材が駆動ケーブルに押し当てられる力を弱めて接続作業時における駆動ケーブルの弛み量を増やすべく、そのガイド溝を延長することにより、張力付与部材のストローク量もまた増大することになる。そして、これが適切な張力付与及び装置の小型化の妨げとなるおそれがあることから、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、張力付与部材のストローク量を増やすことなく、より大きな駆動ケーブルの弛み量を確保することのできる張力付与装置、ドラム装置及び車両用開閉体駆動装置を提供することにある。
上記課題を解決する張力付与装置は、駆動ケーブルに押し当てられることにより該駆動ケーブルに張力を付与可能な張力付与部材と、前記張力付与部材を前記駆動ケーブルに押し当てる付勢力を発生可能な付勢部材と、前記張力付与部材の移動方向を規定するガイド部を有した保持部材と、前記張力付与部材及び保持部材を収容する収容部材と、を備え、前記保持部材は、回動軸を有して前記収容部材内に収容されることにより前記ガイド部に案内された前記張力付与部材の移動方向を変更可能に構成されるとともに、前記収容部材は、前記駆動ケーブルに対する前記張力付与部材の押し当て角度が浅くなる方向に前記保持部材が回動した位置において該保持部材を保持可能な保持構造を有することが好ましい。
即ち、張力付与部材が駆動ケーブルに押し当てられる力は、その保持部材の回動により変化する押し当て角度が深いほど強く、当該押し当て角度が浅いほど弱くなる。従って、上記構成によれば、付勢部材の付勢力に基づき駆動ケーブルに対して押し当てられる方向(押圧方向)及びその付勢力に抗して駆動ケーブルから離反する方向(離反方向)における張力付与部材のストローク量を増やすことなく、その駆動ケーブルに押し当てられる力を弱めて大きな弛み量を確保することができる。そして、これにより、その適切な張力付与及び装置の小型化を妨げることなく、駆動ケーブルの接続作業を容易化することができる。
上記課題を解決する張力付与装置は、前記収容部材には、前記付勢部材に付勢された前記張力付与部材を前記駆動ケーブルに対する押圧方向及び離反方向に案内可能な第1のガイド溝と、前記第1のガイド溝に交差して延在することにより前記保持部材の回動を許容する第2のガイド溝と、が設けられることが好ましい。
上記構成によれば、張力付与部材が第2のガイド溝に案内される状態とすることにより、その保持部材を安定的に回動させることができる。そして、その張力付与部材が第1のガイド溝から離間する方向に保持部材を回動させることにより、駆動ケーブルに対する張力付与部材の押し当て角度を浅くすることができる(仮保持状態)。また、この仮保持状態から保持部材を逆方向に回動させることにより、その張力付与部材が第1のガイド溝に案内される状態に復帰させることができる。そして、これにより、その張力付与部材が押し当てられた駆動ケーブルに対して適切な張力を付与することができる。
上記課題を解決する張力付与装置は、前記付勢部材は、弾性変形量に応じた前記付勢力を発生するものであって、前記第2のガイド溝は、該第2のガイド溝に案内された前記張力付与部材が前記第1のガイド溝から離間する方向に移動することにより、前記付勢力を蓄積可能な溝形状を有することが好ましい。
上記構成によれば、仮保持状態を解除する際、その付勢部材に蓄積された付勢力を利用して、容易に保持部材を回動させることができる。そして、これにより、優れた操作性を確保することができる。
上記課題を解決する張力付与装置は、前記第2のガイド溝には、前記押し当て角度が浅くなる前記保持部材の回動位置において前記第2のガイド溝に前記張力付与部材を係止可能な係止部が形成されることが好ましい。
上記構成によれば、張力付与部材の押し当て角度が浅くなる回動位置において、その保持部材を安定的に保持することができる。
上記課題を解決する張力付与装置は、前記保持部材の回動を規制可能な回動規制部材を備えることが好ましい。
上記構成によれば、その張力付与部材が駆動ケーブルに張力を付与すべき回動位置において、保持部材の回動を規制することができる。また、その張力付与部材の押し当て角度が浅くなる回動位置において、保持部材の回動を規制することができる。そして、これにより、装置の円滑な動作を担保することができる。
上記課題を解決するドラム装置は、上記何れかに記載の張力付与装置を備えることが好ましい。
上記課題を解決する車両用開閉体駆動装置は、上記何れかに記載の張力付与装置を備えることが好ましい。
本発明によれば、張力付与部材のストローク量を増やすことなく、より大きな駆動ケーブルの弛み量を確保することができる。
車体の側面に設けられたスライドドアの説明図。 ドラム装置及び当該ドラム装置に設けられた張力付与装置の斜視図(仮保持状態)。 スライドドア装置の概略構成図。 ドラム装置及び当該ドラム装置に設けられた張力付与装置の側面図(駆動ケーブル接続作業後、蓋部材有り)。 ドラム装置及び当該ドラム装置に設けられた張力付与装置の側面図(駆動ケーブル接続作業後、蓋部材無し)。 第1の張力付与装置の断面図(駆動ケーブル接続作業後、図4におけるVI−VI断面)。 第2の張力付与装置の断面図(駆動ケーブル接続作業後、図4におけるVII−VII断面)。 張力付与装置の分解斜視図。 ドラム装置及び当該ドラム装置に設けられた張力付与装置の側面図(仮保持状態、蓋部材有り)。 ドラム装置及び当該ドラム装置に設けられた張力付与装置の側面図(仮保持状態、蓋部材無し)。 第1の張力付与装置の断面図(仮保持状態、図9におけるXI−XI断面)。 (a)(b)は、回動規制部材近傍の拡大図(a:仮保持状態、b:駆動ケーブル接続作業後)。 第2の張力付与装置の断面図(仮保持状態、図9におけるXIII−XIII断面)。 (a)(b)は、第2の張力付与装置の斜視図(a:仮保持状態、b:駆動ケーブル接続作業後)。 (a)は、係止部材の正面図、(b)は、係止部材の平面図。 支持部材に設けられた軸状部の側面図。 (a)(b)は、第2の張力付与装置の動作説明図(a:仮保持状態、b:駆動ケーブル接続作業後)。
以下、車両用のスライドドア装置を構成するドラム装置に設けられた張力付与装置の一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の車両1は、車両前後方向(図1中、左右方向)に移動することにより車体2の側面に設けられたドア開口部3を開閉可能なスライドドア4を備えている。
詳述すると、本実施形態の車両1において、その車体2の側面には、前後方向に延びる複数のガイドレール(11〜13)が設けられている。具体的には、本実施形態の車両1は、ドア開口部3の後方、上縁部及び下縁部(図1中、左側、上側及び下側)に設けられたセンターレール11、アッパレール12及びロアレール13を備えている。また、これらの各ガイドレール(11〜13)には、それぞれ、当該各ガイドレール(11〜13)が形成する軌道上を転動するガイドローラー(図示略)を有したガイドローラユニット21〜23が設けられている。そして、本実施形態では、これらのガイドローラユニット21〜23を介して車体2にスライドドア4を支持することにより、その各ガイドレール(11〜13)に沿って前後移動するスライドドア4の開閉動作を可能とするスライドドア装置30が形成されるようになっている。
また、図2及び図3に示すように、本実施形態のスライドドア装置30は、センターレール11の延伸方向に沿って配索された二本の駆動ケーブル31,32と、これら二本の駆動ケーブル31,32の一方側を繰り出しつつ他方側を巻き取ることが可能なドラム装置40と、を備えている。また、本実施形態では、これらの各駆動ケーブル31,32の端末は、それぞれ、互いに相反する方向から上記ガイドローラユニット21に接続されている。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これにより、そのガイドローラユニット21に支持されたスライドドア4を開方向及び閉方向に牽引する構成になっている。
さらに詳述すると、図2に示すように、本実施形態のドラム装置40は、モータ41を駆動源として回転するドラム42を備えている。即ち、上記各駆動ケーブル31,32は、それぞれ、その基端側の端末が、このドラム42に接続されている。そして、ドラム装置40は、そのドラム42の回転方向に基づいて、各駆動ケーブル31,32の一方側を繰り出し、他方側を巻き取るように構成されている。
また、本実施形態のドラム装置40には、各駆動ケーブル31,32に張力を付与可能な張力付与装置51,52が設けられている。そして、本実施形態では、これにより、その各駆動ケーブル31,32を繰り出す際に生ずる弛みを吸収することで、より円滑に、スライドドア4を牽引することが可能となっている。
図3に示すように、本実施形態の車両1において、ドラム装置40は、センターレール11近傍の車体2内、詳しくは、そのセンターレール11の長手方向略中央部分に配置されている。また、このドラム装置40には、車両前方側及び後方側に向かって延びる二本のガイドチューブ53,54が接続されている。そして、上記各駆動ケーブル31,32は、それぞれ、これらの各ガイドチューブ53,54を介してセンターレール11の前端11f近傍(図3中、右側の端部近傍)及び後端11r近傍(図3中、左側の端部近傍)に引き出されるようになっている。
また、本実施形態では、センターレール11の前端11f及び後端11rの近傍には、それぞれ、プーリー55,56が設けられている。そして、各駆動ケーブル31,32は、これらのプーリー55,56に巻き掛けられることにより、それぞれ、そのセンターレール11の延伸方向に沿って配索されるようになっている。
具体的には、ガイドチューブ53を介してセンターレール11の前端11f側に引き出された第1の駆動ケーブル31は、その近傍に設けられたプーリー55に巻き掛けられることにより、そのセンターレール11の延伸方向に沿うようにして前端11f側から後端11r側に向かって配索されている。そして、ガイドチューブ54を介してセンターレール11の後端11r側に引き出された第2の駆動ケーブル32は、その近傍に設けられたプーリー56に巻き掛けられることにより、そのセンターレール11の延伸方向に沿うようにして後端11r側から前端11f側に向かって配索されている。
即ち、本実施形態のスライドドア装置30は、ドラム装置40の作動によって、第1の駆動ケーブル31が巻き取られることにより、その駆動ケーブル31に牽引されたガイドローラユニット21がセンターレール11の前端11f側に移動する。また、第2の駆動ケーブル32が巻き取られることにより、その駆動ケーブル32に牽引されたガイドローラユニット21がセンターレール11の後端11r側に移動する。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これにより、そのガイドローラユニット21に支持されたスライドドア4を開閉動作させることが可能となっている。
尚、本実施形態のスライドドア4は、車両前方側に移動した全閉位置(図3中、二点鎖線に示す位置)においては、そのセンターレール11が設けられた車体2の側面に対して意匠面が略面一となるように配置される。また、その開動作により車両後方側(図3中、左側)に移動した場合には、車体の側面に干渉しないように、その車体2の側面よりも車幅方向車外側(図3中、下側)に配置される。そして、本実施形態では、各ガイドレール(11〜13)の車両前方側(図5中、右側)を車幅方向内側(図3中、上側)に向かって湾曲させることで、このスライドドア4の開閉動作が担保されている。
また、本実施形態では、このようにガイドレール(11〜13)に設定された湾曲部分をガイドローラユニット21が通過する際、回動軸60周りに当該ガイドローラユニット21が相対回動するようになっている。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これにより、その動作位置に関わらず、スライドドア4が車体2の側面に対して略平行に配置された状態を維持することが可能となっている。
(張力付与装置)
次に、本実施形態のドラム装置40に設けられた張力付与装置51,52の構成について説明する。
図2及び図3に示すように、本実施形態のドラム装置40は、内側にドラム42が収容されたドラム収容部61と、モータ41の回転を減速する減速機や制御基板等(図示略)が収容されたモータ駆動部62と、を備えている。そして、本実施形態の張力付与装置51,52は、そのドラム収容部61と一体に設けられている。
詳述すると、図4〜図7に示すように、本実施形態のドラム収容部61は、有底略扁平箱状のハウジング63と、このハウジング63の開口部を覆う蓋部材64と、を備えてなる。具体的には、図4及び図5に示すように、本実施形態のハウジング63は、その開口部に取着される蓋部材64側からみた場合の側面視において、略W字型の外形を有している。そして、ドラム42は、そのW字形状の略中央部分に設けられた中央収容部70内に収容されている。
さらに詳述すると、本実施形態のドラム42は、その回転軸42aがハウジング63の底壁63c及び蓋部材64に対して略直交する状態で中央収容部70内に収容されている。また、本実施形態のドラム収容部61は、この中央収容部70に収容されたドラム42の径方向において、その中央収容部70を挟む位置に設けられた第1収容部71及び第2収容部72を備えている。更に、本実施形態では、上記各ガイドチューブ53,54は、それぞれ、その略W字状をなすハウジング63の先端部63a,63bに接続されている。そして、各駆動ケーブル31,32は、それぞれ、その挿通された各ガイドチューブ53,54に連通する第1収容部71及び第2収容部72内に配索されることにより、上記中央収容部70内に収容されたドラム42に巻き取られるようになっている。
また、図6〜図8に示すように、本実施形態の各張力付与装置51,52は、それぞれ、その対応する駆動ケーブル31,32に押し当てられることにより当該各駆動ケーブル31,32に張力を付与可能な張力付与部材73と、この張力付与部材73を各駆動ケーブル31,32に押し当てる付勢力を発生可能な付勢部材74と、備えている。
具体的には、本実施形態の張力付与部材73は、それぞれ、各駆動ケーブル31,32に押し当てられるプーリー75,76と、これらのプーリー75,76を回転自在に支持する支持部材81,82とを備えて構成されている。また、その付勢部材74には、それぞれ、その弾性変形量に応じた付勢力を発生するコイルバネ(圧縮コイルバネ)83,84が用いられている。そして、本実施形態のドラム装置40において、これら張力付与部材73を構成する各プーリー75,76及び支持部材81,82、並びに付勢部材74としての各コイルバネ83,84は、それぞれ、その張力を付与する各駆動ケーブル31,32が配索された第1収容部71及び第2収容部72内に収容されている。
詳述すると、本実施形態の各支持部材81,82は、それぞれ、先端にU字溝85を有して互いに対向する一対の側壁部86a,86bと、これら各側壁部86a,86bの基端側を接続する基壁部87と、この基壁部87に対して略直交する方向に延びる軸状部88と、を備えている。
即ち、本実施形態の各支持部材81,82は、それぞれ、各プーリー75,76の回転軸75a,76aをU字溝85内に挿入することにより、その回転軸75a,76aを両側壁部86a,86b間に架け渡す態様で、回転自在に各プーリー75,76を軸支する。また、各支持部材81,82の軸状部88には、それぞれ、その対応するコイルバネ83,84が嵌挿される。尚、第2の駆動ケーブル32に張力を付与する第2の張力付与装置52側の支持部材82は、その軸状部88に嵌挿されたコイルバネ84の外側を包囲する筒状部89を有している。そして、本実施形態では、その軸状部88に嵌挿された各コイルバネ83,84の一端が各支持部材81,82の基壁部87に当接することにより、その各コイルバネ83,84の発生する付勢力が、各支持部材81,82及び当該各支持部材81,82に支持された各プーリー75,76に伝達されるようになっている。
また、本実施形態のドラム装置40において、その収容部材としてのハウジング63及び蓋部材64が形成する上記第1収容部71及び第2収容部72内には、それぞれ、その各コイルバネ83,84の他端側が当接する当接面Sが形成されている。即ち、各コイルバネ83,84は、これらの当接面Sと各支持部材81,82との間で圧縮される。そして、その弾性復元力に基づいて、当該各支持部材81,82に支持されたプーリー75,76を付勢して各駆動ケーブル31,32に押し当てることが可能となっている。
さらに詳述すると、図5〜図7に示すように、本実施形態では、上記各当接面Sは、それぞれ、上記各ガイドチューブ53,54の端末53e,54eが接続されたハウジング63の先端部63a,63b近傍に設けられている。また、ハウジング63に取着されることにより第1収容部71及び第2収容部72を形成する蓋部材64には、そのハウジング63のW字形状に沿って先端部63a,63b側から中央側(図6中において右側、図7中において左側)に向かって延びるガイド溝91,92が形成されている。そして、蓋部材64に対向するハウジング63の底壁63cにもまた、それぞれ、その蓋部材64側のガイド溝91,92に対向する位置に、これらの各ガイド溝91,92と同じくハウジング63の先端部63a,63b側から中央側に向かって延びるガイド溝93,94が形成されている。
本実施形態では、これらの各ガイド溝91,92及びガイド溝93,94に対して各プーリー75,76の回転軸75a,76aが挿通されるようになっている。そして、各プーリー75,76は、これらの各ガイド溝91,92及びガイド溝93,94に案内されることにより、その延伸方向に沿って移動するように構成されている。
具体的には、図4〜図7に示すように、各コイルバネ83,84に付勢された各プーリー75,76は、上記ガイド溝91,92及びガイド溝93,94に案内されることにより、ハウジング63の先端部63a,63b側から中央側に向かって移動しようとする。また、ハウジング63の先端部63a,63bに接続された各ガイドチューブ53,54からドラム42に巻き取られ、及び当該ドラム42から各ガイドチューブ53,54に向かって繰り出される各駆動ケーブル31,32は、上記ガイド溝91,92及びガイド溝93,94に対して交差する方向に延びている。そして、本実施形態では、これにより、その張力付与部材73を構成する各プーリー75,76が、第1収容部71及び第2収容部72内に配索された各駆動ケーブル31,32に押し当てられるようになっている。
例えば、ドラム42から繰り出される側の駆動ケーブル(31,32)に押し当てられたプーリー(75,76)は、そのコイルバネ(83,84)の付勢力に基づいて、より中央側へと移動する。そして、ドラム42に巻き取られる側の駆動ケーブル(31,32)に押し当てられたプーリー(75,76)は、そのコイルバネ(83,84)の付勢力に抗してハウジング63の端部(63a,63b)側に移動する。
このように、本実施形態では、そのコイルバネ83,84に付勢された各プーリー75,76が、上記ガイド溝91,92及びガイド溝93,94に案内されることにより、それぞれ、その第1収容部71及び第2収容部72内に配索された各駆動ケーブル31,32に対する押圧方向及び離反方向(押し当て及び反押し当て方向)に移動する。そして、本実施形態の各張力付与装置51,52は、これにより、その各駆動ケーブル31,32に適切な張力を付与することが可能となっている。
また、本実施形態のドラム装置40において、上記各張力付与装置51,52は、それぞれ、その各駆動ケーブル31,32に対して押し当てられる力が弱められた状態で張力付与部材73としての各プーリー75,76及び支持部材81,82を保持することが可能な仮保持構造を有している。そして、本実施形態では、これにより、各駆動ケーブル31,32をスライドドア4(ガイドローラユニット21)に接続する際、各駆動ケーブル31,32の弛み量を増やして、容易に、その接続作業を行うことが可能となっている。
(第1の張力付与装置における張力付与部材の仮保持構造)
まず、第1の駆動ケーブル31に張力を付与する第1の張力付与装置51に実装された張力付与部材73の仮保持構造について説明する。
図5、図6、図10及び図11に示すように、本実施形態における第1の張力付与装置51は、ドラム42の回転軸42aに対して略平行する回動軸100aを有して第1収容部71内に収容された保持部材100を備えている。そして、第1の張力付与装置51側の張力付与部材73を構成するプーリー75及び支持部材81、並びに付勢部材74としてのコイルバネ83は、この保持部材100によって保持されている。
詳述すると、本実施形態の保持部材100は、開口端(図6及び図11中、右側の端部)を有して長尺略角筒状に形成された角筒部101を備えている。そして、プーリー75、支持部材81及びコイルバネ83は、この角筒部101の筒内に保持されている。
具体的には、図6及び図11に示すように、コイルバネ83は、角筒部101の底面101sが当接面Sとなるようにして当該角筒部101内に挿入される。また、この角筒部101には、その互いに対向する両側壁部101a,101bを開口端側から基端側(図6及び図11中、右側から左側)に向かって切り欠くことにより、当該角筒部101の長手方向に延びる一対のスリット102a,102bが形成されている。そして、プーリー75及び支持部材81もまた、これらの両スリット102a,102bにプーリー75の回転軸75aが挿通された状態で角筒部101内に挿入されるようになっている。
また、本実施形態では、保持部材100の回動軸100aは、上記角筒部101の基端側に設けられている。更に、第1収容部71を構成する蓋部材64及びハウジング63の底壁63cには、それぞれ、この回動軸100aが挿入される支持孔103,104が形成されている。本実施形態では、これらの支持孔103,104は、上記ガイドチューブ53の端末53eがハウジング63の先端部63aに対して接続される位置の近傍に形成されている。そして、本実施形態の保持部材100は、これにより、当該保持部材100と同じく第1収容部71内に配索された第1の駆動ケーブル31と同一の平面において、そのハウジング63の底壁63c及び蓋部材64に支持された回動軸100a周りに回動することが可能となっている。
即ち、本実施形態の保持部材100は、その角筒部101がガイド部として機能することにより、当該角筒部101の筒内に保持されたプーリー75及び支持部材81の移動方向を規定可能、詳しくは、その長手方向に限定することが可能となっている。また、この保持部材100は、回動軸100a周りに回動することにより、その角筒部101に案内されたプーリー75及び支持部材81の移動方向を変更することが可能となっている。そして、本実施形態における第1の張力付与装置51は、この保持部材100を回動させることにより、その第1の駆動ケーブル31に対して押し当てられる力が弱められた状態でプーリー75及び支持部材81を仮保持することが可能となっている。
具体的には、図9及び図10に示すように、本実施形態の保持部材100は、各図中、反時計回りに回動することで、そのガイド部を構成する角筒部101に案内されたプーリー75が、コイルバネ83の付勢力に基づき第1収容部71内に配索された第1の駆動ケーブル31に押し当てられる角度(押し当て角度)が浅くなるように構成されている。
即ち、ドラム42から繰り出され及び当該ドラム42に巻き取られる第1の駆動ケーブル31の軌道は、その第1の駆動ケーブル31に対するプーリー75の押し当て角度が深くなるほど大きく折り曲げられ、当該プーリー75の押し当て角度が浅くなるほど直線的なものとなる。従って、プーリー75が第1の駆動ケーブル31に押し当てられる力は、その保持部材100の回動位置により変化する押し当て角度が深いほど強く、押し当て角度が浅いほど弱いものとなる。そして、本実施形態における第1の張力付与装置51は、そのプーリー75の押し当て角度が浅くなる方向に保持部材100が回動した位置において、その保持部材100を保持することが可能となっている。
さらに詳述すると、図9〜図11に示すように、第1収容部71を形成する蓋部材64及びハウジング63の底壁63cには、それぞれ、上記第1のガイド溝91,93に交差して延びる第2のガイド溝111,113が形成されている。そして、本実施形態では、これら第2のガイド溝111,113もまた、プーリー75の回転軸75aを挿通可能な孔部となっている。
即ち、第1の張力付与装置51において、プーリー75は、コイルバネ83の付勢力に抗して第1の駆動ケーブル31から離反する方向に移動することにより、その第1のガイド溝91,93に挿通された回転軸75aが、当該第1のガイド溝91,93から第2のガイド溝111,113へ移動可能な状態となる。そして、本実施形態における第1の張力付与装置51は、これら第2のガイド溝111,113に案内されて当該第2のガイド溝111,113の延伸方向にプーリー75及び支持部材81が移動することにより、その保持部材100の回動が許容されるようになっている。
また、第2のガイド溝111,113に案内されたプーリー75の回転軸75aが第1のガイド溝91,93から離間する方向(図9中、反時計周り方向)に向かって保持部材100が回動することにより、その第1の駆動ケーブル31に対するプーリー75の押し当て角度が浅くなる。そして、本実施形態における第1の張力付与装置51は、これにより、その第1の駆動ケーブル31に押し当てられる力が弱くなる位置に、プーリー75及び支持部材81を保持することが可能となっている。
更に、本実施形態では、これら第2のガイド溝111,113は、当該第2のガイド溝111,113に案内されたプーリー75が、保持部材100の回動に伴い第1のガイド溝91,93から離間する方向に移動することによって、その保持部材100に保持されたコイルバネ83に付勢力を蓄積可能な溝形状を有している。
具体的には、これら第2のガイド溝111,113は、プーリー75が第1のガイド溝91,93から離間する方向に移動することによって、そのプーリー75の回転軸75aと保持部材100の回動軸100aとの芯間距離(L,L´)が短くなるように構成されている(図6及び図11参照、L>L´)。そして、本実施形態では、これにより、そのプーリー75の支持部材81と保持部材100に形成された当接面Sとの間で、コイルバネ83が圧縮されるようになっている。
また、図4及び図9に示すように、本実施形態では、第2のガイド溝111,113における最も第1のガイド溝91,93から離間した位置(図11に示される保持部材100の回動位置)には、当該第2のガイド溝111,113に案内されたプーリー75の回転軸75aを係止することが可能な係止部115が設けられている。具体的には、この係止部115は、第2のガイド溝111,113の延伸方向を折曲することにより形成されている。そして、本実施形態では、これにより、その蓄積されたコイルバネ83の付勢力に基づいて、プーリー75の回転軸75aが最も第1のガイド溝91,93から離間した位置に係止されるようになっている。
更に、本実施形態における第1の張力付与装置51は、プーリー75の回転軸75aが第1のガイド溝91,93に挿通される状態となる回動位置(図4〜図6に示される回動位置)において、その保持部材100の回動を規制することが可能な回動規制部材117を備えている。
具体的には、図12(a)(b)に示すように、本実施形態の回動規制部材117は、その先端側がハウジング63の周壁63dに向かって突出する態様で保持部材100と一体に設けられている。また、本実施形態では、ハウジング63の周壁63dには、第1収容部71の内側に向かって突出する係合凸部118が形成されている。そして、回動規制部材117の先端部には、その係合凸部118に対して係合可能な係合凹部119が設けられている。
即ち、本実施形態の回動規制部材117は、保持部材100と一体に回動することにより、そのプーリー75の回転軸75aが第1のガイド溝91,93に案内される保持部材100の回動位置において、係合凹部119がハウジング63の周壁63dに形成された係合凸部118に対して係合するように構成されている(図4及び図5参照)。そして、本実施形態における第1の張力付与装置51は、これにより保持部材100の回動を規制することで、その第1のガイド溝91,93に案内されたプーリー75が、安定的に、第1の駆動ケーブル31に対する押圧方向及び離反方向に移動可能な構成となっている。
(第2の張力付与装置における張力付与部材の仮保持構造)
次に、第2の駆動ケーブル32に張力を付与する第2の張力付与装置52に実装された張力付与部材73の仮保持構造について説明する。
図5、図7、図10及び図13に示すように、第2の張力付与装置52においてもまた、第2収容部72内に収容されたプーリー76及び支持部材82は、蓋部材64及びハウジング63の底壁63cに形成されたガイド溝92,94に案内されることにより、第2の駆動ケーブル32に対する押圧方向及び離反方向に移動することが可能となっている。そして、第2の張力付与装置52は、これら張力付与部材73を構成するプーリー76及び支持部材82が、その第2の駆動ケーブル32から離反する方向に移動した位置、即ち付勢部材74としてのコイルバネ84の付勢力が蓄積される位置において、プーリー76及び支持部材82をハウジング63に係止可能な係止部材120を備えている。
即ち、プーリー76及び支持部材82をハウジング63に係止することで、そのコイルバネ84に蓄積された付勢力は、第2の駆動ケーブル32に伝達されなくなる。そして、本実施形態では、これにより、その第2の駆動ケーブル32に対して押し当てられる力が弱められた状態でプーリー76及び支持部材82を保持することが可能となっている。
詳述すると、図7、図13及び図14(a)(b)に示すように、上記ガイドチューブ54の端末54eが接続される第2収容部72側の先端部63bに位置するハウジング63の周壁63dには、上記のように支持部材82が第2の駆動ケーブル32から離反する方向に移動した場合に、その軸状部88が挿通される貫通孔121が形成されている。また、本実施形態の係止部材120は、この貫通孔121が形成された位置におけるハウジング63の外周面63sに設けられている。そして、その貫通孔121を介してハウジング63の外周面63s側に突出した支持部材82の軸状部88に係合することにより、当該支持部材82及びプーリー76をハウジング63に係止可能な構成となっている。
さらに詳述すると、図14(a)(b)及び図15(a)(b)に示すように、本実施形態の係止部材120は、略矩形平板状の外形を有している。また、本実施形態では、ハウジング63の外周面63sには、その外周面63sとの間に係止部材120を挟み込むかたちで摺動可能に当該係止部材120を保持する一対のガイドフランジ122が設けられている。具体的には、これらのガイドフランジ122は、係止部材120を短手方向(図15中、左右方向)に挟み込むようにして、当該係止部材120を上記貫通孔121が形成された位置に保持する。そして、本実施形態の係止部材120は、これにより、上記プーリー76の軸線方向(回転軸76aの延在方向)に長手方向(図15(a)中、上下方向)が略一致する状態で、その長手方向に沿ってハウジング63の外周面63s上を摺動することが可能となっている。
また、本実施形態では、係止部材120の長手方向両端には、当該係止部材120の板厚方向(図15(b)中、上下方向)に突出する操作フランジ141,142が設けられている。更に、本実施形態の係止部材120には、当該係止部材120を板厚方向に貫通する挿通孔130が形成されている。そして、上記貫通孔121を介してハウジング63の外周面63s側に突出した支持部材82の軸状部88は、この挿通孔130に挿通されるようになっている。
具体的には、この挿通孔130は、係止部材120の長手方向に連続する第1及び第2の孔部131,132を有している。第1の孔部131は、コイルバネ84に付勢された支持部材82が移動する方向、即ち係止部材120の板厚方向における軸状部88の挿脱を許容する孔形状を有している。そして、第2の孔部132は、当該第2の孔部132に挿通された軸状部88に係合することにより、そのコイルバネ84に付勢された支持部材82が移動する方向における軸状部88の抜脱を規制可能な孔形状を有している。
詳述すると、図16に示すように、本実施形態の支持部材82において、その係合突部を構成する軸状部88は、略円柱状の小径部88aと、この小径部88aの先端に設けられたフランジ部88bとを備えている。また、図15(a)に示すように、第1及び第2の孔部131,132は、それぞれ、係止部材120の長手方向において部分的に重複する円孔形状を有している。本実施形態では、第1の孔部131の内径R1は、上記軸状部88のフランジ部88bの直径D2よりも大きな値に設定されている(R1>D2)。そして、第2の孔部132の内径R2は、上記軸状部88の小径部88aの直径D1よりも大きく、フランジ部88bの直径D2よりも小さな値に設定されている(D1<R2<D2)。
即ち、本実施形態の係止部材120は、その操作フランジ141,142が操作されることにより長手方向に摺動する。そして、これにより、その挿通孔130を構成する第1及び第2の孔部131,132の何れかが、上記貫通孔121に対応する位置に配置されるようになっている。
また、本実施形態の挿通孔130は、上記のように係止部材120が操作されることによって、その挿通孔130に挿通された支持部材82の軸状部88が、相対的に、前記第1及び第2の孔部131,132間を移動するように構成されている。そして、本実施形態における第2の張力付与装置52は、これにより、そのコイルバネ84の付勢力が蓄積される位置にプーリー76及び支持部材82を係止し、及びその係止を解除することが可能となっている。
さらに詳述すると、図17(a)(b)に示すように、本実施形態の係止部材120は、当該係止部材120が保持されたハウジング63の外周面63s側からみた場合の側面視において、そのハウジング63及び蓋部材64の輪郭Qから、長手方向端部の何れか一方が突出するように構成されている。つまり、本実施形態の係止部材120は、その長手方向両端に設けられた操作フランジ141,142の一方がハウジング63及び蓋部材64の輪郭Qの内側に没入することにより、他方側は、その没入方向においてハウジング63及び蓋部材64の輪郭Qから突出するようになっている。そして、係止部材120は、これにより、その突出した側の操作フランジ141,142が、ハウジング63及び蓋部材64の輪郭Qの内側に没入する方向に操作される構成となっている。
具体的には、図13、図14(a)及び図17(a)に示すように、本実施形態の係止部材120は、第1の操作部としての操作フランジ141が蓋部材64側(図13及び図17中、上側)に突出している場合には、その第2の孔部132が上記貫通孔121に対応する位置に配置されるようになっている。そして、図7、図14(b)及び図17(b)に示すように、本実施形態の係止部材120は、第2の操作部としての操作フランジ142がハウジング63の底壁63c側(図7及び図17中、下側)に突出している場合には、その第1の孔部131が上記貫通孔121に対応する位置に配置されるように構成されている。
即ち、本実施形態における第2の張力付与装置52は、第1の操作部としての操作フランジ141を押圧して当該操作フランジ141がハウジング63及び蓋部材64の輪郭Qの内側に没入する方向に係止部材120を操作することにより、その第1の孔部131において挿通孔130内に支持部材82の軸状部88を挿入可能な状態となる。そして、これにより、そのコイルバネ84に付勢力が蓄積される位置に支持部材82及びプーリー76を移動させることが可能になる。
更に、この状態から第2の操作部としての操作フランジ142を押圧して当該操作フランジ142がハウジング63及び蓋部材64の輪郭Qの内側に没入する方向に係止部材120を操作することにより、挿通孔130内に挿通された支持部材82の軸状部88は、相対的に、その第1の孔部131から第2の孔部132へと移動する。また、これにより、その軸状部88が第2の孔部132に係合することによって、そのコイルバネ84に付勢された支持部材82が移動する方向、つまりは軸状部88の軸線方向における当該軸状部88の抜脱が規制される。そして、本実施形態では、これにより、そのコイルバネ84に付勢力が蓄積される位置において、支持部材82及びプーリー76がハウジング63に係止されるようになっている。
また、このように支持部材82及びプーリー76がハウジング63に係止された状態にある場合には、操作フランジ141を押圧して当該操作フランジ141がハウジング63及び蓋部材64の輪郭Qの内側に没入する方向に係止部材120を操作することにより、その支持部材82及びプーリー76の係止が解除される。そして、本実施形態における第2の張力付与装置52は、これにより、そのコイルバネ84に付勢された支持部材82及びプーリー76が第2の駆動ケーブル32に対して押し当てられる方向に移動する構成となっている。
次に、上記のように構成されたドラム装置40の組み付け手順(作用)について説明する。
図9、図10及び図13に示すように、車両1(車体2)に対する組付時、本実施形態のドラム装置40に設けられた各張力付与装置51,52において、その張力付与部材73は、それぞれ、付勢部材74の付勢力に基づき各駆動ケーブル31,32に押し当てられる力が弱められた状態で保持されている。
即ち、このとき、第1の張力付与装置51側においては、その張力付与部材73を構成するプーリー75の回転軸75aが、第1のガイド溝91,93に交差して延びる第2のガイド溝111,113に挿通された(係合する)状態となっている。また、第2の張力付与装置52側においては、同じく張力付与部材73を構成するプーリー76の支持部材82(の軸状部88)が、係止部材120によって、その収容部材としてのハウジング63に係止されている。そして、これにより、各プーリー75,76が駆動ケーブル31,32に押し当てられる力が弱められるとともに、その付勢部材74としての各コイルバネ83,84に付勢力が蓄積された状態となっている。
本実施形態では、スライドドア4(ガイドローラユニット21)に対する各駆動ケーブル31,32の接続作業は、このように各張力付与装置51,52の張力付与部材73を仮保持した状態で行われる。そして、その接続作業後、各コイルバネ83,84に蓄積された付勢力を開放することにより、その各プーリー75,76が押し当てられた各駆動ケーブル31,32に適切な張力が付与されるようになっている。
具体的には、第1の張力付与装置51においては、その第2のガイド溝111(113)に挿通されることにより蓋部材64(ハウジング63の底壁63c)から突出したプーリー75の回転軸75aを操作して、その回転軸75aを第2のガイド溝111,113から第1のガイド溝91,93に移動させる。また、これにより保持部材100が回動することで、その第1の駆動ケーブル31に対するプーリー75の押し当て角度が深くなる。更に、この状態で上記回動規制部材117が保持部材100の回動を規制する。そして、本実施形態における第1の張力付与装置51は、これにより、そのコイルバネ83に付勢されたプーリー75及び支持部材81が、第1のガイド溝91,93に案内された状態で第1の駆動ケーブル31に対する押圧方向及び離反方向に移動可能な状態となるように構成されている。
また、第2の張力付与装置52においては、その操作部としての操作フランジ141を押圧して、当該操作フランジ141がハウジング63及び蓋部材64の輪郭Qの内側に没入する方向に、係止部材120を操作する。そして、本実施形態における第2の張力付与装置52は、これにより、その係止部材120による支持部材82の係止が解除されることで、コイルバネ84に付勢されたプーリー76及び支持部材82がガイド溝92,94に案内された状態で、第2の駆動ケーブル32に対する押圧方向及び離反方向に移動可能な状態となるように構成されている。
以上、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)第1の張力付与装置51は、付勢部材74により付勢された張力付与部材73の移動方向を規定するガイド部を有した保持部材100と、内側に張力付与部材73及び保持部材100を収容する収容部材としてのハウジング63及び蓋部材64と、を備える。また、保持部材100は、回動軸100aを有して第1収容部71内に収容されることにより、そのガイド部に案内された張力付与部材73の移動方向を変更可能に構成される。そして、ハウジング63及び蓋部材64には、第1の駆動ケーブル31に対する張力付与部材73の押し当て角度が浅くなる方向に保持部材100が回動した位置において、その保持部材100を保持可能な仮保持構造が形成される。
即ち、張力付与部材73が第1の駆動ケーブル31に押し当てられる力は、その保持部材100の回動により変化する押し当て角度が深いほど強く、当該押し当て角度が浅いほど弱くなる。従って、上記構成によれば、付勢部材74の付勢力に基づき第1の駆動ケーブル31に押し当てられる方向(押圧方向)及びその付勢力に抗して第1の駆動ケーブル31から離反する方向(離反方向)における張力付与部材73のストローク量を増やすことなく、その押し当て力を弱めて大きな弛み量を確保することができる。そして、これにより、その適切な張力付与及び装置の小型化を妨げることなく、第1の駆動ケーブル31の接続作業を容易化することができる。また、仮保持状態を解除すべく保持部材100を回動させる際、その付勢部材74が抵抗にならないという利点がある。そして、これにより、優れた操作性を確保することができる。
(2)第2の張力付与装置52は、その付勢部材74に付勢力が蓄積される位置において張力付与部材73を収容部材としてのハウジング63に係止可能な係止部材120を備える。また、この係止部材120は、ハウジング63及び蓋部材64の輪郭Qから突出する操作部としての操作フランジ141を有する。そして、係止部材120は、この操作フランジ141がハウジング63及び蓋部材64の輪郭Qの内側に没入する方向に操作されることにより、その張力付与部材73の係止を解除可能に構成される。
上記構成によれば、ハウジング63及び蓋部材64の輪郭Qから突出する操作フランジ141の突出量を抑えた場合であっても、容易且つ確実に係止部材120を操作することができる。そして、これにより、優れた操作性を確保することができる。
(3)各張力付与装置51,52において、張力付与部材73は、各駆動ケーブル31,32に押し当てられるプーリー75,76と、これらのプーリー75,76を回転自在に支持する支持部材81,82とを備えてなる。これにより、各駆動ケーブル31,32の動作を妨げることなく、安定的且つ確実に、その張力付与部材73が押し当てられた各駆動ケーブル31,32に張力を付与することができる。
(4)収容部材としてのハウジング63及び蓋部材64には、付勢部材74に付勢された張力付与部材73を第1の駆動ケーブル31に対する押圧方向及び離反方向に案内可能な第1のガイド溝91,93が設けられる。そして、これらのハウジング63及び蓋部材64には、更に、その第1のガイド溝91,93に交差して延在することにより保持部材100の回動を許容する第2のガイド溝111,113が設けられる。
上記構成によれば、張力付与部材73が第2のガイド溝111,113に案内される状態とすることにより、その保持部材100を安定的に回動させることができる。そして、その張力付与部材73が第1のガイド溝91,93から離間する方向に保持部材100を回動させることにより、第1の駆動ケーブル31に対する張力付与部材73の押し当て角度を浅くすることができる。また、この状態から保持部材100を逆方向に回動させることにより、その張力付与部材73が第1のガイド溝91,93に案内される状態に復帰させることができる。そして、これにより、その張力付与部材73が押し当てられた第1の駆動ケーブル31に対して適切な張力を付与することができる。
(5)第2のガイド溝111,113は、当該第2のガイド溝111,113に案内された張力付与部材73が、保持部材100の回動に伴い第1のガイド溝91,93から離間する方向に移動することにより、その保持部材100に保持されたコイルバネ83に付勢力を蓄積することが可能な溝形状を有している。
上記構成によれば、仮保持状態を解除する際、その付勢部材74に蓄積された付勢力を利用して、容易に保持部材100を回動させることができる。そして、これにより、優れた操作性を確保することができる。
(6)第2のガイド溝111,113には、張力付与部材73の押し当て角度が浅くなる保持部材100の回動位置において、その第2のガイド溝111,113に張力付与部材73を係止することが可能な係止部115が設けられる。これにより、張力付与部材73の押し当て角度が浅くなる回動位置において、その保持部材100を安定的に保持することができる。
(7)第1の張力付与装置51は、張力付与部材73が第1のガイド溝91,93に案内される回動位置において、その保持部材100の回動を規制することが可能な回動規制部材117を備える。これにより、その第1のガイド溝91,93に案内された張力付与部材73が、安定的に、第1の駆動ケーブル31に対する押圧方向及び離反方向に移動する状態を保持することができる。
(8)付勢部材74には、それぞれ、第1収容部71及び第2収容部72内に形成された当接面Sと各支持部材81,82との間で圧縮されることにより、その弾性変形量に応じた付勢力を発生するコイルバネ83,84が用いられる。
上記構成によれば、安定的且つ確実に、各張力付与部材73を付勢して各駆動ケーブル31,32に押し当てることができる。そして、これにより、その付勢部材74をコンパクトに配置することができるという利点がある。
(9)コイルバネ83の当接面Sは、保持部材100に設けられる。このような構成とすれば、保持部材100の回動位置によらず、そのコイルバネ83が軸線方向に伸縮する状態を維持することができる。そして、これにより、そのコイルバネ83に付勢された張力付与部材73が押し当てられる第1の駆動ケーブル31に対して、より適切な張力を付与することができる。
(10)第1の張力付与装置51は、第1のガイド溝91,93及び第2のガイド溝111,113に挿通されたプーリー75の回転軸75aが、収容部材としてのハウジング63及び蓋部材64の外部に突出するように構成される。このような構成とすれば、そのハウジング63及び蓋部材64の外部に突出したプーリー75の回転軸75aを操作することで、容易に保持部材100を回動させることができる。
(11)係止部材120は、第1の操作部としての操作フランジ141がハウジング63及び蓋部材64の輪郭Qの内側に没入する方向において当該輪郭Qから突出する第2の操作部としての操作フランジ142を有する。そして、この操作フランジ142がハウジング63及び蓋部材64の輪郭Qの内側に没入する方向に操作されることにより、その付勢力が蓄積される位置において張力付与部材73をハウジング63に係止可能に構成される。
上記構成によれば、直感的に理解可能な単純な操作にて、そのハウジング63に対する張力付与部材73の係止作業を行うことできる。そして、これにより、より優れた操作性を確保することができる。
(12)係止部材120は、その操作フランジ141,142の一方がハウジング63及び蓋部材64の輪郭Qの内側に没入することにより、他方側は、その没入方向においてハウジング63及び蓋部材64の輪郭Qから突出するように構成される。
上記構成によれば、ハウジング63に対する張力付与部材73の係止作業が完了すると同時に、その係止状態の解除操作に必要な準備作業が完了する。そして、これにより、簡素な構成にて、より優れた操作性を確保することができる。
(13)係止部材120には、当該係止部材120の操作方向に連続する第1及び第2の孔部131,132を有した挿通孔130が設けられる。また、プーリー76とともに張力付与部材73を構成する支持部材82には、当該支持部材82がハウジング63に係止される位置において上記係止部材120の挿通孔130に挿通される係合突部としての軸状部88が設けられる。更に、第1の孔部131は、コイルバネ84に付勢された支持部材82が移動する方向における軸状部88の挿脱を許容する孔形状を有し、第2の孔部132は、軸状部88に係合することによりコイルバネ84に付勢された支持部材82が移動する方向における軸状部88の抜脱を規制可能な孔形状を有する。そして、挿通孔130は、係止部材120が操作されることによって、その挿通孔130に挿通された軸状部88が、相対的に第1及び第2の孔部131,132間を移動するように構成される。
上記構成によれば、簡素な構成にて、第2の操作部としての操作フランジ142を没入方向に操作することにより、張力付与部材73をハウジング63に係止可能、且つ第1の操作部としての操作フランジ141を没入方向に操作することにより、上記張力付与部材73の係止を解除可能な係止部材120を形成することができる。
(14)ハウジング63は、その周壁63dが、コイルバネ84に付勢力が蓄積される位置において支持部材82に設けられた軸状部88が挿通される貫通孔121を有した壁部となるように構成される。そして、係止部材120は、その壁部における張力付与部材73の反対側に面した壁面、即ちハウジング63の外周面63s上を摺動することにより、その貫通孔121に挿通された軸状部88に対して係脱可能に構成される。
上記構成によれば、簡素な構成にて、確実に、その係止部材120により張力付与部材73をハウジング63に係止し、及びその係止を解除することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、ドラム装置40は、その張力付与部材73の仮保持構造が異なる第1及び第2の張力付与装置51,52を備える。そして、第1の張力付与装置51が第1の駆動ケーブル31に張力を付与し、第2の張力付与装置52が第2の駆動ケーブル32に張力を付与する構成とした。しかし、これに限らず、第1及び第2の駆動ケーブル31,32の双方について、それぞれ、回動可能な保持部材100を備えた張力付与装置51が張力を付与する構成としてもよく、ハウジング63に対する係止部材120を備えた張力付与装置52が張力を付与する構成としてもよい。
・また、これらの張力付与装置51,52は、必ずしもドラム装置40と一体に設けられるものでなくともよい。そして、スライドドア装置30以外の車両用開閉体駆動装置に用いられる駆動ケーブルに対して張力を付与するものであってもよい。
・上記実施形態では、付勢部材74には、コイルバネ(圧縮コイルバネ)83,84が用いられることとした。しかし、これに限らず、例えば、捩りコイルバネや板バネ等、その他のバネ部材、或いはバネ部材以外の付勢部材を用いる構成であってもよい。
・上記実施形態では、張力付与部材73は、各駆動ケーブル31,32に押し当てられるプーリー75,76と、これらのプーリー75,76を回転自在に支持する支持部材81,82とを備えてなることとした。しかし、これに限らず、例えば、各駆動ケーブル31,32に押し当てられる摺接面を有した非回転体を張力付与部材とする構成であってもよい。そして、第1の張力付与装置51については、その支持部材81を省いてプーリー75の回転軸75aを直接付勢する構成であってもよい。
・上記実施形態では、ドラム収容部61は、ハウジング63に対して蓋部材64を組み付けてなることとした。しかし、これに限らず、収容部材の構成は任意に変更してもよい。そして、付勢部材74は、必ずしも収容部材内に収容しなくともよい。
・上記実施形態では、保持部材100は、開口端を有して長尺略角筒状に形成された角筒部101を備え、プーリー75、支持部材81及びコイルバネ83は、この角筒部101の筒内に保持される。そして、この角筒部101をガイド部とすることにより、そのコイルバネ83に付勢されたプーリー75及び支持部材81の移動方向が規定されることとした。しかし、これに限らず、ガイド部を含め、その保持部材100の構成は任意に変更してもよい。そして、その回動軸100aの形成位置についてもまた、必ずしも角筒部101の基端側に限るものではない。
・上記実施形態では、第1の張力付与装置51は、保持部材100の回動を規制可能な回動規制部材117を備える。そして、この回動規制部材117は、そのプーリー75の回転軸75aが第1のガイド溝91,93に挿通された状態となる回動位置、つまりはコイルバネ83に付勢されたプーリー75が駆動ケーブル31に張力を付与すべき回動位置において、その保持部材100の回動を規制可能であることとした。しかし、これに限らず、第1の駆動ケーブル31に対するプーリー75の押し当て角度が浅くなる回動位置において、その保持部材100の回動を規制可能な構成であってもよい。また、このような保持部材100を備えない構成であってもよい。そして、この場合、第1のガイド溝91,93及び第2のガイド溝111,113の溝形状及び配置によって、そのプーリー75が第1の駆動ケーブル31に張力を付与すべき回動位置、及びプーリー75の押し当て角度が浅くなる回動位置において、保持部材100の回動が規制されるように構成するとよい。
・上記実施形態では、第2のガイド溝111,113は、プーリー75が第1のガイド溝91,93から離間する方向に移動することにより、その保持部材100に保持されたコイルバネ83に付勢力を蓄積することが可能な溝形状を有することとした。しかし、これに限らず、第2のガイド溝111,113に案内された張力付与部材73の移動によって、コイルバネ83の付勢力が変化しない構成であってもよい。そして、プーリー75が第1のガイド溝91,93に近接する方向に移動することにより、コイルバネ83に付勢力を蓄積することが可能な溝形状を有するものであってもよい。このような構成を採用することにより、張力付与部材73を仮保持する際、その付勢部材74の付勢力を利用して、容易に保持部材100を回動させることができる。
・また、上記実施形態では、第2のガイド溝111,113には、張力付与部材73の押し当て角度が浅くなる保持部材100の回動位置において、その第2のガイド溝111,113に張力付与部材73を係止することが可能な係止部115が設けられることとしたが、このような係止部115は、必ずしも設けなくともよい。
・更に、第1のガイド溝91,93及び第2のガイド溝111,113は、必ずしもプーリー75の回転軸75aが挿通されるものでなくともよい。そして、このような第1のガイド溝91,93及び第2のガイド溝111,113が収容部材に形成されていない構成についてもまた、これを排除しない。尚、この場合、例えば、そのプーリー75が第1の駆動ケーブル31に張力を付与すべき回動位置においても、回動規制部材117により保持部材100の回動が規制されるように構成するとよい。
・上記実施形態では、係止部材120は、略矩形平板状の外形を有する。そして、その長手方向両端には、操作部となる第1及び第2の操作フランジ141,142が設けられることとした。しかし、これに限らず、係止部材120の形状は、任意に変更してもよい。
・また、上記実施形態では、係止部材120は、ハウジング63の外周面63s上を摺動することにより、その周壁63dに形成された貫通孔121を介してハウジング63の外周面63sに突出する支持部材82の軸状部88に対して係脱することとした。しかし、これに限らず、例えば、収容部材の内側において、その係止部材120を保持する構成としてもよい。そして、その張力付与部材73を蓋部材64に係止する構成であってもよい。
・上記実施形態では、係止部材120は、その蓋部材64側に突出した第1の操作部としての操作フランジ141又はハウジング63の底壁63c側に突出した第2の操作部としての操作フランジ142の何れかを押圧することにより操作されることとした。しかし、これに限らず、その操作部が収容部材の輪郭の内側に没入する方向に操作される構成であれば、係止部材120の操作方向は、任意に変更してもよい。
・上記実施形態では、係止部材120は、支持部材82の軸状部88を係合突部として、当該支持部材82をハウジング63に係止することとした。しかし、これに限らず、その係合突部の形状は、任意に変更してもよい。そして、この場合には、係止部材120側の挿通孔130についてもまた、その係合突部の形状に合わせて第1及び第2の孔部131,132の形状を変更するとよい。
次に、以上の実施形態から把握することのできる技術的思想を効果とともに記載する。
(イ)前記張力付与部材は、回転自在に支持されたプーリーを備えてなること、を特徴とする張力付与装置。これにより、駆動ケーブルの動作を妨げることなく、安定的且つ確実に、その張力付与部材が押し当てられた駆動ケーブルに張力を付与することができる。
(ロ)前記付勢部材は、前記収容部材内に形成された当接面と前記支持部材との間で圧縮されることにより弾性変形量に応じた付勢力を発生するコイルバネであること、を特徴とする張力付与装置。このような構成を採用することで、安定的且つ確実に、張力付与部材を付勢して駆動ケーブルに押し当てることができる。そして、その付勢部材をコンパクトに配置することができるという利点がある。
(ハ)前記付勢部材は、弾性変形量に応じた前記付勢力を発生するものであって、前記第2のガイド溝は、該第2のガイド溝に沿って前記張力付与部材が前記第1のガイド溝に対して近接する方向に移動することにより、前記付勢力を蓄積可能な溝形状を有すること、を特徴とする張力付与装置。
上記構成によれば、張力付与部材を仮保持する際、その付勢部材に蓄積された付勢力を利用して、容易に保持部材を回動させることができる。そして、これにより、優れた操作性を確保することができる。
(ニ)張力付与装置は、第1のガイド溝及び第2のガイド溝に挿通されたプーリーの回転軸が収容部材の外側に突出するように構成される。このような構成とすれば、その収容部材外に突出したプーリーの回転軸を操作することで、容易に、保持部材を回動させることができる。
(ホ)前記当接面は、保持部材に設けられる。このような構成とすれば、保持部材の回動位置によらず、そのコイルバネが軸線方向に伸縮する状態を維持することができる。そして、これにより、そのコイルバネに付勢された張力付与部材が押し当てられる駆動ケーブルに対して、より適切な張力を付与することができる。
(ヘ)駆動ケーブルに押し当てられることにより該駆動ケーブルに張力を付与可能な張力付与部材と、前記張力付与部材を前記駆動ケーブルに押し当てる付勢力を発生可能な付勢部材と、前記張力付与部材を収容する収容部材と、前記付勢力が蓄積される位置において前記張力付与部材を収容部材に係止可能な係止部材と、を備え、前記係止部材は、前記収容部材の輪郭から突出する操作部を有するとともに、該操作部が前記輪郭の内側に没入する方向に操作されることにより、前記張力付与部材の係止を解除可能な張力付与装置。
上記構成によれば、収容部材の輪郭から突出する操作部の突出量を抑えた場合であっても、容易且つ確実に係止部材を操作することができる。そして、これにより、優れた操作性を確保することができる。
(ト)前記係止部材は、第1の操作部が前記輪郭の内側に没入する方向において前記収容部材の輪郭から突出する第2の操作部を有するとともに、該第2の操作部が前記輪郭の内側に没入する方向に操作されることにより、前記付勢力が蓄積される位置において前記張力付与部材を前記収容部材に係止可能であること、を特徴とする張力付与装置。
上記構成によれば、直感的に理解可能な単純な操作にて、その収容部材に対する張力付与部材の係止作業を行うことできる。そして、これにより、より優れた操作性を確保することができる。
(チ)前記係止部材は、一方の前記操作部が前記輪郭の内側に没入することにより該没入方向において他方側の前記操作部が前記輪郭から突出するように構成されること、を特徴とする張力付与装置。
上記構成によれば、収容部材に対する張力付与部材の係止作業を完了すると同時に、その係止状態の解除操作に必要な準備作業が完了する。そして、これにより、簡素な構成にて、より優れた操作性を確保することができる。
(リ)前記係止部材には、該係止部材の操作方向に連続する第1及び第2の孔部を有した挿通孔が設けられるとともに、前記張力付与部材には、該張力付与部材が収容部材に係止される位置において前記挿通孔に挿通される係合突部が設けられ、前記第1の孔部は、前記付勢部材に付勢された前記張力付与部材が移動する方向における前記係合突部の挿脱を許容する孔形状を有し、前記第2の孔部は、前記係合突部に係合することにより前記付勢部材に付勢された前記張力付与部材が移動する方向における前記係合突部の抜脱を規制可能な孔形状を有するとともに、前記挿通孔は、前記係止部材が操作されることにより前記挿通孔に挿通された前記係合突部が相対的に前記第1及び第2の孔部間を移動するように構成されること、を特徴とする張力付与装置。
上記構成によれば、簡素な構成にて、その第2の操作部を没入方向に操作することにより、張力付与部材を収容部材に係止可能、且つ第1の操作部を没入方向に操作することにより、その張力付与部材の係止を解除可能な係止部材を形成することができる。
(ヌ)前記収容部材は、前記付勢力が蓄積される位置において前記張力付与部材に設けられた係合突部が挿通される貫通孔を有した壁部を備え、前記係止部材は、前記壁部における前記張力付与部材とは反対側に面した壁面を摺動することにより前記貫通孔に挿通された前記張力付与部材の係合突部に対して係脱可能に構成されること、を特徴とする張力付与装置。
上記構成によれば、簡素な構成にて、確実に、その係止部材により張力付与部材を収容部材に係止し、及びその係止を解除することができる。
1…車両、2…車体、3…ドア開口部、4…スライドドア(開閉体)、11…センターレール(ガイドレール)、11f…前端、11r…後端、21…ガイドローラユニット、30…スライドドア装置(車両用開閉体駆動装置)、31…第1の駆動ケーブル、32…第2の駆動ケーブル、40…ドラム装置、41…モータ、42…ドラム、42a…回転軸、51…第1の張力付与装置、52…第2の張力付与装置、53,54…ガイドチューブ、53e,54e…端末、55,56…プーリー、61…ドラム収容部、62…モータ駆動部、63…ハウジング(収容部材)、63a…先端部、63b…先端部、63c…底壁、63d…周壁(壁部、当接面)、63s…外周面(壁面)、64…蓋部材(収容部材)、70…中央収容部、71…第1収容部、72…第2収容部、73…張力付与部材、74…付勢部材、75,76…プーリー、75a,76a…回転軸、81,82…支持部材、83,84…コイルバネ、88…軸状部(係合突部)、88a…小径部、88b…フランジ部、89…筒状部、91,93…第1のガイド溝、92,94…ガイド溝、100…保持部材、100a…回動軸、101…角筒部(ガイド部)、101s…底面(当接面)、111,113…第2のガイド溝、115…係止部、117…回動規制部材、118…係合凸部、119…係合凹部、120…係止部材、121…貫通孔、122…ガイドフランジ、130…挿通孔、131…第1の孔部、132…第2の孔部、141…第1の操作フランジ(第1の操作部)、142…第2の操作フランジ(第2の操作部)、Q…輪郭、S…当接面、D1,D2…直径、R1,R2…内径。

Claims (7)

  1. 駆動ケーブルに押し当てられることにより該駆動ケーブルに張力を付与可能な張力付与部材と、
    前記張力付与部材を前記駆動ケーブルに押し当てる付勢力を発生可能な付勢部材と、
    前記張力付与部材の移動方向を規定するガイド部を有した保持部材と、
    前記張力付与部材及び保持部材を収容する収容部材と、を備え、
    前記保持部材は、回動軸を有して前記収容部材内に収容されることにより前記ガイド部に案内された前記張力付与部材の移動方向を変更可能に構成されるとともに、
    前記収容部材は、前記駆動ケーブルに対する前記張力付与部材の押し当て角度が浅くなる方向に前記保持部材が回動した位置において該保持部材を保持可能な保持構造を有する
    張力付与装置。
  2. 請求項1に記載の張力付与装置において、
    前記収容部材には、
    前記付勢部材に付勢された前記張力付与部材を前記駆動ケーブルに対する押圧方向及び離反方向に案内可能な第1のガイド溝と、
    前記第1のガイド溝に交差して延在することにより前記保持部材の回動を許容する第2のガイド溝と、が設けられること、を特徴とする張力付与装置。
  3. 請求項2に記載の張力付与装置において、
    前記付勢部材は、弾性変形量に応じた前記付勢力を発生するものであって、
    前記第2のガイド溝は、該第2のガイド溝に案内された前記張力付与部材が前記第1のガイド溝から離間する方向に移動することにより、前記付勢力を蓄積可能な溝形状を有すること、を特徴とする張力付与装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の張力付与装置において、
    前記第2のガイド溝には、前記押し当て角度が浅くなる前記保持部材の回動位置において前記第2のガイド溝に前記張力付与部材を係止可能な係止部が形成されること、
    を特徴とする張力付与装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の張力付与装置において、
    前記保持部材の回動を規制可能な回動規制部材を備えること、
    を特徴とする張力付与装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の張力付与装置を備えたドラム装置。
  7. 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の張力付与装置を備えた車両用開閉体駆動装置。
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