JP2015232085A - 塗料組成物及び化粧シート - Google Patents

塗料組成物及び化粧シート Download PDF

Info

Publication number
JP2015232085A
JP2015232085A JP2014119531A JP2014119531A JP2015232085A JP 2015232085 A JP2015232085 A JP 2015232085A JP 2014119531 A JP2014119531 A JP 2014119531A JP 2014119531 A JP2014119531 A JP 2014119531A JP 2015232085 A JP2015232085 A JP 2015232085A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decorative sheet
layer
design
matting agent
coating composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014119531A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6198335B2 (ja
Inventor
祐典 重吉
Yusuke Shigeyoshi
祐典 重吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CI Kasei Co Ltd
Original Assignee
CI Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CI Kasei Co Ltd filed Critical CI Kasei Co Ltd
Priority to JP2014119531A priority Critical patent/JP6198335B2/ja
Publication of JP2015232085A publication Critical patent/JP2015232085A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6198335B2 publication Critical patent/JP6198335B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

【課題】従来の化粧シートにはない新たな意匠性を有する高品質な化粧シートを与える塗料組成物、及び従来の化粧シートにはない新たな意匠性を有する高品質な化粧シートを提供することを目的とする。
【解決手段】化粧シートの意匠層を形成する塗料組成物であって、艶消し剤及び高輝度顔料を含有することを特徴とする、塗料組成物。基材層10と、基材層10上に形成された意匠層12とを有し、意匠層12が艶消し剤及び高輝度顔料を含有する、化粧シート1。
【選択図】図1

Description

本発明は、塗料組成物及び化粧シートに関する。
壁面材や造作材、建具、ドア等の建装材、家具等の表面装飾に用いる化粧シート、弱電関連の表層材等の様々な用途で、金属調や木目調の意匠を付与して意匠性を高める化粧シートが用いられている。化粧シートとしては、例えば、ポリ塩化ビニル製やポリエチレンテレフタレート製のシートからなる基材層上に、必要に応じて印刷による模様や絵柄が施された印刷層と、艶消し塗料によって形成された艶消し層が形成されたものが知られている。
具体的には、以下のものが知られている。
基材シートの一方の面上に、木目模様柄印刷層、透明アクリル系樹脂層、艶調整樹脂層、及び木目導管柄印刷層をこの順に設けた化粧シート(特許文献1)。
また、前記化粧シートでは、木目模様柄印刷層において、木目の「照り」を表現するために、高輝度顔料(パール顔料、金属粉等)が配合される。
特開平9−156064号公報
近年、消費者の嗜好性は多様化しており、化粧シートには高級感のある外観を演出する多彩な意匠性が求められている。そのため、従来の化粧シートにはない、新たな意匠性を有する化粧シートを得ることは重要である。
本発明は、従来の化粧シートにはない新たな意匠性を有する高品質な化粧シートを与える塗料組成物、及び従来の化粧シートにはない新たな意匠性を有する高品質な化粧シートを提供することを目的とする。
本発明の塗料組成物は、化粧シートの意匠層を形成する塗料組成物であって、艶消し剤及び高輝度顔料を含有することを特徴とする。
本発明の化粧シートは、基材層と、前記基材層上に形成された意匠層とを有し、前記意匠層が艶消し剤及び高輝度顔料を含有する。
本発明の塗料組成物を用いれば、従来の化粧シートにはない新たな意匠性を有する高品質な化粧シートが得られる。
本発明の化粧シートは、従来の化粧シートにはない新たな意匠性を有し、高品質である。
本発明の化粧シートの一例を示した断面図である。 本発明の化粧シートの他の例を示した断面図である。
<化粧シート>
以下、本発明の化粧シートの一例を示して説明する。
本実施形態の化粧シート1は、図1に示すように、基材層10と、基材層10上に形成された意匠層12とを有する。
(基材層)
基材層10は、化粧シート1を建材等に貼付する際に製品側に配置される層である。基材層10としては、化粧シートにおける基材層に通常用いられるものを使用できる。
基材層10の具体例としては、例えば、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート(以下、「PETG」という。)シート、オレフィンシート(ポリエチレンシート、ポリプロピレンシート等)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)シート、ポリ塩化ビニルシート等が挙げられる。
なお、PETGとは、ポリエチレンテレフタレート(以下、「PET」という。)の一種であり、PETのグリコール成分がエチレングリコールであるのに対し、グリコール成分として、エチレングリコールの他、エチレングリコール以外のジオール(1,4−シクロヘキサンジメタノール)が含まれている非結晶性ポリエステルである。
基材層10としては、化粧シート1の二次曲面加工が容易になる点から、PETGシートが好ましい。
基材層10を形成するシートは、着色されていることが好ましい。
基材層10の厚さは、20〜700μmが好ましく、50〜500μmがより好ましい。基材層10の厚さが前記下限値以上であれば、機械強度と隠蔽性を充分に高くしやすい。基材層10の厚さが前記上限値以下であれば、充分な可撓性と印刷適性を確保しやすい。
[意匠層]
本発明の化粧シートの意匠層は、化粧シートを建材等に貼付した際に表面側から見える位置に配置され、化粧シートの意匠性を高める層である。この例の意匠層12は最表層となっている。なお、本発明の意匠シートにおいては、必要に応じて、意匠層上に透明な層を形成してもよい。
意匠層12は、艶消し剤及び高輝度顔料を含有する。意匠層12に艶消し剤と高輝度顔料の両方が含有されていることで、艶消し剤によるマット調と高輝度顔料による輝度との相乗効果によって、艶消し剤と高輝度顔料が別々の層に配合された従来の化粧シートには見られない新たな意匠性が得られる。
意匠層12としては、例えば、艶消し剤を含有する硬化型塗料(艶消し塗料)に高輝度顔料を配合した塗料組成物を塗布して形成された層が挙げられる。意匠層12は、二液硬化型塗料を用いて形成された層であってもよく、紫外線硬化型塗料を用いて形成されたものであってもよい。塗料組成物については後述する。
艶消し剤としては、例えば、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム等の粒子からなる無機系艶消し剤;アクリル樹脂、ウレタン樹脂等の樹脂ビーズからなる有機系艶消し剤等が挙げられる。なかでも、意匠層12表面に触れた際のしっとり感が良好で、耐擦傷性に優れる点から、樹脂ビーズが好ましい。
艶消し剤として樹脂ビーズを用いる場合は、艶消し剤と高輝度顔料を含有する意匠層を最表層とすることが好ましい。
艶消し剤は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
意匠層12中の艶消し剤の含有量は、塗料樹脂固形分に対して、20〜60質量%が好ましく、40〜50質量%がより好ましい。前記艶消し剤の含有量が前記下限値以上であれば、マット感がより良好となり、優れた意匠性が得られやすい。前記艶消し剤の含有量が前記上限値以下であれば、艶消し剤が脱落しにくく、優れた耐擦傷性が得られやすい。
意匠層12の60°光沢度は、0.01〜15が好ましく、0.1〜5がより好ましい。前記60°光沢度が前記範囲内であれば、艶消し剤と高輝度顔料の相乗効果による優れた意匠性が得られやすい。
なお、意匠層の60°光沢度は、JIS Z8741に準拠した方法で測定される。
高輝度顔料としては、例えば、金属粉(ただし、金属酸化物の粉体は除く)のほか、ガラス片に金属又は金属酸化物がコーティングされた高輝度顔料(以下、「高輝度顔料A」という。)等が挙げられる。
金属粉としては、アルミニウム粉、金粉、銀粉等が挙げられる。
ガラス片にコーティングされる金属としては、例えば、銀、金等が挙げられる。
銀がコーティングされたガラス片からなる高輝度顔料としては、例えば、「メタシャインMC2025PS」、「メタシャインMC2040PS」、「メタシャインMC2080PS」、「メタシャインMC5090PS」、「メタシャインMC5150PS」、「メタシャインMC5230PS」、「メタシャインMC5480PS」(以上、日本板硝子(株)製)等が挙げられる。
金がコーティングされたガラス片からなる高輝度顔料としては、例えば、「メタシャインMT1030GP」、「メタシャインMT2080GP」(以上、日本板硝子(株)製)等が挙げられる。
ガラス片にコーティングされる金属酸化物としては、例えば、酸化チタン、シリカ、酸化鉄等が挙げられる。
金属酸化物がコーティングされたガラス片からなる高輝度顔料としては、例えば、「メタシャインMC1030RS/RY/RR/RB/RG」、「メタシャインMC1080RS/RY/RR/RB/RG」、「メタシャインMC1120RS/RY/RR/RB/RG」、「メタシャインMC1030TY/TZ/TP/TA」、「メタシャインMC1080TY/TZ/TP/TA」(以上、日本板硝子(株)製)等が挙げられる。
高輝度顔料としては、意匠性に優れる点から、高輝度顔料Aが好ましい。
高輝度顔料は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
意匠層12中の高輝度顔料の含有量は、硬化型塗料に対する固形分比で、1〜10質量%が好ましく、2.5〜5質量%がより好ましい。前記高輝度顔料の含有量が前記下限値以上であれば、高い輝度が得られやすいため、優れた意匠性が得られやすい。前記高輝度顔料の含有量が前記上限値以下であれば、輝度が高すぎず、優れた意匠が得られやすい。
意匠層12における艶消し剤に対する高輝度顔料の質量比は、1/60〜1/2が好ましく、1/20〜1/8がより好ましい。前記質量比が前記範囲内であれば、艶消し剤と高輝度顔料の相乗効果による優れた意匠性が得られやすい。
意匠層12には、本発明の効果を損なわない範囲であれば、必要に応じて紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、保存安定剤、可塑剤、滑剤、充填剤等の添加剤が含有されていてもよい。
意匠層12は、ドライ塗布量1〜10g/mを塗布して形成されることが好ましく、5〜7g/mを塗布して形成されることがより好ましい。意匠層12が前記下限値以上を塗布して形成されていれば、意匠層12の厚みがほぼ均一となる。意匠層12が前記上限値以下を塗布して形成されていれば、意匠層12は耐擦傷性に優れたものとなる。
[作用効果]
以上説明した本発明の化粧シートは、意匠層に艶消し剤及び高輝度顔料の両方が配合されているため、それらの相乗効果により従来の化粧シートにはない新たな意匠性を有しており、高品質である。また、艶消し剤として樹脂ビーズを用い、意匠層を最表層とすることで、意匠層表面に触れた際のしっとり感が向上し、より商品性に優れた化粧シートとなる。
[他の実施形態]
なお、本発明の化粧シートは、前記した化粧シート1には限定されない。
例えば、本発明の化粧シートは、図2に例示した化粧シート2であってもよい。図2における図1と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。
化粧シート2は、基材層10における意匠層12側の表面に印刷層14が設けられている以外は、化粧シート1と同じである。印刷層14を設けることで、意匠性がさらに向上する。
印刷層14において、印刷によって形成される絵柄、模様としては、例えば、木目、石目、布目、砂目、タイル貼模様、煉瓦積模様、皮絞模様、幾何学模様、文字、記号、メタリック等が挙げられる。これら絵柄及び模様は組み合わせることもできる。
印刷層14に使用されるインクは、バインダ樹脂と着色剤とを含有する。
バインダ樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリプロピレン、ポリエステル樹脂、セルロース系樹脂、ウレタン系樹脂等が挙げられる。
バインダ樹脂は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
着色剤としては、例えば、チタン白、亜鉛華、カーボンブラック、鉄黒、弁柄、クロムバーミリオン、カドミウムレッド、群青、コバルトブルー、黄鉛、チタンイエロー等の無機顔料;フタロシアニンブルー、インダンスレンブルー、イソインドリノンイエロー、ベンジルジンイエロー、キナクリドンレッド、ポリアゾレッド、ベリレンレッド、アニリンブラック等の有機顔料;鱗片状箔粉(アルミニウム、真鍮等)等の真珠光沢(パール)顔料が挙げられる。
着色剤は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
印刷層14には、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、保存安定剤、可塑剤、滑剤、充填剤等の添加剤が含有されていてもよい。
印刷層14を形成する方法としては、特に限定されず、例えば、スクリーン印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、凸版印刷、インクジェット印刷等が挙げられる。
<塗料組成物>
本発明の塗料組成物は、化粧シートにおける意匠層、例えば、前記した化粧シート1、2の意匠層12の形成に使用できる。本発明の塗料組成物は、艶消し剤及び高輝度顔料を含有することを特徴とする。
本発明の塗料組成物としては、艶消し剤及び高輝度顔料を含有し、化粧シートの意匠層を形成できるものであればよく、例えば、艶消し剤を含有する硬化型塗料(艶消し塗料)に高輝度顔料を配合した塗料組成物が挙げられる。なお、予め艶消し剤が含有されていない、艶消し塗料以外の硬化型塗料に艶消し剤と高輝度顔料を配合した塗料組成物であってもよい。
硬化型塗料は、二液硬化型塗料であってもよく、紫外線硬化型塗料であってもよい。
硬化型塗料に用いる樹脂としては、熱硬化性樹脂(アミノアルキッド樹脂、ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等)、各種アクリレートに由来する単位を有する電離放射線硬化性樹脂等が挙げられる。
本発明の塗料組成物は、必要に応じて溶剤が含まれていてもよい。硬化型塗料に用いる溶剤としては、メチルエチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、キシレン、トルエン等が挙げられる。
本発明の塗料組成物には、必要に応じて、硬化剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、保存安定剤、可塑剤、滑剤、充填剤等を配合してもよい。
本発明の塗料組成物中の艶消し剤の含有量は、塗料樹脂固形分に対して、20〜60質量%が好ましく、40〜50質量%がより好ましい。前記艶消し剤の含有量が前記下限値以上であれば、マット感がより良好で、優れた意匠性を有する意匠層を形成しやすい。前記艶消し剤の含有量が前記上限値以下であれば、艶消し剤が脱落しにくく、優れた耐擦傷性が得られやすい。
本発明の塗料組成物中の高輝度顔料の含有量は、硬化型塗料に対する固形分比で、1〜10質量%が好ましく、2.5〜5質量%がより好ましい。前記高輝度顔料の含有量が前記下限値以上であれば、輝度が高く、優れた意匠性を有する意匠層を形成しやすい。前記高輝度顔料の含有量が前記上限値以下であれば、輝度が高すぎず、優れた意匠が得られやすい。
本発明の塗料組成物における艶消し剤に対する高輝度顔料の質量比は、1/60〜1/2が好ましく、1/20〜1/8がより好ましい。前記質量比が前記範囲内であれば、艶消し剤と高輝度顔料の相乗効果による優れた意匠性が得られやすい。前記質量比が下限値以上であれば、高輝度顔料により輝度感を得ることができる。前記質量比が上限値以下であれば、輝度が高すぎず、優れた意匠が得られやすい。
本発明の塗料組成物により意匠層を形成する方法は、特に限定されず、例えば、基材層の表面、又は基材層上に形成された印刷層の表面に、本発明の塗料組成物を塗布し、加熱、紫外線照射等により硬化させる方法が挙げられる。
[作用効果]
以上説明した本発明の塗料組成物においては、艶消し剤及び高輝度顔料の両方が配合されているため、それらの相乗効果により従来の化粧シートにはない新たな意匠性を有する意匠層を形成できる。また、艶消し剤として樹脂ビーズを用い、最表層として意匠層を形成することで、表面に触れた際にしっとり感がより良好な意匠層を形成でき、より商品性に優れた化粧シートが得られる。
以下、実施例によって本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によっては限定されない。
[実施例1]
カレンダー成型により、厚さ100μmの着色PETGからなる基材シートを得た。
艶消し剤として樹脂ビーズを含む二液硬化型塗料(LU561SP、大日精化工業(株)製)100質量部に対して、硬化剤(LG212C、大日精化工業(株)製)2質量部、メチルエチルケトン30質量部、及び高輝度顔料(メタシャインMC1030RS、日本板硝子(株)製)を固形分比で1質量%添加し、撹拌して塗料組成物を調製した。
前記基材シートの表面に前記塗料組成物を乾燥質量で6g/mとなるように塗布し、70℃の乾燥炉にて乾燥させ、35℃で2日間養生して意匠層を形成し、化粧シートを得た。
[実施例2]
高輝度顔料(メタシャインMC1030RS、日本板硝子(株)製)の固形分比を3質量%に変更した以外は、実施例1と同様にして化粧シートを得た。
[実施例3]
カレンダー成型により、厚さ100μmの着色PETGからなる基材シートを得た。
艶消し剤としてシリカ粒子を含む二液硬化型塗料(UMNo15、クリヤー(NT)/マット(NT)=70/30、DICグラフィックス(株)製)100質量部に対して、硬化剤(FG700、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、DICグラフィックス(株)製)3質量部、メチルエチルケトン20質量部、及び高輝度顔料(メタシャインMC1030RS、日本板硝子(株)製)を固形分比で3質量%添加し、撹拌して塗料組成物を調製した。
前記基材シートの表面に前記塗料組成物を乾燥質量で6g/mとなるように塗布し、70℃の乾燥炉にて乾燥させ、35℃で2日間養生して意匠層を形成し、化粧シートを得た。
[実施例4]
高輝度顔料(メタシャインMC1030RS、日本板硝子(株)製)をアルミニウム粉(CIK627、日弘ビックス(株)製)に変更し、その固形分比を3質量%に変更した以外は、実施例1と同様にして化粧シートを得た。
[比較例1]
カレンダー成型により、厚さ100μmの着色PETGからなる基材シートを得た。
艶消し剤として樹脂ビーズを含む二液硬化型塗料(LU561SP、大日精化工業(株)製)100質量部に対して、硬化剤(LG212C、大日精化工業(株)製)2質量部及びメチルエチルケトン30質量部を添加し、撹拌して塗料組成物を調製した。
基材シートの表面に、パール顔料インク(XS−756、CIパールホワイトHV、DICグラフィックス(株)製)を乾燥質量で1g/mとなるように塗布し、70℃の乾燥炉にて乾燥させ、中間層を形成した。その後、基材シートの前記中間層上にさらに前記塗料組成物を乾燥質量が6g/mとなるように塗布し、70℃の乾燥炉にて乾燥させ、35℃で2日間養生して意匠層を形成し、化粧シートを得た。
[60°光沢度(グロス値)]
JIS Z8741に準拠し、堀場製作所製グロスチェッカ「IG−320」を使用して、意匠層の60°光沢度を測定した。
[意匠性の評価]
各例で得られた化粧シートの意匠層の表面を目視で確認し、以下の評価基準で意匠性を評価した。
◎:非常にきらきらと輝いている。
○:きらきらと輝いている。
×:輝いていない。
[触感(しっとり感)の評価]
各例で得られた化粧シートにおける意匠層の表面を手で触り、その際のしっとり感の有無を評価した。
実施例1〜4及び比較例1の艶消し剤及び高輝度顔料の種類、60°光沢度(グロス値)、並びに意匠性及び触感の評価結果を表1に示す。
高輝度顔料の固形分比は、二液硬化型塗料に対する高輝度顔料の固形分比(質量%)を意味する。
Figure 2015232085
表1に示すように、艶消し剤と高輝度顔料の両方を含有する意匠層を形成した実施例1〜4の化粧シートは、艶消し剤とパール顔料を別々の層に含有する比較例1の化粧シートに比べて、意匠性に優れていた。また、艶消し剤として樹脂ビーズを用いた実施例1、2、4では、優れた意匠性に加えて、表面に触れた際にしっとり感があり、触感も良好であった。
本発明の化粧シートは、マット(艶消し)調で、かつ輝度が高く、意匠性に優れるため、壁面材や造作材、建具、ドア等の建装材、家具等の表面装飾に用いる化粧シート、弱電関連の表層材等に好適に使用できる。
1,2 化粧シート
10 基材層
12 意匠層
14 印刷層

Claims (2)

  1. 化粧シートの意匠層を形成する塗料組成物であって、
    艶消し剤及び高輝度顔料を含有することを特徴とする、塗料組成物。
  2. 基材層と、前記基材層上に形成された意匠層とを有し、
    前記意匠層が艶消し剤及び高輝度顔料を含有する、化粧シート。
JP2014119531A 2014-06-10 2014-06-10 塗料組成物及び化粧シート Active JP6198335B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014119531A JP6198335B2 (ja) 2014-06-10 2014-06-10 塗料組成物及び化粧シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014119531A JP6198335B2 (ja) 2014-06-10 2014-06-10 塗料組成物及び化粧シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015232085A true JP2015232085A (ja) 2015-12-24
JP6198335B2 JP6198335B2 (ja) 2017-09-20

Family

ID=54933747

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014119531A Active JP6198335B2 (ja) 2014-06-10 2014-06-10 塗料組成物及び化粧シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6198335B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017154459A (ja) * 2016-03-04 2017-09-07 大日本印刷株式会社 積層体および包装材料

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7343291B2 (ja) 2019-04-16 2023-09-12 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー オーバーラミネートフィルム及びグラフィック積層体

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04200778A (ja) * 1990-11-30 1992-07-21 Nippon Oil & Fats Co Ltd 艶消し塗膜形成方法
JPH1016168A (ja) * 1996-07-08 1998-01-20 C I Kasei Co Ltd 化粧シート
JP2004216834A (ja) * 2003-01-17 2004-08-05 Nisshin Steel Co Ltd 艶消し着色クリア塗装金属板
JP2004255763A (ja) * 2003-02-27 2004-09-16 Nisshin Steel Co Ltd 着色クリア塗装金属板

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04200778A (ja) * 1990-11-30 1992-07-21 Nippon Oil & Fats Co Ltd 艶消し塗膜形成方法
JPH1016168A (ja) * 1996-07-08 1998-01-20 C I Kasei Co Ltd 化粧シート
JP2004216834A (ja) * 2003-01-17 2004-08-05 Nisshin Steel Co Ltd 艶消し着色クリア塗装金属板
JP2004255763A (ja) * 2003-02-27 2004-09-16 Nisshin Steel Co Ltd 着色クリア塗装金属板

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017154459A (ja) * 2016-03-04 2017-09-07 大日本印刷株式会社 積層体および包装材料

Also Published As

Publication number Publication date
JP6198335B2 (ja) 2017-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6834944B2 (ja) 外装用化粧材及びその製造方法
JP6746979B2 (ja) 化粧板
JP7230957B2 (ja) 化粧シート
JP5211806B2 (ja) 印刷物及びその製造方法
JP6413188B2 (ja) 化粧シート
JP2017065261A (ja) 化粧シート、化粧板及び加飾樹脂成形品
JP7396407B2 (ja) 化粧シート及び化粧板
JP6198335B2 (ja) 塗料組成物及び化粧シート
JP2022118012A (ja) 化粧材、化粧材の製造方法、化粧材を用いた積層体
JP2018043428A (ja) 化粧シート及び化粧板
JP2007276346A (ja) 印刷物の製造方法及びその方法で得られた化粧材
JP3997803B2 (ja) 化粧材
JP7377419B2 (ja) プリント化粧金属板
JP2015214031A (ja) 転写フィルムおよび装飾成形品
JP7040656B2 (ja) 化粧材、積層体及び化粧材の製造方法
JP6867007B2 (ja) 床用化粧材
JP6791739B2 (ja) 化粧シートおよびその製造方法
JP2008254374A (ja) 装飾用粘着シート
JP6188233B2 (ja) 化粧シート
JP2018043427A (ja) 化粧シート及び化粧板
JPH09300527A (ja) 立体感に優れる無機質系化粧板
JP6672695B2 (ja) 化粧シート及び化粧板
JP2008143017A (ja) エンボス化粧シート及びその製造方法
JP2015214029A (ja) 転写フィルムおよび装飾成形品
JPH073193A (ja) コテ塗り作業性に優れる塗材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170509

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170629

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170710

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170725

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170821

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6198335

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250