JP7049671B2 - マッサージ機 - Google Patents

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Description

本発明は、使用者の患部(首部、肩部、腰部、大腿部等)に対して、マッサージを行うマッサージ機に関する。特に、本発明は、U字型形状の外観を有し、体格の異なる使用者がマッサージに用いる場合であっても、同じ使用者が異なる患部にマッサージを行う場合であっても、マッサージ部を患部(被施療部)に確実に当接することができるハンディタイプのマッサージ機に関する。
従来から、首部や肩部(両方合わせて首肩部と呼ぶこともある)をマッサージするハンディタイプのマッサージ機が知られている。
例えば、特許文献1は、使用者の首部に巻き付け可能なU字形の外観形状をしたマッサージ機を開示する。この特許文献1のマッサージ機は、全体が略U字形状に形成されていて、内部にはマッサージ機能を有するマッサージ部が設けられている。そして、このマッサージ部は、首部後方周囲に当接する中央マッサージ部と、両肩部に当接する両側マッサージ部と、両肩部前方側にならうように湾曲した両先端部と、から構成される。このマッサージ機は、前方に向かって開口するU字状にマッサージ部を曲げ、マッサージ部が首肩部位に位置するように装着されることで、首肩部の周囲をマッサージ可能となっている。
このマッサージ機において、マッサージ部の両先端部の開口部の幅は、首の幅よりも細く形成されており、使用時には、マッサージ部の両先端部を持って開口部を広げて首部の後方から開口側が肩部の前方側に位置するように、首部の周囲にマッサージ機を架ける。このようにすると、両先端部が肩部の前方側にならうように湾曲するため、使用者の患部(首肩部)にマッサージ部がフィットした状態を保持することができる。そして、首部の後方周囲のツボに中央のマッサージ部が当接するとともに、両肩部のツボにも両側のマッサージ部が当接し、効果的なマッサージを実現することができる。
特開2002-685号公報
上述した特許文献1には、マッサージ機の開口部の幅が首の幅よりも細く形成されていることや、開口部を広げて首部の周囲に架けることが開示されている。しかしながら、使用者の体格が異なると首の幅が異なり、使用者によっては患部にマッサージ部がフィットした状態を保持することができない場合がある。
また、特許文献1のマッサージ機は、開口部を広げることができるように、両側マッサージ部を発泡ウレタン等の軟質材で形成している。それ故、使用者が、特許文献1のマッサージ機を首肩部に装着しようと両側マッサージ部を手で把持し後ろ側に回した場合、両側マッサージ部が撓んで下側に垂れ下がることがあり、扱いにくいといった欠点があった。この欠点をなくすためには、両側マッサージ部を構成する軟質材の量を多くすることも考えられるが、その場合、逆にマッサージ機の開口部を広げることが難しくなったり、マッサージ機自体が嵩高いものとなる可能性を否めない。
ところで、特許文献1のマッサージ機を用いて首部や肩部をマッサージするのみならず、腰部や大腿部等をマッサージすることも好ましい。しかしながら、同一の使用者であっても、首部の幅と腰部や大腿部の幅とは異なるので、1台のマッサージ機で兼用すると、患部にマッサージ部がフィットした状態を保持することが困難である。さらに、特許文献1のマッサージ機を、体格の大きな使用者の腰部などに使用しようとした場合、マッサージ機の両側マッサージ部を大きく広げることができず、装着自体ができないといった虞すらある。つまり、特許文献1のマッサージ機の場合、1台のマッサージ機で、様々な体格の使用者の首肩部および腰部や大腿部等を効果的にマッサージすることは困難である。
加えて、使用者の背中(例えば胃の裏側に対応する背部)をマッサージしようとした場合、開口部を大きく広げて首部の周囲に架ける必要があるが、特許文献1のマッサージ機は、このような使用態様に耐え得るものとはなっていない。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、U字型形状を呈するマッサージ機であって、体格の違いがあっても患部(被施療部)にマッサージ部が確実に当接して効果的にマッサージすることができるとともに、首肩部のみならず他の部位(腰部、背部。大腿部など)を効果的にマッサージすることができるマッサージ機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
本発明のマッサージ機は、使用者の患部をマッサージするマッサージ機構を備えた本体部と、前記本体部の両端から脚状に延設された一対の延設部とを備えていてU字型形状を呈するマッサージ機において、前記一対の延設部は、本体部に対して水平面内にて回動自在に連結された構造となっていることを特徴とする。
好ましくは、前記本体部の左右方向両端部は、上方に向けて延びる折曲部とされており、前記折曲部の頂部と前記延設部の基端側とが連結部により連結されていて、前記連結部により、前記延設部の基端が上下軸心回りに回動自在とされているとよい。
好ましくは、前記連結部は、ヒンジ構造とされているとよい。
好ましくは、前記本体部の内部には、前記マッサージ機構が格納されているとよい。
好ましくは、前記マッサージ機構は、駆動モータと、前記駆動モータが発生する回転力を押し引き動作に変換し伝達する揺動アーム部と、前記揺動アーム部が駆動モータの回転力とともに連れ回ることを防止する振れ止め部材と、前記揺動アーム部の先端部に設けられ且つ本体部から出退するマッサージ部と、を備えているとよい。
好ましくは、前記マッサージ機構は、左右一対にマッサージ部を有し、前記マッサージ部が左右交互に進退するとよい。
好ましくは、前記一対の延設部が所定の角度以上広がらないようにすべく、ストッパ部が、前記一対の延設部の基端側に形成されているとよい。
本発明の最も好ましい形態は、使用者の患部をマッサージするマッサージ機構を備えた本体部と、前記本体部の両端から脚状に延設され且つ前記本体部を安定させるべく使用者が把持する一対の延設部とを備えていてU字型形状を呈するマッサージ機であって、前記一対の延設部は、本体部に対して水平面内にて回動自在に連結された構造となっていて、前記本体部の左右方向両端部には、上方に向けて延び且つ前記延設部の基端側が連結される連結部が設けられ、前記連結部により前記延設部の基端が上下軸心回りに回動自在とされていることを特徴とする。
本発明にかかるマッサージ機によれば、使用者の体格の違いがあっても患部にマッサージ部が確実に当接して効果的にマッサージすることができるとともに、首部や肩部のみならず、背部などの他の部位を効果的にマッサージすることができる。
本発明におけるマッサージ機の前方斜視図である(脚の中開脚状態)。 本発明におけるマッサージ機の前方斜視図である(脚の大開脚状態)。 本発明におけるマッサージ機の内部構造を示した図である。 本発明におけるマッサージ機の内部構造を示した上方斜視図である。 本発明におけるマッサージ機の内部構造を示した下方斜視図である。 連結部の分解斜視図である。 本発明におけるマッサージ機の前方斜視図である(脚の閉脚状態)。 本発明におけるマッサージ機を肩部に用いた場合の使用態様図である(正面図)。 本発明におけるマッサージ機を肩部に用いた場合の使用態様図である(右側図)。 本発明におけるマッサージ機を肩部に用いた場合の使用態様図である(背面図)。 本発明におけるマッサージ機を腰部に用いた場合の使用態様図である(正面図)。 本発明におけるマッサージ機を腰部に用いた場合の使用態様図である(右側図)。 本発明におけるマッサージ機を腰部に用いた場合の使用態様図である(背面図)。 本発明におけるマッサージ機を背部に用いた場合の使用態様図である(正面図)。 本発明におけるマッサージ機を背部に用いた場合の使用態様図である(右側図)。 本発明におけるマッサージ機を背部に用いた場合の使用態様図である(背面図)。 本発明におけるマッサージ機の使用態様図である(肩部の斜めがけ)。
以下、本発明の実施形態を、図を基に説明する。便宜上、図1の紙面に矢印にて示した前後方向、左右方向(幅方向)、上下方向を用いて装置の説明を行う。これは、図8Aのようにマッサージ機1を首にかけて装着した使用者Uからみた前後方向、左右方向、上下方向と一致するものとなっている。
本実施の形態に係るマッサージ機1は、使用者Uが、肩にかけて装着することができるハンディタイプの小型マッサージ機である。このマッサージ機1は、図8A~図8Cに示すように首肩部をマッサージするのみならず、図9A~図10Cに示すように、腰部や背部、さらには図示しない大腿部等をマッサージすることもできる。
図1および図2に、マッサージ機1の外観を斜視図で示す。
特に図1に示すように、このマッサージ機1は、全体としてU字型形状の外観を呈する。このマッサージ機1は、使用者Uの患部(図1では首肩部)に当接して、患部(施療される対象の部位、被施療部)をマッサージする施療部(マッサージ部3)を含む本体部2と、本体部2の両端から脚状に延設された左右一対の延設部4と、一方の延設部4に設けられた各種スイッチを含む操作部5と、使用者Uがそれぞれの手で把持する把持部6とで構成される。
これら本体部2及び延設部4は、マッサージ部3を除いて、ウレタンなどのクッション材により被覆されていて、さらに、人工皮革などのカバーで全体が覆われている。マッサージ部3に対応して開口している部分は、たとえば伸縮性のあるメッシュ材で覆われている。
図3に示されているように、マッサージ機1の本体部2の内部には、マッサージ機構が内蔵されている。
まず、図1~図5などに示すように、このマッサージ機1の本体部2は、左右方向に幅広の椀形状を呈し、後方に向けて開口が形成された前側ハウジング2a(図3~図5では省略)と、この前側ハウジング2aに嵌り込む開口を有した椀形状の後側ハウジング2bと、を有している。この前側ハウジング2a、後側ハウジング2bは、たとえば、ある程度の剛性を備えた合成樹脂(ゴムやエラストマーのようなものではなくある程度の硬さを備えたエンジニアリングプラスチックをいう、以下同じ)で形成されている。前側ハウジング2aの開口と後側ハウジング2bの開口とが合わさるように、両ハウジング2a、2bが前後方向で嵌合し合うことで本体部2が形成されている。
本体部2は、標準的な体格を有する使用者Uの肩幅に略対応する横長の幅を有していると共に、左右両端が上方に伸び上がるように湾曲した形状となっている。
本体部2の前面側、すなわち、前側ハウジング2aには、詳細は後述するマッサージ部3が貫通し前側に突出するための開口部2cが左右一対に設けられている。開口部2cは、前側に向かって盛り上がった前側ハウジング2aに形成されており、前方から見て楕円状(左右方向に長い楕円形状)に開口されるものとなっている。
図1~図3に示すように、本体部2の左右両端部には、この本体部2の左右両端部から前方へ延びる延設部4が左右一対設けられている。この延設部4は、使用者Uが図8Aに示すようにマッサージ機1を装着した際に、使用者Uの肩を超えて胸の前側の位置に達する長さを有する。
延設部4は、長尺状とされた円筒体であり、この円筒体にクッション材が巻き付けられている。円筒体の基端側は、本体部2の左右両端部に後述する連結部7を介して連結されている。前述したように、本体部2は、正面視で左右方向に横長に延びる略長方形状であるものの、左右両側は上方へ釣り上がるように伸びており、この釣り上がり部の頂部2dに、延設部4の基部が連結されている。延設部4の基部は、下方に向けてエルボ状(中心角がほぼ90°の円弧状)に曲がっており、基端部4aの最基端部が後述する連結部7を介して、釣り上がり部の頂部2dに繋がるものとなっている。
それ故、図1に示す如く、正面視で左右一対のマッサージ部3の水平位置より上側の位置に連結部7(本体部2と延設部4との接合部)が位置するものとなっている。
ところで、図1に示すように、延設部4の先端部は把持部6とされている。右側の延設部4の把持部6の近傍(本体側にずれた部分)には、当該マッサージ機1を操作する操作スイッチ(操作部5)が設けられている。
図6にマッサージ機1における連結部7近傍の拡大斜視図を示し、連結部7について説明する。
図1や図6に示すように、本体部2と延設部4とは、固定連結されず、いわゆるヒンジ構造を備える連結部7により、一対の延設部4が本体部2に対して開脚可能なように連結されている。すなわち、図1の状態(折り畳まれた状態を基準として90°回動した状態)、図2の状態(折り畳まれた状態を基準として140°回動した状態)、ひいては、図7の状態(折り畳まれた状態、回動角0°)に延設部4の位置、水平面内における角度(回動角)を変えることができるようになっている。
図6に示すように、連結部7は、先端が横方向(前方)を向き、基端が下方を向くように円弧状に曲がったエルボ部材8を有している。このエルボ部材8は1/4の円弧状であり、中実の部材とされている。エルボ部材8の先端は、延設部4の基端部が嵌まり込むようになっており、両者は一体に嵌合可能となっている。
また、エルボ部材8の他方端は、当該他方端から更に下に伸びる円柱状の延長柱8aが設けられており、この延長柱8aの先端(下端)には、延長柱8aの側壁から鍔状に広がる円盤状の係合片8bが突出するように形成されている。
さらに、前述した前側ハウジング2aの釣り上がり部の頂部2dは平面とされ、中心部がくり抜かれたリング形状を呈するものとなっている。このリング形状のくり抜き部の直径(内径)は、延長柱8aに遊嵌可能なものとされ、係合片8bの直径より小さいものとされている。
具体的には、本体部2は、上述したように前側ハウジング2aと後側ハウジング2bを前後に組み合わせたものであり、前側ハウジング2a及び後側ハウジング2bの左右両端にはエルボ部材8の基端側(下端側)の延長柱8aが貫入できるような本体側凹部9が形成されている。この本体側凹部9はいずれも円筒を半割にしたような形状に形成されており、前側ハウジングと後側ハウジングとを組み合わせると、本体部2の左右両端に略円筒形状の収容部を形成可能となっている。
一方、延設部4も、本体部2と同様に円筒体を半割にしたような形状とされており、基端側には円筒を半割にしたような形状の延設側凹部10が形成されている。この延設側凹部10は、円弧状に曲がったエルボ部材8の上端側に対応して円弧状に曲がった半円筒状に形成されており、半割にした部材同士を組み合わせると、円弧状に湾曲したエルボ部材8の先端側(上端側)収容可能なエルボ側の収容部が形成されるようになっている。
つまり、延設部4のエルボ側の収容部にエルボ部材8の先端側(上端側)を収容すると共に、本体部2の本体側凹部9にエルボ部材8の基端側(下端側)を収容した状態で、半割にした部材同士を組み合わせることで、延設部4と本体部2とがエルボ部材8を起点として強固に連結されるようになっている。
それ故、前側ハウジング2aと後側ハウジング2bの釣り上がり部により、エルボ部材8の延設柱8aを挟み込むように、前側ハウジング2aと後側ハウジング2bとを嵌合させ本体部2を形成することで、エルボ部8は、本体部2(特に釣り上がり部)から抜け出ることはなくなり、左右方向に回動可能となる。すなわち、エルボ部材8により、延設部4の基端部が上下方向を向く軸心回りに回動自在に、本体部2に対して支持されるようなる。
また、本発明のマッサージ機1は、上述したように左右一対の延設部4が本体部2に対して水平面内にて回動自在に連結された構造となっている。そのため、図1と図2との状態の間で、延設部4を開脚乃至は閉脚可能とすることができる。さらには、本発明の連結部7によれば、図1、図2の状態と図7の状態とを自由に変更可能なように、延設部4を開脚乃至は閉脚可能とすることができる。図7は、眼鏡のツルを閉じた状態に類するものであって、本体部2上に左右の延設部4を折り重ねるように配設することができる状況であって、マッサージ機1自体を非常にコンパクトな状態とすることが可能となる。
なお、連結部7の構造は、本体部2に対する延設部4の角度が変更可能なように連結されるものであれば、ヒンジ構造に限定されるものではない。
図4などに示す如く、マッサージ機1の本体部2には、使用者Uの施療対象部位(患部)に対してマッサージを施術するマッサージ機構が設けられている。本発明の場合、このマッサージ機構の構成、構造は限定されるものではなく、バイブレータ機構を採用することも可能であるし、打撃力を発生する機構を採用してもよい。
本実施形態の場合、マッサージ機構は、以下の構成を有している。
マッサージ機構は、肩部などの施療部に対して、打撃マッサージを加える左右一対のマッサージ部3を有する。このマッサージ部3が、前側ハウジング2aの開口部2cを介して前後に高速に出入りすることで、肩部などの施療対象部位(患部)に対する打撃マッサージが可能となる。
マッサージ部3は、適度な軟質性を有するゴムや樹脂などで形成されたもので、前方に向かって突出した山形形状を呈している。なお、これらの形成素材や形状などは特に限定されるものではない。例えばヘッド内部を中空構造とするか中実構造とするか、或いは表面だけを軟質性材の張り付け構造にするかなど、適宜変更可能である。
また、マッサージ機構は、駆動機構を有している。
駆動機構7は、揺動アーム部14の基部側の端部を偏心駆動可能に支持する駆動軸と、この駆動軸を回転駆動する駆動モータ11と、揺動アーム部14がメカ収納部の開口部内で必要以外の振れを起こすのを阻止する振れ止め部材12と、を有している。この振れ止め部材12は揺動アーム部14に対してメカ収納部内へ引き戻す方向に弾性力を付与可能となっており、揺動アームの先端には前記したマッサージ部3が設けられている。
揺動アーム部14が一対(2本)設けられていることに対応して、駆動軸及び振れ止め部材12も、それぞれ各別に(一対)設けられている。
まず、駆動機構は、前側ハウジングから支持柱により垂下状に取り付けられており、この駆動機構の左右中央に駆動モータ11が配備されている。駆動モータ11からは左右方向両側にモータ軸が突出しており、各モータ軸の先端にウォームギアが形成され、このウォームギアとウォームホイールとの噛合等によって構成された減速機が設けられている。
この減速機(ウォームホイール)から前後方向へ突出する状態で減速出力軸が設けられている。
減速出力軸には円板状に形成されたカム板が一体回転可能に設けられている。このカム板の周縁を摺動可能なように、揺動アーム部14の基端がカム板に嵌まり込んでおり、駆動モータ11が回転し、結果として減速出力軸が回転することで、カム板が偏心回転をし、それに伴い、揺動アーム部14が偏心運動をすることとなる。
なお、揺動アーム部14の先端にはマッサージ部3が取り付けられており、このマッサージ部3には、板状の弾性体(ゴム体)から形成された振れ止め部材12が取り付けられている。振れ止め部材12の先端は、マッサージ部3の底部に固定されており、振れ止め部材12の基端は、図5に示すように、外方向を向くようにL字型とされ、後側ハウジングの内部に突出状に設けられた固定部に対してネジ止めされるようになっている。
そのため、この振れ止め部材12は、揺動アーム部14の偏心運動により前後方向へ伸び縮みし、その直交方向へ横振れすることは、阻止されるものになり、この伸び縮により、揺動アーム部14は前後方向への偏心運動しか行わなくなって、ひいては、マッサージ部3は、前側ハウジング2aに形成された開口部2cを通じて、前後方向のみの運動を行うようになる。
次に駆動機構を駆動させた際の動作について説明する。操作スイッチ(操作部5)をON操作して駆動モータ11を作動させると、減速機を介して減速出力軸が回転し、この減速出力軸が回転することでカム板が偏心回転する。そのため、揺動アーム部14の基部側の端部が減速出力軸を中心としてそのまわりで偏心回転するようになる。
ここにおいて、揺動アーム部14は、マッサージ部3を介して繋がる振れ止め部材12により、所定方向以外の振れが生じないようにガイドされている。すなわち、揺動アーム部14は開口部から出退する方向のみで動作されながらも、開口に直交する方向に対して横振れすることは阻止された状態となる。
このようなマッサージ部3の出入動作により、施療部に対して叩き動作が付与されることとなる。詳しくは、左右一対に備えられたマッサージ部3に関し、それぞれのマッサージ部3が、左右交互に出入する(進退する)ように動作する。
以上のような構造を備えるマッサージ機1の使用方法について説明する。
図8A~図8Cに示すように、使用者Uが首肩部をマッサージするときには、マッサージ部3を施療部である肩や首筋に当て、延設部4を使用者Uの首の横から前方へ突出状態とさせる。すなわち、使用者Uの右肩上を右の延設部4が通過して前に伸び、使用者Uの左肩上を左の延設部4が通過して前に伸びるようにする。
このとき、マッサージ機1自体を安定させるために、延設部4の先端にあるグリップ部をそれぞれの手で上下にぶれないように把持すると良い。把持した上で、延設部4を前側へ引き、マッサージ部3を被施療部(首肩部の患部)に強く当てる。
そうすると、本実施形態のマッサージ機1では、本体部2および延設部がいずれもある程度の剛性を備えた合成樹脂で形成されているため、把持して前方に引く際の力が直接的に首肩部に加わり、首肩部に対してより強めの叩きマッサージを実現できる。
また、本実施形態のマッサージ機1では、連結部7で揺動可能であるとはいえ、本体部2や延設部はほとんど弾性変形しない。そのため、延設部4が弾性部材で形成された場合より、本体部2のマッサージ部3を首肩部に正確に押し当てることができる。
以上のことから、本実施形態のマッサージ機1では、首肩部の施療部に対してマッサージ部3をツボを外さず、また強く押し当てることができ、良好なマッサージ感を使用者Uに提供することができる。
なお、本実施形態のマッサージ機1は、首肩部を施療対象とする使用態様で使用されるとは限らない。
例えば、図9A~図9Cに示すように、使用者Uが腰部をマッサージするときには、マッサージ部3を腰の被施療部に当て、延設部4を使用者Uの体の側方を通して前方へ突出状態とさせる。すなわち、使用者Uの右脇を右の延設部4が通過して前に伸び、使用者Uの左脇を左の延設部4が通過して前に伸びるようにする。
このとき、マッサージ機1自体を安定させるために、延設部4の先端にある把持部6(グリップ部)をそれぞれの手で把持すると良い。把持した上で、延設部4を前側へ引き、マッサージ部3を被療部に強く当てる。
そうすれば、図8A~図8Cの場合と同様に、腰部の施療部に対してマッサージ部3をツボを外さず、また強く押し当てることができ、良好で効果的なマッサージ感を使用者Uに提供することができる。
なお、本実施形態のマッサージ機1では、図10A~図10Cに示すように、使用者Uが背部や腕上部をマッサージするときに、マッサージ部3を被施療部に当て、延設部4を斜めがけの状態にすることもできる。すなわち、使用者Uの右脇を右の延設部4が通過して前に伸び、使用者Uの左肩上を左の延設部4が通過して前に伸びるようにする(逆に、使用者Uの右肩上を右の延設部4が通過して前に伸び、使用者Uの左脇を左の延設部4が通過して前に伸びるようにしてもよい)。連結部7により延設部4が本体部2に対して回動自在となるため、マッサージ機1は、このような形態を取ることが可能である。
具体的には、この連結部7は、眼鏡のツル(テンプル)を閉じた状態を基準とした場合に、外方に向かって100°~180°程度は回動可能となっている。この角度以上に開脚することを防ぐため、ストッパ部が一対の連結部7の基端側(エルボ部材8)に形成されている。
そのため、本体部2に対して延設部4を最大まで回動させた場合には、左側の延設部4、本体部2、及び右側の延設部4がほぼ直線上に並び、マッサージ機1の長さを折り畳まれた状態に比して3倍程度まで伸ばすことができる。それゆえ、本発明のマッサージ機1では、斜めがけのように引き伸ばした姿勢でなければ施療が困難な使用形態においても満足いくマッサージを使用者に提供することができる。
このとき、マッサージ機1自体を安定させるために、延設部4の先端にある把持部6をそれぞれの手で把持すると良い。把持した上で、延設部4を前側へ引き、マッサージ部3を施療部に強く当てることで、効果的な叩きマッサージを実現できる。
なお、延設部4が弾性部材で形成された場合(従来のマッサージ機1の場合)、斜めがけ状態でマッサージ部3を施療部に押し当てようとしても延設部4が弾性変形してしまい、施療部へのマッサージ部3の当たりがどうしても弱くなる。
しかし、本実施形態のように剛性を備えた延設部4が本体部2の両端に連結された構造であれば、斜めがけ状態であっても被施療部へマッサージ部3を正確かつ強く押し当てることができ、良好で効果的なマッサージ感を使用者Uに提供することができる。
なお、上述した被施療部を施療する場合であっても、左右どちらかの被施療部を特に強くマッサージしたいという場合は、図11に示すような姿勢でマッサージ機1を使用することもできる。
すなわち、図8A~図8Cの状態にマッサージ機1を基準とした場合、本体部2に設けられた左右のマッサージ部3のうち、一方のマッサージ部3を身体の前寄りにシフトさせ、もう一方のマッサージ部3を身体の後寄りにシフトさせる。つまり、使用者Uの身体を前後にまたぐように左右のマッサージ部3を配備する。このとき、前寄りにシフトさせたマッサージ部3が左右方向の端に偏る分だけ、後寄りにシフトさせたマッサージ部3は使用者Uの後方(左右方向のより中央側)に偏った配置をとる。
上述したようなマッサージ部3の配置であれば、被施療部を前後間あるいは左右間で挟み込むようにマッサージすることができ、被施療部に対してより強めのマッサージを行うことができる。
最後に、図7に示すように、本実施形態のマッサージ機1は、収納時(非使用時)には、延設部4を本体部2に重なるように折り曲げて閉脚する(眼鏡のツル(テンプル)を畳んだ状態とする)ことができる。連結部7により延設部4が本体部2に対して回動自在となるため、マッサージ機1は、このような本体部2に対して延設部4が折り畳まれた収容形態を取ることが可能である。このように延設部4を折り重なるように閉脚状態とすることでで、マッサージ機1は非常にコンパクトな形となり、収納場所を選ばずどこにでも収納できるようになり、マッサージ機1の利便性がさらに向上する。
つまり、本発明のマッサージ機1は、連結部7により延設部4を本体部2に対して回動させることで、把持部6間の長さを大きく変化させて、コンパクトに収容できるものでありながら、斜めがけのような姿勢でのマッサージを行うことができるものとなっている。
以上のように、本実施の形態に係るマッサージ機1によると、患部の場所や使用者Uの体格が異なっても、1台のマッサージ機1で、様々な部位を効果的にマッサージすることができる。具体的には、首肩部を効果的にマッサージするのみならず、腰部や大腿部等を効果的にマッサージすることができる。
本発明に係るマッサージ機1は、使用者Uの首肩部および腰部だけに限定されるものではなく、使用者Uの脚部などにも使用が可能である。また、収納時(非使用時)には、非常にコンパクトな形となり収納しやすいものとなる。
今回開示された各実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された各実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
1 マッサージ機
2 本体部
2a 前側ハウジング
2b 後側ハウジング
2c 開口部
2d 釣り上がり部の頂部
3 マッサージ部
4 延設部
5 操作部
6 把持部
7 連結部
8 エルボ部材
8a エルボ部材の延長柱
8b エルボ部材の係合片
9 本体側凹部
10 延設側凹部
11 駆動モータ
12 振れ止め部材
14 揺動アーム部
15 ストッパ部
U 使用者

Claims (6)

  1. 使用者の患部をマッサージするマッサージ機構を備えた本体部と、前記本体部の両端から脚状に延設され且つ前記本体部を安定させるべく使用者が把持する一対の延設部とを備えていてU字型形状を呈するマッサージ機であって、
    前記一対の延設部は、本体部に対して水平面内にて回動自在に連結された構造となっていて、前記本体部の左右方向両端部には、上方に向けて延び且つ前記延設部の基端側が連結される連結部が設けられ、前記連結部により前記延設部の基端が上下軸心回りに回動自在とされている
    ことを特徴とするマッサージ機。
  2. 前記連結部は、ヒンジ構造とされていることを特徴とする請求項に記載のマッサージ機。
  3. 前記本体部の内部には、前記マッサージ機構が格納されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ機。
  4. 前記マッサージ機構は、駆動モータと、前記駆動モータが発生する回転力を押し引き動作に変換し伝達する揺動アーム部と、前記揺動アーム部が駆動モータの回転力とともに連れ回ることを防止する振れ止め部材と、前記揺動アーム部の先端部に設けられ且つ本体部から出退するマッサージ部と、
    を備えていることを特徴とする請求項1~のいずれかに記載のマッサージ機。
  5. 前記マッサージ機構は、左右一対にマッサージ部を有し、前記マッサージ部が左右交互に進退することを特徴とする請求項に記載のマッサージ機。
  6. 前記一対の延設部が所定の角度以上広がらないようにすべく、ストッパ部が、前記一対の延設部の基端側に形成されていることを特徴とする請求項1~のいずれかに記載のマッサージ機。
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