JP6642375B2 - マッサージ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、マッサージエリアの幅(施療幅)を任意に変更可能なマッサージ装置に関するものである。
従来より、マッサージ装置の本体部に複数のマッサージエリアを設け、これら複数のマッサージエリアのそれぞれに差し入れられた施療部に対して、マッサージエリア毎にマッサージを行うマッサージ装置が開発されている。
例えば、特許文献1には、床面などに載置された本体部の上に、施療部を両側から挟み込むようにマッサージする第1マッサージエリアと、施療部を片側から押すようにマッサージする第2マッサージエリアと、を備えたマッサージ装置が開示されている。
特開2011−249645号公報
ところで、特許文献1のマッサージ装置では第1マッサージエリアに左右一対の揺動アームが設けられており、第1マッサージエリアでは左右一対の揺動アームを用いて足などの施療部に対して挟み込みマッサージを行っている。また、第2マッサージエリアでも、本体部に固定されたマッサージ板と揺動アームとの間に施療部を挟み込んで、足などの施療部に対して挟み込みマッサージを行っている。
ここで、第1及び第2マッサージエリアに配備される揺動アームやマッサージ板は、本体部上の定まった位置に固定されており、その位置を変更することはできない。つまり、特許文献1のマッサージ装置は、マッサージエリアの幅変更が不可能なのである。
ところが、施療を受けようとする使用者には年齢、性別、人種などにより標準的な体格よりも大きな体格の者や小さな体格の者もあり、施療部のサイズも大小さまざまである。当然、マッサージエリアの幅変更が不可能な特許文献1のマッサージ装置では、施療部が標準よりも大きい施療者や小さな施療者に対しては、満足な施療が困難になったり、ひどい場合は施療自体が不可能になったりするという問題が発生する。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、複数のマッサージエリアの幅を簡単且つ短時間に変更することができ、施療部のサイズに差がある使用者に対しても最適なマッサージが可能となるマッサージ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のマッサージ装置は以下の技術的手段を講じている。
即ち、本発明のマッサージ装置は、床に載置可能とされた本体部に、当該本体部の中央部に載せられた施療部を両側から挟み込むようにマッサージする第1マッサージエリアと、前記第1マッサージエリアの幅方向両側で且つ前記第1マッサージエリアに隣接する位置に載せられた施療部をマッサージする第2マッサージエリアと、が設けられているマッサージ装置であって、前記第1マッサージエリアと第2マッサージエリアとの幅を同時に変更可能とするマッサージエリア変更手段が備えられていることを特徴とする。
なお、好ましくは、前記マッサージエリア変更手段は、前記第1マッサージエリアの幅を狭く変更すると共に、前記第2マッサージエリアの施療部の幅を広く変更し、前記第1マッサージエリアの幅を広く変更すると共に、前記第2マッサージエリアの施療部の幅を狭く変更する構成とされている。
なお、好ましくは、前記第1マッサージエリアは、当該第1マッサージエリアに載せられた施療部を、前記第1マッサージエリアに設けられている左右一対の第1マッサージ部材を用いて左右両側から押圧する構成とされていて、前記第2マッサージエリアには、当該第2マッサージエリアに載せられた施療部を左右方向の外側から押圧する第2マッサージ部材と、前記施療部を左右方向の中央側から押圧する前記左右一対の第1マッサージ部材のいずれか一方と、が設けられており、前記マッサージエリア変更手段が、前記左右一対の第1マッサージ部材を、近接又は離反方向に水平移動させる水平移動機構を有しているとよい。
なお、好ましくは、回転力を伝える回転軸に嵌り込み、且つ当該回転軸に対して傾斜した無端状のカム面が周縁に形成された第1回転ボス部を有していて、前記第1マッサージ部材の基端部は、前記第1回転ボス部に摺動自在に嵌り込む構成とされているとよい。
なお、好ましくは、前記水平移動機構は、前記回転軸に形成されたスクリューねじ部と、前記スクリューねじ部と螺合する螺旋状の内歯が中央部の内周面に形成されている前記第1回転ボス部と、を有するとよい。
なお、好ましくは、前記水平移動機構のスクリューねじ部は、前記回転軸上であって、第1マッサージエリアの左右一方端側と他方端側に対応する位置にそれぞれ形成されており、一方側のスクリューねじ部と他方側のスクリューねじ部とは逆ねじの関係とされているとよい。
なお、好ましくは、前記回転軸におけるスクリューねじ部の両端側には、前記第1回転ボス部と当接して当該第1回転ボス部の水平移動を規制する位置決め部がそれぞれ形成されており、前記第1回転ボス部は、前記回転軸を正方向に回転させた場合には、前記スクリューねじ部の一方端に設けられた位置決め部に当接して、前記第1回転ボス部が回転軸と一体に正方向に向かって回転し、前記回転軸を逆方向に回転させた場合には、前記スクリューねじ部の他方端に設けられた位置決め部に当接して、前記第1回転ボス部が回転軸と一体に逆方向に向かって回転するように構成されているとよい。
本発明の最も好ましい形態としては、床に載置可能とされた本体部に、当該本体部の中央部に載せられた施療部を両側から挟み込むようにマッサージする第1マッサージエリアと、前記第1マッサージエリアの幅方向両側で且つ前記第1マッサージエリアに隣接する位置に載せられた施療部をマッサージする第2マッサージエリアと、が設けられているマッサージ機であって、前記第1マッサージエリアと第2マッサージエリアとの幅を同時に変更可能とするマッサージエリア変更手段が備えられており、前記第1マッサージエリアは、当該第1マッサージエリアに載せられた施療部を、前記第1マッサージエリアに設けられている左右一対の第1マッサージ部材を用いて左右両側から押圧する構成とされていて、前記第2マッサージエリアには、当該第2マッサージエリアに載せられた施療部を左右方向の外側から押圧する第2マッサージ部材と、前記施療部を左右方向の中央側から押圧する前記左右一対の第1マッサージ部材と、が設けられており、前記マッサージエリア変更手段が、前記左右一対の第1マッサージ部材を、近接又は離反方向に水平移動させる水平移動機構を有していて、回転力を伝える一本の回転軸に嵌り込み、且つ当該回転軸に対して傾斜した無端状のカム面が周縁に形成された第1回転ボス部を有していて、前記第1マッサージ部材の基端部は、前記第1回転ボス部に摺動自在に嵌り込む構成とされていて、前記水平移動機構は、前記一本の回転軸に形成されたスクリューねじ部と、前記スクリューねじ部と螺合する螺旋状の内歯が中央部の内周面に形成されている前記第1回転ボス部と、を有し、前記水平移動機構のスクリューねじ部は、前記一本の回転軸上であって、第1マッサージエリアの左右一方端側と他方端側に対応する位置にそれぞれ形成されており、前記一本の回転軸におけるそれぞれのスクリューねじ部の外側端と内側端には、前記第1回転ボス部と当接して当該第1回転ボス部の水平移動を規制する位置決め部がそれぞれ形成されており、前記スクリューねじ部の外側端の位置決め部と内側端の位置決め部とにおいて、左右それぞれに配備された第1マッサージ部材と第2マッサージ部材との近接離反の動きが同じとされていることを特徴とする。
本発明のマッサージ装置によれば、複数のマッサージエリアの幅を簡単且つ短時間に変更することができ、施療部のサイズに差がある使用者に対しても最適なマッサージが可能となる。
本実施形態のマッサージ装置を斜め前方から見た場合の斜視図である。 本実施形態のマッサージ装置に設けられたマッサージ機構を斜め前方から見た場合の斜視図である。 本実施形態のマッサージ装置に設けられたマッサージ機構を斜め後方から見た場合の斜視図である。 マッサージ機構の状態を、「狭幅状態」と「広幅状態」とで比較した平面図である。 第1マッサージ部材と第2マッサージ部材との位置関係を、「狭幅状態」と「広幅状態」とで比較した斜視図である。 第1マッサージエリアと第2マッサージエリアとの幅を、「狭幅状態」と「広幅状態」とで比較した断面図である。 本実施形態のマッサージ装置に設けられた足裏マッサージ機構を示す斜視図である(第1マッサージ部材の一方を省略している)。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1に示すように、本発明のマッサージ装置1は、床面などの上に載置されて使用されるものであり、使用者の施療部S(下肢等)に対して、マッサージを行うことができるものとなっている。特に、本実施形態のマッサージ装置1は、使用者の足(下肢であって足首よりも先に位置する身体の部位)を施療部Sとして良好にマッサージ可能となっている。
なお、以降の説明では、特に断らない限り、「施療部S」という場合は、使用者の足を示すものとする。
以下、説明を進めるにあたり、図4の左右方向をマッサージ装置1を説明する際の左右方向(幅方向)と呼び、図4の上下方向を装置の後前方向と呼ぶ。図4の紙面貫通方向を上下方向と呼ぶ。なお、これらの方向は、椅子などに着座した使用者から、使用者の足元に置かれたマッサージ装置1を見た場合の方向に一致する。また、これらの方向については、代表的な図中に適宜記載している。
図1及び図4に示す如く、マッサージ装置1は、床に載置可能とされた本体部2を有している。そして、この本体部2の上面には、図4に示すように本体部2の中央部(前後方向及び左右方向の中央)に載せられた施療部Sを両側から挟み込むようにマッサージする第1マッサージエリアAと、第1マッサージエリアAの幅方向両側であって、且つ第1マッサージエリアAに隣接する位置に載せられた施療部Sをマッサージする第2マッサージエリアBと、が設けられている。つまり、本発明のマッサージ装置1は、第1マッサージエリアAと第2マッサージエリアBとの2つのマッサージエリアを有しており、2つのマッサージエリアのそれぞれで施療部Sをマッサージできるものとなっている。
上述した本体部2の内側には、それぞれのマッサージエリアに載せられた施療部Sに対して揉みマッサージ、叩きマッサージ、振動マッサージなどを可能とするマッサージ機構3が設けられている。
具体的には、このマッサージ機構3は、第1マッサージエリアAに載せられた施療部Sに対して、第1マッサージエリアAに設けられている左右一対の第1マッサージ部材4、4を用いて、施療部Sを左右両側から挟み込む挟持マッサージを行う揉みマッサージ機構5を備えている。また、この揉みマッサージ機構5には、第2マッサージエリアBに載せられた施療部Sを幅方向の外側から押圧する第2マッサージ部材6も設けられており、上述した第1マッサージ部材4と第2マッサージ部材6とを用いて施療部Sを左右両側から挟み込むことで挟持マッサージを行うこともできるようになっている。これらの第1マッサージ部材4及び第2マッサージ部材6は、本体部2に内蔵された一つの回転軸7の回転駆動力を用いていずれも駆動するようになっている。
さらに、上述したマッサージ機構3は、第1マッサージ部材4に叩きマッサージ機構8を備えており、第1マッサージエリアAや第2マッサージエリアBに載せられた施療部Sに対して叩きマッサージを行うことができるようになっている。加えて、本実施形態のマッサージ機構3は、本体部2の内部に、本体部2の上面を振動させることで、施療部Sに対する振動マッサージを行う振動マッサージ機構9を有している。
上述した揉みマッサージ機構5、叩きマッサージ機構8、及び振動マッサージ機構9などのマッサージ機構3は、本体部2の上面の前側に設けられた操作部10で操作可能となっている。この操作部10には、各マッサージ機構3のマッサージ動作をオン/オフさせたり、マッサージ速度や種類を変更するためのスイッチが配備されている。
以下、本実施形態のマッサージ装置1を構成する本体部2、第1マッサージ部4及び第2マッサージ部材6、揉みマッサージ機構5、叩きマッサージ機構8、振動マッサージ機構9などのマッサージ機構3について詳しく説明する。
マッサージ装置1の本体部2は、平面視左右方向に長い矩形状とされたケーシング11を有している。このケーシング11は、上方開放状の下部ケーシング11Dと、この下部ケーシング11Dに嵌り合う下方開放状とされた上部ケーシング11Uとを上下に組み合わせて構成されていて、組み合わされた上下ケーシング11U、11Dの内部に上述したマッサージ機構3を収容可能な収容空間が形成可能とされている。
上述したケーシング11(下部ケーシング11D)の下面側四隅部(左前側、右前側、左後側、右後側の四隅)には、短尺円柱状の脚部12が下方突出状に設けられている。そして、この各脚部12の下部には、ゴム等の弾性体からなる防振部材が設けられている。
上述したケーシング11(上部ケーシング11)は左右両側の上面が上方に向かって張り出すように盛り上がった形状に形成されており、その内部に、第1マッサージ部材4や第2マッサージ部材6が収納されている。
上述したケーシング11の上面には、上方に向かって大きく開放された開放部13が形成されている。この開放部13は、布などで構成されたカバー体(図示略)で覆われており、またカバー体の下には開放部13を閉鎖する振動板14が設けられていて、この振動板14は後述する振動マッサージ機構9により左右・前後に振動可能に配備されている。
振動板14の中央側及び左右両側には、振動板14を上下方向を貫通する開口部15がそれぞれ形成されている。振動板14の中央側に設けられた開口部15(中央開口部15C)には、上述した第1マッサージ部材4や後述する第2足裏マッサージ部材16が、振動板14に接触しないように下方から上方に向かって開口部15を貫通するように配備されている。また、振動板14の左右両端側に設けられた開口部15(左端側開口部15L及び右端側開口部15R)には、上述した第2マッサージ部材6が、振動板14に接触しないように下方から上方に向かって開口部15を貫通するように配備されている。
図2に示すように、上述したマッサージ機構3には、揉みマッサージ機構5、足裏マッサージ機構17、叩きマッサージ機構8、及び振動マッサージ機構9の4つの機構が設けられている。
次に、本実施形態のマッサージ装置1に設けられる4つのマッサージ機構について説明する。
図2及び図3に示すように、揉みマッサージ機構5は、軸心が左右方向に沿うように配備された回転軸7と、回転軸7を正逆切換自在に回転駆動させる駆動部18と、を有している。回転軸7と駆動部18との間には、駆動部18で発生した回転駆動力を減速しつつ回転軸7に伝達するウォームギヤやウォームホイールが設けられている。また、揉みマッサージ機構5は、回転軸7に設けられて、回転軸7の回転運動を並進方向の運動に変換する第1変換部19と、この第1変換部19によって左右方向に揺動する第1マッサージ部材4と、を有している。
また、上述した揉みマッサージ機構5には、第1変換部19と同様に回転軸7に設けられて、回転軸7の回転運動を並進方向の運動に変換する第2変換部20と、この第2変換部20によって左右方向に揺動する第2マッサージ部材6と、を有している。この第2マッサージ部材6は、第1マッサージ部材4の幅方向外側に設けられている。
第1マッサージ部材4は、左右方向に揺動して、第1マッサージエリアAまたは第2マッサージエリアBに置かれた施療部Sに対してマッサージを行う部材であり、回転軸7の近傍から上方に向かって伸びる長片板状(細長い板状)の部材である。第1マッサージ部材4は、硬質の合成樹脂などを用いて比較的撓みやすく(弾性変形しやすく)形成されている。この第1マッサージ部材4は、左右に1本ずつ、合わせて左右一対設けられている。
この第1マッサージ部材4の先端部であって、幅方向内側(左右一対の第1マッサージ部材4、4が対面する側)には、第1揉み部21が設けられている。さらに、第1マッサージ部材4の先端部であって、幅方向外側(第1揉み部21の反対側)には、第2揉み部22が設けられている。これらの第1揉み部21や第2揉み部22なども、上述した振動板14よりも上方の第1マッサージ部材4の先端部であって、カバー体で外側から見えないように覆われた位置に配備されている。
本実施形態の第1揉み部21は、ゴムやプラスチックなどの可撓性を有する材料で構成されている。また、第2揉み部22は、第1マッサージ部材4の先端部に対して幅方向外側に張り出すように形成された複数の突起を有しており、これらの複数の突起もゴムやプラスチックなどの可撓性を有する材料で構成されている。
なお、第2揉み部22を第1揉み部21と異なる形状や材料とすることで、第1揉み部21により第1マッサージエリアAで受けるマッサージ感と、第2揉み部22により第2マッサージエリアBで受けるマッサージ感とを異ならせることができ、使用者のニーズに合わせた様々なマッサージを提供することが可能となる。
第1マッサージ部材4の基端部は、正面視において、上述した回転軸7に交差するように連結されており、この回転軸7との連結部に第1変換部19が設けられている。この第1変換部19により左右一対の第1マッサージ部材4、4は、互いに近接したり離反したりするように揺動して、左右一対の第1マッサージ部材4、4間に差し入れられた足(施療部S)を挟み込むように揉みマッサージする。この左右一対の第1マッサージ部材4、4間が、施療部Sをマッサージする第1マッサージエリアAとされている。
一方、右側の第1マッサージ部材4の更に右側は、右側の第2マッサージエリアBとされており、左側の第1マッサージ部材4の更に左側は、左側の第2マッサージエリアBとされている。すなわち、マッサージ装置1の本体部2の上面は、左右方向の一方側から左側の第2マッサージエリアB、第1マッサージエリアA、右側の第2マッサージエリアBが左右方向に並んでおり、立設状に配備される左右一対の第1マッサージ部材4、4がこれらの第1マッサージエリアAと第2マッサージエリアBとを区画している。
また、第1マッサージ部材4は、回転軸7の回転運動を第1変換部19を用いて変換することで、左右方向を向く方向に揺動運動するようになっている。そして、図1の矢印に示すように、第1マッサージエリアA側に向かって第1マッサージ部材4が倒れ込むように揺動することで、第1マッサージエリアAに位置する使用者の足(施療部S)に対して揉みマッサージを可能にする。また、第2マッサージエリアB側に向かって倒れ込むように揺動することで、第2マッサージエリアBに位置する足(施療部S)への揉みマッサージを可能にするものとなっている。
第1変換部19は、回転軸7に対して一体回転するように固定され且つ回転軸7に対して傾斜した無端状のカム面23が周縁に形成された第1回転ボス部24と、第1マッサージ部材4の基端部に形成されて第1回転ボス部24の周縁に摺動自在に嵌り込む第1環状嵌合部25と、第1回転ボス部24に対して第1環状嵌合部25が供回りすることを規制する第1規制部26と、を有している。
第1回転ボス部24は、左右方向に軸心を向けるようにして配備された円筒状の部材であり、後述する足裏マッサージ機構17の第2足裏ボス部材27の左側と右側とにそれぞれ配備されている。左右の第1回転ボス部24の外周面には、回転軸7の軸心に対して傾斜した軸回りを周回する無端状のカム面23がそれぞれ形成されている。これらの第1回転ボス部24のカム面23は、左右で傾斜方向が反対となっており、ベアリング28を介して第1環状嵌合部25が回動可能に嵌合している。
第1環状嵌合部25は、第1回転ボス部24のカム面23よりも大きな内径を備えた円筒状の部材であり、左右の第1回転ボス部24に対応して左右一対設けられている。第1環状嵌合部25の外周面には、上述した第1マッサージ部材4が径外側に向かって突出するように設けられている。この第1環状嵌合部25の内周面と第1回転ボス部24のカム面23との間には上述したベアリング28が設けられており、第1環状嵌合部25と第1回転ボス部24とは相対回動可能に連結し合っている。さらに、第1環状嵌合部25の外周面における、第1マッサージ部材4が設けられた位置と反対側(周方向の反対側)には、第1規制部26が形成されている。
第1規制部26は下方に向かって突出した球状の部材であり、この第1規制部26には連結シャフト29の前端がボールジョイントで連結されている。具体的には、連結シャフト29は、前後方向に沿って伸びる長尺棒状の部材であり、前端側には第1規制部26に対して前後左右に揺動可能に連結可能なブーツ部30(ソケット部)が形成されている。また、連結シャフト29の後端側には、後述する叩きマッサージ機構8の叩きボス部31が取り付けられており、叩きボス部31を介して連結シャフト29の後端側が叩き回転軸32に連結されている。さらに、連結シャフト29の長手方向の中途側は、上下方向を向く軸回りに折れ曲がり自在に連結されており、後述する水平移動機構33により連結シャフト29の後端側(第1環状嵌合部25)が水平に移動しても、叩き回転軸32と連結シャフト29との連結が外れることがないようになっている。
つまり、第1変換部19では、回転軸7が左右方向を向く軸回りを回転すると、回転軸7に固定された第1回転ボス部24も回転軸7と一体に回転するようになる。そして、第1回転ボス部24が回転すると、第1回転ボス部24のカム面23にベアリング28を介して嵌合した第1環状嵌合部25も回転軸7と同伴状態で回転しようとする。しかし、第1環状嵌合部25は、上述した第1規制部26や連結シャフト29を介してケーシング11(叩き回転軸32)に連結されており、回動が規制された状態となっている。そのため、回転軸7や第1回転ボス部24が回転しても、第1環状嵌合部25やこの第1環状嵌合部25に設けられた第1マッサージ部材4は同伴して回動を起こすことがない。
一方、上述した第1規制部26や連結シャフト29は第1環状嵌合部25の前後方向に沿った移動は規制しても、所定の移動範囲における左右方向に沿った移動については許容する構成となっている。つまり、第1回転ボス部24のカム面23は回転軸7の軸心に対して傾斜した軸回りを周回する軌道を有しているため、このカム面23に沿って案内される第1環状嵌合部25は前後方向に移動を規制された状態で左右方向にだけ揺動運動を行うようになる。
また、上述したカム面23は、左側の第1回転ボス部24と、右側の第1回転ボス部24とで、傾斜方向が逆になるようになっている。つまり、回転軸7を回転させて、左右いずれかの第1回転ボス部24や第1マッサージ部材4が幅方向内側に向かって倒れ込むように傾斜する際には、もう一方の第1回転ボス部24や第1マッサージ部材4も幅方向内側に向かって倒れ込むように傾斜し、左右一対の第1マッサージ部材4、4同士が近接し合う。また、左右いずれかの第1回転ボス部24や第1マッサージ部材4が幅方向外側に向かって倒れ込むように傾斜する際には、もう一方の第1回転ボス部24や第1マッサージ部材4も幅方向外側に向かって倒れ込むように傾斜し、左右一対の第1マッサージ部材4、4同士が離間し合う。このようにして第1マッサージエリアAでは、互いに近接したり離反したりする左右一対の第1マッサージ部材4、4により、第1マッサージエリアAに載置された施療部Sに対して揉みマッサージを行うことが可能となる。
一方、第2マッサージ部材6は、第1マッサージ部材4と同様に第2変換部20を用いて回転軸7の回転駆動力を並進方向の動作に変換することにより左右方向に揺動して、第2マッサージエリアBに置かれた施療部Sに対してマッサージを行う構成となっている。第2マッサージ部材6は、第1マッサージ部材4と同様に、回転軸7の左側端部と右側端部とにそれぞれ設けられた部材であり、左右に1基ずつ、左右合わせて2基設けられている。そして、左側の第2マッサージエリアBに置かれた施療部Sに対してマッサージを行う場合には、左側の第2マッサージ部材6と、左側の第1マッサージ部材4とが用いられる。また、右側の第2マッサージエリアBに置かれた施療部Sに対してマッサージを行う場合には、右側の第2マッサージ部材6と、右側の第1マッサージ部材4とが用いられる。つまり、第1マッサージエリアAに置かれた施療部Sに対してマッサージを行う場合には第1マッサージ部材4のみを用いるが、第2マッサージエリアBに置かれた施療部Sに対してマッサージを行う場合には、第2マッサージ部材6だけでなく第1マッサージ部材4をも用いるものとなっている。
上述した第2マッサージ部材6は、第1マッサージ部材4と同じようにいずれも厚み方向にある程度の弾性を有する素材によって、起立した板状に形成されている。第2マッサージ部材6は、第1マッサージ部材4に対向する内面に、足への接触感を和らげるクッション材やカバー材等を設けていてもよい。
上述した第2マッサージ部材6を揺動動作させる第2変換部20も、上述した第1変換部19と同様な構造を備えている。
すなわち、上述した第2変換部20は、回転軸7に対して一体回転するように固定され且つ回転軸7に対して傾斜した無端状の第2カム面34が周縁に形成された第2回転ボス部35と、第2マッサージ部材6の基端部に形成されて第2回転ボス部35の周縁に摺動自在に嵌り込む第2環状嵌合部36と、第2回転ボス部35に対して第2環状嵌合部36が供回りすることを規制する第2規制部37と、を有している。
第2変換部20が第1変換部19と異なるのは、第1回転ボス部24のカム面23と第2回転ボス部35のカム面23とは互いに傾斜方向が逆となっている点である。つまり、第1回転ボス部24のカム面23が回転軸7の軸心に対して右上がりに傾斜した軸心回りを周回する場合は、第2回転ボス部35の第2カム面34は回転軸7の軸心に対して右下がり(左上がり)に傾斜した軸心回りを周回するようになっている。
このような第2カム面34を第2回転ボス部35の外周面に形成すれば、第1マッサージ部材4が揺動する方向と第2マッサージ部材6が揺動する方向が左右で反対となり、第1マッサージ部材4と第2マッサージ部材6とが左右方向で互いに近接し合ったり離間し合ったりするため、第2マッサージエリアBの施療部Sに対して揉みマッサージを行うことが可能となる。
なお、第2マッサージ部材6には上述した叩きマッサージ機構8が設けられていないため、第2変換部20に設けられる第2規制部37は、第1規制部26のように連結シャフト29により供回りを規制されていない。それに代わり、ケーシング11の内周面には、左右方向に沿うように形成された案内溝38に沿って案内可能とされており、第2マッサージ部材6を左右方向に揺動可能としつつ供回りを規制可能とされている。
足裏マッサージ機構17は、上述した回転軸7の回転駆動力を利用して第1足裏施療子39及び第2足裏施療子40を押し当てて、使用者の足裏の施療部Sに対する足裏マッサージを行うものとなっている。この足裏マッサージ機構17には、使用者の足裏の施療部Sに対して回転動作する第1足裏施療子39を押し当てる第1足裏マッサージ部材41と、使用者の足裏の施療部Sに対して揺動動作する第2足裏施療子40を押し当てて足裏の施療部Sを施療する第2足裏マッサージ部材16とがある。これらの第1足裏マッサージ部材41及び第2足裏マッサージ部材16は、回転軸7における長手方向の中間、言い換えれば左右一対の第1マッサージ部材4、4の間に配備されている。
第1足裏マッサージ部材41は、軸心を左右方向に向けて水平に配備された円筒状の回転ローラ42を有している。この回転ローラ42の外周面には、径外側に向かって突出する突起状の第1足裏施療子39が形成されている。この第1足裏施療子39は、例えば硬質の樹脂などで形成されており、使用者の足裏の施療部Sに対して押圧マッサージを可能としている。
円筒状に形成された回転ローラ42の内部には、回転軸7が水平方向に沿って串刺し状に貫通している。この回転ローラ42と回転軸7とは互いに供回りするように固定されており、回転軸7を回転させれば回転ローラ42も左右方向を向く軸回りを回転する構成となっている。
具体的には、回転ローラ42は、使用者の足裏の施療部S、特に「土踏まず」の部分を刺激できるように、施療部Sのサイズに合わせた幅(左右方向の幅)や外径(前後方向の長さ)を備えている。また、回転ローラ42は、回転軸7と軸心に対して、同軸状態となるか、または偏心した状態で取り付けられていて、外周面に設けられた第1足裏施療子39を、回転状態で施療部Sに押し当てることが可能となっている。
本実施形態の第1足裏マッサージ部材41の場合であれば、周方向に90°の位相差をあけて3箇所に亘って、全部で4つの第1足裏施療子39が設けられている。具体的には、左右方向に距離をあけて2箇所の第1足裏施療子39が左右方向に並んで配備されており、この2左右に並んだ第1足裏施療子39から周方向に±90°の位相差をあけて第1足裏施療子39が左右方向に1箇所だけ形成されている。これら4つの第1足裏施療子39は、径外側に向かって突出する端部が半円弧状に形成されており、足裏の施療部Sを押圧しても使用者が痛みを感じることがないようになっている。
第2足裏マッサージ部材16は、クランク機構を用いて揺動する第2足裏施療子40を、足裏の施療部Sに押し当てて、使用者の足裏の施療部Sを押圧マッサージするものである。第2足裏マッサージ部材16は、第1足裏マッサージ部材41の回転ローラ42の左右両側にそれぞれ配備された左右一対の第2足裏ボス部材27と、これらの第2足裏ボス部材27の外周面から径外側に向かって突出する足裏マッサージアーム43と、足裏マッサージアーム43の先端に設けられた第2足裏施療子40と、を有している。
具体的には、第2足裏ボス部材27は、左右方向に軸心を向けて配備された円盤状の部材であり、回転軸7の軸心に対して偏心した状態で取り付けられている。足裏マッサージアーム43は、第2足裏ボス部材27の外周面から後方上側に向かって伸びる細長く湾曲した板状の部材であり、長手方向の中途側には連結部材44が連結されている。この連結部材44は、足裏マッサージアーム43の長手方向中途側とケーシング11とを左右方向を向く軸回りに揺動自在に連結する部材である。足裏マッサージアーム43では、このような連結部材44を設けることで、回転軸7の軸心回りに周回する基端側に対して、足裏マッサージアーム43の先端側がクランク運動を起こし、基端側に対して先端側を引き上げ方向に揺動させることが可能となっている。
また、足裏マッサージアーム43の先端側には、左右方向に沿って伸びる施療子固定ピン45が取り付けられている。この施療子固定ピン45は、上述した回転ローラ42の左側に位置する第2足裏ボス部材27の足裏マッサージアーム43の先端側と、回転ローラ42の右側に位置する第2足裏ボス部材27の足裏マッサージアーム43の先端側と、を左右方向に結ぶように配備されている。そして、この左右方向を向く施療子固定ピン45には、リング状の第2足裏施療子40が回転自在に取り付けられていて、施療子固定ピン45で足裏の施療部Sを押圧して足裏マッサージを行うことができるようになっている。
つまり、回転軸7を回転させると、回転軸7に偏心した状態で取り付けられる第2足裏ボス部材27が回転軸7の軸心回りを偏心回転し、第2足裏ボス部材27の外周面に設けられた足裏マッサージアーム43も、回転軸7の軸心回りを偏心回転しようとする。しかし、足裏マッサージアーム43の長手方向の中途側は連結部材44によりケーシング11に固定されているため、足裏マッサージアーム43は回転運動を起こすことなく基端側に対して先端側を跳ね上げるようなクランク運動を起こす。その結果、足裏マッサージアーム43の先端側に設けられた施療子固定ピン45と、この施療子固定ピン45に取り付けられた第2足裏施療子40が上下方向に揺動し、使用者の足裏の施療部Sに対して第2足裏施療子40を押圧させる足裏マッサージを行うことが可能となる。
図2及び図3に示すように、叩きマッサージ機構8は、上述した回転軸7のさらに後方に設けられた叩き回転軸32と、この叩き回転軸32を回転駆動させる叩き駆動部18と、叩き回転軸32に設けられた叩きボス部31と、を有している。
具体的には、叩き駆動部18と叩き回転軸32との間には、叩き駆動部18で発生した回転駆動力を叩き回転軸32に伝達するウォームギヤとウォームホイールからなる伝達機構が設けられており、叩き駆動部18で発生した回転駆動力を用いて叩き回転軸32が回転するようになっている。
叩きボス部31は、左右方向に軸心を向けた円盤状の部材であり、叩き回転軸32の軸心に対して偏心した状態で取り付けられている。叩きボス部31は叩き回転軸32と一体に回転可能とされており、また叩きボス部31の外側(外周側)には、上述した揉みマッサージ機構5を構成する連結シャフト29が回動自在に連結されている。
それゆえ、叩き駆動部18を用いて叩き回転軸32を回転させると、叩きボス部31が叩き回転軸32と一体に回転し、叩きボス部31の外側に回動自在に連結された連結シャフト29が前後方向に動くことになる。その結果、揉みマッサージ機構5の第1マッサージ部材4が前後方向に小刻みに振動し、施療部Sに対する「叩きマッサージ」を行うことが可能となる。
図2及び図3に示すように、振動マッサージ機構9は、本体部2における、回転軸7や叩き回転軸32のさらに後方に配備されており、振動板14に前後左右に小刻みな振動を与えて、振動板14に載せられた足裏などの施療部Sに対して、振動マッサージを行うものとなっている。
振動マッサージ機構9は、上下方向に駆動軸を向けて配備された振動用駆動部46と、振動用駆動部46の駆動軸46aに偏心状態で取り付けられた振動子47と、振動子47の上側に設けられて振動子47で発生した振動を振動板14に伝達する振動伝達体48と、を有している。つまり、振動用駆動部46を用いて振動子47を高速で回転させれば、偏心状態で取り付けられた振動子47、言い換えれば駆動軸46aの軸心に対して重心が一致していない振動子47がアンバランスな状態で回転し、駆動軸46aに振動が発生する。このようにして振動子47で発生した振動は、振動子47の上部に設けられた振動伝達体48を介して振動板14に伝達する。そのため、振動マッサージ機構9では、振動板14を前後左右に小刻みに振動させて、足裏などの施療部Sに振動マッサージを行うことができる。
ところで、本実施形態のマッサージ装置1は、第1マッサージエリアAと第2マッサージエリアBとの幅を同時に変更可能とするマッサージエリア変更手段50を備えていることを特徴としている。具体的には、このマッサージエリア変更手段50は、左右一対の第1マッサージ部材4、4を、近接又は離反方向に水平移動させる水平移動機構33を有しており、第1マッサージエリアAの幅を狭く変更する同時に第2マッサージエリアBの施療部Sの幅を広く変更したり、第1マッサージエリアAの幅を広く変更する同時に第2マッサージエリアBの施療部Sの幅を狭く変更したりする構成とされている。
以降では、本実施形態のマッサージ装置1の特徴であるマッサージエリア変更手段50、より具体的にはマッサージエリア変更手段50を構成する水平移動機構33について説明する。
本実施形態のマッサージエリア変更手段50は、第1マッサージエリアAと第2マッサージエリアBとの間に配備された第1マッサージ部材4、言い換えれば2つのマッサージエリアA、Bを仕切る第1マッサージ部材4の位置を水平方向(左右方向)に移動できるようにして、第1マッサージエリアAと第2マッサージエリアBとの幅を同時に変更可能とするものである。
具体的には、第1マッサージ部材4が取り付けられた第1回転ボス部24と、この第1回転ボス部24の内部を左右方向に貫通する回転軸7との間に、回転軸7に対する第1回転ボス部24の取り付け位置を水平方向に変更可能な水平移動機構33を設けたものとなっている。
本実施形態のマッサージエリア変更手段50に設けられる水平移動機構33は、回転軸7に形成されたスクリューねじ部51と、スクリューねじ部51と螺合する螺旋状の内歯52が中央部の内周面に形成されている第1回転ボス部24と、を有している。このスクリューねじ部51は、回転軸7上であって、左側の第2足裏ボス部の左側と、右側の第2足裏ボス部の右側とにそれぞれ形成されている。言い換えれば、このスクリューねじ部51は、第1マッサージエリアAの左側と右側とにそれぞれ設けられており、左側のスクリューねじ部51と右側のスクリューねじ部51とはねじれ方向が逆ねじの関係となっている。
また、第1回転ボス部24の内周面には、スクリューねじ部51と螺合可能な螺旋状の内歯52が形成されている。この第1回転ボス部24の内歯52は、内歯52が噛み合うスクリューねじ部51と同じねじれ方向に形成されている。つまり、スクリューねじ部51が「右ねじ」であれば、このスクリューねじ部51に噛み合う第1回転ボス部24の内歯52も「右ねじ」となり、スクリューねじ部51が「左ねじ」であれば、このスクリューねじ部51に噛み合う第1回転ボス部24の内歯52も「左ねじ」となる。
上述したようにスクリューねじ部51及び内歯52を互いに左右で逆ねじとすれば、回転軸7の回転に対して左右のスクリューねじ部51のねじれ方向が逆となり、左右のスクリューねじ部51に噛み合う第1回転ボス部24の移動方向を異ならせることが可能となる。
例えば、第1マッサージエリアAの左側のスクリューねじ部51を右ねじとしておき、この左側のスクリューねじ部51に螺合する左側の第1回転ボス部24の内歯52も右ねじとしておく。その一方で、第1マッサージエリアAの右側のスクリューねじ部51を左ねじとしておき、この右側のスクリューねじ部51に螺合する右側の第1回転ボス部24の内歯52も左ねじとしておく。このようにすれば回転軸7が一方向に回転した場合は、左側の第1回転ボス部24が左側(幅方向外側)に向かって水平移動する際には、右側の第1回転ボス部24が右側(幅方向外側)に向かって水平移動する。また、回転軸7が他方向(反対方向)に回転した場合は、左側の第1回転ボス部24が右側(幅方向内側)に向かって水平移動する際には、右側の第1回転ボス部24が左側(幅方向内側)に向かって水平移動する。その結果、それぞれの第1回転ボス部24に取り付けられた左右一対の第1マッサージ部材4、4が互いに近接したり離反したりして、第1マッサージエリアAと第2マッサージエリアBとの幅が同時に変化することができる。
例えば、左右一対の第1マッサージ部材4、4同士を互いに近接させるように水平移動機構33を動作させれば、左右一対の第1マッサージ部材4、4間に形成された第1マッサージエリアAが狭くなるのに合わせて、第1マッサージ部材4と第2マッサージ部材6との間に形成される左右の第2マッサージエリアBは広くなる。その結果、マッサージエリアの幅(第1マッサージエリアAの幅)は、図4に示す「広幅状態」から「狭幅状態」へと変化する。
なお、この図4の「広幅状態」とは第1マッサージエリアAが広幅となっている状態を示し、「狭幅状態」とは第1マッサージエリアAが狭幅となっている状態を示す。
また、左右一対の第1マッサージ部材4、4同士が互いに離間し合うように水平移動機構33を動作させれば、左右一対の第1マッサージ部材4、4間に形成された第1マッサージエリアAが広くなるのに合わせて、第1マッサージ部材4と第2マッサージ部材6との間に形成される左右の第2マッサージエリアBは狭くなる。その結果、マッサージエリアの幅は、図4に示す「狭幅状態」から「広幅状態」へと変化する。
なお、上述した回転軸7におけるスクリューねじ部51の両端側には、第1回転ボス部24と当接して第1回転ボス部24の水平移動を規制する位置決め部53がそれぞれ形成されている。この位置決め部53は、回転軸7におけるスクリューねじ部51の形成範囲のうち、幅方向の内側に位置するものが第1位置決め部53aと、また幅方向の外側に位置するものが第2位置決め部53bとされている。
つまり、回転軸7をある方向に回転させた場合には、第1回転ボス部24がスクリューねじ部51に沿って幅方向内側に移動し、幅方向内側の端部に設けられた第1位置決め部53aに当接して、第1位置決め部53aよりさらに幅方向内側に向かう第1回転ボス部24の水平移動が規制される。また、回転軸7を別の方向(反対方向)に回転させた場合には、第1回転ボス部24がスクリューねじ部51の幅方向外側に移動し、幅方向外側に設けられた第2位置決め部53bに当接して、第2位置決め部53bよりさらに幅方向外側に向かう第1回転ボス部24の水平移動が規制される。
つまり、このような位置決め部53を設ければ、位置決め部53に当接するまでの間は回転軸7の回転駆動力は第1回転ボス部24を水平移動するためにのみ用いられ、第1マッサージ部材4に回転駆動力が伝達されることはなく、揉み動作を起こすこともない。しかし、第1回転ボス部24がいずれかの位置決め部53に一旦当接した後は、第1回転ボス部24が回転軸7と一体に回転するようになり、第1マッサージ部材4が揺動して揉み動作が開始される。
次に、上述した水平移動機構33及び位置決め部53を備えたマッサージエリア変更手段50によるマッサージエリアの幅調整方法について説明する。
例えば、図4の「狭幅状態」にあるように、第1マッサージエリアAの幅が狭い状態に調整されたマッサージ装置1において、施療部Sの幅が大きな使用者を施療する場合を考える。
この場合は、回転軸7を正方向に回転させる。そうすると、回転軸7に形成されたスクリューねじ部51に沿って第1回転ボス部24が、第1位置決め部53aから幅方向外側に向かって水平移動する。この第1回転ボス部24の水平移動は、左側のスクリューねじ部51では左側に向かうものとなり、右側のスクリューねじ部51では右側に向かうものとなり、左右一対の第1回転ボス部24は互い離反し合うように移動する。そのため、第1回転ボス部24に取り付けられた第1マッサージ部材4同士も左右に離反し合うようになり、第1マッサージエリアAの幅が広くなると同時に、第2マッサージエリアBの幅が狭くなる。その結果、施療部Sの幅が大きな使用者であっても、第1マッサージエリアAで施療を行うことが可能となる。
なお、上述した操作は、第1マッサージエリアAで施療部Sの幅が大きな使用者を施療できるように幅調整を行う場合のものであったが、第2マッサージエリアBで施療部Sの幅が小さな使用者を施療できるように幅調整を行う場合にも、同じ操作を行うとよい。
また、第1マッサージエリアAの幅が広い状態に調整されたマッサージ装置1において、施療部Sの幅が小さな使用者を施療する場合には、上述した場合と逆の手順で幅調整を行うとよい。
上述した水平移動機構33を備えたマッサージエリア変更手段50を設ければ、第1マッサージエリアAと第2マッサージエリアBとの幅を同時に変更でき、複数のマッサージエリアの幅変更が一度の操作で可能となるため、マッサージエリアの幅変更や幅調整を容易に且つ短時間で行うことが可能となる。また、体格、性別、人種などにより施療部Sのサイズに差がある使用者に対しても、施療部Sのサイズに合わせたマッサージエリアの幅調整を簡単に行うことができ、マッサージ装置1の利便性を高めることが可能となる。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
1 マッサージ装置
2 本体部
3 マッサージ機構
4 第1マッサージ部材
5 揉みマッサージ機構
6 第2マッサージ部材
7 回転軸
8 叩きマッサージ機構
9 振動マッサージ機構
10 操作部
11 ケーシング
11D 下部ケーシング
11U 上部ケーシング
12 脚部
13 開放部
14 振動板
15 開口部
15C 中央開口部
15L 左端側開口部
15R 右端側開口部
16 第2足裏マッサージ部材
17 足裏マッサージ機構
18 駆動部
19 第1変換部
20 第2変換部
21 第1揉み部
22 第2揉み部
23 第1回転ボス部のカム面
24 第1回転ボス部
25 第1環状嵌合部
26 第1規制部
27 第2足裏ボス部材
28 ベアリング
29 連結シャフト
30 ブーツ部(ソケット部)
31 叩きボス部
32 叩き回転軸
33 水平移動機構
34 第2回転ボス部の第2カム面
35 第2回転ボス部
36 第2環状嵌合部
37 第2規制部
38 案内溝
39 第1足裏施療子
40 第2足裏施療子
41 第1足裏マッサージ部材
42 回転ローラ
43 足裏マッサージアーム
44 連結部材
45 施療子固定ピン
46 振動用駆動部
46a 振動用駆動部の駆動軸
47 振動子
48 振動伝達体
50 マッサージエリア変更手段
51 スクリューねじ部
52 第1回転ボス部の内歯
53 位置決め部
53a 第1位置決め部
53b 第2位置決め部
A 第1マッサージエリア
B 第2マッサージエリア
S 施療部(下肢等)

Claims (4)

  1. 床に載置可能とされた本体部に、当該本体部の中央部に載せられた施療部を両側から挟み込むようにマッサージする第1マッサージエリアと、前記第1マッサージエリアの幅方向両側で且つ前記第1マッサージエリアに隣接する位置に載せられた施療部をマッサージする第2マッサージエリアと、が設けられているマッサージ機であって、
    前記第1マッサージエリアと第2マッサージエリアとの幅を同時に変更可能とするマッサージエリア変更手段が備えられており、
    前記第1マッサージエリアは、当該第1マッサージエリアに載せられた施療部を、前記第1マッサージエリアに設けられている左右一対の第1マッサージ部材を用いて左右両側から押圧する構成とされていて、前記第2マッサージエリアには、当該第2マッサージエリアに載せられた施療部を左右方向の外側から押圧する第2マッサージ部材と、前記施療部を左右方向の中央側から押圧する前記左右一対の第1マッサージ部材と、が設けられており、前記マッサージエリア変更手段が、前記左右一対の第1マッサージ部材を、近接又は離反方向に水平移動させる水平移動機構を有していて、
    回転力を伝える一本の回転軸に嵌り込み、且つ当該回転軸に対して傾斜した無端状のカム面が周縁に形成された第1回転ボス部を有していて、前記第1マッサージ部材の基端部は、前記第1回転ボス部に摺動自在に嵌り込む構成とされていて、
    前記水平移動機構は、前記一本の回転軸に形成されたスクリューねじ部と、前記スクリューねじ部と螺合する螺旋状の内歯が中央部の内周面に形成されている前記第1回転ボス部と、を有し、
    前記水平移動機構のスクリューねじ部は、前記一本の回転軸上であって、第1マッサージエリアの左右一方端側と他方端側に対応する位置にそれぞれ形成されており、
    前記一本の回転軸におけるそれぞれのスクリューねじ部の外側端と内側端には、前記第1回転ボス部と当接して当該第1回転ボス部の水平移動を規制する位置決め部がそれぞれ形成されており、
    前記スクリューねじ部の外側端の位置決め部と内側端の位置決め部とにおいて、左右それぞれに配備された第1マッサージ部材と第2マッサージ部材との近接離反の動きが同じとされている
    ことを特徴とするマッサージ装置。
  2. 前記マッサージエリア変更手段は、
    前記第1マッサージエリアの幅を狭く変更すると共に、前記第2マッサージエリアの施療部の幅を広く変更し、
    前記第1マッサージエリアの幅を広く変更すると共に、前記第2マッサージエリアの施療部の幅を狭く変更する構成とされている
    ことを特徴とする請求項1に記載のマッサージ装置。
  3. 方側のスクリューねじ部と他方側のスクリューねじ部とは逆ねじの関係とされていることを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ装置。
  4. 記第1回転ボス部は、
    前記回転軸を正方向に回転させた場合には、前記スクリューねじ部の一方端に設けられた位置決め部に当接して、前記第1回転ボス部が回転軸と一体に正方向に向かって回転し、
    前記回転軸を逆方向に回転させた場合には、前記スクリューねじ部の他方端に設けられた位置決め部に当接して、前記第1回転ボス部が回転軸と一体に逆方向に向かって回転するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のマッサージ装置。
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