JP2009113535A - ハイブリッド車両 - Google Patents

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満弘 田畑
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宏 佐藤
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Abstract

【課題】モータの回生制動を伴う車両減速中に、モータのロータが入力軸に係合する変速機構において変速動作を行うときに、車両の減速度に変動が生じることを抑制可能なハイブリッド車両の制御技術を提供する。
【解決手段】ハイブリッド車両1は、第1変速機構30及び第2変速機構40と、第1クラッチ21及び第2クラッチ22と、第2入力軸28にロータ52が係合しており、発電機として機能してロータ52を制動する回生制動を行うことが可能なモータ50と、摩擦力を発生して駆動輪88を制動する摩擦制動を行うことが可能な摩擦ブレーキ90とを備えている。ECU100は、モータ50による回生制動を伴う車両減速中において、第2変速機構40の変速段を、より低速側の変速段に変速する場合、モータ50に回生制動を停止させると共に摩擦ブレーキ90に摩擦制動を行わせて、第2変速機構40の変速動作を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、原動機として内燃機関とモータジェネレータを備え、駆動輪の回転を変速機構により変速し、ロータに伝達させて、モータジェネレータにより回生制動を行うことが可能なハイブリッド車両に関し、詳細には、回生制動を伴う車両減速時の制御技術に関する。
車両用の変速機構においては、近年、変速時における機械的動力の伝達の途切れをなくすために、奇数段の変速段で構成される第1変速機構の入力軸(以下、第1入力軸と記す)と、内燃機関の出力軸(以下、機関出力軸と記す)とを係合可能な第1クラッチと、偶数段の変速段で構成される第2の変速機構の入力軸(以下、第2入力軸と記す)と、機関出力軸とを係合可能な第2クラッチとを備え、これら2つのクラッチを交互につなぎ替えることで変速を行う、いわゆるデュアルクラッチ式変速機を用いたものが知られている。
また、車両用の駆動装置には、変速機構として上述のデュアルクラッチ式変速機を、原動機としてモータジェネレータを備え、当該モータジェネレータのロータが第2変速機構の第2入力軸に係合し、モータジェネレータから機械的動力を、第2変速機構により変速して、駆動輪に係合する出力軸に伝達可能なものが提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
また、下記の特許文献2には、原動機として内燃機関(エンジン)とモータジェネレータ(以下、モータと記す)とを備え、変速機構としてデュアルクラッチ式の変速機が設けられたハイブリッド車両が開示されている。特許文献2には、モータにより回生制動を行う場合、モータのロータの回転速度(以下、モータ回転速度と記す)が、モータの回生効率が高い所定の回転速度範囲内に収まるように、第2変速機構において変速段を選択することが記載されている。
特開2002−89594号公報 特開2006−118590号公報
上述のようなハイブリッド車両において、モータによる回生制動を行いながら車両を減速させる場合、第2変速機構において、モータ回転速度の低下に応じて、順次、より低速側の変速段に変速することが求められている。低速側の変速段に変速してモータ回転速度の極端な低下を抑制することで、車両減速中に車両を再び加速させる時(以下、再加速時と記す)に、モータから効率良く機械的動力を出力することができると共に、モータからの機械的動力を、低速側の変速段で減速しトルクを増大させて駆動輪に伝達することができる。
しかし、上述のようなハイブリッド車両においては、モータによる回生制動を行いながら、第2変速機構の変速段を、より低速側の変速段に変速する変速動作(ダウンシフト)を行うことはできない。第2変速機構において変速動作を行うためには、瞬間的に回生制動を停止しロータを空転させて、モータと駆動輪との間においてトルクが作用しない状態を作り出す必要がある。このように、車両減速中にモータによる回生制動を瞬間的に停止すると、その分、駆動輪に作用する制動力が減少するため、車両の減速度に変動が生じてしまうという問題が生じる。
したがって、原動機として内燃機関とモータとを備え、駆動輪の回転を、変速機構により変速してロータに伝達してモータにより回生制動を行うことが可能なハイブリッド車両においては、回生制動を伴う車両減速中において、第2変速機構の変速動作を行うときに、車両の減速度に変動が生じることを抑制する技術が求められている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、モータの回生制動を伴う車両減速中に、モータのロータが入力軸に係合する変速機構において変速動作を行うときに、車両の減速度に変動が生じることを抑制可能なハイブリッド車両の制御技術を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係るハイブリッド車両は、機関出力軸から機械的動力を出力する内燃機関と、発電機として機能してロータを制動する回生制動を行うことが可能なモータジェネレータと、機関出力軸からの機械的動力を第1入力軸で受け、複数の変速段のうちいずれか1つにより変速して、駆動輪と係合する第1出力軸に伝達可能な第1変速機構と、機関出力軸及びロータからの機械的動力を、当該ロータと係合する第2入力軸で受け、複数の変速段のうちいずれか1つにより変速して、駆動輪と係合する第2出力軸に伝達可能な第2変速機構と、機関出力軸と第1入力軸とを係合可能な第1クラッチと、機関出力軸と第2入力軸とを係合可能な第2クラッチと、摩擦力を発生して駆動輪を制動する摩擦制動を行うことが可能な摩擦ブレーキと、第2変速機構における変速動作と、摩擦ブレーキによる摩擦制動と、モータジェネレータによる回生制動とを制御可能な制御手段と、を備え、駆動輪の回転を第2変速機構により変速し、ロータに伝達させてモータジェネレータにより回生制動を行うことが可能なハイブリッド車両であって、制御手段は、モータジェネレータによる回生制動を伴う車両減速中において、第2変速機構の変速段を、より低速側の変速段に変速する場合、モータジェネレータに回生制動を停止させると共に摩擦ブレーキに摩擦制動を行わせて、第2変速機構の変速動作を行うことを特徴とする。
本発明に係るハイブリッド車両において、制御手段は、第2変速機構における変速動作が完了した直後、モータジェネレータに回生制動を再開させると共に摩擦ブレーキに摩擦制動を停止させるものとすることができる。
本発明に係るハイブリッド車両において、制御手段は、モータジェネレータによる回生制動と、摩擦ブレーキによる摩擦制動とを切替えるときに、モータジェネレータに回生制動を行わせることにより駆動輪に作用するトルクである回生制動トルクの値と、摩擦ブレーキに摩擦制動を行わせることにより駆動輪に作用するトルクである摩擦制動トルクとの値が連続するように、モータジェネレータと摩擦ブレーキとを協調して制御するものとすることができる。
本発明によれば、ハイブリッド車両の制御手段は、モータジェネレータによる回生制動を伴う車両減速中において、モータジェネレータのロータと入力軸が係合する第2変速機構の変速段を、より低速側の変速段に変速する場合、モータジェネレータに回生制動を停止させると共に摩擦ブレーキに摩擦制動を行わせて、第2変速機構の変速動作を行うものとした。第2変速機構の変速動作を行うために、回生制動を停止しても、摩擦制動により駆動輪を制動することで、ハイブリッド車両の減速度に変動が生じることを抑制することができる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
まず、本実施例に係るハイブリッド車両及び駆動装置の構成について、図1〜図3を用いて説明する。図1は、ハイブリッド車両の概略構成を示す模式図である。図2は、駆動装置に設けられたデュアルクラッチ機構の構造を示す模式図である。図3は、変形例のデュアルクラッチ機構の構造を示す模式図である。
ハイブリッド車両1は、駆動輪88を回転駆動するための原動機として、内燃機関5とモータジェネレータ50(以下、単に「モータ」と記す)とを備えている。モータ50は、内燃機関5からの機械的動力を変速して車両推進軸66に伝達する駆動装置10に含まれている。内燃機関5は、モータ50を備えた駆動装置10と共に結合されて、ハイブリッド車両1に搭載される。ハイブリッド車両1には、これを構成する原動機や変速機構を制御する制御手段として、ハイブリッド車両用電子制御装置100(以下、ECUと記す)が設けられている。
内燃機関5は、図示しない燃料噴射装置、点火装置、及びスロットル弁装置を備えている。これら装置は、ECU100により制御される。内燃機関5が発生した機械的動力は、出力軸(クランク軸)8から出力される。内燃機関5の出力軸8(以下、機関出力軸と記す)には、後述する駆動装置10のデュアルクラッチ機構20の入力側、例えば、クラッチハウジング14a(図2参照)が結合される。ECU100は、内燃機関5の機関出力軸8から出力する機械的動力を調整することが可能となっている。
また、ハイブリッド車両1には、原動機としての内燃機関5及びモータ50からの機械的動力を駆動輪88に伝達する動力伝達装置として、機関出力軸8及びモータ50からの機械的動力を変速してトルクを変化させて車両推進軸66に伝達可能な駆動装置10と、原動機から車両推進軸66に伝達された機械的動力を、減速すると共に駆動輪88に係合する左右の駆動軸80に分配する終減速装置70が設けられている。
駆動装置10は、第1クラッチ21及び第2クラッチ22のいずれかを用いて内燃機関5からの機械的動力を後述する変速機構に伝達するデュアルクラッチ機構20と、内燃機関5から第1クラッチ21を介して伝達される機械的動力を、第1入力軸27で受けて、第1群の変速段のうちいずれか1つにより変速して、第1出力軸37から車両推進軸66に伝達可能な第1変速機構30と、内燃機関5から第2クラッチ22を介して伝達される機械的動力を、第2入力軸28で受けて、第2群の変速段のうちいずれか1つにより変速して、第2出力軸48から車両推進軸66に伝達可能な第2変速機構40を有している。
第1変速機構30及び第2変速機構40は、前進に第1速ギヤ段31から第6速ギヤ段46までの6つの変速段を有しており、後進に1つの変速段39を有している。前進の変速段である第1速〜第6速ギヤ段31〜46の減速比は、第1速ギヤ段31、第2速ギヤ段42、第3速ギヤ段33、第4速ギヤ段44、第5速ギヤ段35、第6速ギヤ段46の順に小さくなるよう設定されている。
第1変速機構30は、複数の歯車対を備えた平行軸歯車装置として構成されており、第1群の変速段は、奇数段、すなわち第1速ギヤ段31と、第3速ギヤ段33と、第5速ギヤ段35に加えて、後進ギヤ段39で構成されている。第1変速機構30の前進の変速段31,33,35のうち、第5速ギヤ段35が最も高速側の変速段(最高速段)となっている。
第1速ギヤ段31は、第1入力軸27に結合されている第1速メインギヤ31aと、第1出力軸37を中心に回転可能に設けられ、第1速メインギヤ31aと噛み合う第1速カウンタギヤ31cと、第1速カウンタギヤ31cと第1出力軸37とを係合させることが可能な第1速カップリング機構31eを有している。
ECU100が第1速ギヤ段31を選択する、即ち第1速カップリング機構31eを係合状態にして、第1速カウンタギヤ31cと第1出力軸37を係合させることで、第1入力軸27からの機械的動力は、第1速メインギヤ31a及び第1速カウンタギヤ31cを介して第1出力軸37に伝達される。これにより、第1変速機構30は、第1入力軸27から受けた機械的動力を、第1速ギヤ段31により変速し、トルクを変化させて第1出力軸37に伝達することが可能となっている。
第3速ギヤ段33は、第1速ギヤ段31と同様に、第1入力軸27に結合されている第3速メインギヤ33aと、第1出力軸37を中心に回転可能に設けられ、第3速メインギヤ33aと噛み合う第3速カウンタギヤ33cと、第3速カウンタギヤ33cと第1出力軸37とを係合可能な第3速カップリング機構33eを有している。
ECU100が第3速ギヤ段33を選択する、即ち第3速カップリング機構33eを係合状態にして、第3速カウンタギヤ33cと第1出力軸37を係合させることで、第1変速機構30は、第1入力軸27から受けた機械的動力を、第3速ギヤ段33により変速し、トルクを変化させて、第1出力軸37に伝達することが可能となっている。
また、第5速ギヤ段35は、第1入力軸27に結合されている第5速メインギヤ35aと、第1出力軸37を中心に回転可能に設けられ、第5速メインギヤ35aと噛み合う第5速カウンタギヤ35cと、第5速カウンタギヤ35cと第1出力軸37とを係合可能な第5速カップリング機構35eを有している。
ECU100が第5速ギヤ段35を選択する、即ち第5速カップリング機構35eを係合状態にして、第5速カウンタギヤ35cと第1出力軸37とを係合させることで、第1変速機構30は、第1入力軸27から受けた機械的動力を、第5速ギヤ段35により変速し、トルクを変化させて、第1出力軸37に伝達することが可能となっている。
また、後進ギヤ段39は、第1入力軸27に結合されている後進メインギヤ39aと、後進メインギヤ39aと噛み合う後進中間ギヤ39bと、後進中間ギヤ39bと噛み合い、第1出力軸37を中心に回転可能に設けられた後進カウンタギヤ39cと、後進カウンタギヤ39cと第1出力軸37とを係合可能な後進カップリング機構39eを有している。
ECU100が後進ギヤ段39を選択する、即ち後進カップリング機構39eを係合状態にして、後進カウンタギヤ39cと第1出力軸37とを係合させることで、第1変速機構30は、第1入力軸27から受けた機械的動力を、後進ギヤ段39により、回転方向を逆方向に変えると共に変速し、トルクを変化させて第1出力軸37に伝達することが可能となっている。
第1変速機構30における各カップリング機構31e,33e,35e,39eの係合状態と非係合状態(解放状態)との切替えは、図示しないアクチュエータを介してECU100により制御される。ECU100は、第1変速機構30の第1群の変速段31,33,35,39のうちいずれか1つの変速段を選択して、選択した変速段に対応するカップリング機構を係合状態にする。これにより、第1変速機構30は、内燃機関5の機関出力軸8からの機械的動力を、第1入力軸27が受けて、各変速段(奇数段)31,33,35,39のうちいずれか1つにより変速しトルクを変化させて、第1出力軸37から、駆動輪88と係合する車両推進軸66に伝達することが可能となっている。
第1変速機構30の第1出力軸37には、第1推進軸駆動ギヤ37cが結合されており、当該第1推進軸駆動ギヤ37cは、車両推進軸66に結合された動力統合ギヤ58と噛み合っている。車両推進軸66は、後述する終減速装置70を介して、駆動軸80及び駆動輪88と係合している。つまり、第1変速機構30の第1出力軸37と駆動輪88は、係合している。駆動輪88の回転は、終減速装置70及び車両推進軸66を介して、第1変速機構30の第1出力軸37に伝達される。駆動輪88から第1出力軸37に伝達された機械的動力は、第1変速機構30の各変速段(奇数段)31,33,35,39のうちいずれか1つにより変速されて、第1入力軸27に伝達されることとなる。
一方、第2変速機構40は、第1変速機構30と同様に、複数の歯車対を備えた平行軸歯車装置として構成されており、第2群の変速段は、偶数段、すなわち第2速ギヤ段42と、第4速ギヤ段44と、第6速ギヤ段46で構成されている。第2変速機構40の変速段42,44,46のうち、第2速ギヤ段42が最も低速側の変速段となっている。
第2速ギヤ段42は、第2入力軸28に結合されている第2速メインギヤ42aと、第2出力軸48を中心に回転可能に設けられ、第2速メインギヤ42aと噛み合う第2速カウンタギヤ42cと、第2速カウンタギヤ42cと第2出力軸48とを係合可能な第2速カップリング機構42eを有している。
ECU100が第2速ギヤ段42を選択する、即ち第2速カップリング機構42eを係合状態にして、第2速カウンタギヤ42cと第2出力軸48とを係合させることで、第2入力軸28からの機械的動力は、第2速メインギヤ42a及び第2速カウンタギヤ42cを介して第2出力軸48に伝達される。これにより、第2変速機構40は、第2入力軸28から受けた機械的動力を、第2速ギヤ段42により変速し、トルクを変化させて、第2出力軸48に伝達させることが可能となっている。
第4速ギヤ段44は、第2入力軸28に結合されている第4速メインギヤ44aと、第2出力軸48を中心に回転可能に設けられ、第4速メインギヤ44aと噛み合う第4速カウンタギヤ44cと、第4速カウンタギヤ44cと第2出力軸48とを係合可能な第4速カップリング機構44eを有している。
ECU100が第4速ギヤ段44を選択する、即ち第4速カップリング機構44eを係合状態にして、第4速カウンタギヤ44cと第2出力軸48とを係合させることで、第2変速機構40は、第2入力軸28から受けた機械的動力を、第4速ギヤ段44により変速し、トルクを変化させて、第2出力軸48に伝達することが可能となっている。
また、第6速ギヤ段46は、第2入力軸28に結合されている第6速メインギヤ46aと、第2出力軸48を中心に回転可能に設けられ、第6速メインギヤ46aと噛み合う第6速カウンタギヤ46cと、第6速カウンタギヤ46cと第2出力軸48とを係合可能な第6速カップリング機構46eを有している。
ECU100が第6速ギヤ段46を選択する、即ち第6速カップリング機構46eを係合状態にして、第6速カウンタギヤ46cと第2出力軸48とを係合させることで、第2変速機構40は、第2入力軸28から受けた機械的動力を、第6速ギヤ段46により変速し、トルクを変化させて、第2出力軸48に伝達することが可能となっている。
第2変速機構40における各カップリング機構42e,44e,46eの係合状態と非係合状態(解放状態)との切替えは、図示しないアクチュエータを介してECU100により制御される。ECU100は、第2変速機構40の第2群の変速段42,44,46のうちいずれか1つの変速段を選択して、選択した変速段に対応するカップリング機構42e,44e,46eを係合状態にする。これにより、第2変速機構40は、内燃機関5の機関出力軸8及びモータ50のロータ52からの機械的動力を、第2入力軸28で受けて、各変速段(偶数段)42,44,46のうちいずれか1つにより変速しトルクを変化させて、第2出力軸48から、駆動輪88と係合する車両推進軸66に伝達することが可能となっている。
第2変速機構40の第2出力軸48には、第2推進軸駆動ギヤ48cが結合されており、当該第2推進軸駆動ギヤ48cは、車両推進軸66に結合された動力統合ギヤ58と噛み合っている。車両推進軸66は、上述のように、終減速装置70を介して駆動輪88と係合している。つまり、第2変速機構40の第2出力軸48と駆動輪88は、係合している。駆動輪88の回転は、終減速装置70及び車両推進軸66を介して、第2変速機構40の第2出力軸48に伝達される。駆動輪88から第2出力軸48に伝達された機械的動力は、第2変速機構40の各変速段(偶数段)42,44,46のうちいずれか1つにより変速されて、モータ50のロータ52が係合する第2入力軸28に伝達されることとなる。
また、ハイブリッド車両1の駆動装置10には、内燃機関5の機関出力軸8からの機械的動力を、第1変速機構30及び第2変速機構40のうちいずれか一方に伝達させる動力伝達手段として、デュアルクラッチ機構20が設けられている。デュアルクラッチ機構20は、機関出力軸8と第1変速機構30の第1入力軸27とを係合させることが可能な第1クラッチ21と、機関出力軸8と第2変速機構40の第2入力軸28とを係合させることが可能な第2クラッチ22とを有している。
第1クラッチ21は、円板状の摩擦板を有し、摩擦板の摩擦力により機械的動力を伝達する摩擦式ディスククラッチ等で構成されている。第1クラッチ21は、内燃機関5の機関出力軸8と第1変速機構30の第1入力軸27とを係合させることが可能に構成されている。第1クラッチ21を係合状態にすることで、機関出力軸8と第1入力軸27が係合して一体に回転することが可能となる。
第2クラッチ22は、第1クラッチ21と同様に、摩擦式ディスククラッチ等で構成されており、内燃機関5の機関出力軸8と第2変速機構40の第2入力軸28とを係合させることが可能に構成されている。第2クラッチ22を係合状態にすることで、機関出力軸8と第2入力軸28が係合して一体に回転することが可能となる。なお、第1クラッチ21及び第2クラッチ22には、湿式多板クラッチや、乾式単板クラッチを用いることができる。
第1クラッチ21及び第2クラッチ22の係合状態と非係合状態(解放状態)との切替えは、図示しないアクチュエータを介してECU100により制御される。ECU100は、デュアルクラッチ機構20において、第1クラッチ21又は第2クラッチ22のうちいずれか一方を係合状態にして、他方を解放状態にすることで、内燃機関5からの機械的動力を、第1変速機構30及び第2変速機構40のうちいずれか一方を介して車両推進軸66に伝達させることが可能となっている。
ここで、第1クラッチ21及び第2クラッチ22から構成されるデュアルクラッチ機構20の詳細な構造について図2を用いて説明する。図2に示すように、デュアルクラッチ機構20において、機関出力軸8には、デュアルクラッチ機構20のクラッチハウジング14aが結合されている。すなわち、クラッチハウジング14aは、機関出力軸8と一体に回転する。クラッチハウジング14aは、後述する摩擦板27a,28aを収容可能に構成されている。これに対して、第1変速機構30の第1入力軸27と、第2変速機構40の第2入力軸28は、同軸に配置されており、2重軸構造となっている。具体的には、第1入力軸27は、中空シャフトとして構成されており、第1入力軸27内には、第2入力軸28が延びている。内側の軸である第2入力軸28は、外側の軸である第1入力軸27に比べて長く構成されている。機関出力軸8側から車両推進軸66側に向かうに従って、まず、第1変速機構30の各変速段のメインギヤ31a,33a,35a,39aが配設されており、次に、第2変速機構40の各変速段のメインギヤ42a,44a,46aが配設されている。
第1入力軸27の端には、円板状の摩擦板27aが結合されており、一方、第2入力軸28の端にも、同様に、摩擦板28aが結合されている。これら摩擦板27a,28aは、上述のクラッチハウジング14a内に収容されている。第1クラッチ21は、摩擦板27aと対向して設けられた摩擦相手板(図示せず)と、摩擦相手板を駆動するアクチュエータ(図示せず)とを有している。摩擦相手板が摩擦板27aをクラッチハウジング14aに押し付けることで、第1クラッチ21は、機関出力軸8と、第1変速機構30の第1入力軸27とを係合することが可能となっている。
これと同様に、第2クラッチ22は、摩擦板28aに対向して設けられた摩擦相手板(図示せず)が、摩擦板28aをクラッチハウジング14aに押し付けることで、機関出力軸8と、第2変速機構40の第2入力軸28とを係合することが可能となっている。デュアルクラッチ機構20における、第1及び第2クラッチ21,22にそれぞれ対応して設けられた摩擦相手板の駆動は、ECU100により制御されることとなる。
また、本実施例に係る変形例のデュアルクラッチ機構20においては、図3に示すように、機関出力軸8の端に、駆動ギヤ14cが結合されている。駆動ギヤ14cには、第1ギヤ16と、第2ギヤ18が噛み合っており、第1ギヤ16は、第1クラッチ21に結合されており、第2ギヤ18は、第2クラッチ22に結合されている。第1クラッチ21は、第1変速機構30の第1入力軸27と、機関出力軸8に係合する第1ギヤ16とを係合可能に構成されている。一方、第2クラッチ22は、第2変速機構40の第2入力軸28と、機関出力軸8に係合する第2ギヤ18とを係合可能に構成されている。
第1及び第2クラッチ21,22は、それぞれ摩擦式クラッチ等の任意のクラッチで構成することができる。第1クラッチ21及び第2クラッチ22において交互に係合状態と解放状態を切替ることで、機関出力軸8から出力される内燃機関5の機械的動力は、駆動ギヤ14cから、第1変速機構30の第1入力軸27、又は第2変速機構40の第2入力軸28のいずれかに伝達されることとなる。
以上のように構成されたデュアルクラッチ機構20においては、図1に示すように、ECU100が第1クラッチ21を係合状態にすると共に第2クラッチ22を解放状態にすると、機関出力軸8と、第1入力軸27、第1出力軸37、動力統合ギヤ58、車両推進軸66が係合する。これにより、駆動装置10は、内燃機関5からの機械的動力を、第1変速機構30の変速段31,33,35,39のうちいずれか1つの変速段により変速して、車両推進軸66に伝達することが可能となる。
一方、ECU100が第2クラッチ22を係合状態にすると共に第1クラッチ21を解放状態にすることで、機関出力軸8と、第2入力軸28、第2出力軸48、及び車両推進軸66が係合する。これにより、駆動装置10は、内燃機関5からの機械的動力を、第2変速機構40の変速段42,44,46のうちいずれか1つの変速段により変速して、車両推進軸66に伝達することが可能となる。
また、ハイブリッド車両1の駆動装置10には、原動機としてモータ50が設けられている。モータ50は、供給された電力を機械的動力に変換して出力する電動機としての機能と、入力された機械的動力を電力に変換して回収する発電機としての機能とを兼ね備えた回転電機、いわゆる「モータジェネレータ」である。モータ50は、永久磁石式交流同期電動機で構成されており、後述するインバータ110から三相の交流電力の供給を受けて回転磁界を形成するステータ54と、回転磁界に引き付けられて回転するロータ52とを有している。モータ50には、ロータ52の回転角位置を検出するレゾルバ(図示せず)が設けられており、ロータ52の回転角位置に係る信号をECU100に送出している。
モータ50のロータ52は、第2入力軸28に結合されており、モータ50がロータ52から出力するトルク(以下、出力トルクと記す)は、第2変速機構40の第2入力軸28に伝達される。また、モータ50は、第2出力軸48からロータ52に伝達された機械的動力(トルク)を交流電力に変換して二次電池120に回収することも可能となっている。
なお、以下の説明において、モータ50を電動機として機能させて、モータ50のロータ52から機械的動力を出力することを「力行」と記す。これに対して、モータ50を発電機として機能させて、駆動輪88からモータ50のロータ52に伝達された機械的動力を電力に変換して回収すると共に、このときロータ52に生じる回転抵抗により、ロータ52及びこれに係合する部材(例えば、駆動輪88)の回転を制動することを「回生制動」と記す。加えて、モータ50に回生制動を行わせることにより、モータ50のロータ52に係合する駆動軸80及び駆動輪88に作用するトルクを「回生制動トルク」と記す。モータ50による回生制動、すなわちモータ50の電動機/発電機としての機能の切替えと、駆動輪88に作用する回生制動トルクは、ECU100により制御される。
また、ハイブリッド車両1には、モータ50に交流電力を供給する電力供給装置として、インバータ110が設けられている。インバータ110は、二次電池120から供給される直流電力を交流電力に変換してモータ50に供給することが可能に構成されている。また、インバータ110は、モータ50からの交流電力を直流電力に変換して二次電池120に回収することも可能に構成されている。このようなインバータ110からモータ50への電力供給、及びモータ50からの電力回収は、ECU100により制御される。
また、ハイブリッド車両1には、原動機から車両推進軸66に伝達された機械的動力を、減速すると共に、駆動輪88に係合する左右の駆動軸80に分配する終減速装置70が設けられている。終減速装置70は、車両推進軸66に結合された駆動ピニオン68と、駆動ピニオン68と直交して噛み合うリングギヤ72と、リングギヤ72に固定された差動機構74とを有している。終減速装置70は、原動機すなわち内燃機関5及びモータ50のうち少なくとも一方から車両推進軸66に伝達された機械的動力を、駆動ピニオン68及びリングギヤ72により減速し、差動機構74により左右の駆動軸80に分配して、駆動軸80に結合されている駆動輪88を回転駆動することが可能となっている。
また、ハイブリッド車両1において、駆動輪88の近傍には、摩擦力を発生して駆動輪88を制動することが可能な摩擦ブレーキ90が設けられている。摩擦ブレーキ90は、いわゆるディスク式ブレーキであり、駆動輪88すなわち駆動軸80と共に回転するロータディスク92と、ハイブリッド車両1に固定され、図示しないアクチュエータに連動して作動するブレーキキャリパ94と、ブレーキキャリパ94に装着され、ロータディスク92と摺接可能なブレーキパッド95とを有している。ブレーキペダルを操作すると、摩擦ブレーキ90は、ブレーキキャリパ94を作動させてブレーキパッド95がロータディスク92を挟み込み、ブレーキパッド95とロータディスク92との間に摩擦力を発生させる。この摩擦力により、摩擦ブレーキ90は、ハイブリッド車両1の推進エネルギ、すなわち駆動輪88の回転運動エネルギを熱エネルギに変換して、駆動輪88の回転を制動することが可能となっている。
なお、本実施例において、摩擦ブレーキ90は、ディスク式ブレーキであるものとしたが、摩擦ブレーキの態様は、これに限定されるものではない。摩擦により制動力が発生可能なものであり、ECU100により制御可能であれば適用することができ、例えば、ドラム式のブレーキ等、他の形式の摩擦ブレーキを用いることもできる。
なお、以下の説明において、摩擦ブレーキ90を作動状態にして、摩擦力により駆動軸80及びこれに係合する駆動輪88の回転を制動することを「摩擦制動」と記す。加えて、摩擦ブレーキ90に摩擦制動を行わせることにより、摩擦ブレーキ90のロータディスクに係合する駆動軸80及び駆動輪88に作用するトルクを「摩擦制動トルク」と記す。摩擦ブレーキ90による摩擦制動、すなわち摩擦ブレーキ90の作動/非作動状態の切替えと、駆動輪88に作用する摩擦制動トルクは、ECU100により制御される。
また、ハイブリッド車両1には、内燃機関5及びモータ50と、第1及び第2変速機構30,40と、デュアルクラッチ機構20と、摩擦ブレーキ90とを協調して制御する制御手段として、ECU100が設けられている。ECU100は、機関出力軸8の回転角位置(以下、クランク角と記す)に係る信号と、二次電池120の蓄電状態(SOC)に係る信号と、モータ50のロータ52の回転角位置に係る信号等を検出している。また、ECU100は、第1変速機構30及び第2変速機構40において選択されている変速段、すなわちカップリング機構31e〜46eの係合/解放状態と、第1及び第2クラッチ21,22の係合/解放状態と、摩擦ブレーキ90の作動/非作動状態とを検出している。また、ECU100は、運転者により操作される、アクセルペダル(図示せず)の操作量に係る信号と、ブレーキペダル(図示せず)の操作量に係る信号とを検出している。
これら信号に基づいて、ECU100は、各種制御変数を算出している。制御変数には、内燃機関5の機関出力軸8の回転速度(以下、機関回転速度と記す)と、モータ50のロータ52の回転速度(以下、モータ回転速度と記す)と、モータ50の出力トルクと、駆動軸80及び駆動輪88に作用している回生制動トルクと、駆動軸80及び駆動輪88に作用している摩擦制動トルクと、モータ50のハイブリッド車両1の走行速度(以下、車速と記す)、二次電池120の蓄電状態等が含まれている。
これら制御変数に基づいて、ECU100は、内燃機関5及びモータ50の運転状態、及び駆動軸80及び駆動輪88に作用している、摩擦制動トルクと回生制動トルクの合計の制動トルクを把握している。ECU100は、第1及び第2変速機構30,40における変速段の選択、すなわち各カップリング機構31e〜46eの係合/解放状態の切替えと、第1クラッチ21及び第2クラッチ22の係合/解放状態の切替えと、モータ50の出力トルク及びロータ回転速度を制御することが可能となっている。また、ECU100は、駆動軸80及び駆動輪88に作用する摩擦制動トルク及び回生制動トルクを制御することが可能となっている。
以上のように構成されたハイブリッド車両1は、第1クラッチ21及び第2クラッチ22を交互につなぎ替えることで、変速時において、機関出力軸8と車両推進軸66との間における動力伝達の途切れを抑制することが可能となっている。
まず、ECU100が第1及び第2変速機構30,40の変速段31〜46のうちいずれか1つの変速段を選択する。例えば、選択した変速段が第1変速機構30の第1群(奇数段)の変速段31〜39のうち第1速ギヤ段31である場合、ECU100は、第1速ギヤ段31に対応する第1速カップリング機構31eを係合状態にすると共にカップリング機構33e,35eを解放状態にする。これと共に、ECU100は、第1クラッチ21を係合状態にすると共に第2クラッチ22を解放状態にする。これにより、駆動装置10は、内燃機関5からの機械的動力を、第1入力軸27で受け、第1群(奇数段)の変速段31〜39のうち選択した変速段である第1速ギヤ段31により変速し、第1出力軸37から車両推進軸66に伝達して、駆動輪88を回転駆動することができる。
このとき、ECU100は、第2変速機構40の第2群(偶数段)の変速段42,44,46のうち、第1変速機構30において選択している第1速ギヤ段31より一段高速(ハイギヤ)側の変速段である第2速ギヤ段42に対応する第2速カップリング機構42eを係合状態にすることで、第2変速機構40の第2入力軸28を空転させて、次の第2速ギヤ段42への変速(アップシフト)時における第2クラッチ22の係合動作に備えている。
そして、第2変速機構40の第2群(偶数段)の変速段である第2速ギヤ段42への変速(アップシフト)が選択されると、ECU100が、第1クラッチ21を解放状態にしながら第2クラッチ22を係合状態にすることで、駆動装置10は、第1クラッチ21と第2クラッチ22とを掴み替える動作、いわゆる「クラッチ・トゥ・クラッチ」を行う。この動作により、駆動装置10は、機関出力軸8からの動力伝達経路を、徐々に第1変速機構30の第1入力軸27から第2変速機構40の第2入力軸28に移していき、第2速ギヤ段42への変速が完了することとなる。
このようにして、駆動装置10は、奇数段である第1速ギヤ段31から、偶数段である第2速ギヤ段42への変速時において、機関出力軸8から車両推進軸66への動力伝達に途切れを生じさせることなく変速することができる。
また、ハイブリッド車両1は、原動機として内燃機関5とモータ50とを併用又は選択使用することで、様々な車両走行(走行モード)を実現することができる。例えば、原動機として内燃機関5のみを選択使用する「エンジン走行」、原動機として内燃機関5及びモータ50を併用する「HV走行」、原動機としてモータ50のみを選択使用する「モータ走行」等がある。
これら車両走行は、運転者が要求する車両駆動力や、モータ50に供給する電力を貯蔵する二次電池120の蓄電状態に応じて、ECU100により、逐次、自動的に切替えられる。以下に、各走行モードにおけるECU100の制御と、内燃機関5、第1クラッチ21及び第2クラッチ22、第1変速機構30及び第2変速機構40、及びモータ50の動作を併せて説明する。
ECU100が、第1クラッチ21を係合状態にすると共に第2クラッチ22を解放状態にすることで、駆動装置10は、内燃機関5の機関出力軸8からの機械的動力を、第1入力軸27で受け、第1変速機構30の変速段31,33,35,39のいずれか1つにより変速し、第1出力軸37から車両推進軸66に伝達して駆動輪88を回転駆動することができる。このようにして、ハイブリッド車両1は、原動機として内燃機関5のみを選択使用する「エンジン走行」を実現することができる。
この場合、車両推進軸66には、動力統合ギヤ58を介して第2出力軸48が係合しているため、第2変速機構40のカップリング機構42e,44e,46eのいずれか1つが係合状態にある場合、第2入力軸28と、これに係合するロータ52は、ハイブリッド車両1の走行速度(以下、車速と記す)に応じて回転することとなる。
このとき、ECU100がモータ50を力行させて、ロータ52から第2入力軸28に出力トルクを伝達することで、駆動装置10は、内燃機関5からの機械的動力とモータ50からの機械的動力とを、それぞれ第1変速機構30及び第2変速機構40により変速し、動力統合ギヤ58で統合して車両推進軸66に伝達することができる。このようにして、ハイブリッド車両1は、原動機として内燃機関5とモータ50とを併用する「HV走行」を実現することができる。
また、ECU100が第1クラッチ21を解放状態にすると共に第2クラッチ22を係合状態にすることで、駆動装置10は、機関出力軸8からの機械的動力を、第2入力軸28で受け、第2変速機構40の変速段42,44,46のいずれか1つにより変速し、第2出力軸48から車両推進軸66に伝達して駆動輪88を回転駆動することができ、ハイブリッド車両1は、原動機として内燃機関5のみを選択使用する「エンジン走行」を実現することができる。
この場合、車両推進軸66には、動力統合ギヤ58を介して第1出力軸37が係合しているため、第1変速機構30のカップリング機構31e,33e,35e,39eのいずれか1つが係合状態にある場合、第1入力軸27は、ハイブリッド車両1の走行速度(以下、車速と記す)に応じて回転することとなる。
このとき、ECU100がモータ50を力行させて、ロータ52から第2入力軸28に出力トルクを伝達することで、駆動装置10は、内燃機関5からの機械的動力とモータ50からの機械的動力とを、第2入力軸28で統合し、第2変速機構40により変速して、動力統合ギヤ58を介して車両推進軸66に伝達することができ、ハイブリッド車両1は、原動機として内燃機関5とモータ50とを併用する「HV走行」を実現することができる。
一方、ハイブリッド車両1にモータ走行を行わせる場合、上述のエンジン走行及びHV走行の制御とは異なり、ECU100は、第1クラッチ21及び第2クラッチ22をいずれも解放状態に制御すると共に、モータ50を力行させる。ECU100は、第2変速機構40の変速段42,44,46のうち、いずれか1つの変速段を選択して、当該変速段に対応するカップリング機構を係合状態にする。駆動装置10は、モータ50からの機械的動力を、第2入力軸28で受け、第2変速機構40の変速段42,44,46のうち選択した変速段で変速して、第2出力軸48から車両推進軸66に伝達する。
このようなハイブリッド車両1のモータ走行中においては、ECU100が第1及び第2クラッチ21,22の双方を解放状態にしているため、モータ50の力行により、非作動状態にある内燃機関5の機関出力軸8が回転駆動されて、内燃機関5のポンピングロス等の動力損失が生じてしまうことを防止している。
このようなハイブリッド車両1において、モータ走行を行っている状態から、運転者によるアクセルペダルの操作量がゼロとなり、モータ50の力行を止めた場合、モータ50による回生制動を行いながら、ハイブリッド車両1を減速させるコーストダウン走行を行うこととなる。このようなモータ50の回生制動を伴う車両減速中においては、再びハイブリッド車両1を加速させる場合に備えて、第2変速機構40において、モータ回転速度の低下に応じて、順次、より低速側の変速段に変速することが求められている。
しかし、第2変速機構40において、より低速側の変速段に変速する変速動作(以下、ダウンシフトと記す)を行うためには、瞬間的に回生制動を停止しロータを空転させて、モータと駆動輪との間においてトルクが作用しない状態を作り出す必要がある。このように、ハイブリッド車両1の車両減速中に、モータ50による回生制動を瞬間的に停止してしまうと、その分、駆動輪88に作用する回生制動トルクが減少して、ハイブリッド車両1の減速度に変動が生じてしまうという問題が生じる。
そこで、本実施例に係るハイブリッド車両1において、制御手段としてのECUは、モータによる回生制動を伴う車両減速中において、第2変速機構のダウンシフトを行う場合、モータに回生制動を停止させると共に摩擦ブレーキに摩擦制動を行わせて、変速動作を行うことを特徴としており、以下に、コーストダウンを行う場合の車両減速に係る制御処理(以下、単に「減速制御」と記す)について、図1、図4及び図5を用いて説明する。
図4は、ECUが実行する減速制御を示すフローチャートである。図5は、減速制御を行っている場合のハイブリッド車両の動作を説明するタイミングチャートである。なお、本実施例では、一例として、第6速ギヤ段を用いてのモータ走行を行っていた状態から、ハイブリッド車両1を減速させる場合について説明する。
図1に示すように、ハイブリッド車両1のモータ走行中において、内燃機関5は非作動状態にあり、第1クラッチ21及び第2クラッチ22は、ECU100により、いずれも解放状態に制御されている。そして、アクセルペダルの操作量がゼロとなったときに、以下の減速制御が繰り返し実行される。
図4に示すように、まず、ステップS102において、ECU100は、回生制動を行う要求があるか否かを判定する。具体的には、ECU100は、ブレーキペダルが操作されており、且つ二次電池120の蓄電状態(SOC)が所定値以下であるなど、回生制動を行う必要があるか否かを判定する。
回生制動を行う要求がない(No)と判定された場合、ステップS104において、ECU100は、モータ50による回生制動を行うことなく、摩擦ブレーキ90に摩擦制動を行わせて、ハイブリッド車両1を減速させる。ECU100は、ブレーキペダルの操作量に応じて摩擦ブレーキ90を制御して摩擦制動トルクを調整することとなる。
一方、回生制動を行う要求があると判定された場合、ステップS106において、ECU100は、モータ50に回生制動を行わせて、ハイブリッド車両1を減速させる。図1及び図5に示すように、ハイブリッド車両1は、駆動輪88からの機械的動力を、第2変速機構40の第6速ギヤ段46を介してモータ50のロータ52に伝達させており、ECU100は、モータ50を発電機として機能させる共に、駆動輪88に作用する回生制動トルクを調整する。このとき、駆動輪88に作用する制動トルクは、全て、回生制動トルク(図5にハッチングMで示す)となっている。モータ50に回生制動を行わせることで、ハイブリッド車両1の車速が低下し、当該車速の低下に比例して、駆動輪88に係合しているモータ50のロータ52の回転速度、すなわちモータ回転速度Nmも低下する。
そして、ステップS108において、ECU100は、現在、第2変速機構40において選択している第6速ギヤ段46に対応する変速回転速度(Nm_chg6→4)を取得する。変速回転速度(Nm_chg6→4)は、第2変速機構40において、現在、選択している変速段すなわち第6速ギヤ段46から、より低速側の変速段すなわち第4速ギヤ段44への変速を決定するモータ回転速度Nmである。
変速回転速度には、第6速ギヤ段46から第4速ギヤ段44への変速を決定する変速回転速度(Nm_chg6→4)と、第4速ギヤ段44から第2速ギヤ段42への変速を決定する変速回転速度(Nm_chg4→2)があり、これら変速回転速度は、予め適合実験等により求められており、制御定数としてECU100のROM(図示せず)に記憶されている。なお、本実施例では、変速回転速度(Nm_chg6→4)は、変速回転速度(Nm_chg4→2)に比べて高いモータ回転速度に設定されているが、これら変速回転速度は、同一の値に設定されていても良い。
そして、ステップS110において、ECU100は、モータ回転速度Nmが、第6速ギヤ段46から第4速ギヤ段44への変速を決定する変速回転速度(Nm_chg6→4)に達したか否かを判定する。モータ回転速度Nmが変速回転速度(Nm_chg6→4)に達していない(No)と判定された場合、ECU100は、第6速ギヤ段46を介しての回生制動を継続する。
一方、モータ回転速度Nmが変速回転速度(Nm_chg6→4)に達したと判定された場合、ステップS112において、ECU100は、モータに回生制動を停止させると共に摩擦ブレーキ90に摩擦制動を行わせる(時点T1)。詳細には、モータ50の発電機としての機能を停止し、回生制動トルクをゼロにして、ロータ52が空転する状態にする。つまり、ECU100は、時点T1において、モータ50による回生制動から摩擦ブレーキ90による摩擦制動に切替える。これにより、ハイブリッド車両1は、第2変速機構40において第6速ギヤ段46から第4速ギヤ段44への変速動作が可能となる。
この時点T1において、ECU100は、モータ50による回生制動トルクをゼロにすると共に、摩擦ブレーキ90を作動状態にして摩擦制動を行わせ、駆動輪88に摩擦制動トルク(図5にハッチングBで示す)を発生させる。ECU100は、回生制動から摩擦制動に切替える時点T1において、回生制動トルクの値と、摩擦制動トルクの値が連続するように、モータ50の回生制動と摩擦ブレーキ90の摩擦制動とを協調して制御する。これにより、回生制動から摩擦制動に切替えるときに、駆動輪88に作用する合計の制動トルクに変動が生じないようにしている。
そして、時点T1の直後において、ECU100は、第2変速機構40において、第6速ギヤ段46から第4速ギヤ段44への変速動作を実行する(S116)。具体的には、ECU100は、第6速カップリング機構46eを係合状態から解放状態にすると共に、第4速カップリング機構44eを解放状態から係合状態にする変速動作を行う。
そして、ステップS120において、ECU100は、上述の変速動作、すなわち第2変速機構40における第6速ギヤ段から第4速ギヤ段へのダウンシフトが完了したか否かを判定する。変速動作が完了していない(No)と判定された場合、ECU100は、モータ50の回生制動の停止と、摩擦ブレーキ90による摩擦制動の実行を継続する。
変速動作が完了した(Yes)と判定された場合、ステップS122において、ECU100は、モータ50に回生制動を再開させると共に、摩擦ブレーキ90に摩擦制動を停止させる(時点T2)。詳細には、ECU100は、モータ50に発電機として機能させて、回生制動トルクを発生させる。これと共に、ECU100は、摩擦ブレーキ90を非作動状態に制御して、摩擦制動トルクをゼロにする。つまり、ECU100は、時点T2において、摩擦ブレーキ90による摩擦制動からモータ50による回生制動に切替えている。駆動輪88の回転動力は、第2変速機構40の第4速ギヤ段44により増速されてロータ52に伝達されて、モータ50により電力に変換されて二次電池120に回収される。
この時点T2において、ECU100は、摩擦制動トルクをゼロにすると共に、モータを発電機として機能させて、駆動輪88に回生制動トルク(図5にハッチングMで示す)を作用させる。ECU100は、摩擦制動から回生制動に切替える時点T2においても、時点T1と同様に、回生制動トルクの値と、摩擦制動トルクの値が連続するように、モータ50と摩擦ブレーキ90とを協調して制御する。これにより、モータ50による回生制動から摩擦ブレーキ90による摩擦制動に切替えるときに、駆動輪88に作用する合計の制動トルクに変動が生じないようにしている。
そして、ECU100は、ステップS102に戻り、第4速ギヤ段から第2速ギヤ段に変速する場合についても、この減速制御を実行する。回生制動の要求があり、且つモータ回転速度が変速回転速度(Nm_chg4→2)に達した場合、ECU100は、モータ50に回生制動を停止させると共に摩擦ブレーキ90に摩擦制動を行わせて、第2変速機構40において第4速ギヤ段から第2速ギヤ段42への変速動作(ダウンシフト)を開始する(時点T3)。そして、第2速ギヤ段42への変速動作が完了した直後、ECU100は、モータ50に回生制動を再開させると共に、摩擦ブレーキ90に摩擦制動を停止させる(時点T4)。
このように、第2変速機構40の変速動作(ダウンシフト)は、第6速ギヤ段46から第4速ギヤ段44に変速する場合には、回生制動から摩擦制動に切替えた時点T1と、摩擦制動から回生制動に切替えた時点T2との間において、第4速ギヤ段44から第2速ギヤ段42に変速する場合にも、回生制動から摩擦制動に切替えた時点T3と、摩擦制動から回生制動に切替えた時点T4との間において、ECU100により実行される。すなわち、ECU100は、モータ50に回生制動を停止させて摩擦ブレーキ90に摩擦制動を行わせているときに、第2変速機構40において、より低速側の変速段への変速動作(ダウンシフト)を行っている。
モータ50のロータ52が第2入力軸28に係合する第2変速機構40において変速動作(ダウンシフト)を行うため、モータ50による回生制動を停止して、駆動輪88に回生制動トルクを作用させることができなくても、摩擦ブレーキ90による摩擦制動を行わせて駆動輪88に摩擦制動トルクを作用させることで、駆動輪88に作用する合計の制動トルクが減少することを抑制することができ、第2変速機構40の変速動作によりハイブリッド車両1の減速度に変動が生じてしまうことを抑制することができる。
以上に説明したように本実施例において、ハイブリッド車両1は、機関出力軸8から機械的動力を出力する内燃機関5と、発電機として機能してロータ52を制動する回生制動を行うことが可能なモータ50と、機関出力軸8からの機械的動力を第1入力軸27で受け、複数の変速段31,33,35,39のうちいずれか1つにより変速して、駆動輪88と係合する第1出力軸37に伝達可能な第1変速機構30と、機関出力軸8及びロータ52からの機械的動力を、当該ロータ52と係合する第2入力軸28で受け、複数の変速段42,44,46のうちいずれか1つにより変速して、駆動輪88と係合する第2出力軸48に伝達可能な第2変速機構40と、機関出力軸8と第1入力軸27とを係合可能な第1クラッチ20と、機関出力軸8と第2入力軸28とを係合可能な第2クラッチ22と、摩擦力を発生して駆動輪88を制動する摩擦制動を行うことが可能な摩擦ブレーキ90と、第2変速機構40における変速動作と、摩擦ブレーキ90による摩擦制動と、モータ50による回生制動とを制御可能な制御手段としてのECU100と、を備え、駆動輪88の回転を第2変速機構40により変速し、ロータ52に伝達させてモータ50により回生制動を行うことが可能となっている。
ECU100は、モータ50による回生制動を伴う車両減速中において、第2変速機構40の変速段を、より低速側の変速段に変速する場合、モータ50に回生制動を停止させると共に摩擦ブレーキ90に摩擦制動を行わせて、第2変速機構40の変速動作を行うものとした。変速動作を行うために、回生制動を停止しても、摩擦制動により駆動輪88を制動することで、駆動輪88に作用する制動トルクが減少することを抑制することができ、第2変速機構40の変速動作により、ハイブリッド車両1の減速度に変動が生じることを抑制することができる。
また、本実施例において、ECU100は、第2変速機構40における変速動作が完了した直後、モータ50に回生制動を再開させると共に摩擦ブレーキ90に摩擦制動を停止させるものとした。変速動作が完了した後は、回生制動の再開と共に摩擦制動を停止するので、減速度に変動が生じることを抑制しつつ、変速動作を行う期間以外は、極力、モータ50に回生制動を行わせて、ハイブリッド車両1を減速させることができる。
また、本実施例において、ECU100は、モータ50による回生制動と、摩擦ブレーキ90による摩擦制動とを切替えるときに、モータ50に回生制動を行わせることにより駆動輪88に作用するトルクである回生制動トルクと、摩擦ブレーキ90に摩擦制動を行わせることにより駆動輪88に作用するトルクである摩擦制動トルクとの値が連続するように、モータ50と摩擦ブレーキ90とを協調して制御するものとしたので、回生制動と摩擦制動を切替える時に、駆動輪88に作用する合計の制動トルクに変動が生じることを確実に防止することができる。
なお、本実施例において、ハイブリッド車両1の駆動装置10は、内燃機関5及びモータ50からの機械的動力を統合して、車両推進軸66に出力し、車両推進軸66に伝達された機械的動力は、終減速装置70及び駆動軸80を介して駆動輪88に伝達されるものとしたが、駆動装置10から駆動輪88への動力伝達の態様は、これに限定されるものではない。例えば、駆動装置が、内燃機関及びモータからの機械的動力を統合して、駆動輪と一体に回転する駆動軸(ドライブシャフト)に直接、出力するものとしても良い。
また、本実施例において、第1変速機構30の第1群の変速段31,33,35,39は、後進ギヤ段を含む奇数段で構成されており、第2変速機構40の第2群の変速段42,44,46は、偶数段で構成されているものとしたが、第1及び第2変速機構における変速段の構成は、これに限定されるものではない。例えば、第1変速機構の第1群の変速段を偶数段と後進段で構成し、第2変速機構の第2群の変速段を奇数段で構成するものとしても良い。
なお、本実施例において、原動機として設けられたモータ50は、供給された電力を機械的動力に変換して出力する電動機としての機能と、入力された機械的動力を電力に変換する発電機としての機能とを兼ね備えたモータジェネレータであるものとしたが、本発明に係るモータは、これに限定されるものではない。モータは、回生制動を行うことができれば良く、例えば、ロータに伝達された機械的動力を電力に変換する機能のみを有する発電機として構成するものとしても良い。
以上のように、本発明は、駆動輪の回転を変速機構により変速し、モータのロータに伝達させて、当該モータにより回生制動を行うことが可能なハイブリッド車両に有用であり、特に、デュアルクラッチ式変速機構を備え、一方の変速機構の入力軸にモータのロータが係合しているハイブリッド車両に有用である。
本実施例に係るハイブリッド車両の概略構成を示す模式図である。 本実施例に係るデュアルクラッチ機構の構造を説明する模式図である。 本実施例に係る変形例のデュアルクラッチ機構の構造を説明する模式図である。 本実施例に係るハイブリッド車両の制御手段(ECU)が実行する減速制御を示すフローチャートである。 本実施例に係る制御手段(ECU)が実行する減速制御を行っているときのハイブリッド車両の動作を説明するタイミングチャートである。
符号の説明
1 ハイブリッド車両
5 内燃機関
8 機関出力軸
10 駆動装置
20 デュアルクラッチ機構
21 第1クラッチ
22 第2クラッチ
27 第1入力軸
28 第2入力軸
30 第1変速機構
31,33,35,39 ギヤ段(変速段)
37 第1出力軸
48 第2出力軸
40 第2変速機構
42,44,46 ギヤ段(変速段)
50 モータ(モータジェネレータ)
52 ロータ
66 車両推進軸
70 終減速装置
80 駆動軸
88 駆動輪
90 摩擦ブレーキ
100 ハイブリッド車両用電子制御装置(ECU、制御手段)
M 回生制動トルク
B 摩擦制動トルク

Claims (3)

  1. 機関出力軸から機械的動力を出力する内燃機関と、
    発電機として機能してロータを制動する回生制動を行うことが可能なモータジェネレータと、
    機関出力軸からの機械的動力を第1入力軸で受け、複数の変速段のうちいずれか1つにより変速して、駆動輪と係合する第1出力軸に伝達可能な第1変速機構と、
    機関出力軸及びロータからの機械的動力を、当該ロータと係合する第2入力軸で受け、複数の変速段のうちいずれか1つにより変速して、駆動輪と係合する第2出力軸に伝達可能な第2変速機構と、
    機関出力軸と第1入力軸とを係合可能な第1クラッチと、
    機関出力軸と第2入力軸とを係合可能な第2クラッチと、
    摩擦力を発生して駆動輪を制動する摩擦制動を行うことが可能な摩擦ブレーキと、
    第2変速機構における変速動作と、摩擦ブレーキによる摩擦制動と、モータジェネレータによる回生制動とを制御可能な制御手段と、
    を備え、
    駆動輪の回転を第2変速機構により変速し、ロータに伝達させてモータジェネレータにより回生制動を行うことが可能なハイブリッド車両であって、
    制御手段は、
    モータジェネレータによる回生制動を伴う車両減速中において、第2変速機構の変速段を、より低速側の変速段に変速する場合、
    モータジェネレータに回生制動を停止させると共に摩擦ブレーキに摩擦制動を行わせて、第2変速機構の変速動作を行う
    ことを特徴とするハイブリッド車両。
  2. 請求項1に記載のハイブリッド車両において、
    制御手段は、
    第2変速機構における変速動作が完了した直後、モータジェネレータに回生制動を再開させると共に摩擦ブレーキに摩擦制動を停止させる
    ことを特徴とするハイブリッド車両。
  3. 請求項1又は2に記載のハイブリッド車両において、
    制御手段は、
    モータジェネレータによる回生制動と、摩擦ブレーキによる摩擦制動とを切替えるときに、
    モータジェネレータに回生制動を行わせることにより駆動輪に作用するトルクである回生制動トルクの値と、摩擦ブレーキに摩擦制動を行わせることにより駆動輪に作用するトルクである摩擦制動トルクとの値が連続するように、モータジェネレータと摩擦ブレーキとを協調して制御する
    ことを特徴とするハイブリッド車両。
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