JP6145328B2 - 椅子型マッサージ機 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、使用者の腕をマッサージ可能な腕マッサージ部を肘掛け部の上方に設けた椅子型マッサージ機が開示されている。この腕マッサージ部は、肘掛け部に沿った方向に軸心が向く半円筒状に形成されたケーシングの内側にエアバッグで構成されたマッサージ部を備えており、エアバッグ式のマッサージ部を膨らましたり縮めたりすることでケーシングの内側に挿し込まれた使用者の腕をマッサージ可能となっている。
すなわち、特許文献2には、座部と、座部の左右方向の両側に前後方向に伸びるように設けられる肘掛け部と、座部の後側に設けられた背もたれ部とを備えた椅子型マッサージ機において、前記肘掛け部には、当該肘掛け部の後方に向かって開口する開口部を有すると共に、当該開口部から前方に向かって挿し込まれた腕のマッサージを可能とする腕マッサージ部が設けられており、前記腕マッサージ部は、肘掛け部内に収容されて開口部からの腕の挿し込みが規制される格納位置と、前記肘掛け部の上方に突出して開口部からの腕の挿し込みが可能とされるマッサージ位置との間で、上下方向に移動自在とされている椅子型マッサージ機が開示されている。
しかしながら、特許文献1の難点を克服すると考えられる特許文献2の技術にも、以下に述べるような若干の問題点が存在することが知見された。
させる際に、手と前腕を後方に移動させて離脱させる必要があり、スムーズに手と前腕を離脱させることができないこともある。
そこで、本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、使用者が手及び/又は前腕のマッサージを終えた際に、使用者の手及び/又は前腕をスムーズ、且つ確実に腕マッサージ部から離脱させることが可能な椅子型マッサージ機を提供することを目的とする。
本発明に係る椅子型マッサージ機は、座部と、当該座部の左右方向の両側に前後方向に伸びるように設けられる肘掛け部と、前記肘掛け部の後方に向かって開口する開口部を有すると共に当該開口部から前方に向かって挿し込まれた手及び/又は前腕のマッサージを可能とする腕マッサージ部と、前記座部の後側に設けられた背もたれ部と、を有する椅子型マッサージ機において、前記腕マッサージ部は、前記肘掛け部内に収容される格納位置と、前記肘掛け部の上方に突出して開口部からの手及び/又は前腕の挿し込みが可能とされるマッサージ位置との間で、上下方向に移動自在とされており、前記格納位置における腕マッサージ部の開口部に対面する肘掛け部には、当該開口部より後方が上方及び幅方向内側に向かって開放状となるように切り取られてなる切り欠き部が形成されていることを特徴とする。
好ましくは、前記腕マッサージ部の先端部には、挿し込まれた手を押圧マッサージするための手マッサージ部が設けられており、前記手マッサージ部には、前記開口部又は側方開口部の端部から前方に向かって連接するように形成されると共に、挿し込まれた手を座部方向へ離脱可能とする切り込み部が形成されているとよい。
図1に示すように、椅子型マッサージ機1は、座部2と、座部2の左右方向の両側に前後方向に伸びるように設けられる肘掛け部3と、座部2の後側に設けられた背もたれ部4とを備えている。また、肘掛け部3には腕のマッサージを可能とする腕マッサージ部5が設けられており、この腕マッサージ部5は肘掛け部3に対して上下方向に移動自在とされている。
)から見た前後方向を椅子型マッサージ機1を説明する際の前後方向と呼び、使用者から見た左右方向を椅子型マッサージ機1を説明する際の左右方向(幅方向)と呼ぶ。また、椅子型マッサージ機1に座った使用者から見た上下方向を椅子型マッサージ機1を説明する際の上下方向と呼ぶ。なお、使用者の施療部位に関しては、「腕」と呼ばれる部分のうち、手首から肘までを「前腕V」と呼び、手首から先の部分を「手W」と呼ぶ。
背もたれ部4は、使用者がもたれ掛かれるように座部2の後側に設けられている。背もたれ部4は、座部2の後側の支持フレーム6に対して左右方向を向く水平軸周りに揺動自在に枢支されており、上下方向に沿って起立した起立姿勢と後方に向かってほぼ水平に倒れ込んだリクライニング姿勢との間で自由に傾斜できるようになっている。
また、開口部7の左右方向の内側には、この開口部7に連通するように長細状に開口され、且つ座部2側からの手W及び/又は前腕Vの挿し込みを可能とする側方開口部8が形成されている。この側方開口部8は、右腕マッサージ部5Rが格納位置(図1(a)参照)にあるときに閉鎖され、且つ右腕マッサージ部5Rがマッサージ位置(図1(b)参照)にあるときに側方開口部8が開口されるようになっている。なお、格納位置において、側方開口部8は、完全に閉鎖される必要はなく、その一部のみが閉鎖される構成であってもよい。右腕マッサージ部5Rに関する格納位置及びマッサージ位置の詳細は、後述する。
後側の上面及び下面には第2エアバッグ10(マッサージ用空気袋)が配備されており、収容部9に挿し込まれた使用者の前腕Vを押圧マッサージできるようになっている。
図1〜図3に示すように、手マッサージ部21は、右腕マッサージ部5Rの先端部であって、幅方向外側の内壁に配備された第1エアバッグ11と、この第1エアバッグ11の側方から覆う覆い体22とを有している。この手マッサージ部21は、当該手マッサージ部21の開口から前方に向かって挿し込まれた使用者の手Wを、その手の甲側に配備されている第1エアバッグ11によってマッサージするものである。
このような構成を有する右腕マッサージ部5Rは、右肘掛け部3R内に収容された「格納位置」と、右肘掛け部3Rから上方に突出して開口部7からの手W及び/又は前腕Vの挿し込みが可能とされると共に腕のマッサージが可能となる「マッサージ位置」との間で上下方向に移動自在とされている。そして、これらの開口部7及び側方開口部8は、右腕マッサージ部5Rがマッサージ位置に移動したときに開口してマッサージが可能となる構成となっている。
次に、本発明の特徴である肘掛け部3に形成された切り欠き部20、及び腕マッサージ部5(詳しくは、手マッサージ部21)に形成された切り込み部23ついて、図面を基に説明する。なお、以下の説明においても、右肘掛け部3R、及び右腕マッサージ部5Rに着目して、説明する。左肘掛け部3L、及び左腕マッサージ部5Lにおいても、同様に切り欠き部20、及び切り込み部23が設けられている。
図1〜図3に示すように、切り欠き部20は、右肘掛け部3Rの外壁面より内側に設けられており、座部2に向かって(幅方向内側に向かって)開放状に形成されている。この切り欠き部20は、右腕マッサージ部5Rの開口部7から後方に向かって形成された所定の広さの空間であって、右腕マッサージ部5Rから手W及び/又は前腕Vをスムーズに離脱させることができるようになっている。
24に沿うように移動させることで、右腕マッサージ部5Rから前腕Vをスムーズに離脱させることができる。
つまり、切り欠き部20は、側面視で扇状の空間となっており、この空間に肘及び前腕Vの後端部を移動させて肘を扇状の円弧に沿わせて上方に引き上げることができる。それゆえ、右腕マッサージ部5Rに挿し込まれた手W及び/又は前腕Vをスムーズに離脱させることができる。
前述した如く、手マッサージ部21は、右腕マッサージ部5Rの先端部であって、幅方向外側の内壁に配備された第1エアバッグ11と、この第1エアバッグ11の側方から覆う覆い体22とを有している。
覆い体22は、第1エアバッグ11の膨張による手のひら(手W)の押し出しを受け止めるようになっている。この可撓性を有する覆い体22が第1エアバッグ11と対面するように配備されていることで、覆い体22は第1エアバッグ11の膨張によって押し出された手のひら(手W)を幅方向外側に向かって支持するようになり、第1エアバッグ11による押圧マッサージの効果を確実なものとしている。
図3(a)は、腕マッサージ部5に手Wと前腕Vを挿し込んだ状態を示す図であり、図3(b)は、腕マッサージ部5から手Wと前腕Vを切り込み部23を介して離脱させた状態を示す図である。
切り込み部23は、格納状態における覆い体22の上下方向の上部に形成されており、挿し込まれたときの手先に相当する部分まで切り込まれている。切り込み部23は、ほぼ直線状に形成されており、挿し込まれた手Wを座部方向へ離脱するときにだけ開口するようになっている。つまり、手Wをマッサージしているときには、切り込み部23は開口しないようになっている。
なお、左腕マッサージ部5Lの覆い体22に形成された切り込み部23、及び左肘掛け部3Lに形成された切り欠き部20は、右腕マッサージ部5Rと及び右肘掛け部3R同様であるので、説明は省略する。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。例えば、本実施形態の手マッサージ部21に備えられた第1エアバッグ11は、手の甲と略同じ大きさの正方形状の面を有した平らなマッサージ用空気袋を用いているが、手の甲及び手のひら(掌)を同時に押圧マッサージをする有底袋体のマッサージ用空気袋を用いてもよい。
2 座部
3 肘掛け部
3L 左肘掛け部
3R 右肘掛け部
4 背もたれ部
5 腕マッサージ部
5L 左腕マッサージ部
5R 右腕マッサージ部
6 支持フレーム
7 開口部
8 側方開口部
9 収容部
10 第2エアバッグ
11 第1エアバッグ
12 枢支軸
13 側板
20 切り欠き部
21 手マッサージ部
22 覆い体
23 切り込み部
24 後側壁
V 前腕
W 手
Claims (5)
- 座部と、当該座部の左右方向の両側に前後方向に伸びるように設けられる肘掛け部と、前記肘掛け部の後方に向かって開口する開口部を有すると共に当該開口部から前方に向かって挿し込まれた手及び/又は前腕のマッサージを可能とする腕マッサージ部と、前記座部の後側に設けられた背もたれ部と、を有する椅子型マッサージ機において、
前記腕マッサージ部は、前記肘掛け部内に収容される格納位置と、前記肘掛け部の上方に突出して開口部からの手及び/又は前腕の挿し込みが可能とされるマッサージ位置との間で、上下方向に移動自在とされており、
前記格納位置における腕マッサージ部の開口部に対面する肘掛け部には、当該開口部より後方が上方及び幅方向内側に向かって開放状となるように切り取られてなる切り欠き部が形成されている
ことを特徴とする椅子型マッサージ機。 - 前記開口部の左右方向の内側には、当該開口部に連通するように長細状に開口され、且つ前記座部側からの手及び/又は前腕の挿し込みを可能とする側方開口部が形成されており、
前記腕マッサージ部が格納位置にあるときに前記側方開口部が閉鎖され、且つ前記腕マッサージ部がマッサージ位置にあるときに前記側方開口部が開口する
ことを特徴とする請求項1に記載の椅子型マッサージ機。 - 前記腕マッサージ部は、当該腕マッサージ部の先端部が前記肘掛け部に回動自在に枢支されていて、当該肘掛け部に枢支された軸心回りに腕マッサージ部が前方回動自在で上下方向に移動可能とされている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の椅子型マッサージ機。 - 前記腕マッサージ部の先端部には、挿し込まれた手を押圧マッサージするための手マッサージ部が設けられており、
前記手マッサージ部には、前記開口部又は側方開口部の端部から前方に向かって連接するように形成されると共に、挿し込まれた手を座部方向へ離脱可能とする切り込み部が形成されている
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の椅子型マッサージ機。 - 前記切り込み部は、前記手マッサージ部の上下方向の上部又は中途部に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の椅子型マッサージ機。
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