JPH1057439A - マッサージ機 - Google Patents

マッサージ機

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Publication number
JPH1057439A
JPH1057439A JP8224202A JP22420296A JPH1057439A JP H1057439 A JPH1057439 A JP H1057439A JP 8224202 A JP8224202 A JP 8224202A JP 22420296 A JP22420296 A JP 22420296A JP H1057439 A JPH1057439 A JP H1057439A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
kneading
massaging
massage machine
arm
section
Prior art date
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Pending
Application number
JP8224202A
Other languages
English (en)
Inventor
Kanji Imazaike
幹治 今在家
Hironori Iwamoto
浩範 岩本
Keiji Hata
慶治 秦
Yoshiyuki Miyake
喜之 三宅
Kiichi Okada
喜一 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Imazaike Seiko KK
Original Assignee
Imazaike Seiko KK
Matsushita Electric Works Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Imazaike Seiko KK, Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Imazaike Seiko KK
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Priority to CNB971152470A priority patent/CN1151763C/zh
Priority to KR1019970040512A priority patent/KR100236139B1/ko
Priority to US08/917,685 priority patent/US6190339B1/en
Priority to TW086112294A priority patent/TW358737B/zh
Publication of JPH1057439A publication Critical patent/JPH1057439A/ja
Priority to HK98110590A priority patent/HK1009743A1/xx
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マッサージ師による拇指揉捏手技に近いマッ
サージ効果を得る。 【解決手段】 第1、第2両揉み体4,5を備え、第1
揉み体4に、揉み腕2から見て外向きに膨らむ軌跡で第
2揉み体5に接近する揉み上げ区間A1と、この揉み上
げ区間A1よりも短い軌跡で第2揉み体5から離間する
解放区間A2を持った旋回運動を行わせ、第2揉み体5
は、第1揉み体4に同調して往復揺動運動を行わせるよ
うに構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一対の揉み体によっ
て揉み作用を行う電動式のマッサージ機(手持ち式、椅
子式等)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一対の揉み体が揉み運動を行う電
動式のマッサージ機において、マッサージ師による手揉
みに近いマッサージ効果を狙ったものとして、特公平4
−40025号公報に示されているように、両揉み体
を、相接近する揉み上げ区間と相離間する解放区間を持
ったほぼ楕円形の軌跡で運動させるようにしたものが公
知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この公知技
術では、揉み体の動きが揉み上げ区間と解放区間とで同
じなため、ゆっくり揉み上げて素早く力を抜くという、
マッサージ師による拇指揉捏手技と呼ばれる最もマッサ
ージ効果が高いとされる手法にはなお遠いものであっ
た。
【0004】そこで本発明は、マッサージ師による拇指
揉捏手技に近いマッサージ効果を得ることができるマッ
サージ機を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、揉み
作用を行う一対の揉み体と、この揉み体が先端に取付け
られた一対の揉み腕と、揉み体駆動手段とを有し、この
揉み体駆動手段は、少なくとも一方の揉み体に、上記揉
み腕から見て外向きに膨らむ軌跡で他方の揉み体に接近
する揉み上げ区間と、この揉み上げ区間よりも短い軌跡
で他方の揉み体から離間する解放区間を持った旋回運動
を行わせるように構成されたものである。
【0006】請求項2の発明は、揉み作用を行う一対の
揉み体と、この揉み体が先端に取付けられた一対の揉み
腕と、揉み体駆動手段とを有し、この揉み体駆動手段
は、一方の揉み体に、上記揉み腕から見て外向きに膨ら
む軌跡で他方の揉み体に接近する揉み上げ区間と、この
揉み上げ区間よりも短い軌跡で他方の揉み体から離間す
る解放区間を持った旋回運動を行わせ、他方の揉み体に
は、上記一方の揉み体に同調して一方の揉み体との間隔
が最小となる挟圧位置と一方の揉み体との間隔が最大と
なる解放位置との間で往復揺動運動を行わせるように構
成されたものである。
【0007】請求項3の発明は、請求項2の構成におい
て、揉み体駆動手段は、揺動運動を行う揉み体の駆動系
として、モータによって回転駆動される駆動板と、この
駆動板の回転中心周りに設けられたカム溝と、このカム
溝に係合するカム軸と、これらカム溝とカム軸のカム作
用により固定支点まわりに揺動して揉み腕を揺動させる
揺動板とを具備するものである。
【0008】請求項4の発明は、請求項1乃至3のいず
れかの構成において、揉み体駆動手段は、旋回運動を行
う揉み体の駆動系として、モータにより回転駆動されて
揉み腕の運動支点に円運動力を与える回転板と、揉み体
が揉み上げ区間と解放区間を持った旋回運動を行うよう
に上記揉み腕の運動軌跡を規制する規制アームとを具備
するものである。
【0009】請求項5の発明は、揉み作用を行う一対の
揉み体と、この揉み体が先端に取付けられた一対の揉み
腕と、揉み体駆動手段とを具備し、揉み体駆動手段は、
一方の揉み体に、上記揉み腕から見て外向きに膨らむ軌
跡で他方の揉み体に接近する揉み上げ区間と、この揉み
上げ区間よりも短い軌跡で他方の揉み体から離間する解
放区間を持った旋回運動を行わせるように構成され、他
方の揉み体は固定されてなるものである。
【0010】請求項6の発明は、請求項2乃至4のいず
れかの構成において、揉み体駆動手段は、往復揺動運動
を行う揉み体を、旋回運動を行う揉み体が揉み上げ区間
の終点に達する時点を含む一定時間内で静止させるよう
に構成されたものである。
【0011】請求項7の発明は、請求項2,3,4,6
のいずれかの構成において、揉み体駆動手段は、揺動運
動を行う揉み体を、同揉み体の挟圧位置で一定時間、静
止させるように構成されたものである。
【0012】請求項8の発明は、請求項1乃至7のいず
れかの構成において、少なくとも一方の揉み腕は、2つ
のアームが互いの一端部でピン連結された関節リンク機
構として構成され、この揉み腕の関節部分に、両アーム
を通常の作用位置に向けて付勢するバネが設けられたも
のである。
【0013】請求項9の発明は、請求項1乃至8のいず
れかの構成において、少なくとも一方の揉み体を、位置
可変な揉み体として、他方の揉み体との間隔が大小変化
する方向に位置調節する間隔調節手段が設けられたもの
である。
【0014】請求項10の発明は、請求項9の構成にお
いて、間隔調節手段は、位置可変な揉み体をその施療面
の向きが各調節位置でほぼ同じとなる状態で平行移動さ
せるように構成されたものである。
【0015】請求項11の発明は、請求項10の構成に
おいて、間隔調節手段が四節リンク機構によって構成さ
れたものである。
【0016】上記構成によると、たとえば肩を揉む場
合、旋回運動を行う揉み体が、マッサージ師による拇指
把握揉捏手技と呼ばれる拇指の動きのように、外向きに
膨らむ軌跡で肩をゆっくり揉み上げた後、短い軌跡で素
早く離れるため、高いマッサージ効果を得ることができ
る。
【0017】この場合、請求項2の構成によると、他方
の揉み体が揺動運動を行い、挟圧位置で一方の揉み体の
加圧力を支えて揉み上げ効果を高め、ここから解放位置
に移動して加圧力を解除する(素早く力を抜く)動きを
行う。このため、拇指把握揉捏手技により近いマッサー
ジ作用を得ることができる。
【0018】また、請求項6の構成によると、揺動運動
を行う揉み体が、旋回運動を行う揉み体が揉み上げ終点
に達する時点を含む一定時間内で静止するため、拇指に
よる揉み上げのピークで加圧力を溜めて一気に抜く動き
が得られ、揉み味がさらにマッサージ師のそれに近いも
のとなる。
【0019】さらに、請求項7の構成によると、他方の
揉み体が、加圧力が最大となる挟圧位置で静止するた
め、この効果がより高いものとなる。
【0020】一方、請求項8の構成によると、バネによ
り、揉み上げに従って加圧力が強まるため、加圧力を徐
々に増しながら揉み上げる最適な動きが得られる。
【0021】加えて、骨等を加圧した場合のように過大
な力が作用した場合には、揉み体が取付けられたアーム
が逃げ方向に回動して過負荷防止機能を果たすため、人
体にも揉み腕にも無理な力が作用しない。
【0022】請求項9の構成によると、両揉み体の間隔
を調節できるため、被施療者の体格等に応じた最適な揉
み幅を得ることができる。
【0023】この場合、請求項10,11の構成による
と、どの間隔でも揉み体の施療面の向きがほぼ同じとな
るため、間隔の変化にかかわらず一定のマッサージ効果
を確保することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図によって説
明する。
【0025】以下の実施形態では、手持ち形のマッサー
ジ機に適用した場合を例にとっているが、本発明は、椅
子式を含むすべてのタイプのマッサージ機に適用するこ
とができる。
【0026】図1にこのマッサージ機全体の外観構成を
示している。
【0027】1は本体ケースで、この本体ケース1の先
端側に一対の揉み腕(以下、第1揉み腕、第2揉み腕と
いう)2,3が同ケース外に突出して設けられ、第1揉
み腕2に第1揉み体4、第2揉み腕3に第2揉み体5が
それぞれ取付けられている。
【0028】なお、本体ケース1は片手で持ち易いよう
に基端側に細い手持ち部1aを有し、この手持ち部1a
に、後述する駆動源としてのモータを回転・停止させる
操作スイッチ6が設けられている。7は電源コードであ
る。
【0029】図2には揉み体4,5の駆動手段を示して
いる。
【0030】8は駆動源としてのモータで、このモータ
8の回転力が歯車9,10,11,12から成る歯車減
速機構を介して第1揉み体駆動用の第1駆動歯車(回転
板)13に、さらにこの第1駆動歯車13から第2揉み
体駆動用の第2駆動歯車(駆動板)14にそれぞれ伝え
られる。
【0031】なお、第1および第2両駆動歯車13,1
4は同歯数に設定され、同速で回転するようになってい
る。
【0032】第1揉み腕2は、基端側の第1アーム15
と、第1揉み体4が取付けられた先端側の第2アーム1
6とが互いの一端部で連結ピン17により相対回動可能
に連結された屈伸可能な関節リンク機構として構成され
ている。
【0033】この第1揉み腕2における両アーム15,
16の連結部分において、第2アーム16に当り爪1
8、第1アーム15にこの当り爪18を挾んで第1、第
2ストッパ19,20が設けられ、これらによって両ア
ーム15,16のなす角度が一定範囲内に規制される。
【0034】また、連結ピン17に、両アーム15,1
6を屈折方向に付勢するバネ21が設けられ、常には図
4の実線で示すようにこのバネ21の力により当り爪1
8が第1ストッパ19に当接して両アーム15,16の
なす角度が固定され、第1揉み腕2がやや屈折した通常
作用状態に保持される。
【0035】一方、使用中、同揉み腕2に過大な力が作
用した場合には、図4仮想線で示すように当り爪18が
第2ストッパ20に当接するまでの範囲で第2アーム1
6が連結ピン17を中心に逃げ方向(伸展方向)に回動
して力を逃がす。
【0036】この第1揉み腕2における第1アーム15
の基端部が、第1駆動歯車13の中心からずれた位置に
支軸22によって連結され、第1駆動歯車13の回転に
よってこの支軸22が円運動を行う。
【0037】また、両アーム15,16の連結部分に臨
む位置に規制アーム23が固定支軸24まわりに揺動可
能に取付けられ、この規制アーム23の先端部が連結ピ
ン17に取付けられている。
【0038】第1揉み体4の動作原理を図2,5,6に
よって説明する。
【0039】第1駆動歯車13の回転によって支軸22
が同歯車中心の周りで円運動を行うと、連結ピン17
が、固定支軸24を中心として、規制アーム23によっ
て規制される一定半径、一定振れ幅で図の上下方向に揺
動運動を行う。
【0040】これにより、第1揉み体4の揉みポイント
Pが図2,5,6中に示すような反時計回りの旋回運動
を行う。
【0041】ここで、揉みポイントPは、図5(イ)に
示すように第2揉み体5から最も離間した位置(以下、
原点という)Oから、揉み腕2から見て外向きに膨らむ
円弧状の軌跡で、図5(ハ)に示すように第2揉み体5
に最も接近する位置(以下、揉み上げ終点という)Qに
達する揉み上げ区間A1と、揉み上げ終点Qから、揉み
上げ区間A1よりも短くて直線に近い軌跡で図5(ニ)
に示す地点を経て(イ)の原点Oに戻る解放区間A2と
を持った旋回運動を行う。
【0042】いいかえれば、このような旋回運動軌跡が
得られるように、支軸22の第1駆動歯車中心からの偏
心量、支軸22,24間の距離と位置関係、連結ピン1
7と固定支軸24の間の距離等、第1揉み体4の駆動系
各部の条件が設定されている。
【0043】なお、図6において、B,C,D,E,F
は支軸22、第1アーム15、連結ピン17、規制アー
ム23、第2アーム16の各運動軌跡を示している。
【0044】次に、図2,7,8において、25は本体
ケース1に揺動支軸26を中心として前後に揺動可能に
取付けられた揺動板で、この揺動板25に、平行に配置
された前後一対のリンク(以下、前側リンク、後側リン
クという)27,28の基端部がリンク取付ピン29,
30により取付けられて第2揉み腕3が構成され、両リ
ンク27,28の先端部に第2揉み体5が揉み体取付ピ
ン31,32によって取付けられている。
【0045】こうして、第2揉み腕3(両リンク27,
28)と、揺動板25と、第2揉み体5とによって四節
リンク機構が構成されている。
【0046】この第2揉み腕3の後側リンク28におけ
る揺動板25に対する取付穴28aは長穴に形成され、
リンク取付ピン30がこの取付穴28a内で遊動しうる
ようになっている。
【0047】また、後側リンク28の中間部に係合ピン
33が突設され、この係合ピン33と取付ピン30との
間に引っ張りバネ34が取付けられている。
【0048】さらに、揺動板25の先端に複数の係合溝
35…が設けられ、引っ張りバネ34のバネ力によって
係合ピン33がこの係合溝35…に係合している。
【0049】なお、第2揉み腕3を構成する両リンク2
7,28は、図7,8に示すように揺動板25を挾んで
左右両側に設けられ、リンク取付ピン29,30、揉み
体取付ピン31,32はそれぞれ左右両側リンク間に跨
って設けられている。さらに、引っ張りバネ34も左右
両側に設けられている。
【0050】一方、揺動板25の先端側にカム軸36、
第2駆動歯車14の回転中心まわりにカム溝37がそれ
ぞれ設けられ、カム軸36がこのカム溝37に係合して
いる。
【0051】カム溝37は、図9に示すように駆動歯車
中心からの偏心量が回転方向に変化する状態で設けら
れ、この偏心量の変化によって、カム軸36が第1駆動
歯車14の回転に従って前後方向に揺動し、この揺動力
が第2揉み腕3を介して第2揉み体5に伝えられる。
【0052】これにより、第2揉み体5が、第1揉み体
4に同調して、 同揉み体4との間隔が最小となる挟圧位置(図2,
9の仮想線で示す位置)と、 同揉み体4との間隔が最大となる解放位置(同図実
線で示す位置)との間で往復揺動運動を行い、(イ)第
1揉み体4の揉み上げ終点またはその直前で挟圧位置に
達し、(ロ)同揉み体4の原点で解放位置に達するよう
に構成されている。
【0053】ここで、カム溝37には、図9,10に示
すようにある角度範囲(たとえば120°)に亘って偏
心量が変化しない(第2駆動歯車14の回転に対してカ
ム軸36が変位しない)静止区間Sが設けられている。
【0054】この静止区間Sは、第2揉み体5が挟圧位
置に達した時点(第1揉み体4が揉み上げ終点に達した
時点またはその前の時点)から始まるように設定されて
いる。
【0055】次に、このマッサージ機の作用を説明す
る。
【0056】(i)マッサージ作用 たとえば肩を揉む場合、両揉み体4,5間に肩を挾んだ
状態で第1および第2駆動歯車13,14を回転させる
と、前記したように第1揉み体4が揉み上げ区間A1と
解放区間A2を持った旋回運動、第2揉み体5がこれに
同調した往復揺動運動を行い、これによってマッサージ
作用が行われる。
【0057】ここで、第1揉み体4の運動軌跡は、揉み
上げ区間A1が長く、解放区間A2が短く設定されてい
るため、同揉み体4が、外向きに膨らむ円弧状の軌跡
(揉み上げ区間A1)で肩をゆっくり揉み上げた後、直
線に近い短い軌跡(解放区間A2)で素早く離れるとい
う、マッサージ師による拇指把握揉捏手技と呼ばれる拇
指の動きに似た動きを行う。
【0058】このため、揉み体が揉み区間と解放区間で
全く対称の動きをする公知のマッサージ機よりも高いマ
ッサージ効果を得ることができる。
【0059】しかも、第2揉み体5が揺動運動を行い、
挟圧位置で第1揉み体4の加圧力を支えて揉み上げ効果
を高め、ここから解放位置に移動して加圧力を解除する
(素早く力を抜く)動きを行う。
【0060】このため、拇指把握揉捏手技により近いマ
ッサージ作用を得ることができる。
【0061】また、第2揉み体5が、加圧力が最大とな
る挟圧位置で、かつ、第1揉み体4が揉み上げ終点に達
する時点を含む一定時間内で静止するため、拇指による
揉み上げのピークで加圧力を溜めた後、一気に抜く動き
が得られ、揉み味がさらにマッサージ師のそれに近いも
のとなる。
【0062】一方、第1揉み腕2の関節部分に設けられ
たバネ21により、揉み上げに従って加圧力が強まるた
め、加圧力を徐々に増しながら揉み上げるマッサージに
最適な動きが得られる。
【0063】加えて、骨等を加圧した場合のように過大
な力が作用した場合には、図4仮想線で示すように第1
揉み腕2の第2アーム16が連結ピン17を中心として
伸展方向に回動し、過負荷防止機能を果たすため、人体
にも揉み腕2,3にも無理な力が作用しない。
【0064】(ii)間隔調節作用 図11(イ)の状態から第2揉み体5を手でつかんで
(ロ)のように図の左上方に傾けると、第2揉み腕3の
後側リンク28が引っ張りバネ34に抗して図下方に移
動し、係合ピン33が係合溝35から外れる。
【0065】これにより第2揉み腕3がフリーとなるた
め、この状態で同揉み腕3を(ハ)に示すように前方
に、または(ニ)に示すように後方に回動させることに
より、両揉み体4,5の間隔を調節することができる。
【0066】調節後は、第2揉み体5を解放すれば係合
ピン33が引っ張りバネ34のバネ力によって調節位置
の係合溝35に係合し、第2揉み腕3が調節位置に固定
される。
【0067】このように、両揉み体4,5の間隔を任意
に調節できるため、被施療者の体格等に応じた最適な揉
み幅を得ることができる。
【0068】この場合、第2揉み腕3と揺動板25と第
2揉み体5によって四節リンク機構が構成され、同機構
によって同揉み体5が前後に平行移動するため、どの間
隔でも第2揉み体5の施療面の向き(角度θ)が変わら
ない。
【0069】このため、どのような間隔に調節した場合
でも一定のマッサージ効果を確保することができる。
【0070】他の実施形態 (1)上記基本実施形態では第2揉み体5を前後に往復
揺動運動させる構成としたが、図12に示すように同揉
み体5を非運動体として固定してもよい。
【0071】同図において、38は本体ケース1に固定
された固定板で、第2揉み腕3(両リンク27,28)
の基端部がこの固定板38に取付けられている。
【0072】間隔調節機構をはじめ他の構成は基本実施
形態と同じのため説明を省略する。
【0073】この構成によると、第2揉み体5は第1揉
み体4の加圧力を支える機能のみを果たす。
【0074】この実施形態によっても、第1揉み体4に
よる、ゆっくりと揉み上げて素早く力を抜く動きによっ
て良好なマッサージ効果を得ることができる。
【0075】(2)両揉み体ともに、基本実施形態にお
ける第1揉み体4の旋回運動を行わせるように構成して
もよい。この場合は、前記した揉み上げ作用が施療部分
の両側から行われる。
【0076】(3)基本実施形態では、第1揉み腕2を
第1、第2アーム15,16によって関節リンク機構と
して構成したが、同揉み腕2を単一アームによって構成
してもよい。
【0077】(4)間隔調節手段に関して、基本実施形
態では第2揉み体5を四節リンク機構によって前後に平
行移動させる構成をとったが、第2揉み腕3を単一アー
ムで構成し、第2揉み体5を特定の支点まわりに回動さ
せて間隔調節する構成をとってもよい。
【0078】
【発明の効果】上記のように本発明によるときは、揉み
体に、揉み腕から見て外向きに膨らむ軌跡で他方の揉み
体に接近する揉み上げ区間と、この揉み上げ区間よりも
短い軌跡で他方の揉み体から離間する解放区間を持った
旋回運動を行わせるため、たとえば肩を揉む場合、この
旋回運動を行う揉み体が、マッサージ師による拇指把握
揉捏手技と呼ばれる拇指の動きのように、肩をゆっくり
揉み上げた後、素早く離れるため、高いマッサージ効果
を得ることができる。
【0079】この場合、請求項2の発明によると、他方
の揉み体が揺動運動を行い、挟圧位置で一方の揉み体の
加圧力を支えて揉み上げ効果を高め、ここから解放位置
に移動して加圧力を解除する(素早く力を抜く)動きを
行う。このため、拇指把握揉捏手技により近いマッサー
ジ作用を得ることができる。
【0080】また、請求項6の発明によると、揺動運動
を行う揉み体が、旋回運動を行う揉み体が揉み上げ終点
に達する時点を含む一定時間内で静止するため、拇指に
よる揉み上げのピークで力を溜めた後、一気に抜く動き
が得られ、揉み味がさらにマッサージ師のそれに近いも
のとなる。
【0081】さらに、請求項7の発明によると、他方の
揉み体が、加圧力が最大となる挟圧位置で静止するた
め、この効果がより高いものとなる。
【0082】一方、請求項8の発明によると、バネによ
り、揉み上げに従って加圧力が強まるため、加圧力を徐
々に増しながら揉み上げる最適な動きが得られる。
【0083】加えて、骨等を加圧した場合のように過大
な力が作用した場合には、揉み体が取付けられたアーム
が逃げ方向に回動して過負荷防止機能を果たすため、人
体にも揉み腕にも無理な力が作用しない。
【0084】請求項9の発明によると、両揉み体の間隔
を調節できるため、被施療者の体格等に応じた最適な揉
み幅を得ることができる。
【0085】この場合、請求項10,11の発明による
と、どの間隔でも揉み体の施療面の向きがほぼ同じとな
るため、間隔の変化にかかわらず一定のマッサージ効果
を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本実施形態にかかるマッサージ機の
外観図である。
【図2】同マッサージ機の要部拡大断面図である。
【図3】同マッサージ機における第1揉み体の駆動系を
示す垂直断面図である。
【図4】第1揉み体とこれが取付けられた第1揉み腕を
示す側面図である。
【図5】(イ)(ロ)(ハ)(ニ)は第1揉み体の動作原理を
示す図である。
【図6】第1揉み体の揉みポイントの運動軌跡を説明す
るための図である。
【図7】第2揉み体の駆動系を示す垂直側断面図であ
る。
【図8】同水平断面図である。
【図9】図2における第2揉み体の駆動系の一部断面拡
大図である。
【図10】同駆動系におけるカム機構の特性を示す図で
ある。
【図11】(イ)(ロ)(ハ)(ニ)は第2揉み体の間隔調節
作用を説明するための図である。
【図12】本発明の他の実施形態にかかるマッサージ機
の図2相当図である。
【符号の説明】
2 第1揉み腕 3 第2揉み腕 4 第1揉み体 5 第2揉み体 8 駆動源としてのモータ 9,10,11,12 揉み体駆動手段の歯車減速機構
を構成する歯車 13 第1揉み体の駆動系を構成する第1駆動歯車 14 第2揉み体の駆動系を構成する第2駆動歯車 15 第1揉み腕を構成する第1アーム 16 同第2アーム 17 両アーム同士を連結して関節リンク機構を構成す
る連結ピン 18 両アームを通常の作用状態に保持するための当り
爪 19 同ストッパ 21 同バネ 22 第1揉み腕を第1駆動歯車の偏心位置に取付ける
支軸 23 規制アーム 24 規制アームの支点となる固定支軸 A1 揉み上げ区間 A2 解放区間 25 第2揉み体の駆動系を構成する揺動板 26 揺動板の支点となる揺動支軸 36 カム 37 カム溝 S カム溝における静止区間 27,28 第2揉み腕を構成するリンク 29,30 同リンクを揺動板に取付けて四節リンク機
構を構成するピン 31,32 同リンクに第2揉み体を取付けて四節リン
ク機構を構成するピン 33 間隔調節機構を構成する係合ピン 35 同係合溝 34 同引っ張りバネ
フロントページの続き (72)発明者 岩本 浩範 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 秦 慶治 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 三宅 喜之 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 岡田 喜一 滋賀県野洲郡野洲町大篠原2026 滋賀小林 精工株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揉み作用を行う一対の揉み体と、この揉
    み体が先端に取付けられた一対の揉み腕と、揉み体駆動
    手段とを有し、この揉み体駆動手段は、少なくとも一方
    の揉み体に、上記揉み腕から見て外向きに膨らむ軌跡で
    他方の揉み体に接近する揉み上げ区間と、この揉み上げ
    区間よりも短い軌跡で他方の揉み体から離間する解放区
    間を持った旋回運動を行わせるように構成されたことを
    特徴とするマッサージ機。
  2. 【請求項2】 揉み作用を行う一対の揉み体と、この揉
    み体が先端に取付けられた一対の揉み腕と、揉み体駆動
    手段とを有し、この揉み体駆動手段は、一方の揉み体
    に、上記揉み腕から見て外向きに膨らむ軌跡で他方の揉
    み体に接近する揉み上げ区間と、この揉み上げ区間より
    も短い軌跡で他方の揉み体から離間する解放区間を持っ
    た旋回運動を行わせ、他方の揉み体には、上記一方の揉
    み体に同調して一方の揉み体との間隔が最小となる挟圧
    位置と一方の揉み体との間隔が最大となる解放位置との
    間で往復揺動運動を行わせるように構成されたことを特
    徴とするマッサージ機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のマッサージ機において、
    揉み体駆動手段は、揺動運動を行う揉み体の駆動系とし
    て、モータによって回転駆動される駆動板と、この駆動
    板の回転中心周りに設けられたカム溝と、このカム溝に
    係合するカム軸と、これらカム溝とカム軸のカム作用に
    より固定支点まわりに揺動して揉み腕を揺動させる揺動
    板とを具備することを特徴とするマッサージ機。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のマッ
    サージ機において、揉み体駆動手段は、旋回運動を行う
    揉み体の駆動系として、モータにより回転駆動されて揉
    み腕の運動支点に円運動力を与える回転板と、揉み体が
    揉み上げ区間と解放区間を持った旋回運動を行うように
    上記揉み腕の運動軌跡を規制する規制アームとを具備す
    ることを特徴とするマッサージ機。
  5. 【請求項5】 揉み作用を行う一対の揉み体と、この揉
    み体が先端に取付けられた一対の揉み腕と、揉み体駆動
    手段とを具備し、揉み体駆動手段は、一方の揉み体に、
    上記揉み腕から見て外向きに膨らむ軌跡で他方の揉み体
    に接近する揉み上げ区間と、この揉み上げ区間よりも短
    い軌跡で他方の揉み体から離間する解放区間を持った旋
    回運動を行わせるように構成され、他方の揉み体は固定
    されてなることを特徴とするマッサージ機。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至4のいずれかに記載のマッ
    サージ機において、揉み体駆動手段は、往復揺動運動を
    行う揉み体を、旋回運動を行う揉み体が揉み上げ区間の
    終点に達する時点を含む一定時間内で静止させるように
    構成されたことを特徴とするマッサージ機。
  7. 【請求項7】 請求項2,3,4,6のいずれかに記載
    のマッサージ機において、揉み体駆動手段は、揺動運動
    を行う揉み体を、同揉み体の挟圧位置で一定時間、静止
    させるように構成されたことを特徴とするマッサージ
    機。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載のマッ
    サージ機において、少なくとも一方の揉み腕は、2つの
    アームが互いの一端部でピン連結された関節リンク機構
    として構成され、この揉み腕の関節部分に、両アームを
    通常の作用位置に向けて付勢するバネが設けられたこと
    を特徴とするマッサージ機。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかに記載のマッ
    サージ機において、少なくとも一方の揉み体を、位置可
    変な揉み体として、他方の揉み体との間隔が大小変化す
    る方向に位置調節する間隔調節手段が設けられたことを
    特徴とするマッサージ機。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のマッサージ機におい
    て、間隔調節手段は、位置可変な揉み体をその施療面の
    向きが各調節位置でほぼ同じとなる状態で平行移動させ
    るように構成されたことを特徴とするマッサージ機。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のマッサージ機におい
    て、間隔調節手段が四節リンク機構によって構成された
    ことを特徴とするマッサージ機。
JP8224202A 1996-08-26 1996-08-26 マッサージ機 Pending JPH1057439A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007526813A (ja) * 2004-03-05 2007-09-20 セミケージエス カンパニー リミテッド 指圧治療器
CN109620683A (zh) * 2018-12-26 2019-04-16 康举平 一种缓解肩部疲劳的按摩器
JP7193898B1 (ja) * 2022-02-18 2022-12-21 ニン株式会社 マッサージ機
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