JPH11234779A - スピーカ装置 - Google Patents

スピーカ装置

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JPH11234779A
JPH11234779A JP2734298A JP2734298A JPH11234779A JP H11234779 A JPH11234779 A JP H11234779A JP 2734298 A JP2734298 A JP 2734298A JP 2734298 A JP2734298 A JP 2734298A JP H11234779 A JPH11234779 A JP H11234779A
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speaker
sound
cavity
resonance
resonance means
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JP2734298A
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Masao Fujihira
正男 藤平
Akira Yamagishi
亮 山岸
Akihiro Akiyama
明広 秋山
Kenji Tokushige
賢二 徳重
Ikuo Shinohara
幾夫 篠原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R1/00Details of transducers, loudspeakers or microphones
    • H04R1/20Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics
    • H04R1/22Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics for obtaining desired frequency characteristic only 
    • H04R1/28Transducer mountings or enclosures modified by provision of mechanical or acoustic impedances, e.g. resonator, damping means
    • H04R1/2869Reduction of undesired resonances, i.e. standing waves within enclosure, or of undesired vibrations, i.e. of the enclosure itself
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型軽量のスピーカ装置でスピーカ又はダク
トの音放射力の反作用力を抑制又は相殺して音質のよい
音を放音させる。 【解決手段】 スピーカ3の配設されたスピーカボック
ス1内にヘルムホルツ共鳴器の様な共鳴手段21(2
9)を配設し、スピーカ3の最低共振周波数又はダクト
の共振周波数で共鳴手段21を共振させることでスピー
カ又はダクトの音放射力の反作用力を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は小型軽量なスピーカ
装置に係わり、特にスピーカの音放射力の反作用力を共
鳴手段を用いて抑制又は減衰させる様に成したスピーカ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からスピーカ装置の低域再生限界を
伸ばすための有効な手段として例えば、スピーカを設け
たバッフル板に開口及びダクトを設け、スピーカの振動
板の背面から出た音の位相を反転して、ダクトを介して
開口から外部に放射させて、スピーカの振動板から前面
に出る音波を強め、低音域を歪まない様になしたバスレ
フレックス型(位相反転型)スピーカ装置は良く知られ
ている。
【0003】この様な位相反転型スピーカ装置は図11
(A)に示す様に構成される。即ちスピーカボックス1
の前面に設けたバッフル板2Fに穿ったスピーカ放音孔
2aに対向してスピーカ3を固定する。
【0004】このスピーカ3は例えば、図11(A)に
示す如く、リング状マグネット4と、このリング状マグ
ネット4を挟むように取付けられたプレート5及びヨー
ク6とを設け、プレート5の内周側とヨーク6のセンタ
ーポール6aとの間に磁気空隙7を形成する。またプレ
ート5にはスピーカ3のフレーム8が取付けられ、フレ
ーム8の外周部にはエッジ9が設けられ、このエッジ9
によってコーン型の振動板10の外周部が保持されてい
る。
【0005】一方、振動板10の内周部にボイスコイル
ボビン11が取付けられており、このボイスコイルボビ
ン11にはボイスコイル12が巻装され、ボイスコイル
12はプレート5及びヨーク6のセンターポール6aに
よって形成された磁気空隙7内に挿入する様になされて
いる。17はこのボイスコイル12をこの磁気空隙7内
に保持するためのダンパーである。
【0006】またスピーカボックス1の外部の所定位置
に設けられた入力端子13aよりの音響信号を接続線1
4aを介してスピーカ3の端子15に供給し、端子15
よりの音響信号を錦糸線16を介してボイスコイル12
に供給している。
【0007】また、バッフル板2Fのスピーカ取付孔2
aと同一面に開口18aを有するダクト18を設け、ス
ピーカ3の振動板10の背面から出た音の位相を反転し
て、このダクト18からスピーカボックス1の外に放射
し、この振動板10の前面からでる音の低音域を広げて
いる。
【0008】上述の如き、位相反転型のスピーカ装置で
の電気的な等価回路は図11(B)の様に表わすことが
出来る。
【0009】図11(A)及び図11(B)で、S0
スピーカ3の支持系のスチフネス、M0 はスピーカ3の
支持系の等価質量、Rms0 はスピーカ支持系の機械抵
抗、Rm0はスピーカの空気負荷の機械抵抗、R0 はスピ
ーカの等価機械抵抗でRm0+Rms0 =R0 で表せる。S
C はスピーカボックス1内のスチフネス、MD はダクト
18部分の空気負荷の機械抵抗、RD はダクト18部分
の空気質量である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に位相反転型
のスピーカ装置とすることで、密閉型に比べて低音再生
限界を低くすることが出来て、スピーカ3の低音共振周
波数f0 の約80%程度まで低域再生範囲を拡げること
が出来るとされている。
【0011】しかし、上記した従来のスピーカ装置で
は、ABS樹脂等で小型軽量にスピーカボックス1を成
型するため次のような問題があたっ。この様なスピーカ
装置は小型軽量であるという特徴があるが、スピーカ3
の振動板10が音を放射するために振動すれば、その振
動の放射力F1 はスピーカ3の振動系の等価質量M0
この振動系の動く加速度αの積(F=M0 α)となる。
【0012】従って、スピーカ3の音の放射力の反作用
力−F1 をスピーカボックス1が受けるが、スピーカ装
置が小型軽量で重量Wが小さいのでこの反作用力−F1
によってスピーカボックス1を揺動させ、スピーカ3よ
り放射される力が弱まり、音質を劣化させる問題があっ
た。
【0013】この様な問題を解決するために、例えば特
開昭63−212000号公報にはスピーカの振動板の
反作用力方向に加振する様に背面を互に対向させて配設
した加振器或は電気・振動トランスデューサによって、
反作用力をキャンセルさせる様に成したスピーカ装置も
提案されている。
【0014】然し、上述の構成によると、スピーカ3と
略同一構成の加振器或は電気・振動トランスデューサを
必要とし、高価になるだけでなく、大型化し、小型軽量
なスピーカ装置として適さないだけでなく、スピーカの
音放射力に対する反作用力の打消方向が後面板方向が限
定されてしまうので、スピーカボックス1の上下、左右
方向等を安定化させることが困難となる問題が生ずる。
【0015】更に、加振器をスピーカに付加し、図11
(A)に説明したと同様の位相反転型スピーカ装置とし
た場合でも図11(A)に示す様なダクトの開口を介し
ての放射力FD1に対する反作用力−FD1が働き、スピー
カボックス1を揺動させる原因を除去することが出来な
い問題が生ずる。
【0016】本発明は、叙上の問題を解消したスピーカ
装置を提供しようとするものであり、発明が解決しよう
とする課題はスピーカの音放射力の反作用力を小型軽量
な共鳴手段で抑制或は相殺させ、スピーカの放音方向に
対して、スピーカボックスの上下、左右方向にも揺動の
安定化が可能で音質改善されたスピーカ装置を得ようと
するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明はスピーカボック
スのバッフル板に穿ったスピーカ放音孔と対向して配設
されて音放射を行なうスピーカと、スピーカボックス内
に配設され、スピーカの音放射力の反作用力を抑制又は
減衰させ、スピーカの最低共振周波数に共振する少くと
も1個の共鳴手段とを具備し、共鳴手段の小空洞に設け
た透孔を介して、上記スピーカボックス内の空胴に連通
させて成るものである。
【0018】斯る、構成のスピーカ装置によればスピー
カボックス内のスピーカ前面より音が放射されると、そ
の放射力の反作用力がスピーカの背面方向に働くが、ス
ピーカの最低共振周波数に等しい周波数に於いて、スピ
ーカボックス内に配設した共鳴手段が共鳴し、共鳴手段
の小空胴部に設けた透孔を介してスピーカボックス1内
の空胴に連通しているのでスピーカの反作用力による圧
力を吸収するため反作用力を抑制或は相殺することがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明のスピーカ装置の構
成を図面を参照して詳記する。図1は本例の1形態に係
るスピーカの側断面図を示すものであり、図11との対
応部分には同一符号を付して示す。
【0020】図1(A)に於いて、スピーカボックス1
はABS等の合成樹脂により小型軽量の箱型に成型され
ている。スピーカボックス1は前面側にはバッフル板2
Fが設けられ、このバッフル板2Fの上側にはスピーカ
取付孔2aが穿たれ、その内側に図11で説明したと同
一構成のスピーカ3が配設されている。
【0021】スピーカボックス1はバッフル板2Fと対
向配置された後面板2Bと、バッフル板2Fの上下、左
右から後方に延設された天板2U及び底板2D並びに左
側板2L及び右側板2Rによって直方体状に構成され、
図11と同様にスピーカ3の下側には位相反転用のダク
ト18及びダクト開口18aを有する。
【0022】更に、本例のスピーカ装置20ではヘルム
ホルツ共鳴器等の共鳴手段21がスピーカ3の背面のヨ
ーク6に固定されている。
【0023】共鳴手段21は波長に比べて寸法の小さ
な、例えば立方体状の空胴23内の一部に透孔23を穿
ち、必要に応じて音道22を空胴24内に延設したもの
であり、空胴24内の空気はスピーカボックス内の空気
と連通されている。
【0024】この様な共鳴手段21では空胴24の中の
空気の圧縮及び膨張が空気のスチフネスSCRとして、透
孔23や音道22の空気の運動が等価質量mR 及び機械
抵抗rR として、働き、図1(B)に示す様に1つの共
振周波数を持つ直列共振回路を構成する。
【0025】即ち、波長(スピーカ最低共振周波数)に
比べて小さい共鳴手段21の空胴24内では波動が生か
せず機械的なばね質点系として働く、この時の共振周波
数は次の(1)式で表される。 ここで、Sは共鳴手段21の透孔23の断面積、VR
空胴24の体積、Lは音道22の長さ、Cは音速であ
る。
【0026】斯る構成により、端子13aよりスピーカ
3の端子15に音声信号を入力すると、スピーカ3の振
動板10を介して図1(A)に示す様に放射力F1 で放
音が成される。この音の放射の力F1 と逆向きの反作用
力−F1 が生じ、スピーカボックス1に、この反作用力
−F1 の方向、即ち後面板2B方向に力が働く。この
時、スピーカ3の最低共振周波数の信号では、共鳴手段
21が共鳴することにより、反作用力−F1 が共鳴手段
21に吸収されることにより、スピーカボックス1に作
用する反作用力は抑制、または相殺することになる。
【0027】上記の構成ではスピーカ3の最低共振周波
数とスピーカボックス1のスチフネスSC に連通し、空
胴24内のスチフネスSCRや音道の等価質量mR 等に共
鳴する様に成した共鳴手段21について説明したが、位
相反転型のダクト18を設けたスピーカ装置20では共
鳴手段21の共振周波数を位相反転用ダクト18の共振
周波数と同じにする様にしてもよい。この場合は共鳴手
段は位相反転用ダクト18の開口18aからの音の放射
力FD1に対する反作用力−FD1の力を吸収することにな
る。
【0028】今、通常の空気の気圧(1気圧)をPと
し、スピーカボックス1内の空気の圧力(気圧)を
C 、共鳴手段21の空胴24内の空気の圧力(気圧)
をVCR、スピーカ3の振動板10の面積をSP 、スピー
カ3の振幅をXP とすると、スピーカ3の振動板10が
振動することで共鳴手段21内の空気の圧力変化分ΔV
CRは(2)式の様に求められる。
【0029】この変化分が透孔23を介してスピーカキ
ャビネット1内の空気と連通しているので共振時に共鳴
手段21の空胴24内に吸収又は排出される様になる。
【0030】従って、スピーカの音放射力F1 =M0 α
及び反作用力−F1 と共鳴手段21の透孔23からの音
放射力FR1及び−FR1との関係をF1 ≒FR1とするかダ
クト18の音放射力FD1とその反作用力−FD1を考慮し
て、F1 +FD1=FR1に選択するとスピーカ3と共鳴手
段21或はダクト18と共鳴手段21とを支え合せるこ
とが出来る。
【0031】更に、スピーカボックス1の底板2Dと載
置台等の固定部27との摩擦抵抗Rとスピーカ装置20
の自重Wを考慮した場合には(3)式を満足させればよ
い。 F1 +FD1=FR1+(W+F1 +FD1)R−FR1・R ・・・(3)
【0032】以上説明したように、この構成によれば、
スピーカボックス1内にスピーカ3の最低共振周波数に
等しい共鳴周波数の共鳴手段21を設ける事により、ス
ピーカ3が音を放射するときに発生する反作用力−F1
を抑制、または減少させることにより、スピーカ3の音
放射力が非常に良く発揮でき、特に低音域での音質の劣
化を防止することが可能なスピーカ装置を提供できる。
【0033】図2は本発明のスピーカ装置の他の構成を
示すもので、共鳴手段21をスピーカ3の背面側の後面
板2Bに対向する様に配設し、共鳴手段21のスチフネ
スSCRの空気が音道22から透孔23を介してスピーカ
ボックス1のスチフネスSCの空胴内に連通させるため
に共振手段21の前段に後面板2Bの一部を利用して音
道方向変換部28を形成し、この音道方向変換部28の
上下開口28a及び28bを穿って共鳴手段21内の空
気をスピーカボックス1の天板2U及び底板2D方向に
排出又は吸入する様に連通させた場合である。
【0034】勿論、上記の構成で共鳴手段21の音道方
向変換部28に穿った開口をスピーカボックス1の左右
側板2L及び2R方向に分岐させる様にしてもよい。
【0035】図3の場合は共鳴手段21の小さい空胴2
4をスピーカボックス1の後面板2Bと一体に断面凹状
に形成し、空胴24を覆う様に空胴24内に2つの音道
29a及び29bを形成する覆板30に直交する様に音
道形成板31a及び31bを配設させ、更に、共鳴手段
21を構成する音道29a及び29bの上下(又は左
右)に開口28a及び28bを形成したものである。
【0036】上述の図2及び図3の構成によれば図1の
構成と同様にスピーカ3の最低共振周波数の信号で共鳴
手段21に共鳴し、スピーカ3の音放射力F1 の反作用
力−F1 が共鳴し、スピーカボックス1内の空胴内に吸
収され、スピーカ3の反作用力は抑制又は相殺される。
【0037】この場合はスピーカ3と共鳴手段21の互
に支え合う関係式は F1 +FD1=FR1/2+FR1/2+(W+F1 +FD1) R−(FR1/2+FR1/2)・R ・・・(4) の関係を選択することでスピーカボックス1を上下(又
は左右)方向への揺動を抑制することができる。
【0038】図4は本発明のスピーカ装置の更に他の側
断面図を示すものであり、図4の構成はスピーカ3の背
面のヨーク6に取り付けられた図1と同様構成の第1の
共鳴手段21によってスピーカ3の最低共振周波数で共
鳴することでスピーカ3の反作用力−F1 を抑制或は相
殺すると共にスピーカボックス1の底板2Dに後面板2
Bに対向して音道30の透孔31を形成した第2の共鳴
手段29を立設する。
【0039】この第2の共鳴手段29は小さい空胴32
を有し、スチフネスSCR1 でこのキャビティ内の空気の
圧力VCR1 は音道30に穿った透孔31を介してスピー
カボックス1内のスチフネスSC のキャビティ内の空気
の圧力VC 部分と連通され、ダクト18のダクトの吸入
口18bと第2の共鳴手段29は対向した位置に配置さ
れている。
【0040】更に、第2の共鳴手段29の共振周波数は
ダクト18の共振周波数に合せる様に空胴32内のスチ
フネスSCR1 や音道30の等価質量等を選択する。この
様な構成でのスピーカ3及びダクト18と第1及び第2
の共鳴手段21及び29の放射力のバランス式はF1
R1及びFD1≒FR2に選択するか、摩擦抵抗Rと自重W
を無視すれば次の(5)式を満足させればよい。 F1 +FD1≒FR1+FR2 ・・・(5)
【0041】図5及び図6は本発明のスピーカ装置の更
に他の構成を示す側断面図であり、同図では比較的大き
な空胴を有する1つの共鳴手段21をバッフル板2F及
びバッフル板2Fと天板2U間に設けたものである。
【0042】図5及び図6の場合は共鳴手段21をバッ
フル板2Fと一体に構成すると共に位相反転用ダクト1
8もバッフル板2Fに形成したものであり、図5では共
鳴手段21をスピーカ3と位相反転用のダクト18間に
配設したものであり、図6の場合は共鳴手段21はスピ
ーカ3の上側に一部天板2Uを利用して形成されたもの
で共鳴手段21の空胴24の容積は共鳴手段21のケー
シングを構成する上下板をスピーカボックス1の左右側
板2L及び2R位置まで延設することでかなり大きな値
まで自由に取ることが出来る。
【0043】図5及び図6でのスピーカ放射力F1 及び
ダクト放射力FD1と共鳴手段21の透孔23からの放射
力との釣合条件は下記の式(6)の様に選択すればよ
い。 F1 +FD1≒FR1又はF1 ≒FR1 ・・・(6)
【0044】図5及び図6に示した構成によれば共鳴手
段21の空胴24の容積を大きくしスチフネスSCRを大
きく出来るので、図4の様に2個の共鳴手段21及び2
9を用いなくても1個の共鳴手段27でスピーカ3及び
ダクト18の放射力F1 及びFD1と共鳴手段21の放射
力FR1を支え合せることが出来て、軽量なスピーカボッ
クス1を安定に支えることが出来る。
【0045】更に、図6の構成ではスピーカ3とダクト
18の放射力F1 +FD1と支え合う共鳴手段21の放射
力FR1を考えた場合にスピーカボックス1の底面2Dか
ら共鳴手段21の透孔23の中心までの距離Lを考慮す
ると、FR1にはL・FR1の回転モーメント力が働き、こ
の場合距離Lは共鳴手段21が天板2Uに近い位置にあ
るため長くなり、回転モーメント力を大きくすることが
出来る。
【0046】図5及び図6に於いては(6)式で説明し
た様に自重W及びスピーカボックス1と固定部27間の
摩擦力Rを無視したが、これらを考慮した構成を図7に
示す。
【0047】図7では、天板2U近傍のバッフル板2F
に構成した共鳴手段21の形状をバッフル板2Fの内面
から断面形状がJ字型のJ字部材34を延設した長方形
状の空胴24を形成し、天板2UとJ字部材34間に音
道22を形成し、透孔23を介して共鳴手段21より空
胴24内の空気圧VCRとスピーカボックス1内の空気圧
C とを連通させる様に構成し、共鳴手段21のスチフ
ネスSCRを小さくしているがLが大きいために共鳴手段
21の空胴24の容積を小さくしても、次に示す(7)
式によって、スピーカ3の放射力F1 とダクト18の放
射力FD1と支え合せることが出来る。 F1 +FD1≒L・FR1+mR ・・・(7)
【0048】図8は、本発明のスピーカ装置の更に他の
構成例を示すものであり、図8の場合は共鳴手段21は
後面板2Bと底板2D間に略長方形状に形成し、透孔2
3を上板35に形成し、この上板35の透孔からスピー
カボックス1の底板2D方向に延設した音道22を空胴
24内に向けて配設したものである。
【0049】この構成の場合はスピーカ3及びダクトの
放射力F1 +FD ≒FR1によってスピーカボックス1内
の反作用力は支え合う。従って、共鳴手段21の反作用
力−FR1の力でスピーカボックス1は固定部27に自重
Wに加算して押し付けられ、摩擦力Rを増大させ、小型
軽量なスピーカボックス1を安定化させることになる。
【0050】図9及び図10は本発明のスピーカ装置の
更に他の断面図を示すものであり、マルチスピーカ3
a,3b,3c,3d構成とし、図9の場合は天板近傍
に1個の共鳴手段21を設けた場合である。図10の場
合は共鳴手段21及び29を複数個設けた場合で、スピ
ーカ数と共鳴手段数を異ならせた場合である。これらの
スピーカ共鳴手段21及び29の透孔23及び31はマ
ルチスピーカ3a,3b,3c,3dの音の放射力方向
1 ,F2 ,F3 ,F4 と逆方向に穿たれている。
【0051】図9の構成ではマルチスピーカ駆動時のス
ピーカボックス1を支え合う釣合式はn個のスピーカの
場合は F1 +F2 +F3 +‥‥‥+Fn +FD ≒FR1 であり、図10の場合は F+F2 +F3 +‥‥‥+Fn +FD ≒FR1+FR2 として求められる。
【0052】
【発明の効果】本発明のスピーカ装置によれば、スピー
カボックス内にスピーカの最低共鳴周波数に等しい共振
周波数の共鳴手段を設けることにより、スピーカが音を
放射するときの反作用力を抑制、又は相殺し、小型軽量
のスピーカ装置の揺動を抑え、スピーカの音放射力を強
力にして低音域での音質の劣化を防止することが出来
る。
【0053】又、共鳴手段の共鳴周波数を位相反転用の
ダクトの共鳴周波数とすることでダクトの放射力の反作
用力を抑制又は相殺することが出来るものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスピーカ装置の側断面図及び共鳴手段
の電気的等価回路図である。
【図2】本発明のスピーカ装置の他の側断面図である。
【図3】本発明のスピーカ装置の更に他の側断面図
(I)である。
【図4】本発明のスピーカ装置の更に他の側断面図(I
I)である。
【図5】本発明のスピーカ装置の更に他の側断面図(II
I)である。
【図6】本発明のスピーカ装置の更に他の側断面図(I
V)である。
【図7】本発明のスピーカ装置の更に他の側断面図
(V)である。
【図8】本発明のスピーカ装置の更に他の側断面図(V
I)である。
【図9】本発明のスピーカ装置の更に他の側断面図(VI
I)である。
【図10】本発明のスピーカ装置の更に他の側断面図
(VIII)である。
【図11】従来のスピーカ装置の側断面図及びその電気
的等価回路図である。
【符号の説明】
1‥‥スピーカボックス、2‥‥スピーカ装置、3‥‥
スピーカ、18‥‥ダクト、27,29‥‥共鳴手段、
23,31‥‥透孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳重 賢二 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 篠原 幾夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピーカボックスのバッフル板に穿った
    スピーカ放音孔と対向して配設されて音放射を行なうス
    ピーカと、 上記スピーカボックス内に配設され、上記スピーカの音
    放射力の反作用力を抑制又は減衰させ、該スピーカの最
    低共振周波数に共振する少くとも1個の共鳴手段とを具
    備し、 上記共鳴手段の小空洞に設けた透孔を介して、上記スピ
    ーカボックス内の空胴に連通させて成ることを特徴とす
    るスピーカ装置。
  2. 【請求項2】 前記スピーカボックス内に位相反転用ダ
    クトを形成し、前記共鳴手段の周波数を該位相反転用ダ
    クトの共振周波数と成したことを特徴とする請求項1記
    載のスピーカ装置。
  3. 【請求項3】 前記共鳴手段に穿った透孔を前記スピー
    カの音放射方向と反対側に設けたことを特徴とする請求
    項1又は請求項2記載のスピーカ装置。
  4. 【請求項4】 前記共鳴手段の透孔を前記スピーカボッ
    クスの天板又は/及び底板並びに左側板又は/及び右側
    板方向に設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載のスピーカ装置。
  5. 【請求項5】 前記スピーカの背面と対向して配設した
    第1の共鳴手段と前記ダクトの吸入開口と対向して配設
    した第2の共鳴手段とを設けて成ることを特徴とする請
    求項1乃至請求項3記載のいずれか1項記載のスピーカ
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015515819A (ja) * 2012-04-02 2015-05-28 ゲネレク オーワイ ラウドスピーカー、及びラウドスピーカーのバッフル部の製造方法

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