JP2015515819A - ラウドスピーカー、及びラウドスピーカーのバッフル部の製造方法 - Google Patents

ラウドスピーカー、及びラウドスピーカーのバッフル部の製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、改良型ラウドスピーカーエンクロージャーを提供する。このラウドスピーカーエンクロージャーは、互いから或る距離に配置されている2つの対向する端面セクション110、300と、上記距離にわたって端面セクション110、300をつなぐ囲みセクション120、130、40を備える。エンクロージャーの内容積部が、上記セクション110、300及び上記セクション120、130、140によって画定される。エンクロージャー1はまた、エンクロージャー1に設けられているとともに、内容積部からエンクロージャー1の外側へ内圧を排出するようになっている反射開口162を含む反射ポート160を有する。反射ポート160は、反射ポート160を形成する、エンクロージャー1の内容積部を反射開口162に接続する内部反射ポートフォーマー150を更に含む。反射ポートフォーマー150は、一体の内壁セクションとして成形することによって形成される。この一体の内壁セクションは、端面セクション110、300の一方又は双方の内面から内方に延びる。他方では、反射ポートフォーマー150は、囲みセクション120に隣接して延び、囲みセクション120は、反射ポート160が反射ポートフォーマー150と、隣接する囲みセクション120との間のスペースに形成されるように反射ポートフォーマー150を少なくとも部分的に囲む。【選択図】図5

Description

本発明は、ラウドスピーカーに関する。本発明は特に、射出成形ラウドスピーカーエンクロージャーに関する。本発明はより具体的には、請求項1及び請求項20のプリアンブル部に記載のラウドスピーカーエンクロージャー及びその製造方法に関する。
ラウドスピーカーエンクロージャーは通常、ドライバーを収納する開口が設けられたいくらか角柱のチャンバーである。たいていの市販のラウドスピーカーエンクロージャーは、2つの主要な部類、すなわち接合構造体と成形構造体とに分けることができる。接合構造体は通常、角柱のラウドスピーカーエンクロージャーを形成する積層壁セクションから組み立てられる。前パネルがラウドスピーカーの取付け部を形成し、この取付け部にドライバーが取着される。ラウドスピーカーの接合構造体のパネルは通常、天然木、又は、ワックスと樹脂バインダーとを合わせた木質繊維を含むMDF等の木材から作製される。他の材料も知られている。
しかしながら、接合構造体は、弧状形をつくり出す大きな製造労力を伴わない角柱形に限定されている。さらに、接合構造体は、エンクロージャーを完成させるのにかなりの数の組立てステップを必要とする。ほとんどの場合、接合構造体は、十分な剛性を確立するのに更なる補強部材も必要とする。
したがって、より少ない部品を用いて剛性エンクロージャーを確立する成形構造体が開発されてきた。成形構造体は通常、前セクション及び一体側面と、前セクションから後方に延びる底面セクション及び頂面セクションとを有する囲み取付け部を特徴とする。したがって、取付け部は、ラウドスピーカーの内容積部の一部を形成する容積部を画定する。成形構造体はまた、ラウドスピーカーエンクロージャーを閉鎖するように取付け部の後端に取着される相補部を有する。この相補部は、平板状のパネルとすることができるが、これら2つの取付け部及び相補部が組み付けられるとラウドスピーカーの内容積部の一部を形成する容積部を画定するように形状決めすることもできる。相補部には通常、ラウドスピーカーケーブルの端子と、アクティブラウドスピーカー用途におけるエンクロージャーを冷却する放熱用突出部とが設けられている。実際、成形構造体エンクロージャーは、内蔵された増幅器から離して伝熱するようにエンクロージャーを形状決めするのに好都合であるため、アクティブラウドスピーカーにおいて一般的に見られる。圧力鋳造されたアルミニウム及びその合金が、アルミニウムを含む材料の強度及び熱伝導率に起因して、成形構造体ラウドスピーカーエンクロージャーの分野において好ましい材料とみなされている。
従来の成形ラウドスピーカーエンクロージャー構造体には通常、その後の製造ステップにおいて反射ポート(reflex port)が設けられる。反射ポートは、例えば、ラウドスピーカーのバックプレートに穴を形成することによって、また、内圧衝撃を排出するとともに低周波の応答曲線を拡張するように内方に延びる穴に筒状部材を取着することによって形成される。ラウドスピーカーのドライバーから発せられるサウンドフロント(sound front)を避けて(away from)反射ポートの放射を方向付けることが好ましいものとみなされてきた。したがって、反射ポートは、ラウドスピーカーの後面に開口するように設計され、これにより、前面バッフルの取付けに比べて幾つかの利点がもたらされる。前面バッフルは通常、美観上の理由だけでなくドライバー用に面積が必要とされることから、可能な限り小さく設計される。したがって、前面バッフル以外の他の場所にポートを配置することが有益である。反射ポートが前面バッフルに配置される場合、これにより、音源、すなわちドライバーの近くに穴が生じ、そのため、音響の不連続性が形成され、これが回折を生じさせる。さらに、全てのチューブが半波長共振を有する。ポートをドライバー近くに配置することにより、管共振の励振が最大化する。高い音圧レベルの場合、ポートにおける高い空気速度が、空気の乱流によって生じる広いスペクトルノイズを引き起こす。ノイズ源を聴取者から離すように方向付けることが有益である。
反射ポートがその後の製造ステップを必要とすることから、成形されるラウドスピーカーのバッフル部の一体部分として反射ポートを製造する試みが行われている。既知の構造では、反射ポートはラウドスピーカーの前面に開口しているが、これは上記で説明した理由から特別有利ではない。
したがって、本発明の目的は、反射ポートをより少ない製造ステップを用いて製造することができるとともにドライバーから発せられるサウンドフロントに対する妨げが最小限であるラウドスピーカーを提供することである。
本発明の目的は、新規のラウドスピーカーエンクロージャーによって達成される。このラウドスピーカーエンクロージャーは、互いから或る距離に配置されている2つの対向する端面セクションと、上記距離にわたって2つの端面セクションをつなぐ囲みセクションを備える。エンクロージャーの内容積部が、上記端面セクション及び上記囲みセクションによって画定される。エンクロージャーはまた、エンクロージャーに設けられているとともに、内容積部からエンクロージャーの外側へ内圧を排出するようになっている反射開口を含む反射ポートを有する。反射ポートは、反射ポートを形成する、エンクロージャーの内容積部を反射開口に接続する内部反射ポートフォーマーを更に含む。反射ポートフォーマーは、一体の内壁セクションとして成形することによって形成される。この一体の内壁セクションは、端面セクションの一方又は端面セクションの双方の内面から内方に延びる。他方では、反射ポートフォーマーは、囲みセクションに隣接して延び、囲みセクションは、反射ポートが反射ポートフォーマーと、隣接する囲みセクションとの間のスペースに形成されるように反射ポートフォーマーを少なくとも部分的に囲む。
より具体的には、本発明によるラウドスピーカーエンクロージャーは、請求項1の特徴部を特徴とする。
他方では、本発明の目的は、ラウドスピーカーのバッフル部を製造する新規の方法によって達成される。新規の方法では、前壁セクションを成形することによって、ドライバーを収納する取付けセクションを形成する。同じ製造ステップにおいて、後方に延びるとともに取付けセクションに一体に相互接続された壁セクションを成形することによって、囲みセクションを形成し、そのため、囲みセクションは、取付けセクションの内面から後方に突出し、ラウドスピーカーの内容積部の少なくとも一部を形成する容積部を間に画定する。同じ製造ステップにおいて、囲み側面セクションへの実質的に平行な突出部として取付けセクションの内面から後方に延びる内壁セクションとして一体の反射ポートフォーマーを成形することによって、反射ポートを更に形成する。したがって、反射ポートフォーマーと、隣接する囲みセクションとの間のスペースに形成される反射ポートは、バッフル部の外側に、取付けセクションから離れて開口する。
より具体的には、本発明による製造方法は、請求項20の特徴部を特徴とする。
利益
本発明を用いることによりかなりの利益が得られる。ラウドスピーカーエンクロージャーの成形部を成形する間に反射ポートが形成されるため、その後の製造ステップを必要としない。同時に、反射ポートをドライバーに面しない側に開口するように方向付けることで、ラウドスピーカーの前面において反射圧を排出することによって引き起こされる、上記で説明した不利益を排除することができる。
新規の構成及び方法により、湾曲した反射ポートを製造することが可能である。このポートは極めて長く寸法決めすることができ、そのためラウドスピーカーの音響上の設計に役立つ。その上、本構成により、反射ポートを、応答曲線を十分に拡張するほど十分に長く寸法決めすることができるため、低周波の音再生の向上がもたらされる。
新規の設計により、エンクロージャーの端面セクションから突出する反射ポートフォーマーが、エンクロージャーをより剛性にすることで成形ラウドスピーカーエンクロージャーの音特性を更に向上させる補助的な補剛バーとして働くという点で、更なる別の利益がもたらされる。
以下、添付の図面を参照しながら本発明の或る特定の実施形態をより詳細に説明する。
本発明の1つの実施形態によるラウドスピーカーエンクロージャーのバッフル部を有するラウドスピーカーの前部立面図である。 取り外されている後壁セクションとともに示す、図1のラウドスピーカーの後部立面図である。 図1のラウドスピーカーの底面図である。 本発明の別の実施形態によるラウドスピーカーエンクロージャーのバッフル部の上側後部等角図である。 図4のバッフル部の下側後部等角図である。 終端プレート及び閉鎖セクションとともに示す、図4のバッフル部の下側後部等角分解図である。 図6のラウドスピーカーエンクロージャーを含むラウドスピーカーアセンブリの断面図である。
これに関して、「前方」方向という語は、音波がスピーカーから最初に放射される方向を指す。これに反して、「後方」方向という語は、前方方向の逆を指す。「前」及び「後」という語はそれぞれ、スピーカーの、前方方向又は後方方向の方向にある側面を示し、これらの側面は、エンクロージャーの前面及び後面に対して直交する。さらに、「軸方向」という語は本明細書中、音波が前方又は後方のいずれかに放射する寸法を示すのに用いられる。
本発明の1つの実施形態によるバッフル部100が、ラウドスピーカー1の総内容積部の少なくとも一部、好ましくは少なくとも50%を形成するように後方に延びている。添付の図に示されている実施形態では、バッフル部100は、ラウドスピーカー1の全内容積部を囲んでおり、これにより、ラウドスピーカー1は、平面状の閉鎖セクション300によって閉鎖される。バッフル部100を閉鎖するとともにラウドスピーカー1を形成するように後プレート300のための嵌め込み部を形成する縁取りリッジ122が、囲み部の後部に設けられている。閉鎖セクション300は、内容積部の一部も形成することができ、これにより、後プレートには、内容積部を囲むとともにバッフル部100のそれぞれの壁セクションと係合する前方延長壁セクション(図示せず)が設けられる。
バッフル部100は、ドライバー200を収納する開口が設けられている取付けセクション110を備える。取付けセクション110は、図示の実施形態では、バッフル部100の前端に設けられており、取付けセクション110には、2ウェイラウドスピーカーを形成する2つの開口が設けられている。本発明を2ウェイラウドスピーカーの実施形態を示す図を参照しながら説明しているが、本発明は、1つのみのドライバー、同軸ドライバー、又は、少なくとも1つのドライバーを含む任意の他の機器(setup)用に設計されているラウドスピーカーエンクロージャーにも適用可能である。したがって、図1〜図3では、第1の開口には、中周波ドライバー201が設けられ、第2の開口には、高周波ドライバー202が設けられる。バッフル部100は、射出成形等の成形によって作製される。したがって、バッフル部100は、前壁セクションと、前壁セクションから後方に延びる側壁セクションとを有する一体片である。特に、囲みセクション120、130、140が、取付けセクション110に一体形成され、そのため、これらのセクション110、120、130、140は、ラウドスピーカー1又はその少なくとも一部の内容積部を囲む。囲みセクションは、囲み頂面セクション130及び囲み底面セクション140を含み、これらは取付けセクション110から後方に延びている。実質的に平行な頂面セクション130及び底面セクション140は、ラウドスピーカー1の高さを形成するように離隔している。囲みセクションは、2つの相互に実質的に平行な側面セクション120を更に含み、これらの側面セクション120は、ラウドスピーカー1の幅を形成するように離隔して取付けセクション110から後方に延びている。バッフル部100の囲み頂面セクション130から見た場合、囲み側面セクション120は、囲み底面セクション140を越えて延びており、互いに向かって屈曲している。それにより得られる、囲み側面セクション120の底面延長部121が、底面セクション140と、ラウドスピーカー1が配置されるプラットフォームとの間に空隙を提供するスタンドを形成する。したがって、上記底面延長部121は、十分な支持を提供するほど十分に平坦かつ幅広であることが好ましい。
図2から見てとることができるように、バッフル部100は、内部反射ポートフォーマー150を備え、この内部反射ポートフォーマー150は、取付けセクション110からその内側にかけて後方に延びる内壁セクションとして成形することによって一体形成されている。反射ポートフォーマー150は、前取付けセクション110の内面から後方に延びる囲みセクション120、130、140と同様に形成される。したがって、反射ポートフォーマー150は、囲み側面セクション120に対して囲み側面セクション120の内側において或る距離で実質的に平行な突出部として成形される。したがって、反射ポートフォーマー150は、バッフル部100の外側に開口するとともに取付けセクション110から離れて反射ポート160を形成する。したがって、反射ポート160は、反射ポートフォーマー150と、隣接する囲みセクション120との間の或るスペースに形成される。反射ポートフォーマー150と囲み側面セクション120との間に別の平行な反射ポートフォーマー(図示せず)を設けることも可能であり、その場合、反射ポート160は、2つの反射ポートフォーマー間に形成される。しかしながら、反射ポート160は、いかなる場合も、余分な反射ポートフォーマーの有無を問わず、反射ポートフォーマー150と、隣接する囲みセクションとの間の「スペース」に形成される。
図示の実施形態では、バッフル部100は、2つのそれぞれの反射ポート160を形成する2つの反射ポートフォーマー150を備える。取付けセクション110のドライバー開口は、垂直軸を有する平面を有する。内部反射ポートフォーマー150は、上記ドライバー開口の垂直軸を少なくとも部分的に囲むように形状決めされている。これにより反射ポート160が湾曲し、反射ポート160は、囲み側面セクション120の内面に沿うとともに、ドライバー201、202の後部、すなわち、磁石等の内部部品を囲む。反射ポート160の湾曲は、反射ポートフォーマー150の自由頂端の始動チャンバー151によって更に増幅する。反射ポートフォーマー150は、そのもう一方の端が別のチャンバーに終端し、その場所において囲み底面セクション140に合流する。したがって、反射ポート160は、ラウドスピーカー1の外側に開口する。上述したように、囲み側面セクション120の底面延長部121は、底面セクション140と、ラウドスピーカー1が配置されるプラットフォームとの間に空隙を提供するスタンドを形成する。したがって、反射ポート160は上記空隙に開口する、すなわち終端する。換言すれば、反射ポート160は、囲み側面セクション120の垂直オーバーハングによって形成されるスタンドの内側フランクに開口する。より正確には、反射ポートフォーマー150は、囲み底面セクション140の内面に終端し、それによって、反射ポート160は、囲み側面セクション120の延長部121と囲み底面セクション140との間のスリットに終端する(図3)。
上記で簡潔に述べたように、本発明によるラウドスピーカーエンクロージャー1はまた、図1〜図3に示されている構成から逸脱する方法で確立することができる。例えば、1つの実施形態によれば、エンクロージャーの後部は、内容積部の一部も形成することができ、これによって、後プレートには、内容積部を囲むとともにバッフル部100のそれぞれの壁セクションと係合する前方延出壁セクション(図示せず)が設けられる。そのような一実施形態(図示せず)では、相補部が形成され、これによって、エンクロージャー1は、2つの対向する部分、すなわち、バッフル部100及び相補部を有する。バッフル部は、上述したバッフル部と同様とすることができる。したがって、相補部もまた、射出成形等の成形によって作製される。単なる平坦なバックプレートとは対照的に、図示しない実施形態による相補部は、記載したような閉鎖セクションを有するが、そこから前方に延びる一体形の側壁セクションを有する。特に、囲みセクションは、閉鎖セクションに一体形成され、そのため、囲みセクションは、ラウドスピーカーエンクロージャー1又はその少なくとも一部の内容積部を囲む。囲みセクションは、上記で説明したセクションに対応する。相補部はまた、取付けセクションに対向する閉鎖セクションの一体形の延長部である反射ポートフォーマーを含む。したがって、反射ポートフォーマーは、閉鎖セクションから内方、すなわち前方に突出している。
相補部は、ラウドスピーカーエンクロージャーの内容積部の一部を形成することができ、これにより、バッフル部は内容積部の残りの部分を形成する。相補部によって内容積部全体を形成することも可能であり、これにより、バッフル部は前プレートを構成する。1つの実施形態によれば、バッフル部及び相補部はそれぞれ、エンクロージャーの内容積部の約50パーセントを形成する。幾つかの実施形態では、バッフル部及び相補部の双方がエンクロージャーの内容積部を画定する場合、反射ポートは、2つの嵌合する反射ポートフォーマーによって形成され、その場合、一方の反射ポートフォーマーが取付けセクションに設けられ、他方が閉鎖セクションに設けられる。嵌合する反射ポートフォーマーは、反射ポートが、嵌合する反射ポートフォーマーの接合部を通じて圧力衝撃が反射ポートから逃れることを防止するのに十分に密な接合によって形成されるよう係合するように設計されている。
上述したように、バッフル部100は、成形、好ましくは射出成形によって作製される。囲みセクション120、130、140及び反射ポートフォーマー150は、取付けセクション110を通じて材料を金型に給送することによって成形され、その場合、囲みセクション120、130、140及び反射ポートフォーマー150は、取付けセクション110からバッフル部110の内側にかけて突出する。したがって、成形プロセスにおいて、取付けセクション110に給送ゲートが設けられる。結果として、バッフル部100のセクションは、バッフル部100の個々の部品よりもむしろ部片の一体部である。したがって、囲みセクション120、130間、及び延長部121において丸みが付けられていることが有利であることが好ましい。さらに、実質的に平行な囲み側面セクション120、並びに頂面セクション130及び底面セクション140は、金型からバッフル部100を突き出すことを促すように僅かに傾斜していることが好ましい。バッフル部100は、射出成形に適した任意の材料から作製することができる。しかしながら、サーモウッド粉又はパルプ及びポリマーを含む合成材料を使用することが好ましく、これにより、製造プロセスにおける仕上げステップの必要性が減る。この理由は、そのような材料が、金型内で十分な表面特性を直接達成することを可能にするからである。
上記で提示した材料に加えて又はその代わりに、他の材料又は合成物を使用することも可能である。例えば、石膏又はタルクとポリマーとを組み合わせたものを有する合成物を用いることが可能である。代替的には、石鹸石、セルロース、サーモウッド及びガラス繊維を、上記で挙げた材料等として又はそれらの材料と組み合わせた組合せ物として使用することができる。
ここで、1つの更なる実施形態を示す図4〜図7を参照すると、この実施形態では、反射ポート160が、反射ポートフォーマー150と、囲み側面セクション120と、終端プレート400とによって画定されたそれぞれのスペースに形成されている。上記図から見てとることができるように、反射ポートフォーマー150は、軸方向に、取付けセクション110の内面からバッフル部100の約半分のところまで後方に延びている。バッフル部100がエンクロージャー1の軸方向範囲の実質的に全体を形成しているのに対し、閉鎖セクション300は単なるバックプレートである。代替的には、エンクロージャー1が2つの軸方向に延びる半体を含むように同様の終端プレート構成を構成することを可能にすることができ、その場合、取付けセクション100は、反射ポートフォーマー150とともに、軸寸法がエンクロージャー1の約半分のところまで延び、閉鎖セクション300は、対応する軸方向範囲、すなわち対応する囲み側面セクション120、囲み底面セクション130、囲み頂面セクション140(図示せず)を特徴とする。ここでも同様に、他の軸方向比が可能である。
したがって、反射ポート160は、図示の実施形態では、閉鎖セクション300ではなく終端プレート400によって閉鎖され、終端プレート400は、閉鎖セクション300に対して平行であり、反射ポート160を軸方向に閉鎖するようにエンクロージャー1内に配置されている。反射ポート開口が、図2の実施形態におけるようにエンクロージャーの底面に設けられている。終端プレート400により、エンクロージャーの全内容積部を維持しつつ反射ポート160の軸方向長さを制限することによって反射ポート160の容積を調整することが可能になる。これにより、上記終端プレートを用いて反射ポートを微調整することによってエンクロージャーに適合させることができる多様な異なるダイアフラムのために1つのバッフル部設計を用いることができるという利点がもたらされる。
ここで、明瞭性を高めるため終端プレート400が除かれた反射ポートフォーマー150の構造を示す図4を参照する。図示の実施形態は、対向する側面セクション120に隣接して配置されているとともに、したがって、対向する囲み側面セクション120の底面延長部121間のスペースに開口する2つの対向する反射ポート160a、160bを提供する、2つの対向する反射ポートフォーマー150a、150bを特徴とする。反射ポートフォーマー150は、図2及び図4に示されている第1の実施形態と同様の始動チャンバー151を備え、この始動チャンバー151は、反射ポート160の内側開口を形成する。図4にはまた、反射ポートフォーマー150が取付けセクション110から軸方向にラウドスピーカーの約半分のところまで後方に延びていることが示されている。反射ポート160はこの実施形態では閉鎖セクション(図4には図示せず)に終端していないため、終端プレート400を反射ポートフォーマー150に連結する固定点152が設けられている。固定点152は、反射ポートフォーマー150の内面に形成されている軸方向バルジの形状をとることができる。反射ポートフォーマー150は、バッフル部100全体とともに同時成形されるため、固定点もそのように成形され、このことは製造の観点から有利である。固定点152は、成形後にねじが切られることが好ましい。代替的には、PTねじ又は自己ねじ切りねじ等のねじを用いてもよい。
図5は、反射ポート160の外側開口をより詳細に示す、下側等角から見た、図4のバッフル部100を示す。上記で説明したように、反射ポート160の外側開口は、対向する囲み側面セクション120の対向する底面延長部121間のスペースの中に形成される。換言すれば、ラウドスピーカーエンクロージャーの囲み底面セクション140は、一体スタンドを提供するとともに反射ポート160の外側開口用のクリアランスを形成するように上方に凹んでいる。バッフル部100は1つの一体片として形成されるため、種々のセクション間の区別は意味のあることである。実際、囲みセクション120、130、140は、ひと続きの囲み外形を形成しており(同様に図6を参照)、その場合、底面セクション140内に中央上側凹部と、反射ポート160の外側開口を形成する底面セクション140の上方延出フランクに設けられている開口とがある。図5はまた、反射ポートフォーマー150のバルジと同様のバルジが、閉鎖セクション300をバッフル部100に固定するように囲み側面セクション120の内面に形成されていることを示す。
ここで、終端プレート400の構造を示す図6を参照する。終端プレート400は、反射ポートフォーマー150の固定点152に固定されるようになっている。したがって、終端プレート400には、ねじを受け入れる貫通穴が設けられている。また、終端プレート400は、反射ポート160におけるリークを回避するためにバッフル部100の対向する側面セクション120間に密に嵌るように寸法決めされている。終端プレート400は、取り付けられると、囲み側面セクション120及び反射ポートフォーマー150とともに、反射ポート160の外形を画定する。図6から更に見てとることができるように、終端プレートは、2つの位置合わせされた平板状の後フランジ部401と、後フランジ部の前に前部402と、前部402を後フランジ部401に連結する2つの対応するベベル付き連結部403とを備える。終端プレート400が後フランジ部401から反射ポートフォーマー150に固定されるのに対し、連結部403は、前部402が、反射ポートフォーマー150間に配置されているドライバー201と係合するように、前延長部を提供する。
代替的な実施形態によれば、終端プレート400は、実質的に平面である。
ラウドスピーカーエンクロージャー1のアセンブリが、図7の断面図で示されている。図示のように、取付けセクション110は、高周波ドライバー202と、終端プレート400によってエンクロージャーに固定されている低周波ドライバー201とを収容している。より具体的には、低周波ドライバー201は、終端プレート400が反射ポートフォーマー150に固定されると、組付け時に取付けセクション内の開口の内面に取り付けられる。終端プレート400の前部402は、低周波ドライバー201の磁石を前方に押す。密な位置決めを確実にするために、低周波ドライバー201と終端プレート400の前部402との間にアセンブリばね203を用いることができる。また、ばねのコンプライアンスに応じて、バスケットと磁石との組合せによって生じる共振を排除する更なる作用があり得る。図7はまた、終端プレート400の後フランジ部401が反射ポート160の外側開口の後端と位置合わせされる方法を示す。終端プレート400は、ドライバーを支持するのに用いられる場合、プレート400が最小の反射又は圧力ピークを誘発するように、ドライバーダイアフラムによって生じる後方インパルスがプレート400を流れることを可能にするように穿孔されている(図示せず)ことが好ましい。穿孔により、エンクロージャーの内容積部の分断も防止され、それにより、不要な反射又は共振又はそれらの双方が排除される。
終端プレート400は、更なる利益を達成するのに用いることができる。図4から見てとることができるように、このプレートを用いて、低周波ドライバー201をエンクロージャーの内側から取付けセクションに固定することができる。ドライバー201と、反射ポートフォーマー150の軸方向長さと、プレート及び場合によっては更なるスペーサー(図示せず)とを寸法決めすることによって、ドライバー201は、組付け中にプレートがバッフル部100に固定されると同時に適所に係止される。したがって、エンクロージャーの外側で見える固定手段はなく、従来の組付けに比べて組付け段階が1つ少ない。
終端プレートはまた、ポリエステル又はガラスウール等の吸収材500のための固定点として働くことができ、この吸収材500は、音の周波数応答を生じさせる可能性がある、エンクロージャー内の反射を排除するのに用いられる。吸収材の最適な配置は、図7の例における場合のように、エンクロージャーの内側のポート開口151の水平面においてその水平面の下であり、その場合、終端プレート400は、吸収材を支持するのに用いられる。吸収材をポート開口151の水平面よりも上に配置すると、ポートの空気流に減衰を加えることになる。そのため、ヘルムホルツ共鳴の有益な利得が低減することになる。エンクロージャー容積内の一次内部モードの粒子速度最大値が容積部の中心にくるため、吸収材をエンクロージャーの底面に配置することは効率的ではない。吸収材をポート開口の終端に有することの更なる利益は、2つのポート開口間に形成される気柱共鳴の付加減衰である。
更なる実施形態(図示せず)によれば、ドライバー201及び終端プレート400は双方とも、組付け時に閉鎖セクション300の軸方向延長部によって適所に係止される。この実施形態では、ドライバー201及び終端プレート400は、更なる固定手段を用いることなく適所に組み付けられ、これにより、閉鎖セクションの軸方向延長部が、終端プレート400、ひいてはドライバー201も適正な位置へと前方に押す。したがって、閉鎖セクション300をバッフル部100に取り付けるのにねじ等の一組のみの固定手段を用いることによって、3つの部品を組み付けることが可能になる。
1 ラウドスピーカー
100 バッフル部
110 取付けセクション
120 囲み側面セクション
121 囲み側面セクションの底面延長部
122 リッジ
130 囲み頂面セクション
140 囲み底面セクション
150 反射ポートフォーマー
151 始動チャンバー
152 固定点
160 反射ポート
161 反射ポート内側開口
161 反射ポート外側開口
200 ドライバー
201 中周波ドライバー
202 高周波ドライバー
203 アセンブリばね
300 閉鎖部分/セクション
400 終端プレート
401 後フランジ部
402 前部
403 連結部
500 吸収材
本発明は、ラウドスピーカーに関する。本発明は特に、射出成形ラウドスピーカーエンクロージャーに関する。本発明はより具体的には、請求項1及び請求項21のプリアンブル部に記載のラウドスピーカーエンクロージャー及びその製造方法に関する。
ラウドスピーカーエンクロージャーは通常、ドライバーを収納する開口が設けられたいくらか角柱のチャンバーである。たいていの市販のラウドスピーカーエンクロージャーは、2つの主要な部類、すなわち接合構造体と成形構造体とに分けることができる。接合構造体は通常、角柱のラウドスピーカーエンクロージャーを形成する積層壁セクションから組み立てられる。前パネルがラウドスピーカーの取付け部を形成し、この取付け部にドライバーが取着される。ラウドスピーカーの接合構造体のパネルは通常、天然木、又は、ワックスと樹脂バインダーとを合わせた木質繊維を含むMDF等の木材から作製される。他の材料も知られている。
しかしながら、接合構造体は、弧状形をつくり出す大きな製造労力を伴わない角柱形に限定されている。さらに、接合構造体は、エンクロージャーを完成させるのにかなりの数の組立てステップを必要とする。ほとんどの場合、接合構造体は、十分な剛性を確立するのに更なる補強部材も必要とする。
したがって、より少ない部品を用いて剛性エンクロージャーを確立する成形構造体が開発されてきた。成形構造体は通常、前セクション及び一体側面と、前セクションから後方に延びる底面セクション及び頂面セクションとを有する囲み取付け部を特徴とする。したがって、取付け部は、ラウドスピーカーの内容積部の一部を形成する容積部を画定する。成形構造体はまた、ラウドスピーカーエンクロージャーを閉鎖するように取付け部の後端に取着される相補部を有する。この相補部は、平板状のパネルとすることができるが、これら2つの取付け部及び相補部が組み付けられるとラウドスピーカーの内容積部の一部を形成する容積部を画定するように形状決めすることもできる。相補部には通常、ラウドスピーカーケーブルの端子と、アクティブラウドスピーカー用途におけるエンクロージャーを冷却する放熱用突出部とが設けられている。実際、成形構造体エンクロージャーは、内蔵された増幅器から離して伝熱するようにエンクロージャーを形状決めするのに好都合であるため、アクティブラウドスピーカーにおいて一般的に見られる。圧力鋳造されたアルミニウム及びその合金が、アルミニウムを含む材料の強度及び熱伝導率に起因して、成形構造体ラウドスピーカーエンクロージャーの分野において好ましい材料とみなされている。
従来の成形ラウドスピーカーエンクロージャー構造体には通常、その後の製造ステップにおいて反射ポート(reflex port)が設けられる。反射ポートは、例えば、ラウドスピーカーのバックプレートに穴を形成することによって、また、内圧衝撃を排出するとともに低周波の応答曲線を拡張するように内方に延びる穴に筒状部材を取着することによって形成される。ラウドスピーカーのドライバーから発せられるサウンドフロント(sound front)を避けて(away from)反射ポートの放射を方向付けることが好ましいものとみなされてきた。したがって、反射ポートは、ラウドスピーカーの後面に開口するように設計され、これにより、前面バッフルの取付けに比べて幾つかの利点がもたらされる。前面バッフルは通常、美観上の理由だけでなくドライバー用に面積が必要とされることから、可能な限り小さく設計される。したがって、前面バッフル以外の他の場所にポートを配置することが有益である。反射ポートが前面バッフルに配置される場合、これにより、音源、すなわちドライバーの近くに穴が生じ、そのため、音響の不連続性が形成され、これが回折を生じさせる。さらに、全てのチューブが半波長共振を有する。ポートをドライバー近くに配置することにより、管共振の励振が最大化する。高い音圧レベルの場合、ポートにおける高い空気速度が、空気の乱流によって生じる広いスペクトルノイズを引き起こす。ノイズ源を聴取者から離すように方向付けることが有益である。
反射ポートがその後の製造ステップを必要とすることから、成形されるラウドスピーカーのバッフル部の一体部分として反射ポートを製造する試みが行われている。既知の構造では、反射ポートはラウドスピーカーの前面に開口しているが、これは上記で説明した理由から特別有利ではない。
したがって、本発明の目的は、反射ポートをより少ない製造ステップを用いて製造することができるとともにドライバーから発せられるサウンドフロントに対する妨げが最小限であるラウドスピーカーを提供することである。
本発明の目的は、新規のラウドスピーカーエンクロージャーによって達成される。このラウドスピーカーエンクロージャーは、互いから或る距離に配置されている2つの対向する端面セクションと、上記距離にわたって2つの端面セクションをつなぐ囲みセクションを備える。エンクロージャーの内容積部が、上記端面セクション及び上記囲みセクションによって画定される。エンクロージャーはまた、エンクロージャーに設けられているとともに、内容積部からエンクロージャーの外側へ内圧を排出するようになっている反射開口を含む反射ポートを有する。反射ポートは、反射ポートを形成する、エンクロージャーの内容積部を反射開口に接続する内部反射ポートフォーマーを更に含む。反射ポートフォーマーは、一体の内壁セクションとして成形することによって形成される。この一体の内壁セクションは、端面セクションの一方又は端面セクションの双方の内面から内方に延びる。他方では、反射ポートフォーマーは、囲みセクションに隣接して延び、囲みセクションは、反射ポートが反射ポートフォーマーと、隣接する囲みセクションとの間のスペースに形成されるように反射ポートフォーマーを少なくとも部分的に囲む。
より具体的には、本発明によるラウドスピーカーエンクロージャーは、請求項1の特徴部を特徴とする。
他方では、本発明の目的は、ラウドスピーカーのバッフル部を製造する新規の方法によって達成される。新規の方法では、前壁セクションを成形することによって、ドライバーを収納する取付けセクションを形成する。同じ製造ステップにおいて、後方に延びるとともに取付けセクションに一体に相互接続された壁セクションを成形することによって、囲みセクションを形成し、そのため、囲みセクションは、取付けセクションの内面から後方に突出し、ラウドスピーカーの内容積部の少なくとも一部を形成する容積部を間に画定する。同じ製造ステップにおいて、囲み側面セクションへの実質的に平行な突出部として取付けセクションの内面から後方に延びる内壁セクションとして一体の反射ポートフォーマーを成形することによって、反射ポートを更に形成する。したがって、反射ポートフォーマーと、隣接する囲みセクションとの間のスペースに形成される反射ポートは、バッフル部の外側に、取付けセクションから離れて開口する。
より具体的には、本発明による製造方法は、請求項21の特徴部を特徴とする。
利益
本発明を用いることによりかなりの利益が得られる。ラウドスピーカーエンクロージャーの成形部を成形する間に反射ポートが形成されるため、その後の製造ステップを必要としない。同時に、反射ポートをドライバーに面しない側に開口するように方向付けることで、ラウドスピーカーの前面において反射圧を排出することによって引き起こされる、上記で説明した不利益を排除することができる。
新規の構成及び方法により、湾曲した反射ポートを製造することが可能である。このポートは極めて長く寸法決めすることができ、そのためラウドスピーカーの音響上の設計に役立つ。その上、本構成により、反射ポートを、応答曲線を十分に拡張するほど十分に長く寸法決めすることができるため、低周波の音再生の向上がもたらされる。
新規の設計により、エンクロージャーの端面セクションから突出する反射ポートフォーマーが、エンクロージャーをより剛性にすることで成形ラウドスピーカーエンクロージャーの音特性を更に向上させる補助的な補剛バーとして働くという点で、更なる別の利益がもたらされる。
以下、添付の図面を参照しながら本発明の或る特定の実施形態をより詳細に説明する。
本発明の1つの実施形態によるラウドスピーカーエンクロージャーのバッフル部を有するラウドスピーカーの前部立面図である。 取り外されている後壁セクションとともに示す、図1のラウドスピーカーの後部立面図である。 図1のラウドスピーカーの底面図である。 本発明の別の実施形態によるラウドスピーカーエンクロージャーのバッフル部の上側後部等角図である。 図4のバッフル部の下側後部等角図である。 終端プレート及び閉鎖セクションとともに示す、図4のバッフル部の下側後部等角分解図である。 図6のラウドスピーカーエンクロージャーを含むラウドスピーカーアセンブリの断面図である。
これに関して、「前方」方向という語は、音波がスピーカーから最初に放射される方向を指す。これに反して、「後方」方向という語は、前方方向の逆を指す。「前」及び「後」という語はそれぞれ、スピーカーの、前方方向又は後方方向の方向にある側面を示し、これらの側面は、エンクロージャーの前面及び後面に対して直交する。さらに、「軸方向」という語は本明細書中、音波が前方又は後方のいずれかに放射する寸法を示すのに用いられる。
本発明の1つの実施形態によるバッフル部100が、ラウドスピーカー1の総内容積部の少なくとも一部、好ましくは少なくとも50%を形成するように後方に延びている。添付の図に示されている実施形態では、バッフル部100は、ラウドスピーカー1の全内容積部を囲んでおり、これにより、ラウドスピーカー1は、平面状の閉鎖セクション300によって閉鎖される。バッフル部100を閉鎖するとともにラウドスピーカー1を形成するように後プレート300のための嵌め込み部を形成する縁取りリッジ122が、囲み部の後部に設けられている。閉鎖セクション300は、内容積部の一部も形成することができ、これにより、後プレートには、内容積部を囲むとともにバッフル部100のそれぞれの壁セクションと係合する前方延長壁セクション(図示せず)が設けられる。
バッフル部100は、ドライバー200を収納する開口が設けられている取付けセクション110を備える。取付けセクション110は、図示の実施形態では、バッフル部100の前端に設けられており、取付けセクション110には、2ウェイラウドスピーカーを形成する2つの開口が設けられている。本発明を2ウェイラウドスピーカーの実施形態を示す図を参照しながら説明しているが、本発明は、1つのみのドライバー、同軸ドライバー、又は、少なくとも1つのドライバーを含む任意の他の機器(setup)用に設計されているラウドスピーカーエンクロージャーにも適用可能である。したがって、図1〜図3では、第1の開口には、中周波ドライバー201が設けられ、第2の開口には、高周波ドライバー202が設けられる。バッフル部100は、射出成形等の成形によって作製される。したがって、バッフル部100は、前壁セクションと、前壁セクションから後方に延びる側壁セクションとを有する一体片である。特に、囲みセクション120、130、140が、取付けセクション110に一体形成され、そのため、これらのセクション110、120、130、140は、ラウドスピーカー1又はその少なくとも一部の内容積部を囲む。囲みセクションは、囲み頂面セクション130及び囲み底面セクション140を含み、これらは取付けセクション110から後方に延びている。実質的に平行な頂面セクション130及び底面セクション140は、ラウドスピーカー1の高さを形成するように離隔している。囲みセクションは、2つの相互に実質的に平行な側面セクション120を更に含み、これらの側面セクション120は、ラウドスピーカー1の幅を形成するように離隔して取付けセクション110から後方に延びている。バッフル部100の囲み頂面セクション130から見た場合、囲み側面セクション120は、囲み底面セクション140を越えて延びており、互いに向かって屈曲している。それにより得られる、囲み側面セクション120の底面延長部121が、底面セクション140と、ラウドスピーカー1が配置されるプラットフォームとの間に空隙を提供するスタンドを形成する。したがって、上記底面延長部121は、十分な支持を提供するほど十分に平坦かつ幅広であることが好ましい。
図2から見てとることができるように、バッフル部100は、内部反射ポートフォーマー150を備え、この内部反射ポートフォーマー150は、取付けセクション110からその内側にかけて後方に延びる内壁セクションとして成形することによって一体形成されている。反射ポートフォーマー150は、前取付けセクション110の内面から後方に延びる囲みセクション120、130、140と同様に形成される。したがって、反射ポートフォーマー150は、囲み側面セクション120に対して囲み側面セクション120の内側において或る距離で実質的に平行な突出部として成形される。したがって、反射ポートフォーマー150は、バッフル部100の外側に開口するとともに取付けセクション110から離れて反射ポート160を形成する。したがって、反射ポート160は、反射ポートフォーマー150と、隣接する囲みセクション120との間の或るスペースに形成される。反射ポートフォーマー150と囲み側面セクション120との間に別の平行な反射ポートフォーマー(図示せず)を設けることも可能であり、その場合、反射ポート160は、2つの反射ポートフォーマー間に形成される。しかしながら、反射ポート160は、いかなる場合も、余分な反射ポートフォーマーの有無を問わず、反射ポートフォーマー150と、隣接する囲みセクションとの間の「スペース」に形成される。
図示の実施形態では、バッフル部100は、2つのそれぞれの反射ポート160を形成する2つの反射ポートフォーマー150を備える。取付けセクション110のドライバー開口は、垂直軸を有する平面を有する。内部反射ポートフォーマー150は、上記ドライバー開口の垂直軸を少なくとも部分的に囲むように形状決めされている。これにより反射ポート160が湾曲し、反射ポート160は、囲み側面セクション120の内面に沿うとともに、ドライバー201、202の後部、すなわち、磁石等の内部部品を囲む。反射ポート160の湾曲は、反射ポートフォーマー150の自由頂端の始動チャンバー151によって更に増幅する。反射ポートフォーマー150は、そのもう一方の端が別のチャンバーに終端し、その場所において囲み底面セクション140に合流する。したがって、反射ポート160は、ラウドスピーカー1の外側に開口する。上述したように、囲み側面セクション120の底面延長部121は、底面セクション140と、ラウドスピーカー1が配置されるプラットフォームとの間に空隙を提供するスタンドを形成する。したがって、反射ポート160は上記空隙に開口する、すなわち終端する。換言すれば、反射ポート160は、囲み側面セクション120の垂直オーバーハングによって形成されるスタンドの内側フランクに開口する。より正確には、反射ポートフォーマー150は、囲み底面セクション140の内面に終端し、それによって、反射ポート160は、囲み側面セクション120の延長部121と囲み底面セクション140との間のスリットに終端する(図3)。
上記で簡潔に述べたように、本発明によるラウドスピーカーエンクロージャー1はまた、図1〜図3に示されている構成から逸脱する方法で確立することができる。例えば、1つの実施形態によれば、エンクロージャーの後部は、内容積部の一部も形成することができ、これによって、後プレートには、内容積部を囲むとともにバッフル部100のそれぞれの壁セクションと係合する前方延出壁セクション(図示せず)が設けられる。そのような一実施形態(図示せず)では、相補部が形成され、これによって、エンクロージャー1は、2つの対向する部分、すなわち、バッフル部100及び相補部を有する。バッフル部は、上述したバッフル部と同様とすることができる。したがって、相補部もまた、射出成形等の成形によって作製される。単なる平坦なバックプレートとは対照的に、図示しない実施形態による相補部は、記載したような閉鎖セクションを有するが、そこから前方に延びる一体形の側壁セクションを有する。特に、囲みセクションは、閉鎖セクションに一体形成され、そのため、囲みセクションは、ラウドスピーカーエンクロージャー1又はその少なくとも一部の内容積部を囲む。囲みセクションは、上記で説明したセクションに対応する。相補部はまた、取付けセクションに対向する閉鎖セクションの一体形の延長部である反射ポートフォーマーを含む。したがって、反射ポートフォーマーは、閉鎖セクションから内方、すなわち前方に突出している。
相補部は、ラウドスピーカーエンクロージャーの内容積部の一部を形成することができ、これにより、バッフル部は内容積部の残りの部分を形成する。相補部によって内容積部全体を形成することも可能であり、これにより、バッフル部は前プレートを構成する。1つの実施形態によれば、バッフル部及び相補部はそれぞれ、エンクロージャーの内容積部の約50パーセントを形成する。幾つかの実施形態では、バッフル部及び相補部の双方がエンクロージャーの内容積部を画定する場合、反射ポートは、2つの嵌合する反射ポートフォーマーによって形成され、その場合、一方の反射ポートフォーマーが取付けセクションに設けられ、他方が閉鎖セクションに設けられる。嵌合する反射ポートフォーマーは、反射ポートが、嵌合する反射ポートフォーマーの接合部を通じて圧力衝撃が反射ポートから逃れることを防止するのに十分に密な接合によって形成されるよう係合するように設計されている。
上述したように、バッフル部100は、成形、好ましくは射出成形によって作製される。囲みセクション120、130、140及び反射ポートフォーマー150は、取付けセクション110を通じて材料を金型に給送することによって成形され、その場合、囲みセクション120、130、140及び反射ポートフォーマー150は、取付けセクション110からバッフル部110の内側にかけて突出する。したがって、成形プロセスにおいて、取付けセクション110に給送ゲートが設けられる。結果として、バッフル部100のセクションは、バッフル部100の個々の部品よりもむしろ部片の一体部である。したがって、囲みセクション120、130間、及び延長部121において丸みが付けられていることが有利であることが好ましい。さらに、実質的に平行な囲み側面セクション120、並びに頂面セクション130及び底面セクション140は、金型からバッフル部100を突き出すことを促すように僅かに傾斜していることが好ましい。バッフル部100は、射出成形に適した任意の材料から作製することができる。しかしながら、サーモウッド粉又はパルプ及びポリマーを含む合成材料を使用することが好ましく、これにより、製造プロセスにおける仕上げステップの必要性が減る。この理由は、そのような材料が、金型内で十分な表面特性を直接達成することを可能にするからである。
上記で提示した材料に加えて又はその代わりに、他の材料又は合成物を使用することも可能である。例えば、石膏又はタルクとポリマーとを組み合わせたものを有する合成物を用いることが可能である。代替的には、石鹸石、セルロース、サーモウッド及びガラス繊維を、上記で挙げた材料等として又はそれらの材料と組み合わせた組合せ物として使用することができる。
ここで、1つの更なる実施形態を示す図4〜図7を参照すると、この実施形態では、反射ポート160が、反射ポートフォーマー150と、囲み側面セクション120と、終端プレート400とによって画定されたそれぞれのスペースに形成されている。上記図から見てとることができるように、反射ポートフォーマー150は、軸方向に、取付けセクション110の内面からバッフル部100の約半分のところまで後方に延びている。バッフル部100がエンクロージャー1の軸方向範囲の実質的に全体を形成しているのに対し、閉鎖セクション300は単なるバックプレートである。代替的には、エンクロージャー1が2つの軸方向に延びる半体を含むように同様の終端プレート構成を構成することを可能にすることができ、その場合、取付けセクション100は、反射ポートフォーマー150とともに、軸寸法がエンクロージャー1の約半分のところまで延び、閉鎖セクション300は、対応する軸方向範囲、すなわち対応する囲み側面セクション120、囲み底面セクション130、囲み頂面セクション140(図示せず)を特徴とする。ここでも同様に、他の軸方向比が可能である。
したがって、反射ポート160は、図示の実施形態では、閉鎖セクション300ではなく終端プレート400によって閉鎖され、終端プレート400は、閉鎖セクション300に対して平行であり、反射ポート160を軸方向に閉鎖するようにエンクロージャー1内に配置されている。反射ポート開口が、図2の実施形態におけるようにエンクロージャーの底面に設けられている。終端プレート400により、エンクロージャーの全内容積部を維持しつつ反射ポート160の軸方向長さを制限することによって反射ポート160の容積を調整することが可能になる。これにより、上記終端プレートを用いて反射ポートを微調整することによってエンクロージャーに適合させることができる多様な異なるダイアフラムのために1つのバッフル部設計を用いることができるという利点がもたらされる。
ここで、明瞭性を高めるため終端プレート400が除かれた反射ポートフォーマー150の構造を示す図4を参照する。図示の実施形態は、対向する側面セクション120に隣接して配置されているとともに、したがって、対向する囲み側面セクション120の底面延長部121間のスペースに開口する2つの対向する反射ポート160a、160bを提供する、2つの対向する反射ポートフォーマー150a、150bを特徴とする。反射ポートフォーマー150は、図2及び図4に示されている第1の実施形態と同様の始動チャンバー151を備え、この始動チャンバー151は、反射ポート160の内側開口を形成する。図4にはまた、反射ポートフォーマー150が取付けセクション110から軸方向にラウドスピーカーの約半分のところまで後方に延びていることが示されている。反射ポート160はこの実施形態では閉鎖セクション(図4には図示せず)に終端していないため、終端プレート400を反射ポートフォーマー150に連結する固定点152が設けられている。固定点152は、反射ポートフォーマー150の内面に形成されている軸方向バルジの形状をとることができる。反射ポートフォーマー150は、バッフル部100全体とともに同時成形されるため、固定点もそのように成形され、このことは製造の観点から有利である。固定点152は、成形後にねじが切られることが好ましい。代替的には、PTねじ又は自己ねじ切りねじ等のねじを用いてもよい。
図5は、反射ポート160の外側開口をより詳細に示す、下側等角から見た、図4のバッフル部100を示す。上記で説明したように、反射ポート160の外側開口は、対向する囲み側面セクション120の対向する底面延長部121間のスペースの中に形成される。換言すれば、ラウドスピーカーエンクロージャーの囲み底面セクション140は、一体スタンドを提供するとともに反射ポート160の外側開口用のクリアランスを形成するように上方に凹んでいる。バッフル部100は1つの一体片として形成されるため、種々のセクション間の区別は意味のあることである。実際、囲みセクション120、130、140は、ひと続きの囲み外形を形成しており(同様に図6を参照)、その場合、底面セクション140内に中央上側凹部と、反射ポート160の外側開口を形成する底面セクション140の上方延出フランクに設けられている開口とがある。図5はまた、反射ポートフォーマー150のバルジと同様のバルジが、閉鎖セクション300をバッフル部100に固定するように囲み側面セクション120の内面に形成されていることを示す。
ここで、終端プレート400の構造を示す図6を参照する。終端プレート400は、反射ポートフォーマー150の固定点152に固定されるようになっている。したがって、終端プレート400には、ねじを受け入れる貫通穴が設けられている。また、終端プレート400は、反射ポート160におけるリークを回避するためにバッフル部100の対向する側面セクション120間に密に嵌るように寸法決めされている。終端プレート400は、取り付けられると、囲み側面セクション120及び反射ポートフォーマー150とともに、反射ポート160の外形を画定する。図6から更に見てとることができるように、終端プレートは、2つの位置合わせされた平板状の後フランジ部401と、後フランジ部の前に前部402と、前部402を後フランジ部401に連結する2つの対応するベベル付き連結部403とを備える。終端プレート400が後フランジ部401から反射ポートフォーマー150に固定されるのに対し、連結部403は、前部402が、反射ポートフォーマー150間に配置されているドライバー201と係合するように、前延長部を提供する。
代替的な実施形態によれば、終端プレート400は、実質的に平面である。
ラウドスピーカーエンクロージャー1のアセンブリが、図7の断面図で示されている。図示のように、取付けセクション110は、高周波ドライバー202と、終端プレート400によってエンクロージャーに固定されている低周波ドライバー201とを収容している。より具体的には、低周波ドライバー201は、終端プレート400が反射ポートフォーマー150に固定されると、組付け時に取付けセクション内の開口の内面に取り付けられる。終端プレート400の前部402は、低周波ドライバー201の磁石を前方に押す。密な位置決めを確実にするために、低周波ドライバー201と終端プレート400の前部402との間にアセンブリばね203を用いることができる。また、ばねのコンプライアンスに応じて、バスケットと磁石との組合せによって生じる共振を排除する更なる作用があり得る。図7はまた、終端プレート400の後フランジ部401が反射ポート160の外側開口の後端と位置合わせされる方法を示す。終端プレート400は、ドライバーを支持するのに用いられる場合、プレート400が最小の反射又は圧力ピークを誘発するように、ドライバーダイアフラムによって生じる後方インパルスがプレート400を流れることを可能にするように穿孔されている(図示せず)ことが好ましい。穿孔により、エンクロージャーの内容積部の分断も防止され、それにより、不要な反射又は共振又はそれらの双方が排除される。
終端プレート400は、更なる利益を達成するのに用いることができる。図4から見てとることができるように、このプレートを用いて、低周波ドライバー201をエンクロージャーの内側から取付けセクションに固定することができる。ドライバー201と、反射ポートフォーマー150の軸方向長さと、プレート及び場合によっては更なるスペーサー(図示せず)とを寸法決めすることによって、ドライバー201は、組付け中にプレートがバッフル部100に固定されると同時に適所に係止される。したがって、エンクロージャーの外側で見える固定手段はなく、従来の組付けに比べて組付け段階が1つ少ない。
終端プレートはまた、ポリエステル又はガラスウール等の吸収材500のための固定点として働くことができ、この吸収材500は、音の周波数応答を生じさせる可能性がある、エンクロージャー内の反射を排除するのに用いられる。吸収材の最適な配置は、図7の例における場合のように、エンクロージャーの内側のポート開口151の水平面においてその水平面の下であり、その場合、終端プレート400は、吸収材を支持するのに用いられる。吸収材をポート開口151の水平面よりも上に配置すると、ポートの空気流に減衰を加えることになる。そのため、ヘルムホルツ共鳴の有益な利得が低減することになる。エンクロージャー容積内の一次内部モードの粒子速度最大値が容積部の中心にくるため、吸収材をエンクロージャーの底面に配置することは効率的ではない。吸収材をポート開口の終端に有することの更なる利益は、2つのポート開口間に形成される気柱共鳴の付加減衰である。
更なる実施形態(図示せず)によれば、ドライバー201及び終端プレート400は双方とも、組付け時に閉鎖セクション300の軸方向延長部によって適所に係止される。この実施形態では、ドライバー201及び終端プレート400は、更なる固定手段を用いることなく適所に組み付けられ、これにより、閉鎖セクションの軸方向延長部が、終端プレート400、ひいてはドライバー201も適正な位置へと前方に押す。したがって、閉鎖セクション300をバッフル部100に取り付けるのにねじ等の一組のみの固定手段を用いることによって、3つの部品を組み付けることが可能になる。
1 ラウドスピーカー
100 バッフル部
110 取付けセクション
120 囲み側面セクション
121 囲み側面セクションの底面延長部
122 リッジ
130 囲み頂面セクション
140 囲み底面セクション
150 反射ポートフォーマー
151 始動チャンバー
152 固定点
160 反射ポート
161 反射ポート内側開口
161 反射ポート外側開口
200 ドライバー
201 中周波ドライバー
202 高周波ドライバー
203 アセンブリばね
300 閉鎖部分/セクション
400 終端プレート
401 後フランジ部
402 前部
403 連結部
500 吸収材

Claims (26)

  1. ラウドスピーカーエンクロージャー(1)であって、
    互いから或る距離に配置されている2つの対向する端面セクション(110、300)と、
    前記距離にわたって前記端面セクション(110、300)をつなぐ囲みセクション(120、130、140)であって、該エンクロージャーの内容積部は、前記セクション(110、300)及び該セクション(120、130、140)によって画定される、囲みセクション(120、130、140)と、
    反射ポート(160)であって、
    該エンクロージャー(1)に設けられているとともに、前記内容積部から該エンクロージャー(1)の外側へ内圧を排出するようになっている反射開口(162)と、
    該反射ポート(160)を形成する、該エンクロージャー(1)の前記内容積部を前記反射開口(162)に接続する内部反射ポートフォーマー(150)と、
    を含む反射ポート(160)と、
    を備え、
    前記反射ポートフォーマー(150)は、一体の内壁セクションとして成形されることによって形成され、該一体の内壁セクションは、
    端面セクション(110、300)の一方又は端面セクション(110、300)の双方の前記内面から内方に延びるとともに、
    囲みセクション(120)に隣接して延び、該囲みセクションは、前記反射ポート(160)が前記反射ポートフォーマー(150)と前記隣接する囲みセクション(120)との間のスペースに形成されるように前記反射ポートフォーマー(150)を少なくとも部分的に囲むことを特徴とする、ラウドスピーカーエンクロージャー。
  2. 請求項1に記載のラウドスピーカーエンクロージャー(1)であって、該エンクロージャー(1)は、ドライバー(201、202)を収納する開口(111、112)を有し、該開口(111、112)は、前記反射ポート(160)を画定するセクション(120)以外のセクション(110)に設けられる、請求項1に記載のラウドスピーカーエンクロージャー。
  3. 請求項2に記載のラウドスピーカーエンクロージャー(1)であって、前記開口(111、112)は、前記端面セクションのうちの一方である取付けセクション(110)に設けられる、請求項2に記載のラウドスピーカーエンクロージャー。
  4. 請求項3に記載のラウドスピーカーエンクロージャー(1)であって、前記反射ポートフォーマー(150)は、前記取付けセクション(110)の一体延長部であり、前記反射ポート(160)は、前記取付けセクション(110)から離れて開口する、請求項3に記載のラウドスピーカーエンクロージャー。
  5. 請求項4に記載のラウドスピーカーエンクロージャー(1)であって、前記取付けセクション(110)の前記ドライバー開口は、垂直軸を有する平面を有し、前記内部反射ポートフォーマー(150)は、前記取付けセクション(110)から内方に延び、前記ドライバー開口の前記垂直軸を少なくとも部分的に囲むように形状決めされ、該ラウドスピーカー(1)の前記外側に開口する湾曲反射ポート(160)が、前記反射ポートフォーマー(150)と隣接する閉鎖セクション(120)との間のスペースに形成される、請求項4に記載のラウドスピーカーエンクロージャー。
  6. 請求項3〜5のいずれか1項に記載のラウドスピーカーエンクロージャー(1)であって、囲みセクション(120、130、140)は、前記取付けセクション(110)に一体形成されており、そのため、前記セクション(110)及び前記囲みセクション(120、130、140)は、該ラウドスピーカー(1)の前記内容積部の少なくとも一部を囲み、前記囲みセクション(120、130、140)及び前記反射ポートフォーマー(150)は、前記取付けセクション(110)から内方に突出している、請求項3〜5のいずれか1項に記載のラウドスピーカーエンクロージャー。
  7. 請求項6に記載のラウドスピーカーエンクロージャー(1)であって、前記取付けセクション(110)及び前記囲みセクション(120、130、140)は、該ラウドスピーカーエンクロージャー(1)の前記内容積部の少なくとも50%を画定するバッフル部(100)を形成する、請求項6に記載のラウドスピーカーエンクロージャー。
  8. 請求項7に記載のラウドスピーカーエンクロージャー(1)であって、前記バッフル部(100)は、
    前記取付けセクション(110)から後方に延びる囲み底面セクション(140)と、
    前記取付けセクション(110)から後方に延びるとともに前記囲み底面セクション(140)に対向する囲み頂面セクション(130)と、
    2つの囲み側面セクション(120)であって、前記取付けセクション(110)から後方に延び、該ラウドスピーカー(1)の幅を形成するように離隔し、また、前記囲み底面セクション(140)を越えて該囲み底面セクション(140)に向かって前記頂面セクション(130)から延びており、そのため、囲み側面セクション(120)の前記底面延長部(121)が、前記底面セクション(140)と、該ラウドスピーカー(1)が配置される前記プラットフォームとの間に空隙を提供するスタンドを形成する、2つの囲み側面セクション(120)と、
    を有する、請求項7に記載のラウドスピーカーエンクロージャー。
  9. 請求項8に記載のラウドスピーカーエンクロージャー(1)であって、前記反射ポートフォーマー(150)は、前記囲み底面セクション(140)の前記内面に終端し、これにより、前記反射ポート(160)は、囲み側面セクション(120)の前記延長部(121)と前記囲み底面セクション(140)との間のスリットに終端する、請求項8に記載のラウドスピーカーエンクロージャー。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載のラウドスピーカーエンクロージャー(1)であって、該ラウドスピーカーエンクロージャー(1)は、2つの反射ポートを形成する2つの対向する反射ポートフォーマー(150)を有し、そのため、反射ポートフォーマー(150)は、2つの対向する囲みセクション(120)に隣接して配置される、請求項1〜9のいずれか1項に記載のラウドスピーカーエンクロージャー。
  11. 請求項1に記載のラウドスピーカーエンクロージャー(1)であって、
    前記囲みセクションのうちの1つ、すなわち前記囲み底面セクション(140)は、一方の端面セクション、すなわち、ドライバー(200)を収納する取付けセクション(110)から、後方に延びており、
    前記囲みセクションのうちの1つ、すなわち前記囲み頂面セクション(130)は、前記取付けセクション(110)から後方に延びているとともに、前記囲み底面セクション(140)に対向しており、
    前記囲みセクションのうちの2つ、すなわち前記2つの囲み側面セクション(120)は、前記取付けセクション(110)から後方に延びるとともに、該ラウドスピーカー(1)の幅を形成するように離隔しており、囲み側面セクション(120)はまた、前記囲み底面セクション(140)を越えて該囲み底面セクション(140)に向かって前記頂面セクション(130)から延びており、そのため、囲み側面セクション(120)の前記底面延長部(121)が、前記底面セクション(140)と、該ラウドスピーカー(1)が配置される前記プラットフォームとの間に空隙を提供するスタンドを形成する、請求項1に記載のラウドスピーカーエンクロージャー。
  12. 請求項11に記載のラウドスピーカーエンクロージャー(1)であって、前記反射ポートフォーマー(150)は、前記囲み底面セクション(140)の前記内面に終端し、これにより、前記反射ポート(160)は、囲み側面セクション(120)の前記延長部(121)と前記囲み底面セクション(140)との間のスリットに終端する、請求項11に記載のラウドスピーカーエンクロージャー。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載のラウドスピーカーエンクロージャー(1)であって、前記反射ポートフォーマー(150)は、該ラウドスピーカーエンクロージャー(1)の前記軸方向寸法の一部にわたって延びており、前記反射ポート(160)は、該エンクロージャー(1)の内部に設けられている終端プレート(400)によって軸方向に終端しており、そのため、前記反射ポート(160)は、反射ポートフォーマー(150)と、囲み側面セクション(120)と、前記終端プレート(400)とによって画定されたスペースに形成される、請求項1〜12のいずれか1項に記載のラウドスピーカーエンクロージャー。
  14. 請求項13に記載のラウドスピーカーエンクロージャー(1)であって、該エンクロージャー(1)は、ドライバー(201)の前記内側部を囲む2つの対向する反射ポートフォーマー(150)を備え、前記反射ポートフォーマー(150)と連結する前記終端プレート(400)はまた、前記ドライバー(201)を該エンクロージャー(1)に固定する、請求項13に記載のラウドスピーカーエンクロージャー。
  15. 請求項13又は14に記載のラウドスピーカーエンクロージャー(1)であって、前記終端プレート(400)は穿孔されている、請求項13又は14に記載のラウドスピーカーエンクロージャー。
  16. 請求項13〜15のいずれか1項に記載のラウドスピーカーエンクロージャー(1)であって、吸収材(500)が、該エンクロージャーの内部の前記反射ポート開口の前記水平面、すなわち、前記反射ポートフォーマー(150)の前記終端に配置される、請求項13〜15のいずれか1項に記載のラウドスピーカーエンクロージャー。
  17. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のラウドスピーカーエンクロージャー(1)であって、前記反射ポートフォーマー(150)は、前記取付けセクション(110)に対向する端面セクション(300)の一体延長部である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のラウドスピーカーエンクロージャー。
  18. 請求項17に記載のラウドスピーカーエンクロージャー(1)であって、前記反射ポート(160)は、2つの嵌合する反射ポートフォーマー(150)によって形成され、該反射ポートフォーマー(150)のうちの一方は、前記取付けセクション(110)に設けられ、他方は、前記取付けセクション(110)に対向する前記端面セクション(300)に設けられる、請求項17に記載のラウドスピーカーエンクロージャー。
  19. 請求項17又は18に記載のラウドスピーカーエンクロージャー(1)であって、前記取付けセクション(110)に対向する前記端面セクション(300)は、該ラウドスピーカーエンクロージャー(1)の後ろの前記閉鎖セクションである、請求項17又は18に記載のラウドスピーカーエンクロージャー。
  20. 請求項1〜19のいずれか1項に記載のラウドスピーカーエンクロージャー(1)であって、前記バッフル部(100)を閉鎖する後プレート(300)の嵌め込み部を形成する縁取りリッジ(122)が、前記囲みセクション(120)の後ろに設けられている、請求項1〜19のいずれか1項に記載のラウドスピーカーエンクロージャー。
  21. 請求項17、18又は19に記載のラウドスピーカーエンクロージャー(1)であって、囲みセクション(120、130、140)は、前記閉鎖セクション(300)に一体形成されており、そのため、前記囲みセクション(120、130、140)及び前記閉鎖セクション(300)が該ラウドスピーカー(1)の前記内容積部の少なくとも一部を囲み、前記囲みセクション(120、130、140)及び前記反射ポートフォーマー(150)は、該ラウドスピーカーエンクロージャー(1)が2つの嵌合部から組み立てられるように前記閉鎖セクション(110)から内方に突出する、請求項17、18又は19に記載のラウドスピーカーエンクロージャー。
  22. ラウドスピーカー(1)のバッフル部(100)を製造する方法であって、
    前壁セクションを成形することによって、ドライバー(200)を収納する取付けセクション(110)を形成することと、
    同じ製造ステップにおいて、後方に延びるとともに前記取付けセクション(110)に一体に相互接続された壁セクションを成形することによって、囲みセクション(120、130、140)を形成することであって、そのため、前記囲みセクション(120、130、140)は、前記取付けセクション(110)の前記内面から後方に突出し、前記ラウドスピーカー(1)の前記内容積部の少なくとも一部を形成する容積部を間に画定することと、
    を含み、
    同じ製造ステップにおいて、前記囲み側面セクション(120)への実質的に平行な突出部として前記取付けセクション(110)の前記内面から後方に延びる内壁セクションとして一体の反射ポートフォーマー(150)を成形することによって、反射ポート(160)を形成することであって、これにより、前記反射ポートフォーマー(150)と、隣接する囲みセクション(120)との間のスペースに形成される前記反射ポート(160)は、前記バッフル部(100)の前記外側に、前記取付けセクション(110)から離れて開口することを特徴とする、方法。
  23. 反射ポートフォーマー(150)が双方の囲み側面部(120)に隣接して配置されるように、2つの反射ポート(160)を形成する2つの反射ポートフォーマー(150)を成形することを含む、請求項22に記載の方法。
  24. 請求項22又は23に記載の方法であって、該方法は、垂直軸を有する平面を有するドライバー収納開口を前記取付けセクション(110)内に成形することによって形成することを含み、前記取付けセクション(110)から前記成形されたバッフル部(100)の内部まで延びるように、また、前記ドライバー開口の前記垂直軸を少なくとも部分的に囲むように前記内部反射ポートフォーマー(150)を形状決めすることを含み、前記ラウドスピーカー(1)の前記外側に開口する湾曲反射ポート(160)が、前記反射ポートフォーマー(150)と、隣接する囲みセクション(120)との間のスペースに形成される、請求項22又は23に記載の方法。
  25. 前記ラウドスピーカーエンクロージャー(1)の前記軸方向寸法の一部にわたって延びるように前記反射ポートフォーマー(150)を成形することによって形成することを含む、請求項22、23又は24に記載の方法。
  26. 終端プレート(400)を前記ラウドスピーカーエンクロージャー(1)の内側に取り付けることによって該ラウドスピーカーエンクロージャー(1)の前記軸方向に前記反射ポート(160)を終端させることであって、それによって、前記反射ポート(160)は、反射ポートフォーマー(150)と、囲み側面セクション(120)と、前記終端プレート(400)とによって画定されたスペースに形成されることを含む、請求項25に記載の方法。
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