JP2020195714A - マッサージ機 - Google Patents

マッサージ機 Download PDF

Info

Publication number
JP2020195714A
JP2020195714A JP2019105176A JP2019105176A JP2020195714A JP 2020195714 A JP2020195714 A JP 2020195714A JP 2019105176 A JP2019105176 A JP 2019105176A JP 2019105176 A JP2019105176 A JP 2019105176A JP 2020195714 A JP2020195714 A JP 2020195714A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
massage
treatment
width
cam surface
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019105176A
Other languages
English (en)
Inventor
賢 玉木
Ken Tamaki
賢 玉木
清水 新策
Shinsaku Shimizu
新策 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daito Electric Machine Industry Co Ltd
Original Assignee
Daito Electric Machine Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daito Electric Machine Industry Co Ltd filed Critical Daito Electric Machine Industry Co Ltd
Priority to JP2019105176A priority Critical patent/JP2020195714A/ja
Publication of JP2020195714A publication Critical patent/JP2020195714A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Massaging Devices (AREA)

Abstract

【課題】施療子ごとに複数のマッサージ機構を有する場合であっても、簡単な構造で施療子同士の幅を調整できるようにするマッサージ機を提供する。【解決手段】マッサージ機1は、駆動モータ7と、駆動モータの回転駆動力を用いて左右方向を向く軸心回りに回転可能とされた回転軸10と、回転軸の回転駆動力を用いて施療部を施療する第1マッサージ機構と、回転軸の回転駆動力を用いて、且つ第1マッサージ機構とは異なるマッサージ動作で施療部を施療する第2マッサージ機構と、を有するマッサージ機であって、回転軸に、第1マッサージ機構と第2マッサージ機構とを回転軸の軸心方向に沿って一体状態のまま幅調整可能とする幅調整機構が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、マッサージ機構のマッサージ領域の幅、言い換えれば左右の施療子間の間隔を調整することができるマッサージ機に関するものである。
従来より、座部に着座した使用者の体型に合わせてマッサージ機構の左右方向の幅(マッサージ領域の幅)を調整することができるマッサージ機としては、特許文献1のようなものが知られている。
特許文献1のマッサージ機は、椅子を含むものであって、前記椅子の背もたれの内部に配置され、前記背もたれの高さ方向において前記背もたれに対して移動する施療ブロックと、前記施療ブロックと結合し、上部揉み玉を個別に支持する右側および左側の上部アームと、前記施療ブロックの高さ方向において前記右側および左側の上部アームよりも下方に配置され、前記施療ブロックと結合し、下部揉み玉を個別に支持する右側および左側の下部アームとを含み、前記右側の下部アームおよび前記左側の下部アームが、前記施療ブロックの幅方向に移動することにより、右側の前記下部揉み玉および左側の前記下部揉み玉の幅方向の間隔である下部幅間隔が変化し、前記右側の上部アームおよび前記左側の上部アームが、前記施療ブロックの幅方向に移動することにより、右側の前記上部揉み玉および左側の前記上部揉み玉の幅方向の間隔である上部幅間隔が変化し、最大の前記下部幅間隔が、最大の前記上部幅間隔よりも広いマッサージ機とされている。
特開2015−100471号公報
ところで、マッサージ機の中には、揉み玉(施療子)を用いて「揉みマッサージ」、「叩きマッサージ」、「掴みマッサージ」などのさまざまなマッサージ動作を行うものがある。このようなマッサージ機は、1組の揉み玉(施療子)に、異なる種類のマッサージ機構が複数取り付けられており、複数のマッサージ機構のいずれかを用いて揉み玉に所望とするマッサージ動作を行わせるものとなっている。
上述した複数のマッサージ機構を揉み玉に取り付けると、揉み玉のそれぞれに複雑な機構が付属することになる。ところが、複数のマッサージ機構が付属する揉み玉に、さらに特許文献1のマッサージ機のような幅調整機構を設けようとすると、複数のマッサージ機構ごと揉み玉を移動させることが必要となり、幅調整機構が極めて複雑な構造となる。そのため、さまざまなマッサージ動作が可能となるマッサージ機に幅調整機構を設けることは一般に行われていなかった。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、施療子ごとに複数のマッサージ機構を有するものでありながら施療子同士の幅を調整することができ、構造もシンプルなものとすることができるマッサージ機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のマッサージ機は以下の技術的手段を講じている。
即ち、本発明のマッサージ機は、駆動モータと、前記駆動モータの回転駆動力を用いて左右方向を向く軸心回りに回転可能とされた回転軸と、前記回転軸の回転駆動力を用いて施療部を施療する第1マッサージ機構と、前記回転軸の回転駆動力を用いて、且つ前記第1マッサージ機構とは異なるマッサージ動作で前記施療部を施療する第2マッサージ機構と、を有するマッサージ機であって、前記回転軸に、前記第1マッサージ機構と第2マッサージ機構とを前記回転軸の軸心方向に沿って一体状態のまま幅調整可能とする幅調整機構が設けられていることを特徴とする。
好ましくは、前記幅調整機構は、前記回転軸の外周面に形成された雄ねじ部と、前記雄ねじ部に回転を規制された状態で螺合するスライド部材と、を有しており、前記スライド部材に第1マッサージ機構と第2マッサージ機構とを設けることで、左右方向に幅調整可能とされているとよい。
好ましくは、前記幅調整機構は、前記雄ねじ部とスライド部材とを左右1組備えており、前記雄ねじ部とスライド部材とを左右で逆ネジとなるように形成することで、左右方向に幅調整可能とされているとよい。
好ましくは、前記第1マッサージ機構は、先端側に前記施療部を施療する第1施療子を備えた第1マッサージ部材と、前記第1マッサージ部材の基端側が回動自在に嵌合すると共に前記回転軸の外周面に形成された平面状の第1カム面と、前記第1カム面に沿って前記第1マッサージ部材が同伴回動することを規制する第1規制部材と、を有しており、
前記第2マッサージ機構は、先端側に前記施療部を施療する第2施療子を備えた第2マッサージ部材と、前記第2マッサージ部材の基端側が回動自在に嵌合すると共に前記回転軸の外周面に形成された平面状の第2カム面と、前記第2カム面に沿って前記第2マッサージ部材が同伴回動することを規制する第2規制部材と、を有しているとよい。
好ましくは、前記第1カム面及び第2カム面は、前記回転軸の軸心に対する偏心状態が互いに異なるように形成されているとよい。
好ましくは、前記第1カム面及び第2カム面は、前記回転軸の軸心に対する傾斜状態が互いに異なるように形成されているとよい。
好ましくは、前記第1マッサージ部材は、前記第1施療子を左右方向に揺動させることで、前記施療部に対して揉みマッサージを行う構成とされており、前記第2マッサージ部材は、前記第1マッサージ部材の第1施療子に第2施療子が近接離反を繰り返すように前記第1マッサージ部材に対して揺動されることで、前記施療部に対して掴みマッサージを行う構成とされていて、前記第1マッサージ部材と第2マッサージ部材との間に、前記第1マッサージ部材に対して第2マッサージ部材を揺動させる揺動軸が設けられているとよい。
本発明のマッサージ機によれば、施療子ごとに複数のマッサージ機構を有するものでありながら施療子同士の幅を調整することができ、構造もシンプルなものとすることができる。
第1実施形態のマッサージ機の斜視図である。 第1実施形態のマッサージ機構の斜視図である。 第1実施形態のマッサージ機構を回転軸の軸心に沿って分解した場合の分解図である。 図3の左側のマッサージ機構を拡大して示した図である。 第1実施形態の幅調整機構による調整幅が最大の状態と最小の状態とを比較して示した図である。 第1実施形態のマッサージ機の掴みマッサージ動作を示した図である。 第2実施形態のマッサージ機の斜視図である。 第2実施形態のマッサージ機構の斜視図である。 第2実施形態のマッサージ機構を回転軸の軸心に沿って分解した場合の分解図である。 第2実施形態の幅調整機構による調整幅が最大の状態と最小の状態とを比較して示した図である。
[第1実施形態]
以下、本発明のマッサージ機の実施形態を、図面に基づき詳しく説明する。
図1は、第1実施形態のマッサージ機1を模式的に示したものである。
図1に示すように、第1実施形態のマッサージ機1は、施療部を施療する施療子2が設けられたマッサージ本体3に対して、このマッサージ本体3から左方と右方とにそれぞれ延設された把持部4を手で持ったまま、使用者が自らの施療部、例えば、肩、背中、あるいは腰などの施療部に対して、マッサージ本体3の施療子2を押し付けて、これらの施療部をマッサージ可能なものとなっている。このような第1実施形態のマッサージ機1は、一般に「ハンディマッサージ機」として販売等されているものである。
なお、以降の第1実施形態の説明では、特に断らない限り、「施療部」という場合は、使用者の肩、背中、腰、脚(ふとももやふくらはぎなど)を示すものとする。
以下、第1実施形態のマッサージ機1の説明を進めるにあたり、図6の上下方向を、マッサージ機1を説明する際の上下方向と呼び、図6の左右方向をマッサージ機1の右左方向と呼ぶ。また、図6の紙面貫通方向を前後方向と呼ぶ。なお、これらの方向は、肩の施療部を施療している使用者から見た場合の方向に一致する。また、これらの方向については、代表的な図中に適宜記載している。
図1に示すように、第1実施形態のマッサージ機1は、上方から見た場合に後方に向かって膨らむように曲がる略U字状に形成されたマッサージ本体3を有している。このマッサージ本体3の前面には、前方に向かって開口する開口部5が形成されており、開口部5からマッサージ機1構の先端(施療子2)を前方に突き出すようにして、施療子2を施療部に押し当てて施療部のマッサージを可能としている。マッサージ本体3の左右両端は、前方右側と前方左側とに向かってそれぞれ突出しており、突出した先端側(前端側)に、使用者が把持する把持部4(把持しやすいように細くなった部分)が形成されている。
なお、本実施形態のマッサージ本体3は、左側の把持部4の近傍に、マッサージ機1構のマッサージ動作を制御するコントローラ6を有している。このコントローラ6から後述する駆動モータ7に司令を送ることで、第1実施形態のマッサージ機1では、マッサージ動作の強度(揉みや叩きの回数)や、マッサージ動作の内容が変更可能となっている。
上述したマッサージ本体3は合成樹脂等で形成された筐体であり、内部が空洞となっている。空洞とされたマッサージ本体3の内部には、施療部を施療する第1マッサージ機構8及び第2マッサージ機構9、及びこれらのマッサージ機構に回転駆動力を供給する駆動モータ7や回転軸10が収納されている。
次に、第1実施形態のマッサージ本体3に収容された駆動モータ7、回転軸10、第1マッサージ機構8、及び第2マッサージ機構9について説明する。
駆動モータ7は、左右方向に沿って水平に駆動軸7aを向けるように配備されたモータであり、マッサージ動作に必要な回転駆動力を発生可能となっている。駆動モータ7は、上述したコントローラ6により回転方向や速度などを制御可能とされている。駆動モータ7の駆動軸7aには、ウォームギヤを用いた減速機構11が取り付けられており、駆動モータ7で発生した回転駆動力を減速して回転軸10に伝達している。
回転軸10は、左右方向に軸心を向けるようにして配備された長尺な丸棒状の軸部材であり、上述した駆動モータ7から伝達された回転駆動力を各マッサージ機構8、9に分配して伝達している。回転軸10には、長手方向(左右方向)の中途側に3つの軸受12が設けられており、これら3つの軸受12で回転軸10は左右方向を向く軸回りに回転可能に、且つ回転方向を切り替え自在に支持されている。
第1マッサージ機構8は、第1マッサージ部材13に設けられた2つの施療子2(第1施療子14及び第3施療子16)で施療部を施療するものであり、回転軸10の回転駆動力を用いて第1マッサージ部材13を揺動させることで各施療子14、16による施療部へのマッサージ(揉みマッサージ)を可能としている。具体的には、第1マッサージ機構8の第1マッサージ部材13の先端側には、施療部を施療する第1施療子14と第3施療子16とが設けられている。また、第1マッサージ機構8には、回転軸10の回転駆動力を変換して第1マッサージ部材13を揺動させるために、回転軸10と一体に回転可能とされた第1ボス部材17が設けられている。この第1ボス部材17には第1マッサージ部材13の基端側が回動自在に嵌合しており、第1ボス部材17が回転すると第1マッサージ部材13も同伴回動しようとする。それゆえ、この第1マッサージ機構8には、第1ボス部材17に対して第1マッサージ部材13が同伴回動することを規制する第1規制部材18も設けられている。このような第1マッサージ機構8を用いれば、回転軸10の回転駆動力を変換して第1マッサージ部材13を揺動させることができる。なお、本明細書で言う揺動とは、単に左右に動くことだけでなく、上下にも往復運動し、全体として八の字運動をするように揺り動くことを含めた広義の意味とする。
次に、第1マッサージ機構8を構成する第1ボス部材17及び第1規制部材18について説明する。
第1ボス部材17は、回転軸10における左右方向の最も両端にそれぞれ設けられた部材である。具体的には、これらの第1ボス部材17は、互いに径が異なる短尺円筒状の部材を横倒しにして、左右方向(幅方向)に重ね合わせたような形状(横向きの段付き円筒形状)に形成されている。また、左右に設けられた2つの第1ボス部材17のうち、回転軸10の左側に設けられた第1ボス部材17と、回転軸10の右側に設けられた第1ボス部材17とは、左右で互いに線対称な構成となっている。
具体的には、図3及び図4に示すように、第1ボス部材17は、幅方向の外側に配備された外筒部17aと、幅方向の内側に配備された内筒部17bと、を幅方向に一体に組み合わせた構造とされている。
外筒部17aは、回転軸10の軸心に対して傾斜する方向に軸心を向けた短尺円筒状に形成されている。外筒部17aにおける幅方向の外側の端面は、上下方向に沿う鉛直面として形成されている。また、外筒部17aにおける幅方向の内側の端面は、外筒部17aの軸心に対して直交する平面状に形成されており、外筒部17aの軸心に対してオフセットした位置を軸心が通るように後述する内筒部17bが設けられている。
内筒部17bは、外筒部17aよりも小径な短尺円筒状に形成されている。内筒部17bにおける幅方向の外側及び内側の端面は、いずれも外筒部17aの軸心に対して直交する平面状に形成されている。また、内筒部17bは、外筒体17aの幅方向内側に外筒体17aに対して隣り合うように配備されている。つまり、この第1ボス部材17は、互いに径が異なる外筒部17aと内筒部17bとを、小径な筒部(内筒部17b)が幅方向内側になるようにして組み合わせた構成となっている。
この第1ボス部材17の内筒部17bの外周面には、第1マッサージ部材13の基端側が嵌合するようになっている。この内筒部17bの外周面は、回転軸10の軸心に対して傾斜すると共に偏心する軸心回りを周回している。つまり、この第1ボス部材17の内筒部17bの外周面は、平面状の第1カム面19を形成している。
なお、ここでいう「平面状」とは、軸心方向に移動しても外周面が軸心から等距離を維持すること、言い換えれば円筒面とされていること(球面状に形成されていないこと)をいう。
第1マッサージ部材13は、基端側が上述した回転軸10側に設けられ、回転軸10から前方に先端側を伸ばすアーム部材として形成されている。第1マッサージ部材13の先端側は上方と下方とに枝分かれする形状とされている。この上下に枝分かれした先端側のうち、上側に分かれた第1マッサージ部材13の先端側には第1施療子14(第1揉み玉)が取り付けられており、下側に分かれた第1マッサージ部材13の先端側には第3施療子16(第3揉み玉)が取り付けられている。
第1施療子14は、合成樹脂等で先端が丸まった円筒状(涙滴形状)に形成された部材であり、上下方向を向く軸回りに回動自在に取り付けられている。また、第3施療子16は、俵状の部材であり、前方やや上方を向くように第1マッサージ部材13の先端に固定されている。
第1マッサージ部材13の基端側は、第1ボス部材17の内筒部17bの外周面(第1カム面19)に嵌合可能な円環状に形成されている。この第1カム面19と第1マッサージ部材13の基端側との間には、第1ボス部材17の軸心回りに第1マッサージ部材13が回動することが許容されており(第1マッサージ部材13の回動を許容する軸受体が設けられており)、これにより第1ボス部材17の軸心回りに第1マッサージ部材13は回動可能となっている。
上述した第1マッサージ部材13の基端側には、円環状に形成された外周面に、第1カム面19に沿って第1マッサージ部材13が第1ボス部と供回りすることを規制する第1規制突起20が後方に向かって突出するように設けられている。また、円環状に形成された第1マッサージ部材13の基端側の幅方向内側には、第1マッサージ部材13に連動して第2マッサージ部材21を揺動させる揺動部材22が、幅方向内側に向かって突出するように設けられている。
上述した第1規制部材18は、マッサージ本体3に取り付けられた四角い枠状の部材であり、中央には上述した第1規制突起20と係合可能な係合溝23が形成されている。この第1規制部材18の係合溝23は、左右方向に沿うように形成された長方形状の開口であり、上下方向に沿った第1規制突起20の移動を規制しつつ、左右方向に沿った第1規制突起20の移動を許容している。このような第1規制部材18を設けることで、第1マッサージ部材13は回転軸10の回転駆動力を用いて左右方向に往復するように揺動可能となる。
具体的には、上述した第1マッサージ機構8では、回転軸10が左右方向を向く軸回りに回転すると、回転軸10に対して一体回動するように取り付けられた第1ボス部材17も左右方向を向く軸回りに回転する。そして、この第1カム面19には第1マッサージ部材13の基端側が回動自在に嵌合している。そのため、回転軸10が回転すると第1カム面19も回転し、第1マッサージ部材13の基端側も第1カム面19と一体に回転しようとする。
しかし、第1マッサージ部材13の基端側には、上述した第1規制突起20が形成されており、この第1規制突起20は第1規制部材18の係合溝23に係合している。この係合溝23は左右方向に沿って形成されているため、第1規制突起20は係合溝23の形成方向に沿って左右方向にのみ移動可能となり、上下方向には移動が規制される。
ここで、第1ボス部材17は、上述したように回転軸10の軸心に対して傾斜した方向に軸心を向けた円筒状に形成されているため、第1ボス部材17の第1カム面19も回転軸10の軸心に対して傾斜した軸心回りを周回する軌跡で形成されている。
そのため、回転軸10に対する第1マッサージ部材13の同伴回動を第1規制部材18で規制すると、第1マッサージ部材13は左右方向に往復して揺動を繰り返すことになる。
なお、本実施形態の第1マッサージ機構8では、左側の第1ボス部材17と右側の第1ボス部材17とで第1カム面19の傾斜方向が逆となっている。つまり、例えば左側の第1カム面19が左側に傾いている場合には、右側の第1カム面19は右側に傾くようになっており、左側の第1カム面19が右側に傾いている場合には、右側の第1カム面19は左側に傾くようになっている。
つまり、第1マッサージ機構8では、左側の第1マッサージ部材13が左方に揺動する場合は、右側の第1マッサージ部材13が右方に揺動し、左右の第1マッサージ部材13は互いに離反し合う。また、左側の第1マッサージ部材13が右方に揺動する場合は、右側の第1マッサージ部材13が左方に揺動し、左右の第1マッサージ部材13は互いに近接し合う。そのため、左右の施療子同士が近接と離反とを交互に繰り返すため、左右の第1施療子14、14間に施療部を配備すると施療部に対して揉みマッサージを行うことが可能となる。
第2マッサージ機構9は、回転軸10の回転駆動力を用いて、上述した第1マッサージ機構8とは異なるマッサージ動作で施療部を施療するものである。より詳しく言えば、本実施形態のマッサージ機1では、第1マッサージ機構8が「揉みマッサージ」を行う機構であるのに対して、第2マッサージ機構9は「掴みマッサージ」を行う機構となっており、第1マッサージ機構8と第2マッサージ機構9とは互いに異なるマッサージ動作を行うものとなっている。
具体的には、第2マッサージ機構9は、先端側に施療部を施療する第2施療子15を備えた第2マッサージ部材21と、第2マッサージ部材21の基端側が回動自在に嵌合する第2ボス部材24と、を有している。
第2ボス部材24は、回転軸10における左右方向の両端側であって、上述した第1ボス部材17の幅方向内側に隣り合った位置にそれぞれ設けられている。つまり、これらの第2ボス部材24は、上述した第1ボス部材17と組み合わされることで、1つのボス部材を構成している。
具体的には、第2ボス部材24も、第1ボス部材17と同様に左右方向(幅方向)に2つの短尺な円筒部材を組み合わせたような形状とされている。つまり、第2ボス部材24は、幅方向の内側に設けられる内筒部24bと、幅方向外側に設けられる外筒部24aと、を組み合わせたものとなっている。
第2ボス部材24が第1ボス部材17と異なっているのは、第1ボス部材17では内筒部17bが外筒部17aより小径となっているのに対して、第2ボス部材24では外筒部24aが内筒部24bより小径となっている点である。また、第2ボス部材24の外筒部24aは、第1ボス部材17の内筒部17bよりもやや径が大きな円筒状に形成されている。
なお、第1ボス部材17の内筒部17bの端面には第1ボス部材17と第2ボス部材24とを一体回転させる連結爪部25が形成されており、この連結爪部25は第2ボス部材24の外筒部24aの端面に形成された連結凹部26に係合する構成とされている。また、第1ボス部材17と第2ボス部材24とは、図示しない締結具で締結されている。このような連結爪部25や締結具を用いることで、第1ボス部材17と第2ボス部材24とは一体に回動可能となっている。
なお、上述した第2ボス部材24では、第1カム面19と同様に小径な外筒部24aの外周面が、後述する平面状の第2カム面27を形成している。この外筒部24aの外周面は、第1カム面19と同様に回転軸10の軸心に対して傾斜すると共に偏心する軸心回りを周回している。つまり、この第2ボス部材24の外筒部24aの外周面は、平面状の第2カム面27を形成している。
第2マッサージ部材21は、基端側に設けられたリング部材28と、先端側に設けられたアーム状部材29との2つの部材を組み合わせて構成されている。
第2マッサージ部材21を構成する2つの部材のうち、リング部材28は、上述した第2ボス部材24の外筒部24aに嵌合可能なリング状に形成されている。この第2ボス部材24の外筒部24aと第2マッサージ部材21のリング部材28との間にも、外筒部24aに対して第2マッサージ部材21が外筒部24aの軸心回りに回動自在に支持されている(外筒部24aに対して第2マッサージ部材21を外筒部24aの軸心回りに回動自在に支持する軸受体が設けられている)。また、リング部材28の外周側には、外筒部24aの軸心から離れる方向に向かって側方視で三角形状に突出する突起部30が形成されている。この突起部30の先端には、ハンドル支持軸31が突起部30を貫通する方向に向かって設けられている。このハンドル支持軸31は、上述したアーム状部材29の長手方向の中途側を回動自在に支持するものであり、外筒部24aの軸心と平行な方向を向くように取り付けられている。
第2マッサージ部材21を構成する2つの部材のうち、アーム状部材29は、長手方向の中途側が略直角に折れ曲がった略L字状に折れ曲がった棒状の部材となっている。
具体的には、アーム状部材29の基端側には、アーム状部材29を貫通する貫通孔32があり、上述した第1マッサージ部材13の揺動部材22が貫通孔32に対して回動自在に挿通されている。つまり、第2マッサージ部材21のアーム状部材29は、基端側が第1マッサージ部材13に揺動自在に枢支されている。また、アーム状部材29の長手方向の中途側は、上述したように略直角に折れ曲がっている。
具体的には、図2及び図3に図示するように、上述したアーム状部材29は、回転軸10の軸心を跨ぐように後方から前方まで水平に伸び、次に回転軸10の軸心の前方下側で下方に向かってほぼ90°の角度で折れ曲がり、続いて下方に向かって伸びる。最後に、ハンドルの下端で前方に向かってほぼ90°の角度で曲がり、曲がった先に第2施療子15が前後方向を向く軸回りに回動自在に設けられている。
上述した第1ボス部材17の内筒部17bと、第2ボス部材24の外筒部24aとは、いずれも回転軸10の軸心に対して同じ方向に傾斜した軸心回りに円筒形状とされている。ただ、第1ボス部材17の内筒部17bと、第2ボス部材24の外筒部24aとは、互いの軸心が異なるように配備されている。
つまり、回転軸10を左右方向を向く軸回りに回転させて、第1ボス部材17の内筒部17bと第2ボス部材24の外筒部24aとを一体に回転させると、いずれか一方が回転軸10の軸心よりも前方に突出した状態にあるときは、もう一方は回転軸10の軸心よりも後方に引き込まれた状態になる。
図6の(掴み後)に示すように、第1ボス部材17の内筒部17bが前方に突出した状態にあるときは、内筒部17bに基端側が嵌合した第1マッサージ部材13の第1施療子14も前方に突出した状態となっており、揺動部材22も前方に前進した位置にある。
さらに、このとき第2ボス部材24の外筒部24aは後方に引っ込んだ状態になっており、ハンドル支持軸31は後方に後退した位置にある。つまり、前方に前進した揺動部材22と、後方に引っ込んだハンドル支持軸31との2軸で支持された第2マッサージ部材21は、支持点同士が近接すると下方に揺動した姿勢となり、第2マッサージ部材21の先端に設けられた第2施療子15は第1施療子14に対して後方に移動するので、2つの施療子14、15が互いに前後に離反するように動作する。
一方、図6の(掴み前)に示すように、第1ボス部材17の内筒部17bに基端側が嵌合した第1マッサージ部材13の第1施療子14が後方に引き込まれる場合は、第2ボス部材24の外筒部24aに基端側が嵌合した第2マッサージ部材21の第2施療子15は前方に突出し、基端側の支持点が離間した分だけ第2マッサージ部材21は上方跳ね上げ方向に揺動した姿勢となり、第1施療子14と第2施療子15とが互いに近接し合うように動作する。
つまり、上述した第1実施形態のマッサージ機1では、第1施療子14に対して第2施療子15は近接と離反とを繰り返し、第1施療子14と第2施療子15との間に配備された施療部に対して掴むような動作のマッサージを行うことが可能となる。
ところで、本発明のマッサージ機1は、マッサージ機1構の左右方向の幅、つまり左右の施療子2間の間隔を調整する幅調整機構33を有することを特徴としている。この幅調整機構33は、回転軸10に設けられる機構であり、第1マッサージ機構8と第2マッサージ機構9とを回転軸10の軸心方向に沿って一体状態のまま幅調整可能とする構成とされている。具体的には、第1実施形態の幅調整機構33は、回転軸10に取り付けられて回転軸10と一体に回動可能とされた雄ねじ部34と、この雄ねじ部34に回転を規制された状態で螺合される雌ねじ部35を有すると共に、雌ねじ部35を雄ねじ部34に螺合させることで左右方向にスライド自在とされたスライド部材36と、を有している。そして、このスライド部材36に上述した第1マッサージ機構8と第2マッサージ機構9とが一体移動するように固定されることで、第1マッサージ機構8の左右方向の幅だけでなく第2マッサージ機構9の左右方向の幅も一度に調整可能とされている。
次に、第1実施形態の幅調整機構33を構成する雄ねじ部34、雌ねじ部35、及びスライド部材36について説明する。
雄ねじ部34は、回転軸10における駆動モータ7からの回転駆動力の導入部分(ウォームギヤにより回転駆動力を伝達されるウォームホイール)の両側に配備されている。雄ねじ部34の表面には、回転軸10の軸心に沿って螺旋状にねじれるようにネジ加工が施されている。また、この雄ねじ部34は、回転軸10の左端側と右端側とに1つずつ、合わせて2つ設けられている。これら2つの雄ねじ部34のうち、回転軸10の左端側の雄ねじ部34が左雄ねじ部34Lであり、左雄ねじ部34Lは右ねじとなっている。また、回転軸10の右端側の雄ねじ部34が右雄ねじ部34Rであり、右雄ねじ部34Rは左ねじとなっている。つまり、左雄ねじ部34Lと右雄ねじ部34Rは、互いに逆ネジの関係となっている。
一方は、上述した第2ボス部材24の内周側には、雄ねじ部34と螺合可能な雌ねじ部35が設けられている。つまり、雌ねじ部35は、雄ねじ部34に対して同伴回動を規制された状態で螺合することで、第2ボス部材24、第2ボス部材24に連結された第1ボス部材17、さらにはこれらのボス部材に設けられた第1マッサージ機構8及び第2マッサージ機構9を左右方向に沿って移動可能としている。というのも、上述した第1ボス部材17と第2ボス部材24とは、上述した連結爪部25や締結具を用いて左右に分離しないように一体に設けられている。そのため、第2ボス部材24の内周側のみに雌ねじ部35を形成するだけで、雌ねじ部35が設けられていない第1ボス部材17も移動することが可能となる。
具体的には、上述した雌ねじ部35は、回転軸10の左側と右側とにそれぞれ形成される。つまり、左側の第2ボス部材24の内周側に形成された雌ねじ部35が左雌ねじ部35Lであり、右側の第2ボス部材24の内周側に形成された雌ねじ部35が右雌ねじ部35Rである。そして、左雌ねじ部35Lは上述した左雄ねじ部34Lと螺合可能とされており、右雌ねじ部35Rは右雄ねじ部34Rと螺合可能とされている。言い換えれば、左雌ねじ部35Lと右雌ねじ部35Rも、左雄ねじ部34L及び右雄ねじ部34Rと同様に、互いに逆ネジの関係となっている。
次に、上述した幅調整機構33を用いて左右の施療子2、2の間隔を拡張する動作及び左右の施療子2、2の間隔を縮小する動作を説明する。
幅調整機構33を用いて左右の施療子2、2の間隔を拡張する場合には、回転軸10を一方向に回転させる。そうすると、回転軸10に形成された雄ねじ部34も回転軸10と同方向に回転する。ここで、右ネジにネジ加工された左雄ねじ部34Lが回転すると、左雄ねじ部34Lに回動が規制された状態で螺合する左雌ねじ部35Lは幅方向の外側に向かって移動する。一方、左ネジにネジ加工された右雄ねじ部34Rが回転すると、右雄ねじ部34Rに回動が規制された状態で螺合する右雌ねじ部35Rも幅方向の外側に向かって移動する。つまり、左雄ねじ部34Lと右雄ねじ部34Rとは逆ネジの関係となっているため、左雄ねじ部34Lが設けられた左側の第2ボス部材24Lが左方に移動すると同時に、右雄ねじ部34Rが設けられた右側の第2ボス部材24が右方に移動し、左側の第2ボス部材24と右側の第2ボス部材24とは互いに離反するように左右方向に移動する。
また、回転軸10の回転方向を逆方向に切り替えると、左雄ねじ部34Lが設けられた左側の第2ボス部材24が右方に移動すると同時に、右雄ねじ部34Rが設けられた右側の第2ボス部材24が左方に移動し、左側の第2ボス部材24と右側の第2ボス部材24とは左右方向に近接し合う。
つまり、左側の第2ボス部材24及び右側の第2ボス部材24には、上述した第2マッサージ機構9だけでなく第1ボス部材17や第1マッサージ機構8も一体移動可能に設けられているため、複数のマッサージ機構8、9が設けられたマッサージ機1であっても左右の施療子2、2間の間隔を一度に拡張したり縮小したりすることが簡単に行えるようになる。
つまり、第1実施形態のマッサージ機1では、雌ねじ部35が設けられた第2ボス部材24が、雄ねじ部34に回転を規制された状態で螺合するスライド部材36となっている。
なお、第2ボス部材24の内周側のみに雌ねじ部35を形成するのではなく、第1ボス部材の内周側のみに雌ねじ部を形成しても良い。この場合、第1ボス部材が、雄ねじ部に回転を規制された状態で螺合するスライド部材36となる。また、第1ボス部材と第2ボス部材との双方に雌ねじ部を形成しても良い。双方に雌ねじ部を形成する場合、第1ボス部材と第2ボス部材とを一体に連結すると、それぞれの雌ねじ部のねじ山が繋がって一つの連続した長いねじ山を有する雌ねじ部が形成されるように構成することもできる。この場合、第1ボス部材と第2ボス部材とが一体になったものが、雄ねじ部に回転を規制された状態で螺合するスライド部材36となる。
なお、回転軸10の左右両端には、幅方向の外方に向かって移動するスライド部材36に当接することで、スライド部材36の移動範囲における幅方向外側の移動限界位置を位置決めする位置決めピン37が設けられている。また、位置決めピン37のさらに幅方向内側には、幅方向の内方に向かって移動するスライド部材36に当接することで、スライド部材36の移動範囲における幅内側の移動限界位置を位置決めする位置決め部材38が設けられている。
それゆえ、スライド部材36が位置決め部材38に当接するまで移動すると、左右の第1施療子14の間隔がW1に、また第3施療子16の間隔がW2に調整され、施療子2、2間隔を狭幅に調整することが可能となる。また、スライド部材36が位置決めピン37に当接するまで移動すると、左右の第1施療子14、14の間隔がW1’(>W1)に、また第3施療子16、16の間隔がW2’ (>W2)に調整され、施療子2、2間隔を広幅の2段階に調整することが可能となる。
このように、スライド部材36が位置決め部材38に当接する位置において、揉みマッサージが行われるものであり、スライド部材36が雄ねじ部34の中途部にある状況下では、揉みマッサージは行われないものとなっている。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態のマッサージ機1について説明する。
上述した第1実施形態のマッサージ機1は本発明の幅調整機構33をハンディマッサージ機に適用した例であったが、第2実施形態のマッサージ機1は本発明の幅調整機構33を枕タイプのマッサージ機に適用したものとなっている。
すなわち、第2実施形態のマッサージ機1は、床上などに載置された状態で使用されるものであり、横たわった使用者の首や肩などの施療部に対して、下方からマッサージを可能とするものとなっている。つまり、第2実施形態は、枕タイプのマッサージ機に幅調整機構33を適用したものとなっている。
なお、以降の第2実施形態の説明では、特に断らない限り、「施療部」という場合は、使用者の首や肩を示すものとする。
図7に示すように、第2実施形態のマッサージ機1は、角が丸まった直方体形状に形成されたマッサージ本体3を有しており、床面などに載置されて使用されるものとなっている。このマッサージ本体3の下面には、前方から下方に向かって開口する開口部5が左右に一つずつ形成されており、それぞれの開口部5から施療子2を前方に突き出すようにして、第1マッサージ機構8及び第2マッサージ機構9がマッサージ本体3に収容されている。
上述したマッサージ本体3は合成樹脂等で形成されており、内部が空洞となっている。空洞とされたマッサージ本体3の内部には、施療部を施療する第1マッサージ機構8及び第2マッサージ機構9に加えて、これらのマッサージ機構に回転駆動力を供給する駆動モータ7や回転軸10も収納されている。
次に、第2実施形態のマッサージ本体3に収容された駆動モータ7、回転軸10、第1マッサージ機構8、及び第2マッサージ機構9について説明する。
駆動モータ7は、上方から下方に向かって水平に駆動軸7aを向けるように配備されたモータであり、マッサージ動作に必要な回転駆動力を発生可能となっている。駆動モータ7の駆動軸7aには、第1実施形態と同様にウォームギヤを用いた減速機構11が取り付けられており、駆動モータ7で発生した回転駆動力を減速して回転軸10に伝達している。
回転軸10は、左右方向に軸心を向けるようにして配備された長尺な丸棒状の軸部材であり、上述した駆動モータ7から伝達された回転駆動力を各マッサージ機構8、9に分配して伝達している。回転軸10には、左右方向の両端側と中途側とに合わせて4つの軸受12が設けられており、これら4つの軸受12で回転軸10は左右方向を向く軸回りに回転自在に支持されている。
第2実施形態の第1マッサージ機構8も、第1実施形態と同様に第1マッサージ部材13に設けられた1つの施療子2(第1施療子14及び第3施療子16)で施療部を施療するものであり、回転軸10の回転駆動力を用いて第1マッサージ部材13を揺動させることで施療子2による施療部のマッサージを可能とするものとなっている。
具体的には、第2実施形態の第1マッサージ機構8も、第1実施形態と同様に第1マッサージ部材13の先端側に、施療部を施療する第1施療子14と第3施療子16とを有しており、回転軸10の回転駆動力を変換して第1マッサージ部材13を揺動させる第1ボス部材17を有している。また、第1マッサージ機構8には、第1ボス部材17に対して第1マッサージ部材13が同伴回動することを規制する第1規制部材18も設けられている。
第2実施形態の第1マッサージ機構8が第1実施形態と異なっているのは、第1マッサージ部材13の伸長方向である。すなわち、第1実施形態の第1マッサージ部材13が前方で上下に2又に分枝しているのに対して、第2実施形態の第1マッサージ部材13は先端が上方と前方とに分枝しており、上方に分かれた第1マッサージ部材13の先端に第1施療子14が、また前方に分かれた第1マッサージ部材13の先端に第3施療子16が設けられている。
上述した第2実施形態の幅調整機構33を用いて左右の施療子2、2の間隔を拡張する動作及び左右の施療子2、2の間隔を縮小する動作を説明する。
幅調整機構33を用いて左右の施療子2、2の間隔を拡張する場合には、回転軸10を一方向に回転させる。そうすると、回転軸10に形成された雄ねじ部34も回転軸10と同方向に回転する。ここで、右ネジとされた左側の第1ボス部材17の左雄ねじ部34Lが回転すると、左雄ねじ部34Lに回動が規制された状態で螺合する左雌ねじ部35Lは幅方向の外側に向かって移動する。また、左ネジとされた右側の第1ボス部材17の右雄ねじ部34Rが回転すると、右雄ねじ部34Rに回動が規制された状態で螺合する右雌ねじ部35Rも幅方向の外側に向かって移動する。つまり、左雄ねじ部34Lと右雄ねじ部34Rとは逆ネジの関係となっているため、左雄ねじ部34Lが設けられた第2ボス部材24が左方に移動すると同時に、右雄ねじ部34Rが設けられた第2ボス部材24が右方に移動し、左右の第2ボス部材24、24同士は幅方向に互いに離反する。
また、回転軸10の回転方向をもう逆方向に切り替えると(反転させると)、左雄ねじ部34Lが設けられた第2ボス部材24が右方に移動すると同時に、右雄ねじ部34Rが設けられた第2ボス部材24が左方に移動し、左右の第2ボス部材24、24同士が幅方向に近接し合う。
つまり、第2実施形態のマッサージ機1でも、上述した左右それぞれの第2ボス部材24が、雄ねじ部34に回転を規制された状態で螺合するスライド部材36となっている。このようなスライダ部材を設けることで、上述した複数のマッサージ機構であっても左右の施療子2、2間の間隔を一度に拡張したり縮小したりすることが簡単に行えるようになる。
なお、第2実施形態のマッサージ機1にも、回転軸10の左右両端には、幅方向の外方に向かってスライド部材36が移動することを規制する位置決めピン37が設けられている。また、位置決めピン37のさらに幅方向内側には、幅方向の内方に向かってスライド部材36が移動することを規制する位置決め部材38が設けられている。
それゆえ、スライド部材36が位置決め部材38に当接するまで移動すると、左右の第1施療子14、14の間隔がW1に、また第3施療子16、16の間隔がW2に調整され、施療子2、2間隔を狭幅に調整することが可能となる。また、スライド部材36が位置決めピン37に当接するまで移動すると、左右の第1施療子14、14の間隔がW1’(>W1)に、また第3施療子16、16の間隔がW2’(>W2)に調整され、施療子2、2間隔を広幅の2段階に調整することが可能となる。
なお、本発明のマッサージ機構の仕組みとしては、上記に記載したものには限定されない。例えば、以下に示すマッサージ機構(揺動機構)を採用することも可能である。
その揺動機構は、施療部材と、回転駆動力を発生する駆動部と、回転駆動力により回転する回転軸と、回転軸の回転を揺動運動に変換して施療部材を揺動させる揺動変換部と、を有して、揺動変換部は、回転軸に取り付けられると共に、外周面にカム面が形成された回転ボス部と、施療部材に設けられ、前記回転ボス部のカム面に嵌り込む環状嵌合部と、を有していて、回転ボス部のカム面は、膨出した球形状に形成されていると共に、前記回転軸の軸心に対して非傾斜とされていて、カム面と前記摺動面は、摺動自在に接触する構成とされている。特に環状嵌合部は、内周面が前記球形状のカム面に対応する曲率で窪んだ球形状の摺動面とされていているとよい。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
特に、今回開示された実施形態において、明示されていない事項、例えば、作動条件や操作条件、構成物の寸法、重量などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な事項を採用している。例えば、マッサージ機構に備えられている揉みアームの長さや、揉みアームの回転駆動軸に対する傾斜角度、左右にある揉みアームの離間距離などは、施療範囲を鑑み適宜変更可能である。
1 マッサージ機
2 施療子
3 マッサージ本体
4 把持部
5 開口部
6 コントローラ
7 駆動モータ
7a 駆動軸
8 第1マッサージ機構
9 第2マッサージ機構
10 回転軸
11 減速機構
12 軸受
13 第1マッサージ部材
14 第1施療子
15 第2施療子
16 第3施療子
17 第1ボス部材
17a 第1ボス部材の外筒部
17b 第1ボス部材の内筒部
18 第1規制部材
19 第1カム面
20 第1規制突起
21 第2マッサージ部材
22 揺動部材
23 係合溝
24 第2ボス部材
24a 第2ボス部材の外筒部
24b 第2ボス部材の内筒部
25 連結爪部
26 連結凹部
27 第2カム面
28 リング部材
29 アーム状部材
30 突起部
31 ハンドル支持軸
32 貫通孔
33 幅調整機構
34 雄ねじ部
34L 左雄ねじ部
34R 右雄ねじ部
35 雌ねじ部
35L 左雌ねじ部
35R 右雌ねじ部
36 スライド部材
37 位置決めピン
38 位置決め部材

Claims (7)

  1. 駆動モータと、前記駆動モータの回転駆動力を用いて左右方向を向く軸心回りに回転可能とされた回転軸と、前記回転軸の回転駆動力を用いて施療部を施療する第1マッサージ機構と、前記回転軸の回転駆動力を用いて、且つ前記第1マッサージ機構とは異なるマッサージ動作で前記施療部を施療する第2マッサージ機構と、を有するマッサージ機であって、
    前記回転軸に、前記第1マッサージ機構と第2マッサージ機構とを前記回転軸の軸心方向に沿って一体状態のまま幅調整可能とする幅調整機構が設けられている
    ことを特徴とするマッサージ機。
  2. 前記幅調整機構は、
    前記回転軸の外周面に形成された雄ねじ部と、前記雄ねじ部に回転を規制された状態で螺合するスライド部材と、を有しており、
    前記スライド部材に第1マッサージ機構と第2マッサージ機構とを設けることで、左右方向に幅調整可能とされている
    ことを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。
  3. 前記幅調整機構は、
    前記雄ねじ部とスライド部材とを左右1組備えており、
    前記雄ねじ部とスライド部材とを左右で逆ネジとなるように形成することで、左右方向に幅調整可能とされている
    ことを特徴とする請求項2に記載のマッサージ機。
  4. 前記第1マッサージ機構は、先端側に前記施療部を施療する第1施療子を備えた第1マッサージ部材と、前記第1マッサージ部材の基端側が回動自在に嵌合すると共に前記回転軸の外周面に形成された平面状の第1カム面と、前記第1カム面に沿って前記第1マッサージ部材が同伴回動することを規制する第1規制部材と、を有しており、
    前記第2マッサージ機構は、先端側に前記施療部を施療する第2施療子を備えた第2マッサージ部材と、前記第2マッサージ部材の基端側が回動自在に嵌合すると共に前記回転軸の外周面に形成された平面状の第2カム面と、前記第2カム面に沿って前記第2マッサージ部材が同伴回動することを規制する第2規制部材と、を有しており、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のマッサージ機。
  5. 前記第1カム面及び第2カム面は、前記回転軸の軸心に対する偏心状態が互いに異なるように形成されている
    ことを特徴とする請求項4に記載のマッサージ機。
  6. 前記第1カム面及び第2カム面は、前記回転軸の軸心に対する傾斜状態が互いに異なるように形成されている
    ことを特徴とする請求項4または5に記載のマッサージ機。
  7. 前記第1マッサージ部材は、前記第1施療子を左右方向に揺動させることで、前記施療部に対して揉みマッサージを行う構成とされており、
    前記第2マッサージ部材は、前記第1マッサージ部材の第1施療子に第2施療子が近接離反を繰り返すように前記第1マッサージ部材に対して揺動されることで、前記施療部に対して掴みマッサージを行う構成とされていて、
    前記第1マッサージ部材と第2マッサージ部材との間に、前記第1マッサージ部材に対して第2マッサージ部材を揺動させる揺動軸が設けられている
    ことを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載のマッサージ機。
JP2019105176A 2019-06-05 2019-06-05 マッサージ機 Pending JP2020195714A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019105176A JP2020195714A (ja) 2019-06-05 2019-06-05 マッサージ機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019105176A JP2020195714A (ja) 2019-06-05 2019-06-05 マッサージ機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020195714A true JP2020195714A (ja) 2020-12-10

Family

ID=73647522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019105176A Pending JP2020195714A (ja) 2019-06-05 2019-06-05 マッサージ機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020195714A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114272099A (zh) * 2021-12-28 2022-04-05 深圳市倍轻松科技股份有限公司 按摩设备

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11123219A (ja) * 1997-10-23 1999-05-11 Marutaka Co Ltd マッサージ機能付きシート
JP2003334227A (ja) * 2002-05-17 2003-11-25 Nidec Shibaura Corp マッサージ機
JP3122470U (ja) * 2006-03-29 2006-06-15 曾 榮俊 マッサージ器
JP2016123851A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 大東電機工業株式会社 マッサージ装置
JP2018029722A (ja) * 2016-08-23 2018-03-01 大東電機工業株式会社 マッサ−ジ装置
JP2018064808A (ja) * 2016-10-20 2018-04-26 大東電機工業株式会社 マッサージ装置
CN108743275A (zh) * 2018-05-29 2018-11-06 厦门海源鑫电子科技有限公司 一种按摩机芯

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11123219A (ja) * 1997-10-23 1999-05-11 Marutaka Co Ltd マッサージ機能付きシート
JP2003334227A (ja) * 2002-05-17 2003-11-25 Nidec Shibaura Corp マッサージ機
JP3122470U (ja) * 2006-03-29 2006-06-15 曾 榮俊 マッサージ器
JP2016123851A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 大東電機工業株式会社 マッサージ装置
JP2018029722A (ja) * 2016-08-23 2018-03-01 大東電機工業株式会社 マッサ−ジ装置
JP2018064808A (ja) * 2016-10-20 2018-04-26 大東電機工業株式会社 マッサージ装置
CN108743275A (zh) * 2018-05-29 2018-11-06 厦门海源鑫电子科技有限公司 一种按摩机芯

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114272099A (zh) * 2021-12-28 2022-04-05 深圳市倍轻松科技股份有限公司 按摩设备
CN114272099B (zh) * 2021-12-28 2024-01-12 深圳市倍轻松科技股份有限公司 按摩设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6238619B2 (ja) マッサージ装置、及びこのマッサージ装置を備えた椅子型マッサージ機
CN106507664B (zh) 椅子型按摩机及按摩机构
JP5892724B2 (ja) 椅子型マッサージ機
TWI541015B (zh) Massage device
JP2014036748A (ja) マッサージ装置及びこのマッサージ装置を備えた椅子型マッサージ機
JP7072701B2 (ja) マッサージ機
JP7249005B2 (ja) マッサージ機
CN108135771B (zh) 按摩机构以及具备该按摩机构的椅子型按摩机
JP2020195714A (ja) マッサージ機
JP2007014467A (ja) 椅子型マッサージ機のマッサージ機構
US20200129370A1 (en) Massage machine
CN109922772B (zh) 按摩机构及椅子型按摩机
JP7025754B2 (ja) マッサージ機
JP6006858B1 (ja) マッサージ装置、及びこのマッサージ装置を備えた椅子型マッサージ機
JP2008136573A (ja) 施療機構及び椅子型マッサージ機
JP7193898B1 (ja) マッサージ機
JP2024090662A (ja) マッサージ機構、マッサージ装置
JP2019103650A (ja) マッサージ装置
JP2021090681A (ja) マッサージ装置
CN118236253A (zh) 按摩机构、按摩装置
JP2021090682A (ja) 往復移動機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221125

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230314

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240614