JP2015505316A - 色変化組成物 - Google Patents

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Abstract

ケラチン物質をケアし及び/又はメークアップする為の色変化組成物が開示される。該組成物は、生理学的に許容される媒体中に、少なくともa)放出可能な着色剤を含むマイクロカプセルであって:一つの有機物質を含むコア、該コアを囲む少なくとも一つの層状コーティングであって、少なくとも一つのポリマー、少なくとも一つの着色剤、及び、有利には、少なくとも一つの脂質に基づく物質、を含む前記層状コーティング、を含む、前記マイクロカプセルb)該組成物の重量に対して、少なくとも3重量%、好ましくは少なくとも5重量%、より好ましくは少なくとも8重量%、有利には少なくとも10重量%の、水と、ポリオール、グリコール、C2-C8モノアルコール、及びそれらの混合物から選ばれる少なくとも一つの化合物とを含む水性相、c)少なくとも一つの親水性ゲル化剤、及び、d)任意的に、該組成物の重量に対して0.1〜70重量%の、揮発性若しくは非揮発性シリコーン油若しくは炭化水素油、界面活性剤、フィラー、増粘剤、フィルム形成剤、ポリマー、保存料、シリコーンエラストマー、人工日焼け剤、追加の被包されていない着色剤、化粧的活性剤、pH制御剤、香料、及びそれらの混合物から選ばれる追加の化粧料成分、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、特にケラチン物質のケア、衛生、及び/又はメークアップにとって有用な、色変化組成物に関する。
特には、本発明に従う色変化組成物は、任意の種類の化粧料組成物、例えばファンデーション、フェースパウダー、アイシャドー、コンシーラー製品、ブラッシャー、リップスティック、リップバーム、リップグロス、リップペンシル、アイペンシル、アイライナー、マスカラ、ボディーメークアップ製品、皮膚カラーリング製品、ケア製品、例えばケアクリーム、「BB」製品(欠点を覆うことができるBlemish Balm製品)、ティントクリーム(tinted cream)、アンチサン製品、好ましくはファンデーション又は「BB」製品、でありうる。本発明に従う該色変化組成物は液状、固形又は粉末でありうる。
本発明の組成物は特には、ケラチン物質、特には皮膚、より特には顔の皮膚、に施与されることが意図された組成物、例えば顔の為のスキンケア製品又はメークアップ製品である。
他の実施態様に従い、本発明の組成物はマスカラである。
他の実施態様に従い、本発明の組成物は、唇の為の製品、特にはリップグロス、リップバーム、又はリップスティックである。
化粧料組成物、特にはファンデーション、は一般に、皮膚に審美的な色を与えるために用いられるが、皮膚の欠点、例えば赤み及び/又はしみ、を隠すためにも用いられる。これに関して、多くの処方物が今日までに開発されてきた。
この点において、外部刺激、例えばせん断力、に応答して色の変化を提供する化粧料製品における関心が大きくなっている。
一般に、この目的は、化粧料組成物中に、マイクロカプセル化された着色剤を含めることにより達成され、これにおいて、皮膚に施与すると、該組成物は、予測された変化する色を与える。より特には、色の変化は着色剤含有マイクロカプセルにより与えられ、これは、機械的な力の施与により破裂すると、封入されていた着色剤を該組成物内に放出し、それによりその色を変える。機械的な作用、例えばこすること、が局所的組成物を広げ、及び、該皮膚内へのその侵入を容易にする。該組成物の色の即時の変化は、視覚的な審美的効果を与える。
種々の種類の封入された着色剤、より特には顔料含有マイクロカプセルがすでに利用可能である。それらは主に、封入する物質の種類及び/又はカプセル化の種類によって異なる。
すなわち、アクリル酸及び/又はメタクリル酸ポリマー又はコポリマーにおけるマイクロカプセルによりカプセル化された顔料として、例えばTagra社により市販され及び国際公開第01/35933号パンフレットに記載された、エチルアクリレート/メタクリル酸アンモニウム塩のコポリマーを含むマイクロカプセルが言及されうる。また、TAGRA BIOTECHNOLOGIESによって、名称BLACKCAP1(商標), YELLOWCAP1(商標), REDCAP1(商標), BLACKCAP3(商標), YELLOWCAP3(商標), REDCAP3(商標)下で市販されるカプセル化顔料も言及されうる。
セルロース誘導体におけるミクロスフィアによりカプセル化された顔料として、例えば、名称Unisphere(商標)下でInduchem社により市販される、セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含むスフィアが言及されうる。
ポリエステル、ポリアミノメタクリレート、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、シェラックタイプ及びそれらの混合物のポリマーにおけるマイクロカプセルによりカプセル化された顔料として、特には、Biogenicsの米国特許出願公開第2011/0165208号明細書に記載され及びBiogenicsにより名称Magicolor(商標)下で市販されるものが言及されうる。
マイクロカプセルによりカプセル化された他の顔料として、特許出願公開第2011-79804号公報においてDAITOにより開示されたものが言及されることができ、(a)マンニトール、 (b) 水素化レシチン、(c)ポリメチルメタクリレート、 (d)セルロース及び (e)シェラックの3又はそれより多くを含む、顔料をカプセル化された二重層マイクロカプセルが言及されうる。
これらの二重層マイクロカプセルは、本発明に従い好ましくは用いられるマイクロカプセルの一つとしての色付きでないコアを含まないが、むしろ上記の成分(これらは一緒に混合されそして次に顆粒化される)を含む色付きの内側層を含む。
しかしながら、いくつかの着色剤含有マイクロカプセルにより、長期間にわたって及び種々の環境及び条件に付されたときに、不変的に着色剤を保持することは困難でありうる。これは、顔料、油溶性染料及び水溶性染料にあてはまる。すなわち、特許文献及び刊行物に記載されたいくつかのマイクロカプセルは、高められた温度で延長された期間試験された場合に時間がたつにつれて、着色剤を徐々に放出する、すなわち「出血する」ことが分かった。染料又は顔料が、処方物中の水分及び/又は他の成分、例えばアルコール若しくはグリコール、界面活性剤、シリコーン、オイル、保存料、塩、及び、化粧料処方物中に典型的にみられる他の成分、との接触により、マイクロスフィア/マイクロカプセルを通って又はマイクロスフィア/マイクロカプセルから離れて移動するときに、色の出血は起こる。化粧料組成物中の着色剤のリーチング(leeching)又は出血は、容器中及び基体上の両方において、化粧料の長期的な視覚的効果を損ないうる。
さらに、いくつかの顔料含有マイクロカプセルは、予想されるよりも低いカバレッジ効果(coverage effect)を与えうる。
さらに、いくつかの顔料含有マイクロカプセルは、施与のときに即時に壊され、突然の色の変化の楽しみがある一方で、この色変化の中間段階に気づくこと又は色グラデーションを調節することは可能でなかった。
さらに、いくつかの顔料含有マイクロカプセルは、化粧料組成物によって及び同伴する溶媒/成分によっていくつかの安定性問題を有しうる。
さらに、いくつかの顔料含有マイクロカプセルは、化粧料組成物のバルクにおいて魅力的でない色を与える灰色外見を有しうる。
最後に、いくかのマイクロカプセルは、それらを含む化粧料処方物がケラチン物質に施与されたときに、不快な及び/又は望ましくない感覚を与えうる。
すなわち、改善された色出血抵抗性を有する着色剤含有マイクロカプセルを有する化粧料組成物を提供することのニーズがある。この点において、良い破砕耐性を保持し及び改善された出血抵抗性を示す着色剤含有マイクロカプセルのニーズがある。化粧料組成物中において、もし染料が不変的に維持されないならば、これは、化粧料の長期の視覚効果を損ないうる。
皮膚上への施与の方法又は強度を変えることによって又は種々の着色剤含有マイクロカプセルの使用方法を変えることによって、好ましい着色又はグラデーションパターンが調節されることを許す化粧料組成物を提供することのニーズもある。
同伴する溶媒/成分の広い群と一緒に安定な化粧料組成物を提供することのニーズもある。
所望の外見により、組成物のバルクの内部でマイクロカプセルが視認可能である又は可能でない化粧料組成物を提供することのニーズもある。
施与されたときに、不快な感覚をユーザーに誘発しない、顔料を封入されたマイクロカプセルを含む化粧料組成物についてのニーズもある。
迅速に、実際に施与されたときにすぐに、崩壊し、皮膚上での液状の感覚を有し、及び、顆粒的な様相を欠く色付き組成物をもたらす、顔料カプセル化マイクロカプセルを含む化粧料組成物を提供することのニーズもある。特には、該組成物は、こする強度によって、種々の色合い又は色のグラデーションを提示しうる。
工業プロセスにおいて変化無く配合されるのに十分な硬さを有する顔料カプセル化マイクロカプセルを提供することのニーズもある。有利には、該マイクロカプセルの硬さは、調製プロセスの間に有意に減少しない。
驚くべきことに及び有利に、本発明に従う組成物は、先行技術のニーズを満たす。
すなわち、その局面の一つに従い、本発明の主題は、ケラチン物質をケア及び/又はメークアップする為の色変化組成物であって、生理学的に許容される媒体中に、
少なくとも、
a)放出可能な着色剤を含むマイクロカプセル、該マイクロカプセルは、
一つの有機物質を含むコア、
該コアを囲む少なくとも一つの層状コーティングを含み、該層状コーティングは、
少なくとも一つのポリマー、
少なくとも一つの着色剤、
及び、有利には、少なくとも一つの、脂質に基づく物質、
を含む、
b)該組成物の重量に対して、少なくとも3重量%、好ましくは少なくとも5重量%、より好ましくは少なくとも8重量%、有利には少なくとも10重量%の、水と、ポリオール、グリコール、C2-C8モノアルコール、及びそれらの混合物から選ばれる少なくとも一つの化合物とを含む水性相、
c)少なくとも一つの親水性ゲル化剤、及び、
d)任意的に、該組成物の重量に対して0.1〜70重量%の、揮発性及び不揮発性シリコーン油若しくは炭化水素油、界面活性剤、フィラー、増粘剤、膜を形成する剤、ポリマー、保存料、シリコーンエラストマー、人工日焼け剤、追加の封入されていない着色剤、化粧的活性剤、pH制御剤、香料、及びそれらの混合物から選ばれる追加の化粧料成分、
を含む前記組成物である。
好ましくは、該マイクロカプセルは、少なくとも2つの層、好ましくは少なくとも一つの有機内側層と異なる色の一つの有機外側層、を含む。
好ましくは、該コアは、該有機物質として少なくとも一つの単糖又はその誘導体を、特には、有利にはマンニトール、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、及びそれらの混合物から選ばれる単糖−ポリオール、好ましくはマンニトール、を含む。
好ましくは、該コアを囲む該層状コーティングは、
アクリル若しくはメタクリル酸ホモポリマー若しくはコポリマー又はその塩及びエステル;
アクリル酸とアクリルアミドとのコポリマー及びその塩及びそのエステル;
ポリヒドロキシカルボン酸及びその塩及びそのエステル;
ポリアクリル酸/アルキルアクリレートコポリマー、好ましくは修飾された若しくは修飾されていないカルボキシビニルポリマー;
AMPS;
AMPS/アクリルアミドコポリマー;
ポリオキシエチレン化AMPS/アルキルメタクリレートコポリマー;
陰イオン性、陽イオン性、両イオン性、若しくは非イオン性のキチン若しくはキトサンポリマー;
セルロースポリマー及び誘導体;
デンプンポリマー及び誘導体、最終的には修飾されたもの:
ビニルポリマー及び誘導体;
天然ポリマー由来のポリマー及びその誘導体;
アルギネート及びカラギーナン;
グリコアミノグリカン、ヒアルロン酸、及びそれらの誘導体;
ムコ多糖、例えばヒアルロン酸及びコンドロイチンサルフェート;
及びそれらの混合物
からなる群から選ばれる少なくとも一つの親水性ポリマーを含む。
有利には、該層状コーティングは、ポリサッカライド及び誘導体、アクリル若しくはメタクリル酸ホモポリマー若しくはコポリマー又はその塩及びエステル、及びそれらの混合物からなる群から選ばれる親水性ポリマーを少なくとも含み、該ポリサッカライド及び誘導体は好ましくはキトサンポリマー、キチンポリマー、セルロースポリマー、デンプンポリマー、ガラクトマンナン、アルギネート、カラギーナン、ムコ多糖、及びそれらの誘導体、及びそれらの混合物から選ばれ、より好ましくはデンプンポリマー及び誘導体、セルロースポリマー及び誘導体、並びにそれらの混合物から選ばれる。
特には、該親水性ポリマーは、1種類の糖又は複数種類の糖を含む多糖及び誘導体、好ましくは少なくともD-グルコース単位を含む複数種類の糖を含む多糖及び誘導体、から選ばれる。
特には、該親水性ポリマーは、デンプン又は誘導体、セルロース又は誘導体から、好ましくはデンプン又は誘導体から選ばれる。
好ましくは、該コアは、少なくとも一つの単糖ポリオール、好ましくはマンニトール、エリスリトール、キシリトール、ソルビトールから選ばれる少なくとも一つの単糖ポリオールを含み、及び、該コーティングは、好ましくはデンプン又は誘導体、セルロース又は誘導体、好ましくはデンプン又は誘導体から選ばれる、糖として少なくともD-グルコース単位を含む少なくとも一つの多糖(又はその誘導体)を含む。
好ましくは、該マイクロカプセルは、脂質に基づく少なくとも一つの物質、好ましくは両親媒特性を有する少なくとも一つの脂質に基づく物質、例えばレシチン、特には水素化レシチン、を含む。
有利には、該コアは、該マイクロカプセルの合計重量に対して、1重量%〜50重量%、好ましくは5〜30重量%、特には10〜20重量%を表す。
有利には、該着色剤は、該マイクロカプセルに対して、20重量%〜90重量%、好ましくは30重量%〜80重量%、特には50重量%〜75重量%を表す。
有利には、該マイクロカプセルは、50 μm〜800 μm、特には60 μm〜600μm、特には80 μm〜500μm、特には100 μm〜400 μmのサイズを有する。
好ましくは、該放出可能な着色剤を含有するマイクロカプセルは、放出可能な着色剤を含む、複数層のマイクロカプセルであって、該マイクロカプセルが
一つの有機物質からなる色付きでないコア、及び
該コアを囲み且つ少なくとも一つの有機内側層と異なる色の一つの有機外側層とを含み且つそれぞれ少なくとも一つの着色剤を閉じ込めている複数層コーティング
を含む前記マイクロカプセルである。
一つの実施態様に従い、該マイクロカプセルからの各層は、少なくとも一つの特定の着色剤又は特定の着色剤混合物を含む。
他の実施態様に従い、該マイクロカプセルからの外側層は、少なくとも一つの特定の着色剤又は特定の着色剤混合物を含む。
特には、該着色剤は顔料であり、好ましくは、金属酸化物からなる群から選ばれる顔料である。
一つの実施態様に従い、該マイクロカプセルからの一つの層は、二酸化チタン(TiO2)のみを着色剤として含む。
特には、該マイクロカプセルは、少なくとも
単糖−ポリオール、好ましくはマンニトールから作られた内部コア、
異なる色の少なくとも2つの層、
好ましくは多糖類又は誘導体から選ばれる、より好ましくはデンプン又は誘導体から選ばれる、少なくとも一つの親水性ポリマー、
及び、有利には、少なくとも一つの脂質に基づく物質、好ましくは両親媒性化合物、より好ましくはリン脂質、さらにより好ましくはホスホアシルグリセロール、例えば水素化レシチン、
を含む。
該組成物は、該組成物の重量に対して、少なくとも0.1重量%〜20重量%、好ましくは0.5重量%〜15重量%、特には2〜10重量%のマイクロカプセルを含みうる。
有利には、該マイクロカプセルは、水と、ポリオール、グリコール、及びC2-C8モノアルコール、及びそれらの混合物から選ばれる少なくとも一つの化合物とを含む該水性相の存在下において変形可能である。
有利には、該組成物内の該マイクロカプセルは、該ケラチン物質に施与して圧力をかけると破壊可能である。
本発明はまた、ケラチン物質をケアする及び/又はメークアップする方法であって、該ケラチン物質上への、特には皮膚上への、本発明に従う組成物の施与を含む前記方法に向けられている。
語「生理学的に許容される媒体」は、ケラチン物質、特には皮膚、より特には顔の皮膚に本発明の物を施与するのに特に適している媒体を意味することが意図される。
該「生理学的に許容される媒体」は、本発明に従い用いられる水性相を含む。
本発明のために、語「ケラチン物質」は、皮膚、粘膜、例えば唇、爪及びまつげを含むことが意図される。皮膚及び唇、特には顔の皮膚、が本発明に従い最も特に考慮される。
以下の実施例からわかるとおり、本発明に従う組成物は、いくつかの局面において有利であると分かる。
該着色剤のカプセル化は、該化粧料組成物の製造及び長期貯蔵の間の顔料の望ましくない再集塊化を防ぐ。
本発明のマイクロカプセルは、本明細書以下で定義されるとおりの水性相の接触において膨潤し又は柔軟化する能力を有するので、それらは、ケラチン物質上に施与されたときに有利に変形可能であり、及び、その結果、ユーザーに柔らかい感覚を与える。さらに、それらの小さいサイズが、施与されたときに、不快な又は望ましくない、粒状の感覚を生成しないことに寄与する。
しかしながら、本発明のマイクロカプセルは、それらの内容物を放出する為に、皮膚上で非常にわずかにこする又は押すことの際に破裂するのに十分柔らかいが、それにもかかわらず、製造の間に、対応する色変化性組成物の工業プロセス及び貯蔵の間にさえ、コーティングの破壊を回避するのに十分耐性である。
加えて、本発明のマイクロカプセルは、本発明の組成物の製造の為の通常の装置の使用を許す。というのも、装置の着色が、製造プロセスの間に起こらないからである。
従って、本発明のマイクロカプセルは、該カプセル化された着色剤の元の色をマスクし、減成に対するこれら着色剤の安定性を増加し、及び、製造プロセス及び長期保存の間における該組成物中への該カプセル化された着色剤の望ましくない放出を防ぐので、特に興味深い。
最後に、本発明の組成物はまた、化粧料製品の点で、消費者の期待を満たすことの利点を有する。
図1は、本発明の色を変えるマイクロカプセルの典型的な構造を示す模式図であり、これにおいてAはコアを表し、及び、B、C、D及びEは、該コアを同心円状に囲む種々の層である。 図2は、実施例6に従い調製された色を変えるマイクロカプセルのコア−シェル構造を示す模式図を表し、これはこの明細書の以下において記載される。 図3は、実施例7に従い調製された色を変えるマイクロカプセルのコア−シェル構造を示す模式図を表し、これはこの明細書の以下において記載される。 図4は、実施例8に従い調製された色を変えるマイクロカプセルのコア−シェル構造を示す模式図を表し、これはこの明細書の以下において記載される。 図5は、実施例9に従い調製された色を変えるマイクロカプセルのコア−シェル構造を示す模式図を表し、これはこの明細書の以下において記載される。 図6は、実施例10に従い調製された色を変えるマイクロカプセルのコア−シェル構造を示す模式図を表し、これはこの明細書の以下において記載される。 図7は、実施例11に従い調製された色を変えるマイクロカプセルのコア−シェル構造を示す模式図を表し、これはこの明細書の以下において記載される。 図8は、実施例12に従い調製された色を変えるマイクロカプセルのコア−シェル構造を示す模式図を表し、これはこの明細書の以下において記載される。 図9は、実施例13に従い調製された色を変えるマイクロカプセルのコア−シェル構造を示す模式図を表し、これはこの明細書の以下において記載される。 図10は、実施例14に従い調製された色を変えるマイクロカプセルのコア−シェル構造を示す模式図を表し、これはこの明細書の以下において記載される。
その局面の他に従い、本発明の主題はまた、化粧方法であって、本発明に従う組成物の少なくとも一部をケラチン物質、特には皮膚、の表面に施与することからなる工程を少なくとも含む前記方法に向けられる。
本発明に従い、該「色変化組成物」は、施与前の色が、施与後の色と異なり、この違いが、肉眼で視認可能であるところの組成物を意味する。
特に、この色変化組成物は、CIE Labシステム1976における色差ΔE(ΔE 施与前/施与後)の値に関連付けられうる。
ΔEは下記の等式により定義され、
Figure 2015505316
ここで、L1、a1、b1は、第一(施与前の組成物)の色の測色的空間におけるパラメータ であり、及び、L2、a2、b2は、第二の色(ケラチン物質上への施与及び均一化後の組成物)についてのものである。
これらの値は、(皮膚上に施与された組成物について)分光測光器により又はChromasphereを用いて測定されうる。
本発明に従う色変化組成物は、1より高い、特には2に等しい又はより高い、好ましくは3に等しい又はより高い、ΔE施与前/施与後を有するとして特徴づけられうる。
着色性マイクロカプセル
語「マイクロカプセル」は、本明細書内において用いられるときに、少なくとも一つの層状コーティングであって、少なくとも一つの着色剤を封入し且つ該コーティングと化学的に異なるコアを囲む前記少なくとも一つの層状コーティングを含む球状マイクロカプセルをいう。マイクロカプセルはマイクロスフィアと異なり、マイクロスフィアは球状の均質なマトリックスからなる。
一つの実施態様に従い、該「少なくとも一つの層状コーティング」は、複数層のコーティング、好ましくは有機的な複数層コーティングである。
語「複数層マイクロカプセル」は、1又はそれより多い内側層及び1つの外側層に基づくコーティングにより囲まれたコアからなるマイクロカプセルをいう。該複数層マイクロカプセルの該複数層コーティングを形成する該1又はそれより多い内側層及び該マイクロカプセルの該1つの外側層は、同じ又は異なる壁形成性有機化合物から形成されうる。
本発明に従うマイクロカプセルは、1又はそれより多い層に基づくコーティングにより囲まれた「内部コア」とも呼ばれるコアを含む。好ましい実施態様において、該マイクロカプセルは、「複数層」のマイクロカプセルであって、少なくとも一つの内側層と一つの外側層とを含む前記マイクロカプセルである。該複数層マイクロカプセルの複数層コーティングを形成する該1又はそれより多い内側層及び該マイクロカプセルの該一つの外側層は、同じ又は異なる壁形成性有機化合物から形成されうる。
特定の実施態様において、該内側層及び該外側層は、同じ壁形成性有機化合物から形成され、次に、該コアが、一つの層コーティングにより囲まれる。
一つの実施態様において、該外側層は、着色剤を含まない。他の実施態様において、該外側層は、少なくとも一つの着色剤を含む。
語「壁形成性有機化合物」は、本明細書内において定義されたとおりの有機化合物又は2又はそれより多い異なる有機化合物の組み合わせをいい、これは、該マイクロカプセルの層の成分を形成する。好ましい実施態様において、「壁形成性有機化合物」は少なくとも一つのポリマーを含む。
語「着色剤」は、有機顔料、例えば周知のFD&C 若しくはD&C染料のいずれかから選ばれる合成若しくは天然の染料、無機顔料、例えば金属酸化物、又は、レーキ、及びそれらの任意の組み合わせ(混合物)をいう。従って、本発明に従い有用な着色剤は、油溶解性若しくは油分散性であり又は水における限定された溶解度を有しうる。
好ましい実施態様において、該着色剤は、無機顔料、より好ましくは金属酸化物である。
一般に、着色剤マイクロカプセルの直径における約800 μmまでの平均粒子サイズが、本発明に従い用いられる。好ましくは、該平均粒子サイズは、スキンケア用途のための着色剤マイクロカプセルの直径において約400 μm未満である。有利には、該平均粒子サイズは、直径が約10 μm〜350 μmである。好ましくは、該平均粒子サイズは、直径において50μm〜800μm、特には60 μm〜600μm、特には80μm〜500μm、特には100 μm〜400μmであろう。
特には、該平均粒子サイズは、ふるい分け試験方法により測定されたときに又は顕微鏡により観察されたときに、50〜1000 Mesh (約400μm〜10μm)、特には60〜200 Mesh(約250μm〜75μm)でありうる。
好ましくは、本発明に従う組成物は、該組成物の合計重量に対して0.1重量%〜20重量%、好ましくは0.5重量%〜15重量%のマイクロカプセルを含みうる。
本発明に従うスキンケア組成物について特には、マイクロカプセルの量は、組成物の合計重量に対して、0.1重量%〜5重量%、好ましくは0.2重量%〜3重量%であろう。
本発明に従うメークアップ組成物について特には、マイクロカプセルの量は、組成物の合計重量に対して、0.5重量%〜20重量%、好ましくは1重量%〜15重量%、より好ましくは2重量%〜10重量%であろう。
特定の実施態様に従い、該カプセル化された着色剤は、本発明に従う組成物中に、該組成物の合計重量の、0.5重量%〜20重量%、特には1重量%〜15重量%、より特には2重量%〜12重量%のカプセル化顔料の活性物質における量で存在しうる。
該マイクロカプセルは、マイクロカプセルが破壊されることを回避する為に、一般には調合の最後の段階で、及び、もしあるならば、ろ過段階の後に、化粧料処方中に組み込まれるであろう。好ましくは、本発明に従う該マイクロカプセルは、50℃より低い温度で添加され及び均一に混合される。それらは、ホモジナイザーよりもむしろパドルを用いて穏やかに混合される。
該マイクロカプセルは、ペレット化、造粒、コーティング等を含む、コーティング領域又はカプセル化領域内の当業者に既知のいくつかの方法によって製造されうる。例えば、該マイクロカプセルは、国際公開第01/35933号パンフレット及び国際公開第2011/027960号パンフレットに開示されたとおりの、化合物(活性物質、顔料、ポリマー、溶媒)を混合すること及び乾燥してカプセルを形成することを含む方法によって、又は仏国特許出願公開第2841155号に開示されたとおりの、造粒及びスプレードライによるコーティングを含む方法によって、又は、流動床技術(これは食品産業及び医薬産業において、成分をコーティングし及びカプセル化する為に長期間使用されている)により得られうる。例として、国際公開第2008/139053号パンフレットが言及されることができ、これは、糖のコア及び医薬的活性剤の同心的な層を含む長球状複数層カプセルの製造に関する。該コア上への医薬的活性剤の固定は、含浸、粉砕又は射出によって達成され、そして次に、第一の層が乾燥され、次に、第二の層が施与される。
流動床プロセスは、例えば、Teunou et al. (Fluid-Bed Coating, Poncelet, 2005, D. Food Science and Technology (Boca Raton, FL, United States), Volume 146 Issue Encapsulated and Powdered Foods, Pages 197-212)に開示されている。該流動床プロセスの具体的な特徴は、それが、スプレー乾燥と比較して、該コアがよくカプセル化されるところの被覆された粒子をもたらし、これが、ポリマー中にランダムに分散されたコア材料を有するマトリックスをもたらすことである。
好ましい実施態様において、該マイクロカプセルは、流動床プロセスにより得られたものである。
この実施態様に従い、好ましくは該マイクロカプセルの少なくとも一つの層が流動床プロセスにより得られたものである。
特定の実施態様において、該外側層が、流動床プロセスにより得られたものである。
他の特定の実施態様において、少なくとも一つの内側層が、流動床プロセスにより得られたものである。
最も好ましくは、全ての層が流動床プロセスにより得られたものである。
当技術分野の当業者は、本発明に従うカプセルを再生産することを許す空気の量、液体の量、及び温度の調節の仕方を知っている。
好ましくは、本発明に従い行われる流動床プロセスは、Wursterプロセス及び/又は接線方向スプレープロセスを含む。そのようなプロセスは、ペレット化プロセスと対照的に、1又はそれより多くの円周層により囲まれたコアを有する球状カプセルを調製することを許す。
本発明に従うマイクロカプセルのコアを囲む層を調製する為のプロセス全体が流動床プロセスにより行われる場合、該マイクロカプセル層は、有利には規則的に、同心円的であり、及び、均一な厚みを示す。
本発明に従うカプセルの調製の種々の例が、本明細書において後で与えられるであろう。
I a) コア
コアは少なくとも有機物質から作られる。該コアのサイズは、好ましくは、直径において500nm〜150μmである。
好ましくは該コアは、室温で固形及び/又は結晶形態にある。
特定の実施態様において、該有機物質は、高い水溶解性を有する有機物質から選択される。好ましくは、該コアは、水溶性又は水分散性である。
特定の実施態様において、該コアは、色がついておらず、すなわち、それは着色物質を含まない。
特定の実施態様において、該コアは、ただ一つの化合物に基づく。この化合物は、有機的であり、より好ましくは天然の化合物である。
好ましい実施態様に従い、該コアは、糖アルコール、好ましくは、有利にはマンニトール、エリスリトール、キシリトール、ソルビトールから選ばれる、単糖−ポリオールである。
特定の実施態様において、該コアは、マンニトールから作られる、より好ましくはもっぱらマンニトールから作られる。
代替的な実施態様に従い、該コアは、少なくともマンニトールと、好ましくは親水性ポリマーから選ばれるポリマーである少なくとも一つの追加成分とを含む。特には、そのようなコアは、マンニトールと、セルロースポリマー、デンプンポリマー及びそれらの混合物のうちから選ばれる親水性ポリマー、好ましくはそれらの混合物から選ばれる親水性ポリマーとを含みうる。
好ましい実施態様において、該セルロースポリマーは、カルボキシメチルセルロースであり、及び、該デンプンポリマーが、修飾されていない天然デンプン、例えばコーンスターチである。
該コアは、前記材料の一つのシード(又は結晶)により構成されうる。
該コアは好ましくは、該マイクロカプセルの合計重量に関して、1重量%〜50重量%、好ましくは4〜40重量%、特には5〜30重量%、特には10〜20重量%の量で含まれる。
該マンニトールは好ましくは、該コアの合計重量に関して、2重量%〜100重量%、好ましくは5〜100重量%、特には100%の量で含まれる。
該マンニトールは好ましくは、該マイクロカプセルの合計重量に関して、1重量%〜50重量%、好ましくは4重量%〜40重量%、特には5重量%〜30重量、特には10重量%〜20重量%の量で含まれる。
I b)外層、すなわちコーティング
上記で開示されたとおり、該コアは、有利には、コーティングにより、好ましくは少なくとも一つの内側層と一つの外側層とを含む外層により囲まれている。この後者の場合、これらの層は好ましくは、該コアに関して同心円的に広がる。
該層は好ましくは有機的であり、すなわち、少なくとも一つの有機化合物を壁形成性物質として含む。好ましくは、該内側層及び/又は外側層は、少なくとも一つのポリマー、特には親水性ポリマーを含む。
ポリマー
本発明に従う組成物は、1又はそれより多くのポリマーを含む。特定の実施態様において、該ポリマーは親水性ポリマーである。
そのような親水性ポリマーは、水中又はアルコール化合物、特には低級アルコール、グリコール、ポリオールから選ばれるアルコール化合物中に可溶性であり又は分散性である。
本特許出願の為に、語「親水性ポリマー」は、水と又は、特には低級アルコール、グリコール、ポリオールから選ばれる、アルコール化合物と水素結合を形成することができる(コ)ポリマーを意味する。特には、O-H、N-H、及びS-H結合を形成することができるポリマーに関する。
本発明の特定の実施態様に従い、該親水性ポリマーは、水と又は、特には低級アルコール、グリコール、ポリオールから選ばれる、アルコール化合物との接触において、膨張し又は柔らかくなりうる。
該親水性ポリマーは以下のポリマーから選ばれうる:
- アクリル酸若しくはメタクリル酸ホモポリマー若しくはコポリマー又はその塩及びエステル、特にはAllied Colloid 社により名称Versicol F又はVersicol K下で販売される製品、Ciba-Geigy社によるUltrahold 8、及び、Synthalen Kタイプのポリアクリル酸、及びポリアクリル酸の塩、特にはナトリウム塩(INCI名ナトリウムアクリレートコポリマーに該当する)、及び、より特には、当該社により名称Luvigel EM下で販売される架橋ナトリウムポリアクリレート(INCI名ナトリウムアクリレートコポリマー(及び)カプリリック/カプリックトリグリセリドに該当する);
- 名称Reten下でHercules社によりナトリウム塩の形で販売されるアクリル酸とアクリルアミドとのコポリマー、名称Darvan No. 7下でVanderbilt社により販売されるナトリウムポリメタクリレート、及び名称Hydagen F下でHenkel社により販売されるポリヒドロキシカルボン酸のナトリウム塩;
- ポリアクリル酸/アルキルアクリレートコポリマー、好ましくは修飾された若しくは修飾されていないカルボキシビニルポリマー;本発明に従い最も特に好ましいコポリマーはアクリレート/C10-C30-アルキルアクリレートコポリマー (INCI名: アクリレート/C10-30アルキルアクリレートクロスポリマー)、例えばLubrizol社により商品名Pemulen TR1、Pemulen TR2、Carbopol 1382、及びCarbopol ETD 2020下で販売される製品、さらにより優先的にはPemulen TR-2である;
- アルキルアクリル酸/アルキルメタクリル酸コポリマー及びその誘導体、特にはその塩及びそのエステル、例えば商品名EUDRAGIT RSPO下でEvonik Degussaから提供される、エチルアクリレート、メチルメタクリレート及び第4級アンモニウム基を有する低含有割合のメタクリル酸のコポリマー;
- Clariant社により販売されるAMPS(部分的にアンモニア水により中和され及び高度に架橋されたポリアクリルアミドメチルプロパンスルホン酸);
- AMPS/アクリルアミドコポリマー、例えばSEPPIC社により販売される製品Sepigel又はSimulgel、特にはINCI名ポリアクリルアミド (及び)C13-14イソパラフィン(及び) Laureth-7のコポリマー;
- Clariant社により販売される例えばAristoflex HMSタイプのポリオキシエチレン化AMPS/アルキルメタクリレートコポリマー(架橋されている又は架橋されていない);
- 多糖及び誘導体、例えば;
- アニオン性、カチオン性、両性、又は非イオン性のキチン若しくはキトサンのポリマー;
- セルロースポリマー及び誘導体、好ましくはアルキルセルロース以外のもの、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース及びカルボキシメチルセルロース、及び第4級化セルロース誘導体から選ばれるセルロースポリマー及び誘導体;好ましい実施態様において、該セルロースポリマーはカルボキシメチルセルロースである;
- デンプンポリマー及び誘導体、最終的には修飾されていてもよい;好ましい実施態様において、該デンプンポリマーは天然デンプンである;
-天然由来の任意的に修飾されたポリマー、例えばガラクトマンナン及びその誘導体、例えばコンニャクガム、ゲランガム、ロカストビーンガム、フェヌグリークガム、カラヤガム、トラガカントガム、アラビアガム、アカシアガム、グアーガム、ヒドロキシプロピルグアー、ナトリウムメチルカルボキシレート基により修飾されたヒドロキシプロピルグアー(Jaguar XC97-1、Rhodia)、ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムグアークロリド、及びキサンタン誘導体;
- アルギネート及びカラギーナン;
- グリコアミノグリカン、ヒアルロン酸、及びそれらの誘導体;
- ムコ多糖、例えばヒアルロン酸及びコンドロイチンサルフェート、及びそれらの混合物;
- ビニルポリマー、例えばポリビニルピロリドン、メチルビニルエーテルとリンゴ酸無水物とのコポリマー、ビニルアセテートとクロトン酸とのコポリマー、ビニルピロリドンとビニルアセテートとのコポリマー、ビニルピロリドンとカプロラクタムとのコポリマー;ポリニビルアルコール;
及びそれらの混合物。
好ましくは、本発明に従う組成物、特には外層が、多糖及び誘導体、アクリル酸若しくはメタクリル酸のホモポリマー若しくはコポリマー又はその塩及びエステル、並びにそれらの混合物からなる群から選ばれる親水性ポリマーを含む。
該ポリマーは有利には、(ポリ)(アルキル)(メタ)アクリル酸及び誘導体から、特には (ポリ)(アルキル)(メタ)アクリレート及び誘導体から、好ましくはアルキルアクリル酸/アルキルメタクリル酸コポリマー及びその誘導体から選ばれ、最も好ましくはEvonik Degussaから商品名EUDRAGIT RSPO下で提供されるエチルアクリレート、メチルメタクリレート、及び低含有割合の第4級アンモニア基を有するメタクリル酸エステルのコポリマーである。
該ポリサッカライド及び誘導体は好ましくは、キトサンポリマー、キチンポリマー、セルロースポリマー、デンプンポリマー、ガラクトマンナン、アルギネート、カラギーナン、ムコ多糖、及びそれらの誘導体、及びそれらの混合物から選ばれる。
好ましい実施態様において、該外層は、微結晶セルロースを欠く。
一つの特に好ましい実施態様に従い、該多糖及びその誘導体は好ましくは、1種類の糖又は複数種類の糖を含むものから選ばれ、好ましくは、複数種類の糖を含むものから選ばれ、特には、少なくともD-グルコース単位を糖として含むものから選ばれ、好ましくはデンプンポリマー、セルロースポリマー、及び誘導体、及びそれらの混合物から選ばれる。
好ましい実施態様に従い、該マイクロカプセルは、デンプン及びその誘導体、特にはコーンスターチ、セルロース及びその誘導体、メタクリル酸及び/又はメタクリル酸エステルのホモ−及び/又はコ−ポリマー、又は(アルキル)アクリル酸及び/又は(アルキル)メタクリル酸のコポリマー及びその誘導体、好ましくはその塩及びそのエステル、からなる群から選ばれる少なくとも一つの親水性ポリマーを含み、特には該カプセルは、ポリメチルメタクリレートを含む。
本発明に従う使用可能なデンプンは、通常は、植物原料、例えばコメ、大豆、ジャガイモ、又はコーン、に由来する。デンプンは、修飾されていないデンプンであってよく又は(セルロースとの類推による)修飾されたデンプンであってもよい。好ましい実施態様において、該デンプンは修飾されていない。
メタクリル酸及び/又はメタクリル酸エステルの好ましいホモ−及び/又はコ−ポリマーは、メリルメタクリレート及びエチルアクリレートのコポリマーが750〜850 kDaの分子量を有するものである。
セルロース誘導体は例えば、アルカリセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、セルロースエステル及びエーテル、及びアミノセルロースを包含する。特定の実施態様において、該セルロースは、カルボキシメチルセルロース(CMC)である。
好ましい実施態様において、該カプセルは、少なくともデンプン誘導体、特にはコーンスターチ、ポリメチルメタクリレート、(アルキル)アクリル酸及び/又は(アルキル)メタクリル酸のコポリマー及びその誘導体、好ましくはその塩及びそのエステル、及び/又はセルロース誘導体を含む。
好ましくは、該マイクロカプセルは、架橋されていないポリマーを含む。
該ポリマーは、一つ又は複数の層中にありうる。
他の実施態様において、該ポリマーはコア中にありうる。
該マイクロカプセルは、該コア中に及び/又は該層中にポリマーを含みうる。
特定の実施態様において、該ポリマーは、該コア中及び該層中にある。
一つの実施態様において、該コアは、少なくともデンプン及び/又はセルロース誘導体をポリマーとして含む。該デンプンが、該コア内に含まれる場合、それはそのようなコアの主成分を表し、すなわち、デンプンの重量が、該コアの他の化合物のそれぞれの量よりも多い。
該ポリマーは、該マイクロカプセルの0.5〜20重量%、特には1〜10重量%、好ましくは該マイクロカプセルの2〜8重量%を表しうる。
該コーティングを形成する種々の層は、同一の又は異なるポリマーに基づいてよい。有利には、それらは同じポリマーから形成されるであろう。
対照的に、該層は、有利には異って色付けされうる。
この異なる色は、異なる着色剤の使用により得られうるが、該着色剤が2つの層について同じである場合に、少なくとも一つの着色剤の異なる濃度の使用によっても得られうる。
特定の実施態様において、該外側層は少なくとも一つの着色剤を含む。
他の実施態様において、該外側層は、いずれの着色剤も含まない。
着色剤
上記で述べられたとおり、「着色剤」は、化粧料処方物において用いられる、CTFA及びFDAにより化粧料中における使用について承認された任意の有機又は無機の顔料又は着色剤を包含する。
すなわち、語「着色剤」は、有機顔料、例えば周知のFD&C又はD&C染料のいずれかから選択される合成若しくは天然の染料、無機顔料、例えば金属酸化物、又はレーキ、例えばコチニールカーマイン、バリウム、ストロンチウム、カルシウム、又はアルミニウムに基づくもの及びそれらの任意の組み合わせ(混合物)をいう。そのような着色剤は本明細書以下に詳述される。
特定の実施態様において、該着色剤は水溶性又は水分散性でありうる。
他の実施態様において、本発明に従い有用な着色剤は、油溶性若しくは油分散性であり又は水における限定された溶解性を有しうる。
好ましい実施態様において、該着色剤は、無機顔料、より好ましくは金属酸化物である。
有利には、該複数層マイクロカプセルの着色剤は、酸化鉄、二酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化コバルト、酸化セリウム、酸化ニッケル、酸化スズ、又は酸化亜鉛から選ばれる第一級金属酸化物、又は複合酸化物であり、より好ましくは赤酸化鉄、黄酸化鉄、又は黒酸化鉄、又はそれらの混合物から選ばれる酸化鉄である。
該層はまた、基体に固定された有機着色剤に対応するレーキを含みうる。そのようなレーキは、有利には、本明細書内以下の物質及びそれらの混合物のうちから選ばれる:
- コチニールのカルミン;
- アゾイック着色剤、アントラキノン着色剤、インジゴイド着色剤、キサンテン着色剤、ピレン着色剤、キノリン着色剤、トリフェニルメタン着色剤、フルオラン着色剤の有機顔料;該有機顔料のうち、以下の商標参照符号下で知られるものが言及されうる: D&C Blue n° 4、D&C Brown n° 1、D&C Green n° 5、D&C Green n°6、D&C Orange n°4、D&C Orange n° 5、D&C Orange n°10、D&C Orange n° 11、D&C Red n° 6、D&C Red n° 7、D&C Red n° 17、D&C Red n°21、D&C Red n° 22、D&C Red n°27、D&C Red n° 28、D&C Red n°30、D&C Red n°31、D&C Red n° 33、D&C Red n° 34、D&C Red n° 36、D&C Violet n° 2、D&C Yellow n°7、D&C Yellow n° 8、D&C Yellow n° 10、D&C Yellow n° 11、FD&C Blue n°1、FD&C Green n° 3、FD&C Red n°40、FD&C Yellow n° 5、FD&C Yellow n° 6 ;
- ナトリウム、カリウム、カルシウム、バリウム、アルミニウム、ジルコニウム、ストロンチウム、チタンの水不溶性塩、酸性着色剤、例えばアゾイック着色剤、アントラキノン着色剤、インジゴイド着色剤、キサンテン着色剤、ピレン着色剤、キノリン着色剤、トリフェニルメタン着色剤、フルオラン着色剤、の水不溶性塩、これらの着色剤は、少なくとも一つのカルボン酸基又はスルホン酸基を含みうる。
該有機レーキは、有機支持体、例えばロジン又はアルミニウムベンゾエート、により保護されていてもよい。
有機レーキのうち、我々は特には、以下の名称下で知られるものを言及しうる:D&C Red n° 2 アルミニウムレーキ,D&C Red n° 3 アルミニウムレーキ, D&C Red n° 4 アルミニウムレーキ, D&C Red n° 6 アルミニウムレーキ, D&C Red n° 6 バリウムレーキ, D&C Red n° 6 バリウム/ストロンチウムレーキ,D&C Red n° 6 ストロンチウムレーキ,D&C Red n° 6 カリウムレーキ,D&C Red n° 6 ナトリウムレーキ,D&C Red n° 7 アルミニウムレーキ,D&C Red n° 7 バリウムレーキ,D&C Red n° 7 カルシウムレーキ,D&C Red n° 7 カルシウム/ストロンチウムレーキ,D&C Red n° 7 ジルコニウムレーキ,D&C Red n° 8 ナトリウムレーキ,D&C Red n° 9 アルミニウムレーキ,D&C Red n° 9 バリウムレーキ,D&C Red n° 9 バリウム/ストロンチウムレーキ, D&C Red n° 9 ジルコニウムレーキ, D&C Red n° 10 ナトリウムレーキ, D&C Red n° 19 アルミニウムレーキ, D&C Red n° 19 バリウムレーキ, D&C Red n° 19 ジルコニウムレーキ, D&C Red n° 21 アルミニウムレーキ, D&C Red n° 21 ジルコニウムレーキ, D&C Red n° 22 アルミニウムレーキ, D&C Red n° 27 アルミニウムレーキ, D&C Red n° 27 アルミニウム/チタン/ジルコニウムレーキ,D&C Red n° 27 バリウムレーキ,D&C Red n° 27 カルシウムレーキ,D&C Red n° 27 ジルコニウムレーキ,D&C Red n° 28 アルミニウムレーキ,D&C Red n° 28 ナトリウムレーキ、D&CRed n° 30 レーキ, D&C Red n° 31 カルシウムレーキ, D&C Red n° 33 アルミニウムレーキ, D&C Red n° 34 カルシウムレーキ, D&C Red n° 36 レーキ, D&C Red n° 40 アルミニウムレーキ, D&C Blue n° 1 アルミニウムレーキ, D&C Green n° 3 アルミニウムレーキ, D&C Orange n° 4 アルミニウムレーキ, D&C Orange n° 5 アルミニウムレーキ, D&C Orange n° 5 ジルコニウムレーキ, D&C Orange n° 10 アルミニウムレーキ, D&C Orange n° 17 バリウムレーキ, D&C Yellow n° 5 アルミニウムレーキ, D&C Yellow n° 5 ジルコニウムレーキ, D&C Yellow n° 6 アルミニウムレーキ, D&C Yellow n° 7 ジルコニウムレーキ, D&C Yellow n° 10 アルミニウムレーキ, FD&C Blue n° 1 アルミニウムレーキ, FD&C Red n° 4 アルミニウムレーキ, FD&C Red n° 40 アルミニウムレーキ, FD&C Yellow n° 5 アルミニウムレーキ, FD&C Yellow n° 6 アルミニウムレーキ。
上記で言及されたこれら有機着色剤のそれぞれに対応する化学物質は、 International Cosmetic Ingredient Dictionnary and Handbook, Edition 1997, 371〜386頁及び524〜528頁,(The Cosmetic,Toiletry, and Fragrance Associationにより頒布された)と呼ばれる本において言及されており、その内容が引用により本明細書内に組み込まれる。
好ましい実施態様に従い、該レーキは、コチニールのカルミン、及び、ナトリウム、カリウム、カルシウム、バリウム、アルミニウム、ジルコニウム、ストロンチウム、チタンの水不溶性塩、酸性着色剤、例えばアゾイック着色剤、アントラキノン着色剤、インジゴイド着色剤、キサンテン着色剤、ピレン着色剤、キノリン着色剤、トリフェニルメタン着色剤、フルオラン着色剤、の水不溶性塩、これらの着色剤は少なくとも一つのカルボン酸基又はスルホン酸基を含みうる、並びにそれらの混合物から選ばれる。
好ましい実施態様に従い、該レーキは、コチニールのカルミン及び、ナトリウム、カルシウム、アルミニウムの水不溶性塩、及びそれらの混合物から選ばれる。
カルミンを組み込むレーキとして、我々は、商業的参照符号CARMIN COVALAC W 3508、CLOISONNE RED 424C 及び CHROMA-LITE MAGENTA CL4505を言及しうる。
該水不溶性アルミニウム塩は好ましくは、FDC Yellow N°5 アルミニウムレーキ、le FDC Blue N°1 アルミニウムレーキ、le FDC Red N°40アルミニウムレーキ、le FDC Red N°30 アルミニウムレーキ、le FDC Green N°5 アルミニウムレーキ、及びそれらの混合物から選ばれる。そのような無機レーキを組み込む化合物として、特には商業的参照符号:INTENZA FIREFLY C91-1211、INTENZA AZURE ALLURE C91-1251、INTENZA THINK PINK C91-1236が言及されうる。
該水不溶性カルシウム塩は好ましくは、Red N°7カルシウムレーキから選ばれる。そのような無機レーキを組み込む化合物として、特には商業上の参照符号:INTENZA MAGENTITUDE C91-1234,INTENZA HAUTE PINK C91-1232,INTENZA RAZZLED ROSE C91-1231, INTENZA AMETHYST FORCE C91-7231,INTENZA PLUSH PLUM C91-7441,INTENZA ELECTRIC CORAL C91-1233, FLORASOMES-JOJOBA-SMS-10% CELLINI RED-NATURAL、及びそれらの混合物が言及されうる。
該水不溶性ナトリウム塩は好ましくは、Red N°6 ナトリウムレーキ及びRed N°28ナトリウムレーキ及びそれらの混合物から選ばれる。そのような無機レーキを組み込む化合物として、特には、商業上参照符号INTENZA MANGO TANGO C91-1221及びINTENZA NITRO PINK C91-1235が言及されうる。
好ましい実施態様において、該着色剤は無機着色剤である。
好ましい実施態様において、該着色剤は金属酸化物である。そのような金属酸化物は好ましくは、酸化鉄、酸化チタン、及びそれらの混合物から選ばれる。
本発明の色変化組成物は、2又はそれより多くの着色剤の混合物を含んでよく、いずれかがマイクロカプセル中に個別にカプセル化されてよく、及び/又は、1又はそれより多くの着色剤ブレンドが複数層マイクロカプセル内にカプセル化されうる。
この特定の実施態様に従い、該マイクロカプセルのそれぞれの層は、少なくとも一つの特定の着色剤又は特定の着色剤混合物を含みうる。
この特定の実施態様に従い、本発明の色変化組成物は、異なる色を有する本発明の2又はそれより多くのマイクロカプセルを含む。
当技術分野の当業者は、所望の色効果又は色変化を作るための着色剤及び着色剤の組み合わせの選択の仕方を知っている。
上記で述べられたとおり、本発明のマイクロカプセルは、好ましくは、それらのコーティング中に少なくとも二酸化チタン及び/又は酸化鉄、好ましくは少なくとも二酸化チタンを含む。
好ましい実施態様において、本発明のマイクロカプセルは、好ましくは、それらのコーティング中に少なくとも二酸化チタン及び酸化鉄を含む。
特定の実施態様に従い、該マイクロカプセルの該外側層は、二酸化チタンを、より好ましくは唯一の着色剤として、含む。
これらの特定の実施態様に従い、該マイクロカプセルの該外側層は、二酸化チタンを唯一の着色剤として含み、及び、本発明に従う組成物は非着色であり、「非着色」すなわち「色付けされていない」組成物は透明な又は白い組成物を意味する。
好ましい実施態様に従い、本発明に従う組成物は、色付けされていないマイクロカプセルを含み、すなわち該外側層が白又は透明であり、及び、該外側層が透明である場合、視認可能な内側層が白い。
本発明の為に、語「透明な組成物」は、750 nmの波長の光の少なくとも40%を散乱することなく透過させる組成物、すなわち光の散乱角が5°未満であり、さらによりよくは約0°である組成物を意味する。
該透明な組成物は、750 nmの波長の光の少なくとも50%、特には少なくとも60%、特には少なくとも70%を透過させうる。
透過測定は、Varian社からのCary 300 Scan UV-visible 分光測光器を用いて、以下のプロトコルに従い行われる:
- 10 mmの辺長を有する正方形面を有する分光測光器キュベット中に該組成物が注がれる;
- 次に、該組成物の試料が、20℃で24時間、サーモスタット制御されたチャンバー内に維持される;
- 次に、該組成物の試料を透過した光が、該分光測光器上で700 nm〜800 nmの波長をスキャンすることにより測定される、該測定は透過モードで行われる;
- 次に、750 nmの波長で該組成物の試料を透過した光の百分率が決定される。
該透明な組成物は、1枚の白紙上に描かれた、直径2mmの幅の黒い線の0.01 m前にそれらが置かれたときに、この線が見られることを許す;対照的に、不透明組成物、すなわち透明でない組成物は、この線が見られることを許さない。
特定の実施態様に従い、該マイクロカプセルの外側層は、有機顔料又は酸化鉄を含む。
該着色剤は、該マイクロカプセルの合計重量に対して、20重量%〜90重量%、好ましくは30重量%〜80重量%、より好ましくは50重量%〜75重量%の量で存在する。
特定の実施態様において、該マイクロカプセルは、該マイクロカプセルの合計重量に対して、20重量%〜90重量%、好ましくは30重量%〜85重量%、より好ましくは50重量%〜85重量%の量で存在する、酸化鉄、酸化チタン、及びそれらの混合物から選ばれる金属酸化物を含む。
特には、該酸化チタンは、該マイクロカプセルの合計重量に対して、28重量%〜80重量%、好ましくは30重量%〜75重量%、より好ましくは30〜50重量%存在しうる。
特には、該酸化鉄は、該マイクロカプセルの合計重量に対して、5重量%〜75重量%、好ましくは8重量%〜65重量%存在しうる。特定の実施態様において、該酸化鉄は、該マイクロカプセルの合計重量に対して、15重量%超、好ましくは30重量%超、特には40重量%〜65重量%の量で存在する。
好ましい実施態様において、少なくとも一つの層中において、好ましくは全ての層中において、該着色剤が主成分であり、すなわち、該層の少なくとも40重量%、好ましくは該層の少なくとも75重量%、より好ましくは該層の少なくとも95重量%を表す。
好ましい実施態様において、該二酸化チタン層の平均厚みは、5μm〜150μmである。
脂質に基づく物質
該内側層及び/又は該外側層はまた、有利には、脂質に基づく少なくとも一つの物質も含みうる。
この発明の特定の実施態様に従い、そのような脂質に基づく物質は、両親媒性特性を有しえ、すなわち、無極性部分及び極性部分を有しうる。
そのような脂質に基づく物質は、少なくとも一つ又は複数のC12-C22脂肪酸鎖、例えばステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等及びそれらの混合物から選ばれるものを含みうる。好ましくは、これらの脂肪酸鎖は、水素化されている。最終的には、これらの脂肪酸鎖は、脂質に基づく物質の無極性部分でありうる。
そのような脂質に基づく物質は好ましくは、リン脂質から選ばれる。これらリン脂質は好ましくは、ホスホアシルグリセロールから選ばれ、より好ましくは、レシチンから選ばれ、特には水素化レシチンである。
該脂質に基づく物質は、該マイクロカプセルの0.05〜5重量%、特にはマイクロカプセルの0.1〜1重量%を表しうる。
異なる硬さ及び/又は水溶解性のマイクロカプセル中において3又はそれより多くの化合物(例えば糖アルコール、ポリマー、脂質に基づく物質)を組み合わせることによって、皮膚上への施与の方法又は強度を変えることによって好ましい着色又はグラデーションパターンを調節することが可能であるように、着色剤をカプセル化されたマイクロカプセルが皮膚上で破壊するのに要求される時間を調節することが可能である。
すなわち、好ましい実施態様に従い、該複数層コーティングは、少なくともデンプンをポリマーとして、及び、少なくとも一つの脂質に基づく物質(これは好ましくはレシチンである)を含む。
有利な実施態様に従い、本発明に従うマイクロカプセルは、少なくとも一つの単糖又はその誘導体と少なくとも一つの多糖又はその誘導体を含む。
好ましい実施態様に従い、該マイクロカプセルは、単糖誘導体を含むコアと、1種類の糖又は複数種類の糖、好ましくは複数種類の糖を含む多糖(又はその誘導体)を含むコーティングとを含む。
より好ましい実施態様に従い、該マイクロカプセルは、単糖ポリオール、好ましくはマンニトール、エリスリトール、キシリトール、ソルビトールから選ばれる単糖ポリオールを含むコアと、少なくとも1又はそれより多くのD-グルコース単位を糖として含む多糖(又はその誘導体)を含むコーティングとを含む。
好ましい実施態様に従い、該マイクロカプセルは、種々の層中に3又はそれより多くの着色剤を含む。
好ましい実施態様に従い、該マイクロカプセルは追加的に、リン脂質から選ばれる、有利にはホスホアシルグリセロールから選ばれる、特にはレシチンから選ばれる脂質に基づく物質を含む。
特定の実施態様において、該コアは、マンニトール、デンプンポリマー、及びセルロース誘導体、並びに、任意的に脂質に基づく物質を含む。そのような場合において、該デンプンポリマーは、主成分であり、すなわちデンプンの重量が、該コアのマンニトール、セルロース誘導体及び脂質に基づく物質のそれぞれの量よりも多い。
図1に関して、好ましい実施態様に従い、本発明は有利には、該マイクロカプセルの直径において50μm〜800 μm、好ましくは60 μm〜500 μmのサイズを有する色を変えるマイクロカプセルであって、
i) コア (A)、好ましくは直径において500 nm〜150 μmのサイズを有し、これは好ましくはいずれの着色剤も含まず、及び、好ましくは少なくとも一つの糖アルコール、好ましくは単糖ポリオールから選ばれる、有利にはマンニトール、エリスリトール、キシリトール、及びそれらの混合物から選ばれる少なくとも一つの有機コアを含む;
ii) 該コアを囲む1つの第一の層(B)であって、
少なくとも一つの着色剤、好ましくは酸化鉄、及び
少なくとも一つのポリマー、脂質に基づく少なくとも一つの物質、及びそれらの混合物から選ばれる結合剤、好ましくはそれらの混合物から選ばれる結合剤
を含む、前記第一の層(B);
iii) 該第一の層(B)を囲む一つの第二の層(C)、好ましくは5〜500μmの厚みを有し、
二酸化チタン粒子、及び
少なくとも一つのポリマー、脂質に基づく少なくとも一つの物質、及びそれらの混合物から選ばれる結合剤、好ましくはそれらの混合物から選ばれる結合剤
を含む、前記第二の層(C);
iv) 任意的に、該第二の層(C)を囲む、一つの第三の層(D)であって、
少なくとも一つの着色剤、及び
少なくとも一つのポリマー、脂質に基づく少なくとも一つの物質、及びそれらの混合物から選ばれる結合剤、好ましくはそれらの混合物から選ばれる結合剤
を含む前記第三の層(D);
v) 任意的に、もしあれば該第三の層(D)を囲み、又は、該第二の層(C)を囲む、一つの第四の層(E)であって、
多糖、例えばセルロース誘導体、特にはセルロースエーテル及びセルロースエステルから、(ポリ)(アルキル)(メタ)アクリル酸及び誘導体、特には(ポリ)(アルキル)(メタ)アクリレート及び誘導体から、好ましくはアルキルアクリル酸/アルキルメタクリル酸コポリマー及びその誘導体から好ましくは選ばれる、少なくとも一つの壁形成性ポリマー
を含む、前記マイクロカプセルを提供する。
本発明の組成物中に用いられるべき市販入手可能なマイクロカプセルの例として、我々は、下記の商業的名称下Korea Particle Technology KPTによって製造されるマイクロカプセルを言及しうる:
KPT からのMagic 60-WP0105:ピンク色の球状マイクロカプセル、これは二酸化チタン、マンニトール、水素化レシチン、合成フルオロフロゴパイト(synthetic fluorphlogopite)、赤30レーキ、ズィー・メイス(コーン)デンプン、酸化スズを含み、60〜200Meshの粒子サイズを有する;
KPT からのMagic50-BW0105:アッシュグレー色の球状マイクロカプセル、これはマンニトール、赤酸化鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、水素化レシチン、二酸化チタン、ズィー・メイス(コーン)デンプンを含み、60〜200Meshの粒子サイズを有する。
本発明に適するマイクロカプセルは、本発明に従う組成物中において安定であり、好ましくは高温で、例えば40℃より高い又は40℃に等しい温度で、例えば45℃のオーブン中で1か月間、より良くは2か月間、さらによりよくは3か月間、又は、60℃のオーブン中で15日間安定である。
好ましい実施態様において、本発明に従うマイクロカプセルは、適切な軟化する動力学を提示する。
すなわち、好ましくは、該処方の他の化合物との接触後少なくとも3時間、該マイクロカプセルの硬さは有利には、5〜50グラム、より好ましくは6〜20グラム、さらにより好ましくは7〜10グラム、である。そのような硬さは、そのようなマイクロカプセルを含む化粧料組成物を調製する為の工業プロセスと適合する。
軟化動力学及び硬さのそのような値は、審美的なマイクロカプセルを提供することを許すだけでなく、全体的に審美的な組成物を提供することも許す。
特には、該組成物は、該こすりつけの強度によって、種々の色合い又は色グラデーションをもたらしうる。該組成物は有利には、CIE Lab系1976において測定されたときに、高い色度C*を提示しうる。
水性相
該ケラチン物質上に施与されたときに柔らかくされる為に、本発明のマイクロカプセルは、水と、ポリオール、グリコール、C2-C8モノアルコール、及びそれらの混合物から選ばれる少なくとも一つの化合物とを含む水性相と接触させられる必要がある。この水性相は、本発明のマイクロカプセルに変形性を与え及び/又は改善する為に特に有利である。
有利には、この水性相は、マイクロカプセルを破壊することなく、マイクロカプセルに対する膨張剤又は軟化剤として作用する。該マイクロカプセルは、この水性相中に置かれたときに不活性でなく、それらは膨張する:それらの直径が、該マイクロカプセルの任意的な軟化とともに、有意に増加し、又は該マイクロカプセルは、該直径の増加することなく、有意に軟化し、それらは、より柔軟になり及び皮膚上に施与されたときに破壊することがより容易になる。
本発明に従う組成物中において用いられる該水性相は、該マイクロカプセルの柔軟化する動力学に対して作用することができ、より特には、それは、軟化する動力学と硬さとの間の良いバランスを得ることを許す。
結果として、該水性相は該マイクロカプセルの軟化する動力学に対して役割を果たすので、該水性相は、本発明に適したマイクロカプセルを適切な様式で柔軟化する為に特に有利である。
該水性相は、水及び、適切な場合には水溶性溶媒を含む。
本発明において、語「水溶性溶媒」は、室温で液状であり及び水混和性(25℃及び大気圧での50重量%超の水との混和性)である化合物を意味する。
本発明の組成物において用いられうる該水溶性溶媒は、揮発性でもありうる。
述べられたとおり、本発明の組成物は、水と、ポリオール、グリコール、C2-C8モノアルコール及びそれらの混合物のうちから選ばれる少なくとも一つの化合物とを含む水性相を含む。それはまた、C4ケトン及びC2-C4アルデヒドも含みうる。
本発明の組成物は、上記で定義されたとおりのマイクロカプセル、及び、水とポリオール、グリコール、C2-C8モノアルコール及びそれらの混合物から選ばれる少なくとも一つの化合物とを含む水性相を含む。好ましくは、該水性相は、水と、ポリオール、グリコール及びそれらの混合物から選ばれる該少なくとも一つの化合物とを含む。
該水性相は、好ましくは、該組成物の重量に対して、少なくとも3重量%、好ましくは少なくとも5重量%、より好ましくは少なくとも8重量%、有利には少なくとも10重量%の量で存在する。
有利には、該水性相は、該組成物の合計重量に対して、30重量%〜99重量%、好ましくは40重量%〜95重量%、より好ましくは50重量%〜90重量%の含有割合で存在しうる。
有利には、水は、該組成物の重量に対して、少なくとも30重量%、好ましくは少なくとも40重量%、より好ましくは少なくとも50重量%の量で存在する。
一般には、水は、該組成物の重量に対して、30重量%〜90重量%、好ましくは40重量%〜85重量%、より好ましくは50〜80重量%の量で存在する。
有利には、この水性相は、好ましくはマイクロカプセルを破壊することなく又は着色剤漏出を引き起こすことなく、該マイクロカプセルに対する膨張剤又は軟化剤として作用する。
本発明の組成物は一般に、ポリオール、グリコール、C2-C8モノアルコール及びそれらの混合物から選ばれる少なくとも一つの化合物を、該組成物の合計重量に対して、3重量%〜50重量%、好ましくは5重量%〜45重量%、より好ましくは10重量%〜45重量%の量で含むであろう。
好ましい実施態様において、本発明に適した水性相は、少なくとも一つのC2-C8モノアルコールを含む。
他の好ましい実施態様において、本発明に適した該水性相は、少なくとも一つのポリオール又はグリコールを含む。
他の好ましい実施態様において、本発明に適した該水性相は、少なくとも一つのC2-C8モノアルコールと少なくとも一つのポリオール又はグリコールとを含む。
モノアルコール又は低級アルコール
本発明における使用に適したモノアルコール又は低級アルコールは、一つの−OH基だけを有する、直鎖状、分岐状又は環状の飽和又は不飽和のアルキルタイプの化合物でありうる。
有利には、C2-C8モノアルコールは、非環状モノアルコールである、さらに好ましくはそれらは、C2-C5モノアルコール、好ましくはC2-C3モノアルコールである。
本発明に従う組成物を処方する為に有利に適した低級モノアルコールは、特には2〜5の炭素原子を含むもの、例えばエタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール、イソブタノール、好ましくは、エタノール及び/又はイソプロパノール、より好ましくは少なくともエタノールである。
本発明の組成物は、該組成物の合計重量に対して、少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも2重量%、より好ましくは2重量%〜15重量%、有利には3重量%〜10重量%、よりよくは3重量%〜8重量%、好ましくは4重量%〜6重量%のモノアルコールを含みうる。
好ましい実施態様において、本発明の組成物は、エタノール及び/又はイソプロパノールを、より好ましくは少なくともエタノールを、該組成物の合計重量に対して、2〜15重量%、より好ましくは3〜10重量%の合計濃度で含む。
低級モノアルコール、例えばエタノールは、ケラチン物質のメークアップ及び/又はケアの分野において多くの様式で有利に用いられうる。
そのような化合物は、本発明の組成物を皮膚上にユーザが施与したときに、ユーザーに新鮮な感覚を提供する為に特に有用である。
さらに、そのような新鮮さの感覚は、それ自体としてユーザーに心地よく、また、それが感じられたところの皮膚において、特には眼を囲む皮膚(これは特によく血管が発達した領域を形成する)において、血液循環を活性化することを有利に許す。すなわち、これらの低級モノアルコールの施与に伴う該新鮮な感覚は、顔のこの部分における高い血管分布及び薄さの故に顔のこの部分に存在するはれ及びくまを減少する。
また、低級モノアルコールの適用は有利には、他の冷却剤、例えばメントール、エチルメンタンカルボキサミド、メンチルラクテート、メントキシプロパンジオール(これらは一般に目に対して刺激する原料である)、を眼の周囲に施与することの必要性を回避しうる。
いくつかの化粧料成分は水アルコール媒体(hydroalcoholic media)中に特に可溶性であるので、低級アルコールを含む生理学的な媒体中に色を変えるマイクロカプセルを含む組成物を自由に有することのニーズもある。
さらに、該低級モノアルコール、例えばエタノールは、活性剤、特には角質溶解剤、例えばサリチル酸及びその誘導体を溶解することを許す。
先行技術のいくつかのマイクロカプセルは、水アルコール媒体中において迅速に崩壊し、結果として、水アルコール媒体中において安定な、色を変えるマイクロカプセルを含む組成物を自由に有することのニーズがあった。
ポリオール及びグリコール
本発明のために、語「ポリオール」は、少なくとも2つの遊離のヒドロキシル基を含む任意の有機分子を意味すると理解されるべきである。本発明に従い、語「ポリオール」は、上記で開示された単糖アルコールを包含しない。
好ましくは、本発明に従うポリオールは、室温で液状形態で存在する。
該ポリオール/グリコールは、保湿剤又は湿潤剤である。
それらは、特に先行技術のマイクロカプセルに対して、組成物の他の成分の安定性に対する影響を有しうる。
すなわち、ポリオール及び/又はグリコールを含む生理学的媒体中において、色を変えるマイクロカプセルを含む安定な組成物を自由に有するニーズがある。というのも、これらの組成物は、認識可能な湿らせる効果又は湿潤効果を提示するからである。
この技術的な問題が、本発明に従う組成物によって解消される。本発明における使用に適したポリオールは、少なくとも2つの−OH基、特には少なくとも3つの−OH基、より特には少なくとも4つの−OH基を各アルキル鎖上に有する、直鎖状、分岐状又は環状の、飽和又は不飽和のアルキルタイプの化合物でありうる。
本発明に従う組成物を処方するのに有利に適したポリオールは、特には2〜32炭素原子、好ましくは2〜20の炭素原子、より好ましくは2〜16炭素原子、有利には2〜10の炭素原子、より有利には2〜6の炭素原子を有するものである。
他の実施態様に従い、本発明における使用に適したポリオールは、有利には、ポリエチレングリコールから選ばれうる。
一つの実施態様に従い、本発明の組成物は、ポリオールの混合物を含みうる。
有利には、該ポリオールは、多価アルコール、好ましくはC2-C8の多価アルコール、より好ましくはC3-C6の多価アルコール、から選ばれうる。該ポリオールは、グリセロール、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、1,3-プロパンジオール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、イソプレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、及びジグリセロール、エチルヘキシルグリセリン、カプリリルグリコール、及びそれらの混合物、グリセロール及びその誘導体、ポリグリセロール、例えばグリセロールオリゴマー、例えばジグリセロール、及びポリエチレングリコール、グリコールエーテル (特には、3〜16の炭素原子を含むもの)、例えばモノー、ジ−、又はトリ−プロピレングリコール(C1-C4)アルキルエーテル、モノ−、ジ−、又はトリエチレングリコール(C1-C4)アルキルエーテル、及びそれらの混合物から選ばれうる。
特には、該ポリオールは、グリセロール、グリコール、好ましくはプロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、エチルヘキシルグリセリン、カプリリルグリコール、グリコールエーテル、好ましくは、アルキル(C1-C4)エーテルのモノ−、ジ−、又はトリプロピレングリコール、又はアルキル(C1-C4)エーテルのモノ−、ジ−、又はトリエチレングリコール、及びそれらの混合物からなる群から選ばれる。
本発明の一つの好ましい実施態様に従い、該ポリオールは、エチレングリコール、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセロール、ポリグリセロール、及びポリエチレングリコール、及びそれらの混合物から選ばれる。
特定の実施態様において、該ポリオールは、グリセロールと、プロピレングリコール、ブチレングリコール、エチルヘキシルグリセリン、カプリリルグリコール及びそれらの混合物から選ばれるグリコールとからなる群から選ばれる。
一つの特定の実施態様に従い、本発明の組成物は、少なくともブチレングリコール、グリセロール又はそれらの混合物を含む。
好ましい実施態様において、該組成物は少なくともグリセロールを含む。
一つの特定の実施態様に従い、本発明の組成物は、グリセロールを唯一のポリオールとして含む。
有利には、該組成物は、該組成物の合計重量に対して、1〜10、好ましくは2〜8重量%のグリセロールを含みうる。
有利には、該組成物は、該組成物の合計重量に対して、1〜10、好ましくは2〜8重量%のブチレングリコールを含みうる。
有利には、該組成物は、該組成物の合計重量に対して、1〜10、好ましくは2〜8重量%のプロピレングリコールを含みうる。
該組成物がグリセロールと少なくとも一つのグリコールとを含む場合、グリセロール/グリコールの重量比は有利には、1/2〜3/2、好ましくは2/3〜1/1、より好ましくは約1である。
好ましい実施態様において、該組成物は、グリセロールと、プロピレングリコール、ブチレングリコール、エチルヘキシルグリセリン、カプリリルグリコールから選ばれる少なくとも一つのグリコールとを含み、グリセロール/グリコールの重量比が有利には、1/2〜3/2、好ましくは2/3〜1/1であり、より好ましくは約1である。
本発明に従う組成物は、有利には、該組成物の重量に対して、少なくとも10重量%、好ましくは10〜45重量%、特には10重量%〜40重量%のポリオール及び/又はグリコール、好ましくは一つのC2-C32ポリオール及び/又はグリコールを含みうる。
本発明に従う組成物は、有利には、該組成物の重量に対して、少なくとも10重量%、好ましくは12重量%〜50重量%、特には13重量%〜40重量%、より好ましくは14〜35重量%、よりよくは15重量%〜30重量%のポリオール及び/又はグリコールを含みうる。
本発明に従う組成物は、有利には、該水性相の重量に対して、少なくとも10重量%、好ましくは12重量%〜50重量%、特には13重量%〜40重量%、より好ましくは14〜35重量%、よりよくは15重量%〜30重量%のポリオール及び/又はグリコールを含みうる。
好ましくは、該ポリオールは、C2-C32ポリオール及び/又はグリコールである。
有利には、ポリオール及びグリコール/組成物の重量比は、1/10〜1/2、好ましくは1/8〜1/3、より好ましくは1/6〜1/4である。より特には、ポリオール及びグリコール/水性相の重量比は、1/10〜1/2、好ましくは1/8〜1/3、より好ましくは1/6〜1/4である。
親水性ゲル化剤
言及されうる親水性ゲル化剤は、水溶性又は水分散性の増粘性ポリマーを含む。これらのポリマーは特には下記から選ばれうる:
修飾された又は修飾されていないカルボキシビニルポリマー、例えばGoodrich社により名称Carbopol (CTFA名: Carbomer)下で販売される製品; ポリアクリレート
ポリメタクリレート、例えばGuardian社により名称Lubrajel及びNorgel下で販売される製品又はHispano Chimica社により名称Hispagel下で販売される製品;
ポリアクリルアミド;任意的に、架橋されていてもよい、及び/又は
中和された2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸ポリマー及びコポリマー、例えば名称Hostacerin AMPS (CTFA名: アンモニウムポリアクリルジメチルタウルアミド(ammonium polyacryldimethyltauramide))下でClariant社により販売されるポリ(2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸);
アクリルアミド及びAMPSの架橋されたアニオン性コポリマー、これはW/Oエマルジョンの形にある、例えばSEPPIC社により名称Sepigel 305 (CTFA名: : ポリアクリルアミド/C13-14イソパラフィン/ラウレス-7)及び名称Simulgel 600 (CTFA名: アクリルアミド/ナトリウムアクリロイルジメチルタウレートコポリマー/イソヘキサデカン/ポリソルベート80)下で販売されるもの;
ポリサッカライドバイオポリマー、例えばキサンタンガム、グアーガム、キャロブガム、アカシアガム、スクレログルカン、キチン及びキトサン誘導体、カラギーナン、ゲラン、アルギネート、
セルロース、例えば微結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、及びヒドロキシプロピルセルロース;及びそれらの混合物。
好ましくは、これらのポリマーは、アクリレート/C10-30アルキルアクリレートクロスポリマー、例えばCarbopol ultrez 20、Carbopol ultrez 21、 Permulen TR-1、Permulen TR-2、Carbopol 1382、 Carbopol ETD 2020、カルボマー、例えばSynthalen K、carbopol 980、アンモニウムアクリロイルジメチルタウレート/ステアレス-8 メタクリレートコポリマー、例えばAristoflex SNC、アクリレートコポリマー、例えばCarbopol Aqua SF-1、アンモニウムアクリロイルジメチルタウレート/ステアレス-25 メタクリレートクロスポリマー、例えばAristoflex HMS、アンモニウムアクリロイルジメチルタウレート、例えばArisfoflex AVC、及びキサンタンガム、例えばKeltrol CG、等、及び、適切な粘度を維持し、カプセル懸濁物を非常によいものにさらにし、及び貯蔵寿命においてそれをさらに安定なものにすることだけでなく、透明性を与えることにも寄与する任意のポリマー、から選ばれうる。
特定の実施態様に従い、該組成物の水性相は、少なくとも一つの中和された2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸ポリマー及びコポリマー並びに一つの多糖バイオポリマーを含む。
好ましくは、本発明において適した該親水性ゲル化剤は、カルボキシビニルポリマー、例えばCarbopol製品 (カルボマー)、例えばLubrizolにより市販されるCarbopol Ultrez 20 Polymer(商標)、及びPemulen製品 (アクリレート/C10-C30-アルキルアクリレートコポリマー);ポリアクリルアミド、例えばSEPPIC社により商標Sepigel 305 (CTFA名: ポリアクリルアミド/C13-14 イソパラフィン/ラウレス 7)又はSimulgel 600(CTFA名: アクリルアミド/ナトリウムアクリロイルジメチルタウレートコポリマー/イソヘキサデカン/ポリソルベート80)下で市販される架橋されたコポリマー; 2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸ポリマー及びコポリマー、これは任意的に架橋されていてよく及び/又は中和されていてよい、例えばHoechst社により商標Hostacerin AMPS下で (CTFA名:アンモニウムポリアクリロイルジメチルタウレート)又はSEPPIC により商標Simulgel 800(CTFA名: ナトリウムポリアクリロイルジメチルタウレート/ポリソルベート80/ソルビタンオレエート)下で市販されるポリ(2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸); 2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸及びヒドロキシエチルアクリレートのコポリマー、例えばSEPPIC により市販されるSimulgel NS及びSepinov EMT 10; セルロースに基づく誘導体、例えばヒドロキシエチルセルロース;多糖、特にはガム、例えばキサンタンガム;及びそれらの混合物を包含する。
より好ましくは、該親水性ゲル化剤は、アクリレート/C10-C30-アルキルアクリレートコポリマー、カルボマー、キサンタンガム、メチレンクロリドにおいて合成されたカルボキシビニリックポリマー、及びアンモニウムポリアクリロイルジメチルタウレート、及びそれらの混合物のうちから選ばれる。
これらのゲル化剤は、該組成物の合計重量に対して、例えば0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜5重量%、より好ましくは0.05〜3重量%の量で存在しうる。
化粧料媒体及び追加成分
本発明に従う組成物は、化粧的に許容される、すなわち、それは、非毒性であり及びヒトのケラチン物質状に施与されるのに適切である生理学的に許容される媒体を含む。
「化粧的に許容される」は、本発明の意味内において、心地よい外観、におい、又は感覚を有する組成物を意味する。
該「生理学的に許容される媒体」は、一般に、該組成物が調整されることが意図された形へと適合される。
特には、該成分の性質及び量は、例えば、該組成物が固形物として、流動物として、又は粉末として処方されるかによって適合される。
スキンケア調製物又はメークアップ調製物の形及び目的によって、本発明の組成物は、着色剤含有マイクロカプセルに加えて、さらに追加の化粧的成分、例えば、揮発性及び不揮発性のシリコーン油若しくは炭化水素油、界面活性剤、フィラー、粘稠化剤、フィルム形成性剤、ポリマー、保存料、シリコーンエラストマー、自己日焼け剤、追加の封入されていない着色剤、活性剤、UVフィルター、香料、pH制御剤及びそれらの混合物を含むであろう。
本発明に従う化粧料組成物のpHは、好ましくは6.5〜7.5である。該pHを修正するための好ましい塩基は、トリエタノールアミンである。
本発明に従う組成物中に存在する添加物の性質及び量を、その所望の化粧的特性がそれによって影響されないように調節することは、当技術分野の当業者にとって、通常の操作の事柄である。
これらの慣用の成分のいくつかが本明細書内以下に詳述される。
液状脂肪相
すなわち、本発明に従う組成物は、室温及び大気圧で液状である少なくとも一つの脂肪相を含んでよく、特には以下で言及されるとおりの少なくとも一つの油を含みうる。
特には、少なくとも一つの油の存在は、それが該組成物の施与を容易にし及び柔軟性を与える限り、有利である。
本発明に従い、語「油」は、室温(25℃)及び大気圧(760 mmHg)で液状である水非混和性の非水性化合物を意味する。
本発明に従う無水化粧料組成物を調製するのに適した油性相は、炭化水素に基づく油、シリコーン油、フッ素油若しくは非フッ素油、又はそれらの混合物を含みうる。
該油は揮発性又は不揮発性でありうる。
それらは、動物由来、植物由来、鉱物由来、又は合成由来のものでありうる。一つの実施態様変形に従い、植物由来の油が好ましい。
語「揮発性油」は、皮膚又は唇と接触の際に、室温及び大気圧で、1時間未満で蒸発することができる任意の非水性媒体を意味する。該揮発性油は、化粧的な揮発性油であり、これは室温で液状である。より特には、揮発性油は、0.01〜200 mg/cm2/分(上限下限を含む)の蒸発速度を有する。
語「不揮発性油」は、皮膚又はケラチン繊維上に室温及び大気圧で残る油を意味する。より特には、不揮発性油は、厳密には0.01 mg/cm2/分未満の蒸発速度を有する。
この蒸発速度を測定する為に、試験されるべき油又は油混合物の15gが、直径7 cmの結晶化皿中に置かれ、25℃の温度で温度制御され且つ50%の相対湿度で湿度測定制御された、約0.3 m3のラージチャンバー中の秤上に置かれる。該液体が、それを撹拌することなく、自由に蒸発することが許され、一方で、該油又は該混合物を有する該結晶化皿上の垂直位置に置かれたファン(Papst-Motoren、参照符号8550 N、2700 rpmで回転する)による換気を提供し、その羽は、該結晶化皿の底から20cm離れて、該結晶化皿に向けられる。該結晶化皿中に残る油の質量が規則的な間隔で測定される。蒸発速度が、単位面積(cm2)当たり且つ単位時間(分)当たりに蒸発した油のmgで表される。
本発明のために、語「シリコーン油」は、少なくとも一つのケイ素原子を含み、特には少なくとも一つのSi-O基を含む油を意味する。
語「フッ素油」は、少なくとも一つのフッ素原子を含む油を意味する。
語「炭化水素に基づく油」は、水素原子及び炭素原子を主に有する油を意味する。
該油は任意的に、酸素、窒素、硫黄及び/又はリン原子を、例えばヒドロキシル基又は酸の基の形で含みうる。
有利には、本発明の無水組成物は、該組成物の合計重量に対して、10重量%〜50重量%、好ましくは20重量%〜40重量%の油を含みうる。
a)揮発性油
該揮発性油は、8〜16の炭素原子を有する炭化水素に基づく油、特にはC8-C16分岐状アルカン (イソパラフィンとしても知られている)、例えばイソドデカン (2,2,4,4,6-ペンタメチルヘプタンとしても知られている)、イソデカン及びイソヘキサデカン、例えば商品名Isopar(商標)又は Permethyl(商標)下で販売される油、又は特には直鎖状C8-C14アルカンから選ばれうる。
また、用いられうる揮発性油は、揮発性シリコーン、例えば揮発性直鎖状又は環状シリコーン油、特には粘度≦8 センチストークス(cSt) (8 ×10-6 m2/s)を有するもの、特には2〜10のケイ素原子、特には2〜7のケイ素原子を含むもの、を包含し、これらのシリコーンは任意的に1〜10の炭素原子を含むアルキル又はアルコキシ基を含んでいてもよい。本発明において用いられうる揮発性シリコーン油として、特には、5及び 6 cStの粘度を有するジメチコン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、及びドデカメチルペンタシロキサン、及びそれらの混合物が言及されうる。
揮発性フッ素油、例えばノナフルオロメトキシブタン又はパーフルオロメチルシクロペンタン及びそれらの混合物もまた用いられうる。
有利には、本発明の液状脂肪相は、該液状脂肪相の合計重量に対して、1重量%〜50重量%、好ましくは2重量%〜40重量%、よりよくは5重量%〜30重量%の揮発性油を含みうる。
b)不揮発性油
該不揮発性油は、不揮発性の、炭化水素に基づく油、フッ素油、及び/又はシリコーン油から特には選ばれうる。
特に言及されうる不揮発性の、炭化水素に基づく油は下記を包含する:
動物由来の、炭化水素に基づく油、
植物由来の、炭化水素に基づく油、例えばフィトステアリルエステル、例えばフィトステアリルオレエート、フィトステアリルイソステアレート及びラウロイル/オクチルドデシル/フィトステアリルグルタメート (味の素株式会社、Eldew PS203)、グリセロールの脂肪酸エステルから形成されるトリグリセリド、特にはこれにおいて脂肪酸がC4〜C36、特にはC18〜C36の鎖長を有しうる、これらの油は、直鎖状又は分岐状であり且つ飽和又は不飽和でありうる;これらの油は特にはヘプタン酸トリグリセリド又はオクタン酸トリグリセリド、シア油、アルファルファ油、ポピー油、キビ油、オオムギ油、ライ油、キャンドルナッツ油、パッションフラワー油、シアバター、アロエベラ油、スイートアーモンド油、ピーチストーン油、グラウンドナット油、アルガン油、アボカド油、バオバブ油、ルリヂサ油、ブロッコリ油、カレンデュラ油、カメリア油、キャノーラ油、キャロット油、サフラワー油、アマ油、レープシード油、コットン油、ココナツ油、マロウシード油、小麦麦芽油、ホホバ油、リリー油、マカデミア油、コーン油、メドウフォーム油、オトギリソウ油、マノイ油、ヘーゼルナッツ油、アプリコットカーネル油、ウォルナッツ油、オリーブ油、マツヨイグサ油、パーム油、クロフサスグリ種油、キウイシード油、グレープシード油、ピスタチオ油、ウィンタースクワッシュ油、パンプキン油、キノア油、マスクローズ油、セサミ油、大豆油、ヒマワリ油、ひまし油及びウォーターメロン油、及びそれらの混合物、又は代替的には、カプリル/カプリン酸トリグリセリド、例えばStearineries Dubois社により販売されるもの又は名称Miglyol 810(商標)、812(商標)、及び818(商標)下でDynamit Nobel社により販売されるもの、でありうる;
鉱物由来又は合成由来の直鎖状又は分岐状の炭化水素、例えば液状パラフィン及びその誘導体、ワセリン、ポリデセン、ポリブテン、水素化ポリイソブテン、例えばParleam、及びスクアラン、
10〜40の炭素原子を含む合成エーテル、例えばジカプリリルエーテル;
合成エステル、例えば式R1COOR2の油、これにおいてR1は、1〜40の炭素原子を含む直鎖状又は分岐状の脂肪酸残基を表し、且つR2は、1〜40の炭素原子を含む、特には分岐した、炭化水素に基づく鎖を表し、ただしR1 + R2 ≧ 10。該エステルは、特にはアルコールと脂肪酸とのエステルから、例えばセトステアリルオクタノエート、イソプロピルアルコールのエステル、例えばイソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、エチルパルミテート、2-エチルヘキシルパルミテート、イソプロピルステアレート、オクチルステアレート、ヒドロキシル化エステル、例えばイソステアリルラクテート、オクチルヒドロキシステアレート、アルコール又はポリアルコールリシノレエート、ヘキシルラウレート、ネオペンタン酸エステル、例えばイソデシルネオペンタノエート、イソトリデシルネオペンタノエート、及びイソノナン酸エステル、例えばイソノニルイソノナノエート及びイソトリデシルイソノナノエートから選ばれうる;
ポリオールエステル及びペンタエリスリトールエステル、例えばジペンタエリスリチルテトラヒドロキシステアレート/テトライソステアレート、
ジオールダイマー及び二酸ダイマーのエステル、例えばNippon Fine Chemical社により販売され及び米国特許出願公開第2004-175 338号明細書に記載されたLusplan DD-DA5(商標)及びLusplan DD-DA7(商標)、
ジオールダイマー及び二酸ダイマーのコポリマー及びそのエステル、例えばジリノレイルジオールダイマー/ジリノレイックダイマーコポリマー及びそのエステル、例えばPlandool-G、
ポリオール及び二酸ダイマーのコポリマー及びそのエステル、例えばHailuscent ISDA又はジリノール酸/ブタンジオールコポリマー、
室温で液状であり、12〜26の炭素原子を含む分岐鎖状及び/又は不飽和の炭素に基づく鎖を有する脂肪アルコール、例えば2-オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール及びオレイルアルコール、
C12-C22高級脂肪酸、例えばオレイン酸、リノール酸又はリノレン酸、及びそれらの混合物、
ジアルキルカーボネート、その2つのアルキル鎖は同一であってよく又は異なっていてよい、例えばCognisにより名称Cetiol CC(商標)下で販売されるジカプリリルカーボネート、
高いモル質量の油、特には約400〜約2000 g/mol、特には約650〜約1600g/molのモル質量を有するもの。本発明において用いられうる高いモル質量の油として、特には、 35〜70の総炭素数を有する直鎖状脂肪酸エステル、例えばペンタエリトリチルテトラペラルゴネート、ヒドロキシル化エステル、例えばポリグリセリル-2 トリイソステアレート、芳香族エステル、例えばトリデシルトリメリテート、分岐状のC24-C28脂肪アルコール又は脂肪酸のエステル、例えば米国特許第6 491 927号明細書に記載されたもの、及びペンタエリスリトールエステル、及び特にはトリイソアラキジルシトレート、グリセリルトリイソステアレート、グリセリルトリス (2-デシル)テトラデカノエート、ポリグリセリル-2 テトライソステアレート又はペンタエリスリチルテトラキス (2-デシル)テトラデカノエート;フェニルシリコーン、例えばWacker社からのBelsil PDM 1000(MM=9000 g/mol)、不揮発性ポリジメチルシロキサン(PDMS)、シリコーン鎖にぶら下がった及び/又はシリコーン鎖の末端にあるアルキル基又はアルコキシ基を有するPDMS、これらの基はそれぞれ2〜24の炭素原子を含む、フェニルシリコーン、例えばフェニルトリメチコン、フェニルジメチコン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン、及び2-フェニルエチルトリメチルシロキシシリケート、ジメチコン又はフェニルトリメチコン(100cSt未満又は100 cStと等しい粘度を有する)、及びそれらの混合物、並びに、これらの種々の油の混合物、並びに
それらの混合物。
一つの実施態様に従い、本発明の組成物は、不揮発性の、炭化水素に基づく油、例えば
動物由来の、炭化水素に基づく油;
植物由来の、炭化水素に基づく油;
10〜40の炭素原子を含む合成エーテル;
合成エステル、例えば式R1COOR2の油、これにおいてR1は1〜40の炭素原子を有する直鎖状又は分岐状脂肪酸残基を表し、且つ、R2は、1〜40の炭素原子を含む、特には分岐状の、炭化水素に基づく鎖を表し、ただしR1 + R2≧10である;
ポリオールエステル及びペンタエリスリトールエステル;
12〜26の炭素原子を有する、分岐鎖状及び/又は不飽和の、炭化水素に基づく鎖を有する、室温で液状である脂肪アルコール;
ジアルキルカーボネート、その2つのアルキル鎖は同一であってよく又は異なっていてよい;
高モル質量の油;及び
それらの混合物
から選ばれる少なくとも一つの不揮発性油を含む。
有利には、本発明の液状脂肪相は、該液状脂肪相の合計重量に対して、少なくとも40重量%、好ましくは少なくとも60重量%、又は100重量%さえの、不揮発性油を含みうる。
本発明に従う組成物は無水であってよく又は非無水であってもよい。
本発明に従う無水組成物において、該「ポリオール、グリコール、C2-C8モノアルコール、及びそれらの混合物から選ばれる少なくとも一つの化合物」は、該組成物の重量に対して、少なくとも3重量%、好ましくは少なくとも5重量%、より好ましくは少なくとも8重量%、有利には少なくとも10重量%の量で存在し、及び、該組成物は、水を欠く。
「水を欠く」とは、該組成物が、3%未満、好ましくは1%未満、より好ましくは0.5%未満の水を含み、特には水を含まない。
適切な場合において、そのような少量の水は、特には、該組成物(その残余量を含みうる)の成分により導入されうる。
本発明に従う非無水組成物において、該「ポリオール、グリコール、C2-C8モノアルコール、及びそれらの混合物から選ばれる少なくとも一つの化合物」は有利には、該組成物の重量に対して、少なくとも10重量%、好ましくは少なくとも12重量%、より好ましくは少なくとも15重量%の量で存在する。
日焼け剤
本発明の目的のために、表現「皮膚自己日焼け剤」は、皮膚と接触すると、該皮膚内に存在する遊離アミン基、例えばアミノ酸、ペプチド、又はタンパク質、との着色反応を生じることができる化合物を意味する。
本発明の他の特徴、局面及び利点は、以下の詳細な説明を読むと明らかになるであろう。
該自己日焼け剤は、一般に、いくつかのモノカルボニル又はポリカルボニル化合物から選ばれ、例えばイサチン、アロキサン、ニンヒドリン、グリセルアルデヒド、メソ酒石酸アルデヒド、グルタルアルデヒド、エリスルロース、仏国特許出願公開第2 466 492号明細書及び国際公開第97/35842号パンフレットに記載されたとおりのピラゾリン-4,5-ジオン誘導体、ジヒドロキシアセトン (DHA)、及び欧州特許出願公開第903 342号明細書に記載されたとおりの4,4-ジヒドロキシピラゾリン-5-オンから選ばれる。DHAが好ましくは用いられるであろう。
DHAは、遊離の形で及び/又はカプセル化された形で、例えば脂質ベシクル、例えばリポソーム、特には国際公開第97/25970号パンフレットに記載されたもの、において用いられうる。
該自己日焼け剤は、一般に、該組成物の合計重量に対して、0.1重量%〜15重量%、好ましくは0.2重量%〜10重量%、より優先的には1重量%〜8重量%の割合で存在する。
シリコーンエラストマー
本発明に従い、組成物は、少なくとも一つのシリコーンエラストマーを含みうる。任意の適切なシリコーンエラストマーが、本発明に従い用いられうる。適切なシリコーンエラストマーは、例えば、乳化するシリコーンエラストマー(emulsifying silicone elastomer)、例えばポリグリセロール化(polyglycerolated)及び/又は親水性の乳化するシリコーンエラストマー、例えばアルコキシル化シリコーンエラストマー、及び非乳化性シリコーンエラストマー(non-emulsifying silicone elastomer)を包含する。そのようなシリコーンエラストマーは、球状又は非球状でありうる。
ポリグリセロール化シリコーンエラストマー
適切なポリグリセロール化シリコーンエラストマーは、例えば、ケイ素に結合された少なくとも一つの水素原子を有するジオルガノポリシロキサンと、エチレン性不飽和基を有するポリグリセロール化化合物との、特には白金触媒の存在下における、架橋付加反応により得られうる架橋されたエラストマーオルガノポリシロキサンを包含する。
用いられうるポリグリセロール化シリコーンエラストマーは、信越化学工業株式会社により名称"KSG-710"、"KSG-810"、 "KSG-820"、"KSG-830"及び "KSG-840"下で販売されるものを包含するがこれらに限定されない。適切なポリグリセロール化シリコーンエラストマーはまた、2005年3月22日に出願された米国特許出願番号第11/085,509号(米国特許出願公開第2005/0220728号明細書として発行された)において開示されており、その開示全体が引用により本明細書内に取り込まれる。
親水性の乳化するシリコーンエラストマー
語「親水性の乳化するシリコーンエラストマー」は、上記で記載されたとおりのポリグリセロール化された鎖以外の少なくとも一つの親水性鎖を含むシリコーンエラストマーを意味する。
特には、該親水性の乳化するシリコーンエラストマーは、ポリオキシアルキレン化シリコーンエラストマーから選ばれうる。
適切なポリオキシアルキレン化エラストマーは、米国特許第5,236,986号明細書、米国特許第5,412,004号明細書、米国特許第5,837,793号明細書、及び米国特許第5,811,487号明細書に記載されている。
用いられうる適切なポリオキシアルキレン化シリコーンエラストマーは、信越化学工業株式会社により名称"KSG-21"、"KSG-20"、"KSG-30"、"KSG-31"、"KSG-32"、"KSG-33"、"KSG-210"、"KSG-310"、"KSG-320"、"KSG-330"、"KSG-340"及び"X-226146"下で販売されるもの又はDow Corning 社により名称"DC9010" and "DC9011"下で販売されるものを包含する。
適切な親水性の乳化するシリコーンエラストマーは、2005年3月22日に出願された米国特許出願番号第11/085,509号(米国特許出願公開第2005/0220728号明細書として発行された)にも開示されている。
非乳化性シリコーンエラストマー
語「非乳化性」は、親水性鎖、例えばポリオキシアルキレン単位又はポリグリセロール化単位、を含まないエラストマーを定義する。
該非乳化性シリコーンエラストマーは、好ましくは、ケイ素に結合した少なくとも一つの水素を含むジオルガノポリシロキサンと、ケイ素に結合したエチレン性不飽和基を含むジオルガノオリシロキサンとの、特には白金触媒の存在下における、架橋性付加反応により;ヒドロキシル末端基を有するジオルガノポリシロキサンとケイ素に結合した少なくとも一つの水素を有するジオルガノポリシロキサンとの間の、特にはオルガノスズ化合物の存在下における、脱水素架橋カップリング反応により;又は、末端ヒドロキシル基を有するジオルガノポリシロキサンと加水分解可能オルガノポリシランとの架橋カップリング反応により;又は、特にはオルガノパーオキシド触媒の存在下における、オルガノポリシロキサンの熱架橋により;又は、高エネルギー放射、例えばガンマ線、紫外線、又は電子ビームなど、によるオルガノポリシロキサンの架橋により得られうる、架橋されたエラストマーオルガノポリシロキサンである。
適切な非乳化性シリコーンエラストマーは、日本特許出願公開第61-194009 号公報、欧州特許出願公開第0242219号明細書、欧州特許出願公開第0295886号明細書、及び欧州特許出願公開第0765656号明細書に記載されている。
用いられうる適切な非乳化性シリコーンエラストマーは、Dow Corning 社により名称"DC 9040"、"DC 9041"、"DC 9509"、"DC 9505"、及び"DC 9506"下で販売されるものを包含するが、これらに限定されない。
適切な非乳化性シリコーンエラストマーは、2005年3月22日に出願された米国特許出願番号第11/085,509号(米国特許出願公開第2005/0220728号明細書として発行された)にも開示されている。
該非乳化性シリコーンエラストマーは、例えば米国特許第5,538,793号明細書(その内容全体が引用により本明細書に組み込まれる)に記載されたとおりの、シリコーン樹脂により、特にはシルセスキオキサン樹脂により被覆されたエラストマー架橋オルガノポリシロキサン粉末の形にもあってよい。そのようなエラストマーは、信越化学工業株式会社により名称"KSP-100"、"KSP-101"、"KSP-102"、"KSP-103"、"KSP-104"及び"KSP-105"下で販売される。
粉末の形にある他のエラストマー架橋オルガノポリシロキサンは、フルオロアルキル基により官能化されたハイブリッドシリコーン粉末、特には信越化学工業株式会社により名称"KSP-200"下で販売されるもの;フェニル基により官能化されたハイブリッドシリコーン粉末、特には信越化学工業株式会社により名称"KSP-300"下で販売されるもの、を包含する。
該シリコーンエラストマーは、該組成物の重量に対して、0.1重量%〜95重量%、好ましくは0.1重量%〜75重量%、より好ましくは0.1〜50重量%、より好ましくは0.1重量%〜40重量%、より好ましくは0.5重量%〜30重量%、より好ましくは0.5重量%〜25重量%、より好ましくは1重量%〜20重量%、より好ましくは1重量%〜15重量%、さらにより好ましくは3重量%〜10重量%の量で本発明の組成物中に存在しうる。
膜形成性剤
シリコーンポリアミド
本発明に従う組成物は、少なくとも一つのシリコーンポリアミドを含む。
該組成物の該シリコーンポリアミドは好ましくは、室温(25℃)及び大気圧(760mmHg)で固形である。
本発明の組成物の該シリコーンポリアミドは、ポリオルガノシロキサンタイプのポリマーであってよく、例えば、米国特許出願公開第5 874 069号明細書、米国特許出願公開第5 919 441号明細書、米国特許出願公開第6 051 216号明細書、及び米国特許出願公開第5 981 680号明細書に記載されたものでありうる。本発明に従い、該シリコーンポリマーは、以下の2つのファミリーに属しうる:
(1) 少なくとも2つのアミド基を含むポリオルガノシロキサン、これら2つの基はポリマー鎖中に位置される、及び/又は
(2) 少なくとも2つのアミド基を含むポリオルガノシロキサン、これら2つの基はグラフト又は分枝上に位置される。
A) 第一の変形に従い、該シリコーンポリマーは、上記で定義されたとおりのポリオルガノシロキサンであり、これにおいて該アミド単位が該ポリマー鎖中に位置される。
該シリコーンポリアミドはより特には、一般式I
Figure 2015505316

に該当する少なくとも一つの単位を含むポリマーであってよく、
該式Iにおいて、
1) Gが−C(O)-NH-Y-NH-を表す場合にはG’がC(O)を表し、及び、Gが−NH-C(O)-Y-C(O)-を表す場合にはG’は−NH-を表し、
2) R4、R5、R6及びR7は、同一であってよく又は異なっていてもよく、以下から選ばれる基を表す:
直鎖状、分岐状、又は環状の飽和又は不飽和のC1〜C40の炭化水素に基づく基、該基はそれらの鎖中に1又はそれより多くの酸素、硫黄、及び/又は窒素原子を含んでもよく、及び、フッ素原子により部分的に又は全体的に置換されていてもよい、
C6-C10アリール基、該基は任意的に1又はそれより多くのC1-C4アルキル基により置換されていてもよい、
1又はそれより多い酸素、硫黄、及び/又は窒素原子を有していてもよいポリオルガノシロキサン鎖、
3) 基Xは、同一であってよく又は異なっていてもよく、直鎖状又は分岐状のC1〜C30アルキレネジイル基(alkylenediyl group)を表し、該基はその鎖中に1又はそれより多くの酸素及び/又は窒素原子を含みうる;
4) Yは、飽和又は不飽和のC1〜C50の直鎖状又は分岐状のアルキレン、アリーレン、シクロアルキレン、アルキルアリーレン、又はアリールアルキレン二価基であり、これは1又はそれより多くの酸素、硫黄、及び/又は窒素原子を含んでもよく、及び/又は、置換基として以下の原子又は原子群の一つを有してもよい:フッ素、ヒドロキシル、C3〜C8シクロアルキル、C1〜C40アルキル、C5〜C10アリール、1〜3のC1〜C3アルキルにより置換されていてもよいフェニル、C1〜C3ヒドロキシアルキル、及びC1〜C6アミノアルキル基、又は
5) Yは、下記式に該当する基を表す:
Figure 2015505316
これにおいて、
Tは、直鎖状又は分岐状の飽和又は不飽和のC3〜C24三価又は四価の炭化水素に基づく基であって、ポリオルガノシロキサン鎖により置換されていてもよく、及び、O、N、及びSから選ばれる1又はそれより多くの原子を有していてもよい前記基を表し、又は、Tは、N、P、及びAlから選ばれる三価原子を表す、及び
R8は、直鎖状又は分岐鎖状のC1-C50アルキル基又はポリオルガノシロキサン鎖を表し、1又はそれより多くのエステル、アミド、ウレタン、チオカルバメート、ウレア、チオウレア、及び/又はスルホンアミド基を含んでいてもよく、これは該ポリマーの他の鎖に結合されていてもよい;
6) nは、2〜500、好ましくは2〜200の整数であり、及び、mは、1〜1000、好ましくは1〜700、さらによりよくは6〜200の整数を表す。
本発明に従い、該ポリマーのR4、R5、R6及びR7基の80%が好ましくは、メチル、エチル、フェニル、及び3,3,3-トリフルオロプロピル基から選ばれる。他の実施態様に従い、該ポリマーのR4、R5、R6及びR7基の80%がメチル基である。
本発明に従い、Yは種々の二価基を表してよく、さらには、任意的に、該ポリマー又はコポリマーの他の部分との結合を確立する為の1又は2の自由原子価を含みうる。好ましくは、Yは、下記から選ばれる基を表す:
a) 直鎖状のC1〜C20、好ましくはC1〜C10のアルキレン基、
b) 分岐状のC30〜C56のアルキレン基、該基は環及び非共役不飽和を含みうる、
c) C5-C6シクロアルキレン基、
d) フェニレン基、該基は任意的に1又はそれより多くのC1〜C40アルキル基により置換されていてもよい、
e) 1〜5のアミド基を含むC1〜C20アルキレン基、
f) C1〜C20アルキレン基であって、ヒドロキシル、C3〜C8シクロアルカン、C1〜C3ヒドロキシアルキル、及びC1〜C6アルキルアミン基から選ばれる1又はそれより多くの置換基を含む前記基、
g) 式
Figure 2015505316


のポリオルガノシロキサン鎖、
これにおいて、R4、R5、R6、R7、T及びmは上記で定義されたとおりである。
B)第二の変形に従い、該シリコーンポリアミドは、下記式(II)に該当する少なくとも一つの単位を含むポリマーでありうる:
Figure 2015505316
これにおいて
R4及びR6は、同一であってもよく又は異なっていてもよく、式(I)について上記で定義されたとおりのものであり、
R10は、R4及びR6について上記で定義されたとおりの基を表し、又は、式-X-G”-R12の基を表し、これにおいてXは式(I)について上記で定義されたとおりであり且つR12は水素原子又は直鎖状、分岐鎖状又は環状の飽和又は不飽和のC1-C50の、炭化水素に基づく基を表し、該基は任意的にその鎖中に1又はそれより多くのO、S及びNから選ばれる原子を含んでいてよく、任意的に1又はそれより多くのフッ素原子及び/又は1又はそれより多くのヒドロキシル基、又は、1又はそれより多くのC1-C4アルキル基により任意的に置換されていてもよいフェニル基によって、置換されていてもよい、且つG”は-C(O)NH-及び-HN-C(O)-を表す、
R11は式-X-G”-R12の基を表し、これにおいてX、G”及びR12は上記で定義されたとおりである、
m1は1〜998の整数であり、且つ
m2は2〜500の整数である。
本発明に従い、該シリコーンポリマーは、ホモポリマーであってよく、すなわちいくつかの同一の単位、特には式(I)又は式(II)の単位を含むポリマーであってよい。
本発明に従い、式(I)のいくつかの異なる単位を含むコポリマーから形成されたシリコーンポリマー、すなわち基R4、R5、R6、R7、X、G、Y、m及びnの少なくとも一つが該単位の一つにおいて異なるポリマー、を用いることも可能である。該コポリマーは、式(II)のいくつかの単位から形成されてよく、これにおいて、基R4,R6,R10, R11, m1及びm2の少なくとも一つが該単位の少なくとも一つにおいて異なる。
式(I)の少なくとも一つの単位及び式(II)の少なくとも一つの単位を含むポリマーを用いることも可能であり、式 (I)の単位及び式(II)の単位は互いに同一であってよく又は異なっていてもよい。
これらのコポリマーはブロックポリマー又はグラフト化ポリマーでありうる。
本発明のこの第一の実施態様において、該シリコーンポリマーはまた、グラフト化コポリマーからもなりうる。すなわち、シリコーン単位を含む該ポリアミドが、グラフト化されていてよく、及び、任意的には、アミド基を含むシリコーン鎖により架橋されていてよい。そのようなポリマーは、三官能アミンにより合成されうる。
本発明の一つの有利な実施態様に従い、水素相互作用を確立することができる基は、式-C(O)NH-及び-HN-C(O)-のアミド基である。この場合において、そのストラクチャリング剤(structuring agent)は、下記式(III)又は(IV)の少なくとも一つの単位を含むポリマーでありうる:
Figure 2015505316

これにおいて、R4, R5, R6,R7,X, Y, m及びnは上記で定義されたとおりである。
式(III)又は(IV)のこれらのポリアミドにおいて、mは1〜700、特には15〜500、特には50〜200であり、及び、nは特には1〜500であり、好ましくは1〜100であり、さらによりよくは4〜25であり、
Xは、好ましくは、直鎖状又は分岐状のアルキレン鎖であって、1〜30の炭素原子、特には1〜20の炭素原子、特には5〜15の炭素原子、より特には10の炭素原子を含む前記アルキレン鎖であり、及び
Yは、好ましくは、直鎖状又は分岐状であり又は環及び/又は不飽和を含んでもよいアルキレン鎖であって、1〜40の炭素原子、特には1〜20の炭素原子、さらによりよくは2〜6の炭素原子、特には6の炭素原子を含む前記アルキレン鎖である。
式(III)及び(IV)において、X又はYを表すアルキレン基は任意的に、そのアルキレン部分内に、下記のメンバーの少なくとも一つを含みうる:
1) 1〜5のアミド、ウレア、ウレタン又はカルバメート基、
2) C5又はC6のシクロアルキル基、及び
3) フェニレン基、該基は任意的に1〜3の同一の又は異なるC1〜C3アルキル基により置換されていてもよい。
式(III)及び(IV)において、該アルキレン基は、下記からなる群から選ばれる少なくとも一つのメンバーにより置換されていてもよい:
ヒドロキシル基、
C3〜C8シクロアルキル基、
1〜3のC1〜 C40アルキル基、
1〜3のC1〜C3アルキル基によって任意的に置換されていてもよいフェニル基、
C1〜C3ヒドロキシアルキル基、及び
C1〜C6アミノアルキル基。
これらの式(III)及び(IV)において、Yは、
Figure 2015505316
を表してもよく、
これにおいて、R8はポリオルガノシロキサン鎖を表し、且つ、Tは下記式の基を表し、
Figure 2015505316
これにおいて、a, b及びcは独立に、1〜10の整数であり、且つ、R13は水素原子又は、R4, R5, R6及びR7について定義されたものなどの基である。
式(III)及び(IV)において、R4, R5, R6及びR7は好ましくは、独立に、直鎖状又は分岐鎖状のC1〜C40アルキル基、好ましくはCH3、C2H5、n−C3H7又はイソプロピル基、ポリオルガノシロキサン鎖、又は、1〜3のメチル基又はエチル基によって任意的に置換されていてもよいフェニル基、を表す。
上記に見られるとおり、該ポリマーは式(III)又は(IV)の同一の又は異なる単位を含みうる。
すなわち、該ポリマーは、異なる長さの式(III)又は(IV)のいくつかの単位を含むポリアミドであってよく、すなわち下記式(V)に該当するポリアミドでありうる:
Figure 2015505316
これにおいて、X, Y, n及びR4〜R7は、上記で与えられた意味を有し、m1及びm2は、異なり、1〜1000から選ばれ、及びpは2〜300の整数である。
この式において、該単位は、ブロックコポリマー、又はランダムコポリマー、又は交互コポリマーを形成するように構成されうる。このコポリマーにおいて、該単位は、異なる長さのものであるだけでなく、異なる化学構造のものであってよく、例えば異なる基Yを含みうる。この場合において、該ポリマーは下記式VIに対応しうる:
Figure 2015505316
これにおいて、R4〜R7,X, Y, m1, m2, n及びpは上記で与えられた意味を有し、Y1は、Yと異なるが、Yについて定義された基から選ばれる。上記のとおり、種々の単位が、ブロックコポリマー、又はランダムコポリマー又は交互コポリマーを形成するように構成されうる。
本発明のこの第一の実施態様において、該ストラクチャリング剤は、グラフト化コポリマーからなってもよい。すなわち、シリコーン単位を含む該ポリアミドは、グラフト化されていてよく、及び、任意的に、アミド基を含むシリコーン鎖により架橋されていてよい。そのようなポリマーは、三官能アミンにより合成されうる。
この場合において、該ポリマーは、下記式(VII)の少なくとも一つの単位を含みうる、
Figure 2015505316
これにおいて、X1及びX2は、同一であってよく又は異なっていてよく、式(I)においてXについて与えられた意味を有し、nは、式(I)において定義されたとおりであり、Y及びTは式 (I)において定義されたとおりであり、R14〜R21は、R4〜 R7と同じ基から選ばれる基であり、m1及びm2は、1〜1000の数字であり、及びpは2〜500の整数である。
式(VII)において、
pは、1〜25であり、さらによりよくは1〜7であり、
R14〜R21はメチル基であり、
Tは、以下の式の一つに該当し、
Figure 2015505316
これにおいて、R22は水素原子又は、R4〜R7について定義された基から選ばれる基であり、及びR23,R24及びR25は、独立に、直鎖状又は分岐状のアルキレン基であり、より好ましくは下記式に該当し
Figure 2015505316
特には、
R23, R24及びR25は-CH2-CH2を表し、
m1及びm2は15〜500であり、さらによりよくは15〜45であり、
X1及びX2は-(CH2)10-を表し、及び
Yは-CH2-を表す。
式(VII)のグラフト化シリコーン単位を含むこれらのポリアミドは、式(II)のポリアミド−シリコーンにより、ブロックコポリマー、交互コポリマー又はランダムコポリマーを形成するために共重合されうる。該コポリマー中のグラフト化シリコーン単位(VII)の重量%は、0.5重量%〜30重量%でありうる。
本発明に従い、上記でみられたとおり、該シロキサン単位は、該ポリマーの主鎖又はバックボーン中にあってよいが、それらは、グラフト化鎖又はペンデント鎖中に存在してもよい。主鎖において、該シロキサン単位は、上記で記載されたとおりのセグメントの形にありうる。ペンデント鎖又はグラフト化鎖中において、該シロキサン単位は、個々に又はセグメント内に現れうる。
本発明の一つの実施態様変形に従い、シリコーンポリアミドと炭化水素に基づくポリアミドとのコポリマー又は式(III)又は(IV)の単位と炭化水素に基づくポリアミド単位とを含むコポリマーが用いられうる。この場合において、該ポリアミド−シリコーン単位は、該炭化水素に基づくポリアミドの末端に位置されうる。
一つの好ましい実施態様において、該シリコーンポリアミドは、式IIIの単位を含み、好ましくはこれにおいて、基R4, R5, R6及びR7は、メチル基を表し、X及びYのうちの一つが6の炭素原子のアルキレン基を表し、及び、他方が、11の炭素原子のアルキレン基を表し、nは、ポリマーの重合度DPを表す。
言及されうるそのようなシリコーンポリアミドの例は、Dow Corning社により名称DC 2-8179 (DP 100)及びDC 2-8178 (DP 15)下で販売される化合物(そのINCI名はNylon-611/ジメチコンコポリマーである)を包含する。
有利には、該シリコーンポリアミドは、INCI名Nylon-611/ジメチコンコポリマーを有する化合物である。
有利には、本発明に従う組成物は、約100のインデックスmを有する一般式(I)の少なくとも一つのポリジメチルシロキサンブロックポリマーを含む。該インデックスmは、該ポリマーのシリコーン部分の重合度に対応する。
より好ましくは、本発明に従う組成物は、mが50〜200、特には75〜150であり、より特には約100である、式(III)の少なくとも一つの単位を含む少なくとも一つのポリマーを含む。
好ましくはまた、R4, R5, R6及び R7は独立に、式 (III)において、直鎖状又は分岐状のC1-C40アルキル基、好ましくはCH3,C2H5,n-C3H7 又はイソプロピル基を表す。
用いられうるポリマーの例として、米国特許出願公開第5 981 680号明細書の実施例1〜3に従い得られたシリコーンポリアミドの一つが言及されうる。
好ましくは、Dow Corning社による参照符号 DC2-8179下で販売されるnylon-611/ジメチコンコポリマーがシリコーンポリアミドとして用いられる。
該シリコーンポリアミドは、該組成物の合計重量に対して、0.5重量%〜45重量%の合計含有割合で、好ましくは該組成物の合計重量に対して1重量%〜30重量%、さらによりよくは2重量%〜20重量%の合計含有割合で、該組成物中に存在しうる。
シリコーン樹脂
言及されうるこれらシリコーン樹脂の例は下記を含む:
シロキシシリケート、これは式[(CH3)3SiO]x(SiO4/2)y(単位 MQ)のトリメチルシロキシシリケートでありうる、これにおいてx及びyは50〜80の整数である、
式(CH3SiO3/2)x(単位 T)のポリシルセスキオキサン、これにおいてxは100超であり、及び、そのメチル基の少なくとも一つが、上記で定義されたとおりの基Rにより置換されていてよい、
ポリメチルシルセスキオキサン、これは、メチル基のいずれもが他の基により置換されていないポリシスセスキオキサンである。そのようなポリメチルシルセスキオキサンは、米国特許第5 246 694号明細書に記載されている。
市販入手可能なポリメチルシルセスキオキサン樹脂の例として、
Wacker社によって、参照符号Resin MK下で販売されるもの、例えばBelsil PMS MK: CH3SiO3/2の繰り返し単位 (単位T)を含み(これは最大で1重量%の(CH3)2SiO2/2単位 (単位D)を含みうる)、及び、約10000g/molの平均分子量を有するポリマー、又は
信越化学工業株式会社によって、参照符号KR-220L下で販売されるもの、これは式CH3SiO3/2の単位Tから構成され及びSi-OH (シラノール)末端基を含む、参照符号KR-242A下で販売されるもの、これは98%の単位T及び2%のジメチル単位Dを含み、及び、Si-OH末端基を含む、又は参照符号KR-251下で販売されるもの、これは88%の単位T及び12%のジメチル単位Dを含み及びSi-OH末端基を含む
が言及されうる。
言及されうるシロキシシリケート樹脂は、任意的に粉末の形にある、トリメチルシロキシシリケート樹脂(TMS)を包含する。そのような樹脂は、参照符号SR1000下でMomentive Performance Materials社により又は参照符号TMS 803下でWacker社により販売される。溶媒、例えばシクロメチコン中において販売されるトリメチルシロキシシリケート樹脂、例えば名称KF-7312J下で信越化学工業株式会社により販売されるもの又は名称DC749及びDC 593下でDow Corning社により販売されるものなど、も言及されうる。
有利には、該シリコーン樹脂、例えば該トリメチルシロキシシリケート樹脂は、該組成物の合計重量に対して、0.5%〜30%、さらによりよくは1%〜25%、さらによりよくは5%〜25%の含有割合で存在する。
好ましくは、nylon-611/ジメチコンがシリコーンポリアミドとして用いられ、及び、トリメチルシロキシシリケート樹脂がシリコーン樹脂として用いられる。
他の実施態様に従い、該シリコーン樹脂は、プロピルフェニルシルセスキオキサン樹脂である。
シルセスキオキサン樹脂は、膜形成性シリコーン樹脂の特定の形である。シリコーン樹脂は、室温で固形であり及び一般には有機溶媒中において可溶性である架橋されたオルガノポリシロキサンである。それらが揮発性溶媒において可溶性である場合、シリコーン樹脂は、該溶媒がいったん蒸発したら、膜を形成することができる。さらに、もし該シリコーン中に溶解する該溶媒が、それが施与された基体上に吸収された場合、該基体上に残る該シリコーン樹脂はまた膜を形成しうる。
本発明の組成物は、プロピルフェニルシルセスキオキサン樹脂を含んでよく、これは、2005年9月29日に発行された国際公開第2005/090444号パンフレット、2004年9月16日に発行された米国特許出願公開第20040180011号明細書、及び、2004年8月12日に発行された米国特許出願公開第20040156806号明細書に開示されている。
該プロピルフェニルシルセスキオキサン樹脂は、該樹脂の合計モル%シロキシ単位に対して、少なくとも約70モル%のプロピルシロキシ単位 (C3H7SiO3/2)を含み、及び、該樹脂の合計モル%シロキシ単位に対して、多くとも約30モル%のフェニルシロキシ単位(C6H5SiO3/2)を含む。
プロピルシロキシ単位対フェニルシロキシ単位のモル%は、意図される用途によって、調節されうる。そのようなものとして、約70:30〜約100:0、例えば70:30;80:20;90:10; 及び100:0、並びにそれらの間の部分範囲の、モル%プロピルシロキシ単位:フェニルシロキシ単位を有するプロピルフェニルシルセスキオキサン樹脂を有することが可能である。該プロピルシロキシ単位のモル%が、約100モル%である場合、該プロピルフェニルシルセスキオキサン樹脂は、プロピルシルセスキオキサン樹脂と呼ばれる。
本発明の化粧料組成物における使用の為のプロピルフェニルシルセスキオキサン樹脂の適切な例は、商品名DC 670Fluid下でDow-Corning社から市販入手可能なプロピルシルセスキオキサン樹脂を包含するが、それに限定されない。
該プロピルフェニルシルセスキオキサン膜形成性樹脂は、約0.5重量%〜約50重量%、例えば約1重量%〜約40重量% 、例えば約2重量%〜約30重量%、例えば約3重量%〜約20重量%、例えば約4重量%〜約10重量%の量で存在してよく、全ての重量が、全体としての組成物の重量に対するものである。
シリコーンアクリレートコポリマー
本発明の組成物は、シリコーンアクリレートコポリマーを含みうる。
シリコーンアクリレートコポリマーは、膜を形成するシリコーン樹脂の他の特定の形である。それらは、シリコーン鎖をグラフトされた(メタ)アクリレート骨格を有するシリコーンアクリレートコポリマーとして、又は、(メタ)アクリレートをグラフトされたシリコーン骨格として、又はシリコーンアクリレートデンドリマーとして、利用可能である。
シリコーンアクリレートデンドリマー、例えば米国特許第6,280,748号明細書(その全体の内容が、引用により本明細書内に組み込まれる)に記載され及び請求項に記載されたもの、は本発明の組成物における使用にとって好ましい。該シリコーンアクリレートデンドリマーは、ビニルポリマーであって、その側分子鎖においてカルボシロキサンデンドリマー構造を有する前記ビニルポリマーから構成される。それは、側分子鎖にカルボシロキサンデンドリマー構造を有するビニルタイプポリマーによって特徴付けられる。語「カルボシロキサンデンドリマー構造」は、1つのコアから放射方向に高度に規則的に分岐した高分子量基を有する構造である。
該ビニルポリマー骨格は、ラジカル重合可能なビニル基を含むビニルタイプモノマーから形成される。その最も広い定義において、そのようなモノマーの種類に関する特定の限定はない。特に好ましいビニルポリマーは、(メタ)アクリレートである。
本発明の組成物における使用のための該シリコーンアクリレートデンドリマーの数平均分子量は、約3,000〜約2,000,000、例えば約5,000〜約800,000である。
本発明の組成物における使用のために特に好ましいシリコーンアクリレートデンドリマーは、Dow Corning社から、FA-4001 CMシリコーンアクリレート(シクロメチコン中の30%溶液)として、及び、FA-4002 IDシリコーンアクリレート(イソドデカン中の40%溶液)として、INCI名アクリレート/ポリトリメチルシロキシメタクリレートコポリマー下で、入手可能である。
該シリコーンアクリレートコポリマーは、本発明の組成物中において、約0.5重量%〜約20重量% 、例えば約0.7重量%〜約15重量%、例えば約1重量%〜約10重量%の量で存在してよく、全ての重量が、該組成物全体としての重量に対するものである。
粉末相
本発明の組成物は、上記で定義されたマイクロカプセルのほかに、粉末相(pulverulent phase)物質を含みうる。
本発明に従う組成物は、該組成物の合計重量に対して、少なくとも1重量%、より特には少なくとも5重量%の粉末相を含みうる。
より特には、本発明に従う組成物は、該組成物の合計重量に対して、少なくとも15重量%、より特には少なくとも20重量%の粉末相を含みうる。
本発明の為に、この粉末相は、本発明に従い要求される該マイクロカプセルに加えて、フィラー; 顔料; 真珠層; 金属的な色合いを有する粒子;及びそれらの混合物から選ばれる少なくとも1つの封入されていない粒状物質、を含みうる。
すなわち、本発明に従う組成物は、該組成物の合計重量に対して、1重量%〜70重量%、好ましくは5重量%〜60重量%、さらにより良くは10重量%〜50重量%の粉末相を含みうる。
すなわち、本発明に従う組成物は有利には、該組成物の合計重量に対して、15重量%〜70重量%、好ましくは20重量%〜60重量%、さらによりよくは25重量%〜50重量%の粉末相を含みうる。
a)封入されていないフィラー
本発明の為に、語「フィラー」は、任意の形の色無し又は白の固形粒子を意味するとして理解されるべきであり、これは該組成物の媒体中において不溶性であり及び分散された形にある。
無機又は有機の天然又は合成の種類のこれらのフィラーは、それらを含む該組成物に柔らかさを与え、及び、メークアップ結果にマットな効果及び均一性を与える。
本発明に従う組成物は、該組成物の合計重量に対して、0.5重量%〜50重量%、好ましくは1重量%〜30重量%のフィラーを含みうる。
フィラーのこの量は、本発明に従い、並行して要求される中空粒子の量を含まない。
本発明に従う組成物において用いられうる無機フィラーのうち、天然の又は合成のマイカ、タルク、カオリン、天然の又は合成のセリサイト、シリカ、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素、カルシウムカーボネート、中空シリカミクロスフィア(Maprecosからのシリカビーズ)、ガラス若しくはセラミックのマイクロカプセル;シリカと二酸化チタンのコンポジット、例えば日本板硝子株式会社により販売されるTSGシリーズなど、及びそれらの混合物が言及されうる。
本発明に従う組成物において用いられうる有機フィラーのうち、ポリアミド粉末(Nylon(商標) Orgasol、Atochemから)、ポリ-β-アラニン粉末及びポリエチレン粉末、ポリテトラフルオロエチレン(Teflon(商標))粉末、ラウロイルリシン、テトラフルオロエチレンポリマー粉末、架橋されたエラストマーオルガノポリシロキサンの球状粉末、特には特許出願公開第平02-243612号明細書に記載されたもの、例えば名称Trefil Powder E 2-506C又はDC9506又はDC9701下でDow Corning社により販売されるもの、シリコーン樹脂(これは、式(R)3SiOHCH3及びSi(OCH3)4のシロキサン混合物の加水分解及び重縮合の産物であり、Rは1〜6の炭素原子を含むアルキル基を表す)(例えば信越化学工業株式会社からのKSP100)、シリコーン樹脂マイクロビーズ (例えば、Tospearl(商標)、Toshibaから)、 Polypore(商標)L200(Chemdal Corporation)、ポリウレタン粉末、特にはコポリマーを含む架橋されたポリウレタン粉末、該コポリマーはトリメチロールヘキシルラクトンを含む、例えばヘキサメチレンジイソシアネート/トリメチロールヘキシルラクトンのポリマー、名称Plastic powder D-400(商標)又はPlastic Powder D-800(商標)下でToshiki社により販売される、及びそれらの混合物が言及されうる。
本発明に従う組成物において用いられる他の有機フィラーのうち、デンプンに基づく又はセルロースに基づく粉末が言及されうる。言及されうるそのようなフィラーの例は、Dry Flo製品(Akzo Nobelにより販売される)及びCellubeads製品(Daito Kasei社により販売される)を包含する。
有利には、本発明に従うフィラーは、無機フィラー、好ましくは、マイカ、セリサイト、カオリン、タルク及びシリカ、並びにそれらの混合物から選ばれる無機フィラーである。
c)色付け目的の為の封入されていない粒状物質
これらの追加の色付け粒状物質は、それらを含む組成物の合計重量に対して、0〜40重量%、好ましくは1重量%〜30重量%、又は5重量%〜30重量%さえの割合で存在しうる。
それらは特には顔料、真珠層、及び/又は金属的色合い結果を有する粒子であってよく、これらの物質は表面処理されていてもよい。
語「顔料」は、白又は色付きの、無機又は有機の粒子であって水性溶液中に不溶性である前記粒子を意味することが理解されるべきであり、これはそれらを含む組成物を色付けし及び/又は不透明にすることが意図される。
本発明に従う組成物は、該組成物の合計重量に対して、0.01重量%〜40重量%、好ましくは0.1重量%〜20重量%、さらによりよくは1重量%〜15重量%の顔料を含みうる。
該顔料は、白く又は色付きであってよく、及び、無機的及び/又は有機的であってよい。
本発明において用いられうる無機顔料として、酸化チタン、二酸化チタン、酸化ジルコニウム、二酸化ジルコニウム、酸化セリウム、又は二酸化セリウム、及び、酸化亜鉛、酸化鉄又は酸化クロム、フェリックブルー、マンガンバイオレット、ウルトラマリンブルー、及びクロム水和物、及びそれらの混合物が言及されうる。
特定の実施態様に従い、本発明の組成物は、該組成物の白色を改善する為に、少なくとも二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウムから選ばれる封入されていない無機顔料及び/又はビスマスオキシクロリド又は窒化ホウ素から選ばれるフィラーを含む。
特定の実施態様に従い、本発明の組成物は、少なくとも封入されていないTiO2を含む。
それはまた、例えばセリサイト/茶酸化鉄/二酸化チタン/シリカ タイプのものでありうる構造を有する顔料でありうる。そのような顔料は、例えば、参照符号Coverleaf NS又はJS下でChemicals and Catalysts社により販売され、及び、 30辺りのコントラスト比を有する。
それらは、例えば酸化鉄を含むシリカマイクロスフィアタイプのものである構造を有する顔料であってもよい。この構造を有する顔料の例は、Miyoshi社により参照符号PC Ball PC-LL-100 P下で販売される製品であり、この顔料は、黄酸化鉄を含むシリカマイクロスフィアから構成される。
有利には、本発明に従う顔料は、酸化鉄及び/又は二酸化チタンである。
語「真珠層」は、任意の形状の虹色の又は非虹色の色付き粒子を意味すると理解されるべきであり、特には或る軟体動物によってそれらの殻内に生産され又は代替的には合成されるものであり、これは光学干渉により色効果を有する。
本発明の組成物は、該組成物の合計重量に対して、1重量%〜80重量%、好ましくは5重量%〜60重量%、さらによりよくは10重量%〜40重量%の真珠層を含みうる。
該真珠層は、真珠層顔料、例えば酸化鉄により被覆されたチタンマイカ、ビスマスオキシクロリドにより被覆されたチタンマイカ、酸化クロムにより被覆されたチタンマイカ、有機染料により被覆されたチタンマイカ、及びビスマスオキシクロリドに基づく真珠層顔料、から選ばれうる。それらはまた、金属酸化物及び/又は有機染料の少なくとも2つの逐次層を表面に重ねられたマイカ粒子でありうる。
また、言及されうる真珠層の例は、酸化チタン、酸化鉄、天然顔料、又はビスマスオキシクロリドにより被覆された天然マイカを包含する。
市場で入手可能な真珠層のうち、Engelhard社により販売される真珠層Timica、Flamenco及びDuochrome(マイカに基づく)、Merck社により販売されるTimiron真珠層、マイカに基づくPrestige真珠層(Eckart社により販売される)、及び合成のマイカに基づくSunshine真珠層(Sun Chemical社により販売される)が言及されうる。
該真珠層は、より特には、黄、ピンク、赤、ブロンズ、オレンジ、茶、ゴールド及び/又は銅の色又は色合いを有しうる。
本発明の文脈において用いられうる真珠層の説明として、特にはEngelhard社により名称Brilliant gold 212G(Timica)、Gold 222C(Cloisonne)、Sparkle gold(Timica)、Gold 4504 (Chromalite)、及びMonarch gold 233X (Cloisonne)下で販売される金に色付けされた真珠層; Merck社により名称Bronze fine(17384) (Colorona)及びBronze (17353) (Colorona)下で販売される及びEngelhard社により名称Super bronze(Cloisonne)下で販売されるブロンズ真珠層; 特にはEngelhard社により名称Orange 363C (Cloisonne)及びOrange MCR 101 (Cosmica)下で販売される及びMerck社により名称Passion orange(Colorona)及びMatte orange(17449) (Microna)下で販売されるオレンジ真珠層; 特にはEngelhard社により名称Nuantique copper 340XB (Cloisonne)及びBrown CL4509 (Chromalite)下で販売されるブラウンの色合いの真珠層;特にはEngelhard社により名称Copper340A(Timica)下で販売される銅の色合いを有する真珠層;特にはMerck社により名称Sienna fine (17386) (Colorona)下で販売される赤い色合いを有する真珠層;特にはEngelhard社により名称Yellow(4502) (Chromalite)下で販売される黄の色合いを有する真珠層;特にはEngelhard社により名称Sunstone G012 (Gemtone)下で販売される金の色合いを有する赤い色合いを有する真珠層;特にはEngelhard社により名称Tan opale G005 (Gemtone)下で販売されるピンクの真珠層;特にはEngelhard社により名称Nu antique bronze 240 AB(Timica)下で販売される金の色合いを有する黒真珠層;特にはMerck社により名称Matte blue(17433)(Microna)下で販売される青い真珠層;特にはMerck社により名称Xirona Silver下で販売されるシルバーの色合いを有する白い真珠層; 及び、特にはMerck社により名称Indian summer (Xirona)下で販売されるゴールド−グリーン、ピンク−オレンジの真珠層、並びにそれらの混合物が言及されうる。
有利には、本発明に従う真珠層は、二酸化チタン又は酸化鉄により被覆されたマイカであり、及び、ビスマスオキシクロリドでもある。
語「金属的な色合いを有する粒子」は、本発明の意味内において、粒子の性質、サイズ、構造及び表面状態が、特には非虹色的様式で、入射光を粒子が反射することを粒子に許す粒子を意味する。
本発明に従う組成物は、該組成物の合計重量に対して、1重量%〜50重量%、好ましくは1重量%〜20重量%の、金属的色合いを有する粒子を含みうる。
実質的に平らな外側表面を有する粒子もまた適しており、というのもそれらは、もしそれらのサイズ、構造及び表面状態がそれを許すならば、より容易に強力な鏡面反射を生じうるからであり、これは次に、ミラー効果と称されうる。
本発明において用いられうる金属的な色合いを有する粒子は、例えば、1又はそれより多くの波長を有意に吸収することなく、可視領域の全ての成分において光を反射しうる。これらの粒子のスペクトル反射は、例えば、400-700 nmの範囲において、例えば70%超であり、よりよくは少なくとも80%又は90%若しくは95%さえでありうる。
これらの粒子は一般に、1μmに等しい又はそれより小さい、特には0.7μmに等しい又はそれより小さい、特には0.5μmに等しい又はそれより小さい厚みを有する。
本発明において用いられうる、金属的な色合いを有する該粒子は特には以下から選ばれる:
少なくとも一つの金属及び/又は少なくとも一つの金属誘導体の粒子、
一つの材料の又は複数材料の有機又は無機の基体を含む粒子、少なくとも一つの金属及び/又は少なくとも一つの金属誘導体を含む金属的色合いを有する少なくとも一つの層により少なくとも部分的に被覆されている、及び
上記粒子の混合物。
該粒子中に存在しうる金属のうち、例えば、Ag, Au, Cu, Al, Ni, Sn,Mg, Cr, Mo,Ti, Zr, Pt, Va, Rb, W, Zn, Ge, Te 及びSe, 及びそれらの混合物又は合金が言及されうる。Ag, Au, Cu, Al, Zn, Ni, Mo及びCr 及びそれらの混合物又は合金(例えばブロンズ及び真ちゅう)が好ましい金属である。
語「金属誘導体」は、金属から得られた化合物、特には酸化物、フッ化物、塩化物、及び硫化物、を意味することが意図される。
該粒子中に存在しうる金属誘導体のうち、特には、金属酸化物、例えば酸化チタン、特にはTiO2、酸化鉄、特にはFe2O3、酸化スズ、酸化クロム、硫酸バリウム、及び以下の化合物: MgF2, CrF3, ZnS, ZnSe, SiO2, Al2O3,MgO,Y2O3, SeO3, SiO, HfO2, ZrO2,CeO2,Nb2O5, Ta2O5, MoS2,及びそれらの混合物又は合金が言及されうる。
言及されうるこれら粒子の例は、アルミニウム粒子、例えば名称Starbrite 1200 EAC(商標)下でSiberline社により販売されるもの及び名称Metalure(商標)下でEckart社により販売されるものなど、を包含する。
銅の金属粉末及び合金混合物の金属粉末、例えばRadium Bronze社により販売される参照符号2844のもの、金属顔料、例えばアルミニウム又はブロンズ、例えば名称Rotosafe 700下でEckart社により販売されるものなど、名称Visionaire Bright Silver下でEckart社から販売されるシリカにより被覆されたアルミニウム粒子、及び金属合金粒子、例えば名称Visionaire Bright Natural Gold下でEckart社から販売されるシリカにより被覆されたブロンズ (銅と亜鉛との合金)粉末、もまた言及されうる。
この第二の種類の粒子の例として、より特には下記が言及されうる:
金属層により被覆されたガラス粒子、特には特許出願公開第09188830号公報、特許出願公開第10158450号公報、特許出願公開第10158541号公報、特許出願公開第07258460号公報、及び特許出願公開第05017710号公報に記載されたもの。
ガラス基体を含むこれら粒子の例として、血小板の形のシルバー、ゴールド又はチタンによってそれぞれ被覆されたもの(日本板硝子株式会社により名称Microglass Metashine下で販売される)が言及されうる。血小板の形の、シルバーにより被覆されたガラス基体を有する粒子は、名称Microglass Metashine REFSX 2025 PS下でToyal社により販売される。ニッケル/クロム/モリブデン合金により被覆されたガラス基体を有する粒子は、名称Crystal Star GF 550及びGF 2525下で同社により販売される。茶酸化鉄により又は酸化チタン、酸化スズ又はそれらの混合物により被覆されたもの、例えば名称Reflecks下でEngelhard社により販売されるもの、又は 名称Metashine MC 2080GP下で日本板硝子株式会社により販売されるもの。
金属により被覆されたこれらガラス粒子は、シリカにより被覆されていてもよく、例えば、名称MetashineシリーズPSS1又はGPS1下で日本板硝子株式会社により販売されるものでありうる。
金属により任意的に被覆された球状ガラス基体を含む粒子、特には、名称Prizmalite Microsphere下でPrizmalite Industries社により販売されるもの。
日本板硝子株式会社により販売されるMetashine 1080R範囲の顔料もまた本発明に適している。これらの顔料、より特には特許出願公開第2001-11340号公報に記載されたもの、はルチルタイプの酸化チタン(TiO2)の層により被覆、65%〜72%SiO2を含むC-Glassガラスフレークである。これらのガラスフレークは、1ミクロンの平均厚さ及び80ミクロンの平均サイズを有し、すなわち80の平均サイズ/平均厚さの比を有する。それらは、TiO2層の厚みによって、青、緑、又は黄の色あい又はシルバーの色合いを有する。
シルバーにより被覆されたボロシリケート基体を含む粒子は、「白真珠層」としても知られている。
金属基体、例えばアルミニウム、銅、又はブロンズ、を含む、血小板の形の粒子は、商品名Starbrite下でSilberline社により、及び、名称Visionaire下でEckart社により販売されている。
二酸化チタンにより被覆された合成マイカ基体を含む粒子、例えば80〜100μmのサイズを有する粒子であって、該粒子に合計重量の12%を表す二酸化チタンにより被覆されている合成マイカ(フルオロフロゴパイト)基体を含む前記粒子、名称Prominence下でNihon Koken社により販売されている。
金属的色合いを有する粒子は、異なる屈折率を有する少なくとも2つの層の重なりから形成された粒子から選ばれてもよい。これらの層は、ポリマー的な性質のもの又は金属的な性質のものであってよく、特には、少なくとも一つのポリマー層を含みうる。
すなわち、金属的効果を有する粒子は、複数層ポリマーフィルムから得られる粒子でありうる。
該複数層構造の種々の層を構成することが意図された材料の選択は、所望の金属的効果を、このように形成された粒子に与えるように、明らかに作られる。
そのような粒子は特には、国際公開第99/36477号パンフレット、米国特許第6 299 979号明細書及び米国特許第6 387 498号明細書に記載されており、より特には以下のゴニオクロマティック(goniochromatic)セクションに同定される。
有利には、本発明に従う金属的色合いを有する粒子は、球状又は非球状のガラス基体を有する粒子であり、及び、金属的基体を有する粒子もである。
特定の実施態様に従い、本発明に従う組成物は、少なくとも反射性粒子、特には真珠層、金属的色合いを有する粒子、及びビスマスオキシクロリド、並びにそれらの混合物から特には選ばれる少なくとも反射性粒子を含む。
この第二の種類の粒子の例として、より特には、下記が言及されうる:
二酸化チタンにより被覆された合成マイカ基体を含む粒子、又は、茶酸化鉄又は酸化チタン、酸化スズ、又はそれらの混合物により任意的に被覆された球状ガラス基体を含む粒子、例えば名称Reflecks下でEngelhard社により販売されるもの又は名称Metashine MC 2080GP下で日本板硝子株式会社により販売されるものなど。そのような粒子は、特許出願公開第09188830号公報、特許出願公開第10158450号公報、特許出願公開第10158541号公報、特許出願公開第07258460号公報、及び特許出願公開第05017710号公報に詳述されている。
金属により被覆された無機基体を含む金属的効果を有する粒子。それは、シルバーにより被覆されたボロシリケート基体を有する粒子であってよく、これは白真珠層としても知られている。
シルバーにより被覆された球状ガラス基体を含む粒子、特には名称MICROGLASS METASHINE REFSX 2025 PS下でTOYAL社により販売されるもの。ニッケル/クロム/モリブデン合金により被覆された球状ガラス基体を含む粒子、特には名称CRYSTAL STAR GF 550、GF 2525下で同社により販売されるもの。
金属的効果を有し且つ表面に金属的化合物を有する粒子、下記の任意的に被覆された粒子、名称METASHINE(商標)LE 2040 PS、METASHINE(商標)5 MC5090 PS又はMETASHINE(商標)MC280GP(2523)下で日本板硝子株式会社により販売されるもの、SPHERICAL SILVER POWDER(商標)DC 100、SILVER FLAKE(商標)JV 6又はGOLD POWDER(商標)A1570下でENGELHARD社により販売されるもの、名称STARLIGHT REFLECTIONS FXM(商標)下でENERGY STRATEGY ASSOCIATES INC社により販売されるもの、BRIGHT SILVER(商標)1 E 0.008X0.008下でMEADOWBROOK INVENTIONS社により販売されるもの、ULTRAMIN(商標)(ALUMINUM POUDRE FINE LIVING)、及び COSMETIC METALLIC POWDER VISIONNAIRE BRIGHT SILVER SEA(商標)、COSMETIC METALLIC POWDER VISIONAIRE NATURAL GOLD(商標)(60314)又はCOSMETIC METALLC POWDER VISIONAIRE HONEY(商標)560316°下でECKART社により販売されるもの。
より好ましくは、これらの反射性粒子は、ビスマスオキシクロリド粒子、酸化チタンにより被覆されたマイカ粒子、及びそれらの混合物からなる群において選ばれる。
特定の実施態様に従い、本発明の組成物は、少なくともビスマスオキシクロリド(CI77163)を含む。
有利には、本発明の組成物はまた、シルバーにより被覆されたボロシリケート基体を含む少なくとも真珠層(白真珠層としても知られている)を含みうる。そのような粒子は、MERCK社により商品名Xirona Silver下で販売されている。
該組成物は、鉱油、植物油及びエステル油から選ばれる一つの油中に予め分散された反射性粒子を含みうる。
好ましい実施態様に従い、これらの反射性粒子は、本発明の組成物中に、下記からなる群から選ばれる少なくとも一つの油中に予め分散された形で存在する:
鉱油
スイートアーモンド油、コムギ麦芽油、ホホバ油、アプリコット油、大豆油、キャノーラ油、ひまし油のような植物油、
エステル、例えばオクチルドデカノール、オクチルドデシルネオペンタノエート、カプリリック/カプリックトリグリセリド、ペンタエリスリチルテトライソステアレート、イソデシルネオペンタノエート、ジイソプロピルセバケート、C12-C15アルキルベンゾエート、エチルヘキシルエチルヘキサノエート、エチルヘキシルヒドロキシステアレート、
及びそれらの混合物。
より好ましくは、該油は、エチル(2)ヘキシルヒドロキシステアレート、又はひまし油、好ましくはエチル(2)ヘキシルヒドロキシステアレート、からなる群において選ばれる。
すなわち、特定の且つ好ましい実施態様に従い、本発明の組成物は、生理学的に許容される媒体中に、
(i) 少なくとも、本発明のマイクロカプセル、及び
(ii) エチル(2)ヘキシルヒドロキシステアレート、又はひまし油、好ましくはエチル(2)ヘキシルヒドロキシステアレート、からなる群において選ばれる少なくとも一つの油中に予め分散された形にある少なくとも反射性粒子
を含む。
有利には、該反射性粒子は、ビスマスオキシクロリド粒子及び、酸化チタンにより被覆されたマイカ粒子のうちから選ばれ、該粒子は予め分散されたエチル(2)ヘキシルヒドロキシステアレートである。
特定の実施態様に従い、本発明の組成物は、プレ分散物(pre-dispersion)であって、前記プレ分散物の合計重量に関して、28重量%〜32重量%のエチル(2)ヘキシルヒドロキシステアレート中に68重量%〜72重量%のビスマスオキシクロリドを含む前記プレ分散物を含み、すなわち、2に等しい又はそれより大きい、好ましくは2〜2.6の重量比ビスマスオキシクロリド/油の前記プレ分散物を含む。
そのような分散物は、MERCK社によって、商品名Xirona Silver Biron(商標)Liquid Silver下で販売される。
追加の保湿剤
パーソナルケア用途の為に、本発明に従う組成物は、少なくとも一つの追加の保湿剤(湿潤剤としても知られている)を含みうる。
該保湿剤は、該組成物中に、該組成物の合計重量に対して0.1重量%〜15重量%、特には0.5重量%〜10重量%、又は1重量%〜6重量%さえの含有割合で存在しうる。
多価アルコール、好ましくはC2-C8のもの、より好ましくはC3-C6のもの、好ましくは例えばグリセロール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、及びジグリセロール、及びそれらの混合物、グリセロール及びそれらの誘導体が、保湿剤又は湿潤剤として知られている。
本発明に従う組成物は、追加の保湿剤又は湿潤剤も含みうる。
特に言及されうるこれらの追加の保湿剤又は湿潤剤は、ソルビトール、グリコールエーテル(特には3〜16の炭素原子を含むもの)、例えばモノ−、ジ−、又はトリプロピレングリコール (C1-C4)アルキルエーテル、モノ−、ジ−、又はトリエチレングリコール (C1-C4)アルキルエーテル、ウレアおよびその誘導体、特にはHydrovance (2-ヒドロキシエチルウレア)(National Starchにより販売される)、乳酸、ヒアルロン酸、AHA、BHA、ナトリウムピドレート(sodium pidolate)、キシリトール、セリン、乳酸ナトリウム、エクトイン及びその誘導体、キトサン及びその誘導体、コラーゲン、プランクトン、Sederma社により名称Moist 24下で販売されるImperata cylindraの抽出物、アクリル酸ホモポリマー、例えばNOF Corporation からのLipidure-HM(商標)、β−グルカン、特にはMibelle-AG-Biochemistry社からのナトリウムカルボキシメチルβ−グルカン;名称NutraLipids(商標)下でNestle社により販売されるパッションフラワー油、アプリコット油、コーン油、及びライスブラン油の混合物; C-グリコシド誘導体、例えば国際公開第02/051 828号パンフレットに記載されたもの、特には水/プロピレングリコール混合物(60/40重量%)中に30重量%の活性物質を含む溶液の形にあるC-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパン、例えばChimex社により商品名Mexoryl SBB(商標)下で製造される製品; Nestle社により販売されるムスクローズの油; Engelhard Lyon社により名称Marine Filling Spheres下で販売される、海産物(Atelocollagen)由来のコラーゲン及びコンドロイチンサルフェートのスフィア;ヒアルロン酸スフィア、例えばEngelhard Lyon社により販売されるもの; アルギニン、アルガンオイル、及びそれらの混合物を包含する。
好ましくは、グリセロール、ウレア及びその誘導体、特にはNational Starch 社により販売されるHydrovance(商標)、C-グリコシド誘導体、例えば国際公開第02/051 828号パンフレットに記載されたもの、特には水/プロピレングリコール混合物(60/40重量%)中に30重量%の活性物質を含む溶液の形にあるC-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパン、例えばChimex社により商品名Mexoryl SBB(商標)下で製造される製品; アルガンオイル、及びそれらの混合物から選ばれる保湿剤が使用されるであろう。
より好ましくは、グリセロールが使用される。
日焼け止め剤/サンブロック剤
日焼け止め剤は、光老化及び皮膚ガンを防ぐ為に使用される重要なスキンケア製品である。2群の日焼け止め剤がある:UVA日焼け止め剤、これは約320〜400nmの波長範囲のUV放射をブロックする、及び、UVB日焼け止め剤、これは290〜320nmの範囲の放射をブロックする。
本発明に従う組成物は、親水性及び/又は親油性であるUV-A及び/又はUV-B領域において活性な有機及び/又は無機のUV日焼け止め成分を含む。
特には、本発明に従う該UV日焼け止め成分は、8.0〜9.5の溶解性パラメータを有しうる。該UV日焼け止め成分は、よい可塑性を有する。
有利には、本発明に従う該UV日焼け止め剤は、150〜500g/モルの分子量を有してよく、及び、疎水性部位及び極性部位と結合するベンゼン核又は電子共鳴基を含んでもよい。
該親水性及び/又は親油性有機UV日焼け止め成分は、特には、ベンジリデンショウノウ誘導体、ジベンゾイルメタン誘導体; シンナミック誘導体; サリチリック誘導体;ベンゾフェノン誘導体; β,β−ジフェニルアクリレート誘導体; p−アミノ安息香酸(PABA)誘導体;及びそれらの混合物から選ばれる。
有機UV日焼け止め成分の例として、INCI名で以下に示されるものが言及されうる:
パラ-アミノ安息香酸誘導体:
PABA,
エチルPABA,
エチルジヒドロキシプロピルPABA,
エチルヘキシルジメチルPABA、特には商標Escalol507下でISPにより販売されるもの
グリセリルPABA,
ジベンゾイルメタン誘導体:
ブチルメトキシジベンゾイルメタン、特には商標Parsol 1789下でHoffmann-LaRoche社により販売される,
イソプロピルジベンゾイルメタン,
サリチリック誘導体:
ホモサレート、商標Eusolex HMS下でRona/EMIndustries社により販売される,
エチルヘキシルサリチレート、商標Neo Heliopan OS下でHaarmann and Reimer社により販売される,
ジプロピレングリコールサリチレート、商標Dipsal下でScherにより販売されるもの,
TEAサリチレート、商標Neo Heliopan TS下でHaarmann and Reimer社により販売されるもの,
シンナミック誘導体:
エチルヘキシルメトキシシンナメート、商標Parsol MCX下でHoffmann-LaRocheにより販売される,
イソプロピルメトキシシンナメート,
イソアミルメトキシシンナメート、商標Neo Heliopan E 1000下でHaarmann and Reimer社により販売される,
シノキセート,
DEA メトキシシンナメート,
ジイソプロピルメチルシンナメート,
グリセリルエチルヘキサエートジメトキシシンナメート,
β,β-ジフェニルアクリレート誘導体:
オクトクリレン、特には商標Uvinul N539下でBASF社により販売されるもの,
エトクリレン、特には商標Uvinul N35下でBASF社により販売されるもの,
ベンゾフェノン誘導体:
ベンゾフェノン-1、商標Uvinul 400下でBASF社により販売される,
ベンゾフェノン-2、商標Uvinul D50下でBASF社により販売される,
ベンゾフェノン-3又はオキシベンゾン、商標Uvinul M40下でBASF社により販売される,
ベンゾフェノン-4、商標Uvinul MS40下でBASF社により販売される,
ベンゾフェノン-5,
ベンゾフェノン-6、商標Helisorb 11下でNorquay社により販売されるもの,
ベンジリデンショウノウ誘導体:
テレフタリリデンジカンフルスルホン酸,
4-メチルベンジリデンカンフル
及びそれらの混合物。
該有機UVフィルターは、アミノ安息香酸誘導体、ジベンゾイルメタン誘導体、サリチル酸誘導体、シンナミック誘導体、β,β-ジフェニルアクリレート誘導体、ベンゾフェノン誘導体、ベンジリデンカンフル誘導体、及びそれらの混合物から選ばれる。
好ましいUV日焼け止め成分は、シンナミック誘導体、β,β−ジフェニルアクリレート誘導体、サリチリック誘導体、及びそれらの混合物からなる群から選ばれる。
好ましいUV日焼け止め成分は、特には、エチルヘキシルメトキシシンナメート、オクトクリレン、及びエチルヘキシルサリチレート、及びそれらの混合物からなる群において選ばれる。
特には、商品名UVINUL MC 80(商標)下でBASF社により販売されるエチルヘキシルメトキシシンナメート、商品名NEO HELIOPAN OS(商標)下でSYMRISE社により販売されるエチルヘキシルサリチレート、及び商品名NEO HELIOPAN 303(商標)下でSYMRISE社により販売されるオクトクリレンが言及されうる。
本発明に従う組成物は、該組成物の合計重量に対して、0.1重量%〜30重量%、例えば0.5〜20重量%、例えば1〜15重量%、例えば少なくとも1重量%のUV日焼け止め成分を含みうる。
一つの例示的実施態様に従い、該組成物は、該マイクロカプセル及び少なくとも一つのUV日焼け止め成分を、0.20〜10、例えば1〜9.5、好ましくは3〜9の重量比[無機フィラー/UV日焼け止め成分]で含みうる。
有利には、本発明の組成物は、少なくとも一つのUVフィルター及び、最終的には、活性剤を含む。
活性剤
特には皮膚をケア又はメークアップする為の用途のために、本発明に従う組成物は、下記から選ばれる少なくとも一つの活性剤を含みうる:
一つの有利な実施態様に従い、本発明に従う組み合わせは、1又はそれより多くの補助的化粧的活性剤と組み合わされうる。
これらの活性剤は、抗シワ剤、ビタミン、特にはB3, B8, B12及びB9、保湿剤、落屑剤、抗老化活性剤、脱色素剤、抗酸化剤等から選ばれうる。
これらの活性剤は、該組成物の合計重量に対して、0.001重量%〜 20重量%、好ましくは0.01重量%〜10重量%、より好ましくは0.01重量%〜5重量%の含有割合で該組成物中に存在しうる。
抗しわ剤:アスコルビン酸及びその誘導体、例えばリン酸アスコルビルマグネシウム及びアスコルビルグルコシド; トコフェロール及びその誘導体、例えばトコフェロールアセテート; ニコチン酸及びその前駆体、例えばニコチンアミド; ユビキチン; グルタチオン及びその前駆体、例えばL-2-オキソチアゾリジン-4-カルボン酸; C-グリコシド化合物及びその誘導体, 特には本明細書内以下に記載されるとおりのもの: 植物の抽出物、特にはシー・フェネル(sea fennel)の抽出物及びオリーブの葉の抽出物; 及び植物タンパク質及びその加水分解物、例えばコメ又は大豆のタンパク質加水分解物; 藻類抽出物、特にはラミナリアの抽出物; バクテリアの抽出物;サポゲニン、例えばジオスゲニン及びそれらを含むDioscorea植物の抽出物、特には野生ヤムの抽出物; α-ヒドロキシ酸; β-ヒドロキシ酸、例えばサリチル酸及び5-n-オクタノイルサリチル酸; オリゴペプチド及びシュードジペプチド及びそのアシル誘導体、特には{2-[アセチル-(3-トリフルオロメチルフェニル)アミノ]-3-メチルブチリルアミノ}酢酸及び、Sederma社により商品名Matrixyl 500及びMatrixyl 3000下で販売されるリポペプチド; リコペン; マンガン塩及びマグネシウム塩、特にはグルコン酸マンガン及びグルコン酸マグネシウム; 及びそれらの混合物が言及されうる;
落屑剤: β-ヒドロキシ酸、特には、5-n-オクタノイルサリチル酸以外のサリチル酸及びその誘導体; ウレア; グリコール酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸又はマンデル酸; 4 (2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−プロパンスルホン酸(HEPES);Saphora japonicaの抽出物; ハチミツ; N-アセチルグルコサミン; メチルグリシン二酢酸ナトリウム、α-ヒドロキシ酸 (AHAs)、β-ヒドロキシ酸(BHAs)、及びそれらの混合物が言及されうる;
脱色素剤: セラミド、ビタミンC及びその誘導体、特にはビタミンCG、CP及び3-O−エチルビタミンC、α−及びβ−アルブチン、フェルラ酸、コージ酸、レゾルシノール及びそれらの誘導体、カルシウムD-パンテテインスルホネート、リポ酸、エラグ酸、ビタミンB3、フェニルエチルレゾルシノール、例えばSymrise 社からのSymwhite 377(商標)、Gattefosse社により販売されるキウイフルーツ(Actinidia chinensis)ジュース、Paeonia suffructicosa根の抽出物、例えばIchimaru Pharcos社により名称Botanpi Liquid B(商標)下で販売される製品、ブラウンシュガー(Saccharum officinarum)の抽出物、例えばTaiyo Kagaku社により名称Molasses Liquid下で販売される糖蜜の抽出物、ウンデシレン酸及びウンデシレノイルフェニルアラニンの混合物、例えばSeppic 社からのSepiwhite MSH(商標)、が言及されうる;
抗酸化剤: 特には、トコフェロール及びそのエステル、特にはトコフェリルアセテート; EDTA、アスコルビン酸及びその誘導体、特にはリン酸アスコルビルマグネシウム及びアスコルビルグルコシド; キレート剤、例えばBHT、BHA、N,N’−ビス(3,4,5-トリメトキシベンジル)エチレンジアミン及びその塩、及びそれらの混合物が言及されうる。
該活性成分アスコルビルグルコシドが本発明に従う化粧料組成物中に存在する場合、それは、該組成物の合計重量に対して、0.05重量%未満、より好ましくは0.01重量%の量で存在する。
ガレヌス処方
本発明に従う組成物は、ケラチン物質のための、特には皮膚又は唇のための、メークアップ組成物及び/又はケア組成物の形にありうる。特には、本発明に従う組成物は、特には顔又は首に施与されるBB製品又はファンデーション、クマを隠すための製品、コンシーラー製品、ティントクリーム、皮膚、特には顔又は体をケアする為又はメークアップする為の色付き組成物、又はアフターサン組成物でありうる。
好ましい実施態様において、本発明に従う組成物は、リンス無し組成物(non-rinsing composition)である:該組成物は、皮膚上への施与後にリンスされることが意図されない。
他の好ましい実施態様において、本発明に従う組成物は、ポンプを含むディスペンサー中に含まれない。このことは、それが該マイクロカプセルが破壊されることのリスクを回避するので、有利である。実際に、そのようなディスペンサーを使用する場合、該マイクロカプセルは、該ケラチン物質上へのそれらの施与の前に破壊されうる。
本発明に従う組成物は、局所的施与のために慣用的に用いられる任意のガレヌス形態、特には液状又は半液状粘稠性のミルクタイプの形、又は柔らかい、半固形又は固形粘稠性のクリーム又はゲルタイプの形、又は代替的には、水性相中に脂肪相を分散することにより得られるエマルジョン(O/W)、脂肪相中に水性相を分散することにより得られるエマルジョン(W/O)、多重エマルジョン(W/O/W、O/W/O)又はフォームの形にありうることが理解される。
特には、該組成物は、ゲル、特には透明ゲル、油中水型エマルジョン、水中油型エマルジョン、及びフォームからなる群から選ばれる形にある。
界面活性剤
本発明に従う組成物は、単独で又は混合物として用いられる、少なくとも一つの界面活性剤(乳化剤)、特には両イオン性、アニオン性、カチオン性、及び非イオン性界面活性剤から選ばれる少なくとも一つの界面活性剤を含みうる。
該界面活性剤は一般に、該組成物の合計重量に対して、0.3重量%〜20重量%、特には0.5重量%〜15重量%、より特には1重量%〜10重量%の界面活性剤でありうる割合で該組成物中に存在する。
言うまでもなく、該界面活性剤は、より特には本発明に従う考慮の下の該エマルジョン、すなわちO/W、W/O又は O/W/O型のもの、を有効に安定化するように、選ばれる。この選択は、当技術分野の当業者の能力の範囲内である。
例えば、該乳化剤カリウムセチルホスフェートが本発明に従う化粧料組成物中に存在する場合、それは、該組成物の合計重量に対して、0.2重量%〜3重量%、より特には0.5重量%〜1.5重量%、より好ましくは0.8重量%〜1.2重量%、さらにより好ましくは1重量%の割合にある。
O/W乳化剤
O/W乳化剤について言及されうる例は、非イオン性界面活性剤、特にはポリオールと、例えば8〜24の炭素原子、さらによりよくは12〜22の炭素原子を含む飽和又は不飽和鎖を有する脂肪酸とのエステル、及び、そのオキシアルキレン化誘導体、すなわちオキシエチレン化及び/又はオキシプロピレン化単位を含む誘導体、例えばC8-C24脂肪酸のグリセリルエステル、及びそのオキシアルキレン化誘導体、C8-C24脂肪酸のポリエチレングリコールエステル、及びそのオキシアルキレン化誘導体; C8-C24脂肪酸のソルビトールエステル、及びそのオキシアルキレン化誘導体; C8-C24脂肪酸の糖(スクロース、グルコース、又はアルキルグルコース)エステル、及びそのオキシアルキレン化誘導体; 脂肪アルコールエーテル; C8-C24脂肪アルコールの糖エーテル、及びそれらの混合物を包含する。
特に言及されうる脂肪酸のグリセリルエステルは、グリセリルステアレート (グリセリルモノステアレート、ジステアレート及び/又はトリステアレート) (CTFA名: グリセリルステアレート)又はグリセリルリシノレエート、及びそれらの混合物を包含する。
特に言及されうる脂肪酸のポリエチレングリコールエステルは、ポリエチレングリコールステアレート (ポリエチレングリコールモノステアレート、ジステアレート、及び/又はトリステアレート)及びより特にはポリエチレングリコール50 OEモノステアレート(CTFA名:PEG-50ステアレート)及びポリエチレングリコール100 OE モノステアレート(CTFA名: PEG-100 ステアレート)、及びそれらの混合物を包含する。
これら界面活性剤の混合物もまた用いられてよく、例えばグリセリルステアレート及びPEG-100ステアレートを含む製品(名称Arlacel 165下でUniqema社により販売される)、及びグリセリルステアレート (グリセリルモノ−ジステアレート)及びステアリン酸カリウムを含む製品(名称Tegin下でGoldschmidt社により販売される (CTFA名: グリセリルステアレートSE))も用いられうる。
特に言及されうるグルコース又はアルキルグルコースの脂肪酸エステルは、グルコースパルミテート、アルキルグルコースセスキステアレート、例えばメチルグルコースセスキステアレート、アルキルグルコースパルミテート、例えばメチルグルコースパルミテート又はエチルグルコースパルミテート、メチルグルコシドの脂肪エステル、より特にはメチルグルコシドとオレイン酸とのジエステル (CTFA名: メチルグルコースジオレエート); メチルグルコシドとオレイン酸/ヒドロキシステアリン酸混合物との混合エステル(CTFA名: メチルグルコースジオレエート/ヒドロキシステアレート); メチルグルコシドとイソステアリン酸とのエステル (CTFA名: メチルグルコースイソステアレート); メチルグルコシドとラウリン酸とのエステル (CTFA名: メチルグルコースラウレート); メチルグルコシドとイソステアリン酸とのモノエステル及びジエステルの混合物(CTFA名: メチルグルコースセスキイソステアレート); メチルグルコシドとステアリン酸のモノエステル及びジエステルの混合物 (CTFA名: メチルグルコースセスキステアレート)、特には名称Glucate SS下でAmerchol社により販売される製品、及びそれらの混合物を包含する。
言及されうる脂肪酸とグルコール又はアルキルグルコースとのオキシエチレン化エーテルの例は、脂肪酸とメチルグルコースとのオキシエチレン化エーテル、特にはメチルグルコースと、約20モルのエチレンオキシドを含むステアリン酸とのジエステルのポリエチレングリコールエーテル(CTFA名: PEG-20メチルグルコースジステアレート)、例えば名称Glucam E-20 distearate下でAmerchol社により販売される製品; メチルグルコースと約20モルのエチレンオキシドを含むステアリン酸とのモノエステル及びジエステルの混合物のポリエチレングリコールエーテル(CTFA名: PEG-20メチルグルコースセスキステアレート)、特には名称Glucamate SSE-20下でAmerchol社により販売される製品、及び名称Grillocose PSE-20下でGoldschmidt社により販売される製品、及びそれらの混合物を包含する。
言及されうるスクロースエステルの例は、スクロースパルミトステアレート、スクロースステアレート、及びスクロースモノラウレートを包含する。
言及されうる脂肪アルコールエーテルの例は、8〜30の炭素原子、特には10〜22の炭素原子を含む脂肪アルコールのポリエチレングリコールエーテル、例えばセチルアルコール、ステアリルアルコール、又はセテアリルアルコール(セチルアルコール及びステアリルアルコールの混合物)のポリエチレングリコールエーテルを含む。言及されうる例は、1〜200、好ましくは2〜100のオキシエチレン基を含むエーテル、例えば CTFA名Ceteareth-20及びCeteareth-30のもの、及びそれらの混合物を含む。
特に言及されうる糖エーテルは、アルキルポリグルコシド、例えばデシルグルコシド、例えば名称Mydol 10下でKao Chemicals社により販売される製品、名称Plantaren 2000下でHenkel社により販売される製品、及び名称Oramix NS 10下でSEPPIC社により販売される製品; カプリリル/カプリルグルコシド、例えば名称Oramix CG 110下でSEPPIC社により販売される製品又は名称Lutensol GD 70下でBASF社により販売される製品; ラウリルグルコシド、例えば名称Plantaren 1200 N及びPlantacare 1200下でHenkel社により販売される製品; ココグルコシド、例えば名称Plantacare 818/UP下でHenkel社により販売される製品; セトステアリルグルコシド、任意的にはセトステアリルアルコールとの混合物としてのもの、例えば名称Montanov 68下でSEPPIC社により販売される、名称Tego-Care CG90下でGoldschmidt社により販売される、及び名称Emulgade KE3302下でHenkel社により販売され品; アラキジルグルコシド、例えばアラキジルアルコールとベヘニルアルコールとアラキジルグルコシドとの混合物との形にあるもの、名称Montanov 202下でSEPPIC社により販売される; ココイルエチルグルコシド、例えばセチルアルコールとステアリルアルコールを有する混合物(35/65)の形にあるもの、名称Montanov 82下でSEPPIC社により販売される; 及びそれらの混合物である。
W/O乳化剤
W/Oエマルジョンについて、炭化水素に基づく界面活性剤又はシリコーン界面活性剤が用いられうる。
一つの実施態様変形に従い、炭化水素に基づく界面活性剤が好ましい。
言及されうる炭化水素に基づく界面活性剤の例は、ポリエステルポリオール、例えばPEG-30ジポリヒドロキシステアレート(参照符号Arlacel P 135下でUniqema社により販売される)及びポリグリセリル-2 ジポリヒドロキシステアレート(参照符号Dehymuls PGPH 下でCognis社により販売される)を包含する。
言及されうるシリコーン界面活性剤の例は、アルキルジメチコンコポリオール、例えばラウリルメチコンコポリオール(名称Dow Corning 5200 Formulation Aid下でDow Corning社により販売される)、及びセチルジメチコンコポリオール(名称Abil EM 90下でGoldschmidt社により販売される)、又はポリグリセリル-4 イソステアレート/セチルジメチコンコポリオール/ヘキシルラウレート混合物(名称Abil WE 09下でGoldschmidt社により販売される)を包含する。
1又はそれより多くの共乳化剤がそれに添加されうる。該共乳化剤は有利には、ポリオールアルキルエステルを含む群から選ばれうる。特に言及されうるポリオールアルキルエステルは、グリセロール及び/又はソルビタンエステル、例えばポリグリセリル-3 ジイソステアレート(名称Lameform TGI下でCognis社により販売される)、ポリグリセリル-4 イソステアレート、例えば名称Isolan GI 34下でGoldschmidt社により販売される製品、ソルビタンイソステアレート、例えば名称Arlacel 987下でICI社により販売される製品、ソルビタングリセリルイソステアレート、例えば名称Arlacel 986下でICI社により販売される製品、及びそれらの混合物を包含する。
これらの組成物は、通常の方法に従い製造される。

この種の組成物は、顔及び/又は体のケア製品又はメークアップ製品の形にあってよく、及び、例えばジャー中のクリームの形又はチューブ中の流体の形に調整されうる。
本発明に従う組成物は、固形又は多かれ少なかれ流動状であってよく、及びクリーム、ゲル、特には透明ゲル、軟膏、ミルク、ローション、セラム、ペースト、フォーム(同伴する噴射剤を有する又は有さない)、スティックの外見を有しうる。
一つの実施態様に従い、該組成物は、ゲル、特には透明ゲルの形にあり、及び、該組成物の重量に対して、1〜10重量%のマイクロカプセルを含む。
本発明に従う組成物は、ゲル、特には透明又は半透明ゲルの形にあってもよく、この組成物は、1又はそれより多くの親水性ゲル化剤、及び、該組成物の重量に対して1〜10重量%、好ましくは1〜5重量%のマイクロカプセルを含む。
好ましくは、本発明に従うゲルの粘度は、25℃でのRheomatによる20UD (Mobile 3)に等しく又はそれより高い。
粘度は一般に、25℃で、試験されるべき製品の粘度に適合したMobile 3で粘度測定器RHEOMAT RM 180によって測定され(UD (Unit Deviation)について10〜90の測定値を有するMobileが選択される)、該測定は、200s-1からのせん断により、該組成物の内側に該Mobileを10mn回転する後に行われる。UD値が次に、対応表によってPoise(1 Poise= 0.1Pa.s)に変換されうる。
より好ましくは、該組成物は、ゲル化水性相を含む。
言及されうる親水性ゲル化剤(親水性のゲルにする剤とも呼ばれる)は、特には、上記で記載されたものを含む。
より好ましくは、該水性ゲルは透明である。
表現「透明な水性媒体」は、屈折又は反射による偏向を引き起こすことなく、光を通過させる媒体を意味する。該水性媒体の透明性は、濁度測定器を用いて測定されうる。ポータブルTurbidimeter 2100P(商標)Model(HACH社から)が、例えば、該組成物の透明度の範囲を測定する為に用いられうる。該組成物は、測定された濁度値が、0〜250 NTUである場合に透明であると考えられ、及び、250〜1000 NTUの濁度値について半透明と考えられる。
該透明組成物は、白いシート上に描かれた2mmの直径を有する0.01m幅の黒い線の前に置かれたときに、この黒い線を見せ、対して、不透明組成物、すなわち透明でない組成物は、それをさせないだろう。
本発明に従う透明ゲルの形にある色変化組成物は、好ましくは、水と、放出可能な着色剤を含む複数層マイクロカプセルを含む。
第一の好ましい実施態様に従い、本発明に従う透明ゲルは、少なくとも一つの親水性又は親油性ゲル化剤と、極性部分を有する少なくとも一つの水溶性の軟化剤及び/又は脂質とを含む。
第一の好ましい実施態様に従い、本発明に従う透明ゲルは、放出可能着色剤を含む少なくとも2種類の異なる複数層マイクロカプセルを含む。
本発明に従う透明ゲル(これは好ましくはBB製品又はファンデーションである)は、非常に強力な潤う感覚を与え、透明で、清潔なバルク外見(bulk appearance)を、施与の間の非常に快適な感覚とともに与え、及び、施与後の薄い自然なメークアップ結果を与える。これらの特徴は、スキンケア有効性の認知(水の多い、潤うこと、及び透明な)及びメークアップ有効性(適切なカバレッジ)の両方をもたらすのに役立つ。
有利には、透明ゲルは膨張剤を含み、この剤は、該マイクロカプセルのより良い膨張を許し、すなわち、該マイクロカプセルが、施与の間に破壊することをより容易にする。水、アルコール、グリコール、ポリオールが、膨張剤として用いられうる。膨張剤の例は、上記に開示されている。
該潤うことはさらに、極性部分を有する1又はそれより多くの水溶性軟化剤及び/又は脂質の導入により高められうる。PEG修飾されたシラン及びシリコーン、例えばBis-PEG-18メチルエーテルジメチルシラン、及び/又は PEG修飾されたエステル、例えばPEG-7 オリベート(Olivate)、PEG-7 グリセリルココエート、PEG-30グリセリルココエート、PEG-80 グリセリルココエートが、潤うことを高める為に用いられうる。
可溶化剤もまた、貯蔵の際に該透明ゲルの特性を維持する為に、特には、軟化剤を水相中において可溶化化させるために、ゲルを貯蔵寿命において透明に及び安定にし及びそのように維持するために、添加されうる。Polysorbate 20、PEG-60水素化ひまし油が、可溶化剤の例として挙げられうる。
本発明に従う透明ゲルは、非常に美しく、清潔であり、且つ整った外見を与え、顔料が施与の間に、粒子の感覚無く放出する。メークアップ結果は、施与後に、完璧に且つ均一に与えられる。
本発明に従う透明ゲルの好ましい実施態様は、下記を含む:
アクリレート/C10-30アルキルアクリレートクロスポリマー、例えばPermulen TR-1、Permulen TR-2、Carbopol 1382、 Carbopol ETD 2020、好ましくは0〜10 重量%、より好ましくは0〜2重量%の濃度にある;カルボマー、例えばSynthalen K、carbopol980、好ましくは0〜10重量%、より好ましくは0〜2重量%の濃度にある;アンモニウムアクリロイルジメチルタウレート/ステアレス-8 メタクリレートコポリマー、例えばAristoflex SNC、好ましくは0〜10重量%、より好ましくは0〜2重量%の濃度にある;アクリレートコポリマー、例えばCarboplol Aqua SF-1、好ましくは0〜10重量%、より好ましくは0〜2重量%の濃度にある;アンモニウムアクリロイルジメチルタウレート/ステアレス-25 メタクリレートクロスポリマー、例えばAristoflex HMS、好ましくは0〜10重量%、より好ましくは0〜2重量%の濃度にある;アンモニウムアクリロイルジメチルタウレート、例えばArisfoflex AVC、好ましくは0〜10重量%、より好ましくは0〜4重量%の濃度にある;及びキサンタンガム、例えばKeltrol CG 、好ましくは0〜10重量%、より好ましくは0〜4重量%の濃度にある、から選ばれるポリマーの少なくとも一つ。
さらには、透明ゲルは、以下の膨張剤の少なくとも一つを含みうる、水、例えば脱イオン水、好ましくは0〜90重量%、より好ましくは30〜70重量%の濃度にある;アルコール、好ましくは0〜50重量%、より好ましくは1〜20重量%の濃度にある;グリコール、例えばプロピルグリコール、ブチルグリコール、好ましくは0〜50重量%、より好ましくは1〜15重量%の濃度にある;ポリオール、例えばグリセリン、テトラオール、好ましくは0〜50重量%、より好ましくは1〜10重量%の濃度にある。
加えて、透明ゲルは、Bis-PEG-18メチルエーテルジメチルシラン、PEG-7オリベート、PEG-7 グリセリルココエート、PEG-30グリセリルココエート、PEG-80グリセリルココエートから選ばれる少なくとも一つの水溶性軟化剤、0〜20重量%、より好ましくは0〜5重量%の濃度にある;及び、少なくとも一つの可溶化剤、例えばpolysorbate 20、PEG-60水素化ひまし油、0〜10重量%、より好ましくは1〜5重量%の濃度にある、を含みうる。
マイクロカプセル、例えばMagic 60-WP0105及びMagic50-BW0105(Korea Particl Technologyから)が、0.1〜30重量%、より好ましくは1〜10重量%の濃度で、最後の工程で、穏やかな撹拌により、しかしサイドスクレーパー無しで、ゲルが作られた後に、導入されうる。
ケアする組成物の場合、本発明に従う組成物は、該組成物の合計重量に対して、0.1重量%〜5重量%、好ましくは0.1重量%〜3重量%のマイクロカプセルを含む。
そのように得られた、マイクロカプセルを有する透明ゲルは、澄んだ且つきれいな外観を提示し、-20/20℃(5サイクル)、室温 (25℃、2月)、37℃ (2月)及び45℃(2月)の下で完全な安定性を有する。該マイクロカプセルは、施与の間に顔料を、粒子の感覚無く放出する。メークアップ結果は、施与後に完璧に及び均一に提供される。
透明ゲルはまた、わずかに色を付けられることができる。
この場合、透明ゲルは、少なくとも一つの封入されていない着色剤を、好ましくは全組成物の合計重量に対して1%未満の量で、含む。
該組成物はまた、ゲル状クリーム、又はエマルジョン化ゲル、の形にあってもよく、油及び界面活性剤を含みうる。
他の実施態様に従い、本発明に従う色変化組成物は、該組成物の重量に対して、1〜30重量%のマイクロカプセルを含むフォームの形にある。
語「フォームの形にある組成物」及び語「フォームタイプ処方物」は、同じ意味を有し、及び、泡の形で気相(例えば空気)を含む組成物を意味することが理解される;他の等価な語は「体積において拡張された組成物」である。
一つの実施態様において、噴射剤なしのフォーム組成物が得られる(非エアロゾルフォーム)。
他の好ましい実施態様において、噴射剤を有するフォーム組成物(エアロゾルフォーム)が得られる。
本発明に従うフォームの形にある組成物は、製品にパッケージされる「ベース組成物」として用いられる本発明の組成物から得られうる。この製品は、該ベース組成物に加えて、噴射剤を含みうる。
すなわち、本発明はさらに下記を含む製品に関する:
a. 少なくとも一つの区画を規定する容器;
b. 該区画内に含まれる本発明の組成物,
c. 該区画の内部で該組成物を加圧する為の噴射剤; 及び
d. 該加圧された組成物をフォームの形で出す為の、該区画との流体接続に選択的に置かれる開口を有するディスペンシングヘッド。
さらに他の実施態様に従い、本発明は、上記で定義された製品の一つと施与部材を含むキットに関する。
本発明に従うフォームの形にある組成物は、本発明の組成物と空気又は不活性ガスとの組成物を用いるムースの形で安定的に形成される。
該空気又は該不活性ガスは特には、該フォームの形にある組成物の体積の10%〜500%、好ましくは20%〜200%、例えば30%〜100%を表しうる。
この体積は、該ベース組成物の密度と該フォームの形にある組成物の密度を比較することにより計算されうる。
空気のほかに、フォームの形にある該組成物が得られることを許す気体は、特には不活性ガス、例えば窒素、二酸化炭素、窒素酸化物、希ガス、又は述べられた気体の混合物である。該組成物が、酸化感受性化合物を含む場合には、酸素無しの気体、例えば窒素又は二酸化炭素を使用することが好ましい。
該ベース組成物中に導入される気体の量は、フォームの形にある該組成物の密度を所望の値、例えば0.12 g/cm3に等しい又はそれより低い値、に調整することに貢献する。
本発明のフォームの形にある組成物は、例えば0.12 g/cm3に等しい又はそれより低い、例えば0.02〜0.11 g/cm3、好ましくは0.06〜0.10 g/cm3の密度を有してよく、この密度は、約20℃且つ大気圧で下記のプロトコルに従い測定される。
密度測定
該試験は、46 mmの直径を有する底を有する30 mmの高さの円柱状の充填空間を規定する50 mlの磨かれたPlexiglas(商標)ゴブレット(V1)中に導入された、50 mlの組成物に対して行われる。該ゴブレットは、10 mmの厚みの底壁及び12 mmの厚みの側壁を有する。
測定の前に、特徴付けされるべき該組成物及び該ゴブレットが、約20℃の温度で維持される。該ゴブレットは、風袋を差し引かれ、そして、重量値(M1)が記録される。フォームの形にある該組成物が次に、該ゴブレット中に、全容積を占めるように導入されながら、一方で、該ゴブレットを満たす間に気泡の形成を回避する。その集まりが、10秒間放置されて、該ムースが完全に広がることを許す。該ゴブレットの頂部が次に、掬い取られ、次に秤量される(M2)。密度が、下記取り決めに従い評価される
ρ= (M2-M1)/50。
安定性測定
本発明に従うフォームの形にある組成物は、満足のいく安定性を示し、これは、密度測定について上記で記載されたプロトコルに従い、10分後の該ゴブレット中に残るムースの量(V)を測定することにより計算されうる。
比V2/V1は、10分後のフォームの形にある該組成物の体積と、10秒後のフォームの形にある該組成物の体積との間の比に対応する。
表現「満足いく安定性」は特には、0.85超、特には0.90超、例えば0.95超の比V2/V1を有するフォームの形にある組成物にあてはまる。
フォームの形にある組成物の或る重量について、フォームの形にある該組成物の体積は、フォームの形にある該組成物の密度に反比例する。すなわち、10秒後に測定されたフォームの形にある該組成物の密度と、10分後に測定されたフォームの形にある該組成物の密度との間の比は、0.85超であり、特には0.90超であり、例えば0.95超でありうる。
本発明に従うフォームの形の組成物内に、エア・ポーズ(air pause)は有利には、20μm〜500μm、好ましくは100μm〜300μmの数平均サイズを有しうる。
フォームの形にある該組成物は、分配器中の本発明の組成物から得られうる。この分配器は、該ベース組成物のほかに、噴射剤を含むエアロゾルでありうる。
この噴射剤は、該ベース組成物の20重量%未満を表してよく、特には該ベース組成物の合計重量の1重量%〜10重量%、例えば2〜8重量%、例えば少なくとも5重量%を表してよい。用いられうる該噴射剤は、二酸化炭素、窒素、亜酸化窒素、及び揮発性炭化水素、例えばブタン、イソブタン、プロパン、エタン、ペンタン、イソドデカン、又はイソヘキサデカン、及びそれらの混合物から選ばれうる。
それは特には、0.1〜1、特には0.31の重量比(プロパン/ブタン)にあるプロパン/ブタン混合物(液化石油ガスすなわちLPG)でありうる。
エアロゾル中の該噴射剤、例えば該プロパン/ブタン混合物、の圧力は、0.20〜0.50 MPa、例えば0.20〜0.40、特には0.25〜0.35 MPaでありうる。
本発明において用いられるフォームの形にある組成物は、圧縮された気体、例えば空気、クロロフルオロカーボンに基づく化合物、窒素、二酸化炭素、酸素又はヘリウム、を混合、撹拌又は分散するプロセスによって、発泡剤、例えば界面活性剤、の存在下における混合及び撹拌のプロセスによって調製されうる。
特には、フォームの形にある該組成物は、一般には高温条件下で、該成分を撹拌により混合し、そして次に、気体の作用下で体積を膨張することによって調製され、該ガスは、該組成物の冷却段階の間に又は該組成物の調製の後に、例えばMondomixタイプの体積の膨張の為の装置、Kenwoodタイプのビーター、かきとられた表面の交換器又はダイナミックミキサー(例えば、IMTタイプのもの)を用いて、導入されることが可能である。該気体は、好ましくは空気又は窒素である。
本発明に従う組成物は、該組成物を含む少なくとも一つの区画を定める容器内にパッケージされてよく、該容器は、閉じるパーツにより閉じられうる。該容器は、製品のディスペンシングの為の手段を備えられうる。
該容器はポットでありうる。
該容器は、熱可塑性物質により少なくとも部分的に作られうる。熱可塑性物質の例として、ポリプロピレン又はポリエチレンが言及されうる。代替的に、該容器は、非熱可塑性物質、特にはガラス又は金属(若しくは合金)から作られる。
該組成物は、例えば指によって又は施与部材を用いることによって施与されうる。
該容器は好ましくは、該組成物をケラチン物質に施与する為に構成された少なくとも一つの施与部品を含む施与部材との組み合わせで用いられる。
他の有利な実施態様に従い、該施与部材は、施与ノズルを含む。
本発明に従うフォーム組成物は、該組成物の重量に対して、1〜30重量%、好ましくは3〜10重量%のマイクロカプセルを含む。得られたフォームは、きめ細かく(小さい泡)、且つ、色付きのマイクロカプセルを含む。該フォームは、ケラチン物質上への施与前に白い外見を有し、及び、ケラチン物質上、特には皮膚上での施与及び均一化後は色付きの外見を有する。
該フォーム組成物が、該組成物の重量に対して少なくとも3重量%のマイクロカプセルを含む場合、それは好ましくはフィラー及び/又は顔料、例えばTiO2、ZnO、CeO、ビスマスオキシクロリド、ボロン・ナイトライト(Boron Nitrite)、有利にはTiO2を含む。
該フォーム組成物はまた、該水相の着色を回避する為に、炭酸カルシウム (CaCO3)を含みうる。
本発明に従う該フォーム組成物は、該組成物の重量に対して、1〜10重量%、好ましくは3〜8重量%のフィラー及び/又は顔料、有利にはTiO2を含む。
本発明に従う該フォーム組成物は、該組成物の重量に対して0.5〜5重量%、好ましくは1〜3重量%の炭酸カルシウムを含む。
該フォームの安定性を試験する為に、それらは激しく振とうされ(1000の振とう)、振とう前及び振とう後のバルクの色の間のΔE a,bが、10未満、好ましくは5未満である。
他の実施態様に従い、本発明に従う該色変化組成物は、水中油型(O/W)エマルジョンである。
このメークアップ組成物(これは好ましくは顔のためのメークアップBB製品又はファンデーションである)は、非常に強力な潤う感覚を与え、施与の間の非常に快適な感覚とともにクリーミーなテクスチャーを与え、及び施与後の薄く自然なメークアップ結果を与える。施与後、これらの特徴すべてが、スキンケア効果の認知(クリーミー及び潤うこと)及びメークアップ効果(適切なカバレッジ及び自然な輝き(radiance)の非常によいバランスを与えるのに役立つ。有利には、適切な日焼け止め剤が添加されうる。
この組成物は主として水、少なくとも一つの不揮発性油、少なくとも一つのO/W乳化剤、及びマイクロカプセルを含む。
この好ましい実施態様において用いられる該不揮発性油は上記で言及されたものである。
有利には、該O/Wエマルジョンは膨張剤を含み、この剤は、該マイクロカプセルのよりよい膨張を許し、すなわち、該マイクロカプセルが施与の間に破壊することをより容易にする。水、アルコール、グリコール、ポリオールが膨張剤として用いられうる。
好ましくは、該O/Wエマルジョンは、共乳化剤及び/又は可溶化剤も含む。
セチルアルコール及びステアリルアルコールが、共乳化剤として言及されうる。
該可溶化剤は、貯蔵の際に該O/Wエマルジョンの特性を維持する為に、特には該水相の成分を可溶化する為に、貯蔵寿命において該組成物を安定にし及び安定に維持する為に、添加されうる。Polysorbate 20、PEG-60水素化ひまし油が可溶化剤の例として言及されうる。
貯蔵において完全に安定なカプセルを有し、施与の間に粒子感覚無く放出する顔料を有するO/Wエマルジョンが得られる。メークアップ結果は、施与後に完璧に且つ均一に与えられる。
さらに、O/Wエマルジョンは、以下の膨張剤の少なくとも一つを含みうる:水、例えば脱イオン水、好ましくは0〜90重量%、より好ましくは30〜70重量%の濃度にある、アルコール、好ましくは0〜50重量%、より好ましくは1〜20重量%の濃度にある、グリコール、例えばプロピレングリコール、ブチレングリコール、好ましくは0〜50重量%、より好ましくは1〜15重量%の濃度にある、ポリオール、例えばグリセリン、テトラオール、好ましくは0〜50重量%、より好ましくは1〜10重量%の濃度にある、共乳化剤、例えばセチルアルコール及びステアリルアルコール、60℃超の高温で、好ましくは0〜20重量%、より好ましくは1〜5重量%の濃度にある、及び可溶化剤、例えばPEG-60水素化ひまし油、0〜10重量%、より好ましくは1〜5重量%の濃度にある。
あるいは、該O/Wエマルジョンは、少なくとも2の異なる種類のマイクロカプセル、例えば3の異なる種類のマイクロカプセルを含みうる。すなわち、メークアップ結果が、自然な且つ輝きある見た目に変化され、さらに、一様な皮膚のトーンを有し、白いピンクがかったメークアップの見た目の種類を与えうる。
マイクロカプセル、例えばMagic 60-WP0105及びMagic50-BW0105(Korea Particle Technology(KPT)から)が、好ましくは0〜30重量%、より好ましくは0〜10重量%の濃度で、最後の工程で、穏やかな撹拌によるが、サイドスクレーパーを用いることなく、エマルジョンが作られた後に、導入されうる。
バルクの澄んだ且つきれいな外見を有し、-20/20℃(5サイクル)、室温(25℃、2月)、37℃(2月)及び45℃ (2月)の下での完璧な安定性を有するO/Wエマルジョンが得られうる。しかしながら、カプセルは、施与の間に、粒子感覚無く、顔料を放出するだろう。メークアップ結果は、施与後に完璧に且つ均一に提供される。
さらに、有機サンフィルターが、該系中に添加されてよく、及び追加のサンケア利益を提供しうる。
有利には、該O/Wエマルジョンは、少なくとも封入されていないTiO2を含む。該封入されていないTiO2は、よりよいカバーリング効果を許す。
特には、エマルジョンの形の該組成物は、少なくとも封入されていないTiO2及び該組成物の重量に対して、1〜30重量%のマイクロカプセルを含む。
請求項を含む本明細書を通じて、語「〜を含む」は、他に言及されない限り、「少なくとも一つの〜を含む」と同義語であると理解されるべきである。
語「・・・〜・・・」は、他に特定されない限り、上限下限を含むとして理解されるべきである。
本発明が、以下に記載された本発明に従う実施例によりより詳細に説明される。他に言及されない限り、示された量は、活性物質の質量百分率として表わされる。
I マイクロカプセル
本発明に従うマイクロカプセルの製造の種々の例が、本発明を説明する為に本明細書内の以下に記載される。
実施例1:内側の茶色コーティング及び外側の白色コーティングを有するマイクロカプセルの製造
マンニトール(スプレー乾燥されたマンニトール:Pearitol 100SD)がコアとして用いられる。
1600.0gのメチレンクロリド及び1600.0gのエタノールの混合溶液に、120.0gのセラミド (Ceramide PC 104)及び120.0gの水素化レシチン (Lipoid S 100-3)が添加され、そして40℃で完全に溶解される。得られた混合物に、1260.0gの黄酸化鉄、252.0gの赤酸化鉄、及び45.36gの黒酸化鉄が添加され、及びホモジナイザーによりよく分散されて、内側カラーコーティング溶液を調製する。
347.70gのマンニトールが、流動床コーティングシステム (Glatt GPOG 1、底スプレー)内にシードとして導入され、そして、該内側カラーコーティング溶液の500ml/時の供給速度でのコーティングに付されて、内側カラー層により被覆されたマンニトールコアを有する粒子を得る。
その後、720.0gのメチレンクロリド及び720.0gのエタノールの混合溶液に、36.0gのセラミド及び36.0gの水素化レシチンが添加され、そして40℃で溶解される。得られた混合物に、600.0gの二酸化チタン粒子が添加され、そして、ホモジナイザーによりよく分散されて、二酸化チタン粒子コーティング溶液を得る。
該得られた二酸化チタン粒子コーティング溶液によるコーティングが、流動床プロセスにより実現されて、二酸化チタン粒子層により被覆された内側カラー層を有する粒子を得る。
次に、300.0gのシェラックが3000gのエタノール中に溶解されて、外側層コーティング溶液を調製し、これが、上記二酸化チタン粒子層上に被覆されて、外側層により被覆された二酸化チタン粒子層を有する、色が変化するマイクロカプセルを得る。
実施例2:内側黄色コーティング及び外側白色コーティングを有するマイクロカプセルの製造
該内側カラーコーティング溶液の調製における該内側色としての黄酸化鉄、赤酸化鉄及び黒酸化鉄からなる混合着色剤の代わりに1557.36gの黄酸化鉄を用いたことを除き、実施例1と同じ様式でマイクロカプセルが製造される。
実施例3:内側赤色コーティング及び外側白色コーティングを有するマイクロカプセルの製造
該内側カラーコーティング溶液の製造における該内側色としての黄酸化鉄、赤酸化鉄及び黒酸化鉄からなる混合着色剤の代わりに1557.36gの赤酸化鉄を用いたことを除き、実施例1と同じ様式でマイクロカプセルが製造される。
実施例4:内側黒色コーティング及び外側白色コーティングを有するマイクロカプセルの製造
該内側カラーコーティング溶液の製造における該内側色としての黄酸化鉄、赤酸化鉄及び黒酸化鉄からなる混合着色剤の代わりに1557.36g の黒酸化鉄を用いたことを除き、実施例1と同じ様式でマイクロカプセルが製造される。
実施例5:内側黒色コーティング及び外側緑色コーティングを有するマイクロカプセルの製造
二酸化チタン粒子層を形成する為の工程まで、実施例4におけるとおりの同じ手順が繰り返される。
その後、400.0gのメチレンクロリド及び400.0gのエタノールの混合溶液に、20.0gのセラミド及び20.0gの水素化レシチンが添加され、そして40℃で溶解される。得られた反応混合物に、40.0gの緑水酸化クロム (CI77289)が添加され、そして、ホモジナイザーによりよく分散されて、緑色コーティング溶液を製造する。
得られた緑色コーティング溶液によるコーティングが、該コーティング溶液の500ml/時の供給速度での流動床プロセスによって実現されて、緑色層により被覆された二酸化チタン粒子層を有する粒子を得る。
次に、200.0gのポリメタクリレート(Eudragit RSPO)が4000gのエタノール中に溶解されて、外側層コーティング溶液を製造する。得られた外側層コーティング溶液によるコーティングが、該コーティング溶液の100ml/時の供給速度での流動床プロセスにより実現されて、ポリマーの外側層により被覆された緑色層を有する、色を変えるマイクロカプセルを得る。
実施例6
以下の表に記載された成分及び含有割合を用いることにより、図2に示されるとおりのコア及び2つの層を有する色を変えるマイクロカプセルが、流動床プロセスにより製造される:
(1)混合顔料(内側色): 黄:赤:黒 = 55.18 : 34.48: 10.34
(2)成分: コアシード-内側カラー層- TiO2粒子層
Figure 2015505316
実施例7
以下の表に記載された成分及び含有割合を用いることにより、図3に示されるとおりのコア及び3つの層を有する色を変えるマイクロカプセルが、流動床プロセスにより製造される:
(1)混合顔料(内側色):黄:赤:黒 = 60.4 : 23.8 :11.4 : 4.4
(2)成分: コアシード-内側カラー層-TiO2粒子層-外側カラー層
Figure 2015505316
実施例8
以下の表に記載された成分及び含有割合を用いることにより、図4に示されるとおりのコア及び2つの層を有する色を変えるマイクロカプセルが、流動床プロセスにより製造される:
(1)混合顔料(内側色): 黄: 赤: 黒 = 60.1 : 28.8: 11.1
(2)成分: コアシード-内側カラー層-TiO2粒子層
Figure 2015505316
実施例9
以下の表に記載された成分及び含有割合を用いることにより、図5に示されるとおりのコア及び2つの層を有する色を変えるマイクロカプセルが、流動床プロセスにより製造される:
(1)成分: コアシード-内側カラー層-TiO2粒子層
Figure 2015505316
実施例10
以下の表に記載された成分及び含有割合を用いることにより、図6に示されるとおりのコア及び3つの層を有する色を変えるマイクロカプセルが、流動床プロセスにより製造される:
(1)混合顔料(内側色): 黄:赤:黒 =55.18 : 34.48: 10.34
(2)成分: コアシード-内側カラー層-TiO2 粒子層-外側色層
Figure 2015505316
実施例11
以下の表に記載された成分及び含有割合を用いることにより、図7に示されるとおりのコア及び3つの層を有する色を変えるマイクロカプセルが、流動床プロセスにより製造される:
(1)混合顔料(内側色): 白: 黄: 赤 = 92 : 6 : 2
(2)成分: コアシード-内側カラー層-TiO2粒子層-外側カラー層
Figure 2015505316
実施例12
以下の表に記載された成分及び含有割合を用いることにより、図8に示されるとおりのコア及び3つの層を有する色を変えるマイクロカプセルが、流動床プロセスにより製造される:
(1)混合顔料(内側色):白: 黄:赤: 黒 = 89 : 2 : 8 : 1
(2)成分: コアシード-内側カラー層-TiO2粒子層-外側カラー層
Figure 2015505316


(3)各層の成分(詳細)
Figure 2015505316
実施例13
以下の表に記載された成分及び含有割合を用いることにより、図9に示されるとおりのコア及び2つの層を有する色を変えるマイクロカプセルが、流動床プロセスにより製造される:
(1)成分: コアシード-白いTiO2粒子層-外側カラー層
Figure 2015505316


(2)各層の成分(詳細)
Figure 2015505316
実施例14
以下の表に記載された成分及び含有割合を用いることにより、図10に示されるとおりのコア及び3つの層を有する色を変えるマイクロカプセルが、流動床プロセスにより製造される:
(2)混合顔料: 白: 黄: 赤: 黒 = 84.3 : 5.0: 8.7 : 2
(2)成分: コアシード-内側カラー層- TiO2粒子層-最外殻
Figure 2015505316
II 組成物
全ての実施例において、「アルコール」は「エタノール」を意味する。
特定されない場合、組成物の調製の為に用いられたプロトコルは、慣用のプロトコルである。
実施例1:ファンデーション
Figure 2015505316
製造のプロトコル
水性相(水、ブチレングリコール、硫酸マグネシウム)及び脂肪相(シリコーン界面活性剤、油、フィラー)が別々に調製される。
次に両方の相が、Moritz撹拌下で均一になるまで混合される。
次に、エチルヘキシルヒドロキシステアレート中に分散された該ビスマスオキシクロリドが、Moritz撹拌下で均一になるまで混合される。
次に、該アルコールがMoritz撹拌下で添加される。
次に、該マイクロカプセルが、Rayneri撹拌下で添加されて均一になるまで撹拌される。
観察
ジャー中又は指上の該組成物は、白く真珠様の外見を有し、該マイクロカプセルは、ビスマスオキシクロリド予備分散物により覆われている。
皮膚上での施与及び均一化後、該組成物は、統一的な且つ光り輝くメークアップ効果を与える。
実施例2:メークアップ結果のための茶のマイクロカプセルを有する透明ゲル
Figure 2015505316
製造のプロトコル
プレミックスBを、70℃で、溶液が透明になるまで混合する
主の混合
1. 相A1が、該ポリマーを水中でよく膨潤させ、次に80℃〜85℃に加熱する
2. A2を添加し、十分に溶解されるまで混合する
3. 相Bを添加し、十分に溶解させ、次に室温に冷却する
4. 40℃未満で、相C中に添加する
5. 減圧し及びゆっくりと混合して、該バルク中の気泡を減少する
6. 相D1、D2を添加する
7. 温度が室温になるまで、及び気泡をほとんど有さなくなるまで、減圧し及びゆっくりと混合する
8. ゆっくりと相E(マイクロカプセル)を添加し、スクレーパー無しで混合する。
9. マイクロカプセルが十分に均一に分散されたら、混合を止め、pH及び粘度を調べる
該ゲルの粘度は、上記で開示されたプロトコルに従い、Rheomat RM180により、25℃で約20UD(Mobile 3)である。
該組成物の外見及び施与後の評価
該ゲルは、透明且つケアする外観を示し、及び、カバーするメークアップ効果もまた示す。
我々は、澄んだ且つきれいな外見にある色付きマイクロカプセルを有し、-20/20℃(5サイクル)、室温(25℃、2月)、 37℃(2月)及び45℃(2月)下での完全な安定性を有するゲルを得る。該マイクロカプセルは、施与の間に快適な感覚とともに皮膚上での施与の間に顔料を放出し、及び、それがファンデーションであったときに、自然なメークアップ結果を与え、しかし、スキンケア有効性認知(水の多い(watery)、潤うこと及び透明な)並びにメークアップ有効性(適切なカバレッジ)の非常に良いバランスを有する。
実施例3:ピンクのマイクロカプセルを有するO/Wエマルジョン
Figure 2015505316
製造のプロトコル
1.相A1を混合し、 75℃にする
2. A2をA1に添加する
3. B3+B4をロールミラー処理する
4. B1+B2+B3+B4を混合し、75℃にする
5. 相Bを相A中に添加し、ホモジナイズする (Rayneri 1000rpm、10分)
6. 65℃に冷却し、相C、相Dを添加する (1800rpm、15分)
7. 45℃に冷却し、相Eを添加する
8. RayneriをEkartに変更し、小さいブレンダ―を用い、相Fを添加し、該マイクロカプセルが均一に分散されるまでホモジナイズする。
組成物の外見及び施与後の評価
得られた該O/Wエマルジョンが、白−ピンクの及びケアする外見を与えるが、皮膚上に施与されたときに、カバーリングメークアップ効果を有する。
該O/Wエマルジョンは、ジャー中で澄んだ且つきれいな外見を与え、-20/20℃(5サイクル)、室温(25℃、2月)、37℃(2月)及び45℃(2月)の下で完璧な安定性を有する。該マイクロカプセルは、施与の間の快適な感覚とともに、皮膚上での施与の間に顔料を放出し、及び、それがファンデーションであったときに、自然なメークアップ結果を与えるが、スキンケア効果の認知(水の多い、潤うこと、及び透明)並びにメークアップ効果(適切なカバレッジ)の非常に良いバランスを有する。
実施例4:スキンケアゲル
Figure 2015505316
該ゲルが、実施例2において開示されたもののとおりに調製される。
皮膚上への施与後、スキンケア効果の認知(水の多い、潤い、及び透明)並びにメークアップ効果(適切なカバレッジ)の良いバランスを有する、自然なメークアップ結果が得られる。
実施例5:ゲル状スキンケアクリーム
Figure 2015505316
この組成物は、古典的な方法に従い得られる。皮膚上への施与後、スキンケア効果の認知(水の多い、潤い、及び透明)並びに自然なメークアップ効果の良いバランスを有する、健康的な効果が得られる。
実施例6:目のためのエマルジョン(O/W)
Figure 2015505316
このO/Wエマルジョンは、古典的な方法に従い得られる。
該クリームは、眼のまわりに施与され、そして、自然な皮膚及びクマの視認性を減少するメークアップ結果を与える。
実施例7:エアロゾルフォーム
Figure 2015505316
(*)Magic50-BW0105(商標)(KPTから)
a) 製造の手順
1. 粉末相が、粉末ミキサーにより混合される
2. 混合された粉末相が、メインの鍋中に添加される
3. 加熱された水相 (75-85℃)がメインの鍋中に添加される
4. 加熱された油相 (75-85℃)がメインの鍋中に添加される
5. メイン鍋中でホモジナイズされる
6. 混合後、室温まで冷却される
7. 界面活性剤及び香料相が、メインの鍋中に添加される
8. メイン鍋中でホモジナイズされる
9. 該マイクロカプセルを添加し、そして、パドルにより穏やかに混合する
10. バルクの製造を終了する
(詰めるプロセス)
11. バルクを該エアロゾルパッケージに注ぐ
12. LPG(プロパン/ブタン混合物(液化石油ガス、すなわちLPG)をエアロゾルパッケージ中に添加する (5%, 0.31 MPa)
A〜Dの組成により、得られたフォームは白く、Eの組成により、フォームが得られ、該粒子は、バルク中においてきわめて視認不可である。
それらはすべて、皮膚上に施与されたときに、自然な皮膚及びメークアップ結果を与える。

Claims (36)

  1. ケラチン物質をケアし及び/又はメークアップする為の色変化組成物であって、生理学的に許容される媒体中に、少なくとも
    a)放出可能な着色剤を含むマイクロカプセル、該マイクロカプセルは下記を含む:
    一つの有機物質を含むコア、
    該コアを囲む少なくとも一つの層状コーティング、該層状コーティングは下記を含む:
    少なくとも一つのポリマー、
    少なくとも一つの着色剤、
    及び、有利には、少なくとも一つの、脂質に基づく物質、
    b)該組成物の重量に対して少なくとも3重量%、好ましくは少なくとも5重量%、より好ましくは少なくとも8重量%、有利には少なくとも10重量%の、水と、ポリオール、グリコール、及びC2-C8モノアルコール、及びそれらの混合物から選ばれる少なくとも一つの化合物とを含む水性相、
    c)少なくとも一つの親水性ゲル化剤、及び、
    d)任意的に、該組成物の重量に対して0.1〜70重量%の、揮発性若しくは不揮発性シリコーン油若しくは炭化水素油、界面活性剤、フィラー、増粘剤、膜形成性剤、ポリマー、保存料、シリコーンエラストマー、人工日焼け剤、追加の封入されていない着色剤、化粧的活性剤、pH制御剤、香料、及びそれらの混合物から選ばれる追加の化粧的成分、
    を含む前記組成物。
  2. 該マイクロカプセルが、少なくとも2つの層、好ましくは少なくとも1つの有機内側層及び異なる色の1つの有機外側層を含む、請求項1に記載の色変化組成物。
  3. 該マイクロカプセルが色付きでなく、すなわち、外側層が白又は透明であり、且つ、該外側層が透明である場合、視認可能な内側層が白い、請求項1又は2に記載の色変化組成物。
  4. 該コアが、少なくとも一つの単糖又はその誘導体、特には単糖ポリオール、有利にはマンニトール、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール及びそれらの混合物から選ばれる単糖ポリオール、好ましくはマンニトールを、該有機物質として含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の色変化組成物。
  5. 該コアを囲む該層状コーティングが、
    アクリル酸又はメタクリル酸のホモポリマー又はコポリマー又はその塩及びエステル;
    アクリル酸とアクリルアミドとのコポリマー及びその塩及びそのエステル;
    ポリヒドロキシカルボン酸及びその塩及びそのエステル;
    ポリアクリル酸/アルキルアクリレートコポリマー、好ましくは修飾された又は修飾されていないカルボキシビニルポリマー;
    AMPS;
    AMPS/アクリルアミドコポリマー;
    ポリオキシエチレン化AMPS/アルキルメタクリレートコポリマー;
    アニオン性、カチオン性、両イオン性又は非イオン性のキチン又はキトサンポリマー;
    セルロースポリマー及び誘導体;
    デンプンポリマー及び誘導体、最終的には修飾されたもの;
    ビニルポリマー及び誘導体;
    天然由来のポリマー及びその誘導体;
    アルギネート及びカラギーナン;
    グリコアミノグリカン、ヒアルロン酸及びその誘導体;
    ムコ多糖、例えばヒアルロン酸及びコンドロイチンサルフェート;
    及び、それらの混合物
    からなる群から選ばれる少なくとも一つの親水性ポリマーを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の色変化組成物。
  6. 該層状コーティングが、多糖及び誘導体、アクリル酸又はメタクリル酸のホモポリマー又はコポリマー及びその塩及びエステル、及びそれらの混合物からなる群から選ばれる少なくとも親水性ポリマーを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の色変化組成物。
  7. 該多糖及び誘導体が好ましくは、キトサンポリマー、キチンポリマー、セルロースポリマー、デンプンポリマー、ガラクトマンナン、アルギネート、カラギーナン、ムコ多糖、及びそれらの誘導体、並びにそれらの混合物から選ばれる、好ましくはデンプンポリマー及び誘導体、セルロースポリマー及び誘導体、並びにそれらの混合物から選ばれる、請求項6に記載の色変化組成物。
  8. 該親水性ポリマーが、1種類の糖又は複数種類の糖を含む多糖及び誘導体から、好ましくは少なくともD-グルコース単位を含む複数種類の糖を含む多糖及び誘導体から選ばれる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の色変化組成物。
  9. 該親水性ポリマーが、デンプン又は誘導体、セルロース又は誘導体、好ましくはデンプン又は誘導体から選ばれる、請求項1〜8のいずれか1項に記載の色変化組成物。
  10. 該コアが、少なくとも一つの単糖ポリオール、好ましくは、マンニトール、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、から選ばれる少なくとも一つの単糖ポリオールを含み、且つ、該コーティングが、少なくともD-グルコース単位を糖として含む少なくとも一つの多糖又はその誘導体、好ましくはデンプン又は誘導体、セルロース又は誘導体、好ましくはデンプン又は誘導体から選ばれる前記多糖又はその誘導体を含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の色変化組成物。
  11. 該親水性ゲル化剤が、アクリレート/C10-C30-アルキルアクリレートコポリマー、カルボマー、キサンタンガム、メチレンクロリド中において合成されたカルボキシビニルポリマー、及びアンモニウムポリアクリロイルジメチルタウレート、及びそれらの混合物のうちから選ばれる、請求項1〜10のいずれか1項に記載の色変化組成物。
  12. 該マイクロカプセルが、好ましくは両親媒性特性を有する、脂質に基づく少なくとも一つの物質、例えばレシチン、特には水素化レシチンを含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載の色変化組成物。
  13. 該コアが、該マイクロカプセルの合計重量に対して、1重量%〜50重量%、好ましくは5〜30重量%、特には10〜20重量%を表す、請求項1〜12のいずれか1項に記載の色変化組成物。
  14. 該着色剤が、該マイクロカプセルに対して20重量%〜90重量%、好ましくは30重量%〜80重量%、特には50重量%〜75重量%を表す、請求項1〜13のいずれか1項に記載の色変化組成物。
  15. 該マイクロカプセルが、50μm〜800μm、特には60μm〜600μm、特には80μm〜500μm、特には100pm〜400μmのサイズを有する、請求項1〜14のいずれか1項に記載の色変化組成物。
  16. 放出可能な着色剤を含む該マイクロカプセルが、放出可能な着色剤を含む複数層マイクロカプセルであり、該マイクロカプセルが、
    一つの有機物質からなる色付きでないコア、及び
    該コアを囲み且つ少なくとも一つの有機内側層及び異なる色の一つの有機外側層を含み且つ少なくとも一つの着色剤をそれぞれ封入する複数層コーティング
    を含む、請求項1〜15のいずれか1項に記載の色変化組成物。
  17. 該マイクロカプセルからの各層が、少なくとも一つの特定の着色剤又は特定の着色剤混合物を含む、請求項1〜16のいずれか1項に記載の色変化組成物。
  18. 該マイクロカプセルからの該外側層が、少なくもと一つの特定の着色剤又は特定の着色剤混合物を含む、請求項1〜17のいずれか1項に記載の色変化組成物。
  19. 該着色剤が顔料であり、好ましくは金属酸化物からなる群から選ばれる顔料である、請求項1〜18のいずれか1項に記載の色変化組成物。
  20. 該マイクロカプセルからの一つの層が、着色剤として二酸化チタン(TiO2)のみを含む、請求項1〜19のいずれか1項に記載の色変化組成物。
  21. 該マイクロカプセルが、少なくとも:
    単糖ポリオール、好ましくはマンニトールから作られる内部コア、
    異なる色の少なくとも2つの層、
    好ましくは多糖又は誘導体から選ばれる、より好ましくはデンプン又は誘導体から選ばれる、少なくとも一つの親水性ポリマー、
    及び、有利には、脂質に基づく少なくとも一つの物質、好ましくは両親媒性化合物、より好ましくはリン脂質、さらにより好ましくはホスホアシルグリセロール、例えば水素化レシチン、
    を含む、請求項1〜20のいずれか1項に記載の色変化組成物。
  22. 該マイクロカプセルが、該マイクロカプセルの直径において50μm〜800μm、好ましくは60μm〜500μmのサイズを有し、且つ、
    vi)好ましくは直径において500 nm〜150μmのサイズを有し、好ましくはいずれの着色剤も含まず、及び、少なくとも一つの有機コア、好ましくは少なくとも一つの糖アルコールから選ばれる有機コア、好ましくは単糖ポリオール、有利にはマンニトール、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、及びそれらの混合物から選ばれる単糖ポリオールから選ばれる少なくとも一つの有機コアを含むコア(A);
    vii)該コアを囲む一つの第一層(B)であって、
    少なくとも一つの着色剤、好ましくは酸化鉄、及び
    少なくとも一つのポリマー、脂質に基づく少なくとも一つの物質、及びそれらの混合物から、好ましくはそれらの混合物から選ばれる結合剤
    を含む前記第一層;
    viii) 好ましくは5μm〜500μmの厚みを有する、該第一層(B)を囲む一つの第二層(C)であって、
    二酸化チタン粒子、及び
    少なくとも一つのポリマー、脂質に基づく少なくとも一つの物質、及びそれらの混合物から、好ましくはそれらの混合物から選ばれる結合剤
    を含む前記第二層;
    ix)任意的に、該第二層(C) を囲む一つの第三層(D)であって、
    少なくとも一つの着色剤、及び
    少なくとも一つのポリマー、脂質に基づく少なくとも一つの物質、及びそれらの混合物から、好ましくはそれらの混合物から選ばれる結合剤
    を含む前記第三層;
    x)任意的に、もしあれば該第三層(D)を囲み、又は、該第二層(C)を囲む、一つの第四層(E)であって、
    少なくとも一つの壁形成性ポリマー、好ましくは多糖、例えばセルロース誘導体、特にはセルロースエーテル及びセルロースエステル、(ポリ)(アルキル)(メタ)アクリル酸及び誘導体、特には(ポリ)(アルキル)(メタ)アクリレート及び誘導体から、好ましくはアルキルアクリル酸/アルキルメタクリル酸コポリマー及びその誘導体から選ばれる少なくとも一つの壁形成性ポリマー
    を含む前記第四層
    を含む、請求項1〜21のいずれか1項に記載の色変化組成物。
  23. 該組成物の重量に対して、少なくとも0.1重量%〜20重量%、好ましくは0.5重量%〜15重量%、特には2〜10重量%のマイクロカプセルを含む、請求項1〜22のいずれか1項に記載の色変化組成物。
  24. 該マイクロカプセルが、該水性相の存在下において変形可能である、請求項1〜23のいずれか1項に記載の色変化組成物。
  25. 該組成物内の該マイクロカプセルが、ケラチン物質に施与して圧力をかけると破壊可能である、請求項1〜24のいずれか1項に記載の色変化組成物。
  26. 2〜20の炭素原子、好ましくは2〜10の炭素原子、特には2〜6の炭素原子を含む少なくとも一つのポリオールを含む、請求項1〜25のいずれか1項に記載の色変化組成物。
  27. 該ポリオールが、グリセロール、グリコール、好ましくはプロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、グリコールエーテル、好ましくはアルキル(C1-C4)エーテルのモノ−、ジ−、又はトリプロピレングリコール、又は、アルキル(C1-C4)エーテルのモノ−、ジ−、又はトリエチレングリコール、及びそれらの混合物からなる群から選ばれる、請求項26に記載の色変化組成物。
  28. 該水性相組成物の重量に対して、12重量%〜50重量%、特には13重量%〜40重量%、より好ましくは14〜35重量%、よりよくは15重量%〜30重量%のポリオール及び/又はグリコールを含む、請求項26又は27に記載の色変化組成物。
  29. 揮発性及び不揮発性のシリコーン油及び炭化水素油、界面活性剤、フィラー、増粘剤、膜形成性剤、ポリマー、保存料、シリコーンエラストマー、自己日焼け剤、追加の封入されていない着色剤、活性剤、UVフィルター、及びそれらの混合物から選ばれる群から選ばれる少なくとも一つの追加の化粧的成分を含む、請求項1〜28のいずれか1項に記載の色変化組成物。
  30. 油中水型エマルジョン又は水中油型エマルジョンからなる群から選ばれる形にある、請求項1〜29のいずれか1項に記載の色変化組成物。
  31. 鉱油、植物油、及びエステル油から選ばれる一つの油中に予め分散された反射性粒子を含む、請求項1〜30のいずれか1項に記載の色変化化粧料組成物。
  32. ケラチン物質をケアし又はメークアップする為の、請求項1〜31のいずれか1項に記載の色変化化粧料組成物であって、生理学的に許容される媒体中に、該組成物の合計重量に対して0.1重量%〜20重量%、好ましくは0.5重量%〜15重量%のマイクロカプセルを含む、前記組成物。
  33. 該組成物の合計重量に対して、少なくとも30重量%、好ましくは少なくとも40重量%、より好ましくは少なくとも50重量%の量で水を含む、請求項1〜32のいずれか1項に記載の色変化化粧料組成物。
  34. 該組成物の合計重量に対して、30重量%〜99重量%、好ましくは40重量%〜95重量%、より好ましくは50重量%〜90重量%の含有割合で水性相を含む、請求項1〜33のいずれか1項に記載の色変化化粧料組成物。
  35. 該マイクロカプセルの少なくとも一つの層が、流動床プロセスにより得られたものである、請求項1〜34のいずれか1項に記載の色変化化粧料組成物。
  36. 請求項1〜35のいずれか1項に記載の組成物を、ケラチン物質上に、特には皮膚上に施与することを含む、ケラチン物質をケアし及び/又はメークアップする為の化粧方法。
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