JP2014094060A - マッサージ機構、及びこのマッサージ機構を備えたマッサージ機 - Google Patents

マッサージ機構、及びこのマッサージ機構を備えたマッサージ機 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構造で人手に似た揉み動作を実現することができるとともに、製品毎に設計者が意図した揉みの軌跡を容易に実現することができるマッサージ機構及びマッサージ機を提供する。
【解決手段】施療子35を有する左右で対をなすアーム34と、左右方向を軸方向とし、偏心回転してアーム34に揉み動作を発生させる揉み軸32と、上下方向を軸方向とし、アーム34を左右方向へ揺動可能に支持する第1軸A1と、前後方向を軸方向とし、アーム34を上下方向へ揺動可能に支持する第2軸A2と、を有するマッサージ機構9である。
【選択図】 図3

Description

本発明はマッサージ機構及びこのマッサージ機構を備えたマッサージ機に関する。より詳しくは、簡単な構造で人手に似た揉み動作を実現することができるとともに、製品毎に設計者が意図した揉みの軌跡を容易に実現することができるマッサージ機構、及びこのマッサージ機構を備えたマッサージ機に関する。
従来、揉み動作を行うマッサージ機構の構造として、揉み動作軸19の両端部に傾斜軸部19Aを設けて、この傾斜軸部19Aに駆動アーム25を回転自在に取り付けたものが知られている。このマッサージ機構は、揉み動作軸19が回転すると、傾斜軸部19Aが円錐面を描くように回転するため、駆動アーム25はボールジョイント29を支点にして往復揺動運動を行う。その結果、左右の揉み玉9が互いに近接離反して揉み動作を行うことができる(例えば、特許文献1の図3及び図5参照)。
また、揉み動作を行うマッサージ機構の他の構造として、上下方向を軸方向として偏心回転する揉み軸13,14によって、左右で対をなす第1アーム11と第2アーム12が、同じく上下方向を軸方向とする第4軸17d,18dを支点として、左右方向に揺動して揉み動作を行うものが知られている(例えば、特許文献2の図4及び図5参照)。
特開2000−197676号公報 特開2009−090000号公報
しかし、上記特許文献1のマッサージ機構は、駆動アーム25を、三次元的な動作は許容しつつも、揉み動作軸19とともに連れ回らないよう規制するために、ボールジョイント29が必要となり、構造が複雑である。
また、揉み動作軸19に対する傾斜軸部19Aの傾斜角度を変更することにより、揉みの軌跡を調整することはできるが、揉み玉9の前後・左右・上下方向の動作成分の軌跡が一括で変更されてしまう。従って、設計者の意図する揉みの軌跡を実現することは困難である。
また、特許文献2のマッサージ機構は、揉み軸13,14は上下方向を軸方向としているため、対をなす第1アーム11と第2アーム12を駆動する揉み軸を、左右に分離して設けなければならず、モータ26の動力を各アーム11,12に伝達するための構造が複雑である。
そこで本発明は、上述した問題を解消するためになされたものであり、簡単な構造で人手に似た揉み動作を実現することができるとともに、製品毎に設計者が意図した揉みの軌跡を容易に実現することができるマッサージ機構、及びこのマッサージ機構を備えたマッサージ機を提供することを目的とする。
本発明は、施療子を有する左右で対をなすアームと、左右方向を軸方向とし、偏心回転して前記アームに揉み動作を発生させる揉み軸と、上下方向を軸方向とし、前記アームを左右方向へ揺動可能に支持する第1軸と、前後方向を軸方向とし、前記アームを上下方向へ揺動可能に支持する第2軸と、を有することを特徴とする。
このような構成とすることにより、施療子が設けられたアームを、第1軸を支点として左右方向へ揺動させるとともに、第2軸を支点として上下方向へ揺動させることができ、人手に似た揉み動作を実現できる。
また、揉み軸の偏心量を変更することにより、主に施療子の左右方向成分の軌跡(左右方向へ揺動する軌跡)を調整することができ、第2軸の上下位置を変更することにより、主に施療子の上下方向成分の軌跡(上下方向へ揺動する軌跡)を調整することができる。従って、揉み動作の軌跡を細かく調整することができ、製品毎に設計者が意図する揉み軌跡を容易に実現できる。
また、前記アームは、前記揉み軸の回転により動作する駆動アームと、前記駆動アームに支持されるとともに施療子が設けられた支持アームと、を有し、前記支持アームは、前記第1軸及び前記第2軸により揺動可能に支持されていることが好ましい。
このような構成とすることにより、施療子が設けられた支持アームを、第1軸を支点として左右方向へ揺動させるとともに、第2軸を支点として上下方向へ揺動させることができ、人手に似た揉み動作を実現できる。
また、前記第1軸と前記第2軸は交差していることが好ましい。
このような構成とすることにより、支持アームに第1軸回りの揺動と第2軸回りの揺動の両方を行わせることができる。
また、前記対の支持アームは、互いに内側が前記第1軸及び前記第2軸により支持されていることが好ましい。
このような構成とすることにより、対の施療子を互いに近接離反させて、施療子間に位置する被施療部を挟むように揉むことができる。
また、前記駆動アームの動作に追従して前記揉み軸に平行な軸線回りに揺動する従動アームを有し、前記従動アームは前記第1軸を支持し、前記支持アームは、前記駆動アームと前記従動アームを連結するリンク部を有していることが好ましい。
このような構成とすることにより、支持アームが駆動アームと従動アームに連結されているため、駆動アームと従動アームの位置関係が変化することにより、支持アームの姿勢を変更することができる。この姿勢変更によって揉み動作が実現される。また、揉み軸の偏心回転による駆動アームの動作に、第1軸は追従して移動することができるため、駆動アームと第1軸に支持された支持アームの動作を阻害しない。
また、前記リンク部は、前記第1軸が挿通され、当該第1軸に対して当該リンク部が左右方向へ移動することを許容するガイド孔を有していることが好ましい。
このような構成とすることにより、支持アームは、第1軸に対してガイド孔に沿って角度変更することによって、駆動アームの動作に追従することができる。
また、上下方向を軸方向とし、前記アームを左右方向へ揺動可能に支持する第3軸と、前後方向を軸方向とし、前記アームを上下方向へ揺動可能に支持する第4軸と、を有し、前記リンク部は、左右一方側が前記第1軸及び前記第2軸を介して前記従動アームに支持され、左右他方側が前記第3軸及び前記第4軸を介して前記駆動アームに支持されていることが好ましい。
このような構成とすることにより、リンク部が駆動アームと従動アームそれぞれに対して可動であるため、支持アームの上下軸回りの揺動と前後軸回りの揺動を阻害せず、揉み動作を円滑に行うことができる。
また、前記揉み軸は、筒状の回転軸と、当該回転軸にその回転中心に対して偏心して挿通された偏心軸と、により構成されていることが好ましい。
このような構成とすることにより、従来のようにシャフトを削って偏心軸を作製する必要がないため、偏心軸の作製が簡単である。
また、本発明は、前記マッサージ機構が、使用者の身体の中心線を挟んで左右で対をなして設けられたマッサージ機とすることもできる。
このような構成とすることにより、身体における左部分と右部分に対して、別個に揉み動作を行うことができる。
この場合、座部と背凭れ部を有する椅子型のマッサージ機であって、前記マッサージ機構が左右で対をなして前記背凭れ部に設けられており、外側の前記支持アームに設けられた施療子は、内側の前記支持アームに設けられた施療子よりも前方に突出可能であることが好ましい。例えば、外側の前記支持アームに設けられた施療子は、内側の前記支持アームに設けられた施療子よりもサイズが大きければよい。
このような構成とすることにより、胴体の外側部分の曲面に対応して、施療子を良好に作用させることができる。
本発明によれば、簡単な構造で人手に似た揉み動作を実現することができるとともに、製品毎に設計者が意図した揉みの軌跡を容易に実現することができる。
本発明の一実施形態に係るマッサージ機を示す斜視図である。 マッサージ機の構成を示すブロック図である。 マッサージユニットの前方斜視図である。 マッサージユニットの後方斜視図である。 マッサージユニットの平面図である。 マッサージ機構の前方斜視図である。 マッサージ機構の分解斜視図である。 マッサージ機構の側面図である。 揉み軸の斜視図である。 叩き軸の斜視図である。 アームの分解斜視図である。 図11に示すX−X断面図である。 マッサージ機構の要部を示す平面模式図である。 マッサージ機構の要部を示す正面模式図であり、(a)は第4軸が第2軸よりも上方に位置した状態、(b)は第4軸と第2軸が同じ高さに位置した状態、(c)は第4軸が第2軸よりも下方に位置した状態をそれぞれ示している。 アームの側面図である。 本発明の他の実施形態に係るマッサージ機を示す斜視図である。
[マッサージ機の全体構成]
以下、本発明の一実施形態に係るマッサージ機1の全体構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るマッサージ機1を示す斜視図である。図2は、マッサージ機1の構成を示すブロック図である。なお、以下の説明で用いる方向の概念は、図1に示す起立状態のマッサージ機1の座部3に着座した使用者から見たときの方向の概念と一致するものとし、その他の場合は適宜説明するものとする。
図1に示すとおり、本発明のマッサージ機1は、主として、使用者が着座する座部3と、座部3の後部にリクライニング可能に設けられた使用者が凭れる背凭れ部4と、座部3の前部に上下揺動回動可能に設けられた使用者の脚部を支持するフットレスト5と、座部3の左右両側に設けられた使用者が腕部を載置する肘掛け部6と、により構成される椅子本体2と、この椅子本体2を支持して床面に設置される脚フレーム7と、を有している。
[座部の構成]
座部3は、金属等よりなる硬質の座受け部(図示せず)と、座受け部の上部に設けられて使用者の臀部及び大腿部を支持するウレタン等よりなる軟質のクッション部(図示せず)と、とにより構成されている。また、座部3の座面3aは前上がり傾斜状に形成されており、着座した使用者の重心は後方成分を有することとなる。そして、座部3の座面3aには、使用者の臀部及び/又は大腿部を押圧する左右で対をなす座部用エアセルa1が設けられている。
[背凭れ部の構成]
背凭れ部4は、座部3の下方に設けられ前後方向に伸縮する直動式の第1アクチュエータ10(図2参照)により、座部3に対して前後方向にリクライニング可能に構成されており、床面に対して略水平の状態と、座部3の座面3aに対して略垂直に起立した状態と、の間における任意の位置で停止できるようになっていることが好ましい。また、背凭れ部4は、前後方向に開口する開口部40aを有する背凭れ部本体40と、背凭れ部本体40の前方に配設される伸縮性を有するレザー等よりなる背パッド(図示せず)と、により構成されている。そして、背凭れ部4には、左右中央において身長方向に沿って昇降して使用者の背部をマッサージするマッサージユニット8が設けられている。このマッサージユニット8は、昇降用モータ24(図2参照)を駆動させることにより、背凭れ部本体40に設けられたガイドレール41に沿って昇降する。このガイドレール41は、左右で対をなして上下方向に延設されている。
[フットレストの構成]
フットレスト5は、座部3の下方に設けられ前後方向に伸縮する直動式の第2アクチュエータ11(図2参照)により、座部3に対して上下方向に回動可能に構成されており、膝を曲げて脚部を載置する垂下状態と、膝を伸ばして脚部を載置する上昇状態(床面に対して略水平となる状態)と、の間における任意の位置で停止できるようになっていることが好ましい。更に、フットレスト5は、図示しない伸縮機構により座部3に対して使用者の脚部の長手方向に沿って伸縮可能に構成されていることが好ましい。
図1に示すとおり、フットレスト5は、使用者の脹脛部を支持する脹脛支持部50と、脹脛支持部50の足先側に設けられ使用者の足部を支持する足支持部51と、を有しており、左右の脚部を振り分けて各支持部50,51に支持しうるよう凹状溝が形成されている。脹脛支持部50は、脹脛部の背面が対向する底壁50aと、脹脛部の外側面が対向する左右で対をなす外壁50bと、対の外壁50b,50b間に設けられ脹脛部の内側面が対向する中間壁50cと、により構成されている。足支持部51は、足裏面が対向する底壁51aと、足部の外側面が対向する左右で対をなす外壁51bと、対の外壁51b,51b間に設けられ足部の内側面が対向する中間壁51cと、により構成されている。そして、各壁部の壁面には、脹脛部用エアセルa2及び足部用エアセルa3が設けられている。
[肘掛け部の構成]
肘掛け部6は、座部3の両側方に設けられており、座部3の下方を外方からカバーする側面パネル60と、側面パネル60の上部に一体的に設けられ使用者の前腕部を支持する前腕支持部61及び上腕部を支持する上腕支持部62と、を有している。上腕支持部62は、その上端部において左右方向を軸方向とする回動軸(図示せず)を介して背凭れ部4の側面に連結されている。また、側面パネル60は、座部3の側方おいて脚フレーム7にガイド機構(図示せず)を介して移動可能に取り付けられている。従って、肘掛け部6は、背凭れ部4のリクライニングに追従して、上下方向に角度を変更しながら前後方向に移動することができる。また、前腕支持部61には、複数の腕部用エアセルa4が設けられている。
図1に示すとおり、前腕支持部61は、座部3の側方において前後方向へ延設されており、使用者の前腕部を載置する底壁61aと、底壁61aの外側端部から立設され前腕部の外側面に対向する側壁61bと、底壁61aに対向する上壁61cと、により構成され、正面視で略コの字状に形成されている。底壁61a及び上壁61cには、前腕部を上下方向から押圧する腕部用エアセルa4が設けられている。本実施形態では、腕部用エアセルa4は、腕部の長さ方向に複数設けられている。
[制御部の構成]
図2に示すように、上述した各エアセルa1〜a4は、可撓性中空のエアチューブを介してポンプ13及びバルブ14等からなる給排気装置12に接続されている。この給排気装置12は座部3の下方に収容されており、同じく座部3の下方に収容された制御部15からの指示に従って駆動し、各エアセルa1〜a4への給排気を互いに独立して行うことができるようになっている。そして、制御部15からの指示により給排気装置12が駆動し、エアセルa1〜a4が膨張収縮することにより、使用者の各部位を押圧可能である。また、詳細は後述するが、マッサージユニット8に設けられたエアセルよりなる左右の進退駆動部18L,18Rも、この給排気装置12及び制御部15によって動作制御される。本実施形態では、各エアセルa1〜a4,18L,18Rは、それぞれ独立系統として給排気装置12に接続されており、制御部15により独立して動作制御される。
また、給排気装置12は、制御部15からの指示に従って予め設定されたプログラムにより動作する他、制御部15に接続されたリモートコントローラ16を使用者が操作することにより、制御部15へ入力された信号に基づいても動作することができる。なお、マッサージユニット8、第1及び第2アクチュエータ10,11の動作についても同様に、制御部15からの指示に従って予め設定されたプログラムにより動作する他、リモートコントローラ16を使用者が操作することにより制御部15へ入力された信号に基づいても動作することができる。
また、制御部15はメモリ(図示せず)を有しており、このメモリには予め定められたコースに従ってマッサージユニット8やエアセルa1〜a4によって使用者に対してマッサージを行う複数のマッサージプログラムが格納されている。そして、リモートコントローラ16は、電源釦16a、各マッサージプログラムに対応する複数のコース釦16b〜16eを有しており、コース釦16b〜16eを操作することにより対応するマッサージプログラムが実行されるようになっている。
[マッサージユニットの構成]
以下、本発明の一実施形態に係るマッサージユニット8の構成について説明する。図3は、マッサージユニット8の前方斜視図である。図4は、8マッサージユニットの後方斜視図である。図5は、マッサージユニット8の平面図である。
このマッサージユニット8は、左右に配置された対のマッサージ機構9(9L,9R)と、マッサージ機構9を支持する本体フレーム17と、左右のマッサージ機構9L,9Rをそれぞれ前後に揺動させる対の進退駆動部18(図2及び図6参照)と、を有している。本体フレーム17は、背凭れ部4において身長方向に昇降可能に設けられており、マッサージ機構9は、本体フレーム17に対して使用者側へ進退可能に取り付けられている。図3〜図5においては、左側のマッサージ機構9Lは最も前進し、右側のマッサージ機構9Rは最も後退した状態を図示している。
この本体フレーム17は、上下方向に板面をなす底壁17aと、底壁17aの左右両側から立設された側壁17bと、により構成されている。そして、側壁17bの上部において、左右方向を軸方向とする昇降軸19が回転可能に支持されている。この昇降軸19は、右側の側壁17bに固定された昇降用モータ24の駆動により回転する。昇降軸19の左右両端部にはピニオン20が設けられており、このピニオン20がガイドレール41に設けられたラック(図示せず)に噛合している。また、ピニオン20の外側面と側壁17bの外側面には、ガイドレール41内を転動する複数のガイドローラ21が設けられている。
本体フレーム17の下部前方には、左右方向を軸方向とする支点軸22が設けられており、対のマッサージ機構9はこの支点軸に支持されている。従って、マッサージ機構9は、この支点軸22を支点として、進退駆動部18(18L,18R)の駆動により前後方向に揺動可能である。この進退駆動部18L,18Rは、対のマッサージ機構9L,9Rそれぞれに対応して設けられており、対のマッサージ機構9L,9Rを独立して進退させることが可能となっている。また、本体フレーム17の上部には、左右方向に延設されて両側壁17b、17bを連結するステー23が設けられている。
[マッサージ機構の構成]
以下、本発明の一実施形態に係るマッサージ機構9の構成について説明する。図6は、マッサージ機構9Lの前方斜視図である。図7は、マッサージ機構9Lの分解斜視図である。図8は、マッサージ機構9Lの側面図である。図9は、揉み軸32の斜視図である。図10は、叩き軸33の斜視図である。図11は、アーム34の分解斜視図である。図12は、図11に示すX−X断面図である。
なお、視認性を考慮して、図6においてはフレーム17の側壁31bを省略し、図8においては外側のギヤケース31e及び第2アーム52を省略して図示している。また、図11においては左側のマッサージ機構9Lが有する外側の第2アームを示している。このマッサージ機構9は、左右で対をなしているため、左側のマッサージ機構9Lについて代表して説明するが、右側のマッサージ機構9Rも左側と同様の構成である。
図3〜図6に示すとおり、マッサージ機構9は、フレーム31と、マッサージ用モータ25と、マッサージ用モータ25の駆動により回転する揉み軸32及び叩き軸33と、各軸32,33に接続されるアーム34と、被施療部に当接する施療子35と、により主として構成されている。
フレーム31は、本体フレーム17の底壁17aに対向して配置される底壁31aと、底壁31aの左右両側から立設された側壁31b(図3参照)と、底壁31aの後部から立設された後壁31cと、後壁31cの上部から前方に延設されたモータブラケット31dと、減速器36(図8参照)を収容するギヤケース31eと、により構成されている。そして、底壁31aにはギヤケース31eが固定され、図3及び図4に示すとおり、側壁31bには叩き軸33が回転可能に支持され、モータブラケット31dにはマッサージ用モータ25が固定されている。そして、図6に示すとおり、本体フレーム17の底壁17aとフレーム31の底壁31aとの間に進退駆動部18Lが設けられている。この進退駆動部18は、例えばエアの給排気により膨張収縮するエアセルで構成されている。図3及び図6に示すとおり、マッサージ機構9が前方へ揺動する際、所定の揺動位置で後壁31cがステー23に当接するようになっている。すなわち、フレーム31の後壁31cが、マッサージ機構9の揺動範囲を規制するストッパーとして機能している。
図7及び図8に示すとおり、ギヤケース31eは、マッサージ用モータ25の回転動力を、減速して揉み軸32及び叩き軸33に伝達する減速器36を収容している。このギヤケース31eは左右2つの部材により構成されており、この2つの部材を接合することにより内部に減速器36を収容する空間が形成される。この減速器36は、マッサージ用モータ25にベルト(図示せず)を介して連結された第1ウォーム37と、第1ウォーム37と同軸回りに一体回転する第2ウォーム38と、第1ウォーム37に噛合して揉み軸32に回転トルクを与える第1ウォームホイール39と、第2ウォーム38に噛合して叩き軸33に回転トルクを与える第2ウォームホイール40と、により構成されている。第1ウォームホイール39は揉み軸32と一体回転可能であり、第2ウォームホイール40は叩き軸33と一体回転可能である。また、このギヤケース31eは、揉み軸32を支持する軸受け部31fを左右に有しており、この軸受け部31fの外形は環状に形成されている。
[揉み軸]
図7〜図9に示すとおり、揉み軸32は、左右方向を軸方向とし、回転中心C1に対して偏心した偏心部32bを有している。より具体的に説明すると、揉み軸32は、第1ウォームホイール39が外嵌された筒状の回転軸32aと、回転軸32aに偏心して挿通された偏心軸32bと、により構成されている。そして、この偏心軸32bは、回転軸32aよりも軸方向に長寸であり、回転軸32aから左右両側へ突出している。すなわち、回転軸32aの左右両端部に偏心部32bが形成されている。この左右に形成された偏心部32bは、回転中心C1に対する位相が互いに一致している。そして、この偏心部32bに後述するアーム34が取り付けられている。また、揉み軸32は、ベアリング(図示せず)を介してギヤケース31eの軸受け部31fに回転可能に支持されている。
[叩き軸]
図7,図8,及び図10に示すとおり、叩き軸33は、左右方向を軸方向とし、回転中心C2に対して偏心した偏心部33bを有している。より具体的に説明すると、叩き軸33は、第2ウォームホイール40が外嵌された円柱状の回転軸33aと、回転軸33aの外周に形成され回転軸33aの軸心(回転中心C2)に対して偏心した位置に軸心を有する偏心部33bと、により構成されている。そして、この偏心部33bは、叩き軸33の左右両側に形成されている。この叩き軸33は、左右中途部がギヤケース31eに、左右両端部がフレーム31の側壁31b(図3参照)に、それぞれ回転可能に支持されている。
また、左右に形成された偏心部33bは、回転中心C2に対する位相が互いに異なっており、具体的には90度だけ異なっている。叩き軸33にはクラッチ(図示せず)が設けられており、マッサージ用モータ25を一方に回転(正転)させた場合には、叩き軸33は空転して揉み軸32のみが回転し、マッサージ用モータ25を他方に回転(逆転)させた場合には、揉み軸32と叩き軸33の両方が回転する構成となっている。この叩き軸33は、揉み軸32よりも後方かつ下方に位置している。
[アーム]
図6〜図8,及び図11に示すとおり、揉み軸32及び叩き軸33には、施療子35を有するアーム34が接続されている。以下、このアーム34について詳述する。このアーム34は、例えば、近接離反することにより被施療部に揉み動作を行うべく左右で対をなしており、内側に位置する第1アーム51と、外側に位置する第2アーム52と、により構成されている。この第1アーム51及び第2アーム52は、揉み軸32及び叩き軸33に接続された駆動アーム53と、ギヤケース31eの軸受け部31fに設けられ駆動アーム53の動作に追従して上下に揺動する従動アーム54と、駆動アーム53と従動アーム54を連結する先端に施療子35を有する支持アーム55と、により構成されている。
揉み軸32の偏心部32bには、揉みコンロッド56の後部が、偏心部32bに対して回転可能に取り付けられている。この揉みコンロッド56は、前部に切欠部56aが設けられており、側面視で略コの字状に形成されている。また、後部には、揉み軸(偏心部)を回転可能に支持する軸受け部56bが設けられている。一方、叩き軸33の偏心部33bには、円盤状の叩きコンロッド57が、偏心部33bに対して回転可能に取り付けられている。この叩きコンロッド57の両側面には、駆動アーム53の移動をガイドすべく、左右方向に突出するガイド突起58が設けられている。そして、このガイド突起58が、駆動アーム53に形成された長孔59に係合している。このガイド突起58と長孔59により、駆動アーム53の円運動を規制するとともに叩き軸33に対する前後方向の移動(スライド)を許容するガイド部60が構成されている。
揉みコンロッド56と叩きコンロッド57は、左右方向における厚みが一致している。そして、揉み軸32と叩き軸33を連結すべく、揉みコンロッド56と叩きコンロッド57を左右両側から挟み込むように、駆動アーム53が設けられている。この駆動アーム53は、左右方向に板面を有する2枚のプレートにより構成されている。揉みコンロッド56は、ビス等により駆動アーム53に固着されている。一方、叩きコンロッド57は、駆動アーム53が叩きコンロッド57に対してスライド可能として、駆動アーム53に接続されている。
図7及び図11に示すとおり、支持アーム55は、先端部に左右方向の軸心C3回りに回転可能に設けられた施療子35を有している。この支持アーム55は、左右外側が駆動アーム53に支持されており、左右内側が従動アーム54に支持されている。この従動アーム54は、左右方向に開口する環状部61と、環状部61から前方に突出した後述する第1軸A1を支持する軸受け部62と、を有している。そして、この環状部61をギヤケース31eの軸受け部31fに外嵌することにより、従動アーム54は上下方向に揺動可能とされている。すなわち、ギヤケース31eの軸受け部31fが、従動アーム54の揺動軸として機能している。
以下、支持アーム55の駆動アーム53及び従動アーム54への連結構造について詳述する。図11に示すとおり、支持アーム55は、内側アーム部63と、外側アーム部64と、内側アーム部63と外側アーム部64を連結するリンク部65と、により構成されている。そして、内側アーム部63と外側アーム部64に挟まれるようにして、施療子35が支持アーム55に支持されている。この施療子35は、側面視で円形の略円盤形状をなしている。リンク部65には、その内側において上下方向に開口する第1貫通孔66と、第1貫通孔66と左右方向において略一致した位置で前後方向に開口する第2貫通孔67と、その外側において上下方向に開口する第3貫通孔68と、第3貫通孔68と左右方向において略一致した位置で前後方向に開口する第4貫通孔69と、が形成されている。なお、第1〜3貫通孔66〜68は、その内径がそれぞれ後述する第1〜第3軸A1〜A3の外径よりも左右方向に若干大きく形成された長孔である。この第1貫通孔66及び第3貫通孔68は、リンク部65の左右方向への移動をガイドするガイド孔として機能している。
そして、リンク部65は、第1貫通孔66に挿通された上下方向を軸方向とする第1軸A1を介して従動アーム54に連結されている。この第1軸A1は、従動アーム64に対して不動である。更に、リンク部65は、第1軸A1が挿通された前後方向を軸方向とする第2軸A2を介して従動アーム64に連結されているため、第1軸A1に対して左右方向に揺動可能である。図6に示すとおり、第1アーム51及び第2アーム52の従動アーム64は、ステー70により互いに連結されており、両アーム51,52を安定して同期動作させることが可能となっている。なお、このステー70は省略することもできる。
また、リンク部65は、第3貫通孔68に挿通された上下方向を軸方向とする第3軸A3を介して揉みコンロッド56に連結されている。この第3軸A3は、揉みコンロッド56に対して前後方向にのみわずかにスライド可能である。更に、リンク部65は、第3軸A3が挿通された前後方向を軸方向とする第4軸を介して揉みコンロッド56に連結されているため、第3軸に対して左右方向に揺動可能である。すなわち、リンク部65は、揉みコンロッド56の切欠部56aにおいて、その外側が第3軸A3及び第4軸A4を介して駆動アーム53に連結されている。また、リンク部65は、第2軸A2を中心として上下に揺動可能であるとともに、第4軸A4を中心として上下に揺動可能であるように各軸A1〜A4に支持されている。
図12に示すとおり、この第3軸A3は、前後方向にわずかに移動可能とされており、揉みコンロッド56の内部に設けられたバネ等よりなる付勢手段71により、前方へ常時付勢されている。従って、使用者が背凭れ部4に凭れることにより、マッサージ機構9に使用者の荷重が加わると、例えば、外側の第2アーム52においては、第3軸A3が付勢手段71の付勢力に抗して後方へ移動するため、支持アーム55が第1軸A1を中心として外方に揺動し、胴体側部の曲面に施療子35を適切に当接させることができる。また、図5に示すとおり、外側に位置する第2アーム52の支持アーム55は、内側に位置する第1アーム51の支持アーム55よりも前後方向に長く形成されている。従って、外側の施療子35は内側の施療子35よりも前方に突出可能であり、胴体の外側部分の曲面に対応して、外側の施療子35を良好に作用させることができるようになっている。
以下、このマッサージ機構9の揉み動作と叩き動作について説明する。図13は、マッサージ機構9Lの要部を示す平面模式図である。図14は、マッサージ機構9Lの要部を示す正面模式図であり、(a)は第4軸A4が第2軸A2よりも上方に位置した状態、(b)は第4軸A4と第2軸A2が同じ高さに位置した状態、(c)は第4軸A4が第2軸A2よりも下方に位置した状態をそれぞれ示している。図15は、アーム34の側面図である。
[揉み動作]
マッサージ用モータ25を正転させると、揉み軸32のみが駆動され、偏心部32bが回転中心C1回りを公転する。これに伴い、揉みコンロッド56が動作する訳であるが、揉みコンロッド56に固着された駆動アーム53は、その後部に形成された長孔59に叩き軸33が挿通されているため、駆動アーム53自体の円運動は規制される。その結果、揉み軸32が1回転する間に、駆動アーム53は、前後方向に所定距離だけ1往復するとともに上下に揺動するという周回動作を行う。
従動アーム54は、リンク部65により駆動アーム53と連結されているため、駆動アーム53の動作に追従して動作することとなる。従動アーム54は、ギヤケース31eの軸受け部31fに枢支されているため、上下方向に揺動することはできるが、駆動アーム53とは異なり前後方向成分の動作はほとんど生じない。また、従動アーム54の上下揺動による上下方向成分の動作は、駆動アーム53の周回動作による上下方向成分の動作よりも小さい。
図13の一点鎖線で示すとおり、駆動アーム53が後方へ移動して、第3軸A3が第1軸A1よりも後方に位置すると、第1アーム51の支持アーム55は右側に傾き、第2アーム52の支持アーム55は左側に傾いた状態となる。すなわち、駆動アーム53の後方移動に伴い、支持アーム55が第1軸A1回りに揺動して、対の施療子35は互いに離反することとなる。一方、図13の二点鎖線で示すとおり、駆動アーム53が前方へ移動して、第3軸A3が第1軸A1よりも前方に位置すると、第1アーム51の支持アーム55は左側に傾き、第2アーム52の支持アーム55は右側に傾いた状態となる。すなわち、駆動アーム53の前方移動に伴い、支持アーム55が第1軸A1回りに揺動して、対の施療子35は互いに近接することとなる。このように、駆動アーム53の周回動作による前後方向成分の動作により、対の施療子35は矢視aの方向に近接離反する。
また、図14(a)に示すとおり、駆動アーム53が上方へ移動して、第4軸A4が第2軸A2よりも上方に位置すると、第1アーム51の支持アーム55は右上がり傾斜となり、第2アーム52の支持アーム55は左上がり傾斜の状態となる。なお、駆動アーム53及び従動アーム54が動作しても、第1軸A1と第3軸A3は、左右位置が不変であって平行状態が保たれているが、第1貫通孔66及び第3貫通孔68は左右方向に長い長孔であるため、リンク部65は第1軸A1及び第3軸A3に対して第1貫通孔66及び第3貫通孔68に沿って角度変化することができる。このとき、対の施療子35は、正面視で上側が近接し下側が離反したハの字状となる。すなわち、駆動アーム53の上方移動に伴い、支持アーム55が第2軸A2回りに揺動して、対の施療子35は上側が互いに近接する方向に角度変化する。なお、第1貫通孔66及び第3貫通孔68は、リンク部65の左右方向への移動をガイドするガイド孔として機能している。
一方、図14(c)に示すとおり、駆動アーム53が下方へ移動して、第4軸A4が第2軸A2よりも下方に位置すると、第1アーム51の支持アーム55は右下がり傾斜となり、第2アーム52の支持アーム55は左下がり傾斜の状態となる。このとき、対の施療子35は、正面視で下側が近接し上側が離反した逆ハの字状となる。すなわち、駆動アーム53の下方移動に伴い、支持アーム55が第2軸A2回りに揺動して、対の施療子35は下側が互いに近接する方向に角度変化する。
このように、駆動アーム53の周回動作により、支持アーム55が上下方向を軸方向とする第1軸A1回りに揺動するとともに、前後方向を軸方向とする第2軸A2回りに揺動するため、施療子35は三次元的に動作し、人手に似た「揉み動作」を実現することができる。このように第1〜第4軸A1〜A4とリンク部65により、駆動アーム53の前後方向成分を含む周回動作を、支持アーム55の左右方向成分を含む動作に変換する変換機構26が構成されている。
また、揉み軸32(偏心部32b)の偏心量を変更することにより、施療子35が左右方向へ移動する軌跡を調整することができる。具体的には、偏心部32bの偏心量を大きく設計すれば、支持アーム55の左右方向への揺動範囲を大きくすることができ、偏心部32bの偏心量を小さく設計すれば、支持アーム55の左右方向への揺動範囲を小さくすることができる。すなわち、対の施療子35が近接離反する幅を調整することができる。
また、第2軸A2の上下位置を変更することにより、施療子35が上下方向へ移動する軌跡を調整することができる。具体的には、第2軸A2をより上方へ位置させれば、支持アーム55は上方よりも下方へ大きく揺動させることができ、第2軸A2をより下方へ位置させれば、支持アーム55は下方よりも上方へ大きく揺動させることができる。すなわち、施療子35の正面視での傾きの変化を調整することができる。
[叩き動作]
図15に示すとおり、マッサージ用モータ25を逆転させると、揉み軸32に加えて叩き軸33も駆動され、叩き軸33の偏心部33bが回転中心C2を中心として公転する。これに伴い、叩きコンロッド57が動作する訳であるが、叩きコンロッド57に係合された駆動アーム53は、その前部において揉み軸32(偏心部32b)が軸支されているため、駆動アーム53自体の円運動は規制される。その結果、駆動アーム53は、叩きコンロッド57の偏心部33b回りでの上下及び前後方向へ向けた周回動作を受けながら、揉み軸32(偏心部32b)を支点としてその上端部が前後方向へ揺動する。対の駆動アーム53を支持する偏心部33bは、回転中心C2に対する位相が互いに90度だけ異なっているため、対の駆動アーム53は交互に前後方向へ揺動することとなる。このような動作により、施療子35が、前後方向(矢視bの方向)へ動作する「叩き動作」となる。そして、前述した「揉み動作」がこの「叩き動作」に加わり、「揉み叩き動作」となる。
[マッサージ機の他の実施形態]
以下、前述したマッサージユニット8を備えたマッサージ機に関し、他の実施形態について説明する。なお、マッサージ機1と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。図16は、本発明の他の実施形態に係るマッサージ機100を示す斜視図である。
図16に示すとおり、マッサージ機100は、主として、使用者が着座する座部103と、座部103の後部に一体的に設けられた使用者が凭れる背凭れ部104と、座部103の前部に一体的に設けられた使用者の脚部を支持するフットレスト105と、により構成される椅子本体102と、この椅子本体102を支持して床面に設置される脚フレーム107と、を有している。この椅子本体102は、左右方向を軸方向とする支軸30によって脚フレーム107に揺動可能として支持されている。
椅子本体102は、前後方向に開口する開口部27aを有する枠体27と、枠体27の前方に配設される伸縮性を有するレザー等よりなる背パッド28と、により構成されている。そして、椅子本体102には、左右中央において身長方向に沿って昇降して使用者の背部から脚部(例えば脹脛部)までをマッサージするマッサージユニット8が設けられている。このマッサージユニット8は、昇降用モータ24(図2参照)を駆動させることにより、枠体27に設けられたガイドレール29に沿って昇降する。このガイドレール29は、左右で対をなしており、背凭れ部104からフットレスト105まで身長方向に沿って延設されている。
すなわち、このマッサージ機100がマッサージ機1と本質的に異なる点は、マッサージユニット8(マッサージ機構9)が背凭れ部4からフットレスト5までの間を移動できる点である。従って、マッサージ機100は、背部だけでなく臀部及び脚部をもマッサージユニット8によりマッサージすることができる。このマッサージユニット8は、マッサージ機構9L,9Rが左右で対をなして配置されているため、背部をマッサージする場合は、左半身と右半身にマッサージ機構9L,9Rを対応させ、脚部をマッサージする場合は、左脚と右脚にマッサージ機構9L,9Rをそれぞれ対応させて、揉み動作又は叩き動作を行うことができる。
なお、本実施形態では、揉み軸32と叩き軸33を共通のマッサージ用モータ25で駆動させるものとしたが、それぞれを個別に駆動すべく揉み用モータ及び叩き用モータを用意してもよい。この場合であれば、揉み用モータのみを駆動させれば「揉み動作」のみを行うことができ、叩き用モータのみを駆動させれば「叩き動作」のみを行うことができ、揉み用モータと叩き用モータを同時に駆動させれば「揉み叩き動作」を行うことができる。また、本体フレーム17を左右に分離し、それぞれに昇降用モータ24を設けることにより、左右のマッサージ機構9L,9Rを独立して昇降させてもよい。
また、本実施形態では、外側に位置する支持アーム55を内側に位置する支持アーム55よりも前後方向に長くすることにより、外側の施療子35を内側の施療子35よりも前方に突出させたが、外側に位置する支持アーム55に設けられた施療子35のサイズ(径)を、内側に位置する支持アーム55に設けられた施療子35よりも大きくすることによっても同様の効果が得られる。
本発明は、簡単な構造で人手に似た揉み動作を実現することができるとともに、製品毎に設計者が意図した揉みの軌跡を容易に実現することができるマッサージ機構、及びこのマッサージ機構を備えたマッサージ機に適用することができる。
1 マッサージ機
3 座部
4 背凭れ部
8 マッサージユニット
9 マッサージ機構
26 変換機構
32 揉み軸
32a 回転軸
32b 偏心軸(偏心部)
33 叩き軸
33a 回転軸
33b 偏心部
34 アーム
35 施療子
53 駆動アーム
54 従動アーム
55 支持アーム
56 揉みコンロッド
57 叩きコンロッド
60 ガイド部
65 リンク部
66 第1貫通孔(ガイド孔)
67 第2貫通孔
68 第3貫通孔(ガイド孔)
69 第4貫通孔
100 マッサージ機
103 座部
104 背凭れ部
A1 第1軸
A2 第2軸
A3 第3軸
A4 第4軸
C1 回転中心
C2 回転中心

Claims (11)

  1. 施療子を有する左右で対をなすアームと、
    左右方向を軸方向とし、偏心回転して前記アームに揉み動作を発生させる揉み軸と、
    上下方向を軸方向とし、前記アームを左右方向へ揺動可能に支持する第1軸と、
    前後方向を軸方向とし、前記アームを上下方向へ揺動可能に支持する第2軸と、
    を有することを特徴とするマッサージ機構。
  2. 前記アームは、前記揉み軸の回転により動作する駆動アームと、前記駆動アームに支持されるとともに施療子が設けられた支持アームと、を有し、
    前記支持アームは、前記第1軸及び前記第2軸により揺動可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機構。
  3. 前記第1軸と前記第2軸は交差していることを特徴とする請求項2に記載のマッサージ機構。
  4. 前記対の支持アームは、互いに内側が前記第1軸及び前記第2軸により支持されていることを特徴とする請求項3に記載のマッサージ機構。
  5. 前記駆動アームの動作に追従して前記揉み軸に平行な軸線回りに揺動する従動アームを有し、
    前記従動アームは前記第1軸を支持し、
    前記支持アームは、前記駆動アームと前記従動アームを連結するリンク部を有している
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のマッサージ機構。
  6. 前記リンク部は、前記第1軸が挿通され、当該第1軸に対して当該リンク部が左右方向へ移動することを許容するガイド孔を有していることを特徴とする請求項5に記載のマッサージ機構。
  7. 上下方向を軸方向とし、前記アームを左右方向へ揺動可能に支持する第3軸と、
    前後方向を軸方向とし、前記アームを上下方向へ揺動可能に支持する第4軸と、
    を有し、
    前記リンク部は、左右一方側が前記第1軸及び前記第2軸を介して前記従動アームに支持され、左右他方側が前記第3軸及び前記第4軸を介して前記駆動アームに支持されていることを特徴とする請求項5又は6に記載のマッサージ機構。
  8. 前記揉み軸は、筒状の回転軸と、当該回転軸にその回転中心に対して偏心して挿通された偏心軸と、により構成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のマッサージ機構。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載のマッサージ機構が、使用者の身体の中心線を挟んで左右で対をなして設けられていることを特徴とするマッサージ機。
  10. 座部と背凭れ部を有する椅子型のマッサージ機であって、
    前記マッサージ機構が左右で対をなして前記背凭れ部に設けられており、
    外側の前記支持アームに設けられた施療子は、内側の前記支持アームに設けられた施療子よりも前方に突出可能である
    ことを特徴とする請求項9に記載のマッサージ機。
  11. 外側の前記支持アームに設けられた施療子は、内側の前記支持アームに設けられた施療子よりもサイズが大きいことを特徴とする請求項10に記載のマッサージ機。
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