JP7193898B1 - マッサージ機 - Google Patents

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Abstract

マッサージ機1は、身体長手方向に沿って移動可能とされた施療ユニット12に設けられ、上下の施療子28,30をそれぞれに有する左側施療部20A及び右側施療部20Bと、これら左側施療部及び右側施療部のそれぞれに設けられ、それぞれの駆動部を構成するモータ22A,22Bを一方向に回転させることで、上下の施療子のうちの少なくとも一方を所定の円周に沿って他方に対して接離させるように移動させて掴み施療する左側掴み機構24A及び右側掴み機構24Bと、を備えている。

Description

本発明は、マッサージ機に関する。
従来より、被施療者を施療するマッサージ機が知られている。このようなマッサージ機には、被施療者の左右のそれぞれを施療する左右の揉み玉等の施療子が設けられている。
例えば、下記特許文献1には、背もたれ内に上下方向に移動自在に設けられたマッサージ駆動部に、左右一対の上側マッサージヘッドと左右一対の下側マッサージヘッドとを設けたマッサージ機が開示されている。このマッサージ機は、上側マッサージヘッドを、下方を指向しながら使用者側へ進出させるエアセルと、下側マッサージヘッドを、上方を指向しながら使用者側へ進出させるエアセルと、を備えている。このマッサージ機においては、上下のエアセルを伸長及び収縮させることで上下のマッサージヘッドを近接・離反させて縦方向の揉みが可能とされている。
特開2000-102578号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたマッサージ機では、上下のマッサージヘッドがエアセルによって近接・離反されるので、被施療者の荷重によって撓み易く、また、エアセルを伸長させた状態から収縮させる際及び収縮させた状態から伸長させる際に一時的に停止することとなり、更なる改善が望まれる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、左右のそれぞれにおいて掴み施療可能でありながらも、安定的に、かつ連続的に掴み施療し得るマッサージ機を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明に係るマッサージ機は、身体長手方向に沿って移動可能とされた施療ユニットに設けられ、上下の施療子をそれぞれに有する左側施療部及び右側施療部と、これら左側施療部及び右側施療部のそれぞれに設けられ、それぞれの駆動部を構成するモータを一方向に回転させることで、上下の施療子のうちの少なくとも一方を所定の円周に沿って他方に対して接離させるように移動させて掴み施療する左側掴み機構及び右側掴み機構と、を備えていることを特徴とする。
本発明に係るマッサージ機は、上述のような構成としたことで、左右のそれぞれにおいて掴み施療可能でありながらも、安定的に、かつ連続的に掴み施療することができる。
(a)、(b)は、本発明の一実施形態に係るマッサージ機の一例を模式的に示し、(a)は、概略正面図、(b)は、一部省略概略側面図である。 (a)~(d)は、同マッサージ機が備える施療子を含む施療部の一例を模式的に示す一部破断概略側面図である。 同マッサージ機の概略制御ブロック図である。 (a)~(d)は、同マッサージ機が備える施療子を含む施療部の一変形例を模式的に示す一部破断概略側面図である。 (a)~(h)は、同マッサージ機が備える施療子を含む施療部の他の変形例を模式的に示し、(a)、(c)、(e)、(g)は、概略正面図、(b)、(d)、(f)、(h)は、一部破断概略側面図である。 (a)~(f)は、同マッサージ機が備える施療子を含む施療部の更に他の変形例を模式的に示し、(a)、(c)、(e)は、概略正面図、(b)、(d)、(f)は、一部破断概略側面図である。 (a)~(h)は、同マッサージ機が備える施療子を含む施療部の更に他の変形例を模式的に示し、(a)、(c)、(e)、(g)は、概略正面図、(b)、(d)、(f)、(h)は、一部破断概略側面図である。 (a)~(d)は、同マッサージ機が備える施療子を含む施療部の更に他の変形例を模式的に示し、(a)、(b)、(d)は、一部破断概略側面図、(c)は、概略正面図である。 (a)~(d)は、同マッサージ機が備える施療子を含む施療部の更に他の変形例を模式的に示し、(a)、(b)、(d)は、一部破断概略側面図、(c)は、概略正面図である。 (a)~(d)は、同マッサージ機が備える施療子を含む施療部の更に他の変形例を模式的に示す一部破断概略側面図である。 (a)~(d)は、同マッサージ機が備える施療子を含む施療部の更に他の変形例を模式的に示す一部破断概略側面図である。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
以下の実施形態では、背凭れ起立状態のマッサージ機に着座した被施療者を基準として、前後方向、左右方向及び上下方向を説明する。
図1~図11は、本実施形態に係るマッサージ機の一例及び同マッサージ機が備える施療子を含む施療部の変形例を模式的に示す図である。
本実施形態に係るマッサージ機1は、図1(a)、(b)に示すように、被施療者の背中を支持する背凭れ部2と、被施療者が着座する座部3と、を備えた椅子型のマッサージ機である。このマッサージ機1は、被施療者の脚を支持する脚載部(フットレスト)4と、座部3の左右両側に立ち上がるように設けられ、被施療者の腕を支持する肘掛部5,5と、を備えている。このマッサージ機1は、詳細には後述するが、身体長手方向に沿って移動可能とされた施療部を構成する施療ユニット12に設けられ、上下の施療子28,30をそれぞれに有する左側施療部としての左側施療子ユニット20A及び右側施療部としての右側施療子ユニット20Bを備えている。このような構成とすれば、左右の施療部のそれぞれを個別に身体長手方向に沿って移動可能とした構成と比べて、構造の簡素化を図ることができる。
背凭れ部2は、背凭れ駆動部6(図3参照)によって起倒(リクライニング)自在とされている。この背凭れ部2は、座部3側となる下端部を支点として座部3に対して回動自在とされていてもよく、または、座部3とともに揺動(ロッキング)される構成でもよい。背凭れ駆動部6としては、背凭れ部2に連結され、適宜のモータによって伸縮されるロッドを有した電動アクチュエータであってもよい。マッサージ機1には、背凭れ駆動部6を制御するために背凭れ部2の傾斜角度を検出する適宜の傾斜角度検出部や、起立限界及び倒伏限界において背凭れ駆動部6を停止させる適宜の停止手段等が設けられていてもよい。
この背凭れ部2や座部3における後記する施療ユニット12と干渉しない適宜の位置に、被施療者の背中や腰、臀部等を施療するエアセルが設けられていてもよい。この背凭れ部2の左右両側に、被施療者の左右の肩を拘束や施療するエアセルが設けられていてもよい。
脚載部4には、被施療者の左右の脚をそれぞれに受け入れる脚受溝が設けられている。この脚載部4は、脚載駆動部7(図3参照)によって傾動自在とされている。この脚載部4は、座部3側となる上端部を支点として座部3に対して回動自在とされていてもよい。脚載駆動部7としては、上記同様、脚載部4に連結され、適宜のモータによって伸縮されるロッドを有した電動アクチュエータであってもよい。マッサージ機1には、脚載駆動部7を制御するために脚載部4の傾斜角度を検出する適宜の傾斜角度検出部や、傾動上限及び傾動下限において脚載駆動部7を停止させる適宜の停止手段等が設けられていてもよい。脚載部4は、被施療者の脚長手方向に沿って伸縮自在または昇降自在とされていてもよい。
この脚載部4に、脚受溝に受け入れた脚を施療するエアセルやローラー等の適宜の施療機構が設けられていてもよい。
左右の肘掛部5,5は、被施療者の手指、前腕及び上腕の支持が可能なように座部3側から背凭れ部2側に亘って設けられている。これら左右の肘掛部5,5には、被施療者の左右の腕をそれぞれに受け入れる腕受溝が設けられていてもよい。これら左右の肘掛部5,5の腕受溝に受け入れた腕を施療するエアセルやローラー等の適宜の施療機構が設けられていてもよい。
マッサージ機1には、上記した各エアセルへの空気の供給及び各エアセルからの空気の排出を制御する給排気部8(図3参照)が設けられている。給排気部8としては、各エアセルとポンプ等の空気源とを接続する空気管路を開閉する電磁弁等であってもよい。
施療ユニット12は、図1(b)に示すように、身体長手方向に沿うように長尺状に形成されたガイドレール9に沿ってマッサージ機1内において移動可能とされている。このガイドレール9は、図例では、単純化して示しているが、身体の背面形状に沿うように適宜の形状とされている。このガイドレール9は、図例では、背凭れ部2の上下方向の概ね全体及び座部3の前後方向の概ね全体に亘って一連状に設けられた例を示しているが、背凭れ部2のみに設けられていてもよい。このガイドレール9は、施療ユニット12の左右両端部をガイドするように、左右に間隔を空けた位置において対状に設けられている。これら左右のガイドレール9には、施療ユニット12の左右両端部に設けられたローラーやピン等の被ガイド部をガイドするガイド溝や施療ユニット12の左右両端部に設けられたピニオンが噛み合うラック等が設けられている。
施療ユニット12の左右両端部には、上記した左右のガイドレール9のガイド溝に沿ってガイドされる被ガイド部が設けられている。被ガイド部は、施療ユニット12の左右両端部において身体長手方向に間隔を空けて2箇所に設けられていてもよい。施療ユニット12の左右両端部には、左右のガイドレール9のラックに噛み合うピニオンが設けられている。左右両側のピニオンは、身体長手方向一方の被ガイド部に対して同軸状に設けられていてもよい。
施療ユニット12には、左右両側のピニオンを回転させる本体昇降駆動部14(図3参照)が設けられている。この本体昇降駆動部14は、適宜のモータからなり、適宜の減速機を介して左右両側のピニオン軸を回転させる。つまり、本体昇降駆動部14を駆動すれば、施療ユニット12の左右両側のピニオンが回転し、これが噛み合う左右のガイドレール9のラックに沿って施療ユニット12が身体長手方向に移動することとなる。マッサージ機1には、本体昇降駆動部14によって移動される施療ユニット12の昇降位置を検出する本体昇降位置検出部が設けられている。本体昇降位置検出部としては、本体昇降駆動部14によって回転される回転体の回転数を検出するロータリーエンコーダであってもよく、または、施療ユニット12及びガイドレール9のうちの一方に設けられた被検出部を検出する適宜のセンサーであってもよい。
施療ユニット12には、後記する左右の施療子ユニット20A,20Bが設けられた施療部本体13を、ガイドレール9に対して前後方向に進退させる際に駆動される本体進退駆動部が設けられていてもよい。本体進退駆動部としては、例えば、下端側を支点として上端側がガイドレール9の長手方向に対して概ね直交する方向となる概ね前後方向に変位するように施療ユニット12の本体保持部に対して揺動自在とされた施療部本体13を揺動させる構成とされていてもよい。この場合、本体進退駆動部を構成するモータに適宜の減速機を介して連結されたピニオンを本体保持部及び施療部本体13のうちの一方に設け、他方に、概ね前後方向に延び、ピニオンが噛み合う円弧状ラックを設けた構成であってもよい。つまり、本体進退駆動部を駆動すれば、ピニオンが回転し、これが噛み合う円弧状ラックに沿って左右の施療子ユニット20A,20Bとともに施療部本体13の上端側が概ね前後方向に進退する構成とされていてもよい。施療部本体13を進退させる本体進退機構としては、上記のような構成に限られず、施療部本体13をガイドレール9に対して直動的に進退させる構成とされていてもよく、その他、種々の構成とされていてもよい。マッサージ機1には、本体進退駆動部によって移動される施療部本体13の進退位置を検出する本体進退位置検出部が設けられていてもよい。本体進退位置検出部としては、上記した本体昇降位置検出部と同様なものであってもよい。このような本体進退機構を設けていない構成としてもよい。
施療ユニット12には、施療部本体13に設けられた左右の施療子ユニット20A,20Bを左右方向(身体幅方向)に移動させる際に駆動される施療子幅駆動部15(図3参照)が設けられている。施療部本体13には、左右の施療子ユニット20A,20Bを左右方向に移動自在にガイドするガイド軸や、施療子幅駆動部15を構成するモータに適宜の減速機を介して連結され、左側施療子ユニット20A及び右側施療子ユニット20Bに設けられた雌ねじ部にねじ合わされてこれらを近接側または離反側に変位させるねじ軸等が設けられていてもよい。施療ユニット12には、左側施療子ユニット20A及び右側施療子ユニット20Bの左右位置を検出する適宜の検出部が設けられていてもよい。
施療ユニット12には、左側施療子ユニット20A及び右側施療子ユニット20Bを揉み動作させる際に駆動される揉み駆動部16(図3参照)が設けられている。施療部本体13には、揉み駆動部16を構成するモータに適宜の減速機を介して連結され、左側施療子ユニット20A及び右側施療子ユニット20Bを円弧状に変位させる適宜の偏心ロータや揉み軸等が設けられていてもよい。
施療ユニット12には、左側施療子ユニット20A及び右側施療子ユニット20Bを叩き動作させる際に駆動される叩き駆動部17(図3参照)が設けられている。施療部本体13には、叩き駆動部17を構成するモータに適宜の減速機を介して連結され、左側施療子ユニット20A及び右側施療子ユニット20Bをガイドレール9の長手方向となる概ね上下に変位させる適宜のクランク機構や偏心ロータ、叩き軸等が設けられていてもよい。
上記のような施療子幅駆動部15、揉み駆動部16及び叩き駆動部17の全てが設けられていなくてもよい。例えば、揉み駆動部16を設けずに、施療子幅駆動部15及び本体昇降駆動部14または後述する掴み機構24によって揉み動作が可能とされていてもよい。つまり、後記する掴み機構24は、被施療部を揉み施療する揉み機構を構成してもよい。
上記した各駆動部6,7,14,15,16,17を構成するモータ及び後述する掴み機構24(34)のモータ22(32)は、正逆回転可能で回転数の制御可能なサーボモータ等であってもよい。
上記のようなマッサージ機1の基本構成については、その他、種々の公知の構成の採用が可能である。
マッサージ機1は、図2(a)~(d)及び図3に示すように、左側施療子ユニット20A及び右側施療子ユニット20Bのそれぞれに設けられ、それぞれの駆動部を構成するモータ(左側モータ22A及び右側モータ22B)22を一方向に回転させることで、上下の施療子28,30のうちの少なくとも一方を所定の円周に沿って他方に対して接離(接近及び離反)させるように移動させて掴み施療する左側掴み機構24A及び右側掴み機構24Bを備えている。このような構成とすれば、左右のそれぞれにおいて個別に掴み施療を実施することができる。また、モータ(左側モータ22A及び右側モータ22B)22によって駆動される左側掴み機構24A及び右側掴み機構24Bによって上下の施療子28,30のうちの少なくとも一方が移動されるので、エアセル等の空圧によって移動される構成と比べて、被施療者の荷重によって撓むようなことがなく、上下の施療子28,30のうちの少なくとも一方を他方に対して安定的に接離させることができる。また、上下の施療子28,30のうちの少なくとも一方が所定の円周に沿って移動されるので、クランク機構やラック及びピニオン等によって概ね直線状に施療子を移動させる構成と比べて、上下の施療子28,30のうちの少なくとも一方を他方に対して円滑に、かつ連続的に移動させることができる。また、円を描くように移動する上下の施療子28,30のうちの少なくとも一方によって被施療部を斜めから押し込むことができ、効果的な掴み施療を実行することができる。
マッサージ機1は、左側掴み機構24A及び右側掴み機構24Bのそれぞれによる掴み量を検出する左側検出部29A及び右側検出部29Bを備えている。このような構成とすれば、左右それぞれの上下の施療子28,30による掴み量を制御して被施療者に応じた適切な掴み施療を実施することができる。また、左右それぞれの掴み量に基づいて各モータ22A,22Bを制御することで、左右のそれぞれにおいて同時や交互に、また、位相をずらすようにして掴み施療を実施するようなことも可能となる。
左側掴み機構24A及び右側掴み機構24Bは、それぞれに円板状とされ所定の円周に沿って移動される施療子(本実施形態では、上側施療子28)の軸心に対して偏心した位置に設けられ、左右それぞれのモータ22A,22Bによって回転される偏心軸25,25をそれぞれに備えている。このような構成とすれば、上下の施療子28,30のうちの少なくとも一方となる施療子(上側施療子28)を偏心軸25回りに回転させることで、円板状とされた一方の施療子(上側施療子28)を、円(真円)を描くように移動させて他方に対して接離させることができる。
本実施形態では、偏心軸25,25の軸方向が身体幅方向である。このような構成とすれば、上下の施療子28,30のうちの少なくとも一方となる施療子(上側施療子28)を、身体長手方向(上下方向)及び身体厚さ方向(前後方向)に揺動させて他方に対して接離させることができる。
上下の施療子28,30としての上側施療子28及び下側施療子30は、これらのうちの少なくとも一方を揺動可能に支持する支持部21が施療部本体13側に対して固定的に設けられている。このような構成とすれば、上下の施療子28,30を支持する支持部21が施療部本体13に対して揺動自在に設けられたものと比べて、上下の施療子28,30を被施療者に効果的に押し付けることができる。
上下の施療子28,30がそれぞれに設けられた左側施療子ユニット20A及び右側施療子ユニット20Bは、互いに同様の構成とされており、以下では、具体的構成の一例について、左右のうちの一方を例にとって説明する。以下において、左右の区別を要しない場合には、左側施療子ユニット20A及び右側施療子ユニット20Bを施療子ユニット20とし、左側モータ22A及び右側モータ22Bをモータ22とし、左側掴み機構24A及び右側掴み機構24Bを掴み機構24とし、左上側施療子28A及び右上側施療子28Bを上側施療子28とし、左側検出部29A及び右側検出部29Bを検出部29とし、左下側施療子30A及び右下側施療子30Bを下側施療子30として説明する。
施療子ユニット20の支持部21は、図2(a)に示すように、施療部本体13に前方に向けて突出するように設けられた施療部本体13側となるアーム部18に固定されている。この支持部21は、アーム部18に対して変位不能に固定されている。このような態様に代えて、支持部21がアーム部18に対して揺動自在に連結されていてもよい。
上記した施療子幅駆動部15、揉み駆動部16及び叩き駆動部17は、種々の機械的な伝達機構を介してこのアーム部18を変位させる構成とされていてもよい。ここに、施療子ユニット20の支持部21が施療部本体13側に対して固定的に設けられているとは、このような施療子幅駆動部15、揉み駆動部16及び叩き駆動部17によって施療子ユニット20が変位される構成は含む一方、被施療者の身体の当接を伴って変位自在とされたような構成は除いてもよい。上下の施療子28,30の被施療者の身体への当接とは、上下の施療子28,30が直接的に身体に当接される構成に限られず、上下の施療子28,30の前方側を覆うように一般的に設けられるシート状のカバーや衣服等を介した当接を含む。
本実施形態では、支持部21は、身体長手方向に長尺状とされている。この支持部21は、その長手方向一方側端部に掴み機構24によって所定の円周に沿って移動される、上下の施療子28,30のうちの少なくとも一方の施療子を構成する上側施療子28が設けられ、長手方向他方側端部に、他方の施療子を構成する下側施療子30が設けられた構成とされている。図例では、支持部21は、左右方向に見て、三日月状(ブーメラン状)とされ、その上端部に掴み機構24によって移動される上側施療子28が設けられ、下端部に下側施療子30が設けられた構成とされている。この下側施療子30は、軸方向が概ね身体幅(左右)方向となる軸回りに回転自在とされたローラー状とされていてもよい。図例では、この下側施療子30を上側施療子28よりも小径状とした例を示しているが、このような例に限られない。
この下側施療子30と上側施療子28との間には、被施療者の被施療部となる掴み対象部位の受け入れが可能な空間が設けられている。これら上下の施療子28,30間の空間は、掴み対象部位に応じて適宜の寸法とされていてもよい。また、例えば、支持部21に、上下の施療子28,30間の空間の拡縮が可能なスライド機構等が設けられていてもよい。また、後記する変形例においては、当該空間が小さく図示されている例があるが、変形例として模式的に図示しているに過ぎず、適宜の寸法とすればよい。
また、上側施療子28が掴み機構24によって所定の円周に沿って移動される構成に代えて、下側施療子30が移動される構成であってもよい。支持部21または別部位の上下や左右に、更に他の施療子が設けられていてもよい。支持部21の形状は、三日月状(ブーメラン状)に限られず、その他、種々の形状でもよい。
偏心軸25は、モータ22に減速機23を介して連結されている。これらモータ22及び減速機23は、上記した上下の施療子28,30間の空間において移動される上側施療子28や該空間に受け入れられる掴み対象部位の邪魔になり難い位置に設けられている。
偏心軸25の軸方向が身体幅方向であるとは、概ね身体幅方向であればよい。この偏心軸25の軸方向は、例えば、身体幅方向に対していずれかの方向に20度程度の範囲で傾斜していてもよい。また、左上側施療子28Aの偏心軸25と右上側施療子28Bの偏心軸25とは、平行状とされていてもよく、互いに同方向や逆方向等、いずれかの方向に傾斜していてもよい。
この偏心軸25は、本実施形態では、上側施療子28に対して回転自在に設けられた円板状偏心カム26に対して回転不能となるように固定的に設けられている。この円板状偏心カム26は、厚さ方向が偏心軸25の軸方向と同方向となる板状で、厚さ方向に見て真円状とされている。偏心軸25は、この円板状偏心カム26の円心からずれた位置に設けられている。
上側施療子28には、円板状偏心カム26を回転自在に受け入れるカム受部28aが設けられている。このような構成とすれば、例えば、偏心軸25に対して上側施療子28が回転不能に固定的に設けられた構成と比べて、マッサージ機1を覆うカバーや被施療者の衣服等と上側施療子28との摩擦を生じ難くすることができ、円滑に移動させることができる。このカム受部28aの内周面と円板状偏心カム26の外周面との間に適宜の転がり軸受等が設けられていてもよい。
上側施療子28は、円板状偏心カム26と略同心状のローラー状とされている。この上側施療子28は、図2(a)~(d)に示すように、正逆回転可能とされたモータ22を正逆回転のうちの一方向に回転させるように駆動すれば、偏心軸25に対して前方側に突出した前端位置、偏心軸25に対して下方側に突出した下端位置、偏心軸25に対して後方側に突出した後端位置及び偏心軸25に対して上方側に突出した上端位置を順に通るようにして円を描くように揺動する。この上側施療子28は、モータ22を上記とは逆となる正逆回転のうちの他方向に回転させるように駆動すれば、前端位置、上端位置、後端位置及び下端位置を順に通るようにして円を描くように揺動する。上側施療子28は、このように揺動する際に、下側施療子30に対して接離する。つまり、上側施療子28は、下側施療子30に対して接近した下端位置と下側施療子30に対して離間した上端位置との間を連続的に円を描くように揺動する。これにより、これら上下の施療子28,30間の空間に受け入れた掴み対象部位に対して掴み施療が可能となる。
上側施療子28は、外周面が円柱外周面状とされた構成に限られず、外周面に指圧効果を高める凹凸形状が略全周に亘って交互に設けられた構成でもよい。
検出部29は、上記のように互いに接離する上下の施療子28,30による掴み量を検出可能とされている。この検出部29としては、下側施療子30に対して接離される上側施療子28の揺動位置を検出することで、上下の施療子28,30による掴み量を検出可能な構成とされていてもよい。このような検出部29としては、モータ22やモータ22によって回転される歯車、上側施療子28等の種々の被検出回転体の回転数を検出する種々のロータリーエンコーダでもよく、ポテンショメータ等でもよい。また、検出部29としては、光学式や磁気式、超音波式等、どのような形式のものであってもよい。また、検出部29は、上側施療子28の任意の(絶対的な)位置情報の検出が可能な構成とされていてもよく、基準とする原点位置からの駆動量及び駆動時間に基づいて任意の位置情報の検出が可能な構成とされていてもよく、その他、種々の構成とされていてもよい。検出部29としては、上側施療子28の揺動位置を検出する構成に限られず、上側施療子28またはこれに連動する被検出体からの押圧による圧力を検出する歪ゲージや半導体圧力センサー等の圧力センサーであってもよく、その他、種々の構成とされていてもよい。
マッサージ機1には、外部の商用電源等に接続され、上記した各部に駆動電源を供給する適宜の電源部や電源コード等が設けられている。
マッサージ機1は、図3に示すように、各部を制御する制御部10と操作表示部11とを備えている。この操作表示部11は、制御部10に適宜の信号線等を介して接続されたリモートコントローラ等であってもよい。この操作表示部11には、当該マッサージ機1を起動及び停止(ON/OFF)する操作部や、各種施療モードを選択する操作部、背凭れ部2や脚載部4を傾斜させる操作部、施療ユニット12を移動させる操作部等が設けられている。操作表示部11としては、手指等で操作される操作部に限られず、音声入力によって操作可能とされた音声認識部を備えていてもよく、その他、種々の構成とされたものでもよい。操作表示部11としては、マッサージ機1に予め付属的に設けられたものに限られず、操作用のアプリケーションソフトがインストールされた携帯情報端末等であってもよい。
制御部10は、マッサージ機1の座部3下方側等に内蔵されている。この制御部10には、CPU(Central Processing Unit)等の制御回路や、ROMやRAM等の各種のメモリー等を含むマイコン(MCU)等が設けられている。この制御部10には、図3に示すように、上記した各駆動部や検出部等が信号線等を介して接続されている。この制御部10のメモリー等に格納され、予め定められたプログラムに従って、各検出部による検出値を参照しながら各駆動部が制御され、種々の施療モードの実行がなされる。なお、施療モード実行前に、被施療者の肩位置等の身体情報を検出するモードや種々の初期設定モードが実行されてもよい。
制御部10は、左右の検出部29A,29Bによって検出された左右の掴み量に基づいて左右の上側施療子28A,28Bが掴み施療モードに応じた揺動態様となるように左右のモータ22A,22Bを制御する構成とされていてもよい。例えば、検出部29が上記のように上側施療子28の揺動位置を検出可能な場合には、左右の上側施療子28A,28Bを同位相的に揺動させたり、逆位相的に揺動させたりしてもよい。また、例えば、左右の上側施療子28A,28Bを、180度以外の例えば、90度や、その他、任意の角度の位相差で揺動させる態様としてもよい。また、左右の上側施療子28A,28Bを、互いに異なる回転数(周期)で回転させたり、互いに逆回転させたりしてもよく、その他、種々の掴み施療モードの実行が可能である。このような種々の掴み施療モードは、被施療部に応じて予め設定されていてもよく、任意に選択可能とされていてもよい。
次に、同マッサージ機1に適用可能な施療子ユニットの変形例について図面を参照して説明する。
以下の各変形例においては、先に説明した例との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。また、先に説明した例と同様に奏する作用効果についても説明を省略または簡略に説明する。また、以下の各変形例においても左右の施療子ユニットは互いに同様の構成であるので、上記した例と同様、左右の区別を要しない場合には一方を例にとって説明する。
図4(a)~(d)は、第1変形例に係る施療子ユニット20Cの一例を模式的に示す図である。
本変形例では、掴み機構(左側掴み機構24A及び右側掴み機構24B)24Cは、左右それぞれのモータ(左側モータ22A及び右側モータ22B)22によって回転され軸心に対して偏心した位置に偏心軸25が設けられた左右の円板状偏心カム26を備えている。この掴み機構24Cは、左右それぞれの円板状偏心カム26を回転自在に受け入れるカム受部27aがそれぞれに設けられ、所定の円周に沿って移動される施療子としての上側施療子(左上側施療子28A及び右上側施療子28B)28Cがそれぞれの一端に設けられた左右の施療子保持部27を備えている。このような構成とすれば、左右の円板状偏心カム26を回転させれば、上下の施療子28C,30のうちの少なくとも一方となる上側施療子28Cが設けられた各施療子保持部27のカム受部27a内において各円板状偏心カム26が回転し、これに伴って円(楕円)を描くようにして一方の施療子となる上側施療子28Cを他方の施療子となる下側施療子30に対して接離させることができる。
具体的には、施療子保持部27は、概ね前後方向に長尺状とされ、その前後方向途中部にカム受部27aが設けられた構成とされている。この施療子保持部27は、厚さ方向が偏心軸25の軸方向と同方向とされた板状とされている。つまり、施療子保持部27は、厚さ方向が概ね身体幅方向とされている。円板状偏心カム26は、上記した例と同様、偏心軸25に対して回転不能となるように固定的に設けられている。
施療子保持部27は、図例では、左右方向に見て楕円状(卵状)とされた例を示しているが、このような形状に限られず、その他、種々の形状でもよい。この施療子保持部27のカム受部27aの内周面と円板状偏心カム26の外周面との間には、上記同様、適宜の転がり軸受等が設けられていてもよい。
この施療子保持部27には、支持部21側に固定的に設けられたピン状の規制突起24aが差し込まれたガイド溝27bが設けられている。規制突起24aは、軸方向が偏心軸25と平行状とされ、円板状偏心カム26の後方側に位置するように設けられている。ガイド溝27bは、カム受部27aよりも後方側(ガイドレール9側)において施療子保持部27の長手方向に延びるように設けられている。このガイド溝27bに沿って規制突起24aが相対的に移動することで、円板状偏心カム26の回転を伴う施療子保持部27の変位が規制される。
上側施療子28Cは、施療子保持部27の一端側となる前端部から前方に向けて突出する取付部に取り付けられている。この上側施療子28Cは、偏心軸25と平行状とされた軸回りに回転自在とされたローラー状とされていてもよい。つまり、この上側施療子28Cは、軸方向が概ね左右方向となる軸回りに回転自在とされていてもよい。図例では、上側施療子28Cは、上記した例の上側施療子28よりも小径状とされた例を示している。この上側施療子28Cの外周面に略全周に亘って交互に凹凸形状が設けられていてもよい。
この上側施療子28Cは、図4(a)~(d)に示すように、モータ22を駆動すれば、円板状偏心カム26が回転し、これにより、規制突起24aによる規制を受けながら弧を描くように移動する施療子保持部27に連動して上下に長径の楕円を描くように揺動する。この上側施療子28Cは、上記と概ね同様、モータ22を一方向に回転させるように駆動すれば、前端位置、上端位置、後端位置及び下端位置を順に通るようにして円を描くように揺動する。この上側施療子28は、モータ22を他方向に回転させるように駆動すれば、上記とは逆に、前端位置、下端位置、後端位置及び上端位置を順に通るようにして円を描くように揺動する。このように上側施療子28Cが揺動する際に下側施療子30に対して接離し、上記同様、これら上下の施療子28C,30間の空間に受け入れた掴み対象部位に対して掴み施療が可能となる。
図5(a)~(h)は、第2変形例に係る施療子ユニット20Dの一例を模式的に示す図である。
本変形例では、掴み機構(左側掴み機構24A及び右側掴み機構24B)24Dは、偏心軸25の軸方向が身体厚さ方向とされている。このような構成とすれば、上下の施療子28D,30のうちの少なくとも一方となる上側施療子28Dを、身体長手方向(上下方向)及び身体幅方向(左右方向)に揺動させて他方となる下側施療子30に対して接離させることができる。この偏心軸25の軸方向は、上記と概ね同様、概ね身体厚さ方向(前後方向)であればよい。この偏心軸25の軸方向は、例えば、身体厚さ方向に対していずれかの方向に20度程度の範囲で傾斜していてもよい。また、左上側施療子28Aの偏心軸25と右上側施療子28Bの偏心軸25とは、平行状とされていてもよく、互いに同方向や逆方向等、いずれかの方向に傾斜していてもよい。
上側施療子(左上側施療子28A及び右上側施療子28B)28Dは、偏心軸25に対して固定的に設けられた上記同様な円板状偏心カム26の外周側に設けられている。この上側施療子28Dは、本変形例では、円板状偏心カム26に対して回転不能となるように固定的に設けられている。この上側施療子28Dは、軸方向が偏心軸25の軸方向に平行状とされ、かつ円板状偏心カム26と略同心状の円板状とされている。
この上側施療子28Dは、図5(a)~(h)に示すように、モータ22を一方向に回転させるように駆動すれば、偏心軸25に対して上方側に突出した上端位置、偏心軸25に対して左右方向一方側に突出した一方端位置、偏心軸25に対して下方側に突出した下端位置及び偏心軸25に対して左右方向他方側に突出した他方端位置を順に通るようにして円を描くように揺動する。この施療子28は、モータ22を他方向に回転させるように駆動すれば、上記とは逆に、上端位置、他方端位置、下端位置及び一方端位置を順に通るようにして円を描くように揺動する。このように上側施療子28Dが揺動する際に下側施療子30に対して接離し、上記同様、これら上下の施療子28D,30間の空間に受け入れた掴み対象部位に対して掴み施療が可能となる。
本変形例では、この上側施療子28Dの被施療者側(前方側)に向く面に、被施療者側に向けて突出する施療突起28a,28bが設けられている。本変形例では、この上側施療子28Dに、複数(図例では、2つ)の施療突起28a,28bが周方向に間隔(図例では等間隔)を空けて設けられている。図例では、施療突起28a,28bとして、突出寸法が大とされた第1施療突起28aと、この第1施療突起28aよりも突出寸法が小とされた第2施療突起28bと、を設けた例を示している。これら第1施療突起28a及び第2施療突起28bは、突出方向先端側に向かうに従い先細状とされ、先端が突湾曲面形状とされている。これら第1施療突起28a及び第2施療突起28bの形状や突出寸法は、効果的な施療が可能なように適宜の形状や突出寸法とされていてもよい。
また、図例では、第1施療突起28aは、上側施療子28Dの外周部において偏心軸25から離間した位置に設けられ、第2施療突起28bは、上側施療子28Dの外周部において偏心軸25に近接した位置に設けられている。つまり、上側施療子28Dが上記のように揺動する際に、第2施療突起28bは、偏心軸25に近接した位置において円を描くように変位し、第1施療突起28aは、第2施療突起28bよりも外周側において円を描くように変位する。
上側施療子28Dに設けられる施療突起28a,28bとしては、上記のような構成に限られず、その他、種々の構成とされていてもよい。例えば、これら施療突起28a,28bを、上側施療子28Dに設けられたボール受部に対して回転自在に設けられたボール状体の一部としてもよい。つまり、施療突起28a,28bを、いわゆるフリーボールベアリングによって構成してもよい。このような構成とすれば、上記同様、マッサージ機1を覆うカバーや被施療者の衣服等と施療突起28a,28bとの摩擦を生じ難くすることができ、円滑に移動させることができる。また、例えば、上側施療子28Dに、一つの施療突起が設けられた構成でもよく、また、上側施療子28Dの被施療者側に向く面に、略全周に亘って交互に凹凸形状が設けられた構成でもよい。
図6(a)、(b)は、第3変形例に係る施療子ユニット20Eの一例を模式的に示す図である。
本変形例では、掴み機構(左側掴み機構24A及び右側掴み機構24B)24Eは、偏心軸25の軸方向が身体長手方向とされている。このような構成とすれば、上下の施療子28E,30のうちの少なくとも一方となる上側施療子28Eを、身体幅方向(左右方向)及び身体厚さ方向(前後方向)に揺動させて他方となる下側施療子30に対して接離させることができる。この偏心軸25の軸方向は、上記と概ね同様、概ね身体長手方向(上下方向)であればよい。この偏心軸25の軸方向は、例えば、身体長手方向に対していずれかの方向に20度程度の範囲で傾斜していてもよい。また、左上側施療子28Aの偏心軸25と右上側施療子28Bの偏心軸25とは、平行状とされていてもよく、互いに同方向や逆方向等、いずれかの方向に傾斜していてもよい。
本変形例では、上側施療子(左上側施療子28A及び右上側施療子28B)28Eは、軸方向が身体長手方向とされた偏心軸25に対して固定的に設けられた上記同様な円板状偏心カム26の外周側に設けられている。この上側施療子28Eは、第2変形例と同様、円板状偏心カム26に対して回転不能となるように固定的に設けられている。この上側施療子28Eは、支持部21の上端部に設けられた減速機23に下方側に向けて突出するように連結された偏心軸25の外周側に設けられている。
この施療子28Eは、モータ22を一方向に回転させるように駆動すれば、偏心軸25に対して前方側に突出した前端位置、偏心軸25に対して左右方向一方側に突出した一方端位置、偏心軸25に対して後方側に突出した後端位置及び偏心軸25に対して左右方向他方側に突出した他方端位置を順に通るようにして円を描くように揺動する。この施療子28Eは、モータ22を他方向に回転させるように駆動すれば、上記とは逆に、前端位置、他方端位置、後端位置及び一方端位置を順に通るようにして円を描くように揺動する。このように上側施療子28Eが揺動する際に下側施療子30に対して接離し、上記同様、これら上下の施療子28E,30間の空間に受け入れた掴み対象部位に対して掴み施療が可能となる。
本変形例では、この上側施療子28Eの下方側となる下側施療子30側に向く面に、上記した第2変形例と概ね同様、下方側に向けて突出する施療突起28a,28bが設けられている。本変形例においても上記同様、上側施療子28Eに、施療突起28a,28bとして、突出寸法が大とされた第1施療突起28aと、この第1施療突起28aよりも突出寸法が小とされた第2施療突起28bと、を設けた例を示している。
上側施療子28Eに設けられる施療突起28a,28bとしては、上記のような構成に限られず、上記同様、その他、種々の構成とされていてもよい。
図6(c)、(d)は、第4変形例に係る施療子ユニット20Fの一例を模式的に示す図である。
本変形例では、掴み機構(左側掴み機構24A及び右側掴み機構24B)24Fは、第3変形例と同様、偏心軸25の軸方向が身体長手方向とされている。本変形例では、上側施療子28Fは、第1変形例と概ね同様な施療子保持部27の一端側となる前端部に設けられた取付部に取り付けられている。本変形例では、施療子保持部27は、厚さ方向が概ね身体長手方向とされている。この施療子保持部27には、上記同様、偏心軸25に対して回転不能とされた円板状偏心カム26を回転自在に受け入れるカム受部27a(図4参照)と、規制突起24aが差し込まれたガイド溝27bと、が設けられている。
上側施療子(左上側施療子28A及び右上側施療子28B)28Fは、本変形例では、施療子保持部27の前端部から斜め下方側に向けて突出するように設けられた取付部に取り付けられている。この上側施療子28Fは、軸方向が偏心軸25に対して概ね直交状の左右方向となる軸回りに回転自在とされたローラー状とされている。このような態様に代えて、上側施療子28Fは、軸方向が偏心軸25に平行状の身体長手方向となる軸回りに回転自在とされたローラー状とされていてもよい。
この上側施療子28Fは、モータ22を駆動すれば、円板状偏心カム26が回転し、これにより、規制突起24aによる規制を受けながら弧を描くように移動する施療子保持部27に連動して左右に長径の楕円を描くように揺動する。この上側施療子28Fは、第3変形例と概ね同様、モータ22を一方向に回転させるように駆動すれば、前端位置、左右方向一方端位置、後端位置及び左右方向他方端位置を順に通るようにして円を描くように揺動する。この上側施療子28Fは、モータ22を他方向に回転させるように駆動すれば、上記とは逆に、前端位置、他方端位置、後端位置及び一方端位置を順に通るようにして円を描くように揺動する。このように上側施療子28Fが揺動する際に下側施療子30に対して接離し、上記同様、これら上下の施療子28F,30間の空間に受け入れた掴み対象部位に対して掴み施療が可能となる。
図6(e)、(f)は、第5変形例に係る施療子ユニット20Gの一例を模式的に示す図である。
本変形例では、偏心軸25の軸方向に複数の上側施療子28,28Gが設けられている。図例では、施療子ユニット20Gは、図2を参照して説明した施療子28と同様の第1の上側施療子28と、この第1の上側施療子28の軸方向一方側に隣接して設けられた第2の上側施療子28Gと、を備えている。本変形例では、掴み機構(左側掴み機構24A及び右側掴み機構24B)24Gは、第1の上側施療子28の軸心と第2の上側施療子28Gの軸心とを偏心軸25回りに異なる位置となるように設けた例を示している。このような構成とすれば、モータ22を駆動すれば、第1の上側施療子28と第2の上側施療子28Gとが偏心軸25回りに位相をずらして円を描くように揺動する。これら第1の上側施療子28及び第2の上側施療子28Gは、偏心軸25に対して回転不能に固定的に設けられた円板状偏心カム26,26にそれぞれ回転自在に保持されている。
図例では、これら第1の上側施療子28の円板状偏心カム26と第2の上側施療子28Gの円板状偏心カム26とを偏心軸25回りに180度異なる位置となるように設けた例を示している。つまり、モータ22を駆動すれば、第1の上側施療子28と第2の上側施療子28Gとが偏心軸25回りに180度の位相差で円を描くように揺動する。
つまりは、モータ22を一方向に回転させるように駆動すれば、第1の上側施療子28が下端位置、後端位置、上端位置及び前端位置を順に通るようにして円を描くように揺動し、第2の上側施療子28Gが上端位置、前端位置、下端位置及び後端位置を順に通るようにして円を描くように揺動する。また、モータ22を他方向に回転させるように駆動すれば、第1の上側施療子28が下端位置、前端位置、上端位置及び後端位置を順に通るようにして円を描くように揺動し、第2の上側施療子28Gが上端位置、後端位置、下端位置及び前端位置を順に通るようにして円を描くように揺動する。このように2つの上側施療子28,28Gが揺動する際に下側施療子30に対してそれぞれが接離し、上記同様、これら上下の施療子28,28F,30間の空間に受け入れた掴み対象部位に対して掴み施療が可能となる。偏心軸25の軸方向に複数設けられる上側施療子28,28Gとしては、2つに限られず、3つ以上でもよい。複数の上側施療子28,28Gの軸心同士を偏心軸25回りに異ならせる位置としては、180度の位置に限られず、他の角度でもよく、複数の上側施療子28,28Gの軸心同士を一致させた態様でもよい。本変形例では、偏心軸25の軸方向を身体幅方向とした例を示しているが、身体長手方向や他の方向としてもよい。上記した第1変形例や第4変形例において説明した施療子保持部27を、偏心軸25の軸方向に複数設けた構成等としてもよい。
図7(a)~(h)は、第6変形例に係る施療子ユニット20Hの一例を模式的に示す図である。
本変形例では、偏心軸25の軸方向が概ね身体幅方向とされている。本変形例では、掴み機構(左側掴み機構24A及び右側掴み機構24B)24Hは、偏心軸25に対して上側施療子(左上側施療子28A及び右上側施療子28B)28Hの軸方向を傾斜させて設けた構成とされている。このような構成とすれば、モータ22を駆動すれば、上側施療子28Hは、その軸方向両側面が回転に伴って異なる方向を向くようにして円を描くように揺動する。図例では、偏心軸25に対して上側施療子28Hの軸方向を僅かに数度程度、傾斜させて設けた例を示しているが、このような傾斜角度に限られない。この上側施療子28Hは、上記と概ね同様、偏心軸25に対して回転不能に固定的に設けられた円板状偏心カム26Aに回転自在に保持されている。本変形例では、この円板状偏心カム26Aを、その軸方向を偏心軸25に対して傾斜させて設けた構成としている。図例では、円板状偏心カム26Aは、偏心軸25に連結された部位から離れるに従い減速機23側から離間した位置となるように偏心軸25に対して傾斜して設けられた例を示している。
本変形例では、モータ22を一方向及び他方向に回転させるように駆動すれば、上側施療子28Hは、図2を参照して説明した上側施療子28同様に円を描くように揺動するが、その際に、軸方向両側面が回転に伴って異なる方向を向く。図例では、上側施療子28Hは、その軸方向一方側面としての減速機23側とは逆側に向く面が前端位置では斜め後方側に向き、下端位置では斜め上方側を向き、後端位置では斜め前方側を向き、上端位置では斜め下方側を向くように揺動する。このように上側施療子28Hが揺動する際に下側施療子30に対して接離し、上記同様、これら上下の施療子28H,30間の空間に受け入れた掴み対象部位に対して掴み施療が可能となる。偏心軸25に対して上側施療子28Hの軸方向を傾斜させる態様としては、図例のような態様に限られず、その他、種々の態様としてもよい。
上記した第1変形例~第5変形例において説明した施療子ユニット20C~20Gの円板状偏心カム26を、本変形例のように偏心軸25に対して軸方向を傾斜させた構成としてもよい。
図8(a)は、第7変形例に係る施療子ユニット20Iの一例を模式的に示す図である。
本変形例では、左側掴み機構24A,34A及び右側掴み機構24B,34Bは、上下の施療子28,38の両方を互いに接離させるように移動させる構成とされている。このような構成とすれば、上下の施療子28,38のうちの一方のみを他方に対して接離させるように移動させる構成と比べて、上下の施療子28,38それぞれの接離方向への変位量を小さくすることが可能でありながらも、掴み量を比較的に大きくすることができる。つまり、上下の施療子28,38が互いに接離するように移動することで、上記同様、これら上下の施療子28,38間の空間に受け入れた掴み対象部位に対して掴み施療が可能となる。
本変形例では、下側施療子38を上側施療子28に対して接離させるように移動させる下側掴み機構(左下側掴み機構34A及び右下側掴み機構34B)34は、上側施療子(左上側施療子28A及び右上側施療子28B)28を揺動させるモータ(左側モータ22A及び右側モータ22B)22とは別の下側モータ(左下側モータ32A及び右下側モータ32B)32によって駆動される。このような構成とすれば、左右の上下の施療子28A,28B,38A,38Bのそれぞれを個別に揺動させることができ、より多様な施療を行うことができる。
マッサージ機1は、左下側掴み機構34A及び右下側掴み機構34Bのそれぞれによる掴み量を検出する下側検出部(左下側検出部39A及び右下側検出部39B)39を備えている(図3の二点鎖線参照)。このような構成とすれば、上記と概ね同様、左右それぞれの上下の施療子28,38による掴み量を制御して被施療者に応じた適切な掴み施療を実施することができる。また、左右それぞれの掴み量に基づいて各下側モータ32A,32Bを制御することで、左右のそれぞれにおいて同時や交互に、また、位相をずらすようにして掴み施療を実施するようなことも可能となる。また、上側の掴み機構24による掴み量を検出する検出部29及び下側掴み機構34による掴み量を検出する下側検出部39によって上下の施療子28,38による掴み量をより細かく制御することができる。
本変形例では、上側施療子28及び掴み機構24は、図2を参照して説明した例と略同様である。
下側掴み機構34は、上側の掴み機構24と同様、円板状の下側施療子38の軸心に対して偏心した位置に設けられ、下側モータ32によって回転される偏心軸35を備えている。この偏心軸35は、上側の偏心軸25と同様、減速機33を介して下側モータ32に連結されている。この偏心軸35には、上側の掴み機構24と同様、円板状偏心カム36が回転不能に固定的に設けられている。下側施療子38は、上側施療子28と同様、この円板状偏心カム36に対して回転自在に保持されている。図例では、下側施療子38を、上側施療子28と略同径状とした例を示しているが、このような例に限られない。
下側検出部39は、上記した検出部29と同様の構成とされていてもよい。これら検出部29及び下側検出部39による上下の施療子28,38の揺動位置の検出に基づいて種々の掴み施療モードの実行がなされてもよい。上側施療子28の揺動位置を検出する検出部29及び下側施療子38の揺動位置を検出する下側検出部39の両方を設けた構成に代えて、いずれか一方のみを設けた構成としてもよい。
図8(b)は、第8変形例に係る施療子ユニット20Jの一例を模式的に示す図である。
本変形例においても第7変形例と概ね同様、施療子ユニット20Jは、掴み機構(左側掴み機構24A及び右側掴み機構24B)24Cによって揺動される上側施療子(左上側施療子28A及び右上側施療子28B)28Cと、下側掴み機構(左下側掴み機構34A及び右下側掴み機構34B)34によって揺動される下側施療子(左下側施療子38A及び右下側施療子38B)38と、を備えている。本変形例では、上側施療子28C及び上側の掴み機構24Cは、上記した第1変形例と同様の構成とされ、下側施療子38及び下側掴み機構34は、上記した第7変形例と同様の構成とされている。
図8(c)、(d)は、第9変形例に係る施療子ユニット20Kの一例を模式的に示す図である。
本変形例においても第7変形例と概ね同様、施療子ユニット20Kは、掴み機構(左側掴み機構24A及び右側掴み機構24B)24Eによって揺動される上側施療子(左上側施療子28A及び右上側施療子28B)28Eと、下側掴み機構(左下側掴み機構34A及び右下側掴み機構34B)34Cによって揺動される下側施療子(左下側施療子38A及び右下側施療子38B)38Cと、を備えている。本変形例では、上側施療子28E及び上側の掴み機構24Eは、上記した第3変形例と同様の構成とされている。下側施療子38C及び下側掴み機構34Cは、上記した第2変形例の上側施療子28D及び掴み機構24Dと概ね同様、軸方向が身体厚さ方向とされた偏心軸35に対して回転不能に固定的に設けられた円板状偏心カム36に下側施療子38Cを回転不能に固定的に設けた構成とされている。この下側施療子38Cに、上側施療子28Dと同様、施療突起38a,38bとして、突出寸法が大とされた第1施療突起38aと、この第1施療突起38aよりも突出寸法が小とされた第2施療突起38bと、を設けた例を示している。
図9(a)は、第10変形例に係る施療子ユニット20Lの一例を模式的に示す図である。
本変形例では、上記した第7変形例~第9変形例とは異なり、下側施療子(左下側施療子38A及び右下側施療子38B)38を上側施療子28に対して接離させるように移動させる下側掴み機構(左下側掴み機構34A及び右下側掴み機構34B)34は、上側施療子(左上側施療子28A及び右上側施療子28B)28を揺動させる掴み機構(左側掴み機構24A及び右側掴み機構24B)24のモータ(左側モータ22A及び右側モータ22B)22Cによって駆動される。つまり、上側施療子28を揺動させる掴み機構24のモータ22Cと下側施療子38を揺動させる下側掴み機構34のモータ22Cとは、共通のモータ22Cとされている。このような構成とすれば、上記した第7変形例~第9変形例のように、上下の施療子28,38を別々のモータ22,32によって揺動させる構成と比べて、構造の簡素化やコンパクト化を図ることができる。
本変形例では、上記した第7変形例と概ね同様の上側施療子28と下側施療子38とを設けた例を示している。モータ22Cは、上側施療子28の偏心軸25に連結された減速機23及び下側施療子38の偏心軸35に連結された減速機33のそれぞれに連結される2つの出力軸を備えた構成とされていてもよい。
図9(b)は、第11変形例に係る施療子ユニット20Mの一例を模式的に示す図である。
本変形例においても第10変形例と概ね同様、上側施療子(左上側施療子28A及び右上側施療子28B)28Cを揺動させる掴み機構(左側掴み機構24A及び右側掴み機構24B)24Cのモータ(左側モータ22A及び右側モータ22B)22Cと下側施療子(左下側施療子38A及び右下側施療子38B)38を揺動させる下側掴み機構(左下側掴み機構34A及び右下側掴み機構34B)34のモータ22Cとは、共通のモータ22Cとされている。本変形例では、上記した第8変形例と概ね同様の上側施療子28Cと下側施療子38とを設けた例を示している。
図9(c)、(d)は、第12変形例に係る施療子ユニット20Nの一例を模式的に示す図である。
本変形例においても第10変形例と概ね同様、上側施療子(左上側施療子28A及び右上側施療子28B)28Eを揺動させる掴み機構(左側掴み機構24A及び右側掴み機構24B)24Eのモータ(左側モータ22A及び右側モータ22B)22Cと下側施療子(左下側施療子38A及び右下側施療子38B)38Cを揺動させる下側掴み機構(左下側掴み機構34A及び右下側掴み機構34B)34Cのモータ22Cとは、共通のモータ22Cとされている。本変形例では、上記した第9変形例と概ね同様の上側施療子28Eと下側施療子38Cとを設けた例を示している。
上記した第10変形例~第12変形例においては、上側施療子28,28C,28Eの揺動位置を検出する検出部29に代えて、または加えて、下側施療子38,38Cの揺動位置を検出する下側検出部39を設けた構成としてもよい。
上記した第10変形例~第12変形例においては、上側施療子28,28C,28Eと下側施療子38,38Cとは、同様な揺動態様となるように揺動されてもよく、互いに位相差が生じるように揺動されてもよい。また、上側施療子28,28C,28Eの偏心軸25に連結された減速機23と下側施療子38,38Cの偏心軸35に連結された減速機33との減速比を異ならせることで上側施療子28,28C,28Eの回転周期と下側施療子38,38Cの回転周期とを異ならせた態様等としてもよい。
上記した第7変形例~第12変形例において説明した上側施療子28,28C,28E及び下側施療子38,38Cのうちの一方または両方が上記した第6変形例のように偏心軸25,35に対して軸方向を傾斜させた構成とされていてもよい。
上記した第7変形例~第12変形例において説明した下側施療子38,38C及び下側掴み機構34,34Cに代えて、上記した第1変形例や第3変形例、第4変形例の上側施療子28C,28E,28F及び掴み機構24C,24E,24Fと概ね同様な構成とされた下側施療子及び下側掴み機構を設けた構成としてもよい。この場合は、上側施療子28E,28Fを上下反転させて設けたような構成としてもよい。
上記した第7変形例~第12変形例において、上記した第5変形例の上側施療子28,28Gと概ね同様、複数の下側施療子を設けた構成としてもよい。
図10(a)~(d)は、第13変形例に係る施療子ユニット20Oの一例を模式的に示す図である。
本変形例では、掴み機構(左側掴み機構24A及び右側掴み機構24B)24Iは、上側施療子(左上側施療子28A及び右上側施療子28B)28Cに連動させて下側施療子(左下側施療子38A及び右下側施療子38B)38Dを揺動させる構成とされている。本変形例では、掴み機構24Iは、偏心軸25に対して回転不能に固定的に設けられた円板状偏心カム26を回転自在に受け入れるカム受部27aが設けられた施療子保持部27Aと、この施療子保持部27Aに回転自在に連結された下側施療子保持部37と、を備えている。本変形例では、偏心軸25の軸方向は、概ね身体幅方向とされている。施療子保持部27Aは、本変形例では、概ね身体長手方向に長尺状とされ、その上端部から前方に向けて突出する取付部に上側施療子28Cが取り付けられた構成とされている。この施療子保持部27Aのカム受部27aの下方側には、施療子保持部27Aの長手方向に延びるようにガイド溝27bが設けられている。このガイド溝27bには、上記同様な規制突起24aが差し込まれている。
上側施療子28Cは、第1変形例と概ね同様、モータ22を駆動すれば、円板状偏心カム26が回転し、これにより、規制突起24aによる規制を受けながら弧を描くように移動する施療子保持部27Aに連動して概ね上下に長径の楕円を描くように揺動する。本変形例では、上側施療子28Cは、上側が下側よりも後方側となる上下に長径の楕円を描くように揺動する。
下側施療子保持部37は、施療子保持部27Aの下端部に連結軸27cによって回転自在に連結されている。この下側施療子保持部37は、施療子保持部27Aと同様、厚さ方向が偏心軸25の軸方向となる板状とされ、連結軸27cに連結された上端部から斜め前方側かつ下方側に延びるように設けられている。この下側施療子保持部37には、支持部21側に固定的に設けられたピン状の規制突起24bが差し込まれたガイド溝37aが設けられている。このガイド溝37aは、概ね身体厚さ方向(前後方向)に延びるように設けられている。この下側施療子保持部37は、ガイド溝37aに差し込まれた規制突起24bに規制されながら、上記した円板状偏心カム26の回転を伴う施療子保持部27Aの揺動に連動して円(楕円)を描くように揺動する連結軸27cに連動するように揺動する。このように下側施療子保持部37が揺動し、その前端部に設けられた下側施療子38Dが円(楕円)を描くように揺動する。
本変形例では、上側施療子28Cと下側施療子38Dとは、互いに位相をずらして(図例では、概ね180度の位相差で)円を描くように揺動する構成とされている。また、上側施療子28Cと下側施療子38Dとは、互いに接離するように揺動する構成とされている。つまり、モータ22を一方向に回転させるように駆動すれば、上側施療子28Cが前端位置、下端位置、後端位置及び上端位置を順に通るようにして円を描くように揺動し、下側施療子38Dが後端位置、上端位置、前端位置及び下端位置を順に通るようにして円を描くように揺動する。また、モータ22を他方向に回転させるように駆動すれば、上側の施療子28Cが前端位置、上端位置、後端位置及び下端位置を順に通るようにして円を描くように揺動し、下側施療子38Dが後端位置、下端位置、前端位置及び上端位置を順に通るようにして円を描くように揺動する。
図11(a)~(d)は、第14変形例に係る施療子ユニット20Pの一例を模式的に示す図である。
本変形例においても上下の施療子28,38Eの両方を互いに接離させるように移動させる構成とされている。本変形例では、上側施療子28及び掴み機構24は、第7変形例と同様、図2を参照して説明した例と略同様である。
下側施療子(左下側施療子38A及び右下側施療子38B)38Eを上側施療子(左上側施療子28A及び右上側施療子28B)28に対して接離させるように移動させる下側掴み機構(左下側掴み機構31A及び右下側掴み機構31B)31は、上記した各例とは大きく異なる。本変形例では、下側掴み機構31は、モータではなく空圧によって下側施療子38Eを移動させるエアセルとされている。つまり、下側掴み機構31は、空気の導入及び排出により膨張及び収縮する袋状部を備えている。
この下側掴み機構31は、支持部21の下端部に固定された支持部側固定部31aと、下側施療子38Eの取付部側に固定された施療子側固定部31bと、これら支持部側固定部31a及び施療子側固定部31bの上端部を回転自在に連結する連結軸31cと、を備えている。連結軸31cは、軸方向が概ね身体幅方向とされている。支持部側固定部31aと施療子側固定部31bとの間の袋状部に空気が導入されて該袋状部が膨張すれば、施療子側固定部31bの下端側が支持部側固定部31aから離間するように移動して下側施療子38Eが上側施療子28側に向けて接近する。一方、支持部側固定部31aと施療子側固定部31bとの間の袋状部から空気を排出させれば、該袋状部が収縮し、施療子側固定部31bの下端側が支持部側固定部31aに向けて近接するように移動して下側施療子38Eが上側施療子28から離反する。
この下側掴み機構31の袋状部には、空気管路を介してエアポンプ等の空気源が接続されている。また、下側掴み機構31には、袋状部に対する空気の供給及び排出を制御する給排気部が設けられている。この給排気部としては、袋状部に接続された空気管路を開閉する電磁弁等であってもよい。この給排気部を制御し、空気の給排量(給排時間)を変更することで下側施療子38Eの移動量の変更が可能とされていてもよい。この下側施療子38Eの移動量を検出する適宜の検出部を掴み量を検出する下側検出部39として設けた構成としてもよい。
下側掴み機構31をエアセルとした態様に代えて、上記したようなモータによって駆動される下側掴み機構とし、上側施療子28を揺動させる掴み機構24をエアセルとしてもよく、その他、種々の変形が可能である。
上記した各例において説明した互いに異なる構成を、組み替えたり、組み合わせたりして適用するようにしてもよい。
上記した各例では、上側施療子28,28A~28H及び下側施療子38,38A~38Dが所定の円周に沿って周期的に揺動される例を示しているが、上側施療子28,28A~28H及び下側施療子38,38A~38Dのうちの一方がクランク機構等によって概ね直線状に揺動される構成とされていてもよい。
本実施形態に係るマッサージ機1を構成する各部の構成や施療モードは、上記した例に限られず、その他、種々の変形が可能である。
1 マッサージ機
12 施療ユニット
20A 左側施療子ユニット(左側施療部)
20B 右側施療子ユニット(右側施療部)
22A 左側モータ(モータ)
22B 右側モータ(モータ)
24A 左側掴み機構
24B 右側掴み機構
25 偏心軸
26 円板状偏心カム
27 施療子保持部
27a カム受部
28A 左上側施療子(上側施療子)
28B 右上側施療子(上側施療子)
29A 左側検出部
29B 右側検出部
30A 左下側施療子(下側施療子)
30B 右下側施療子(下側施療子)
32A 左下側モータ(モータ)
32B 右下側モータ(モータ)
34A 左下側掴み機構(左側掴み機構)
34B 右下側掴み機構(右側掴み機構)
38A 左下側施療子(下側施療子)
38B 右下側施療子(下側施療子)

Claims (8)

  1. 身体長手方向に沿って移動可能とされた施療ユニットに設けられ、上下の施療子をそれぞれに有する左側施療部及び右側施療部と、
    これら左側施療部及び右側施療部のそれぞれに設けられ、それぞれの駆動部を構成するモータを一方向に回転させることで、上下の施療子のうちの少なくとも一方を所定の円周に沿って他方に対して接離させるように移動させて掴み施療する左側掴み機構及び右側掴み機構と、
    を備えていることを特徴とするマッサージ機。
  2. 請求項1において、
    前記左側掴み機構及び前記右側掴み機構のそれぞれによる掴み量を検出する左側検出部及び右側検出部を備えていることを特徴とするマッサージ機。
  3. 請求項1または2において、
    前記左側掴み機構及び前記右側掴み機構は、それぞれに円板状とされ前記所定の円周に沿って移動される施療子の軸心に対して偏心した位置に設けられ、左右それぞれの前記モータによって回転される偏心軸をそれぞれに備えていることを特徴とするマッサージ機。
  4. 請求項1または2において、
    前記左側掴み機構及び前記右側掴み機構は、左右それぞれの前記モータによって回転され軸心に対して偏心した位置に偏心軸が設けられた左右の円板状偏心カムと、左右それぞれの前記円板状偏心カムを回転自在に受け入れるカム受部がそれぞれに設けられ、前記所定の円周に沿って移動される施療子がそれぞれの一端に設けられた左右の施療子保持部と、を備えていることを特徴とするマッサージ機。
  5. 請求項3または4において、
    前記偏心軸の軸方向が身体幅方向であることを特徴とするマッサージ機。
  6. 請求項3または4において、
    前記偏心軸の軸方向が身体長手方向であることを特徴とするマッサージ機。
  7. 請求項3または4において、
    前記偏心軸の軸方向が身体厚さ方向であることを特徴とするマッサージ機。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項において、
    前記左側掴み機構及び前記右側掴み機構は、前記上下の施療子の両方を互いに接離させるように移動させる構成とされていることを特徴とするマッサージ機。
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