JP2016002365A - 椅子 - Google Patents

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賢 玉木
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Shinsaku Shimizu
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Abstract

【課題】使用者の背部に対してマッサージ動作を行うときにだけ、背もたれ部の内部に収容されたマッサージ機構が背部に容易に当接する機構を有する椅子を提供する。【解決手段】本発明の椅子1は、座部2と、座部2の後部に配備されて使用者の背部を支持可能に設けられた背もたれ部3と、背もたれ部3に内蔵され、且つ座部2に着座した使用者の背部に対してマッサージ動作を行うマッサージ機構17と、を有する椅子1において、背もたれ部3の内部には、支持フレーム11が設けられており、マッサージ機構17は、移動機構28を介して支持フレーム11に配設されていて、移動機構28は、マッサージ機構17を背もたれ部3に内蔵された位置から、背もたれ部3の前方であって、且つ使用者の背部に対してマッサージ可能とされた位置まで移動するように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、椅子に内蔵されたマッサージ機構に関する。
従来より、使用者が背部や腰部などに対してマッサージを行う場合、背もたれ部にマッサージ機構が内蔵された椅子型マッサージ機が用いられている。
椅子型マッサージ機として、例えば、特許文献1に示すものがある。
ところが、例えば事務用椅子や座椅子などの一般的な椅子に着座した使用者が、背部や腰部などに対してマッサージを行おうとした場合、別の場所に設置された特許文献1に示すような椅子型マッサージ機へ移って、マッサージを行わなければならないため、使用者に取って手間がかかる。
上記の問題を解決するため、例えば、特許文献2に開示されたような、マッサージ機構が背もたれ部に内蔵された椅子がある。
特開2009−77755号公報 特開2006−296960号公報
特許文献2に記載されている椅子は、特許文献2の図2及び図3を参照するに、マッサージ効果を与えない状態(非マッサ−ジ状態)と、マッサージ効果を与える状態(マッサ−ジ状態)との間で切り替え可能とする切換手段が背もたれ部に配備されたマッサージ機能付きの椅子とされている。
しかしながら、この椅子は使用者が手動で切換手段を操作して非マッサ−ジ状態とマッサ−ジ状態を切り換えるので、使用に際しては、非常に手間がかかる。
本発明は、上記した問題に鑑みて為されたものであり、使用者の背部に対してマッサージ動作を行うときにだけ、背もたれ部の内部に収容されたマッサージ機構が背部に容易に当接する機構を有する椅子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
本発明にかかる椅子は、座部と、前記座部の後部に配備されて使用者の背部を支持可能に設けられた背もたれ部と、前記背もたれ部に内蔵され、且つ座部に着座した使用者の背部に対してマッサージ動作を行うマッサージ機構と、を有する椅子において、前記背もたれ部の内部には、支持フレームが設けられており、前記マッサージ機構は、移動機構を介して前記支持フレームに配設されていて、前記移動機構は、前記マッサージ機構を前記背もたれ部に内蔵された位置から、前記背もたれ部の前方であって、且つ使用者の背部に対してマッサージ可能とされた位置まで移動するように構成されていることを特徴とする。
好ましくは、前記移動機構は、前記マッサージ機構を、背もたれ部の内部に収容された収容位置から、前記背もたれ部の表層面に並ぶ位置である表層位置まで移動可能とするように構成されているとよい。
好ましくは、前記移動機構は、前記マッサージ機構を移動させるリンク機構と、前記支持フレームに配備され、且つ前記リンク機構を揺動させる駆動部とで構成され、前記リンク機構は、一方端がマッサージ機構に対して回動自在に連結されていて、中途部が前記駆動部の回動軸に連結されている第1リンク部材と、第1リンク部材とは上下方向で異なる位置に配備されているものであって、中途部が前記支持フレームに回動自在に枢支されると共に、一方端がマッサージ機構に対して回動自在に連結されている第2リンク部材と、一方端が前記第1リンク部材の他方端に回動自在に枢支されると共に、他方端が第2リンク部材の他方端に回動自在に枢支されている揺動リンク部材と、を有しているとよい。
好ましくは、前記第1リンク部材は、側面視でL字状に形成されている部材であって、前記L字状の一方端は他方端より長いものとされ、且つ当該一方端は前記マッサージ機構の下側に対して回動自在に連結されていて、前記L字状の中途部である屈曲部は、前記駆動部に配備されている回動軸に固着して枢支されているとよい。
好ましくは、前記第2リンク部材は、側面視でL字状に形成されている部材であって、前記L字状の一方端は他方端より長いものとされ、且つ当該一方端は前記マッサージ機構の上側に対して回動自在に連結されていて、前記L字状の中途部である屈曲部は、支持フレームに対して回動自在に枢支されているとよい。
好ましくは、前記第1リンク部材及び第2リンク部材は、一方端が前記支持フレームの後斜め上方を向く位置から、当該支持フレームの前方を向く位置まで揺動可能とされているとよい。
好ましくは、前記第1リンク部材は、前記回動軸に固着して枢支される枢支点が、マッサージ機構の下側に枢支される枢支点と、揺動リンク部材に枢支される枢支点との間に配置されていて、前記第2リンク部材は、前記支持フレームに対して回動自在に枢支される枢支点が、マッサージ機構の上側に枢支される枢支点と、揺動リンク部材に枢支される枢支点との間に配置されているとよい。
好ましくは、前記揺動リンク部材は、長尺の板材であって、前記板材の長手方向の長さが前記マッサージ機構の上下方向の高さと略同じとされ、当該揺動リンク部材と、前記マッサージ機構の上下方向とが平行とされているとよい。
好ましくは、前記リンク機構は、前記揺動リンク部材は、その一方端が他方端より左右方向内側に位置し、前記第2リンク部材は、その一方端が他方端より左右方向内側に位置しているとよい。
本発明にかかる椅子によれば、使用者の背部に対してマッサージ動作を行うときにだけ、背もたれ部の内部に収容されたマッサージ機構が背部に容易に当接することができる。
本発明の椅子の斜視図である。 背もたれ部の内部構造を示す前方斜視図である。 背もたれ部の内部構造を示す後方斜視図である。 背もたれ部の内部構造を示す平面図である。 マッサージ機構が収容位置にあるときの移動機構の動作を示す側面図である。 マッサージ機構が表層位置にあるときの移動機構の動作を示す側面図である。 マッサージ機構が第1マッサージ位置にあるときの移動機構の動作を示す側面図である。 マッサージ機構が第2マッサージ位置にあるときの移動機構の動作を示す側面図である。 マッサージ機構が第3マッサージ位置にあるときの移動機構の動作を示す側面図である。
以下に、本発明の椅子について、図を基に説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の構成をその具体例のみに限定するためのものではない。従って、本発明の技術的範囲は、本実施形態の開示内容のみに限定されるものではない。
例えば、本実施形態においては、事務用椅子1の背もたれ部3の内部に収容された移動機構28及びマッサージ機構17を例に挙げて説明する。
しかしながら、この事務用椅子1は一つの例であり、例えば座椅子などあらゆる椅子にも本願発明は適用可能である。つまり、本願発明は、一般的な椅子であれば、特に限定しない。
図1〜図9は、背もたれ部3の内部に収容された移動機構28及びマッサージ機構17の昇降・進出動作を示している。
また、以下の説明では、図5の左右方向を背もたれ部3(事務用椅子1)での前後方向と呼び、図5の上下方向を背もたれ部3における上下方向と呼ぶ。図5の紙面貫通方向を背もたれ部3での左右方向又は幅方向と呼ぶ。これらの方向は、図1に示す事務用椅子1に座った使用者から見たものと一致する。
まず、本発明の椅子1の基本構成について、説明する。
図1に示すように、本発明にかかる椅子1(以降、事務用椅子と呼ぶこともある。)は、使用者が着座可能な座部2と、座部2の後部に配備されて使用者の背部を支持可能に設けられた背もたれ部3と、背もたれ部3に内蔵され、且つ座部2に着座した使用者の背部に対してマッサージ動作を行うマッサージ機構17とを有し、背もたれ部3の内部に支持フレーム11が設けられている。
このマッサージ機構17は、移動機構28を介して支持フレーム11に配設されていて、この移動機構28により、背もたれ部3に内蔵された位置から背もたれ部3の前方に移動可能となっている。
加えて、本実施形態の事務用椅子1には、背もたれ部3の上部から立設されたヘッドレスト4と、座部2の左右両側に座部2に着座した使用者が肘を載せることが可能な肘掛け部5とを有している。
この事務用椅子1は、図1、図5に示すように、使用者の背部に対するマッサージを行わない場合には、背もたれ部3の内部に収容されている。つまり、本実施形態の事務用椅子1は、その外観が、一般的な事務用椅子1とほぼ同様のものである。
以下、本発明の事務用椅子1について、詳しく説明を進める。
座部2は、着座する使用者の臀部を下方から支持するに十分な広さを有する矩形状の部材であり、クッション材を用いて形成されている。
図1に示すように、座部2の左右方向両端部には、使用者の肘を載置可能な肘掛け部5が一対設けられている。また、座部2の下部には、床面に対して床面の上方に位置するように座部2を支える脚フレーム6が設けられている。
脚フレーム6は、座部2を下方から支持する支柱体7と、支柱体7から略水平方向乃至はやや下方を向いて放射状に設けられた複数の脚8と、で構成されている。各脚8の先端には、転動自在の車輪9(キャスター)が設けられている。
脚フレーム6に支持された座部2の後方に配備された背もたれ部3は、使用者の背部及び腰部などを支持するのに十分な面積を備え、且つ前面視で上下方向に長い略長形状とされた厚みのある板状の部材であり、使用者がもたれ掛かりやすいようにクッション材で形成されている。また、背もたれ部3には、その上部から上方に向かってヘッドレスト4が立設されている。
好ましくは、背もたれ部3には、使用者が上肢(背部)を後に傾斜させてリラックスすることができるリクライニング機構を有していてもよい。
背もたれ部3の内部には、使用者の背部を十分に支持することのできる支持フレーム11(詳細は後述)と、座部2に着座した使用者の背部〜腰部に対して揉みや叩き、或いは振動などのマッサージ動作を行うマッサージ機構17とが設けられている。
また、背もたれ部3の表層面62(使用者の背部及び腰部が当接する面)の下側には、前面視で略矩形状の切り欠き部10が形成されていて、その切り欠き部10の面積は収容されたマッサージ機構17が表層面62前方に移動することのできる広さである。すなわち、切り欠き部10の面積は、前面視でのマッサージ機構17の大きさより広いものとされる。
図2〜図9に示すように、背もたれ部3の内部に配備された支持フレーム11は、背もたれ部3の内部に配備されているものであって、支持フレーム11の下端部が座部2の後部又は脚フレーム6の後部に対して枢支され、斜め後方に向かって伸びるように設けられている。
支持フレーム11は、前面視で上下方向に長尺な長方形状の枠体であって、金属製のパイプ材やアングル材など棒状の部材を、複数掛け渡すように組み合わせたものである。
具体的には、支持フレーム11は、左右一対配備された上下方向に長尺な第1支持フレーム部材12と、第1支持フレーム部材12の上端部及び下端部に、左右方向を向いて掛け渡すように配備された第2支持フレーム部材13とが設けられている。第2支持フレーム部材13は、第1支持フレーム部材12より短尺とされている。なお、本実施形態においては、第2支持フレーム部材13が第1支持フレーム部材12の上端部及び下端部に、それぞれ2本づつ配備されている。
また、第1支持フレーム部材12の上下方向中途部には、移動機構28(詳細は後述)を係合する係合部材14が、左右方向内側を向いて設けられている。この係合部材14は、左右方向の長さが所定の長さとされ、その先端(内側を向く突端)に移動機構28を回動自在に支持する係合片15が設けられている。
係合片15は、略正方形状の板材であって、板材の平面が前後方向を向くように配備され、その平面の前側に移動機構28を回動自在に枢支する孔16が形成されている。
マッサージ機構17は、支持フレーム11の上下方向中途部から下部にかけて、移動機構28を介して配設されている。
マッサージ機構17は、背揉み装置であって、左右一対で配備されたマッサージ部材18と、この一対のマッサージ部材18を動作させるマッサージ部19とを有している。左側に設けられるマッサージ部材18を左マッサージ部材20と呼び、右側に設けられるマッサージ部材18を右マッサージ部材24と呼ぶ。これら左右のマッサージ部材20,24は左右方向に所定の間隔だけ離れて一つずつ設けられている。
なお、本実施形態においては、マッサージ機構17のマッサージ部19は、後述するリンク機構29(平行リンク機構)を構成するリンク部材の一つとなっている。
図2及び図3に示すように、上記した左マッサージ部材20は、マッサージ部19側から使用者側に向かって(前方に向かって)突出する左アーム部材21を備えている。この左アーム部材21の突端(先端)は上方と下方との2方向に分かれて突出しており、分岐した上側の先端部と下側の先端部とのそれぞれに施療子(左上施療子22及び左下施療子23)が配備されている。
また、右マッサージ部材24も、左マッサージ部材20と同様に、マッサージ部19側から使用者側に向かって(前方に向かって)突出する右アーム部材25を備えている。この右アーム部材25の突端(先端)は上方と下方との2方向に分かれて突出しており、分岐した上側の先端部と下側の先端部とのそれぞれに施療子(右上施療子26及び右下施療子27)が配備されている。
上記のマッサージ機構17は、左アーム部材21と右アーム部材25を互いに近接離反させる動作をさせると、左上施療子22と右上施療子26とが左右方向に近接離反したり、左下施療子23と右下施療子27とが左右方向に近接離反したりする。このような近接離反動作により、上側の左右施療子22,26及び下側の左右施療子23,27間に背部及び腰部(施療部)を挟み込むようにして揉みマッサージを行うことが可能となる。
なお、本実施形態では、背揉み装置を例に挙げてマッサージ機構17を説明したが、背部及び腰部に対して十分なマッサージ動作を付与することができる装置(例えば、施療子が回動してマッサージ動作する装置やエアバッグが膨縮してマッサージ動作する装置など)であれば、特に限定しない。
次に、本発明の特徴である移動機構28について、図に基づいて詳細に説明する。
移動機構28は、マッサージ機構17を背もたれ部3(支持フレーム11)に内蔵された位置から、背もたれ部3の前方であって、且つ使用者の背部に対してマッサージ可能とされた位置まで移動するように構成されている。
また、移動機構28は、マッサージ機構17を、背もたれ部3の内部に収容された収容位置(詳細は後述)から、背もたれ部3の表層面62(使用者の背部及び腰部が当接する面)に並ぶ位置である表層位置(詳細は後述)まで移動可能とするように構成されている。
なお、移動機構28の構造を説明する上で、各図において各部材の配備位置や構造の一部を省略したり、見えやすく描いてある。
例えば、図2〜図9の図面では、背もたれ部3は、いずれも内部の移動機構28、支持フレーム11及びマッサージ機構17の構造が示されており、通常支持フレーム11の外側に配備される背もたれ部3(表層面62)などの部材は簡略されたものとして示している。また、図5〜図9に関しては、移動機構28の構造の一部を見えやすくするために、移動機構28を構成する各部材を適宜見えやすく描いてある。
つまり、本発明の事務用椅子1における背もたれ部3の内部機構の構造を示す図面に関しては、実機の内部機構の構造と異なる場合がある。
移動機構28は、マッサージ機構17を移動させるリンク機構29と、支持フレーム11の下部に配備され、且つリンク機構29を揺動させる駆動部54とで構成されている。
リンク機構29は、平行リンク機構であって、一方端31がマッサージ機構17の下側に対して回動自在に連結されていて、中途部33が駆動部54の回動軸55に連結されている第1リンク部材30と、第1リンク部材30とは上下方向で異なる位置に配備されているものであって、中途部42が支持フレーム11に回動自在に枢支されると共に、一方端40がマッサージ機構17の上側に対して回動自在に連結されている第2リンク部材39と、一方端50が第1リンク部材30の他方端32に回動自在に枢支されると共に、他方端51が第2リンク部材39の他方端41に回動自在に枢支されている揺動リンク部材49と、を有している。
詳しくは、第1リンク部材30は、支持フレーム11の下部であり、且つ左右一対の第1支持フレーム部材12の左右方向内側に一対配備されている。
この第1リンク部材30は、側面視でL字状に形成されている板材であって、一方端31は他方端より長いものとされ、且つ当該一方端31はマッサージ機構17の下側に対して、左右方向軸心回りに回動自在に連結されている。また、他方端32は、後述する揺動リンク部材49の一方端50に対して、左右方向軸心回りに回動自在に連結されている。
第1リンク部材30の一方端31には、マッサージ機構17の下側を枢支するための孔34が形成されている。この孔34は、マッサージ機構17(マッサージ部19)の下側に形成された孔60と合わせた上で枢支ピン37が嵌入されるようになっている。この枢支ピン37が嵌入された孔34は、第1リンク部材30の一方端の枢支点Aとなる。
一方、第1リンク部材30の他方端32には、揺動リンク部材49の一方端50を枢支するための孔35が形成されている。この孔35は、揺動リンク部材49の一方端50に形成された孔52と合わせた上で枢支ピン38が嵌入されるようになっている。この枢支ピン38が嵌入された孔35は、第1リンク部材30の他方端の枢支点Bとなる。
また、L字状の第1リンク部材30の中途部である屈曲部33には、孔36が形成されていて、駆動部54に配備されている回動軸55が貫通するようになっている。この屈曲部33の孔36と回動軸55とが固着して枢支されることにより、第1リンク部材30が回動軸55の回動に伴い、回動軸55の軸心回りに回転するようになっている。この回動軸55が貫通した孔36は、第1リンク部材30の屈曲部33の枢支点Cとなる。
すなわち、第1リンク部材30において、回動軸55に固着して枢支される枢支点Cは、マッサージ機構17の下側に枢支される枢支点Aと、揺動リンク部材49の一方端に枢支される枢支点Bとの間に配置されていることとなる。
以上より、第1リンク部材30は、回動軸55の軸心回り(枢支点B回り)に、一方端31が支持フレーム11の後斜め上方を向く位置から、当該支持フレーム11の前方を向く位置まで揺動可能とされている。
この第1リンク部材30の上方には、第2リンク部材39が左右一対配備されている。
第2リンク部材39は、支持フレーム11の上下方向中途部であり、且つ左右一対の第1支持フレーム部材12の左右方向内側に一対配備されている。
第2リンク部材39は、第1リンク部材30と同様に、側面視でL字状に形成されている板材であって、一方端40は他方端41より長いものとされ、且つ当該一方端40はマッサージ機構17の上側に対して左右方向軸心回りに回動自在に連結されている。また、他方端41は、後述する揺動リンク部材49の他方端51に対して左右方向軸心回りに回動自在に連結されている。
つまり、第2リンク部材39は、第1リンク部材30とほぼ同様の形状とされている。
一方で、この第2リンク部材39は、その一方端40が他方端41より左右方向内側に位置していて、この点が第1リンク部材30の形状と異なっている。
第2リンク部材39の一方端40には、マッサージ機構17の上側を枢支するための孔43が形成されている。この孔43は、マッサージ機構17の上側に形成された孔と合わせた上で枢支ピン46が嵌入されるようになっている。この枢支ピン46が嵌入された孔43は、第2リンク部材39の一方端の枢支点Dとなる。
一方、第2リンク部材39の他方端41には、揺動リンク部材49の他方端51を枢支するための孔44が形成されている。この孔44は、揺動リンク部材49の他方端51に形成された孔53と合わせた上で枢支ピン47が嵌入されるようになっている。この枢支ピン47が嵌入された孔44は、第2リンク部材39の他方端の枢支点Eとなる。
また、L字状の第2リンク部材39の中途部である屈曲部42には、係合部材14(支持フレーム11)の係合片15に枢支されるための孔45が形成されている。この孔45は、係合片15に形成された孔16と合わせた上で枢支ピン48が嵌入されるようになっている。
この屈曲部42の孔45と係合片15の孔16とが枢支ピン48により回動自在に枢支されることにより、第2リンク部材39が枢支ピン48の軸心回りに回転するようになっている。この枢支ピン48が嵌入された孔は、第2リンク部材39の屈曲部42の枢支点Fとなる。
すなわち、第2リンク部材39において、係合片15に枢支される枢支点Fは、マッサージ機構17の上側に枢支される枢支点Dと、揺動リンク部材49の他方端51に枢支される枢支点Eとの間に配置されていることとなる。
また、第2リンク部材39の屈曲部42の枢支点Fが、第1リンク部材30の屈曲部33の枢支点Cのほぼ真上に位置するようになっており、第2リンク部材39は第1リンク部材30と略同じ回動をする。
すなわち、第2リンク部材39は、屈曲部42(係合片15)に嵌入された枢支ピン48の軸心回りに、一方端40が支持フレーム11の後斜め上方を向く位置から、当該支持フレーム11の前方を向く位置まで揺動可能とされている。
この第2リンク部材39と第1リンク部材30との間には、揺動リンク部材49が左右一対配備されている。
揺動リンク部材49は、第1リンク部材30の他方端31と第2リンク部材39の他方端41との間で、掛け渡すように、一対配備されている。
揺動リンク部材49は、長尺の板材であって、この板材の長手方向の長さがマッサージ機構17の上下方向の高さ、すなわち枢支点Aと枢支点Dとの距離と略同じとされ、当該揺動リンク部材49と、マッサージ機構17の上下方向とが平行に配備されている。
揺動リンク部材49の一方端50(下方端)には、第1リンク部材30の他方端32に枢支されるための孔52が形成されている。上記したように、この孔52に枢支ピン38が嵌入されることにより、第1リンク部材30の他方端32に枢支される(枢支点B)。
一方、揺動リンク部材49の他方端51(上方端)には、第2リンク部材39の他方端41に枢支されるための孔53が形成されている。上記したように、この孔53に枢支ピン47が嵌入されることにより、第2リンク部材39の他方端41に枢支される(枢支点E)。
また、図4に示すように、この揺動リンク部材49は、その一方端50が他方端51より左右方向内側に位置していて、平面視で、第1リンク部材30の他方端32と第2リンク部材39の他方端41との差(枢支点Bと枢支点Eとの幅方向のズレ)を埋める形状となっている。
すなわち、揺動リンク部材49は、支持フレーム11の上下(長手)方向に沿うように、支持フレーム11の中途部から下方(側面視で第1支持フレーム部材12と重なる位置)へ移動可能とされている。
このように、リンク機構29は、駆動部54の回動軸55の回転により、マッサージ機構17の下側に枢支された第1リンク部材30が、回動軸55の軸心回りに揺動する。それと同時に、マッサージ機構17の上側に枢支された第2リンク部材39が、係合片15に嵌入された枢支ピン48の軸心回りに揺動する。
一方、第1リンク部材30及び第2リンク部材39に枢支された揺動リンク部材49は、支持フレーム11の上下方向中途部から後下方へ揺動する。
そうすると、第1リンク部材30、第2リンク部材39、及び揺動リンク部材49の揺動により、マッサージ機構17は水平を維持しながら、下側から前上方、すなわち背もたれ部3の内部から表層面62の前方へと移動する。
このとき、枢支点A、枢支点Dは、回動軸55の軸心回りに、支持フレーム11後方から前方に移動する。一方、枢支点B、枢支点Eは、回動軸55の軸心回りに、支持フレーム11前方から後方に移動する。
また、リンク機構29は、揺動リンク部材49の一方端50が他方端51より左右方向内側に位置し、且つ第2リンク部材39の一方端40が他方端41より左右方向内側に位置していることにより、第1リンク部材30、第2リンク部材39、及び揺動リンク部材49、マッサージ機構17(リンク部材の役割)が干渉せずに回動することができる。
このリンク機構29の下側には、当該リンク機構29を揺動させる駆動部54が配備されている。
駆動部54は、リンク機構29を揺動させる回動軸55と、回転駆動力を発生させる電動モータ56と、発生した回転駆動力を回動軸55に伝達して回転駆動させるギアボックス57と、で構成されている。
支持フレーム11の下端部に配備された電動モータ56は、左右方向を向くように配備され、その回転駆動軸(図示せず)が左方向に一本突出しており、その回転駆動軸にはドライブギア(図示せず)が取り付けられている。一方、回動軸55は、電動モータ56の回転駆動軸の後方、且つその回転駆動軸に平行に配備されており、回動軸55の左端側には、ドリブンギア(図示せず)が取り付けられていて、このドリブンギアにドライブギアが噛合している。これらドリブンギア及びドライブギアは、ギアボックス57内に内蔵されていて、これらを介して電動モータ56の回転駆動力が回動軸55に伝達されるようになっている。
この駆動部54は、支持フレーム11の下部の配備された一対の支持部材58,59を介して、支持フレーム11の下部に支持されている。
支持部材58,59は、板片をプレス加工などにより所定の形状に形成されたものであり、支持フレーム11の下部から前方に突出するように一対配備されている。
左側の支持部材58は、ギアボックス57及び電動モータ56を支持している。なお、回動軸55の左側は、ギアボックス57にて支持されていて、その支持点には回動軸55を回転自在に支持する軸受(図示せず)が嵌め入れられている。一方、右側の支持部材59は、回動軸55及び電動モータ56を支持し、回動軸55の支持点には回動軸55を回転自在に支持する軸受(図示せず)が嵌め入れられている。
次に、図5〜図9を用いて、上記した移動機構28、すなわちリンク機構29により実現される5つの姿勢(収容位置における姿勢、表層位置における姿勢、第1マッサージ位置における姿勢、第2マッサージ位置における姿勢、第3マッサージ位置における姿勢)、言い換えれば本発明の椅子1の動作について説明する。
図5に示す如く、側方断面視において、揺動開始前のリンク機構29及びマッサージ機構17が、支持フレーム11の内部に収容された位置を収容位置とする。
図6に示す如く、側方断面視において、揺動を開始したリンク機構29により、マッサージ機構17の左右下側の施療子23,27が表層面62に当接した位置を表層位置とする。
図7に示す如く、側方断面視において、揺動動作中のリンク機構29により、マッサージ機構17の左右下側及び左右上側の施療子22,23,26,27が表層面62から突出した位置を第1マッサージ位置(上位置)とする。
図8に示す如く、側方断面視において、揺動動作中のリンク機構29により、マッサージ機構17が表層面62から突出した位置(マッサージ機構17の左右下側及び左右上側の施療子22,23,26,27が表層面62からさらに突出した位置)を第2マッサージ位置(中位置)とする。
図9に示す如く、側方断面視において、揺動動作中のリンク機構29により、マッサージ機構17が表層面62から突出すると共に、表層面62(背もたれ部3)の下部に移動した位置を第3マッサージ位置(下位置)とする。
移動機構28により、マッサージ機構17は、以上述べた5つの位置・姿勢間をスムーズに移動できるようになる。
まず、図5に示すように、収容位置においては、第1リンク部材30及び第2リンク部材39は、一方端31,40が斜め後側上方を向き、他方端32,41が斜め下側前方を向いている。一方、揺動リンク部材49は、支持フレーム11より所定の距離を空けた前側に上下方向を向き、且つマッサージ機構17とほぼ同じ高さに位置している。
このように、L字形状の第1リンク部材30及び第2リンク部材39が、下に凸となって位置しているときは、枢支点Aと枢支点Bは、共に前後方向を向く略水平線上に存在していることとなる。また、枢支点Dと枢支点Eも、前後方向を向く略水平線上に存在していることとなる。
一方、揺動リンク部材49が略垂直に位置しているときは、他方端(枢支点E)が一方端(枢支点B)よりやや前方に位置している。
収容位置では、マッサージ機構17は、コンパクトに格納されたリンク機構29により、側面視で支持フレーム11と重なるような位置となる。つまり、収容位置でのマッサージ機構17は、背もたれ部3の内部に完全に収容されている。
以上述べた収容位置にある移動機構28においては、電動モータ56を正転方向に回転駆動させると、第1リンク部材30が回動軸55の軸心回り回動し、リンク機構29の姿勢が収容位置から表層位置へと移行する。
次に、図6に示すように、表層位置においては、第1リンク部材30及び第2リンク部材39は、一方端31,40が収容位置のときより斜め後側上方を向き、他方端32,41が収容位置のときより斜め下側前方を向いている。一方、揺動リンク部材49は、支持フレーム11より所定の距離を空けた前側に上下方向を向き、且つマッサージ機構17よりやや下方に位置している。
このように、L字形状の第1リンク部材30及び第2リンク部材39が、下に凸となり、且つ前方に回動しているときは、枢支点Aと枢支点Dは、枢支点Bと枢支点Eに対して所定の距離を空けた上方に位置していることとなる。
一方、第1リンク部材30及び第2リンク部材39により、揺動リンク部材49が下方に移動しているときは、他方端(枢支点E)が一方端(枢支点B)のやや前方に位置している。
表層位置では、マッサージ機構17は、揺動を開始したリンク機構29により、側面視で支持フレーム11より前方上側に若干突出した位置となり、左右下側の施療子23,27が表層面62より突出するようになる。
このように、表層面62より突出した左右下側の施療子23,27は、背もたれ部3に凭れた使用者の腰部に当接することとなり、当該腰部をサポート可能となっている。したがって、この表層位置は、このような使用者の上体を背部側から支持する姿勢を実現する「腰サポート位置」と考えることもできる。
以上述べた表層位置にある移動機構28においては、電動モータ56を正転方向にさらに回転駆動させると、第1リンク部材30の一方端31が回動軸55の軸心回り揺動して、支持フレーム11の斜め前方上側に位置し、リンク機構29の姿勢が表層位置から第1マッサージ位置へと移行する。
図7に示すように、第1マッサージ位置においては、第1リンク部材30及び第2リンク部材39は、一方端31,40が支持フレーム11の上下方向とほぼ重なる(支持フレーム11の上下方向と略平行)位置となり、他方端32,41が支持フレーム11の上下方向に対して垂直となる位置(水平方向を向く前方に突出する位置)となる。
一方、揺動リンク部材49は、表層位置のときより、支持フレーム11との距離が広く空けた前側に下がった位置で、且つ他方端がマッサージ機構17の上下方向中途部とほぼ重なる位置にある。
このように、L字形状の第1リンク部材30の一方端31及び第2リンク部材39の一方端40が、略垂直の位置(他方端が略水平の位置)となっているときは、枢支点Aは枢支点Cと上下方向で略同一直線上となり、枢支点Dは枢支点Fと上下方向で略同一直線上となる。つまり、枢支点A、枢支点D、枢支点C、枢支点Fは、上下方向で略同一直線上となる。
また、枢支点Bは、枢支点Cと水平方向を向く前後で略同一直線上となり、枢支点Eは枢支点Fと水平方向を向く前後で略同一直線上となる。
一方、揺動リンク部材49が下方に移動しているときは、他方端51(枢支点E)が一方端50(枢支点B)のやや前方に位置している。
第1マッサージ位置では、マッサージ機構17は、揺動動作中のリンク機構29により、側面視で支持フレーム11より前方上側に若干突出した位置となり、左右下側及び左右上側の施療子22,23,26,27が表層面62より突出するようになる。
このように、表層面62より突出した左右下側及び左右上側の施療子22,23,26,27は、背もたれ部3に凭れた使用者の腰部及び背部に当接することとなり、当該腰部及び背部に対してマッサージ動作が可能な状態となる。
以上述べた第1マッサージ位置にある移動機構28においては、電動モータ56をさらに正転方向に回転駆動させると、第1リンク部材30の一方端31が回動軸55の軸心回り揺動して、支持フレーム11の前方で且つ下方側に位置し、リンク機構29の姿勢が第1マッサージ位置から第2マッサージ位置へと移行する。
図8に示すように、第2マッサージ位置においては、第1リンク部材30及び第2リンク部材39は、一方端31,40が支持フレーム11の上下方向に対して垂直となる位置(水平方向を向く前方に突出する位置)となり、他方端32,41が支持フレーム11の上下方向とほぼ重なる(支持フレーム11の上下方向と略平行)位置となる。
一方、揺動リンク部材49は、支持フレーム11の上下方向とほぼ重なる(支持フレーム11の上下方向と略平行)位置となり、第1リンク部材30の他方端32及び第2リンク部材39の他方端41とほぼ同一直線上となる。
このように、L字形状の第1リンク部材30の一方端31及び第2リンク部材39の一方端40が略水平の位置(他方端が略垂直の位置)となっているときは、枢支点Aは枢支点Cと水平方向を向く前後で略同一直線上となり、枢支点Dは枢支点Fと水平方向を向く前後で略同一直線上となる。
また、枢支点Bは、枢支点Cと上下方向で略同一直線上となり、枢支点Eは枢支点Fと上下方向で略同一直線上となる。つまり、枢支点B、枢支点C、枢支点E、枢支点Fは、上下方向で略同一直線上となる。
第2マッサージ位置では、マッサージ機構17は、揺動動作中のリンク機構29により、側面視で支持フレーム11より前方に突出した位置となり、左右下側及び左右上側の施療子22,23,26,27が表層面62から大きく突出するようになる。
このように、表層面62より大きく突出した左右下側及び左右上側の施療子22,23,26,27は、背もたれ部3に凭れた使用者の腰部などに当接することとなり、当該腰部などに対してマッサージ動作可能となる。
以上述べた第2マッサージ位置にある移動機構28においては、電動モータ56をさらに正転方向に回転駆動させると、第1リンク部材30の一方端31が回動軸55の軸心回り揺動して、支持フレーム11の斜め前方下側に位置し、リンク機構29の姿勢が第2マッサージ位置から第3マッサージ位置へと移行する。
図9に示すように、第3マッサージ位置においては、第1リンク部材30及び第2リンク部材39は、一方端31,40が水平方向を向く前方よりやや斜め下側を向く位置となり、他方端32,41が支持フレーム11の上下方向の斜め後方下側を向く位置となる。
一方、揺動リンク部材49は、支持フレーム11の上下方向とほぼ重なる(支持フレーム11の上下方向と略平行)位置となり、第1リンク部材30の他方端32及び第2リンク部材39の他方端41とほぼ同一直線上となる。このとき、揺動リンク部材49は、第2マッサージ位置のときより、やや上方に移動している。
このように、L字形状の第1リンク部材30の一方端31及び第2リンク部材39の一方端40が前方向よりやや斜め下側を向く位置となっているときは、枢支点Aが枢支点Bと水平方向を向く前後で略同一直線上となり、枢支点Dが枢支点Fと水平方向を向く前後で略同一直線上となる。
また、揺動リンク部材49は、5つの位置(収容位置、表層位置、第1マッサージ位置、第2マッサージ位置、第3マッサージ位置)において、上下方向に移動するのみとなっている、前後方向の姿勢はほぼ変化しないものとなっている。すなわち、揺動リンク部材49は、マッサージ機構17の姿勢を水平方向に維持するようになっている。
第3マッサージ位置では、マッサージ機構17は、揺動動作中のリンク機構29により、側面視で支持フレーム11より前方下側から突出した位置となり、左右下側及び左右上側の施療子22,23,26,27が背もたれ部3の下側に位置するようになる。
このように、背もたれ部3の下側にて大きく突出した左右下側及び左右上側の施療子22,23,26,27は、背もたれ部3に凭れた使用者の下側腰部(臀部近傍)に当接することとなり、当該下側腰部に対してマッサージ動作可能となる。
なお、マッサージ機構17を背もたれ部3の内部に収容する場合(例えば、図9の状態から図5の状態に戻す場合)には、電動モータ56を逆回転させて、第1リンク部材30を後方に揺動させる。第1リンク部材30が後方に揺動すると、第2リンク部材39も揺動し、マッサージ機構17が背もたれ部3(支持フレーム11)の内部に収容される。そうすると、リンク機構29(移動機構28)は、第3マッサージ位置から、第2マッサージ位置、第1マッサージ位置、表層位置を経て、収容位置へと移行する。
つまり、本実施形態の椅子1では、電動モータ56を正回転させることで、リンク機構29が収容位置から第3マッサージ位置へと変化し、電動モータ56を逆回転させることで、各部材は逆の動きをし、リンク機構29が第3マッサージ位置から収容位置へと変化する。
以上述べたように、本実施形態の椅子1は、使用者の背部に対してマッサージ動作を行うときにだけ、背もたれ部3の内部に収容されたマッサージ機構17が背部に容易に当接させることができる。また、本実施形態の椅子1は、簡素な構造でありながら移動機構28をさまざまな姿勢に揺動させることができ、且つマッサージ中の使用者にリラックス感を与えることができる。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。
例えば、本実施形態のリンク機構29は、第1リンク部材30を支持フレーム11の下部に配備し、且つ第2リンク部材39を第1リンク部材30の上部に配備した機構として説明したが、第1リンク部材30及び第2リンク部材39を上下方向に反対に配備した機構としてもよい。
すなわち、リンク機構29の変形例としては、例えば、リンク機構29を揺動させる駆動部50を支持フレーム11の上部に配備しておき、一方端31がマッサージ機構17の上側に対して回動自在に連結されていて、中途部33が駆動部54の回動軸55に連結されている第1リンク部材30と、第1リンク部材30とは上下方向で異なる位置に配備されているものであって、中途部42が支持フレーム11に回動自在に枢支されると共に、一方端40がマッサージ機構17の下側に対して回動自在に連結されている第2リンク部材39と、一方端50が第1リンク部材30の他方端32に回動自在に枢支されると共に、他方端51が第2リンク部材39の他方端41に回動自在に枢支されている揺動リンク部材49と、を有している機構とするとよい。
また、本実施形態のリンク機構29については、第1リンク部材30の中途部33に、駆動部54の回動軸55を連結し、その第1リンク部材30の回動によって回動するものとして説明したが、第2リンク部材39の中途部42に、駆動部54の回動軸55を連結し、その第2リンク部材39の回動によって回動するものとしてもよい。
つまり、上記したリンク機構29及びその変形例は、種々ある平行リンク機構の一例であり、「発明を実施するための形態」で述べた機構及び動作(マッサージ機構17の出退動作)をする機構であれば、いかなるリンク機構であってもよい。
特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操作手順、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
また、本願発明の構成、技術的思想は、事務用椅子1に限定されず、座椅子など一般的な椅子やソファーにも適用可能である。
また、本実施形態では、肘掛け部5及びヘッドレスト4を有する事務用椅子1を例に挙げて説明したが、座部2と背もたれ部3と脚フレーム6のみ事務用椅子1であってもよい。
1 椅子(事務用椅子)
2 座部
3 背もたれ部
4 ヘッドレスト
5 肘掛け部
6 脚フレーム
7 支柱体
8 脚
9 車輪(キャスター)
10 切り欠き部
11 支持フレーム
12 第1支持フレーム部材
13 第2支持フレーム部材
14 係合部材
15 係合片
16 孔
17 マッサージ機構(背揉み装置)
18 マッサージ部材
19 マッサージ部
20 左マッサージ部材
21 左アーム部材
22 左上施療子
23 左下施療子
24 右マッサージ部材
25 右アーム部材
26 右上施療子
27 右下施療子
28 移動機構
29 リンク機構
30 第1リンク部材
31 一方端
32 他方端
33 屈曲部(中途部)
34 孔(一方端)
35 孔(他方端)
36 孔(屈曲部)
37 枢支ピン(一方端)
38 枢支ピン(他方端)
39 第2リンク部材
40 一方端
41 他方端
42 屈曲部(中途部)
43 孔(一方端)
44 孔(他方端)
45 孔(屈曲部)
46 枢支ピン(一方端)
47 枢支ピン(他方端)
48 枢支ピン(屈曲部)
49 揺動リンク部材
50 一方端(下方端)
51 他方端(上方端)
52 孔(一方端)
53 孔(他方端)
54 駆動部
55 回動軸
56 電動モータ
57 ギアボックス
58 左側の支持部材
59 右側の支持部材
60 孔(マッサージ機構の下側)
61 孔(マッサージ機構の上側)
62 表層面

Claims (9)

  1. 座部と、前記座部の後部に配備されて使用者の背部を支持可能に設けられた背もたれ部と、前記背もたれ部に内蔵され、且つ座部に着座した使用者の背部に対してマッサージ動作を行うマッサージ機構と、を有する椅子において、
    前記背もたれ部の内部には、支持フレームが設けられており、前記マッサージ機構は、移動機構を介して前記支持フレームに配設されていて、
    前記移動機構は、前記マッサージ機構を前記背もたれ部に内蔵された位置から、前記背もたれ部の前方であって、且つ使用者の背部に対してマッサージ可能とされた位置まで移動するように構成されている
    ことを特徴とする椅子。
  2. 前記移動機構は、前記マッサージ機構を、背もたれ部の内部に収容された収容位置から、前記背もたれ部の表層面に並ぶ位置である表層位置まで移動可能とするように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の椅子。
  3. 前記移動機構は、前記マッサージ機構を移動させるリンク機構と、前記支持フレームに配備され、且つ前記リンク機構を揺動させる駆動部とで構成され、
    前記リンク機構は、
    一方端がマッサージ機構に対して回動自在に連結されていて、中途部が前記駆動部の回動軸に連結されている第1リンク部材と、
    第1リンク部材とは上下方向で異なる位置に配備されているものであって、中途部が前記支持フレームに回動自在に枢支されると共に、一方端がマッサージ機構に対して回動自在に連結されている第2リンク部材と、
    一方端が前記第1リンク部材の他方端に回動自在に枢支されると共に、他方端が第2リンク部材の他方端に回動自在に枢支されている揺動リンク部材と、
    を有している
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の椅子。
  4. 前記第1リンク部材は、側面視でL字状に形成されている部材であって、前記L字状の一方端は他方端より長いものとされ、且つ当該一方端は前記マッサージ機構の下側に対して回動自在に連結されていて、
    前記L字状の中途部である屈曲部は、前記駆動部に配備されている回動軸に固着して枢支されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の椅子。
  5. 前記第2リンク部材は、側面視でL字状に形成されている部材であって、前記L字状の一方端は他方端より長いものとされ、且つ当該一方端は前記マッサージ機構の上側に対して回動自在に連結されていて、
    前記L字状の中途部である屈曲部は、支持フレームに対して回動自在に枢支されている
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の椅子。
  6. 前記第1リンク部材及び第2リンク部材は、一方端が前記支持フレームの後斜め上方を向く位置から、当該支持フレームの前方を向く位置まで揺動可能とされている
    ことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の椅子。
  7. 前記第1リンク部材は、前記回動軸に固着して枢支される枢支点が、マッサージ機構の下側に枢支される枢支点と、揺動リンク部材に枢支される枢支点との間に配置されていて、
    前記第2リンク部材は、前記支持フレームに対して回動自在に枢支される枢支点が、マッサージ機構の上側に枢支される枢支点と、揺動リンク部材に枢支される枢支点との間に配置されている
    こと特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載の椅子。
  8. 前記揺動リンク部材は、長尺の板材であって、前記板材の長手方向の長さが前記マッサージ機構の上下方向の高さと略同じとされ、
    当該揺動リンク部材と、前記マッサージ機構の上下方向とが平行とされている
    こと特徴とする請求項3に記載の椅子。
  9. 前記リンク機構は、
    前記揺動リンク部材は、その一方端が他方端より左右方向内側に位置し、
    前記第2リンク部材は、その一方端が他方端より左右方向内側に位置していることを特徴とする請求項3、5〜8のいずれかに記載の椅子。
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