JP6723560B2 - マッサージ機 - Google Patents
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Description
このような要望に応えるものとして、例えば、特許文献1に示すマッサージ機が存在する。
しかし、昨今は、臀部から太ももに亘る施療部に対して、施療部を幅方向外側から挟み込むように押圧する押圧マッサージを施療して欲しいと言った要望が寄せられている。
このような押圧マッサージの要望に対して、特許文献1に開示されているマッサージ機に搭載されるマッサージ機構は、施療部に対する揉みマッサージに特化されたものとなっており、要望を満足できるものとはなっていない。
すなわち、本発明のマッサージ機は、本体部の内部に設けられると共に、前記本体部に着座した使用者の臀部又は下肢を含む施療部をマッサージするマッサージ機構を備えたマッサージ機であって、前記マッサージ機構は、駆動モータと、前記駆動モータにより回転駆動される回転軸と、前記回転軸の回転駆動力により左右方向に揺動して前記施療部に対して揉みマッサージを行う揉みマッサージ機構と、前記回転軸の回転駆動力により左右方向に揺動して前記施療部を幅方向外側から押圧する押圧マッサージを行う押圧マッサージ機構と、を有し、前記揉みマッサージ機構は、前記回転軸の回転駆動力により左右方向に揺動する左右一対の揉みマッサージ体と、前記左右一対の揉みマッサージ体の先端にそれぞれ設けられて施療部を揉みマッサージする揉み施療子と、を有しており、前記押圧マッサージ機構は、前記左右一対の揉みマッサージ体の幅方向外側にそれぞれに配備されると共に前記回転軸の回転駆動力により左右方向に揺動することにより、前記施療部を幅方向外側から挟み込むように押圧マッサージする押圧マッサージ体を有していることを特徴とする。
好ましくは、前記回転軸を回転させることで、前記左右一対の押圧マッサージ体の少なくとも一方が前記回転軸に沿って水平方向に移動し、左右の押圧マッサージ体同士の間隔を可変とする水平移動機構を有しているとよい。
好ましくは、前記水平移動機構のスクリューねじ部は、前記回転軸の左右方向の両端にそれぞれ形成されており、左右方向の一方側に設けられるスクリューねじ部と、他方側に設けられるスクリューねじ部とは逆ねじの関係とされているとよい。
[第1実施形態]
図1〜図7は、本発明にかかるマッサージ機1の第1実施形態を示している。本実施形態では、使用者の臀部を中心としてマッサージを行うマッサージ機1を例示するため、このマッサージ機1を「臀部マッサージ機1」と呼ぶ。
以降では、説明の便宜上、図面に適宜に記した方向を基に装置の説明を行う。この方向は、図6のように、臀部マッサージ機1を使用している使用者Mから見た方向と一致する。
図1に示すように、本体部2は、平面視で略矩形状に形成された角状の部材であり、幅方向の両側に比して中央側の厚みが薄いものとされている。
具体的には、本体部2における中央側の厚みが薄い部分の幅や長さは本体部2の上面に着座する使用者Mの臀部(施療部)を下方から支持するに十分な広さを有するものとされている。また、本体部2の両端は、中央側に比べて上下方向の厚みが2倍以上(図例では3倍程度)厚く形成されており、中央側に着座した使用者Mの施療部に対して、左右両側から施療部を挟み込むように押圧する押圧マッサージを可能としている。
なお、上述した臀部マッサージ機1の本体部2の形状は一例であり、本体部2の形状は上述した形状に限定されるものではない。
本実施形態のマッサージ機構3は、上述した本体部2の内部に設けられた基台13に搭載されている。この基台13は、平面視で矩形乃至は長方形とされた板体であり、上述した本体部2の内部における下側に、水平方向を向くように取り付けられている。
図3及び図4に示すように、回転軸11は、マッサージ機構3の前後方向のほぼ中央で、基台13の右側の端部から左側の端部までの間に架け渡されている。回転軸11は、回転軸11の長手方向に複数設けられた軸受部によって左右方向を向く軸回りに回転自在に支持されている。具体的には、回転軸11の両端には、後述する駆動モータ10や減速部15のすぐ左側や右側に第1軸受部14aが配設されている。また、第1軸受部14aのさらに幅方向外側には、マッサージ機構3を乗り越えてその外側に第2軸受部14bが配備されている。つまり、回転軸11は、合計で4つの軸受部により支持されており、臀部マッサージ機1に着座した使用者の体重が荷重として加わっても確実に荷重を支持できる
ようになっている。
この揉み傾斜ボス部21のカム面には、ベアリングを介して、揉み環状嵌合部が摺動自在に外嵌されている。揉み環状嵌合部は、揉みマッサージ体12の基端側(下端側)に形成されていて、左右いずれかの方向から見た側面視がリング状となる部材である。揉み環状嵌合部は、揉み傾斜ボス部21のカム面上に嵌め込まれたベアリングに外嵌しており、このベアリングにより揉み傾斜ボス部21と揉み環状嵌合部とは相対回動自在になっている。
すなわち、揉み規制部40は、揉み規制溝42に沿って揉み規制ピン41が左右方向に移動(摺動)することは許容するが、それ以外の方向(前後方向や上下方向)に揉み規制ピン41が移動することは許容しない。そのため、上述したような揉み規制部40を設ければ、揉みマッサージ体12が回転軸11回りに回動することが規制され、揉みマッサージ体12が左右方向にのみ繰り返し揺動するようになる。
押圧マッサージ体48は、下方から上方に向かって起立するように伸びる棒状の部材である。押圧マッサージ体48の先端(上端側)は前後方向に長径が向く楕円形状(俵状)に膨らんでおり、この楕円形状に膨らんだ部分を幅方向内側に向けるようにして押圧マッサージ体48は取り付けられていて、使用者Mの施療部(腰〜太ももの側部)を広範囲に亘って効果的に押圧マッサージすることができるようになっている。
そこで、第1実施形態の臀部マッサージ機1には、使用者の臀部のサイズに合わせて左右の押圧マッサージ部材48の取付間隔を調整可能な水平移動機構60(言い換えれば、幅調整機構)が設けられている。このような水平移動機構60を設ければ、左右の押圧マッサージ部材48間の間隔を広いものから狭いものまで多段階に調整することが可能となり、臀部のサイズが大きい使用者にとっても小さい使用者にとっても利便性が優れたものとなり、良好なマッサージ感を付与することも可能となる。
また、第1実施形態の水平移動機構60は、回転軸11の外周面に所定の範囲に亘って形成されたスクリューねじ部61を有している。そして、このスクリューねじ部61の外周面には、螺旋状に捻れた外歯61aが形成されている。また、上述した押圧傾斜ボス部50の内周側には、左右方向に押圧傾斜ボス部50を貫通する貫通孔62が形成されており、この貫通孔62の内周面には上述した外歯と螺合する内歯50aが形成されている。
また、スクリューねじ部61の左右方向の一方端乃至は他方端には、押圧傾斜ボス部50の移動範囲を規制する回り止め部材63が設けられている。この回り止め部材63は、スクリューねじ部61の左端及び右端に設けられて、スクリューねじ部61上を移動してきた押圧傾斜ボス部50に接触することで、押圧傾斜ボス部50の左右方向に沿った更なる移動を規制する構成とされている。
なお、上述したように、第1実施形態の臀部マッサージ機1では、右側の押圧マッサージ機構と、左側の押圧マッサージ機構とは、移動方向が左右反対であるものの、それ以外は略同じ構成や動作を行う。このような左右が反転したような構造上の特徴は、上述した水平移動機構60についても同様である。そのため、以降は回転軸11の左側に設けられた水平移動機構60を例にとって、説明を進める。
また、スクリューねじ部61は、スリーブ部材(回転軸11)の外周面上に螺旋状に巻き付くように形成された外歯61aを備えており、この外歯61aは右ねじで巻回されている。スクリューねじ部61のピッチなどの寸法・形状は、任意に設定されるものであるので、特に限定はしないものの、左側のスクリューねじ部61の外歯61aが右ねじである場合、右側のスクリューねじ部61の外歯61aは左ねじとなる。言い換えれば、回転軸11の左右方向両端側にそれぞれ形成された左右一対のスクリューねじ部61は、一方側のスクリューねじ部61と他方側のスクリューねじ部61とが逆ねじの関係とされている。
さらに、スクリューねじ部61の左右方向に沿った長さは、押圧環状嵌合部の左右方向に沿った長さより長く形成されており、スクリューねじ部61の形成方向に沿って上述した押圧傾斜ボス部50を左右方向に移動可能なものとされている。
[第2実施形態]
上述した第1実施形態では、水平移動機構60(幅調整機構)を備えた臀部マッサージ機1の例を挙げたらが、本発明の臀部マッサージ機1は図8に示す第2実施形態のように水平移動機構60を設けていないものであっても良い。
このような第2実施形態の押圧マッサージ機構3bでは、スリーブ部材の外周面や押圧傾斜ボス部50の内周側にスクリューねじ部61を形成する必要がなくなるため、部材の加工コストが安くなり、マッサージ機構3を低価格で得られる点に利点がある。
また、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
2 本体部
3 マッサージ機構
3a 揉みマッサージ機構
3b 押圧マッサージ機構
8 揉み施療子
10 駆動モータ
11 回転軸
12 揉みマッサージ体
13 基台
14a 第1軸受部
14b 第2軸受部
15 減速部
16 第1ウォームギア
17 第1ウォームホイール
18 第2ウォームギア
19 第2ウォームホイール
21 揉み傾斜ボス部
26 マッサージアーム
27 連結アーム
40 揉み規制部
41 揉み規制ピン
42 規制溝体
48 押圧マッサージ体
49 押圧マッサージ変換部
50 押圧傾斜ボス部
50a 押圧傾斜ボス部の内歯
51 押圧規制部
52 押圧規制ピン
53 押圧規制溝
60 水平移動機構
61 スクリューねじ部
61a スクリューねじ部の外歯
62 貫通孔
63 回り止め部材
M 使用者
Claims (8)
- 本体部の内部に設けられると共に、前記本体部に着座した使用者の臀部又は下肢を含む施療部をマッサージするマッサージ機構を備えたマッサージ機であって、
前記マッサージ機構は、駆動モータと、前記駆動モータにより回転駆動される回転軸と、前記回転軸の回転駆動力により左右方向に揺動して前記施療部に対して揉みマッサージを行う揉みマッサージ機構と、前記回転軸の回転駆動力により左右方向に揺動して前記施療部を幅方向外側から押圧する押圧マッサージを行う押圧マッサージ機構と、を有し、
前記揉みマッサージ機構は、前記回転軸の回転駆動力により左右方向に揺動する左右一対の揉みマッサージ体と、前記左右一対の揉みマッサージ体の先端にそれぞれ設けられて施療部を揉みマッサージする揉み施療子と、を有しており、
前記押圧マッサージ機構は、前記左右一対の揉みマッサージ体の幅方向外側にそれぞれに配備されると共に前記回転軸の回転駆動力により左右方向に揺動することにより、前記施療部を幅方向外側から挟み込むように押圧マッサージする押圧マッサージ体を有している
ことを特徴とするマッサージ機。 - 本体部の内部に設けられると共に、前記本体部に着座した使用者の臀部又は下肢を含む施療部をマッサージするマッサージ機構を備えたマッサージ機であって、
前記マッサージ機構は、駆動モータと、前記駆動モータにより回転駆動される回転軸と、前記回転軸の回転駆動力により左右方向に揺動して前記施療部に対して揉みマッサージを行う揉みマッサージ機構と、前記回転軸の回転駆動力により左右方向に揺動して前記施療部を幅方向外側から押圧する押圧マッサージを行う押圧マッサージ機構と、を有し、
前記揉みマッサージ機構は、前記回転軸の回転駆動力により左右方向に揺動する左右一対の揉みマッサージ体と、前記左右一対の揉みマッサージ体の先端にそれぞれ設けられて施療部を揉みマッサージする揉み施療子と、を有しており、
前記押圧マッサージ機構は、前記左右一対の揉みマッサージ体の幅方向外側にそれぞれに配備されると共に前記回転軸の回転駆動力により左右方向に揺動することにより、前記施療部を幅方向外側から挟み込むように押圧マッサージする押圧マッサージ体を有し、
前記揉みマッサージ体と揉み施療子との間には、両者を連結する連結アームが設けられており、
前記揉みマッサージ体が、前記本体部の下面に沿うように略水平方向に延び、
前記連結アームの先端が上下方向に揺動自在となるように、前記揉みマッサージ体の先端に連結アームの基端が連結されていて、
前記揉みマッサージ体の先端に連結アームの基端が水平軸芯回りに揺動自在に枢支されると共に、前記連結アームの先端が上方を向くように付勢する付勢手段が設けられている
ことを特徴とするマッサージ機。 - 前記付勢手段は、前記揉みマッサージ体の先端と連結アームの基端とが枢支される枢支部に配備され、且つ揉みマッサージ体と連結アームとを弾性的に連結するバネ部材を有する
ことを特徴とする請求項2に記載のマッサージ機。 - 前記回転軸を回転させることで、前記左右一対の押圧マッサージ体の少なくとも一方が前記回転軸に沿って水平方向に移動し、左右の押圧マッサージ体同士の間隔を可変とする水平移動機構を有している
ことを特徴とする請求項2又は3に記載のマッサージ機。 - 前記水平移動機構は、前記回転軸の外周面に所定の範囲に亘って形成されたスクリューねじ部と、前記スクリューねじ部と螺合することでスクリューねじ部の一方端から他方端までの範囲を当該回転軸の軸心方向に沿って移動可能とされた移動回転ボス部と、を有しており、
前記押圧マッサージ体の基端側に移動回転ボス部が設けられている
ことを特徴とする請求項4に記載のマッサージ機。 - 前記スクリューねじ部の一方端乃至は他方端には、
前記回転軸の軸心方向に沿って移動した移動回転ボス部に接触して、前記移動回転ボス部を回転軸と一体に回転させる回り止め部が設けられている
ことを特徴とする請求項5に記載のマッサージ機。 - 前記水平移動機構のスクリューねじ部は、前記回転軸の左右方向の両端にそれぞれ形成されており、
左右方向の一方側に設けられるスクリューねじ部と、他方側に設けられるスクリューねじ部とは逆ねじの関係とされている
ことを特徴とする請求項5又は6に記載のマッサージ機。 - 前記揉みマッサージ体と前記押圧マッサージ機構との動作位相が、同相又は異相とされている
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のマッサージ機。
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