JP6936477B2 - マッサージ機 - Google Patents
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Description
このような要望に応えるものとして、例えば、特許文献1に示すマッサージ機が存在する。
しかし、特許文献1に開示されているマッサージ機に搭載されるマッサージ機構は、大型の椅子型マッサージ機向けのものである。大型の椅子型マッサージ機に対するニーズは従前より存在するものの、近年では、比較的コンパクトで小型なマッサージ機の需要も大きい。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、使用者の臀部や下肢をマッサージ可能なものでありながら、小型でコンパクトなマッサージ機を提供することを目的とする。
好ましくは、前記付勢手段は、マッサージアームの先端と連結アームの基端とが枢支される枢支部に配備され、且つマッサージアームと連結アームとを弾性的に連結するバネ部材を有するとよい。
好ましくは、前記ガイド機構は、前記回転軸の回転駆動力を減速部を用いて減速して伝達することで前記本体部に形成されたガイドレールに沿ってマッサージ機構を移動する構成とされており、前記減速部は、前記ガイドレールに沿って移動可能とされたピニオンギヤと、当該ピニオンギヤに回転駆動力を伝達する複数のギヤと、を備えており、前記ピニオンギヤまたは複数のギヤのいずれか1つ以上が前記回転軸に対して回転自在に取り付けられているとよい。
好ましくは、前記押圧マッサージ機構は、使用者の施療部を幅方向外方から挟み込むように押圧する押圧マッサージ体と、前記回転軸の回転駆動力により左右一対の押圧マッサージ体を左右方向に沿って揺動させる押圧マッサージ変換部と、を有しているとよい。
図1〜図8は、本発明にかかるマッサージ機1の第1実施形態を示している。本実施形態では、使用者の臀部を中心としてマッサージを行うマッサージ機1を例示するため、このマッサージ機1を「臀部マッサージ機1」と呼ぶ。
図1及び図6に示すように、本実施形態の臀部マッサージ機1は、椅子の座面上に載置可能で且つ使用者Mが着座可能とされた本体部2と、この本体部2に内蔵されていて本体部2の上面に着座した使用者Mの臀部から太ももにかけてマッサージを付与するマッサージ機構3と、を有する。
次に、本実施形態の臀部マッサージ機1を構成する各部材について説明する。
図1に示すように、本体部2は、平面視で略矩形状に形成された部材であり、幅や長さに比して厚みが薄いものとされており、座布団のような形状を呈するものとなっている。具体的には、本体部2の幅や長さは本体部2の上面に着座する使用者Mの臀部(施療部)を下方から支持するに十分な広さを有するものとされ、また本体部2はその下面がほぼ水平方向に向く平坦な面状に形成されていて、椅子の座面などに載置した状態で使用可能とされている。
図1に示すように、下側プレート4は、平面視矩形であって、左右方向の中途側は水平方向に沿って平坦に形成されている。また、左右方向の中途側に対して、左右方向の両側は上方へ向かって立ち上がるように曲がった構造とされている。つまり、下側プレート4を前方や後方から見ると、下側プレート4の断面はちょうど上下の高さが低い(左右に横長な)U字形状となっている。
一方、上側プレート5は、下側プレート4と同様に平面視矩形であって、下側プレート4に上方から嵌り込むものとなっている。つまり、上側プレート5を下側プレート4の上から嵌め合わせることで本体部2が形成されている。
以上述べた臀部マッサージ機の本体部2の形状は、一例であり、この形状に限定されるものではない。
本実施形態のマッサージ機構3は、左右方向に駆動軸10aを向けて配備された1基の駆動モータ10と、この駆動モータ10により左右方向を向く軸回りに回転駆動される回転軸11と、この回転軸11の回転駆動力により左右方向に揺動して臀部(施療部)に対して揉みマッサージを行う揉みマッサージ機構3aと、揉みマッサージ機構3aと同様に回転軸11の回転駆動力により左右方向に揺動して臀部(施療部)に対して幅方向外側から挟み込むように押圧する押圧マッサージを行う押圧マッサージ機構3bと、を有している。
本実施形態の臀部マッサージ機1は、上述した基台13にマッサージ機構3を搭載しており、この基台13はガイド機構6により前後方向に案内可能とされている。
上述したガイド機構6は、本体部2に形成されたガイドレール30と、ガイドレール30に噛み合うことで基台13を移動させるピニオンギア35と、を有している。
第1ガイドレール30aは、上面に前後方向に沿ってラックギア歯31を有しており、基台13の下側に設けられたピニオンギア35を噛み合わせることができるようになっている。つまり、上述した駆動モータ10により回転駆動させられたピニオンギア35がラックギア歯31に噛み合って前後方向に移動し、基台13に載せられたマッサージ機構3が第1ガイドレール30aに沿って前後方向に移動するようになっている。
また、この回転軸11の後方側であって、基台13の幅方向略中央に、駆動モータ10が配備されている。この駆動モータ10は、回転駆動力を出力する出力軸の高さが回転軸11とほぼ同じになるように配備されており、上下方向の設置高さを回転軸11と揃えることでマッサージ機構3の上下方向に沿った厚みを薄くできるようになっている。
減速部15は、駆動モータ10の出力軸の先端に設けられた第1ウォームギア16と、この第1ウォームギア16が噛合する第1ウォームホイール17と、を有している。この第1ウォームホイール17は、上述した駆動モータ10の出力軸の下側に配備された減速軸45に取り付けられている。第1ウォームホイール17を介して減速軸45に伝えられた回転駆動力は、第1ウォームホイール17よりもさらに前側の減速軸45に配備された第2ウォームギア18に伝えられる。さらに、減速部15は、第2ウォームギア18と、この第2ウォームギア18に噛合し且つ回転軸11の中央部における左側寄りの位置に設けられた第2ウォームホイール19と、を有している。つまり、第2ウォームギア18(回転軸11)に伝達された回転駆動力は、駆動モータ10の出力軸よりも減速された状態で、回転軸11に伝達される。
この揉み傾斜ボス部21のカム面には、ベアリングを介して、揉み環状嵌合部が摺動自在に外嵌されている。揉み環状嵌合部は、揉みマッサージ体12の基端側(下端側)に形成されていて、側面視がリング状となる部材である。揉み環状嵌合部は、揉み傾斜ボス部21のカム面上に嵌め込まれたベアリングに外嵌しており、回転軸11の回転運動を揉みマッサージ体12の右左方向に沿った並進運動(揺動運動)に変換するものである。そのため、揉み傾斜ボス部21と揉み環状嵌合部とは相対回動自在になっている。
すなわち、揉み規制部40は、揉み規制ピン41が揉み規制溝42に沿って摺動することで、揉みマッサージ体12が回転軸11回りに回動することを規制し、揉みマッサージ体12を左右方向に並進運動(揺動運動)させるようにしている。
このバネ部材28により、連結アーム27は上方に約30°ほど傾斜するものとなり、連結アーム27の先端に設けられた揉み施療子8(詳細は後述)は、使用者Mの臀部にフィットするようになっている。また、揉み施療子8に対して臀部が強くあたり、揉み施療子8を下方に強く押すようなことがあったとしても、連結アーム27が下方を向くように揺動するだけであって、臀部からの押圧力はバネ部材28の弾性力により吸収され、回転軸11等に伝達しマッサージ機構3を破壊したりする不都合を回避することができる。また、バネ部材28の付勢力によって、連結アーム27は常に上方を向くようになっており、揉み施療子8が常に臀部にフィットするため、快適なマッサージを付与することが可能となる。
具体的には、ギア機構32は、第1ギア33、第1従動軸54、第2ギア34、第3ギア47、及び上述したピニオンギア35を備えている。第1ギア33は、揉み傾斜ボス部21の幅方向外側の回転軸11に、回転軸11と一体回転するように取り付けられたギアである。この第1ギア33は、回転軸11の後方に、回転軸11と同じ高さで平行となるように配備された第1従動軸54の第2ギア34に噛み合っている。第1従動軸54も回転軸11と同様に軸受などを用いて左右方向を向く軸回りに回動自在とされており、この第1従動軸54に取り付けられた第2ギア34及び第3ギア47も回転自在とされている。また、第2ギア34は第1ギア33よりもギア比が小さくなっており、第2ギア34を第1ギア33に噛み合わせることで回転軸11の回転駆動力が減速されて第1従動軸54に伝達される。一方、第2ギア34の幅方向外側の第1従動軸54には、第3ギア47が設けられている。この第3ギア47は、第1ギア33の幅方向外側の回転軸11に設けられたピニオンギア35に噛み合っている。このピニオンギア35は、ベアリングなどを用いて回転軸11に対して回動自在に取り付けられており、また第3ギア47よりもギア比が小さなギアで形成されている。そのため、ピニオンギア35には、回転軸11の回転駆動力が第1従動軸54に比べてさらに減速された状態で伝達される。このようにしてギア機構32では、回転軸11の回転駆動力が減速して伝達されたピニオンギア35が、下側プレート5に取り付けられた第1ガイドレール33のラックギア歯31に噛み合うことで、基台13に搭載されたマッサージ機構3が前後方向に移動可能となる。
押圧マッサージ体48は、下方から上方に向かって起立するように伸びる棒状の部材である。押圧マッサージ体48の先端(上端側)は前後方向に長径が向く楕円形状(俵状)となっており、使用者Mの施療部(腰〜太ももの側部)を広範囲に亘って効果的に押圧マッサージすることができるようになっている。押圧マッサージ体48の先端は、幅方向内側に向かって膨らむように張り出しており、張り出された部分で使用者Mの施療部を挟み込めるようになっている。
押圧マッサージ変換部49は、揉み傾斜ボス部21と同様に、回転軸11の軸心に対して傾斜した方向に軸心を向けて取り付けられると共に、外周面にカム面が形成された押圧傾斜ボス部50と、押圧マッサージ体48の基端に設けられ、押圧傾斜ボス部50のカム面に嵌り込んでいる押圧環状嵌合部と、回転軸11の回転に伴って、押圧マッサージ体48が回動することを規制する押圧規制部51と、を備えている。
なお、上述した押圧傾斜ボス部50のカム面の傾斜方向は、左側の押圧傾斜ボス部50と右側の押圧傾斜ボス部50とで相反する方向とされている。例えば、左側の押圧傾斜ボス部50のカム面が右上がりに傾斜している場合には、右側の押圧傾斜ボス部50のカム面は左上がりに傾斜するようになっている。このように押圧傾斜ボス部50のカム面の傾斜方向を左右で相反させれば、左側の押圧マッサージ体48が右方に揺動している場合に右側の押圧マッサージ体48が左方に揺動し、左側の押圧マッサージ体48が左方に揺動している場合に右側の押圧マッサージ体48が右方に揺動するため、左右の押圧マッサージ体48を互いに近接させたり、離反させたりすることが可能となる。
なお、回転軸11が正転及び逆転する際には、前述した揉みマッサージ体12による揺動動作と、押圧マッサージ体21による揺動動作とが、マッサージ機構3の前後移動に合わせて行われるため、本実施形態の臀部マッサージ機1では、揉みマッサージや押圧マッサージを行いつつ、マッサージ機構3が、本体部2内(下側プレート4内)を前方向乃至は後方向に移動することとなる。
以下に、上記した本実施形態の臀部マッサージ機1の作動態様について、説明する。
その後、臀部マッサージ機1の操作スイッチをONとすることで、マッサージ機構3が作動し、臀部へのマッサージが付与されることになる。
加えて、駆動モータ10により発生する回転駆動力は、ガイド機構6に備えられたピニオンギア35に伝達され、このピニオンギア35は、ガイドレール30上のラックギア歯31と■み合うことにより、マッサージ機構3(揉みマッサージ機構3a)が本体部2内を前後方向に移動するようになる。すなわち、マッサージ機構3による揉みマッサージが、使用者Mの臀部から太ももに亘って移動しつつ付与されることとなり、コンパクト且つ小型のマッサージ機構を採用していながら、使用者Mの臀部に効果的なマッサージを効果的に付与できるようになる。
すなわち、まず回転軸11を左右方向を向く軸回りに回転させる。そうすると、軸受部14(第1軸受部14a)と第2軸受部14bとの間に配設された押圧マッサージ変換部49により、回転軸11の回転駆動力が揺動運動に変換されて、左右一対の押圧マッサージ体48に伝達される。
それゆえ、回転軸11をある方向に回転させると、押圧傾斜ボス部50も同じ方向へ回転しようとする。しかし、押圧マッサージ変換部49には、回転軸11の回転に伴って、押圧マッサージ体48が回動することを規制する押圧規制部51が設けられている。そのため、回転軸11が回転しても押圧傾斜ボス部50が同伴して回転することはない。
このような構成により、回転軸11が回転した場合、マッサージ体12の揺動運動に同期して、押圧マッサージ体48も左右方向へ揺動運動する。言い換えれば、マッサージ体12の揺動運動に同期して、押圧マッサージ体48は、施療部を押圧し且つ左右一対の押圧マッサージ体48で施療部を挟み込むような運動を行うこととなる。
なお、本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
また、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
また、本発明の臀部マッサージ機は、椅子型マッサージ機の座部内に搭載されてもよい。すなわち、座部と、当該座部の後側に設けられた背もたれ部と、前記背もたれ部内に配備された背部マッサージ機と、を有する椅子型マッサージ機において、前記座部内に臀部マッサージ機1が配設されていてもよい。
2 本体部
3 マッサージ機構
3a 揉みマッサージ機構
3b 押圧マッサージ機構
4 下側プレート
5 上側プレート
6 ガイド機構
7 開口部
8 揉み施療子
10 駆動モータ
11 回転軸
12 揉みマッサージ体
13 基台
14 軸受部
14a 第1軸受部
14b 第2軸受部
15 減速部
16 第1ウォームギア
17 第1ウォームホイール
18 第2ウォームギア
19 第2ウォームホイール
20 揉み変換部
21 揉み傾斜ボス部
26 マッサージアーム
27 連結アーム
28 バネ部材
30 ガイドレール
30a 第1ガイドレール
30b 第2ガイドレール
31 ラックギア歯
32 ギア機構
33 平ギア
34 減速ギア
35 ピニオンギア
36 リミットスイッチ
40 揉み規制部
41 揉み規制ピン
42 揉み規制溝
44 案内溝
45 減速軸
46 従動軸
47 第3ギア
48 押圧マッサージ体
49 押圧マッサージ変換部
50 押圧傾斜ボス部
51 押圧規制部
52 押圧規制ピン
53 押圧規制体
M 使用者
Claims (5)
- 本体部の内部に設けられると共に、前記本体部に着座した使用者の臀部又は下肢を含む施療部をマッサージするマッサージ機構を備えたマッサージ機であって、
前記マッサージ機構は、駆動モータと、前記駆動モータにより回転駆動される回転軸と、前記回転軸の回転駆動力により左右方向に揺動する揉みマッサージ機構と、を有しており、前記揉みマッサージ機構は、前後方向に延び前先端と後先端とを備えると共に基端を貫通する前記回転軸の回転駆動力により左右方向に揺動するマッサージアームと、前記マッサージアームの前先端と後先端との両方に設けられた連結アームと、前記連結アームの先端に設けられた揉み施療子と、を有しており、前記マッサージアームが、座部の上面に沿うように略水平方向に延び、前記連結アームの先端が上下方向に揺動自在となるように、前記マッサージアームの先端に連結アームの基端が連結されていて、
前記マッサージアームの前先端と後先端との両方に連結アームの基端が水平軸芯回りに揺動自在に枢支されると共に、前記連結アームの先端が上方を向くように付勢する付勢手段が設けられており、
前記付勢手段は、マッサージアームの前先端と後先端との両方と連結アームの基端とが枢支される枢支部に配備され、且つマッサージアームと連結アームとを弾性的に連結するバネ部材を有する
ことを特徴とするマッサージ機。 - 前記本体部の内部には、前記マッサージ機構を前後方向に移動可能とするガイド機構が配設されていることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。
- 前記ガイド機構は、前記回転軸の回転駆動力を減速部を用いて減速して伝達することで前記本体部に形成されたガイドレールに沿ってマッサージ機構を移動する構成とされており、
前記減速部は、前記ガイドレールに沿って移動可能とされたピニオンギヤと、当該ピニオンギヤに回転駆動力を伝達する複数のギヤと、を備えており、
前記ピニオンギヤまたは複数のギヤのいずれか1つ以上が前記回転軸に対して回転自在に取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載のマッサージ機。 - 前記マッサージ機構は、前記駆動モータ、前記回転軸、及び前記揉みマッサージ機構に加えて、前記回転軸の回転駆動力により左右方向に揺動すると共に施療部を側方から押圧する押圧マッサージ機構を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のマッサージ機。
- 前記押圧マッサージ機構は、使用者の施療部を幅方向外方から挟み込むように押圧する押圧マッサージ体と、前記回転軸の回転駆動力により左右一対の押圧マッサージ体を左右方向に沿って揺動させる押圧マッサージ変換部と、を有していることを特徴とする請求項4に記載のマッサージ機。
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