JP2015232085A - 塗料組成物及び化粧シート - Google Patents
塗料組成物及び化粧シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015232085A JP2015232085A JP2014119531A JP2014119531A JP2015232085A JP 2015232085 A JP2015232085 A JP 2015232085A JP 2014119531 A JP2014119531 A JP 2014119531A JP 2014119531 A JP2014119531 A JP 2014119531A JP 2015232085 A JP2015232085 A JP 2015232085A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- decorative sheet
- layer
- design
- matting agent
- coating composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Abstract
【解決手段】化粧シートの意匠層を形成する塗料組成物であって、艶消し剤及び高輝度顔料を含有することを特徴とする、塗料組成物。基材層10と、基材層10上に形成された意匠層12とを有し、意匠層12が艶消し剤及び高輝度顔料を含有する、化粧シート1。
【選択図】図1
Description
基材シートの一方の面上に、木目模様柄印刷層、透明アクリル系樹脂層、艶調整樹脂層、及び木目導管柄印刷層をこの順に設けた化粧シート(特許文献1)。
また、前記化粧シートでは、木目模様柄印刷層において、木目の「照り」を表現するために、高輝度顔料(パール顔料、金属粉等)が配合される。
本発明の化粧シートは、従来の化粧シートにはない新たな意匠性を有し、高品質である。
以下、本発明の化粧シートの一例を示して説明する。
本実施形態の化粧シート1は、図1に示すように、基材層10と、基材層10上に形成された意匠層12とを有する。
基材層10は、化粧シート1を建材等に貼付する際に製品側に配置される層である。基材層10としては、化粧シートにおける基材層に通常用いられるものを使用できる。
なお、PETGとは、ポリエチレンテレフタレート(以下、「PET」という。)の一種であり、PETのグリコール成分がエチレングリコールであるのに対し、グリコール成分として、エチレングリコールの他、エチレングリコール以外のジオール(1,4−シクロヘキサンジメタノール)が含まれている非結晶性ポリエステルである。
基材層10を形成するシートは、着色されていることが好ましい。
本発明の化粧シートの意匠層は、化粧シートを建材等に貼付した際に表面側から見える位置に配置され、化粧シートの意匠性を高める層である。この例の意匠層12は最表層となっている。なお、本発明の意匠シートにおいては、必要に応じて、意匠層上に透明な層を形成してもよい。
艶消し剤として樹脂ビーズを用いる場合は、艶消し剤と高輝度顔料を含有する意匠層を最表層とすることが好ましい。
艶消し剤は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
なお、意匠層の60°光沢度は、JIS Z8741に準拠した方法で測定される。
金属粉としては、アルミニウム粉、金粉、銀粉等が挙げられる。
銀がコーティングされたガラス片からなる高輝度顔料としては、例えば、「メタシャインMC2025PS」、「メタシャインMC2040PS」、「メタシャインMC2080PS」、「メタシャインMC5090PS」、「メタシャインMC5150PS」、「メタシャインMC5230PS」、「メタシャインMC5480PS」(以上、日本板硝子(株)製)等が挙げられる。
金がコーティングされたガラス片からなる高輝度顔料としては、例えば、「メタシャインMT1030GP」、「メタシャインMT2080GP」(以上、日本板硝子(株)製)等が挙げられる。
金属酸化物がコーティングされたガラス片からなる高輝度顔料としては、例えば、「メタシャインMC1030RS/RY/RR/RB/RG」、「メタシャインMC1080RS/RY/RR/RB/RG」、「メタシャインMC1120RS/RY/RR/RB/RG」、「メタシャインMC1030TY/TZ/TP/TA」、「メタシャインMC1080TY/TZ/TP/TA」(以上、日本板硝子(株)製)等が挙げられる。
高輝度顔料は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
以上説明した本発明の化粧シートは、意匠層に艶消し剤及び高輝度顔料の両方が配合されているため、それらの相乗効果により従来の化粧シートにはない新たな意匠性を有しており、高品質である。また、艶消し剤として樹脂ビーズを用い、意匠層を最表層とすることで、意匠層表面に触れた際のしっとり感が向上し、より商品性に優れた化粧シートとなる。
なお、本発明の化粧シートは、前記した化粧シート1には限定されない。
例えば、本発明の化粧シートは、図2に例示した化粧シート2であってもよい。図2における図1と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。
化粧シート2は、基材層10における意匠層12側の表面に印刷層14が設けられている以外は、化粧シート1と同じである。印刷層14を設けることで、意匠性がさらに向上する。
バインダ樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリプロピレン、ポリエステル樹脂、セルロース系樹脂、ウレタン系樹脂等が挙げられる。
バインダ樹脂は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
着色剤は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
印刷層14を形成する方法としては、特に限定されず、例えば、スクリーン印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、凸版印刷、インクジェット印刷等が挙げられる。
本発明の塗料組成物は、化粧シートにおける意匠層、例えば、前記した化粧シート1、2の意匠層12の形成に使用できる。本発明の塗料組成物は、艶消し剤及び高輝度顔料を含有することを特徴とする。
硬化型塗料に用いる樹脂としては、熱硬化性樹脂(アミノアルキッド樹脂、ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等)、各種アクリレートに由来する単位を有する電離放射線硬化性樹脂等が挙げられる。
本発明の塗料組成物には、必要に応じて、硬化剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、保存安定剤、可塑剤、滑剤、充填剤等を配合してもよい。
以上説明した本発明の塗料組成物においては、艶消し剤及び高輝度顔料の両方が配合されているため、それらの相乗効果により従来の化粧シートにはない新たな意匠性を有する意匠層を形成できる。また、艶消し剤として樹脂ビーズを用い、最表層として意匠層を形成することで、表面に触れた際にしっとり感がより良好な意匠層を形成でき、より商品性に優れた化粧シートが得られる。
[実施例1]
カレンダー成型により、厚さ100μmの着色PETGからなる基材シートを得た。
艶消し剤として樹脂ビーズを含む二液硬化型塗料(LU561SP、大日精化工業(株)製)100質量部に対して、硬化剤(LG212C、大日精化工業(株)製)2質量部、メチルエチルケトン30質量部、及び高輝度顔料(メタシャインMC1030RS、日本板硝子(株)製)を固形分比で1質量%添加し、撹拌して塗料組成物を調製した。
前記基材シートの表面に前記塗料組成物を乾燥質量で6g/m2となるように塗布し、70℃の乾燥炉にて乾燥させ、35℃で2日間養生して意匠層を形成し、化粧シートを得た。
高輝度顔料(メタシャインMC1030RS、日本板硝子(株)製)の固形分比を3質量%に変更した以外は、実施例1と同様にして化粧シートを得た。
カレンダー成型により、厚さ100μmの着色PETGからなる基材シートを得た。
艶消し剤としてシリカ粒子を含む二液硬化型塗料(UMNo15、クリヤー(NT)/マット(NT)=70/30、DICグラフィックス(株)製)100質量部に対して、硬化剤(FG700、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、DICグラフィックス(株)製)3質量部、メチルエチルケトン20質量部、及び高輝度顔料(メタシャインMC1030RS、日本板硝子(株)製)を固形分比で3質量%添加し、撹拌して塗料組成物を調製した。
前記基材シートの表面に前記塗料組成物を乾燥質量で6g/m2となるように塗布し、70℃の乾燥炉にて乾燥させ、35℃で2日間養生して意匠層を形成し、化粧シートを得た。
高輝度顔料(メタシャインMC1030RS、日本板硝子(株)製)をアルミニウム粉(CIK627、日弘ビックス(株)製)に変更し、その固形分比を3質量%に変更した以外は、実施例1と同様にして化粧シートを得た。
カレンダー成型により、厚さ100μmの着色PETGからなる基材シートを得た。
艶消し剤として樹脂ビーズを含む二液硬化型塗料(LU561SP、大日精化工業(株)製)100質量部に対して、硬化剤(LG212C、大日精化工業(株)製)2質量部及びメチルエチルケトン30質量部を添加し、撹拌して塗料組成物を調製した。
基材シートの表面に、パール顔料インク(XS−756、CIパールホワイトHV、DICグラフィックス(株)製)を乾燥質量で1g/m2となるように塗布し、70℃の乾燥炉にて乾燥させ、中間層を形成した。その後、基材シートの前記中間層上にさらに前記塗料組成物を乾燥質量が6g/m2となるように塗布し、70℃の乾燥炉にて乾燥させ、35℃で2日間養生して意匠層を形成し、化粧シートを得た。
JIS Z8741に準拠し、堀場製作所製グロスチェッカ「IG−320」を使用して、意匠層の60°光沢度を測定した。
各例で得られた化粧シートの意匠層の表面を目視で確認し、以下の評価基準で意匠性を評価した。
◎:非常にきらきらと輝いている。
○:きらきらと輝いている。
×:輝いていない。
各例で得られた化粧シートにおける意匠層の表面を手で触り、その際のしっとり感の有無を評価した。
高輝度顔料の固形分比は、二液硬化型塗料に対する高輝度顔料の固形分比(質量%)を意味する。
10 基材層
12 意匠層
14 印刷層
Claims (2)
- 化粧シートの意匠層を形成する塗料組成物であって、
艶消し剤及び高輝度顔料を含有することを特徴とする、塗料組成物。 - 基材層と、前記基材層上に形成された意匠層とを有し、
前記意匠層が艶消し剤及び高輝度顔料を含有する、化粧シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014119531A JP6198335B2 (ja) | 2014-06-10 | 2014-06-10 | 塗料組成物及び化粧シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014119531A JP6198335B2 (ja) | 2014-06-10 | 2014-06-10 | 塗料組成物及び化粧シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015232085A true JP2015232085A (ja) | 2015-12-24 |
JP6198335B2 JP6198335B2 (ja) | 2017-09-20 |
Family
ID=54933747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014119531A Active JP6198335B2 (ja) | 2014-06-10 | 2014-06-10 | 塗料組成物及び化粧シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6198335B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017154459A (ja) * | 2016-03-04 | 2017-09-07 | 大日本印刷株式会社 | 積層体および包装材料 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7343291B2 (ja) | 2019-04-16 | 2023-09-12 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | オーバーラミネートフィルム及びグラフィック積層体 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04200778A (ja) * | 1990-11-30 | 1992-07-21 | Nippon Oil & Fats Co Ltd | 艶消し塗膜形成方法 |
JPH1016168A (ja) * | 1996-07-08 | 1998-01-20 | C I Kasei Co Ltd | 化粧シート |
JP2004216834A (ja) * | 2003-01-17 | 2004-08-05 | Nisshin Steel Co Ltd | 艶消し着色クリア塗装金属板 |
JP2004255763A (ja) * | 2003-02-27 | 2004-09-16 | Nisshin Steel Co Ltd | 着色クリア塗装金属板 |
-
2014
- 2014-06-10 JP JP2014119531A patent/JP6198335B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04200778A (ja) * | 1990-11-30 | 1992-07-21 | Nippon Oil & Fats Co Ltd | 艶消し塗膜形成方法 |
JPH1016168A (ja) * | 1996-07-08 | 1998-01-20 | C I Kasei Co Ltd | 化粧シート |
JP2004216834A (ja) * | 2003-01-17 | 2004-08-05 | Nisshin Steel Co Ltd | 艶消し着色クリア塗装金属板 |
JP2004255763A (ja) * | 2003-02-27 | 2004-09-16 | Nisshin Steel Co Ltd | 着色クリア塗装金属板 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017154459A (ja) * | 2016-03-04 | 2017-09-07 | 大日本印刷株式会社 | 積層体および包装材料 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6198335B2 (ja) | 2017-09-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6834944B2 (ja) | 外装用化粧材及びその製造方法 | |
JP6746979B2 (ja) | 化粧板 | |
JP7230957B2 (ja) | 化粧シート | |
JP5211806B2 (ja) | 印刷物及びその製造方法 | |
JP6413188B2 (ja) | 化粧シート | |
JP2017065261A (ja) | 化粧シート、化粧板及び加飾樹脂成形品 | |
JP7396407B2 (ja) | 化粧シート及び化粧板 | |
JP6198335B2 (ja) | 塗料組成物及び化粧シート | |
JP2022118012A (ja) | 化粧材、化粧材の製造方法、化粧材を用いた積層体 | |
JP2018043428A (ja) | 化粧シート及び化粧板 | |
JP2007276346A (ja) | 印刷物の製造方法及びその方法で得られた化粧材 | |
JP3997803B2 (ja) | 化粧材 | |
JP7377419B2 (ja) | プリント化粧金属板 | |
JP2015214031A (ja) | 転写フィルムおよび装飾成形品 | |
JP7040656B2 (ja) | 化粧材、積層体及び化粧材の製造方法 | |
JP6867007B2 (ja) | 床用化粧材 | |
JP6791739B2 (ja) | 化粧シートおよびその製造方法 | |
JP2008254374A (ja) | 装飾用粘着シート | |
JP6188233B2 (ja) | 化粧シート | |
JP2018043427A (ja) | 化粧シート及び化粧板 | |
JPH09300527A (ja) | 立体感に優れる無機質系化粧板 | |
JP6672695B2 (ja) | 化粧シート及び化粧板 | |
JP2008143017A (ja) | エンボス化粧シート及びその製造方法 | |
JP2015214029A (ja) | 転写フィルムおよび装飾成形品 | |
JPH073193A (ja) | コテ塗り作業性に優れる塗材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160315 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161027 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161101 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170509 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20170629 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170710 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170725 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170821 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6198335 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |