JP2016002048A - 飯供給装置 - Google Patents
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そして、最も簡便なラインとしては、飯ホッパーから一人分の飯ブロックを形成排出する飯ブロック供給部を一個設けて、搬送ベルト上に一人分の飯ブロックを載置し、間欠搬送しながら搬送ベルト終端の飯容器収納装置へと移送するように構成されている。
例えば、飯ホッパーから一人分の飯ブロックとして供給する装置には、特許文献1に開示したおにぎり製造装置等があり、この装置では、飯ホッパーから搬送されたご飯を一人分供給しておにぎりに成形している。
そこで、間欠搬送の速度を加速すれば、確かにその分処理作業は高速化できるものの、間欠搬送の速度に対応した飯ブロック供給部の供給速度も増速しなければならない。
すなわち、飯ブロック供給部で処理速度を増速するためには、連続供給飯から飯ブロック単体に切断分離する作業も増速しなければならない。
ところが、一定量の飯ブロック単体に分離形成する飯ブロック供給部の作業を増速するためには、どうしても飯密度の高い状態、すなわち、飯容器に収納した際全体的に堅い飯盛り状態となり、食する際にご飯の「ふっくら感」が出てこない。
このご飯の「ふっくら感」を現出するためには、飯ブロック供給部において所定の処理作業を要する。
ここで、本発明者は、可及的に飯粒の供給をパラパラ状態にして定量供給することを提案せんとしたが、かかる供給形態とするためには、供給速度を減速しなければならない。
この供給減速状態で搬送ベルトの間欠移送を行うと、減速した供給速度に対応した間欠移送となり、全体的な作業効率が低下するという課題が生じる。
他方、飯粒のパラパラ供給による供給速度の減速分を補充するために、かかるパラパラ飯の供給部を多数配設して、飯ブロックの間欠搬送速度に対応した供給タイミングに制御することも考えられるが、飯ブロック供給部が増える分構造的に大掛かりとなり、コスト的にも不利となる欠点を有する。
この発明は、飯ブロック供給部に至るまでに飯粒の供給をパラパラ状態で定量供給可能に構成すると共に、飯ブロック供給部を縦列に前後二個配設し、飯ブロックの供給形態を前後供給部から搬送ベルトの間欠搬送のタイミングに合わせて、同時に供給するというように、多種の供給形態に制御することにより、飯ブロック単体の間欠移送時間をふっくら感の飯ブロックの定量供給に要する時間よりも短い時間で間欠移送し、全体的にふっくら感ある飯ブロックの生成供給と間欠搬送とを効率のよいタイミングで行うことを可能とするものである。
すなわち、飯ブロックの間欠搬送は、従来の速度を保持しつつも、飯粒のパラパラ供給によるふっくら成形の必要時間は確実にとることができる効果があり、飯ブロックは、米粒の密度を小さくしてふっくらな飯盛り状態を実現できるにもかかわらず、飯盛り状態の飯ブロックの間欠搬送は、ふっくらな飯盛り時間に影響されないで通常の間欠搬送速度を確保でき、飯盛り搬送の効率化をはかることができる。
この発明は、飯ブロック供給部と、その下方に配設した搬送ベルトと、搬送ベルトの終端に配設した飯加工処理部とよりなる飯供給装置において、飯ブロック供給部は、飯供給ホッパーと、該ホッパーの排出口近傍に設けた前後飯振り分け部と、前後飯振り分け部の前後に配設して飯粒を可及的にパラパラ状態で定量供給可能に構成した第1定量供給部及び第2定量供給部とよりなり、搬送ベルトは、前後定量供給部の下方から飯加工処理部に至って配設すると共に、飯ブロックを一定間隔で間欠搬送作動すべく構成し、飯加工処理部は、搬送ベルトから間欠搬送されてきた飯ブロックを所定の形状に整形したり、飯容器に収納するように構成し、しかも、第1,2定量供給部は、搬送ベルトの間欠作動に調時して定量の飯ブロックを同時に供給したり、全休止するように供給タイミングを制御可能に構成したことを特徴とする飯供給装置を提供せんとするものである。
以下、上記構成を項目毎に詳説する。
図1から図3に示すように、飯ブロック供給部Aは、上部開放の飯供給ホッパー10と、該飯供給ホッパー10の排出口下方中央に設けた左右振り分け機構11と、該左右振り分け機構11の振り分け側に配設した前後振り分け部12と、前後振り分け部12の下手側に配設した第1,2定量供給部13,14とよりなる。
飯供給ホッパー10の排出口10aの下方左右側には、左右の飯ブロック搬送ルートR1,R2(図2参照)を形成しており、各搬送ルートR1,R2には、それぞれ飯ブロック供給部Aやその下方の搬送ベルトBや飯加工処理部C等が配設されて、左右の飯ブロック搬送ルートR1,R2により二列の搬送ルートによって飯ブロックの供給を行うことができるように構成している。
すなわち、図2、図4、図5に示すように、左右振り分け機構11は、扁平状の基部フレーム11aの左右端にゆとりのある傾斜用シート11bの両端縁を固定して重ね、傾斜用シート11bの裏面に基端を基部フレーム11a中央に枢支した突張りアーム11cの頂部ローラ11dを押接している。
図4及び図5中、11eは、頂部ローラ11dを傾斜用シート11bの裏面を付勢するために突張りアーム11cに装着したコイルスプリングを示す。
第1及び第2ほぐしローラ23,24は、図2、図4、図5に示すようにそれぞれ別個独立に回動可能な左右ローラ23a,23b,24a,24bにより構成している。
すなわち、左右ローラ23a,23b,24a,24bの互いに隣接する中心部に向って多数の傾斜ラインに沿った凹凸部(ほぐし点)を形成している。
第3ベルト34の下手側には、飯加工処理部Cが配設されている。
すなわち、各チャート番号1〜14は、搬送ベルトBの1.1秒の搬送単位による間欠作動を順番に示し、その間に飯生成単位の3.3秒をどのチャート番号部分において形成するかを示している。
第1,2定量供給部13,14から同時に飯ブロック1a、2aが供給された状態を示す。本チャートでは、ここから飯ブロックのワンサイクルの生成供給が開始すると想定して説明する。
1コマ分の搬送単位で搬送ベルトBが間欠移動した結果、第1定量供給部13からの飯ブロック1aと第2定量供給部14からの飯ブロック2aとが1搬送単位分移動し、飯ブロック1aはダミー位置へ、飯ブロック2aは次工程の均しローラ35の位置へ移動した。その間の所要時間は1搬送単位としての1.1秒である。
更に、1コマ分の搬送単位で搬送ベルトBが間欠移動した結果、飯ブロック1aは第2定量供給部14の位置に移動し、飯ブロック2aは、冷却用の第3ベルト34へ移動する。チャートNO1からここまでに要した時間は、2.2秒である。
更に、1コマ分の搬送単位で搬送ベルトBが間欠移動した結果、飯ブロック1aは均しローラ35に至り、飯ブロック2aは1搬送単位分先に進んでいる。チャートNO1から要した時間は3.3秒である。この時点で飯ブロックBLはふっくらとした状態で生成され、供給準備直前の状態である。ここで飯ブロック生成供給のワンサイクルが終了する。
更に、1コマ分の搬送単位で搬送ベルトBが間欠移動した結果、飯ブロック1aは均しローラ35の次の工程(冷却用の第3ベルト34)に移動し、同時に、この時点で第1,2定量供給部13,14の下方ベルトは空いた状態となり、そこに新しい飯ブロック1b、2bが供給される。ここから飯ブロックBLの生成供給のワンサイクルが開始する。
更に、1コマ分の搬送単位で搬送ベルトBが間欠移動した結果、飯ブロック1aは先に進み、飯ブロック1bはダミー位置に、飯ブロック2bは均しローラ35位置に移動する。
更に、1コマ分の搬送単位で搬送ベルトBが間欠移動した結果、飯ブロック1bは第2定量供給部14へ、飯ブロック2bは均しローラ35の先の冷却用のベルト3に移動する。
更に、1コマ分の搬送単位で搬送ベルトBが間欠移動した結果、飯ブロック1bは均しローラ35に移動し、飯ブロック2bは先の工程に進む。
更に、1コマ分の搬送単位で搬送ベルトBが間欠移動した結果、飯ブロック1bは冷却用の第3ベルト34に移動し、同時に、この時点で第1,2定量供給部13,14の下方ベルトは空いた状態となり、新しい飯ブロック1c、2cが供給される。ここで飯ブロックの生成供給のワンサイクルが終了する。
更に、1コマ分の搬送単位で搬送ベルトBが間欠移動した結果、飯ブロック1eはダミーの位置に移動し、飯ブロック2cは冷却用の第3ベルト34に移動する。
更に、1コマ分の搬送単位で搬送ベルトBが間欠移動した結果、飯ブロック1cは第2定量供給部14の位置に移動し、飯ブロック2cは冷却用の第3ベルト34に移動する。
更に、1コマ分の搬送単位で搬送ベルトBが間欠移動した結果、飯ブロック1cは均しローラ35の位置に移動する。この時点では、第1,2定量供給部13,14の下方の搬送ベルトB上は飯ブロックがない状態である。ここで飯ブロック生成供給のワンサイクルが終了する。
更に、1コマ分の搬送単位で搬送ベルトBが間欠移動した結果、飯ブロック1cは冷却用の第3ベルト34に移動し、第1,2定量供給部から飯ブロック1d、2dが下方の搬送ベルトB上に供給される。ここから飯ブロック生成供給のワンサイクルが開始する。
A 飯ブロック供給部
B 搬送ベルト
C 飯加工処理部
R1,R2 左右の飯ブロック搬送ルート
U プラスチックス容器
BL 飯ブロック
10 飯供給ホッパー
10a 排出口
11 左右振り分け機構
11a 基部フレーム
11b 傾斜用シート
11c アーム
11d 頂部ローラ
11e コイルスプリング
12 前後飯振り分け部
13 第1定量供給部
14 第2定量供給部
15 撹拌羽根
16,17 懸架フレーム
18 供給フレーム
20,21 前後ベルト
22 振り分け板
23 第1ほぐしローラ
24 第2ほぐしローラ
25a,25b,26a,26b ローラ基体
27,28 飯搬送ローラ
30 第1定量供給機構
30a,30b 左右の開閉板
31a,31b 左右の開閉板
31 第2定量供給機構
32 第1ベルト
33 第2ベルト
34 第3ベルト
35 均しローラ
36 ストッパー板
40 飯ブロック搬送部
41 容器搬送部
42 飯容器取出し部
Claims (7)
- 飯ブロック供給部と、その下方に配設した搬送ベルトと、搬送ベルトの終端に配設した飯加工処理部とよりなる飯供給装置において、
飯ブロック供給部は、飯供給ホッパーと、該ホッパーの排出口近傍に設けた前後飯振り分け部と、前後飯振り分け部の前後に配設して飯粒を可及的にパラパラ状態で定量供給可能に構成した第1定量供給部及び第2定量供給部とよりなり、
搬送ベルトは、前後定量供給部の下方から飯加工処理部に至って配設すると共に、飯ブロックを一定間隔で間欠搬送作動すべく構成し、
飯加工処理部は、搬送ベルトから間欠搬送されてきた飯ブロックを所定の形状に整形したり、飯容器に収納するように構成し、
しかも、第1,2定量供給部は、搬送ベルトの間欠作動に調時して定量の飯ブロックを同時に供給したり、全休止するように供給タイミングを制御可能に構成した
ことを特徴とする飯供給装置。 - 前後飯振り分け部は、飯供給ホッパーの排出口の横側方に配設し、基端を供給フレームに枢支した振り分け板より構成し、基端を中心に前後傾動することにより、飯供給ホッパーから供給された飯を第1,2定量供給部に交互に振り分ける
ことを特徴とする請求項1に記載の飯供給装置。 - 第1,2定量供給部の中途には、飯を飯粒のパラパラ状態にほぐして移送するためのほぐしローラを軸架すると共に、ほぐしローラは、左右同時に、或いは片方のみの回動制御された左右ローラを隣接して並設することにより構成し、しかも、各左右ローラの表面には互いに隣接個所方向に向かった多数の傾斜ラインに沿って凹凸部を形成し、飯ブロックの略定量供給は左右ローラの協働回転により行い、飯ブロックの定量に不足した分の補充は一方のローラ回転により行うべく構成した
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の飯供給装置。 - 第1,2定量供給部の終端には、一定間隔を保持して2枚の開閉板の上端部を供給フレームに枢支して閉塞した2枚の開閉板間の空間を飯ブロック容量空間とした定量供給機構を形成し、該容量空間によって、飯ブロックの定量測定を可能に構成した
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の飯供給装置。 - 搬送ベルトは、第1定量供給部の下方に配設した第1ベルトと、第2定量供給部の下方に配設すると共に定量飯ブロックの形状を整形して搬送するための第2ベルトと、炊飯直後の飯を冷却するために必要に応じて配設した第3ベルトとより構成した
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の飯供給装置。 - 搬送ベルトのうち、第2ベルトの上方には、前後摺動可能で、かつ、回転自在の均しローラを配設すると共に、その下手側に飯ブロックの略前後長の間隔を保持してストッパ板を昇降自在に配設した
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の飯供給装置。 - 搬送ベルトの第2ベルト又は第3ベルトの終端に連結した飯加工処理部は、一定の容器中に間欠搬送されてきた定量飯ブロックを収納し、容器毎排出するように構成した
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の飯供給装置。
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