JP2015504855A - ジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを得る方法 - Google Patents

ジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを得る方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、ジアルキルカーボネート、アルキレンカーボネート、アルキレングリコールおよびアルコールを含む流れから、ジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを得る方法であって、(a)第1の蒸留段階(1)において、ジアルキルカーボネート、アルキレンカーボネート、アルキレングリコールおよびアルコールを含む上記流れから、ヘテロ共沸混合物としてジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを含む流れ(5)を蒸留的に除去する工程と、(b)相分離用の装置(25)において、ヘテロ共沸混合物としてジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを含む上記流れ(5)を、本質的にジアルキルカーボネートを含む第1の粗製生成物流(27)および本質的にアルキレングリコールを含む第2の粗製生成物流(29)に分離する工程とを含む方法に関する。

Description

本発明は、ジアルキルカーボネート、アルキレンカーボネート、アルキレングリコールおよびアルコールを含む流れから、ジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを得る方法に関する。
ジアルキルカーボネート、アルキレンカーボネート、アルキレングリコールおよびアルコールを含む流れは通常、触媒の存在下でのアルコールとの環状アルキレンカーボネートのエステル交換により、主生成物としてのジアルキルカーボネートおよび副生成物としてのアルキレングリコールの調製時に発生する。
環状アルキレンカーボネートおよびアルコールからのジアルキルカーボネートの調製(その調製では、アルキレングリコールが同時に副生成物として形成する)は既知であり、これまで何度も記載されている。合成は、可逆的平衡反応であり、その反応では、ジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールの生成物混合物は常に、未変換のアルキレンカーボネートおよびアルコールも含む。幾つかの蒸留カラムにおける生成物の下流精製を伴う反応器中でのエステル交換反応が、例えばWO−A 2011/058168に記載されている。ここで記載されるエステル交換反応では、平衡状態で起こり得る変換を実現することのみが可能である。エステル交換反応に再循環される生成物は平衡に好ましくない影響を及ぼしかつ生産性を低減させるため、未変換の出発材料を、最大限の純度で生成物から取り出す必要がある。
別個の反応器でのエステル交換反応だけでなく、既知の代替法は、アルコールおよびアルキレンカーボネートが供給される反応蒸留を使用することであり、構成成分のエステル交換および分留がカラムで同時に進行する。かかる反応蒸留は、例えばJP−A 2005/357704、US 6,346,638、EP−A 1 967 507またはDE−A 10 2009 030 680号に記載されている。反応蒸留における生成物の蒸留的除去は、好適に反応の平衡に影響を及ぼす。しかしながら、かかる反応蒸留は、反応または必要とされる変換に必要な滞留時間をカラムにおいて確立することができる場合にのみ可能である。反応蒸留カラムにおける滞留時間に対する好適な影響は、例えば、US−A 2009/030223に記載されるような適切な長さ/直径比により、またはDE−A 10 2009 030 680に記載されるようなアルコールの供給点と、後処理(workup)から再循環される流れとしてアルコールおよびジアルキルカーボネートを含む混合物との供給点との間の特定の距離比により達成することができる。しかしながら、ジアルキルカーボネートを含み、かつ最上部を介して抜き取られる低沸点混合物が未変換のアルコールを含むこと、および底部から抜き出されるアルキレングリコールもまた、未変換アルキレンカーボネートをさらに含むことは欠点である。これらの場合、ジアルキルカーボネートは、少なくとも1つのさらなる蒸留カラムで精製される。形成するアルコールおよびジアルキルカーボネートが、一般的に共沸混合物を形成するため、この分割は、エネルギー集約的であり、また装置の観点で複雑である。分離のためのかかる蒸留の性能は、例えばUS−A 2005/0080287に記載されている。開示される別の代替法は、抽出蒸留により混合物を分離することであり、その場合、アルキレンカーボネートが抽出剤として使用される。これは、例えばUS−A 2007/197816において開示される。続いて、ジアルキルカーボネートは、さらなる蒸留で抽出剤から除去される。
早ければ反応中に、平衡からジアルキルカーボネートを除去するために、US 5,489,703は、早ければ反応ゾーン内に抽出剤を添加することを開示している。未変換のアルコールが合成に再循環されるべきである場合、この場合は生成物の一部も含まれる。しかしながら、出発材料の形成が促進されて、したがって生産性が悪化するため、エステル交換反応への生成物の再循環は、平衡に対して好ましくない影響を与える。より高い変換を得るために、US 5,847,189は、反応器が外側に存在する構造を提案しており、したがってアルコールおよびジアルキルカーボネートを含む混合物の供給材料も高い変換を導くことができる。しかしながら、生成物を得るためには、アルコール−ジアルキルカーボネート共沸混合物の下流蒸留的精製もここで必要とされる。
アルキレングリコールが、従来技術から既知である副生成物として得られる方法全てにおいて、さらなる精製工程が必要であり、その工程ではアルキレングリコールが、粗製生成物から除去され、未変換のアルキレンカーボネートは、合成に再循環される。しかしながら、特にエステル交換反応に使用される場合の触媒の存在下における、長い滞留時間で高温度でのアルキレンカーボネートおよびアルキレングリコールを含む混合物の後処理は、ジアルキレングリコールおよびトリアルキレングリコールのようなポリアルキレングリコールを付与する副反応を引き起こす。これらの副反応を回避するためには、アルキレンカーボネート−アルキレングリコール共沸混合物の形成を不可避にもたらす減圧下での穏やかな条件下で蒸留を実施することが必要である。この共沸混合物は、高いアルキレングリコール含有量を含む。しかしながら、アルキレングリコールと一緒に未変換のアルキレンカーボネートを同時に再循環させることも同様に、エステル交換反応の平衡に好ましくない影響を与え、かつ生産性を低減させる。
アルキレンカーボネートおよびアルキレングリコールを含む混合物の後処理、ならびに高純度アルキレングリコールの調製は、例えばUS 5,847,189に記載されている。後処理に関して、アルキレンカーボネートを含む高沸点混合物および水流は、連続的に一緒に加水分解反応器へと移行されて、形成されるアルキレングリコールは、連続的に抜き出される。水の供給は、アルキレングリコールおよび二酸化炭素へのアルキレンカーボネートの分解をもたらす。
代替法として、US−A 2003/0078448は、アルキレングリコールを精製する方法について記載しており、その方法ではアルキレンカーボネートおよびアルキレングリコールを含む混合物をまず蒸留して、アルキレンカーボネート−アルキレングリコール共沸混合物分画、および純粋なアルキレングリコールに分離させる。アルキレンカーボネート−アルキレングリコール共沸混合物は、アルキレンカーボネートの加水分解により、純粋なアルキレングリコールおよび二酸化炭素に変換される。しかしながら、アルキレンカーボネートが分解して、したがって価値のあるジアルキルカーボネート生成物にもはや変換させることができないことは、加水分解の欠点である。この部分は、二酸化炭素として得られ、上記方法から損失される。
加水分解を回避するために、JP−A 2006/023065は、多段精製を実施することを開示しており、そこではアルキレングリコールおよびアルキレンカーボネートを含む底部流をさらなるカラムで蒸留して、アルキレングリコールがサイドドロー(side draw)から得られる。
US 6,479,689は、アルキレングリコールの精製に関して、環状アルキレンカーボネートと、アルキレングリコールの一部との間でのエーテル形成反応について記載している。反応に続いて、最上部を介して除去される二酸化炭素を含む低沸点混合物への、およびアルキレングリコールを含む底部分画へのカラムにおける分離を行う。二酸化炭素は、さらなるカラムで窒素を用いて低沸点混合物から取り除かれ、ジアルキルカーボネートを有するか、または有さないアルコールを含む低沸点混合物を、反応蒸留カラムに戻す。しかしながら、この実施形態は同様に、アルキレングリコールの精製に関して一連の多段後処理を要し、エーテル化合物としてアルキレンカーボネートの損失をもたらす。
従来技術から既知の方法全てにおいて、エステル交換で生じる生成物混合物の分離が、複雑な装置を用いてエネルギー集約的な様式でのみ実施することができることは欠点である。ジアルキルカーボネートが、使用されるアルコールと共沸混合物を形成する場合に特に、このことは事実である。この結果により、さらなる複雑な分離操作を伴わずに、出発材料が合成に再循環される場合には、生成物の一部も常に戻されることとなり、したがってエステル交換反応に好ましくない影響を及ぼす。さらに、従来技術から既知の方法では、未変換のアルキレンカーボネート、および形成されるアルキレングリコールのホモ共沸混合物の分離は、アルキレンカーボネートの分解または反応、したがって損失、あるいは多段の、したがってエネルギー集約的蒸留によってのみ可能である。
WO−A 2011/058168 JP−A 2005/357704 US 6,346,638 EP−A 1 967 507 DE−A 10 2009 030 680 US−A 2009/030223 US−A 2005/0080287 US−A 2007/197816 US 5,489,703 US 5,847,189 US−A 2003/0078448 JP−A 2006/023065 US 6,479,689
したがって、本発明の目的は、従来技術から既知の欠点を有さず、また生成物および未変換の反応体を、エネルギー的に好適な様式で、かつより低レベルの装置の複雑さで分離させることができる、ジアルキルカーボネートを調製する連続的な方法を提供することである。
その目的は、ジアルキルカーボネート、アルキレンカーボネート、アルキレングリコールおよびアルコールを含む流れから、ジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを得る方法であって、
(a)第1の蒸留段階において、ジアルキルカーボネート、アルキレンカーボネート、アルキレングリコールおよびアルキレンアルコールを含む流れから、ヘテロ共沸混合物としてジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを含む流れを蒸留的に除去する工程と、
(b)相分離用の装置において、ヘテロ共沸混合物としてジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを含む上記流れを、本質的にジアルキルカーボネートを含む第1の粗製生成物流、および本質的にアルキレングリコールを含む第2の粗製生成物流に分離する工程と
を含む方法により達成される。
本発明の状況では、「本質的にジアルキルカーボネートを含む第1の粗製生成物流」は、この流れ中のジアルキルカーボネートの比率が少なくとも70質量%、好ましくは少なくとも90質量%、特に少なくとも95質量%であることを意味する。ジアルキルカーボネートだけでなく、第1の粗製生成物流はまた、一般的にアルキレングリコールの残渣を含む。
「本質的にアルキレングリコールを含む第2の粗製生成物流」は、この粗製生成物流が少なくとも70質量%のアルキレングリコール、より好ましくは少なくとも90質量%のアルキレングリコール、特に少なくとも95質量%のアルキレングリコールを含むことを意味する。アルキレングリコールだけでなく、第2の粗製生成物流はまた、一般的にジアルキルカーボネートの残渣を含む。
本発明による方法、ならびに相分離用の装置を用いたヘテロ共沸混合物としてジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを含む流れの分離により、従来技術から既知の方法よりも低いレベルの装置の複雑さ、およびより低いエネルギー要件で生成物混合物を分離させることが可能となる。
本発明による方法を実施することが可能であるためには、アルキレンカーボネートのエステル交換の結果として形成するアルコールを使用して、ジアルキルカーボネートが調製されることが必要であり、ジアルキルカーボネートは、形成するアルキレングリコールと一緒にヘテロ共沸混合物を形成する。ヘテロ共沸混合物の形成は、エネルギー消費を伴わずに相分離用の装置における分離を可能にする。使用されるアルコールが、反応で形成するジアルキルカーボネートと共沸混合物を形成しない場合には、それがさらに好適である。
ジアルキルカーボネート、アルキレンカーボネート、アルキレングリコールおよびアルコールを含み、かつヘテロ共沸混合物としてジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを含む流れが蒸留により除去される流れは、エステル交換反応に由来し、そこではアルキレンカーボネートがアルコールとエステル交換して、ジアルキルカーボネートが得られる。アルキレングリコールは副生成物として得られる。
エステル交換は一般的に、均一または不均一触媒下で実施される。均一触媒の場合、触媒も同様に、ジアルキルカーボネート、アルキレンカーボネート、アルキレングリコールおよびアルコールを含む流れ中に存在する。適切な触媒が当業者に既知であり、例えばDE−A 10 2009 053 370、EP−A 1 961 721、およびWO−A 2011/058168に記載されている。適切な均一触媒の例としては、アルカリ金属、有機酸(例えば、酢酸、プロピオン酸、絡酸、安息香酸、ステアリン酸)のアルカリ金属塩、アルカリ金属の水素化物、酸化物、水酸化物、アルコキシド、アミド、カーボネートもしくはジカーボネートまたはアルカリ金属塩(それは、無機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸もしくはヨウ化水素酸、硝酸、硫酸、フッ化水素酸、リン酸、シアン化水素、シアン化水素、シアン化水素酸またはチオシアン酸に由来する)が挙げられる。
水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、またはエステル交換で使用されるアルコールのカリウムもしくはナトリウム塩を使用することが好ましい。
均一触媒の量は通常、各場合において反応混合物の量に基づいて、10質量%未満、一般的には0.0001〜5質量%の範囲、特に0.001〜2質量%の範囲である。
原則として、不均一触媒下でエステル交換を実施することも可能である、触媒は、上流反応器、または第1の蒸留段階のいずれかで実行され得る。適切な不均一触媒は、例えば第三級アミン、第四級アンモニウム基から形成される官能基を有するイオン交換樹脂(その場合、対イオンの例としては、塩化物、硫酸水素塩または水酸化物が挙げられる)、アンモニウム交換されたゼオライト、または二酸化ケイ素支持体上に含浸させたアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属ケイ酸塩である。
反応は、別個の反応器で実施させることができ、その場合、アルキレンカーボネートおよびアルコールおよび触媒は反応器に供給されて、エステル交換が反応器中で実施される。続いて、ジアルキルカーボネート、アルキレンカーボネート、アルキレングリコールおよびアルコールを含む流れを反応器から抜き出して、工程(a)における第1の蒸留段階に供給する。あるいは、工程(a)における第1の蒸留段階が、アルキレンカーボネートおよびアルコールが反応体として添加され、かつ平衡反応でジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールに変換されて、ジアルキルカーボネート、アルキレンカーボネート、アルキレングリコールおよびモノアルコールを含む流れを生じる反応蒸留を含むことも可能である。続いて、反応蒸留カラムでは、ヘテロ共沸混合物としてアルキレングリコールおよびジアルキルカーボネートを含む流れが、この流れから除去される。
第1の実施形態では、第1の蒸留段階は、隔壁カラム(dividng wall column)を含み、そこでは、ジアルキルカーボネート、アルキレンカーボネート、アルキレングリコールおよびアルコールを含む流れが、アルコールを含む最上部流、アルキレンカーボネートおよびアルキレングリコールを含み、かつ底部流としてホモ共沸混合物を形成する流れ、ならびにヘテロ共沸混合物としてジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを含み、かつ側面流として抜き取られる流れに分離される。アルコールを含む最上部流は、反応器に直接、または反応体として反応蒸留カラムに再循環させることができる。底部流は、ホモ共沸混合物を形成するアルキレンカーボネートおよびアルキレングリコールだけでなく、一般的にエステル交換で使用される触媒もさらに含む。ヘテロ共沸混合物としてジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを含み、かつサイドドローを介して隔壁カラムから抜き出される流れは、触媒を含まない。
隔壁カラムに代わって、第1の蒸留段階が2つの蒸留カラムを含むことも可能であり、その場合、ジアルキルカーボネート、アルキレンカーボネート、アルキレングリコールおよびアルコールを含む流れが、ジアルキルカーボネート、アルキレングリコールおよびアルコールを含む最上部流、ならびにアルキレンカーボネートおよびアルキレングリコールを含むホモ共沸混合物形成底部流に分離される。第2の蒸留カラムでは、第1の蒸留カラムからのジアルキルカーボネート、アルキレングリコールおよびアルコールを含む最上部流が、アルコールを含む最上部流、ならびに底部流としてのヘテロ共沸混合物としてジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを含む流れに分離される。
次に、隔壁カラムからサイドドローとして、または第2の蒸留カラムから底部流として得られ、かつヘテロ共沸混合物としてジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを含む流れは、工程(b)における相分離用の装置における分離へと送られる。
好ましい実施形態では、ホモ共沸混合物形成アルキレンカーボネートおよびアルキレングリコールを含み、第1の蒸留段階で得られ、かつ隔壁カラムの底部流として、または第1の蒸留カラムの底部流として得られる流れは、第2の蒸留段階へと送られる。さらに、共留剤(entraining agent)として、工程(b)からのジアルキルカーボネートを含む第1の粗製生成物流の一部が、第2の蒸留段階に供給される。次に、アルキレンカーボネートを含む底部流、およびジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを含む最上部流は、第2の蒸留段階から抜き出される。続いて、アルキレンカーボネートを含む底部流は同様に、反応体としてエステル交換に再循環させることができる。エステル交換が均一触媒下で実施される場合、アルキレンカーボネートおよびアルキレングリコールを含み、かつ第2の蒸留段階へと送られるホモ共沸混合物形成流はさらに、触媒も含む。これは同様に、第2の蒸留段階の底部で得られ、アルキレンカーボネートと一緒に、エステル交換に再循環させることができる。ジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを含む最上部流は、ジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールが生成物として得られるように、工程(b)における相分離用の装置に供給される。この手順の結果として、未変換のアルキルカーボネートは、損失なくエステル交換に再循環される。
第1の蒸留段階が隔壁カラムで実施される場合、隔壁カラムは、0.01〜0.5barの範囲、好ましくは0.02〜0.2barの範囲、より好ましくは0.03〜0.1barの範囲の圧力で操作されることが好ましい。隔壁カラムの底部での温度は、好ましくは120〜200℃の範囲、より好ましくは130〜190℃の範囲、特に140〜180℃の範囲に存在し、隔壁カラムの最上部での温度は、10〜100℃の範囲、より好ましくは20〜80℃の範囲、特に25〜60℃の範囲に存在する。
上記および下記で付与される圧力像は、明確に別記されない限りは、絶対圧力像である。
第1の蒸留段階が、2つの蒸留カラムで実施される場合、第1の蒸留カラムは、0.01〜0.5barの範囲、より好ましくは0.01〜0.1barの範囲、特に0.01〜0.05barの範囲の圧力で操作されることが好ましく、底部温度は、好ましくは120〜200℃の範囲、より好ましくは130〜190℃の範囲、特に150〜185℃の範囲に存在し、最上部温度は、20〜100℃の範囲、より好ましくは30〜80℃の範囲、特に40〜70℃の範囲に存在する。第2の蒸留カラムにおける圧力は、0.05〜0.5barの範囲、より好ましくは0.1〜0.3barの範囲、特に0.1〜0.2barの範囲の圧力で存在することが好ましい。第2の蒸留カラムの底部での温度は、好ましくは80〜200℃の範囲、より好ましくは100〜150℃の範囲、特に110〜130℃の範囲に存在し、第2の蒸留カラムの最上部での温度は、10〜100℃の範囲、より好ましくは20〜80℃の範囲、特に25〜70℃の範囲に存在する。
アルキレンカーボネートおよびアルキレングリコールのホモ共沸混合物が共留剤としてジアルキルカーボネートの存在下で分離される第2の蒸留段階は、0.01〜0.5barの範囲、より好ましくは0.02〜0.2barの範囲、特に0.05〜0.1barの範囲の圧力で操作されることが好ましく、底部温度は、好ましくは100〜200℃の範囲、より好ましくは130〜190℃の範囲、特に140〜180℃の範囲に存在し、最上部温度は、50〜150℃の範囲、より好ましくは80〜120℃の範囲、特に90〜110℃の範囲に存在する。
代替的な実施形態では、第1の蒸留段階は、隔壁カラムを含み、隔壁カラムにおいて、ジアルキルカーボネート、アルキレンカーボネート、アルキレングリコールおよびアルコールを含む流れが、アルキレンカーボネートを含む底部流、アルコールを含む最上部流、ならびにヘテロ共沸混合物としてジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを含みかつ側面流として抜き取られる流れに分離される。あるいは、第1の蒸留段階は、この場合では、第1の蒸留カラムであって、ジアルキルカーボネート、アルキレンカーボネート、アルキレングリコールおよびアルコールを含む流れが、アルキレンカーボネートを含む底部流、ならびにジアルキルカーボネート、アルコールおよびアルキレングリコールを含む最上部流に分離される、第1の蒸留カラムと、第2の蒸留カラムであって、第1の蒸留カラムからのジアルキルカーボネート、アルコールおよびアルキレングリコールアルキレンカーボネートを含む最上部流が、アルコールを含む最上部流、ならびに底部流としてのヘテロ共沸混合物としてジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを含む流れに分離される、第2の蒸留カラムとを含む。第1の蒸留段階が隔壁カラムで行われるか、または2つの蒸留カラムで行われるかどうかに関係なく、工程(b)からのジアルキルカーボネートを含む第1の粗製生成物流の一部は、共留剤としてそこにさらに添加される。共留剤としてジアルキルカーボネートを含む第1の粗製生成物流の添加は、アルキレングリコールを含まない形態でアルキレンカーボネートを除去することができ、かつ反応に再循環させることができるように、アルキレンカーボネートおよびアルキレングリコールのホモ共沸混合物を破壊する。これは、平衡状態で反応に再循環されるアルキレングリコールのいかなる不都合な作用も回避する。さらに、これにより、アルキレングリコールを含む最上部流におけるアルキレンカーボネートからの解放が達成され、また下流プロセス段階へのアルキレンカーボネートの移行は達成されない。
工程(b)からのジアルキルカーボネートを含む第1の粗製生成物流の一部が共留剤として第1の蒸留段階に添加される場合、ジアルキルカーボネートを含む第1の粗製生成物の一部を、第1の蒸留段階への供給材料に添加することが可能である。あるいは、別個の供給材料としてジアルキルカーボネートを含む第1の粗製流を、隔壁カラムまたは第1の蒸留カラムに供給することも可能であり、その場合、ジアルキルカーボネートを含む第1の粗製生成物流の一部は、アルキレンカーボネートおよびアルコール、もしくはジアルキルカーボネート、アルキレングリコール、アルキレンカーボネートおよびアルコールを含む流れの供給よりも上で、隔壁カラムの供給側面で、または第1の蒸留カラムに添加される。
生成物の品質を改善するために、本質的にジアルキルカーボネートを含み、かつ工程(b)における相分離用の装置から抜き出される第1の粗製生成物流が、蒸留装置に供給される場合には、それがさらに好ましく、そこでは本質的にジアルキルカーボネートを含む第1の粗製生成物流中に第1の粗製生成物流中に依然として存在するアルキレングリコールがそこから除去される。本質的にジアルキルカーボネートを含む第1の粗製生成物流から除去されるアルキレングリコールは一般的に、ジアルキルカーボネートを依然として含み、したがって好ましくは工程(b)における相分離用の装置に再循環される。このことにより、生成物として蒸留で除去されるジアルキルカーボネートを同様に得ることが可能となる。
本質的にジアルキルカーボネートを含む第1の粗製生成物流からのアルキレングリコールの除去のための蒸留段階は、0.05〜1barの範囲の圧力で、より好ましくは0.09〜0.5barの範囲の圧力で、特に0.1〜0.2barの範囲の圧力で実施されることが好ましい。最上部温度は、好ましくは10〜150℃の範囲、より好ましくは50〜145℃の範囲、特に90〜140℃の範囲に存在し、底部温度は、80〜200℃の範囲、より好ましくは90〜160℃の範囲、特に95〜140℃の範囲に存在する。
同様に、生成物としてアルキレングリコールを含む第2の粗製生成物流中に存在するジアルキルカーボネートを得るためには、本質的にアルキレングリコールを含む第2の粗製生成物流もまた、蒸留操作へと送られることが好ましく、そこでは、本質的にアルキレングリコールを含む粗製生成物流中に依然として存在するジアルキルカーボネートがそこから除去される。ジアルキルカーボネートは一般的に、そこに存在するアルキレングリコールと共沸混合物の形態で除去されるため、ここではまた、工程(b)における相分離用の装置に、除去されたジアルキルカーボネートを再循環させることが好適である。このことにより、同様に生成物として蒸留で除去されるアルキレングリコールを得ることが可能となる。
本質的にアルキレングリコールを含む第2の粗製生成物流の加工処理のための蒸留は、好ましくは0.05〜1barの範囲の圧力で、より好ましくは0.09〜0.3barの範囲の圧力で、特に0.1〜0.2barの範囲の圧力で行われる。底部温度は、好ましくは80〜200℃の範囲、より好ましくは90〜180℃の範囲、特に110〜150℃の範囲に存在する。最上部温度は、好ましくは20〜180℃の範囲、より好ましくは50〜170℃の範囲、特に80〜160℃の範囲に存在する。
工程(b)における相分離用の装置は、例えばPerry’s Chemical Engineers’Handbook、第7版、1998年、15〜26〜15〜27頁、Gravity Settlers,Decanters,and Liquid Extraction、第2版、McGraw−Hill Book Company 1963年、440〜450頁において言及されるように、当業者に既知の任意の所望の適切な液相分離器であり得る。
相分離用の装置は、1〜5barの範囲、より好ましくは1〜3barの範囲、特に1〜2barの範囲の圧力で、かつ1〜90℃の範囲、より好ましくは1〜50℃の範囲、特に5〜40℃の範囲の温度で操作されることが好ましい。
本発明による方法は、連続的に、またはバッチ式で実施され得る。連続的に上記方法を操作することが好適である。この目的で、より詳細には相分離用の連続的に操作可能な装置を使用することが必要である。
本発明による方法に適したアルコールは、一般式(I)
R−OH (I)
(式中、
Rは、線状または分岐状C〜Cアルキル(これらはまた、環を任意選択で含む)、線状または分岐状C〜Cアルケニル、線状または分岐状または分岐状C〜Cアルキニル、あるいはC〜Cシクロアルキルであり、
ここで、1つまたは2つの非末端CH基は、Oの群からのヘテロ原子で任意選択で置き換えられ、
ここで、Cアルキルを除くRは、無置換であるか、またはハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜C10アリール、ジ(C〜Cアルキル)アミノおよびフリルメチルの群からの1〜3個(ハロゲンの場合には、最大限の考え得る数字まで)の置換基で置換されており、Cアルキルに関しては常に、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜C10アリール、ジ(C〜Cアルキル)アミノおよびフリルメチルの群からの1〜3個(ハロゲンの場合には、最大限の考え得る数字まで)の置換基で置換されている)
を有するアルコールである。
1つの実施形態では、Rが、線状または分岐状C〜Cアルキルである。
好ましい実施形態では、Rが、線状または分岐状C〜Cアルキル(これは、無置換であるか、または1個のメトキシ置換基で置換されている)、特にC〜Cアルキル(これは、無置換であるか、または1個のメトキシ置換基で置換されている)である。
Rが分岐状C〜Cアルキルである場合、分岐は好ましくは、βおよび/またはγ位、より詳細にはβ位に存在する。
RがC〜Cアルキニルの場合、Rは好ましくはプロパルギルである。
RがC〜Cシクロアルキルである場合、Rは好ましくは、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルであり、特にシクロペンチルまたはシクロヘキシルである。
非末端CH基がヘテロ原子で置き換えられる場合、1つの非末端CH基は好ましくは、酸素原子で置き換えられる。
特定の実施形態では、Rが、線状C〜Cアルキルであり、これは、β位に酸素原子を含む。
Rが置換されている場合、好ましくはβおよび/またはγ位、より詳細にはβ位が置換されている。
Rがハロゲンの群からの置換基で置換されている場合、Rは好ましくは、1〜8個のフッ素、または1〜3個の塩素置換基で置換されている。
Rが、C〜Cアルキルの群からの置換基で置換されている場合、Rは好ましくは、メチルまたはエチル置換基、特にメチル置換基で置換されている。
RがC〜Cアルコキシの群からの置換基で置換される場合、Rは好ましくは、1個のメトキシまたはエトキシ置換基で置換されている。
適切なアルコールは、例えば、2,2,2−トリフルオロエタノール、1,1,2,2−テトラフルオロエタノール、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエタノール、1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール、1,1−ジメチル−1−エタノール、2−プロパノール、2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロ−1−ブタノール、2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−1−プロパノール、1−プロパノール、2−ブタノール、1,1−ジメチル−1−プロパノール、イソブタノール、3−メチル−2−ブタノール、2−プロピン−1−オール、2,2−ジメチル−1−プロパノール、3−ペンタノール、1−ブタノール、2,3−ジメチル−2−ブタノール、2−ペンタノール、3,3−ジメチル−2−ブタノール、2−メチル−2−ペンタノール、3−メチル−3−ペンタノール、2−クロロ−1−プロパノール、2−メチル−3−ペンタノール、2−クロロ−1−エタノール、1−クロロ−2−プロパノール、2−メチル−1−ブタノール、2,3,3−トリメチル−2−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、4−メチル−2−ペンタノール、2,4−ジメチル−2−ペンタノール、3−メチル−2−ペンタノール、1−メチルシクロペンタノール、3−ヘキサノール、2,2−ジメチル−3−ペンタノール、2,2−ジメチル−1−ブタノール、1−ペンタノール、4,4−ジメチル−2−ペンタノール、2,4−ジメチル−3−ペンタノール、2,3−ジメチル−3−ペンタノール、2,3−ジメチル−2−ペンタノール、2−ヘキサノール、シクロペンタノール、2−メチル−2−ヘキサノール、3−エチル−3−ペンタノール、3,3−ジメチル−1−ブタノール、3−メチル−3−ヘキサノール、2−エチル−1−ブタノール、2−メチル−3−ヘキサノール、5−メチル−3−ヘキサノール、2−メチル−1−ペンタノール、2,3−ジメチル−1−ブタノール、2,4−ジメチル−2−ヘキサノール、5−メチル−2−ヘキサノール、3,4−ジメチル−3−ヘキサノール、4−メチル−1−ペンタノール、3−メチル−2−ヘキサノール、3−エチル−2−ペンタノール、2,4−ジメチル−4−ヘキサノール、3−メチル−1−ペンタノール、1−エチルシクロペンタノール、5−メチル−3−ヘプタノール、4−ヘプタノール、4−メチル−3−ヘプタノール、2,2−ジメチル−3−ヘキサノール、2−メチル−2−ヘプタノール、3−ヘプタノール、1−ヘキサノール、2,3−ジメチル−3−ヘキサノール、2−ヘプタノール、3−エチル−3−ヘキサノール、2,5−ジメチル−3−ヘキサノール、4,4−ジメチル−1−ペンタノール、2,4−ジメチル−3−ヘキサノール、3−メチル−3−ヘプタノール、シクロヘキサノール、3−クロロ−1−プロパノール、4−メチル−4−ヘプタノール、シクロヘプタノール、2,4−ジメチル−1−ペンタノール、2−メチル−1−ヘキサノール、3−メチル−4−ヘプタノール、cis−2−メチルシクロヘキサノール、3−メチル−2−ヘプタノール、2−メチル−4−ヘプタノール、trans−2−メチルシクロヘキサノール、2−メチル−3−ヘプタノール、2,2,4−トリメチル−1−ペンタノール、1−メチルシクロヘキサノール、1−エチルシクロヘキサノール、フルフリルアルコール、cis−4−メチルシクロヘキサノール、trans−4−メチルシクロヘキサノール、4−メチル−2−ヘプタノール、5−メチル−2−ヘプタノール、5−メチル−1−ヘキサノール、3−メチル−1−ヘキサノール、6−メチル−2−ヘプタノール、2,4,4−トリメチル−1−ペンタノール、4−メチル−1−ヘキサノール、3−オクタノール、cis−3−メチルシクロヘキサノール、1,3−ジクロロ−2−プロパノール、trans−3−メチルシクロヘキサノール、2,6−ジメチルシクロヘキサノール、2−メトキシ−1−エタノールまたは2−エトキシ−1−エタノールである。
好ましいアルコールは、1−プロパノール、1−ブタノール、1−ペンタノール、1−ヘキサノール、イソブタノール、2−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、または2−メトキシエタノールであり、特に好ましいアルコールは、1−プロパノール、1−ブタノール、1−ペンタノール、イソブタノール、または3−メチル−1−ブタノールである。
本発明による方法に適したアルキレンカーボネートは、一般式(II)
Figure 2015504855
[式中、RおよびRはそれぞれ独立して、−(CR−(式中、m=1〜3)であり、RおよびRはそれぞれ独立して、水素、C〜C10アルキルまたはC〜C10アリールであるか、あるいは両方のR基が一緒になってC〜C10環を形成する]
を有するアルキレンカーボネートである。
使用されるアルキレンカーボネートは、より好ましくはエチレンカーボネートおよびプロピレンカーボネートである。
エステル交換反応では、アルキレンカーボネートの環構造が開いて破壊され、アルキレンカーボネートのRおよびR基がそれぞれ、使用されるアルコールのR基で置換される。この場合、RおよびR基がアルコールの異なる基で置換されるように、幾つかのアルコールの混合物を使用することも可能である。
エステル交換で形成されるジアルキルカーボネートは概して、一般式(III)
Figure 2015504855
[式中、Rは同じであるか、または異なり、式(I)を有するアルコールのR基の上記定義に相当する]
を有するジアルキルカーボネートである。
Rは、好ましくは同じである。
カーボネートは、対称的であるか、またはそうでなければ非対照的である。言及されるカーボネートは、異なるアルコールの考え得る組合せの選択である。
エステル交換反応で調製可能なジアルキルカーボネートは、例えば、ジ(2,2,2−トリフルオロエチル)カルボネート、ジ(1,1,2,2−テトラフルオロエチル)カルボネート、ジ(1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル)カルボネート、ジ(1,1,1−トリフルオロ−2−プロピル)カルボネート、ジ−1,1−ジメチル−1−エチルカルボネート、ジ−2−プロピルカルボネート、ジ(2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロ−1−ブチル)カルボネート、ジ(2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−1−プロピル)カルボネート、ジ−1−プロピルカルボネート、ジ−2−ブチルカルボネート、ジ−1,1−ジメチル−1−プロピルカルボネート、ジイソブチルカルボネート、ジ(3−メチル−2−ブチル)カルボネート、ジ(2−プロピン−1−オール)カルボネート、ジ(2,2−ジメチル−1−プロピル)カルボネート、ジ−3−ペンチルカルボネート、ジ−1−ブチルカルボネート、ジ(2,3−ジメチル−2−ブチル)カルボネート、ジ−2−ペンチルカルボネート、ジ(3,3−ジメチル−2−ブチル)カルボネート、ジ−(2−メチル−2−ペンチル)カルボネート、ジ−(3−メチル−3−ペンチル)カルボネート、ジ(2−クロロ−1−プロピル)カルボネート、ジ(2−メチル−3−ペンチル)カルボネート、ジ(2−クロロ−1−エチル)カルボネート、ジ(1−クロロ−2−プロピル)カルボネート、ジ(2−メチル−1−ブチル)カルボネート、ジ(2,3,3−トリメチル−2−ブチル)カルボネート、ジ(3−メチル−1−ブチル)カルボネート、ジ(4−メチル−2−ペンチル)カルボネート、ジ(2,4−ジメチル−2−ペンチル)カルボネート、ジ−(3−メチル−2−ペンチル)カルボネート、ジ(1−メチルシクロペンチル)カルボネート、ジ(3−ヘキシル)カルボネート、ジ(2,2−ジメチル−3−ペンチル)カルボネート、ジ(2,2−ジメチル−1−ブチル)カルボネート、ジ−1−ペンチルカルボネート、ジ(4,4−ジメチル−2−ペンチル)カルボネート、ジ(2,4−ジメチル−3−ペンチル)カルボネート、ジ(2,3−ジメチル−3−ペンチル)カルボネート、ジ(2,3−ジメチル−2−ペンチル)カルボネート、ジ−2−ヘキシルカルボネート、ジシクロペンチルカルボネート、ジ(2−メチル−2−ヘキシル)カルボネート、ジ(3−エチル−3−ペンチル)カルボネート、ジ(3,3−ジメチル−1−ブチル)カルボネート、ジ(3−メチル−3−ヘキシル)カルボネート、ジ(2−エチル−1−ブチル)カルボネート、ジ(2−メチル−3−ヘキシル)カルボネート、ジ(5−メチル−3−ヘキシル)カルボネート、ジ(2−メチル−1−ペンチル)カルボネート、ジ(2,3−ジメチル−1−ブチル)カルボネート、ジ(2,4−ジメチル−2−ヘキシル)カルボネート、ジ(5−メチル−2−ヘキシル)カルボネート、ジ(3,4−ジメチル−3−ヘキシル)カルボネート、ジ(4−メチル−1−ペンチル)カルボネート、ジ(3−メチル−2−ヘキシル)カルボネート、ジ(3−エチル−2−ペンチル)カルボネート、ジ(2,4−ジメチル−4−ヘキシル)カルボネート、ジ(3−メチル−1−ペンチル)カルボネート、ジ(1−エチルシクロペンチル)カルボネート、ジ(5−メチル−3−ヘプチル)カルボネート、ジ(4−ヘプチル)カルボネート、ジ(4−メチル−3−ヘプチル)カルボネート、ジ(2,2−ジメチル−3−ヘキシル)カルボネート、ジ(2−メチル−2−ヘプチル)カルボネート、ジ(3−ヘプチル)カルボネート、ジ(1−ヘキシル)カルボネート、ジ(2,3−ジメチル−3−ヘキシル)カルボネート、ジ(2−ヘプチル)カルボネート、ジ(3−エチル−3−ヘキシル)カルボネート、ジ(2,5−ジメチル−3−ヘキシル)カルボネート、ジ(4,4−ジメチル−1−ペンチル)カルボネート、ジ(2,4−ジメチル−3−ヘキシル)カルボネート、ジ(3−メチル−3−ヘプチル)カルボネート、ジ(シクロヘキシル)カルボネート、ジ(3−クロロ−1−プロピル)カルボネート、ジ(4−メチル−4−ヘプチル)カルボネート、ジ(シクロヘプチル)カルボネート、ジ(2,4−ジメチル−1−ペンチル)カルボネート、ジ(2−メチル−1−ヘキシル)カルボネート、ジ(3−メチル−4−ヘプチル)カルボネート、ジ(cis−2−メチルシクロヘキシル)カルボネート、ジ(2−メチルシクロヘキシル)カルボネート、ジ(3−メチル−2−ヘプチル)カルボネート、ジ(2−メチル−4−ヘプチル)カルボネート、ジ(trans−2−メチルシクロヘキシル)カルボネート、ジ(3−ヒドロキシ−2−メチルプロピオンアルデヒド)カルボネート、ジ(2−メチル−ヘプチル−3)カルボネート、ジ(2,2,4−トリメチル−1−ペンチル)カルボネート、ジ(1−メチルシクロヘキシル)カルボネート、ジ(1−エチルシクロヘキサノール)カルボネート、ジ(2−ヘキシン−1−ol)カルボネート、ジ(2−フランメチル)カルボネート、ジ(cis−4−メチルシクロヘキシル)カルボネート、ジ(trans−4−メチルシクロヘキシル)カルボネート、ジ(4−メチル−2−ヘプチル)カルボネート、ジ(5−メチル−2−ヘプチル)カルボネート、ジ(5−メチル−1−ヘキシル)カルボネート、ジ(3−メチル−1−ヘキシル)カルボネート、ジ(6−メチル−2−ヘプチル)カルボネート、ジ(2,4,4−トリメチル−1−ペンチル)カルボネート、ジ(4−メチル−1−ヘキシル)カルボネート、ジ(3−オクチル)カルボネート、ジ(cis−3−メチルシクロヘキシル)カルボネート、ジ(1,3−ジクロロ−2−プロピル)カルボネート、ジ(trans−3−メチルシクロヘキシル)カルボネート、ジ(2,6−ジメチルシクロヘキシル)カルボネート、ジ−2−メトキシエチルカルボネートまたはジ−2−エトキシエチルカルボネートである。
好ましいジアルキルカーボネートは、ジ−1−プロピルカーボネート、ジ−1−ブチルカーボネート、ジ−1−ペンチルカーボネート、ジ−1−ヘキシルカーボネート、ジイソブチルカーボネート、ジ−2−メチル−1−ブチルカーボネート、ジ−3−メチルブチルカーボネートまたはジ−2−メトキシエチルカーボネートである。
ジアルキルカーボネートはより好ましくは、ジ−1−プロピルカーボネート、ジ−1−ブチルカーボネート、ジ−1−ペンチルカーボネート、ジイソブチルカーボネート、ジ−3−メチル−1−ブチルカーボネートまたはジ−2−メトキシエチルカーボネートである。
使用されるアルコールの水酸基によるエステル交換で放出されるRおよびR基は、一般式(IV)
HO−R−OH (IV)
を有するアルキレングリコールを形成する。
ここでRおよびR基は、アルキレンカーボネートに関して上述するのと同じである。
ジアルキルカーボネート、アルキレンカーボネート、アルキレングリコールおよびアルコールを含む流れが上記方法に供給される場合、その流れは一般的に、0.5〜70質量%のジアルキルカーボネート、1〜50質量%のアルキレンカーボネート、1〜40質量%のアルキレングリコールおよび10〜95質量%のアルコールを含む。その流れはより好ましくは、1〜50質量%のジアルキルカーボネート、2〜30質量%のアルキレンカーボネート、2〜30質量%のアルキレングリコールおよび20〜90質量%のアルコールを含む。より詳細には、その流れは、5〜40質量%のジアルキルカーボネート、5〜30質量%のアルキレンカーボネート、2〜15質量%のアルキレングリコールおよび40〜80質量%のアルコールを含む。
さらに、その流れは、特に均一に触媒されるエステル交換反応の場合では、10質量%未満、より好ましくは5〜0.0001質量%、特に2〜0.001質量%の触媒を含み得る。
本発明の実用的な例は図で示され、以下の記述で詳細に説明される。
第1の実施形態での本発明による方法の流れ図である。 第2の実施形態での本発明による方法の流れ図である。
図1は、第1の実施形態での本発明による方法の流れ図を示す。
ジアルキルカーボネート、アルキレンカーボネート、アルキレングリコールおよびアルコールを含み、かつ加工処理されるべき流れは、第1の蒸留段階へと送られる。第1の蒸留段階は、図1に示される実施形態では、隔壁カラム1を含む。ジアルキルカーボネート、アルキレンカーボネート、アルキレングリコールおよびアルコールを含む流れの供給は、隔壁カラム1に対して側面供給3として設定される。隔壁カラム1では、ヘテロ共沸混合物としてジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを含む流れが、蒸留により除去される。この流れは、サイドドロー5で抜き出される。隔壁カラムの最上部で、アルコールを含む最上部流7が得られる。隔壁カラム1の底部で、アルキレンカーボネートおよびアルキレングリコールを含み、かつホモ共沸混合物を形成する流れが、底部流9として抜き出される。底部流9として抜き出されたアルキレンカーボネートおよびアルキレングリコールを含むホモ共沸混合物形成流は、第2の蒸留段階11へと送られる。第2の蒸留段階11は、蒸留カラムを含む。第2の蒸留段階11では、アルキレンカーボネートおよびアルキレングリコールを含む流れが、アルキレンカーボネートを含む底部流13、ならびにアルキレングリコールおよびジアルキルカーボネートを含む最上部流15に分離される。第2の蒸留段階11でホモ共沸混合物として存在するアルキレンカーボネートおよびアルキレングリコールの混合物を分離するためには、ジアルキルカーボネートが、第2の蒸留段階11にさらに供給される。ここで記載する実施形態では、供給は、アルキレングリコールおよびアルキレンカーボネートの混合物の供給9よりも上で側面供給17を介するものである。第2の蒸留段階11の底部で得られるアルキレンカーボネートは、隔壁カラム1の最上部で得られるアルコールのように反応器19に再循環されて、そこでは、アルキレンカーボネートおよびアルコールがエステル交換反応で反応して、ジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを付与する。反応は、平衡反応であり、したがって、ジアルキルカーボネート、アルキレンカーボネート、アルキレングリコールおよびアルコールを含む流れが、反応器19から抜き出されて、隔壁カラム1に再循環される。反応で変換されるアルコールは、第1の供給21を介して反応器19に供給されて、第2の供給23を介してアルキレンカーボネートに変換される。アルコールは、図1で示されるように、最上部流7の還流に供給することができ、アルキレンカーボネートは、第2の蒸留段階11からのアルキレンカーボネートの還流に供給することができる。また、個々の流れをそれぞれ、反応器に別個に供給することも可能である。しかしながら、反応器19に供給される全ての流れを混合点で混合して、それを一緒に反応器19に導入することが好適である。混合は、反応器19への中央供給ラインに開口しているパイプラインにより、簡素な様式で達成することができる。ヘテロ共沸混合物の形態でジアルキルカーボネートおよびアルキレンカーボネートを含み、かつ隔壁カラム1からサイドドロー5として抜き出される流れは、相分離用の装置25に供給される。相分離に使用される装置25は、例えば沈降タンク(settler)であってもよい。相分離用の装置25では、ジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールのヘテロ共沸混合物が、本質的にジアルキルカーボネートを含む第1の粗製生成物流27、および本質的にアルキレングリコールを含む第2の粗製生成物流29に分離される。本質的にジアルキルカーボネートを含む第1の粗製生成物流27の一部は分岐されて、ジアルキルカーボネート用の供給17を介して、第2の蒸留段階11へと移行される。
本質的にジアルキルカーボネートを含む第1の粗製生成物流27は、さらなる加工処理のための蒸留カラム31へと移行される。蒸留カラム31では、本質的にジアルキルカーボネートを含む第1の粗製生成物流が、蒸留によりジアルキルカーボネートを含む生成物流33(これは、底部流として蒸留カラム31から抜き出される)、および本質的にジアルキルカーボネートを含む最上部流(これは、相分離用の装置25に再循環される)に分離される。蒸留カラム31で除去されるアルキレングリコールは、本質的にジアルキルカーボネートを含む第1の粗製生成物流27における不純物として存在する。
本質的にアルキレングリコールを含む第2の粗製生成物流29はまた、不純物としてジアルキルカーボネートも含むため、同様にそれは、蒸留カラム35に供給される。蒸留カラム35では、アルキレングリコールを含む生成物流37が除去されて、本質的にジアルキルカーボネートを含む流れは、相分離用の装置25に再循環される。ここで、蒸留カラム31、35からの再循環流を混合して、それらを一緒に相分離用の装置25に再循環させることが可能である。また、蒸留カラム31、35からの再循環流はさらに、ヘテロ共沸混合物としてジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを含み、かつ隔壁カラム1から除去される流れと混合させることができる。同様に、アルキレングリコールおよびジアルキルカーボネートを含み、かつ第2の蒸留段階11の最上部で抜き取られる最上部流は、相分離用装置25に再循環される。相分離用の装置25に供給される流れは、それぞれの場合で、供給される前に混合させることができるか、または別個の供給材料として供給することができる。また、個々の流れを混合して、幾つかの供給材料を提供することも可能である。
図1に示される実施形態(そこでは、第1の蒸留段階が、隔壁カラム1の形態で設定される)に代わって、隔壁カラム1を2つの蒸留カラムで置き換えることも可能である。この場合、ジアルキルカーボネート、アルキレングリコール、アルキレンカーボネートおよびアルコールを含む流れが、第1の蒸留カラムに供給されて、ジアルキルカーボネート、アルキレングリコールおよびアルコールを含む最上部流、ならびにアルキレンカーボネートおよびアルキレングリコールを含むホモ共沸混合物形成底部流に分離され、アルキレンカーボネートおよびアルキレングリコールを含むホモ共沸混合物形成底部流は、第2の蒸留段階に供給される。ジアルキルカーボネート、アルキレングリコールおよびアルコールを含む最上部流は、第1の蒸留段階の第2の蒸留カラムへと移行され、そこではこの流れは、ヘテロ共沸混合物としてジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを含み、かつ底部流として相分離用の装置25に供給される流れ、および反応器19に再循環されるアルコールを含む最上部流に分離される。
さらに、別個の反応器19の代わりに、反応蒸留を提供することが可能であり、その場合、アルコールおよびアルキレンカーボネートが反応蒸留に供給されて、ジアルキルカーボネート、アルキレンカーボネート、アルキレングリコールおよびアルコールを含み、かつ分離されるべき流れが生産されて、反応蒸留カラムで直接分離される。
図2は、代替的な実施形態における本発明による方法を示す。
図2で示される実施形態における図1で示される実施形態との違いとしては、ジアルキルカーボネートを含む粗製生成物流27の一部が、共留剤として流れ17の形態で第1の蒸留段階に供給されるという事実が挙げられる。この結果として、第1の蒸留段階の第1の蒸留カラム39では、アルキレンカーボネートを含む流れ13を除去することがすでに可能であり、アルキレングリコールおよびアルキレンカーボネートのホモ共沸混合物は得られない。したがって、第2の蒸留段階11を省くことが可能である。図2は、2つの蒸留カラム39および41を有する第1の蒸留段階を示す。代替法として、図2で示される2つの蒸留カラム39および41を、隔壁カラム1で置き換えることも可能である。この場合、ジアルキルカーボネートを含む流れは、供給において隔壁カラムに供給されて、ヘテロ共沸混合物としてジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを含む流れは、第2の蒸留カラムから底部として得られず、むしろ図1で示されるように、隔壁カラムからサイドドローとして得られる。
実施例で付与されるパーセントは、別記しない限りは、質量パーセントである。
2.63kg/時のエチレンカーボネートを、管型反応器において触媒として0.5mol%(エチレンカーボネートに基づいて)のナトリウムイソブトキシドの存在下で140℃で、6.65kg/時のイソブタノール(イソブタノール対エチレンカーボネートのモル比3:1)と反応させて、2.5kg/時のジイソブチルカーボネートおよび0.93kg/時のモノエチレングリコールが得られる。
反応出力(output)は、80mbarの最上部圧力(絶対圧)で操作される隔壁カラムに移行される。蒸留は、170℃の底部温度および0.76g/gの還流比で連続的に行われる。
エチレンカーボネート57.5%、モノエチレングリコール20.5%、ジイソブチルカーボネート15.1%およびナトリウムイソブトキシド0.55%の組成を有する2.38kg/時の液体底部生成物が得られる。残余は、主により高いエチレングリコールで構成される。
最上部では、イソブタノール99.91%、ジイソブチルカーボネート100ppmおよび水の組成を有する7.97kg/時の蒸気流が得られ、これは、凝縮されて、反応器に、または還流としてカラムに再循環される。流れの一部は、系から水を除去するために排出される。
隔壁カラムのサイドドローでは、2.58kg/時の液体二相流が抜き出され、それは、ジイソブチルカーボネート83%およびモノエチレングリコール17%の組成を含む。この流れは、相分離器に供給される。ジイソブチルカーボネート98.5%を有するジイソブチルカーボネートが豊富な相、およびモノエチレングリコール97.6%を有するモノエチレングリコールが豊富な相への相分離が、40℃で行われる。
3.15kg/時のジイソブチルカーボネートが豊富な相をカラムへと導いて、125℃の底部温度および130mbarの最上部圧力で蒸留する。ジイソブチルカーボネート99.94%およびモノエチレングリコール600ppmの組成を有する2.5kg/時の液体底部生成物が得られる。最上部では、イソブタノール2.2%、モノエチレングリコール4.9%およびジイソブチルカーボネート92.9%の組成を有する0.65kg/時の蒸気流が抜き出され、凝縮されて、相分離に再循環される。
2.82kg/時のジイソブチルカーボネートが豊富な相は、隔壁カラムからのモノエチレングリコールおよびエチレンカーボネートを含む底部流の分離のためのカラムの上部へと移行される。カラムは、70mbarの最上部圧力および159℃の底部温度で操作させる。エチレンカーボネート89.2%および触媒0.9%、ならびに同様により高いエチレングリコールの組成を有する1.53kg/時の液体底部流が得られ、それは反応器に再循環される。底部流の一部は、系からより高いエチレングリコールを除去するために排出される。
カラムの最上部では、ジイソブチルカーボネート85.6%、モノエチレングリコール14.0%およびイソブタノール0.4%の組成を有する3.67kg/時の蒸気流が得られ、それは凝縮されて、相分離に供給される。
モノエチレングリコールが豊富な相は、130mbarの最上部圧力および139℃の底部温度でカラムにおいて質量流速0.95kg/時で蒸留により精製される。このことにより、モノエチレングリコール99.9%およびエチレンカーボネート0.1%の組成を有する0.93kg/時の液体底部流が得られる。
最上部では、イソブタノール39%、ジイソブチルカーボネート40.1%およびモノエチレングリコール20.9%の組成を有する0.03kg/時の蒸気流が抜き出され、凝縮されて、相分離に再循環される。
反応は、実施例1に記載されるのと同じ条件下で行われる。反応出力は、4kg/時ジイソブチルカーボネートが豊富な相と一緒に、相分離器から、25mbarの最上部圧力で操作される蒸留カラムへと移行される。蒸留は、178℃の底部温度および0.44g/gの還流比で連続的に操作される。
カラムの底部では、エチレンカーボネート92.3%、ジイソブチルカーボネート0.3%、ナトリウムイソブトキシド0.49%および残留のより高いエチレングリコールの組成を有する2.17kg/時の液体底部流が得られ、それは反応器に再循環される。
カラムの最上部では、イソブタノール35.1%、ジイソブチルカーボネート57.5%およびモノエチレングリコール7.4%の組成を有する15kg/時の蒸気流が得られ、それは凝縮されて、イソブタノールおよびジイソブチルカーボネート−モノエチレングリコール共沸混合物の分離のためのカラムへと移行される。
200mbarの最上部圧力および124℃の底部温度で、カラムにおける蒸留が達成される。このことにより、イソブタノール99%、ジイソブチルカーボネート0.9%および水の組成を有する4.1kg/時の蒸気流が得られ、それは凝縮されて、反応器(1)に再循環される。最上部流の一部は、系から水を除去するために排出される。
カラムの底部では、ジイソブチルカーボネート87.7%、モノエチレングリコール11.3%およびイソブタノール1%の組成を有する6.79kg/時の二相底部流が得られ、それは相分離器へと移行される。ジイソブチルカーボネート97.02%を有するジイソブチルカーボネートが豊富な相への、およびモノエチレングリコール94.5%を有するモノエチレングリコールが豊富な相への相分離は、40℃で行われる。
2.57kg/時のジイソブチルカーボネートが豊富な相をカラムへと導いて、124℃の底部温度および130mbarの最上部圧力で蒸留する。このことにより、ジイソブチルカーボネート99.99%およびエチレンカーボネート30ppmの組成を有する2.0kg/時の液体底部生成物が得られる。最上部では、イソブタノール7.6%、ジイソブチルカーボネート87.2%およびモノエチレングリコール5.2%の組成を有する0.57kg/時の蒸気流が抜き出され、凝縮されて、相分離に再循環される。
相分離器からの4.1kg/時のジイソブチルカーボネートが豊富な相は、エチレンカーボネートからのモノエチレングリコールの除去のためのカラムの供給へと移行される。
相分離器からのモノエチレングリコールが豊富な相は、130mbarの最上部圧力および139℃の底部温度でカラムにおいて質量流速0.76kg/時で蒸留により精製される。このことにより、モノエチレングリコール99.99%およびエチレンカーボネート60ppmの組成を有する0.72kg/時の液体底部流が得られる。カラムの最上部では、ジイソブチルカーボネート23.8%、イソブタノール66%およびモノエチレングリコール10.2%の組成を有する0.05kg/時の蒸気流が抜き出され、凝縮されて、相分離に再循環される。
2.45kg/時のエチレンカーボネートを、管型反応器において触媒として0.5mol%(エチレンカーボネートに基づいて)のナトリウムイソブトキシドの存在下で140℃で、5kg/時の1−プロパノール(1−プロパノール対エチレンカーボネートのモル比3:1)と反応させて、2.1kg/時のジプロピルカーボネートおよび0.89kg/時のモノエチレングリコールが得られる。
反応出力は、150mbarの最上部圧力で操作される隔壁カラムへと移行される。蒸留は、152℃の底部温度および0.76g/gの還流比で連続的に行われる。
隔壁カラムの底部では、エチレンカーボネート62.4%およびモノエチレングリコール37.6%の組成を有する1.89kg/時の液体底部生成物が得られる。
隔壁カラムの最上部では、1−プロパノール99.9%およびジプロピルカーボネート0.1%の組成を有する5.8kg/時の蒸気流が得られ、それは凝縮されて、反応器に、または還流としてカラムに再循環される。
隔壁カラムのサイドドローでは、2.28kg/時の液体二相流が抜き出され、それはジプロピルカーボネート92%およびモノエチレングリコール8%の組成を含む。この流れは、相分離器に供給される。ジプロピルカーボネート98.2%を有するジプロピルカーボネートが豊富な相、およびモノエチレングリコール97%を有するモノエチレングリコールが豊富な相への相分離は、40℃で行われる。
相分離器からの3.36kg/時のジプロピルカーボネートが豊富な相をカラムへと導いて、127℃の底部温度および300mbarの最上部圧力で蒸留する。ジイソブチルカーボネート99.9%およびモノエチレングリコール100ppmの組成を有する2.1kg/時の液体底部生成物が得られる。カラムの最上部では、1−プロパノール0.1%、モノエチレングリコール4.4%およびジプロピルカーボネート95.5%の組成を有する1.3kg/時の蒸気流が抜き出され、凝縮されて、相分離に再循環される。
相分離器からの14kg/時のジプロピルカーボネートが豊富な相は、隔壁カラムの底部で得られるエチレンカーボネート−モノエチレングリコール混合物の分離のためのカラムの上部へと導かれる。
カラムは、70mbarの最上部圧力および159℃の底部温度で操作させる。エチレンカーボネート99.9%および触媒0.1%、ならびに同様により高いエチレングリコールの組成を有する1.2kg/時の液体底部流が得られ、それは反応器に再循環される。底部流の一部は、系からより高いエチレングリコールを除去するために排出される。
カラムの最上部では、ジプロピルカーボネート93.5%、モノエチレングリコール6.4%、エチレンカーボネート800ppmおよび1−プロパノール440ppmの組成を有する15.8kg/時の蒸気流が得られ、それは凝縮されて、相分離に、または還流としてカラムに再循環される。
相分離器からのモノエチレングリコールが豊富な相は、100mbarの最上部圧力および161℃の底部温度でカラムにおいて質量流速0.92kg/時で蒸留により精製される。底部では、99.9%およびエチレンカーボネート0.1%の組成を有する0.89kg/時のモノエチレングリコールが得られる。カラムの最上部では、ジプロピルカーボネート89.6%、モノエチレングリコール7.2%および1−プロパノール3.2%の組成を有する0.03kg/時の蒸気流が得られ、それは凝縮されて、相分離に再循環される。
1 隔壁カラム
3 側面供給
5 ヘテロ共沸混合物としてジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを含む流れ
7 アルコールを含む最上部流
9 アルキレンカーボネートおよびアルキレングリコールを含むホモ共沸混合物形成底部流
11 第2の蒸留段階
13 アルキレンカーボネートを含む底部流
15 アルキレングリコールおよびジアルキルカーボネートを含む最上部流
17 側面供給
19 反応器
21 第1の供給
23 第2の供給
25 相分離用の装置
27 本質的にジアルキルカーボネートを含む第1の粗製生成物流
29 本質的にアルキレングリコールを含む第2の粗製生成物流
31 蒸留カラム
33 ジアルキルカーボネートを含む生成物流
35 蒸留カラム
37 アルキレングリコールを含む生成物流
39 第1の蒸留カラム
41 第2の蒸留カラム

Claims (14)

  1. ジアルキルカーボネート、アルキレンカーボネート、アルキレングリコールおよびアルコールを含む流れから、ジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを得る方法であって、
    (a)第1の蒸留段階(1)において、ジアルキルカーボネート、アルキレンカーボネート、アルキレングリコールおよびアルコールを含む前記流れから、ヘテロ共沸混合物としてジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを含む流れ(5)を蒸留的に除去する工程と、
    (b)相分離用の装置(25)において、ヘテロ共沸混合物としてジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを含む前記流れ(5)を、本質的にジアルキルカーボネートを含む第1の粗製生成物流(27)および本質的にアルキレングリコールを含む第2の粗製生成物流(29)に分離する工程と
    を含む方法。
  2. 前記第1の蒸留段階が、アルキレンカーボネートおよびアルコールが反応体として添加され、かつ平衡反応でジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールに変換されて、ジアルキルカーボネート、アルキレンカーボネート、アルキレングリコールおよびアルコールを含む前記流れを生じる反応蒸留を含む、請求項1に記載の方法。
  3. ジアルキルカーボネート、アルキレンカーボネート、アルキレングリコールおよびアルコールを含む前記流れが、前記第1の蒸留段階(1)に供給される、請求項1に記載の方法。
  4. 前記第1の蒸留段階(1)が、隔壁カラム(1)を含み、隔壁カラム(1)において、ジアルキルカーボネート、アルキレンカーボネート、アルキレングリコールおよびアルコールを含む前記流れが、アルコールを含む最上部流(7)、底部流(9)としてアルキレンカーボネートおよびアルキレングリコールを含むホモ共沸混合物形成流、ならびにヘテロ共沸混合物としてジアルキルカーボネートおよびジアルキレングリコールを含みかつ側面流として抜き取られる前記流れ(5)に分離されるか、または前記第1の蒸留段階が、2つの蒸留カラムを含み、ジアルキルカーボネート、アルキレンカーボネート、アルキレングリコールおよびアルコールを含む前記流れが、第1の蒸留カラムにおいて、ジアルキルカーボネート、アルキレングリコールおよびアルコールを含む最上部流、ならびにアルキレンカーボネートおよびアルキレングリコールを含むホモ共沸混合物形成底部流に分離され、かつ第2の蒸留カラムにおいて、前記第1の蒸留カラムからのジアルキルカーボネート、アルキレングリコールおよびアルコールを含む前記最上部流が、アルコールを含む最上部流、ならびに底部流としてのヘテロ共沸混合物としてジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを含む流れに分離される、請求項1から3のいずれかに記載の方法。
  5. アルキレンカーボネートおよびアルキレングリコールを含む前記ホモ共沸混合物形成流(9)、ならびに本質的にジアルキルカーボネートを含む前記第1の粗製生成物流の一部が、共留剤として第2の蒸留段階(11)に供給されて、アルキレンカーボネートを含む底部流(13)、ならびにジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを含む最上部流(15)が、前記第2の蒸留段階(11)から抜き出される、請求項4に記載の方法。
  6. 前記第1の蒸留段階が、隔壁カラムを含み、該隔壁カラムにおいて、ジアルキルカーボネート、アルキレンカーボネート、アルキレングリコールおよびアルコールを含む流れが、アルキレンカーボネートを含む底部流、アルコールを含む最上部流、ならびにヘテロ共沸混合物としてジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを含みかつ側面流として抜き取られる前記流れに分離されるか、または前記第1の蒸留段階が、第1の蒸留カラム(39)であって、ジアルキルカーボネート、アルキレンカーボネート、アルキレングリコールおよびアルコールを含む流れが、アルキレンカーボネートを含む底部流(13)、ならびにジアルキルカーボネート、アルコールおよびアルキレングリコールを含む最上部流に分離される、第1の蒸留カラム(39)と、第2の蒸留カラム(41)であって、前記第1の蒸留カラム(39)からのジアルキルカーボネート、アルコールおよびアルキレングリコールを含む該最上部流が、アルコールを含む最上部流(7)、ならびに底部流としてのヘテロ共沸混合物としてジアルキルカーボネートおよびアルキレングリコールを含む前記流れ(5)に分離される、第2の蒸留カラム(41)とを含み、ジアルキルカーボネートを含む前記第1の粗製生成物流が、共留剤として前記第1の蒸留段階にさらに添加される、請求項1から3のいずれかに記載の方法。
  7. ジアルキルカーボネートを含む前記第1の粗製生成物流の一部が、前記第1の蒸留段階への前記供給材料に添加される、請求項6に記載の方法。
  8. ジアルキルカーボネートを含む前記第1の粗製生成物流の一部が、前記隔壁カラムの供給側面で、または前記第1の蒸留段階に添加される、請求項6に記載の方法。
  9. 本質的にジアルキルカーボネートを含む前記第1の粗製生成物流(27)が、蒸留操作(31)に供給され、蒸留操作(31)において、本質的にジアルキルカーボネートを含む前記第1の粗製生成物流(27)中に依然として存在するアルキレングリコールがそこから除去されて、ジアルキルカーボネートを含む生成物流(33)が得られる、請求項1から8のいずれかに記載の方法。
  10. 本質的にジアルキルカーボネートを含む前記第1の粗製生成物流(27)から除去される前記アルキレングリコールが、工程(b)における前記相分離用の装置(25)に供給される、請求項9に記載の方法。
  11. 本質的にアルキレングリコールを含む前記第2の粗製生成物流(29)が、蒸留操作(35)に送られて、蒸留操作(35)において、本質的にアルキレングリコールを含む前記粗製生成物流(29)中に依然として存在するジアルキルカーボネートがそこから除去されて、アルキレングリコールを含む生成物流(37)が得られる、請求項1から10のいずれかに記載の方法。
  12. 本質的にアルキレングリコールを含む前記第2の粗製生成物流(29)から除去される前記ジアルキルカーボネートが、工程(b)における前記相分離用の装置(25)に供給される、請求項11に記載の方法。
  13. 前記アルコールが、n−プロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、n−ペンタノール、n−ヘキサノール、2−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノールまたは2−メトキシ−1−エタノールである、請求項1から12のいずれかに記載の方法。
  14. 前記アルキレンカーボネートが、エチレンカーボネートまたはプロピレンカーボネートである、請求項1から13のいずれかに記載の方法。
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