JP2015536419A - 車両のクラッチペダルとアクセルペダルとを組み合わせることを可能にするシステム - Google Patents

Abstract

クラッチペダルとアクセルペダルとを１つの新たなペダルに組み合わせるための装置。本発明は、加速およびクラッチ操作を同時に行う新たなペダルにより機能するクラッチシステムを維持しつつ、クラッチペダルを廃することを可能にする装置に関する。前記装置は、車両を加速すると同時に、クラッチディスクを接合および接合解除するための図１のカムを回転させる単一のペダルから構成される。本発明による装置は車両用である。

Description

本発明は、クラッチペダルおよびアクセルペダルの機能を、当該２つの機能のための単一のペダル（新たなペダル）に組み合わせ、車両のクラッチペダルを廃止する。

クラッチペダル、ブレーキペダルおよびアクセルペダルを同時に扱うことは一部の者にとり困難である。したがって、２つのペダルを操作および制御することは、３つのペダルを操作および制御することよりも容易である。
本発明の目的は、クラッチペダルを廃し、クラッチシステム自体を維持することである。

現在、停止時において、車両のクラッチディスクは常時接合されており、第１速用ギアを噛合させるためには、まずクラッチペダルを踏み込まなければならない。
本発明により、現状とは異なり、停止時に、クラッチディスクは、機械式ばねまたは他の油圧手段により常時接合解除されている。

クラッチペダルの動作およびアクセルペダルの動作は常に反対の方向である。２つのペダルを同時に踏み込むことは決してない。

ある動作および該動作とは逆の別の動作を行う新たなペダルを、ある動作および逆方向の別の動作を同時にもたらすために用いることができる。この逆の動作は、クラッチペダルの現在の動作に等しい。

本発明によれば、新たなペダルの押圧の開始がクラッチディスクの接合の開始をもたらし、ディスクの全面的な接合がペダル（アクセルおよびクラッチ）の行程の最初の３分の１の終端で完全となり、新たなペダルの行程の残りの３分の２においては、クラッチディスクは１００％接合したままとなる。

新たなペダルから足を離し始める動作の際、３分の２の間はクラッチは１００％接合し続け、クラッチディスクの離隔は、新たなペダルの最後の３分の１の始めに開始し、接合解除はこの最後の３分の１の終端で１００％となる。
本発明によれば、いずれのペダルも踏み込む必要なしに、第１速用ギアを噛合させることから開始することができる。

新たなペダル（アクセル＋クラッチ）の押圧は、エンジンを加速させると同時にクラッチディスクを接合し、反対に、新たなペダルからの足離しは、現在のシステムにおける２つの操作（クラッチペダルの押圧およびアクセルペダルからの足離し）と同じであり、逆の場合も同じである。

車両のシフトチェンジを行うため、または車両にブレーキをかけるために、新たなペダルから足を離す必要がある。この操作はクラッチを接合解除させ、したがって、全く安全にシフトチェンジしたり、車両にブレーキをかけたりすることができる。

現在のシステムでは、シフトチェンジする、または車両にブレーキをかける必要がある場合、２つの操作を行わなければならない（アクセルペダルから足を離し、クラッチペダルを踏み込む）。これら２つの操作は、新たなペダルから足を離すことにより、一度に実行される。

現在、運転の開始時にはまずクラッチペダルを踏み込まなければならないが、本発明により、クラッチは常時離隔している状態にあり、直接第１速用ギアを噛合させることができ、次いで、加速するために新たなペダルの踏み込みを開始することができる。これは、ディスクとモーターの回転との接合を徐々に引き起こし、加速するためにペダルの押圧をさらに続けるに連れ、約１５００ＲＰＭ辺りで接合が１００％となるが、それは新たなペダルの行程の最初の３分の１の終端に相当する。

加速するために新たなペダルを徐々に押圧した場合、クラッチディスクの接合は１００％のままである。

１００％に加速したときに、新たなペダルから足を離すと、行程の６７％の間、クラッチディスクは１００％接合されたままである。最後の３分の１から接合解除が始まり、行程の終端で接合解除は１００％に達する。

クラッチの接合および接合解除の動作の実行は、図２の単純なカム装置により実現可能である。

カムの８つの位置は図１に示されている。
１は、ばね（２）により、位置１において１００％接合解除となるように引かれているクラッチケーブルである（車両は停止）。
位置（１） クラッチディスクは接合解除 新たなペダルを０％押圧
位置（２） クラッチディスクは３３％接合 新たなペダルを１０％押圧
位置（３） クラッチディスクは６７％接合 新たなペダルを２０％押圧
位置（４） クラッチディスクは１００％接合 新たなペダルを３３％押圧
位置（５） クラッチディスクは１００％接合 新たなペダルを５０％押圧
位置（６） クラッチディスクは１００％接合 新たなペダルを７０％押圧
位置（７） クラッチディスクは１００％接合 新たなペダルを８５％押圧
位置（８） クラッチディスクは１００％接合 新たなペダルを１００％押圧

図１はカムの８つの位置を示した図である。 図２はカム装置を示した図である。

Claims (8)

1. 車両用のクラッチペダルとアクセルペダルとを単一の新たなペダルに組み合わせるための装置であって、前記新たなペダルが図２のカム装置により加速およびクラッチ操作を同時に行うことを特徴とする、前記装置。
2. クラッチが、停車時に常に接合解除位置（待機位置）にあり、加速するために新たなペダルを踏み込むと同時に接合が開始することを特徴とする、請求項１に記載の装置。
3. ペダルの行程の最初の３分の１により、１００％のクラッチ接合がもたらされ（図１）、該接合が行程の終端まで続くことを特徴とする、請求項１または２に記載の装置。
4. 単一の新たなペダルが、３ペダルのシステムにおける現在の２つのペダル（クラッチおよびアクセル）の代わりとして機能するのに充分であることを特徴とする、請求項１〜３のいずれか一項に記載の装置。
5. 他のペダルを要することなく、ブレーキペダルで車両にブレーキをかける、本発明による装置。
6. 他のペダルを要することなく、変速機により任意のギアを噛合する、本発明による装置。
7. クラッチディスクの接合および接合解除が図１および図２のカムで行われる、本発明による装置。
8. 図１のばね（２）（または他の油圧手段）が、待機位置においてクラッチケーブルを常時引いている（接合解除位置）ことを特徴とする、本発明による装置。