JP2003319481A - スピーカエンクロージャ - Google Patents

スピーカエンクロージャ

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JP2003319481A
JP2003319481A JP2002118457A JP2002118457A JP2003319481A JP 2003319481 A JP2003319481 A JP 2003319481A JP 2002118457 A JP2002118457 A JP 2002118457A JP 2002118457 A JP2002118457 A JP 2002118457A JP 2003319481 A JP2003319481 A JP 2003319481A
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speaker
sound
enclosure
rectifying
grid
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JP2002118457A
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Masao Matsumoto
雅男 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた音響特性・簡潔な構成・低コストなどを
満足させるスピーカエンクロージャを提供する。 【解決手段】スピーカ31の背面側とエンクロージャの
内部背面(背面板12の内面)とがこれらの間に空間を
介在して対面しているスピーカエンクロージャにおい
て、エンクロージャ内で生じた反射音を減衰させるため
の整流用格子体41を備えており、その整流用格子体4
1がスピーカ背面と内部背面(背面板12の内面)との
間の空間に介在されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は音響系の技術分野に
属するものであってスピーカエンクロージャに関する。 【0002】 【従来の技術】既存のスピーカエンクロージャで一部の
ものは、スピーカの前面側へ放射されるのと同程度の音
圧がエンクロージャ内部で発生する。この内部音(スピ
ーカ背面音)はエンクロージャ背面板の内面で反射した
後、スピーカコーンを通過してスピーカ前面に至るか
ら、本来のスピーカ前面音と混じり合ってこれを濁らせ
る。このような音の濁りはとくに高音域に大きな影響を
与える。一方で中高音などは、スピーカコーンに不要な
音圧が加わるため、再生される音が歪む原因にもなって
いた。 【0003】最近のスピーカシステムでいうと、それぞ
れの帯域ごとにスピーカを設けて対応をとるようにして
いる。2Way方式や3Way方式などがそれである。
しかしこれらの方式も、帯域を分割するネットワーク回
路での歪みやエネルギロスが問題となる。その対応策の
一例として帯域ごとに専用アンプを設けたりしている
が、これではコストアップが避けられない。 【0004】上記の説明から理解できるように、スピー
カの背面音対策を実施するときはスピーカシステムが高
額になる。しかも周波数帯域を分割するものであるた
め、分割部分での再生周波数のつながりをスムーズにす
るときに高度の技術や熟練が要求される。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術の課
題に鑑みなされたもので、優れた音響特性・簡潔な構成
・低コストなどを満足させるスピーカエンクロージャを
提供する。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明に係るスピーカエ
ンクロージャは所期の目的を達成するために下記の課題
解決手段を特徴とする。すなわち請求項1に記載された
発明は、スピーカの背面側とエンクロージャの内部背面
とがこれらの間に空間を介在して対面しているスピーカ
エンクロージャにおいて、エンクロージャ内で生じた反
射音を減衰させるための整流用格子体を備えており、そ
の整流用格子体がスピーカ背面と内部背面との間の空間
に介在されていることを特徴とする。 【0007】 【作用】本発明に係るスピーカエンクロージャの場合、
スピーカ前面音やスピーカ背面音はつぎのようになる。
スピーカ前面音は既成のものと同じくスピーカ前面の空
気を振動させながら聴取者まで達する。一方でスピーカ
背面音はその背後の整流用格子体を通過してエンクロー
ジャ背面板側へ向かう。このとき整流用格子体を通過す
る中高音は格子による反射や干渉で減衰する。整流用格
子体を通過した背面音はエンクロージャ背面板などに衝
突して反射する。この反射音の一部がスピーカ側へ向か
い再度整流用格子体を通過するときも、上記と同様の反
射や干渉が生じるから中高音は減衰する。したがってス
ピーカ背面音に由来する反射音(中高音)などはかなり
減量され、それらがスピーカ前面音と混じり合う程度も
きわめて低いものとなる。ゆえにスピーカ前面音は、ほ
とんど濁りのない明瞭な再生状態を保持し、質感のよい
音を聴取者に与えることとなる。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明に係るスピーカエンクロー
ジャの実施形態を添付図面に基づいて説明する。 【0009】図1の実施形態において、11はエンクロ
ージャの主体をなす箱体、31はスピーカ、41は整流
用格子体、51吸音材をそれぞれ示す。 【0010】図1に例示された箱体11は直方体または
立方体のような中空の箱形をなし、前面板12・背面板
13・両側面板14・15・上面板16・底面板17な
どで構成されている。箱体11の前面板12にはスピー
カ用の装着口18が上部側に形成されている。前面板1
2には、また、装着口18の下位に放射孔19も形成さ
れている。箱体11内の下部には水平な仕切部材21と
垂直な仕切部材22とで屈曲状に構成された位相遅延用
のダクト23がある。このうちで垂直な仕切部材22に
は位相調整孔24が形成されている。このダクト23は
一端の開口部が箱体11の内部に通じており、他端の開
口部が放射孔19に通じている。箱体11の代表的なも
のは木製・合成樹脂製・金属製・これらの複合体製など
である。仕切部材21・22もそれらの材料でつくられ
る。箱体11の適当な壁面に内張材や外張材が張り付け
られることもある。このほか、箱体11の内部やダクト
23の屈曲部などにみられる複数(多数)の角部には、
断面直角三角形の誘導放射部材25が取り付けられてい
る。 【0011】図1に例示されたスピーカ31は周知のも
のであり、ワイヤ付きやワイヤレスなど適当なものが採
用される。スピーカ31は図1のごとく、前面板12に
形成された装着口18を利用して箱体11に装着されて
いる。このスピーカ31の背面部は箱体11内にあって
箱体11の背面板13と対面する関係にある。 【0012】整流用格子体41は箱体11内に装備され
るものである。整流用格子体41の具体的な装備場所は
スピーカ31背面と背面板13内面との間である。整流
用格子体41を構成するための部材は板状の格子(整流
板)42である。図1の整流用格子体41は箱体11内
において、多数の格子42が両側面板14・15の内面
にわたり多段状に取り付けられて構成される。この場合
の各格子32の間には隙間が介在する。各格子42は、
また、前縁が上位で後縁が下位という傾斜状を呈してい
る。かかる整流用格子体41は空気室26を介在してス
ピーカ31の背後をほぼ完全にカバーしている。 【0013】図1に例示された吸音材51は広い面状を
なしている。吸音材51は図1において、背面板13の
内面・最上位にある格子42の上面・最上段にある仕切
部材21の上面などに周知の手段で張り付けられてい
る。吸音材51としては、グラスウール・フェルト・吸
音ボード・軟質繊維板・布など周知の材料が用いられる
が、通常は変形しやすいもの、または、弾力性のあるも
のが選択される。 【0014】図1に例示されたスピーカエンクロージャ
の場合、スピーカ前面音やスピーカ背面音はつぎのよう
になる。スピーカ31の前面音は前方へ放射しながら伝
搬する。スピーカ31の背面音は空気室26より整流用
格子体41を通過して背面板13側へ向かう。この通過
の際、背面音の中高音は各格子42で反射したり干渉を
受けたりして減衰する。整流用格子体41を通過した後
の背面音は背面板13などに衝突する。そのとき一部の
音が吸音材51で吸収されたり他の一部の音が反射した
りする。反射した背面音がスピーカ31側へ向かうとき
は再度整流用格子体41を通過することになる。この通
過の際も中高音は上記と同様に減衰する。これらはスピ
ーカ前面音に対して、音質劣化きたすような音の混じり
を防止することに通じるから、スピーカ前面音は明瞭な
再生状態を保持する。一方、スピーカ背面音のうちで、
空気室26で低音化されたものは位相遅延ダクト23内
を伝搬して外部に出る。すなわち低音化・位相遅延・位
相調整などを受けたものが質感のよい低音となって放射
孔19より外部に出る。この放射音はくせがなく特定周
波数の強調も生じないから、これがスピーカ前面音と合
成されたときは合成音の定位感がよいものとなる。 【0015】図2〜図4は整流用格子体41に関する他
の実施形態を例示している。これらのうちで図2の整流
用格子体41は、多数の格子42が一対の側板43・4
4で連結保持されたものである。このような整流用格子
体41であれば、これを箱体11内に入れて一対の側板
43・44を両側面板14・15に取り付ければよい。
図3の整流用格子体41で(A)のものは多数の横格子
が側枠片で一体化されており、したがって(A)のもの
は多数の横長孔が上下多段に並んだ構造をしている。図
3の整流用格子体41で(B)のものは、縦横の格子に
よる多数の升目を備えた構造となっている。図4は整流
用格子体41の構成部材である横型の格子42や縦型の
格子について前例以外の断面形状を数例示したものであ
る。図4において、(A)のものは断面正方形、(B)
のものは断面台形、(C)のものは前縁にナイフエッジ
を備えたブレード形、(D)のものは三角形(直角三角
形)である。図2〜図4に例示した各種の整流用格子体
41も、図1で説明した内容に準じ、エンクロージャ内
で生じた反射音を減衰させるべく箱体11内に装備され
る。 【0016】 【発明の効果】本発明に係るスピーカエンクロージャは
つぎのような効果を有する。 【0017】エンクロージャ内で生じた反射音を整流用
格子体で減衰させるからスピーカ前面音は明瞭な再生状
態を保持し、質感のよい音を聴取者に与える。したがっ
て音響特性がよい。 【0018】周波数帯域を分割したりするものでないか
ら格別の調整が不要である。したがって高度の技術や熟
練も要しない。 【0019】整流用格子体は自明のとおりの格子構造で
簡潔なものであるから、スピーカエンクロージャへの装
備が簡単に実施できる。整流用格子体は、また、低廉な
ものであるために低コストも実現することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明スピーカエンクロージャの一実施形態を
例示した縦断面図である。 【図2】本発明スピーカエンクロージャの他の実施形態
を例示した分解斜視図である。 【図3】本発明における整流用格子体の他例を示した斜
視図である。 【図4】本発明における格子の数例を示した断面図であ
る。 【符号の説明】 11 箱体 12 前面板 13 背面板 26 空気室 31 スピーカ 41 整流用格子体 42 格子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】 【提出日】平成14年5月27日(2002.5.2
7) 【手続補正1】 【補正対象書類名】図面 【補正対象項目名】図1 【補正方法】変更 【補正内容】 【図1】 【手続補正2】 【補正対象書類名】図面 【補正対象項目名】図2 【補正方法】変更 【補正内容】 【図2】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】スピーカの背面側とエンクロージャの内部
    背面とがこれらの間に空間を介在して対面しているスピ
    ーカエンクロージャにおいて、エンクロージャ内で生じ
    た反射音を減衰させるための整流用格子体を備えてお
    り、その整流用格子体がスピーカ背面と内部背面との間
    の空間に介在されていることを特徴とするスピーカエン
    クロージャ。
JP2002118457A 2002-04-19 2002-04-19 スピーカエンクロージャ Pending JP2003319481A (ja)

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