JP4720698B2 - マッサージ機 - Google Patents

マッサージ機 Download PDF

Info

Publication number
JP4720698B2
JP4720698B2 JP2006253766A JP2006253766A JP4720698B2 JP 4720698 B2 JP4720698 B2 JP 4720698B2 JP 2006253766 A JP2006253766 A JP 2006253766A JP 2006253766 A JP2006253766 A JP 2006253766A JP 4720698 B2 JP4720698 B2 JP 4720698B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
swing
massage machine
swing arm
force
damper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006253766A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008073135A (ja
Inventor
潤二 中村
陽介 倉田
昌俊 大輪
義治 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2006253766A priority Critical patent/JP4720698B2/ja
Publication of JP2008073135A publication Critical patent/JP2008073135A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4720698B2 publication Critical patent/JP4720698B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、揺動する施療子によって被施療者をマッサージするマッサージ機に関する。
従来から、マッサージ機には、指先や拳を模した施療子を用いるものや、手のひらなどを模したエアバッグを用いるものがある。施療子を用いる場合、被施療者の施療部、例えば背中に施療子を押し当てて適度な押圧力を加えることによりマッサージを行う。その際、施療子による押圧力の作用方向や強度を空間的時間的に変化させて、揉み動作、たたき動作、さすり動作などによるマッサージが実現される。施療子は、これらの動作を行うために、通常、揺動や摺動の動作を行う機構に連結され保持される。
例えば、椅子型のマッサージ装置に座った被施療者の背中に対し、背もたれ部に配置したマッサージ機によってたたきマッサージを行う場合、施療子を揺動アームで保持し、人が行う肩たたきの動作に模した揺動アームの動きによって、施療子を上下または前後に揺動(振動)させる。揺動アームのたたき動作などの動作の際、固定部にガタが存在すると、余計な望まない動作によって異音が発生する。このような異音は、例えば、バネ等を用いて揺動アームに予圧を与え、異音発生の原因となる動きを抑制して防止される。
揺動アームの動作機構は、被施療者の施療部に適度な押圧力を与えてマッサージするための機構とされる。例えば、適度な押圧力を付与するため、揺動アームに、バネによる負荷抵抗を与える構造を備えたマッサージ機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、揺動アームの動作機構として、揺動アームの揺動角度を変更するための流体シリンダからなるアクチュエータを備え、これにより、施療子による押圧力を調整するようにしたマッサージ機が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−43220号公報 特開2001−198169号公報
しかしながら、特許文献1,2に示されるようなマッサージ機においては、適度な押圧力を被施療者の体表面に加えて快適なマッサージをするには、なお、次のような問題がある。特許文献1に示されるような構造のものでは、被施療者の体表面とマッサージ機との間にある人体保護用の皮革や布地などに施療子が引掛かって抵抗を受けることにより施療子の円滑な動作が妨げられることがある。この場合、さらに、施療子が引掛りや抵抗から瞬間的に解放されるときに、揺動機構における異音が発生したり、バネの付勢力によって復帰する施療子が施療部に衝撃を与えたりして、被施療者に不快感を与えることがある。
また、特許文献2に示されるような流体シリンダによって揺動アームの揺動角度を変更するものでは、揺動角度が調整された後、その角度が固定されるので、揺動角度の調整後に(椅子型マッサージ機の場合)被施療者が座り直すことによって施療子と被施療者との位置関係が変化すると、揺動角度が不適切なものとなる。また、施療処理の進行に伴う施療部位の位置変化と体表面の凹凸変化の存在のために、揺動角度が不適切なものとなる。つまり、施療子による適度の押圧力を、被施療者の姿勢や施療状況の変化に追随させて発生させることができない。また、体表面の凹凸変化を検出するセンサなどを備えてその出力に基づいて揺動アームの揺動角度を変更するとしても、コストや応答性向上などの問題がある。
本発明は、上記課題を解消するものであって、簡単な構成により、施療子の円滑な揺動動作の実現と、揺動する施療子による適度の押圧力の発生を被施療者の姿勢や施療状況の変化に追随させることができるマッサージ機を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、請求項1の発明は、被施療者の身体をマッサージするための一対の施療子を両端部に有する揺動可能に軸支された揺動アームと、前記揺動アームを揺動軸回りに揺動駆動する駆動機構と、を備えたマッサージ機において、前記揺動アームに揺動軸回りの一方向に付勢力を与える付勢手段と、前記揺動アームが前記駆動機構による所定の揺動状態から外力付加に起因して外れた場合に前記付勢手段による付勢力により前記所定の揺動状態に復帰するときの動作を緩慢にする抵抗力を付与するダンパと、を備えたものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載のマッサージ機において、前記付勢手段は、前記揺動アームに、前記施療子の一方が被施療者の身体に近付く方向となるように付勢力を与えるものである。
請求項3の発明は、請求項1に記載のマッサージ機において、前記付勢手段は、前記揺動アームが揺動中心に位置するように付勢力を与えるものである。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のマッサージ機において、前記ダンパがエアバッグにより構成されているものである。
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のマッサージ機において、前記ダンパは、その抵抗力を調節可能に構成されているものである。
請求項1の発明によれば、揺動アームが付勢手段によって揺動軸回りの一方向に付勢されているので、揺動アーム、従って揺動アームに設けられた施療子は、その付勢力のもとで、被施療者の姿勢や施療状況の変化に追随しつつ空間変位することができ、従って、揺動する施療子による適度の押圧力の発生が可能である。また、駆動機構によらないで揺動アームが外力付加に起因して揺動されている場合に、その外力が急激に消失して揺動アームが付勢力によって本来の位置に復帰する場合に、付勢力による揺動アームの復帰動作が、ダンパによって緩慢化されるので、異音を発生したり衝撃を与えたりすることがなく、施療子の円滑で快適な揺動動作を実現できる。また、ダンパは受動的に動作するので、複雑な検出機構や制御を行う必要がなく、設置スペースや重量増に対する大きな問題もなく、容易に備えることができる。
請求項2の発明によれば、揺動アームの有する2つの施療子の一方だけを主として施療に用いる場合に、その施療子の動作を最適化できる。例えば、椅子型のマッサージ機の背もたれ部に設けられたマッサージ機の場合、揺動アームが上下方向に配置され、施療子がその上下両端に設けられる。そこで、上側の施療子によって、被施療者の肩部を指圧動作のように上から下に向けて押圧してマッサージする場合、上側の施療子が被施療者に近付く方向となるように、付勢手段によって、揺動アームを付勢する。付勢力を付与された施療子に作用する外力は、揺動アームが揺動することにより逃がすことができる。一般に、外力が被施療者から及ぼされる場合、その外力と同じ大きさの力が被施療者に作用する。従って、外力を逃がすことにより、痛みを感じるような過大な力が被施療者にかかることを防止でき、快適にマッサージを行うことができる。
請求項3の発明によれば、揺動アームが、揺動中心に位置しており、従って、2方向に揺動する揺動動作のいずれの揺動端(揺動限界)にも位置していないので、揺動アームは何れの方向にでも揺動可能であり、人の背中などのような凹凸変化に対して、被施療者の姿勢や施療状況の変化に追随させて施療子を円滑に移動でき、広い範囲の施療領域に対して、適度の押圧力のもとで施療することができる。
請求項4の発明によれば、エアバッグを用いることにより、ダンパ重量を軽くでき、またダンパ構造を簡素化でき、従って、マッサージ機の重量増や複雑化を抑えて、高機能化できる。
請求項5の発明によれば、エアダンパのダンピング抵抗を調節可能なので、被施療者各人の状況に応じてより好ましいマッサージを行うことができる。例えば、こりのひどい人は抵抗を大きくして穏やかな施療を行い、こりの少ない人は抵抗を小さくして局所的な押圧力や揺動端への復帰スピードを上げて施療効果を上げるということを選択して行うことができる。
以下、本発明の実施形態に係るマッサージ機について、図面を参照して説明する。図1(a)(b)、図2(a)(b)、図3(a)(b)は、マッサージ機1を、その揺動アーム3の互いに異なる揺動状態において示している。マッサージ機1は、被施療者の身体をマッサージするための上下一対の施療子2を両端部に有する揺動可能に軸支された揺動アーム3と、揺動アーム3をたたき軸13の回りに揺動駆動する駆動機構と、揺動アーム3に揺動軸31回りの一方向に付勢力を与える付勢手段としてのねじりコイルバネ4と、揺動アーム3が駆動機構による所定の揺動状態から外力付加に起因して外れた場合にコイルバネ4による付勢力によって所定の揺動状態に復帰するときの動作を緩慢にする抵抗力を付与するダンパ5と、を備えている。
マッサージ機1は、例えば、人の背中をマッサージするため、椅子型のマッサージ装置の背もたれ部に内蔵して用いられる。以下、マッサージ機1を、椅子型のマッサージ装置用として説明する。マッサージ機1は、着座した人の背中の上下に対応して、施療子2が上下に配置されている。図面の上下が、マッサージ機1の上下に対応し、施療子2は、上側が施療子21、下側が施療子22である。また、揺動アーム3は、通常、左右1対として設けられるが、図には、その内の1つの揺動アーム3について、側面視、すなわち着座した被施療者の左側面から見た状態で示されている。
揺動アーム3は、駆動機構によって強制的に揺動するいわゆるたたき動作と、施療時に過度の力が被施療者に作用しないように力を逃がし、押圧力を適正化するために揺動する動作と、の2種類の揺動動作をする。前者の駆動機構による揺動が一定のリズムで機械的に行われるのに対して、後者の揺動は施療子に過度の外力が加わったときに、不定期的に行われる。また、前者は、揺動の変位と復帰の動作が駆動機構によって行われ、後者は、変位が外力によって行われ、復帰がコイルバネ4の付勢力によって行われる。そして、特に、この付勢力による復帰の動作に対し、ダンパ5による動作速度の緩慢化が効果的に行われる。
上述の駆動機構によって行われる揺動アーム3のたたき動作における一連の揺動状態が、図1(a)、図2(a)、図3(a)に示され、外力によって行われる揺動アーム3の揺動状態(変位状態)が、図1(b)、図2(b)、図3(b)に示されている。実際は、マッサージ機1の揺動アーム3は、駆動機構による揺動と、外力による揺動および付勢力による復帰と、の両者が重なった揺動状態のもとで動作する。なお、揺動アーム3のたたき動作揺動の中心(たたき軸13)と、外力回避のための揺動の中心(揺動軸31)とは、大略一致させておけばよく、完全に一致させることもでき、離しておくこともできる。マッサージ機1は、これらの揺動中心を、互いに異なった位置に設定している。
マッサージ機1の構成を詳述する。揺動アーム3は、図1(a)に示すように、揺動軸31を介して連結板12に揺動自在に軸支され、連結板12はたたき軸13を介してベース部材11に揺動自在に軸支されている。
(駆動機構)
連結板12は、連結板12に固定して立設したピンからなる駆動軸14を備え、ベース部材11は偏心軸を有する回転軸からなるクランク軸16を備えている。駆動軸14とクランク軸16とは、連結部材15によって連結されて往復動作機構を構成している。往復動作機構は、ベース部材11に設けたクランク軸16の連続する一方向の回転aを、駆動軸14の往復動に変換する。従って、クランク軸16が回転すると、駆動軸14が往復動し、連結板12は、たたき軸13の回りで振り子運動をする。この往復動作機構と揺動軸31などにより、揺動アームを揺動(たたき動作)させる駆動機構が構成されている。
揺動アーム3は、切欠部33を有し、その切欠部33の内部に駆動軸14が位置するように配置した状態で、連結板12に(揺動軸31によって)連結されている。また、コイルバネ4が、揺動軸31に外挿固定して備えられている。コイルバネ4の一端は、揺動アーム3に設けた立設片32に支持され、他端は、駆動軸14に固定されている。従って、このコイルバネ4は、駆動軸14が揺動アーム3の切欠部33の下方側に安定するように、揺動アーム3と駆動軸14との間に付勢力を与える。
言い換えると、コイルバネ4は、揺動アーム3に対し、揺動軸31回りの矢印cの方向に回転力を与える。切欠部33における駆動軸14は、揺動アーム3がこれ以上矢印c方向に回転しないという境界点(揺動端)に、コイルバネ4の付勢力によって位置決めされている。また、この付勢手段としてのコイルバネ4は、施療子2の一方、すなわち上の施療子21が、被施療者の身体に近付く方向となるように、揺動アーム3に付勢力を与える。なお、駆動軸14は、この状態の付勢力以上の外力によって切欠部33内を移動し、揺動アーム3が揺動する。
(ダンパ)
また、揺動アーム3とベース部材11とは、ダンパ5によって接続されている。ダンパ5は、蛇腹によって伸縮するエアバッグにより構成されている。ダンパ5の伸縮方向の一端は、取付部材51を介してベース部材11に固定され、他端は、取付部材52を介して揺動アーム3に固定されている。ダンパ5は、伸張時にはエアバッグ内に空気が流入し、、縮退時にはエアバッグから空気が流出する。空気の流入出に対する抵抗によって、ダンパ機能が生じる。
(駆動機構による所定の揺動)
上述のマッサージ機1の構成のもとで、かつ、施療子2に外力が作用しない条件のもとで、クランク軸16が回転すると、図1(a)、図2(a)、図3(a)に示すように、クランク軸16の回転位置に応じて、連結板12と揺動アーム3とが互いに一体となった状態で、たたき軸13の回りに振り子動作、すなわち、たたき動作をする(駆動機構による所定の揺動)。連結板12と揺動アーム3とが、互いに一体となった状態を保つのは、上述のコイルバネ4の付勢力の作用による。
(外力による揺動)
次に、上述の構成のもとで、かつ、施療子2に外力が作用する条件のもとで、揺動アームの動作を説明する。図1(a)に示す状態のもとで、施療子21に外力Gが作用すると、図1(b)に示すように、連結板12は動かずに、揺動アーム3が矢印dで示す方向に揺動し、外力Gとコイルバネ4の付勢力とがつり合った位置か、または、駆動軸14が切欠部33における他方の揺動端に来た位置において、揺動アーム3の揺動が停止する(外力による揺動)。
この状態は、揺動アーム3が駆動機構による揺動状態を外れた揺動状態である。また、外力Gとコイルバネ4の付勢力とがつり合っていて、かつ、その外力Gが被施療者からの力の場合、作用反作用の関係によって、施療部にはコイルバネ4の付勢力に相当する押圧力がかかる。このときの押圧力は、駆動機構による押圧力から一部逃がして適正化した押圧力となっている。
(駆動機構による揺動状態を外れた揺動からの付勢力による復帰)
外力Gが消失すると、揺動アーム3は、付勢力によって、揺動軸31のまわりに矢印cの方向に回転して、駆動機構による揺動状態を外れた揺動状態から復帰する。すなわち、駆動軸14が、切欠部33内で、揺動端の位置に戻る。
(ダンパによる復帰動作の緩慢化)
揺動アーム3が駆動機構による揺動状態を外れた揺動状態から、コイルバネ4による付勢力によって、駆動機構による揺動状態に復帰するに際して、揺動アーム3の回転速度は、ダンパ5による抵抗によって適度の速度に減速される。すなわち、ダンパ5は、異音を発生したり衝撃を与えたりすることなく、施療子2が円滑で快適な揺動動作を実現できるように、復帰動作を緩慢化する。図2(b)、図3(b)に示している、外力Gによる揺動アーム3の揺動軸31回りの揺動、および、付勢力による復帰の動作とダンパによる復帰動作の緩慢化も、上述の図1(b)の揺動動作と同様である。
次に、ベース部材11を回転することにより、マッサージ機1の略全機構部を回転して上下の施療子21,22を使い分けることについて説明する。図1(a)に示すように、ベース部材11の略中央部にマッサージ機1全体を支える中心軸材17が設けられ、ベース部材11の下部には、この中心軸材17を中心とする円弧状の歯車17aが形成され、中心軸材17の真下には歯車17aとかみ合う駆動歯車18が備えられている。椅子型マッサージ装置の場合、中心軸材17や駆動歯車18は、背もたれ部に上下動可能に設置される。
上述の構成において、駆動歯車18を回転駆動すると、ベース部材11が中心軸材17回りに回転し、マッサージ機1の全体が矢印bで示すように回転する。図4、図5、図6は、上述したマッサージ機1が、施療子2(21,22)を、被施療者Mの背中部分に接している様子を示す。
図4に示すように、マッサージ機1が略正立している状態では、上下の施療子21,22が背中に同程度に接している。これらの施療子21,22は、駆動機構によるたたき動作の結果、背中を略真後ろ方向から広い範囲を施療することができる。
また、図5に示すように、マッサージ機1が前方(図の左方)に傾いている状態では、上の施療子21が背中に接近し、下の施療子22が背中から大きく離れている。この状態の上の施療子21は、駆動機構によるたたき動作の結果、上下動する。従って、このような施療子21の動きは、肩を上から施療する場合に好適に用いることができる。
さらに、揺動アーム3の外力による揺動が、図1(b)等を参照して説明したように、上の施療子21が人体から離れる方向となる揺動であり、また、コイルバネ4の付勢力による、その揺動状態からの復帰が、人体を押圧する方向となっているので、図5に示す状態のマッサージ機1は、肩を指圧により施療する様子を模したマッサージを行うことができる。その付勢力による復帰も、ダンパ5によって動きが緩慢化されているので、体表面の凹凸変化や被施療者の姿勢や施療状況の変化に追随させて、異音の発生や衝撃の発生なく施療子を円滑に移動させて適度の押圧力の発生のもとで施療することができる。
また、図6に示すように、マッサージ機1が後方(図の右方)に傾いている状態では、下の施療子22が背中に接近し、上の施療子21が背中から大きく離れている。下の施療子22は、下方に向かう外力が作用したとしても下方に揺動することはない。これは、コイルバネ4による付勢力が、揺動アーム3を下方向きの揺動運動の揺動端(揺動限界点)に位置するように、設定されているからである。これは逆に言えば、被施療者Mの背中や腰部を、下の施療子22を用いて下から上に向けて力強くマッサージすることができる、ということを意味する。
次に、図7、図8、図9(a)(b)を参照して、他の実施形態に係るマッサージ機を説明する。図7は左右の揺動アーム3を明示した状態のマッサージ機1を示し、図8はその揺動アーム部分の側面を示し、図9(a)(b)はダンパ5の動作を示している。
このマッサージ機1におけるベース部材11は、ベース部材11a,11bに分離されている。ベース部材11aには、図8に示すように、中心軸材17に設けられたネジ(後述)と羅合するナット17bと、ガイド軸19(後述)が挿通される2つの摺動スリーブ19aが設けられている。左右のナット17bのネジは、互いに逆向きとなっている。また、ベース部材11aには、施療子2、揺動アーム3、コイルバネ4、ダンパ5、連結板12などが設けられており、これらは図1(a)に示したマッサージ機1と同様であり説明を省略する。
ベース部材11bは、マッサージ機1の左右最外に配置され、2本のガイド軸19によって、その両端位置が固定されている。左右のベース部材11b間には、クランク軸16、および中心軸材17が、両端部を回転自在に保持されて設置されている。一方のベース部材11bの下部には、マッサージ機1の全体を中心軸材17のまわりに回転するための歯車17aが設けられている。この歯車17aと不図示の駆動歯車18によって、図4、図5、図6と同様の動作姿勢の変更が可能である。
クランク軸16は、中央両側の一部領域で中心軸が互いに偏心した軸であり、その一端に配置したプーリ16cとベルト16bを介してモータ16aによって回転される。クランク軸16の左右の偏心軸部には、軸方向にスライド可能な軸受15aを介して連結部材15が連結されている。
中心軸材17には、その中央部の左右に、それぞれ互いに逆向きのネジが形成されている。これらのネジは、左右のベース部材11aに設けたナット17bに羅合する。左右のネジが互いに逆ネジであるので、中心軸材17を回転することにより、左右のナット17b、従って左右のベース部材11aを、互いに近づけたり離したりすることができる。すなわち、左右の施療子2の間隔を変更することができる。
連結板12に設けた駆動軸14は、連結部材15、及び軸受15aを介して、クランク軸16に連結されている。ダンパ5は、上部を揺動アーム3に固定され、下部を軸受15aに固定されている。軸受15aは、クランク軸16に対して摺動する。従って、揺動アーム3とダンパ5と連結部材15とは、互いに一体となって左右に移動可能である。
図7において、ダンパ5が、マッサージ機1にコンパクトに備えられていることが分かる。このダンパ5は、その伸張状態が図9(a)に示され、縮退状態が図9(b)に示めされている。なお、図9(a)(b)には、保護カバーなどが図示されているが、説明は省略する。
次に、さらに他の実施形態に係るマッサージ機1を説明する。このマッサージ機1は、図10(a)(b)(c)に示すように、揺動アーム3が揺動中心に位置するように、揺動状態からの復帰のための付勢力を与えるものである。このマッサージ機1において、駆動軸14を納めるための、揺動アーム3に形成された切欠部33は、略長円形とされ、付勢手段が引張りコイルバネ4で構成されている。
揺動アーム3が外力によって揺動されていない状態(中立状態)において、図10(a)に示すように、揺動軸31と、駆動軸14と、コイルバネ4による付勢力Fの方向と、切欠部33の中心とが、直線上に位置するように形成されている。
この構成のマッサージ機1は、上側の施療子21に外力が作用した場合、図10(b)に示すように、揺動アーム3が矢印d1で示す方向に揺動端まで揺動可能であり、この揺動状態から中立状態への復帰は、コイルバネ4の付勢力Fによって行われる。
また、下側の施療子22に外力が作用した場合、図10(c)に示すように、揺動アーム3が矢印d2で示す方向に揺動端まで揺動可能であり、この揺動状態から中立状態への復帰は、上記同様に、コイルバネ4の付勢力Fによって行われる。
このようなマッサージ機1によれば、揺動アーム3が、揺動中心に位置しており、従って、揺動アーム3が、2方向に揺動する揺動動作のいずれの揺動端(揺動限界)にも位置していないので、揺動アーム3は何れの方向にでも揺動可能であり、人の背中などのような凹凸変化に対して、被施療者の姿勢や施療状況の変化に追随させて施療子を円滑に移動でき、広い範囲の施療領域に対して、適度の押圧力の発生のもとで施療できる。
次に、図11(a)(b)(c)を参照して、さらに他の実施形態に係るマッサージ機1のダンパ5を説明する。揺動アーム3の急動を防ぐダンパ5は、上述したように、また図11(a)(b)に示すように、蛇腹を有するエアバッグを用いることができる。エアバッグへの空気の流通口54における空気の流れに対する抵抗がダンパ機能を生み出す。そこで、このダンパ5は、流通口54における抵抗を可変とするため、図11(c)に示すように、流通口54の内部に先端部を出し入れ可能な調節ネジ53を備えている。調節ネジ53によって、流通口の有効断面積を変化させ、施療者の好みでダンパ5のダンピング抵抗を変更でき、施療子2による押圧力の強さの調節と復帰スピードを変更することができる。
エアバッグ式のダンパ5は、重量も軽く、構造も簡単に構成でき、さらに、エアバッグそのものの弾性を利用できる。すなわち、エアバッグの外形が使用中に変形可能なので、ダンパ5の上端と下端の位置が任意に変化する状態においても、複雑なリンク等を用いることなく、簡単に取付けて用いることができる。
また、ダンパ5は、ダンパ機能の他に、付勢手段として機能させることもできる。すなわち、揺動アーム3に外力が作用していない状態において、エアバッグの反力が施療子2に付勢力を与えるように設定してダンパ5を取り付けておけばよい。また、エアバッグの伸張時と縮退時の抵抗が異なるようにしておくことにより、揺動アーム3の円滑な揺動動作を実現できる。
次に、図12(a)(b)を参照して、さらに他の実施形態に係るマッサージ機1を説明する。このマッサージ機1は、ダンパ5の下部の取付部材51が、連結板12に固定されている点が、上述の図1(a)などに示したマッサージ機1と異なり、他の点は同様である。このような構成のマッサージ機1においては、駆動機構によって一体状態で揺動駆動される連結板12と揺動アーム3の両者に対して、ダンパ5も一体になって揺動する。従って、ダンパ5の抵抗が、駆動機構に対する負荷とはならないという利点がある。また、このようなダンパ5は、純粋に、揺動アーム3の揺動軸31回りの運動に対する抵抗として機能させることができる。
なお、本発明は、上記構成に限られることなく種々の変形が可能である。上記において、付勢手段としてねじりコイルバネ4や引張りコイルバネ4を用いる実施形態を示したが、付勢手段はこのようなバネに限られず、板バネやゴムなどの弾性体や、磁力などの電磁気的な力を用いるものや、これらを複合したものなどで構成することができる。また、ダンパ5は、エアバッグ式のものの他にシリンダ式のものやロータリ式のものや、一般にダンパとして用いられているものを用いることができる。
(a)は本発明の一実施形態に係るマッサージ機の側面図、(b)は同マッサージ機の揺動アームが揺動している状態の側面図。 (a)は同上マッサージ機の図1(a)とは異なる状態の側面図、(b)は同マッサージ機の揺動アームが揺動している状態の側面図。 (a)は同上マッサージ機の図1(a)とはさらに異なる状態の側面図、(b)は同マッサージ機の揺動アームが揺動している状態の側面図。 同上マッサージ機の2つの施療子を略等しく使う場合の側面図。 同上マッサージ機の上側の施療子を主に使う場合の側面図。 同上マッサージ機の下側の施療子を主に使う場合の側面図。 本発明の他の実施形態に係るマッサージ機の斜視図。 同上マッサージ機の揺動アーム周辺の側面図。 (a)(b)は同上マッサージ機の揺動アームとダンパの動作を説明する側面図。 (a)は本発明のさらに他の実施形態に係るマッサージ機の揺動アーム周辺の側面図、(b)(c)は同上マッサージ機の揺動アームの動作を説明する側面図。 本発明のさらに他の実施形態に係るマッサージ機のダンパの側面図、(b)は同底面図、(c)は同ダンパの空気流通口部分の拡大断面図。 (a)(b)は本発明のさらに他の実施形態に係るマッサージ機の側面図。
符号の説明
1 マッサージ機
2,21,22 施療子
3 揺動アーム
4 コイルバネ(付勢手段)
5 ダンパ
31 揺動軸
M 被施療者

Claims (5)

  1. 被施療者の身体をマッサージするための一対の施療子を両端部に有する揺動可能に軸支された揺動アームと、前記揺動アームを揺動軸回りに揺動駆動する駆動機構と、を備えたマッサージ機において、
    前記揺動アームに揺動軸回りの一方向に付勢力を与える付勢手段と、
    前記揺動アームが前記駆動機構による所定の揺動状態から外力付加に起因して外れた場合に前記付勢手段による付勢力により前記所定の揺動状態に復帰するときの動作を緩慢にする抵抗力を付与するダンパと、を備えたことを特徴とするマッサージ機。
  2. 前記付勢手段は、前記揺動アームに、前記施療子の一方が被施療者の身体に近付く方向となるように付勢力を与えることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。
  3. 前記付勢手段は、前記揺動アームが揺動中心に位置するように付勢力を与えることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。
  4. 前記ダンパがエアバッグにより構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のマッサージ機。
  5. 前記ダンパは、その抵抗力を調節可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のマッサージ機。
JP2006253766A 2006-09-20 2006-09-20 マッサージ機 Expired - Fee Related JP4720698B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006253766A JP4720698B2 (ja) 2006-09-20 2006-09-20 マッサージ機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006253766A JP4720698B2 (ja) 2006-09-20 2006-09-20 マッサージ機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008073135A JP2008073135A (ja) 2008-04-03
JP4720698B2 true JP4720698B2 (ja) 2011-07-13

Family

ID=39345830

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006253766A Expired - Fee Related JP4720698B2 (ja) 2006-09-20 2006-09-20 マッサージ機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4720698B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6052760B2 (ja) * 2012-02-09 2016-12-27 ファミリーイナダ株式会社 マッサージ機の強弱調整機構
JP6289074B2 (ja) * 2013-12-18 2018-03-07 ファミリーイナダ株式会社 マッサージユニット
JP6371549B2 (ja) * 2014-03-26 2018-08-08 ファミリーイナダ株式会社 マッサージ機
JP6936477B2 (ja) * 2017-09-27 2021-09-15 大東電機工業株式会社 マッサージ機
JP7001269B2 (ja) * 2018-08-17 2022-02-03 大東電機工業株式会社 マッサージ装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4063150B2 (ja) * 2003-06-04 2008-03-19 松下電工株式会社 マッサージ機
JP2006034636A (ja) * 2004-07-27 2006-02-09 Matsushita Electric Works Ltd マッサージ機
JP2006043220A (ja) * 2004-08-05 2006-02-16 Daito Denki Kogyo Kk マッサージ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008073135A (ja) 2008-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5719630B2 (ja) マッサージ機
JP4720698B2 (ja) マッサージ機
JP7094534B2 (ja) 施療ユニットおよびマッサージ機
JP5844922B2 (ja) マッサージ力感応駆動機構を有するマッサージ装置
JP6720446B2 (ja) マッサージ機構、及びこのマッサージ機構を備えた椅子型マッサージ機
JP2007532158A (ja) マッサージアーム
JP2007020927A (ja) マッサージユニット及びマッサージ機
JP2004357938A (ja) マッサージ機
JP6165031B2 (ja) マッサージ機
JP5593298B2 (ja) マッサージ機
JP2002301128A (ja) マッサージ機
JP4692110B2 (ja) マッサージ機
JP2010082329A (ja) 小型マッサージ装置
JP4710759B2 (ja) マッサージ機
KR100474187B1 (ko) 의자식 마사지기
JPH0759825A (ja) マッサージ機
JP7001269B2 (ja) マッサージ装置
JP7395190B2 (ja) 着座型運動装置
JP2005230399A (ja) マッサージ機
JP7049671B2 (ja) マッサージ機
JP7339659B2 (ja) 肩頸部位の緩癒装置
JP2001314463A (ja) 携帯用挟持マッサージ機
WO2016104021A1 (ja) マッサージ装置
JP7323930B2 (ja) 往復移動機構
JP2643998B2 (ja) マッサージ機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081210

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110303

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110321

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140415

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4720698

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees